[go: up one dir, main page]

JP3315822B2 - 中性線保護用しゃ断器装置 - Google Patents

中性線保護用しゃ断器装置

Info

Publication number
JP3315822B2
JP3315822B2 JP22818394A JP22818394A JP3315822B2 JP 3315822 B2 JP3315822 B2 JP 3315822B2 JP 22818394 A JP22818394 A JP 22818394A JP 22818394 A JP22818394 A JP 22818394A JP 3315822 B2 JP3315822 B2 JP 3315822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neutral
circuit breaker
line
current
protection circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22818394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0898402A (ja
Inventor
正 腰塚
進 西脇
石川  雅之
広和 大橋
直昭 竹治
洋 杉原
雅俊 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Shikoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Electric Power Development Co Ltd, Toshiba Corp, Kansai Electric Power Co Inc, Shikoku Electric Power Co Inc filed Critical Electric Power Development Co Ltd
Priority to JP22818394A priority Critical patent/JP3315822B2/ja
Publication of JPH0898402A publication Critical patent/JPH0898402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3315822B2 publication Critical patent/JP3315822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流送電系統の中性線保
護用しゃ断器装置において、特に通常運転時に中性線保
護用しゃ断器と並列に接続される振動回路のコンデンサ
による系統への影響をなくすようにした中性線保護用し
ゃ断器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば±500kVの高電圧直流送電系
統は、図9に示すように変換所に設置された複数の変換
器3を双極形に接続し、その一方の極の変換器3より直
流リアクトル4を介して+側本線1が、他方の極の変換
器3より直流リアクトル4を介して−側本線1がそれぞ
れ引出され、さらに各極間より2本の中性線2が引出さ
れる構成となっている。
【0003】このような直流送電系統においては、中性
線2の地絡事故に備えて中性線の非接地端と大地間に中
性線保護用しゃ断器5(以下主しゃ断器と呼ぶ)が設置
され、中性線に地絡事故が発生すると、主しゃ断器5を
投入し、地絡事故点から大地に流れる故障電流が主しゃ
断器5を通して流れるようにしている。
【0004】従って、中性線の地絡事故時に主しゃ断器
5を投入して故障電流を大地に流すことにより、地絡事
故点から大地へ流れる故障電流が消失し、地絡事故を回
復させることができる。
【0005】また、地絡が回復した後は、主しゃ断器5
を開放して電流をしゃ断することにより、主しゃ断器5
を通して流れていた電流を中性線2へ復帰させることが
できる。
【0006】このように中性線2に地絡事故が発生した
場合には主しゃ断器5を投入して地絡事故を回復させ、
通常状態に戻すためには主しゃ断器5を開放して確実に
電流をしゃ断し、中性線電流を復帰させなければならな
い。
【0007】ところで、主しゃ断器5により電流をしゃ
断するには、直流に零点を生じさせる必要があり、この
ため従来では主しゃ断器5のアーク特性を利用して主し
ゃ断器5と並列に接続されたリアクトルとコンデンサか
らなる振動回路7により振動電流を発生させ、直流に零
点を生じさせるようにした自励振動方式の中性線保護用
しゃ断器装置が採用されている。
【0008】この場合、中性線保護用しゃ断器装置には
電流をしゃ断する主しゃ断器5と並列に振動電流を発生
させるための振動回路7として数十μF のコンデンサが
設置されている。また、主しゃ断器5は地絡事故時のみ
投入されるが、振動回路7は常時中性線2に接続されて
いる。さらに、主しゃ断器5と並列に故障電流しゃ断後
に発生する過電圧を抑制する過渡過電圧制限装置8が接
続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の中性
線保護用しゃ断器装置においては、中性線の地絡事故時
には主しゃ断器5を投入して故障電流を大地に流し、故
障回復後には主しゃ断器5に並列に接続されたリアクト
ルと数十μF のコンデンサからなる振動回路7により直
流電流を振動させて電流零点を作り、主しゃ断器5によ
り確実に電流をしゃ断して中性線2に電流を転流させて
いる。
【0010】しかし、主しゃ断器5は故障回復後に開放
されるが、振動回路7は常時中性線2に接続されている
ため、直流送電系統の運用上数十μF のコンデンサが中
性線に接続されていることは好ましくない場合がある。
【0011】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は主しゃ断器を開放する際に振動電
流を発生させて電流零点を作る振動回路のコンデンサに
よる直流送電系統へ与える悪影響を解消できる中性線保
護用しゃ断器装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により中性線保護用しゃ断
器装置を構成するものである。
【0013】請求項1に対応する発明は、複数の変換器
を双極形に接続し、その一方の極の変換器より+側本線
が、他方の極の変換器より−側本線がそれぞれ引出さ
れ、さらに各極間より2本の中性線が引出される構成の
直流送電系統に設置され、中性線の事故発生時に開閉動
作する中性線保護用しゃ断器装置において、前記中性線
の非接地端と大地との間に設けられ、前記中性線の事故
時に投入して事故電流を流入させ、事故が回復すると開
放して電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断器と、この
中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、中性線保護用
しゃ断器により事故電流をしゃ断する際に振動電流を発
生させるリアクトルおよびコンデンサからなる振動回路
と、前記中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、事故
電流しゃ断後に発生する過電圧を抑制する過電圧制限装
置と、前記中性線の非接地端側に前記中性線保護用しゃ
断器と直列に設けられ、通常の系統運転時には前記振動
回路を前記中性線から切離し、中性線保護動作時に投入
する補助開閉手段とを備えたものである。
【0014】請求項2に対応する発明は、複数の変換器
を双極形に接続し、その一方の極の変換器より+側本線
が、他方の極の変換器より−側本線がそれぞれ引出さ
れ、さらに各極間より2本の中性線が引出される構成の
直流送電系統に設置され、中性線の事故発生時に開閉動
作する中性線保護用しゃ断器装置において、前記2本の
中性線の非接地端と大地との間にそれぞれ設けられ、前
記中性線の事故時に投入して事故電流を流入させ、事故
が回復すると開放して電流をしゃ断する2個の中性線保
護用しゃ断器と、各中性線保護用しゃ断器に並列にそれ
ぞれ接続され、中性線保護用しゃ断器により事故電流を
しゃ断する際に振動電流を発生させるリアクトルおよび
コンデンサからなる振動回路と、前記各中性線保護用し
ゃ断器に並列にそれぞれ接続され、事故電流しゃ断後に
発生する過電圧を抑制する過電圧制限装置と、前記各中
性線保護用しゃ断器に直列にそれぞれ設けられ、通常の
系統運転時には前記振動回路を前記中性線から切離し、
中性線保護動作時に投入する補助開閉手段とを備え、中
性線の事故時に一方の中性線保護用しゃ断器およびこれ
に直列の補助開閉手段が投入されたとき他方の中性線保
護用しゃ断器に直列の補助開閉手段のみを投入するよう
にしたものである。
【0015】請求項3に対応する発明は、複数の変換器
を双極形に接続し、その一方の極の変換器より+側本線
が、他方の極の変換器より−側本線がそれぞれ引出さ
れ、さらに各極間より2本の中性線が引出される構成の
直流送電系統に設置され、中性線の事故発生時に開閉動
作する中性線保護用しゃ断器装置において、前記中性線
の非接地端と大地との間に設けられ、前記中性線の事故
時に投入して事故電流を流入させ、事故が回復すると開
放して電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断器と、この
中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、中性線保護用
しゃ断器により事故電流をしゃ断する際に振動電流を発
生させるリアクトルおよびコンデンサからなる振動回路
と、前記中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、事故
電流しゃ断後に発生する過電圧を抑制する過電圧制限装
置と、前記振動回路および過電圧制限装置にそれぞれ直
列に設けられ、通常の系統運転時には前記振動回路を前
記中性線から切離し、中性線保護動作時に投入する補助
開閉手段とを備えたものである。
【0016】請求項4に対応する発明は、複数の変換器
を双極形に接続し、その一方の極の変換器より+側本線
が、他方の極の変換器より−側本線がそれぞれ引出さ
れ、さらに各極間より2本の中性線が引出され、且つ中
性線に中性線用過電圧制限装置が接続された構成の直流
送電系統に設置され、中性線の事故発生時に開閉動作す
る中性線保護用しゃ断器装置において、前記中性線の非
接地端と大地との間に設けられ、前記中性線の事故時に
投入して事故電流を流入させ、事故が回復すると開放し
て電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断器と、この中性
線保護用しゃ断器に並列に接続され、中性線保護用しゃ
断器により事故電流をしゃ断する際に振動電流を発生さ
せるリアクトルおよびコンデンサからなる振動回路と、
この振動回路に直列に設けられ、通常の系統運転時には
前記振動回路を前記中性線から切離し、中性線保護動作
時に投入する補助開閉手段とを備え、前記中性線保護用
しゃ断器により事故電流がしゃ断後に発生する過電圧を
前記中性線用過電圧制限装置により抑制するようにした
ものである。
【0017】
【0018】
【作用】上記請求項1に対応する発明にあっては、中性
線の地絡事故時には中性線の非接地端と中性線保護用し
ゃ断器との間に直列に設けられた補助開閉手段が投入さ
れ、中性線保護用しゃ断器に並列に接続された振動回路
が中性線に接続されるので、中性線保護用しゃ断器によ
り事故電流をしゃ断する際の振動電流を発生させること
ができ、また通常の系統運用時には補助開閉手段が開放
され、中性線保護用しゃ断器に並列に接続された振動回
路が中性線より切離されているので、振動回路のコンデ
ンサによる好ましくない影響を系統に与えることがなく
なる。
【0019】上記請求項2に対応する発明にあっては、
2本の中性線の非接地端と大地との間に請求項2に対応
する発明の中性線保護用しゃ断器装置がそれぞれ接続さ
れているので、中性線の地絡事故時に一方の中性線保護
用しゃ断器装置の補助開閉手段および中性線保護用しゃ
断器を投入し、他方の中性線保護用しゃ断器装置に対し
ては補助開閉手段のみを投入することにより、故障電流
は一方の中性線保護用しゃ断器装置の補助開閉手段およ
び中性線保護用しゃ断器を通して接地点に流れ、事故回
復後は1つの中性線保護用しゃ断器と2つの振動回路で
電流をしゃ断することができる。
【0020】請求項3に対応する発明にあっては、中性
線の地絡事故時には中性線保護用しゃ断器に並列に接続
された振動回路に直列の補助開閉手段が投入されると、
振動回路が中性線に接続されるので、中性線保護用しゃ
断器により電流をしゃ断する際の振動電流を発生させる
ことができると共に、電流しゃ断後の過電圧に対しては
中性線保護用しゃ断器に並列に接続された過電圧制限装
置に直列の補助開閉手段の投入により抑制することがで
きる。また、通常の系統運用時にはそれぞれの補助開閉
手段が開放され、中性線保護用しゃ断器に並列に接続さ
れた振動回路が中性線より切離されているので、振動回
路のコンデンサによる好ましくない影響を系統に与える
ことがなくなる。
【0021】請求項4に対応する発明にあっては、中性
線保護用しゃ断器に並列に接続された振動回路に直列の
補助開閉手段を投入し、通常の系統運用時には補助開閉
手段を開放することにより振動回路のコンデンサによる
好ましくない影響を系統に与えることがなく、また電流
しゃ断後の過電圧に対しては中性線に接続された中性線
用過電圧制限装置により抑制することができる。
【0022】
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0024】図1は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第1の実施例を示す変換所の系統構成図で、図9
と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0025】図1に示すように変換所に設置された複数
の変換器3は双極形に接続され、その一方の極の変換器
3より直流リアクトル4を介して+側本線1が、他方の
極の変換器3より直流リアクトル4を介して−側本線1
がそれぞれ引出され、さらに各極間より2本の中性線2
が引出される構成となっている。
【0026】このような構成の高電圧直流送電系統にお
いて、中性線2の非接地端と大地との間に主しゃ断器5
を設置し、この主しゃ断器5に並列にリアクトルとコン
デンサからなる振動回路7および過電圧制限装置8をそ
れぞれ接続し、さらに中性線2の非接地側と主しゃ断器
5との間に通常の系統運用時には開放状態にある補助し
ゃ断器6を直列に設け、中性線保護用しゃ断器装置11
を構成するようにしたものである。
【0027】次に上記のように構成された中性線保護用
しゃ断器装置の作用を図2を参照しながら説明する。
【0028】いま、図2(a)に示すように中性線運用
時に中性線2に地絡事故9が発生すると、故障電流は地
絡点より大地を通して接地点12へと流れる電流経路1
0となる。
【0029】このとき中性線の地絡事故を回復させるた
めため、中性線保護用しゃ断器装置11の補助しゃ断器
6および主しゃ断器5を投入すると、地絡点から大地へ
流れていた電流は図2(b)に示す電流経路10で接地
点12へと流れる。
【0030】この後、リアクトルとコンデンサからなる
振動回路7で作られる電流零点に同期させて主しゃ断器
5および補助しゃ断器6を開放して電流をしゃ断するこ
とにより、主しゃ断器5を通して流れていた電流が図2
(c)に示すように地絡事故の回復した中性線2に転流
し、通常の運用に戻る。
【0031】このように第1の実施例では、中性線2の
非接地端と振動回路7および過電圧制限装置8がそれぞ
れ並列接続された主しゃ断器5との間に補助しゃ断器6
を直列に設け、通常の系統運用時には補助しゃ断器6を
開放状態にしておき、中性線2の地絡事故時に補助しゃ
断器6および主しゃ断器5を投入するようにしたので、
通常の系統運用時に振動回路7の数十μF のコンデンサ
による好ましくない影響を系統に与えることがなくな
る。
【0032】図3は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第2の実施例を示すもので、図1と異なる点は主
しゃ断器5の非接地端側と中性線2との間にしゃ断器6
に代えて断路器13を設けたものである。
【0033】このような構成の中性線保護用しゃ断器装
置においても、第1の実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0034】図4は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第3の実施例を示す系統構成図で、図1と同一部
分には同一符号を付してある。
【0035】第3の実施例では、図4に示すように双極
形変換器の各極間より引出される2本の中性線2にそれ
ぞれ図1に示す構成の中性線保護用しゃ断器装置11を
2個設置するようにしたものである。この場合、振動回
路7のリアクトル値およびコンデンサ値はそれぞれ同一
である。
【0036】このような構成とすれば、中性線の地絡事
故時に一方の中性線保護用しゃ断器装置11の補助しゃ
断器6および主しゃ断器5を投入し、他方の中性線保護
用しゃ断器装置11に対しては補助しゃ断器6のみを投
入することにより、地絡故障電流は一方の中性線保護用
しゃ断器装置11の補助しゃ断器6および主しゃ断器5
を通して接地点に流れ、地絡事故の回復後は1つの主し
ゃ断器5と2つの振動回路7で電流をしゃ断することが
できる。
【0037】図5は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第4の実施例を示す系統構成図で、図4と異なる
点は双極形変換器の各極間より引出される2本の中性線
2にそれぞれ図3に示す構成の中性線保護用しゃ断器装
置11を2個設置するようにしたものである。
【0038】このような構成としても、前述した第3の
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】図6は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第5の実施例を示す系統構成図で、図1と同一部
分には同一符号を付してある。
【0040】第5の実施例では、図6に示すように中性
線2に主しゃ断器5の一端を接続し、他端を大地に接続
する。また、主しゃ断器5と並列にリアクトルおよびコ
ンデンサからなる振動回路7と補助スイッチ17とを直
列接続し、さらに主しゃ断器5と並列に過電圧制限装置
8と補助スイッチ17とを直列接続する構成としたもの
である。
【0041】このような構成の中性線保護用しゃ断器装
置において、通常の系統運用時には主しゃ断器5、補助
スイッチ17を開放しておき、中性線2の地絡事故時に
主しゃ断器5および補助スイッチ17を投入することに
より、第1の実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0042】図7は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第6の実施例を示す系統構成図で、図6と同一部
分には同一符号を付してある。
【0043】第6の実施例では、図7に示すように中性
線2に主しゃ断器5の一端を接続し、他端を大地に接続
する。また、主しゃ断器5と並列にリアクトルおよびコ
ンデンサからなる振動回路7と補助スイッチ17とを直
列接続する。さらに、中性線2に中性線用過電圧制限装
置14の一端を接続し、他端を接地する構成としたもの
である。
【0044】このような構成の中性線保護用しゃ断器装
置においては、通常の系統運用時には主しゃ断器5およ
び補助スイッチ17が開放されているので、振動回路7
は中性線2から切離されており、中性線2の地絡事故時
には主しゃ断器5および補助スイッチ17が投入され、
地絡事故回復により電流しゃ断後の過電圧に対しては中
性線用過電圧制限装置14により抑制することができ
る。
【0045】図8は本発明による中性線保護用しゃ断器
装置の第7の実施例を示す系統構成図で、図7と同一部
分には同一符号を付してある。
【0046】第7の実施例では、図8に示すように中性
線2に主しゃ断器5の一端を接続し、他端を大地に接続
する。また、中性線2に中性線リアクトル16を設け、
また中性線2に中性線用過電圧制限装置14およびサー
ジキャパシタ15の一端をそれぞれ接続し、これらの他
端をそれぞれ接地する構成としたものである。
【0047】このような構成の中性線保護用しゃ断器装
置においては、通常の系統運用時には主しゃ断器5は開
放しており、中性線2の地絡事故時に投入される。ま
た、地絡事故回復後には中性線2に設置されたサージキ
ャパシタ15と中性線リアクトル16により発生する振
動電流の零点で主しゃ断器5を開放することにより電流
がしゃ断され、電流しゃ断後の過電圧は中性線用過電圧
制限装置14により抑制することができる。
【0048】従って、補助しゃ断器や補助スイッチを設
けなくても、中性線用過電圧制限装置14および中性線
リアクトル16が中性線用として設置されている系統に
あってはこれらを利用することにより、主しゃ断器5の
みで電流を接地点に流したり、中性線2に転流させたり
することができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、主し
ゃ断器の開放する際に振動電流を発生させて電流零点を
作る振動回路を故障時のみ中性線に接続し、常時は中性
線から切離すようにしたので、直流送電系統に与える悪
影響を解消することができる中性線保護用しゃ断器装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による中性線保護用しゃ断器装置の第1
の実施例を示す変換所の系統構成図。
【図2】同実施例の作用を説明するための直流系統の運
用図。
【図3】本発明の第2の実施例を示す系統構成図。
【図4】本発明の第3の実施例を示す系統構成図。
【図5】本発明の第4の実施例を示す系統構成図。
【図6】本発明の第5の実施例を示す系統構成図。
【図7】本発明の第6の実施例を示す系統構成図。
【図8】本発明の第7の実施例を示す系統構成図。
【図9】従来の中性線保護用しゃ断器装置を示す変換所
の系統構成図。
【符号の説明】 1……本線、2……中性線、3……変換器、4……直流
リアクトル、5……主しゃ断器、6……補助しゃ断器、
7……振動回路、8……過電圧制限装置、11……中性
線保護用しゃ断器装置、13……断路器、14……中性
線用過電圧制限装置、15……サージキャパシタ、16
……中性線リアクトル、17……補助スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 腰塚 正 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 西脇 進 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 石川 雅之 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 大橋 広和 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 竹治 直昭 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 杉原 洋 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力 株式会社内 (72)発明者 三瓶 雅俊 東京都中央区銀座6丁目15番1号 電源 開発株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−49329(JP,A) 特開 平5−234471(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 H01H 33/59 H02H 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変換器を双極形に接続し、その一
    方の極の変換器より+側本線が、他方の極の変換器より
    −側本線がそれぞれ引出され、さらに各極間より2本の
    中性線が引出される構成の直流送電系統に設置され、中
    性線の事故発生時に開閉動作する中性線保護用しゃ断器
    装置において、 前記中性線の非接地端と大地との間に設けられ、前記中
    性線の事故時に投入して事故電流を流入させ、事故が回
    復すると開放して電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断
    器と、この中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、中
    性線保護用しゃ断器により事故電流をしゃ断する際に振
    動電流を発生させるリアクトルおよびコンデンサからな
    る振動回路と、前記中性線保護用しゃ断器に並列に接続
    され、事故電流しゃ断後に発生する過電圧を抑制する過
    電圧制限装置と、前記中性線の非接地端側に前記中性線
    保護用しゃ断器と直列に設けられ、通常の系統運転時に
    は前記振動回路を前記中性線から切離し、中性線保護動
    作時に投入する補助開閉手段とを備えたことを特徴とす
    る中性線保護用しゃ断器装置。
  2. 【請求項2】 複数の変換器を双極形に接続し、その一
    方の極の変換器より+側本線が、他方の極の変換器より
    −側本線がそれぞれ引出され、さらに各極間より2本の
    中性線が引出される構成の直流送電系統に設置され、中
    性線の事故発生時に開閉動作する中性線保護用しゃ断器
    装置において、 前記2本の中性線の非接地端と大地との間にそれぞれ設
    けられ、前記中性線の事故時に投入して事故電流を流入
    させ、事故が回復すると開放して電流をしゃ断する2個
    の中性線保護用しゃ断器と、各中性線保護用しゃ断器に
    並列にそれぞれ接続され、中性線保護用しゃ断器により
    事故電流をしゃ断する際に振動電流を発生させるリアク
    トルおよびコンデンサからなる振動回路と、前記各中性
    線保護用しゃ断器に並列にそれぞれ接続され、事故電流
    しゃ断後に発生する過電圧を抑制する過電圧制限装置
    と、前記各中性線保護用しゃ断器に直列にそれぞれ設け
    られ、通常の系統運転時には前記振動回路を前記中性線
    から切離し、中性線保護動作時に投入する補助開閉手段
    とを備え、中性線の事故時に一方の中性線保護用しゃ断
    器およびこれに直列の補助開閉手段が投入されたとき他
    方の中性線保護用しゃ断器に直列の補助開閉手段のみを
    投入することを特徴とする中性線保護用しゃ断器装置。
  3. 【請求項3】 複数の変換器を双極形に接続し、その一
    方の極の変換器より+側本線が、他方の極の変換器より
    −側本線がそれぞれ引出され、さらに各極間より2本の
    中性線が引出される構成の直流送電系統に設置され、中
    性線の事故発生時に開閉動作する中性線保護用しゃ断器
    装置において、 前記中性線の非接地端と大地との間に設けられ、前記中
    性線の事故時に投入して事故電流を流入させ、事故が回
    復すると開放して電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断
    器と、この中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、中
    性線保護用しゃ断器により事故電流をしゃ断する際に振
    動電流を発生させるリアクトルおよびコンデンサからな
    る振動回路と、前記中性線保護用しゃ断器に並列に接続
    され、事故電流しゃ断後に発生する過電圧を抑制する過
    電圧制限装置と、前記振動回路および過電圧制限装置に
    それぞれ直列に設けられ、通常の系統運転時には前記振
    動回路を前記中性線から切離し、中性線保護動作時に投
    入する補助開閉手段とを備えたことを特徴とする中性線
    保護用しゃ断器装置。
  4. 【請求項4】 複数の変換器を双極形に接続し、その一
    方の極の変換器より+側本線が、他方の極の変換器より
    −側本線がそれぞれ引出され、さらに各極間より2本の
    中性線が引出され、且つ中性線に中性線用過電圧制限装
    置が接続された構成の直流送電系統に設置され、中性線
    の事故発生時に開閉動作する中性線保護用しゃ断器装置
    において、 前記中性線の非接地端と大地との間に設けられ、前記中
    性線の事故時に投入して事故電流を流入させ、事故が回
    復すると開放して電流をしゃ断する中性線保護用しゃ断
    器と、この中性線保護用しゃ断器に並列に接続され、中
    性線保護用しゃ断器により事故電流をしゃ断する際に振
    動電流を発生させるリアクトルおよびコンデンサからな
    る振動回路と、この振動回路に直列に設けられ、通常の
    系統運転時には前記振動回路を前記中性線から切離し、
    中性線保護動作時に投入する補助開閉手段とを備え、前
    記中性線保護用しゃ断器により事故電流がしゃ断後に発
    生する過電圧を前記中性線用過電圧制限装置により抑制
    するようにしたことを特徴とする中性線保護用しゃ断器
    装置。
JP22818394A 1994-09-22 1994-09-22 中性線保護用しゃ断器装置 Expired - Fee Related JP3315822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22818394A JP3315822B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 中性線保護用しゃ断器装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22818394A JP3315822B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 中性線保護用しゃ断器装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0898402A JPH0898402A (ja) 1996-04-12
JP3315822B2 true JP3315822B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=16872516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22818394A Expired - Fee Related JP3315822B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 中性線保護用しゃ断器装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3315822B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7177799B2 (ja) * 2020-03-17 2022-11-24 北海道電力株式会社 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0898402A (ja) 1996-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101673956B1 (ko) 전력계통을 보호하기 위한 복합형 초전도 한류기 및 이를 포함하는 차단기 시스템
CN104852361B (zh) 配电网故障切除加速方法和继电保护装置
JP3315822B2 (ja) 中性線保護用しゃ断器装置
JP3406624B2 (ja) 送電線路用避雷碍子装置
JP3420702B2 (ja) 通信機器用雷防護回路
JP3210386B2 (ja) 送電線路における避雷碍子装置の適用構造
JP3776311B2 (ja) 電力系統連係装置
JP3351633B2 (ja) 極分離しゃ断器装置
US5293110A (en) Bridge capacitor bank installation
JP3437276B2 (ja) 直流遮断装置
JP2806163B2 (ja) 静止形開閉器
JP3145823B2 (ja) 超電導限流器のクエンチ電流値および抵抗値の整定方法
JPH10228849A (ja) 直流遮断装置及び直流遮断装置を用いた直流送電システム
JPS6344253B2 (ja)
JP3008427B2 (ja) 火力発電設備の所内単独運転移行装置
JPS63129810A (ja) 発電設備の中性点接地装置
JPH05275156A (ja) 半導体付避雷器
JPS605727A (ja) 故障電流しや断方式
WO2024041734A1 (en) Protection arrangement for a transformer
JPH03277124A (ja) 短絡電流抑制用超電導限流器の接続方法
US2261661A (en) Protective means for electrical apparatus
JP2000312436A (ja) 限流装置
CN114899805A (zh) 一种过电压保护器安装方法
JPH06225449A (ja) 配電系統の保護装置
SU815816A1 (ru) Устройство дл резервировани отключени КОРОТКОгО зАМыКАНи пРи ОТКАзЕзАщиТ пРиСОЕдиНЕНий элЕКТРОуСТАНОВКиВыСОКОгО НАпР жЕНи

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees