JP3326363B2 - マイクロ波検出器 - Google Patents
マイクロ波検出器Info
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- JP3326363B2 JP3326363B2 JP15754097A JP15754097A JP3326363B2 JP 3326363 B2 JP3326363 B2 JP 3326363B2 JP 15754097 A JP15754097 A JP 15754097A JP 15754097 A JP15754097 A JP 15754097A JP 3326363 B2 JP3326363 B2 JP 3326363B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波検出器
に関するもので、より具体的には、計測機器などから発
せられるマイクロ波が、変調波方式と非変調波(連続
波)方式のいずれでも受信可能とするマイクロ波検出器
において、受信したマイクロ波がどちらの方式を用いて
発せられたものかを弁別することのできる機能を備えた
マイクロ波検出器であって、特にスイープ方式のマイク
ロ波検出器に適したものに関する。
に関するもので、より具体的には、計測機器などから発
せられるマイクロ波が、変調波方式と非変調波(連続
波)方式のいずれでも受信可能とするマイクロ波検出器
において、受信したマイクロ波がどちらの方式を用いて
発せられたものかを弁別することのできる機能を備えた
マイクロ波検出器であって、特にスイープ方式のマイク
ロ波検出器に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】レーダー式スピード測定器から発射され
たマイクロ波を検出してアラームを発生するように構成
されたマイクロ波検出器が従来から知られている。一般
的な交通監視用レーダー式スピード測定器の場合には、
10GHz帯(Xバンド),24GHz帯(Kバン
ド),35GHz帯(Kaバンド)のいずれかの帯域の
マイクロ波を使用している。
たマイクロ波を検出してアラームを発生するように構成
されたマイクロ波検出器が従来から知られている。一般
的な交通監視用レーダー式スピード測定器の場合には、
10GHz帯(Xバンド),24GHz帯(Kバン
ド),35GHz帯(Kaバンド)のいずれかの帯域の
マイクロ波を使用している。
【0003】この種のスピード測定器からのマイクロ波
を検出対象とするマイクロ波検出器は、各バンドのマイ
クロ波をスーパーヘテロダイン方式の受信回路で受信
し、受信したマイクロ波の電界強度が一定のレベル以上
の場合には目的とするマイクロ波と判断し、アラーム等
の警報を出力するようになっている。なお、従来用いら
れているマイクロ波は、非変調の連続波となっている。
を検出対象とするマイクロ波検出器は、各バンドのマイ
クロ波をスーパーヘテロダイン方式の受信回路で受信
し、受信したマイクロ波の電界強度が一定のレベル以上
の場合には目的とするマイクロ波と判断し、アラーム等
の警報を出力するようになっている。なお、従来用いら
れているマイクロ波は、非変調の連続波となっている。
【0004】また、最近では、H型速度測定器(Hシス
テム)と呼称されるパルス変調をかけたマイクロ波(パ
ルス変調波)を間欠的に発射し、それに基づいて所定の
車両を検出するシステムもある。
テム)と呼称されるパルス変調をかけたマイクロ波(パ
ルス変調波)を間欠的に発射し、それに基づいて所定の
車両を検出するシステムもある。
【0005】従って、目的とするマイクロ波を検出する
ためには、変調されたマイクロ波と非変調のマイクロ波
のいずれも検出できるようになっていなければならない
が、従来の非変調のマイクロ波を検出するスーパーヘテ
ロダイン方式の受信回路を用い、目的のマイクロ波を受
信したか否かを弁別するしきい値を調整することによ
り、そのままパルス変調波も検出できる。
ためには、変調されたマイクロ波と非変調のマイクロ波
のいずれも検出できるようになっていなければならない
が、従来の非変調のマイクロ波を検出するスーパーヘテ
ロダイン方式の受信回路を用い、目的のマイクロ波を受
信したか否かを弁別するしきい値を調整することによ
り、そのままパルス変調波も検出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のマイクロ波検出器では、変調方式/非変調方式のいず
れの方式のマイクロ波であっても、目的とする周波数帯
域に一定の電界強度以上のマイクロ波が存在するとそれ
を検出することができるものの、それが非変調方式によ
るものか否かを弁別することはできなかった。
のマイクロ波検出器では、変調方式/非変調方式のいず
れの方式のマイクロ波であっても、目的とする周波数帯
域に一定の電界強度以上のマイクロ波が存在するとそれ
を検出することができるものの、それが非変調方式によ
るものか否かを弁別することはできなかった。
【0007】一方、上記以外のマイクロ波を発する計測
器も各種存在し、一例を挙げると、例えば自動ドアの人
検出用の装置がある。そして、係る装置に用いられるマ
イクロ波の周波数も、上記したXバンドとなっている。
その結果、従来は、目的とする周波数帯域のマイクロ波
を検出した場合であっても、それが自動ドアなどの真の
目的とするマイクロ波であるか否かを、受信信号にのみ
基づいて弁別することはできなかった。
器も各種存在し、一例を挙げると、例えば自動ドアの人
検出用の装置がある。そして、係る装置に用いられるマ
イクロ波の周波数も、上記したXバンドとなっている。
その結果、従来は、目的とする周波数帯域のマイクロ波
を検出した場合であっても、それが自動ドアなどの真の
目的とするマイクロ波であるか否かを、受信信号にのみ
基づいて弁別することはできなかった。
【0008】従って、目的とする周波数帯域のマイクロ
波を検出した場合には、警報を発するため、例えば上記
自動ドア用のマイクロ波が多数存在する街中などを走行
中には、目的とするマイクロ波以外の上記自動ドア用の
マイクロ波に基づいて警報されることが多く、警報に対
する注意力が麻痺していくおそれがあり、肝心の目的と
するマイクロ波に基づく警報が発せられても、それに対
する対応が遅れるおそれがある。
波を検出した場合には、警報を発するため、例えば上記
自動ドア用のマイクロ波が多数存在する街中などを走行
中には、目的とするマイクロ波以外の上記自動ドア用の
マイクロ波に基づいて警報されることが多く、警報に対
する注意力が麻痺していくおそれがあり、肝心の目的と
するマイクロ波に基づく警報が発せられても、それに対
する対応が遅れるおそれがある。
【0009】そこで本発明者は、自動ドア用のマイクロ
波は非変調方式のマイクロ波を用いており、目的とする
マイクロ波は変調方式と非変調方式の両方が使われると
ともに、最近では変調方式のものが多く使われつつある
現状に着目した。すなわち、受信したマイクロ波が変調
方式であると、それは目的とするマイクロ波であるとい
える。また、マイクロ波が非変調方式の場合には、自動
ドア用などのおそれが高いが、目的とするマイクロ波の
可能性も残っているといえる。
波は非変調方式のマイクロ波を用いており、目的とする
マイクロ波は変調方式と非変調方式の両方が使われると
ともに、最近では変調方式のものが多く使われつつある
現状に着目した。すなわち、受信したマイクロ波が変調
方式であると、それは目的とするマイクロ波であるとい
える。また、マイクロ波が非変調方式の場合には、自動
ドア用などのおそれが高いが、目的とするマイクロ波の
可能性も残っているといえる。
【0010】そこで、受信したマイクロ波が変調方式に
よるものか、非変調方式によるものかを識別できれば、
出力された警報に対する信頼性が増す。さらに、変調方
式の場合には、電波の性質上受信しにくく、また、断続
的にマイクロ波が発せられているので、停止区間中にも
車両が走行することから、変調方式のマイクロ波を受信
した場合には、すでに発信源に接近しているおそれもあ
り、早急に対応をとる必要がある。係る点からも変調/
非変調方式を識別できると好ましく、マイクロ波検出器
の性能が向上する。
よるものか、非変調方式によるものかを識別できれば、
出力された警報に対する信頼性が増す。さらに、変調方
式の場合には、電波の性質上受信しにくく、また、断続
的にマイクロ波が発せられているので、停止区間中にも
車両が走行することから、変調方式のマイクロ波を受信
した場合には、すでに発信源に接近しているおそれもあ
り、早急に対応をとる必要がある。係る点からも変調/
非変調方式を識別できると好ましく、マイクロ波検出器
の性能が向上する。
【0011】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡単な構成により現在受信している受信信号が変調
/非変調のいずれの方式で発せられたものかを精度良く
識別することのできるマイクロ波検出器を提供するもの
である。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、簡単な構成により現在受信している受信信号が変調
/非変調のいずれの方式で発せられたものかを精度良く
識別することのできるマイクロ波検出器を提供するもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るマイクロ波検出器では、アンテナを
介して受信した受信信号を中間周波信号に変換する変換
手段と、その変換手段により得られた中間周波信号から
目的とする周波数帯域のマイクロ波を検波する検波手段
と、その検波手段から出力される検波信号に基づいて一
定レベル以上の目的とするマイクロ波が存在すると判断
する検出手段と、その検出手段から出力される検出信号
に基づいて警報出力する警報手段とを備えたマイクロ波
検出器を前提とする。そして、前記検波手段から出力さ
れる検波信号を取得し、その検波信号を基準値と比較す
る比較手段をさらに備え、その基準値は、非変調方式の
マイクロ波の検波出力よりも小さく、変調波方式のマイ
クロ波の検波出力よりも大きい所定の値に設定し、その
比較手段の出力に基づいて現在受信されたマイクロ波が
変調方式によるものか非変調方式によるものかを弁別す
る信号識別回路をさらに備えるようにした(請求項
1)。
ため、本発明に係るマイクロ波検出器では、アンテナを
介して受信した受信信号を中間周波信号に変換する変換
手段と、その変換手段により得られた中間周波信号から
目的とする周波数帯域のマイクロ波を検波する検波手段
と、その検波手段から出力される検波信号に基づいて一
定レベル以上の目的とするマイクロ波が存在すると判断
する検出手段と、その検出手段から出力される検出信号
に基づいて警報出力する警報手段とを備えたマイクロ波
検出器を前提とする。そして、前記検波手段から出力さ
れる検波信号を取得し、その検波信号を基準値と比較す
る比較手段をさらに備え、その基準値は、非変調方式の
マイクロ波の検波出力よりも小さく、変調波方式のマイ
クロ波の検波出力よりも大きい所定の値に設定し、その
比較手段の出力に基づいて現在受信されたマイクロ波が
変調方式によるものか非変調方式によるものかを弁別す
る信号識別回路をさらに備えるようにした(請求項
1)。
【0013】ここで、変換手段は、実施の形態では、両
ミキサ13,15,両局部発振器12,14並びにスイ
ープ制御回路17等により構成される。なお、実施の形
態では、ダブルスーパーヘテロダイン方式の例を示した
が、シングルスーパーヘテロダイン方式でもよく、具体
的な受信回路は各種のものを用いることができる。ま
た、検波手段は実施の形態ではFM検波回路16に対応
し、検出手段はパルス検出回路18に相当する。さら
に、警報手段は、アラーム回路19とブザー19aによ
り実現されている。また、本発明の要部構成となる比較
手段は、実施の形態ではコンパレータ23に対応する。
ミキサ13,15,両局部発振器12,14並びにスイ
ープ制御回路17等により構成される。なお、実施の形
態では、ダブルスーパーヘテロダイン方式の例を示した
が、シングルスーパーヘテロダイン方式でもよく、具体
的な受信回路は各種のものを用いることができる。ま
た、検波手段は実施の形態ではFM検波回路16に対応
し、検出手段はパルス検出回路18に相当する。さら
に、警報手段は、アラーム回路19とブザー19aによ
り実現されている。また、本発明の要部構成となる比較
手段は、実施の形態ではコンパレータ23に対応する。
【0014】本発明によれば、非変調波と変調波では、
同一の電界強度であっても前者の方が検波出力が大きく
なる(飽和しないため)。従って、比較手段で検波信号
を基準値と比較することにより、受信しているマイクロ
波が変調方式によるものか、非変調方式によるものかの
識別ができる。そして、より確実に識別するためには、
以下に示す各構成のようにすることである。
同一の電界強度であっても前者の方が検波出力が大きく
なる(飽和しないため)。従って、比較手段で検波信号
を基準値と比較することにより、受信しているマイクロ
波が変調方式によるものか、非変調方式によるものかの
識別ができる。そして、より確実に識別するためには、
以下に示す各構成のようにすることである。
【0015】すなわち、前記信号識別回路は、前記比較
手段の出力が継続してONが出力された時に、検出した
マイクロ波は非変調方式によるものと判定する判定手段
(実施の形態では判定回路25)をさらに備えて構成す
るとよい(請求項2)。すなわち、ノイズその他の影響
により、単発的に比較手段の出力が変化するおそれがあ
るが、マイクロ波の受信信号に基づくものであると、定
期的に継続してパルスがONになる。従って、単発でO
Nになっただけのものは、対象物でないと判断すること
により、誤判別を抑制するようにしている。なお、継続
してONとは、ON状態が継続するのではなく、ある所
定の期間内でパルスがONになる状態が続くことを意味
し、ONになる期間は必ずしも一定ではない。
手段の出力が継続してONが出力された時に、検出した
マイクロ波は非変調方式によるものと判定する判定手段
(実施の形態では判定回路25)をさらに備えて構成す
るとよい(請求項2)。すなわち、ノイズその他の影響
により、単発的に比較手段の出力が変化するおそれがあ
るが、マイクロ波の受信信号に基づくものであると、定
期的に継続してパルスがONになる。従って、単発でO
Nになっただけのものは、対象物でないと判断すること
により、誤判別を抑制するようにしている。なお、継続
してONとは、ON状態が継続するのではなく、ある所
定の期間内でパルスがONになる状態が続くことを意味
し、ONになる期間は必ずしも一定ではない。
【0016】また、前記比較手段に与える基準値は、マ
イクロ波受信中のみ変調方式と非変調方式を弁別できる
所定のレベルとなり、マイクロ波非受信中は前記基準値
のレベルを変更し判別動作しないようにするとよい(請
求項3)。実施の形態では、受信信号に基づいて基準電
圧を変更する基準電圧発生回路24により実現されてい
る。このようにすることにより、マイクロ波を受信して
いる時のみ判断することができ、無用な情報に基づく誤
判別をすることを可及的に抑制できる。
イクロ波受信中のみ変調方式と非変調方式を弁別できる
所定のレベルとなり、マイクロ波非受信中は前記基準値
のレベルを変更し判別動作しないようにするとよい(請
求項3)。実施の形態では、受信信号に基づいて基準電
圧を変更する基準電圧発生回路24により実現されてい
る。このようにすることにより、マイクロ波を受信して
いる時のみ判断することができ、無用な情報に基づく誤
判別をすることを可及的に抑制できる。
【0017】さらにまた、前記検波手段から出力される
電界強度に応じたシグナル出力を取得し、そのシグナル
出力と、前記比較手段に基づいて得られた判定結果とに
基づいて最終的な変調方式か非変調方式かの識別をする
ようにしてもよい(請求項4)。実施の形態では、係る
識別をCPU22が行っている。
電界強度に応じたシグナル出力を取得し、そのシグナル
出力と、前記比較手段に基づいて得られた判定結果とに
基づいて最終的な変調方式か非変調方式かの識別をする
ようにしてもよい(請求項4)。実施の形態では、係る
識別をCPU22が行っている。
【0018】そして、上記した各構成において、前記警
報手段は、複数種の警報を発するようにし、前記信号識
別回路による識別結果が、変調方式か非変調方式かによ
り、警報の種類を異ならせるようにしてもよい(請求項
5)。すなわち、変調方式であれば、目的とするマイク
ロ波であると判断でき、非変調方式の場合には目的とす
るマイクロ波でない場合が多いと判断できる。従って、
係る目的とするマイクロ波の可能性に応じて警報を異な
らせることにより、運転者等に適切な情報を与えること
ができ、それに基づき運転者はスムーズな対応ができる
ようになる。また、目的でないマイクロ波に基づいて警
報が多発しても、運転者は警報に麻痺することが可及的
に抑制できる。
報手段は、複数種の警報を発するようにし、前記信号識
別回路による識別結果が、変調方式か非変調方式かによ
り、警報の種類を異ならせるようにしてもよい(請求項
5)。すなわち、変調方式であれば、目的とするマイク
ロ波であると判断でき、非変調方式の場合には目的とす
るマイクロ波でない場合が多いと判断できる。従って、
係る目的とするマイクロ波の可能性に応じて警報を異な
らせることにより、運転者等に適切な情報を与えること
ができ、それに基づき運転者はスムーズな対応ができる
ようになる。また、目的でないマイクロ波に基づいて警
報が多発しても、運転者は警報に麻痺することが可及的
に抑制できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好適な一実施の
形態を示している。同図に示すように、このマイクロ波
検出器の回路構成は以下に詳述する受信回路部10と識
別回路部20とに分かれる。
形態を示している。同図に示すように、このマイクロ波
検出器の回路構成は以下に詳述する受信回路部10と識
別回路部20とに分かれる。
【0020】受信回路部10は、ダブルスーパーヘテロ
ダイン式受信回路を含んでいる。すなわち、ホーンアン
テナ11によって受信された受信信号と第1局部発振器
12の出力とが第1ミキサ13にて周波数混合される。
これによって得られた第1中間周波信号と第2局部発振
器14の出力とが第2ミキサ15にて周波数混合され、
その出力がFM検波回路16に入力される。そして、本
形態では、XバンドとKバンドの両方を受信させるべ
く、第1中間周波信号の周波数が1.050GHzにな
り、また第2中間周波信号の周波数が10.7MHzに
なるように変換する。しかも、第2中間周波信号の周波
数は、上記周波数を基準に所定の範囲内でスイープす
る。よって、第1局部発振器12は、11.575GH
z(一定)の周波数の正弦波を出力するものを用いる。
また、第2局部発振器14は、VCO(電圧制御発振
器)を用いて構成し、スイープ制御回路17からの制御
電圧に基づいて1.0357から1.0643GHzま
で繰り返しスイープするようにしている。そして、繰り
返すタイミングとしては、連続してもよいし、一定の間
隔をおいて間欠的に行うようにしてももちろんよい。さ
らに、目的とするマイクロ波を検出した場合には、スイ
ープを一時的に停止する(スイープストップする)よう
にしている。
ダイン式受信回路を含んでいる。すなわち、ホーンアン
テナ11によって受信された受信信号と第1局部発振器
12の出力とが第1ミキサ13にて周波数混合される。
これによって得られた第1中間周波信号と第2局部発振
器14の出力とが第2ミキサ15にて周波数混合され、
その出力がFM検波回路16に入力される。そして、本
形態では、XバンドとKバンドの両方を受信させるべ
く、第1中間周波信号の周波数が1.050GHzにな
り、また第2中間周波信号の周波数が10.7MHzに
なるように変換する。しかも、第2中間周波信号の周波
数は、上記周波数を基準に所定の範囲内でスイープす
る。よって、第1局部発振器12は、11.575GH
z(一定)の周波数の正弦波を出力するものを用いる。
また、第2局部発振器14は、VCO(電圧制御発振
器)を用いて構成し、スイープ制御回路17からの制御
電圧に基づいて1.0357から1.0643GHzま
で繰り返しスイープするようにしている。そして、繰り
返すタイミングとしては、連続してもよいし、一定の間
隔をおいて間欠的に行うようにしてももちろんよい。さ
らに、目的とするマイクロ波を検出した場合には、スイ
ープを一時的に停止する(スイープストップする)よう
にしている。
【0021】また、FM検波回路16は、第2中間周波
信号を増幅するとともに、検波するもので、所定の周波
数のマイクロ波を受信していない時には出力がなく(ホ
ワイトノイズが出力される)、マイクロ波を受信した場
合には、所定の検出特性(Sカーブ特性)が出力され
る。
信号を増幅するとともに、検波するもので、所定の周波
数のマイクロ波を受信していない時には出力がなく(ホ
ワイトノイズが出力される)、マイクロ波を受信した場
合には、所定の検出特性(Sカーブ特性)が出力され
る。
【0022】パルス検出回路18はFM検波回路16の
出力を監視し、検波出力中にマイクロ波の受信信号があ
ったか否かを弁別する。具体的には、例えばコンパレー
タなどにより構成でき、FM検波回路16の出力に対し
てしきい値制御し、その出力がしきい値以上の時にパル
スがONになり、マイクロ波を検出したと判断するよう
にすることができる。そして、このパルスONを受け
て、アラーム回路19を動作させ、ブザー19aを鳴ら
すようにしている。なお、係る受信回路部10の構成
は、従来公知のものである。
出力を監視し、検波出力中にマイクロ波の受信信号があ
ったか否かを弁別する。具体的には、例えばコンパレー
タなどにより構成でき、FM検波回路16の出力に対し
てしきい値制御し、その出力がしきい値以上の時にパル
スがONになり、マイクロ波を検出したと判断するよう
にすることができる。そして、このパルスONを受け
て、アラーム回路19を動作させ、ブザー19aを鳴ら
すようにしている。なお、係る受信回路部10の構成
は、従来公知のものである。
【0023】識別回路部20は、まずFM検波回路16
のSメータ出力(シグナルレベル出力)をA/D変換器
21を介してCPU22に与えるようになっている。こ
れにより、受信した信号の電界強度に関する情報がCP
U22に取り込まれる。
のSメータ出力(シグナルレベル出力)をA/D変換器
21を介してCPU22に与えるようになっている。こ
れにより、受信した信号の電界強度に関する情報がCP
U22に取り込まれる。
【0024】また、FM検波回路16の検波出力をコン
パレータ23の一方の非反転入力端子へ与える。そし
て、このコンパレータ23の反転入力端子には、基準電
圧発生回路24が接続されている。これにより、その基
準電圧発生回路24により生成される基準電圧と、上記
検波出力とがコンパレータ23で比較される。そして、
検波出力が基準電圧以上の時に出力がHとなる。さらに
コンパレータ23の出力は、判定回路25に与えられ
る。
パレータ23の一方の非反転入力端子へ与える。そし
て、このコンパレータ23の反転入力端子には、基準電
圧発生回路24が接続されている。これにより、その基
準電圧発生回路24により生成される基準電圧と、上記
検波出力とがコンパレータ23で比較される。そして、
検波出力が基準電圧以上の時に出力がHとなる。さらに
コンパレータ23の出力は、判定回路25に与えられ
る。
【0025】この判定回路25は、ディレイタイマーを
備えており、コンパレータ23の出力がHからLに落ち
てもすぐには判定回路25の出力が反転しないようにし
ている。これにより、ノイズ・誤動作により単発的にコ
ンパレータ23の出力がLに落ちても判定回路25の出
力は変化せず、誤動作を防止している。換言すると、継
続してコンパレータ23の出力がLになると、判定回路
25の出力が判定するようにしている。
備えており、コンパレータ23の出力がHからLに落ち
てもすぐには判定回路25の出力が反転しないようにし
ている。これにより、ノイズ・誤動作により単発的にコ
ンパレータ23の出力がLに落ちても判定回路25の出
力は変化せず、誤動作を防止している。換言すると、継
続してコンパレータ23の出力がLになると、判定回路
25の出力が判定するようにしている。
【0026】そして、この判定回路25の出力がCPU
22に与えられ、CPU22では、その判定回路25の
出力と、A/D変換器21を介して与えられる受信信号
の電界強度に基づいて、受信したマイクロ波が、非変調
方式によるものか変調方式によるものかにつて判断し、
その判断結果をアラーム回路19に与え、方式の相違に
よりアラームの種類を変更するようにしている。
22に与えられ、CPU22では、その判定回路25の
出力と、A/D変換器21を介して与えられる受信信号
の電界強度に基づいて、受信したマイクロ波が、非変調
方式によるものか変調方式によるものかにつて判断し、
その判断結果をアラーム回路19に与え、方式の相違に
よりアラームの種類を変更するようにしている。
【0027】さらに本形態では、パルス検出回路18の
出力を基準電圧発生回路24及びCPU22に与えるよ
うにしている。すなわち、基準電圧発生回路24は、電
源電圧Vccを分圧するための2つの抵抗R1,R2
と、アース側の抵抗R2に並列接続されたスイッチSと
を備え、パルス検出回路18の出力信号に基づいてスイ
ッチSを開閉するようにしている。つまり、パルス検出
回路18の出力がON(マイクロ波受信)の時にはスイ
ッチSを開いてコンパレータ23の基準電圧(しきい
値)として分圧電圧を与えるようにし、パルス検出回路
18の出力がOFF(マイクロ波なし)の時にはスイッ
チSを閉じて抵抗R2を短絡させ、コンパレータ23の
基準電圧を0にするようにしている。なお、このように
基準電圧を0にするのは、検波信号の下側のピークに基
づいて信号の有無を判断するようにしたためであり、逆
に上側にピークに基づいて信号の有無を判断するように
したものの場合には、例えば抵抗R1に並列にスイッチ
Sを取り付け、信号非受信時には基準電圧を電源電圧に
することにより対応できる。
出力を基準電圧発生回路24及びCPU22に与えるよ
うにしている。すなわち、基準電圧発生回路24は、電
源電圧Vccを分圧するための2つの抵抗R1,R2
と、アース側の抵抗R2に並列接続されたスイッチSと
を備え、パルス検出回路18の出力信号に基づいてスイ
ッチSを開閉するようにしている。つまり、パルス検出
回路18の出力がON(マイクロ波受信)の時にはスイ
ッチSを開いてコンパレータ23の基準電圧(しきい
値)として分圧電圧を与えるようにし、パルス検出回路
18の出力がOFF(マイクロ波なし)の時にはスイッ
チSを閉じて抵抗R2を短絡させ、コンパレータ23の
基準電圧を0にするようにしている。なお、このように
基準電圧を0にするのは、検波信号の下側のピークに基
づいて信号の有無を判断するようにしたためであり、逆
に上側にピークに基づいて信号の有無を判断するように
したものの場合には、例えば抵抗R1に並列にスイッチ
Sを取り付け、信号非受信時には基準電圧を電源電圧に
することにより対応できる。
【0028】また、CPU22は、パルス検出回路18
の出力がON(マイクロ波受信)の時にスイープ制御回
路17に対して検出信号を送り、一定時間スイープスト
ップさせるようにしている。さらに、スイープを間欠的
に送る場合には、スイープ開始時のタイミング信号もC
PU22からスイープ制御回路17に送るようにしてい
る。
の出力がON(マイクロ波受信)の時にスイープ制御回
路17に対して検出信号を送り、一定時間スイープスト
ップさせるようにしている。さらに、スイープを間欠的
に送る場合には、スイープ開始時のタイミング信号もC
PU22からスイープ制御回路17に送るようにしてい
る。
【0029】一方、判定回路25の内部構造は、図2に
示すようになっている。同図に示すように、比較器25
aを有し、比較手段たるコンパレータ23の出力を比較
器25aの反転入力端子に与えるようにしている。そし
て、この反転入力端子とコンパレータ23との間には、
電源電圧とアース間に直列接続された抵抗R3とコンデ
ンサCの接続点が連結されている。また、比較器25a
の非反転入力端子には、抵抗R4,R5の分圧回路によ
り分圧された電圧が基準電圧として与えられるようにな
っている。
示すようになっている。同図に示すように、比較器25
aを有し、比較手段たるコンパレータ23の出力を比較
器25aの反転入力端子に与えるようにしている。そし
て、この反転入力端子とコンパレータ23との間には、
電源電圧とアース間に直列接続された抵抗R3とコンデ
ンサCの接続点が連結されている。また、比較器25a
の非反転入力端子には、抵抗R4,R5の分圧回路によ
り分圧された電圧が基準電圧として与えられるようにな
っている。
【0030】これにより、抵抗R4,R5の抵抗比を適
宜に設定することにより、コンパレータ23の出力がH
の時は比較器25a(判定回路25)の出力はLとな
り、コンパレータ23の出力がLになると比較器25a
(判定回路25)の出力はHとなる。さらに、本形態で
は、比較器25aの入力端子とアース間にコンデンサC
があるため、コンパレータ23がLに落ちてもすぐには
コンデンサCの端子電圧が抵抗R4,R5で形成される
基準電圧以下にはならず、次のように動作する。
宜に設定することにより、コンパレータ23の出力がH
の時は比較器25a(判定回路25)の出力はLとな
り、コンパレータ23の出力がLになると比較器25a
(判定回路25)の出力はHとなる。さらに、本形態で
は、比較器25aの入力端子とアース間にコンデンサC
があるため、コンパレータ23がLに落ちてもすぐには
コンデンサCの端子電圧が抵抗R4,R5で形成される
基準電圧以下にはならず、次のように動作する。
【0031】つまり、コンパレータ23の出力がHの時
にコンデンサCが充電される。そしてコンパレータ23
がLに落ちると、コンデンサCがコンパレータ23の出
力端子側を経由して放電される。そして、コンデンサC
から所定量放電されて初めて比較器25aの出力がHに
反転する。そして、後述するように、所定のマイクロ波
を受信していてもコンパレータ23の出力は、Lを保持
するのではなく、ごく短い時間だけLに落ち、その後す
ぐにHに復帰するので通常は1回コンパレータ23の出
力がLに落ちただけではコンデンサCが十分放電され
ず、よって判定回路25の出力も反転しない。また、何
らかの原因により一度コンパレータ23の出力がLに落
ちて、コンデンサCから所定量放電されても、その後コ
ンパレータ23の出力がHを保持すると、コンデンサC
に充電されて、もとの満充電状態に復帰する。従って、
一定時間内で継続して繰り返しコンパレータ23の出力
がLに落ちることにより、初めて判定回路25の出力が
Hに反転する。
にコンデンサCが充電される。そしてコンパレータ23
がLに落ちると、コンデンサCがコンパレータ23の出
力端子側を経由して放電される。そして、コンデンサC
から所定量放電されて初めて比較器25aの出力がHに
反転する。そして、後述するように、所定のマイクロ波
を受信していてもコンパレータ23の出力は、Lを保持
するのではなく、ごく短い時間だけLに落ち、その後す
ぐにHに復帰するので通常は1回コンパレータ23の出
力がLに落ちただけではコンデンサCが十分放電され
ず、よって判定回路25の出力も反転しない。また、何
らかの原因により一度コンパレータ23の出力がLに落
ちて、コンデンサCから所定量放電されても、その後コ
ンパレータ23の出力がHを保持すると、コンデンサC
に充電されて、もとの満充電状態に復帰する。従って、
一定時間内で継続して繰り返しコンパレータ23の出力
がLに落ちることにより、初めて判定回路25の出力が
Hに反転する。
【0032】さらに、本形態では、アラーム回路19
は、複数種の警報を出力できるようになっており、CP
U22から与えられる識別結果に基づく制御信号に応じ
て警報を切り替えるようにしている。つまり、いずれも
ブザー19aを鳴らす点では同じであるが、音量を変え
たり、周波数を変えたりすることにより、通常の警報
と、緊急時警報の2種類を切り替えることができるよう
になっている。
は、複数種の警報を出力できるようになっており、CP
U22から与えられる識別結果に基づく制御信号に応じ
て警報を切り替えるようにしている。つまり、いずれも
ブザー19aを鳴らす点では同じであるが、音量を変え
たり、周波数を変えたりすることにより、通常の警報
と、緊急時警報の2種類を切り替えることができるよう
になっている。
【0033】次に、上記した各構成のさらに詳細な説明
をしつつ、本形態の動作原理・作用を説明する。図3は
非変調方式の通常のマイクロ波(通常波)の検波出力の
一例を示し、図4は変調方式のマイクロ波(H波)の検
波出力の一例を示している。両波形は、ほぼ同一の受信
電界強度に対する1回のスイープにおける検波出力であ
り、縦軸及び横軸のレンジは、ともに同じにしてある。
をしつつ、本形態の動作原理・作用を説明する。図3は
非変調方式の通常のマイクロ波(通常波)の検波出力の
一例を示し、図4は変調方式のマイクロ波(H波)の検
波出力の一例を示している。両波形は、ほぼ同一の受信
電界強度に対する1回のスイープにおける検波出力であ
り、縦軸及び横軸のレンジは、ともに同じにしてある。
【0034】H波の場合には、非常に短い周期で電波の
ON−OFFを繰り返しているので、通常波に比べて発
振源の全体の電波発振レベルが低い。そして、H波の場
合には、ある一定の受信電界強度以上となると中間周波
数が一定となり、検波出力の振幅は変化しなくなるが、
通常波の場合には、受信電界強度が大きくなるのに比例
して中間周波数も変化し、検波出力の振幅も飽和するこ
となく増大する。従って、両図からも明らかなように、
FM検波回路の出力波形は、受信電界強度が一定以上の
時には、通常波の検波出力信号の振幅は大きく、H波の
検出出力信号の振幅は小さくなる。
ON−OFFを繰り返しているので、通常波に比べて発
振源の全体の電波発振レベルが低い。そして、H波の場
合には、ある一定の受信電界強度以上となると中間周波
数が一定となり、検波出力の振幅は変化しなくなるが、
通常波の場合には、受信電界強度が大きくなるのに比例
して中間周波数も変化し、検波出力の振幅も飽和するこ
となく増大する。従って、両図からも明らかなように、
FM検波回路の出力波形は、受信電界強度が一定以上の
時には、通常波の検波出力信号の振幅は大きく、H波の
検出出力信号の振幅は小さくなる。
【0035】この検波出力信号及び回路中の所定の信号
の状態を模式的に示すと、それぞれ図5(通常波),図
6(H波)となる。なお、各図中○の中に記載したアル
ファベットは、それぞれ図1中に記載した対応する符号
の箇所における信号を示している。図5に示すように、
通常波の場合には、スイープストップの際の段差h1が
あるレベル(約2V)で飽和し、受信信号を出力する部
分が受信電界強度に比例して下へのびる。一方、図6に
示すように、H波の場合には、スイープストップの際の
段差h2は変調がかかっているため約1Vしか下がら
ず、受信電界強度が上昇しても通常波のようにさらに大
きく下にのびることはない。
の状態を模式的に示すと、それぞれ図5(通常波),図
6(H波)となる。なお、各図中○の中に記載したアル
ファベットは、それぞれ図1中に記載した対応する符号
の箇所における信号を示している。図5に示すように、
通常波の場合には、スイープストップの際の段差h1が
あるレベル(約2V)で飽和し、受信信号を出力する部
分が受信電界強度に比例して下へのびる。一方、図6に
示すように、H波の場合には、スイープストップの際の
段差h2は変調がかかっているため約1Vしか下がら
ず、受信電界強度が上昇しても通常波のようにさらに大
きく下にのびることはない。
【0036】従って、スイープストップの際の段差h
1,h2の間の所定レベルにしきい値を設定することに
より、両者を弁別できる。また、受信信号を出力する部
分(スイープストップの際の段差よりさらに下方にのび
る部分)の大きさに基づいても両者を弁別できる。
1,h2の間の所定レベルにしきい値を設定することに
より、両者を弁別できる。また、受信信号を出力する部
分(スイープストップの際の段差よりさらに下方にのび
る部分)の大きさに基づいても両者を弁別できる。
【0037】なお、本例では、検波出力の下側のピーク
を検出するようにしたため、図5,図6中(F)で示す
ように、パルス検出回路18の出力は、定常状態でHと
なり、マイクロ波(受信信号を出力する下側のピーク)
を検出した場合に基準値以下になるので出力がLに落ち
るように動作する。
を検出するようにしたため、図5,図6中(F)で示す
ように、パルス検出回路18の出力は、定常状態でHと
なり、マイクロ波(受信信号を出力する下側のピーク)
を検出した場合に基準値以下になるので出力がLに落ち
るように動作する。
【0038】*通常波の場合図7に示すように、(E)
で示すようにスイープストップしながら所定の周波数の
範囲内をスイープする。すると、通常波を受信した場合
には、FM検波回路16から出力される検波出力信号
は、(A)で示すような信号波形となる。一方、基準電
圧発生回路24の出力は、受信信号がない時はスイッチ
Sが閉じているので、発生する基準電圧は0V(図7中
(B))となる。
で示すようにスイープストップしながら所定の周波数の
範囲内をスイープする。すると、通常波を受信した場合
には、FM検波回路16から出力される検波出力信号
は、(A)で示すような信号波形となる。一方、基準電
圧発生回路24の出力は、受信信号がない時はスイッチ
Sが閉じているので、発生する基準電圧は0V(図7中
(B))となる。
【0039】そして、パルス検出回路18で検波信号の
うち下側のピーク(受信信号)を検出すると、パルス検
出回路18の出力はLとなるのでスイッチSが開き、基
準電圧発生回路24の出力は、電源電圧Vccを抵抗R
1,R2で分圧して得られる所定の値を出力する。従っ
て、図7中(B)に示すように、コンパレータ23に与
える基準電圧は、通常は0Vで、マイクロ波を受信して
いる時のみ所定レベルの電圧がかかるようになる。
うち下側のピーク(受信信号)を検出すると、パルス検
出回路18の出力はLとなるのでスイッチSが開き、基
準電圧発生回路24の出力は、電源電圧Vccを抵抗R
1,R2で分圧して得られる所定の値を出力する。従っ
て、図7中(B)に示すように、コンパレータ23に与
える基準電圧は、通常は0Vで、マイクロ波を受信して
いる時のみ所定レベルの電圧がかかるようになる。
【0040】よって、所定レベル・周波数のマイクロ波
を受信していない時は、基準電圧が0Vであるので、F
M検波回路16の出力に関係なくコンパレータ23の出
力はHとなる。このようにマイクロ波非検出の時は、基
準電圧を0Vにして判定を行わないようにすることによ
り、誤検出するのを防止している。
を受信していない時は、基準電圧が0Vであるので、F
M検波回路16の出力に関係なくコンパレータ23の出
力はHとなる。このようにマイクロ波非検出の時は、基
準電圧を0Vにして判定を行わないようにすることによ
り、誤検出するのを防止している。
【0041】また、マイクロ波を検出している時は、通
常波の場合には振幅が大きいので、検波信号(A)は、
しきい値を越えて基準電圧以下となる。従って、コンパ
レータ23の出力はLに落ちる。なお、定常状態で出力
がHなため、この状態を比較手段たるコンパレータの出
力がONになったとする。従って、通常波の場合には、
その通常波を検知し受信信号が出力されている間がL
(ON)になり、その他の区間がHになるような出力と
なる。但し、コンパレータ23の出力端子の電圧は、上
記したようにその後段に判定回路25のコンデンサCが
あることから、すぐにL(0V)に落ちることはなく、
図7中(C)で示すように、受信信号が出力される都
度、段階的に電圧が降下するように動作する。
常波の場合には振幅が大きいので、検波信号(A)は、
しきい値を越えて基準電圧以下となる。従って、コンパ
レータ23の出力はLに落ちる。なお、定常状態で出力
がHなため、この状態を比較手段たるコンパレータの出
力がONになったとする。従って、通常波の場合には、
その通常波を検知し受信信号が出力されている間がL
(ON)になり、その他の区間がHになるような出力と
なる。但し、コンパレータ23の出力端子の電圧は、上
記したようにその後段に判定回路25のコンデンサCが
あることから、すぐにL(0V)に落ちることはなく、
図7中(C)で示すように、受信信号が出力される都
度、段階的に電圧が降下するように動作する。
【0042】一方、コンパレータ23の出力が判定回路
25に与えられており、上記したように判定回路25の
出力は原則としてコンパレータ23の出力と逆であるの
で、図8に示すように係る判定回路25の出力(D)
は、マイクロ波を受信していない当初は、Lとなってい
る。そして、通常波を受信するとコンパレータ23の出
力(C)は、段階的に降下するので、この電圧が判定回
路25内の比較器25aの基準電圧以下になると初めて
判定回路25の出力がHに反転する。
25に与えられており、上記したように判定回路25の
出力は原則としてコンパレータ23の出力と逆であるの
で、図8に示すように係る判定回路25の出力(D)
は、マイクロ波を受信していない当初は、Lとなってい
る。そして、通常波を受信するとコンパレータ23の出
力(C)は、段階的に降下するので、この電圧が判定回
路25内の比較器25aの基準電圧以下になると初めて
判定回路25の出力がHに反転する。
【0043】*H波の場合 図9に示すように、通常波の場合と同様にH波を受信し
ていない時には基準電圧が0Vなため、コンパレータ2
3の出力はHとなるので、判定回路25の出力(D)
は、Lのままとなる。そして、マイクロ波を受信した場
合には、コンパレータ23の基準電圧(B)が所定のレ
ベルになるが、H波の場合には検波出力(A)が小さい
のでしきい値以下に落ちない。従って、コンパレータ出
力23は、受信の有無に関係なく、Hのまま保持され
る。よって、判定回路25の出力(D)もLのまま保持
される。
ていない時には基準電圧が0Vなため、コンパレータ2
3の出力はHとなるので、判定回路25の出力(D)
は、Lのままとなる。そして、マイクロ波を受信した場
合には、コンパレータ23の基準電圧(B)が所定のレ
ベルになるが、H波の場合には検波出力(A)が小さい
のでしきい値以下に落ちない。従って、コンパレータ出
力23は、受信の有無に関係なく、Hのまま保持され
る。よって、判定回路25の出力(D)もLのまま保持
される。
【0044】上記したように、判定回路25の出力(L
/H)により、受信中のマイクロ波が変調方式/非変調
方式のいずれであるかを弁別できる。また、コンパレー
タ23の出力によっても、おおよその判断はできる。
/H)により、受信中のマイクロ波が変調方式/非変調
方式のいずれであるかを弁別できる。また、コンパレー
タ23の出力によっても、おおよその判断はできる。
【0045】*CPU22による最終判断 この判定回路25の出力では、H波を受信している時
と、マイクロ波を受信していない時がともにLとなるの
で、判定回路25の出力のみでは係るH波受信中と非受
信とを弁別できない。つまり、H波を受信していること
を検出することはできない。
と、マイクロ波を受信していない時がともにLとなるの
で、判定回路25の出力のみでは係るH波受信中と非受
信とを弁別できない。つまり、H波を受信していること
を検出することはできない。
【0046】一方、図10に示すように、FM検波回路
16のSメータ出力(G)は、マイクロ波を受信する
と、その電界強度の大きさに応じて変化する。つまり、
マイクロ波を受信していない時にはホワイトノイズに相
当する小さなレベルとなるので、所定強度のマイクロ波
を受信しているか否かを判断するためには、所定のしき
い値を設定し、それとSメータ出力とを比較し、しきい
値以上であるとマイクロ波を受信していると判断でき
る。
16のSメータ出力(G)は、マイクロ波を受信する
と、その電界強度の大きさに応じて変化する。つまり、
マイクロ波を受信していない時にはホワイトノイズに相
当する小さなレベルとなるので、所定強度のマイクロ波
を受信しているか否かを判断するためには、所定のしき
い値を設定し、それとSメータ出力とを比較し、しきい
値以上であるとマイクロ波を受信していると判断でき
る。
【0047】そこで本形態では、CPU22にてSメー
タ出力に応じた値(デジタル値)と判定回路25の出力
を取得し、Sメータ出力が一定のレベル以上で、かつ、
判定回路25の出力の時にH波受信中と判断し、制御信
号をアラーム回路19に与えるようにしている。そし
て、アラーム回路19では、係る制御信号を受け取る
と、緊急時警報を発し、運転者に目的のマイクロ波が存
在することを知らせ、至急所定の処理を採らせることが
できるようにする。なお、H波でない時には、通常の警
報を出力し、運転者に注意を呼びかけるようにしてい
る。
タ出力に応じた値(デジタル値)と判定回路25の出力
を取得し、Sメータ出力が一定のレベル以上で、かつ、
判定回路25の出力の時にH波受信中と判断し、制御信
号をアラーム回路19に与えるようにしている。そし
て、アラーム回路19では、係る制御信号を受け取る
と、緊急時警報を発し、運転者に目的のマイクロ波が存
在することを知らせ、至急所定の処理を採らせることが
できるようにする。なお、H波でない時には、通常の警
報を出力し、運転者に注意を呼びかけるようにしてい
る。
【0048】なお、警報の種類としては、上記した実施
の形態のように1つの装置を用い、そのブザーから発せ
られる音を変更するものに限らず、音声と光(LED
等)のように異なる装置を用意し、それらを適宜切り替
えるようにするものの他、各種の対応をとれる。
の形態のように1つの装置を用い、そのブザーから発せ
られる音を変更するものに限らず、音声と光(LED
等)のように異なる装置を用意し、それらを適宜切り替
えるようにするものの他、各種の対応をとれる。
【0049】また、上記した実施の形態では、CPU2
2からは、H波(変調波)を検出した時に制御信号が出
力するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、
例えば判定回路25の出力を直接或いは所定の回路を介
してアラーム回路19に与えるようにし、アラーム回路
19は、判定回路の出力により動作を制御するようにし
てもよい。
2からは、H波(変調波)を検出した時に制御信号が出
力するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、
例えば判定回路25の出力を直接或いは所定の回路を介
してアラーム回路19に与えるようにし、アラーム回路
19は、判定回路の出力により動作を制御するようにし
てもよい。
【0050】つまり、上記したように、判定回路25の
出力では、H波受信と信号非受信とは弁別できないもの
の、一定の大きさの通常波(非変調波)を受信している
ことは識別できる。また、アラーム回路19には、パル
ス検出回路18からマイクロ波を検出した場合には、所
定の検出信号(パルスオン)が与えられる。
出力では、H波受信と信号非受信とは弁別できないもの
の、一定の大きさの通常波(非変調波)を受信している
ことは識別できる。また、アラーム回路19には、パル
ス検出回路18からマイクロ波を検出した場合には、所
定の検出信号(パルスオン)が与えられる。
【0051】従って、両回路18,25の出力から、以
下のように受信信号の状態を識別することができる。
下のように受信信号の状態を識別することができる。
【0052】
【表1】 よって、アラーム回路19では、パルス検出信号があ
り、かつ判定回路の出力がLの時に緊急時警報を出力
し、検出信号ありで判定回路の出力がHの時には通常の
警報を出力するようにしてもよい。
り、かつ判定回路の出力がLの時に緊急時警報を出力
し、検出信号ありで判定回路の出力がHの時には通常の
警報を出力するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマイクロ波検
出器では、比較手段その他の簡単な回路部品を適宜に組
み合わせることにより、簡単な構成により現在受信して
いる受信信号が変調/非変調のいずれの方式で発せられ
たものかを精度良く識別することができる。
出器では、比較手段その他の簡単な回路部品を適宜に組
み合わせることにより、簡単な構成により現在受信して
いる受信信号が変調/非変調のいずれの方式で発せられ
たものかを精度良く識別することができる。
【図1】本発明に係るマイクロ波検出回路の好適な一実
施の形態を示すブロック図である。
施の形態を示すブロック図である。
【図2】判定回路の内部構造を示す図である。
【図3】非変調波の検波信号の一例を示す波形図であ
る。
る。
【図4】変調波の検波信号の一例を示す波形図である。
【図5】非変調波の各波形のタイミングを説明する図で
ある。
ある。
【図6】変調波の各波形のタイミングを説明する図であ
る。
る。
【図7】非変調波(通常波)に基づく動作を説明する図
(その1)である。
(その1)である。
【図8】非変調波(通常波)に基づく動作を説明する図
(その2)である。
(その2)である。
【図9】変調波(H波)に基づく動作を説明する図であ
る。
る。
【図10】Sメータ出力の一例を示す図である。
10 受信回路部 11 ホーンアンテナ 12 第1局部発振器 13 第1ミキサ 14 第2局部発振器 15 第2ミキサ 16 FM検波回路 17 スイープ制御回路 18 パルス検出回路 19 アラーム回路 19a ブザー 20 識別回路部 21 A/D変換器 22 CPU 23 コンパレータ 24 基準電圧発生回路 25 判定回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95 G01R 29/08
Claims (5)
- 【請求項1】 アンテナを介して受信した受信信号を中
間周波信号に変換する変換手段と、その変換手段により
得られた中間周波信号から目的とする周波数帯域のマイ
クロ波を検波する検波手段と、その検波手段から出力さ
れる検波信号に基づいて一定レベル以上の目的とするマ
イクロ波が存在するか否かを判断する検出手段と、その
検出手段から出力される検出信号に基づいて警報出力す
る警報手段とを備えたマイクロ波検出器において、 前記検波手段から出力される検波信号を取得し、その検
波信号を基準値と比較する比較手段をさらに備え、その
基準値は、非変調方式のマイクロ波の検波出力よりも小
さく、変調波方式のマイクロ波の検波出力よりも大きい
所定の値に設定し、 その比較手段の出力に基づいて現在受信されたマイクロ
波が変調方式によるものか非変調方式によるものかを弁
別する信号識別回路をさらに備えたことを特徴とするマ
イクロ波検出器。 - 【請求項2】 前記信号識別回路は、前記比較手段の出
力が継続してONが出力された時に、検出したマイクロ
波は非変調方式によるものと判定する判定手段をさらに
備えたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波検
出器。 - 【請求項3】 前記比較手段に与える基準値は、マイク
ロ波受信中のみ変調方式と非変調方式を弁別できる所定
のレベルとなり、マイクロ波非受信中は前記基準値のレ
ベルを変更し判別動作しないようにしたことを特徴とす
る請求項1または2に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項4】 前記検波手段から出力される電界強度に
応じたシグナル出力を取得し、 そのシグナル出力と、前記比較手段に基づいて得られた
判定結果とに基づいて最終的な変調方式か非変調方式か
の識別をするようにしたことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項5】 前記警報手段は、複数種の警報を発する
ようにし、 前記信号識別回路による識別結果が、変調方式か非変調
方式かにより、警報の種類を異ならせるようにしたこと
を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイ
クロ波検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15754097A JP3326363B2 (ja) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | マイクロ波検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15754097A JP3326363B2 (ja) | 1997-05-31 | 1997-05-31 | マイクロ波検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332812A JPH10332812A (ja) | 1998-12-18 |
JP3326363B2 true JP3326363B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=15651921
Family Applications (1)
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