JP3349579B2 - ニッケル水素二次電池 - Google Patents
ニッケル水素二次電池Info
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Description
ッケル水素二次電池に関するものである。
ルを含むペースト式正極と水素吸蔵合金を含むペースト
式負極との間にセパレータを介装して作製された電極群
をアルカリ電解液と共に容器内に収納した構造を有す
る。前記二次電池は、前記水素吸蔵合金の代りにカドミ
ウム化合物を含む負極を備えたニッケルカドミウム二次
電池と電圧の互換性があり、かつ前記ニッケルカドミウ
ム二次電池よりも高容量であるという優れた特性を有す
る。
ータは、高い親水性を有するアミド樹脂繊維から形成さ
れている。前記セパレータは、その高い親水性のために
優れた保液性を有する。しかしながら、前記セパレータ
を備えた二次電池を充電された状態で高温で保管する
と、前記セパレータは耐酸化性が劣るために酸化分解さ
れて硝酸イオン、亜硝酸イオン、アンモニアが発生し、
これらの不純物が前記正極の充電生成物であるNiOO
Hを還元する、つまり自己放電が生じる。従って、前記
二次電池の高温保管時の自己放電の進行度合いが大きく
なるという問題点があった。
て疎水性であるものの耐酸化性が優れるオレフィン樹脂
繊維に親水基が付与されたもの、例えば表面に界面活性
剤が吸着されたオレフィン樹脂繊維からなる不織布や、
オレフィン樹脂芯材の表面にエチレン−ビニルアルコー
ル共重合樹脂を被覆した複合繊維からなる不織布を用い
ることにより高温保管時の酸化分解を防止することが行
われている。
た二次電池には次のような問題点があった。前記表面に
界面活性剤が吸着されたオレフィン樹脂繊維製不織布か
らなるセパレータは、前記二次電池に組込まれるとすぐ
に前記界面活性剤が前記電解液へ溶出するため、親水性
が損なわれて、保液性が低下する。
チレン−ビニルアルコール共重合樹脂を被覆した複合繊
維製不織布からなるセパレータは、前記複合繊維の表面
に存在する前記エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
の水酸基により前記電解液を保持する。しかしながら、
前記セパレータは、前記共重合樹脂の共重合体の配列の
仕方がランダムであるために前記水酸基の一部が前記複
合繊維の内部に存在する。また、前記電解液は前記複合
繊維の内部にまで浸透し難い。このため、前記複合繊維
の内部に存在する前記水酸基は前記電解液の保持に寄与
しなくなる。更に、前記セパレータは充放電サイクルの
繰り返しにより前記水酸基が脱離する。その結果、前記
セパレータは必ずしも十分な保液性を有するものではな
い。
素二次電池を充電した状態で高温で保管すると、水素吸
蔵合金を含む負極との関係で自己放電の進行度合いが大
きくなるという問題点があった。すなわち、前記負極の
水素吸蔵合金は、各温度における平衡圧と水素吸蔵量が
決まっており、前記温度の変化に応じて前記平衡圧並び
に前記水素吸蔵量が変化することにより水素ガスを吸蔵
放出する。前記水素吸蔵合金は、温度が上昇すると、こ
れに伴い前記平衡圧が高くなり、前記水素吸蔵量が減少
する。従って、前記二次電池を高温で保管すると、前記
水素吸蔵合金は前記平衡圧が高くなり、この温度での水
素吸蔵量が常温での水素吸蔵量よりも減少するため、そ
の差分の水素ガスを前記合金外へ放出する。一方、セパ
レータとして不織布を用いると、前記不織布の繊維間に
は隙間が存在するため、前記水素吸蔵合金から放出され
た水素ガスは前記セパレータの繊維間の隙間を通って前
記正極のNiOOHを還元する、つまり自己放電が生じ
る。前記セパレータに十分な量の電解液が保持されてい
ると、前記セパレータの繊維間の隙間を含む表面全体が
電解液膜で覆われるため、前記水素ガスは前記セパレー
タを通過できず、自己放電を抑制できる。しかし、前述
した各不織布からなるセパレータは保液性が低いために
保持されている電解液量が少ない。このため、前記セパ
レータの表面には前記電解液膜が少なく、前記水素吸蔵
合金から放出された水素ガスは前記セパレータの繊維間
の隙間を通過し、自己放電が生じる。
は保液性が低いため、充放電サイクルの進行に伴って電
解液の枯渇を生じ、内部抵抗が上昇する。その結果、前
記二次電池の放電電圧や放電容量が低下するため、充放
電サイクル寿命が短くなるという問題点があった。
解決するためになされたもので、保液性が向上されたセ
パレータを備え、高温保管時の自己放電の抑制と長寿命
化を達成したニッケル水素二次電池を提供しようとする
ものである。
物を含むペースト式正極と、水素吸蔵合金を含むペース
ト式負極と、前記正極と前記負極との間に介装されるセ
パレータと、アルカリ電解液とを備えたニッケル水素二
次電池において、前記セパレータは、表面から内部に亘
って複数の微細な連続気孔を有する表面積が20〜90
m 2 /gのオレフィン樹脂繊維を含む不織布からなり、
かつ前記オレフィン樹脂繊維はスルホン基を有すること
を特徴とするニッケル水素二次電池である。
1を参照して説明する。ペースト式ニッケル正極1は、
水素吸蔵合金負極2との間にセパレータ3を介在してス
パイラル状に捲回され、有底円筒状の容器4内に収納さ
れている。前記負極2は作製された電極群の最外周に配
置されて前記容器4と電気的に接触している。アルカリ
電解液は、前記容器4内に収容されている。中央に穴5
を有する円形の封口板6は、前記容器4の上部開口部に
配置されている。リング状の絶縁性ガスケット7は、前
記封口板6の周縁と前記容器4の上部開口部内面の間に
配置され、前記上部開口部を内側に縮径するカシメ加工
により前記容器4に前記封口板6を前記ガスケット7を
介して気密に固定している。正極リード8は、一端が前
記正極1に接続、他端が前記封口板6の下面に接続され
ている。帽子形状をなす正極端子9は、前記封口板6上
に前記穴5を覆うように取り付けられている。ゴム製の
安全弁10は、前記封口板6と前記正極端子9で囲まれ
た空間内に前記穴5を塞ぐように配置されている。
ル粉末に導電材料を添加し、高分子結着剤及び水と共に
混練してペーストを調製し、前記ペーストを導電性基板
に充填し、乾燥した後、成形することにより製造され
る。
を添加し、高分子結着剤及び水と共に混練してペースト
を調製し、前記ペーストを導電性基板に充填し、乾燥し
た後、成形することにより製造される。
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。例えばLaNi5 、MmNi
5 (Mm;ミッシュメタル)、LmNi5 (Lm;ラン
タン富化したミッシュメタル)、及びこれらのNiの一
部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、C
r、Bのような元素で置換した多元素系のもの、又はT
iNi系、TiFe系のものを挙げることができる。中
でも、一般式LmNix Mny Az (ただし、AはA
l,Coから選ばれる少なくとも一種の金属、原子比
x,y,zはその合計値が4.8≦x+y+z≦5.4
を示す)で表される水素吸蔵合金を用いることが望まし
い。
トラフルオロエチレンなどの撥水性を有するものや、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリア
クリル酸ナトリウムなどの水溶性のものを挙げることが
できる。
挙げることができる。前記導電性基板としては、パンチ
ドメタル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケ
ルネットなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体
や、スポンジ状金属基板などの三次元基板を挙げること
ができる。
て複数の微細な連続気孔を有するオレフィン樹脂繊維を
含む不織布からなり、かつ前記オレフィン樹脂繊維はス
ルホン基を有する。
から内部に亘って複数の微細な連続気孔を有するオレフ
ィン樹脂繊維を含む不織布からなり、かつ前記不織布は
スルホン化処理が施されている。
法により製造される。 (1)表面から内部に亘って複数の微細な連続気孔を有
するオレフィン樹脂繊維に二酸化硫黄や三酸化硫黄など
のガスを吹付ける、あるいは熱濃硫酸や発煙硫酸などの
溶液に浸漬することによりスルホン化処理を施し、前記
オレフィン樹脂繊維の水素原子の一部をスルホン基に置
換する。その後、このオレフィン樹脂繊維を含む不織布
を作製することによりセパレータを製造する。
の保液性を向上する観点から、前記複数の微細な連続気
孔を有するオレフィン樹脂繊維の配合割合が10重量%
以上の場合、前記オレフィン樹脂繊維中のスルホン基の
置換量は8.0重量%以上の範囲にすることが望まし
い。中でも、前記オレフィン樹脂繊維の配合割合を40
重量%以上の範囲にし、前記オレフィン樹脂繊維中のス
ルホン基の置換量を2.0重量%以上の範囲にすること
が望ましい。
連続気孔を有するオレフィン樹脂繊維を含む不織布を作
製する。前記不織布に二酸化硫黄や三酸化硫黄などのガ
スを吹付ける、あるいは熱濃硫酸や発煙硫酸などの溶液
に浸漬することによりスルホン化処理を施し、少なくと
も前記オレフィン樹脂繊維の水素原子の一部をスルホン
基に置換することによりセパレータを製造する。
に含まれる前記複数の微細な連続気孔を有するオレフィ
ン樹脂繊維の配合割合は、10重量%以上の範囲にする
ことが望ましい。これは次のような理由によるものであ
る。前記配合割合が10重量%未満になると、前記セパ
レータの保液性が低下する恐れがある。より好ましい配
合割合は、40重量%以上の範囲である。
のスルホン化度は、0.8重量%以上の範囲にすること
が望ましい。これは次のような理由によるものである。
前記スルホン化度が0.8重量%未満になると、前記セ
パレータの保液性が低下する恐れがある。
の方法は簡単であるため、好ましい。前記セパレータ3
は、複数の微細な連続気孔を有するオレフィン樹脂繊維
から形成された不織布でも良く、または前記複数の微細
な連続気孔を有するオレフィン樹脂繊維及び他の繊維か
らなる2種類以上の繊維から形成された不織布でも良
い。このようなセパレータ3に含まれる他の繊維は、オ
レフィン樹脂からなる繊維であることが好ましく、具体
的にはオレフィン樹脂からなる単繊維、オレフィン樹脂
からなる芯材表面に前記オレフィン樹脂とは異なるオレ
フィン樹脂が被覆された複合繊維等を挙げることができ
る。前記オレフィン樹脂としては、例えばポリエチレ
ン,ポリプロピレンなどを挙げることができる。
ィン樹脂繊維の太さは、2重量デニール〜6重量デニー
ルの範囲にすることが望ましい。前記連続気孔の径は、
2μm以下の範囲にすることが望ましい。
ィン樹脂繊維の表面積は20m2 /g以上の範囲にする
ことが望ましい。これは次のような理由によるものであ
る。前記表面積が20m2 /g未満になると、前記セパ
レータ3の保液性が低下する恐れがある。より好ましい
表面積は20m2 /g〜90m2 /gの範囲である。こ
れは、前記表面積が90m2 /gを越えると、繊維製造
の技術的な問題から前記オレフィン樹脂繊維を製造する
ことが困難になる恐れがあるという理由によるものであ
る。
化ナトリウム(NaOH)と水酸化リチウム(LiO
H)の混合液、水酸化カリウム(KOH)とLiOHの
混合液、KOHとLiOHとNaOHの混合液等を用い
ることができる。
に亘って複数の微細な連続気孔を有するオレフィン樹脂
繊維は表面積が大きく、例えば表面積が20m2 /g〜
90m2 /gのポリプロピレン繊維は通常のオレフィン
樹脂繊維の表面積(0.18m2 /g)よりも100〜
500倍大きい。従って、前記オレフィン樹脂繊維は通
常のオレフィン樹脂繊維よりも多くのスルホン基を保持
することができる。しかも、前記スルホン基は、従来の
オレフィン樹脂芯材の表面にエチレン−ビニルアルコー
ル共重合樹脂を被覆した複合繊維中の水酸基よりもアル
カリ電解液との親和力が高いため、前記スルホン基を有
するオレフィン樹脂繊維を含む不織布からなるセパレー
タは長期間に亘って高い親水性を保持することができ、
保液性を向上することができる。
ィン樹脂繊維はその表面から内部に亘って複数の微細な
気孔が連続的に分布しているため、アルカリ電解液が複
数の微細な連続気孔を通して内部に浸透する。前記セパ
レータを備えたニッケル水素二次電池が充放電サイクル
を繰り返すと、前記オレフィン樹脂繊維の内部に浸透し
た電解液は表面に移動して正極や負極へ移動しようとす
るが、前記オレフィン樹脂繊維は多量のスルホン基を有
するため、前記スルホン基により前記オレフィン樹脂繊
維の内部にとどまる。従って、前記セパレータは保液性
が著しく高いため、前記二次電池のサイクル寿命を向上
することができる。
を長期間に亘って保持できることから、その繊維間の隙
間を含む表面全体が電解液膜で覆われる。従って、前記
セパレータを備えたニッケル水素二次電池を充電した状
態で高温で保管する際に負極の水素吸蔵合金から発生す
る水素ガスを前記電解液膜により遮断することができる
ため、高温保管時の自己放電を抑制することができる。
に説明する。 実施例1 市販のランタン富化したミッシュメタルLm及びNi、
Co、Mn、Alを用いて高周波炉によって、LmNi
4.0 Co0.4 Mn0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵
合金を作製した。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これ
を200メッシュのふるいを通過させた。得られた合金
粉末100重量部に対してポリアクリル酸ナトリウム
0.5重量部、カルボキシメチルセルロース(CMC)
0.125重量部、ポリテトラフルオロエチレンのディ
スパージョン(比重1.5,固形分60重量%)2.5
重量部及び導電材としてカーボン粉末1.0重量部を水
50重量部と共に混合することによって、ペーストを調
製した。このペーストをパンチドメタルに塗布、乾燥し
た後、加圧成型することによって水素吸蔵合金負極を作
製した。
酸化コバルト粉末10重量%からなる混合粉体に、前記
水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチルセルロー
ス0.3重量%、ポリテトラフルオロエチレン0.5重
量%を添加し、更にこれらに純水を45重量%添加して
混練することによりペーストを調製した。このペースト
を焼結繊維基板内へ充填した後、更にその両表面に前記
ペーストを塗布し、乾燥してローラプレスによって圧延
することによりペースト式ニッケル正極を作製した。
60m2 /gで、表面から内部に亘って複数の径が2μ
m以下の連続気孔を有するポリエチレン繊維から目付け
量が60g/m2 で、厚さが0.20mmの不織布を作
製した。前記不織布を110℃の97%濃硫酸に30分
間浸漬した後、60%の硫酸、次いで30%の硫酸に発
熱を防止しながら浸漬してスルホン化処理を施した。こ
の不織布を水洗して未反応の硫酸を除去し、水酸化カリ
ウム水溶液に浸漬することにより中和した後、水洗して
未反応の水酸化カリウムを除去し、乾燥することにより
セパレータを作製した。
1.2重量%であった。次いで、前記セパレータを前記
負極と前記正極との間に介装し、渦巻状に捲回して電極
群を作製した。このような電極群と7NのKOH及び1
NのLiOHからなる電解液を有底円筒状容器に収納し
て前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒形
ニッケル水素二次電池を組み立てた。 実施例2 ポリプロピレンをポリエチレンで被覆した芯鞘型複合繊
維と、太さが2重量デニール、表面積が60m2 /g
で、表面から内部に亘って複数の径が2μm以下の連続
気孔を有するポリエチレン繊維とを重量比率で50:5
0の割合で混合して目付け量が60g/m2 で、厚さが
0.20mmの不織布を作製した。前記不織布を110
℃の97%濃硫酸に30分間浸漬した後、60%の硫
酸、次いで30%の硫酸に発熱を防止しながら浸漬して
スルホン化処理を施した。この不織布を水洗して未反応
の硫酸を除去し、水酸化カリウム水溶液に浸漬すること
により中和した後、水洗して未反応の水酸化カリウムを
除去し、乾燥することによりセパレータを作製した。
1.2重量%であった。次いで、実施例1と同様な負極
と正極との間に前記セパレータを介装し、渦巻状に捲回
して電極群を作製した。このような電極群を実施例1と
同様な組成の電解液と共に有底円筒状容器に収納して前
述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒形ニッ
ケル水素二次電池を組み立てた。 比較例1 ポリプロピレンをポリエチレンで被覆した芯鞘型複合繊
維と、ポリプロピレンをエチレンビニルアルコール共重
合樹脂で被覆した芯鞘型複合繊維とから形成され、かつ
目付け量が60g/m2 で、厚さが0.20mmの不織
布からなるセパレータを用いたこと以外、実施例1と同
様な二次電池を組み立てた。 比較例2 表面にエチレンオキサイドノニルフェニルエーテルが吸
着されたポリエチレン繊維から形成され、かつ目付け量
が60g/m2 で、厚さが0.20mmの不織布からな
るセパレータを用いたこと以外、実施例1と同様な二次
電池を組み立てた。
二次電池について、1CmAで150%充電した後、1
CmAで電池電圧が1.0Vに達するまで放電する充放
電サイクルを繰り返し、各サイクル毎に1CmAで電池
電圧が1.0Vに達するまでの時間から放電容量を算出
した。得られた放電容量から放電容量比(実施例1の1
サイクル目の放電容量を100とする)を求めた。ま
た、得られたサイクル数からサイクル数比(実施例1の
放電容量比が80に達した際のサイクル数を100とす
る)を求めた。このような各二次電池におけるサイクル
数比と放電容量比との関係を図2に示す。
亘って複数の微細な連続気孔を有するポリエチレン繊維
を含む不織布からなり、前記ポリエチレン繊維がスルホ
ン基を有するセパレータを備えた実施例1,2の二次電
池は、高い放電容量比を長期間に亘って維持することが
できることがわかる。これに対し、ポリプロピレンをエ
チレンビニルアルコール共重合樹脂で被覆した芯鞘型複
合繊維を含む不織布からなるセパレータを備えた比較例
1の二次電池及び表面に界面活性剤が吸着されたポリエ
チレン繊維製不織布からなるセパレータを備えた比較例
2の二次電池は、放電容量比が低下するのが実施例1,
2の二次電池よりも早いことがわかる。
1,2の二次電池について、1CmAで150%充電し
た状態で45℃の恒温槽に14日間放置した後、1Cm
Aで電池電圧が1.0Vに達するまで放電し、放電容量
を測定した。測定された放電容量から容量残存率(45
℃の恒温槽で14日間保管する前に、1CmAで150
%充電し、1CmAで電池電圧が1.0Vに達するまで
放電した際の放電容量を基準にする)を求めた。その結
果を図3に示す。
亘って複数の微細な連続気孔を有するポリエチレン繊維
を含む不織布からなり、前記ポリエチレン繊維がスルホ
ン基を有するセパレータを備えた実施例1,2の二次電
池は、高温で保管した後の容量残存率が70%以上と高
く、自己放電を抑制できることがわかる。これに対し、
ポリプロピレンをエチレンビニルアルコール共重合樹脂
で被覆した芯鞘型複合繊維を含む不織布からなるセパレ
ータを備えた比較例1の二次電池及び表面に界面活性剤
が吸着されたポリエチレン繊維製不織布からなるセパレ
ータを備えた比較例2の二次電池は、高温で保管した後
の容量残存率が60%と低く、自己放電の進行度合いが
大きいことがわかる。
素二次電池によれば、充放電サイクル寿命を向上するこ
とができ、かつ高温で保管した際の自己放電を抑制する
ことができるという顕著な効果を奏する。
ッケル水素二次電池におけるサイクル数比と放電容量比
との関係を示す特性図。
ッケル水素二次電池における高温で保管した後の容量残
存率を示す特性図。
Claims (2)
- 【請求項1】 ニッケル酸化物を含むペースト式正極
と、水素吸蔵合金を含むペースト式負極と、前記正極と
前記負極との間に介装されるセパレータと、アルカリ電
解液とを備えたニッケル水素二次電池において、前記セ
パレータは、表面から内部に亘って複数の微細な連続気
孔を有する表面積が20〜90m 2 /gのオレフィン樹
脂繊維を含む不織布からなり、かつ前記オレフィン樹脂
繊維はスルホン基を有することを特徴とするニッケル水
素二次電池。 - 【請求項2】 前記セパレータに含まれる前記オレフィ
ン樹脂繊維の割合は、40重量%以上であり、かつ前記
セパレータのスルホン化度は、0.8重量%以上である
ことを特徴とする請求項1記載のニッケル水素二次電
池。
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- 1994-02-07 JP JP01370694A patent/JP3349579B2/ja not_active Expired - Fee Related
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