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JP3367370B2 - 適応符号化方法 - Google Patents

適応符号化方法

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JP3367370B2
JP3367370B2 JP06070497A JP6070497A JP3367370B2 JP 3367370 B2 JP3367370 B2 JP 3367370B2 JP 06070497 A JP06070497 A JP 06070497A JP 6070497 A JP6070497 A JP 6070497A JP 3367370 B2 JP3367370 B2 JP 3367370B2
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Japan
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JP06070497A
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智広 木村
文孝 小野
幾朗 上野
太一 柳谷
雅之 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to CN98105752A priority patent/CN1096752C/zh
Priority to DKPA199800336A priority patent/DK176874B1/da
Priority to US09/041,134 priority patent/US6075471A/en
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M7/00Conversion of a code where information is represented by a given sequence or number of digits to a code where the same, similar or subset of information is represented by a different sequence or number of digits
    • H03M7/30Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
    • HELECTRICITY
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
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    • H03M7/40Conversion to or from variable length codes, e.g. Shannon-Fano code, Huffman code, Morse code
    • H03M7/4006Conversion to or from arithmetic code

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号のコーディン
グに関し、特にエントロピー・エンコーディングの確率
推定するための適応符号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エントロピー、算術符号化、復号などで
エントロピーの算出にはエンコードされ、その後のデコ
ードされるべき信号の確率推定が必要であることが知ら
れている。算術符号化(エンコーディング)と復号化
(デコーディング)では、精度の高い確率推定によって
大きいデータの圧縮を可能とする。このために、確率推
定は優先的な記号確率の変化に適応させることが望まし
い。
【0003】従来の既知の米国特許(USP50252
58)にはエンコードやデコードされる記号の推定確率
への適応の程度を最適化することが開示されている。上
記従来の技術について図1、図2にもとづいて詳細に説
明する。図1は従来のエントロピー・エンコーダ101
の簡単化したブロック・ダイヤグラムを示しており、そ
れは、データ記号s(k)を受入れ、これらのデータ記
号S(K)をデータストリームa(i)の中へエンコー
ドし、そしてこれらのデータ記号S(K)を伝送媒体1
02を介して遠隔のエントロピー・デコーダ103へ伝
送する。エントロピー・デコーダ103は、受信機デー
タストリームを得るために、伝送媒体を介して、それを
伝送された記号s(k)のレプリカとしてデコードす
る。記号s(k)はエレメント(0,…,S−1)即
ち、
【0004】
【数1】
【0005】を含む。このように、記号は所望の多値ま
たは2値で与えられる。従って、エンコーダ101は、
この例では、算術エンコーダ・ユニット104、文脈抽
出器105、適応確率推定器106、およびライン・イ
ンタフェース107を含んでいる。記号s(k)と確率
推定p(k)は、算術エンコーダ・ユニット104へ供
給され、エンコードされたデータストリームa(i)を
作るための周知の方法がそこで用いられる。そのような
算術エンコーダ・ユニットは当技術分野では周知であ
る。「算術コーディングをもつ黒白画像の圧縮」(Co
mpression of Black−White
Image with Arithmetic Cod
ing)と題する1981年6月発行のIEEE Tr
ansaction on Communicatio
ns VOL.cos−29.P858−867の文
献、また、2値要素をもつ記号をエンコード/デコード
するための算術エンコーダ/デコーダに関する1986
年12月30日発行の米国特許(USP4,633,4
90号)、更に多値の要素を持つ記号をエンコード/デ
コードするための算術エンコーダ/デコーダに関する1
987年6月発行のCommunications o
f the ACM 第30巻、第6号、P.520−
540の「データ圧縮のための算術コーディング」(A
rithmetic Coding for Data
Compression)と題する文献などで明らか
である。ライン・インタフェース107は、エンコード
されたデータストリームa(i)をインタフェースし
て、伝送媒体102に送り、この伝送媒体102は順番
に遠隔のデコーダ103に供給する。このためライン・
インタフェース107は、伝送媒体102で用いられて
いる信号フォーマットにデータストリームをフォーマッ
ティングするための適切な装置を含んでいる、可能な伝
送媒体102の良く知られた例としては、T−搬送トラ
ンク、ISDN基礎加入者回線、ローカル・エリア・ネ
ットワークなどがある。その様なライン・インタフェー
スは、この技術分野では周知である。文脈抽出器105
は、受信記号s(k)の文脈、ここでは
【0006】
【数2】
【0007】を得る。即ち、文脈抽出器105は、前に
供給された記号を基礎にした記号s(k)のための独特
の文脈(即ち、状態)を生成する。例えば画像圧縮シス
テムを例にすれば、記号s(k)はエンコードされるべ
き現在の画素の色を表し、文脈c(k)は上記のごとく
前の画素の色によって決められる。例えば、同じライン
の現在の画素に隣接し、かつ直前の画素(P)の色と、
現在の画素の直前のライン上の前の画素(A)の色は、
2値適用の記号s(k)のための文脈c(k)を作るた
めに用いられる。このようにして、画素Pと画素Aの双
方が白ならばc(k)は0であり、画素Pが白で画素A
が黒ならばc(k)は1であり、画素Pが黒で画素Aが
白ならばc(k)は2であり、画素Pと画素Aの双方が
黒ならばc(k)は3である。米国特許(USP4,6
33,490号)には、2進法を用いた別の文脈抽出器
(状態作成器)が示されている。この技術の当業者にと
っては、いかにしてその様な2進法文脈抽出器が、多値
を適用した文脈を得るために拡張されたかは明らかであ
ろう。抽出されて表現された文脈c(k)は適応確率推
定器106へ供給される。適応確率推定器106は、入
力信号
【0008】
【数3】
【0009】と関連文脈
【0010】
【数4】
【0011】のための確率推定値
【0012】
【数5】
【0013】を作るために用いられる。このため適応確
率推定器106は、次元SとCを持つアレイ(ns,c
を最後まで保持する。ここでアレイの各要素ns,c は、
文脈cの中での記号sの発生の累積、即ち“カウント”
であり、sとcはアレイ中のns,c の場所を識別するダ
ミー・インデックスである。適応確率推定器106は、
コンピュータまたはディジタル信号プロセッサを適切に
プログラミングすることによって容易に実現できる。し
かし実装のより優れたモードでは、半導体チップの高集
積(VLSI)回路の形態にあると想像される。
【0014】図2のフローチャートは、エンコードされ
るべき記号の推定確率への適応速度を最適化することに
より、精度の高い確率推定値を作る適応確率推定器10
6中の要素の動作を示している。適応確率推定器106
の動作は、スタート・ステップ201から始まる。次に
動作ブロック202は、k=0と、
【0015】
【数6】
【0016】とすべきすべての
【0017】
【数7】
【0018】と
【0019】
【数8】
【0020】に対するns,c のカウントを初期化する。
ここでNs,c はある所定値である。操作ブロック203
は、新しい文脈c(k)を得る。新しい文脈は前に得た
文脈と同じであることが注目される。次に動作ブロック
204は、すべての
【0021】
【数9】
【0022】に対して得られた文脈c(k)のためのカ
ウントの合計2を得る。即ち、
【0023】
【数10】
【0024】動作ブロック205は、適応確率推定器1
06(図1)に、算術エンコーダ・ユニット104(図
1)へ順番に供給される確率推定値を出力させる。この
確率推定値は最初の実行なので、初期条件と得られた文
脈c(k)のみを基礎にしている。次の実行では、確率
推定は文脈c(k)のための記号s(k)の発生カウン
トの合計、即ち累積を基礎にする。このようにしてステ
ップ205は、確率推定値を出力させる。即ち、
【0025】
【数11】
【0026】
【数12】
【0027】動作ブロック206は、エンコードされる
記号s(k)を得る。動作ブロック207は、得られた
記号s(k)と文脈c(k)のためのカウントを1だけ
増加させる。即ち、
【0028】
【数13】
【0029】は1だけ増加される。動作ブロック208
は、パラメータの規定されたセットの少なくとも第1特
性と少なくとも第2特性を得る。この例では、パラメー
タの規定されたセットの各要素は、エンコードされる受
信記号の文脈に応じる累積、即ちカウントの関数であ
る。即ち、パラメータの所定のセットは、文脈c(k)
に対する記号s(k)の発生を“累積した”出現回数、
即ち、n0,c(k),…,ns-1,c(k)である。この例では、
少なくとも第1特性は、文脈c(k)に対する累積され
た出現回数の最小値である。即ち、
【0030】
【数14】
【0031】この例では、少なくとも第2特性は、文脈
c(k)に対する累積された出現回数の最大値である。
即ち、
【0032】
【数15】
【0033】条件分岐点209は、少なくとも第1特性
が、少なくとも第1しきい値に等しいかまたは大きい
か、即ち、
【0034】
【数16】
【0035】または少なくとも第2特性が、少なくとも
第2しきい値に等しいかまたは大きいか、即ち、
【0036】
【数17】
【0037】を決めるために試験する。少なくとも第1
特性(MIN)の使用は、適応確率推定器106(図
1)の適応の程度の最適化を可能にするということが重
要である。この例では前述したMINである少なくとも
第1の特性と、8である小さいしきい値T1 を使うこと
により解決する。このようにして従来では、文脈c
(k)に対する各可能な信号発生、即ち(0,…,S−
1)は、
【0038】
【数18】
【0039】の条件を満たすには少なくとも8回発生し
なければならない。その結果、少なくとも第1特性MI
Nと少なくとも第1のしきい値T1 =8の使用は、評価
されている実際の確率値に理想的に適合する適応速度を
作る。この例での範囲を制限すると解釈されないため
に、2進法の適用と1/2に評価されている確率を例に
とれば、累積された発生は文脈c(k)をほぼ
【0040】
【数19】
【0041】回参照された後に調整される。1/4に評
価されている確率に対しては、文脈c(k)をほぼ
【0042】
【数20】
【0043】回参照された後に、累積された発生は調整
され、1/8に評価されている確率に対しては、文脈c
(k)をほぼ
【0044】
【数21】
【0045】回参照された後に、累積された発生は調整
される。このようにして適応速度は、評価されているよ
り大きい(小さくない)確率値に対しては速くなり、評
価されているより小さい確率値に対しては必然的に遅く
なる。適応速度の調整はステップ209と210から明
らかである。この例のMAXである少なくとも第2の特
性は、少なくとも第2のしきい値T2 と関連して、文脈
c(k)の中の記号s(k)の発生の累積中でのオーバ
ーフローを防ぐために用いられる。評価されている確率
が異常に小さい値でさえなければ、MAXはパラメータ
調整を要する特性とはならない。一例をあげれば、T2
の値は2048である。それはパラメータのセットの別
の特性が用いられることを意味する。例えばステップ2
04で得られた合計ZがMAXの代わりに用いられる。
このようにして、条件式
【0046】
【数22】
【0047】または式
【0048】
【数23】
【0049】のどちらかが満たされると、ステップ20
9に戻って、動作ブロック210は文脈c(k)中に累
積された記号要素の調整を行う。適応速度の調整は、調
整の原因となるステップ209と関連してステップ21
0によって実現され、例えば、すべての
【0050】
【数24】
【0051】に対する文脈c(k)のための累積された
発生の次式でセットされたいわゆる半減化により、表示
された累積、即ちカウントを決める。
【0052】
【数25】
【0053】従来では、式MINT1 または式MAXT
2 のどちらかの条件を満たすときに、カウントは同じ方
法で調整されるが、ある種の適用に対しては、カウント
を上記条件のそれぞれに対して別々に調整したほうが便
利であろう。一旦、カウントが調整されると、それが累
積された発生の表示となることに注意する必要がある。
この累積された発生の調整は、確率推定を文脈c(k)
中のより新しい発生にもつと従属される。上述のごと
く、MINT1 に従って発生する累積された発生の調整
を行うことにより、適応の程度は評価されている実際の
確率に理想的に合致する。即ちMAXT2 に応答して発
生する文脈c(k)中の記号s(k)の累積された発生
の調整は、非常に小さい確率値が推定されている稀な状
況で、可能な算術オーバーフロー条件を保護することで
ある。その後、条件分岐点211は、記号s(k)がエ
ンコード/デコードする最後の記号かどうかを決めるた
めに試験する。エンコードされるべき記号の数は通常既
知である。もし既知でなければ記号の数の表示が適応確
率推定器106へ供給される。もしステップ211の試
験結果がYESなら、適応確率推定器106の要素の動
作は、END・ステップ212を経て終了する。もしス
テップ211の試験結果がNOなら、制御はステップ2
03へ戻され、ステップ211がYESになるまで、ス
テップ203から211への適切な動作が繰り返され
る。ステップ209に戻って、もし試験結果がNOなら
ば、制御は記号s(k)がエンコード(またはデコー
ド)されるべき最後の記号かどうかを決めるためにステ
ップ211へ移される。もしステップ211の試験結果
がYESならば、適応確率推定器106の要素の動作は
END・ステップ212を経て終了する。もしステップ
211の試験結果がNOならば、ステップ213で1を
加えた増分インデックスkが作られ、制御はステップ2
03に戻され、ステップ211がYESになるまで、ス
テップ203から211への適切な動作が繰り返され
る。デコーダ103は、従来では、ライン・インタフェ
ース108、算術デコーダ・ユニット109、文脈抽出
器110、および適応確率推定器111を含んでいる。
ライン・インタフェース108はライン・インタフェー
ス107の逆の機能を行い、データストリームs(i)
を得るために、既知の方法で入信号をデフォーマットす
る。算術デコーダ・ユニット109は、算術デコーダ・
ユニット104の逆の機能を行う。このため、受信した
データストリームa(i)と適応確率推定器111から
の確率推定は算術デコーダ・ユニット109へ供給さ
れ、記号s(k)を得るために既知の方法でそこで使わ
れる。そのような算術デコーダユニットはこの技術分野
では周知である。これは、前に引用した“算術コーディ
ングの圧縮黒白画像”(Compression of
Black−WhiteImage with Ar
ithmetic Coding)と題する文献および
2値適用の米国特許(USP4,633,490)、お
よび多値適用の“データ圧縮用算術コーディング”(A
rithmetic Coding for Data
Compression)と題する文献に述べられて
いる。文献抽出器110は構造も動作も105と同一な
ので説明を省く。同様に111も106と同一なので説
明を省く。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】従来の無記憶情報源デ
ータの確率推定方法では、カウンタ値が最大値となるカ
ウンタの桁あふれを回避するため無条件にカウンタ値を
半減させるので推定確率誤差が大きくなり、符号化効率
が劣化するという問題があった。この発明は、以上のよ
うな問題点を解決するためになされたものであり、符号
化方法の推定確率誤差を小さくし、符号化効率を向上さ
せることを目的とする。
【0055】
【課題を解決するための手段】第1の発明の適応符号化
方法においては、符号化対象のデータを入力し、その入
力データに対する劣勢シンボルの出現確率を求める第1
のステップ(502)と、前記入力データに対するシン
ボルが優勢シンボルか劣勢シンボルかを判定する第2の
ステップ(504)と、前記第2のステップ(504)
の判定結果にもとづいて、入力データに対応させる数線
上の領域を求める第3のステップ(505),(50
9)と、前記入力データに対する優勢シンボルまたは劣
勢シンボルの出現頻度を算出する第4のステップ(50
8),(510)と、前記第4のステップで出現頻度と
して算出された出現頻度の出現回数累積値と所定の値と
を比較して、前記出現回数累積値が前記所定の値に達し
た場合、出現頻度を半減させる第5のステップ(51
1)と、前記データ信号に対して前記優勢シンボルと前
記劣勢シンボルとを数線上の所定の領域に対応させその
数線上の座標を符号語として出力する第6のステップ
(513)とを備える。
【0056】第2の発明の適応符号化方法においては、
前記第4のステップにおいて、劣勢シンボルの出現頻度
(N LPS)と劣勢シンボルおよび優勢シンボルの出
現頻度の合計値(N TOTAL)として出現回数累積
値を算出し、前記第1のステップにおいて、前記出現回
数累積値(N LPS、N TOTAL)から演算して
シンボルの出現確率を求める。
【0057】第3の発明の適応符号化方法においては、
前記第4のステップにおいて、劣勢シンボルの出現頻度
(N LPS)と優勢シンボルの出現頻度(N MP
S)として出現回数累積値を算出し、前記第1のステッ
プにおいて、前記出現回数累積値(N LPS、N M
PS)から演算してシンボルの出現確率を求める。
【0058】第4の発明の適応符号化方法においては、
前記第4のステップを、前記第1のステップと前記第2
のステップとの間に設ける。
【0059】第5の発明の適応符号化方法においては、
前記第4のステップの優勢シンボルの出現頻度の算出に
おいて、優勢シンボルのN MPS値がT2未満である
場合、前記優勢シンボルの出現頻度の算出を行う。
【0060】第6の発明の適応符号化方法においては、
前記第5のステップの優勢シンボルまたは劣勢シンボル
の出現頻度の半減において、優勢シンボルのN MPS
値がT2以上の場合で且つN LPSが1より大きい場
合に、優勢シンボルまたは劣勢シンボルの出現頻度の半
減を行う。
【0061】第7の発明の適応符号化方法においては、
前記第4のステップの優勢シンボルの出現頻度の算出に
おいて、優勢シンボルのN MPS値がT3未満である
場合または優勢シンボルのN MPSがT2未満かつ劣
勢シンボルのN LPSがT4未満である場合、優勢シ
ンボルの出現頻度の算出を行う。
【0062】第8の発明の適応符号化方法においては、
前記第5のステップの優勢シンボルまたは劣勢シンボル
の出現頻度の半減において、優勢シンボルのN MPS
がT3以上T2未満かつ劣勢シンボルのN LPSがT
4以上、または優勢シンボルのN MPSがT2以上か
つ劣勢シンボルのN LPSが1より大きいとき、優勢
シンボルまたは劣勢シンボルの出現頻度の半減処理を行
う。
【0063】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この実施の形態の符号化の一例として、
2値データに対するエントロピー符号器として、算術符
号化を適用する際の符号化処理手順を示す。なお、優勢
シンボルの領域を下方配置し、符号を有効領域の下界値
座標として符号化する。このとき演算精度は2進小数1
6ビットで打ち切り、整数部を符号出力とするものとす
る。
【0064】また、本実施の形態1においては、従来技
術の図1の適応確率推定器106と算術エンコーダユニ
ット104の処理について説明する。図1のエンコーダ
の他の構成は本実施の形態においても用いることは周知
であるので、説明を詳略する。ここであえて述べておく
が、他の実施の形態においても、図1のエンコーダの他
の構成を用いることは周知である。
【0065】また、本説明で用いる変数は、次の通りで
ある。Cは符号値、Aは領域幅値、ALはLPS領域幅
値、MPSは優勢シンボル値、LPSは劣勢シンボル値
(1−MPS)、Sはデータ値、N0はデータ0の出現
頻度(カウンタ)、N1はデータ1の出現頻度(カウン
タ)、N LPSはmin(N0,N1)(MINに相
当)、N MPSはmax(N0,N1)(MAXに相
当)、Pは劣勢シンボルの出現確率、LENは符号長
(2進ビット数)である。
【0066】また、符号化処理手順の説明中、変数N
MPSは従来例の変数MAX、NLPSは従来例変数M
INに対応する。変数N MPSは、優勢シンボル値M
PSが0ならばN0、優勢シンボル値が1ならばN1に
対応する。変数N LPSは、優勢シンボル値MPSが
0ならばN1、優勢シンボル値が1ならばN0に対応す
る。
【0067】更にまた、処理手順における定数は、次の
通りである。 T1は、N LPSの計数最大値、(第1の閾値) T2は、N MPSの計数最大値、(第2の閾値)
【0068】本実施の形態における符号化処理手順は、
次の図4、図5、図6、図7、図8による。
【0069】図4は図1の適応確率推定器106と算術
エンコーダユニット104の処理に基づく2値データの
算術符号化の処理手順を示すフローチャートである。こ
のフローチャートにおいて、S500は優勢シンボル値
MPS、劣勢シンボル値LPS、データ0,1の出現頻
度N0,N1の算出を行う。S501は符号値C、領域
幅A、符号長LENの初期化を行っている。S502
は、データ値Sを得て、劣勢シンボルの出現確率PをN
LPS/(N0+N1)として算出する。S503
は、全体の領域幅値Aに劣勢シンボルの出現確率Pを乗
算して劣勢シンボルに対応する領域幅値ALを算出す
る。S504は、データ値Sが優勢シンボルか否かを判
定する。S504の判定がYESならば、S505は、
領域幅値Aを優勢シンボルに対応する領域幅値(A−A
L)に更新するが、符号値Cは優勢シンボルが下方配置
なので更新は行わない。S506は、更新された領域幅
値Aが0.5より小さいならば、S507のRENOM
ALIZEの呼び出しによって0.5以上となるまで領
域幅値A、符号値Cを2のべき乗倍する正規化処理を行
う。
【0070】S508は、UPDATEMPSの呼び出
しによって優勢シンボル値の出現頻度を計数する。ま
た、S504の判定がN0ならば、S508は、下方の
優勢シンボルに対応する領域幅値(A−AL)を領域下
界値である符号値Cに加え、また領域幅値Aを劣勢シン
ボルに対応する領域幅値ALに更新し、このとき領域幅
値Aが0.5より必ず小さくなるためRENOMALI
ZEの呼び出しによって0.5以上となるまで領域幅値
A、符号値Cを2のべき乗倍する正規化処理を行う。S
510は、UPDATELPSの呼び出しによって劣勢
シンボル値の出現頻度を計数する。S511は、COU
NTCHECKの呼び出しによってS508,S510
で更新された出現頻度のカウンタ値が定数以上となれ
ば、データ0の出現頻度(カウンタ値)N0とデータ1
の出現頻度(カウンタ値)N1を同時に半減させる。
【0071】なおここで、一例としてUPDATEL処
理(またはUPDATEM処理)におけるカウンタで、
計数最大値である定数T1(またはT2)の値が2のm
乗である場合、m桁の2進カウンタで実現するには、一
般にm桁のカウンタでは2のm乗を表すと桁あふれして
0となるが、出現頻度0はありえないため確率推定計算
(S502)のときに2のm乗として扱えば不都合は生
じない。あるいは、実際の頻度より常に1少なく数え
(初期値は0)、確率推定計算(S502)のときにそ
れぞれのカウンタ値に1を加えて扱うこともできる。い
ずれにしても、半減処理では桁あふれしたカウンタに対
してはカウンタ値はT1/2(またはT2/2)として
更新しなければならない。ただし、カウンタの計数上、
桁あふれを気にしなくても良い場合は、この限りではな
く、従来通りの半減処理を行えばよい。
【0072】S512は、処理したデータSが最後か否
かを判定し、最後でなければS502からS511の処
理を繰り返させる。S513は、符号化の後処理で、符
号値Cの小数部(精度FLUSHBIT=16)の16
ビットを2の16乗倍して整数部に出力させ、符号長L
ENにその16を加えて総符号長とする。要するに、デ
ィジタル信号(データ信号)の符号化にあたり、出現確
率の高いシンボルである優勢シンボルと出現確率の低い
シンボルである劣勢シンボルとを、前シンボルの数直線
上の範囲(A1-t )及び劣勢シンボルの数直線上の所定
範囲(AL)にもとづいて、数直線上の所定の範囲に対
応させ、その数直線上の座標を符号語として出力する。
なお、この符号化の一般的内容については特公平8−3
4434に詳細に記載されている。
【0073】図5は、算術符号化変数の正規化処理RE
NOMALIZEの処理手順で、同時にその操作回数か
ら算術符号長(LEN)を計数する。S520は、領域
幅値A、符号値Cを2倍し、符号長LENに1を加え
る。S521は、領域幅値Aが0.5より小さいなら
ば、0.5以上となるまでS520の処理を繰り返させ
る。ここで、領域幅値A、符号値Cを同時に2倍するご
とに小数部から整数部に符号が1ビット出力される。
【0074】図6は、優勢シンボルの出現頻度を計数す
るUPDATEMPSの処理手順である。S540は、
優勢シンボル値MPSの出現頻度カウンタN MPSに
1を加える。
【0075】図7は、優勢シンボルの出現頻度を計数す
るUPDATELPSの処理手順である。S560は、
劣勢シンボル値LPSの出現頻度カウンタN LPSに
1を加える。S561は、更新された劣勢シンボルの出
現頻度N LPSが優勢シンボルの出現頻度N MPS
より大きいならば、S562によって優勢シンボル値M
PS、劣勢シンボル値LPSを反転、つまり交換する。
【0076】図8は、更新された出現頻度のカウンタが
所定の値以上となったとき半減させるCOUNTCHE
CKの処理手順である。S580は劣勢シンボルの出現
頻度N LPSが設定値T1以上、またS581は優勢
シンボルの出現頻度が設定値T2以上であるか否かを判
定し、S582によって、例えば、劣勢シンボル、優勢
シンボルの出現頻度N LPS,N MPSにそれぞれ
1を加えて1/2倍する半減処理を行う。ここで、1を
加えてから1/2倍するのは出現頻度が0とならないよ
うにするためである。
【0077】なお、上記説明した処理手順はシングルコ
ンテクストを仮定して説明しているが、マルチコンテク
ストで扱うとき、次の変数を、S502でデータ値Sと
同時にコンテクストCXを得てそれをインデクスとする
配列(テーブル)として対応すればよい。
【0078】例えば、MPS(CX)は、優勢シンボル
値、LPS(CX)は、劣勢シンボル値(1−MPS
(CX)、N0(CX)は、データ0の出現頻度(カウ
ンタ)、N1(CX)はデータ1の出現頻度(カウン
タ)、N LPS(CX)は、min(N0(CX),
N1(CX))(第1の特性MINに相当)、N MP
S(CX)はmax(N0(CX),N1(CX))
(第2の特性MAXに相当)とする。
【0079】そして、データの出現確率p0を一定と仮
定し、設定した出現確率から得られるエントロピーH
(p0)とシミュレーションで得られた符号長LENか
ら符号化効率E=H(p0)/LENを算出した。ま
た、シミュレーションの定数条件はT1=2,T2=8
を設定し、データの出現確率p0を変化させて、それぞ
れデータ長を100000としてシングルコンテクスト
で符号化を行った。その結果を図3に示す。
【0080】上記説明では、優勢シンボルの値MPSに
変数(マルチコンテクストでは配列)を設定して符号化
効率を算出(図3)しているが、出現頻度が同数であっ
ても乗算型算術符号化を行っているため優勢シンボルと
して固定データ値を割り当てることによる桁落ち誤差に
よる符号長ロスしか生じない。ただし、図7のS562
で優勢シンボル値を反転するが、出現頻度が同数の時点
では優勢シンボル値を固定データ値とせずに区別してい
るものとみなせる。なお、算術符号化部について整数部
も有限精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1
バイト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済
みのビットを無視できるように構成したとしても、また
そのために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関
わらず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に
何ら影響を与えるものでない。また、この算術符号化部
は優勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置として
いるが、上位配置でも構わない。与えられる2値データ
に対して算術符号化部に2値算術符号化を適用している
が、多値データが与えられる場合には多値算術符号化に
置き換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングル
コンテクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテ
クストに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウン
タと予測値を適用することで容易に対応できる。さら
に、最終符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端
に続く符号ビット0の省略処理の実行に関わらす、確率
推定精度と符号化効率を本質的に向上させる効果に何ら
影響を与えるものではない。なお、実施の形態1におい
て、定数T1、T2は所定の値を使うことができる。
【0081】実施の形態2.図9について図4に対する
処理手順の変更を説明する。S590は、S500につ
いて出現頻度カウンタを劣勢シンボルの出現頻度N L
PSと劣勢シンボル及び優勢シンボルの出現頻度の合計
N TOTALとし、N LPS及びN TOTALの
初期値は1,2である。S591は、S502で出現頻
度から劣勢シンボルの確率Pを求める計算の分母をN
MPSとN LPSの和からN TOTALとする。
【0082】図10について図6に対する処理手順の変
更を説明する。S600は、S540における優勢シン
ボルの出現頻度のカウンタN MPSの計数を優勢シン
ボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計N TOTALの
計数とする。
【0083】図11について図7に対する処理手順の変
更を説明する。S610は、S560において優勢シン
ボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計N TOTALの
計数処理を追加する。また、S611は、劣勢シンボル
の出現頻度N LPSの2倍が劣勢シンボルと優勢シン
ボルの出現頻度の合計N TOTALより多い、つまり
N LPSがN TOTALの半数を超えているかを判
定し、超えていればS562で優勢シンボル値MPS、
劣勢シンボル値LPSを反転させる。
【0084】図12について図8に対する処理手順の変
更を説明する。S620,S621は、S581,S5
82における優勢シンボルの出現頻度のカウンタN M
PSから優勢シンボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計
N TOTALの判定(S620)及び計数(S62
1)となる。
【0085】本実施の形態2は実施の形態1と同様に、
データの出現頻度p0を一定と仮定し、設定した出現確
率から得られるエントロピーH(p0)とシミュレーシ
ョンで得られた符号長(LEN)から符号化効率E=H
(p0)/LENを算出した。また、シミュレーション
の定数条件はT1=2,T2=8を設定し、データの出
現頻度p0を変化させて、それぞれデータ長を1000
00としてシングルコンテクストで符号化を行った。そ
の結果を図13に示す。
【0086】実施例.これまで、上述の実施の形態1及
び実施の形態2では、エントロピー符号器に算術符号化
を適用し、その符号長を算出するため必要な最小限の処
理を加えた場合について説明した。同図中で算術符号化
部の処理はS501,S503,S505〜S507及
びS509である。確率推定部と算術符号化部を分離す
ることができることは、一例として説明した算術符号化
部を他のエントロピー符号化に置き換えることができる
ことを意味する。また、以下のすべての実施の形態にお
いても同様に解釈できる。また、全体の処理の流れとし
て、算術符号化を適用し、性能評価のために符号長を算
出する場合について説明を行うが、復号に対しても共通
に参照できる情報のみ利用するので、符号化の際に確率
推定した値を完全に再現できる。
【0087】実施の形態3.本実施の形態3では、実施
の形態1,2と同様に2値データに対して算術符号化を
適用する際の符号化処理手順を示す。符号化処理手順中
の変数・定数は、実施の形態1,2における変数・定数
と同様である。
【0088】本実施の形態3における符号化処理手順を
図14に示す。なお、本実施の形態3の図14の符号化
処理において、実施の形態1,2との特徴的な違いは、
S511がS503,S504の間に移動したことにあ
り、他の処理の内容そのものには変更はない。COUN
TCHECK511は劣勢シンボルの出現頻度N LP
Sの値と所定の値T1と比較してN LPSがT1より
大きい場合、データ1の出現頻度N1の値を半減する。
また、COUNTCHECK511は優勢シンボルの出
現頻度N MPSの値を所定の値T2と比較しN MP
SがT2より大きい場合、データの出現頻度N2の値を
半減する。この場合、劣勢シンボルの出現頻度がT1、
優勢シンボルの出現頻度がT2となるとその直後、つま
り確率推定前に半減処理を行う実施の形態1,2と比較
して、確率推定後に半減処理を行う本実施の形態3では
カウンタ値の組合せ(状態)の総数がより多くなるので
符号化効率の向上が図れる。例えば従来の形態では、カ
ウンタ値を半分に更新するため、例えば、優勢シンボル
と劣勢シンボルの合計と、劣勢シンボルの各カウンタ値
が(8,1)、(8,2)のいずれの場合も(4,1)
に更新された後に推定される確率は1/4となる。本実
施の形態は、確率推定後に各カウンタ値を半分に更新す
れば上記例では1/8、2/8として区別されるため、
確率値をより細かく状態を分類できることから符号化効
率が向上する。
【0089】ここで符号化効率の向上を示す結果を図1
5に示す。図15において、データの出現確率p0を一
定と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピ
ーH(p0)とシミュレーションで得られた符号長(L
EN)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、シミュレーションの定数条件は実施の形態1
と同様にT1=2,T2=8を設定し、データの出現確
率p0を変化させて、それぞれデータ長を100000
としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0090】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、確率推定精度
と符号化効率を向上させる効果に何ら影響を与えるもの
ではない。なお、実施の形態3において、定数T1,T
2は所定の値を使うことができる。
【0091】実施の形態4.本実施の形態4では、実施
の形態1,2同様に2値データに対して算術符号化を適
用する際の符号化処理手順を示す。処理手順中の変数・
定数は、実施の形態1,2における変数・定数と同様で
ある。本実施の形態4における処理手順を図16に示
す。
【0092】本実施の形態4の図16において、実施の
形態1のUPDATEMPSの詳細フローチャート(図
6)との違いは、S541で優勢シンボルのN MPS
が計数最大値である定数値T2未満であるときのみ計数
を行うことにある。
【0093】本実施の形態4の図17において、実施の
形態1のCOUNTCHECKの詳細フローチャート
(図8)との違いは、S581をS583に置き換え、
優勢シンボルの頻度N MPSが定数値T2以上、かつ
追加条件としてN LPSが1より大きいときにS58
2の半減処理を行うことにある。ここで、S582で優
勢シンボルの出現頻度N MPSが計数最大値である定
数値T2、かつ劣勢シンボルの出現頻度N LPSが1
のときのみ半減処理の実行が待機されるため、S541
で優勢シンボルの出現頻度がT2となることがあり、そ
のときは計数を行わないことになる。
【0094】この場合、実施の形態1のように劣勢シン
ボルまたは優勢シンボルの出現頻度が最大値となった直
後、無条件に半減処理を行うとき(図18)と比較し
て,(N MPS=T2,N LPS=1)で優勢シン
ボルの出現に対して計数処理を行わず、かつ半減処理を
待機する方(図19)が、カウンタの最大値を考えず無
限に計数できる理想的な場合との推定確率の誤差をより
小さくできることになる。例えば従来では、カウンタ値
を更新した後、特に劣勢シンボルのカウンタ値が1のと
き、確率推定誤差が大きくなり符号化効率が低下する。
そこで、本実施の形態では、劣勢シンボルのカウンタ値
が1のとき半分に更新することを実行せず、カウントも
そのままとすることで確率推定誤差をより小さくし、符
号化効率を向上させる。
【0095】ここで実施の形態4による符号化効率の向
上を示す結果を図20に示す。図20において、データ
の出現確率p0を一定と仮定し、設定した出現確率から
得られるエントロピーH(p0)とシミュレーションで
得られた符号長(LEN)から符号化効率E=H(p
0)/LENを算出した。また、シミュレーションの定
数条件は実施の形態1と同様にT1=2,T2=8を設
定し、また、データの出現確率p0を変化させて、それ
ぞれデータ長を100000としてシングルコンテクス
トで符号化を行った。出現頻度の計数を停止させること
によって、劣勢シンボルの確率が優勢シンボルと劣勢シ
ンボルの合計の最大値の逆数(1/T2)付近で符号化
効率が向上し、確率がそれ未満では推定誤差が大きくな
っていくため符号化効率は低下していくが、出現頻度の
計数を停止させない場合と比較して符号化効率は向上し
ている。
【0096】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、確率推定精度
と符号化効率を向上させる効果に何ら影響を与えるもの
ではない。なお、実施の形態4において、定数T1,T
2は所定の値を使うことができる。
【0097】実施の形態5.本実施の形態5では、実施
の形態1,2と同様に2値データに対して算術符号化を
適用する際の符号化処理手順を示す。符号化処理手順中
の変数・定数は、実施の形態1,2における変数・定数
と同様である。本実施の形態5における符号化処理手順
は、実施の形態4における図16、図17を実施の形態
1の図4に適用した構成となる。
【0098】この構成では、優勢シンボルの出現頻度が
計数最大値である定数値T2、かつ劣勢シンボルの出現
頻度が1のときのみ半減処理が待機されるため、このと
きの確率値1/T2が実施の形態1に対して増えること
になる。
【0099】ここで符号化効率の向上を示す結果を図2
1に示す。図21において、データの出現確率p0を一
定と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピ
ーH(p0)とシミュレーションで得られた符号長(L
EN)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、シミュレーションの定数条件は実施の形態1
と同様にT1=2,T2=8を設定し、データの出現確
率p0を変化させて、それぞれデータ長を100000
としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0100】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、確率推定精度
と符号化効率を本質的に向上させる効果に何ら影響を与
えるものではない。なお、実施の形態5において、定数
T1,T2は所定の値を使うことができる。
【0101】実施例.以上の説明の実施の形態1〜5の
作用効果について以下に説明する。実施の形態3(図1
5)、実施の形態4(図20)、実施の形態5(図2
1)に、T1=2,T2=8における符号化効率を示し
た。このときの状態遷移を図22で説明する。図におい
て、破線で囲まれた状態は、実施の形態3において出現
シンボルの計数直後に半減処理するとき確率推定に用い
られる状態である。実線で囲まれた状態は、実施の形態
3及び実施の形態4において計数直前に半減処理すると
き確率推定に用いられる状態である。実施の形態5で
は、実施の形態1の状態に、(N0=8,N1=1)及
び(N0=1,N1=8)が加わる。いずれも初期の遷
移過程でのみ滞在する状態を除く遷移可能な状態を示し
ており、例えば、(N0=1,N1=1)は初期状態で
しか取り得ない。(N0=8,N1=2)及び(N0=
2,N1=8)は、実施の形態4及び実施の形態5にお
いて(N0=8,N1=1)及び(N0=1,N1=
8)で優勢シンボルの出現で計数を行わないときのみ使
用される。状態数は、計数直後の半減処理(破線包囲
部)の場合13(実施の形態1)または15(実施の形
態5)、計数直前の半減処理(実線包囲部)の場合25
(実施の形態3)または27(実施の形態4)となり、
計数直前に半減処理する方がより多くの状態数をもてる
ことになる。
【0102】また、例えば定数T1の異なるとき、実施
の形態1、実施の形態3、実施の形態4、実施の形態5
の順に、T1=8,T2=8(図23)の場合、40,
47,47,42であり、また、T1=4,T2=8
(図24)の場合、28,38,38,30となる。
【0103】更に、優勢シンボルを区別するとき、囲ま
れた枠中のN0,N1が同数となる状態数だけ増加する
ことになる。これは、図においてデータ値0の出現によ
る遷移(縦方向)とデータ値1の出現による遷移(横方
向)のどちらで出現頻度が同数の状態に移ってきたかを
区別できることを示す。これらで示した例では、エント
ロピー符号器として乗算を用いる算術符号化を適用して
いるため有効領域のサイズを等分できる。しかし、演算
負荷を軽減する減算型算術符号化のとき有効領域のサイ
ズは固定値とその余りを割り当てるため、このとき出現
確率の高い優勢シンボルに大きい方の領域を割り当てる
ことで符号化効率が向上する。
【0104】3桁の2進カウンタで出現頻度を計数すれ
ば、計数最大値T2として設定した8となると桁あふれ
が生じるが出現頻度0は有り得ないため8の代用として
解釈すればカウンタの桁数を拡大することなく3桁のま
ま実現することは容易である。また、コンテクスト個々
に対する出現頻度はメモリ上に設定し、読み出した値に
対して計数処理、半減処理の演算を行った後に再度書き
込むことで演算器は実装上少なくできる。
【0105】実施の形態6.実施の形態4及び実施の形
態5では、優勢シンボルの出現頻度がT2になっても劣
勢シンボルの出現頻度が1であれば半減処理を行わない
ことで符号化効率が向上することが示された。本実施の
形態6では、一例として実施の形態4を基本とし、更に
2つの定数を導入し、優勢シンボルがT3以上、劣勢シ
ンボルの出現頻度がT4以下の状態を増加させる場合を
考える。図25はT1=4,T2=10,T3=8,T
4=2の場合の状態遷移図を示している。優勢シンボル
の出現頻度N MPSがT3以下の状態は既に説明した
実施の形態4と同様であり,(N TOTAL=T2,
N LPS=1)のとき半減処理を待機する場合の性能
を次に算出する。なお、T3はN TOTAL(または
N MPS)の中間値である。T4はNLPSの中間値
である。また、T3は第3の閾値、T4は第4の閾値と
する。
【0106】本実施の形態6における符号化処理手順を
図26,27に示す。本実施の形態6の図26におい
て、実施の形態4の図16との違いは、S542で優勢
シンボルの出現頻度N MPSが定数値T3未満である
とき、またはS543で優勢シンボルの出現頻度N M
PSが計数最大値である定数値T2未満かつ劣勢シンボ
ルの出現頻度N LPSが定数値T4未満であるとき、
S540で優勢シンボルの出現頻度N MPSを計数す
る。
【0107】本実施の形態6の図27において、実施の
形態4の図17との違いは、S583をS584及びS
585に置き換え、S584で優勢シンボルの頻度N
MPSが定数値T3以上定数値T2未満かつ劣勢シンボ
ルの出現頻度N LPSが定数値T4以上、またはS5
85で優勢シンボルの出現頻度N MPSが計数最大値
である定数値T2以上かつ劣勢シンボルの出現頻度N
LPSが1より大きいとき、S582の半減処理を行
う。
【0108】この実施の形態の符号化効率の向上を示す
結果を図28に示す。図28において、データの出現確
率p0を一定と仮定し、設定した出現確率から得られる
エントロピーH(p0)とシミュレーションで得られた
符号長(LEN)から符号化効率E=H(p0)/LE
Nを算出した。また、シミュレーションの定数条件は実
施の形態1を拡張したT1=8(T1は実質意味を持た
ない)、T2=10,T3=8,T4=2を設定し、デ
ータの出現確率p0を変化させて、それぞれデータ長を
100000としてシングルコンテクストで符号化を行
った。
【0109】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を本質的に向上させる効
果に何ら影響を与えるものでない。また、この算術符号
化部は優勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置と
しているが、上位配置でも構わない。与えられる2値デ
ータに対して算術符号化部に2値算術符号化を適用して
いるが、多値データが与えられる場合には多値算術符号
化に置き換えて適用できる。各カウンタと予測値はシン
グルコンテクストに対して1対を用いてるが、マルチコ
ンテクストに対してはコンテクスト総数と同数対の各カ
ウンタと予測値を適用することで容易に対応できる。ま
た、最終符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端
に続く符号ビット0の省略処理の実行に関わらず、確率
推定精度と符号化効率の向上効果に何ら影響を与えるも
のではない。なお、実施の形態6において、定数T1,
T2,T3,T4は所定の値を使うことができる。
【0110】実施の形態7.ここまで、説明してきた実
施の形態においては、定数T2または定数T3に関わる
変数は優勢シンボルの出現頻度N MPSとして説明し
た。ここからの以下の実施の形態では優勢シンボル及び
劣勢シンボルの出現頻度の和をその変数とする。本実施
の形態7では、実施の形態3において、優勢シンボルの
出現頻度カウンタを優勢シンボルと劣勢シンボルの合計
出現頻度のカウンタとした符号化処理手順の変更につい
て説明する。本実施の形態7における符号化処理手順を
図29に示す。
【0111】図29の符号化処理手順は実施の形態3と
の関係同様にcall COUNTCHECK S51
1をS503とS504の間に移動する。他の処理手順
は変更はない。
【0112】この符号化効率の向上を示す結果を図30
に示す。図30において、データの出現確率p0を一定
と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピー
H(p0)とシミュレーションで得られた符号長(LE
N)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、シミュレーションの定数条件は実施の形態4
と同様にT1=4,T2=8を設定し、データの出現確
率p0を変化させて、それぞれデータ長を100000
としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0113】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、本発明(実施
の形態)における確率推定精度と符号化効率を本質的に
向上させる効果に何ら影響を与えるものではない。な
お、実施の形態7において、定数T1,T2は所定の値
を使うことができる。
【0114】実施の形態8.本実施の形態8では、実施
の形態4において、優勢シンボルの出現頻度カウンタを
優勢シンボルと劣勢シンボルの合計出現頻度のカウンタ
とした場合の符号化処理手順の変更について説明する。
本実施の形態8における処理手順を図31、図32に示
す。
【0115】図31の符号化処理手順は実施の形態1と
実施の形態3との関係同様にS630の判定を追加し、
優勢シンボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計N TO
TALがT2となっていれば出現頻度の計数を行わな
い。
【0116】図32の符号化処理手順は、実施の形態1
と実施の形態3との関係同様にS640の判定を変更
し、優勢シンボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計N
TOTALがT2以上、かつ劣勢シンボルの出現頻度N
LPSが1以上となっていれば出現頻度の半減処理を
行わせる。
【0117】この符号化効率の向上を示す結果を図33
に示す。図33において、データの出現確率p0を一定
と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピー
H(p0)とシミュレーションで得られた符号長(LE
N)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、上記シミュレーションの定数条件は実施の形
態2と同様にT1=4,T2=8を設定し、データの出
現確率p0を変化させて、それぞれデータ長を1000
00としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0118】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、本発明(実施
の形態)における確率推定精度と符号化効率を本質的に
向上させる効果に何ら影響を与えるものではない。な
お、実施の形態8において、定数T1,T2は所定の値
を使うことができる。
【0119】実施の形態9.本実施の形態9では、実施
の形態5において、優勢シンボルの出現頻度カウンタを
優勢シンボルと劣勢シンボルの合計出現頻度のカウンタ
とした場合の符号化処理手順の変更について説明する。
本実施の形態9における符号化処理手順は、実施の形態
1の図5、実施の形態2の図9、図11、実施の形態8
の図31、図32により、実施の形態8における図29
を実施の形態2の図9に戻した構成となる。
【0120】この符号化効率の向上を示す結果を図34
に示す。図34において、データの出現確率p0を一定
と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピー
H(p0)とシミュレーションで得られた符号長(LE
N)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、シミュレーションの定数条件は実施の形態4
と同様にT1=4,T2=8を設定し、データの出現確
率p0を変化させて、それぞれデータ長を100000
としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0121】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、本発明(実施
の形態)における確率推定精度と符号化効率を本質的に
向上させる効果に何ら影響を与えるものではない。な
お、実施の形態9において、定数T1,T2は所定の値
を使うことができる。
【0122】実施の形態10.本実施の形態10では、
実施の形態6において、優勢シンボルの出現頻度カウン
タを優勢シンボルと劣勢シンボルの合計出現頻度のカウ
ンタとした場合の符号化処理手順の変更について説明す
る。本実施の形態10における処理手順を図35、図3
6に示す。
【0123】本実施の形態10の図35において、実施
の形態6との違いは、S650で優勢シンボルと劣勢シ
ンボルの出現頻度の合計N TOTALが定数値T3未
満であるとき、またはS651で優勢シンボルと劣勢シ
ンボルの出現頻度の合計NTOTALが計数最大値であ
る定数値T2未満かつ劣勢シンボルの出現頻度NLPS
が定数値T4未満であるとき、S652で優勢シンボル
と劣勢シンボルの出現頻度の合計N TOTALを計数
する。
【0124】本実施の形態10の図36において、実施
の形態6との違いは、S600で優勢シンボルと劣勢シ
ンボルの頻度の合計N TOTALが定数値T3以上定
数値T2未満かつ劣勢シンボルの出現頻度N LPSが
定数値T4以上、またはS661で優勢シンボルと劣勢
シンボルの出現頻度の合計N TOTALが計数最大値
である定数値T2以上かつ劣勢シンボルの出現頻度N
LPSが1より大きいとき、S662の半減処理を行
う。
【0125】この符号化効率の向上を示す結果を図37
に示す。図37において、データの出現確率p0を一定
と仮定し、設定した出現確率から得られるエントロピー
H(p0)とシミュレーションで得られた符号長(LE
N)から符号化効率E=H(p0)/LENを算出し
た。また、シミュレーションの定数条件は実施の形態8
と同様にT1=4(T1は実質意味を持たない)、T2
=10,T3=8,T4=2を設定し、データの出現頻
度p0を変化させて、それぞれデータ長を100000
としてシングルコンテクストで符号化を行った。
【0126】なお、算術符号化部について整数部も有限
精度とし、符号をNビット、例えば8ビット(1バイ
ト)、を単位に外部に出力して順次あふれた出力済みの
ビットを無視できるように構成したとしても、またその
ために必要となる桁上がり伝搬処理の制御方法に関わら
ず、確率推定精度と符号化効率を向上させる効果に何ら
影響を与えるものでない。また、この算術符号化部は優
勢シンボルを劣勢シンボルに対して下位配置としている
が、上位配置でも構わない。与えられる2値データに対
して算術符号化部に2値算術符号化を適用しているが、
多値データが与えられる場合には多値算術符号化に置き
換えて適用できる。各カウンタと予測値はシングルコン
テクストに対して1対を用いてるが、マルチコンテクス
トに対してはコンテクスト総数と同数対の各カウンタと
予測値を適用することで容易に対応できる。また、最終
符号値から最小有効桁数への修正処理及び終端に続く符
号ビット0の省略処理の実行に関わらず、本発明(実施
の形態)における確率推定精度と符号化効率を本質的に
向上させる効果に何ら影響を与えるものではない。な
お、実施の形態8において、定数T1,T2,T3,T
4は所定の値を使うことができる。
【0127】実施例.以上の実施の形態7から実施の形
態10において、優勢シンボルと劣勢シンボルの出現頻
度の合計N TOTALを計数する場合、(N TOT
AL=T2,N LPS=1)で優勢シンボルによる計
数処理を行わず、劣勢シンボルの出現により計数が行わ
れて半減処理を実行するとき、(N TOTAL=T2
+1,N LPS=2)となることがあるが、一例とし
て、カウンタまたはメモリに十分な精度・容量が確保で
きない場合には劣勢シンボルのみ計数して(N TOT
AL=T2,N LPS=2)と扱ってもよい。
【0128】なお、優勢シンボルの出現頻度、または優
勢シンボルと劣勢シンボルの出現頻度の合計がT2、か
つ劣勢シンボルの出現頻度が1であれば半減処理を待機
し、また優勢シンボルの計数は行わないとき、半減処理
は劣勢シンボルの出現頻度が2以上とならなければ行わ
れないため、例えば各計数値を直接半分にしても更新さ
れる計数値が0とならないことが保証される。また、半
減値の算式はすべてについて同じでなくてもよく、特定
の値、例えば1、偶数、奇数などのとき、あるいは最小
値条件による半減、最大値条件による半減によって個別
の算式を適用してもよい。
【0129】要するに、供給される信号の文脈を抽出す
るステップと、信号源と文脈からの信号が供給されて、
この供給された信号の確率推定を作るための適応確率推
定ステップと、信号源からの信号が供給され、確率推定
に応答して、供給された信号のエンコードされた改訂版
を作るためのエントロピー・エンコーディングするステ
ップと、伝送媒体への出力としてエンコードされた改訂
版をインタフェースするステップとを備え、適応確率推
定ステップは、無記憶情報源データの出現頻度によって
確率を推定する際に、あるコンテクストに対するカウン
タ値が最大値となったときより少ない頻度のカウンタ値
が偶数か、奇数かによって予め設定された値を各々加え
てから半減する。
【0130】また、供給される信号の文脈を抽出するス
テップと、信号源と文脈からの信号が供給されて、この
供給された信号の確率推定を作るための適応確率推定ス
テップと、信号源からの信号が供給され、確率推定に応
答して、供給された信号のエンコードされた改訂版を作
るためのエントロピー・エンコーディングするステップ
と、伝送媒体への出力としてエンコードされた改訂版を
インタフェースするステップとを備えた符号化方法にお
いて、適応上記確率推定ステップは、無記憶情報源デー
タの出現頻度によって確率を推定する際に、あるコンテ
クストに対するカウンタ値が最大値となったときより少
ない頻度のカウンタ値が1であるときはカウンタ値の半
減処理を行わず、より少ない頻度のカウンタ値が2とな
るまでそのコンテクストに対する全頻度のカウント処理
を停止したままその値からそれぞれ求められる確率を各
推定確率値とする。
【0131】供給される信号の文脈を抽出するステップ
と、信号源と文脈からの信号が供給されて、この供給さ
れた信号の確率推定を作るための適応確率推定ステップ
と、信号源からの信号が供給され、確率推定に応答し
て、供給された信号のエンコードされた改訂版を作るた
めのエントロピー・エンコーディングするステップと、
伝送媒体への出力としてエンコードされた改訂版をイン
タフェースするステップとを備えた符号化方法におい
て、適応上記確率推定ステップは、無記憶情報源データ
の出現頻度によって確率を推定する際に、あるコンテク
ストに対するカウンタ値が最大値となったときそのコン
テクストに対するカウンタ値を一律にそのまま半減せ
ず、より少ない頻度のカウンタ値によって予め設定され
た値を各々加えてから半減する。
【0132】実施例.図38は、上述の実施の形態1か
ら10までの適応符号化方法を備えた画像処理装置の構
成例を示す斜視図である。図38において、画像処理装
置60は、ディスプレイユニット61、キーボード6
2、マウス63、マウスパッド64、システムユニット
65、コンパクトディスク装置100を備えている。
【0133】この実施例の画像処理装置は、例えば、図
38に示すように、ディスク装置100(例えば、CD
−ROM、FD、MO・PDまたはZIPなどを媒体と
するディスク装置)から符号化済み画像情報を入力して
復号し、復号した画像情報をシステムユニット65に転
送し、ディスプレイユニット61に表示するものであ
る。この実施例の画像処理装置は、ディスプレイユニッ
ト61に表示された画像情報を符号化して、コンパクト
ディスク装置100に出力するものである。また、画像
情報を符号化して図示していない回線を経由して画像情
報を伝送するものである。しかし、この実施例に係る画
像処理装置の構成は、図38に示したパーソナルコンピ
ュータやワークステーション構成に限る必要はなく、他
のコンポーネントを使用したどのような構成形式であっ
てもよい。例えば、コンパクトディスク装置100の代
わりに、ビデオプレーヤを入力装置にしても構わない
し、画像情報の代わりにネットワークからの画像データ
を入力するようにしても構わない。また、入力するデー
タは、アナログ形式であっても構わないし、デジタル形
式でっても構わない。
【0134】また、本実施例の画像処理装置は、図38
に示すように、独立した装置として存在しても構わない
が、図39に示すように、プリンタ66やスキャナ68
やファクシミリ装置69や表示装置(例えば、ディスプ
レイユニット61)や記憶装置(例えば、コンパクトデ
ィスク装置100)等の周辺装置でも構わない。即ち、
本実施例の画像処理装置とは、上述の実施の形態1〜1
0で述べた適応符号化方法を備えた電子機器を意味する
ものとする。
【0135】また、本実施例の符号化装置は、独立した
筐体で存在しても構わないし、その他テレビカメラや測
定機や計算機等のシステムボードやサーキットボードの
一部分として、或いは、半導体チップとして存在してい
る場合であっても構わない。また、図39には示してい
ないが、図39に示した各装置をローカルエリアネット
ワークで接続し、互いに符号化した情報を伝送するよう
な形式のものであっても構わない。また、ISDN(イ
ンテグレーテッド・サービスィズ・デジタル・ネットワ
ーク)等の広域ネットワークを用いて符号化した情報を
送受信するような形式のものであっても構わない。さら
にまた、有線・無線通信、公衆・専用回線、電気・光信
号などの通信網を用いて符号化した情報を送受信するよ
うな形式のものであっても構わない。
【0136】以上のように本実施の形態1〜7において
は、シンボルの出現頻度と予測値を変数または配列とし
て記憶しているものは、各データ値のカウンタのみでそ
の最多の出現頻度から予測値を判定する場合には出現頻
度が同数のときにはどの値を予測値とするか予め決めて
おかなくてはならない。また、出現確立の演算で有効桁
数が小さい場合など値を粗く近似するときには、出現確
立が大きい方に直前の予測値を対応付けることによって
現在のデータの出現傾向に近くなるため、予測値を固定
するときに比較して符号化効率が向上する。
【0137】
【発明の効果】本発明の適応符号化方法は以上のような
処理ステップで構成されているので、推定確率誤差を小
さくし、符号化効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の符号化・復号化装置の構成を示す図で
ある。
【図2】 従来の適応確率推定器の処理を示す図であ
る。
【図3】 実施の形態1の符号化効率を示す図である。
【図4】 実施の形態1の符号化処理を示す図である。
【図5】 実施の形態1のRENORMALIZEの処
理を示す図である。
【図6】 実施の形態1のUPDATEMPSの処理を
示す図である。
【図7】 実施の形態1のUPDATELPSの処理を
示す図である。
【図8】 実施の形態1のCOUNTCHECKの処理
を示す図である。
【図9】 実施の形態2の符号化処理を示す図である。
【図10】 実施の形態2のUPDATEMPSの処理
を示す図である。
【図11】 実施の形態2のUPDATELPSの処理
を示す図である。
【図12】 実施の形態2のCOUNTCHECKの処
理を示す図である。
【図13】 実施の形態2の符号化効率を示す図であ
る。
【図14】 実施の形態3の符号化処理を示す図であ
る。
【図15】 実施の形態3の符号化効率を示す図であ
る。
【図16】 実施の形態4のUPDATEMPSの処理
を示す図である。
【図17】 実施の形態4のCOUNTCHECKの処
理を示す図である。
【図18】 実施の形態4の推定確率を説明する図であ
る。
【図19】 実施の形態4の推定確率を説明する図であ
る。
【図20】 実施の形態4の符号化効率を示す図であ
る。
【図21】 実施の形態5の符号化効率を示す図であ
る。
【図22】 符号化の状態遷移を示す図である。
【図23】 符号化の状態遷移を示す図である。
【図24】 符号化の状態遷移を示す図である。
【図25】 実施の形態6の状態遷移を示す図である。
【図26】 実施の形態6のUPDATEMPSの処理
を示す図である。
【図27】 実施の形態6のCOUNTCHECKの処
理を示す図である。
【図28】 実施の形態6の符号化効率を示す図であ
る。
【図29】 実施の形態7の符号化処理を示す図であ
る。
【図30】 実施の形態7の符号化効率を示す図であ
る。
【図31】 実施の形態8のUPDATEMPSの処理
を示す図である。
【図32】 実施の形態8のCOUNTCHECKの処
理を示す図である。
【図33】 実施の形態8の符号化効率を示す図であ
る。
【図34】 実施の形態9の符号化効率を示す図であ
る。
【図35】 実施の形態10のUPDATEMPSの処
理を示す図である。
【図36】 実施の形態10のCOUNTCHECKの
処理を示す図である。
【図37】 実施の形態10の符号化効率を示す図であ
る。
【図38】 実施例の画像処理装置を示す図である。
【図39】 実施例の画像処理装置の適応例を示す図で
ある。
【符号の説明】
104 算術エンコーダユニット、105 文脈抽出
器、106 適応確率推定器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳谷 太一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 吉田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−163918(JP,A) 特開 平8−18796(JP,A) 特公 平8−34434(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/40 H04N 1/413 H04N 7/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化対象のデータを入力し、その入力
    データに対するシンボルの出現確率を求める第1のステ
    ップ(502)と、 前記入力データに対するシンボルが優勢シンボルか劣勢
    シンボルかを判定する第2のステップ(504)と、 前記第2のステップ(504)の判定結果にもとづい
    て、入力データに対応させる数線上の領域を求める第3
    のステップ(505),(509)と、 前記入力データに対する優勢シンボルまたは劣勢シンボ
    ルの出現頻度を算出する第4のステップ(508),
    (510)と、 前記第4のステップで出現頻度として算出された出現回
    数累積値と所定の値(閾値)とを比較して、前記出現回
    数累積値が前記所定の値(閾値)に達した場合、前期出
    現回数累積値を半減させる第5のステップ(511)
    と、 前記データ信号に対して前記優勢シンボルと前記劣勢シ
    ンボルとを数線上の所定の領域に対応させその数線上の
    座標を符号語として出力する第6のステップ(513)
    とを備えたことを特徴とする適応符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記第4のステップにおいて、劣勢シン
    ボルの出現頻度(NLPS)と優勢シンボルの出現頻度
    (N MPS)として出現回数累積値を算出し、劣勢シ
    ンボルおよび優勢シンボルの出現頻度の合計値(N T
    OTAL)として出現回数累積値を算出し、 前記第1のステップにおいて、前記出現回数累積値(N
    LPS、N TOTAL)から演算してシンボルの出
    現確率を求めることを特徴とする請求項1記載の適応符
    号化方法。
  3. 【請求項3】 前記第4のステップにおいて、劣勢シン
    ボルの出現頻度(NLPS)と優勢シンボルの出現頻度
    (N MPS)として出現回数累積値を算出し、 前記第1のステップにおいて、前記出現回数累積値(N
    LPS、N MPS)から演算してシンボルの出現確
    率を求めることを特徴とする請求項1記載の適応符号化
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第4のステップを、前記第1のステ
    ップと前記第2のステップとの間に設けたことを特徴と
    する請求項1記載の適応符号化方法。
  5. 【請求項5】 前記第4のステップの優勢シンボルの出
    現頻度の算出において、優勢シンボルのN MPS値が
    T2未満である場合、前記優勢シンボルの出現頻度の算
    出を行うことを特徴とする請求項1記載の適応符号化方
  6. 【請求項6】 前記第5のステップの優勢シンボルまた
    は劣勢シンボルの出現頻度の半減において、 優勢シンボルのN MPS値がT2以上の場合で且つN
    LPSが1より大きい場合に、優勢シンボルまたは劣
    勢シンボルの出現頻度の半減を行うことを特徴とする請
    求項1記載の適応符号化方法。
  7. 【請求項7】 前記第4のステップの優勢シンボルの出
    現頻度の算出において、優勢シンボルのN MPS値が
    T3未満である場合、または優勢シンボルのN MPS
    がT2未満かつ劣勢シンボルのN LPSがT4未満で
    ある場合、優勢シンボルの出現頻度の算出を行うことを
    特徴とする請求項1記載の適応符号化方法。
  8. 【請求項8】 前記第5のステップの優勢シンボルまた
    は劣勢シンボルの出現頻度の半減において、優勢シンボ
    ルのN MPSがT3以上T2未満かつ劣勢シンボルの
    N LPSがT4以上、または優勢シンボルのN MP
    SがT2以上かつ劣勢シンボルのN LPSが1より大
    きいとき、優勢シンボルまたは劣勢シンボルの出現頻度
    の半減処理を行うことを特徴とする請求項1記載の適応
    符号化方法。
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