JP3329531B2 - インクジェット記録シート - Google Patents
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Description
るインクジェット記録シートに関するものであり、特
に、低湿時に生じる急激な印字後のインク受理層面側へ
のカール、すなわち印字後カールを抑制し、印字後の記
録シートの積載性に優れることを特徴とするインクジェ
ット記録シートに関するものである。
理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録シ
ートに付着させ、画像、文字などの記録を行なうもので
あり、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があり、漢
字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装置とし
て種々の用途に急速に普及している。
記録シートとして、通常の印刷や筆記に使われている上
質紙やコーテッド紙を使うことができるように、装置や
インク組成の面から種々の努力がなされてきた。しか
し、装置の高速化、高精細化あるいはフルカラー化など
のインクジェット記録装置の性能の向上や用途の拡大に
伴い、記録シートに対しても次のような高度な特性を併
せ持つことが要求されるようになった。 (1)通常記録装置で記録する際に広範囲の温湿度条件
下での搬送性に優れていること。 (2)表面に記録した画像の裏抜け、コックリングが防
止され、広範囲の温湿度条件下で高品位記録画像が得ら
れること。 (3)記録ドット濃度、画像濃度が高いこと。 (4)画像色彩性、鮮明性が良いこと。 (5)印字ドット形状が良いこと。 (6)インク吸収性が良いこと。 (7)記録画像の耐水性、耐光性、耐オゾン性などの画
像保存性が良いこと。 (8)コートタイプ記録シートでは、塗工層の接着性が
高く、粉落ちが少ないこと。 (9)記録シートそのものの黄変が起こりにくいこと。 (10)単色部でのドット径と比較して、重色部でのド
ット径がほとんど変わらず、重色部での滲み出しがほと
んどなく、高精細な記録画像が得られること。
目して、数多くの提案がなされている。例えば、特開平
2−270588号公報にはインク受理層が紙基材の表
裏面に分かれて形成されているインクジェット記録用紙
が開示され、特開昭62−282967号公報には、基
材上にインク保持層とインク輸送層とを有し、更にイン
ク保持層と同一または類似した物性を有するカール抑制
層を備えた例が開示されている。また、特開昭61−2
35184号公報には、インク受理層を備えた被記録材
にポリアクリルアミド等の樹脂からなるカール防止層を
設けた例が開示され、更に特開平4−298380号公
報には平板状の顔料と特定範囲のガラス転移点を有する
バインダーを含有する裏面層を設けることにより、印字
中の記録用紙のぼこつき現象を解消し、プリンターの通
紙適性を向上した例が開示されている。
備えた被記録材(特開昭62−282967号公報な
ど)は、カール抑制・防止により、また印字中の記録紙
のぼこつきを抑制する裏面層を備えた記録用紙(特開平
4−298380号公報など)は印字時の記録紙のぼこ
つき防止によりプリンターヘッドとの接触を改良して搬
送性の向上を図るものであるが、いずれもカットシート
を使用するプリンターにおいて、通紙時の問題は回避で
きるものの、低湿時に生じる急激な印字後の乾燥過程に
おける印字後カールを十分に抑制できるものではなく、
印字後カールが発生すると排紙トレイで記録シートの積
載不良が発生して紙詰まりの原因となったり、記録シー
トが筒化してしまって記録画像が見えないといった問題
点がある。
湿時の急激な乾燥過程で発生する印字後カールを生じず
優れた積載性を備えたインクジェット記録シートを提供
することを目的とする。
に、本発明は、支持体上に少なくとも1層以上のインク
受理層を有し、その反対面に少なくとも1層以上のバッ
クコート層を有するインクジェット記録シートにおい
て、該支持体が木材パルプと填料を主成分とし、ステキ
ヒトサイズ度が坪量90g/m 2 ベースで9〜50秒で
あり、該バックコート層が、顔料としてアスペクト比5
未満の粒状の加水ハロイサイトのみと、接着剤としてシ
リル変性ポリビニルアルコールのみを主成分とし、シリ
ル変性ポリビニルアルコールを加水ハロイサイト100
重量部に対して、5重量部以上20重量部以下含有する
ことを特徴とするインクジェット記録シートである。
て、バックコート層は粒状の加水ハロイサイトとシリル
変性ポリビニルアルコールから構成され、シリル変性ポ
リビニルアルコールを加水ハロイサイト100重量部に
対して、5重量部以上20重量部以下含有させることが
必要である。
シリル変性ポリビニルアルコールが低湿条件下で脱水し
て収縮することにより、印字後カールの発生とは反対面
のバックコート層側にカールを生じ、このカールが印字
後のインク受理層でのバインダー成分の脱水収縮に起因
するカールに抵抗するためと考えられる。また、シリル
変性ポリビニルアルコールの添加量は5重量部以上20
重量部以下が好ましく、添加量が5重量部未満では印字
後カールの抑制効果が得られず、20重量部を超えると
低湿条件下でのバックコート層側へのカールがが大きく
なりすぎ、プリンターでの通紙不良を生じてしまう。
使用した場合には、粒子の形状的特徴からバインダーの
収縮により顔料粒子の位置的なずれを生じ、低湿条件下
でのバックコート層側へのカールがが大きくなりすぎる
のに対し、アスペクト比5未満の粒状の加水ハロイサイ
トの使用は、顔料粒子の空隙へのシリル変性ポリビニル
アルコールの吸収が少なく、粒子間に効率的に皮膜形成
がなされ、粒子形状が粒状であることから、顔料粒子の
位置的ずれを生じることなくシリル変性ポリビニルアル
コールの収縮挙動のみが発現するものと考えられる
プと填料を主成分とし、ステキヒトサイズ度が坪量90
g/m2 ベースで9秒以上50秒以下であることが好ま
しく、サイズ度が9秒未満になるとバックコート層塗工
時に塗液中のバインダー成分の支持体への浸透が大きく
なり、乾燥時に十分な皮膜形成がなされず、目的とする
効果が得られない。一方、サイズ度が50秒を超えると
支持体中へのバインダー成分の浸透は抑制されるが、皮
膜形成が塗層表面に集中するため、低湿時のバインダー
収縮に起因するカールが大きくなりすぎ、通紙不良の原
因となってしまう。
ルシリカ、白色無機顔料、澱粉粒子、水性高分子バイン
ダー、カチオン性染料定着剤、その他添加剤が含有され
得る。前記白色無機顔料としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サ
チンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、擬ベ
ーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、
ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水
酸化マグネシウムなどが挙げられる。この中で、細孔容
積の大きい多孔質合成非晶質シリカが好ましい。
スターチ)、小麦、大麦、米、馬鈴薯(じゃがいも)、
キャッサバ(タピオカ)、甘藷(さつまいも)、サゴな
どの原料から製造されるもの、またはこれらを加工した
下記の(イ)〜(リ)を挙げることができ、米澱粉粉末
が特に好ましい。 (イ)次亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤で酸化して得
られる酸化澱粉。 (ロ)塩酸や硫酸などで処理した酸処理澱粉。 (ハ)酵素処理澱粉。 (ニ)過ヨウ素酸で反応させたジアルデヒド澱粉。 (ホ)アセチル化澱粉、尿素燐酸化澱粉、燐酸化澱粉な
どのエステル化澱粉。 (ヘ)ヒドロキシアルキル化澱粉、カルボキシアルキル
化澱粉などのエーテル化澱粉。 (ト)カチオン化澱粉。 (チ)ホルムアルデヒド架橋澱粉、エピクロルヒドリン
架橋澱粉、燐酸架橋澱粉などの架橋澱粉。 (リ)アクリル酸、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルなどのビニルモ
ノマーやエポキシド、エピスルフィド、イミン、ラクタ
ムなどの環式モノマーで活性点をつくった澱粉に重合し
て得られるグラフト重合澱粉。
ェット記録シートにおいて粒子形状を維持するために
は、冷水可溶性が無いかほとんどないものが好ましく、
40℃以下の水ではほぼ可溶性が無く、糊化開始温度が
50℃以上であることが望ましい。澱粉粒子径は、イン
クの吸収速度および吸収量と記録画像の品位とを共に適
当に確保するためには、体積平均粒子径1〜10μmの
範囲とするのが好ましい。
分子バインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル
化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
などのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋
白、ポリビニルアルコール、またはシリル変性ポリビニ
ルアルコールなどのポリビニルアルコール誘導体;ポリ
ビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アク
リル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体ま
たは共重合体などのアクリル系(共)重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合
体ラテックス;あるいはこれらの各種(共)重合体のカ
ルボキシ基などの官能基含有単量体による官能基変性
(共)重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂など
の熱硬化合成樹脂などの水性接着剤;ポリメチルメタク
リレートなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂を挙げ
ることができる。これらの水性高分子バインダーのう
ち、接着力の点から、ポリビニルアルコール、またはシ
リル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコ
ール誘導体が好ましい。
したときに解離してカチオン性を呈する1級〜3級アミ
ンまたは4級アンモニウム塩のモノマー、オリゴマー、
ポリマーを挙げることができ、好ましくは、オリゴマー
またはポリマーである。特に、コロイド滴定法によるカ
チオン荷電量が、1〜10meq./gのカチオン性染
料定着剤である。1meq./g未満では、水性インク
中の水溶性染料の定着性能が劣り、記録画像の耐水性が
低下する。また、10meq./gを越えた場合、少量
で記録画像の耐水性を向上できるが、記録画像の耐光性
や耐オゾン性が劣り、記録シートの黄変性が悪化する。
ク受理層における、前記のコロイダルシリカ、白色無機
顔料、澱粉粒子、水性高分子バインダー、カチオン性染
料定着剤はそれぞれ、1種または2種以上の混合物であ
ってもよい。
ロイダルシリカは白色無機顔料100重量部に対して1
0〜100重量部含まれていることが好ましく、さらに
好ましくは20〜50重量部である。澱粉粒子は10〜
100重量部、水性高分子バインダーは10〜100重
量部、そしてカチオン性染料定着剤は0.1〜5g/m
2 、カチオン荷電量として0.1〜50meq/m2 含
まれていることが好ましい。
剤、ポリマーサイズ剤、酸性サイズ剤等のサイズ剤の単
独または併用使用ができ、サイズ剤の定着剤としてカチ
オン化澱粉の使用が好ましい。内填填料はパルプ100
重量部に対して10重量部〜45重量部の使用が好まし
く、白色顔料として従来公知の顔料が単独あるいは併用
して用いられる。また、他に歩留向上剤、着色染料、着
色染料の定着剤としての硫酸バンド等の添加剤の使用も
何等差し支えない。
方法としては、例えば、パルプ繊維を離解してスラリー
とし、必要に応じて填料やサイズ剤、他の添加剤を添加
し、抄紙機で抄造し乾燥するか、または抄造後、澱粉や
高分子物質等の水溶性物質をサイズプレスし、乾燥して
マシンカレンダーをかけ、支持体シートを得た後、塗工
装置やサイズプレス装置を用いて少なくとも1層以上の
インク受理層およびバックコート層を設ける。インク受
理層およびバックコート層を設ける方法としては、オン
マシンコーター、オフマシンコーターのいずれでも良
い。塗工後、さらにカレンダー仕上げを行なう。インク
受理層の塗工量は5〜30g/m2 の範囲が好ましく、
バックコート層の塗工量は5〜15g/m2 の範囲が好
ましい。
る支持体、インク受理層およびバックコート層には、そ
の他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良
剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、防バイ
剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤、調色
染料等を適宣配合することもできる。
媒、その他の添加剤からなる記録液体である。着色剤と
しては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料
あるいは食品用色素等の水溶性染料が挙げられる。水性
インクの溶媒としては、水および水溶性の各種有機溶剤
が挙げられる。その他の添加剤としては、例えば、pH
調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力
調整剤、湿潤剤、界面活性剤および防錆剤が挙げられ
る。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
0mlCSFのNBKP8部から成るパルプスラリー
に、カチオン澱粉0.6部、重質炭酸カルシウム10
部、軽質炭酸カルシウム15部、アルキルケテンダイマ
ー0.05部を添加して、パルプスラリーのpHを8.
2に調節し、長網抄紙機で抄造乾燥し、続けてサイズプ
レスで溶解した酸化澱粉水溶液を固形分で両面5g/m
2 となるように含浸、乾燥し、さらにマシンカレンダー
仕上げをして坪量95g/m2 の塗工原紙を得た。得ら
れた塗工原紙のステキヒトサイズ度は10秒であった。
この塗工原紙の填料分布の多い面上に、コロイダルシリ
カ(スノーテックス−O、日産化学社製)20部、合成
非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳山曹達社
製)75部、米澱粉粉末(ミクロパール、島田化学社
製、平均粒子径4.9μm)25部、ポリビニルアルコ
ール(PVA117、クラレ社製)30部およびカチオ
ン性染料定着剤(スミレッツレジン1001、住友化学
社製、カチオン荷電量3.5meq./g)30部を配
合した濃度18%の塗工液をエアーナイフコーターで固
形分8g/m2 となるように塗工し、熱風の最高温度を
120℃以上として乾燥した。さらに、この塗工紙の他
の面に、バックコート層として、加水ハロイサイト(伊
那カオリン、大春化学工業所製、アスペクト比5未満、
平均粒子径5μm)100部、シリル変性ポリビニルア
ルコール(Rポリマー1130、クラレ社製)15部を
配合した濃度25%の塗工液をエアーナイフコーターで
固形分10g/m2 となるように塗工、乾燥した。さら
に、スーパーカレンダー仕上げをし、実施例1のインク
ジェット記録シートとした。
サイト(伊那カオリン、大春化学工業所製、アスペクト
比5未満、平均粒子径5μm)100部、シリル変性ポ
リビニルアルコール(Rポリマー1130、クラレ社
製)20部を配合した濃度20%の塗工液をエアーナイ
フコーターで固形分5g/m2 となるように塗工、乾燥
したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2のイン
クジェット記録シートを得た。
テッドカオリンクレー(ヌークレー、エンゲルハード社
製、アスペクト比5〜50、粒子径2〜20μm)10
0部、シリル変性ポリビニルアルコール(Rポリマー1
130、クラレ社製)15部を配合した濃度25%の塗
工液をエアーナイフコーターで固形分10g/m2 とな
るように塗工、乾燥したこと以外は実施例1と同様にし
て、比較例1のインクジェット記録シートを得た。
ーの添加量を0.3部としたこと以外は、実施例1と同
様にして、実施例4のインクジェット記録シートを得
た。得られた塗工原紙のステキヒトサイズ度は60秒で
あった。
ニルアルコールの添加量を3部としたこと以外は、実施
例1と同様にして比較例2のインクジェット記録シート
を得た。 比較例3 実施例1において、バックコート層として、加水ハロイ
サイト(伊那カオリン、大春化学工業所製、アスペクト
比5未満、平均粒子径5μm)100部、シリル変性ポ
リビニルアルコール(Rポリマー1130、クラレ社
製)25部を配合した濃度20%の塗工液をエアーナイ
フコーターで固形分10g/m2となるように塗工、乾
燥したこと以外は実施例1と同様にして、比較例3のイ
ンクジェット記録シートを得た。
0mlCSFのNBKP10部から成るパルプスラリー
に、カチオン澱粉0.8部、タルク15部、重質炭酸カ
ルシウム10部、軽質炭酸カルシウム15部、アルキル
ケテンダイマー0.1部を添加して、パルプスラリーの
pHを8.2に調節し、長網抄紙機で抄造乾燥し、続け
てサイズプレスで溶解した酸化澱粉水溶液を固形分で両
面5g/m2 となるように含浸、乾燥し、さらにマシン
カレンダー仕上げをして坪量90g/m2 の塗工原紙を
得た。得られた塗工原紙のステキヒトサイズ度は50秒
であった。この塗工原紙の填料分布の多い面上に、コロ
イダルシリカ(スノーテックス−O、日産化学社製)2
0部、合成非晶質シリカ(ファインシールX37B、徳
山曹達社製)75部、合成非晶質シリカ(サイロイド6
20、富士デヴィソン社製)25部、ポリビニルアルコ
ール(PVA117、クラレ社製)40部およびカチオ
ン性染料定着剤(スミレッツレジン1001、住友化学
社製、カチオン荷電量3.5meq./g)30部を配
合した濃度18%の塗工液をエアーナイフコーターで固
形分8g/m2 となるように塗工し、熱風の最高温度を
120℃以上として乾燥した。さらに、この塗工紙の他
の面に、バックコート層として、加水ハロイサイト(伊
那カオリン、大春化学工業所製、アスペクト比5未満、
平均粒子径5μm)100部、シリル変性ポリビニルア
ルコール(Rポリマー1130、クラレ社製)5部を配
合した濃度25%の塗工液をエアーナイフコーターで固
形分15g/m2 となるように塗工、乾燥した。さら
に、スーパーカレンダー仕上げをし、実施例3のインク
ジェット記録シートとした。
ニルアルコールのかわりに、ポリビニルアルコール(P
VA105、クラレ製)を使用したこと以外は実施例3
と同様にして、比較例4のインクジェット記録シートを
得た。
の測定は、下記の方法によって行なった。 (1)白紙カール 15℃10%RHの環境条件下に、インク受理層面を上
にして100枚積層して一日放置後、上部10枚につい
てシートの四隅の持ち上がりをスケールで 測定し、そ
の平均値で表示した。尚、インク受理層面側へのカール
は+表示で、バックコート層面側へのカールは−表示で
示した。白紙カールの状況としては、インク受理層面側
よりもバックコート層側へカールしているほうが、搬送
性においては好ましい。しかし、カールが10mmを超
えると搬送性不良を生じてしまう。 (2)印字後カール 15℃10%RHの環境条件下でカラーインクジェット
プリンター(IO−720、シャープ社製)を用いて、
A4サイズのシート全面にシアン単色でベタ印字を行
い、30分放置後の状態を観察した。 評価基準 a:四隅の持ち上がりが認められないか、認められても
記録画像全体が観察される。 b:四隅の持ち上がりが認められるが、記録画像の半分
以上が観察される。 c:記録シートが筒化しており、記録画像が全く観察で
きないか、観察できても半分以下。
クジェット複写機(ピクセルジェット、キヤノン社製)
のカセットに、インクジェット記録シートを50枚セッ
トし、10枚連続して黒ベタ画像をコピーした際の排紙
トレイ上での積載枚数を測定した。 評価基準 A:積載枚数が10枚。 B:積載枚数が8〜9枚。 C:積載枚数が7枚以下。
ジェット記録シートの性能の測定結果を表1に示す。
バックコート層が粒状の加水ハロイサイトとシリル変性
ポリビニルアルコールからなり、シリル変性ポリビニル
アルコールを加水ハロイサイト100重量部に対して、
5重量部以上20重量部以下含有することで低湿条件下
での印字後カールを抑制することで、印字後の筒化によ
る記録画像の観察不良の問題を解決すると共に、記録後
の排紙トレイ上での積載性に優れ、積載性不良に伴う排
紙障害を伴わずに連続記録することが可能となった。つ
まり、本発明により初めて、水性インクを用いてインク
ジェット記録する記録シートにおいて、低湿時の印字後
カールに優れ、特にカットシートを使用するインクジェ
ット記録装置において、低湿時においても記録後の積載
性に優れたインクジェット記録シートが提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層以上のインク
受理層を有し、その反対面に少なくとも1層以上のバッ
クコート層を有するインクジェット記録シートにおい
て、該支持体が木材パルプと填料を主成分とし、ステキ
ヒトサイズ度が坪量90g/m 2 ベースで9〜50秒で
あり、該バックコート層が、顔料としてアスペクト比5
未満の粒状の加水ハロイサイトのみと、接着剤としてシ
リル変性ポリビニルアルコールのみを主成分とし、該シ
リル変性ポリビニルアルコールを該加水ハロイサイト1
00重量部に対して、5重量部以上20重量部以下含有
することを特徴とするインクジェット記録シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24796693A JP3329531B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | インクジェット記録シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24796693A JP3329531B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | インクジェット記録シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07101141A JPH07101141A (ja) | 1995-04-18 |
JP3329531B2 true JP3329531B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=17171208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24796693A Expired - Lifetime JP3329531B2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | インクジェット記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329531B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP24796693A patent/JP3329531B2/ja not_active Expired - Lifetime
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