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JP3376901B2 - 時分割チャンネル動作をする音源のチャンネル累算器 - Google Patents

時分割チャンネル動作をする音源のチャンネル累算器

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JP3376901B2
JP3376901B2 JP01195798A JP1195798A JP3376901B2 JP 3376901 B2 JP3376901 B2 JP 3376901B2 JP 01195798 A JP01195798 A JP 01195798A JP 1195798 A JP1195798 A JP 1195798A JP 3376901 B2 JP3376901 B2 JP 3376901B2
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Japan
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JP01195798A
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哲二 市来
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、サンプリング周期
を略等分割するよう配列されている複数の時分割チャン
ネルの楽音データと、外部入力データとをチャンネル累
算する時分割チャンネル動作をする音源のチャンネル累
算器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時分割チャンネル動作をする音源
においては、サンプリング周期を等分割するよう配列さ
れている複数の時分割チャンネルの波形データに時分割
チャンネル毎にエンベロープデータおよびレベル制御デ
ータを乗算することによりレベル制御を行い、レベル制
御を行った複数の時分割チャンネルの波形データをチャ
ンネル累算することによりサンプリング周期毎に波形デ
ータを生成している。この場合、1時分割チャンネルが
1発音チャンネルとなる。なお、音源においてはマイク
入力や他の音源からの楽音データを入力したい場合があ
り、このような外部からのデータを入力可能とした時分
割チャンネル動作をする音源が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外部入
力データを音源内部の楽音データにチャンネル累算する
には、外部入力データと音源内部の楽音データとを加算
する加算器が必要であり、新たに加算器を設けなければ
ならないという問題点があった。また、時分割チャンネ
ルの内の1時分割チャンネルを外部入力データに割り当
てることにより、加算器を新たに設けることなく外部入
力データのチャンネル累算を行うことも考えられるが、
この手法では発音チャンネル数が1チャンネル減少する
ことになり、種々の演奏態様に支障を及ぼすおそれがあ
るという問題点が生じることになる。
【0004】そこで、本発明は外部入力データをチャン
ネル累算するようにしても新たに加算器を設ける必要が
ないと共に、発音チャンネルが減少することのない時分
割チャンネル動作をする音源のチャンネル累算器を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の時分割チャンネル動作をする音源のチャン
ネル累算器は、1サンプリング周期を略等分割するよう
配列されている複数の時分割チャンネルの波形データが
順番に入力される第1加算入力と、選択手段の出力が入
力される第2加算入力とを有する加算手段と、該加算手
段から出力される加算出力を、前記1時分割チャンネル
に相当する時間だけ遅延するディレイ手段と、該ディレ
イ手段から出力される遅延出力と、外部入力データとの
いずれか一方を選択して前記加算手段の第2加算入力に
入力する選択手段とを備え、1サンプリング周期におけ
る最初の時分割チャンネルである第1時分割チャンネル
の波形データが前記加算手段の第1加算入力に入力され
るタイミングにおいて、前記選択手段が前記外部入力デ
ータを選択することにより、前記加算手段において前記
外部入力データと前記第1時分割チャンネルの波形デー
タとの加算が行われ、前記加算手段の第1加算入力に第
2時分割チャンネルの波形データが入力されるタイミン
から1サンプリング周期が終了するまで、前記選択手
段が前記ディレイ手段から出力される遅延出力を選択し
て前記加算手段の第2加算入力に入力することにより、
前記外部入力データと全時分割チャンネルの波形データ
とのチャンネル累算が行われるようにしている。
【0006】また、上記目的を達成することのできる本
発明の他の時分割チャンネル動作をする音源のチャンネ
ル累算器は、1サンプリング周期を略等分割するよう配
列されていると共に、それぞれ時分割されたn(n=
1,2,3,4,・・・)系統の波形データから構成さ
れている複数の時分割チャンネルの波形データが順番に
入力される第1加算入力と、選択手段の出力が入力され
る第2加算入力とを有する加算手段と、該加算手段から
出力される加算出力を、前記1時分割チャンネルに相当
する時間だけ遅延するn段ディレイ手段と、該n段ディ
レイ手段から出力される時分割されたn系統からなる遅
延出力と、時分割されたn系統からなる外部入力データ
とのいずれか一方を選択して前記加算手段の第2加算入
力に入力する選択手段とを備え、1サンプリング周期に
おける最初の時分割チャンネルである第1時分割チャン
ネルの波形データが前記加算手段の第1加算入力に入力
されるタイミングにおいて、前記選択手段が前記外部入
力データを選択することにより、前記加算手段において
前記外部入力データと前記第1時分割チャンネルの波形
データとの系統毎の加算が行われ、前記加算手段の第1
加算入力に第2時分割チャンネルの波形データが入力さ
れるタイミングから1サンプリング周期が終了するま
、前記選択手段が前記n段ディレイ手段から出力され
る遅延出力を選択して前記加算手段の第2加算入力に入
力することにより、前記外部入力データと全時分割チャ
ンネルの波形データとの系統毎のチャンネル累算が行わ
れるようにしている。
【0007】また、前記時分割チャンネル動作をする音
源のチャンネル累算器において、1サンプリング周期が
終了したタイミングにおいて前記ディレイ手段あるいは
前記n段ディレイ手段に格納されている前記外部入力デ
ータと全時分割チャンネルの波形データとのチャンネル
累算値、あるいは、前記外部入力データと全時分割チャ
ンネルの波形データとの系統毎のチャンネル累算値の波
形データを取り込み、該波形データにおけるミキシング
およびエフェクト処理を行う乗算器を有する演算処理手
段をさらに備え、前記乗算器が空いているタイミングに
おいて、該乗算器により前記外部入力データとレベル制
御信号とを乗算し、前記乗算器から出力されるレベル制
御された前記外部入力データを先入れ先出し手段を介し
て前記選択手段に入力するようにしてもよい。
【0008】このような本発明によれば、1サンプリン
グ周期における最初の時分割チャンネルである第1時分
割チャンネルの波形データが加算手段における第1加算
入力に入力される際に、第2加算入力として外部入力デ
ータを選択して入力することにより、外部入力データと
第1時分割チャンネルとの加算が行われる。次いで、第
2時分割チャンネルの波形データが加算手段の第1加算
入力に入力された際には、第2加算入力としてディレイ
手段の出力を入力することにより、外部入力データと第
1時分割チャンネルの波形データとを加算した波形デー
タに第2時分割チャンネルの波形データがチャンネル累
算されるようになる。さらに、第3時分割チャンネル以
降の時分割チャンネルの波形データが加算手段の第1加
算入力に入力される際にも第2時分割チャンネルの処理
と同様の処理が行われるので、1サンプリング周期が終
了した際には、外部入力データと全時分割チャンネルの
波形データとをチャンネル累算した波形データを得るこ
とができる。従って、本発明は外部入力データをチャン
ネル累算する際に、新たな加算手段を必要としないと共
に、発音チャンネル数が減少することもない時分割チャ
ンネル動作をする音源のチャンネル累算器を提供するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のチャンネル累算器を備え
る時分割チャンネル動作をする音源の実施の形態の構成
例のブロック図を図1に示す。図1において、1は演算
処理装置(Central Processing Unit:CPU)やRO
M(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memo
ry)を備え、音源全体の制御を行う1チップマイコン、
2は時分割チャンネルとされた各発音チャンネルで生成
される楽音を制御する楽音制御データや、DSP20を
制御するためのミキサ制御データおよびDSP制御デー
タが格納される音源レジスタである。また、3はMID
I機器からMIDI信号が入力されるMIDI入力部、
4は各種音源の情報が表示されるパネル表示器、5は音
源に各種の指示を与えるパネル操作子である。
【0010】さらに、11は音源レジスタ2に格納され
ている周波数ナンバパラメータや音色パラメータに基づ
いて32チャンネルの時分割された発音チャンネルにお
ける各チャンネルの波形データをサンプリング周期であ
る1DACサイクルを等分割した時分割チャンネルタイ
ミングにしたがって順番に発生する32ch時分割OS
C、12は音源レジスタ2内の当該発音チャンネルのエ
ンベロープパラメータに基づいて32チャンネルの時分
割された発音チャンネルにおける各チャンネルのエンベ
ロープデータを1DACサイクルを等分割した時分割チ
ャンネルタイミングにしたがって順番に発生する32c
h時分割EGである。さらにまた、13は32ch時分
割OSC11から出力された各時分割チャンネルの波形
データに、32ch時分割EG12から出力された各時
分割チャンネルのレベル制御されたエンベロープデータ
を乗算する乗算器、14は32ch時分割EG12から
出力された各時分割チャンネルのエンベロープデータを
レベル制御するレベル制御データを合成する合成部であ
る。ここで、前記合成部の実行する合成とは、前記エン
ベロープデータと後述するレベル制御データがデシベル
スケールである場合は加算することであり、リニアスケ
ールのデータである場合は乗算することである。
【0011】なお、1時分割チャンネルにおける波形デ
ータはステレオとされている4種類の異なるエフェクト
処理が行われる系統(ドライ、リバーブ、コーラス、バ
リエーション)から構成されている。すなわち、1時分
割チャンネルの波形データは8系統のレベル制御データ
で制御され、時分割された8系統のそれぞれのレベル制
御データが1時分割チャンネルを8つに等分割した各タ
イムスロットにそれぞれ割り当てられている。また、3
2ch時分割OSC11からは時分割された32チャン
ネルの波形データが順次、各時分割チャンネル毎に発生
されており、32ch時分割EG12からは時分割され
た32チャンネルのエンベロープデータが順次、各時分
割チャンネル毎に発生される。そして、合成部14にレ
ベル制御データを与える音源レジスタ2内のレベル制御
データ発生部2−1から、32チャンネル分の時分割さ
れた8系統のレベル制御データが順次、各タイムスロッ
ト毎に発生される。
【0012】図1の説明に戻り、15は加算入力Aに入
力された乗算器13からのレベル制御されたエンベロー
プデータが乗算された8系統の各時分割チャンネルにお
ける波形データと、加算入力Bに入力された選択部18
において選択された8系統のデータとを加算することに
よりチャンネル累算する加算器、16は加算器15から
出力されるチャンネル累算された8系統の1時分割チャ
ンネル分の波形データが格納される8段の単位遅延段か
らなる8段ディレイ部、17は8段ディレイ部16から
出力される8系統の1時分割チャンネル分の波形データ
が格納される8段レジスタ、18は8段ディレイ部16
の出力と、8段FIFO19からの出力の内のいずれか
一方を選択して加算器15の加算入力Bに入力する選択
部、19はレベル制御された外部入力部21から入力さ
れた8系統の外部入力データを格納する先入れ先出し機
能を有する8段FIFO(First-In First-Out)であ
る。
【0013】さらに、20は8段レジスタ17から読み
出された全時分割チャンネルがチャンネル累算された8
系統の波形データに、リバーブ、コーラス、バリエーシ
ョンのエフェクトを付与して任意のミキシングを行った
ステレオとされた楽音データを1DACサイクル毎に出
力するDSPである。なお、DSP20はマイク等の外
部入力部21から入力される外部入力データに、音源レ
ジスタ2内のレベル制御データ発生部2−2から発生さ
れた8つのレベル制御データをそれぞれ外部入力データ
に乗算して8系統の外部入力データを出力する乗算手段
20−1を有している。さらにまた、22L,22Rは
DSP20から1DACサイクル毎に出力されるステレ
オとされたLチャンネルとRチャンネルの各楽音データ
をアナログ楽音信号に変換するDAC(Digital Analog
Converter)、23L,23RはDAC22L,DAC
22Rから出力されるLチャンネルとRチャンネルの各
アナログ楽音信号をステレオで発音するサウンドシステ
ムである。
【0014】次に、図1に示す音源における本発明のチ
ャンネル累算器に関する動作を図2に示すタイミングチ
ャートを参照しながら説明する。MIDI入力部3から
MIDIイベントが受信されると、1チップマイコン1
は音源ドライバ処理を実行し、音源レジスタ2に音源パ
ラメータを送出する。この際にノートオンイベントが入
力された場合は、1チップマイコン1はノートオンイベ
ントに基づいた新たな楽音を生成できるように、まず、
発音チャンネルを割り当て、音源レジスタ2の割り当て
たチャンネル領域にノートナンバ、音色情報、ベロシテ
ィ、エンベロープパラメータ、変調パラメータ、8系統
のレベル制御データ等の音源パラメータをセットする。
また、ノートオフイベントが入力された場合は、当該ノ
ートオフイベントに基づいた発音停止を行えるエンベロ
ープパラメータ等を音源レジスタ2にセットする。
【0015】32ch時分割OSC11では各時分割チ
ャンネルタイミング毎に楽音生成処理が実行される。こ
の楽音生成処理では、1DACサイクル(1サンプリン
グ周期)を32等分した時分割チャンネルタイミングに
従って音源レジスタ2にセットされている各発音チャン
ネルの音源パラメータに応じた32チャンネル分の波形
データが生成される。この32チャンネルの時分割チャ
ンネルの配列態様は、図2のEG乗算出力の欄に示され
る配列態様と同様となる。すなわち、1DACサイクル
の開始タイミングが時点t0とされ、1DACサイクル
を32等分した各時分割チャンネルタイミングが時点t
1,t2,t3,・・・・とされている場合に、時点t
0から時点t1の間に第1時分割チャンネルの波形デー
タが生成されて出力され、時点t1から時点t2の間に
第2時分割チャンネルの波形データが生成されて出力さ
れ、以下、同様に第3時分割チャンネルないし第31時
分割チャンネルの波形データが生成されて出力され、最
後の時分割チャンネルタイミングである時点t31から
次のDACサイクルの時点t0の間に第32時分割チャ
ンネルの波形データが生成されて出力される。
【0016】各時分割チャンネルの構成は時点t15か
ら開始される第16時分割チャンネルに例示されるよう
に、時分割された8つのタイムスロットTS1,TS
2,TS3,・・・,TS8からなり、各タイムスロッ
トに8系統×32チャンネルの各レベル制御データが割
り当てられる。すなわち、各時分割チャンネルのタイム
スロットTS1に当該チャンネルにおける第1系統のレ
ベル制御データが割り当てられ、タイムスロットTS2
に当該チャンネルにおける第2系統のレベル制御データ
が割り当てられ、以下同様にタイムスロットTS3ない
しタイムスロットTS8に当該チャンネルにおける第3
系統ないし第8系統のレベル制御データが割り当てられ
る。したがって、この時分割された8系統の32時分割
チャンネル分のレベル制御データ数は、8×32=25
6となり、1DACサイクルに時分割された8系統から
なる32の時分割チャンネルが順番に配列されているこ
とになる。
【0017】また、32ch時分割EG12において1
DACサイクルを32等分した時分割チャンネルタイミ
ングに従って音源レジスタ2にセットされている各発音
チャンネルのエンベロープパラメータに応じた32チャ
ンネル分のエンベロープデータが生成される。この32
チャンネル分のエンベロープデータは合成部14におい
て、音源レジスタ2内のレベル制御データ発生部2−1
から発生された8系統×32チャンネル分のレベル制御
データと順番に合成される。これにより、32チャンネ
ル分のエンベロープデータがそれぞれレベル制御される
が、各レベル制御データは任意の値に設定することがで
きるようにされている。合成部14から出力されるレベ
ル制御された8系統×32チャンネル分のエンベロープ
データの時分割チャンネルの配列態様は、図2のEG乗
算出力の欄に示される配列態様と同様となる。
【0018】そして、乗算器13において、32ch時
分割OSC11から発生された32チャンネル分の各波
形データに、32ch時分割EG12から発生されて合
成部14においてそれぞれレベル制御された8系統×3
2チャンネル分の各エンベロープデータがそれぞれ対応
付けされて乗算され、エンベロープの付与された32チ
ャンネルの時分割チャンネルが順番に乗算器13から出
力されるようになる。この32チャンネルの時分割チャ
ンネルの配列態様は、図2に示すEG乗算出力の欄に示
す配列態様となり、32チャンネルの時分割チャンネル
における各8系統の波形データが順番に加算器15の加
算入力Aに入力される。
【0019】一方、加算器15の加算入力Bには選択部
18において選択されたデータが入力されるが、図2に
示す時点t0から時点t1までは8段FIFO19から
読み出された8系統の外部入力データVOが選択され、
時点t1から当該1DACサイクルが終了する時点(次
の1DACサイクルの開始時点)t0までは、8段ディ
レイ部16から出力される1時分割チャンネル分の波形
データから構成されているディレイ出力DL1,DL
2,・・・,DL31が選択される。すなわち、図2の
B入力として示す8段FIFO出力の欄および8段ディ
レイ出力の欄に示すように、ハッチを施していないタイ
ミングでその出力が選択されると共に、各出力は時分割
チャンネルと同様に8系統の波形データにそれぞれ割り
当てられる8つのタイムスロットを有している。
【0020】これにより、加算器15において時点t0
〜時点t1までは、第1時分割チャンネルの8系統の波
形データと、8段FIFO19から読み出された8系統
の外部入力データとがタイムスロットタイミング毎に加
算されて、その8系統の加算出力が8段ディレイ部16
の各段に順次格納されるようになる。また、外部入力デ
ータは外部入力部21から入力されるマイクあるいは外
部音源等からのデータとされ、DSP20内の乗算部2
0−1において、直前のDACサイクルでマイクロプロ
グラムにより該乗算部20−1が使用されていないタイ
ミングを用いて、音源レジスタ2内のレベル制御データ
発生部2−2から出力される8系統別とされたレベル制
御データと乗算されて、8段FIFO19に記憶されて
いる。ここで、上記レベル制御データ発生部2−2と前
述したレベル制御データ発生部2−1は、それぞれレベ
ル制御データを格納するレジスタであり、各レベル制御
データをそれが必要とされるタイミングで供給する。
【0021】次いで、選択部18は時点t1において8
段ディレイ部16からのディレイ出力を選択する。する
と、時点t1〜時点t2において、乗算器13から出力
される第2時分割チャンネルの8系統の波形データと、
8段ディレイ部16から順次出力された1時分割チャン
ネル分の8系統の波形データとがタイムスロットタイミ
ング毎に加算されて、その8系統の加算出力が8段ディ
レイ部16の各段に格納されるようになる。この結果、
8段ディレイ部16にはレベル制御された8系統の外部
入力データと、第1時分割チャンネルの8系統の波形デ
ータと、第2時分割チャンネルの8系統の波形データと
が系統毎に加算された結果である、前記3つのデータを
チャンネル累算した波形データが格納されるようにな
る。さらに、選択部18は時点t2において8段ディレ
イ部16からのディレイ出力を選択する。すると、時点
t2〜時点t3において、乗算器13から出力される第
3時分割チャンネルの8系統の波形データと、8段ディ
レイ部16から出力された1時分割チャンネル分の8系
統の波形データとがタイムスロットタイミング毎に加算
されて、その8系統の加算出力が8段ディレイ部16の
各段に格納されるようになる。この結果、8段ディレイ
部16にはレベル制御された8系統の外部入力データ
と、第1時分割チャンネルの8系統の波形データと、第
2時分割チャンネルの8系統の波形データと、第3時分
割チャンネルの8系統の波形データとが系統毎に加算さ
れた結果である、前記4つのデータをチャンネル累算し
た波形データが格納されるようになる。
【0022】このような加算動作が時点t3ないし時点
t31の各時点間で行われて、時点t1において、8段
ディレイ部16にはレベル制御された8系統の外部入力
データと、第1時分割チャンネルの8系統の波形データ
ないし第31時分割チャンネルの8系統の波形データと
が系統毎に加算された結果である、前記32のデータを
チャンネル累算した波形データが格納されるようにな
る。そして、選択部18は時点t31において8段ディ
レイ部16からのディレイ出力を選択する。すると、時
点t31〜時点t0(次のDACサイクルの開始タイミ
ング)において、乗算器13から出力される第32時分
割チャンネルの8系統の波形データと、8段ディレイ部
16から出力された1時分割チャンネル分の8系統の波
形データとがタイムスロットタイミング毎に加算され
て、その8系統の加算出力が8段ディレイ部16の各段
に格納されるようになる。この結果、8段ディレイ部1
6にはレベル制御された8系統の外部入力データと、第
1時分割チャンネルの8系統の波形データないし第32
時分割チャンネルの8系統の波形データとが系統毎に加
算された、前記33の8系統のデータをチャンネル累算
した波形データが格納されるようになる。すなわち、3
2回の加算動作を繰り返し行うことにより、新たな加算
器を設けることなく33の8系統のデータをチャンネル
累算することができるようになる。
【0023】この33の8系統のデータがチャンネル累
算された楽音データADDは、次のDACサイクルの開
始タイミングt0から時点t1の間に8段ディレイ部1
6から8段レジスタ17に順次転送される。この転送態
様を図2の8段レジスタ取込の欄に示している。転送さ
れた楽音データADDは8系統の楽音データとされ、そ
れぞれの系統が8段レジスタ17の格段に格納される。
この8系統の楽音データADDは8段レジスタ17から
所定タイミングでDSP20に読み出されて、リバー
ブ、コーラス、バリエーションのエフェクトがそれぞれ
2系統づつに付与され、この合計6系統の楽音データと
残るドライの2系統とに音量制御が行われると共に任意
のミキシングが8入力2出力マルチエフェクト部20−
2において行われる。この結果、ステレオとされたLチ
ャンネルとRチャンネルの楽音データが1DACサイク
ル毎に、DSP20から出力される。
【0024】このDSP20における処理は、DSP2
0においてマイクロプログラムを実行することにより行
われ、この処理の際に乗算部20−1が使用されないタ
イミングが図2の乗算器不使用タイミングの欄に示され
ている。この乗算器不使用タイミングの内の時点t1以
後の8回が使用されて、外部入力部21からの外部入力
データと音源レジスタ2内のレベル制御データ発生部2
−2から出力される8系統別とされたレベル制御データ
とが乗算される。そして、この乗算結果を8段FIFO
19に格納することにより、次のDACサイクルにおい
てレベル制御された8系統の外部入力データがチャンネ
ル累算されるようになる。
【0025】具体的には、DSP20の各ステップにお
いて乗算器の2入力が有効な値を選択しているか否かを
判定して、2入力とも有効な値を選択していない場合に
乗算器が使用されていないタイミングとして、あるい
は、DSP20に実行させるマイクロプログラムにおい
て、乗算器の使用/不使用を示す情報を埋め込むように
し、マイクロプログラムの実行中に乗算器の不使用を示
す情報を検出した際に乗算器を使用していないタイミン
グとして、上記した外部入力部21からの外部入力デー
タと音源レジスタ2内のレベル制御データ発生部2−2
から出力される8系統別とされたレベル制御データと
を、DSP20内の乗算器を使用して乗算するようにす
ればよい。これにより、乗算器等の新たなハードウェア
を追加する必要がないと共に、DSP20におけるマイ
クロプログラムの実行に影響を与えることなく、外部入
力部21からの外部入力データと音源レジスタ2内のレ
ベル制御データ発生部2−2から出力される8系統別と
されたレベル制御データとを乗算することができる。
【0026】以上の説明では、時分割チャンネルは32
チャンネルとしたが、このチャンネル数に限ることはな
く16チャンネルでも64チャンネルでもその他のチャ
ンネル数としてもよい。また、各時分割チャンネルは8
系統(8タイムスロット)から構成したが、これに限る
ことはなく任意の系統数により構成することができる。
なお、系統数をnとした際には8段ディレイ部16,8
段レジスタ,8段FIFOの段数はそれぞれn段とされ
る。さらに、乗算部20−1においてはn回の乗算が行
われると共に、8入力2出力マルチエフェクト部20−
2においてはn入力されたデータに対してエフェクト付
与およびミキシングが行われるようになる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように、サンプリング周
期(DACサイクル)の最初の時分割チャンネルである
第1時分割チャンネルの波形データが加算手段における
加算入力Aに入力される際に、加算入力Bとして外部入
力データを選択して入力することにより、外部入力デー
タと第1時分割チャンネルとの系統毎の加算を行うよう
にしている。次いで、第2時分割チャンネルの波形デー
タが加算手段の加算入力Aに入力された際には、加算入
力Bとして8段ディレイ部の出力を入力することによ
り、外部入力データと第1時分割チャンネルとを系統毎
に加算した楽音データに第2時分割チャンネルの波形デ
ータがチャンネル累算されるようになる。さらに、第3
時分割チャンネル以降のチャンネルの波形データが加算
手段の第1加算入力に入力される際にも第2時分割チャ
ンネルの処理と同様の処理が行われるので、1サンプリ
ング周期が終了した際に、外部入力データと全時分割チ
ャンネルとを系統毎に加算した波形データを得ることが
できる。従って、本発明は外部入力データをチャンネル
累算する際に、新たな加算手段を必要としないと共に、
発音チャンネルが減少することもない時分割チャンネル
動作をする音源のチャンネル累算器を提供することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチャンネル累算器を備える時分割チ
ャンネル動作をする音源の実施の形態における構成例を
示すブロック図である。
【図2】 本発明のチャンネル累算器の動作を説明する
ためのタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 1チップマイコン、2 音源レジスタ、3 MID
I入力部、4 パネル表示器、5 パネル操作子、11
32ch時分割OSC、12 32ch時分割EG、
13 乗算器、14 合成部、15 加算器、16 8
段ディレイ部、17 8段レジスタ、18 選択部、1
9 8段FIFO、20 DSP、21外部入力部、2
2L,22R DAC、23L,23R サウンドシス
テム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1サンプリング周期を略等分割するよう
    配列されている複数の時分割チャンネルの波形データが
    順番に入力される第1加算入力と、選択手段の出力が入
    力される第2加算入力とを有する加算手段と、 該加算手段から出力される加算出力を、前記1時分割チ
    ャンネルに相当する時間だけ遅延するディレイ手段と、 該ディレイ手段から出力される遅延出力と、外部入力デ
    ータとのいずれか一方を選択して前記加算手段の第2加
    算入力に入力する選択手段とを備え、 1サンプリング周期における最初の時分割チャンネルで
    ある第1時分割チャンネルの波形データが前記加算手段
    の第1加算入力に入力されるタイミングにおいて、前記
    選択手段が前記外部入力データを選択することにより、
    前記加算手段において前記外部入力データと前記第1時
    分割チャンネルの波形データとの加算が行われ、前記加
    算手段の第1加算入力に第2時分割チャンネルの波形デ
    ータが入力されるタイミングから1サンプリング周期が
    終了するまで、前記選択手段が前記ディレイ手段から出
    力される遅延出力を選択して前記加算手段の第2加算入
    力に入力することにより、前記外部入力データと全時分
    割チャンネルの波形データとのチャンネル累算が行われ
    るようにしたことを特徴とする時分割チャンネル動作を
    する音源のチャンネル累算器。
  2. 【請求項2】 1サンプリング周期を略等分割するよう
    配列されていると共に、それぞれ時分割されたn(n=
    1,2,3,4,・・・)系統の波形データから構成さ
    れている複数の時分割チャンネルの波形データが順番に
    入力される第1加算入力と、選択手段の出力が入力され
    る第2加算入力とを有する加算手段と、 該加算手段から出力される加算出力を、前記1時分割チ
    ャンネルに相当する時間だけ遅延するn段ディレイ手段
    と、 該n段ディレイ手段から出力される時分割されたn系統
    からなる遅延出力と、時分割されたn系統からなる外部
    入力データとのいずれか一方を選択して前記加算手段の
    第2加算入力に入力する選択手段とを備え、 1サンプリング周期における最初の時分割チャンネルで
    ある第1時分割チャンネルの波形データが前記加算手段
    の第1加算入力に入力されるタイミングにおいて、前記
    選択手段が前記外部入力データを選択することにより、
    前記加算手段において前記外部入力データと前記第1時
    分割チャンネルの波形データとの系統毎の加算が行わ
    れ、前記加算手段の第1加算入力に第2時分割チャンネ
    ルの波形データが入力されるタイミングから1サンプリ
    ング周期が終了するまで、前記選択手段が前記n段ディ
    レイ手段から出力される遅延出力を選択して前記加算手
    段の第2加算入力に入力することにより、前記外部入力
    データと全時分割チャンネルの波形データとの系統毎の
    チャンネル累算が行われるようにしたことを特徴とする
    時分割チャンネル動作をする音源のチャンネル累算器。
  3. 【請求項3】 1サンプリング周期が終了したタイミン
    グにおいて前記ディレイ手段あるいは前記n段ディレイ
    手段に格納されている前記外部入力データと全時分割チ
    ャンネルの波形データとのチャンネル累算値、あるい
    は、前記外部入力データと全時分割チャンネルの波形デ
    ータとの系統毎のチャンネル累算値の波形データを取り
    込み、該波形データにおけるミキシングおよびエフェク
    ト処理を行う乗算器を有する演算処理手段をさらに備
    え、 前記乗算器が空いているタイミングにおいて、該乗算器
    により前記外部入力データとレベル制御信号とを乗算
    し、前記乗算器から出力されるレベル制御された前記外
    部入力データを先入れ先出し手段を介して前記選択手段
    に入力するようにしたことを特徴とする請求項1あるい
    は2記載の時分割チャンネル動作をする音源のチャンネ
    ル累算器。
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