[go: up one dir, main page]

JP3340333B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3340333B2
JP3340333B2 JP34903796A JP34903796A JP3340333B2 JP 3340333 B2 JP3340333 B2 JP 3340333B2 JP 34903796 A JP34903796 A JP 34903796A JP 34903796 A JP34903796 A JP 34903796A JP 3340333 B2 JP3340333 B2 JP 3340333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
wafer
semiconductor wafer
semiconductor device
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34903796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10189509A (ja
Inventor
尚人 親松
雅之 室田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34903796A priority Critical patent/JP3340333B2/ja
Priority to US08/996,402 priority patent/US6091130A/en
Publication of JPH10189509A publication Critical patent/JPH10189509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3340333B2 publication Critical patent/JP3340333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D62/00Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
    • H10D62/10Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
    • H10D62/117Shapes of semiconductor bodies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/31Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers
    • H01L21/3105After-treatment
    • H01L21/31051Planarisation of the insulating layers
    • H01L21/31053Planarisation of the insulating layers involving a dielectric removal step

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CMP(化学的機
械的研磨)プロセスに適した構造を有する半導体装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CMPプロセスは、半導体基板上の絶縁
膜や導電膜の表面を平坦化したり、又はトレンチや溝内
のみに導電膜を満たしたりするに当たってよく用いられ
る技術である。
【0003】特に、半導体基板上の絶縁膜の平坦化に関
しては、近年の半導体素子の微細化によるプロセスの低
温化の要求やフォトリソグラフィの焦点マ−ジンの縮小
などに伴い、高温リフロ−技術やレジストエッチバック
技術などの平坦化技術に変わり、高精度の平坦化を実現
できるCMPプロセスが主流となっている。
【0004】半導体製造プロセスにCMPを適用するに
当たって重要な要素となるのが、CMPプロセス終了後
のウェハ面内の全体におけるグロ−バルな領域の平坦化
のバラツキと、ウェハ面内の複数のチップ領域内の各々
において生じるロ−カルな領域の平坦化のバラツキであ
る。
【0005】CMPは、後者のロ−カルな領域の平坦化
のバラツキが非常に小さく、ロ−カルな領域の平坦性に
は優れている。
【0006】しかし、前者のグロ−バルな領域の平坦性
については、必ずしも優れているとはいえず、従来は、
このグロ−バルな領域の平坦化のバラツキを改善するた
めに、CMP装置側から種々の工夫がなされていた。
【0007】図41及び図42は、従来のCMP装置の
構成の概略を示すものである。
【0008】プラテン(定盤)11は、円板状であり、
回転軸を有している。プラテン11上には、研磨パッド
12が搭載されている。研磨パッド12は、柔らかい不
織布や硬い樹脂などから構成される。
【0009】研磨パッド12の表面には、スラリ(研磨
粒子を含んだ溶剤)13の膜が形成されている。
【0010】一方、ウェハキャリア14は、例えばバキ
ュ−ムチャックなどによりウェハ15を保持している。
また、ウェハキャリア14は、研磨パッド12の表面と
ウェハ15の表面の間にスラリ13が存在するように、
一定の圧力をもってウェハ15を研磨パッド12に押し
付ける。
【0011】ウェハキャリア14も、回転軸を有してい
る。プラテン11の回転方向aとウェハキャリアの回転
方向bは、グロ−バルな領域の平坦化のバラツキをなく
すため、一般に同じ方向に設定されている。
【0012】なお、プラテン11を固定しておき、ウェ
ハキャリア14をb方向に回転させると共に、プラテン
11の回転軸を中心としてウェハキャリア14をc方向
に回転させるようにしてもよい。
【0013】上記構成のCMP装置において、研磨パッ
ド12の材質は、グロ−バルな領域の平坦性に影響を与
える。即ち、グロ−バルな領域の平坦性は、樹脂製の研
磨パッドの方が不織布製の研磨パッドよりも優れてい
る。
【0014】しかし、樹脂製のような硬い研磨パッドを
用いた場合には、以下のような欠点が生じる。
【0015】図43に示すように、ウェハ15の縁に沿
った領域、即ちウェハ15の縁から最大10mm位まで
の領域には、硬い研磨パッド12の弾性力に起因した極
端な高荷重がかかる。
【0016】その結果、この領域の研磨レ−トが制御不
可能な程度に速くなり、ウェハ中央部に比べてウェハ縁
部の研磨量が非常に多くなり、ウェハ15の縁部が削り
取られる、わゆる「縁垂れ」という現象が生じる。
【0017】なお、一般に、ウェハ15の縁部には、ベ
ベリング加工(縁取り)が施されているが、このベベリ
ング加工は、数μmのオ−ダ−で形成されるもので、数
mmのオ−ダ−で生じる縁垂れとの混同を防止すべく、
図面では、ベベリング加工を省略してある。
【0018】一方、ウェハ内のチップ領域(素子領域)
は、一般に、ウェハの縁から数mm(例えば2mm位)
よりも内側の領域に形成される。
【0019】従って、CMPにおける縁垂れは、半導体
製造プロセスに種々の弊害をもたらす。
【0020】図44乃至図47は、縁垂れによる弊害の
一例を示している。
【0021】まず、図44に示すように、ウェハ(シリ
コン基板)21上には、絶縁膜(シリコン酸化膜)22
が形成され、絶縁膜22上には、複数の配線23が形成
される。複数の配線23は、絶縁膜(BPSG膜、TE
OS膜など)24により覆われる。ここで、絶縁膜24
の表面は、下地の配線により凹凸になっている。
【0022】この後、CMPにより、破線で示す部分ま
で絶縁膜24を研磨すると、図45に示すように、ウェ
ハ21中央部の絶縁膜24の表面は、平坦になるが、ウ
ェハ21縁部の絶縁膜24が過剰に研磨され、縁垂れが
生じる。
【0023】この縁垂れは、上述のように、ウェハ21
の縁Eから最大10mm位までの領域まで生じ、チップ
領域(素子領域)Xにオ−バラップする。
【0024】また、図46に示すように、絶縁膜24上
にさらに絶縁膜25を積み重ね、絶縁膜25上に導電膜
26´を形成する。この後、フォトリソグラフィプロセ
スにより、導電膜26´上にレジストパタ−ン27´を
形成する。
【0025】ここで、近年、素子の微細化により配線パ
タ−ンも微細になり、フォトリソグラフィの焦点マ−ジ
ンは縮小されてきている。よって、この縁垂れにより、
縁垂れ部のレジストパタ−ン27´の加工精度が悪くな
る。
【0026】この後、レジストパタ−ン27´をマスク
にして、異方性エッチングにより、導電膜26´がエッ
チングされる。
【0027】その結果、図47に示すように、絶縁膜2
5上には、複数の配線26が形成される。しかし、縁垂
れ部の絶縁膜24の厚さは、ウェハ21中央部の絶縁膜
24の厚さよりも薄くなっている。この絶縁膜24の膜
厚のバラツキは、上下配線の容量カップリングを変化さ
せ、ノイズの原因となったり、信号伝送のタイミングの
ずれを生じさせる。
【0028】以上の弊害に加え、上述の縁垂れは、半導
体製造プロセス中のダストの原因となったり、最悪の場
合には、ウェハ縁部のパタ−ンを欠損させたりすること
が知られている。
【0029】ところで、縁垂れ現象は、CMPを用い
て、トレンチや溝内のみに導電膜を満たす場合、例え
ば、STI(Shallow Trench Isolation)による素子分
離方法を適用する場合や、ダマシン法による配線パタ−
ンを形成する場合にも生じる。
【0030】図48及び図49は、STIによる素子分
離方法を適用した場合の縁垂れの様子を示すものであ
る。
【0031】まず、図48に示すように、ウェハ(シリ
コン基板)21上には、酸化膜27及びポリシリコン膜
28が形成される。ウェハ21、酸化膜27及びポリシ
リコン膜28には、複数のトレンチ29が形成される。
ポリシリコン膜28上には、全てのトレンチ29を完全
に満たす絶縁膜30が形成される。
【0032】この後、図49に示すように、CMPによ
り絶縁膜30が研磨され、絶縁膜30は、トレンチ29
内のみに残される。この時、ウェハ21の縁部の研磨レ
−トは、ウェハ21の中央部の研磨レ−トに比べて極端
に大きくなり、縁垂れが生じる。
【0033】なお、ポリシリコン膜28は、CMPのエ
ッチングストッパとして用いられるが、ウェハ21の表
面の位置とトレンチ29の最上部の位置が大きくずれる
ことは好ましくないため、ポリシリコン膜28をあまり
厚くすることはできない。よって、縁垂れが生じ、ウェ
ハ11の縁部が削り取られてしまう。
【0034】図50は、CMP装置を改良し、上述の縁
垂れ現象を防止した従来例を示すものである。
【0035】このCMP装置の特徴は、ウェハキャリア
14にガイドリング16を設けた点にある。ガイドリン
グ16は、ウェハ15を取り囲むように配置され、ま
た、スプリングなどの弾性体17を有しているため、ウ
ェハ15の縁部にかかる荷重を緩和することができる。
【0036】つまり、ガイドリング16を有するCMP
装置は、これを有しないCMP装置に比べると、ウェハ
15中央部の研磨レ−トとウェハ15縁部の研磨レ−ト
をほぼ同じにできるため、縁垂れの発生を抑制すること
ができる。
【0037】しかし、このCMP装置では、縁垂れの発
生を有効に防止するためのウェハ15への荷重制御が難
しいばかりでなく、ガイドリング16が研磨され易い消
耗品であり、交換作業に手間がかかると共にコストも増
大する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
CMPプロセスを実行するに当たって、ウェハの縁部が
ウェハの中央部に比べて過剰に研磨されて縁垂れが発生
し、この縁垂れにより種々の弊害が生じて、製造歩留り
を低下させるという欠点がある。
【0039】一方、CMP装置側からこの縁垂れを防ぐ
手段が検討されているが、この手段は、荷重制御が難し
いために良好な結果が得難く、また、コストもかかる欠
点がある。
【0040】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、CMP装置は何ら改良することな
く、研磨される側の部材に工夫を施すことにより、絶縁
膜の平坦化、トレンチ内への絶縁膜の埋め込み、配線溝
内への導電膜の埋め込みなどのCMPプロセスにおい
て、ウェハの縁垂れをなくし、歩留りの向上を図ること
である。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体ウェハは、半導体素子が形成される
面の縁に沿ってリング状の凸部を有している。
【0042】前記凸部は、前記半導体ウェハの一部であ
るか、又は前記半導体ウェハのエピタキシャル層であ
る。
【0043】前記凸部の幅は、前記半導体ウェハの縁か
らチップ領域の手前までの幅よりも短く、具体的には、
0.5〜1.5μmの範囲の所定値に設定される。
【0044】本発明の半導体ウェハの製造方法は、半導
体ウェハの半導体素子が形成される面の中央部を均一に
研磨し、前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状の凸部
を形成する、というものである。
【0045】前記研磨は、半導体ウェハを固定し、前記
半導体ウェハの中心と一致する回転軸を有する研磨リン
グを前記半導体ウェハに接触させながら回転させること
により実行する。
【0046】本発明の半導体ウェハの製造方法は、半導
体ウェハの全面に絶縁膜を形成し、前記半導体ウェハの
半導体素子が形成される面の縁に沿った領域の前記絶縁
膜を除去して前記半導体ウェハの露出部を形成し、エピ
タキシャル成長により前記半導体ウェハの露出部にのみ
エピタキシャル層を成長させることにより前記半導体ウ
ェハの縁に沿ったリング状の凸部を形成する、というも
のである。
【0047】本発明の半導体装置は、半導体素子が形成
される面の縁に沿ってリング状の凸部を有する半導体ウ
ェハと、前記半導体ウェハのチップ領域に形成される複
数の配線と、前記複数の配線を覆う絶縁膜とを備え、前
記絶縁膜の表面は、平坦となっている。
【0048】前記絶縁膜の表面は、前記凸部の上面の近
傍に位置しており、前記絶縁膜は、BPSG膜、TEO
S膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから構成さ
れている。
【0049】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
素子が形成される面の縁に沿ってリング状の凸部を有す
る半導体ウェハを形成し、前記半導体ウェハの中央部の
チップ領域に複数の配線を形成し、前記複数の配線を覆
う絶縁膜を形成し、CMPにより前記絶縁膜を研磨し、
前記絶縁膜の表面を平坦にする、という一連の工程を備
えている。
【0050】前記絶縁膜の研磨は、前記絶縁膜の表面
が、前記凸部の上面の近傍に位置するようになるまで行
う。
【0051】本発明の半導体装置は、半導体素子が形成
される面の縁に沿ってリング状の凸部を有する半導体ウ
ェハと、前記半導体ウェハのチップ領域に形成される複
数のトレンチと、前記複数のトレンチ内に満たされる絶
縁膜とを備えている。
【0052】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
素子が形成される面の縁に沿ってリング状の凸部を有す
る半導体ウェハを形成し、前記半導体ウェハの中央部の
チップ領域に複数のトレンチを形成し、前記チップ領域
上に前記複数のトレンチを完全に満たす絶縁膜を形成
し、CMPにより前記絶縁膜を研磨し、前記絶縁膜を前
記複数のトレンチ内に残存させる、という一連の工程を
備えている。
【0053】本発明の半導体装置は、半導体ウェハと、
前記半導体ウェハ上に形成される第1絶縁膜と、前記第
1絶縁膜上において、前記半導体ウェハの縁に沿ってリ
ング状に形成される凸部とを備えている。
【0054】前記凸部は、ポリシリコン、窒化シリコ
ン、カ−ボン、タングステン、タングステンシリサイ
ド、チタン、チタンシリサイドのいずれか1つから構成
されている。
【0055】前記凸部の幅は、前記半導体ウェハの縁か
らチップ領域の手前までの幅よりも短く、具体的には、
0.5〜1.5μmの範囲の所定値に設定される。
【0056】本発明の半導体装置は、さらに、前記第1
絶縁膜に覆われる複数の配線と、前記第1絶縁膜上に形
成される第2絶縁膜とを備え、前記第2絶縁膜の表面
は、平坦となっている。
【0057】前記第2絶縁膜の表面は、前記凸部の上面
の近傍に位置しており、前記第2絶縁膜は、BPSG
膜、TEOS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つ
から構成されている。
【0058】前記複数の配線は、少なくともMOSトラ
ンジスタのゲ−ト電極を含む。
【0059】本発明の半導体装置は、さらに、前記第1
絶縁膜及び前記半導体ウェハに形成される複数のトレン
チと、前記複数のトレンチ内に満たされる第2絶縁膜と
を備えている。
【0060】前記凸部を構成する材料は、前記第2絶縁
膜を構成する材料に対して、CMPの研磨レ−トの選択
比を有する。
【0061】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
ウェハの中央部のチップ領域に複数の配線を形成し、前
記複数の配線を覆う第1絶縁膜を形成し、前記第1絶縁
膜上において前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状の
凸部を形成し、前記第1絶縁膜上及び前記凸部上に第2
絶縁膜を形成し、CMPにより前記第2絶縁膜を研磨
し、前記第2絶縁膜の表面を平坦にする、という一連の
工程を備えている。
【0062】前記第2絶縁膜の研磨は、前記第2絶縁膜
の表面が、前記凸部の上面の近傍に位置するようになる
まで行う。
【0063】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
ウェハ上に第1絶縁膜を形成し、前記第1絶縁膜上にお
いて前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状の凸部を形
成すると共に、前記半導体ウェハの中央部のチップ領域
に複数のトレンチを形成し、前記チップ領域上に前記複
数のトレンチを完全に満たす第2絶縁膜を形成し、CM
Pにより前記第2絶縁膜を研磨し、前記第2絶縁膜を前
記複数のトレンチ内に残存させる、という一連の工程を
備えている。
【0064】本発明の半導体装置は、半導体ウェハと、
前記半導体ウェハのチップ領域に形成される複数の第1
配線と、前記複数の第1配線を覆う第1絶縁膜と、前記
第1絶縁膜上において前記半導体ウェハの縁に沿ってリ
ング状に形成される第1凸部と、平坦な表面を有し、そ
の表面が前記第1凸部の上面の近傍に位置するように、
前記第1絶縁膜上に形成される第2絶縁膜と、前記半導
体ウェハのチップ領域において前記第2絶縁膜上に形成
される複数の第2配線と、前記第2絶縁膜上において前
記半導体ウェハの縁に沿ってリング状に形成される第2
凸部と、平坦な表面を有し、その表面が前記第2凸部の
上面の近傍に位置するように、前記第2絶縁膜上に形成
される第3絶縁膜とを備えている。
【0065】前記第1及び第2凸部は、それぞれポリシ
リコン、窒化シリコン、カ−ボン、タングステン、タン
グステンシリサイド、チタン、チタンシリサイドのいず
れか1つから構成されている。
【0066】前記第1及び第2凸部の幅は、それぞれ前
記半導体ウェハの縁からチップ領域の手前までの幅より
も短く、具体的には、それぞれ0.5〜1.5μmの範
囲の所定値に設定されている。
【0067】前記第2及び第3絶縁膜は、BPSG膜、
TEOS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから
構成されている。
【0068】前記第1凸部を構成する材料は、前記第2
絶縁膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ−トの選
択比を有し、前記第2凸部を構成する材料は、前記第3
絶縁膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ−トの選
択比を有する。
【0069】本発明の半導体装置は、半導体ウェハと、
前記半導体ウェハのチップ領域に形成される複数の第1
配線と、前記複数の第1配線を覆う第1絶縁膜と、前記
第1絶縁膜上において前記半導体ウェハの縁に沿ってリ
ング状に形成される凸部と、平坦な表面を有し、その表
面が前記凸部の上面よりも低い位置に存在し、前記第1
絶縁膜上に形成される第2絶縁膜と、前記半導体ウェハ
のチップ領域において前記第2絶縁膜上に形成される複
数の第2配線と、平坦な表面を有し、その表面が前記凸
部の上面の近傍に位置し、前記複数の第2配線を覆うよ
うに前記第2絶縁膜上に形成される第3絶縁膜とを備え
ている。
【0070】本発明の半導体装置は、半導体ウェハと、
前記半導体ウェハの半導体素子が形成される面の縁に沿
ってリング状に形成される凸部と、平坦な表面を有し、
その表面が前記凸部の上面の近傍に位置するように、前
記半導体ウェハのチップ領域上に形成される絶縁膜と、
前記絶縁膜に形成される複数の配線溝と、前記複数の配
線溝に満たされる導電膜とを備えている。
【0071】前記凸部は、それぞれポリシリコン、窒化
シリコン、カ−ボン、タングステン、タングステンシリ
サイド、チタン、チタンシリサイドのいずれか1つから
構成されている。
【0072】前記凸部の幅は、それぞれ前記半導体ウェ
ハの縁からチップ領域の手前までの幅よりも短く、具体
的には、それぞれ0.5〜1.5μmの範囲の所定値に
設定されている。
【0073】前記第2及び第3絶縁膜は、BPSG膜、
TEOS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから
構成されている。前記絶縁膜も、BPSG膜、TEOS
膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから構成され
ている。
【0074】前記凸部を構成する材料は、前記第2及び
第3絶縁膜、又は前記絶縁膜を構成する材料に対してC
MPの研磨レ−トの選択比を有する。
【0075】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
ウェハの半導体素子が形成される面の縁に沿ってリング
状の凸部を形成し、前記半導体ウェハのチップ領域上に
絶縁膜を形成し、CMPにより、前記絶縁膜の表面が前
記凸部の上面の近傍に位置するようになるまで前記絶縁
膜を研磨し、前記絶縁膜に配線溝を形成し、前記配線溝
を完全に満たす導電膜を前記絶縁膜上に形成し、CMP
により前記導電膜を研磨し、前記導電膜を前記配線溝に
のみ残存させる、という一連の工程を備えている。
【0076】本発明のCMP装置は、半導体ウェハの半
導体素子が形成される面の縁に沿って導電体から構成さ
れるリング状の凸部を有する半導体装置を対象とするも
のであり、プラテンと、前記プラテン上に配置される研
磨パッドと、前記半導体装置を保持すると共に前記半導
体装置の研磨面を前記研磨パッドに一定の圧力で擦り付
けるウェハキャリアと、前記研磨パッド上のスラリと前
記半導体装置の凸部との間に接続され、前記半導体装置
の研磨面の研磨量のモニタを行う測定器とを備えてい
る。
【0077】前記測定器は、電流計であり、前記電流計
の電流値をモニタすることにより前記半導体装置の研磨
面の研磨量を把握する。
【0078】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の半導体装置及びその製造方法について詳細に説明す
る。
【0079】[A] 図1及び図2は、本発明の第1実
施の形態に関わる半導体装置(ウェハ)を示すものであ
る。
【0080】ウェハ21の主表面(素子が形成される側
の面)側において、ウェハ21の縁に沿った領域、即ち
ウェハ21の縁からチップ領域(素子領域)Xの手前
(数mm位)までの領域には、凸部21´が設けられて
いる。
【0081】この凸部21´は、ウェハ21の一部から
構成され、通常のウェハの主表面の中央部(チップ領
域)を所定量だけ研磨することにより形成できる。
【0082】凸部21´の高さHや幅Wは、研磨パッド
の弾性力、半導体製造プロセス、ウェハに形成する素子
の種類、構造、サイズなどのパラメ−タによって所定値
に決定されるが、高さHは、概ね0.1≦H≦100μ
mの範囲、幅Wは、上述のように0<W≦2〜5mm
(縁からチップ領域までの幅)の範囲に設定される。
【0083】なお、凸部21´の具体的な寸法について
は、後述する実施例において説明する。また、ウェハ2
1は、シリコン、GaAs(ガリウム・ヒ素)などの半
導体から構成されるものでも、SIMOX(Separation
By Implanted Oxygen)などのSOI(Silicon On Ins
ulator)構造を有するものであってもよい。
【0084】また、一般的に、ウェハ21の縁部には、
数μm程度のオ−ダ−でベベリング加工(縁取り)が施
されている。しかし、このベベリング加工は、本発明と
特に関連がないため、説明を簡略化すべく、図面では省
略してある。
【0085】上記構成を有する半導体装置(ウェハ)を
用いることにより、半導体製造プロセスにおいてCMP
プロセスを採用しても、研磨パッドの弾性力に起因する
ウェハ縁部の高荷重は、ウェハ21の縁部に設けられた
凸部21´にかかるため、縁垂れが生じることがない。
【0086】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21´
にのみかかるため、凸部より内側のチップ領域(素子領
域)Xには何ら悪影響を与えないため、半導体製造プロ
セスにおける高歩留りを達成することができる。
【0087】次に、図3乃至図5を参照しながら、図1
及び図2の半導体装置(ウェハ)の製造方法について説
明する。
【0088】まず、厚さが600〜700μmの通常の
ウェハ21をウェハ台210上に搭載し、かつ、ウェハ
21をウェハ台210に固定する。また、研磨リング2
11をウェハ21上に移動させる。研磨リング211の
サイズ(直径)は、ウェハ21のサイズよりも数mm
(凸部21´の幅に相当)程度小さくなるように設定さ
れている。
【0089】この後、研磨リング211からウェハ21
に一定の圧力を与えつつ、研磨リング211を一定方向
に回転させ、ウェハ21を一定量(凸部21´の高さに
相当する分)だけ鏡面研磨する。この時、研磨リング2
11の回転軸とウェハ21の中心とは、概ね一致してい
ることが必要である。
【0090】これにより、ウェハ21の主表面側におい
て、容易に、ウェハ21の縁部に凸部21´を形成する
ことができる。
【0091】次に、上述の第1実施の形態に関わる半導
体装置(ウェハ)の実施例について説明する。
【0092】(a) 第1実施例 この実施例は、配線上の絶縁膜の凹凸を平坦化する際の
CMPプロセスに関するものである。
【0093】まず、図6に示すように、縁に沿って凸部
21´を有し、厚さが600〜700μmのウェハ(シ
リコンウェハ)21を用意する。凸部21´の高さH
は、凸部21´の上面がCMP後の絶縁膜の表面とほぼ
同じ程度(例えば、0.4μm程度)となるように設定
される。また、凸部21´の幅Wは、ウェハの縁からチ
ップ領域までの幅よりも短かい値(例えば、2mm以
下、最適には0.5〜1.5mm)に設定される。
【0094】次に、ウェハ21の主面上に、例えば、熱
酸化法により、絶縁膜(シリコン酸化膜)22を形成す
る。また、絶縁膜22上に、周知の方法によって、不純
物を含むポリシリコン、アルミニウム、銅などの導電体
から構成される複数の配線23を形成する。
【0095】この後、例えば、LPCVD法により、絶
縁膜22上に、複数の配線23を完全に覆う絶縁膜(B
PSG膜、TEOS膜など)24を約1μmの膜厚で形
成する。なお、絶縁膜24は、液相成長法による弗素を
含むLPD( liquid phasedeposition)−SiO2
であってもよい。ここで、絶縁膜24の表面は、下地の
配線23により、凹凸が形成されている。
【0096】そこで、図7に示すように、ウェハ21を
ウェハキャリア14に固定し、CMPにより、破線で示
す部分まで、絶縁膜24を研磨する。CMPプロセスを
実行するに当たっては、樹脂製のような硬い研磨パッド
12と、酸化セリウム(CeO)、セリアなどの研磨粒
子を含むスラリ(研磨溶剤)13を使用する。
【0097】図8は、CMPプロセス終了後の状態を示
している。同図によれば、ウェハ21の縁において縁垂
れは発生しておらず、CMPプロセス終了後の絶縁膜2
4の平坦性が向上している。
【0098】即ち、図9に示すように、ウェハ21の縁
部に局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の研磨
レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高くな
る点は、従来と何ら変わらない。
【0099】しかし、本発明では、凸部21´を設け、
予めウェハ21の縁部の絶縁膜24の高さをウェハ21
の中央部の絶縁膜24の高さよりも大きくしているた
め、CMPプロセス終了後には、ウェハ21の縁部の絶
縁膜24の表面とウェハ21の中央部の絶縁膜24の表
面が同じ高さになる。
【0100】例えば、ウェハ21の縁部における縁垂れ
量は、0.4〜0.5μmであるため、凸部21´の高
さHを約0.4μmとし、絶縁膜24の厚さを1μmと
し、CMPプロセスにより絶縁膜24を約0.6μm研
磨する。
【0101】すると、ウェハ21の中央部において残存
する絶縁膜24の表面の高さは、0.4μmであり、ま
た、ウェハ21の縁部においては、ほぼ全ての絶縁膜2
4が研磨され、0.4μmの高さの凸部21´が表れる
ことになり、結果として、CMPプロセス終了後におけ
る絶縁膜24の平坦性が向上する。
【0102】なお、ウェハ21の材料と絶縁膜24の材
料が、CMPの研磨レ−トに対して大きな選択比を有す
る場合には、凸部21´の上面がCMP後の絶縁膜の表
面と同じか又はそれよりも高くなるように、凸部21´
の高さHを設定することにより、常に、チップ領域(素
子領域)Xにおいては、絶縁膜24の平坦性を良好にで
きる。
【0103】(b) 第2実施例 この実施例は、ウェハに形成されたトレンチ内のみに絶
縁膜を満たす際(STI)のCMPプロセスに関するも
のである。
【0104】まず、図10に示すように、縁に沿って凸
部21´を有し、厚さが600〜700μmのウェハ
(シリコンウェハ)21を用意する。凸部21´の高さ
Hは、所定値(例えば、0.4μm程度)に設定され、
その幅Wは、ウェハの縁からチップ領域までの幅よりも
短かい値(2mm以下、最適には0.5〜1.5mm)
に設定される。
【0105】次に、ウェハ21の主面上に、例えば、熱
酸化法により、厚さが約0.01μmの酸化膜(シリコ
ン酸化膜)27を形成する。また、例えばLPCVD法
を用いて、酸化膜27上に、約0.1μmの厚さを有す
るポリシリコン膜28を形成する。
【0106】また、フォトリソグラフィプロセスによ
り、ポリシリコン膜28上にレジストパタ−ンを形成す
る。このレジストパタ−ンをマスクにして、異方性エッ
チング(RIEなど)により、ウェハ21、酸化膜27
及びポリシリコン膜28をエッチングし、複数のトレン
チ29を形成する。この後、レジストパタ−ンは、剥離
される。
【0107】また、例えば、LPCVD法により、ポリ
シリコン膜28上に、複数のトレンチ29を完全に満た
す絶縁膜(TEOS膜など)30を約1μmの膜厚で形
成する。
【0108】次に、CMPにより絶縁膜30を研磨し、
トレンチ29内のみに絶縁膜30を残存させる。
【0109】CMPプロセスを実行するに当たっては、
樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム(Ce
O)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)
を使用する。
【0110】図11は、CMPプロセス終了後の状態を
示している。同図によれば、ウェハ21の縁において縁
垂れは発生しておらず、ウェハ21の凸部21´がほぼ
そのまま残存している。即ち、縁垂れを防止しつつ、ト
レンチ29内のみに絶縁膜30を満たし、STI構造を
完成させることができる。
【0111】本実施例では、凸部21´の高さは、CM
Pプロセス終了後において、この凸部21´が残存して
いる程度の値に設定される。即ち、この凸部21´が存
在していることにより、CMP時にウェハ21の縁部に
局所的な高荷重がかかっても、ウェハ21の縁から最大
10mmの範囲で生じる縁垂れを有効に防止できる。
【0112】なお、ウェハ21の材料と絶縁膜30の材
料が、CMPの研磨レ−トに対して大きな選択比を有す
る場合には、凸部21´の高さを比較的小さく設定する
ことができる。
【0113】[B] 図12及び図13は、本発明の第
2実施の形態に関わる半導体装置(ウェハ)を示すもの
である。
【0114】ウェハ21の主表面(素子が形成される側
の面)側において、ウェハ21の縁に沿った領域、即ち
ウェハ21の縁からチップ領域(素子領域)Xの手前
(最大、数mm位)までの領域には、凸部21Aが設け
られている。
【0115】この凸部21Aを構成する材料は、特に限
定されないが、凸部21Aは、CMPの対象となる絶縁
膜に対して、研磨レ−トが異なる材料(大きな選択比を
有する材料)から構成するのがよい。
【0116】例えば、凸部21Aがシリコンから構成さ
れる場合、凸部21Aは、ウェハ(シリコン)のエピタ
キシャル層により形成できる。
【0117】凸部21Aの高さHや幅Wは、研磨パッド
の弾性力、半導体製造プロセス、ウェハに形成する素子
の種類、構造、サイズなどのパラメ−タによって所定値
に決定されるが、高さHは、概ね0.1≦H≦100μ
mの範囲、幅Wは、上述のように0<W≦2〜5mm
(縁からチップ領域までの幅)の範囲に設定される。
【0118】なお、凸部21Aの具体的な寸法について
は、後述する実施例において説明する。また、ウェハ2
1は、シリコン、GaAs(ガリウム・ヒ素)などの半
導体から構成されるものでも、SIMOX(Separation
By Implanted Oxygen)などのSOI(Silicon On Ins
ulator)構造を有するものであってもよい。
【0119】また、一般的に、ウェハ21の縁部には、
数μm程度のオ−ダ−でベベリング加工(縁取り)が施
されている。しかし、このベベリング加工は、本発明と
特に関連がないため、説明を簡略化すべく、図面では省
略してある。
【0120】上記構成を有する半導体装置(ウェハ)を
用いることにより、半導体製造プロセスにおいてCMP
プロセスを採用しても、研磨パッドの弾性力に起因する
ウェハ縁部の高荷重は、ウェハ21の縁部に設けられた
凸部21Aにかかるため、縁垂れが生じることがない。
【0121】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21A
にのみかかるため、凸部より内側のチップ領域(素子領
域)Xには何ら悪影響を与えないため、半導体製造プロ
セスにおける高歩留りを達成することができる。
【0122】次に、図12及び図13の半導体装置(ウ
ェハ)の製造方法について説明する。
【0123】まず、図14に示すように、厚さが600
〜700μmの通常のウェハ(シリコンウェハ)21を
熱酸化し、ウェハ21の表面全体(両面、側面)に約
0.01μmの厚さを有する酸化膜31を形成する。
【0124】次に、図15に示すように、ウェハ21の
主表面(素子が形成される面)側において、ウェハ21
の縁から一定の幅(チップ領域Xの外側であることが条
件)までの領域に存在する酸化膜31を除去し、ウェハ
21の縁部に沿ったウェハ露出部32を形成する。ここ
で、酸化膜31の除去は、研磨加工法や、フォトリソグ
ラフィとRIEなどにより実行することができる。
【0125】なお、酸化膜31の除去に際して、同時
に、ウェハ21が多少削り取られる場合もある。
【0126】次に、図16に示すように、エピタキシャ
ル成長法により、ウェハ露出部32においてのみ、エピ
タキシャル層(シリコン層)を成長させる。その結果、
ウェハ21の縁部には、エピタキシャル層からなるリン
グ状の凸部21Aが形成される。
【0127】次に、図17に示すように、ウェハ21の
両面及び側面に存在する酸化膜を除去すると、リング状
の凸部21Aを有するウェハ21が完成する。
【0128】なお、上記製造方法において、酸化膜31
は、熱酸化法により形成しているが、ウェハ21の両面
に酸化膜を形成できる方法ならば、熱酸化法に限られ
ず、例えばLPCVD法などであってもよい。
【0129】次に、上述の第2実施の形態に関わる半導
体装置(ウェハ)の実施例について説明する。
【0130】(a) 第1実施例 この実施例は、配線上の絶縁膜の凹凸を平坦化する際の
CMPプロセスに関するものである。
【0131】まず、図18に示すように、縁に沿って凸
部21Aを有し、厚さが600〜700μmのウェハ
(シリコンウェハ)21を用意する。凸部21Aの高さ
Hは、凸部21Aの上面がCMP後の絶縁膜の表面とほ
ぼ同じ程度(例えば、0.4μm程度)となるように設
定される。また、凸部21Aの幅Wは、ウェハの縁から
チップ領域までの幅よりも短かい値(例えば、2mm以
下、最適には0.5〜1.5mm)に設定される。
【0132】次に、ウェハ21の主面上に、例えば、熱
酸化法により、絶縁膜(シリコン酸化膜)22を形成す
る。また、絶縁膜22上に、周知の方法によって、不純
物を含むポリシリコン、アルミニウム、銅などの導電体
から構成される複数の配線23を形成する。
【0133】この後、例えば、LPCVD法により、絶
縁膜22上に、複数の配線23を完全に覆う絶縁膜(B
PSG膜、TEOS膜など)24を約1μmの膜厚で形
成する。なお、絶縁膜24は、液相成長法による弗素を
含むLPD( liquid phasedeposition)−SiO2
であってもよい。ここで、絶縁膜24の表面は、下地の
配線23により、凹凸が形成されている。
【0134】そこで、CMPにより、破線で示す部分ま
で、絶縁膜24を研磨する。CMPプロセスを実行する
に当たっては、樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化
セリウム(CeO)、セリアなどの研磨粒子を含むスラ
リ(研磨溶剤)を使用する。
【0135】図19は、CMPプロセス終了後の状態を
示している。同図によれば、ウェハ21の縁において縁
垂れは発生しておらず、CMPプロセス終了後の絶縁膜
24の平坦性が向上している。
【0136】即ち、第2実施の形態においても、第1実
施の形態と同様に、ウェハ21の縁部に局所的な高荷重
がかかり、ウェハ21の縁部の研磨レ−トがウェハ21
の中央部の研磨レ−トよりも高くなる点は、従来と何ら
変わらない。
【0137】しかし、本発明では、凸部21Aを設け、
予めウェハ21の縁部の絶縁膜24の高さをウェハ21
の中央部の絶縁膜24の高さよりも大きくしているた
め、CMPプロセス終了後には、ウェハ21の縁部の絶
縁膜24の表面とウェハ21の中央部の絶縁膜24の表
面を同じ高さにすることができる。
【0138】なお、ウェハ21の材料と絶縁膜24の材
料が、CMPの研磨レ−トに対して大きな選択比を有す
る場合には、凸部21Aの上面がCMP後の絶縁膜の表
面と同じか又はそれよりも高くなるように、凸部21A
の高さHを設定することにより、常に、チップ領域(素
子領域)Xにおいては、絶縁膜24の平坦性を良好にで
きる。
【0139】(b) 第2実施例 この実施例は、ウェハに形成されたトレンチ内のみに絶
縁膜を満たす際(STI)のCMPプロセスに関するも
のである。
【0140】まず、図20に示すように、縁に沿って凸
部21Aを有し、厚さが600〜700μmのウェハ
(シリコンウェハ)21を用意する。凸部21Aの高さ
Hは、所定値(例えば、0.4μm程度)に設定され、
その幅Wは、ウェハの縁からチップ領域までの幅よりも
短かい値(例えば、2mm以下、最適には0.5〜1.
5mm)に設定される。
【0141】次に、ウェハ21の主面上に、例えば、熱
酸化法により、厚さが約0.01μmの酸化膜(シリコ
ン酸化膜)27を形成する。また、例えばLPCVD法
を用いて、酸化膜27上に、約0.1μmの厚さを有す
るポリシリコン膜28を形成する。
【0142】また、フォトリソグラフィプロセスによ
り、ポリシリコン膜28上にレジストパタ−ンを形成す
る。このレジストパタ−ンをマスクにして、異方性エッ
チング(RIEなど)により、ウェハ21、酸化膜27
及びポリシリコン膜28をエッチングし、複数のトレン
チ29を形成する。この後、レジストパタ−ンは、剥離
される。
【0143】また、例えば、LPCVD法により、ポリ
シリコン膜28上に、複数のトレンチ29を完全に満た
す絶縁膜(TEOS膜など)30を約1μmの膜厚で形
成する。
【0144】次に、CMPにより絶縁膜30を研磨し、
トレンチ29内のみに絶縁膜30を残存させる。CMP
プロセスを実行するに当たっては、樹脂製のような硬い
研磨パッドと、酸化セリウム(CeO)、セリアなどの
研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)を使用する。
【0145】図21は、CMPプロセス終了後の状態を
示している。同図によれば、ウェハ21の縁において縁
垂れは発生しておらず、ウェハ21の凸部21Aがほぼ
そのまま残存している。即ち、縁垂れを防止しつつ、ト
レンチ29内のみに絶縁膜30を満たし、STI構造を
完成させることができる。
【0146】本実施例では、凸部21Aの高さは、CM
Pプロセス終了後において、この凸部21Aが残存して
いる程度の値に設定される。即ち、この凸部21Aが存
在していることにより、CMP時にウェハ21の縁部に
局所的な高荷重がかかっても、ウェハ21の縁から最大
10mmの範囲で生じる縁垂れを有効に防止できる。
【0147】なお、ウェハ21の材料と絶縁膜30の材
料が、CMPの研磨レ−トに対して大きな選択比を有す
る場合には、凸部21Aの高さを比較的小さく設定する
ことができる。
【0148】[C] 図22及び図23は、本発明の第
3実施の形態に関わる半導体装置を示すものである。
【0149】ウェハ21上には、酸化膜27及びポリシ
リコン膜28が形成されている。また、ウェハ21のチ
ップ領域において、ウェハ21、酸化膜27及びポリシ
リコン膜28には、複数のトレンチ29が形成されてい
る。
【0150】また、ウェハ21の縁に沿った領域、即ち
ウェハ21の縁からチップ領域Xの手前(最大、数mm
位)までの領域には、凸部21Bが設けられている。
【0151】この凸部21Bを構成する材料は、特に限
定されないが、凸部21Bは、CMPの対象となる絶縁
膜に対して、研磨レ−トが異なる材料(大きな選択比を
有する材料)から構成するのがよい。
【0152】例えば、CMPにより研磨する絶縁膜が、
BPSG膜、TEOS膜のような場合には、凸部21B
は、ポリシリコン、窒化シリコン(SiN)、カ−ボン
(C)、タングステン(W)、タングステンシリサイ
ド、チタン(Ti)、チタンシリサイドなどから構成さ
れる。
【0153】凸部21Bの高さHや幅Wは、研磨パッド
の弾性力、半導体製造プロセス、ウェハに形成する素子
の種類、構造、サイズなどのパラメ−タによって所定値
に決定されるが、高さHは、概ね0.1≦H≦100μ
mの範囲、幅Wは、0<W≦2〜5mm(縁からチップ
領域までの幅)の範囲に設定される。
【0154】なお、ウェハ21は、シリコン、GaAs
(ガリウム・ヒ素)などの半導体から構成されるもので
も、SIMOX(Separation By Implanted Oxygen)な
どのSOI(Silicon On Insulator)構造を有するもの
であってもよい。
【0155】また、一般的に、ウェハ21の縁部には、
数μm程度のオ−ダ−でベベリング加工(縁取り)が施
されている。しかし、このベベリング加工は、本発明と
特に関連がないため、説明を簡略化すべく、図面では省
略してある。
【0156】上記構成を有する半導体装置を用いること
により、例えば、STIプロセスにおいてCMPを採用
しても、研磨パッドの弾性力に起因するウェハ縁部の高
荷重は、ウェハ21の縁部に設けられた凸部21Bにか
かるため、縁垂れが生じることがない。
【0157】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21B
にのみかかるため、凸部より内側のチップ領域(素子領
域)Xには何ら悪影響を与えないため、半導体製造プロ
セスにおける高歩留りを達成することができる。
【0158】なお、この凸部21Bは、フォトリソグラ
フィとRIEにより容易に形成することができる。
【0159】次に、上述の第3実施の形態に関わる半導
体装置の実施例について説明する。
【0160】この実施例は、ウェハに形成されたトレン
チ内のみに絶縁膜を満たす際(STI)のCMPプロセ
スに関するものである。
【0161】まず、図24に示すように、厚さが600
〜700μmの通常のウェハ(シリコンウェハ)ウェハ
21の主面上に、例えば、熱酸化法により、厚さが約
0.01μmの酸化膜(シリコン酸化膜)27を形成す
る。また、例えばLPCVD法を用いて、酸化膜27上
に、約0.1μmの厚さを有するポリシリコン膜28を
形成する。
【0162】また、フォトリソグラフィプロセスによ
り、ポリシリコン膜28上にレジストパタ−ンを形成す
る。このレジストパタ−ンをマスクにして、異方性エッ
チング(RIEなど)により、ウェハ21、酸化膜27
及びポリシリコン膜28をエッチングし、複数のトレン
チ29を形成する。この後、レジストパタ−ンは、剥離
される。
【0163】この後、LPCVD法により、ポリシリコ
ン膜28上にさらにポリシリコン膜を形成し、フォトリ
ソグラフィとRIEにより、上のポリシリコン膜をウェ
ハ21の縁に沿って残存させる。その結果、ウェハ21
の縁部には、リング状の凸部21Bが形成される。
【0164】なお、凸部21Bの高さHは、所定値(例
えば、0.4μm程度)に設定され、その幅Wは、ウェ
ハの縁からチップ領域までの幅よりも短かい値(例え
ば、2mm以下、最適には0.5〜1.5mm)に設定
される。
【0165】また、トレンチ29を形成する工程と凸部
21Bを形成する工程を入れ替えてもよい。即ち、ウェ
ハ21の縁に沿って凸部21Bを形成した後に、トレン
チ29を形成してもよい。
【0166】この後、例えば、LPCVD法により、ポ
リシリコン膜28上に、複数のトレンチ29を完全に満
たす絶縁膜(TEOS膜など)30を約1μmの膜厚で
形成する。
【0167】次に、図25に示すように、CMPにより
絶縁膜30を研磨し、トレンチ29内のみに絶縁膜30
を残存させる。CMPプロセスを実行するに当たって
は、樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム
(CeO)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨
溶剤)を使用する。
【0168】本実施例によれば、ウェハ21の縁におい
て縁垂れは発生しておらず、ウェハ21の凸部21Bが
ほぼそのまま残存している。即ち、縁垂れを防止しつ
つ、トレンチ29内のみに絶縁膜30を満たすことがで
きる。
【0169】なお、凸部21Bの高さは、CMPプロセ
ス終了後において、この凸部21Bが残存している程度
の値に設定される。即ち、この凸部21Bが存在してい
ることにより、CMP時にウェハ21の縁部に局所的な
高荷重がかかっても、ウェハ21の縁から最大10mm
の範囲で生じる縁垂れを有効に防止できる。
【0170】なお、ウェハ21の材料と絶縁膜30の材
料が、CMPの研磨レ−トに対して大きな選択比を有す
る場合には、凸部21Bの高さを比較的小さく設定する
ことができる。
【0171】[D] 図26及び図27は、本発明の第
4実施の形態に関わる半導体装置を示すものである。
【0172】ウェハ21の主表面には、フィ−ルド酸化
膜(SiO2 膜)41が形成されている。ウェハ21中
央部のチップ領域Xにおいて、ウェハ21には、P型ウ
ェル領域42及びN型ウェル領域43が形成されてい
る。
【0173】P型ウェル領域42には、Nチャネル型M
OSトランジスタが形成されている。このNチャネル型
MOSトランジスタは、P型ウェル領域42中に形成さ
れるN型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)44と、こ
の拡散層44間のチャネル領域上にゲ−ト酸化膜49a
を介して形成されるゲ−ト電極46aとから構成されて
いる。
【0174】同様に、N型ウェル領域43には、Pチャ
ネル型MOSトランジスタが形成されている。このPチ
ャネル型MOSトランジスタは、N型ウェル領域43中
に形成されるP型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)4
5と、この拡散層45間のチャネル領域上にゲ−ト酸化
膜49bを介して形成されるゲ−ト電極46bとから構
成されている。
【0175】フィ−ルド酸化膜41上及びMOSトラン
ジスタ上には、これらを完全に覆うように、LPCVD
法によるシリコン酸化膜(SiO2 )47が約0.2μ
mの厚さで形成されている。
【0176】シリコン酸化膜47上において、ウェハ2
1の縁に沿った領域、即ちウェハ21の縁からチップ領
域(素子領域)Xの手前(最大、数mm位)までの領域
には、凸部21Bが設けられている。
【0177】また、シリコン酸化膜47上及び凸部21
B上には、約1μmの膜厚を有する絶縁膜48が形成さ
れている。絶縁膜48は、BPSG膜、TEOS膜、L
PD( Liquid Phase Deposition)−SiO2 膜などか
ら構成される。
【0178】凸部21Bを構成する材料は、特に限定さ
れないが、凸部21Bは、CMPの対象となる絶縁膜4
8に対して、研磨レ−トが異なる材料(大きな選択比を
有する材料)から構成するのがよい。
【0179】例えば、CMPにより研磨する絶縁膜48
が、BPSG膜、TEOS膜のような場合には、凸部2
1Bは、ポリシリコン、窒化シリコン(SiN)、カ−
ボン(C)、タングステン(W)、タングステンシリサ
イド、チタン(Ti)、チタンシリサイドなどから構成
される。
【0180】凸部21Bの高さHや幅Wは、研磨パッド
の弾性力、半導体製造プロセス、ウェハに形成する素子
の種類、構造、サイズなどのパラメ−タによって所定値
に決定されるが、高さHは、概ね0.1≦H≦100μ
mの範囲、幅Wは、上述のように0<W≦2〜5mm
(縁からチップ領域までの幅)の範囲に設定される。
【0181】なお、ウェハ21は、シリコン、GaAs
(ガリウム・ヒ素)などの半導体から構成されるもので
も、SIMOX(Separation By Implanted Oxygen)な
どのSOI(Silicon On Insulator)構造を有するもの
であってもよい。
【0182】また、一般的に、ウェハ21の縁部には、
数μm程度のオ−ダ−でベベリング加工(縁取り)が施
されている。しかし、このベベリング加工は、本発明と
特に関連がないため、説明を簡略化すべく、図面では省
略してある。
【0183】上記構成を有する半導体装置を用いること
により、半導体製造プロセスにおいてCMPを採用して
も、研磨パッドの弾性力に起因するウェハ縁部の高荷重
は、ウェハ21の縁部に設けられた凸部21Bにかかる
ため、縁垂れが生じることがない。
【0184】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21B
にのみかかるため、凸部より内側のチップ領域(素子領
域)Xには何ら悪影響を与えないため、半導体製造プロ
セスにおける高歩留りを達成することができる。
【0185】また、凸部21Bを構成する材料と絶縁膜
48を構成する材料が、CMPに関して十分な研磨選択
比を有している場合には、破線X1〜X3に示すよう
に、CMPによる研磨量が進行しても、凸部21Bは、
あまり研磨されないため、ウェハ21の縁部における縁
垂れが有効に防止できる。
【0186】次に、図26及び図27の半導体装置の製
造方法について説明する。
【0187】まず、図28に示すように、厚さが600
〜700μmの通常のウェハ(シリコンウェハ)21中
に、P型不純物及びN型不純物を注入し、P型ウェル領
域42及びN型ウェル領域43を形成する。この後、選
択酸化法(LOCOS法)を用いて、ウェハ21上にフ
ィ−ルド酸化膜(SiO2 膜)41を形成する。
【0188】また、イオン注入法により、P型ウェル領
域42中及びN型ウェル領域43中に、それぞれMOS
トランジスタの閾値制御のための不純物を注入する。熱
酸化法によりゲ−ト酸化膜49a,49bを形成した
後、LPCVD法により、ゲ−ト酸化膜49a,49b
上に約0.3μmの厚さを有するポリシリコン膜を形成
する。
【0189】また、POCl3 雰囲気を作ることによ
り、このポリシリコン膜中にN型の不純物(P)を拡散
させ、ポリシリコン膜を導電化する。この後、フォトリ
ソグラフィとRIEにより、ポリシリコン膜を加工し、
ゲ−ト電極46a,46bを形成する。
【0190】また、イオン注入法により、P型ウェル領
域42中には、N型の不純物を注入し、N型ウェル領域
43中には、P型の不純物を注入する。これにより、N
チャンル型MOSトランジスタ及びPチャンル型MOS
トランジスタがそれぞれ形成される。
【0191】次に、図29に示すように、LPCVD法
により、フィ−ルド酸化膜41上及びMOSトランジス
タ上に、これらを覆うシリコン酸化膜(SiO2 膜)4
7を約0.2μmの厚さで形成する。
【0192】続けて、LPCVD法により、CMPの研
磨レ−トに関して例えばBPSG膜と選択比を有する材
料、例えば、ポリシリコン膜50をシリコン酸化膜47
上に形成する。ポリシリコン膜50の厚さは、その上面
が、CMPプロセス終了後のBPSG膜の上面の高さと
等しくなるような値(例えば、0.8μm程度)に設定
される。
【0193】この後、フォトリソグラフィにより、ポリ
シリコン膜50上において、ウェハ21の縁部に沿った
領域に、リング状にレジストパタ−ン51を残存させ
る。
【0194】次に、図30に示すように、レジストパタ
−ン51をマスクにして、CDE(ケミカルドライエッ
チング)又はRIEにより、ポリシリコン膜50をエッ
チングし、このポリシリコン膜50をウェハ21の縁部
にのみリング状に残し、凸部21Bを形成する。この
後、レジストパタ−ン51は、剥離される。
【0195】次に、図27に示すように、LPCVD法
により、シリコン酸化膜47上及び凸部21B上に、こ
れらを完全に覆うような絶縁膜(BPSG膜など)48
が約1μmの厚さで形成される。
【0196】この後、絶縁膜48の表面の平坦化のため
のCMPが実行される。
【0197】次に、上述の第4実施の形態に関わる半導
体装置の実施例について説明する。
【0198】ウェハ(シリコンウェハ)21は、厚さが
600〜700μmのものを使用する。凸部21Bの高
さHは、凸部21Bの上面がCMP後の絶縁膜48の表
面とほぼ同じ程度(例えば、0.4μm程度)となるよ
うに設定される。また、凸部21Bの幅Wは、ウェハの
縁からチップ領域までの幅よりも短かい値(例えば、2
mm以下、最適には0.5〜1.5mm)に設定され
る。
【0199】絶縁膜48には、膜厚が約1μmのBPS
G膜を使用し、凸部21Bは、ポリシリコン膜から構成
する。
【0200】CMPプロセスを実行するに当たっては、
樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム(Ce
O)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)
を使用する。
【0201】以上のような条件の下で、絶縁膜48を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。
【0202】ここで、ウェハ21の縁には、凸部21B
が形成されているため、凸部21B上の絶縁膜48の表
面は、ウェハ21中央部の絶縁膜48の表面よりも上に
位置している。よって、ウェハ21の縁部の研磨レ−ト
が速くても、CMP終了後において、ウェハ21の縁部
で絶縁膜48の縁垂れが発生することはなく、絶縁膜4
8の表面の平坦性を向上できる(図27の破線X1,X
2)。
【0203】また、仮に、ウェハ21の縁部の絶縁膜4
8が全て研磨されてしまっても、凸部21Bは、絶縁膜
48に比べてCMPの研磨レ−トが遅いため、ウェハ2
1の縁部では、それ以上、研磨が進行することはなく、
結果として、ウェハ21の縁部の縁垂れを防止できる
(図27の破線X3)。
【0204】[E] 図31及び図32は、本発明の第
5実施の形態に関わる半導体装置を示すものである。
【0205】ウェハ21の主表面には、フィ−ルド酸化
膜(SiO2 膜)41が形成されている。ウェハ21中
央部のチップ領域Xにおいて、ウェハ21には、P型ウ
ェル領域42及びN型ウェル領域43が形成されてい
る。
【0206】P型ウェル領域42には、Nチャネル型M
OSトランジスタが形成されている。このNチャネル型
MOSトランジスタは、P型ウェル領域42中に形成さ
れるN型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)44と、こ
の拡散層44間のチャネル領域上にゲ−ト酸化膜49a
を介して形成されるゲ−ト電極46aとから構成されて
いる。
【0207】同様に、N型ウェル領域43には、Pチャ
ネル型MOSトランジスタが形成されている。このPチ
ャネル型MOSトランジスタは、N型ウェル領域43中
に形成されるP型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)4
5と、この拡散層45間のチャネル領域上にゲ−ト酸化
膜49bを介して形成されるゲ−ト電極46bとから構
成されている。
【0208】フィ−ルド酸化膜41上及びMOSトラン
ジスタ上には、これらを完全に覆うように、LPCVD
法によるシリコン酸化膜(SiO2 )47が約0.2μ
mの厚さで形成されている。
【0209】シリコン酸化膜47上において、ウェハ2
1の縁に沿った領域、即ちウェハ21の縁からチップ領
域(素子領域)Xの手前(最大、数mm位)までの領域
には、凸部21Bが設けられている。
【0210】また、シリコン酸化膜47上には、約0.
4μmの膜厚を有する絶縁膜48が形成されている。絶
縁膜48は、BPSG膜、TEOS膜、LPD( Liqui
d Phase Deposition)−SiO2 膜などから構成され
る。
【0211】絶縁膜48の表面は、CMPにより平坦化
されており、また、絶縁膜48の表面の高さと凸部21
Bの表面の高さは、ほぼ一致している。
【0212】絶縁膜47,48には、その表面から拡散
層44,45までに達するコンタクトホ−ル52が設け
られている。絶縁膜48上には、配線53が形成され、
この配線53は、コンタクトホ−ル52を経由して拡散
層44,45に接続されている。
【0213】ウェハ21の縁部において、凸部21B上
には、凸部21Cが形成されている。凸部21Cを構成
する材料は、特に限定されないが、凸部21Cは、CM
Pの対象となる絶縁膜54に対して、研磨レ−トが異な
る材料(大きな選択比を有する材料)から構成するのが
よい。
【0214】例えば、CMPにより研磨する絶縁膜54
が、BPSG膜、TEOS膜のような場合には、凸部2
1Cは、ポリシリコン、窒化シリコン(SiN)、カ−
ボン(C)、タングステン(W)、タングステンシリサ
イド、チタン(Ti)、チタンシリサイドなどから構成
される。
【0215】凸部21Cの高さH´や幅Wは、研磨パッ
ドの弾性力、半導体製造プロセス、ウェハに形成する素
子の種類、構造、サイズなどのパラメ−タによって所定
値に決定されるが、高さH´は、概ね0.1≦H´≦1
00μmの範囲、幅Wは、上述のように0<W≦2〜5
mm(縁からチップ領域までの幅)の範囲に設定され
る。
【0216】なお、ウェハ21は、シリコン、GaAs
(ガリウム・ヒ素)などの半導体から構成されるもので
も、SIMOX(Separation By Implanted Oxygen)な
どのSOI(Silicon On Insulator)構造を有するもの
であってもよい。
【0217】上記構成を有する半導体装置を用いること
により、半導体製造プロセスにおいてCMPを採用して
も、研磨パッドの弾性力に起因するウェハ縁部の高荷重
は、ウェハ21の縁部に設けられた凸部21B,21C
にかかるため、縁垂れが生じることがない。
【0218】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21
B,21Cにかかるため、凸部より内側のチップ領域
(素子領域)Xには何ら悪影響を与えないため、半導体
製造プロセスにおける高歩留りを達成することができ
る。
【0219】また、凸部21Cを構成する材料と絶縁膜
54を構成する材料が、CMPに関して十分な研磨選択
比を有している場合には、CMPによる研磨量が進行し
ても、凸部21Cは、あまり研磨されないため、ウェハ
21の縁部における縁垂れが有効に防止できる。
【0220】次に、上述の第5実施の形態に関わる半導
体装置の実施例について説明する。
【0221】ウェハ(シリコンウェハ)21は、厚さが
600〜700μmのものを使用する。絶縁膜48の上
面は、CMPにより平坦化されており、凸部21Bの上
面と絶縁膜48の上面は、ほぼ一致している。配線53
は、不純物を含んだポリシリコン膜、銅、アルミなどの
金属膜などから構成することができる。配線53は、バ
リアメタルを含んでいてもよい。
【0222】凸部21Cの高さH´は、凸部21Cの上
面がCMP後の絶縁膜54の表面とほぼ同じ程度(例え
ば、0.4μm程度)となるように設定される。また、
凸部21Cの幅Wは、ウェハの縁からチップ領域までの
幅よりも短かい値(例えば、2mm以下、最適には0.
5〜1.5mm)に設定される。
【0223】絶縁膜54には、膜厚が約1μmのBPS
G膜を使用し、凸部21Cは、ポリシリコン膜から構成
する。
【0224】CMPプロセスを実行するに当たっては、
樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム(Ce
O)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)
を使用する。
【0225】以上のような条件の下で、絶縁膜54を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。
【0226】ここで、ウェハ21の縁には、凸部21C
が形成されているため、凸部21C上の絶縁膜54の表
面は、ウェハ21中央部の絶縁膜54の表面よりも上に
位置している。よって、ウェハ21の縁部の研磨レ−ト
が速くても、CMP終了後において、ウェハ21の縁部
で絶縁膜54の縁垂れが発生することはなく、絶縁膜5
4の表面の平坦性を向上できる(図32の破線)。
【0227】また、仮に、ウェハ21の縁部の絶縁膜5
4が全て研磨されてしまっても、凸部21Cは、絶縁膜
54に比べてCMPの研磨レ−トが遅いため、ウェハ2
1の縁部では、それ以上、研磨が進行することはなく、
結果として、ウェハ21の縁部の縁垂れを防止できる。
【0228】[F] 図33は、本発明の第6実施の形
態に関わる半導体装置を示すものである。
【0229】ウェハ21の主表面には、フィ−ルド酸化
膜(SiO2 膜)41が形成されている。ウェハ21中
央部のチップ領域Xにおいて、ウェハ21には、P型ウ
ェル領域42及びN型ウェル領域43が形成されてい
る。
【0230】P型ウェル領域42には、Nチャネル型M
OSトランジスタが形成されている。このNチャネル型
MOSトランジスタは、P型ウェル領域42中に形成さ
れるN型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)44と、こ
の拡散層44間のチャネル領域上にゲ−ト酸化膜49a
を介して形成されるゲ−ト電極46aとから構成されて
いる。
【0231】同様に、N型ウェル領域43には、Pチャ
ネル型MOSトランジスタが形成されている。このPチ
ャネル型MOSトランジスタは、N型ウェル領域43中
に形成されるP型の拡散層(ソ−ス・ドレイン領域)4
5と、この拡散層45間のチャネル領域上にゲ−ト酸化
膜49bを介して形成されるゲ−ト電極46bとから構
成されている。
【0232】フィ−ルド酸化膜41上及びMOSトラン
ジスタ上には、これらを完全に覆うように、LPCVD
法によるシリコン酸化膜(SiO2 )47が約0.2μ
mの厚さで形成されている。
【0233】シリコン酸化膜47上において、ウェハ2
1の縁に沿った領域、即ちウェハ21の縁からチップ領
域(素子領域)Xの手前(最大、数mm位)までの領域
には、凸部21Bが設けられている。
【0234】凸部21Bを構成する材料は、特に限定さ
れないが、凸部21Bは、CMPの対象となる絶縁膜4
8に対して、研磨レ−トが異なる材料(大きな選択比を
有する材料)から構成するのがよい。
【0235】例えば、CMPにより研磨する絶縁膜48
が、BPSG膜、TEOS膜のような場合には、凸部2
1Cは、ポリシリコン、窒化シリコン(SiN)、カ−
ボン(C)、タングステン(W)、タングステンシリサ
イド、チタン(Ti)、チタンシリサイドなどから構成
される。
【0236】凸部21Bの高さH1は、CMP後の絶縁
膜48の表面の位置よりも高くなるように設定されてい
る。高さH1は、概ね0.1≦H1≦100μmの範囲
に属する。凸部21Bの幅Wは、0<W≦2〜5mm
(縁からチップ領域までの幅)の範囲に設定される。
【0237】なお、ウェハ21は、シリコン、GaAs
(ガリウム・ヒ素)などの半導体から構成されるもので
も、SIMOX(Separation By Implanted Oxygen)な
どのSOI(Silicon On Insulator)構造を有するもの
であってもよい。
【0238】上記構成を有する半導体装置を用いること
により、半導体製造プロセスにおいてCMPを採用して
も、研磨パッドの弾性力に起因するウェハ縁部の高荷重
は、ウェハ21の縁部に設けられた凸部21Bにかかる
ため、縁垂れが生じることがない。
【0239】即ち、ウェハ縁部の高荷重は、凸部21B
にかかるため、凸部より内側のチップ領域(素子領域)
Xには何ら悪影響を与えないため、半導体製造プロセス
における高歩留りを達成することができる。
【0240】また、凸部21Bを構成する材料と絶縁膜
48を構成する材料が、CMPに関して十分な研磨選択
比を有している場合には、CMPによる研磨量が進行し
ても、凸部21Bは、あまり研磨されないため、ウェハ
21の縁部における縁垂れが有効に防止できる。
【0241】次に、上述の第6実施の形態に関わる半導
体装置の実施例について説明する。
【0242】(a) 第1実施例 ウェハ(シリコンウェハ)21は、厚さが600〜70
0μmのものを使用する。凸部21Bの高さH1は、凸
部21Bの上面がCMP後の絶縁膜48の表面よりも高
くなるような値(例えば、0.8μm程度)に設定され
る。また、凸部21Bの幅Wは、ウェハの縁からチップ
領域までの幅よりも短かい値(例えば、2mm以下、最
適には0.5〜1.5mm)に設定される。
【0243】絶縁膜48には、膜厚が約1μmのBPS
G膜を使用し、凸部21Bは、ポリシリコン膜から構成
する。
【0244】CMPプロセスを実行するに当たっては、
樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム(Ce
O)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)
を使用する。
【0245】以上のような条件の下で、絶縁膜48を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。
【0246】ここで、ウェハ21の縁には、凸部21B
が形成されているため、凸部21B上の絶縁膜48の表
面は、ウェハ21中央部の絶縁膜48の表面よりも上に
位置している。また、CMPに関して、凸部21Bの研
磨レ−トは、絶縁膜48の研磨レ−トよりも遅くなるよ
うに設定されている。
【0247】従って、ウェハ21の縁部の研磨レ−トが
ウェハ21の中央部の研磨レ−トに比べて速くても、凸
部21Bが露出した時点で、ウェハ21の縁部での研磨
は進行が停止し、縁垂れを防止することができる。
【0248】CMPにより絶縁膜48を研磨し、絶縁膜
48の表面を平坦化した後、絶縁膜47,48にコンタ
クトホ−ル52を形成する。また、絶縁膜48上及びコ
ンタクトホ−ル52内に配線53を形成した後、絶縁膜
48上及び凸部21B上に配線53を完全に覆う絶縁膜
(BPSG膜など)54を約1μm形成する。
【0249】なお、配線53は、不純物を含んだポリシ
リコン膜、銅、アルミなどの金属膜などから構成するこ
とができる。配線53は、バリアメタルを含んでいても
よい。
【0250】凸部21Bは、絶縁膜48の表面の位置か
ら、さらに0.4μm程度突出している。即ち、凸部2
1Bの上面が、CMP後の絶縁膜54の上面とほぼ同じ
程度となるように、凸部21Bの高さH1が設定されて
いる。また、凸部21Bの幅Wは、ウェハの縁からチッ
プ領域までの幅よりも短かい値(例えば、2mm以下、
最適には0.5〜1.5mm)に設定される。
【0251】絶縁膜54には、膜厚が約1μmのBPS
G膜を使用する。CMPプロセスを実行するに当たって
は、樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム
(CeO)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨
溶剤)を使用する。
【0252】以上のような条件の下で、絶縁膜54を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。
【0253】ここで、ウェハ21の縁には、凸部21B
が存在しているため、凸部21B上の絶縁膜54の表面
は、ウェハ21中央部の絶縁膜54の表面よりも上に位
置している。よって、ウェハ21の縁部の研磨レ−トが
速くても、CMP終了後において、ウェハ21の縁部で
絶縁膜54の縁垂れが発生することはなく、絶縁膜54
の表面の平坦性を向上できる。
【0254】また、仮に、ウェハ21の縁部の絶縁膜5
4が全て研磨されてしまっても、凸部21Cは、絶縁膜
54に比べてCMPの研磨レ−トが遅いため、ウェハ2
1の縁部では、それ以上、研磨が進行することはなく、
結果として、ウェハ21の縁部の縁垂れを防止できる。
【0255】(b) 第2実施例 この実施例は、デュアルダマシン法において、溝内にの
み導電体を埋め込む際のCMPに関する。
【0256】まず、図35に示すように、ウェハ(シリ
コンウェハ)21は、厚さが600〜700μmのもの
を使用する。凸部21Bの高さH1は、凸部21Bの上
面がCMP後の絶縁膜48の表面よりも高くなるような
値(例えば、0.8μm程度)に設定される。また、凸
部21Bの幅Wは、ウェハの縁からチップ領域までの幅
よりも短かい値(例えば、2mm以下、最適には0.5
〜1.5mm)に設定される。
【0257】絶縁膜48には、膜厚が約1μmのBPS
G膜を使用し、凸部21Bは、ポリシリコン膜から構成
する。
【0258】CMPプロセスを実行するに当たっては、
樹脂製のような硬い研磨パッドと、酸化セリウム(Ce
O)、セリアなどの研磨粒子を含むスラリ(研磨溶剤)
を使用する。
【0259】以上のような条件の下で、絶縁膜48を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。しかし、CMPに関して、凸部21Bの研磨レ
−トは、絶縁膜48の研磨レ−トよりも遅くなるように
設定されている。
【0260】従って、ウェハ21の縁部の研磨レ−トが
ウェハ21の中央部の研磨レ−トに比べて速くても、凸
部21Bが露出した時点で、ウェハ21の縁部での研磨
は進行が停止し、縁垂れを防止することができる。
【0261】次に、図36に示すように、LPCVD法
により、絶縁膜48上にエッチングストッパ膜55を形
成する。エッチングストッパ膜55は、シリコン窒化膜
などの絶縁膜から構成され、拡散層44,45の上部に
開口を有している。
【0262】エッチングストッパ膜55上に絶縁膜(B
PSG膜など)54を約1μm形成する。この後、CM
Pを行い、絶縁膜54の表面を平坦化する。CMPプロ
セスを実行するに当たっては、樹脂製のような硬い研磨
パッドと、酸化セリウム(CeO)、セリアなどの研磨
粒子を含むスラリ(研磨溶剤)を使用する。
【0263】以上のような条件の下で、絶縁膜54を約
0.6μm研磨すると、研磨中において、ウェハ21の
縁部には局所的な高荷重がかかり、ウェハ21の縁部の
研磨レ−トがウェハ21の中央部の研磨レ−トよりも高
くなる。しかし、CMPに関して、凸部21Bの研磨レ
−トは、絶縁膜54の研磨レ−トよりも遅くなるように
設定されている。
【0264】従って、ウェハ21の縁部の研磨レ−トが
ウェハ21の中央部の研磨レ−トに比べて速くても、凸
部21Bが露出した時点で、ウェハ21の縁部での研磨
は進行が停止し、縁垂れを防止することができる。
【0265】なお、CMP終了後の凸部21Bの表面の
高さと絶縁膜54の表面の高さは、ほぼ同じ程度となる
ように、各種の条件が設定される。
【0266】次に、図37に示すように、フォトリソグ
ラフィとRIEにより、絶縁膜54上に配線溝58を形
成すると共に、絶縁膜47,48に、拡散層44,45
まで達するコンタクトホ−ル59を形成する。
【0267】次に、図38に示すように、絶縁膜54上
に、配線溝58及びコンタクトホ−ル59を完全に満た
す導電膜を形成する。
【0268】この後、CMPを行い、この導電膜を配線
溝58内及びコンタクトホ−ル59内のみに残存させ
る。
【0269】この時、ウェハ21の縁部には局所的な高
荷重がかかるが、凸部21Bの研磨レ−トは、絶縁膜5
4の研磨レ−トよりも遅くなるように設定されているた
め、縁垂れが発生することはない。
【0270】[G] 図33は、本発明の第7実施の形
態に関わるCMPシステムを示すものである。
【0271】この実施の形態のシステムは、上述してき
た第1〜第6の全ての実施の形態の半導体装置について
適用できる。
【0272】このシステムの特徴は、ウェハ15の縁部
に設けた凸部21Aを、不純物を含むポリシリコン、タ
ングステンや、タングステンシリサイドなどの導電体か
ら構成し、凸部21Aとスラリ(研磨溶液)13の間に
電流計61などの計測器を接続する点にある。
【0273】即ち、スラリ13は、一般にアルカリ性の
溶液から構成されるため、CMP実行中において、凸部
21Aとスラリ13の間の電流値(又は抵抗)をモニタ
することにより、CMPの研磨の進行の様子を把握する
ことが可能である。
【0274】例えば、凸部21Aが露出した時点でCM
Pを終了させるような場合には、図40のように、電流
計61の電流値をモニタすることにより、CMPの研磨
量を正確に制御することができる。
【0275】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
装置及びその製造方法によれば、次のような効果を奏す
る。
【0276】ウェハの主表面側において、ウェハの縁部
には、ウェハと一体化した又はウェハと独立した凸部が
設けられている。この凸部の高さは、CMPの回数など
の主々の条件に基づいて所定値に設定され、その幅は、
ウェハの縁からチップ領域の手前までの幅よりも短く設
定されている。
【0277】このため、CMP実行時には、ウェハの縁
部に生じる局所的な高荷重は、凸部にのみかかるため、
従来のような大きな縁垂れは発生せず、CMP後におけ
るチップ領域内の絶縁膜の平坦性を向上させることがで
きると共に、トレンチ内や溝内にのみ絶縁膜や導電膜を
埋め込むことが可能になる。
【0278】即ち、ウェハの縁部からダストが発生し難
くなり、また、凸部の内側のチップ領域内では、常に均
一な研磨レ−トを確保できるため、製造歩留り及び信頼
性を向上させることができる。
【0279】また、CMP装置側には、基本的に何ら改
良を施す必要はないため、CMP装置の制御やメンテナ
ンスが容易になる他、ガイドリングも必要なく、コスト
の低下に貢献できる。
【0280】なお、凸部の材料と研磨される絶縁膜の材
料とに関し、CMPの研磨レ−トの選択比が存在する場
合には、凸部が露出した時点で、ウェハの縁部の研磨の
進行は抑制されるため、縁垂れを有効に防止できる。
【0281】また、凸部を導電体から構成し、凸部とス
ラリの間の電流値(又は抵抗値)をモニタすることによ
り、絶縁膜の研磨量を正確に把握することが可能であ
る。
【0282】本発明は、絶縁膜の平坦化、トレンチ内へ
の絶縁膜(又は導電膜)の埋め込み、ダマシン法におけ
る配線溝内への導電膜の埋め込みなどの全てのCMPプ
ロセスに適用可能であり、CMPの実用化に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に関わる半導体装置
(ウェハ)を示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】図1の半導体装置の製造に用いる研磨装置を示
す平面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図4の一部を拡大して示す拡大図。
【図6】本発明の第1実施の形態の第1実施例を示す断
面図。
【図7】本発明の第1実施の形態の第1実施例を示す断
面図。
【図8】本発明の第1実施の形態の第1実施例を示す断
面図。
【図9】図1の半導体装置のウェハ面内の研磨レ−トの
分布を示す図。
【図10】本発明の第1実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図11】本発明の第1実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図12】本発明の第2実施の形態に関わる半導体装置
(ウェハ)を示す平面図。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面
図。
【図14】図12の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図15】図12の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図16】図12の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図17】図12の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図18】本発明の第2実施の形態の第1実施例を示す
断面図。
【図19】本発明の第2実施の形態の第1実施例を示す
断面図。
【図20】本発明の第2実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図21】本発明の第2実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図22】本発明の第3実施の形態に関わる半導体装置
を示す平面図。
【図23】図22のXXIII−XXIII線に沿う断
面図。
【図24】本発明の第3実施の形態の実施例を示す断面
図。
【図25】本発明の第3実施の形態の実施例を示す断面
図。
【図26】本発明の第4実施の形態に関わる半導体装置
を示す平面図。
【図27】図26のXXVII−XXVII線に沿う断
面図。
【図28】図26の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図29】図26の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図30】図26の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図。
【図31】本発明の第5実施の形態に関わる半導体装置
を示す平面図。
【図32】図31のXXXII−XXXII線に沿う断
面図。
【図33】本発明の第6実施の形態に関わる半導体装置
を示す断面図。
【図34】本発明の第6実施の形態の第1実施例を示す
断面図。
【図35】本発明の第6実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図36】本発明の第6実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図37】本発明の第6実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図38】本発明の第6実施の形態の第2実施例を示す
断面図。
【図39】本発明の第7実施の形態に関わるCMPシス
テムを示す断面図。
【図40】図39の電流計61の動作を示す図。
【図41】従来のCMP装置の概略を示す平面図。
【図42】図41のXLII−XLII線に沿う断面
図。
【図43】ウェハホルダとウェハ面内の研磨レ−トを示
す図。
【図44】従来のCMPプロセスの一工程を示す断面
図。
【図45】従来のCMPプロセスの一工程を示す断面
図。
【図46】従来のCMPプロセスを適用した場合の欠点
を示す図。
【図47】従来のCMPプロセスを適用した場合の欠点
を示す図。
【図48】従来のCMPプロセスの一工程を示す断面
図。
【図49】従来のCMPプロセスの一工程を示す断面
図。
【図50】改良型ウェハホルダとウェハ面内の研磨レ−
トを示す図。
【符号の説明】 11 :プラテン、 12 :研磨パッド、 13 :スラリ、 14 :ウェハキャリア、 15,21 :ウェハ、 21´,21A,21B :凸部、 210 :ウェハ台、 211 :研磨リング、 22,24,25,30 :絶縁膜、 23,53,60 :配線、 26´ :導電膜、 27´ :レジストパタ−ン、 27,31 :酸化膜、 28 :ポリシリコン膜、 29 :トレンチ、 32 :開口、 41 :フィ−ルド酸化膜、 42 :P型ウェル領域、 43 :N型ウェル領域、 44 :N型拡散層、 45 :P型拡散層、 46a,46b :ゲ−ト絶縁膜、 47 :シリコン酸化膜(SiO
2 )、 48,54 :絶縁膜、 49a,49b :ゲ−ト絶縁膜、 50 :ポリシリコン膜、 51 :レジストパタ−ン、 52,59 :コンタクトホ−ル、 55 :エッチングストッパ膜、 58 :配線溝、 61 :電流計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304 H01L 21/02

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハの半導体素子が形成される
    面の中央部を均一に研磨し、前記半導体ウェハの縁に沿
    ってリング状の凸部を形成することを特徴とする半導体
    ウェハの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨は、半導体ウェハを固定し、前
    記半導体ウェハの中心と一致する回転軸を有する研磨リ
    ングを前記半導体ウェハに接触させながら回転させるこ
    とにより実行することを特徴とする請求項記載の半導
    体ウェハの製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体ウェハの全面に絶縁膜を形成し、
    前記半導体ウェハの半導体素子が形成される面の縁に沿
    った領域の前記絶縁膜を除去して前記半導体ウェハの露
    出部を形成し、エピタキシャル成長により前記半導体ウ
    ェハの露出部にのみエピタキシャル層を成長させること
    により前記半導体ウェハの縁に沿ったリング状の凸部を
    形成することを特徴とする半導体ウェハの製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体素子が形成される面の縁に沿って
    リング状の凸部を有する半導体ウェハと、前記半導体ウ
    ェハのチップ領域に形成される複数の配線と、前記複数
    の配線を覆う絶縁膜とを具備し、前記絶縁膜の表面は、
    平坦であることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜の表面は、前記凸部の上面の
    近傍に位置していることを特徴とする請求項記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 前記絶縁膜は、BPSG膜、TEOS膜
    及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから構成されて
    いることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体素子が形成される面の縁に沿って
    リング状の凸部を有する半導体ウェハを形成する工程
    と、前記半導体ウェハの中央部のチップ領域に複数の配
    線を形成する工程と、前記複数の配線を覆う絶縁膜を形
    成する工程と、CMPにより前記絶縁膜を研磨し、前記
    絶縁膜の表面を平坦にする工程とを具備することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁膜の研磨は、前記絶縁膜の表面
    が、前記凸部の上面の近傍に位置するようになるまで行
    うことを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 半導体素子が形成される面の縁に沿って
    リング状の凸部を有する半導体ウェハと、前記半導体ウ
    ェハのチップ領域に形成される複数のトレンチと、前記
    複数のトレンチ内に満たされる絶縁膜とを具備すること
    を特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体素子が形成される面の縁に沿っ
    てリング状の凸部を有する半導体ウェハを形成する工程
    と、前記半導体ウェハの中央部のチップ領域に複数のト
    レンチを形成する工程と、前記チップ領域上に前記複数
    のトレンチを完全に満たす絶縁膜を形成する工程と、C
    MPにより前記絶縁膜を研磨し、前記絶縁膜を前記複数
    のトレンチ内に残存させる工程とを具備することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体ウェハと、前記半導体ウェハ上
    に形成される第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上におい
    て、前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状に形成され
    る凸部とを具備し、前記凸部は、ポリシリコン、窒化シ
    リコン、カ−ボン、タングステン、タングステンシリサ
    イド、チタン、チタンシリサイドのいずれか1つから構
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記凸部の幅は、前記半導体ウェハの
    縁からチップ領域の手前までの幅よりも短いことを特徴
    とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記凸部の幅は、0.5〜1.5μm
    の範囲の所定値に設定されることを特徴とする請求項
    記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1絶縁膜に覆われる複数の配線
    と、前記第1絶縁膜上に形成される第2絶縁膜とを具備
    し、前記第2絶縁膜の表面は、平坦であることを特徴と
    する請求項11記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第2絶縁膜の表面は、前記凸部の
    上面の近傍に位置していることを特徴とする請求項14
    記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第2絶縁膜は、BPSG膜、TE
    OS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから構成
    されていることを特徴とする請求項14記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 前記複数の配線は、少なくともMOS
    トランジスタのゲ−ト電極を含むことを特徴とする請求
    14記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第1絶縁膜及び前記半導体ウェハ
    に形成される複数のトレンチと、前記複数のトレンチ内
    に満たされる第2絶縁膜とを具備することを特徴とする
    請求項11記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記凸部を構成する材料は、前記第2
    絶縁膜を構成する材料に対して、CMPの研磨レ−トの
    選択比を有することを特徴とする請求項11記載の半導
    体装置。
  20. 【請求項20】 半導体ウェハの中央部のチップ領域に
    複数の配線を形成する工程と、前記複数の配線を覆う第
    1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上において
    前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状の凸部を形成す
    る工程と、前記第1絶縁膜上及び前記凸部上に第2絶縁
    膜を形成する工程と、CMPにより前記第2絶縁膜を研
    磨し、前記第2絶縁膜の表面を平坦にする工程とを具備
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第2絶縁膜の研磨は、前記第2絶
    縁膜の表面が、前記凸部の上面の近傍に位置するように
    なるまで行うことを特徴とする請求項20記載の半導体
    装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 半導体ウェハ上に第1絶縁膜を形成す
    る工程と、前記第1絶縁膜上において前記半導体ウェハ
    の縁に沿ってリング状の凸部を形成すると共に、前記半
    導体ウェハの中央部のチップ領域に複数のトレンチを形
    成する工程と、前記チップ領域上に前記複数のトレンチ
    を完全に満たす第2絶縁膜を形成する工程と、CMPに
    より前記第2絶縁膜を研磨し、前記第2絶縁膜を前記複
    数のトレンチ内に残存させる工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 半導体ウェハと、前記半導体ウェハの
    チップ領域に形成される複数の第1配線と、前記複数の
    第1配線を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上におい
    て前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状に形成される
    第1凸部と、平坦な表面を有し、その表面が前記第1凸
    部の上面の近傍に位置するように、前記第1絶縁膜上に
    形成される第2絶縁膜と、前記半導体ウェハのチップ領
    域において前記第2絶縁膜上に形成される複数の第2配
    線と、前記第2絶縁膜上において前記半導体ウェハの縁
    に沿ってリング状に形成される第2凸部と、平坦な表面
    を有し、その表面が前記第2凸部の上面の近傍に位置す
    るように、前記第2絶縁膜上に形成される第3絶縁膜と
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記第1及び第2凸部は、それぞれポ
    リシリコン、窒化シリコン、カ−ボン、タングステン、
    タングステンシリサイド、チタン、チタンシリサイドの
    いずれか1つから構成されていることを特徴とする請求
    23記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記第1及び第2凸部の幅は、それぞ
    れ前記半導体ウェハの縁からチップ領域の手前までの幅
    よりも短いことを特徴とする請求項23記載の半導体装
    置。
  26. 【請求項26】 前記第1及び第2凸部の幅は、それぞ
    れ0.5〜1.5μmの範囲の所定値に設定されている
    ことを特徴とする請求項25記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記第2及び第3絶縁膜は、BPSG
    膜、TEOS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つ
    から構成されていることを特徴とする請求項23記載の
    半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記第1凸部を構成する材料は、前記
    第2絶縁膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ−ト
    の選択比を有し、前記第2凸部を構成する材料は、前記
    第3絶縁膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ−ト
    の選択比を有することを特徴とする請求項23記載の半
    導体装置。
  29. 【請求項29】 半導体ウェハと、前記半導体ウェハの
    チップ領域に形成される複数の第1配線と、前記複数の
    第1配線を覆う第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上におい
    て前記半導体ウェハの縁に沿ってリング状に形成される
    凸部と、平坦な表面を有し、その表面が前記凸部の上面
    よりも低い位置に存在し、前記第1絶縁膜上に形成され
    る第2絶縁膜と、前記半導体ウェハのチップ領域におい
    て前記第2絶縁膜上に形成される複数の第2配線と、平
    坦な表面を有し、その表面が前記凸部の上面の近傍に位
    置し、前記複数の第2配線を覆うように前記第2絶縁膜
    上に形成される第3絶縁膜とを具備することを特徴とす
    る半導体装置。
  30. 【請求項30】 半導体ウェハと、前記半導体ウェハの
    半導体素子が形成される面の縁に沿ってリング状に形成
    される凸部と、平坦な表面を有し、その表面が前記凸部
    の上面の近傍に位置するように、前記半導体ウェハのチ
    ップ領域上に形成される絶縁膜と、前記絶縁膜に形成さ
    れる複数の配線溝と、前記複数の配線溝に満たされる導
    電膜とを具備することを特徴とする半導体装置。
  31. 【請求項31】 前記凸部は、それぞれポリシリコン、
    窒化シリコン、カ−ボン、タングステン、タングステン
    シリサイド、チタン、チタンシリサイドのいずれか1つ
    から構成されていることを特徴とする請求項29又は
    記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記凸部の幅は、それぞれ前記半導体
    ウェハの縁からチップ領域の手前までの幅よりも短いこ
    とを特徴とする請求項29又は30記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記凸部の幅は、それぞれ0.5〜
    1.5μmの範囲の所定値に設定されていることを特徴
    とする請求項32記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記第2及び第3絶縁膜は、BPSG
    膜、TEOS膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つ
    から構成されていることを特徴とする請求項29記載の
    半導体装置。
  35. 【請求項35】 前記絶縁膜は、BPSG膜、TEOS
    膜及びLPD−SiO2 膜のいずれか1つから構成され
    ていることを特徴とする請求項30記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記凸部を構成する材料は、前記第2
    及び第3絶縁膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ
    −トの選択比を有することを特徴とする請求項29記載
    の半導体装置。
  37. 【請求項37】 前記凸部を構成する材料は、前記絶縁
    膜を構成する材料に対してCMPの研磨レ−トの選択比
    を有することを特徴とする請求項30記載の半導体装
    置。
  38. 【請求項38】 半導体ウェハの半導体素子が形成され
    る面の縁に沿ってリング状の凸部を形成する工程と、前
    記半導体ウェハのチップ領域上に絶縁膜を形成する工程
    と、CMPにより、前記絶縁膜の表面が前記凸部の上面
    の近傍に位置するようになるまで前記絶縁膜を研磨する
    工程と、前記絶縁膜に配線溝を形成する工程と、前記配
    線溝を完全に満たす導電膜を前記絶縁膜上に形成する工
    程と、CMPにより前記導電膜を研磨し、前記導電膜を
    前記配線溝にのみ残存させる工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】 半導体ウェハの半導体素子が形成され
    る面の縁に沿って導電体から構成されるリング状の凸部
    を有する半導体装置を対象とするCMP装置であって、
    プラテンと、前記プラテン上に配置される研磨パッド
    と、前記半導体装置を保持すると共に前記半導体装置の
    研磨面を前記研磨パッドに一定の圧力で擦り付けるウェ
    ハキャリアと、前記研磨パッド上のスラリと前記半導体
    装置の凸部との間に接続され、前記半導体装置の研磨面
    の研磨量のモニタを行う測定器とを具備することを特徴
    とするCMP装置。
  40. 【請求項40】 前記測定器は、電流計であり、前記電
    流計の電流値をモニタすることにより前記半導体装置の
    研磨面の研磨量を把握することを特徴とする請求項39
    記載のCMP装置。
JP34903796A 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3340333B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34903796A JP3340333B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法
US08/996,402 US6091130A (en) 1996-12-26 1997-12-22 Semiconductor device having structure suitable for CMP process

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34903796A JP3340333B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10189509A JPH10189509A (ja) 1998-07-21
JP3340333B2 true JP3340333B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=18401071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34903796A Expired - Fee Related JP3340333B2 (ja) 1996-12-26 1996-12-26 半導体装置及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6091130A (ja)
JP (1) JP3340333B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11154675A (ja) 1997-11-20 1999-06-08 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
KR100335770B1 (ko) * 1999-06-25 2002-05-09 박종섭 반도체 소자의 제조 방법
US6288648B1 (en) * 1999-08-27 2001-09-11 Lucent Technologies Inc. Apparatus and method for determining a need to change a polishing pad conditioning wheel
JP2001308097A (ja) * 2000-04-27 2001-11-02 Nec Corp 半導体装置およびその製造方法
US6780771B1 (en) 2001-01-23 2004-08-24 Cypress Semiconductor Corp. Forming a substantially planar upper surface at the outer edge of a semiconductor topography
US6518166B1 (en) * 2001-04-23 2003-02-11 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Liquid phase deposition of a silicon oxide layer for use as a liner on the surface of a dual damascene opening in a low dielectric constant layer
US20030039845A1 (en) * 2001-04-24 2003-02-27 Manabu Iguchi Semiconductor device formed with metal wiring on a wafer by chemical mechanical polishing, and method of manufacturing the same
US6761619B1 (en) 2001-07-10 2004-07-13 Cypress Semiconductor Corp. Method and system for spatial uniform polishing
JP3872319B2 (ja) 2001-08-21 2007-01-24 沖電気工業株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP3530158B2 (ja) * 2001-08-21 2004-05-24 沖電気工業株式会社 半導体装置及びその製造方法
JP4086567B2 (ja) * 2002-07-10 2008-05-14 Necエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
US7923369B2 (en) * 2008-11-25 2011-04-12 Freescale Semiconductor, Inc. Through-via and method of forming
US7985655B2 (en) * 2008-11-25 2011-07-26 Freescale Semiconductor, Inc. Through-via and method of forming
JP5870833B2 (ja) * 2012-04-24 2016-03-01 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
US9330929B1 (en) * 2014-10-13 2016-05-03 Infineon Technologies Dresden Gmbh Systems and methods for horizontal integration of acceleration sensor structures
US9748106B2 (en) * 2016-01-21 2017-08-29 Micron Technology, Inc. Method for fabricating semiconductor package

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4603374A (en) * 1984-07-03 1986-07-29 Motorola, Inc. Packaging module for a semiconductor wafer
US4907065A (en) * 1988-03-01 1990-03-06 Lsi Logic Corporation Integrated circuit chip sealing assembly
US5304831A (en) * 1990-12-21 1994-04-19 Siliconix Incorporated Low on-resistance power MOS technology
US5149675A (en) * 1990-12-31 1992-09-22 Texas Instruments Incorporated Ring crystallization of wafers to prevent thermal shock
JP2689047B2 (ja) * 1991-07-24 1997-12-10 三菱電機株式会社 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタとその製造方法
JPH07235537A (ja) * 1994-02-23 1995-09-05 Mitsubishi Electric Corp 表面が平坦化された半導体装置およびその製造方法
US5366911A (en) * 1994-05-11 1994-11-22 United Microelectronics Corporation VLSI process with global planarization
US5459096A (en) * 1994-07-05 1995-10-17 Motorola Inc. Process for fabricating a semiconductor device using dual planarization layers
US5834845A (en) * 1995-09-21 1998-11-10 Advanced Micro Devices, Inc. Interconnect scheme for integrated circuits
US5919548A (en) * 1996-10-11 1999-07-06 Sandia Corporation Chemical-mechanical polishing of recessed microelectromechanical devices

Also Published As

Publication number Publication date
US6091130A (en) 2000-07-18
JPH10189509A (ja) 1998-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3340333B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US5272117A (en) Method for planarizing a layer of material
US5923993A (en) Method for fabricating dishing free shallow isolation trenches
US5459096A (en) Process for fabricating a semiconductor device using dual planarization layers
US5943590A (en) Method for improving the planarity of shallow trench isolation
US6069081A (en) Two-step chemical mechanical polish surface planarization technique
US6358801B1 (en) Method and apparatus for trench isolation process with pad gate and trench edge spacer elimination
KR100190048B1 (ko) 반도체 소자의 소자 분리 방법
JPH09162292A (ja) 半導体装置の製造方法
US6136713A (en) Method for forming a shallow trench isolation structure
US6261923B1 (en) Method to solve the dishing issue in CMP planarization by using a nitride hard mask for local inverse etchback and CMP
KR19980018004A (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2004363191A (ja) 有機膜用化学的機械的研磨スラリー、有機膜の化学的機械的研磨方法および半導体装置の製造方法
US6964598B1 (en) Polishing apparatus and method for forming an integrated circuit
JP3302142B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6107140A (en) Method of patterning gate electrode conductor with ultra-thin gate oxide
US20070093063A1 (en) Method of chemical mechanical polishing and method of fabricating semiconductor device using the same
US6443809B1 (en) Polishing apparatus and method for forming an integrated circuit
US6238997B1 (en) Method of fabricating shallow trench isolation
JP3161425B2 (ja) Stiの形成方法
US6087262A (en) Method for manufacturing shallow trench isolation structure
US6190999B1 (en) Method for fabricating a shallow trench isolation structure
KR100726746B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
US6265325B1 (en) Method for fabricating dual gate dielectric layers
US20070007246A1 (en) Manufacture of semiconductor device with CMP

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070816

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees