JP3369688B2 - 核磁気共鳴を用いた検査装置 - Google Patents
核磁気共鳴を用いた検査装置Info
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Description
は拡散による信号減衰を強調した信号強度の分布を測定
する核磁気共鳴を用いた検査装置に関し、特に拡散スペ
クトロスコピックイメージングとよばれる、測定対象に
含まれる物質を分子種ごとに分離し、それぞれの拡散係
数の分布、または拡散による信号減衰を強調した分布を
取得するための検査装置に関する。
散係数または生体の組織灌流による擬似拡散係数を測定
する方法が種々提案されている。現在広く使用されてい
る方法は、Stejskal-Tannerのパルスシーケンス(E.O.
Stejskal and J.E. Tanner、The Journal of Chemical
Physics、42号、288頁、1965年発行)を基礎
としたものである。この方法は拡散係数などを測定する
ために、高周波磁場により核スピンを励起してから、互
いに補償する二つ以上の傾斜磁場を印加することによ
り、信号を取得するものである。ここで「互いに補償す
る」という意味は、もし分子が移動していなければ核ス
ピンの位相を回転させる影響を相殺するということであ
る。つまり、拡散があると位相回転の影響を完全に相殺
することはできず、傾斜磁場の印加強度・時間に応じた
割合で信号強度が減衰する。そこで傾斜磁場の印加強度
および時間を変化させて複数回の計測を行い、その信号
強度の減衰率から拡散係数を求めることが可能となる。
この拡散係数を測定するために印加する傾斜磁場はMP
G(Motion Probing Gradient:拡散感受傾斜磁場)と
呼ばれている。また、傾斜磁場が信号強度の減衰率に与
える影響を数値化したものは、b-factor(傾斜磁場因
子)と呼ばれている。この方法を拡張して、拡散係数を
画像化する方法が D. LeBihanらによってRadiology
誌、161号、401頁、1986年発行に報告されて
いる。この方法は、画像化するために印加する傾斜磁場
とMPGとを組み合わせて、MPGの印加強度を変化さ
せた画像を複数枚撮影し、各画像の対応するピクセルで
の信号強度の減衰量から、そのピクセルでの拡散係数を
計算するものである。
子種ごとの拡散係数、例えばそれぞれ分子で形成される
水や油毎の拡散係数を測定する方法(拡散スペクトロス
コピー)が、 C.T.W. MoonenらによってMagnetic Reso
nance in Medicine誌、13号、467頁、1990年
発行に報告されている。この方法は、分子種ごとにわず
かに異なる核磁気共鳴周波数の違い(化学シフト)を利
用して各分子種を分離し、MPGの印加強度を変化させ
て複数回測定を行い、各分子種の信号強度の減衰量か
ら、その分子種の拡散係数を計算するものである。生体
に含まれる分子種ごとの拡散係数の分布を測定する方法
(拡散スペクトロスコピックイメージング)に関して、
最も近い公知例は、第12回Society of Magnetic Reso
nance in Medicine大会、予稿集、68頁、1993年
発行にM. Xueらによって報告されたものである。この方
法はMPGの印加強度をある程度強いものに設定して、
分子種ごとの画像化(スペクトロスコピックイメージン
グ)を1回行うものである。この方法では拡散係数を計
算することはできないが、拡散が激しい箇所の信号強度
が強く減衰するような拡散強調のスペクトロスコピック
イメージが測定できる。またスペクトロスコピックイメ
ージングの方法としては、現在広く使用されている3D-C
SI(Chemical Shift Imaging)が使用されている。スペ
クトロスコピックイメージングに関して、本発明に関連
する公知例としては、例えば特開昭59−90552号
公報と特開昭61−13143号公報が挙げられる。こ
れらはスペクトロスコピックイメージングを高速に行う
方法に関する発明である。なお拡散係数の測定に関する
他の公知例としては、例えば、特開平4−135538
号公報と特開平4−357934号公報が挙げられる。
は、測定対象に含まれる物質を分子種ごとに分離し、そ
れぞれの拡散係数の分布を測定することは困難である。
何故ならば、M.Xueの方法を単に拡張しただけでは、M
PGを変化させて複数回3D-CSIの測定を繰り返さなけれ
ばならなくなる。3D-CSIでは、分布情報を取得するため
の傾斜磁場を、二方向に強度を変化させて、空間座標で
のピクセル数と同じ回数だけ印加しなければならない。
このため、例えば空間座標でのピクセル数を32x3
2、計測繰返し時間を1秒、MPGを変化させる回数を
3回とすると、51分の計測時間が必要になる。生体を
測定対象とする場合、信号のSN比(信号対雑音比)が
悪いため信号積算が必須となるため、計測時間は莫大な
ものとなってしまう。本発明の目的は、このような従来
の課題を解決し、測定対象に含まれる物質を分子種ごと
に分離し、それぞれの拡散係数の分布、または拡散によ
る信号減衰を強調した信号強度の分布を高速に計測する
ことが可能な核磁気共鳴を用いた検査装置を提供するこ
とにある。
MPGによる拡散係数測定方法に振動傾斜磁場を用いた
スペクトロスコピックイメージングの方法を付加する。
振動傾斜磁場(図2の21,22)を用いたスペクトロ
スコピックイメージングの方法を、MPG強度(21,
22の高さに比例)や印加時間(21,22の幅に比
例)などを変更するなどして、複数回繰り返し、測定対
象に含まれる物質を分子種ごとに分離し、それぞれの拡
散係数の分布を測定する。また、他の方法としては、M
PG(21,22)をある強度で印加して計測を行い、
拡散が激しい箇所の信号強度が強く減衰するような拡散
強調の分布を測定する。振動傾斜磁場(図2の19)の
印加により、測定対象に含まれる物質の化学シフト情報
と分布情報の取得を同時に行う。化学シフト情報と分布
情報の取得方法としては次のようなものがある。 (1)振動傾斜磁場(図2の19)を第一の方向(リー
ドアウト傾斜磁場)に印加して化学シフト情報と第一の
方向の分布情報とを同時に取得する。これに先立ち、第
一の方向と異なる第二の方向(エンコード傾斜磁場)に
ついて位相エンコード傾斜磁場(20)を印加する。こ
の位相エンコード傾斜磁場(20)の印加強度(高さに
比例)または波形(矩形波、三角波、正弦波等)を変更
して繰り返し計測することにより、第二の方向の分布情
報を取得する。 (2)振動傾斜磁場(図5の19)を第一の方向(リー
ドアウト傾斜磁場)に印加し、この振動傾斜磁場(1
9)の極性が反転すると同時に、第一の方向と異なる第
二の方向(エンコード傾斜磁場)に位相エンコード傾斜
磁場(29)をパルス状に印加して、第一および第二の
2つの方向の分布情報を同時に取得する。振動傾斜磁場
(19)の印加タイミングを変更して(反転パルス15
を矢印方向に移動して)、同様な計測を繰り返し、化学
シフト情報を取得する。
第一の方向(リードアウト傾斜磁場)に印加し、第一の
方向と異なる第二の方向(エンコード傾斜磁場)に振動
傾斜磁場(19)の印加時間中一定値をとる位相エンコ
ード傾斜磁場(図5の29の代りに一定の連続値を示す
磁場)を印加して、第一および第二の2方向の分布情報
を同時に取得する。振動傾斜磁場(19)の印加タイミ
ングを変更することにより(パルス15を矢印方向に移
動することにより)、同様な計測を繰り返し、化学シフ
ト情報を取得する。 (4)まず基準となる方向を決める(例えば、横軸Xと
縦軸Yの方向)。そして、その基準方向と第一の角度
(θ1)をなす方向を第一の方向(原点から延長された
ベクトル)とする。振動傾斜磁場(図6の29)を第一
の方向に印加して化学シフト情報と第一の方向の分布情
報を同時に取得する。次に、第一の角度(θ1)とは異
なる第二の角度(θ2)をなす方向を第二の方向とし、
第二方向に振動傾斜磁場(図6の30)を印加して化学
シフト情報と第二方向の分布情報を取得する。以降この
操作を第三、第四、…(角度θ3,θ4,θ5,θ6,θ7
・・)と繰り返し実行して、分布情報を取得する。 (5)周波数の異なる二つの振動傾斜磁場(図7の2
9,30)を互いに異なる2方向に同時に印加して、化
学シフト情報と2方向の分布情報とを同時に取得する。
また、振動傾斜磁場(図11の19)の印加時間中に情
報取得のためにサンプリング(23)が行われるが、サ
ンプリング(23)の中心時間とエコー時間(図11の
破線までのTe/2の時間)とを異ならせ(通常は、破
線とADサンプリングの中心時点とが一致する)、エコ
ー時間を中心とする非対称サンプリングをすることがで
きる。また、振動傾斜磁場の波形としては、矩形波、台
形波またはサイン波を用いることができる。また、MP
Gは装置の静磁場特性や傾斜磁場特性に応じて、調整す
る必要がある。そこで、本計測に先立ってMPGの印加
強度、印加時間、波形の一部または全部を調整し、その
値を保存する。本計測の際、該保存値を用いて計測を実
行する。
り、化学シフト情報と分布情報のうち、いくつかを同時
に取得できるため、MPGの強度などを一つ固定したと
きのスペクトロスコピックイメージングを高速に実行す
ることができる。このため、MPGの強度などを変更し
て複数回同様な計測を繰り返しても、従来技術とは異な
り、計測時間は実行困難な時間にはならない。例えば、
化学シフト情報と一方向の分布情報の取得を同時に行え
る振動傾斜磁場を印加する上記(1)の方法の場合に
は、空間座標でのピクセル数を32x32、計測繰返し
時間を1秒、MPGを変化させる回数を3回とすると、
約1.5分の計測時間ですむ。また、2方向の分布情報
を同時に取得できる上記(2)の方法の場合には、化学
シフト方向のピクセル数を128、計測繰返し時間を1
秒、MPGを変化させる回数を3回とすると約3分の計
測時間ですむ。3つの情報を同時に取得できる上記
(5)の方法の場合には、さらに短い時間で計測可能と
なる。
エコー時間で計測する場合には、MPGがあるために、
エコー時間を中心とする対称サンプリングでは時間的に
計測不可能なときがある。このとき、エコー時間を中心
とする非対称なサンプリングを用いることができる。ま
た、非対称サンプリングを用いて後側にサンプリング時
間と振動傾斜磁場の印加時間を延ばすと、化学シフト分
解能や空間分解能を高めることができる。また、後のデ
ータ処理を容易にするには、振動傾斜磁場の波形として
矩形波を使用する。また傾斜磁場の立上り、立ち下がり
を緩くするときには、台形波やサイン波を使用する。こ
れは装置特性によって立ち上がり、立ち下がりが制限さ
れているときに有効である。また、MPGの印加強度、
印加時間、波形を予め調整および保存し、保存値を用い
て計測を実行することにより、計測時の調整時間を短縮
することができる。特に拡散係数を求めるために、MP
Gを変化させて複数回計測を繰り返す場合には、調整時
間の短縮は有効である。
する。図1は、本発明が適用される核磁気共鳴を用いた
検査装置(以下、単に検査装置という)の概略構成図で
ある。図1において、1は静磁場H0を発生する磁石、
2は検査対象物体、3は高周波磁場の発生と対象物体2
から生じる信号の検出のためのコイル、4、5、6はそ
れぞれX方向、Y方向およびZ方向の傾斜磁場を発生さ
せるための傾斜磁場発生コイルである。7は上記各傾斜
磁場発生コイル4、5、6に電流を供給するためのコイ
ル駆動装置である。8は計測されたデータの演算を行う
ための計算機、9は計算機8での演算結果を表示するた
めのCRTディスプレイである。次に、図1に示す検査
装置の動作の概要を説明する。検査対象物体2の核スピ
ンを励振する高周波磁場H1は、シンセサイザ10によ
り発生させた高周波を変調装置11で波形整形、電力増
幅し、コイル3に電流を供給することにより発生させ
る。コイル駆動装置7から電流を供給された傾斜磁場発
生コイル4、5、6は傾斜磁場を発生し、対象物体2か
らの信号を変調する。変調信号はコイル3により受信さ
れ、増幅機12で増幅され、検波装置13で検波された
後、計算機8に入力される。計算機8は、入力された変
調信号を演算した後、演算結果をCRTディスプレイ9
に表示する。なお、計算機8は予めプログラムされたタ
イミング、強度で各装置が動作するように制御を行う。
なお、プログラムのうち、特に高周波磁場、傾斜磁場、
信号受信のタイミングや強度を記述したものは、パルス
シーケンスと呼ばれている。
のパルスシーケンスチャートである。スライス傾斜磁場
16の印加とともに励起高周波磁場パルス14を印加
し、対象物体内のあるスライス内に核磁気共鳴現象を誘
起する。励起高周波磁場パルス14としては、典型的に
はπ/2−パルスが用いられる。核スピンの位相にエン
コード方向の位置情報を付加するためのエンコード傾斜
磁場20を印加する。このエンコード傾斜磁場20の強
度は、プログラムに従って変更されながら複数回測定が
繰り返される。振動リードアウト傾斜磁場19の印加に
よって、エコーピークにずれが生じないように、一旦、
核スピン位相をディフェーズしておくための傾斜磁場1
8を所定時間印加しておく。次に、スライス傾斜磁場1
7を印加するとともに、反転高周波磁場パルス15を印
加することにより、スライス内の磁化を反転する。反転
高周波磁場パルス15としては、典型的にはπ−パルス
が用いられる。振動リードアウト傾斜磁場19を印加
し、複数のエコーを生じさせる。振動リードアウト傾斜
磁場19の印加強度Gr[T/m]は、リードアウト方向の空
間分解能Δr[m]に応じて次式(数1)で決定する。
ADサンプリング点数、ΔtはADサンプリング間隔[s]
である。振動リードアウト傾斜磁場の周期T[s]は、化
学シフトの観測帯域Lσ[Hz]に応じて次式(数2)で決
定する。
加強度と周期は、傾斜磁場発生装置4,5,6の立上り
特性によって制限されるため、空間分解能と化学シフト
観測帯域はある程度制限される。発生したエコーはAD
サンプリング23により、データとして格納される。ま
た、励起高周波磁場パルス14と反転高周波磁場パルス
15との間、および反転高周波磁場パルス15とサンプ
リング23との間に互いに補償する2つのMPG21、
22を印加する。この2つのMPGを強度の時間積分が
等しくなるように調整する。このとき、もし拡散運動が
なければ核スピンの位相は完全にリフェーズされ、信号
強度は減衰しない。しかし、拡散運動があれば完全にリ
フェーズできなくなるために、その激しさに応じた率で
信号強度が減衰する。以上で、MPG21,22を1つ
固定したときの一連の計測が終了する。次に、このMP
G21,22の印加強度を変更して、同様な計測を複数
回繰り返す。繰り返し回数は、少なくとも2回あれば拡
散係数を計算できるが、測定精度を上げる場合には繰り
返し回数を増加させる。
場19の形状は矩形波であるが、これに限らない。例え
ば、台形波やサイン波形を用いてもよい。台形波、サイ
ン波ともに傾斜磁場の立上り、立ち下がりを緩くするこ
とが可能であるため、装置特性によって、立上り立ち下
がりが制限されているときに有効である。また、MPG
21,22は2つとも同じ波形である必要はなく、時間
積分が等しければよい。このため、比較的時間的な余裕
のあるMPG21の印加強度を小さく、印加時間を長く
することで、傾斜磁場のスイッチングによって生じる渦
電流を小さくし、測定精度を向上させることができる。
また、MPG21,22と位相エンコード傾斜磁場20
の順序は、図2の場合と逆でもよい。このとき、図2中
の時間Δを長く取ることが可能となる。このため、以下
のデータ処理の箇所で説明するb-factorを大きくするこ
とも可能となる。また、理想的には、MPG21,22
によって完全にディフェーズ(分離)、およびリフェー
ズ(戻す)がなされるが、実際には傾斜磁場の波形歪や
渦電流により発生した磁場などの装置特性により、リフ
ェーズを完全にすることは困難である。そこで、MPG
21,22の印加時間、印加強度などを予め調整したデ
ータをテーブルとして保存し、計測時にそのテーブルを
引用してもよい。
フローチャートである。まず、操作24により、各MP
G強度で得られた計測データを像再構成する。この結
果、各MPG強度に対応するスペクトロスコピックイメ
ージが得られる。次に、操作25により、化学シフト方
向のスペクトルから各物質に対応するピークを分離し、
それぞれの物質の信号量を計算する。次に、操作26に
より、MPG強度の変化による信号の減衰率から、拡散
係数を計算する。最後に、操作27により計算された拡
散係数を表示する。以下、各操作について詳細に説明す
る。操作24について説明する。MPG強度G[T/m]を
1つ固定したときの計測データを考える。リードアウト
方向の傾斜磁場強度と印加時間の積をkrとする。エン
コード方向の傾斜磁場強度と印加時間の積をkeとす
る。サンプリング時間とエコーの中心時間Teとの差を
tとする。このとき、図2で示したシーケンスで取得さ
れるサンプリング点は3次元空間(t,kr,ke)でジグ
ザグ状に配置される。このときkr方向の点数は、振動
傾斜磁場半周期あたりのサンプリング点数Nr、ke方向
の点数は、エンコード傾斜磁場の繰り返し計測回数Ne
となる。サンプリング点を同一の(kr,ke)について
グループ分けし、tの少ない方から番号を付け、これを
nとする。このとき、nの個数は振動傾斜磁場の振動回
数の2倍であるNnと等しくなる。また、kr、keにつ
いても小さい順に番号づけし直す。
G(n,kr,ke)を、n、kr、keについて3次元フーリ
エ逆変換する。この結果、化学シフトσ、リードアウト
方向の位置r、エンコード方向の位置eで表される3次
元空間上のスペクトロスコピックイメージIG(σ,r,
e)が得られる。ここで化学シフトとは、同じ核種であ
っても分子種によって局所磁場が変化し、磁気共鳴周波
数がわずかにずれることをいう。これは分子種に固有の
ものであり、これを用いてその種類を判別できる。ま
た、3次元フーリエ逆変換としては、例えば次式(数
3)を用いる。
は、これに限るものではなく、例えばジグザグ状のデー
タを格子状に線形補間するなどの補正を付加した後、3
次元フーリエ逆変換してもよい。また、図2のシーケン
スで振動リードアウト傾斜磁場の形状がサイン波形のと
きには、サンプリング点はサイン波形状に配列される。
このときには、例えばサイン波形のデータ軌跡から格子
状に線形補間するなどの補正を付加した後、3次元フー
リエ逆変換してもよい。以上の処理を全てのMPG強度
の場合について行い、スペクトロスコピックイメージの
系列を得る。
を一つ固定したときのスペクトロスコピックイメージI
G(σ,r,e)を考える。各(r,e)について、化学シフ
トσ上で各物質に対応するピークの面積を計算する。面
積の計算方法としては、例えば各物質に対応する周波数
帯域の信号をすべて加算すればよい。また、もっと精密
に計算するには重畳波形の分離を行って各ピークの面積
を計算してもよい。重畳波形の分離方法の詳細について
は例えば「科学計測のための波形データ処理、南茂夫編
著、CQ出版、1986年発行」を参考とされたい。こ
の結果スペクトロスコピックイメージはIG(m,r,e)
となり、r、eの個数は変わらないが、mの個数は計算
したピークの個数と等しくなる。すなわち、測定しよう
としている物質の個数と等しくなる。また、静磁場不均
一の影響で、場所によって各物質に対応するピークがわ
ずかにずれてしまうことがある。これについては、ピー
クの面積を計算する前に補正しておいてもよい。以上の
処理をすべてのMPG強度の場合について行い、スペク
トロスコピックイメージの系列を得る。
強度Gに対応するb-factor〔s/m2〕を次の(数4)を
用いて計算する。
た時間〔s〕である。各MPG強度Gについてスペクト
ロスコピックイメージIG(m,r,e)の対応するピ
クセル(m,r,e)の信号強度をS(b)とすると次
の(数5)が成立する。
のときのb-factorである。(数5)でカーブフィッティ
ングを行い、拡散係数Dを計算する。全てのピクセル
(n,r,e)についてこの計算を行い、各物質nおよ
び各位置r,eでの拡散係数D(m,r,e)を求め
る。
るための模式図である。図4の上方の絵は、スペクトロ
スコピックイメージをb-factorが小さい順に並べたもの
である。下方のグラフは横軸にb-factorを、縦軸に信号
強度をとり、あるピクセルについてその値をプロットし
たものである。このグラフについて(数5)でカーブフ
ィッティングした様子を示している。操作27について
説明する。ここでの操作は単に表示をするだけでもよ
い。しかし、データを把握し易くするために、意味のな
い背景部分を便宜上0にすると便利である。これは、次
のような操作により実現できる。すなわち、先ずある閾
値を設定し、スペクトロスコピックイメージIG(m,r,
e)の値が、この閾値以下になるピクセル(m,r,e)
を求める。このピクセル(m,r,e)に対応するD(m,
r,e)の値を0にする。
て説明する。図5は、第二の実施例を示す動作パルスシ
ーケンスチャートである。スライス傾斜磁場16の印加
とともに励起高周波磁場パルス14を印加し、検査対象
物体内のあるスライス内に核磁気共鳴現象を誘起する。
励起高周波磁場パルス14としては、典型的にはπ/2
−パルスが用いられる。振動リードアウト傾斜磁場19
の印加によって、エコーピークにずれが生じないよう
に、一旦、核スピン位相をディフェーズしておくための
傾斜磁場18を所定時間印加しておく。次に、スライス
傾斜磁場17の印加とともに、反転高周波磁場パルス1
5を印加することによりスライス内の磁化を反転する。
反転高周波磁場パルス15としては、典型的にはπ−パ
ルスが用いられる。振動リードアウト傾斜磁場19を印
加し、複数のエコーを生じさせる。
転すると同時に、エンコード方向の位置情報を付加する
ためのパルス状のエンコード傾斜磁場29を印加する。
発生したエコーは、ADサンプリング23によりデータ
として格納される。また、励起高周波磁場パルス14と
反転高周波磁場パルス15との間、および反転高周波磁
場パルス15とサンプリング23との間に、互いに補償
する2つのMPG21,22を印加する。この2つのM
PG21,22を強度の時間積分が等しくなるように調
整する。次に、反転高周波磁場パルス15とスライス傾
斜磁場17の印加タイミングを、プログラムに従って変
更しながら複数回計測を繰り返す。この繰り返し回数
は、化学シフト方向のピクセル数に対応する。以上で、
MPGを1つ固定したときの一連の計測が終了する。次
に、このMPG21,22の印加強度を変更して、同様
な計測を複数回繰り返す。繰り返し回数は、少なくとも
2回あればよいが、測定精度を上げる場合には繰り返し
回数を増加させる。
場19の形状は矩形波となっているが、これに限らな
い。例えば台形波やサイン波を用いてもよい。MPG2
1,22の波形についても、同様に矩形波でなく、台形
波やサイン波を用いてもよい。また、エンコード傾斜磁
場28,29の形状としてはパルス状のものを用いてい
るが、リードアウト時間中一定値をとるような矩形波、
または台形波を用いてもよい。このとき、傾斜磁場のス
イッチングによる渦電流の影響を低減することが可能と
なる。データ処理の概略は、図3で説明したとおりであ
る。データ処理の詳細については、操作24のみが以下
のように変わる。MPG強度Gを1つ固定したときのデ
ータを考える。リードアウト方向の傾斜磁場強度19と
印加時間の積をkrとする。エンコード方向の傾斜磁場
強度29と印加時間の積をkeとする。反転高周波磁場
15の印加タイミングからサンプリング点までの時間と
Te/2(ただし、Teとは励起高周波磁場パルスから
エコーの中心までの時間である)との差をtとする。
れるサンプリング点は、3次元空間(t,kr,ke)に配
置される。このとき、krの点数は振動傾斜磁場19,
29の半周期あたりのサンプリング点数Nr、keの点数
は、振動傾斜磁場の振動回数の2倍であるNeとなる。
サンプリング点を同一の(kr,ke)についてグループ
分けし、tの少ない方から番号を付け、これをnとす
る。このとき、nの個数は反転高周波磁場のタイミング
を変更した回数と等しくなる。またkr、keについて
も、小さい順に番号付けをし直す。このようにして再配
列されたデータFG(n,kr,ke)を、n、kr、keにつ
いて3次元フーリエ逆変換する。この結果、化学シフト
σ、リードアウト方向の位置r、エンコード方向の位置
eで表される3次元空間上のスペクトロスコピックイメ
ージIG(σ,r,e)が得られる。ここで、3次元フーリ
エ逆変換としては、例えば前式(数3)を用いる。ただ
し、再構成法としては、これに限るものではなく、例え
ばデータを格子状に補正して配置する操作を加えてもよ
い。また、図5のシーケンスで振動リードアウト傾斜磁
場19の形状がサイン波形のときには、サンプリング点
の間隔がサインで表される。このときには、例えばサン
プリング点が格子状に配置されるように線形補間などを
行ってもよい。また、エンコード傾斜磁場を一定値で印
加する場合には、サンプリング点はke方向にジグザグ
状に配置される。この補正を行って、3次元フーリエ逆
変換を行ってもよい。以上の処理を、全てのMPG強度
の場合について行い、スペクトロスコピックイメージの
系列を得る。
概略を説明する。図6は、本発明の第三の実施例を示す
動作シーケンスチャートである。ここでは、エコープラ
ナータイプのスペクトロスコピックイメージングである
Projection Reconstruction-Echo-Planar Hybrid(PR
EP)とMPGとを組み合わせたシーケンスを示してい
る。振動傾斜磁場29,30以外の動作概要は、前述の
とおりである。振動傾斜磁場29,30の動作は以下の
とおりである。振動リードアウト傾斜磁場a29の印加
強度をAcos(θ)、振動リードアウト傾斜磁場b30の印
加強度をAsin(θ)とし、θを変更して複数回計測を繰り
返す。このようにして計測されたデータの軌跡は、(k
r1,kr2)について放射状となり、tについてはジグザ
グ状になる。図7は、本発明の第四の実施例を示す動作
シーケンスチャートである。ここでは、Echo-Planar Sh
ift Mapping(EPSM)とMPGとを組み合わせたシ
ーケンスを示している。振動傾斜磁場29,30以外の
動作概要は、前述のとおりである。振動傾斜磁場29,
30の動作は、以下のとおりである。先ず、振動リード
アウト傾斜磁場a29と振動リードアウト傾斜磁場b3
0の周波数を異なるように設定する。ただし、データの
軌跡が(kr1,kr2)を十分に走査するように周波数を
決める必要がある。典型的には、どちらかの1周期が、
もう一方の周期の倍数になるように設定する。このよう
にして計測されたデータの軌跡は、(t,kr1,kr2)で
ジグザグ状になる。データ処理の流れは、上述したとお
りである。ただし、操作24の像再構成については、個
々のパルスシーケンスによって異なる。なお、PREP
とEPSMについては、Magnetic Resonance in Medici
ne誌、1号、370頁、1984年発行または特開昭5
9−90552を参考にされたい。
2の印加方向はエンコード方向または振動リードアウト
傾斜磁場bの方向と同一になっているが、これに限ら
ず、任意の方向でよい。また、一方向だけではなく、二
方向同時や三方向同時に印加してもよい。また、MPG
21,22の波形も矩形に限らず、例えば図8に示すよ
うなバイポーラー波形などでもよい。この波形を用いる
と測定対象の速度成分を除去することができ、また磁場
不均一による誤差成分を除去することができる。また、
MPGの波形を台形波やサイン波にしてもよい。このと
き、傾斜磁場の立上り、立ち下がりを緩くすることが可
能となり、装置特性によって制限されている場合に有効
である。また、すべて空間情報は2次元であったが、3
次元にしても同様である。3次元の空間情報を得るため
には、スライス内の位置情報を付与するために、スライ
ス方向にもエンコード傾斜磁場を印加する方法、マルチ
スライスと呼ばれる方法などをパルスシーケンスに付加
すればよい。また、励起高周波磁場パルスと反転高周波
磁場パルスとからなるスピンエコー系のパルスシーケン
スについて説明したが、この方法に限らない。例えば、
図9(第五の実施例)に示すような励起高周波磁場パル
ス14を3回印加するSTEAM(Stimulated echo ac
quisition mode)を応用すれば、MPGの繰り返し時間
Δを比較的自由に選択することができる。また、例え
ば、図10に示すように励起高周波磁場パルス14のみ
を印加し、バイポーラー波形などのMPG21、22を
印加して、反転高周波磁場パルスを省略してもよい。こ
のとき、エコー時間を短くすることが可能となり、横緩
和過程などによる信号強度減衰の影響を小さくできる。
図10は、本発明の第六の実施例を示す動作パルスシー
ケンスチャートである。図10では、第1の実施例のシ
ーケンスに対して変形した例が示されているが、他の実
施例についても同様な方法が適用できる。
対称サンプリングのパルスシーケンスチャートである。
MPG21,22の印加時間を長くしたい場合や短いエ
コー時間で計測したい場合には、MPGがあるために、
エコー時間Teを中心とする対称サンプリングでは計測
が不可能なときがある。このようなときには、エコー時
間Teを中心とする非対称サンプリングを用れば計測可
能となる。また、非対称サンプリングを用いれば、後側
にサンプリング時間と傾斜磁場印加時間を延ばすことが
できるため、化学シフト分解能や空間分解能を高めるこ
とができる。データ処理は、非対称サンプリングに対応
してハーフフーリエ変換を用いてもよい。また、図11
では、スライス傾斜磁場16に極性を反転した傾斜磁場
を付随させている。これは、図2でスライス傾斜磁場1
7を後に延ばしている操作と同等である。これは、スラ
イスによる核スピンの位相回転の影響を打ち消すためで
ある。ただし、図11の方がb-factorに与える影響が小
さくなり、拡散係数の計算値に与える誤差が小さくな
る。
斜磁場19の直前に印加している。これもb-factorに与
える影響が小さくなり、拡散係数の誤差が小さくなる。
図11は、第一の実施例に関するパルスシーケンスに適
用した場合であるが、他の実施例についても同様な方法
が適用できる。さらに、本発明は制限拡散における障壁
の大きさや障壁の浸透性などを測定する場合にも適用可
能である。この測定方法については、例えばJ.E. Tanne
r andE.O. Stejskal、Journal of Chemical Physics
誌、第49号、1768頁、1968年発行を参考にさ
れたい。また、MPG強度をある一定値にして、上述し
たようなスペクトロスコピックイメージングを1回だけ
行えば、拡散係数は計算できないが、拡散が激しいとこ
ろは信号強度が低くなるような拡散強調のスペクトロス
コピックイメージが測定可能である。
によれば、測定対象に含まれる物質を分子種ごとに分離
し、それぞれの拡散係数の分布、または拡散による信号
減衰を強調した信号強度の分布を高速に測定可能な核磁
気共鳴を用いた検査装置が実現できる。
置の構成図である。
ンスチャートである。
の流れを示す概略フローチャートである。
図である。
ンスチャートである。
ンスチャートである。
ンスチャートである。
である。
スシーケンスチャートである。
ケンスチャートである。
ングのパルスシーケンスチャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】 静磁場内に置かれた対象物体へスライス
傾斜磁場および励起高周波パルスを少なくとも1回印加
して、前記対象物体内にあるスライス内の核スピンを選
択的に励起する核スピン励起手段と、前記励起された核
スピンへ位相エンコード傾斜磁場を印加する手段と、前
記励起され位相エンコード傾斜磁場を印加された核スピ
ンへリードアウト傾斜磁場を印加する手段と、前記励起
された核スピンへ前記位相エンコード傾斜磁場の一連の
印加毎に拡散感受傾斜磁場をその印加量を変えて複数回
印加する手段と、前記リードアウト傾斜磁場の印加期間
中にエコー信号を検出する手段と、前記検出されたエコ
ー信号を用いて前記拡散感受傾斜磁場の印加量に対応し
た複数のスペクトロスコピックイメージを生成する画像
生成手段とを備えた核磁気共鳴を用いた検査装置におい
て、 前記複数のスペクトロスコピックイメージを用いて拡散
感受傾斜磁場の印加量の変化による信号の減衰率から対
象物質の拡散係数を求める手段と、前記求められた拡散
係数を表示する手段とを備えたことを特徴とする核磁気
共鳴を用いて検査装置。 - 【請求項2】 前記拡散係数を求める手段は、前記複数
のスペクトロスコピックイメージについて化学シフト方
向のスペクトルから対象物質に対応したピークを分離
し、その対象物質の信号量を計算する手段を含むことを
特徴とする請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査装
置。 - 【請求項3】 前記核スピン励起手段は、スライス傾斜
磁場と励起高周波パルスとを同時に対象物体へ印加して
スライス内の核スピンを選択的に励起した後に励起され
た核スピンを反転する反転高周波パルスを印加し、前記
位相エンコード傾斜磁場を印加する手段は、前記励起高
周波パルスに印加後にシーケンスの繰り返し毎にその印
加量をステップ的に変化して印加し、前記拡散感受傾斜
磁場を印加する手段は、前記励起高周波パルスの印加後
と反転高周波パルスの印加前との間、および反転高周波
パルスの印加後とリードアウト傾斜磁場の印加前との間
に拡散感受傾斜磁場を同極性で印加し、前記リードアウ
ト傾斜磁場を印加する手段は、振動リードアウト傾斜磁
場を印加することを特徴とする請求項1に記載の核磁気
共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項4】 前記核スピン励起手段は、スライス傾斜
磁場と励起高周波パルスとを同時に対象物体へ印加して
スライス内の核スピンを選択的に励起し、前記拡散感受
傾斜磁場を印加する手段は、前記励起高周波パルスの印
加後に拡散感受傾斜磁場を正および負の極性をもって印
加し、前記リードアウト傾斜磁場を印加する手段は、振
動リードアウト傾斜磁場を印加することを特徴とする請
求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項5】 前記拡散感受傾斜磁場のある印加量につ
いて、前記反転高周波パルスに対しリードアウト傾斜磁
場の印加タイミングがプログラムに従って変更されなが
ら複数回エコー信号の計測が行われることを特徴とする
請求項3に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項6】 前記振動リードアウト傾斜磁場は、同一
周波数で第一の方向と第二の方向に同時に印加し、印加
強度をそれぞれAcosθ、Asinθとし、θを変更
して複数回計測を繰り返すことを特徴とする請求項3に
記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項7】 前記振動リードアウト傾斜磁場は、異な
る周波数で異なる二方向に同時に印加し、化学シフト情
報と2方向の分布情報とを同時に取得することを特徴と
する請求項3に記載の核磁気共鳴を用いた検査装置。 - 【請求項8】 前記振動リードアウト傾斜磁場の印加時
間中に、情報取得のためのサンプリングを行い、該サン
プリングの中心時間とエコー時間とを異ならせ、該エコ
ー時間を中心とする非対称サンプリングを行うことを特
徴とする請求項3に記載の核磁気共鳴を用いた検査装
置。
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