JP3352125B2 - 油圧回路の制御装置 - Google Patents
油圧回路の制御装置Info
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- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 6
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 5
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設車両であるパワ
ーショベルに用いるのに最適な油圧回路の制御装置に関
する。
ーショベルに用いるのに最適な油圧回路の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に示した従来の油圧回路は、1つの
可変ポンプPで複数のアクチュエータa1 、a2 を駆動
するもので、これらアクチュエータ回路ごとに圧力補償
付流量制御弁1と、図示していないスプール弁に機能的
に保持された可変絞り2とを備えている。上記可変ポン
プPはレギュレータ3によってその傾転角すなわち吐出
量が制御される。このレギュレータ3は、ピストン3a
でボトム側室3bとロッド側室3cとに区画されるとと
もに、ロッド側室3cにスプリング3dを介在させてい
る。そして、このボトム側室3bはシャトル弁4に接続
されているが、このシャトル弁4は両アクチュエータa
1 、a2 の高い方の負荷圧を選択するようにしている。
したがって、上記ボトム側室3bには、各アクチュエー
タの最高圧が導かれる。また、ロッド側室3cは可変ポ
ンプPと圧力補償付流量制御弁1との間の圧力である可
変ポンプPの吐出圧が導かれるようにしている。
可変ポンプPで複数のアクチュエータa1 、a2 を駆動
するもので、これらアクチュエータ回路ごとに圧力補償
付流量制御弁1と、図示していないスプール弁に機能的
に保持された可変絞り2とを備えている。上記可変ポン
プPはレギュレータ3によってその傾転角すなわち吐出
量が制御される。このレギュレータ3は、ピストン3a
でボトム側室3bとロッド側室3cとに区画されるとと
もに、ロッド側室3cにスプリング3dを介在させてい
る。そして、このボトム側室3bはシャトル弁4に接続
されているが、このシャトル弁4は両アクチュエータa
1 、a2 の高い方の負荷圧を選択するようにしている。
したがって、上記ボトム側室3bには、各アクチュエー
タの最高圧が導かれる。また、ロッド側室3cは可変ポ
ンプPと圧力補償付流量制御弁1との間の圧力である可
変ポンプPの吐出圧が導かれるようにしている。
【0003】このようにしたレギュレータ3は、そのピ
ストン3aがスプリング3dに抗して矢印5方向に移動
したとき、可変ポンプPの吐出量を減少させ、ピストン
3aが矢印5とは反対方向に移動したときには可変ポン
プPの吐出量を増大させる。上記圧力補償付流量制御弁
1は、その一方のパイロット室1aを上記可変絞り2の
上流側に接続し、他方のパイロット室1bを可変絞り2
の下流側に接続している。そして、この他方のパイロッ
ト室1bには、そこに作用する圧力以外にスプリング6
のバネ力も作用するようにしている。また、一方のパイ
ロット室1a側には、各アクチュエータの流量配分を制
御する制御機構からのパイロット圧が作用する制御パイ
ロット室1cも設けている。
ストン3aがスプリング3dに抗して矢印5方向に移動
したとき、可変ポンプPの吐出量を減少させ、ピストン
3aが矢印5とは反対方向に移動したときには可変ポン
プPの吐出量を増大させる。上記圧力補償付流量制御弁
1は、その一方のパイロット室1aを上記可変絞り2の
上流側に接続し、他方のパイロット室1bを可変絞り2
の下流側に接続している。そして、この他方のパイロッ
ト室1bには、そこに作用する圧力以外にスプリング6
のバネ力も作用するようにしている。また、一方のパイ
ロット室1a側には、各アクチュエータの流量配分を制
御する制御機構からのパイロット圧が作用する制御パイ
ロット室1cも設けている。
【0004】このようにした圧力補償付流量制御弁1
は、可変オリフィス2の開度に応じて、その前後の差圧
がスプリング6のバネ力に等しくなるように制御する。
いい換えれば、アクチュエータの負荷圧にかかわらず、
可変オリフィス2の開度に依存してその供給流量を一定
に保つようにする。また、可変ポンプPの吐出圧は、レ
ギュレータ3のスプリング3dで決められた差圧分だ
け、負荷圧よりも高くなるように制御される。このこと
により、アクチュエータに流れる流量は、スプリング3
dによる差圧と可変絞り2の開度によって決まることに
なり、負荷の大小に影響されない、いわゆるロードセン
シング制御が可能になる。
は、可変オリフィス2の開度に応じて、その前後の差圧
がスプリング6のバネ力に等しくなるように制御する。
いい換えれば、アクチュエータの負荷圧にかかわらず、
可変オリフィス2の開度に依存してその供給流量を一定
に保つようにする。また、可変ポンプPの吐出圧は、レ
ギュレータ3のスプリング3dで決められた差圧分だ
け、負荷圧よりも高くなるように制御される。このこと
により、アクチュエータに流れる流量は、スプリング3
dによる差圧と可変絞り2の開度によって決まることに
なり、負荷の大小に影響されない、いわゆるロードセン
シング制御が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした油圧
回路をパワーショベルに用いるときには次のような問題
がある。つまり、バケットを地上に下ろすために、アー
ムを鉛直姿勢まで振り下ろすときには、パワーショベル
のアームシリンダに自重落下によるカウンター負荷が作
用する。ところがこの鉛直姿勢からバケットを内側に掻
き込むときには、このアームシリンダに正方向の負荷が
作用する。そのために、このパワーショベルのアームシ
リンダは、上記のようにアームを鉛直姿勢まで振り下ろ
すときに、アームシリンダの戻り側の流量を絞るメータ
アウト流量制御が必要になる。そして、バケットを内側
に掻き込むときには、その供給流量を制御するメータイ
ン流量制御が必要になる。これに対応するために、上記
従来の油圧回路では、メータアウト側に絞りを設けると
ともに、可変絞り2の開度を小さくしてバケットが逸走
気味になるのを防止している。
回路をパワーショベルに用いるときには次のような問題
がある。つまり、バケットを地上に下ろすために、アー
ムを鉛直姿勢まで振り下ろすときには、パワーショベル
のアームシリンダに自重落下によるカウンター負荷が作
用する。ところがこの鉛直姿勢からバケットを内側に掻
き込むときには、このアームシリンダに正方向の負荷が
作用する。そのために、このパワーショベルのアームシ
リンダは、上記のようにアームを鉛直姿勢まで振り下ろ
すときに、アームシリンダの戻り側の流量を絞るメータ
アウト流量制御が必要になる。そして、バケットを内側
に掻き込むときには、その供給流量を制御するメータイ
ン流量制御が必要になる。これに対応するために、上記
従来の油圧回路では、メータアウト側に絞りを設けると
ともに、可変絞り2の開度を小さくしてバケットが逸走
気味になるのを防止している。
【0006】ところが、上記可変絞り2の開度が小さ過
ぎると、アームシリンダの伸長速度に対してその供給流
量が追いつかず、キャビテーションが発生するという問
題が発生する。そこで、上記可変絞り2の開度を大きく
すると、今度は、負荷の小さいときに別の問題を発生す
る。つまり、メータアウト側の絞り開度を同じにしなが
ら、可変絞りの開度だけを大きくすると、負荷が小さい
ときに、供給量に対して戻り側の絞り抵抗が大きくなり
過ぎる。そのために、供給側からの押し込み圧が大きく
なり過ぎてエネルギーロスとなるという問題があった。
ぎると、アームシリンダの伸長速度に対してその供給流
量が追いつかず、キャビテーションが発生するという問
題が発生する。そこで、上記可変絞り2の開度を大きく
すると、今度は、負荷の小さいときに別の問題を発生す
る。つまり、メータアウト側の絞り開度を同じにしなが
ら、可変絞りの開度だけを大きくすると、負荷が小さい
ときに、供給量に対して戻り側の絞り抵抗が大きくなり
過ぎる。そのために、供給側からの押し込み圧が大きく
なり過ぎてエネルギーロスとなるという問題があった。
【0007】また、この従来の油圧回路では、例えば、
パワーショベルのバケット背面を地面に押しつけながら
するいわゆる転圧作業ができない。つまり、この従来の
油圧回路は、可変絞り2の開度に比例した流量を流そう
とするために、アクチュエータが動けない状態、例えば
上記転圧作業などのときには、その回路圧がリリーフ圧
まで上昇してしまう。そのために転圧作業などのときに
圧力制御ができなくなるという問題もあった。この発明
の目的は、負荷の大小にかかわらず、メータアウト時の
キャビテーションを防止するとともに、エネルギーロス
も小さくでき、しかも圧力制御も可能な油圧回路の制御
装置を提供することである。
パワーショベルのバケット背面を地面に押しつけながら
するいわゆる転圧作業ができない。つまり、この従来の
油圧回路は、可変絞り2の開度に比例した流量を流そう
とするために、アクチュエータが動けない状態、例えば
上記転圧作業などのときには、その回路圧がリリーフ圧
まで上昇してしまう。そのために転圧作業などのときに
圧力制御ができなくなるという問題もあった。この発明
の目的は、負荷の大小にかかわらず、メータアウト時の
キャビテーションを防止するとともに、エネルギーロス
も小さくでき、しかも圧力制御も可能な油圧回路の制御
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、可変ポン
プと、この可変ポンプの吐出量を制御するレギュレータ
と、可変ポンプに接続したスプール弁と、このスプール
弁の上流側に接続するとともに電気信号に応じて絞り開
度をサーボ制御する制御弁と、この制御弁のストローク
を検出するストロークセンサーと、制御弁の上流側の圧
力を検出する第1圧力センサーと、制御弁の下流側の圧
力を検出する第2圧力センサーと、これら各センサーか
らの信号に応じて、レギュレータ及び制御弁の開度を制
御する信号を出力するコントローラとを備えている。
プと、この可変ポンプの吐出量を制御するレギュレータ
と、可変ポンプに接続したスプール弁と、このスプール
弁の上流側に接続するとともに電気信号に応じて絞り開
度をサーボ制御する制御弁と、この制御弁のストローク
を検出するストロークセンサーと、制御弁の上流側の圧
力を検出する第1圧力センサーと、制御弁の下流側の圧
力を検出する第2圧力センサーと、これら各センサーか
らの信号に応じて、レギュレータ及び制御弁の開度を制
御する信号を出力するコントローラとを備えている。
【0009】上記コントローラは、第2圧力センサーか
らの圧力信号が設定圧以上かそれ未満かを判定する圧力
判定部と、高精度制御モードか通常制御モードかを選択
するモード判定部とを有し、前記圧力信号が設定圧未満
の場合には、設定圧と第2圧力センサーからの圧力信号
との偏差を算出して、その偏差をゼロに近づけるように
制御弁を制御し、前記圧力信号が設定圧以上で、かつ、
高精度制御モードの場合には、ストロークセンサーの出
力から制御弁の開度を算出するとともに、第1、2圧力
センサーの出力から制御弁前後差圧をそれぞれ算出し、
これら制御弁の開度及び制御弁前後差圧から推定流量を
算出して、指令流量と推定流量との偏差を算出し、その
偏差がゼロに近づくように制御弁を制御し、前記圧力信
号が設定圧以上で、かつ、通常制御モードの場合には、
指令流量に基づいて制御弁の開度を算出し、この開度と
フィードバックされた実開度との偏差を算出し、その偏
差がゼロに近づくように制御弁を制御することを特徴と
する。
らの圧力信号が設定圧以上かそれ未満かを判定する圧力
判定部と、高精度制御モードか通常制御モードかを選択
するモード判定部とを有し、前記圧力信号が設定圧未満
の場合には、設定圧と第2圧力センサーからの圧力信号
との偏差を算出して、その偏差をゼロに近づけるように
制御弁を制御し、前記圧力信号が設定圧以上で、かつ、
高精度制御モードの場合には、ストロークセンサーの出
力から制御弁の開度を算出するとともに、第1、2圧力
センサーの出力から制御弁前後差圧をそれぞれ算出し、
これら制御弁の開度及び制御弁前後差圧から推定流量を
算出して、指令流量と推定流量との偏差を算出し、その
偏差がゼロに近づくように制御弁を制御し、前記圧力信
号が設定圧以上で、かつ、通常制御モードの場合には、
指令流量に基づいて制御弁の開度を算出し、この開度と
フィードバックされた実開度との偏差を算出し、その偏
差がゼロに近づくように制御弁を制御することを特徴と
する。
【0010】
【0011】
【作用】第1の発明は、上記のように構成したので、第
2圧力センサーからの圧力信号が設定値以上であると圧
力判定部が判定すると、まず、第1演算部が指令流量に
応じて制御弁の開度を演算するとともに、その開度信号
を制御弁に入力して、当該開度を定める。制御弁の開度
が定まれば、そこに流れが発生するが、このときの制御
弁上流側の圧力を第1圧力センサーで検出し、下流側の
圧力を第2圧力センサーで検出する。また、このときの
制御弁の実際の開度は、ストロークセンサーからの信号
に基づいて第2演算部が把握する。したがって、この条
件下での流量は、上記第1、2圧力センサーからの圧力
信号と、ストロークセンサーからの開度信号によって推
定できる。
2圧力センサーからの圧力信号が設定値以上であると圧
力判定部が判定すると、まず、第1演算部が指令流量に
応じて制御弁の開度を演算するとともに、その開度信号
を制御弁に入力して、当該開度を定める。制御弁の開度
が定まれば、そこに流れが発生するが、このときの制御
弁上流側の圧力を第1圧力センサーで検出し、下流側の
圧力を第2圧力センサーで検出する。また、このときの
制御弁の実際の開度は、ストロークセンサーからの信号
に基づいて第2演算部が把握する。したがって、この条
件下での流量は、上記第1、2圧力センサーからの圧力
信号と、ストロークセンサーからの開度信号によって推
定できる。
【0012】この第2演算部で推定した流量信号は、第
1演算部にフィードバックされる。推定流量信号を受け
た第1演算部は、先の指令流量とこの推定流量との偏差
を演算し、その偏差をゼロにするための信号を、制御弁
に出力する。制御弁は、第1演算部からの信号に基づい
てさらに開度を調整する。そして、第2演算部からの推
定流量信号は、第1演算部に常時フィードバックされる
とともに、第1演算部は上記偏差をゼロにするための信
号を出力し続け、実際の流量を指令流量に一致させるよ
うにする。
1演算部にフィードバックされる。推定流量信号を受け
た第1演算部は、先の指令流量とこの推定流量との偏差
を演算し、その偏差をゼロにするための信号を、制御弁
に出力する。制御弁は、第1演算部からの信号に基づい
てさらに開度を調整する。そして、第2演算部からの推
定流量信号は、第1演算部に常時フィードバックされる
とともに、第1演算部は上記偏差をゼロにするための信
号を出力し続け、実際の流量を指令流量に一致させるよ
うにする。
【0013】また、制御弁の下流側の圧力が設定圧未満
であれば、アクチュエータが逸走気味と判定するととも
に、第3演算部を動作させる。この第3演算部は、キャ
ビテーションを防止するために、制御弁の開度を少し大
きくする信号を出力する。さらにこの第3演算部は、第
2圧力センサーからの信号を受けながら、上記設定圧と
実際の圧力との偏差を演算して、それをゼロにするため
の信号を制御弁に出力し続ける。
であれば、アクチュエータが逸走気味と判定するととも
に、第3演算部を動作させる。この第3演算部は、キャ
ビテーションを防止するために、制御弁の開度を少し大
きくする信号を出力する。さらにこの第3演算部は、第
2圧力センサーからの信号を受けながら、上記設定圧と
実際の圧力との偏差を演算して、それをゼロにするため
の信号を制御弁に出力し続ける。
【0014】
【発明の効果】第1の発明の装置によれば、制御弁の切
換えストロークや、その前後の差圧を電気的に検出し
て、この制御弁の開度を自由に設定できるので、例えば
アクチュエータが逸走気味になったとき、制御弁の開度
を少し大きくして、キャビテーションの発生を防止でき
る。しかも、負荷の小さいときには、この制御弁の開度
を十分に小さくして、アクチュエータに対する押し込み
圧を低く保ち、そのエネルギーロスを少なくすることが
できる。また、可変ポンプとスプール弁との間に接続す
るとともに、電気信号に応じて絞り開度をサーボ制御す
る制御弁いわゆるスプール弁の上流側に制御弁を設けた
ので、高精度制御モードか通常制御モードかを容易に設
定することができる。さらに、制御弁の上流側の圧力を
一定に保つような制御も可能なので、パワーショベルの
背面を地面におしつけながらするいわゆる転圧作業もで
きる。その上、上記各制御をコントローラが自動的にお
こなうので、制御指令さえしっかりしていれば、目的の
制御が正確にできる。
換えストロークや、その前後の差圧を電気的に検出し
て、この制御弁の開度を自由に設定できるので、例えば
アクチュエータが逸走気味になったとき、制御弁の開度
を少し大きくして、キャビテーションの発生を防止でき
る。しかも、負荷の小さいときには、この制御弁の開度
を十分に小さくして、アクチュエータに対する押し込み
圧を低く保ち、そのエネルギーロスを少なくすることが
できる。また、可変ポンプとスプール弁との間に接続す
るとともに、電気信号に応じて絞り開度をサーボ制御す
る制御弁いわゆるスプール弁の上流側に制御弁を設けた
ので、高精度制御モードか通常制御モードかを容易に設
定することができる。さらに、制御弁の上流側の圧力を
一定に保つような制御も可能なので、パワーショベルの
背面を地面におしつけながらするいわゆる転圧作業もで
きる。その上、上記各制御をコントローラが自動的にお
こなうので、制御指令さえしっかりしていれば、目的の
制御が正確にできる。
【0015】
【実施例】図1〜図3に示した第1実施例は、可変ポン
プPでアクチュエータaを駆動すること従来と同様であ
る。そして、可変ポンプPに接続したメイン通路14
は、制御弁11とスプール弁12とを備えている。上記
可変ポンプPはレギュレータ13によってその傾転角す
なわち吐出量が制御されるが、このレギュレータ13
は、コントローラCで電気的にコントロールされる。ま
た、制御弁11は、サーボ弁機構とするとともに、その
一方の側にスプリング15を作用させ、他方の側に電磁
制御部11aを備えている。この電磁制御部11aは、
コントローラCからの出力信号に応じて、制御弁11を
スプリング15に抗して作動させ、その開度を制御す
る。ただし、この制御弁11は、図示のノーマル位置に
あるときその開度が最大になるようにしている。
プPでアクチュエータaを駆動すること従来と同様であ
る。そして、可変ポンプPに接続したメイン通路14
は、制御弁11とスプール弁12とを備えている。上記
可変ポンプPはレギュレータ13によってその傾転角す
なわち吐出量が制御されるが、このレギュレータ13
は、コントローラCで電気的にコントロールされる。ま
た、制御弁11は、サーボ弁機構とするとともに、その
一方の側にスプリング15を作用させ、他方の側に電磁
制御部11aを備えている。この電磁制御部11aは、
コントローラCからの出力信号に応じて、制御弁11を
スプリング15に抗して作動させ、その開度を制御す
る。ただし、この制御弁11は、図示のノーマル位置に
あるときその開度が最大になるようにしている。
【0016】さらに、上記コントローラCには、ストロ
ークセンサー17、第1圧力センサー18及び第2圧力
センサー19を接続している。ストロークセンサー17
は、制御弁11のストロークを検出するとともに、その
信号をコントローラCに入力する。コントローラCは、
ストロークセンサー17からのストローク信号によっ
て、制御弁11の開度を演算する。また、第1圧力セン
サー18は、制御弁11の上流側の圧力を検出し、第2
圧力センサー19はその下流側の圧力を検出するととも
に、それらの検出信号をコントローラCに入力する。
ークセンサー17、第1圧力センサー18及び第2圧力
センサー19を接続している。ストロークセンサー17
は、制御弁11のストロークを検出するとともに、その
信号をコントローラCに入力する。コントローラCは、
ストロークセンサー17からのストローク信号によっ
て、制御弁11の開度を演算する。また、第1圧力セン
サー18は、制御弁11の上流側の圧力を検出し、第2
圧力センサー19はその下流側の圧力を検出するととも
に、それらの検出信号をコントローラCに入力する。
【0017】上記スプール弁12は、その両側に設けた
パイロット室12a、12bを、パイロット操作弁20
に接続し、このパイロット操作弁20からの圧力信号に
応じて切換わるようにしている。そして、上記両パイロ
ット室12a、12bのそれぞれにはセンタリングスプ
リング12c、12dを設け、通常は、図示の中立位置
を保つようにしている。そして、上記パイロット室12
aあるいは12bのうちのいずれか高い方の圧力がシャ
トル弁21で選択されるとともに、この選択された圧力
は第3圧力センサー22で電気的に検出されてコントロ
ーラCに入力される。
パイロット室12a、12bを、パイロット操作弁20
に接続し、このパイロット操作弁20からの圧力信号に
応じて切換わるようにしている。そして、上記両パイロ
ット室12a、12bのそれぞれにはセンタリングスプ
リング12c、12dを設け、通常は、図示の中立位置
を保つようにしている。そして、上記パイロット室12
aあるいは12bのうちのいずれか高い方の圧力がシャ
トル弁21で選択されるとともに、この選択された圧力
は第3圧力センサー22で電気的に検出されてコントロ
ーラCに入力される。
【0018】上記コントローラCは、図2に示す要素を
持っている。まず、第2圧力センサー19からの圧力信
号を受けて、それが設定圧以上かあるいはそれ未満かを
判定する圧力判定部23を有する。この圧力判定部23
で上記圧力信号が設定圧以上と判定されると、その信号
がモード判定部24に出力される。このモード判定部2
4には、モード入力部25から高精度制御モードかある
いは通常制御モードかの信号が入力され、その信号に応
じて第1演算部26を動作させるか、第4演算部29を
動作させるかを決める。
持っている。まず、第2圧力センサー19からの圧力信
号を受けて、それが設定圧以上かあるいはそれ未満かを
判定する圧力判定部23を有する。この圧力判定部23
で上記圧力信号が設定圧以上と判定されると、その信号
がモード判定部24に出力される。このモード判定部2
4には、モード入力部25から高精度制御モードかある
いは通常制御モードかの信号が入力され、その信号に応
じて第1演算部26を動作させるか、第4演算部29を
動作させるかを決める。
【0019】上記第1演算部26は、このコントローラ
Cに入力された指令流量信号をもとにして、制御弁11
の開度を演算し、それを制御弁11及びレギュレータ1
3に入力する。このようにして制御弁11に流れが発生
すると、その前後に差圧が発生するが、そのときの圧力
は第1、2圧力センサー18、19で検出されて第2演
算部27に入力する。そして、この第2演算部27に
は、ストロークセンサー17からの信号も入力している
が、このストロークセンサー17からの信号に基づいて
第2演算部27が制御弁11の開度を演算する。
Cに入力された指令流量信号をもとにして、制御弁11
の開度を演算し、それを制御弁11及びレギュレータ1
3に入力する。このようにして制御弁11に流れが発生
すると、その前後に差圧が発生するが、そのときの圧力
は第1、2圧力センサー18、19で検出されて第2演
算部27に入力する。そして、この第2演算部27に
は、ストロークセンサー17からの信号も入力している
が、このストロークセンサー17からの信号に基づいて
第2演算部27が制御弁11の開度を演算する。
【0020】第2演算部27は、上記各センサ17〜1
9からの信号に基づいて、この制御弁11を流れる流量
を推定するとともに、その推定流量信号を第1演算部2
6にフィードバックする。第2演算部27から推定流量
信号を受けた第1演算部26は、上記指令流量とこの推
定流量との偏差を演算し、その偏差をゼロにするための
信号を制御弁11の電磁制御部11aに出力する。
9からの信号に基づいて、この制御弁11を流れる流量
を推定するとともに、その推定流量信号を第1演算部2
6にフィードバックする。第2演算部27から推定流量
信号を受けた第1演算部26は、上記指令流量とこの推
定流量との偏差を演算し、その偏差をゼロにするための
信号を制御弁11の電磁制御部11aに出力する。
【0021】また、第4演算部29は、コントローラC
に入力された制御弁11に対するストローク指令値に応
じて、その制御弁11の電磁制御部11aに信号を出力
する。この信号に応じて制御弁11がストロークして、
その開度を決めるが、そのストローク量をストロークセ
ンサー17で検出して第4演算部29に入力する。スト
ロークセンサー17から入力された信号を受けた第4演
算部29は、上記指令値と実際のストローク量との偏差
を演算し、その偏差をゼロにするための信号を制御弁1
1の電磁制御部11aに出力する。上記圧力判定部23
で、第2圧力センサー19からの圧力信号が設定圧以下
と判定されると、第3演算部28が動作する。この第3
演算部28は、上記設定圧と第2圧力センサー19から
のフィードバック信号との偏差を演算し、その偏差をゼ
ロにするための信号を制御弁11の電磁制御部11aに
出力する。
に入力された制御弁11に対するストローク指令値に応
じて、その制御弁11の電磁制御部11aに信号を出力
する。この信号に応じて制御弁11がストロークして、
その開度を決めるが、そのストローク量をストロークセ
ンサー17で検出して第4演算部29に入力する。スト
ロークセンサー17から入力された信号を受けた第4演
算部29は、上記指令値と実際のストローク量との偏差
を演算し、その偏差をゼロにするための信号を制御弁1
1の電磁制御部11aに出力する。上記圧力判定部23
で、第2圧力センサー19からの圧力信号が設定圧以下
と判定されると、第3演算部28が動作する。この第3
演算部28は、上記設定圧と第2圧力センサー19から
のフィードバック信号との偏差を演算し、その偏差をゼ
ロにするための信号を制御弁11の電磁制御部11aに
出力する。
【0022】次に、上記のようにした第1実施例の作用
を説明する。まず、モード入力部25を操作して、高精
度制御モードか通常制御モードかを設定するとともに、
そのときの作業に応じて指令流量を入力する。上記のよ
うに指令流量が入力されると、それに応じて第1演算部
26が制御弁11の開度を制御弁のストロークに換算
し、そのストローク信号を電磁制御部11aに入力して
制御弁11をストロークさせる。このように制御弁11
がストロークして開弁すると、そこに流れが発生する
が、このときの制御弁11の下流側の圧力が、設定圧以
上になっているか否かを圧力判定部23が判定する。
を説明する。まず、モード入力部25を操作して、高精
度制御モードか通常制御モードかを設定するとともに、
そのときの作業に応じて指令流量を入力する。上記のよ
うに指令流量が入力されると、それに応じて第1演算部
26が制御弁11の開度を制御弁のストロークに換算
し、そのストローク信号を電磁制御部11aに入力して
制御弁11をストロークさせる。このように制御弁11
がストロークして開弁すると、そこに流れが発生する
が、このときの制御弁11の下流側の圧力が、設定圧以
上になっているか否かを圧力判定部23が判定する。
【0023】そこで、まず最初に、上記制御弁下流側の
圧力が設定圧以上であって、高精度モードに設定されて
いる場合について説明する。この場合には、ストローク
センサー17からの信号で制御弁11の開度が測られる
とともに、第1、2圧力センサー18、19で制御弁1
1前後の差圧が検出される。したがって、第2演算部2
7は、制御弁11の開度とその前後の差圧をもとにし
て、スプール弁12に流れる流量を演算し、それを推定
する。この第2演算部27で推定された流量信号が第1
演算部26にフィードバックされるとともに、第1演算
部26では、上記指令流量とこの推定流量との偏差を演
算するとともに、その偏差をゼロにするめための信号を
上記電磁制御部11aに出力する。このように第1演算
部26と第2演算部27との信号のやり取りを繰り返す
ことによって、制御弁11を流れる流量を指令流量に正
確に一致させることができる。
圧力が設定圧以上であって、高精度モードに設定されて
いる場合について説明する。この場合には、ストローク
センサー17からの信号で制御弁11の開度が測られる
とともに、第1、2圧力センサー18、19で制御弁1
1前後の差圧が検出される。したがって、第2演算部2
7は、制御弁11の開度とその前後の差圧をもとにし
て、スプール弁12に流れる流量を演算し、それを推定
する。この第2演算部27で推定された流量信号が第1
演算部26にフィードバックされるとともに、第1演算
部26では、上記指令流量とこの推定流量との偏差を演
算するとともに、その偏差をゼロにするめための信号を
上記電磁制御部11aに出力する。このように第1演算
部26と第2演算部27との信号のやり取りを繰り返す
ことによって、制御弁11を流れる流量を指令流量に正
確に一致させることができる。
【0024】また、回路圧が設定圧以上で、しかも通常
モードに設定されているときには、上記指令流量信号に
応じて、第4演算部29が制御弁11の開度を演算し、
その演算信号を電磁制御部11aに出力する。制御弁1
1は、この演算信号に基づいてストロークして開くが、
このときの開度が第4演算部29にフィードバックされ
る。このようにフィードバック信号を受けた第4演算部
29は、演算した開度とフィードバックされた開度との
偏差を演算し、その偏差をゼロにするための信号を電磁
制御部11aに出力する。これによって、制御弁11
に、指令値に応じた一定の開度を保たせるとともに、そ
の開度に応じた流量を確保できる。
モードに設定されているときには、上記指令流量信号に
応じて、第4演算部29が制御弁11の開度を演算し、
その演算信号を電磁制御部11aに出力する。制御弁1
1は、この演算信号に基づいてストロークして開くが、
このときの開度が第4演算部29にフィードバックされ
る。このようにフィードバック信号を受けた第4演算部
29は、演算した開度とフィードバックされた開度との
偏差を演算し、その偏差をゼロにするための信号を電磁
制御部11aに出力する。これによって、制御弁11
に、指令値に応じた一定の開度を保たせるとともに、そ
の開度に応じた流量を確保できる。
【0025】圧力判定部23で、回路圧が設定圧未満で
あると判定されたら、第3演算部28が動作する。つま
り、この第3演算部28は、あらかじめ上記設定圧を記
憶し、第2圧力センサー19からの圧力信号と上記設定
圧との偏差を演算する。そして、その偏差がゼロになる
ように制御弁11を制御するが、この場合には、制御弁
11の開度を少し大きくして、その上流側の圧力を設定
圧まで上昇させるようにする。また、第2圧力センサー
19からの出力信号が設定圧になったら、制御弁11の
開度を再び小さくして、その押し込み圧の上昇を防止す
る。
あると判定されたら、第3演算部28が動作する。つま
り、この第3演算部28は、あらかじめ上記設定圧を記
憶し、第2圧力センサー19からの圧力信号と上記設定
圧との偏差を演算する。そして、その偏差がゼロになる
ように制御弁11を制御するが、この場合には、制御弁
11の開度を少し大きくして、その上流側の圧力を設定
圧まで上昇させるようにする。また、第2圧力センサー
19からの出力信号が設定圧になったら、制御弁11の
開度を再び小さくして、その押し込み圧の上昇を防止す
る。
【0026】図3に示した第2実施例は、スプール弁1
2に、図示の中立位置において開度を最大にするブリー
ドオフ絞り12eを設けている。このブリードオフ絞り
12eは、パラレル通路30を介してメイン通路14に
連通させている。そして、このメイン通路14には、メ
イン通路14からアクチュエータへの流通のみを許容す
るロードチェック弁31を設けている。このようにした
ブリードオフ絞り12eは、スプール弁12が中立位置
にあるとき、その開度を最大に維持して、パラレル通路
30を通過した流体をタンクTに戻す。
2に、図示の中立位置において開度を最大にするブリー
ドオフ絞り12eを設けている。このブリードオフ絞り
12eは、パラレル通路30を介してメイン通路14に
連通させている。そして、このメイン通路14には、メ
イン通路14からアクチュエータへの流通のみを許容す
るロードチェック弁31を設けている。このようにした
ブリードオフ絞り12eは、スプール弁12が中立位置
にあるとき、その開度を最大に維持して、パラレル通路
30を通過した流体をタンクTに戻す。
【0027】そして、スプール弁12がこの中立位置か
ら切換わるにしたがって、ブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなるが、その切換え量が微少の範囲では、メ
イン通路14がアクチュエータ側とこのブリードオフ絞
り12eとの両方に連通することになる。ただし、上記
微少切換え範囲とは、アクチュエータの種類によって異
なる。例えば、慣性力の大きいパワーショベルの旋回モ
ータの場合には、スプール弁12が80%切換わったと
きでも、このブリードオフ絞り12eが開いているよう
にしている。反対に慣性力が小さいアクチュエータの場
合には、スプール弁12がわずかに切換わった時点で、
このブリードオフ絞り12eを閉じるようにしている。
ら切換わるにしたがって、ブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなるが、その切換え量が微少の範囲では、メ
イン通路14がアクチュエータ側とこのブリードオフ絞
り12eとの両方に連通することになる。ただし、上記
微少切換え範囲とは、アクチュエータの種類によって異
なる。例えば、慣性力の大きいパワーショベルの旋回モ
ータの場合には、スプール弁12が80%切換わったと
きでも、このブリードオフ絞り12eが開いているよう
にしている。反対に慣性力が小さいアクチュエータの場
合には、スプール弁12がわずかに切換わった時点で、
このブリードオフ絞り12eを閉じるようにしている。
【0028】次に、この第2実施例の作用を説明する。
パイロット操作弁20のパイロット圧がコントローラC
に入力されるが、このパイロット圧の大きさは、スプー
ル弁12の切換え量すなわち当該アクチュエータの要求
流量に比例する。そして、コントローラCは、スプール
弁12の要求流量を演算し、その要求流量に見合った流
量を可変ポンプPが吐出するようにレギュレータ13を
制御する。また、パイロット操作弁20からの出力信号
が小さく、スプール弁12の切換え量が小さいときには
次のようにする。つまり、パイロット操作弁20の出力
信号を第3圧力センサー22で検出して、それをコント
ローラCに入力する。
パイロット操作弁20のパイロット圧がコントローラC
に入力されるが、このパイロット圧の大きさは、スプー
ル弁12の切換え量すなわち当該アクチュエータの要求
流量に比例する。そして、コントローラCは、スプール
弁12の要求流量を演算し、その要求流量に見合った流
量を可変ポンプPが吐出するようにレギュレータ13を
制御する。また、パイロット操作弁20からの出力信号
が小さく、スプール弁12の切換え量が小さいときには
次のようにする。つまり、パイロット操作弁20の出力
信号を第3圧力センサー22で検出して、それをコント
ローラCに入力する。
【0029】第3圧力センサー22からの信号を受けた
コントローラCは、制御弁11の開度を、可変ポンプP
の最低設定流量が流れるように制御する。この状態から
パイロット操作弁20を操作してスプール弁12を、さ
らにストロークさせると、ブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなるとともに、アクチュエータに連通するス
プール弁12の入力ポート側の開度が大きくなる。ただ
し、このスプール弁12に供給される流量は、制御弁1
1で制御された最低設定流量に保たれる。このように供
給流量を一定に保ちながらブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなれば、その上流側の圧力が上昇する。そし
て、この上昇した上流側の圧力が、アクチュエータ側の
負荷圧である上記入力ポート側の圧力よりも高くなれ
ば、メイン通路14の圧油がロードチェック弁31を押
し開いてアクチュエータ側に流れる始める。逆の言い方
をすれば、アクチュエータの負荷圧が高ければ高いほ
ど、アクチュエータに供給される流量が少なくなって、
ブリードオフ流量が多くなる。
コントローラCは、制御弁11の開度を、可変ポンプP
の最低設定流量が流れるように制御する。この状態から
パイロット操作弁20を操作してスプール弁12を、さ
らにストロークさせると、ブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなるとともに、アクチュエータに連通するス
プール弁12の入力ポート側の開度が大きくなる。ただ
し、このスプール弁12に供給される流量は、制御弁1
1で制御された最低設定流量に保たれる。このように供
給流量を一定に保ちながらブリードオフ絞り12eの開
度が小さくなれば、その上流側の圧力が上昇する。そし
て、この上昇した上流側の圧力が、アクチュエータ側の
負荷圧である上記入力ポート側の圧力よりも高くなれ
ば、メイン通路14の圧油がロードチェック弁31を押
し開いてアクチュエータ側に流れる始める。逆の言い方
をすれば、アクチュエータの負荷圧が高ければ高いほ
ど、アクチュエータに供給される流量が少なくなって、
ブリードオフ流量が多くなる。
【0030】したがって、パワーショベルのバケット背
面を地面に押しつけながらするいわゆる転圧作業時に
は、圧力制御をしながらバケットの押しつけ力を制御で
きる。なお、パイロット操作弁20の出力信号が小さ
く、スプール弁12が中立位置にあるときには、ブリー
ドオフ絞り12eの開度が最大に保たれるので、当該ア
クチュエータのシステム圧が低くなる。そのためにアク
チュエータ側の負荷圧が高ければ、その圧力を受けたロ
ードチェック弁が閉状態を維持し、アクチュエータへ流
量が供給されない。第2実施例が、このブリードオフ絞
りを利用して圧力制御ができること以外は第1実施例と
同様である。
面を地面に押しつけながらするいわゆる転圧作業時に
は、圧力制御をしながらバケットの押しつけ力を制御で
きる。なお、パイロット操作弁20の出力信号が小さ
く、スプール弁12が中立位置にあるときには、ブリー
ドオフ絞り12eの開度が最大に保たれるので、当該ア
クチュエータのシステム圧が低くなる。そのためにアク
チュエータ側の負荷圧が高ければ、その圧力を受けたロ
ードチェック弁が閉状態を維持し、アクチュエータへ流
量が供給されない。第2実施例が、このブリードオフ絞
りを利用して圧力制御ができること以外は第1実施例と
同様である。
【図1】第1実施例の回路図である。
【図2】コントローラのブロック図である。
【図3】第2実施例の回路図である。
【図4】従来の回路図である。
P 可変ポンプ a アクチュエータ 11 制御弁 12 スプール弁 12e ブリードオフ絞り 13 レギュレータ C コントローラ 17 ストロークセンサ 18 第1圧力センサー 19 第2圧力センサー 20 スプール弁の操作手段としてのパイロット操作
弁 23 圧力判定部 26 第1演算部 27 第2演算部 28 第3演算部
弁 23 圧力判定部 26 第1演算部 27 第2演算部 28 第3演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 米秋 埼玉県浦和市辻8−7−24 カヤバ工業 株式会社 浦和工場内 (72)発明者 藤井 篤 埼玉県浦和市辻8−7−24 カヤバ工業 株式会社 浦和工場内 (56)参考文献 特開 平2−72201(JP,A) 特開 平2−76906(JP,A) 特開 昭63−43004(JP,A) 特開 昭63−43006(JP,A) 特開 昭58−102806(JP,A) 特開 昭58−174703(JP,A) 国際公開92/14944(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 11/00 F15B 11/02 F15B 11/05 E02F 9/22
Claims (1)
- 【請求項1】 可変ポンプと、この可変ポンプの吐出
量を制御するレギュレータと、可変ポンプに接続したス
プール弁と、可変ポンプとスプール弁との間に接続する
とともに電気信号に応じて絞り開度をサーボ制御する制
御弁と、この制御弁のストロークを検出するストローク
センサーと、制御弁の上流側の圧力を検出する第1圧力
センサーと、制御弁の下流側の圧力を検出する第2圧力
センサーと、これら各センサーからの信号に応じて、上
記レギュレータ及び制御弁の開度を制御する信号を出力
するコントローラとを備え、このコントローラは、第2
圧力センサーからの圧力信号が設定圧以上かそれ未満か
を判定する圧力判定部と、高精度制御モードか通常制御
モードかを選択するモード判定部とを有し、前記圧力信
号が設定圧未満の場合には、設定圧と第2圧力センサー
からの圧力信号との偏差を算出して、その偏差をゼロに
近づけるように制御弁を制御し、前記圧力信号が設定圧
以上で、かつ、高精度制御モードの場合には、ストロー
クセンサーの出力から制御弁の開度を算出するととも
に、第1、2圧力センサーの出力から制御弁前後差圧を
それぞれ算出し、これら制御弁の開度及び制御弁前後差
圧から推定流量を算出して、指令流量と推定流量との偏
差を算出し、その偏差がゼロに近づくように制御弁を制
御し、前記圧力信号が設定圧以上で、かつ、通常制御モ
ードの場合には、指令流量に基づいて制御弁の開度を算
出し、この開度とフィードバックされた実開度との偏差
を算出し、その偏差がゼロに近づくように制御弁を制御
することを特徴とする油圧回路の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29390692A JP3352125B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 油圧回路の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29390692A JP3352125B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 油圧回路の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117404A JPH06117404A (ja) | 1994-04-26 |
JP3352125B2 true JP3352125B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=17800687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29390692A Expired - Fee Related JP3352125B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 油圧回路の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3352125B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101379590B1 (ko) * | 2009-11-24 | 2014-04-02 | 현대중공업 주식회사 | 리모트 콘트롤 밸브 스트로크 센싱을 통한 건설중장비의 포지티브 시스템 및 제어방법 |
DE112015000030B4 (de) | 2014-06-04 | 2019-01-10 | Komatsu Ltd. | Baumaschinensteuersystem, Baumaschine und Baumaschinensteuerverfahren |
JP6621130B2 (ja) * | 2015-02-06 | 2019-12-18 | キャタピラー エス エー アール エル | 油圧アクチュエータ制御回路 |
JP6878073B2 (ja) * | 2017-03-22 | 2021-05-26 | 住友重機械工業株式会社 | ショベル |
JP2019157521A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | 住友重機械工業株式会社 | ショベル及び油圧制御装置 |
JP7208117B2 (ja) * | 2019-08-06 | 2023-01-18 | 日立建機株式会社 | 建設機械および建設機械の制御方法 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP29390692A patent/JP3352125B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06117404A (ja) | 1994-04-26 |
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