JP3356332B2 - 射出成形用樹脂組成物および樹脂成形体 - Google Patents
射出成形用樹脂組成物および樹脂成形体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用樹脂組成物
および樹脂成形体に関するものである。
および樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂の摺動特性を向上させる方法、すな
わち摩擦係数および摩擦摩耗量を低減させる方法とし
て、樹脂中に潤滑油を混入することは知られている。し
かし、溶解または溶融した樹脂は一般に粘度が比較的高
く、潤滑油を樹脂中に均一に分散させることはかなり困
難である。
わち摩擦係数および摩擦摩耗量を低減させる方法とし
て、樹脂中に潤滑油を混入することは知られている。し
かし、溶解または溶融した樹脂は一般に粘度が比較的高
く、潤滑油を樹脂中に均一に分散させることはかなり困
難である。
【0003】潤滑油は粘度が低いため、樹脂の粘度を極
端に小さくすると、潤滑油と樹脂とを混合したとき比重
や表面張力の差によって潤滑油は局在してしまい、均一
に樹脂中に分散できない。また樹脂の粘度が高すぎて
も、潤滑油の均一な分散を阻害する。このため従来にお
いては、潤滑油をタルクや金属粉末に塗布し、これを樹
脂と混合することにより樹脂中に均一に分散させる方法
が採られていた。
端に小さくすると、潤滑油と樹脂とを混合したとき比重
や表面張力の差によって潤滑油は局在してしまい、均一
に樹脂中に分散できない。また樹脂の粘度が高すぎて
も、潤滑油の均一な分散を阻害する。このため従来にお
いては、潤滑油をタルクや金属粉末に塗布し、これを樹
脂と混合することにより樹脂中に均一に分散させる方法
が採られていた。
【0004】しかしこのような方法では、潤滑油を多量
に樹脂中に均一分散させかつ潤滑油を長期間にわたって
安定的に樹脂表面に滲み出させることは困難であった。
このため、潤滑油切れにより長期間の使用ができなかっ
た。また、このような樹脂を射出成形する際には、潤滑
油が成形品表面に多量に析出し成形性を阻害するという
課題もあった。
に樹脂中に均一分散させかつ潤滑油を長期間にわたって
安定的に樹脂表面に滲み出させることは困難であった。
このため、潤滑油切れにより長期間の使用ができなかっ
た。また、このような樹脂を射出成形する際には、潤滑
油が成形品表面に多量に析出し成形性を阻害するという
課題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる欠点を
排除し、潤滑油を熱可塑性樹脂中に均一に分散させ、か
つ射出成形の際にも潤滑油が成形品表面に析出しにくい
樹脂組成物を得ることを目的とする。
排除し、潤滑油を熱可塑性樹脂中に均一に分散させ、か
つ射出成形の際にも潤滑油が成形品表面に析出しにくい
樹脂組成物を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、潤滑油を含浸
した平均粒子直径1〜20μmの球状シリカゲルおよび
熱可塑性樹脂からなる組成物であって、球状シリカゲル
と潤滑油の合計量に対して潤滑油が1〜90重量%、熱
可塑性樹脂および上記潤滑油を含浸した球状シリカゲル
の合計量に対して上記潤滑油を含浸した球状シリカゲル
が0.01〜80重量%である射出成形用樹脂組成物を
提供するものである。
した平均粒子直径1〜20μmの球状シリカゲルおよび
熱可塑性樹脂からなる組成物であって、球状シリカゲル
と潤滑油の合計量に対して潤滑油が1〜90重量%、熱
可塑性樹脂および上記潤滑油を含浸した球状シリカゲル
の合計量に対して上記潤滑油を含浸した球状シリカゲル
が0.01〜80重量%である射出成形用樹脂組成物を
提供するものである。
【0007】熱可塑性樹脂としては、特に限定されるこ
となく種々のものを使用することができる。例えば、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエー
テル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、
ポリビニルアセテート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、各種液晶樹
脂、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体樹脂、ポリクロロトリフルオ
ロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフッ
化ビニル樹脂、エチレン/テトラフルオロエチレン共重
合体樹脂、エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重
合体樹脂が使用できる。
となく種々のものを使用することができる。例えば、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポリオキシメチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレンエー
テル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、
ポリビニルアセテート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、各種液晶樹
脂、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体樹脂、ポリクロロトリフルオ
ロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフッ
化ビニル樹脂、エチレン/テトラフルオロエチレン共重
合体樹脂、エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重
合体樹脂が使用できる。
【0008】そしてこれらの熱可塑性樹脂のうち、特に
ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ
エーテルニトリル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂は射出成形に適しているので
好ましい。
ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリ
エーテルニトリル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエ
ーテルエーテルケトン樹脂は射出成形に適しているので
好ましい。
【0009】潤滑油としては、シリコーンオイル、エス
テルオイルを使用することが好ましい。シリコーンオイ
ルとしては、例えばジメチル系シリコーンオイル、メチ
ルフェニル系シリコーンオイル、フルオロシリコーンオ
イル、アミン変性シリコーンオイル、アルキルアリル変
性シリコーンオイルが使用できる。エステルオイルとし
ては、例えばネオペンチルポリオール脂肪酸エステル
(ヒンダードエステル)、コンプレックスエステルが使
用できる。
テルオイルを使用することが好ましい。シリコーンオイ
ルとしては、例えばジメチル系シリコーンオイル、メチ
ルフェニル系シリコーンオイル、フルオロシリコーンオ
イル、アミン変性シリコーンオイル、アルキルアリル変
性シリコーンオイルが使用できる。エステルオイルとし
ては、例えばネオペンチルポリオール脂肪酸エステル
(ヒンダードエステル)、コンプレックスエステルが使
用できる。
【0010】本発明の射出成形用樹脂組成物において、
潤滑油は球状シリカゲルに含浸された状態にある。球状
シリカゲルは、平均粒子直径が1〜20μmの範囲にあ
ることが必要である。平均粒子直径が1μmに満たない
場合は、凝集しやすく熱可塑性樹脂に均一に分散するこ
とが困難であるので不適当である。平均粒子直径が20
μmを超える場合は、射出成形が困難になるので不適当
である。球状シリカゲル粒子において、短径に対する長
径の比が1.1以下の粒子が90重量%含まれるものが
好ましい。
潤滑油は球状シリカゲルに含浸された状態にある。球状
シリカゲルは、平均粒子直径が1〜20μmの範囲にあ
ることが必要である。平均粒子直径が1μmに満たない
場合は、凝集しやすく熱可塑性樹脂に均一に分散するこ
とが困難であるので不適当である。平均粒子直径が20
μmを超える場合は、射出成形が困難になるので不適当
である。球状シリカゲル粒子において、短径に対する長
径の比が1.1以下の粒子が90重量%含まれるものが
好ましい。
【0011】球状シリカゲルは、特に次のような物性を
有するものが好ましい。 平均粒子直径 3〜12μm 非晶質二酸化ケイ素純度 99.9重量%以上 細孔容積 0.9ml/g以上 平均細孔半径 30Å以上 比表面積 300m2/g以上 吸油量 150ml/100g以上
有するものが好ましい。 平均粒子直径 3〜12μm 非晶質二酸化ケイ素純度 99.9重量%以上 細孔容積 0.9ml/g以上 平均細孔半径 30Å以上 比表面積 300m2/g以上 吸油量 150ml/100g以上
【0012】球状シリカゲルにおける潤滑油の含浸量
は、潤滑油と球状シリカゲルの合計量に対し1〜90重
量%である。より好ましい含浸量は、10〜80重量%
である。潤滑油は、そのままの原液または溶剤に溶解さ
せた溶液として、球状シリカゲルに含浸させる。溶液の
場合の潤滑油の濃度は、1〜90重量%程度が好まし
い。具体的には、潤滑油の原液または溶液に、球状シリ
カゲルを浸漬して潤滑油を浸透させ保持させる。この浸
漬工程は、一度のみならず、数度にわたって行うことも
できる。
は、潤滑油と球状シリカゲルの合計量に対し1〜90重
量%である。より好ましい含浸量は、10〜80重量%
である。潤滑油は、そのままの原液または溶剤に溶解さ
せた溶液として、球状シリカゲルに含浸させる。溶液の
場合の潤滑油の濃度は、1〜90重量%程度が好まし
い。具体的には、潤滑油の原液または溶液に、球状シリ
カゲルを浸漬して潤滑油を浸透させ保持させる。この浸
漬工程は、一度のみならず、数度にわたって行うことも
できる。
【0013】熱可塑性樹脂と潤滑油を含浸した球状シリ
カゲルの混合割合は、熱可塑性樹脂および潤滑油を含浸
した球状シリカゲルの合計量に対して上記潤滑油を含浸
した球状シリカゲルが0.01〜80重量%である。潤
滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割合が0.01重
量%に満たない場合には、潤滑油添加の効果が発現せ
ず、摺動特性が向上しないので不適当である。逆に、潤
滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割合が80重量%
を超える場合には、樹脂の容積に対して球状シリカゲル
の容積が大幅に上回り、実際の混練が困難となるので不
適当である。潤滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割
合のさらに望ましい混合割合は、1〜70重量%であ
る。
カゲルの混合割合は、熱可塑性樹脂および潤滑油を含浸
した球状シリカゲルの合計量に対して上記潤滑油を含浸
した球状シリカゲルが0.01〜80重量%である。潤
滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割合が0.01重
量%に満たない場合には、潤滑油添加の効果が発現せ
ず、摺動特性が向上しないので不適当である。逆に、潤
滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割合が80重量%
を超える場合には、樹脂の容積に対して球状シリカゲル
の容積が大幅に上回り、実際の混練が困難となるので不
適当である。潤滑油を含浸した球状シリカゲルの混合割
合のさらに望ましい混合割合は、1〜70重量%であ
る。
【0014】本発明の射出成形用樹脂組成物は、熱可塑
性樹脂に潤滑油を含浸した球状シリカゲルを配合したも
のであるが、さらに、例えば補強用繊維、潤滑油を含浸
した球状シリカゲル以外の充填材を単独もしくはそれら
を併用して配合し組成物を形成することが可能である。
この場合、熱可塑性樹脂および潤滑油を含浸した球状シ
リカゲルの混合物100重量部に対し、潤滑油を含浸し
た球状シリカゲル以外の充填材および補強用繊維から選
ばれる1種以上を合計1〜300重量部配合するのが好
ましい。
性樹脂に潤滑油を含浸した球状シリカゲルを配合したも
のであるが、さらに、例えば補強用繊維、潤滑油を含浸
した球状シリカゲル以外の充填材を単独もしくはそれら
を併用して配合し組成物を形成することが可能である。
この場合、熱可塑性樹脂および潤滑油を含浸した球状シ
リカゲルの混合物100重量部に対し、潤滑油を含浸し
た球状シリカゲル以外の充填材および補強用繊維から選
ばれる1種以上を合計1〜300重量部配合するのが好
ましい。
【0015】補強用繊維としては、ガラス、カーボン、
チタン酸カリウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、またはメ
タケイ酸カルシウム等からなる無機繊維、アラミド繊維
等の有機繊維等を使用できる。
チタン酸カリウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、またはメ
タケイ酸カルシウム等からなる無機繊維、アラミド繊維
等の有機繊維等を使用できる。
【0016】潤滑油を含浸した球状シリカゲル以外の充
填材としては、酸化チタン、三酸化アンチモン、クレ
ー、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、石膏、タ
ルク、マイカ、カオリン、カーボンブラック、二硫化モ
リブデン、石英粉、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガ
ラスフレーク等が使用できる。亜鉛、アルミニウム、
銅、マグネシウム、カルシウム、鉄等の金属粉末やそれ
らの酸化物、炭酸塩または水酸化物の粉末等を使用する
こともできる。
填材としては、酸化チタン、三酸化アンチモン、クレ
ー、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、石膏、タ
ルク、マイカ、カオリン、カーボンブラック、二硫化モ
リブデン、石英粉、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガ
ラスフレーク等が使用できる。亜鉛、アルミニウム、
銅、マグネシウム、カルシウム、鉄等の金属粉末やそれ
らの酸化物、炭酸塩または水酸化物の粉末等を使用する
こともできる。
【0017】さらに、臭素系等の難燃剤、熱安定剤、紫
外線吸収剤等の添加材、分散剤、着色剤等を配合するこ
とも可能である。
外線吸収剤等の添加材、分散剤、着色剤等を配合するこ
とも可能である。
【0018】本発明の射出成形用樹脂組成物は、混練の
後、射出成形を施すことにより樹脂成形品を得ることが
できる。射出成形用樹脂組成物は、適宜ペレット化して
おくこともできる。
後、射出成形を施すことにより樹脂成形品を得ることが
できる。射出成形用樹脂組成物は、適宜ペレット化して
おくこともできる。
【0019】
【実施例】実施例1 球状シリカゲル(平均粒子直径3μm、細孔容積1.8
ml/g、平均細孔半径560Å、比表面積800m2
/g)1kgを100℃で2時間乾燥した後、潤滑油で
あるジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)3
000mlに浸漬し、球状シリカゲルに対し潤滑油を3
00ml/100gの割合で含浸させた。
ml/g、平均細孔半径560Å、比表面積800m2
/g)1kgを100℃で2時間乾燥した後、潤滑油で
あるジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)3
000mlに浸漬し、球状シリカゲルに対し潤滑油を3
00ml/100gの割合で含浸させた。
【0020】この潤滑油を含浸させた球状シリカゲル5
00g、ガラス繊維(直径13μm、長さ3mm)40
00g、ポリフェニレンサルファイド樹脂5500gの
混合物を、320℃に保持された同方向回転二軸混練押
出機で混練押出し、空冷後ペレタイザーで直径3mm、
長さ3mmの円柱状に切ってペレット状の成形材料を得
た。このペレットを140℃で4時間乾燥後、320℃
に保持された射出成形機に投入し、保圧1000kg/
cm2で、幅12.5mm、長さ200mm、厚さ3m
mの物性測定用の試験片および内径19.9mm、外径
25.6mm、高さ14.5mmの摺動特性測定用の環
状試験片を射出成形した。成形品を観察したところ、表
面は極めて平滑であり潤滑油の表面への多量の析出もな
く良好な状態であった。
00g、ガラス繊維(直径13μm、長さ3mm)40
00g、ポリフェニレンサルファイド樹脂5500gの
混合物を、320℃に保持された同方向回転二軸混練押
出機で混練押出し、空冷後ペレタイザーで直径3mm、
長さ3mmの円柱状に切ってペレット状の成形材料を得
た。このペレットを140℃で4時間乾燥後、320℃
に保持された射出成形機に投入し、保圧1000kg/
cm2で、幅12.5mm、長さ200mm、厚さ3m
mの物性測定用の試験片および内径19.9mm、外径
25.6mm、高さ14.5mmの摺動特性測定用の環
状試験片を射出成形した。成形品を観察したところ、表
面は極めて平滑であり潤滑油の表面への多量の析出もな
く良好な状態であった。
【0021】これらの試験片で測定した物性は、以下の
通りである。 引張強度 1500kg/cm2 曲げ強度 2100kg/cm2 曲げ弾性率 140000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 5μm
通りである。 引張強度 1500kg/cm2 曲げ強度 2100kg/cm2 曲げ弾性率 140000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 5μm
【0022】また荷重3kg/cm2、周速50cm/
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.2 摩擦摩耗量 0.009mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.21 摩擦摩耗量 0.011mm3/kg・km
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.2 摩擦摩耗量 0.009mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.21 摩擦摩耗量 0.011mm3/kg・km
【0023】実施例2 球状シリカゲル(平均粒子直径5μm、細孔容積1.8
ml/g、平均細孔半径560Å、比表面積800m2
/g)1kgを100℃で2時間乾燥した後、潤滑油で
あるジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)3
000mlに浸漬し、球状シリカゲルに対し潤滑油を3
00ml/100gの割合で含浸させた。
ml/g、平均細孔半径560Å、比表面積800m2
/g)1kgを100℃で2時間乾燥した後、潤滑油で
あるジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)3
000mlに浸漬し、球状シリカゲルに対し潤滑油を3
00ml/100gの割合で含浸させた。
【0024】この潤滑油を含浸させた球状シリカゲル4
50gとピッチ系カーボン繊維(直径6μm、長さ6m
m)2000g、マイカ4550gおよびポリフェニレ
ンサルファイド樹脂3000gとを320℃に保持され
た同方向回転二軸混練押出機で混練押出し、空冷後ペレ
タイザーで直径3mm、長さ3mmの円柱状に切ってペ
レット状の成形材料を得た。このペレットを140℃で
4時間乾燥後、320℃に保持された射出成形機に投入
し、保圧1000kg/cm2で、幅12.5mm、長
さ200mm、厚さ3mmの物性測定用の試験片および
内径19.9mm、外径25.6mm、高さ14.5m
mの摺動特性測定用の環状試験片を射出成形した。成形
品を観察したところ、表面は極めて平滑であり潤滑油の
表面への多量の析出もなく良好な状態であった。
50gとピッチ系カーボン繊維(直径6μm、長さ6m
m)2000g、マイカ4550gおよびポリフェニレ
ンサルファイド樹脂3000gとを320℃に保持され
た同方向回転二軸混練押出機で混練押出し、空冷後ペレ
タイザーで直径3mm、長さ3mmの円柱状に切ってペ
レット状の成形材料を得た。このペレットを140℃で
4時間乾燥後、320℃に保持された射出成形機に投入
し、保圧1000kg/cm2で、幅12.5mm、長
さ200mm、厚さ3mmの物性測定用の試験片および
内径19.9mm、外径25.6mm、高さ14.5m
mの摺動特性測定用の環状試験片を射出成形した。成形
品を観察したところ、表面は極めて平滑であり潤滑油の
表面への多量の析出もなく良好な状態であった。
【0025】これらの試験片で測定した物性は、以下の
通りである。 引張強度 700kg/cm2 曲げ強度 1200kg/cm2 曲げ弾性率 275000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 10μm
通りである。 引張強度 700kg/cm2 曲げ強度 1200kg/cm2 曲げ弾性率 275000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 10μm
【0026】また荷重3kg/cm2、周速50cm/
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.18 摩擦摩耗量 0.008mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.19 摩擦摩耗量 0.009mm3/kg・km
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.18 摩擦摩耗量 0.008mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.19 摩擦摩耗量 0.009mm3/kg・km
【0027】比較例 マイカ9000gとタルク300gをブレンダーに仕込
み、ジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)を
溶剤で10重量%に希釈した溶液6000gを加えて5
分間混合したのち80℃で12時間乾燥した。
み、ジメチルシリコーンオイル(粘度1000cP)を
溶剤で10重量%に希釈した溶液6000gを加えて5
分間混合したのち80℃で12時間乾燥した。
【0028】かかる混合物5000gとピッチ系カーボ
ン繊維(直径6μm、長さ6mm)2000gおよびポ
リフェニレンサルファイド樹脂3000gとを320℃
に保持された同方向回転二軸混練押出機で混練押出し、
空冷後ペレタイザーで直径3mm、長さ3mmの円柱状
に切ってペレット状の成形材料を得た。このペレットを
140℃で4時間乾燥後、320℃に保持された射出成
形機に投入し、保圧1000kg/cm2で、幅12.
5mm、長さ200mm、厚さ3mmの物性測定用の試
験片および内径19.9mm、外径25.6mm、高さ
14.5mmの摺動特性測定用の環状試験片を射出成形
した。成形品を観察したところ、表面の平滑性は無く潤
滑油の表面への多量の析出が確認された。
ン繊維(直径6μm、長さ6mm)2000gおよびポ
リフェニレンサルファイド樹脂3000gとを320℃
に保持された同方向回転二軸混練押出機で混練押出し、
空冷後ペレタイザーで直径3mm、長さ3mmの円柱状
に切ってペレット状の成形材料を得た。このペレットを
140℃で4時間乾燥後、320℃に保持された射出成
形機に投入し、保圧1000kg/cm2で、幅12.
5mm、長さ200mm、厚さ3mmの物性測定用の試
験片および内径19.9mm、外径25.6mm、高さ
14.5mmの摺動特性測定用の環状試験片を射出成形
した。成形品を観察したところ、表面の平滑性は無く潤
滑油の表面への多量の析出が確認された。
【0029】これらの試験片で測定した物性は、以下の
通りである。 引張強度 710kg/cm2 曲げ強度 1000kg/cm2 曲げ弾性率 250000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 50μm
通りである。 引張強度 710kg/cm2 曲げ強度 1000kg/cm2 曲げ弾性率 250000kg/cm2 表面粗さ(Rz) 50μm
【0030】また荷重3kg/cm2、周速50cm/
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.21 摩擦摩耗量 0.011mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.45 (50時間経過後摩擦係数上昇) 摩擦摩耗量 0.089mm3/kg・km
s、相手材S45Cで24時間および100時間で行っ
た摺動試験の結果は、以下の通りである。 (24時間後) 摩擦係数 0.21 摩擦摩耗量 0.011mm3/kg・km (100時間後) 摩擦係数 0.45 (50時間経過後摩擦係数上昇) 摩擦摩耗量 0.089mm3/kg・km
【0031】
【発明の効果】本発明の射出成形用樹脂組成物は、樹脂
成形体を得る際に、容易に潤滑油を均一に樹脂中に分散
させることが可能である。このため、射出成形によって
成形品を得たとき、その表面に潤滑油が多量に析出し、
成形品の表面の平滑性が阻害されることがなく、成形性
にも優れる。この組成物から得られる樹脂成形体は、摩
擦係数および摩擦摩耗量が小さく、かつその性状が長期
間安定的に維持される。この樹脂成形体は、機械部品、
例えば、軸受け等に好適に用いることができる。
成形体を得る際に、容易に潤滑油を均一に樹脂中に分散
させることが可能である。このため、射出成形によって
成形品を得たとき、その表面に潤滑油が多量に析出し、
成形品の表面の平滑性が阻害されることがなく、成形性
にも優れる。この組成物から得られる樹脂成形体は、摩
擦係数および摩擦摩耗量が小さく、かつその性状が長期
間安定的に維持される。この樹脂成形体は、機械部品、
例えば、軸受け等に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 83/04 C08L 83/04 // B29K 105:16 B29K 105:16 (56)参考文献 特開 昭64−9246(JP,A) 特開 平3−100056(JP,A) 特公 昭48−37571(JP,B1) 特公 昭44−13837(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 B29C 45/00
Claims (3)
- 【請求項1】潤滑油を含浸した平均粒子直径1〜20μ
mの球状シリカゲルおよび熱可塑性樹脂からなる組成物
であって、球状シリカゲルと潤滑油の合計量に対して潤
滑油が1〜90重量%、熱可塑性樹脂および上記潤滑油
を含浸した球状シリカゲルの合計量に対して上記潤滑油
を含浸した球状シリカゲルが0.01〜80重量%であ
る射出成形用樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の射出成形用樹脂組成物10
0重量部に対し、潤滑油を含浸した球状シリカゲル以外
の充填材および補強用繊維からなる群より選ばれる1種
以上を合計1〜300重量部配合した射出成形用樹脂組
成物。 - 【請求項3】請求項1または請求項2記載の射出成形用
樹脂組成物を、射出成形してなる樹脂成形体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17229793A JP3356332B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 射出成形用樹脂組成物および樹脂成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17229793A JP3356332B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 射出成形用樹脂組成物および樹脂成形体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073074A JPH073074A (ja) | 1995-01-06 |
JP3356332B2 true JP3356332B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=15939320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17229793A Expired - Fee Related JP3356332B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 射出成形用樹脂組成物および樹脂成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3356332B2 (ja) |
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JPH10338781A (ja) * | 1997-06-11 | 1998-12-22 | Daicel Chem Ind Ltd | スチレン系樹脂組成物及びその成形体 |
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US7659230B2 (en) * | 2004-11-24 | 2010-02-09 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Thermoplastic resin composition containing mesoporous powders absorbed with lubricating oils |
JP2007298092A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
JP5170856B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2013-03-27 | Ntn株式会社 | 導電性摺動材組成物 |
JP4866411B2 (ja) * | 2008-10-27 | 2012-02-01 | Ntn株式会社 | 含油摺動材およびすべり軸受 |
US8831501B2 (en) * | 2012-03-22 | 2014-09-09 | Xerox Corporation | Delivery member for use in an image forming apparatus |
CN107109060B (zh) * | 2014-12-12 | 2021-06-18 | Dic株式会社 | 聚芳硫醚树脂组合物、成形品、复合成形品及复合成形品的制造方法 |
JP2019099604A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | ミネベアミツミ株式会社 | 樹脂組成物、摺動部材及び摺動部材の製造方法 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP17229793A patent/JP3356332B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH073074A (ja) | 1995-01-06 |
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