JP3354270B2 - ステアリングコラム用軸受装置 - Google Patents
ステアリングコラム用軸受装置Info
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Description
ラムシャフトを支承するステアリングコラム用軸受装置
に関するものである。
ャフトを支承するステアリングコラム用軸受としては、
ボールベアリングあるいは合成樹脂からなるすべり軸受
が使用されている。一般に、自動車のステアリングコラ
ムシャフトを支承する軸受は荷重や速度などの回転条件
は差ほど厳しくないが、アイドリング時等にコラムシャ
フトに作用する振動を吸収する振動吸収性や摩擦トルク
の安定性が要求される。ボールベアリングは摩擦トルク
は安定しているものの振動吸収性に劣り、またボールベ
アリングが固定されるハウジングおよび該ベアリングに
支承されるコラムシャフトの寸法精度を高精度に仕上げ
る必要があるため、ベアリング自体の高価な点に加えて
加工コストも高くなるという問題がある。また、合成樹
脂からなるすべり軸受は上記ボールベアリングに比べ価
格が安価で、振動吸収性に優れるという利点を有するも
のの、すべり軸受とコラムシャフトとの間に適度なクリ
アランス(摺動隙間)を必要とするため、コラムシャフ
トに生じる振動により該シャフトと軸受との間に衝突音
を発生し、自動車を運転する者に不快音として伝達され
るという問題がある。この衝突音の発生を抑制するべく
クリアランスを小さくするとスティックスリップ現象を
生じ、摩擦トルクの安定性を阻害するという問題が生じ
る。
−54411号(以下「先行技術」という)において、
ステアリング操作時(ハンドル回転時)にはコラムシャ
フトに作用する負荷を軸受により円滑に支承し、アイド
リング時等コラムシャフトに負荷が加わらない状態にお
いては該シャフトに作用する振動を吸収することができ
るステアリングコラム用軸受装置を提案した。この先行
技術から成るステアリングコラム用軸受装置を図7およ
び図7のハ−ハ線断面図である図8によって説明する
と、ゴム弾性体あるいは弾性を有する合成樹脂から成る
アウターブッシュ2と該アウターブッシュ2の内面に挿
入されるインナーブッシュ3とから構成された軸受1と
該軸受1を圧入固定するハウジング5と該軸受1に支承
されるコラムシャフト4とから成り、該アウターブッシ
ュ2はその外周面に該ブッシュの軸線方向にかつ円周方
向全周にわたって形成された複数個の凸条部21を備え
た外輪23と該外輪23の内面において該外輪23と軸
方向に延設された複数個の支持脚24によって一体的に
連結され、内面に該内面の一方の端部に径方向内側に該
インナーブッシュ3の内径より僅かに小さい直径をもっ
て突出する円周方向にわたって形成された環状リップ部
26と該リップ部と連続する拡径円筒部27と該リップ
部26と軸線方向に所定間隔へだてた該拡径円筒部27
の円周方向の一部もしくは全周にインナーブッシュ3の
内径より大きく外径より小さい直径の係止突条部28を
備えた内輪29とから形成されており、該インナーブッ
シュ3は該アウターブッシュ内輪内面の環状リップ部2
6と係止突条部28との間の拡径円筒部27に挿入保持
されており、該インナーブッシュ3を保持したアウター
ブッシュ2はその外輪外周面の凸条部においてハウジン
グ5内に圧入固定され、コラムシャフト4はアウターブ
ッシュ内輪内面の環状リップ部26に締代をもって摺接
し、インナーブッシュ3内周面とは所定の軸受隙間を保
持して支承されてなる、ものである。
なるステアリングコラム用軸受装置は前記従来技術の問
題点を解決し、ステアリング操作時(ハンドル回転時)
にはコラムシャフトに作用する負荷を軸受により円滑に
支承し、アイドリング時等コラムシャフトに負荷が加わ
らない状態においては該シャフトに作用する振動を吸収
することができるものであった。しかしながら、当該軸
受装置をハウジングの両端にそれぞれ固定し、該装置に
シャフトを挿入するにあたり、両軸受装置の製作交差等
に起因する軸心のずれ、所謂ミスアライメントを生じた
場合には、何れか一方の軸受装置に過大な負荷が作用す
るという問題が新たに生じた。また、軸受装置をハウジ
ングに対し軸方向の抜け止めおよび円周方向の回り止め
を目的として強固に圧入する場合、該軸受はその外輪の
外周面において圧入されることになるが、外輪と内輪と
はその軸方向に延設された支持脚によって連結されてい
るので、圧入力が該支持脚部分の外周面と支持脚間の外
周面とでは異なり、コラムシャフトを支承する内輪の拡
径円筒部に保持されたインナーブッシュに当該圧入力が
均等に作用しない場合があり、インナーブッシュとコラ
ムシャフトとの間に片当たり等の不具合を生ずるという
問題も生じた。本発明者らは先行技術からなる軸受装置
に自動調心機能を付加することにより、また内、外輪を
連結する支持脚を変更することにより上記問題を解決す
ることができることを見出し、本発明をなすに至った。
本発明は先行技術の改良に係り、自動調心機能を備えか
つ圧入力に起因するインナーブッシュとコラムシャフト
との間に片当たり等の不具合を生ずることのない構成を
備えたステアリングコラム用軸受装置を得ることを目的
とするものである。
的は、ゴム弾性体あるいは弾性を有する合成樹脂からな
るアウターブッシュと該アウターブッシュの内周面に保
持されたインナーブッシュとから構成された軸受と、該
軸受を圧入固定するハウジングと、該軸受に支承される
コラムシャフトとからなるステアリングコラム用軸受装
置であって、アウターブッシュは、円筒内周面の一方の
端部に円周方向に沿いかつ径方向内側に該インナーブッ
シュの内径より僅かに小さい直径をもって突設された環
状リップ部と該環状リップ部と軸方向に所定間隔隔てて
円周方向に沿って突設され、該環状リップ部と円筒内周
面と協同して円筒凹部を画定する係止突条部とを具備し
た内輪と、外周面に軸方向に沿って延びる複数個の凸条
部を具備した外輪と、該内輪の円筒凹部に対応しかつ該
円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応する外周面と該外
輪の内周面とをその円周方向において一体的に連結する
支持脚とを具備しており、インナーブッシュは、鋼薄板
と該鋼薄板の表面に一体に接合された焼結合金層と該焼
結合金層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造から
なり、該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した巻き
ブッシュからなると共に該インナーブッシュは該アウタ
ーブッシュの内輪の円筒凹部に保持されており、該イン
ナーブッシュを保持したアウターブッシュは外輪の外周
面の凸条部においてハウジング内に圧入固定され、コラ
ムシャフトはアウターブッシュの内輪の環状リップ部に
締代をもって摺接していると共にインナーブッシュの内
周面とは所定の軸受隙間を保持して該軸受に支承されて
いるステアリングコラム用軸受装置によって達成され
る。
用軸受装置において、支持脚は、一方の端部が内輪の円
筒凹部に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に
対応する外周面に延設され、他方の端部が該外周面に相
対応する外輪の内周面に延設されている一つの支持脚あ
るいは複数個の支持脚からなる。また、他の態様におい
て、支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹部に対応しか
つ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応する外周面に
延設され、他方の端部が該外周面に対応する外輪の内周
面の一方の端部に延設されている一つの傾斜支持脚ある
いは複数個の傾斜支持脚からなる。
を形成するゴム弾性体としては天然ゴムあるいは合成ゴ
ムが使用され、また弾性を有する合成樹脂とは柔軟であ
ってかつ強靱であり、概ねショア硬さ(D型)40〜60、
反発弾性値(JIS−K6301)が50〜80を有してい
てゴム状の弾性挙動を残存しているもので、例えばポリ
エステル・エーテル共重合体あるいはポリウレタンなど
が使用される。インナーブッシュは薄鋼板と該鋼板の表
面に一体に接合された焼結金属合金層と該合金層に含浸
被覆された合成樹脂層の三層構造からなり、該合成樹脂
層を内側にして円筒状に捲回した所謂巻きブッシュが使
用される。また、アウターブッシュ内輪の環状リップ部
の内径寸法あるいは内輪の環状リップ部の内径面にその
円周方向に形成された複数個の突起部で形成される直径
寸法はインナーブッシュの内径寸法よりも該インナーブ
ッシュとコラムシャフトとの間のクリアランスに相当す
る量、具体的には0.02〜0.20mmだけ小さく形成されてい
る。
ターブッシュの内輪と外輪とは、一方の端部が内輪の円
筒凹部に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に
対応する外周面に延設され、他方の端部が該外周面に相
対応する外輪の内周面に延設されている一つの支持脚あ
るいは複数個の支持脚、または一方の端部が内輪の円筒
凹部に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対
応する外周面に延設され、他方の端部が該外周面に対応
する外輪の内周面の一方の端部に延設されている一つの
傾斜支持脚あるいは複数個の傾斜支持脚によって一体的
に連結されているので、該内輪には自動調心機能が与え
られている。したがって、ミスアライメントに起因する
何れか一方の軸受装置に過大な負荷が生じた場合でも、
当該自動調心機能によって取除かれるので、何れか一方
の軸受装置に過大な負荷が作用することはない。また、
軸受をハウジング内に軸方向の抜け止めおよび円周方向
に回り止めを目的として強固に圧入する場合、該軸受は
その外輪の外周面において強固に圧入されることになる
が、外輪と内輪とはその円周方向において支持脚によっ
て一体的に連結されているので、圧入力は内輪の円筒凹
部に保持されたインナーブッシュに均等に作用し、イン
ナーブッシュと該インナーブッシュに挿入されるコラム
シャフトとの間に片当たり等の不具合を生じることはな
い。
より詳細に説明する。図1乃至図3は本発明のステアリ
ングコラム用軸受装置を示すものである。図において、
100は軸受であり、該軸受100は、ゴム弾性体ある
いは弾性を有する合成樹脂からなるアウターブッシュ2
00と該アウターブッシュ200の内周面に保持された
インナーブッシュ300とから構成されている。該アウ
ターブッシュ200は、その外周面に該ブッシュの軸方
向に沿って延びる複数個の凸条部201と一方の端部に
径方向外方に延設された環状鍔部202を備えた外輪2
03と、円筒内周面204の一方の端部に円周方向に沿
いかつ径方向内側に延設された環状リップ部205と該
環状リップ部205と軸方向に所定間隔隔てて円周方向
に沿って突設され、該環状リップ部205と円筒内周面
204と協同して円筒凹部207を画定する環状の係止
突条部206とを備えた内輪208と、該内輪208の
円筒凹部207に対応しかつ該円筒凹部207の軸方向
長さの中央部に対応する外周面と該外輪203の内周面
とをその円周方向において一体的に連結する支持脚20
9とからなる。
の円筒凹部207に対応しかつ該円筒凹部207の軸方
向長さの中央部に対応する外周面に延設され、他方の端
部が該外周面に相対応する外輪203の内周面に延設さ
れている一つの支持脚からなる。上述したアウターブッ
シュ200の構成において、外輪203の一方の端部に
一体に形成された環状鍔部202は、軸受100を後述
するハウジングへ圧入固定する際、ハウジングの端部に
固定する場合において必要とされるもので、軸受100
をハウジング内の任意の位置に圧入固定する場合には必
要としない。
鋼板の表面に一体に接合された焼結金属合金層と該合金
層に含浸被覆された合成樹脂層の三層構造からなり、該
合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した、所謂巻きブ
ッシュからなる。図1中、符号301は該巻きブッシュ
の突き合わせ部である。
ーブッシュ200の内輪208の円筒内周面204の円
筒凹部207に保持され、軸受100が構成される。こ
の構成において、内輪208の環状リップ部205の内
径寸法Dはインナーブッシュ300の内径寸法dよりも
該インナーブッシュ300と該インナーブッシュ300
に支承されるコラムシャフト400との間のクリアラン
ス(軸受隙間)に相当する量、具体的には0.02〜
0.20mmだけ小さく形成されている。また、環状の
係止突条部206の直径は、インナーブッシュ300の
内径より大きく外形より小さく形成されている。そし
て、インナーブッシュ300は、アウターブッシュ20
0の内輪208の円筒凹部207に保持されることによ
り、該インナーブッシュ300のアウターブッシュ20
0の内輪208からの抜け出しは防止される。
状のハウジング500内に圧入固定される。この実施例
では、軸受100をハウジング500の端部に圧入固定
する態様を示しており、該軸受100のアウターブッシ
ュ外輪203の環状鍔部202の内面は該ハウジング5
00の端面に当接して固定されている。該軸受100の
インナーブッシュ300内周面にコラムシャフト400
が挿入され、軸受装置が構成される。該軸受100をハ
ウジング500内に軸方向の抜け止めおよび円周方向の
回り止めを目的として強固に圧入する場合、該軸受10
0はその外輪203の外周面において圧入されることに
なるが、外輪203と内輪208とはその円周方向にお
いて一つの支持脚209によって連結されているので、
圧入力は内輪208の円筒凹面部207に保持されたイ
ンナーブッシュ300に均等に作用することになり、イ
ンナーブッシュ300とコラムシャフト400との間に
片当たり等の不具合を生ずることはない。
す構成からなる軸受装置において、アウターブッシュ2
00の外輪203と内輪208とを一体的に連結する支
持脚209の他の態様および内輪208の円筒内周面2
04の端部に形成された環状リップ部205の他の態様
を示すもので、その他の構成は前記図1乃至図3に示す
構成と同様である。すなわち、図4および図5におい
て、アウターブッシュ200の外輪203と内輪208
とを一体的に連結する支持脚209は、一方の端部が内
輪208の円筒凹部207に対応しかつ該円筒凹部20
7の軸方向長さの中央部に対応する外周面に延設され、
他方の端部が該外周面に相対応する外輪203の内周面
に延設された複数個の支持脚2091からなる。また、
内輪208の環状リップ部205の内径面には、その円
周方向に沿って複数個の突起部2051が形成されてお
り、該突起部2051の端面で形成される内径寸法はイ
ンナーブッシュ300の内径寸法より該インナーブッシ
ュ300と該インナーブッシュ300に支承されるコラ
ムシャフト400との間のクリアランス(軸受隙間)に
相当する量、具体的には0.02〜0.20mmだけ小
さく形成されている。このように複数個の突起部205
1によりコラムシャフト400を支持することにより、
該コラムシャフト400に該突起部2051の締代によ
る摩擦トルクの影響を軽減させることができる。
なる軸受装置において、アウターブッシュ200の外輪
203と内輪208とを一体的に連結する支持脚209
のさらに他の態様を示すもので、その他の構成は前記図
1乃至図3に示す構成と同様である。すなわち、図6に
おいて、アウターブッシュ200の外輪203と内輪2
08とを一体的に連結する支持脚209は、一方の端部
が内輪208の円筒凹部207に対応しかつ該円筒凹部
207の軸方向長さの中央部に対応する外周面に延設さ
れ、他方の端部が該外周面に対応する外輪203の内周
面の一方の端部に延設されている一つの傾斜支持脚20
92からなっている。この図6に示す構成においても、
前記図4乃至図5に示すようにアウターブッシュ200
の外輪203と内輪208とをその円周方向において複
数個の傾斜支持脚で連結する態様、また内輪208の環
状リップ部205の内径面にその円周方向に複数個の突
起部2051を形成し、突起部2051によりコラムシ
ャフト400を支持する態様を採ることができる。
す構成において、アウターブッシュ200の外輪203
の外周面に形成された複数個の凸条部201はその形状
が横断面三角形状を呈するものとして例示したが、この
凸条部201の形状はその他横断面方形状、半円形状な
どとすることもできる。また、アウターブッシュ200
の内輪208の円筒内周面204にインナーブッシュ3
00の内径より大きく外径より小さい直径の環状の係止
突条部206を形成した態様について例示したが、該係
止突条部206を内輪208の円筒内周面204にその
円周方向に複数個分割した態様としても同様の作用をな
すものである。
によれば、コラムシャフトが支承される軸受を構成する
アウターブッシュの内輪と外輪とは、一方の端部が内輪
の円筒凹部に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央
部に対応する外周面に延設され、他方の端部が該外周面
に相対応する外輪の内周面に延設されている一つの支持
脚あるいは複数個の支持脚、または一方の端部が内輪の
円筒凹部に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部
に対応する外周面に延設され、他方の端部が該外周面に
対応する外輪の内周面の一方の端部に延設されている一
つの傾斜支持脚あるいは複数個の傾斜支持脚によって一
体的に連結されているので、該内輪には自動調心機能が
与えられ、ミスアライメントに起因する何れか一方の軸
受装置に過大な負荷が生じた場合でも、当該自動調心機
能によって取除かれるので、何れか一方の軸受装置に過
大な負荷が作用することはない。また、軸受をハウジン
グ内に軸方向の抜け止めおよび円周方向に回り止めを目
的として強固に圧入する場合、該軸受はその外輪の外周
面において強固に圧入されることになるが、外輪と内輪
とはその円周方向において支持脚によって一体的に連結
されているので、圧入力は内輪の円筒凹部に保持された
インナーブッシュに均等に作用し、インナーブッシュと
該インナーブッシュに挿入されるコラムシャフトとの間
に片当たり等の不具合を生じることはない。
断面図である。
実施例を示す断面図である。
に他の実施例を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴム弾性体あるいは弾性を有する合成樹
脂からなるアウターブッシュと該アウターブッシュの内
周面に保持されたインナーブッシュとから構成された軸
受と、該軸受を圧入固定するハウジングと、該軸受に支
承されるコラムシャフトとからなるステアリングコラム
用軸受装置であって、アウターブッシュは、円筒内周面
の一方の端部に円周方向に沿いかつ径方向内側に該イン
ナーブッシュの内径より僅かに小さい直径をもって突設
された環状リップ部と該環状リップ部と軸方向に所定間
隔隔てて円周方向に沿って突設され、該環状リップ部と
円筒内周面と協同して円筒凹部を画定する係止突条部と
を具備した内輪と、外周面に軸方向に沿って延びる複数
個の凸条部を具備した外輪と、該内輪の円筒凹部に対応
しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応する外周
面と該外輪の内周面とをその円周方向において一体的に
連結する支持脚とを具備しており、インナーブッシュ
は、鋼薄板と該鋼薄板の表面に一体に接合された焼結合
金層と該焼結合金層に含浸被覆された合成樹脂層との三
層構造からなり、該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲
回した巻きブッシュからなると共に該インナーブッシュ
は該アウターブッシュの内輪の円筒凹部に保持されてお
り、該インナーブッシュを保持したアウターブッシュは
外輪の外周面の凸条部においてハウジング内に圧入固定
され、コラムシャフトはアウターブッシュの内輪の環状
リップ部に締代をもって摺接していると共にインナーブ
ッシュの内周面とは所定の軸受隙間を保持して該軸受に
支承されていることを特徴とするステアリングコラム用
軸受装置。 - 【請求項2】 支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹部
に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応す
る外周面に延設され、他方の端部が該外周面に相対応す
る外輪の内周面に延設されている一つの支持脚からなる
請求項1に記載のステアリングコラム用軸受装置。 - 【請求項3】 支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹部
に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応す
る外周面に延設され、他方の端部が該外周面に相対応す
る外輪の内周面に延設されている複数個の支持脚からな
る請求項1に記載のステアリングコラム用軸受装置。 - 【請求項4】 支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹部
に対応しかつ該円筒 凹部の軸方向長さの中央部に対応す
る外周面に延設され、他方の端部が該外周面に対応する
外輪の内周面の一方の端部に延設されている一つの傾斜
支持脚からなる請求項1に記載のステアリングコラム用
軸受装置。 - 【請求項5】 支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹部
に対応しかつ該円筒凹部の軸方向長さの中央部に対応す
る外周面に延設され、他方の端部が該外周面に対応する
外輪の内周面の一方の端部に延設されている複数個の傾
斜支持脚からなる請求項1に記載のステアリングコラム
用軸受装置。 - 【請求項6】 環状リップ部の内径面には、その円周方
向に沿って複数個の突起部が形成されており、該突起部
の端面によって形成される直径はインナーブッシュの内
径より僅かに小さく形成されている請求項1から5のい
ずれか一項に記載のステアリングコラム用軸受装置。
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JP02377094A JP3354270B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ステアリングコラム用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02377094A JP3354270B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ステアリングコラム用軸受装置 |
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JPH07208461A JPH07208461A (ja) | 1995-08-11 |
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ID=12119586
Family Applications (1)
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-
1994
- 1994-01-26 JP JP02377094A patent/JP3354270B2/ja not_active Expired - Fee Related
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