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JP3321993B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3321993B2
JP3321993B2 JP13532394A JP13532394A JP3321993B2 JP 3321993 B2 JP3321993 B2 JP 3321993B2 JP 13532394 A JP13532394 A JP 13532394A JP 13532394 A JP13532394 A JP 13532394A JP 3321993 B2 JP3321993 B2 JP 3321993B2
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JP
Japan
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liquid crystal
light
crystal cell
display device
crystal display
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JP13532394A
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克己 近藤
理 伊東
郁夫 檜山
達久 藤井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Priority to TW084105357A priority patent/TW343290B/zh
Priority to US08/458,660 priority patent/US5818554A/en
Priority to CN95107339A priority patent/CN1092341C/zh
Priority to KR1019950015112A priority patent/KR100386105B1/ko
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は視認性の良い液晶表示装
置に関する。特に、ラップトップ型やノート型パーソナ
ルコンピュータのように立てかけて使用する液晶表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラップトップ型やノート型パーソ
ナルコンピュータに用いられている液晶表示装置は、液
晶パネルの背面にバックライトを有する透過型と液晶パ
ネルの背面に光反射板を有する反射型の2種類に大別さ
れるが、透過型ではバッテリーの消費電力が大きく、反
射型では暗くて見にくいという問題を有しており、視認
性とバッテリーの長寿命性を両立できずにいた。
【0003】反射型において暗くて見にくい原因を解析
すると、主として外光が使用者(観測者)の目に到達し
ないという光の利用効率が低い点に原因があることが判
る。即ち、液晶パネルに入射する外光のうち僅かしか使
用者の目の方向に戻ってこない。特に、ラップトップ型
やノート型パーソナルコンピュータのように立てかけて
使用する液晶表示装置においては、通常のオフィスのよ
うに上方からの入射光が特に強い環境においては、入射
光の大半は液晶パネルの背面に設置された光反射板によ
って下方に反射してしまい、使用者には非常に暗く見え
てしまう。
【0004】これを解決するために、EP0490132A2 にお
いては表示装置面に対して角度を有する多面反射板を用
いることで、天井灯のように表示装置に対して上方か
ら、そして表示装置面に対して傾斜して入射する光を、
使用者の方向に伝搬させ明るくする方法を提案してい
る。また、特開昭63−30825 号公報においても鋸型の断
面形状の溝からなる反射板を用いることで、同様の効果
を得る方法が提案されている。しかしながら、この方法
によっても明るさの向上は1.4 倍程度とさほど高くな
く、一般的に普及するには到っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は外光を
より多く液晶パネルに入射させ、かつ液晶パネルからの
反射光をより多く使用者の方向へ戻すことで、明るくて
視認性の良い液晶表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では以下の手段を用いる。
【0007】第1の手段は、少なくとも一方が透明な一
対の基板、該基板上に備えた電極、該基板間に挾持した
液晶組成物層、液晶分子の配向状態に応じて光の透過或
いは反射特性を変える偏光手段とを有する液晶セル及
び、前記液晶層を駆動する駆動手段とを備えた液晶表示
装置において、前記液晶セルの下方に反射型導光板が備
えられ、前記反射型導光板が前記反射型導光板上方から
の光を前記液晶セルに導光する性質を有し、前記液晶セ
ルの裏側に反射板を有し、前記反射板が液晶セルに下方
より入射してきた光を主として前記液晶セルの表面に垂
直な方向に反射することを特徴とする液晶表示装置であ
る。
【0008】第2の手段は、少なくとも一方が透明な一
対の基板、該基板上に備えた電極、該基板間に挾持した
液晶組成物層、液晶分子の配向状態に応じて光の透過或
いは反射特性を変える偏光手段とを有する液晶セル及
び、前記液晶層を駆動する駆動手段とを備えた液晶表示
装置において、前記液晶セルの面と水平面がなす角が4
5度以上であり、前記液晶セルの下方に反射型導光板が
備えられ、前記反射型導光板の面と水平面とのなす角が
45度未満であり、前記反射型導光板が前記反射型導光
板上方からの光を前記液晶セルに導光する性質を有し、
前記液晶セルの裏側に反射板を有し、前記反射板が液晶
セルに斜め下方より入射してきた光を主として前記液晶
セルの表面に垂直な方向に反射することを特徴とする液
晶表示装置である。
【0009】第3の手段は、前記反射型導光板が微細に
傾斜したマイクロミラーからなることを特徴とする第1
の手段に記載の液晶表示装置である。
【0010】第1の手段から第3の手段は、外光をより
多く液晶パネルに入射させかつ反射板の光の経路を使用
者の目の方向に戻し、より明るくするという本発明の基
本的な課題を対策したものである。
【0011】第4の手段は、前記液晶セルと前記反射板
の間に透明媒体が充填されていることを特徴とする第3
の手段に記載の液晶表示装置である。
【0012】第4の手段によれば、液晶セル下面での空
気層と界面での光の損失が著しく抑制できる。
【0013】第5の手段は、前記反射型導光板の局部的
表面、前記反射板の表面のどちらかの表面に光散乱性を
付与したことを特徴とする第4の手段に記載の液晶表示
装置である。
【0014】第6の手段は、前記反射型導光板が白色の
光散乱性の表面を有することを特徴とする第5の手段に
記載の液晶表示装置である。
【0015】第7の手段は、前記偏光手段が前記液晶セ
ルの表面に備えられた偏光板であり、前記偏光板の空気
との界面が平坦で光散乱性がないことを特徴とする第6
の手段に記載の液晶表示装置である。
【0016】第8の手段は、前記反射板の局所的表面構
造が鏡面構造であることを特徴とする第6の手段に記載
の液晶表示装置である。
【0017】第9の手段は、前記反射板の表面、前記偏
光板の空気との界面のいずれの面も局部的には平坦で透
明性を有し、かつ前記反射型導光板に光散乱性を付与し
たことを特徴とする第5の手段に記載の液晶表示装置で
ある。
【0018】第5の手段から第9の手段は、従来技術で
は困難な明るさの向上と液晶表示装置使用時に表示装置
の使用環境に応じ光源(例えば天井の蛍光灯)等の形状
が視認され、見にくくなるという問題の防止とを両立さ
せるものである。
【0019】第10の手段は、前記液晶セルが2種以上
の色の異なるカラーフィルタを備え、隣接する前記カラ
ーフィルタの間でかつ前記一対の基板の内側に光透過性
の領域を有することを特徴とする第1の手段に記載の液
晶表示装置である。
【0020】第11の手段は、前記の2種以上の色の異
なるカラーフィルタ及び前記の光透過性の領域のいずれ
もがストライプ状であることを特徴とする第10の手段
に記載の液晶表示装置である。
【0021】第12の手段は、前記カラーフィルタのな
い領域の面積比が20%以上であることを特徴とする第
10の手段あるいは第11の手段に記載の液晶表示装置
である。
【0022】第13の手段は、ストライプ状である前記
カラーフィルタ及び前記の光透過性の領域のいずれもが
水平面にほぼ平行であることを特徴とする第11の手段
に記載の液晶表示装置である。
【0023】第10の手段から第13の手段によれば、
より明るいカラー表示が得られる。第14の手段は、前
記液晶組成物層及び前記偏光手段がノーマリオープン型
特性を有する配置となっていることを特徴とする第1の
手段あるいは第11の手段から第13の手段のいずれか
に記載の液晶表示装置である。
【0024】第14の手段によれば、特に非電極部分か
らの光の導入量が著しく増大化でき、より明るい表示が
得られる。
【0025】第15の手段は、前記液晶セルと前記反射
型導光板とが半固定状態で連結され、前記液晶セルと前
記反射型導光板とのなす角が調整できることを特徴とす
る第1の手段に記載の液晶表示装置である。
【0026】第15の手段によれば、表示装置を使用す
る環境に応じて明るさを最適化することが可能になる。
【0027】第16の手段は、前記液晶セルと前記反射
型導光板とが折りたたんでそれぞれの面が互いに平行で
かつ一体化できる構造を有することを特徴とする第15
の手段に記載の液晶表示装置である。
【0028】第16の手段は、第15の手段の機能を更
に拡張し、携帯性を高めるためのものである。
【0029】第17の手段は、少なくとも一方が透明な
一対の基板、該基板上に備えた電極、該基板間に挾持し
た液晶組成物層、液晶分子の配向状態に応じて光の透過
或いは反射特性を変える偏光手段とを有する液晶セル及
び、前記液晶層を駆動する駆動手段とを備えた液晶表示
装置において、前記液晶セルの面と水平面がなす角が4
5度以上であり、かつ前記液晶セルの下方に反射型導光
板が備えられ、前記反射型導光板がその側面に光源を内
在し、前記光源が非点燈時には前記反射型導光板が前記
反射型導光板上方からの光を前記液晶セルに導光する性
質を有し、前記光源が点燈する際には前記光源からの光
が前記反射型導光板の上側表面を透過して前記液晶セル
に導光される性質を有することを特徴とする液晶表示装
置である。
【0030】第17の手段によれば、本発明の表示装置
を暗い環境で用いる時にも視認性が確保できる。また、
明るい環境では光源をオフにできるため、バッテリーの
長寿命化も保つことができる。
【0031】
【作用】初めに、本発明の第1の作用である光の利用効
率が向上する原理を説明する。通常のオフィスの光源の
多くは天井に設置されている。従って、ラップトップ型
パーソナルコンピュータ(personal computer :以下P
Cと略す)やノート型PC等の事務用機器に照射される
光の多くは上方から下方へ伝搬するものである。
【0032】ところが、従来のラップトップ型PCやノ
ート型PCの表示装置は立てかけられており、表示面に
照射される単位面積あたりの光のエネルギーは、表示装
置平面を真上に向けて用いる卓上計算機等の場合に比べ
ると大幅に小さい。さらに、用いられている反射板の特
性から上方から照射された光の多くは下方に反射し、液
晶表示装置の明るさに対応するパネルを透過し使用者の
目に伝わる光の強度はさらに低く、極めて暗い表示しか
得られない。そのため、バッテリーの寿命が著しく低下
するにもかかわらず、バックライトを有する透過型が主
流にならざるを得なかった。
【0033】本発明によれば、このような一般的なオフ
ィスの光源からの光の経路を制御することができ、使用
者の目に到達する光の強度、即ち表示装置の明るさを改
善することが可能である。まず反射型導光板を液晶セル
の下方に設置し、オフィス上方より照射される光をこの
反射型導光板で反射させその光を液晶セルに導く。オフ
ィス上方からの光をより多く反射型導光板に取り込むた
めに、反射型導光板面を水平面に対して45度以下とす
ると良い。また、反射型導光板下面から出射する光をよ
り多く液晶セルに導くために、反射型導光板を微細に傾
斜したマイクロミラーで構成すると良い。このようすれ
ば、液晶パネルにより強い光が入射される。さらに明る
くするために、導光板を透過して伝搬してきた光がパネ
ル面に対して若干下方から入射することを考慮し、非対
称な反射特性を備えた反射板により、光を液晶セルの表
面にほぼ垂直な方向、即ち使用者の目の方向に反射させ
る。反射板としては、例えば若干下方に向けて傾斜した
微細な反射鏡を用いれば良い。
【0034】また、本発明はただ単に外光を導光するだ
けでは解決しない下記の問題を解決する手段をも提供し
ている。即ち、以上のようにして光の利用効率は著しく
改善できるが、光の損失を抑えようとするために反射型
導光板、液晶セル裏面の反射板ともに平坦な面ばかりで
構成すると、光源(例えば天井の蛍光灯)の形状が視認
され、見にくくなるという問題である。そこで、第6の
手段に示すように反射型導光板の局部的表面,反射板の
表面のいずれか一つの表面に光散乱性を付与すれば光源
形状が見えなくなり、表示面の輝度が均一化し、見やす
くなる。なお、このような光散乱面は外光光源から使用
者の目に至る光の伝搬経路の途中において一ケ所あれば
十分である。むしろ第7の手段や第8の手段に示されて
いるように他の部分では平坦な面とした方が全体として
の光の利用効率が向上できる。
【0035】次に本発明の光の利用効率を向上する第1
の作用に基づき、カラー化する第2の作用を説明する。
【0036】外光の利用効率が飛躍的に高められれば、
カラーフィルタによる光吸収があってもを反射型カラー
表示が可能となる。少しでも多くの光を取り込むにはセ
ル構造としては、通常の透過型に於いて設けられている
隣接するカラーフィルタの間の遮光層を除き、光透過性
の領域とし、ここから光を取り込むと良い。液晶の表示
モードとしては電圧がゼロである非電極部の光透過率が
高いノーマリオープン型が望ましい。光を導入するため
の隣接するカラーフィルタの間の領域の面積はある程度
高くすることが望ましく、その比率は20%以上が良
い。
【0037】第1の作用,第2の作用に加え第15の手
段により導光板の配置をオフィスの環境に応じて調節す
れば光の経路を最適化できる。即ち、天井に設置されて
いる光源と本表示装置との相対的な位置に応じて調整す
ることでより明るくすることができる。また、第16の
手段によれば表示装置未使用時に導光板を折りたたんで
収納でき、保管スペースが節減できる。第17の手段は
表示装置使用環境が極めて暗い場合に補助光源を利用す
るための方法を示している。
【0038】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。
【0039】(実施例1)基板としては、透明なガラス
基板2枚を用いた。いずれも厚みは1.1mm で表面を光
学研磨してあり、基板内側にはドライバICに接続され
たXYマトリクス状の透明電極が形成され、640×4
80画素を構成している。表示領域サイズは対角9.4
インチである。これらの基板間にネマチック液晶ZLI
−2293(メルク社製)に、カイラル物質S−811
(メルク社製)を少量添加した液晶組成物を挾んだ。な
お、組成物の自然ピッチは10.5μm 、基板間のギャ
ップは6.1μm である。電極上には、ポリイミド系配
向膜LQ−1800(日立化成製)がスピンコート法に
より約500Åの厚みで塗布されている。ラビング法に
より表面処理され、上記液晶材料に5度の傾斜角(プレ
チルト)と240度のねじれ角が生じている。直径6.
3μm のビーズスペーサ(ジビニルベンゼンからな
る)が作用して一定のギャップ6.1μm を保持してい
る。偏光板(日東電工社製NPF−F1225DU)及び位相差板
を図7に示すように配置し、図6に示すようなノーマリ
オープン特性を得た。なお、ノーマリオープンとしたこ
とにより図10に示すように斜め方向からの光入射時の
透過率が高まり、本発明の第1の作用である光の利用効
率向上が達成される。
【0040】図1に本実施例の液晶表示装置の外観を、
図2に液晶セル下面に備えた導光板4の側断面図を、図
3に反射板7の側断面図を示す。
【0041】本実施例では液晶セルの面と水平面とのな
す角3は60度にセットした。液晶セル1の下面に白色
の反射型導光板4を備え、この導光板の面と水平面との
なす角5を30度とした。また図2に示すようにこの導
光板の上側の表面には光散乱性構造12があり、外光9
は拡散し液晶セルの方向に高強度の光が反射するように
なっている。なお本実施例では、光散乱性構造12は微
細な凹凸構造であるが、光散乱性を有するものであれば
これに限らない。例えば、微細な屈折率分布をもった平
坦な板状の構造でも良い。反射型導光板で反射した液晶
セルへの入射光10は、2枚の偏光板6で挾持された液
晶セル1の裏側にある反射板7で反射する。この反射面
は図3に示すように液晶セル面に対して下向きに傾斜し
た微細な多数の面からなり、下方から入射した光は従来
の反射板のように上方には反射せず、液晶セル面にほぼ
垂直な方向に伝搬し、使用者の目に高強度で達する。な
お、ここで傾斜した微細な多数の面の局所的表面構造は
鏡面構造である。また、反射板と液晶セルの間には透明
な媒体であるシリコンオイルが充填されており、空気表
面での反射のロスはほとんどない。なお、偏光板表面も
平坦でノングレア処理はされていない。
【0042】本実施例の液晶表示装置を天井に蛍光灯を
有するオフィスに於いて蛍光灯のほぼ直下に設置し観測
した。液晶表示装置設置場所に於ける鉛直上方の照度は
800lxである。駆動は240分の1デューティ、1
/13バイアスで時分割駆動を行った。その結果、液晶
セルの表面に垂直な方向より輝度計にて液晶セルの明る
さを測定したところ、明表示状態で48cd/mm2 であ
り、光源がなくとも充分に明るくて見やすい表示が得ら
れた。
【0043】(比較例)実施例1に於いて反射型導光板
4を除去し、反射板7も無指向性の対称な特性を有する
従来型のものに交換した。天井に蛍光灯を有する同様の
オフィスに於いて蛍光灯のほぼ直下に設置し観測した。
その結果、明表示状態で得られた明るさは僅かに7cd
/mm2であり、暗くて見にくかった。
【0044】(実施例2)実施例1に於いて反射型導光
板4の上側の表面を平坦化して光散乱性をなくし、代わ
りに反射板7の局所的表面に光散乱性を有する凹凸構造
を与えた。他は実施例1と同じである。実施例1と同様
の観測を行ったところ、明表示状態で38cd/mm2
なり光源がなくとも明るくかつ天井の光源の形状は見え
ない見やすい表示が得られた。
【0045】(実施例3)本実施例では、実施例1の構
成に加えて図4,図5に示すようなカラーフィルタが備
えられている。一般の透過型の液晶表示装置に用いられ
ているカラーフィルタとは異なり、3原色(ここでは、
赤(R),緑(G),青(B)とする)を示す複数のカ
ラーフィルタ15の間に遮光層がない。なお、3原色は
シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)でも良
い。また、本実施例では遮光層を除去しただけではな
く、より望ましい構成としてここに透明な隙間を形成
し、そこから色の異なるカラ−フィルタ間を透過する光
19がより多く侵入するようにした。透明な隙間の代わ
りに上記のカラーフィルタの内の1種あるいは2種に覆
われた場合でも外光を取り込む効果はあるため、光の利
用効率の向上の効果はある。ストライプ状の各カラーフ
ィルタ層の幅は60μm(面積比60%)、カラーフィ
ルタの間の透明な隙間の幅は40μm(面積比40%)
である。
【0046】実施例1のようなカラーフィルタのない場
合に比較して、カラーフィルタ層のある面積比60%の
部分での光利用効率は約1/3であるのでトータルの光
利用効率は約60%(0.6/3+0.4)であり、48
×0.6=29cd/mm2程度の明るさは得られ、バック
ライトがなくとも十分な明るさの表示装置が得られる。
【0047】(実施例4)本実施例は、実施例3に比べ
て下記の構成以外は同一である。縦方向の電極がコモン
電極をなし、その本数は320本、横方向の電極がセグ
メント電極をなし、その本数は480×3(RGB)で
あり、画素数は320×(480×3)である。コモン
電極は左右に分割され1/160デューティで駆動され
る。
【0048】このようにカラーフィルタ及び透明な領域
のいずれをも水平面に平行(図8では紙面に垂直な方
向)にすると、図8に示すように液晶セルへの入射光1
0の多くは、反射板で反射した後の復路に於いては、カ
ラーフィルタ層15を通過して表示装置使用者の目に届
くようになり、コントラストが向上する。
【0049】(実施例5)本実施例は、実施例1の構成
に加えて下記の光源21が付設されている。
【0050】この光源は図9に示すように反射型導光板
の側面に内在し、通常の明るさの環境においては光源2
1をオフにし、外光を液晶セルに導光して用い、非常に
暗い環境においてのみ光源をオンにして用いる。このよ
うにすることでバッテリーが節約できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば外光をより多く液晶セル
に入射させ、かつ液晶セルからの反射光をより多く使用
者の方向へ戻すことで、明るくて視認性の良い液晶表示
装置を提供することができる。また、バッテリーの長寿
命化も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】模式的に示した本発明の液晶表示装置の外観。
【図2】反射型導光板を拡大した側断面図。
【図3】反射板の拡大した側断面図。
【図4】カラーフィルタを備えた実施例の液晶セルの模
式正面図。
【図5】カラーフィルタを備えた実施例の液晶パネルの
模式側面図。
【図6】ノーマリオープン型液晶素子の印加電圧と明る
さの関係を示す特性図。
【図7】ノーマリオープン型液晶素子の構成図。
【図8】カラーフィルタを備えた別の実施例の模式側面
図。
【図9】光源を有する本発明の液晶表示装置の外観。
【図10】ノーマリオープン型液晶素子の光透過率の入
射角依存性を示す図。
【符号の説明】 1…液晶セル、2…駆動手段、3…液晶セルの面と水平
面がなす角、4…反射型導光板、5…反射型導光板の面
と水平面とのなす角、6…偏光板、6a…第1の偏光
板、6b…第2の偏光板、7…反射板、7a…透明媒
体、8…液晶セルと反射型導光板の連結部、9…外光、
10…液晶セルへの入射光、11…液晶セルからの出射
光、12…光散乱性構造、13…マイクロミラー、14
…反射光、15…カラーフィルタ、15a…第1の色の
カラーフィルタ、15b…第2の色のカラーフィルタ、
15c…第3の色のカラーフィルタ、16…透明基板、
17…透明電極、18…液晶、19…色の異なるカラー
フィルタ間を透過する光、20a,20b…位相差板,
21…光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 達久 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社 日立製作所 電子デバイス事業部内 (56)参考文献 特開 昭63−30825(JP,A) 特開 昭61−270731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1335

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な一対の基板、該基板上に備えた電
    極、該基板間に挾持した液晶組成物層、液晶分子の配向
    状態に応じて光の透過或いは反射特性を変える偏光手段
    とを有する液晶セル及び、前記液晶組成物層を駆動する
    駆動手段とを備えた液晶表示装置において、 前記液晶セルの下方に、上方からの光を前記液晶セルに
    導光する性質を有する反射型導光板を備え、 前記液晶セルの裏側に、該液晶セルの下方より入射して
    きた光を主として前記液晶セルの表面に垂直な方向に反
    射する反射板を備え、 前記反射型導光板が微細に傾斜したマイクロミラーから
    なり、 前記液晶セルと前記反射板の間に透明媒体が充填されて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記反射型導光板の局部的表面、前記反射
    板の表面のどちらかの表面に光散乱性を付与したことを
    特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記反射型導光板が白色の光散乱性の表面
    を有することを特徴とする請求項に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記偏光手段が前記液晶セルの表面に備え
    られた偏光板であり、前記偏光板の空気との界面が平坦
    で光散乱性がないことを特徴とする請求項に記載の液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記反射板の局所的表面構造が鏡面構造で
    あることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】前記反射板の表面、前記偏光板の空気との
    界面のいずれの面も局部的には平坦で透明性を有し、か
    つ前記反射型導光板に光散乱性を付与したことを特徴と
    する請求項に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 透明な一対の基板、該基板上に備えた電
    極、該基板間に挾持した液晶組成物層、液晶分子の配向
    状態に応じて光の透過或いは反射特性を変える偏光手段
    とを有する液晶セル及び、前記液晶組成物層を駆動する
    駆動手段とを備えた液晶表示装置において、 前記液晶セルの下方に、上方からの光を前記液晶セルに
    導光する性質を有する反射型導光板を備え、 前記液晶セルの裏側に、該液晶セルの下方より入射して
    きた光を主として前記液晶セルの表面に垂直な方向に反
    射する反射板を備え、 前記液晶セルが2種以上の色の異なるカラーフィルタを
    備え、隣接する前記カラーフィルタの間でかつ前記一対
    の基板の内側に光透過性の領域を有することを特徴とす
    る液晶表示装置。
  8. 【請求項8】前記の2種以上の色の異なるカラーフィル
    タ及び前記の光透過性の領域のいずれもがストライプ状
    であることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】前記カラーフィルタのない領域の面積比が
    20%以上であることを特徴とする請求項あるいは
    に記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】ストライプ状である前記カラーフィルタ
    及び前記の光透過性の領域のいずれもが水平面にほぼ平
    行であることを特徴とする請求項に記載の液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】明な一対の基板、該基板上に備えた電
    極、該基板間に挾持した液晶組成物層、液晶分子の配向
    状態に応じて光の透過或いは反射特性を変える偏光手段
    とを有する液晶セル及び、前記液晶層を駆動する駆動手
    段とを備えた液晶表示装置において、 前記液晶セルは、水平面45度以上の角度をなして配
    置され 記液晶セルの下方に、その側面に光源を内在し、該光
    源が非点燈時には上方 からの光を前記液晶セルに導光す
    る性質を有し、前記光源が点燈する際には前記光源から
    の光を前記液晶セルに導光される性質を有する反射型導
    光板が備え 前記液晶セルの裏側に、該液晶セルの斜め下方より入射
    してきた光を主として前記液晶セルの表面に垂直な方向
    に反射する反射板を備えた ことを特徴とする液晶表示装
    置。
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