JP3346541B2 - 冷却機 - Google Patents
冷却機Info
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- JP3346541B2 JP3346541B2 JP15904999A JP15904999A JP3346541B2 JP 3346541 B2 JP3346541 B2 JP 3346541B2 JP 15904999 A JP15904999 A JP 15904999A JP 15904999 A JP15904999 A JP 15904999A JP 3346541 B2 JP3346541 B2 JP 3346541B2
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- air flow
- air
- sheet
- Prior art date
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23B—PRESERVATION OF FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES
- A23B2/00—Preservation of foods or foodstuffs, in general
- A23B2/80—Freezing; Subsequent thawing; Cooling
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D7/00—Devices using evaporation effects without recovery of the vapour
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D2400/00—General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
- F25D2400/28—Quick cooling
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
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- Wood Science & Technology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱後の飲料水や
料理などを、急速に常温まで冷やす場合などに好適な冷
却機に関する。
料理などを、急速に常温まで冷やす場合などに好適な冷
却機に関する。
【0002】
【従来の技術】学校や企業向けに調理済み食料を供給す
る給食センターなどでは、一度に大量の食材を調理する
ことがある。また、大手のレストランチェーンなどで
も、やはり一度に大量の食材を調理する場合がある。
る給食センターなどでは、一度に大量の食材を調理する
ことがある。また、大手のレストランチェーンなどで
も、やはり一度に大量の食材を調理する場合がある。
【0003】ところで、料理の中には、過熱したものを
一旦冷ます行程が必要となるものがあるが、一回に調理
する量が多くなると、過熱したものが常温まで冷えるに
はかなりの時間がかかる。このため、従来は、たとえ
ば、鍋ごと流水につけて冷やすことが行われている。
一旦冷ます行程が必要となるものがあるが、一回に調理
する量が多くなると、過熱したものが常温まで冷えるに
はかなりの時間がかかる。このため、従来は、たとえ
ば、鍋ごと流水につけて冷やすことが行われている。
【0004】また、特に開発途上国などでは、水道水を
そのまま飲むと衛生的に問題があるため、水道水をいっ
たん沸騰過熱し、それを冷ましてから飲料水に使うこと
が一般的となっている地域がある。このような場合も、
たとえば水を沸かしたヤカンごと流水につけて冷ますこ
とがある。
そのまま飲むと衛生的に問題があるため、水道水をいっ
たん沸騰過熱し、それを冷ましてから飲料水に使うこと
が一般的となっている地域がある。このような場合も、
たとえば水を沸かしたヤカンごと流水につけて冷ますこ
とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、流水に
つけて大量の料理を冷ます場合、通常は水道水を流しな
がら冷やすので、大量の水道水が無駄になる。特に、開
発途上国などでは水は貴重であり、これを無駄に流して
捨てるのは、経済的にも問題がある。
つけて大量の料理を冷ます場合、通常は水道水を流しな
がら冷やすので、大量の水道水が無駄になる。特に、開
発途上国などでは水は貴重であり、これを無駄に流して
捨てるのは、経済的にも問題がある。
【0006】また、料理や飲料水以外にも、いったん1
00℃前後まで加熱したものを常温まで冷ますことは広
く行われている。この場合に、水道水の無駄な消費を抑
えて、短時間で冷ますことが出きれば、非常に便利であ
る。
00℃前後まで加熱したものを常温まで冷ますことは広
く行われている。この場合に、水道水の無駄な消費を抑
えて、短時間で冷ますことが出きれば、非常に便利であ
る。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、水道水などの冷却水を無駄に消費することな
く、迅速に調理済み食品や飲料水などを冷却できる調理
用冷却機をはじめとして、構造が簡単で、消費電力がき
わめて少ない各種の冷却機を提供することを目的とす
る。
のであり、水道水などの冷却水を無駄に消費することな
く、迅速に調理済み食品や飲料水などを冷却できる調理
用冷却機をはじめとして、構造が簡単で、消費電力がき
わめて少ない各種の冷却機を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明であ
る調理用冷却機は、空気が流れる空気流通路と、前記空
気流通路の上部に設けられた熱導伝部材と、前記熱伝導
部材の空気流通路側の面に接着された、毛細管現象によ
り水を吸収する導水シートと、前記導水シートの空気流
通路側の面に交換可能に貼られた、前記導水シートが吸
収した水を保持する気化シートとを備える水保持手段
と、前記空気流通路に空気を送る送風手段とを有し、飲
食物を前記熱伝導部材上に載置し、前記水保持手段に保
持された水を前記空気流通路を流通する空気中に気化さ
せて、前記飲食物を冷却することを特徴とする。
る調理用冷却機は、空気が流れる空気流通路と、前記空
気流通路の上部に設けられた熱導伝部材と、前記熱伝導
部材の空気流通路側の面に接着された、毛細管現象によ
り水を吸収する導水シートと、前記導水シートの空気流
通路側の面に交換可能に貼られた、前記導水シートが吸
収した水を保持する気化シートとを備える水保持手段
と、前記空気流通路に空気を送る送風手段とを有し、飲
食物を前記熱伝導部材上に載置し、前記水保持手段に保
持された水を前記空気流通路を流通する空気中に気化さ
せて、前記飲食物を冷却することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の調理用冷却機は、空気が流
れる空気流通路と、前記空気流通路の上部に設けられ、
少なくとも前記空気流通路と接する側が湿った状態で水
を保持する水保持手段と、前記水保持手段の上に接して
設けられ、内部に冷却用液体を収容する冷媒容器と、前
記冷媒容器に設けられ、前記冷却用液体を攪拌する攪拌
手段と、前記水保持手段の前記空気流通路に空気を送る
送風手段とを有し、飲食物を前記冷媒容器の冷却用液体
に浸し、前記水保持手段に保持された水を前記空気流通
路を流通する空気中に気化させて前記冷却用液体を冷却
し、さらに前記冷却用液体を介して前記飲食物を冷却す
ることを特徴とする。
れる空気流通路と、前記空気流通路の上部に設けられ、
少なくとも前記空気流通路と接する側が湿った状態で水
を保持する水保持手段と、前記水保持手段の上に接して
設けられ、内部に冷却用液体を収容する冷媒容器と、前
記冷媒容器に設けられ、前記冷却用液体を攪拌する攪拌
手段と、前記水保持手段の前記空気流通路に空気を送る
送風手段とを有し、飲食物を前記冷媒容器の冷却用液体
に浸し、前記水保持手段に保持された水を前記空気流通
路を流通する空気中に気化させて前記冷却用液体を冷却
し、さらに前記冷却用液体を介して前記飲食物を冷却す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明である動物用冷却機
は、空気が流れる空気流通路と、前記空気流通路の上部
に設けられた熱導伝部材と、前記熱伝導部材の空気流通
路側の面に接着された、毛細管現象により水を吸収する
導水シートと、前記導水シートの空気流通路側の面に交
換可能に貼られた、前記導水シートが吸収した水を保持
する気化シートとを備える水保持手段と、前記空気流通
路に空気を送る送風手段とを有し、前記水保持手段に保
持された水を前記空気流通路を流通する空気中に気化さ
せて、前記熱伝導部材の上に載った動物を冷却すること
を特徴とする。
は、空気が流れる空気流通路と、前記空気流通路の上部
に設けられた熱導伝部材と、前記熱伝導部材の空気流通
路側の面に接着された、毛細管現象により水を吸収する
導水シートと、前記導水シートの空気流通路側の面に交
換可能に貼られた、前記導水シートが吸収した水を保持
する気化シートとを備える水保持手段と、前記空気流通
路に空気を送る送風手段とを有し、前記水保持手段に保
持された水を前記空気流通路を流通する空気中に気化さ
せて、前記熱伝導部材の上に載った動物を冷却すること
を特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0014】〔第一実施形態〕図1は、本発明の一実施
形態に係る調理用冷却機の分解斜視図である。この調理
用冷却機は、主として沸騰させた水、温めた料理、ベー
クしたケーキなどを常温付近まで急速に冷ますという用
途での使用を意図している。
形態に係る調理用冷却機の分解斜視図である。この調理
用冷却機は、主として沸騰させた水、温めた料理、ベー
クしたケーキなどを常温付近まで急速に冷ますという用
途での使用を意図している。
【0015】図1に示すように、この調理用冷却機は、
大きく分けて、本体部10と上蓋部30からなり、使用
時には上蓋部30を本体部10の上に被せて一体とす
る。このとき、上蓋部30の凸部32は、本体部10に
設けられたスロット11に差し込まれた状態になる。
大きく分けて、本体部10と上蓋部30からなり、使用
時には上蓋部30を本体部10の上に被せて一体とす
る。このとき、上蓋部30の凸部32は、本体部10に
設けられたスロット11に差し込まれた状態になる。
【0016】本体部10には、ファン20と電源部21
が取り付けられている。また、電源部21には、スイッ
チ付きボリューム22と、家庭用コンセントに差し込ん
で商用の交流を低圧の直流に変換するACアダプター2
3が設けられている。スイッチ付きボリューム22は、
ファン20の回転をオン/オフするとともに、ファンの
回転数を変えるためのものである。
が取り付けられている。また、電源部21には、スイッ
チ付きボリューム22と、家庭用コンセントに差し込ん
で商用の交流を低圧の直流に変換するACアダプター2
3が設けられている。スイッチ付きボリューム22は、
ファン20の回転をオン/オフするとともに、ファンの
回転数を変えるためのものである。
【0017】本体部10のうちファン20と電源部21
を除く部分は、プラスチックをブロー成形して一体的に
成形される。本体部10の左側には、断面積が大きい一
本の縦溝13が形成されており、また、横方向には縦溝
よりも底の浅い多数の横溝14が互いに平行に形成され
ている。縦溝13及び横溝14は、上蓋部30を被せた
ときにその上部が塞がれた状態となる。これにより、本
体部10と上蓋部30の間には、空気が水平に流れる空
気流通路が形成される。この状態でファン20をオンに
して外部の空気を吸い込む方向に回転させると、空気は
縦溝13内を手前側から奥側に向かって流れ、それぞれ
の横溝14とつながる部分で各横溝14に流れ込み、さ
らに左から右に流れ、最終的には各横溝14の右側から
外部へ排出される。
を除く部分は、プラスチックをブロー成形して一体的に
成形される。本体部10の左側には、断面積が大きい一
本の縦溝13が形成されており、また、横方向には縦溝
よりも底の浅い多数の横溝14が互いに平行に形成され
ている。縦溝13及び横溝14は、上蓋部30を被せた
ときにその上部が塞がれた状態となる。これにより、本
体部10と上蓋部30の間には、空気が水平に流れる空
気流通路が形成される。この状態でファン20をオンに
して外部の空気を吸い込む方向に回転させると、空気は
縦溝13内を手前側から奥側に向かって流れ、それぞれ
の横溝14とつながる部分で各横溝14に流れ込み、さ
らに左から右に流れ、最終的には各横溝14の右側から
外部へ排出される。
【0018】本体部10のうち、横溝14の下の部分は
空洞になっており、注水口12から水を注ぐと、この空
洞部分に水を蓄えることができる。すなわち、この空洞
部は水を蓄えるタンクとしての役割を果たす。図2は、
本体部10を裏から見た斜視図である。本体部10の裏
側には、縦方向に3本の溝15が形成されている。この
溝15の深さは、表側の横溝14の底部に届く程度の深
さとなっている。このような溝15を設けたことによっ
て、プラスチック製の本体部10の強度を高めることが
できる。
空洞になっており、注水口12から水を注ぐと、この空
洞部分に水を蓄えることができる。すなわち、この空洞
部は水を蓄えるタンクとしての役割を果たす。図2は、
本体部10を裏から見た斜視図である。本体部10の裏
側には、縦方向に3本の溝15が形成されている。この
溝15の深さは、表側の横溝14の底部に届く程度の深
さとなっている。このような溝15を設けたことによっ
て、プラスチック製の本体部10の強度を高めることが
できる。
【0019】本実施形態では、上蓋部30をアルミニウ
ム製とする。これは、アルミニウムが高い熱伝導率を有
するからである。ただし、ある程度の熱伝導率を有する
ものであればその他の金属あるいは他の素材であっても
よく、上蓋部30として使用できる材料はアルミニウム
には限られない。
ム製とする。これは、アルミニウムが高い熱伝導率を有
するからである。ただし、ある程度の熱伝導率を有する
ものであればその他の金属あるいは他の素材であっても
よく、上蓋部30として使用できる材料はアルミニウム
には限られない。
【0020】図3は、図1に示した上蓋部30を裏返し
た状態を示している。図3に示すように、上蓋部30の
裏側には、導水シート40がしっかりと接着され、さら
にその上のほぼ全面に気化シート41が貼られている。
図4は、この導水シート40と気化シート41だけを広
げた状態を示している。導水シート40としては、たと
えばPVA(ポリビニルアルコール)製のスポンジを用
い、気化シート41としては、薄い綿又は水をよくしみ
込ませる紙などを用いる。
た状態を示している。図3に示すように、上蓋部30の
裏側には、導水シート40がしっかりと接着され、さら
にその上のほぼ全面に気化シート41が貼られている。
図4は、この導水シート40と気化シート41だけを広
げた状態を示している。導水シート40としては、たと
えばPVA(ポリビニルアルコール)製のスポンジを用
い、気化シート41としては、薄い綿又は水をよくしみ
込ませる紙などを用いる。
【0021】PVAスポンジは、その容積に比して多く
の水を吸収できるという特徴がある。また、PVAスポ
ンジは、水を含んでいるときの容積は大きいが、乾燥し
ているときは小さく縮む性質がある。しかし、PVAス
ポンジからなる導水シート40を上蓋部30の裏側に接
着することによって、乾いているときでも縮まないよう
にすることができる。
の水を吸収できるという特徴がある。また、PVAスポ
ンジは、水を含んでいるときの容積は大きいが、乾燥し
ているときは小さく縮む性質がある。しかし、PVAス
ポンジからなる導水シート40を上蓋部30の裏側に接
着することによって、乾いているときでも縮まないよう
にすることができる。
【0022】導水シート40は、突起部40aと指状部
40bからなり、突起部40aは上蓋部30の凸部32
まで延びている。したがって、上蓋部30を本体部10
の上に被せ、凸部32をスロット11に差し込むと、導
水シート40の突起部40aは、本体部の水のタンクの
底部まで届き、内部の水に浸された状態になる。突起部
40aが水に浸されると、水はこの部分から毛管現象に
よって素早く吸い上げられ、指状部40bの先端部まで
行き渡る。この水はさらに気化シート41まで広がり、
気化シート全体が湿った状態になる。
40bからなり、突起部40aは上蓋部30の凸部32
まで延びている。したがって、上蓋部30を本体部10
の上に被せ、凸部32をスロット11に差し込むと、導
水シート40の突起部40aは、本体部の水のタンクの
底部まで届き、内部の水に浸された状態になる。突起部
40aが水に浸されると、水はこの部分から毛管現象に
よって素早く吸い上げられ、指状部40bの先端部まで
行き渡る。この水はさらに気化シート41まで広がり、
気化シート全体が湿った状態になる。
【0023】本実施形態に係る冷却機を使用するときに
は、本体部10の注水口12から水を注いだあと、凸部
32が本体部10のスロット11に差し込まれるように
上蓋部30を被せ、スイッチ付きボリューム22で電源
をオンにしてファン20を回転させる。そして、上蓋部
30の上に、被冷却物である高温の水や料理などを、ヤ
カンや鍋に入れたまま載せる。
は、本体部10の注水口12から水を注いだあと、凸部
32が本体部10のスロット11に差し込まれるように
上蓋部30を被せ、スイッチ付きボリューム22で電源
をオンにしてファン20を回転させる。そして、上蓋部
30の上に、被冷却物である高温の水や料理などを、ヤ
カンや鍋に入れたまま載せる。
【0024】ファン20を回転させると、外部から取り
込まれた空気は、縦溝13、横溝14の中を流れ、最終
的に各横溝14の右側から外部へ排出される。この間
に、空気は気化シート41に保持されている水と密に接
触しながら流通する。このため気化シート41に保持さ
れている水の気化が促進され、気化した水分は流通する
空気とともに外部に運び出される。液体の水が気化して
気体になるときには、周囲から気化熱を奪う。
込まれた空気は、縦溝13、横溝14の中を流れ、最終
的に各横溝14の右側から外部へ排出される。この間
に、空気は気化シート41に保持されている水と密に接
触しながら流通する。このため気化シート41に保持さ
れている水の気化が促進され、気化した水分は流通する
空気とともに外部に運び出される。液体の水が気化して
気体になるときには、周囲から気化熱を奪う。
【0025】1ccの水が気化するときには、周囲から
約580カロリーの熱を奪う。このため、迅速に水が気
化すると、気化シート41は急速に冷却され、この気化
シート41と密着している上蓋部30も急速に冷却され
る。これこれにより、上蓋部30の上に載せられた高温
の水や料理も、鍋などを介して急速に冷却される。この
とき、縦溝13及び横溝14には、水の気化を促進する
程度の空気を流通させればよいため、ファン20は比較
的ゆっくり回転させればよく、したがって消費電力は少
なくて済む。
約580カロリーの熱を奪う。このため、迅速に水が気
化すると、気化シート41は急速に冷却され、この気化
シート41と密着している上蓋部30も急速に冷却され
る。これこれにより、上蓋部30の上に載せられた高温
の水や料理も、鍋などを介して急速に冷却される。この
とき、縦溝13及び横溝14には、水の気化を促進する
程度の空気を流通させればよいため、ファン20は比較
的ゆっくり回転させればよく、したがって消費電力は少
なくて済む。
【0026】特に、鍋に入っている料理の温度が沸騰す
るほど高温のものであれば、気化シート41に保持され
た水の温度も100℃近くになり、気化はより促進され
る。すなわち、上蓋部30の上に載せた鍋などが高温で
あればあるほど上蓋部30も温められ、そのことによっ
て気化シート41に保持された水の気化はより促進さ
れ、これによって奪われる気化熱によって、鍋などの冷
却効果はより高まる。
るほど高温のものであれば、気化シート41に保持され
た水の温度も100℃近くになり、気化はより促進され
る。すなわち、上蓋部30の上に載せた鍋などが高温で
あればあるほど上蓋部30も温められ、そのことによっ
て気化シート41に保持された水の気化はより促進さ
れ、これによって奪われる気化熱によって、鍋などの冷
却効果はより高まる。
【0027】開発途上国の中には、衛生上の問題から、
水道水をそのまま飲料水として使うことができない地域
がある。このような地域では、水道水を一度沸騰させ、
これを冷ましてから飲食に使うことが一般的となってい
る。このような場合、一旦沸騰した水の温度が室温程度
まで下がるにはかなり時間がかかり、特に、多くの飲料
水が必要となる夏の暑い時期には、さらに水は冷めにく
い。
水道水をそのまま飲料水として使うことができない地域
がある。このような地域では、水道水を一度沸騰させ、
これを冷ましてから飲食に使うことが一般的となってい
る。このような場合、一旦沸騰した水の温度が室温程度
まで下がるにはかなり時間がかかり、特に、多くの飲料
水が必要となる夏の暑い時期には、さらに水は冷めにく
い。
【0028】本発明の冷却機は、このような地域におい
て、沸騰した水を迅速に冷ますという目的に好適であ
る。しかも構造が簡単で低コストで製造でき、また、低
消費電力で運用コストも少なくて済むため、比較的経済
水準の低い開発途上国の一般消費者でも容易に入手でき
る。また、飲食物を冷やすために流水を無駄に使う必要
もない。
て、沸騰した水を迅速に冷ますという目的に好適であ
る。しかも構造が簡単で低コストで製造でき、また、低
消費電力で運用コストも少なくて済むため、比較的経済
水準の低い開発途上国の一般消費者でも容易に入手でき
る。また、飲食物を冷やすために流水を無駄に使う必要
もない。
【0029】ところで、水道水などには、カルキなどの
不純物が含まれており、水を気化させ続けるとカルキな
どの残留物が析出する。本実施形態の冷却機を長期間使
用していると、析出した残留物によって水の浸透が妨げ
られ、冷却効果が低下してくる。本実施形態では、水は
気化シート41から気化するので、残留物は気化シート
に析出し、PVAスポンジからなる導水シート40には
ほとんど析出しない。しかも、気化シート41と導水シ
ート40は別体とされているので、気化シート41に残
留物が析出した場合には、この気化シート41だけを交
換すれば、冷却効果は再び元に戻り、他の部品に比べて
比較的価格の高いPVAスポンジ製の導水シート41に
ついては、長期間にわたって使用することができる。
不純物が含まれており、水を気化させ続けるとカルキな
どの残留物が析出する。本実施形態の冷却機を長期間使
用していると、析出した残留物によって水の浸透が妨げ
られ、冷却効果が低下してくる。本実施形態では、水は
気化シート41から気化するので、残留物は気化シート
に析出し、PVAスポンジからなる導水シート40には
ほとんど析出しない。しかも、気化シート41と導水シ
ート40は別体とされているので、気化シート41に残
留物が析出した場合には、この気化シート41だけを交
換すれば、冷却効果は再び元に戻り、他の部品に比べて
比較的価格の高いPVAスポンジ製の導水シート41に
ついては、長期間にわたって使用することができる。
【0030】なお、上記の説明では、本体部10にタン
クを設け、ここに入れた水を導水シートが吸い上げ、気
化シートに伝えるという構成にしたが、タンクは必ずし
も必要ではない。たとえば、空気流通路の上にスポンジ
状のPVAを載せ、ここに外から水を給水して、鍋など
を上に載せて冷却する。そして、PVAスポンジの水が
なくなりかけたら、上から水をかけて給水する、という
構成も可能である。このようにすれば、構造が簡単にな
り、製造コストを下げることもできる。
クを設け、ここに入れた水を導水シートが吸い上げ、気
化シートに伝えるという構成にしたが、タンクは必ずし
も必要ではない。たとえば、空気流通路の上にスポンジ
状のPVAを載せ、ここに外から水を給水して、鍋など
を上に載せて冷却する。そして、PVAスポンジの水が
なくなりかけたら、上から水をかけて給水する、という
構成も可能である。このようにすれば、構造が簡単にな
り、製造コストを下げることもできる。
【0031】〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施
形態の調理用冷却機について説明する。第一実施形態と
して図1に示した構造の調理用冷却機は、その上に載せ
た鍋などの底の部分の温度は急速に下げることができる
が、鍋などの上の部分は、底の部分に比べて温度が下が
りにくい。図5は、この点を改良した調理用冷却機の斜
視図を示している。
形態の調理用冷却機について説明する。第一実施形態と
して図1に示した構造の調理用冷却機は、その上に載せ
た鍋などの底の部分の温度は急速に下げることができる
が、鍋などの上の部分は、底の部分に比べて温度が下が
りにくい。図5は、この点を改良した調理用冷却機の斜
視図を示している。
【0032】図5に示した調理用冷却機は、図1に示し
た冷却機の上蓋部30を、水槽部50と置き換えた構造
となっており、本体部の構造は第一実施形態と同じであ
る。水槽部50の底部には、前述の導水シート40及び
気化シート41が、第一実施形態の調理用冷却機と同じ
ように取りつけられている。
た冷却機の上蓋部30を、水槽部50と置き換えた構造
となっており、本体部の構造は第一実施形態と同じであ
る。水槽部50の底部には、前述の導水シート40及び
気化シート41が、第一実施形態の調理用冷却機と同じ
ように取りつけられている。
【0033】水槽部50には水が入れられ、冷却対象と
なる鍋やヤカンなどをそのままこの水の中に入れる。水
槽部50にはプロペラ状の攪拌機51が設けられてお
り、これを回転させることによって内部の水を効率良く
攪拌することができる。冷却の原理は第一実施形態の調
理用冷却機と同じであるが、本実施形態では、水の気化
によってまず水槽部50内の水が冷却され、この冷却さ
れた水によって、冷却対象となる鍋などが冷却される点
が、第一実施形態の場合とは異なる。
なる鍋やヤカンなどをそのままこの水の中に入れる。水
槽部50にはプロペラ状の攪拌機51が設けられてお
り、これを回転させることによって内部の水を効率良く
攪拌することができる。冷却の原理は第一実施形態の調
理用冷却機と同じであるが、本実施形態では、水の気化
によってまず水槽部50内の水が冷却され、この冷却さ
れた水によって、冷却対象となる鍋などが冷却される点
が、第一実施形態の場合とは異なる。
【0034】本実施形態の冷却機の場合、水槽部50内
の攪拌機51によって中の水を攪拌することによって、
水は全体的に均一に冷却される。このため、この水に浸
された鍋なども周囲から全体的に冷却することができる
ので、第一実施形態の調理用冷却機に比べ、より速く、
しかも均一に料理などを冷やすことができる。
の攪拌機51によって中の水を攪拌することによって、
水は全体的に均一に冷却される。このため、この水に浸
された鍋なども周囲から全体的に冷却することができる
ので、第一実施形態の調理用冷却機に比べ、より速く、
しかも均一に料理などを冷やすことができる。
【0035】従来は、調理した料理を冷却する場合に
は、鍋ごと流水などに浸すということが行われていた
が、その場合には水が無駄に消費され、省資源という観
点から問題があったが、本実施形態では水を無駄に使う
ことなく、しかも全体を均一に冷却できるという利点が
ある。
は、鍋ごと流水などに浸すということが行われていた
が、その場合には水が無駄に消費され、省資源という観
点から問題があったが、本実施形態では水を無駄に使う
ことなく、しかも全体を均一に冷却できるという利点が
ある。
【0036】なお、本実施形態では、水槽部50に水を
冷却用の水を入れる代わりに、冷却対象である料理や、
飲料水となる沸騰した水などを直接入れても良い。この
ようにすると、冷却対象が直接冷却され、しかも攪拌に
よって全体が均一に冷却されるので、冷却効果が一層高
まる。
冷却用の水を入れる代わりに、冷却対象である料理や、
飲料水となる沸騰した水などを直接入れても良い。この
ようにすると、冷却対象が直接冷却され、しかも攪拌に
よって全体が均一に冷却されるので、冷却効果が一層高
まる。
【0037】〔第三実施形態〕本発明の第三実施形態に
係る冷却機は、ペット用冷却機である。本実施形態のペ
ット用冷却機は、図1に示した調理用冷却機に類似して
おり、基本的な構造は図1の調理用冷却機と同様であ
る。図6は、ペット用冷却機の上蓋を取った本体部の平
面図、図7は、上蓋の裏側を示した平面図、図8は、図
7に示した上蓋を長手方向の中央で切った断面図であ
る。
係る冷却機は、ペット用冷却機である。本実施形態のペ
ット用冷却機は、図1に示した調理用冷却機に類似して
おり、基本的な構造は図1の調理用冷却機と同様であ
る。図6は、ペット用冷却機の上蓋を取った本体部の平
面図、図7は、上蓋の裏側を示した平面図、図8は、図
7に示した上蓋を長手方向の中央で切った断面図であ
る。
【0038】ファン60などの電気関連の部分を除いた
本体部は、第一実施形態の調理用冷却機と同様に、ブロ
ー成形によって容易に製造できる。本体部に設けられた
ファン60は、外部から空気を取り入れて縦溝61内へ
送り出す。この空気は、横溝62内を左から右に流れ、
最終的には横溝62の溝側の出口から排出される。
本体部は、第一実施形態の調理用冷却機と同様に、ブロ
ー成形によって容易に製造できる。本体部に設けられた
ファン60は、外部から空気を取り入れて縦溝61内へ
送り出す。この空気は、横溝62内を左から右に流れ、
最終的には横溝62の溝側の出口から排出される。
【0039】コンセント63は、家庭用コンセントに差
し込んで商用の交流を低圧の直流に変換するACアダプ
ターを含んでおり、スイッチ付きボリューム64、発光
ダイオード65が設けられている。ACアダプターによ
って直流とされた電力は、コード66を介してファン6
0に送られる。コード66を流れる電流の電圧は、ファ
ン60を比較的ゆっくり回転させるのに十分な5〜12
ボルト程度の低電圧であるため、たとえペットがコード
をかじるなどして導線が露出しても、ペットに危険が及
ぶことはない。
し込んで商用の交流を低圧の直流に変換するACアダプ
ターを含んでおり、スイッチ付きボリューム64、発光
ダイオード65が設けられている。ACアダプターによ
って直流とされた電力は、コード66を介してファン6
0に送られる。コード66を流れる電流の電圧は、ファ
ン60を比較的ゆっくり回転させるのに十分な5〜12
ボルト程度の低電圧であるため、たとえペットがコード
をかじるなどして導線が露出しても、ペットに危険が及
ぶことはない。
【0040】注水口68は、本体部の水タンクへ水を注
ぐための穴であり、また、持ち運びに便利なように、取
っ手69が設けられている。取っ手69は、注水口68
の近くにあるので、ここを手にとって全体を持ち上げて
も、注水口68から水がこぼれることはない。
ぐための穴であり、また、持ち運びに便利なように、取
っ手69が設けられている。取っ手69は、注水口68
の近くにあるので、ここを手にとって全体を持ち上げて
も、注水口68から水がこぼれることはない。
【0041】上蓋70の裏側には、全面にPVAシート
71が接着され、更にその上に布あるいは紙などからな
る気化シート72が張られている。また、上蓋70の裏
側には、本体部のスロット67に差し込まれる突起部7
3が設けられている。PVAシート71はこの突起部7
3まで延びており、突起部73をスロット67に差し込
んだときに、PVAシート71は、本体部の水タンクの
底部まで達する。
71が接着され、更にその上に布あるいは紙などからな
る気化シート72が張られている。また、上蓋70の裏
側には、本体部のスロット67に差し込まれる突起部7
3が設けられている。PVAシート71はこの突起部7
3まで延びており、突起部73をスロット67に差し込
んだときに、PVAシート71は、本体部の水タンクの
底部まで達する。
【0042】上蓋70を本体部の上に被せ、突起73を
スロット67に差し込むと、水はPVAシート71の毛
管現象によって素早く吸い上げられ、上蓋70の裏側全
体に行き渡る。この水はさらに気化シート72にも伝わ
り、気化シート全体が湿った状態になる。
スロット67に差し込むと、水はPVAシート71の毛
管現象によって素早く吸い上げられ、上蓋70の裏側全
体に行き渡る。この水はさらに気化シート72にも伝わ
り、気化シート全体が湿った状態になる。
【0043】ファン60を回転させると、外部から取り
込まれた空気は、縦溝61、各横溝62の中を流れ、最
終的に各横溝62の右側から外部へ排出されるまでの間
に、気化シート72に保持されている水と密に接触す
る。このため気化シートに保持されている水の気化が促
進され、気化した水分は流通する空気とともに外部に運
び出される。液体の水が気化して気体になるときには、
周囲から気化熱を奪うため、熱伝導率の高いアルミ製の
上蓋70は急速に冷やされる。このため、ペットがこの
上にすわると、夏の暑い時期でも、涼しさを感じること
ができる。
込まれた空気は、縦溝61、各横溝62の中を流れ、最
終的に各横溝62の右側から外部へ排出されるまでの間
に、気化シート72に保持されている水と密に接触す
る。このため気化シートに保持されている水の気化が促
進され、気化した水分は流通する空気とともに外部に運
び出される。液体の水が気化して気体になるときには、
周囲から気化熱を奪うため、熱伝導率の高いアルミ製の
上蓋70は急速に冷やされる。このため、ペットがこの
上にすわると、夏の暑い時期でも、涼しさを感じること
ができる。
【0044】本実施形態のペット用冷却機は、上で説明
したような簡単な構造であるため低コストで製造でき、
しかも十分な冷却効果を持っている。また、ファンは、
比較的低速で回転させればよく、しかも局部的に冷却す
るため、使用する電力は少なくて済み、また、一般の室
内用クーラーのような騒音もほとんどない。更に、構造
が簡単であるため、例えば、ペットの毛が縦溝61又は
横溝62に詰まっても、上蓋70を取り外して簡単に掃
除でき、また、上蓋をアルミニウム製としているため、
ペットが噛んだり、爪で引っかいたりしても、傷がつき
にくいという利点もある。
したような簡単な構造であるため低コストで製造でき、
しかも十分な冷却効果を持っている。また、ファンは、
比較的低速で回転させればよく、しかも局部的に冷却す
るため、使用する電力は少なくて済み、また、一般の室
内用クーラーのような騒音もほとんどない。更に、構造
が簡単であるため、例えば、ペットの毛が縦溝61又は
横溝62に詰まっても、上蓋70を取り外して簡単に掃
除でき、また、上蓋をアルミニウム製としているため、
ペットが噛んだり、爪で引っかいたりしても、傷がつき
にくいという利点もある。
【0045】〔第四実施形態〕本発明の第四実施形態に
係る冷却機は、屋外用冷却機である。真夏のアスファル
トの歩道や、コンクリートのプールサイドなどは、直射
日光を受けて高温になる。特に、プールサイドの場合に
は裸足で歩くので、温度が上がると苦痛を感じる。本実
施形態の屋外用冷却機は、このように戸外の温度が高く
なる場所の温度を下げるのに利用する。
係る冷却機は、屋外用冷却機である。真夏のアスファル
トの歩道や、コンクリートのプールサイドなどは、直射
日光を受けて高温になる。特に、プールサイドの場合に
は裸足で歩くので、温度が上がると苦痛を感じる。本実
施形態の屋外用冷却機は、このように戸外の温度が高く
なる場所の温度を下げるのに利用する。
【0046】図9は、屋外用冷却機を人が歩く歩道に設
置して冷却歩道とした様子を示した平面図、図10は、
冷却歩道の冷却蓋80を取り外した状態を示した平面
図、図11は、図10のA−A´で切った断面図、図1
2は、図10のB−B´で切った断面図、図13は、冷
却蓋80の裏側を示した平面図である。
置して冷却歩道とした様子を示した平面図、図10は、
冷却歩道の冷却蓋80を取り外した状態を示した平面
図、図11は、図10のA−A´で切った断面図、図1
2は、図10のB−B´で切った断面図、図13は、冷
却蓋80の裏側を示した平面図である。
【0047】図9に示すように、上部には、1m×1m
の大きさの金属製の冷却蓋80が一列に並べられ、長い
歩道を形成している。この歩道の側方(図9の上側)に
は、空気の噴き出し口81が設けられている。冷却蓋8
0の下部には、図10に示すように、冷却蓋80を並べ
る方向と直角に、1m間隔で支持体82が設けられてい
る。また、冷却蓋80を並べる方向と平行に、支持体8
3が設けられている。支持体82及び83は、冷却蓋8
0を並べるときに、これを支持する手段となる。
の大きさの金属製の冷却蓋80が一列に並べられ、長い
歩道を形成している。この歩道の側方(図9の上側)に
は、空気の噴き出し口81が設けられている。冷却蓋8
0の下部には、図10に示すように、冷却蓋80を並べ
る方向と直角に、1m間隔で支持体82が設けられてい
る。また、冷却蓋80を並べる方向と平行に、支持体8
3が設けられている。支持体82及び83は、冷却蓋8
0を並べるときに、これを支持する手段となる。
【0048】図10及び図11に示すように、側方部に
は、支持体83と平行に送風路84が形成されている。
これは、図示しないファンによって送られてきた空気が
通る通路となる。また、地中には、この送風路84と平
行に送水管85が設けられ、この送水管85には、各支
持体82のところで枝分かれした送水支管86が設けら
れている。送水支管86の一部には、冷却蓋80の突起
89(図13参照)を挿入するための挿入口90が設けら
れている。送水管85及び送水支管86は、冷却蓋80
の裏側に貼り付けられた導水片87に供給する水道水を
導くためのものである。
は、支持体83と平行に送風路84が形成されている。
これは、図示しないファンによって送られてきた空気が
通る通路となる。また、地中には、この送風路84と平
行に送水管85が設けられ、この送水管85には、各支
持体82のところで枝分かれした送水支管86が設けら
れている。送水支管86の一部には、冷却蓋80の突起
89(図13参照)を挿入するための挿入口90が設けら
れている。送水管85及び送水支管86は、冷却蓋80
の裏側に貼り付けられた導水片87に供給する水道水を
導くためのものである。
【0049】冷却蓋80の裏側全体には、図13に示す
ように、気化シート88が貼りつけられており、これは
突起89のところで、導水片87とつながっている。冷
却蓋80の突起89を挿入口90に挿入すると、導水片
87も同時に挿入され、導水支管86内の水に浸され
る。導水片87は毛管現象によって水を吸い上げ、吸い
上げられた水は急速に気化シート88の全体に広がる。
ように、気化シート88が貼りつけられており、これは
突起89のところで、導水片87とつながっている。冷
却蓋80の突起89を挿入口90に挿入すると、導水片
87も同時に挿入され、導水支管86内の水に浸され
る。導水片87は毛管現象によって水を吸い上げ、吸い
上げられた水は急速に気化シート88の全体に広がる。
【0050】図11及び図12に示すように、冷却蓋8
0を配置すると、その下には僅かな空間91が形成され
る。送風路84を流れてきた空気は、この空間91通っ
て横方向に流れる。このとき、空気は気化シート88が
保持している水と密に接触し、水の気化を促進する。ま
た、冷却蓋80の表側に直射日光が当たっていると、日
光によって冷却蓋80の温度が上昇し、これにより更
に、気化シート88からの水の気化は促進される。
0を配置すると、その下には僅かな空間91が形成され
る。送風路84を流れてきた空気は、この空間91通っ
て横方向に流れる。このとき、空気は気化シート88が
保持している水と密に接触し、水の気化を促進する。ま
た、冷却蓋80の表側に直射日光が当たっていると、日
光によって冷却蓋80の温度が上昇し、これにより更
に、気化シート88からの水の気化は促進される。
【0051】前述のように、1ccの水が気化すると、
周囲から約580カロリーの熱を奪う。したがって、こ
のように盛んに水が気化すると、冷却蓋80の温度は急
速に下がる。特に、冷却蓋80をアルミニウムなどの金
属板で製造すると、冷たさがより一段と増す。したがっ
て、この上を歩く人は、靴をはいている場合でも靴底を
通して冷たく感じる。
周囲から約580カロリーの熱を奪う。したがって、こ
のように盛んに水が気化すると、冷却蓋80の温度は急
速に下がる。特に、冷却蓋80をアルミニウムなどの金
属板で製造すると、冷たさがより一段と増す。したがっ
て、この上を歩く人は、靴をはいている場合でも靴底を
通して冷たく感じる。
【0052】ところで、水道水を使って水を供給してい
ると、水が気化した後に残ったカルキ成分が気化シート
88に析出する。カルキの析出量が多くなると、水が浸
透しにくくなって、冷却効果が低下する。このため、定
期的に析出したカルキを除去することが必要となる。こ
のカルキの除去は、人が手作業で冷却蓋80の裏側を洗
浄するようにしてもよいが、例えば、冷却蓋80が対向
する地面に、液体噴出機構を設け、ここから、カルキを
溶融する弱酸性溶液を定期的に噴出させてカルキを除去
するよにしてもよい。このようにすれば、人が手作業で
冷却蓋80を洗浄する手間を省くことができる。
ると、水が気化した後に残ったカルキ成分が気化シート
88に析出する。カルキの析出量が多くなると、水が浸
透しにくくなって、冷却効果が低下する。このため、定
期的に析出したカルキを除去することが必要となる。こ
のカルキの除去は、人が手作業で冷却蓋80の裏側を洗
浄するようにしてもよいが、例えば、冷却蓋80が対向
する地面に、液体噴出機構を設け、ここから、カルキを
溶融する弱酸性溶液を定期的に噴出させてカルキを除去
するよにしてもよい。このようにすれば、人が手作業で
冷却蓋80を洗浄する手間を省くことができる。
【0053】なお、上では、冷却歩道として実施したい
例を示したが、前述のようなプールサイドなどに適用す
れば、真夏であってもこの上を裸足で歩いたときに熱さ
による苦痛を感じなくて済む。また、たとえば遊園地や
テーマパーク、デパートの屋上の地面などに適用しても
効果的であり、広い用途が考えられる。
例を示したが、前述のようなプールサイドなどに適用す
れば、真夏であってもこの上を裸足で歩いたときに熱さ
による苦痛を感じなくて済む。また、たとえば遊園地や
テーマパーク、デパートの屋上の地面などに適用しても
効果的であり、広い用途が考えられる。
【0054】〔その他の実施形態〕本発明は、上記各実
施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で
種々の変更が可能である。
施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で
種々の変更が可能である。
【0055】たとえば、第一実施形態及び第二実施形態
の調理用冷却機の説明では、主として飲料水や調理した
食品を冷却する場合について述べた。しかし、これ以外
にも、たとえばバター、こんにゃく、チョコレートなど
のように、室温まで冷やすことによって固化する食品を
冷却する場合にも有用である。従来は、これらが固化す
るまでには長い時間待たなくてはならなかったが、調理
用冷却機を用いることによって、短時間でこれらを固化
させることができるようになる。
の調理用冷却機の説明では、主として飲料水や調理した
食品を冷却する場合について述べた。しかし、これ以外
にも、たとえばバター、こんにゃく、チョコレートなど
のように、室温まで冷やすことによって固化する食品を
冷却する場合にも有用である。従来は、これらが固化す
るまでには長い時間待たなくてはならなかったが、調理
用冷却機を用いることによって、短時間でこれらを固化
させることができるようになる。
【0056】また、例えば、春から秋にかけて、屋外で
営業する屋台などでは、第一実施形態の調理用冷却機を
テーブル状に形成して、これを飲食物を置くためのテー
ブルとして利用することもできる。このようにすると、
真夏の暑い時期に屋外で飲食する場合でも、食品が傷み
にくくなるという効果がある。
営業する屋台などでは、第一実施形態の調理用冷却機を
テーブル状に形成して、これを飲食物を置くためのテー
ブルとして利用することもできる。このようにすると、
真夏の暑い時期に屋外で飲食する場合でも、食品が傷み
にくくなるという効果がある。
【0057】第三実施形態のペット用冷却機の説明で
は、ペットを冷却する場合について述べた。これ以外に
も、例えば、屋外の屋台などで人が座る椅子やベンチに
応用すれば、人間のための冷却機とすることもできる。
は、ペットを冷却する場合について述べた。これ以外に
も、例えば、屋外の屋台などで人が座る椅子やベンチに
応用すれば、人間のための冷却機とすることもできる。
【0058】また、第四実施形態では、主として屋外の
地面を冷却する場合について説明したが、屋外だけに限
らず、例えば家庭用の床の冷却に適用することもでき
る。
地面を冷却する場合について説明したが、屋外だけに限
らず、例えば家庭用の床の冷却に適用することもでき
る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷却機
は、水が気化する際に周囲から熱を奪うことを利用し、
水の気化を促進することによって、簡単な構造で、効率
良く、水道水などの冷却水を無駄に消費することなく、
さらに少ない消費電力で、迅速に調理済み食品、飲料
水、動物、屋外の地面、床などを冷却することが可能と
なる。
は、水が気化する際に周囲から熱を奪うことを利用し、
水の気化を促進することによって、簡単な構造で、効率
良く、水道水などの冷却水を無駄に消費することなく、
さらに少ない消費電力で、迅速に調理済み食品、飲料
水、動物、屋外の地面、床などを冷却することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る調理用冷却機の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】図1に示した本体部10を裏から見た斜視図で
ある。
ある。
【図3】図1に示した上蓋部30を裏返した状態を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図4】導水シート40と気化シート41だけを広げた
状態を示した平面図である。
状態を示した平面図である。
【図5】第二実施形態の調理用冷却機の斜視図である。
【図6】第三実施形態のペット用冷却機の上蓋を取った
本体部の平面図である。
本体部の平面図である。
【図7】ペット用冷却機の上蓋の裏側を示した平面図で
ある。
ある。
【図8】図7に示した上蓋を長手方向の中央で切った断
面図である。
面図である。
【図9】第四実施形態の屋外用冷却機を人が歩く歩道に
設置して冷却歩道とした様子を示した平面図である。
設置して冷却歩道とした様子を示した平面図である。
【図10】冷却歩道の冷却蓋を取り外した状態を示した
平面図である。
平面図である。
【図11】図10のA−A´断面図である。
【図12】図10のB−B´断面図である。
【図13】冷却蓋の裏側を示した平面図である。
10 本体部 11 スロット 13,61 縦溝 14,62 横溝 20,51,60 ファン 21 電源部 22,64 スイッチ付きボリューム 23 ACアダプター 30,70 上蓋部 32 凸部 40 導水シート 41,72 気化シート 50 水槽部 51 攪拌機 70 上蓋 71 PVAシート 80 冷却蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−187250(JP,A) 特開 平7−12443(JP,A) 特開 平8−85907(JP,A) 特開 平11−304280(JP,A) 特開 昭63−197398(JP,A) 実開 平1−97178(JP,U) 実公 昭62−6534(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 7/00 A23L 3/36
Claims (3)
- 【請求項1】 空気が流れる空気流通路と、前記空気流通路の上部に設けられた熱導伝部材と、 前記熱伝導部材の空気流通路側の面に接着された、毛細
管現象により水を吸収する導水シートと、前記導水シー
トの空気流通路側の面に交換可能に貼られた、前記導水
シートが吸収した水を保持する気化シートとを備える水
保持手段と、 前記空気流通路に空気を送る送風手段とを有し、 飲食物を前記熱伝導部材上に載置し、前記水保持手段に
保持された水を前記空気流通路を流通する空気中に気化
させて、前記飲食物を冷却することを特徴とする調理用
冷却機。 - 【請求項2】 空気が流れる空気流通路と、 前記空気流通路の上部に設けられ、少なくとも前記空気
流通路と接する側が湿った状態で水を保持する水保持手
段と、 前記水保持手段の上に接して設けられ、内部に冷却用液
体を収容する冷媒容器と、 前記冷媒容器に設けられ、前記冷却用液体を攪拌する攪
拌手段と、 前記水保持手段の前記空気流通路に空気を送る送風手段
とを有し、 飲食物を前記冷媒容器の冷却用液体に浸し、前記水保持
手段に保持された水を前記空気流通路を流通する空気中
に気化させて前記冷却用液体を冷却し、さらに前記冷却
用液体を介して前記飲食物を冷却することを特徴とする
調理用冷却機。 - 【請求項3】 空気が流れる空気流通路と、前記空気流通路の上部に設けられた熱導伝部材と、 前記熱伝導部材の空気流通路側の面に接着された、毛細
管現象により水を吸収する導水シートと、前記導水シー
トの空気流通路側の面に交換可能に貼られた、前記導水
シートが吸収した水を保持する気化シートとを備える水
保持手段と、 前記空気流通路に空気を送る送風手段とを有し、 前記水保持手段に保持された水を前記空気流通路を流通
する空気中に気化させて、前記熱伝導部材の上に載った
動物を冷却することを特徴とする動物用冷却機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=15685123
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Country Status (3)
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AU (1) | AU4779200A (ja) |
WO (1) | WO2000075581A1 (ja) |
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JP5221321B2 (ja) * | 2008-12-24 | 2013-06-26 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 冷媒回収ボンベの冷却装置 |
Family Cites Families (7)
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