JP3346693B2 - ガラス−セラミック焼結体およびそれを用いた配線基板 - Google Patents
ガラス−セラミック焼結体およびそれを用いた配線基板Info
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Description
板に実装される半導体素子等を搭載した配線基板等に好
適なガラス−セラミック焼結体およびそれを用いた配線
基板に関する。
は内部にメタライズ配線層が配設された構造からなる。
また、この配線基板を用いた代表的な例として、半導体
素子、特にLSI(大規模集積回路素子)等の半導体集
積回路素子を収容するための半導体素子収納用パッケー
ジが挙げられる。
は、外部電気回路基板の配線導体と接続するには、パッ
ケージの絶縁基板に接続された接続端子と外部電気回路
基板の配線導体とを半田等により電気的に接続すること
ができる。
ど、半導体素子に形成される電極数も増大するが、これ
に伴いこれを収納する半導体収納用パッケージにおける
接続端子数も増大することになる。ところが、電極数が
増大するに伴いパッケージ自体の寸法を大きくするにも
限界があるため、パッケージにおける接続端子の密度を
高くすることが必要となる。
を高めるための構造としては、パッケージの下面にコバ
ールなどの金属ピンを接続したピングリッドアレイ(P
GA)が最も一般的であるが、最近では、パッケージの
4つの側面に導出されたメタライズ配線層にガルウィン
グ状(L字状)の金属ピンが接続されたタイプのクワッ
ドフラットパッケージ(QFP)、パッケージの4つの
側面に電極パッドを備え、リードピンがないリードレス
チップキャリア(LCC)、さらに絶縁基板の下面に半
田からなる球状端子を多数配置したボールグリッドアレ
イ(BGA)等があり、これらの中でもBGAが最も高
密度化が可能であると言われている。
続端子を接続パッドに半田などのロウ材からなる球状端
子をロウ付けした端子により構成し、この球状端子を外
部電気回路基板の配線導体上に載置当接させ、しかる
後、この端子を約250〜400℃の温度で加熱溶融
し、球状端子を配線導体に接合させることによって外部
電気回路基板上に実装することが行われている。このよ
うな実装構造により、半導体素子収納用パッケージの内
部に収容されている半導体素子はその各電極がメタライ
ズ配線層及び接続端子を介して外部電気回路に電気的に
接続される。
る絶縁基板としては、これまでアルミナやムライトなど
の焼結体が用いられているが、最近では、低温で焼結が
可能で、配線層として安価なCuやAg等を用いること
ができるとして、ガラス−セラミックスなどの焼結体
が、例えば、特開昭50−119814号、特開昭58
−176651号、特公平3−59029号、特公平3
−37758号等にて提案されている。
おける絶縁基板として一般に使用されているアルミナ、
ムライトなどのセラミックスは、200MPa以上の高
強度を有するものの、その熱膨張係数は約4〜7ppm
/℃程度であるのに対して、外部電気回路基板として最
も多用されるガラス−エポキシなどのプリント基板の熱
膨張係数は12〜18ppm/℃と非常に大きい。
上記プリント基板などの外部電気回路基板に実装した場
合、作動時に発する熱が絶縁基板と外部電気回路基板の
両方に繰り返し印加されると絶縁基板と外部電気回路基
板との間の熱膨張係数差に起因する大きな熱応力が発生
する。この熱応力は、パッケージにおける端子数が30
0以下の比較的少なく、パッケージ自体が小型である場
合には影響は小さいが、端子数が増大するとともにパッ
ケージが大型化するに従い、その影響が増大する傾向に
ある。
り返しにより熱応力が繰り返し印加されると、この熱応
力がパッケージの絶縁基板下面の接続端子や、接続端子
と外部電気回路基板の配線導体との接合界面に作用し、
その結果、接続端子が絶縁基板より剥離したり、接続端
子が回路基板の配線導体から剥離し、半導体素子収納用
パッケージの接続端子を外部電極回路の配線導体に長期
にわたり安定に電気的接続させることができないという
欠点を有していた。
続端子や金属ピンからなるPGAの場合にはピン自体が
応力を緩衝するが、前述したQFP、BGAなどのよう
に外部電気回路基板に直接的に接続される構造のパッケ
ージをにおいては、基板が大型化した場合には致命的な
欠点となっていた。
のガラスセラミミック焼結体においても、Si基板から
なる半導体素子との熱膨張係数の整合が重視されるた
め、それらの熱膨張係数はせいぜい8ppm/℃程度で
あり、プリント基板との熱膨張係数差にかかる問題につ
いてはほとんど検討されていないのが現状であった。
絶縁基板の表面あるいは内部にメタライズ配線層を具備
する配線基板や、高熱膨張特性を有し且つ半導体素子が
収納された半導体素子収納用パッケージをガラス−エポ
キシ樹脂等を絶縁体とする外部電気回路に対して、強固
に且つ長期にわたり安定した接続状態を維持できる高信
頼性の配線基板になりうるガラス−セラミック焼結体
と、それを用いた配線基板とを提供することを目的とす
るものである。
ク焼結体は、結晶相50〜99重量%と、ガラス相1〜
50重量%から構成され、前記結晶相として、フォルス
テライト及びエンスタタイトを合計で20〜85重量%
含有するとともに、40〜400℃における熱膨張係数
が8〜18ppm/℃であることを特徴とするガラス−
セラミック焼結体であり、さらには結晶相中にはリチウ
ムシリケートを含むことを特徴とするものである。
るいは内部にメタライズ配線層が配設された配線基板に
おいて、絶縁基板が、結晶相50〜99重量%と、ガラ
ス相1〜50重量%から構成され、前記結晶相として、
フォルステライト及びエンスタタイトを合計で20〜8
5重量%含有するとともに、40〜400℃における熱
膨張係数が8〜18ppm/℃のガラス−セラミック焼
結体からなることを特徴とするものである。
ント基板からなる外部電気回路に対して実装される半導
体素子収納用パッケージ等の配線基板における絶縁基板
として40〜400℃の温度範囲における線熱膨張係数
が8〜18ppm/℃のセラミックスを用いることによ
り、絶縁基板と外部電気回路基板との間に両者の線熱膨
張係数の差が小さくなり、その結果、絶縁基板と外部電
気回路基板の線熱膨張係数の相違に起因する熱応力によ
って端子が外部電気回路の配線導体とが接続不良を起こ
すことがなく、これによっても容器内部に収容する半導
体素子と外部電気回路とを長期間にわたり正確に、且つ
強固に電気的接続させることが可能となる。
テライトは、それ自体が10ppm/℃、エンスタタイ
トは9ppm/℃、リチウムシリケートは12ppm/
℃の高熱膨張係数を有するため、これらの結晶相とガラ
ス相によって、焼結体の熱膨張係数を8〜18ppm/
℃の範囲で容易に制御することができる。
結晶相としてフォルステライトに加えて、エンスタタイ
トを含有せしめることによりガラスとフォルステライト
の結合を高め、焼結性を高めることができる。即ち、エ
ンスタタイトの一部はガラスとフォルステライトとの反
応によって生成したものであり、リチウムシリケートを
ガラス相からの析出させることにより、ガラス相の強化
することができる。
は、800〜1000℃の低温で焼成することができる
ため、配線基板や半導体素子収納用パッケージにおける
配線層として、Cu、Agなどの安価な導体により形成
することができるため、製品のコストを低減することが
できる。
付図面に基づき詳細に説明する。図1及び図2はボール
グリッドアレイ(BGA)型の半導体素子収納用パッケ
ージとその実装構造の一実施例を示し、Aは半導体素子
収納用パッケージ、Bは外部電気回路基板である。
板1と蓋体2とメタライズ配線層3と端子4およびパッ
ケージの内部に収納される半導体素子5により構成さ
れ、絶縁基板1及び蓋体2は半導体素子5を内部に気密
に収容するための容器6を構成する。つまり、絶縁基板
1は上面中央部に半導体素子5が載置収容される凹部1
aが設けてあり、凹部1a底面には半導体素子5はガラ
ス、樹脂等の接着剤を介して接着固定される。
収容される凹部1aの周辺から下面にかけて複数個のメ
タライズ配線層3が被着形成されている。更に絶縁基板
1の下面には図2に示すように多数の凹部1bが設けら
れており、凹部1bの底面にはメタライズ配線層3と電
気的に接続された接続パッド3aが被着形成されてい
る。この接続パッド3aの表面には、外部電気回路基板
Bの表面に形成された配線導体8との接続端子として、
半田(錫−鉛合金)などのロウ材から成る突起状端子4
が形成されている。この突起状端子4は、球状もしくは
柱状のロウ材を接続パッド3aに並べるか、またはスク
リーン印刷法によりロウ材を接続パッド上に印刷するこ
とにより形成される。
端子4は絶縁基板1の下面に突出部4aを有しており、
半導体素子5の各電極が接続されている接続パッド3a
を外部電気回路基板Bの配線導体8に接続させるととも
に半導体素子収納用パッケージAを外部電気回路基板B
上に実装させる作用を為す。
たメタライズ配線層3は、半導体素子5の各電極とボン
ディングワイヤ7を介して電気的に接続されることによ
り、半導体素子の電極は、接続パッド3aと電気的に接
続されることになる。
体9と配線導体8により構成されており、絶縁体9は、
少なくとも有機樹脂を含む材料からなるプリント基板か
らなる。具体的にはガラス−エポキシ系複合材料等のよ
うに40〜400℃における熱膨張係数が12〜16p
pm/℃の絶縁材料からなる。また、この回路基板Bの
表面に実装される配線導体8は、絶縁体との熱膨張係数
の整合性と、良電気伝導性の点で、通常、Cu、Au、
Al、Ni、Pb−Sn等の金属導体からなる。
外部電気回路基板Bに実装するには、パッケージAの絶
縁基板1下面の接続パッド3aに取着されている半田か
ら成る突起状端子4を外部電気回路基板Bの配線導体8
上に載置当接させ、しかる後、約250〜400℃の温
度で加熱することにより、半田などのロウ材からなる突
起状端子4自体が溶融し、端子4を配線導体8に接合さ
せることによって外部電気回路基板B上に実装される。
この時、配線導体8の表面には端子4とのロウ材による
接続を容易に行うためにロウ材が被着されていることが
望ましい。
記接続端子として、接続パッド3aに対して高融点材料
からなる球状端子10を低融点ロウ材11によりロウ付
けしたものが適用できる。この高融点材料は、ロウ付け
に使用される低融点ロウ材よりも高融点であることが必
要で、ロウ付け用ロウ材が例えばPb40重量%−Sn
60重量%の低融点の半田からなる場合、球状端子は例
えばPb90重量%−Sn10重量%の高融点半田や、
Cu、Ag、Ni、Al、Au、Pt、Feなどの金属
により構成される。かかる構成においてはパッケージA
の絶縁基板1下面の接続パッド3aに取着されている球
状端子10を外部電気回路基板Bの配線導体8上に載置
当接させ、しかる後、球状端子10を半田などのロウ材
12により配線導体8に接着させて外部電気回路基板B
上に実装することができる。また、低融点のロウ材とし
てAu−Sn合金を用いて接続端子を外部電気回路基板
に接続してもよく、さらに上記球状端子に代わりに柱状
の端子を用いてもよい。
リア(LCC)型の半導体素子収納用パッケージCの外
部電気回路基板Bへの実装構造について説明する。この
図4において、前記図1と同一部材には、同一の番号を
付与した。図4におけるパッケージCでは、メタライズ
配線層3が絶縁基板1の側面に導出され、その側面に導
出されたメタライズ層が接続端子4を構成している。ま
た、このパッケージCでは、例えば、電磁波障害を防止
するために、半導体素子5を収納する凹部1aにエポキ
シ樹脂等が充填され、また、凹部は導電性樹脂からなる
蓋体13により密閉されている。また、パッケージCの
底面にはアースのための導電層14が形成されている。
実装するには、パッケージCの絶縁基板1側面の接続端
子4を外部電気回路基板Bの配線導体8上に載置当接さ
せてロウ材等により電気的に接続する。この時、接続端
子4や配線導体8の表面にはロウ材による接続を容易に
行うために表面にロウ材が被着形成されていることが望
ましい。
基板Bの表面に実装される半導体素子収納用パッケージ
として、その絶縁基板1を構成するガラスセラミック焼
結体が40〜400℃の温度範囲における線熱膨張係数
が8〜18ppm/℃、特に9〜14ppm/℃の焼結
体からなることが重要である。これは、前述した外部電
気回路基板Bとの熱膨張差により熱応力の発生を緩和
し、外部電気回路基板BとパッケージAとの電気的接続
状態を長期にわたり良好な状態に維持するために重要で
あり、この線熱膨張係数が8ppm/℃より小さいか、
あるいは18ppm/℃より大きいと、いずれも熱膨張
差に起因する熱応力が大きくなり、外部電気回路基板B
とパッケージAとの電気的接続状態が悪化することを防
止することができない。
pm/℃と大きくなるに伴い、Siを基板とする半導体
素子との熱膨張差が逆に大きくなってしまうため、絶縁
基板1に半導体素子5を接着するには、そのガラス、有
機系接着財などのから適宜選択することが必要である。
熱膨張係数差による応力を緩衝するには、可撓性の材料
により構成することが望ましく、例えば、エポキシ系、
ポリイミド系の有機系接着材や、この接着材にAgなど
の金属を添加したものが好適に使用される。
明のガラスセラミック焼結体は、結晶相50〜99重量
%と、ガラス相1〜50重量%から構成されるものであ
り、結晶相中に、フォルステライト及びエンスタタイト
を合計で全量中20〜85重量%の割合で含有すること
が重要である。フォルステライトは、それ自体で熱膨張
係数が10ppm/℃、エンステタイトが9ppm/℃
といずれも高い熱膨張係数を有するものであり、これら
の結晶相を含有することにより、高熱膨張特性を安定に
得られる。
が20重量%より少ないと熱膨張係数を8〜18ppm
/℃の範囲に制御することが難 くなるとともに、ガラ
スの含有量が増加し、製品単価が高くなる原因になる。
逆に、85重量%より多いと、焼結不良となり、緻密な
焼結体が得られない。好ましくは、60〜75重量%が
良い。
ウムシリケートをさらに含有することが望ましい。この
リチウムシリケートも12ppm/℃の熱膨張係数を有
することから高熱膨張化の安定化に寄与するとともに、
強度向上効果を有する。このリチウムシリケートは結晶
化ガラスから焼結過程で析出したものであることが望ま
しい。リチウムシリケート結晶を析出させるためには結
晶性ガラス中にLi2O量が5〜30重量%であること
が必要である。
i2 O量を5〜30重量%、SiO2 を50〜85重
量%、Al2 O3 、MgO、ZnO、Na2 O、TiO
2 、K2 O、P2 O5 の群から選ばれる少なくとも1種
以上を5〜20重量%の割合で含有する組成物が望まし
い。具体的な系としては、SiO2 −Li2 O−Al2
O3 、SiO2 −Li2 O−MgO、SiO2 −Li2
O−ZnO、SiO2 −Li2 O−MgO−Al2 O3
−Na2 O−F、SiO2 −Li2 O−MgO−Al2
O3 −TiO2 、SiO2 −Li2 O−Al2 O3 −K
2 O−P2 O5 、SiO2 −Li2 O−Al2 O3 −K
2 O−Na2 O−ZnO、SiO2 −Li2 O−Al2
O3 −K2 O−Na2 O−P2 O5 −ZnO、等が挙げ
られる。
御のために他の結晶成分を含有することもできる。他の
結晶成分としては、少なくとも40〜400℃における
熱膨張係数が6ppm/℃以上の金属酸化物、例えば、
クリストバライト(SiO2)、クォーツ(Si
O2 )、スピネル(MgO・Al2 O3 )、マグネシア
(MgO)、アルミナ(Al2 O3 )、ペタライト(L
iAlSi4 O10)等を添加してもよい。
製するための具体的な方法について説明すると、出発原
料としてフォルステライト粉末とエンスタタイト粉末お
よび結晶化ガラス粉末を用いる方法と、フォルステライ
ト粉末と、結晶化ガラス粉末とを用いる方法がある。
エンスタタイト粉末とを20〜85重量%、残部を前述
した結晶化ガラスとなる組成で混合する。この混合物を
所望の成形手段、例えば、ドクターブレード法、金型プ
レス法、押出し成形法、圧延法等により任意の形状、例
えばシート状に成形後、酸化性雰囲気中で800〜10
00℃の温度で焼成することにより得られる。
・SiO2 )は、フォルステライト(2MgO・SiO
2 )よりもSiO2 が多量に含む成分であることから、
焼結過程においてフォルステライトの一部にSiO2 が
固溶反応してエンスタタイトに変換される反応を生じさ
せる。そのため、結晶化ガラス中に少なくともSiO2
が50重量%以上含有される結晶化ガラスを用いて、フ
ォルステライトを20〜85重量%、残部が結晶化ガラ
スとなる組成で混合し、これを上述した方法により成形
後、酸化性雰囲気中で800〜1000℃の温度で焼成
することにより、エンスタタイトを生成させることがで
きる。
配線基板を作製するには、絶縁基板を構成するための上
述した原料粉末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤
を添加混合して泥漿物を作るとともに該泥漿物をドクタ
ーブレード法やカレンダーロール法を採用することによ
ってグリーンシート(生シート)と作製する。そして、
メタライズ配線層及び接続パッドを形成するため、C
u、Ag、Ni、Pd,Auから選ばれる少なくとも1
種の金属粉末に有機バインダー、可塑剤、溶剤を添加混
合して得た金属ペーストを前記グリーンシートに周知の
スクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布する。
また、場合によっては、前記グリーンシートに適当な打
ち抜き加工してスルーホールを形成し、このホール内に
もメタライズペーストを充填する。そしてこれらのグリ
ーンシートを複数枚積層し、グリーンシートとメタライ
ズとを800〜1000℃で同時焼成することにより多
層構造の配線基板やパッケージを得ることができる。
ルステライト(2MgO・SiO2 )粉末、純度99%
以上のエンスタタイト(MgO・SiO2 )粉末、およ
び以下の組成からなるガラスを準備した。なお、以下の
組成比は重量比率である。
この混合物を粉砕後、有機バインダーを添加して十分に
混合した後、1軸プレス法により3.5×3.5×15
mmの形状の成形体を作製した。そして、この成形体を
700℃のN2+H2 O中で脱バインダ処理した後、大
気の雰囲気中で850〜1000℃で焼成して焼結体を
作製した。
て40〜400℃の線熱膨張係数を測定し表1,2に示
した。また、焼結体を直径60mm、厚さ2mmに加工
し、JISC2141の手法で比誘電率と誘電損失を求
めた。測定はLCRメータ(Y.H.P4284A)を
用いて行い、1MHz,1.0Vrsmの条件で25℃
における静電容量を測定し、この静電容量から25℃に
おける比誘電率を測定した。また、X線回折測定により
結晶相の同定と検量線法により結晶相の定量を行った。
いて、溶媒としてトルエンとイソプロピルアルコール、
バインダーとしてアクリル樹脂、可塑剤としてDBP
(ジブチルフタレート)を用いてドクターブレード法に
より厚み500μmのグリーンシートを作製した。この
グリーンシートの表面にスクリーン印刷法によりCuメ
タライズペーストを塗布した。また、グリーンシートの
所定箇所に基板の下面まで通過するスルーホールを形成
しそのスルーホール内にもCuメタライズペーストを充
填した。そして、メタライズペーストが塗布されたグリ
ーンシートをスルーホールの位置合わせを行いながら6
枚積層し圧着した。
度で脱バインダー工程:N2 +H2O、本焼成:N2 の
雰囲気中でメタライズ配線層と絶縁基板とを同時に焼成
しパッケージ用の配線基板を作製した。
続する箇所に凹部を形成しCuメタライズからなる接続
パッドを作製した。そして、その接続パッドに図1に示
すように半田(錫30〜10%−鉛70〜90%)から
なる接続端子を取着した。なお、接続端子は、1cm2
当たり30端子の密度で配線基板の下面全体に形成し
た。
40〜800℃における線熱膨張係数が13ppm/℃
の絶縁体の表面に銅箔からなる配線導体が形成されたプ
リント基板を準備した。
リント基板とを、配線基板の接続端子と配線導体とが接
続されるように位置合わせし、これをN2 の雰囲気中で
260℃で3分間熱処理しパッケージ用配線基板をプリ
ント基板表面に実装した。この熱処理によりパッケージ
用配線基板の半田からなる接続端子が溶けてプリント基
板の配線導体と電気的に接続されたことを確認した。
スのみを配合した試料No.10では、800℃で緻密化
するためCu等のメタライズとの同時焼成ができなかっ
た。また、ガラスとしてSiO2 量の少ないのガラス
を用いた試料No.21では、フォルステライトとの反応
によるエンスタタイトの生成がなく、焼結体もボイドを
多量に含むものであった。そこで、試料No.22に示す
ように、ガラス量を増やしてエンスタタイトを生成させ
たが、その量はわずかでありしかもガラス自体の軟化点
が高いために焼結不良を生じた。また、フォルステライ
トとエンスタタイトの合計量を85重量%を越えるに
は、試料No.23のようにフィラーを多量に含める必要
があり、そのため1100℃の温度でも焼結不良を生じ
た。
は、40〜400℃における熱膨張係数8〜18ppm
/℃であり、且つ800〜1000℃の温度で緻密化さ
れるためにCuなどの配線層との同時焼成が可能であっ
た。しかも、誘電率や誘電損失も良好な特性を示した。
板表面に実装したものを大気中にて−40℃と125℃
の各温度に制御した恒温槽に試験サンプルを15分/1
5分の保持を1サイクルとして最高1000サイクル繰
り返した結果、いずれも1000サイクル経過後も配線
基板とプリント基板間には電気的抵抗の変化は全く認め
られず、極めて安定した良好な電気的接続状態を維持で
きた。因みに、市販の熱膨張係数が6ppm/℃のガラ
スセラミック配線基板に対して、同様な試験を行った結
果、約200サイクルで電気抵抗が大きくなる変化が見
られた。
ラミック焼結体は、40〜400℃において8〜18p
pm/℃の範囲で任意の熱膨張係数に制御できるととも
に、かかる焼結体を配線基板の絶縁基板として使用する
ことにより、プリント基板等の外部電気回路基板に対し
て実装した場合においても配線基板が大型形状であって
も何ら接続不良等を引き起こすことがなく信頼性の高い
配線基板を提供できる。また、Cuなどの配線層と同時
に焼成することができるために、配線層の多層化も実現
することもできるため、配線基板の低コスト化を図るこ
ともできる。
A)型半導体素子収納用パッケージの実装構造を説明す
るための断面図である。
である。
CC)型半導体素子収納用パッケージの実装構造を説明
するための断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】結晶相50〜99重量%と、ガラス相1〜
50重量%から構成され、前記結晶相として、フォルス
テライト及びエンスタタイトを合計で20〜85重量%
含有するとともに、40〜400℃における熱膨張係数
が8〜18ppm/℃であることを特徴とするガラス−
セラミック焼結体。 - 【請求項2】前記結晶相中に、リチウムシリケートを含
む請求項1記載のガラス−セラミック焼結体。 - 【請求項3】絶縁基板の表面あるいは内部にメタライズ
配線層が配設された配線基板において、前記絶縁基板
が、結晶相50〜99重量%と、ガラス相1〜50重量
%から構成され、前記結晶相として、フォルステライト
及びエンスタタイトを合計で20〜85重量%含有する
とともに、40〜400℃における熱膨張係数が8〜1
8ppm/℃のガラス−セラミック焼結体からなること
を特徴とする配線基板。 - 【請求項4】前記結晶相中に、リチウムシリケートを含
む請求項3記載の配線基板。
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JP30562295A JP3346693B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | ガラス−セラミック焼結体およびそれを用いた配線基板 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-11-24 JP JP30562295A patent/JP3346693B2/ja not_active Expired - Fee Related
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