JP3325707B2 - 演算増幅器 - Google Patents
演算増幅器Info
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Description
の電源電圧から負側の電源電圧にわたり動作可能な演算
増幅器に関する。
用いられており、演算増幅器の性能がアナログ回路の性
能を支配するといっていいほど、演算増幅器の性能は重
要である。近年、電子機器の小型化が進行しており、同
時に、電池使用を前提にした低電圧動作をアナログ回路
にも要求されるようになってきた。アナログ回路を低電
圧で動作させると処理可能な信号レベルも低下せざるを
得なくなり、S/N特性が損なわれるという問題が発生
する。従って、演算増幅器に対してできるだけ信号処理
電圧範囲を広く保つためにも、同相入力信号レベルは広
ければ広い程好ましく、同相入力信号範囲が、正側、負
側それぞれの電源まで動作可能であれば最も好ましいと
いえる。しかしながら、従来の増幅器においては、この
ような演算増幅器は設計が困難であり、好ましい増幅器
が提供できなかった。
大きな演算増幅器の例を示す。ここで、131はNMO
SFETを入力トランジスタとした第1差動増幅部、1
32はPMOSFETを入力トランジスタとした第2差
動増幅部、133は第1差動増幅部131と第2差動増
幅部132の信号を合成して和をとる信号合成回路であ
る。図4に示した従来の回路によると、同相入力信号が
VDD付近のときには、NMOSFETを入力MOSFE
Tとする第1差動増幅部131が動作する。また同相入
力信号がVSS付近のときには、PMOSFETを入力M
OSFETとする第2差動増幅部132が動作して、さ
らにVSSおよびVDDの中間付近では、第1差動増幅部1
31および第2差動増幅部132が動作する。したがっ
て、図4に示した従来の演算増幅器は、全ての同相信号
にわたり動作が可能となっている。
には、第1および第2差動増幅部131および132の
2種類を設計する必要がある。このため設計に要する時
間がかかるという問題がある。
に出力部を構成したときには、図5に示すように同相入
力信号をVDD付近、中央付近、VSS付近と区分け
したときに、VDD付近では第2差動増幅部132のF
ET対はカットオフとなり、VSS付近では第1差動増
幅器131のFET対がカットオフする。このことは、
入力信号が共にVDD付近にある場合にI2 は全てFE
T149と148のソースから流れ出ることになり、ま
た、入力信号が共にVSS付近にある場合にI1 は全て
FET147と148のソースに流れ込むことになる。
したがって、同相の入力信号が共にVDD付近にある場
合にロードMOSFET151および152に流れる電
流値はI3 −I2 となり、中央付近にある場合にI3
、VSS付にある場合にI3 +I1 となり、各領域
〜に対して、ロードMOSFET151および152
に流れる電流値の変動が大きくなる。ここで、I1 とI
2 の電流値は等しいとしている。したがって、同相の入
力信号が共に中央付近にある場合には、I1 は差動増
幅器131に流れ、I2 は差動増幅器132に流れて、
信号合成回路133には自分自身の電流I3 しか流れな
いことになる。このために、出力動作点が同相入力レベ
ルによって、図5に示すようにロードMOSFETに流
れる電流量に応じて変動し、結果的に入出力特性におい
て歪を生ずるという問題点があった。
び148に流れる電流が同相入力信号レベルに対して変
動する。すなわち、差動出力電流を入力して合成する回
路のカスコードMOSFET147に流れる電流、およ
びカスコードMOSFET148に流れる電流が、全く
同じレベルの差が無い入力信号の場合であっても、その
入力直流レベルに応じて変化する。これが原因で、演算
増幅器における伝達関数の極位置が同相信号レベルに対
して変動するため、位相余裕を保つ設計のために電流値
やスピードの制限を受ける等の欠点が生ずる。
DOENらによって記載されたIEEE JOURNA
L OF SOLID STATE CIRCUITS
VOL.25,NO.2,APRIL 1990のレ
ール演算増幅器の回路例がある。しかし、この回路は、
一方の差動増幅部の入力MOSFET対が急にオフする
ことを避けることで歪の改善を少し図っているが、本質
的に問題が解決したものでない。
相入力信号範囲の大きな演算増幅器を提供することを目
的としている。
るために、請求項1の発明は、MOSFETを用いた演
算増幅器において、差動入力を入力する差動入力端子
と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した
第1のMOSFET対、該MOSFET対の各ソースの
接続点に結合した第1の電流源回路を有する第1の差動
増幅回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を
入力した第2のMOSFET対であって前記第1の差動
増幅回路の第1のMOSFETと同極性の第2のMOS
FET対と、該第2のMOSFET対の各ソースの接続
点に結合した第2の電流源回路を備え、前記第2の電流
源回路あるいは前記第2のMOSFETに流れる電流値
を出力することで、前記第1の差動増幅回路の第1の電
流源回路に流れる電流値の大きさを検出するように構成
した電流値出力回路と、前記電流値出力回路に結合さ
れ、該電流値出力回路から出力される電流値をあらかじ
め定めた電流値から減算し、減算した電流値を出力する
電流引算回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信
号を入力した第3のMOSFET対、該MOSFET対
の各ソースの接続点に結合した第3の電流源回路であっ
て、前記電流引算回路の出力によって制御されるミラー
回路で構成された電流源回路、を有する第2の差動増幅
回路と、前記第1の差動増幅回路の第1のMOSFET
対および前記第2の差動増幅回路の第3のMOSFET
対のそれぞれの同じ極性の出力信号を出力するMOSF
ETのドレーンは結合されており、該ドレーンの結合点
に接続された負荷電流源と、前記ドレーン結合点からの
差動出力を入力して出力する信号出力回路とを備え、前
記差動入力端子に供給された入力信号に応じて、前記第
1の差動増幅回路の電流源回路に流れる電流値があらか
じめ定めた電流値から減少する、あるいはゼロになる入
力信号の領域では、前記電流引算回路出力によって前記
第2の差動増幅回路の前記電流源回路の電流が増大する
ようにあるいはあらかじめ定めた設定電流となるように
制御され、これにより、第1の差動増幅回路と第2の差
動増幅部回路の増幅動作をオーバーラップさせながら切
り換えるとともに、前記第2の差動増幅器は、その電流
源回路があらかじめ定めた設定電流となるように制御さ
れる際にはあらかじめ定めた増幅動作をすることを特徴
とする演算増幅器である。
増幅器であって、前記第1の差動増幅回路を構成するM
OSFET対と第2の差動増幅回路を構成するMOSF
ET対とに使用されるMOSFETは同じ極性とされ、
前記差動入力端子からのそれぞれの信号は、レベルシフ
タ回路を介して第2の差動増幅回路の入力MOSFET
対のゲートに、入力されることを特徴とするものであ
る。
増幅器であって、第2の差動増幅回路を構成するMOS
FET対のMOSFETは、前記第1の差動増幅回路を
構成するMOSFET対に使用されるMOSFETと同
じ極性とされ、前記第2の差動増幅回路のMOSFET
対のMOSFETはデプリーション型のMOSFETで
あることを特徴とするものである。
演算増幅器において、差動入力を入力する差動入力端子
と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した
第1のMOSFET対、該MOSFET対の各ソースの
接続点に結合した第1の電流源回路、前記第1のMOS
FET対の各ドレーンに接続された負荷電流源、を有す
る第1の差動増幅回路と、前記差動入力端子からのそれ
ぞれの信号を入力した第2のMOSFET対であって前
記第1の差動増幅回路の第1のMOSFETと同極性の
第2のMOSFET対と、該第2のMOSFET対の各
ソースの接続点に結合した第2の電流源回路を備え、前
記第2の電流源回路あるいは前記第2のMOSFETに
流れる電流値を出力することで、前記第1の差動増幅回
路の第1の電流源回路に流れる電流値の大きさを検出す
るように構成した電流値出力回路と、前記電流値出力回
路に結合され、該電流値出力回路から出力される電流値
をあらかじめ定めた電流値から減算し、減算した電流値
を出力する電流引算回路と、前記差動入力端子からのそ
れぞれの信号を入力したMOSFET対で、前記第1の
差動増幅回路を構成するMOSFET対のMOSFET
の極性と異なる極性の第3のMOSFETと、該MOS
FET対の各ソースの接続点に結合した第3の電流源回
路で前記電流引算回路の出力によって制御されるミラー
回路で構成された電流源回路と、前記第3のMOSFE
Tの各ドレーンに接続された負荷電流源、を有する第2
の差動増幅回路と、前記第1の差動増幅回路と第2の差
動増幅回路との各前記差動出力を入力して合成し、合成
出力信号を出力する信号合成回路とを備え、前記差動入
力端子に供給された入力信号に応じて、前記第1の差動
増幅回路の電流源回路に流れる電流値があらかじめ定め
た電流値から減少する、あるいはゼロになる入力信号の
領域では、前記電流引算回路出力によって前記第2の差
動増幅回路の前記電流源回路の電流が増大するようにあ
るいはあらかじめ定めた設定電流となるように制御さ
れ、これにより、第1の差動増幅回路と第2の差動増幅
部回路の増幅動作をオーバーラップさせながら切り換え
るとともに、前記第2の差動増幅器は、その電流源回路
があらかじめ定めた設定電流となるように制御される際
にはあらかじめ定めた増幅動作をすることを特徴とする
演算増幅器である。
の入力信号でも動作する差動増幅部および負側の電源V
SSの電位の入力信号でも動作する差動増幅部を有してお
り、一方の差動増幅部に流れる電流を測定する電流測定
回路と、測定した電流を所定の電流値から引算し、引算
した結果の電流値を出力する電流引算回路と、この電流
引算回路の出力電流によって制御されるミラー回路を設
け、このミラー回路を他方の差動増幅部の電流源とする
ことで、これら2つの差動増幅部の電流源の電流を相補
的に制御していずれか一方のみだけ動作させるようにし
ている。また、一方から他方の差動増幅部に動作が移行
する際には、いきなりオン・オフするのでなく、短い区
間、すなわち入力信号の狭い直流レベル範囲であるが定
電流源が本来の電流値から少しずつ減少してゼロにな
り、他方はゼロから少しずつ増加して本来の電流値に達
する。この過程において、これら電流値、すなわち減少
する電流と増加する電流の合計はいつも一定に保たれ
る。このことは結果として、それぞれの差動増幅器の出
力電流の合計値に、すなわち、信号出力回路あるいは信
号合成回路の入力に供給される差動入力電流の合計値
は、一方から他方の差動増幅部に動作が移行しても一定
に保たれるため、同相の入力信号の変化に対して動作電
流は変化を全く受けず、したがって出力電圧も変化を全
く受けず、さらに入出力特性において非常に線形性能の
優れた演算増幅器が提供できる。
する。
いて、1は入力MOSFET10と11および定電流源
14からなる通常用いられている第1差動増幅部で、2
は第1差動増幅部1と同じ構成の差動増幅部の入力端子
対にソースフォロワ構成のレベルシフタ6および7の出
力端子が接続しており、入力信号がレベルシフタ6およ
び7を介して差動増幅部の入力MOSFET19および
20に伝達される第2差動増幅部であり、3は第1およ
び第2差動増幅部1および2からの信号電流を入力して
出力端子に出力する信号出力回路である。4は、電流測
定回路であり、第1差動増幅部1の入力MOSFET1
0と11および定電流源14と全く同じ構成を有した差
動増幅部を含んでいる。ただし、第1差動増幅部のロー
ドMOSFET対(電流源)に対応するロードMOSF
ET対32および33を備え、これらのゲート・ドレイ
ン間が接続されていることを除く。言い替えれば、4の
入力MOSFET30と31および定電流源34は、入
力MOSFET10と11および定電流源14と全く同
じ動作をするように、全く同じ構成としている。5は、
一定のバイアス電流値から電流測定回路4のロードMO
SFET対32および33を流れる電流値を差し引いた
電流値を得られるような電流引算回路で、この電流引算
回路5から得られた電流値と、第2差動増幅部2の入力
MOSFET19および20に流れる電流値とを同じに
している。
して説明する。まず、同相入力信号がVDDとVSSの中間
近傍のときには、第1差動増幅部1は正常に動作する。
このとき、第1差動増幅部1と同じ回路で構成された電
流測定回路4において、言い替えれば、第1差動増幅部
1と同じ動作をするように構成された電流測定回路4に
おいて、ロードMOSFET対32および33に流れる
電流の和は、MOSFET30および31が正常動作範
囲内にあるため、電流源として用いられているMOSF
ET34を流れる電流、すなわち、第1差動増幅部1の
電流源として用いられているMOSFET44を流れる
電流、に等しい。また、電流引算回路5のMOSFET
35および36は、電流測定回路4のMOSFET32
および33と電流ミラー回路を構成しているため、MO
SFET35および36を流れる電流の和もまた、MO
SFET34を流れる電流と等しくなる。電流引算回路
5において、MOSFET38に流れる電流はMOSF
ET37に流れる電流からMOSFET35および36
に流れる電流を引いた値になる。バイアス端子B1およ
びB2 に印加するバイアス電圧を調整し、電流引算回路
5のMOSFET37に流れる電流を電流測定回路4の
MOSFET34に流れる電流と同じにしているので、
MOSFET38には電流が流れなくなり、MOSFE
T38に対して電流ミラー回路となっているMOSFE
T39にも電流が流れなくなる。この結果、MOSFE
T40およびそれと電流ミラー回路となっている第2差
動増幅部2の電流源として用いられているMOSFET
23にも電流が流れなくなり、第2差動増幅部2は動作
しない。
について説明する。同相入力信号がVDD近傍にあるとき
にも、第1差動増幅部1の入力素子であるMOSFET
10および11が飽和領域に入るようにバイアス端子B
3 に印加するバイアス電圧を調整することで、第1差動
増幅部1は正常に動作する。したがって、第2差動増幅
部2は、前述の同相入力信号がVDDとVSSの中間近傍の
ときと同様に、動作しないことになる。
て説明する。同相入力信号がVSS近傍にあるときには、
第1差動増幅部1の入力素子であるMOSFET10お
よび11は十分なゲート・ソース間電圧が得られないた
めにオフする。このとき、第1差動増幅部1と同じ回路
で構成され、同じように動作する電流測定回路4におい
て、MOSFET30および31が差動増幅部1と同様
オフするため、ロードMOSFET対32および33に
流れる電流の和は、ゼロになる。また電流引算回路5の
MOSFET35および36は、電流測定回路4のMO
SFET32および33と電流ミラー回路を構成してい
るため、MOSFET35および36を流れる電流の和
もまた、MOSFET34を流れる電流と同じくゼロに
なる。電流引算回路5において、MOSFET38に流
れる電流は、MOSFET37に流れる電流からMOS
FET35および36に流れる電流を引いた値になる。
MOSFET37には、バイアス端子B2 に印加される
バイアス電圧で定まる電流が流れているので、結果とし
て、MOSFET38に対して電流ミラー回路となって
いるMOSFET39にもMOSFET37と同じ電流
が流れる。このため、MOSFET40およびそれと電
流ミラー回路となっている第2差動増幅部2のMOSF
ET23にも同じ電流が流れる。ここで、第2差動増幅
部2内のレベルシフタ6および7の働きによって、入力
信号はMOSFET19および20が正常動作するレベ
ルまでレベルシフトされており、第2差動増幅部2は正
常動作時の差動増幅部1と同じ様に正常動作を行う。
の電源VDDの電位の入力信号でも動作する第1差動増幅
部および負側の電源VSSの電位の入力信号でも動作する
第2差動増幅部を有しており、電流測定回路4と電流引
算回路5によって、これら2つの差動増幅部はいずれか
一方のみだけ動作している。また、一方から他方の差動
増幅部に動作が移行する際には、いきなりオン・オフす
るのでなく、短い区間であるが定電流源が本来の電流値
から少しずつ減少してゼロになり、他方はゼロから少し
ずつ増加して本来の電流値に達し、これら電流値、すな
わち減少する電流と増加する電流の合計はいつも一定に
保たれる。すなわち、信号出力回路3のロードMOSF
ET24および25に流れる電流はいつも一定であるた
め、入力1および2に加えられる入力であって、同相の
信号変化に対して出力電圧は変化を全く受けず、入出力
特性において非常に線形性能の優れた演算増幅器が提供
できる。
27に流れる電流も同様にいつも一定であるため、カス
ケードMOSFETに起因する伝達関数の極位置は同相
入力信号に対して変動することはなく、高速の演算増幅
器を設計するうえでも好ましい。
路4の差動増幅部は、第1差動増幅部1と同じであり、
同じ動作をするとして説明したが、現実には、演算増幅
器としてのチップサイズ、消費電流を節約するために、
回路構成は同じのまま、MOSFETのサイズのみを一
定の比率で小さくしても良い。同様に、電流引算回路5
における電流ミラー回路(MOSFET35,36,3
9)も同じ理由でサイズを一定の割合で小さくして消費
電流を下げることができる。また、電流ミラー回路の精
度は正確ではないので、第1差動増幅部1から第2差動
増幅部2に動作が切り替わる過度期間で、電流ミラー回
路のミスマッチにより、電流が不十分になり両方とも動
作がしないとかまたは動作が劣化するという問題が生じ
ることもある。この問題を避けるために、第2差動増幅
部2側にあらかじめ少しだけ電流が流れるように、電流
引算回路5のMOSFET37の電流を多めに設定して
も良い。
および7はソースフォロワ回路を用いているが、例えば
バイポーラ回路を使用したエミッタフォロワ等、入力信
号が所望量だけシフト可能であれば何を用いてもよい。
FETで構成されているとして説明したが、PMOSF
ETの場合でも同様の手法に基づいて設計すれば同じ効
果が得られるのは明らかである。
することもできる。図1に示す実施例において、第2差
動増幅部2の入力MOSFET対19および20の入力
がVSSのときでも動作が可能になるように、デプリーシ
ョン型のNMOSFETを入力MOSFETとして使用
する。この様な構成では、レベルシフタがなくても、図
1の示した実施例と同様に動作することは明らかであ
る。
おいて、41は入力MOSFET50と51および定電
流源54からなる通常用いられている第1差動増幅部
で、42は第1差動増幅部1と極性の異なるMOSFE
T、この例ではPMOSFET55および56を入力M
OSFETとして用いた第2差動増幅部であり、43は
第1および第2差動増幅部41および42からの信号電
流を合成する信号合成回路である。44は、第1差動増
幅部41の入力MOSFET50と51および定電流源
54と全く同じ構成を有した電流測定回路である。ただ
し、第1差動増幅部のロードMOSFET対(電流源)
に対応するロードMOSFET対72および73を備
え、これらのゲート・ドレイン間が接続されていること
を除く。45は一定のバイアス電流値から電流測定回路
のロードMOSFET対75および76を流れる電流値
を差し引いた電流値を得られるような電流引算回路で、
この電流引算回路45から得られた電流値と、第2差動
増幅部42の入力MOSFET55および56に流れる
電流値とを同じにして使用している。
る。まず、同相入力信号がVDDとVSSの中間近傍のとき
には、第1差動増幅部41は正常に動作する。この時、
第1差動増幅部41と同じ回路で構成された電流測定回
路44において、ロードMOSFET対72および73
に流れる電流の和は、MOSFET70および71が正
常動作範囲内にあるため、電流源として用いられている
MOSFET74を流れる電流に等しい。電流引算回路
45において、MOSFET75および76は、電流測
定回路44のMOSFET72および73と電流ミラー
回路を構成しているため、MOSFET75および76
を流れる電流の和もまた、電流測定回路44のMOSF
ET74を流れる電流と等しくなる。ここで、MOSF
ET78に流れる電流は、MOSFET77に流れる電
流からMOSFET75および76に流れる電流を引い
た値になる。バイアス端子B1 およびB2 に印加するバ
イアス電圧を調整し、MOSFET77に流れる電流と
電流測定回路44のMOSFET74に流れる電流とを
同じにすると、MOSFET78には電流が流れない。
このため、MOSFET78に対して電流ミラー回路と
なっている第2差動増幅部42のMOSFET59にも
電流が流れなくなり、この結果、第2差動増幅部42は
動作しない。
について説明する。同相入力信号がVDD近傍にあるとき
にも、入力素子であるMOSFET50および51が飽
和領域に入るようにバイアス端子B3 に印加するバイア
ス電圧を調整することで、第1差動増幅部41は正常に
動作する。したがって第2差動増幅部42は、先ほどと
同様に動作しないことになる。
て説明する。同相入力信号がVSS近傍にあるときには、
第1差動増幅部41の入力素子であるMOSFET50
および51は、十分なゲート・ソース間電圧が得られな
いためにオフする。このとき、第1差動増幅部41と同
じに構成された電流測定回路44において、ロードMO
SFET対72および73に流れる電流の和は、MOS
FET70および71が、第1差動増幅部41と同様オ
フするためゼロになる。また、電流引算回路45におい
て、MOSFET75および76はMOSFET72お
よび73と電流ミラー回路を構成しているため、MOS
FET75および76を流れる電流の和もまたMOSF
ET74を流れる電流と同じくゼロになる。ここで、M
OSFET78に流れる電流は、MOSFET77に流
れる電流からMOSFET75および76に流れる電流
を引いた値になる。ここで、MOSFET77にはバイ
アス端子B2に印加された電圧で定まる電流が流れてい
るので、MOSFET78にもMOSFET77に流れ
る電流と同じ値の電流が流れる。結果として、MOSF
ET78に対して電流ミラー回路となっている第2差動
増幅部のMOSFET59にもMOSFET77と同じ
値の電流が流れる。第2差動増幅部42は、入力MOS
FETがPMOSFETであるのでVSS近傍の信号でも
正常に動作することが可能であるので、正常動作時の第
1差動増幅部41と全く同じ動作をする。すなわち図2
の回路も図1と同じ結果が得られる。
増幅回路に対してさらに性能を上げるために、図3に示
すように、出力増幅回路を追加するなどしてもよい。
124は第2差動増幅部、125は第1および第2差動
増幅部123および124の信号を合成する信号合成回
路、126は電流測定回路、127は電流引算回路、そ
して128および129はレベルシフタである。これら
の回路の構成、動作は図1に示した演算増幅器と同じで
あるので、説明を省略する。118は出力増幅回路で、
信号合成回路125の出力に接続されている。
9およびMOSFET120で構成されている。この出
力増幅回路118において、抵抗121およびコンデン
サ122は、位相余裕を十分保つために挿入されてい
る。出力増幅回路118を付加することにより、出力信
号の増幅と出力電流能力を向上させることができる。
の差動増幅部を備え、一方の差動増幅部と全く同じ構成
をした電流測定回路と電流引算回路により他方の差動増
幅部の入力MOSFET対の各ソースの接続点に結合し
た電流源回路を制御するので、一方の演算増幅器が正常
動作から外れると他方の演算増幅器に切り換えることが
可能となり、したがって、演算増幅器として許容される
入力の同相信号範囲を負側電源から正側の電源までとす
ることが可能となり、かつ歪が非常に少ない線形な特性
を有する演算増幅器を提供することができる。
算増幅器の伝達関数の極位置が一定となるため、高速な
回路設計が可能になるという特徴がある。
る。
である。
回路図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 MOSFETを用いた演算増幅器におい
て、差動入力を入力する差動入力端子と、 前記差動 入力端子からのそれぞれの信号を入力した第1
のMOSFET対、該MOSFET対の各ソースの接続
点に結合した第1の電流源回路を有する第1の差動増幅
回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した第2
のMOSFET対であって 前記第1の差動増幅回路の第
1のMOSFETと同極性の第2のMOSFET対と、
該第2のMOSFET対の各ソースの接続点に結合した
第2の電流源回路を備え、前記第2の電流源回路あるい
は前記第2のMOSFETに流れる電流値を出力するこ
とで、前記第1の差動増幅回路の第1の電流源回路に流
れる電流値の大きさを検出するように構成した電流値出
力回路と、 前記電流値出力回路に結合され、該電流値出力回路から
出力される電流値をあらかじめ定めた電流値から減算
し、減算した電流値を出力する 電流引算回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した第3
のMOSFET対、該MOSFET対の各ソースの接続
点に結合した第3の電流源回路であって、前記電流引算
回路の出力によって制御されるミラー回路で構成された
電流源回路、を有する第2の差動増幅回路と、 前記第1の差動増幅回路の第1のMOSFET対および
前記第2の差動増幅回路の第3のMOSFET対のそれ
ぞれの同じ極性の出力信号を出力するMOSFETのド
レーンは結合されており、該ドレーンの結合点に接続さ
れた負荷電流源と、 前記ドレーン結合点からの差動出力を入力して出力する
信号出力回路とを備え、 前記差動入力端子に供給された入力信号に応じて、前記
第1の差動増幅回路の電流源回路に流れる電流値があら
かじめ定めた電流値から減少する、あるいはゼロになる
入力信号の領域では、前記電流引算回路出力によって前
記第2の差動増幅回路の前記電流源回路の電流が増大す
るようにあるいはあらかじめ定めた設定電流となるよう
に制御され、これにより、第1 の差動増幅回路と第2の
差動増幅 部回路の増幅動作をオーバーラップさせながら
切り換えるとともに、前記第2の差動増幅器は、その電
流源回路があらかじめ定めた設定電流となるように制御
される際にはあらかじめ定めた増幅動作をすることを特
徴とする演算増幅器。 - 【請求項2】 前記第1の差動増幅回路を構成するMO
SFET対と第2の差動増幅回路を構成するMOSFE
T対とに使用されるMOSFETは同じ極性とされ、前
記差動入力端子からのそれぞれの信号は、レベルシフタ
回路を介して第2の差動増幅回路の入力MOSFET対
のゲートに、入力されることを特徴とする請求項1に記
載の演算増幅器。 - 【請求項3】 第2の差動増幅回路を構成するMOSF
ET対のMOSFETは、前記第1の差動増幅回路を構
成するMOSFET対に使用されるMOSFETと同じ
極性とされ、前記第2の差動増幅回路のMOSFET対
のMOSFETはデプリーション型のMOSFETであ
ることを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。 - 【請求項4】 MOSFETを用いた演算増幅器におい
て、 差動入力を入力する差動入力端子と、 前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した第1
のMOSFET対、該MOSFET対の各ソースの接続
点に結合した第1の 電流源回路、前記第1のMOSFE
T対の各ドレーンに接続された負荷電流源、を有する第
1の差動増幅回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力した第2
のMOSFET対であって前記第1の差動増幅回路の第
1のMOSFETと同極性の第2のMOSFET対と、
該第2のMOSFET対の各ソースの接続点に結合した
第2の電流源回路を備え、前記第2の電流源回路あるい
は前記第2のMOSFETに流れる電流値を出力するこ
とで、前記第1の差動増幅回路の第1の電流源回路に流
れる電流値の大きさを検出するように構成した電流値出
力回路と、 前記電流値出力回路に結合され、該電流値出力回路から
出力される電流値をあらかじめ定めた電流値から減算
し、減算した電流値を出力する 電流引算回路と、前記差動入力端子からのそれぞれの信号を入力したMO
SFET対で、前記第 1の差動増幅回路を構成するMO
SFET対のMOSFETの極性と異なる極性の第3の
MOSFETと、該MOSFET対の各ソースの接続点
に結合した第3の電流源回路で前記電流引算回路の出力
によって制御されるミラー回路で構成された電流源回路
と、前記第3のMOSFETの各ドレーンに接続された
負荷電流源、を有する第2の差動増幅回路と、 前記第1の差動増幅回路と第2の差動増幅回路との各前
記差動出力を入力して合成し、合成出力信号を出力する
信号合成回路とを備え、 前記差動入力端子に供給された入力信号に応じて、前記
第1の差動増幅回路の電流源回路に流れる電流値があら
かじめ定めた電流値から減少する、あるいはゼロになる
入力信号の領域では、前記電流引算回路出力によって前
記第2の差動増幅回路の前記電流源回路の電流が増大す
るようにあるいはあらかじめ定めた設定電流となるよう
に制御され、これにより、第1の差動増幅回路と第2の
差動増幅部回路の増幅動作をオーバーラップさせながら
切り換えるとともに、前記第2の差動増幅器は、その電
流源回路があらかじめ定めた設定電流となるように制御
される際にはあらかじめ定めた増幅動作をすることを特
徴とする 演算増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15240594A JP3325707B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 演算増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15240594A JP3325707B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 演算増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0818354A JPH0818354A (ja) | 1996-01-19 |
JP3325707B2 true JP3325707B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=15539796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15240594A Expired - Lifetime JP3325707B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 演算増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325707B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3990966B2 (ja) | 2002-10-08 | 2007-10-17 | 松下電器産業株式会社 | 差動増幅器 |
JP5510252B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2014-06-04 | 富士通セミコンダクター株式会社 | オペアンプ |
-
1994
- 1994-07-04 JP JP15240594A patent/JP3325707B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0818354A (ja) | 1996-01-19 |
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