JP3314627B2 - 高圧水銀放電ランプ - Google Patents
高圧水銀放電ランプInfo
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Description
やオーバヘッドプロジェクタ等の光学機器のバックライ
トに用いられる高圧水銀放電ランプに関するものであ
る。
プロジェクタ等の光学機器のバックライトとして、金属
ハロゲン化物を発光管内に封入し、その金属特有の発光
を利用し、かつ電極間距離を短くしたいわゆるショート
アークタイプのメタルハライドランプを反射鏡と組み合
わせた投射型光源が用いられている。
を、さらに高輝度とするためにショートアーク化が進め
られている。しかしながら、電極間距離が3mm以下と
なった場合、封入されている水銀の輝線発光強度が増大
し、水銀輝線発光強度と比較して封入金属発光強度が相
対的に低くなる。その結果、ランプの発光スペクトルの
うち赤領域(610nm付近)・青領域(450nm付
近)の相対発光強度が低下し、液晶プロジェクタ用バッ
クライトに求められる赤・緑・青のバランスのとれた発
光スペクトルが得られなかった。
蒸気圧を20MPaから35MPaまで上昇させること
により可視域の連続発光を増大させた高圧水銀放電ラン
プを、反射鏡と組み合わせた投射型光源が知られている
(特開平2−148561号公報)。しかしながら、こ
のような高圧水銀放電ランプは、可視域の連続発光が増
大し赤・緑・青のバランスのとれた発光スペクトルを得
ることはできるが、その高い動作圧により点灯寿命中に
発光管が破損する確率が高くなる。
トに求められる赤・緑・青のバランスのとれた発光スペ
クトルを得ることができ、また、点灯寿命中において発
光管が破損する確率を低減させることのできる高圧水銀
放電ランプを得ることを目的とする。
プロジェクタ用高圧水銀放電ランプは、内部に一対の電
極が設けられた発光管内に、始動用希ガスとともに点灯
動作中に遊離ハロゲンCl,Br,Iとなる封入物が封
入され、かつ前記発光管の単位体積当たり100mg/
cm3から195mg/cm3の範囲で水銀が封入されお
り、点灯電力150Wである構成を有しており、点灯中
の水銀蒸気圧を10MPaから19MPaの圧力とする
ことができ、赤・緑・青のバランスのとれた発光スペク
トルが得られるとともに、点灯中の破損の確率を抑制す
る作用を有する。
電ランプは、請求項1記載の高圧水銀放電ランプにおい
て、前記遊離ハロゲンCl,Br,Iが前記発光管内に
10-9から10-7mol/cm3の範囲で存在する構成
を有したものであり、ランプ点灯中に蒸発した電極材料
であるタングステンはハロゲンサイクルにより発光管内
壁に付着黒化することなく電極に戻り、点灯寿命中の発
光管黒化を防止する。その結果、発光管黒化による発光
管管壁温度上昇を防止し、点灯寿命中に発光管が破損す
ることを防止する作用を有する。
求項1記載の高圧水銀放電ランプにおいて、電極管距離
が3.0mm以下である構成を有しており、赤・青・緑
のバランスのとれた発光スペクトルが得られると同時に
高輝度をも実現する作用を有する。
て図面を用いて説明する。
力150Wの高圧水銀放電ランプは発光部1aとこの発
光部1aの両端に連設された封止部4a,4bを有する
石英ガラス製の発光管1の内部に、タングステンからな
る一対の電極2a,2bが電極間距離を1.5mmとし
て設けられている。また、発光管1の内部には水銀3が
150mg/cm3の密度で封入され、かつ始動用希ガ
スとしてアルゴンガスが100hPa、点灯動作中に遊
離してハロゲンとなる封入物としてCH2Br2が5×1
0-9mol/cm3の密度でそれぞれ封入されている。
中に分解され、Cl,Br,Iは発光管1内に1×10
-8mol/cm3の密度で存在することとなる。また、
封止部4a,4bには、電極2a,2bが発光部1a内
に位置するように、電極2a,2bと接続されたモリブ
デンからなる金属箔5a,5bが気密封着されている。
なお、金属箔5a,5bには外部導線6a,6bの一端
がそれぞれ接続され、外部導線6a,6bの他端は発光
管1の外部に導出されている。
下、本発明品という)を、点灯電力150Wで点灯させ
たときの分光スペクトル、および、電極間距離が3mm
で、封入物としてDy−Nd−In−Csを封入した従
来の250Wメタルハライドランプ(以下、従来品とい
う)の分光スペクトルを図2にそれぞれ示す。なお、図
2において、本発明品を実線で、従来品を破線でそれぞ
れ示す。
場合、従来品は、緑(535nm〜565nm)に対し
て赤(600nm〜625nm)・青(435nm〜4
65nm)の発光強度が低下し色バランスが悪くなって
いるのに比較して、本発明品では電極間距離が1.5m
mにもかかわらず赤(600nm〜625nm)・緑
(535nm〜565nm)・青(435nm〜465
nm)の発光強度バランスが良好であることがわかる。
ろ、発光管の単位体積当たり100mg/cm3以上の
水銀を発光管に封入すれば、従来品と比較して良好な発
光スペクトルが得られることが判明した。
/cm3から230mg/cm3まで水銀量を封入したラ
ンプを試作し、2000時間まで点灯寿命試験を行った
結果を表1に示す。また、発光強度のバランスについて
も表1に示した。なお、○は好ましいことを、×は好ま
しくないことを示す。
m3から195mg/cm3まで封入したランプは200
0時間までランプは破損しなかったが、水銀を75mg
/cm3封入したランプでは、寿命中の破損は生じない
が、発光強度バランスが好ましくなかった。また、水銀
を205mg/cm3封入したランプでは発光強度のバ
ランスは良好であったが10本中1本に破損が生じるこ
とが確認され、さらに、水銀を230mg/cm3封入
したランプでは発光強度のバランスは良好であったが1
0本中3本に破損が生じることが確認された。また、こ
れによって、水銀の蒸気圧が20MPa以上となると、
発光管に破損が生じる確率が高くなることが確認され
た。
めには、発光管の単位体積当たり100mg/cm3か
ら195mg/cm3の範囲で水銀を封入することが有
効であることがわかった。
なる封入物を封入せず、水銀のみを封入したランプを点
灯寿命試験した結果、点灯100時間以内で電極材料で
あるタングステンが飛散し発光管内壁に付着して黒化が
発生した。一方、ハロゲンCl,Br,Iを10-10か
ら10-3mol/cm3の範囲で封入したランプを点灯
寿命試験した結果、点灯100時間以内でほとんど黒化
は観察されなかった。3000時間まで点灯したランプ
でも顕著な黒化は発生しなかったが、ハロゲンCl,B
r,Iを10-9から10-7mol/cm3の範囲で封入
したランプは特に良好な結果を示した。これは、ランプ
点灯中に電極から蒸発した電極材料であるタングステン
がハロゲンサイクルにより発光管内壁に付着することな
く電極に戻るため、発光管内壁の黒化を抑制したためで
ある。またハロゲンCl,Br,Iの中では、特にBr
に発光管内壁黒化抑制に効果があった。
プにおいて、CH2Br2の代わりに、CH2Cl2,CH
2I2,CH3Cl,CH3Br,CH3I,CHCl3,C
HBr3,CHI3のうちいずれか1つを用いても同様な
効果を得ることができる。
ンプは、高輝度で、かつ赤・緑・青のバランスのとれた
発光スペクトルが得られるとともに、点灯寿命中に発光
管が破損することを抑制することができる。
プ正面図
プと従来のメタルハライドランプとの分光スペクトルの
比較を示す図
Claims (6)
- 【請求項1】 内部に一対の電極が設けられた発光管内
に、始動用希ガスとともに点灯動作中に遊離ハロゲンC
l,Br,Iとなる封入物が封入され、かつ前記発光管
の単位体積当たり100mg/cm3から195mg/
cm3の範囲で水銀が封入されており、点灯電力150
Wであることを特徴とするプロジェクタ用高圧水銀放電
ランプ。 - 【請求項2】 前記封入物がCH2Cl2またはCH2B
r2またはCH2I2であることを特徴とする請求項1記
載のプロジェクタ用高圧水銀放電ランプ。 - 【請求項3】 前記封入物がCH3ClまたはCH3Br
またはCH3Iであることを特徴とする請求項1記載の
プロジェクタ用高圧水銀放電ランプ。 - 【請求項4】 前記封入物がCHCl3またはCHBr3
またはCHI3であることを特徴とする請求項1記載の
プロジェクタ用高圧水銀放電ランプ。 - 【請求項5】 前記遊離ハロゲンCl,Br,Iは前記
発光管内に10-9から10-7mol/cm3の範囲で存
在することを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の
プロジェクタ用高圧水銀放電ランプ。 - 【請求項6】 電極間距離が3.0mm以下であること
を特徴とする請求項1ないし請求項4記載のプロジェク
タ用高圧水銀放電ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24584096A JP3314627B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 高圧水銀放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24584096A JP3314627B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 高圧水銀放電ランプ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001265544A Division JP2002083567A (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 高圧水銀放電ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1092378A JPH1092378A (ja) | 1998-04-10 |
JP3314627B2 true JP3314627B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17139640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24584096A Expired - Lifetime JP3314627B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 高圧水銀放電ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314627B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6559600B1 (en) | 1998-11-17 | 2003-05-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Discharge lamp, light source and projecting display unit |
JP2001266798A (ja) | 2000-03-15 | 2001-09-28 | Nec Corp | 高圧放電灯 |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24584096A patent/JP3314627B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1092378A (ja) | 1998-04-10 |
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