JP3373700B2 - 流量調節装置 - Google Patents
流量調節装置Info
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- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯装置において用い
られる流量調節装置に関する。
られる流量調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯装置では、設定温度Ts、入水温度
Tc及び流量Qより出湯温度Thを設定温度Tsにするた
めに必要な熱量Fを算出し、熱交換器において算出熱量
Fを入水に与える。しかし、算出された熱量Fが給湯装
置の最大加熱能力Fmaxを超えている場合には、そのま
まの流量では出湯温度Thを設定温度Tsにすることがで
きないため、入水量を絞ることにより出湯温度Thが設
定温度Tsに維持されるようにするのが一般的である。
Tc及び流量Qより出湯温度Thを設定温度Tsにするた
めに必要な熱量Fを算出し、熱交換器において算出熱量
Fを入水に与える。しかし、算出された熱量Fが給湯装
置の最大加熱能力Fmaxを超えている場合には、そのま
まの流量では出湯温度Thを設定温度Tsにすることがで
きないため、入水量を絞ることにより出湯温度Thが設
定温度Tsに維持されるようにするのが一般的である。
【0003】このように入水量(=給湯量)を絞るため
に用いられるのが流量調節装置である。流量調節装置
は、流量制御弁と、それを制御する制御部から構成され
る。流量制御弁には弁本体内で移動可能な弁体が設けら
れ、この弁体の位置を変えることにより流路の断面積を
変化させて流量を調節する。弁体はモータにより駆動さ
れ、制御部は外部から流量指示信号を受けたとき、モー
タを駆動することにより弁体をその流量に対応する目的
位置へ移動させる。
に用いられるのが流量調節装置である。流量調節装置
は、流量制御弁と、それを制御する制御部から構成され
る。流量制御弁には弁本体内で移動可能な弁体が設けら
れ、この弁体の位置を変えることにより流路の断面積を
変化させて流量を調節する。弁体はモータにより駆動さ
れ、制御部は外部から流量指示信号を受けたとき、モー
タを駆動することにより弁体をその流量に対応する目的
位置へ移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】弁本体内の流路に水垢
が付着したり、弁本体と弁体との間に異物が噛み込んだ
りすると弁体の移動抵抗が大きくなる。従来の流量調節
装置では弁体を移動させるためのモータは常に一定の速
度で駆動されていたため、モータの駆動力も一定であ
り、このように弁体の移動に対する抵抗が大きくなる
と、モータの駆動力が弁体の移動抵抗以下となって弁体
が目的位置に到達できない場合が生ずる。このように流
量が目標値に到達しない状態で制御が停止すると、給湯
装置の制御が正しく行なえない他、モータにも過負荷が
掛かるおそれがある。
が付着したり、弁本体と弁体との間に異物が噛み込んだ
りすると弁体の移動抵抗が大きくなる。従来の流量調節
装置では弁体を移動させるためのモータは常に一定の速
度で駆動されていたため、モータの駆動力も一定であ
り、このように弁体の移動に対する抵抗が大きくなる
と、モータの駆動力が弁体の移動抵抗以下となって弁体
が目的位置に到達できない場合が生ずる。このように流
量が目標値に到達しない状態で制御が停止すると、給湯
装置の制御が正しく行なえない他、モータにも過負荷が
掛かるおそれがある。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、流量調
節をできるだけ確実に行なえるようにした流量調節装置
を提供することにある。
成されたものであり、その目的とするところは、流量調
節をできるだけ確実に行なえるようにした流量調節装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記課題
を解決するために成された本発明に係る流量調節装置
は、外部からの流量指示信号に応じて速度可変モータに
より弁体を該流量指示信号に対応する位置に移動させる
ことにより流量を調節する流量調節装置において、 a)弁体の位置を検出する弁体位置センサと、 b)該流量指示信号が与えられてから所定時間内に弁体位
置センサにより検出される弁体の位置が上記対応する位
置に至らない場合には、上記モータの駆動速度を低下さ
せる制御部と、を備えることを特徴とするものである。
を解決するために成された本発明に係る流量調節装置
は、外部からの流量指示信号に応じて速度可変モータに
より弁体を該流量指示信号に対応する位置に移動させる
ことにより流量を調節する流量調節装置において、 a)弁体の位置を検出する弁体位置センサと、 b)該流量指示信号が与えられてから所定時間内に弁体位
置センサにより検出される弁体の位置が上記対応する位
置に至らない場合には、上記モータの駆動速度を低下さ
せる制御部と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】この所定時間としては、上記モータの通常
の速度で初期位置から上記流量指示信号に対応する位置
まで(或いは弁体の移動可能範囲の端から端まで)移動
するに要する時間よりもやや長い時間としておけばよ
い。流量指示信号が与えられてからこの所定時間内に弁
体が本来到達すべき位置(目的位置)に至らない場合に
は、弁体が何らかの原因で正常な移動をしていないとい
うことであるため、制御部はモータの駆動速度を低下さ
せる。これによりモータの駆動力が大きくなり、弁体の
移動抵抗に打ち勝って目的位置まで到達する可能性が高
くなる。
の速度で初期位置から上記流量指示信号に対応する位置
まで(或いは弁体の移動可能範囲の端から端まで)移動
するに要する時間よりもやや長い時間としておけばよ
い。流量指示信号が与えられてからこの所定時間内に弁
体が本来到達すべき位置(目的位置)に至らない場合に
は、弁体が何らかの原因で正常な移動をしていないとい
うことであるため、制御部はモータの駆動速度を低下さ
せる。これによりモータの駆動力が大きくなり、弁体の
移動抵抗に打ち勝って目的位置まで到達する可能性が高
くなる。
【0008】このような流量調節装置の具体的例として
は、弁体が弁本体にネジで螺合しており、弁体を上記モ
ータで回転させることにより弁体の移動が行なわれるも
のを挙げることができる。この場合、弁体位置センサと
しては弁体の回転角度を検出する回転角センサを採用す
ることができる。
は、弁体が弁本体にネジで螺合しており、弁体を上記モ
ータで回転させることにより弁体の移動が行なわれるも
のを挙げることができる。この場合、弁体位置センサと
しては弁体の回転角度を検出する回転角センサを採用す
ることができる。
【0009】なお、上記モータの駆動速度を低下させた
後、更に第2の所定時間が経過した後にも、弁体位置セ
ンサにより検出される弁体の位置が目的位置に至らない
場合には、制御部は異常信号を出力することが望まし
い。この異常信号に応じて例えばモータの駆動を自動的
に停止することができ、また、異常の原因を追求するこ
とができるようになる。
後、更に第2の所定時間が経過した後にも、弁体位置セ
ンサにより検出される弁体の位置が目的位置に至らない
場合には、制御部は異常信号を出力することが望まし
い。この異常信号に応じて例えばモータの駆動を自動的
に停止することができ、また、異常の原因を追求するこ
とができるようになる。
【0010】上記態様では弁体の位置を検出することに
より流量調節の不具合を検出したが、流量が予定通りに
なったか否かによっても流量調節の不具合を検出するこ
とができる。すなわち、本発明の流量調節装置の別の態
様では、外部からの流量指示信号に応じて速度可変モー
タにより弁体を流量指示信号に対応する位置へ移動させ
ることにより流量を調節する流量調節装置において、 a)流体の流量を検出する流量センサと、 b)上記流量指示信号が与えられてから所定時間内に流量
センサにより検出される流量が流量指示信号に対応する
流量(目的流量)に至らない場合には、上記モータの駆
動速度を低下させる制御部と、を備えることを特徴とす
る。
より流量調節の不具合を検出したが、流量が予定通りに
なったか否かによっても流量調節の不具合を検出するこ
とができる。すなわち、本発明の流量調節装置の別の態
様では、外部からの流量指示信号に応じて速度可変モー
タにより弁体を流量指示信号に対応する位置へ移動させ
ることにより流量を調節する流量調節装置において、 a)流体の流量を検出する流量センサと、 b)上記流量指示信号が与えられてから所定時間内に流量
センサにより検出される流量が流量指示信号に対応する
流量(目的流量)に至らない場合には、上記モータの駆
動速度を低下させる制御部と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】この場合も上記同様、モータの駆動速度を
低下させた後、更に第2の所定時間が経過した後にも流
量センサにより検出される流量が目的流量に至らない場
合には、異常信号を出力するようにするとよい。
低下させた後、更に第2の所定時間が経過した後にも流
量センサにより検出される流量が目的流量に至らない場
合には、異常信号を出力するようにするとよい。
【0012】
【実施例】本発明に係る流量調節装置を備えた給湯装置
を図1〜図5により説明する。本実施例の給湯装置は図
1に示すように、入水口15から供給される水を熱交換
器12で加熱し、出湯口16より出湯する一缶一水路式
給湯装置である。加熱前の水温Tcは入水温度センサ3
1により検出され、出湯される湯の温度Thは出湯温度
センサ33により検出される。また、入水口15と出湯
口16を結ぶ給湯水路13には、給湯水路13を流れる
水の量を制御する流量制御弁18と、その流量(給湯流
量)Qを検出する流量センサ32が設けられている。流
量制御弁18には、その内部における後述の弁体の位置
を検出するための弁体位置センサ34が取り付けられて
いる。
を図1〜図5により説明する。本実施例の給湯装置は図
1に示すように、入水口15から供給される水を熱交換
器12で加熱し、出湯口16より出湯する一缶一水路式
給湯装置である。加熱前の水温Tcは入水温度センサ3
1により検出され、出湯される湯の温度Thは出湯温度
センサ33により検出される。また、入水口15と出湯
口16を結ぶ給湯水路13には、給湯水路13を流れる
水の量を制御する流量制御弁18と、その流量(給湯流
量)Qを検出する流量センサ32が設けられている。流
量制御弁18には、その内部における後述の弁体の位置
を検出するための弁体位置センサ34が取り付けられて
いる。
【0013】熱交換器12を加熱するバーナ22の燃料
管23には開閉弁24及び比例弁25が設けられてい
る。比例弁25は外部からの信号に応じて燃料の流量を
調節する流量制御弁である。バーナ22の近傍にはファ
ン26が設けられ、バーナ22の燃焼に必要な空気を供
給する。
管23には開閉弁24及び比例弁25が設けられてい
る。比例弁25は外部からの信号に応じて燃料の流量を
調節する流量制御弁である。バーナ22の近傍にはファ
ン26が設けられ、バーナ22の燃焼に必要な空気を供
給する。
【0014】流量制御弁18は図3に示すように弁本体
部40と駆動部41から成り、両者は弁本体部40から
突出するセレーション付の軸49により結合されてい
る。弁本体部40は図4に示すように、弁本体42とそ
の中に移動可能に設けられた弁体43とから成る。弁本
体42には流体入口44及び流体出口48が設けられ、
弁体43は流体入口44及び流体出口48の間の隘路4
5に出入することにより、隘路45を通過する水の流量
を調節する。弁体43はネジ47により弁本体42に螺
合されており、セレーション付の軸49を回転すること
により弁体43は前後に移動し、隘路45を通過する流
量を調節する。
部40と駆動部41から成り、両者は弁本体部40から
突出するセレーション付の軸49により結合されてい
る。弁本体部40は図4に示すように、弁本体42とそ
の中に移動可能に設けられた弁体43とから成る。弁本
体42には流体入口44及び流体出口48が設けられ、
弁体43は流体入口44及び流体出口48の間の隘路4
5に出入することにより、隘路45を通過する水の流量
を調節する。弁体43はネジ47により弁本体42に螺
合されており、セレーション付の軸49を回転すること
により弁体43は前後に移動し、隘路45を通過する流
量を調節する。
【0015】駆動部41には、セレーション穴50が設
けられた回転部材51と、回転部材51を回転駆動する
パルスモータ52が設けられている。上述の弁体位置セ
ンサ34として本実施例ではポテンシオメータが使用さ
れ、そのポテンシオメータの回転軸は駆動部41の回転
部材51に連結されている。なお、ポテンシオメータは
駆動部41側ではなく、弁本体部40側に設けてもよい
(この場合、ポテンシオメータの回転軸は弁体43に固
定する)。
けられた回転部材51と、回転部材51を回転駆動する
パルスモータ52が設けられている。上述の弁体位置セ
ンサ34として本実施例ではポテンシオメータが使用さ
れ、そのポテンシオメータの回転軸は駆動部41の回転
部材51に連結されている。なお、ポテンシオメータは
駆動部41側ではなく、弁本体部40側に設けてもよい
(この場合、ポテンシオメータの回転軸は弁体43に固
定する)。
【0016】上記各センサ31、32、33、34から
の温度、流量や弁体位置の信号Tc、Q、Th、Pは制御
部60に入力される。制御部60には出湯温度設定部6
1が接続され、操作者の入力により設定出湯温度Tsの
信号が入力される。制御部60からは開閉弁24に弁開
閉信号、比例弁25に弁開度信号、ファン26にファン
回転数信号、そして、流量制御弁18に流量指示信号が
それぞれ送信される。
の温度、流量や弁体位置の信号Tc、Q、Th、Pは制御
部60に入力される。制御部60には出湯温度設定部6
1が接続され、操作者の入力により設定出湯温度Tsの
信号が入力される。制御部60からは開閉弁24に弁開
閉信号、比例弁25に弁開度信号、ファン26にファン
回転数信号、そして、流量制御弁18に流量指示信号が
それぞれ送信される。
【0017】制御部60はROM、RAMを備えたコン
ピュータにより構成されており、予めROMに格納され
たプログラムに従って次のような制御を行なう。以下、
制御部60の行なう制御の手順を図2のフローチャート
により説明する。
ピュータにより構成されており、予めROMに格納され
たプログラムに従って次のような制御を行なう。以下、
制御部60の行なう制御の手順を図2のフローチャート
により説明する。
【0018】まず、使用者が給湯弁17を操作して湯を
得ようとすると、流量センサ32が給湯水路13を流れ
る水の流量Qを検出する。制御部60はその値Qを所定
の最低流量Qminと比較し、Q≧Qminである場合には図
2の処理を開始する。まず、出湯温度設定部61で設定
された設定出湯温度Ts、入水温度センサ31により検
出される入水温度Tc及び流量センサ32により検出さ
れる給湯流量Qに基づき、出湯温度Thを設定温度Tsに
するために必要な加熱量Fを算出する(ステップS
1)。そして、算出した必要加熱量Fが本給湯装置の最
大定格加熱量Fmaxを超えているか否かを判定する(ス
テップS2)。必要加熱量Fが最大定格加熱量Fmaxを
超えていない場合は、算出した必要加熱量Fに基づいて
バーナ22の開閉弁24、比例弁25及びファン26の
制御を行ない、入水を加熱する(ステップS3)。な
お、実際にはステップS3の燃焼制御は必要加熱量Fが
所定の最低加熱量Fmin以上である場合にのみ行なわれ
るが、ここでは詳細を省略する。
得ようとすると、流量センサ32が給湯水路13を流れ
る水の流量Qを検出する。制御部60はその値Qを所定
の最低流量Qminと比較し、Q≧Qminである場合には図
2の処理を開始する。まず、出湯温度設定部61で設定
された設定出湯温度Ts、入水温度センサ31により検
出される入水温度Tc及び流量センサ32により検出さ
れる給湯流量Qに基づき、出湯温度Thを設定温度Tsに
するために必要な加熱量Fを算出する(ステップS
1)。そして、算出した必要加熱量Fが本給湯装置の最
大定格加熱量Fmaxを超えているか否かを判定する(ス
テップS2)。必要加熱量Fが最大定格加熱量Fmaxを
超えていない場合は、算出した必要加熱量Fに基づいて
バーナ22の開閉弁24、比例弁25及びファン26の
制御を行ない、入水を加熱する(ステップS3)。な
お、実際にはステップS3の燃焼制御は必要加熱量Fが
所定の最低加熱量Fmin以上である場合にのみ行なわれ
るが、ここでは詳細を省略する。
【0019】算出した必要加熱量Fが最大定格加熱量F
maxを超えている場合は、本給湯装置の加熱能力では、
流量Qの入水を設定温度Tsまで加熱することが不可能
である。そのため、本実施例の給湯装置では一般の給湯
装置と同様、出湯温度Thを設定された温度Tsに維持す
る方を優先し、給湯流量を減少させる。ステップS4で
はそのために必要な流量(制限流量)Q1を算出する。
そして、流量制御弁18における流量をQ1にするため
に必要な弁体位置信号P1を生成し(ステップS5)、
これを流量制御弁18に送出するとともに、タイマtを
ゼロにリセットする(ステップS6)。
maxを超えている場合は、本給湯装置の加熱能力では、
流量Qの入水を設定温度Tsまで加熱することが不可能
である。そのため、本実施例の給湯装置では一般の給湯
装置と同様、出湯温度Thを設定された温度Tsに維持す
る方を優先し、給湯流量を減少させる。ステップS4で
はそのために必要な流量(制限流量)Q1を算出する。
そして、流量制御弁18における流量をQ1にするため
に必要な弁体位置信号P1を生成し(ステップS5)、
これを流量制御弁18に送出するとともに、タイマtを
ゼロにリセットする(ステップS6)。
【0020】ステップS6における弁体位置信号P1に
よる流量制御弁18の制御の具体的内容は次の通りであ
る。本実施例では弁体43を駆動するためのモータ52
としてパルスモータを使用している。モータ52と弁体
43とは回転部材51及びセレーション付の軸49を介
して機械的に接続されているため、モータ52の回転は
弁体43の移動に直結しており、パルスモータ52に1
個のパルスを与えることにより、弁体43は所定の距離
Δdづつ移動する。従って、弁体43を所定の位置P1
へ移動させるに必要なパルスの個数N1は予め知ること
ができるため、その個数N1のパルスをパルスモータ5
2に供給することにより、流量Qを制限流量Q1にする
ことができる。なお、このとき、パルスモータ52にパ
ルスを送出する速度(パルスレート)は、予め定められ
た一定の値R0となっている。こうして流量QをQ1に制
限するようにした後、Fmaxに基づき燃焼制御を行なう
(ステップS7)。
よる流量制御弁18の制御の具体的内容は次の通りであ
る。本実施例では弁体43を駆動するためのモータ52
としてパルスモータを使用している。モータ52と弁体
43とは回転部材51及びセレーション付の軸49を介
して機械的に接続されているため、モータ52の回転は
弁体43の移動に直結しており、パルスモータ52に1
個のパルスを与えることにより、弁体43は所定の距離
Δdづつ移動する。従って、弁体43を所定の位置P1
へ移動させるに必要なパルスの個数N1は予め知ること
ができるため、その個数N1のパルスをパルスモータ5
2に供給することにより、流量Qを制限流量Q1にする
ことができる。なお、このとき、パルスモータ52にパ
ルスを送出する速度(パルスレート)は、予め定められ
た一定の値R0となっている。こうして流量QをQ1に制
限するようにした後、Fmaxに基づき燃焼制御を行なう
(ステップS7)。
【0021】しかし、ステップS6では流量制御弁18
に弁体位置信号P1を送出したのみ(所定数N1のパルス
を送出したのみ)であり、給湯水路13を流れる水の流
量が実際に制限流量Q1になっているという保証はな
い。実際、例えば弁本体42や弁体43表面に水垢が付
着したり両者42、43の間に異物が噛み込まれる等に
より、弁体43が移動しなくなる可能性は常に存在す
る。そこで本実施例の給湯装置では、弁体位置センサ
(ポテンシオメータ)34により弁体43の位置Pを検
出し、その位置PがステップS6で指令した弁体位置信
号P1の通りとなっているか否かをチェックする(ステ
ップS8)。弁体43の位置Pが指令した通りとなって
いる場合には何も問題がないため、そのまま本処理を終
了するが、検出された弁体43の位置Pが未だ目的位置
P1に至っていない場合は、ステップS9で所定時間t1
が経過するのを待つ。この所定時間t1としては、上記
パルスレートR0でパルスモータ52を駆動したとき、
弁体43を弁本体42内の移動可能範囲の端から端まで
移動させるに必要な時間t01よりもやや長い時間として
おく。所定時間t1が経過しても未だ目的位置P1に至っ
ていない場合は、パルスモータ52に与えるパルスの送
出速度(パルスレート)をR1に低下させる(ステップ
S10)。
に弁体位置信号P1を送出したのみ(所定数N1のパルス
を送出したのみ)であり、給湯水路13を流れる水の流
量が実際に制限流量Q1になっているという保証はな
い。実際、例えば弁本体42や弁体43表面に水垢が付
着したり両者42、43の間に異物が噛み込まれる等に
より、弁体43が移動しなくなる可能性は常に存在す
る。そこで本実施例の給湯装置では、弁体位置センサ
(ポテンシオメータ)34により弁体43の位置Pを検
出し、その位置PがステップS6で指令した弁体位置信
号P1の通りとなっているか否かをチェックする(ステ
ップS8)。弁体43の位置Pが指令した通りとなって
いる場合には何も問題がないため、そのまま本処理を終
了するが、検出された弁体43の位置Pが未だ目的位置
P1に至っていない場合は、ステップS9で所定時間t1
が経過するのを待つ。この所定時間t1としては、上記
パルスレートR0でパルスモータ52を駆動したとき、
弁体43を弁本体42内の移動可能範囲の端から端まで
移動させるに必要な時間t01よりもやや長い時間として
おく。所定時間t1が経過しても未だ目的位置P1に至っ
ていない場合は、パルスモータ52に与えるパルスの送
出速度(パルスレート)をR1に低下させる(ステップ
S10)。
【0022】パルスモータ52は図5に示すように、パ
ルスレートが減少するにつれてトルクが増加するという
特性を有するため、ステップS10の措置によりパルス
モータ52の駆動トルクは増加し、多少の移動抵抗を乗
り越えて弁体43を移動させることができるようになる
可能性がある。
ルスレートが減少するにつれてトルクが増加するという
特性を有するため、ステップS10の措置によりパルス
モータ52の駆動トルクは増加し、多少の移動抵抗を乗
り越えて弁体43を移動させることができるようになる
可能性がある。
【0023】その後、ステップS8、S9と同様に、所
定時間t2だけ弁体43の位置Pが目的位置P1に至った
か否かを再びチェックする(ステップS11、S1
2)。この時間t2としては、低下させたパルスレート
R1により上記弁体43の移動可能範囲の端から端まで
移動させるに要する時間t02よりもやや長い時間として
おく。この間に弁体43が目的位置Pに至ればそこで本
処理は終了する。しかし、所定時間t2だけ経過しても
弁体43が目的位置Pに到達しない場合には、制御部6
0は異常信号を警報器62に出力する(ステップS1
3)。弁体43が目的位置Pに到達しない場合、給湯流
量Qが制限されないために、出湯温度Thは設定温度Ts
よりも低くなるが、警報器62により使用者はその原因
を知ることができ、適切な対応を行なうことができる。
定時間t2だけ弁体43の位置Pが目的位置P1に至った
か否かを再びチェックする(ステップS11、S1
2)。この時間t2としては、低下させたパルスレート
R1により上記弁体43の移動可能範囲の端から端まで
移動させるに要する時間t02よりもやや長い時間として
おく。この間に弁体43が目的位置Pに至ればそこで本
処理は終了する。しかし、所定時間t2だけ経過しても
弁体43が目的位置Pに到達しない場合には、制御部6
0は異常信号を警報器62に出力する(ステップS1
3)。弁体43が目的位置Pに到達しない場合、給湯流
量Qが制限されないために、出湯温度Thは設定温度Ts
よりも低くなるが、警報器62により使用者はその原因
を知ることができ、適切な対応を行なうことができる。
【0024】なお、上記実施例では流量制御弁18にお
ける流量Qが制限流量Q1通りになっているか否かを弁
体43の位置を検出することによりチェックした(ステ
ップS8、S11)が、流量センサ32の出力Qにより
チェックするようにしてもよい。この場合、流量制御弁
18に弁体位置センサ34を設ける必要がないため、構
造を簡素化し、コストを低減することができる。また、
モータ52としてはパルスモータを使用したが、これは
通常の直流モータであってもよい。この場合も一般的に
モータの駆動速度を低下させることによりトルクは上昇
し、弁体43の移動抵抗を克服して移動が再開されるよ
うになる可能性が高くなる。
ける流量Qが制限流量Q1通りになっているか否かを弁
体43の位置を検出することによりチェックした(ステ
ップS8、S11)が、流量センサ32の出力Qにより
チェックするようにしてもよい。この場合、流量制御弁
18に弁体位置センサ34を設ける必要がないため、構
造を簡素化し、コストを低減することができる。また、
モータ52としてはパルスモータを使用したが、これは
通常の直流モータであってもよい。この場合も一般的に
モータの駆動速度を低下させることによりトルクは上昇
し、弁体43の移動抵抗を克服して移動が再開されるよ
うになる可能性が高くなる。
【図1】 本発明の一実施例である一缶一水路式給湯装
置の概略構成図。
置の概略構成図。
【図2】 実施例の給湯装置の制御の手順を示すフロー
チャート。
チャート。
【図3】 実施例の給湯装置で用いられる流量制御弁と
弁体位置センサの概略構成図。
弁体位置センサの概略構成図。
【図4】 流量制御弁の弁本体部側の断面図。
【図5】 パルスモータのパルスレートとトルクとの関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
12…熱交換器
13…給湯水路
15…入水口
16…出湯口
40…弁本体部
41…駆動部
42…弁本体
43…弁体
44…流体入口
45…隘路
47…ネジ
48…流体出口
49…セレーション軸
50…セレーション穴
51…回転部材
52…モータ
フロントページの続き
(72)発明者 大同 克美
神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユ
プロ株式会社内
(56)参考文献 特開 平5−248701(JP,A)
特開 平4−47308(JP,A)
特開 平4−295907(JP,A)
特開 昭62−296210(JP,A)
特開 平5−158550(JP,A)
特開 平8−161054(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G05D 7/06
F16K 31/04
Claims (5)
- 【請求項1】 外部からの流量指示信号に応じて速度可
変モータにより弁体を該流量指示信号に対応する位置に
移動させることにより流量を調節する流量調節装置にお
いて、 a)弁体の位置を検出する弁体位置センサと、 b)該流量指示信号が与えられてから所定時間内に弁体位
置センサにより検出される弁体の位置が上記対応する位
置に至らない場合には、上記モータの駆動速度を低下さ
せる制御部と、 を備えることを特徴とする流量調節装置。 - 【請求項2】 弁本体に螺合するネジが弁体に設けら
れ、弁体を上記モータで回転させることにより弁体の移
動が行なわれるとともに、上記弁体位置センサが、弁体
の回転角度を検出する回転角センサである請求項1記載
の流量調節装置。 - 【請求項3】 制御部が、上記モータの駆動速度を低下
させた後、更に第2の所定時間が経過した後にも弁体位
置センサにより検出される弁体の位置が上記対応する位
置に至らない場合には、異常信号を出力する請求項1又
は2記載の流量調節装置。 - 【請求項4】 外部からの流量指示信号に応じて速度可
変モータにより弁体を流量指示信号に対応する位置へ移
動させることにより流量を調節する流量調節装置におい
て、 a)流体の流量を検出する流量センサと、 b)上記流量指示信号が与えられてから所定時間内に流量
センサにより検出される流量が流量指示信号に対応する
流量に至らない場合には、上記モータの駆動速度を低下
させる制御部と、 を備えることを特徴とする流量調節装置。 - 【請求項5】 制御部が、上記モータの駆動速度を低下
させた後、更に第2の所定時間が経過した後にも、流量
センサにより検出される流量が上記対応する流量に至ら
ない場合には、異常信号を出力する請求項4記載の流量
調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18088195A JP3373700B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 流量調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18088195A JP3373700B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 流量調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH096439A JPH096439A (ja) | 1997-01-10 |
JP3373700B2 true JP3373700B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=16090974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18088195A Expired - Fee Related JP3373700B2 (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 流量調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3373700B2 (ja) |
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KR101524765B1 (ko) * | 2013-10-16 | 2015-06-02 | 주식회사 삼홍테크 | 온수공급기의 제어장치 및 방법 |
JP2016014336A (ja) | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 三菱重工業株式会社 | 多段圧縮システム、制御装置、制御方法及びプログラム |
CN109186049A (zh) * | 2018-11-18 | 2019-01-11 | 湖南同能机电科技有限公司 | 一种电动阀柔性控制器 |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP18088195A patent/JP3373700B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH096439A (ja) | 1997-01-10 |
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