JP3329658B2 - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents
エンジンの燃料噴射装置Info
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Description
性能(高速回転型)な2サイクルエンジン向けの燃料噴
射装置に関するものである。
た小型車両のエンジンにも燃料噴射装置が広く採用され
つつある。燃料噴射装置は、エンジンの吸気通路(吸気
管)内に設置されたインジェクタと、このインジェクタ
に燃料タンクの燃料を圧送する燃料ポンプと、インジェ
クタの噴射弁を開閉制御する制御手段とを備えて構成さ
れている。
いられることが多く、この制御手段には大気圧、エンジ
ン温度、スロットル開度、吸入空気温度、エンジン回転
数といった、燃料噴射制御に必要な各種のデータが各セ
ンサ類を通じて随時入力される。制御手段は、これらの
データをパラメータとして常に最適な空燃比を算出し、
この空燃比に見合うようにインジェクタの噴射弁を開閉
操作して燃料を噴射させる。
ルエンジンにあっては、その低速運転時におけるトルク
が細いため、エンジン回転数が非常に不安定であり、回
転の維持が困難である。この傾向は、特にフリクション
ロスの大きな始動直後において顕著であり、回転の安定
するアイドリング回転数までエンジン回転数が到達しに
くい。このため、2サイクルエンジンの始動直後には、
エンジン回転数が降下する度に燃料噴射量を増量させて
エンジン回転数を上昇させる燃料噴射増量補正制御を行
う必要がある。
正制御の例を示す線図である。この線図において、縦軸
はエンジン回転数Nを表し、横軸は制御時間tを表して
いる。ここでは、アイドリング回転数Dよりも低い回転
数の基準回転数Aが定められており、エンジンの始動後
におけるエンジン回転数Nが監視される。そして、エン
ジン回転数Nが基準回転数Aを一旦越えてからAを下回
った場合に、再びAを越えるまで燃料噴射量が増量され
るように制御されている。燃料噴射量の増量は、細かい
周期で開閉するインジェクタの噴射弁の開弁時間を長く
設定することにより行われる。
うな燃料噴射増量補正制御では、燃料噴射量が増量され
る度にトルクアップしてエンジン回転数Nが上昇する
が、Nが基準回転数Aを越えると同時に燃料噴射量の増
量が止まるので再びNが下降し、ハンチングと呼ばれる
周期的な回転数変動が起こって不快感が伴われる。
を高めに設定すれば、エンジンのトルクがやや向上して
エンジン回転数Nの変動が小さくなり、回転の維持が容
易になる。ところが、基準回転数Aを高めに設定する
と、例えば気圧の低い高地での低温始動時等において
は、気圧が低いためもともとエンジン出力が低下してい
るのに加え、低温のためエンジン内部のフリクションロ
スも大きく、エンジン回転数が基準回転数Aを越えるこ
とができなくなる。このため、燃料噴射増量補正制御が
行われず、エンジンが停止する懸念が生じる。
は圧縮行程や燃焼行程の影響で細かく変動しており、N
が基準回転数Aを僅かに下回るだけの場合も多い。しか
し、従来の燃料噴射増量補正制御では、このようにNが
基準回転数Aを僅かに下回っただけでも燃料噴射量が増
量されてしまう。
ン回転数Nがアイドリング回転数Dを保っていても、何
らかの要因(負荷変動、失火等)で一時的にNが低下し
て基準回転数Aを下回った場合には燃料噴射量が増量さ
れてしまう。
量が数多く行われるため、混合気が過濃な状態(オーバ
ーリッチ)になりやすく、排気エミッションの増加や燃
費の悪化、エンジンのくすぶり等を招くことになる。
減速を行うと、一時的に混合気が濃くなってエンジン回
転数Nが基準回転数Aを下回る場合があるが、このよう
な場合に燃料噴射量の増量を行うのは逆効果である。
めになされたもので、低速トルクの細い高性能エンジン
でも、始動直後におけるエンジン回転数を容易に安定さ
せることができ、併せて高地や寒冷地等におけるエンジ
ン始動性を向上させ、しかも混合気の過濃化を防止する
ことのできるエンジンの燃料噴射装置を提供することを
目的とする。
ン始動後に開始される燃料噴射増量補正制御を、エンジ
ンの暖機完了と同時に終了させ、不必要な燃料噴射量の
増量が行われるのを防止することにある。
は、高度および気象条件が変化しても、エンジン始動性
が損なわれないようにすることにある。
め、本発明に係るエンジンの燃料噴射装置は、請求項1
に記載したように、エンジン回転数Nをパラメータとし
て燃料噴射量の増量補正制御を行う制御手段(2)を備
えたエンジンの燃料噴射装置において、基準エンジン回
転数Aと、増量開始エンジン回転数Bと、増量停止エン
ジン回転数Cとを定め、これらのエンジン回転数A,
B,Cの関係がB<A<Cとなるように設定し、燃料噴
射増量補正制御の開始後、エンジン回転数NがAを上回
った後にBを下回ると燃料噴射増量補正を行い、NがC
以上になった時点で燃料噴射増量補正を停止し、その後
NがCを下回る度に燃料噴射増量補正を行うという制御
をエンジン始動時から所定の制御期間tmaxまで繰り
返し実行するように上記制御手段(2)を構成したこと
を特徴とする。
正制御の開始後、エンジン回転数Nが基準エンジン回転
数Aの近傍にあれば燃料噴射量の増量は行われないが、
Nが増量開始エンジン回転数Bを下回ると燃料噴射量が
増量され、この燃料噴射増量補正はNが増量停止エンジ
ン回転数Cに達するまで続けられる。Nが増量停止エン
ジン回転数Cに達すると燃料噴射増量補正は停止され、
その後NがCを下回る度に燃料噴射増量補正が再開され
るので、Nは常に増量停止エンジン回転数C以上に保た
れる。
ン回転数Aよりも高い回転数とされており、低速トルク
の細い高性能エンジンでも若干トルクが太くなる回転数
域にCを定めることができるので、エンジン回転数Nの
変動が小さくなり、始動直後におけるエンジン回転数N
を安定させて不快なハンチングを起こりにくくすること
ができる。
く抑えることができるので、例えば気圧の低い高地での
低温始動時においてもエンジン回転数Nが容易に基準回
転数Aを越え、これにより燃料噴射増量補正制御が即座
に実行されてエンジン回転数Nが増量停止エンジン回転
数C以上に保たれるため、エンジンが停止する懸念がな
くなり、エンジン始動性が大幅に向上する。
数Nが基準回転数Aを僅かに下回っても、エンジン回転
数Nが増量開始エンジン回転数Bを下回ることがなけれ
ば燃料噴射量の増量が行われないため、不必要な燃料噴
射量の増量が行われなくなり、混合気の過濃化を防止す
ることができる。
ンジン始動時から所定の制御期間までのみ実行されるた
め、例えばエンジンが充分に暖機されてエンジン回転数
Nがアイドリング回転数を保持可能になった頃には燃料
噴射増量補正制御が行われなくなる。したがって、何ら
かの要因(負荷変動、失火、急減速等)で一時的にエン
ジン回転数Nが低下しても、不必要な燃料噴射量の増量
が行われず、この点でも混合気の過濃化を防止すること
ができる。
置は、請求項2に記載したように、燃料噴射増量補正制
御のパラメータにエンジン温度を加え、前記制御期間
を、始動時のエンジン温度が低い時ほど長く、始動時の
エンジン温度が高い時ほど短く設定した。
じく燃料噴射増量補正制御のパラメータにエンジン温度
を加え、前記制御期間を、始動後のエンジン温度の変化
量に基づいて設定し、始動後のエンジン温度が所定量増
加するまで燃料噴射増量補正制御を実行するようにし
た。
された燃料噴射増量補正制御が、エンジンの暖機完了と
同時に終了するため、不必要な燃料噴射量の増量が行わ
れることを防止することができる。
装置は、請求項4に記載したように、燃料噴射増量補正
制御のパラメータにエンジン温度と大気圧を加え、前記
制御期間を、始動時のエンジン温度と大気圧が低い時ほ
ど長く、始動時のエンジン温度と大気圧が高い時ほど短
く設定した。
ても、この条件変化に合った制御期間が設定されるの
で、エンジン始動性が損なわれることがない。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
燃料噴射装置が、自動二輪車やスノーモビル等に搭載さ
れる高速回転型の2サイクルエンジンに適用された例を
示す構成図である。
型のコンピュータが用いたコントロールユニット2を備
えており、このコントロールユニット2に、インジェク
タ3、燃料ポンプ4といった燃料噴射機器と、大気圧セ
ンサ5、冷却水温度センサ6、スロットル開度センサ
7、空気温度センサ8、電磁ピックアップコイル9とい
った検出部が接続されている。
吸気管12に設けられており、コントロールユニット2か
らの駆動信号を受けて噴射弁3aが開閉制御されるよう
に構成されている。インジェクタ3には常に燃料タンク
13からの燃料が燃料ポンプ4を介して圧送されているた
め、インジェクタ3の噴射弁3aが開弁すると、その間
だけ燃料が吸気管12内に噴射される。
コントロールユニット2に入力し、冷却水温度センサ6
は2サイクルエンジン11のシリンダ14内を循環する冷却
水の温度(エンジン温度)を検出してコントロールユニ
ット2に入力する。さらに、スロットル開度センサ7は
吸気管12を開閉操作するスロットルバルブ15の開度をコ
ントロールユニット2に入力し、空気温度センサ8は吸
入空気の温度を検出してコントロールユニット2に入力
する。
イクルエンジン11のフライホイールマグネト16に設けら
れており、2サイクルエンジン11のクランク軸17の回転
数を検出してコントロールユニット2に入力するように
構成されている。フライホイールマグネト16は、自動二
輪車やスノーモビル等の車体全体にAC電源を供給する
とともに、コントロールユニット2と、インジェクタ3
および燃料ポンプ4の電源をまかなう。
5〜9から入力される各種のデータをパラメータとして
常に最適な空燃比を算出し、この空燃比に見合うように
インジェクタ3の噴射弁3aを開閉操作して燃料噴射量
の制御を行う。また、2サイクルエンジン11の始動時に
は、後述の如く回転数が安定するまで燃料噴射量の増量
補正制御を行う。さらに、燃料ポンプ4を駆動制御した
り、点火コイル18を介して点火プラグ19の点火制御を行
う。なお、図1において、20は燃料のプレッシャレギュ
レータ、21は高速、低速エキサイタである。
によって実行される燃料噴射増量補正制御の一実施形態
を示しており、(A) はエンジン回転数Nと燃料噴射増量
補正の行われるタイミングとの関係を表し、(B) はエン
ジン始動後の冷却水温度(エンジン温度)の変化を表し
ている。
ジン回転数Aと、増量開始エンジン回転数Bと、増量停
止エンジン回転数Cとが設定されており、これらのエン
ジン回転数A,B,Cの関係はB<A<Cとなるように
設定されている。なお、Dは2サイクルエンジン11のア
イドリング回転数であり、増量停止エンジン回転数Cよ
りも高く設定されている。
噴射増量補正制御が開始され、エンジン回転数Nが監視
される。そして、エンジン回転数Nが基準エンジン回転
数Aを上回った後に増量開始エンジン回転数Bを下回る
と、燃料噴射量が増量される(増量1の区間)。この燃
料噴射増量補正は、エンジン回転数Nが増量停止エンジ
ン回転数Cに達した時点で停止される。その後は、エン
ジン回転数NがCを下回る度に燃料噴射増量補正(増量
2,…)が実行される。
が、エンジン始動時から所定の制御期間tmaxまで繰
り返し実行され、tmaxが経過すると燃料噴射増量補
正制御は終了する。このため、例えば2サイクルエンジ
ン11が充分に暖機されてエンジン回転数Nがアイドリ
ング回転数Dを保っている際に、何らかの要因(負荷変
動、失火、急減速等)で一時的にNが低下した時(X区
間)や、2サイクルエンジン11を停止させる際の回転
降下時(Y区間)には燃料噴射量が増量されることがな
い。
処理の流れを示したフローチャートである。このフロー
チャートにおいて、各演算ステップはS1,S2…で示
される。
まず、演算処理の開始後、S1でエンジン始動時からの
制御期間がtmaxを超過していないかが判定される。
この制御期間の起算は、例えばコントロールユニット2
の電源確率後、電磁ピックアップコイル9から最初の回
転パルス信号がコントロールユニット2に入力された時
から行われる。このS1がYESであればS2に進み、
エンジン回転数Nが基準エンジン回転数Aを上回ったこ
とがあるか否か判定され、S2がYESであればS3に
進んでNが増量開始エンジン回転数Bを下回たことがあ
るか否か判定される。
が増量停止エンジン回転数C以下であるか否かが判定さ
れ、S4がYES であればS5において燃料噴射時間Ti
の演算が行われる。ここでの補正係数Kiは、大気圧、
エンジン温度(冷却水温度)、スロットル開度、吸入空
気の温度等により求められる。そして、S6にて燃料噴
射増量時間Tiがセットされ、燃料噴射量が増量されて
リターンとなる。なお、S1〜S4が NO の場合はS6
に進み、通常の燃料噴射(増量補正のない燃料噴射)が
実行される。
噴射増量補正制御を行った場合、増量停止エンジン回転
数Cが基準エンジン回転数Aよりも高い回転数であるこ
とから、この2サイクルエンジン11のように、高性能だ
が低速トルクの細いエンジンでも、若干トルクが太くな
る回転数域に増量停止エンジン回転数Cを定めることが
でき、エンジン回転数Nの変動を小さくして始動直後に
おけるエンジン回転数Nを安定させ、不快なハンチング
を起こりにくくすることができる。
く抑えることができるので、例えば気圧の低い高地での
低温始動時においてもエンジン回転数Nが容易に基準回
転数Aを越え、これにより燃料噴射増量補正制御が即座
に実行されてエンジン回転数Nが増量停止エンジン回転
数C以上に保たれるため、エンジンが停止する懸念がな
くなり、エンジン始動性が大幅に向上する。
数Nが基準回転数Aを僅かに下回っても、エンジン回転
数Nが増量開始エンジン回転数Bを下回ることがなけれ
ば燃料噴射量の増量が行われないため、不必要な燃料噴
射量の増量が行われなくなり、混合気の過濃化を防止す
ることができる。
ンジン始動時から所定の制御期間tmaxまでのみ実行
されるため、例えば2サイクルエンジン11が充分に暖
機されてエンジン回転数Nがアイドリング回転数Dを保
持可能になった頃には燃料噴射増量補正制御が行われな
くなる。したがって、何らかの要因(負荷変動、失火、
急減速等)で一時的にエンジン回転数Nが低下しても、
不必要な燃料噴射量の増量が行われず、この点でも混合
気の過濃化を防止することができる。
に示す制御マップに基づいて設定される。図4に示す制
御マップは、制御期間tmax を、始動時におけるエンジ
ン温度(ここでは冷却水温度センサ6が検出する冷却水
温度となる)に基づいて設定しており、エンジン温度が
低い時ほど長く、エンジン温度が高い時ほど短く設定し
たものである。
tmax を、始動後のエンジン温度の変化量ΔTに基づい
て設定しており、始動後のエンジン温度が所定量増加す
るまで燃料噴射増量補正制御を実行するようにしてい
る。なお、図4および図5に示す各温度段階の中間温度
における制御期間tmax は補間計算により求められる。
された燃料噴射増量補正制御が、エンジンの暖機完了と
同時に終了するため、不必要な燃料噴射量の増量が行わ
れることを効果的に防止することができる。
間tmax を、エンジン始動時におけるエンジン温度と大
気圧が低い時ほど長く、逆にエンジン温度と大気圧が高
い時ほど短く設定した3次元マップである。ここでも、
各温度段階および気圧段階の中間部における制御期間t
max は補間計算により求められる。
ても、この条件変化に合った制御期間tmax が設定され
るので、エンジン始動性が損なわれる懸念がない。例え
ば気圧が低くなると、気圧が高い時に比べて同一エンジ
ン回転数でも要求燃料量が少なくなり、しかも燃料供給
通路(吸気管12等)の内壁に燃料の液膜が形成されるま
でに時間が掛かるため、空燃比が安定するまでの時間も
長くなる。したがって、図6のような3次元マップに基
づいて制御期間tmax を設定するのが有効である。
エンジンに限らず、4サイクルエンジン等にも応用する
ことができる。
ジンの燃料噴射装置は、エンジン回転数をパラメータと
して燃料噴射量の増量補正制御を行う制御手段を備えた
エンジンの燃料噴射装置において、基準エンジン回転数
Aと、増量開始エンジン回転数Bと、増量停止エンジン
回転数Cとを定め、これらのエンジン回転数A,B,C
の関係がB<A<Cとなるように設定し、燃料噴射増量
補正制御の開始後、エンジン回転数NがAを上回った後
にBを下回ると燃料噴射増量補正を行い、NがC以上に
なった時点で燃料噴射増量補正を停止し、その後NがC
を下回る度に燃料噴射増量補正を行うという制御をエン
ジン始動時から所定の制御期間まで繰り返し実行するよ
うに上記制御手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
能エンジンでも、始動直後におけるエンジン回転数を容
易に安定させて不快なハンチング等を防止することがで
き、併せて高地や寒冷地等におけるエンジン始動性を向
上させ、しかも混合気の過濃化を防止することができ
る。
置は、燃料噴射増量補正制御のパラメータにエンジン温
度を加え、前記制御期間を、始動時のエンジン温度が低
い時ほど長く、始動時のエンジン温度が高い時ほど短く
設定する、あるいは前記制御期間を始動後のエンジン温
度の変化量に基づいて設定し、始動後のエンジン温度が
所定量増加するまで燃料噴射増量補正制御を実行するよ
うにした。
燃料噴射増量補正制御が、エンジンの暖機完了と同時に
終了するため、不必要な燃料噴射量の増量が行われるこ
とを防止することができる。
装置は、燃料噴射増量補正制御のパラメータにエンジン
温度と大気圧を加え、前記制御期間を、始動時のエンジ
ン温度と大気圧が低い時ほど長く、始動時のエンジン温
度と大気圧が高い時ほど短くした。
も、この条件変化に合った制御期間が設定されるので、
エンジン始動性が損なわれることがない。
ンに適用された例を示す構成図。
ジン回転数と燃料噴射増量補正の行われるタイミングと
の関係を表す線図、(B) はエンジン始動後の冷却水温度
の変化を表す線図。
される燃料噴射増量補正制御の演算処理の流れを示した
フローチャート。
を、始動時のエンジン温度が低い時ほど長く、始動時の
エンジン温度が高い時ほど短く設定したマップを表す
図。
を、始動後のエンジン温度の変化量に基づいて設定した
マップを表す図。
を、エンジン始動時におけるエンジン温度と大気圧が低
い時ほど長く、逆にエンジン温度と大気圧が高い時ほど
短く設定したマップを表す図。
量補正の行われるタイミングとの関係を表した線図。
量補正の行われるタイミングとの関係を表した線図。
Claims (4)
- 【請求項1】エンジン回転数Nをパラメータとして燃料
噴射量の増量補正制御を行う制御手段(2)を備えたエ
ンジンの燃料噴射装置において、基準エンジン回転数A
と、増量開始エンジン回転数Bと、増量停止エンジン回
転数Cとを定め、これらのエンジン回転数A,B,Cの
関係がB<A<Cとなるように設定し、燃料噴射増量補
正制御の開始後、エンジン回転数NがAを上回った後に
Bを下回ると燃料噴射増量補正を行い、NがC以上にな
った時点で燃料噴射増量補正を停止し、その後NがCを
下回る度に燃料噴射増量補正を行うという制御をエンジ
ン始動時から所定の制御期間tmaxまで繰り返し実行
するように上記制御手段(2)を構成したことを特徴と
するエンジンの燃料噴射装置1。 - 【請求項2】 燃料噴射増量補正制御のパラメータにエ
ンジン温度を加え、前記制御期間tmax を、始動時のエ
ンジン温度が低い時ほど長く、始動時のエンジン温度が
高い時ほど短く設定した請求項1に記載のエンジンの燃
料噴射装置1。 - 【請求項3】 燃料噴射増量補正制御のパラメータにエ
ンジン温度を加え、前記制御期間tmax を、始動後のエ
ンジン温度の変化量ΔTに基づいて設定し、始動後のエ
ンジン温度が所定量増加するまで燃料噴射増量補正制御
を実行するようにした請求項1に記載のエンジンの燃料
噴射装置1。 - 【請求項4】 燃料噴射増量補正制御のパラメータにエ
ンジン温度と大気圧を加え、前記制御期間tmax を、始
動時のエンジン温度と大気圧が低い時ほど長く、始動時
のエンジン温度と大気圧が高い時ほど短く設定した請求
項1に記載のエンジンの燃料噴射装置1。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12326996A JP3329658B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | エンジンの燃料噴射装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH09303172A JPH09303172A (ja) | 1997-11-25 |
JP3329658B2 true JP3329658B2 (ja) | 2002-09-30 |
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JP2015206320A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | トヨタ自動車株式会社 | エンジン制御装置 |
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- 1996-05-17 JP JP12326996A patent/JP3329658B2/ja not_active Expired - Fee Related
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