JP3323398B2 - 自転車用ブレーキ装置 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62L—BRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
- B62L1/00—Brakes; Arrangements thereof
- B62L1/02—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
- B62L1/06—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
- B62L1/10—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis
- B62L1/14—Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about different axes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62L—BRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
- B62L1/00—Brakes; Arrangements thereof
- B62L1/005—Brakes; Arrangements thereof constructional features of brake elements, e.g. fastening of brake blocks in their holders
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-
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Flexible Shafts (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置、特
に、アウターケーシングの内部に配置されたインナーケ
ーブルを移動させることで、ブレーキシューを車輪に圧
接して制動する自転車用ブレーキ装置に関する。
に、アウターケーシングの内部に配置されたインナーケ
ーブルを移動させることで、ブレーキシューを車輪に圧
接して制動する自転車用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車用ブレーキ装置は、一般に、アウ
ターケーシングの内部に配置されたインナーケーブルを
ハンドルに設けられたブレーキレバーにより移動させる
ことで、ブレーキシューを車輪に圧接して制動してい
る。この種のブレーキシュー圧接型の自転車用ブレーキ
装置には、1対のブレーキリンクが設けられており、ブ
レーキリンクへのケーブルの接続形式により主として次
の2種のものがよく知られている。
ターケーシングの内部に配置されたインナーケーブルを
ハンドルに設けられたブレーキレバーにより移動させる
ことで、ブレーキシューを車輪に圧接して制動してい
る。この種のブレーキシュー圧接型の自転車用ブレーキ
装置には、1対のブレーキリンクが設けられており、ブ
レーキリンクへのケーブルの接続形式により主として次
の2種のものがよく知られている。
【0003】一方は、2又に分かれたインナーケーブル
を両ブレーキリンクの先端で係止するセンタープル式の
ものであり、主としてカンチレバー型のブレーキ装置に
用いられている。このセンタープル式のものはアウター
ケーシングを自転車フレームに係止している。他方は、
インナーケーブルとアウターケーシングとをそれぞれの
ブレーキリンクに係止するサイドプル式のものであり、
主としてキャリパー型のブレーキ装置に用いられてい
る。
を両ブレーキリンクの先端で係止するセンタープル式の
ものであり、主としてカンチレバー型のブレーキ装置に
用いられている。このセンタープル式のものはアウター
ケーシングを自転車フレームに係止している。他方は、
インナーケーブルとアウターケーシングとをそれぞれの
ブレーキリンクに係止するサイドプル式のものであり、
主としてキャリパー型のブレーキ装置に用いられてい
る。
【0004】最近、上記サイドプル式のものと同様なケ
ーブル接続形式、つまりインナーケーブルとアウターケ
ーシングとをそれぞれのブレーキリンクに係止する横引
き式のカンチレバー型のブレーキ装置が実用化されてい
る。このブレーキ装置は、制動性能を向上させた高性能
なブレーキ装置となっており、従来のものよりブレーキ
シューがリムに当接した後のインナーケーブルの移動量
(ケーブルストローク)に対する制動力の変化(以下、
制動特性という)が大きくなっている。
ーブル接続形式、つまりインナーケーブルとアウターケ
ーシングとをそれぞれのブレーキリンクに係止する横引
き式のカンチレバー型のブレーキ装置が実用化されてい
る。このブレーキ装置は、制動性能を向上させた高性能
なブレーキ装置となっており、従来のものよりブレーキ
シューがリムに当接した後のインナーケーブルの移動量
(ケーブルストローク)に対する制動力の変化(以下、
制動特性という)が大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のカンチレバ
ー型ブレーキ装置では、制動特性が大きくなりブレーキ
シューとリムとの圧接力が強くなる結果、わずかなブレ
ーキレバーの操作で制動力が急激に大きくなる傾向があ
る。前輪の制動力が急激に大きくなると、ブレーキレバ
ー操作が不慣れな初心者には扱いづらくなる。また、後
輪の制動力が急激に大きくなると、たとえば、クロスカ
ントリーレース等でギャップにより微妙なブレーキレバ
ーの操作を行えない場合には、車輪がスリップして上級
者でも自転車を操作しづらくなることがある。
ー型ブレーキ装置では、制動特性が大きくなりブレーキ
シューとリムとの圧接力が強くなる結果、わずかなブレ
ーキレバーの操作で制動力が急激に大きくなる傾向があ
る。前輪の制動力が急激に大きくなると、ブレーキレバ
ー操作が不慣れな初心者には扱いづらくなる。また、後
輪の制動力が急激に大きくなると、たとえば、クロスカ
ントリーレース等でギャップにより微妙なブレーキレバ
ーの操作を行えない場合には、車輪がスリップして上級
者でも自転車を操作しづらくなることがある。
【0006】これを防止するために、制動特性を制動途
中で小さくさせることが考えられる。これを実現する技
術として、特開昭63─203491号公報に開示され
た操作力伝達装置がある。この操作力伝達装置は、イン
ナーケーブルとアウターケーシングとからなる操作ワイ
ヤーの途中にケーブル軸方向に沿って制御バネを設ける
とともに制御バネのバネ力を調整する調整体を設けたも
のである。この制御バネは、ブレーキの作動負荷で撓む
ため、ブレーキリンクへの入力に対する出力を減少させ
て制動特性を小さくすることができる。
中で小さくさせることが考えられる。これを実現する技
術として、特開昭63─203491号公報に開示され
た操作力伝達装置がある。この操作力伝達装置は、イン
ナーケーブルとアウターケーシングとからなる操作ワイ
ヤーの途中にケーブル軸方向に沿って制御バネを設ける
とともに制御バネのバネ力を調整する調整体を設けたも
のである。この制御バネは、ブレーキの作動負荷で撓む
ため、ブレーキリンクへの入力に対する出力を減少させ
て制動特性を小さくすることができる。
【0007】このような操作力伝達装置を操作ワイヤー
の途中に設ければ、制御バネが撓み始めるバネ力(付勢
力)を適当に調整することで、ケーブル操作力(ケーブ
ルの張力)が制御バネの付勢力より大きくなると、制動
途中で制御バネが撓み始める。すると制動特性が小さく
なり、高性能なブレーキ装置であっても制動途中での制
動力の急激な増加を抑えることができる。
の途中に設ければ、制御バネが撓み始めるバネ力(付勢
力)を適当に調整することで、ケーブル操作力(ケーブ
ルの張力)が制御バネの付勢力より大きくなると、制動
途中で制御バネが撓み始める。すると制動特性が小さく
なり、高性能なブレーキ装置であっても制動途中での制
動力の急激な増加を抑えることができる。
【0008】一般に、制動特性はブレーキ装置の種類や
形状等により異なる。このため、ブレーキ装置に対して
その制動特性に合った伝達装置を操作ワイヤーの途中に
設けなければ制動途中で所望の制動特性が得られない。
しかし、前記従来の伝達装置は、操作ワイヤーの途中に
ブレーキ装置とは別に設けられているので、たとえば初
心者が制動特性が異なるブレーキ装置用の伝達装置を間
違えて操作ワイヤーの途中に装着すると、制動途中で所
望の制動特性が得られずかえってブレーキを操作しづら
くなる。
形状等により異なる。このため、ブレーキ装置に対して
その制動特性に合った伝達装置を操作ワイヤーの途中に
設けなければ制動途中で所望の制動特性が得られない。
しかし、前記従来の伝達装置は、操作ワイヤーの途中に
ブレーキ装置とは別に設けられているので、たとえば初
心者が制動特性が異なるブレーキ装置用の伝達装置を間
違えて操作ワイヤーの途中に装着すると、制動途中で所
望の制動特性が得られずかえってブレーキを操作しづら
くなる。
【0009】また、インナーケーブルをアウターケーシ
ング内でスムーズに移動させるために、操作ワイヤーを
配線するスペースは比較的狭く限られていることが多
い。このため、ケーブル軸方向の長さが長い伝達装置を
操作ワイヤーの途中に設けると操作ワイヤーの配線の自
由度が減少し、操作ワイヤーを配線しづらい。本発明の
課題は、操作ワイヤーを配線しやすくし、かつ所望の制
動特性を制動途中で確実に得ることができるようにする
ことにある。
ング内でスムーズに移動させるために、操作ワイヤーを
配線するスペースは比較的狭く限られていることが多
い。このため、ケーブル軸方向の長さが長い伝達装置を
操作ワイヤーの途中に設けると操作ワイヤーの配線の自
由度が減少し、操作ワイヤーを配線しづらい。本発明の
課題は、操作ワイヤーを配線しやすくし、かつ所望の制
動特性を制動途中で確実に得ることができるようにする
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明1に係る自転車用ブ
レーキ装置は、アウターケーシングの内部に配置された
インナーケーブルを移動させることで、ブレーキシュー
を車輪に圧接して制動する装置であって、第1及び第2
ブレーキリンクと、第1係止部と、第2係止部と、制動
特性変更手段と、第2付勢部材とを備えている。第1及
び第2ブレーキリンクは揺動するリンクであり、リンク
本体と、リンク本体に設けられブレーキシューを取り付
けるためのシュー取付部とをそれぞれ有している。第1
係止部は、第1ブレーキリンクに設けられ、アウターケ
ーシングを係止するためのものである。第2係止部は、
第2ブレーキリンクに設けられ、インナーケーブルを係
止するためのものである。制動特性変更手段は、第1係
止部を第2係止部に接近させるように、第1ブレーキリ
ンクに揺動自在に設けられた揺動部材と、揺動部材を第
2係止部から離れる方向に付勢する第1付勢部材とを有
し、第1付勢部材の付勢力に抗して揺動部材を制動途中
に揺動させることで、インナーケーブルの移動量に対す
る制動力の変化を小さくする。第2付勢部材は、第1付
勢部材より小さい付勢力で両ブレーキリンクをブレーキ
解放側に付勢する。
レーキ装置は、アウターケーシングの内部に配置された
インナーケーブルを移動させることで、ブレーキシュー
を車輪に圧接して制動する装置であって、第1及び第2
ブレーキリンクと、第1係止部と、第2係止部と、制動
特性変更手段と、第2付勢部材とを備えている。第1及
び第2ブレーキリンクは揺動するリンクであり、リンク
本体と、リンク本体に設けられブレーキシューを取り付
けるためのシュー取付部とをそれぞれ有している。第1
係止部は、第1ブレーキリンクに設けられ、アウターケ
ーシングを係止するためのものである。第2係止部は、
第2ブレーキリンクに設けられ、インナーケーブルを係
止するためのものである。制動特性変更手段は、第1係
止部を第2係止部に接近させるように、第1ブレーキリ
ンクに揺動自在に設けられた揺動部材と、揺動部材を第
2係止部から離れる方向に付勢する第1付勢部材とを有
し、第1付勢部材の付勢力に抗して揺動部材を制動途中
に揺動させることで、インナーケーブルの移動量に対す
る制動力の変化を小さくする。第2付勢部材は、第1付
勢部材より小さい付勢力で両ブレーキリンクをブレーキ
解放側に付勢する。
【0011】このブレーキ装置では、インナーケーブル
及びアウターケーシングをそれぞれの係止部に係止して
インナーケーブルをブレーキレバーによりアウターケー
シング内に引き込むと、インナーケーブルの操作力によ
り両ブレーキリンクは第2付勢部材の付勢力に抗して内
側に揺動する。そして、シュー取付部に取りつけられた
ブレーキシューが車輪のリムに当接すると、制動力がイ
ンナーケーブルの移動量に比例して大きくなる。つま
り、ブレーキ装置に応じた制動特性で制動力が大きくな
る。そして、インナーケーブルの操作力が第1付勢部材
の付勢力を超えると、第1付勢部材が撓んで揺動部材が
揺動し、第1係止部が第2係止部に接近して制動特性が
小さくなる。揺動部材の揺動が終わると、元の制動特性
に戻り制動特性が大きくなる。つまり、揺動部材が揺動
している間、第1付勢部材の付勢力に応じて制動特性が
小さくなる。ここでは、リンク本体に設けられた揺動部
材と第1付勢部材とにより制動特性を制動途中でブレー
キ装置側で小さく変更できるので、ブレーキ装置に応じ
た所望の制動特性を制動途中で確実に得ることができ
る。また、操作ワイヤーに余分な装置が設けられていな
いので、操作ワイヤーを配線しやすい。
及びアウターケーシングをそれぞれの係止部に係止して
インナーケーブルをブレーキレバーによりアウターケー
シング内に引き込むと、インナーケーブルの操作力によ
り両ブレーキリンクは第2付勢部材の付勢力に抗して内
側に揺動する。そして、シュー取付部に取りつけられた
ブレーキシューが車輪のリムに当接すると、制動力がイ
ンナーケーブルの移動量に比例して大きくなる。つま
り、ブレーキ装置に応じた制動特性で制動力が大きくな
る。そして、インナーケーブルの操作力が第1付勢部材
の付勢力を超えると、第1付勢部材が撓んで揺動部材が
揺動し、第1係止部が第2係止部に接近して制動特性が
小さくなる。揺動部材の揺動が終わると、元の制動特性
に戻り制動特性が大きくなる。つまり、揺動部材が揺動
している間、第1付勢部材の付勢力に応じて制動特性が
小さくなる。ここでは、リンク本体に設けられた揺動部
材と第1付勢部材とにより制動特性を制動途中でブレー
キ装置側で小さく変更できるので、ブレーキ装置に応じ
た所望の制動特性を制動途中で確実に得ることができ
る。また、操作ワイヤーに余分な装置が設けられていな
いので、操作ワイヤーを配線しやすい。
【0012】発明2に係る自転車用ブレーキ装置は、ア
ウターケーシングの内部に配置されたインナーケーブル
を移動させることで、ブレーキシューを車輪に圧接して
制動する装置であって、第1及び第2ブレーキリンク
と、第1係止部と、第2係止部と、制動特性変更手段
と、第2付勢部材とを備えている。第1及び第2ブレー
キリンクは揺動するリンクであり、リンク本体と、リン
ク本体に設けられブレーキシューを取り付けるためのシ
ュー取付部とをそれぞれ有している。第1係止部は、第
1ブレーキリンクに設けられ、アウターケーシングを係
止するためのものである。第2係止部は、第2ブレーキ
リンクに設けられ、インナーケーブルを係止するための
ものである。制動特性変更手段は、第2係止部を第1係
止部に接近させるように、第2ブレーキリンクに揺動自
在に設けられた揺動部材と、揺動部材を第1係止部から
離れる方向に付勢する第1付勢部材とを有し、第1付勢
部材の付勢力に抗して揺動部材を制動途中に揺動させる
ことで、インナーケーブルの移動量に対する制動力の変
化を小さくする。第2付勢部材は、第1付勢部材より小
さい付勢力で両ブレーキリンクをブレーキ解放側に付勢
する。
ウターケーシングの内部に配置されたインナーケーブル
を移動させることで、ブレーキシューを車輪に圧接して
制動する装置であって、第1及び第2ブレーキリンク
と、第1係止部と、第2係止部と、制動特性変更手段
と、第2付勢部材とを備えている。第1及び第2ブレー
キリンクは揺動するリンクであり、リンク本体と、リン
ク本体に設けられブレーキシューを取り付けるためのシ
ュー取付部とをそれぞれ有している。第1係止部は、第
1ブレーキリンクに設けられ、アウターケーシングを係
止するためのものである。第2係止部は、第2ブレーキ
リンクに設けられ、インナーケーブルを係止するための
ものである。制動特性変更手段は、第2係止部を第1係
止部に接近させるように、第2ブレーキリンクに揺動自
在に設けられた揺動部材と、揺動部材を第1係止部から
離れる方向に付勢する第1付勢部材とを有し、第1付勢
部材の付勢力に抗して揺動部材を制動途中に揺動させる
ことで、インナーケーブルの移動量に対する制動力の変
化を小さくする。第2付勢部材は、第1付勢部材より小
さい付勢力で両ブレーキリンクをブレーキ解放側に付勢
する。
【0013】このブレーキ装置でも発明1と同様に、イ
ンナーケーブルの操作力が第1付勢部材の付勢力を超え
ると、揺動部材が揺動して第2係止部が第1係止部に接
近し制動特性が小さくなる。揺動部材の揺動が終わる
と、元の制動特性に戻り制動特性が大きくなる。ここで
は、発明1と同様に、リンク本体に設けられた揺動部材
と第1付勢部材とにより制動特性を制動途中でブレーキ
装置側で小さく変更できるので、ブレーキ装置に応じた
所望の制動特性を制動途中で確実に得ることができる。
また、操作ワイヤーに余分な装置を設ける必要がないの
で、操作ワイヤーの配線の自由度が低下しない。
ンナーケーブルの操作力が第1付勢部材の付勢力を超え
ると、揺動部材が揺動して第2係止部が第1係止部に接
近し制動特性が小さくなる。揺動部材の揺動が終わる
と、元の制動特性に戻り制動特性が大きくなる。ここで
は、発明1と同様に、リンク本体に設けられた揺動部材
と第1付勢部材とにより制動特性を制動途中でブレーキ
装置側で小さく変更できるので、ブレーキ装置に応じた
所望の制動特性を制動途中で確実に得ることができる。
また、操作ワイヤーに余分な装置を設ける必要がないの
で、操作ワイヤーの配線の自由度が低下しない。
【0014】発明3に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明1又は2に記載の装置において、前記制動特性変更手
段は、第1付勢部材の付勢力を調節するための付勢力調
節手段をさらに備える。この場合には、第1付勢部材の
付勢力を調節することで、制動途中で制動特性を小さく
変化させるポイントを任意に変更できる。発明4に係る
自転車用ブレーキ装置は、発明1から3のいずれかに記
載の装置において、前記揺動部材は、リンク本体の先端
に揺動自在に設けられ、第1及び第2係止部材のうちの
揺動部材側に設けられた係止部は、揺動部材の先端に回
動自在に連結されている。この場合には、揺動部材がリ
ンク本体の先端に設けられているので、揺動部材が揺動
しても制動動作の邪魔になりにくい。
明1又は2に記載の装置において、前記制動特性変更手
段は、第1付勢部材の付勢力を調節するための付勢力調
節手段をさらに備える。この場合には、第1付勢部材の
付勢力を調節することで、制動途中で制動特性を小さく
変化させるポイントを任意に変更できる。発明4に係る
自転車用ブレーキ装置は、発明1から3のいずれかに記
載の装置において、前記揺動部材は、リンク本体の先端
に揺動自在に設けられ、第1及び第2係止部材のうちの
揺動部材側に設けられた係止部は、揺動部材の先端に回
動自在に連結されている。この場合には、揺動部材がリ
ンク本体の先端に設けられているので、揺動部材が揺動
しても制動動作の邪魔になりにくい。
【0015】発明5に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明1から4のいずれかに記載の装置において、前記第1
付勢部材は、揺動部材の揺動軸に巻回され、一端がリン
ク本体に係止され他端が揺動部材に係止された第1ねじ
りコイルバネである。この場合には、第1ねじりコイル
バネを用いて揺動部材を揺動軸回りに容易に付勢でき
る。
明1から4のいずれかに記載の装置において、前記第1
付勢部材は、揺動部材の揺動軸に巻回され、一端がリン
ク本体に係止され他端が揺動部材に係止された第1ねじ
りコイルバネである。この場合には、第1ねじりコイル
バネを用いて揺動部材を揺動軸回りに容易に付勢でき
る。
【0016】発明6に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明5に記載の装置において、前記付勢力調節手段は、第
1ねじりコイルバネの他端をバネ軸回りに移動させる移
動カムと、移動カムを回転させるための回転部材とを有
している。この場合には、回転部材により移動カムを回
転させると第1ねじりコイルバネの他端がバネ軸回りに
移動し付勢力が変更されるので、付勢力の調節(制動特
性の変更)が容易である。
明5に記載の装置において、前記付勢力調節手段は、第
1ねじりコイルバネの他端をバネ軸回りに移動させる移
動カムと、移動カムを回転させるための回転部材とを有
している。この場合には、回転部材により移動カムを回
転させると第1ねじりコイルバネの他端がバネ軸回りに
移動し付勢力が変更されるので、付勢力の調節(制動特
性の変更)が容易である。
【0017】発明7に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明6に記載の装置において、前記移動カムは、第1ねじ
りコイルバネの他端をバネ軸回りの複数の位置に係止し
得る複数のカム面を外周に有している。この場合には、
複数のカム面のいずれかで第1ねじりコイルバネの他端
をバネ軸回りの位置に係止することで、複数の付勢力
(複数の制動特性)を容易に得ることができる。
明6に記載の装置において、前記移動カムは、第1ねじ
りコイルバネの他端をバネ軸回りの複数の位置に係止し
得る複数のカム面を外周に有している。この場合には、
複数のカム面のいずれかで第1ねじりコイルバネの他端
をバネ軸回りの位置に係止することで、複数の付勢力
(複数の制動特性)を容易に得ることができる。
【0018】発明8に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明1から7のいずれかに記載の装置において、前記両ブ
レーキリンクは、各リンク本体の基端に自転車の前又は
後のフォークに立設された固定ピンにそれぞれ回動自在
に支持される支持部を有し、各リンク本体の途中にシュ
ー取付部が設けられた横引き式のカンチレバー型のもの
である。この場合には、高性能な横引き式のカンチレバ
ー型のブレーキ装置において、所望の制動特性を確実に
得ることができるとともに、操作ワイヤーが配線しやす
くなる。
明1から7のいずれかに記載の装置において、前記両ブ
レーキリンクは、各リンク本体の基端に自転車の前又は
後のフォークに立設された固定ピンにそれぞれ回動自在
に支持される支持部を有し、各リンク本体の途中にシュ
ー取付部が設けられた横引き式のカンチレバー型のもの
である。この場合には、高性能な横引き式のカンチレバ
ー型のブレーキ装置において、所望の制動特性を確実に
得ることができるとともに、操作ワイヤーが配線しやす
くなる。
【0019】発明9に係る自転車用ブレーキ装置は、発
明8に記載の装置において、前記第2付勢部材は、支持
部内で固定ピンの回りに巻回されるように配置され、一
端がリンク本体に係止され、他端が固定ピンの周囲でフ
ォークに係止可能な第2ねじりコイルバネである。この
場合には、通常のセンタープル式のカンチレバー型ブレ
ーキ装置と互換性を得ることができる。
明8に記載の装置において、前記第2付勢部材は、支持
部内で固定ピンの回りに巻回されるように配置され、一
端がリンク本体に係止され、他端が固定ピンの周囲でフ
ォークに係止可能な第2ねじりコイルバネである。この
場合には、通常のセンタープル式のカンチレバー型ブレ
ーキ装置と互換性を得ることができる。
【0020】発明10に係る自転車用ブレーキ装置は、
発明9に記載の装置において、第2ねじりコイルバネの
他端の係止位置をバネ軸回りに移動させるための係止位
置移動手段をさらに備える。この場合には、ブレーキ解
放側への付勢力を容易に調整できる。発明11に係る自
転車用ブレーキ装置は、発明8に記載の装置において、
前記シュー取付部は、両リンク本体に並設された1対の
リンク部材と、リンク部材の先端部とリンク本体の中間
部とに回動自在に連結されブレーキシューを装着するた
めのシュー装着部材とを備え、固定ピンに装着されかつ
固定ピンの周囲でフォークに係止可能であり、リンク部
材の基端部が回動自在に連結されリンク本体の支持部を
回転自在に支持するリンクベースをさらに備える。この
場合には、シュー装着部材が平行移動するので、ブレー
キシューの姿勢を一定に維持できる。このため、リム側
面に沿うようにブレーキシューを調整する作業が容易で
ある。
発明9に記載の装置において、第2ねじりコイルバネの
他端の係止位置をバネ軸回りに移動させるための係止位
置移動手段をさらに備える。この場合には、ブレーキ解
放側への付勢力を容易に調整できる。発明11に係る自
転車用ブレーキ装置は、発明8に記載の装置において、
前記シュー取付部は、両リンク本体に並設された1対の
リンク部材と、リンク部材の先端部とリンク本体の中間
部とに回動自在に連結されブレーキシューを装着するた
めのシュー装着部材とを備え、固定ピンに装着されかつ
固定ピンの周囲でフォークに係止可能であり、リンク部
材の基端部が回動自在に連結されリンク本体の支持部を
回転自在に支持するリンクベースをさらに備える。この
場合には、シュー装着部材が平行移動するので、ブレー
キシューの姿勢を一定に維持できる。このため、リム側
面に沿うようにブレーキシューを調整する作業が容易で
ある。
【0021】発明12に係る自転車者用ブレーキ装置
は、発明1から7のいずれかに記載の装置において、前
記両ブレーキリンクは、一方のリンク本体が自転車フレ
ームに回動自在に支持され、他方のリンク本体が一方の
リンク本体に回動自在に連結され、各リンク本体の先端
にブレーキシュー取付部が設けられたサイドプル式のキ
ャリパー型のものである。サイドプル式のキャリパー型
のブレーキ装置において、所望の制動特性を確実に得る
ことができるとともに、操作ワイヤーが配線しやすくな
る。
は、発明1から7のいずれかに記載の装置において、前
記両ブレーキリンクは、一方のリンク本体が自転車フレ
ームに回動自在に支持され、他方のリンク本体が一方の
リンク本体に回動自在に連結され、各リンク本体の先端
にブレーキシュー取付部が設けられたサイドプル式のキ
ャリパー型のものである。サイドプル式のキャリパー型
のブレーキ装置において、所望の制動特性を確実に得る
ことができるとともに、操作ワイヤーが配線しやすくな
る。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 図1及び図2において、本発明の一実施形態による横引
き式のカンチレバー型のブレーキ装置1は、たとえば前
輪用のものであり、前輪2のリム5の側面5aに圧接し
て制動作用する。ブレーキ装置1は、フレーム3のフロ
ントフォーク4に揺動自在に支持されている。
き式のカンチレバー型のブレーキ装置1は、たとえば前
輪用のものであり、前輪2のリム5の側面5aに圧接し
て制動作用する。ブレーキ装置1は、フレーム3のフロ
ントフォーク4に揺動自在に支持されている。
【0025】フロントフォーク4は、たとえば、エアー
・オイル式またはエラストマー式のサスペンションフォ
ークであり、路面からの衝撃を吸収できるものである。
フロントフォーク4は、左右1対のサスペンション部4
aと、1対のサスペンション部4aを取り付けるための
取付部4bと、サスペンション部4aを補強するための
スタビライザー4cとを有している。スタビライザー4
cは、2股に分かれたほぼ倒立U字状であり、その下端
がサスペンション部4aの途中に固定されており、両下
端に左右1対の台座8a,8bを有している。この台座
8a,8bには、図5に示すように、前方に突出する段
付の固定ピン9a,9b(9aのみ図示)がそれぞれ設
けられている。また、台座8a,8bにはブレーキ装置
1に設けられたブレーキ解放用のねじりコイルバネ(後
述)を係止するための3つの係止孔14h,14m,1
4sが固定ピン9a,9bの中心を中心とする円周上に
設けられている。
・オイル式またはエラストマー式のサスペンションフォ
ークであり、路面からの衝撃を吸収できるものである。
フロントフォーク4は、左右1対のサスペンション部4
aと、1対のサスペンション部4aを取り付けるための
取付部4bと、サスペンション部4aを補強するための
スタビライザー4cとを有している。スタビライザー4
cは、2股に分かれたほぼ倒立U字状であり、その下端
がサスペンション部4aの途中に固定されており、両下
端に左右1対の台座8a,8bを有している。この台座
8a,8bには、図5に示すように、前方に突出する段
付の固定ピン9a,9b(9aのみ図示)がそれぞれ設
けられている。また、台座8a,8bにはブレーキ装置
1に設けられたブレーキ解放用のねじりコイルバネ(後
述)を係止するための3つの係止孔14h,14m,1
4sが固定ピン9a,9bの中心を中心とする円周上に
設けられている。
【0026】ブレーキ装置1は、図1〜図3に示すよう
に、ハンドル6に設けられたブレーキレバー7に基端が
連結された操作ワイヤー10の先端に連結されている。
操作ワイヤー10は、ブレーキレバー7に基端が係止さ
れたインナーケーブル10aと、ブレーキレバー7の取
付フレームに係止されインナーケーブル10aが内部で
移動するアウターケーシング10bとを有している。
に、ハンドル6に設けられたブレーキレバー7に基端が
連結された操作ワイヤー10の先端に連結されている。
操作ワイヤー10は、ブレーキレバー7に基端が係止さ
れたインナーケーブル10aと、ブレーキレバー7の取
付フレームに係止されインナーケーブル10aが内部で
移動するアウターケーシング10bとを有している。
【0027】ブレーキ装置1は、揺動する左右1対のブ
レーキリンク12a,12bを有している。ブレーキリ
ンク12a,12bの途中には、ブレーキシュー13
a,13bが調整可能に対向して取り付けられている。
ブレーキリンク12a,12bは、上方に延び、裏面が
肉抜きされた板状のリンク本体15a,15bをそれぞ
れ有している。リンク本体15a,15bの基端部に
は、台座8a,8bから延びる固定ピン9a,9bに回
動自在に支持された回動支持部16a,16bが設けら
れている。また、中間部には、ブレーキシュー13a,
13bを取り付けるためのシュー取付部17a,17b
が設けられている。
レーキリンク12a,12bを有している。ブレーキリ
ンク12a,12bの途中には、ブレーキシュー13
a,13bが調整可能に対向して取り付けられている。
ブレーキリンク12a,12bは、上方に延び、裏面が
肉抜きされた板状のリンク本体15a,15bをそれぞ
れ有している。リンク本体15a,15bの基端部に
は、台座8a,8bから延びる固定ピン9a,9bに回
動自在に支持された回動支持部16a,16bが設けら
れている。また、中間部には、ブレーキシュー13a,
13bを取り付けるためのシュー取付部17a,17b
が設けられている。
【0028】リンク本体15bの先端には、断面C字状
のブラケット部15cが形成されている。このブラケッ
ト部15cには制動特性変更部18が設けられている。
制動特性変更部18は、図2〜図4に示すように、ブラ
ケット部15cに前後方向に嵌め込まれた揺動軸19に
揺動自在に支持された揺動リンク20と、揺動リンク2
0を付勢するねじりコイルバネ21と、ねじりコイルバ
ネ21の付勢力(バネ力)を調整する移動カム22とを
有している。
のブラケット部15cが形成されている。このブラケッ
ト部15cには制動特性変更部18が設けられている。
制動特性変更部18は、図2〜図4に示すように、ブラ
ケット部15cに前後方向に嵌め込まれた揺動軸19に
揺動自在に支持された揺動リンク20と、揺動リンク2
0を付勢するねじりコイルバネ21と、ねじりコイルバ
ネ21の付勢力(バネ力)を調整する移動カム22とを
有している。
【0029】揺動リンク20は断面C字状の部材であ
り、その下部が揺動軸19に支持され、その上部には連
結軸23が前後方向に嵌め込まれている。連結軸23に
は操作ワイヤー10のブレーキ装置1外方への張り出し
を抑えるためのケーブルフック24が回動自在に連結さ
れている。このケーブルフック24には、インナーケー
ブル10aの折れ曲がりを防止するための略90度湾曲
した筒状のインナーガイド25の先端が係止される。イ
ンナーガイド25の基端には、操作ワイヤー10のアウ
ターケーシング10bが係止される。これらのケーブル
フック24とインナーガイド25とにより第1係止部2
7が構成される。
り、その下部が揺動軸19に支持され、その上部には連
結軸23が前後方向に嵌め込まれている。連結軸23に
は操作ワイヤー10のブレーキ装置1外方への張り出し
を抑えるためのケーブルフック24が回動自在に連結さ
れている。このケーブルフック24には、インナーケー
ブル10aの折れ曲がりを防止するための略90度湾曲
した筒状のインナーガイド25の先端が係止される。イ
ンナーガイド25の基端には、操作ワイヤー10のアウ
ターケーシング10bが係止される。これらのケーブル
フック24とインナーガイド25とにより第1係止部2
7が構成される。
【0030】ねじりコイルバネ21は、揺動軸19の外
周側に嵌め込まれた筒状のバネガイド26の外周に巻回
されている。ねじりコイルバネ21の一端側はわずかに
外方に湾曲して延びており、その端部21aがブラケッ
ト部15cに係止されている。ねじりコイルバネ21の
他端側は外方に向けて90度湾曲した後わずかに逆方向
に湾曲しており、その湾曲した端部21bが移動カム2
2の外周に形成された3つのカム面22a〜22cのい
ずれかに係止されている。
周側に嵌め込まれた筒状のバネガイド26の外周に巻回
されている。ねじりコイルバネ21の一端側はわずかに
外方に湾曲して延びており、その端部21aがブラケッ
ト部15cに係止されている。ねじりコイルバネ21の
他端側は外方に向けて90度湾曲した後わずかに逆方向
に湾曲しており、その湾曲した端部21bが移動カム2
2の外周に形成された3つのカム面22a〜22cのい
ずれかに係止されている。
【0031】移動カム22は、連結軸23に回転不能に
装着されている。連結軸23の前端には大径の鍔部23
aが形成されており、鍔部23aの端面には回動操作用
の工具係止溝23bが形成されている。連結軸23の後
端部には断面正方形の回り止め部23cが形成されてお
り、そこに移動カム22が回動不能に装着されている。
移動カム22の外周面には前述した3つのカム面22a
〜22cが形成されている。連結軸23の中心から各カ
ム面22a〜22cまでの距離は徐々に大きくなってい
る。各カム面22a〜22cはねじりコイルバネ21の
端部21bの湾曲形状に合わせて僅かに凹んでいる。
装着されている。連結軸23の前端には大径の鍔部23
aが形成されており、鍔部23aの端面には回動操作用
の工具係止溝23bが形成されている。連結軸23の後
端部には断面正方形の回り止め部23cが形成されてお
り、そこに移動カム22が回動不能に装着されている。
移動カム22の外周面には前述した3つのカム面22a
〜22cが形成されている。連結軸23の中心から各カ
ム面22a〜22cまでの距離は徐々に大きくなってい
る。各カム面22a〜22cはねじりコイルバネ21の
端部21bの湾曲形状に合わせて僅かに凹んでいる。
【0032】リンク本体15aの先端にはインナーケー
ブル10aを係止する第2係止部28が設けられてい
る。インナーケーブル10aは、インナーガイド25の
内部を貫通してリンク本体15aの先端の第2係止部2
8にネジにより止着される。また、ケーブルフック24
と第2係止部28との間にはインナーケーブル10aを
保護するための伸縮するジャバラ29が配置されてい
る。
ブル10aを係止する第2係止部28が設けられてい
る。インナーケーブル10aは、インナーガイド25の
内部を貫通してリンク本体15aの先端の第2係止部2
8にネジにより止着される。また、ケーブルフック24
と第2係止部28との間にはインナーケーブル10aを
保護するための伸縮するジャバラ29が配置されてい
る。
【0033】回動支持部16a,16bは、図3(b側
のみ図示)に示すように、リンク本体15a,15bの
基端にカシメ固定され固定ピン9a,9bに嵌め込まれ
た筒状のブッシュ31a,31bと、ブッシュ31a,
31bの外周に固定された底付円筒状のバネカバー32
a,32bとを有している。バネカバー32a,32b
とブッシュ31a,31bとの間には筒状の空間33
a,33bが形成されており、この空間33a,33b
内にはブレーキリンク12a,12bをブレーキ解放側
に付勢するねじりコイルバネ35a,35bが収納され
ている。
のみ図示)に示すように、リンク本体15a,15bの
基端にカシメ固定され固定ピン9a,9bに嵌め込まれ
た筒状のブッシュ31a,31bと、ブッシュ31a,
31bの外周に固定された底付円筒状のバネカバー32
a,32bとを有している。バネカバー32a,32b
とブッシュ31a,31bとの間には筒状の空間33
a,33bが形成されており、この空間33a,33b
内にはブレーキリンク12a,12bをブレーキ解放側
に付勢するねじりコイルバネ35a,35bが収納され
ている。
【0034】ねじりコイルバネ35a,35bの後端3
6a,36bは、図5(a側のみ図示)に示すように、
台座8a,8bに設けられた3つの係止孔14h〜14
sのいずれか一つに係止される。この係止孔14h〜1
4sへの係止位置を変更することで、ブレーキの解放側
への力の強さを3段階に調整できる。また、前端(図示
せず)は、バネカバー32a,32bの底部に係止され
ている。なお、両ブレーキリンク12a,12bのねじ
りコイルバネ35a,35b前端の係止位置は、バネカ
バー32a,32bの外側面にネジ込まれたバネ調整ネ
ジ37a,37bにより固定ピン9a,9bの周方向に
移動可能である。
6a,36bは、図5(a側のみ図示)に示すように、
台座8a,8bに設けられた3つの係止孔14h〜14
sのいずれか一つに係止される。この係止孔14h〜1
4sへの係止位置を変更することで、ブレーキの解放側
への力の強さを3段階に調整できる。また、前端(図示
せず)は、バネカバー32a,32bの底部に係止され
ている。なお、両ブレーキリンク12a,12bのねじ
りコイルバネ35a,35b前端の係止位置は、バネカ
バー32a,32bの外側面にネジ込まれたバネ調整ネ
ジ37a,37bにより固定ピン9a,9bの周方向に
移動可能である。
【0035】バネカバー32a,32bの後方には、ね
じりコイルバネ35a,35bの後端をカバーするバネ
キャップ38a,38bが回転自在に装着されている。
バネキャップ38a,38bは、固定ピン9a,9bの
太径部に嵌め込まれる円筒部40a,40bと、円筒部
40a,40bの周面から外方に三角に突起する回転操
作部41a,41bとを有している。また、バネキャッ
プ38a,38bの底面にはねじりコイルバネ35a,
35bの後端36a,36bが貫通する貫通穴42a,
42b(図5ではa側のみ図示)が形成されており、ね
じりコイルバネ35a,35bの後端を係止可能であ
る。
じりコイルバネ35a,35bの後端をカバーするバネ
キャップ38a,38bが回転自在に装着されている。
バネキャップ38a,38bは、固定ピン9a,9bの
太径部に嵌め込まれる円筒部40a,40bと、円筒部
40a,40bの周面から外方に三角に突起する回転操
作部41a,41bとを有している。また、バネキャッ
プ38a,38bの底面にはねじりコイルバネ35a,
35bの後端36a,36bが貫通する貫通穴42a,
42b(図5ではa側のみ図示)が形成されており、ね
じりコイルバネ35a,35bの後端を係止可能であ
る。
【0036】このようなバネキャップ38a,38bを
設けると、バネキャップ38a,38bを回すことでね
じりコイルバネ35a,35bの後端36a,36bを
任意の位置に配置できる。このため、ブレーキリンク1
2aの回動に制限があり自然状態でねじりコイルバネ3
5a,35bの後端36a,36bが所望の係止孔14
h〜14sに挿入できない場合であっても、バネキャッ
プ38a,38bを回すだけで後端36a,36bを簡
単に係止孔14h〜14sに挿入できる。また、バネキ
ャップ38a,38bの取付角度(バネキャップ38
a,38bの先端の向き)がねじりコイルバネ35a,
35bの係止孔14h〜14sへの係止位置の違いによ
り変化するので、ねじりコイルバネ35a,35bの係
止位置、つまりブレーキの解放側への力の強さがバネキ
ャップ38a,38bの向きにより簡単に分かる。たと
えば、ねじりコイルバネ35a,35bが係止孔14m
に係止されているときにはバネキャップ38a,38b
の先端が下方に向き、係止孔14hに係止されていると
きには斜め内側に向き、係止孔14sに係止されている
ときには斜め外側に向くため、バネキャップ38a,3
8bの向きによりブレーキの解放側への復元力の強さが
簡単に分かる。
設けると、バネキャップ38a,38bを回すことでね
じりコイルバネ35a,35bの後端36a,36bを
任意の位置に配置できる。このため、ブレーキリンク1
2aの回動に制限があり自然状態でねじりコイルバネ3
5a,35bの後端36a,36bが所望の係止孔14
h〜14sに挿入できない場合であっても、バネキャッ
プ38a,38bを回すだけで後端36a,36bを簡
単に係止孔14h〜14sに挿入できる。また、バネキ
ャップ38a,38bの取付角度(バネキャップ38
a,38bの先端の向き)がねじりコイルバネ35a,
35bの係止孔14h〜14sへの係止位置の違いによ
り変化するので、ねじりコイルバネ35a,35bの係
止位置、つまりブレーキの解放側への力の強さがバネキ
ャップ38a,38bの向きにより簡単に分かる。たと
えば、ねじりコイルバネ35a,35bが係止孔14m
に係止されているときにはバネキャップ38a,38b
の先端が下方に向き、係止孔14hに係止されていると
きには斜め内側に向き、係止孔14sに係止されている
ときには斜め外側に向くため、バネキャップ38a,3
8bの向きによりブレーキの解放側への復元力の強さが
簡単に分かる。
【0037】シュー取付部17a,17bは、図2及び
図3に示すように、リンク本体15a,15bの中央部
に開けられた長孔45a,45bに後側から挿入された
シュー取付ボルト50a,50bと、リンク本体15
a,15bを挟んでシュー取付ボルト50a,50bに
嵌め込まれたワッシャ51a,51b及びカラー52
a,52bとを有している。リンク本体15a,15b
の後側に配置されるシュー取付ボルト50a,50bの
頭部55a,55bにはシュー取付孔56a,56bが
左右方向(図3紙面直交方向)にあけられている。
図3に示すように、リンク本体15a,15bの中央部
に開けられた長孔45a,45bに後側から挿入された
シュー取付ボルト50a,50bと、リンク本体15
a,15bを挟んでシュー取付ボルト50a,50bに
嵌め込まれたワッシャ51a,51b及びカラー52
a,52bとを有している。リンク本体15a,15b
の後側に配置されるシュー取付ボルト50a,50bの
頭部55a,55bにはシュー取付孔56a,56bが
左右方向(図3紙面直交方向)にあけられている。
【0038】ブレーキシュー13a,13bは、図2及
び図3に示すように、ゴム製のシュー本体60a,60
bと、シュー本体60a,60bの長手方向の略中心部
から外方に延びるシュー取付ピン61a,61bとをそ
れぞれ有している。シュー本体60a,60bは、従来
より薄型であり制動時に変形しにくいようになってい
る。シュー取付ピン61a,61bは、シュー取付ボル
ト50a,50bにあけられたシュー取付孔56a,5
6bに挿通可能である。
び図3に示すように、ゴム製のシュー本体60a,60
bと、シュー本体60a,60bの長手方向の略中心部
から外方に延びるシュー取付ピン61a,61bとをそ
れぞれ有している。シュー本体60a,60bは、従来
より薄型であり制動時に変形しにくいようになってい
る。シュー取付ピン61a,61bは、シュー取付ボル
ト50a,50bにあけられたシュー取付孔56a,5
6bに挿通可能である。
【0039】このブレーキシュー13a,13bはブレ
ーキリンク12a,12bのフロントフォーク4側(後
方)に配置されているので、フロントフォーク4との距
離が近くなり、ブレーキシュー13a,13bに作用す
るリム5からの反力によるモーメントが小さくなる。こ
のため、比較的ねじり剛性が弱いサスペンションフォー
クを用いてもフォークのねじれによるブレーキ力の低下
が生じにくい。また、シュー本体60a,60b自体の
厚みが薄いのでシュー本体60a,60bのブレーキ時
の撓み変形も少なくなりブレーキ力の低下がより少なく
なる。
ーキリンク12a,12bのフロントフォーク4側(後
方)に配置されているので、フロントフォーク4との距
離が近くなり、ブレーキシュー13a,13bに作用す
るリム5からの反力によるモーメントが小さくなる。こ
のため、比較的ねじり剛性が弱いサスペンションフォー
クを用いてもフォークのねじれによるブレーキ力の低下
が生じにくい。また、シュー本体60a,60b自体の
厚みが薄いのでシュー本体60a,60bのブレーキ時
の撓み変形も少なくなりブレーキ力の低下がより少なく
なる。
【0040】次に、ブレーキ装置1の制動時の動作につ
いて説明する。ブレーキレバー7を運転者が操作する
と、インナーケーブル10aがアウターケーシング10
b内に引っ張られ、ブレーキリンク12a,12bがね
じりコイルバネ35a,35bの付勢力に抗してそれぞ
れ閉じる方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13b
のシュー本体60a,60bがリム5の側面5aに当接
する。シュー本体60a,60bが側面5bに当接する
と、制動力が発生する。このとき発生する制動力は、図
7に示すように、インナーケーブル10aの移動量(ケ
ーブルストローク)に比例する。さらにインナーケーブ
ル10aを引いて発生したインナーケーブル10aの操
作力(インナーケーブル10aの張力)が制動特性変更
部18のねじりコイルバネ21の付勢力(初期荷重)を
超えると、図6に示すように、ねじりコイルバネ21が
撓み揺動リンク20が第1係止部27側に揺動する。揺
動リンク20が揺動すると、図7に示すように、撓みに
より増加するねじりコイルバネ21の付勢力に応じた制
動力が発生し、制動特性、つまりケーブルストロークに
対する制動力の変化(図7の直線の傾き)が小さくな
る。この結果、ブレーキレバー7の操作に対して制動力
の変化が小さくなる。したがって、ブレーキ操作に不慣
れな初心者がブレーキレバーを大きく操作しても制動力
があまり大きくならず、ブレーキ操作を行いやすくな
る。そして、揺動リンク20がケーブルフック24と直
線的に配置されると揺動が終了する。揺動が終了する
と、制動特性が元に戻り大きくなり、強力な制動力が得
られる。
いて説明する。ブレーキレバー7を運転者が操作する
と、インナーケーブル10aがアウターケーシング10
b内に引っ張られ、ブレーキリンク12a,12bがね
じりコイルバネ35a,35bの付勢力に抗してそれぞ
れ閉じる方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13b
のシュー本体60a,60bがリム5の側面5aに当接
する。シュー本体60a,60bが側面5bに当接する
と、制動力が発生する。このとき発生する制動力は、図
7に示すように、インナーケーブル10aの移動量(ケ
ーブルストローク)に比例する。さらにインナーケーブ
ル10aを引いて発生したインナーケーブル10aの操
作力(インナーケーブル10aの張力)が制動特性変更
部18のねじりコイルバネ21の付勢力(初期荷重)を
超えると、図6に示すように、ねじりコイルバネ21が
撓み揺動リンク20が第1係止部27側に揺動する。揺
動リンク20が揺動すると、図7に示すように、撓みに
より増加するねじりコイルバネ21の付勢力に応じた制
動力が発生し、制動特性、つまりケーブルストロークに
対する制動力の変化(図7の直線の傾き)が小さくな
る。この結果、ブレーキレバー7の操作に対して制動力
の変化が小さくなる。したがって、ブレーキ操作に不慣
れな初心者がブレーキレバーを大きく操作しても制動力
があまり大きくならず、ブレーキ操作を行いやすくな
る。そして、揺動リンク20がケーブルフック24と直
線的に配置されると揺動が終了する。揺動が終了する
と、制動特性が元に戻り大きくなり、強力な制動力が得
られる。
【0041】ここで、初心者では図4に実線で示す位置
に移動カム22を配置し、ねじりコイルバネ21の端部
21bをカム面22aで係止し、小さな制動力で制動特
性が小さくなるように付勢力を調整すればよい。しか
し、上級者でこのように調整すると、大きな制動力を瞬
時に得られにくい。この場合には、連結軸23を回して
移動カム22を回転させ、端部21bを、図4に一点鎖
線で示すようにカム面22bに係止させたり、二点鎖線
で示すようにカム面22cに係止させればよい。このよ
うに、移動カム22を回転させると、ねじりコイルバネ
21の端部21bがバネの巻方向に移動し、付勢力が大
きくなる。この結果、揺動リンク20が揺動開始すると
きの制動力が、図7に一点鎖線や二点鎖線で示すよう
に、段階的に大きな側にずれる。このため、大きな制動
力を短いケーブルストロークで得られる。とくに、スキ
ッド領域(車輪がロックするかしないかので領域)で制
動効果が最も高くなるため、このスキッド領域で制動特
性が小さくなるようにすると、そのときのケーブルスト
ローク(ブレーキレバーの操作量)が長くなり、スキッ
ド領域で制動操作を行いやすくなる。
に移動カム22を配置し、ねじりコイルバネ21の端部
21bをカム面22aで係止し、小さな制動力で制動特
性が小さくなるように付勢力を調整すればよい。しか
し、上級者でこのように調整すると、大きな制動力を瞬
時に得られにくい。この場合には、連結軸23を回して
移動カム22を回転させ、端部21bを、図4に一点鎖
線で示すようにカム面22bに係止させたり、二点鎖線
で示すようにカム面22cに係止させればよい。このよ
うに、移動カム22を回転させると、ねじりコイルバネ
21の端部21bがバネの巻方向に移動し、付勢力が大
きくなる。この結果、揺動リンク20が揺動開始すると
きの制動力が、図7に一点鎖線や二点鎖線で示すよう
に、段階的に大きな側にずれる。このため、大きな制動
力を短いケーブルストロークで得られる。とくに、スキ
ッド領域(車輪がロックするかしないかので領域)で制
動効果が最も高くなるため、このスキッド領域で制動特
性が小さくなるようにすると、そのときのケーブルスト
ローク(ブレーキレバーの操作量)が長くなり、スキッ
ド領域で制動操作を行いやすくなる。
【0042】また、ブレーキレバー7を解除するとイン
ナーケーブル10aが緩み、ねじりコイルバネ35a,
35bの付勢力により、ブレーキリンク12a,12b
が開く方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13bの
シュー本体60a,60bの先端がリム5の側面5aか
ら離れ制動が解除される。一方、ブレーキ装置1を固定
ピン9a,9bに装着する際には、回動支持部16a,
16bを固定ピン9a,9bに嵌め込み、回転操作部4
1a,41bを指で摘んでねじりコイルバネ35a,3
5bの後端36a,36bを所望の係止孔14h〜14
sのいずれかに配置する。この状態でさらに奥まで回動
支持部16a,16bを嵌め込めば、後端36a,36
bを係止孔14h〜14sのいずれかに挿入できる。
ナーケーブル10aが緩み、ねじりコイルバネ35a,
35bの付勢力により、ブレーキリンク12a,12b
が開く方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13bの
シュー本体60a,60bの先端がリム5の側面5aか
ら離れ制動が解除される。一方、ブレーキ装置1を固定
ピン9a,9bに装着する際には、回動支持部16a,
16bを固定ピン9a,9bに嵌め込み、回転操作部4
1a,41bを指で摘んでねじりコイルバネ35a,3
5bの後端36a,36bを所望の係止孔14h〜14
sのいずれかに配置する。この状態でさらに奥まで回動
支持部16a,16bを嵌め込めば、後端36a,36
bを係止孔14h〜14sのいずれかに挿入できる。
【0043】ここでは、制動力を高く維持するためにブ
レーキシュー13a,13bをブレーキリンク12a,
12bのフロントフォーク4側に配置したため、シュー
本体60a,60bの後端がスタビライザー4cに当た
ってブレーキリンク12a,12bのブレーキ解放側の
回動が制限される。しかし、ねじりコイルバネ35a,
35bの後端36a,36bが回転操作部41a,41
bによって自由に係止位置を変更できるので、ブレーキ
リンク12a,12bの回動が制限されてもねじりコイ
ルバネ35a,35bの一端を確実に係止孔14h〜1
4sのいずれかに挿入できる。
レーキシュー13a,13bをブレーキリンク12a,
12bのフロントフォーク4側に配置したため、シュー
本体60a,60bの後端がスタビライザー4cに当た
ってブレーキリンク12a,12bのブレーキ解放側の
回動が制限される。しかし、ねじりコイルバネ35a,
35bの後端36a,36bが回転操作部41a,41
bによって自由に係止位置を変更できるので、ブレーキ
リンク12a,12bの回動が制限されてもねじりコイ
ルバネ35a,35bの一端を確実に係止孔14h〜1
4sのいずれかに挿入できる。
【0044】また、リンク本体15bに設けられた揺動
リンク20とねじりコイルバネ21により制動特性を制
動途中でブレーキ装置1側で小さく変更できるので、ブ
レーキ装置1に応じた所望の制動特性を制動途中で確実
に得ることができる。また、操作ワイヤー10に余分な
装置が設けられていないので、操作ワイヤー10を配線
しやすい。
リンク20とねじりコイルバネ21により制動特性を制
動途中でブレーキ装置1側で小さく変更できるので、ブ
レーキ装置1に応じた所望の制動特性を制動途中で確実
に得ることができる。また、操作ワイヤー10に余分な
装置が設けられていないので、操作ワイヤー10を配線
しやすい。
【0045】〔実施形態2〕 前記実施形態1でのリンク本体15bに制動特性変更部
18を設ける構成に代えて、図8に示すように、リンク
本体15a側に設ける構成でもよい。この実施形態2の
ブレーキ装置1bでは、ケーブルフック24は、リンク
本体15bの先端部に回動自在に連結されている。リン
ク本体15aの先端には、ブラケット部15cが形成さ
れている。
18を設ける構成に代えて、図8に示すように、リンク
本体15a側に設ける構成でもよい。この実施形態2の
ブレーキ装置1bでは、ケーブルフック24は、リンク
本体15bの先端部に回動自在に連結されている。リン
ク本体15aの先端には、ブラケット部15cが形成さ
れている。
【0046】制動特性変更部18は、リンク本体15a
のブラケット部15cに前後方向に嵌め込まれた揺動軸
19に揺動自在に支持された揺動リンク20と、揺動リ
ンク20を内側に付勢するねじりコイルバネ21と、ね
じりコイルバネ21の付勢力(バネ力)を調整する移動
カム(図示せず)とを有している。この実施形態での他
の構成及び動作は、実施形態1と同様であるので説明を
省略する。このような実施形態2でも実施形態1と同様
な効果が得られる。
のブラケット部15cに前後方向に嵌め込まれた揺動軸
19に揺動自在に支持された揺動リンク20と、揺動リ
ンク20を内側に付勢するねじりコイルバネ21と、ね
じりコイルバネ21の付勢力(バネ力)を調整する移動
カム(図示せず)とを有している。この実施形態での他
の構成及び動作は、実施形態1と同様であるので説明を
省略する。このような実施形態2でも実施形態1と同様
な効果が得られる。
【0047】〔実施形態3〕前記2つの実施形態では、
ブレーキシュー13a,13bの姿勢が揺動により変化
するが、図9に示すように、4リンク構成のシュー取付
部17a,17bを有するブレーキ装置1cに制動特性
変化部18を設けてもよい。ブレーキ装置1cは、図9
及び図10に示すように、揺動する左右1対のブレーキ
リンク12a,12bを有している。ブレーキリンク1
2a,12bの下部には、ブレーキシュー13a,13
bを取り付けるためのシュー取付部17a,17bが設
けられている。なお、図10以降では、左側部材(図9
の右側の部材)のみ図示する。
ブレーキシュー13a,13bの姿勢が揺動により変化
するが、図9に示すように、4リンク構成のシュー取付
部17a,17bを有するブレーキ装置1cに制動特性
変化部18を設けてもよい。ブレーキ装置1cは、図9
及び図10に示すように、揺動する左右1対のブレーキ
リンク12a,12bを有している。ブレーキリンク1
2a,12bの下部には、ブレーキシュー13a,13
bを取り付けるためのシュー取付部17a,17bが設
けられている。なお、図10以降では、左側部材(図9
の右側の部材)のみ図示する。
【0048】ブレーキリンク12a,12bは、上方に
延びる板状のリンク本体15a,15bをそれぞれ有し
ている。リンク本体15a,15bの基端部には回動支
持部16a,16bが設けられている。回動支持部16
a,16bは、図11に示すように、台座8a,8bか
ら延びる固定ピン9a,9bに回動不能に嵌め込まれた
リンクベース65a,65bに回動自在に支持されてい
る。リンク本体15aの先端にはブラケット部15cが
形成されており、ブラケット部15cに制動特性変化部
18が設けられている。この構造は実施形態1と同様で
あるので説明を省略する。リンク本体15bの先端には
第2係止部28が設けられている。
延びる板状のリンク本体15a,15bをそれぞれ有し
ている。リンク本体15a,15bの基端部には回動支
持部16a,16bが設けられている。回動支持部16
a,16bは、図11に示すように、台座8a,8bか
ら延びる固定ピン9a,9bに回動不能に嵌め込まれた
リンクベース65a,65bに回動自在に支持されてい
る。リンク本体15aの先端にはブラケット部15cが
形成されており、ブラケット部15cに制動特性変化部
18が設けられている。この構造は実施形態1と同様で
あるので説明を省略する。リンク本体15bの先端には
第2係止部28が設けられている。
【0049】リンクベース65a,65bは、固定ピン
9a,9bの外周に配置され、基端が固定ピン9a,9
bの段差部に当接している筒状部66a,66bと、筒
状部66a,66bの基端外周に嵌め込み固定された係
止部67a,67bと、先端外周に嵌め込み固定された
雨滴状のアーム部68a,68bとを有している。この
筒状部66a,66bにリンク本体15a,15bの回
転支持部16a,16bが回動自在に支持されている。
係止部67a,67bは、図12に示すように概ね3角
形状の部材であり、その内側に係止孔14h〜14sの
いずれか一つを貫通する係止ピン70a,70bが設け
られている。この係止ピン70a,70bを係止孔14
h〜14sのいずれかに貫通させることで、リンクベー
ス65a,65bの取付姿勢を所定の姿勢に維持してい
る。
9a,9bの外周に配置され、基端が固定ピン9a,9
bの段差部に当接している筒状部66a,66bと、筒
状部66a,66bの基端外周に嵌め込み固定された係
止部67a,67bと、先端外周に嵌め込み固定された
雨滴状のアーム部68a,68bとを有している。この
筒状部66a,66bにリンク本体15a,15bの回
転支持部16a,16bが回動自在に支持されている。
係止部67a,67bは、図12に示すように概ね3角
形状の部材であり、その内側に係止孔14h〜14sの
いずれか一つを貫通する係止ピン70a,70bが設け
られている。この係止ピン70a,70bを係止孔14
h〜14sのいずれかに貫通させることで、リンクベー
ス65a,65bの取付姿勢を所定の姿勢に維持してい
る。
【0050】リンクベース65a,65bの外周におい
て、リンク本体15a,15bと係止部67a,67b
との間には、スプリング受け71a,71bが設けられ
ている(図11)。スプリング受け71a,71bは、
周方向に形成された溝72a,72bと、外周に配置さ
れた調節部73a,73b(図12)とを有している。
溝72a,72b内には、リターンスプリング74a,
74bの基端部が巻き付け固定されている。リターンス
プリング74a,74bの先端部は上方に延び、リンク
本体15a,15bの中間部において背面側に突出する
係止ピン75a,75b(図10)により係止されてい
る。リターンスプリング74a,74bは、リンク本体
15a,15bを外方に回動するように付勢している。
調節部73a,73bには、係止部67a,67bの外
周部に形成された突起部76a,76bに当接可能な調
節ネジ77a,77bがねじ込まれている。この調節ネ
ジ77a,77bのねじ込み量によって左右のブレーキ
リンク12a,12bの姿勢を調整して、左右のブレー
キシュー13a,13bとリム5の側面5aとの隙間を
調節できる。
て、リンク本体15a,15bと係止部67a,67b
との間には、スプリング受け71a,71bが設けられ
ている(図11)。スプリング受け71a,71bは、
周方向に形成された溝72a,72bと、外周に配置さ
れた調節部73a,73b(図12)とを有している。
溝72a,72b内には、リターンスプリング74a,
74bの基端部が巻き付け固定されている。リターンス
プリング74a,74bの先端部は上方に延び、リンク
本体15a,15bの中間部において背面側に突出する
係止ピン75a,75b(図10)により係止されてい
る。リターンスプリング74a,74bは、リンク本体
15a,15bを外方に回動するように付勢している。
調節部73a,73bには、係止部67a,67bの外
周部に形成された突起部76a,76bに当接可能な調
節ネジ77a,77bがねじ込まれている。この調節ネ
ジ77a,77bのねじ込み量によって左右のブレーキ
リンク12a,12bの姿勢を調整して、左右のブレー
キシュー13a,13bとリム5の側面5aとの隙間を
調節できる。
【0051】リンクベース65aの外周において、回動
支持部16a,16bとアーム部68a,68bとの間
には、1対のロックナット78a,78b、79a,7
9b(図11)がねじ込まれている。ロックナット78
a,78b、79a,79bは、回動支持部16a,1
6bの軸方向の移動を規制するものである。固定ピン9
a,9bの先端には、取り付けボルト81a、81bが
締結されている。取り付けボルト81a,81bは、リ
ンクベース65a,65bの軸方向への移動を抑えるも
のである。
支持部16a,16bとアーム部68a,68bとの間
には、1対のロックナット78a,78b、79a,7
9b(図11)がねじ込まれている。ロックナット78
a,78b、79a,79bは、回動支持部16a,1
6bの軸方向の移動を規制するものである。固定ピン9
a,9bの先端には、取り付けボルト81a、81bが
締結されている。取り付けボルト81a,81bは、リ
ンクベース65a,65bの軸方向への移動を抑えるも
のである。
【0052】図9及び図10に示すように、リンク本体
15a,15bの上下方向の中間部には、ブレーキシュ
ー13a,13bをブレーキ装置1に取り付けるための
シュー取付部17a,17bを構成するシュー装着リン
ク82a,82bがほぼ水平に取り付けられている。シ
ュー装着リンク82a,82bは、リンク本体15a,
15baに両者を貫通する取付ピン83a,83bによ
り回動自在に連結されている。
15a,15bの上下方向の中間部には、ブレーキシュ
ー13a,13bをブレーキ装置1に取り付けるための
シュー取付部17a,17bを構成するシュー装着リン
ク82a,82bがほぼ水平に取り付けられている。シ
ュー装着リンク82a,82bは、リンク本体15a,
15baに両者を貫通する取付ピン83a,83bによ
り回動自在に連結されている。
【0053】シュー装着リンク82a,82bは、図1
3に示すように、リンク本体15a,15bの両面を挟
むようにコ字状に形成されたリンク取付部84aと、リ
ンク取付部84a,84bから直角に延びるシュー装着
部85a,85bとを有している。リンク取付部84
a,84bには、取付ピン83a,83bが取り付けら
れているとともに支持ピン86a,86bが固定されて
いる。この支持ピン86a,86bに、補助リンク89
a,89bの上端が回動自在に支持されている。このよ
うに、リンク本体15a,15bを挟むようにしてシュ
ー装着リンク82a,82bとリンク本体15a,15
bとを連結することで、連結部分の剛性を高め、ブレー
キシュー13a,13bの逃げを抑えることができる。
シュー装着部85a,85bには、上下方向(図13の
紙面奥行き方向)に長いシュー装着長孔90a,90b
が形成されている。このシュー装着長孔90a,90b
は、図10に示すように、ブレーキシュー13a,13
bの後端と、固定ピン9a,9bの段差部との間の距離
Lが25mm以上になるように形成されている。このよ
うな位置にシュー装着長孔90a,90bを配置する
と、制動中心がフロントフォーク4の中心に近くなり、
反力により生じるモーメントが小さくなる。このため、
フロントフォーク4に作用する力が弱くなりブレーキ装
置の剛性が高くなる。
3に示すように、リンク本体15a,15bの両面を挟
むようにコ字状に形成されたリンク取付部84aと、リ
ンク取付部84a,84bから直角に延びるシュー装着
部85a,85bとを有している。リンク取付部84
a,84bには、取付ピン83a,83bが取り付けら
れているとともに支持ピン86a,86bが固定されて
いる。この支持ピン86a,86bに、補助リンク89
a,89bの上端が回動自在に支持されている。このよ
うに、リンク本体15a,15bを挟むようにしてシュ
ー装着リンク82a,82bとリンク本体15a,15
bとを連結することで、連結部分の剛性を高め、ブレー
キシュー13a,13bの逃げを抑えることができる。
シュー装着部85a,85bには、上下方向(図13の
紙面奥行き方向)に長いシュー装着長孔90a,90b
が形成されている。このシュー装着長孔90a,90b
は、図10に示すように、ブレーキシュー13a,13
bの後端と、固定ピン9a,9bの段差部との間の距離
Lが25mm以上になるように形成されている。このよ
うな位置にシュー装着長孔90a,90bを配置する
と、制動中心がフロントフォーク4の中心に近くなり、
反力により生じるモーメントが小さくなる。このため、
フロントフォーク4に作用する力が弱くなりブレーキ装
置の剛性が高くなる。
【0054】補助リンク89a,89bは、図9に示す
ように、リンク本体15a,15bは平行に配置された
平板部材であり、その上端部は、支持ピン86a,86
bによりシュー装着リンク82a,82bのリンク取付
部84a,84bの前面に回動自在に連結されている。
また下端部は、図10及び図12に示すように、アーム
部68a,68bの先端に取り付けられた支持ピン87
a,87bによりリンクベース65a,65bに回転自
在に連結されている。
ように、リンク本体15a,15bは平行に配置された
平板部材であり、その上端部は、支持ピン86a,86
bによりシュー装着リンク82a,82bのリンク取付
部84a,84bの前面に回動自在に連結されている。
また下端部は、図10及び図12に示すように、アーム
部68a,68bの先端に取り付けられた支持ピン87
a,87bによりリンクベース65a,65bに回転自
在に連結されている。
【0055】なお、固定ピン9a,9bの軸芯から支持
ピン87a,87bの軸芯までの距離と、取付ピン83
a,83bの軸芯から支持ピン86a,86bの軸芯ま
での距離とは等しい。また、補助リンク89a,89b
の両端に配置された支持ピン86a,86bの軸芯から
支持ピン87a,87bの軸芯までの距離と、固定ピン
9a,9bの軸芯から取付ピン83a,83bの軸芯ま
での距離とは等しい。すなわち、これらの4つのピン
は、平行四辺形の頂点となるように配置されており、こ
れらのピンの間のリンク本体15a,15bの一部、リ
ンクベース65a,65b、シュー装着リンク82a,
82bの一部及び補助リンク89a,89bによりリン
ク機構が構成されている。このため、シュー装着リンク
82a,82bは、固定ピン9a,9bの軸芯と支持ピ
ン87a,87bの軸芯とを結ぶ線分と平行に移動す
る。
ピン87a,87bの軸芯までの距離と、取付ピン83
a,83bの軸芯から支持ピン86a,86bの軸芯ま
での距離とは等しい。また、補助リンク89a,89b
の両端に配置された支持ピン86a,86bの軸芯から
支持ピン87a,87bの軸芯までの距離と、固定ピン
9a,9bの軸芯から取付ピン83a,83bの軸芯ま
での距離とは等しい。すなわち、これらの4つのピン
は、平行四辺形の頂点となるように配置されており、こ
れらのピンの間のリンク本体15a,15bの一部、リ
ンクベース65a,65b、シュー装着リンク82a,
82bの一部及び補助リンク89a,89bによりリン
ク機構が構成されている。このため、シュー装着リンク
82a,82bは、固定ピン9a,9bの軸芯と支持ピ
ン87a,87bの軸芯とを結ぶ線分と平行に移動す
る。
【0056】ブレーキシュー13a,13bは、図13
に示すように、シュー装着長孔90aに挿入されてい
る。ブレーキシュー13a,13bは、ゴム製のシュー
本体91a,91bと、シュー本体91a,91bの長
手方向の略中心部から外方に延びるシュー取付ピン92
a,92bとをそれぞれ有している。シュー取付ピン9
2の先端には雄ネジが形成されており、雄ネジに螺合す
るナット95a,95bによりシュー装着部85a,8
5bに固定されている。ナット95a,95bとシュー
装着部85a,85bとの間及びシュー本体91a,9
1bとシュー装着部85a,85bとの間には、球面の
一部をなす凸面を有する凸ワッシャ93a,93bと、
凸面に係合する凹面を有する凹ワッシャ94a,94b
とが配置されている。ここでは、凸ワッシャ93a,9
3b及び凹ワッシャ94a,94bを介在させてシュー
装着部85a,85bのシュー装着長孔90a,90b
内でブレーキシュー13a,13bを締結することで、
ブレーキシュー13a,13bの上下位置及び傾きをリ
ム5の側面5aの位置及び傾きに合わせて自在に調整で
きる。
に示すように、シュー装着長孔90aに挿入されてい
る。ブレーキシュー13a,13bは、ゴム製のシュー
本体91a,91bと、シュー本体91a,91bの長
手方向の略中心部から外方に延びるシュー取付ピン92
a,92bとをそれぞれ有している。シュー取付ピン9
2の先端には雄ネジが形成されており、雄ネジに螺合す
るナット95a,95bによりシュー装着部85a,8
5bに固定されている。ナット95a,95bとシュー
装着部85a,85bとの間及びシュー本体91a,9
1bとシュー装着部85a,85bとの間には、球面の
一部をなす凸面を有する凸ワッシャ93a,93bと、
凸面に係合する凹面を有する凹ワッシャ94a,94b
とが配置されている。ここでは、凸ワッシャ93a,9
3b及び凹ワッシャ94a,94bを介在させてシュー
装着部85a,85bのシュー装着長孔90a,90b
内でブレーキシュー13a,13bを締結することで、
ブレーキシュー13a,13bの上下位置及び傾きをリ
ム5の側面5aの位置及び傾きに合わせて自在に調整で
きる。
【0057】次に上述の実施形態3の動作について説明
する。ブレーキレバー7を運転者が操作すると、インナ
ーケーブル10aがアウターケーシング10b内に引っ
張られ、ブレーキリンク12a,12bがリターンスプ
リング74a,74bの付勢力に抗してそれぞれ閉じる
方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13bのシュー
本体91a,91bがリム5の側面5aに当接する。こ
のとき、シュー装着リンク82a,82bは、それぞれ
補助リンク89a,89bを含むリンク機構の作用によ
り、所定の姿勢を保った状態で内側に移動する。この結
果、リム5に対して確実にシュー本体91a,91bが
当接し、強力な制動力を得ることができる。この補助リ
ンク89a,89bはリンク本体15a,15bの内側
に配置されているので、ブレーキ装置1cの幅方向寸法
がコンパクトになる。この結果、ブレーキ装置1が例え
ばフロントフォーク4より突出しなくなり操作中に脚等
に当たることがない。さらに、シュー本体91a,91
bに反力が作用しても、リンクベース65a,65bが
係止ピン70a,70bにより所定の姿勢を維持するの
で、充分な制動力が得られる。
する。ブレーキレバー7を運転者が操作すると、インナ
ーケーブル10aがアウターケーシング10b内に引っ
張られ、ブレーキリンク12a,12bがリターンスプ
リング74a,74bの付勢力に抗してそれぞれ閉じる
方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13bのシュー
本体91a,91bがリム5の側面5aに当接する。こ
のとき、シュー装着リンク82a,82bは、それぞれ
補助リンク89a,89bを含むリンク機構の作用によ
り、所定の姿勢を保った状態で内側に移動する。この結
果、リム5に対して確実にシュー本体91a,91bが
当接し、強力な制動力を得ることができる。この補助リ
ンク89a,89bはリンク本体15a,15bの内側
に配置されているので、ブレーキ装置1cの幅方向寸法
がコンパクトになる。この結果、ブレーキ装置1が例え
ばフロントフォーク4より突出しなくなり操作中に脚等
に当たることがない。さらに、シュー本体91a,91
bに反力が作用しても、リンクベース65a,65bが
係止ピン70a,70bにより所定の姿勢を維持するの
で、充分な制動力が得られる。
【0058】シュー本体91a,91bが側面5bに当
接すると、制動力が発生する。このとき発生する制動力
はインナーケーブル10aの移動量(ケーブルストロー
ク)に比例する。そして、さらにインナーケーブル10
aを引いて発生したインナーケーブル10aの操作力が
ねじりコイルバネ21の付勢力を超えると、ねじりコイ
ルバネ21が撓んで揺動リンク20が第1係止部27側
に揺動する。揺動リンク20が揺動すると、ねじりコイ
ルバネ21の撓みに応じて増加する付勢力に応じた制動
力になり、制動特性が小さくなる。この結果、前記同様
にブレーキレバー7の操作に対して制動力の変化が小さ
くなる。したがって、ブレーキ操作に不慣れな初心者が
ブレーキレバーを大きく操作しても制動力があまり大き
くならず、ブレーキ操作を行いやすくなる。そして、揺
動リンク20がケーブルフック24と直線的に配置され
ると揺動が終了する。揺動が終了すると、制動特性が元
に戻り大きくなり、強力な制動力が得られる。
接すると、制動力が発生する。このとき発生する制動力
はインナーケーブル10aの移動量(ケーブルストロー
ク)に比例する。そして、さらにインナーケーブル10
aを引いて発生したインナーケーブル10aの操作力が
ねじりコイルバネ21の付勢力を超えると、ねじりコイ
ルバネ21が撓んで揺動リンク20が第1係止部27側
に揺動する。揺動リンク20が揺動すると、ねじりコイ
ルバネ21の撓みに応じて増加する付勢力に応じた制動
力になり、制動特性が小さくなる。この結果、前記同様
にブレーキレバー7の操作に対して制動力の変化が小さ
くなる。したがって、ブレーキ操作に不慣れな初心者が
ブレーキレバーを大きく操作しても制動力があまり大き
くならず、ブレーキ操作を行いやすくなる。そして、揺
動リンク20がケーブルフック24と直線的に配置され
ると揺動が終了する。揺動が終了すると、制動特性が元
に戻り大きくなり、強力な制動力が得られる。
【0059】また、ブレーキレバー7を解除するとイン
ナーケーブル10aが緩み、リターンスプリング74
a,74bの付勢力により、ブレーキリンク12a,1
2bが開く方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13
bのシュー本体91a,91bの先端がリム5の側面5
aから離れ制動が解除される。ここでも、リンク本体1
5bに設けられた揺動リンク20とねじりコイルバネ2
1により制動特性を制動途中でブレーキ装置1c側で小
さく変更できるので、ブレーキ装置1cに応じた所望の
制動特性を制動途中で確実に得ることができる。また、
操作ワイヤー10に余分な装置が設けられていないの
で、操作ワイヤー10を配線しやすい。
ナーケーブル10aが緩み、リターンスプリング74
a,74bの付勢力により、ブレーキリンク12a,1
2bが開く方向に揺動し、ブレーキシュー13a,13
bのシュー本体91a,91bの先端がリム5の側面5
aから離れ制動が解除される。ここでも、リンク本体1
5bに設けられた揺動リンク20とねじりコイルバネ2
1により制動特性を制動途中でブレーキ装置1c側で小
さく変更できるので、ブレーキ装置1cに応じた所望の
制動特性を制動途中で確実に得ることができる。また、
操作ワイヤー10に余分な装置が設けられていないの
で、操作ワイヤー10を配線しやすい。
【0060】〔実施形態4〕 カンチレバー型のブレーキ装置に代えて、図14に示す
ように、キャリパー型ブレーキ装置1dに制動特性変更
部18を設けてもよい。図14において、キャリパー型
ブレーキ装置1dは、ゲート部100と、ゲート部10
0の先端に揺動自在に連結されたアウターブレーキリン
ク101aと、ゲート部100の基端に揺動自在に連結
されたインナーブレーキリンク101bと、両ブレーキ
リンク101a,101bをブレーキ解放側に付勢する
付勢部材(図示せず)とを有している。
ように、キャリパー型ブレーキ装置1dに制動特性変更
部18を設けてもよい。図14において、キャリパー型
ブレーキ装置1dは、ゲート部100と、ゲート部10
0の先端に揺動自在に連結されたアウターブレーキリン
ク101aと、ゲート部100の基端に揺動自在に連結
されたインナーブレーキリンク101bと、両ブレーキ
リンク101a,101bをブレーキ解放側に付勢する
付勢部材(図示せず)とを有している。
【0061】ゲート部100は棒状の部材であり、基端
が自転車の前又は後フォークに装着ボルト103により
装着されている。この装着ボルト103によりインナー
ブレーキリンク101bが揺動自在に支持されている。
アウターブレーキリンク101aは、概ねC字状のリン
ク本体104aと、リンク本体104aの先端に設けら
れたシュー取付部105aとを有している。リンク本体
104aの基端にはインナーケーブル10aを係止する
第2係止部28が設けられている。また、途中にはゲー
ト部100の先端に装着された支持ボルト107の支持
部108が設けられている。
が自転車の前又は後フォークに装着ボルト103により
装着されている。この装着ボルト103によりインナー
ブレーキリンク101bが揺動自在に支持されている。
アウターブレーキリンク101aは、概ねC字状のリン
ク本体104aと、リンク本体104aの先端に設けら
れたシュー取付部105aとを有している。リンク本体
104aの基端にはインナーケーブル10aを係止する
第2係止部28が設けられている。また、途中にはゲー
ト部100の先端に装着された支持ボルト107の支持
部108が設けられている。
【0062】インナーブレーキリンク101bは、概ね
Y字状のリンク本体104bと、リンク本体104bの
一方の先端に設けられたシュー取付部105bとを有し
ている。リンク本体104bの基端(上端)にはブラケ
ット部104cが形成されており、ブラケット部104
cに制動特性変更部18が設けられている。この構成
は、前述したものと同様であり説明を省略する。また、
他方の先端には装着ボルト103の支持部106が設け
られている。
Y字状のリンク本体104bと、リンク本体104bの
一方の先端に設けられたシュー取付部105bとを有し
ている。リンク本体104bの基端(上端)にはブラケ
ット部104cが形成されており、ブラケット部104
cに制動特性変更部18が設けられている。この構成
は、前述したものと同様であり説明を省略する。また、
他方の先端には装着ボルト103の支持部106が設け
られている。
【0063】シュー取付部105a,105bには、ブ
レーキシュー13a,13bが装着されている。このよ
うな構成のキャリパー型のブレーキ装置1dにおいて
も、ブレーキレバーを操作すると、インナーケーブル1
0aがアウターケーシング10b内に引っ張られ、両ブ
レーキリンク101a,101bが付勢部材の付勢力に
抗してそれぞれ閉じる方向に揺動し、ブレーキシュー1
3a,13bがリム5の側面5aに当接する。ブレーキ
シュー13a,13bがリム5の側面5aに当接すると
制動力が発生し、インナーケーブル10aの操作力がね
じりコイルバネ21の付勢力を超えると揺動リンク20
が揺動して制動特性が小さくなる。これらの動作は前述
したものと同様であり、前述した実施形態と同様な効果
が得られる。
レーキシュー13a,13bが装着されている。このよ
うな構成のキャリパー型のブレーキ装置1dにおいて
も、ブレーキレバーを操作すると、インナーケーブル1
0aがアウターケーシング10b内に引っ張られ、両ブ
レーキリンク101a,101bが付勢部材の付勢力に
抗してそれぞれ閉じる方向に揺動し、ブレーキシュー1
3a,13bがリム5の側面5aに当接する。ブレーキ
シュー13a,13bがリム5の側面5aに当接すると
制動力が発生し、インナーケーブル10aの操作力がね
じりコイルバネ21の付勢力を超えると揺動リンク20
が揺動して制動特性が小さくなる。これらの動作は前述
したものと同様であり、前述した実施形態と同様な効果
が得られる。
【0064】
【0065】
【0066】〔他の実施形態〕 (a) 前ブレーキに代えて後ブレーキにも本発明を適
用できる。 (b) 揺動リンクを付勢する部材はねじりコイルバネ
に限定されるものではなく、他の付勢部材を用いてもよ
い。
用できる。 (b) 揺動リンクを付勢する部材はねじりコイルバネ
に限定されるものではなく、他の付勢部材を用いてもよ
い。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る自転車用ブレーキ装置で
は、リンク本体に設けられた制動特性変更部により制動
途中で制動特性を変更できるので、ブレーキ装置に応じ
た所望の揺動特性を制動途中で確実に得ることができ
る。また、操作ワイヤーに余分な装置が設けられていな
いので、操作ワイヤーを配線しやすい。
は、リンク本体に設けられた制動特性変更部により制動
途中で制動特性を変更できるので、ブレーキ装置に応じ
た所望の揺動特性を制動途中で確実に得ることができ
る。また、操作ワイヤーに余分な装置が設けられていな
いので、操作ワイヤーを配線しやすい。
【図1】本発明の一実施形態を採用した自転車前部の側
面図。
面図。
【図2】ブレーキ装置の正面図。
【図3】ブレーキ装置の縦断面図。
【図4】制動特性変更部の縦断面図。
【図5】ブレーキ装置の斜視部分図。
【図6】揺動時の揺動特性変更部の状態を示す正面部分
図。
図。
【図7】制動特性の変化を示すグラフ。
【図8】実施形態2によるブレーキ装置の正面図。
【図9】実施形態3によるブレーキ装置の正面図。
【図10】そのブレーキ装置の側面図。
【図11】図10のXI−XI断面図。
【図12】図10のXII −XII 断面図。
【図13】図10のXIII−XIII断面図。
【図14】実施形態4によるブレーキ装置の正面図。
1,1a,1b,1c,1d ブレーキ装置 2 車輪 4 フロントフォーク 9a,9b 固定ピン 12a,12b ブレーキリンク 13a,13b ブレーキシュー 15a,15b リンク本体 16a,16b 回動支持部 17a,17b シュー取付部 18,18a,18b 制動特性変更部 19 揺動軸 20 揺動リンク 21 ねじりコイルバネ 22 移動カム 22a〜22c カム面 23 連結軸 35a,35b ねじりコイルバネ 65a,65b リンクベース 74a,74b リターンスプリング 82a,82b シュー装着リンク 89a,89b 補助リンク 101a アウターブレーキリンク 101b インナーブレーキリンク 104a,104b リンク本体 105a,105b シュー本体 114a,114b コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−58661(JP,A) 特開 昭52−25979(JP,A) 特開 昭49−89060(JP,A) 実開 昭57−15793(JP,U) 実開 昭51−91464(JP,U) 実開 平2−38392(JP,U) 実開 昭50−37250(JP,U) 特公 昭48−30303(JP,B2) 実公 昭49−15634(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62L 1/14 - 1/16
Claims (12)
- 【請求項1】アウターケーシングの内部に配置されたイ
ンナーケーブルを移動させることで、ブレーキシューを
車輪に圧接して制動する自転車用ブレーキ装置であっ
て、 リンク本体と、前記リンク本体に設けられ前記ブレーキ
シューを取り付けるためのシュー取付部とをそれぞれ有
し、揺動する第1及び第2ブレーキリンクと、 前記第1ブレーキリンクに設けられ、前記アウターケー
シングを係止するための第1係止部と、 前記第2ブレーキリンクに設けられ、前記インナーケー
ブルを係止するための第2係止部と、 前記第1係止部を第2係止部に接近させるように、前記
第1ブレーキリンクに揺動自在に設けられた揺動部材
と、前記揺動部材を前記第2係止部から離れる方向に付
勢する第1付勢部材とを有し、前記第1付勢部材の付勢
力に抗して前記揺動部材を制動途中に揺動させること
で、前記インナーケーブルの移動量に対する制動力の変
化を小さくする制動特性変更手段と、 前記第1付勢部材より小さい付勢力で前記両ブレーキリ
ンクをブレーキ解放側に付勢する第2付勢部材と、 を備えた自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項2】アウターケーシングの内部に配置されたイ
ンナーケーブルを移動させることで、ブレーキシューを
車輪に圧接して制動する自転車用ブレーキ装置であっ
て、 リンク本体と、前記リンク本体に設けられ前記ブレーキ
シューを取り付けるためのシュー取付部とをそれぞれ有
し、揺動する第1及び第2ブレーキリンクと、 前記第1ブレーキリンクに設けられ、前記アウターケー
シングを係止するための第1係止部と、 前記第2ブレーキリンクに設けられ、前記インナーケー
ブルを係止するための第2係止部と、 前記第2係止部を第1係止部に接近させるように、前記
第2ブレーキリンクに揺動自在に設けられた揺動部材
と、前記揺動部材を前記第1係止部から離れる方向に付
勢する第1付勢部材とを有し、前記第1付勢部材の付勢
力に抗して前記揺動部材を制動途中に揺動させること
で、前記インナーケーブルの移動量に対する制動力の変
化を小さくする制動特性変更手段と、 前記第1付勢部材より小さい付勢力で前記両ブレーキリ
ンクをブレーキ解放側に付勢する第2付勢部材と、 を備えた自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項3】前記制動特性変更手段は、前記第1付勢部
材の付勢力を調節するための付勢力調節手段をさらに備
える、請求項1又は2に記載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項4】前記揺動部材は、前記リンク本体の先端に
揺動自在に設けられ、前記第1及び第2係止部のうちの
前記揺動部材側に設けられた係止部は、前記揺動部材の
先端に回動自在に連結されている、請求項1から3のい
ずれかに記載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項5】前記第1付勢部材は、前記揺動部材の揺動
軸に巻回され、一端が前記リンク本体に係止され他端が
前記揺動部材に係止された第1ねじりコイルバネであ
る、請求項1から4のいずれかに記載の自転車用ブレー
キ装置。 - 【請求項6】前記付勢力調節手段は、前記第1ねじりコ
イルバネの他端をバネ軸回りに移動させる移動カムと、
前記移動カムを回転させるための回転部材とを有してい
る、請求項5に記載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項7】前記移動カムは、前記第1ねじりコイルバ
ネの他端を前記バネ軸回りの複数の位置に係止し得る複
数のカム面を外周に有している、請求項6に記載の自転
車用ブレーキ装置。 - 【請求項8】前記両ブレーキリンクは、各リンク本体の
基端に自転車の前又は後のフォークに立設された固定ピ
ンにそれぞれ回動自在に支持される支持部を有し、各リ
ンク本体の途中に前記シュー取付部が設けられた横引き
式のカンチレバー型のものである、請求項1から7のい
ずれかに記載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項9】前記第2付勢部材は、前記支持部内で前記
固定ピンの回りに巻回されるように配置され、一端が前
記リンク本体に係止され、他端が固定ピンの周囲で前記
フォークに係止可能な第2ねじりコイルバネである、請
求項8に記載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項10】前記第2ねじりコイルバネの他端の係止
位置をバネ軸回りに移動させるための係止位置移動手段
をさらに備える、請求項9に記載の自転車用ブレーキ装
置。 - 【請求項11】前記シュー取付部は、前記両リンク本体
に並設された1対のリンク部材と、前記リンク部材の先
端部と前記リンク本体の中間部とに回動自在に連結され
前記ブレーキシューを装着するためのシュー装着部材と
を備え、 前記固定ピンに装着されかつ前記固定ピンの周囲で前記
フォークに係止可能であり、前記リンク部材の基端部が
回動自在に連結され前記リンク本体の支持部を回転自在
に支持するリンクベースをさらに備える、請求項8に記
載の自転車用ブレーキ装置。 - 【請求項12】前記両ブレーキリンクは、一方のリンク
本体が自転車フレームに回動自在に支持され、他方のリ
ンク本体が一方のリンク本体に回動自在に連結され、各
リンク本体の先端に前記ブレーキシュー取付部が設けら
れたサイドプル式のキャリパー型のものである、請求項
1から7のいずれかに記載の自転車用ブレーキ装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14936196A JP3323398B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 自転車用ブレーキ装置 |
TW086104098A TW335378B (en) | 1996-06-11 | 1997-03-31 | Bicycle brake |
DE1997624042 DE69724042T2 (de) | 1996-06-11 | 1997-06-02 | Fahrrad-Bremsgerät |
EP19970303667 EP0812762B1 (en) | 1996-06-11 | 1997-06-02 | Bicycle brake device |
CN97112750A CN1077530C (zh) | 1996-06-11 | 1997-06-11 | 自行车用制动装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=15473460
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---|---|
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CN (1) | CN1077530C (ja) |
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DE29822420U1 (de) * | 1998-12-16 | 1999-03-18 | Dia-Compe, Taiwan Co., Ltd., Taichung | Sitz zur Befestigung einer Bremse für ein Fahrrad |
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CN112265599B (zh) * | 2020-10-20 | 2022-04-15 | 河北井昌车业有限公司 | 一种自行车前刹防抱死装置 |
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---|---|---|---|---|
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US5417311A (en) * | 1993-10-12 | 1995-05-23 | Musco, Iii; Nicholas | Bicycle brake assembly |
NL9301878A (nl) * | 1993-11-01 | 1995-06-01 | Koga B V | Inrichting voor het begrenzen van een kracht. |
JP3589688B2 (ja) * | 1994-02-24 | 2004-11-17 | 株式会社シマノ | 自転車用のブレーキ装置 |
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- 1996-06-11 JP JP14936196A patent/JP3323398B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1997-03-31 TW TW086104098A patent/TW335378B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-06-02 EP EP19970303667 patent/EP0812762B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-06-02 DE DE1997624042 patent/DE69724042T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-06-11 CN CN97112750A patent/CN1077530C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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EP0812762B1 (en) | 2003-08-13 |
JPH09328089A (ja) | 1997-12-22 |
CN1077530C (zh) | 2002-01-09 |
EP0812762A1 (en) | 1997-12-17 |
DE69724042T2 (de) | 2004-06-09 |
CN1171350A (zh) | 1998-01-28 |
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