JP3311208B2 - 電圧/周波数変換器 - Google Patents
電圧/周波数変換器Info
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- JP3311208B2 JP3311208B2 JP18525395A JP18525395A JP3311208B2 JP 3311208 B2 JP3311208 B2 JP 3311208B2 JP 18525395 A JP18525395 A JP 18525395A JP 18525395 A JP18525395 A JP 18525395A JP 3311208 B2 JP3311208 B2 JP 3311208B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧に対応し
た周波数に変換する電圧/周波数変換装置に関する。
た周波数に変換する電圧/周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子式電力量計に使用される入力
電圧に対応した周波数に変換する電圧/周波数変換装置
の従来例を図8に示す。また、図9は図8の各部の波形
を示す。
電圧に対応した周波数に変換する電圧/周波数変換装置
の従来例を図8に示す。また、図9は図8の各部の波形
を示す。
【0003】同図において、入力電圧Eに対して入力電
流I1と基準電流I2との合成電流I3を得る選択器8
を備え、積分器1で選択器8の合成電流I3を積分して
積分電圧Aを得る。ついで、コンパレータ2において、
積分電圧Aを基準電圧AGと比較し、この積分電圧Aが
基準電圧AGより高い場合にはロウレベルを出力し、低
い場合にはハイレベルを出力する。そして、コンパレー
タ2の出力信号Jと信号Kが一致しないでパルス信号C
LKがロウレベルからハイレベルに変化した場合に選択
信号Kを出力するJKフリップフロップ3を備える。な
お、この選択信号Kは、選択器8の基準電流I2を流す
スイッチSW1を制御する。また、図中5は、パルス信
号発生器である。ここで、JKフリップ・フロップ3の
出力信号KがハイレベルのときにはスイッチSW1は閉
じ、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流I3は
流I1と基準電流I2との合成電流I3を得る選択器8
を備え、積分器1で選択器8の合成電流I3を積分して
積分電圧Aを得る。ついで、コンパレータ2において、
積分電圧Aを基準電圧AGと比較し、この積分電圧Aが
基準電圧AGより高い場合にはロウレベルを出力し、低
い場合にはハイレベルを出力する。そして、コンパレー
タ2の出力信号Jと信号Kが一致しないでパルス信号C
LKがロウレベルからハイレベルに変化した場合に選択
信号Kを出力するJKフリップフロップ3を備える。な
お、この選択信号Kは、選択器8の基準電流I2を流す
スイッチSW1を制御する。また、図中5は、パルス信
号発生器である。ここで、JKフリップ・フロップ3の
出力信号KがハイレベルのときにはスイッチSW1は閉
じ、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流I3は
【0004】
【数1】I3=I1−I2(<0) となる。なぜならば、I1<I2だからである。このと
き、積分器1はプラス方向に積分を始める。積分器1の
積分電圧Aが基準電位AGより高くなると、コンパレー
タ2の出力信号Jはロウレベルになる。コンパレータ2
の出力信号Jがロウレベルになると、JKフリップ・フ
ロップ3の入力は、 J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップ3の出力信号Kはロウレベルとなる。JKフ
リップ・フロップ3の出力信号Kがロウレベルのときに
はスイッチSW1は開き、積分器1のコンデンサC1に
流れ込む電流I3は
き、積分器1はプラス方向に積分を始める。積分器1の
積分電圧Aが基準電位AGより高くなると、コンパレー
タ2の出力信号Jはロウレベルになる。コンパレータ2
の出力信号Jがロウレベルになると、JKフリップ・フ
ロップ3の入力は、 J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップ3の出力信号Kはロウレベルとなる。JKフ
リップ・フロップ3の出力信号Kがロウレベルのときに
はスイッチSW1は開き、積分器1のコンデンサC1に
流れ込む電流I3は
【0005】
【数2】I3=I1(>0) となり、積分器1はマイナス方向に積分を始める。積分
器1の積分電圧Aが基準電位AGより低くなると、コン
パレータ2の出力信号Jはハイレベルになる。JKフリ
ップ・フロップ3の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップ3の出力信号Kはハイレベルとなる。JKフ
リップ・フロップ3の出力信号Kがハイレベルのときに
はイテッチSW1は閉じ、最初の状態に戻る。ここで、
スイッチSW1が閉じているとき、積分器1のコンデン
サC1に蓄えられる電荷量Q1は
器1の積分電圧Aが基準電位AGより低くなると、コン
パレータ2の出力信号Jはハイレベルになる。JKフリ
ップ・フロップ3の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップ3の出力信号Kはハイレベルとなる。JKフ
リップ・フロップ3の出力信号Kがハイレベルのときに
はイテッチSW1は閉じ、最初の状態に戻る。ここで、
スイッチSW1が閉じているとき、積分器1のコンデン
サC1に蓄えられる電荷量Q1は
【0006】
【数3】Q1=(I2−I1)×T1 となる。一方、スイッチSW1が開いているとき、積分
器1のコンデンサC1から放電される電荷量Q2は
器1のコンデンサC1から放電される電荷量Q2は
【0007】
【数4】Q2=I1×T2 となる。ここで、電荷量Q1とQ2は等しいので、
【0008】
【数5】(I2−I1)×T1=I1×T2 I1×(T1+T2)=I2×T1 となる。ここで、T1はパルス信号LKの周波数fCLK
から T1=1/fCLK で一定である。また、積分器1の演算増幅器OP1の−
入力電位は、演算増幅器OP1の入力オフセット電圧が
零の場合には基準電位AGなので、電流I2はマイナス
基準電位VSSと抵抗器R2から
から T1=1/fCLK で一定である。また、積分器1の演算増幅器OP1の−
入力電位は、演算増幅器OP1の入力オフセット電圧が
零の場合には基準電位AGなので、電流I2はマイナス
基準電位VSSと抵抗器R2から
【0009】
【数6】I2=VSS/R2 で一定である。I1は電圧/周波数変換装置の入力電圧
Eと抵抗器R1から
Eと抵抗器R1から
【0010】
【数7】I1=E/R1 である。従って、電圧/周波数変換装置の出力周波数f
は
は
【0011】
【数8】 となり、入力電圧Eに正比例した周波数となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電圧/
周波数変換器の説明では、演算増幅器OP1の入力オフ
セット電圧を零としているが、通常は入力オフセット電
圧vを持っており、この場合の演算増幅器OP1の−入
力電位はvとなる。このため、電圧/周波数変換装置の
出力周波数fE は
周波数変換器の説明では、演算増幅器OP1の入力オフ
セット電圧を零としているが、通常は入力オフセット電
圧vを持っており、この場合の演算増幅器OP1の−入
力電位はvとなる。このため、電圧/周波数変換装置の
出力周波数fE は
【0013】
【数9】 となり、電圧/周波数変換器の直線性が悪くなる。ここ
で演算増幅器OP1が入力オフセット電圧を持っていた
場合の入力電圧Eと直線性誤差ERR、すなわち(fE
−f)× 100/fの関係を図10に示す。
で演算増幅器OP1が入力オフセット電圧を持っていた
場合の入力電圧Eと直線性誤差ERR、すなわち(fE
−f)× 100/fの関係を図10に示す。
【0014】また、入力電圧Eの極性がマイナスの場
合、JKフリップ・フロップ3の出力信号Kがロウレベ
ルのときにはスイッチSW1は開き、積分器1のコンデ
ンサC1に流れ込む電流I3は I3=I1(<0…入力電圧Eの極性がマイナスである
から) となり、積分器1はプラス方向に積分を始める。従っ
て、逆方向に積分することがなくなり、入力電圧Eに正
比例した周波数を得ることができない。
合、JKフリップ・フロップ3の出力信号Kがロウレベ
ルのときにはスイッチSW1は開き、積分器1のコンデ
ンサC1に流れ込む電流I3は I3=I1(<0…入力電圧Eの極性がマイナスである
から) となり、積分器1はプラス方向に積分を始める。従っ
て、逆方向に積分することがなくなり、入力電圧Eに正
比例した周波数を得ることができない。
【0015】このように、電子式電力量計に電圧/周波
数変換器を使用し、電力演算結果である電圧をそのまま
入力電圧Eとする場合、入力電圧Eの極性が被測定電力
1周期内で反転して入力電圧Eの極性がマイナスになる
ことがあることから、従来例では電力演算結果である電
圧をそのまま入力電圧Eとすることができなかった。
数変換器を使用し、電力演算結果である電圧をそのまま
入力電圧Eとする場合、入力電圧Eの極性が被測定電力
1周期内で反転して入力電圧Eの極性がマイナスになる
ことがあることから、従来例では電力演算結果である電
圧をそのまま入力電圧Eとすることができなかった。
【0016】本発明の目的は、直線性誤差が小さく、高
精度な電圧/周波数変換器を提供することにある。ま
た、入力電圧の極性に影響をなくせる電圧/周波数変換
器を提供することにある。
精度な電圧/周波数変換器を提供することにある。ま
た、入力電圧の極性に影響をなくせる電圧/周波数変換
器を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、所定周期で切り換え信号を発生する切り換
え信号発生手段と、入力電圧信号に対して逆極性の逆極
性入力電圧信号を発生する極性反転手段と、積分手段か
らの積分信号がマイナス比較電圧よりも低くなったのに
基づき所定期間だけ第1の選択信号を出力し、前記積分
信号がプラス比較電圧よりも高くなったのに基づき所定
期間だけ第2の選択信号を出力する選択信号発生手段
と、前記切り換え信号発生手段からの切り換え信号と前
記選択信号発生手段からの第1、第2の選択信号に基づ
いて前記入力電圧信号、前記逆極性入力電圧信号、前記
入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信号、前記
逆極性入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信
号、前記入力電圧信号とマイナス基準電圧信号との合成
信号、前記逆極性入力電圧信号とマイナス基準電圧信号
との合成信号のいずれか1つを出力して前記積分手段に
供給する選択手段とを有するので、積分手段がもつオフ
セット電圧の影響を低減することができる。
に本発明は、所定周期で切り換え信号を発生する切り換
え信号発生手段と、入力電圧信号に対して逆極性の逆極
性入力電圧信号を発生する極性反転手段と、積分手段か
らの積分信号がマイナス比較電圧よりも低くなったのに
基づき所定期間だけ第1の選択信号を出力し、前記積分
信号がプラス比較電圧よりも高くなったのに基づき所定
期間だけ第2の選択信号を出力する選択信号発生手段
と、前記切り換え信号発生手段からの切り換え信号と前
記選択信号発生手段からの第1、第2の選択信号に基づ
いて前記入力電圧信号、前記逆極性入力電圧信号、前記
入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信号、前記
逆極性入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信
号、前記入力電圧信号とマイナス基準電圧信号との合成
信号、前記逆極性入力電圧信号とマイナス基準電圧信号
との合成信号のいずれか1つを出力して前記積分手段に
供給する選択手段とを有するので、積分手段がもつオフ
セット電圧の影響を低減することができる。
【0018】また、入力電圧信号の極性及び選択信号発
生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて、入力電
圧信号に比例した周波数信号又は入力電圧信号の絶対値
に比例した周波数信号のいずれかを得る周波数信号切り
換え手段を設けたので、入力電圧信号の極性による影響
をなくすことができる。
生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて、入力電
圧信号に比例した周波数信号又は入力電圧信号の絶対値
に比例した周波数信号のいずれかを得る周波数信号切り
換え手段を設けたので、入力電圧信号の極性による影響
をなくすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の一実
施例を説明する。図1は本発明の電圧/周波数変換器の
第1の実施例における回路図である。同図において、T
1は周波数に変換する電圧を入力する電圧入力端子であ
る。AGは基準電位、VDDはプラスの基準電位、VS
Sはマイナスの基準電位である。5は所定の周期でパル
ス信号CLKを発生するパルス信号発生手段であって、
水晶振動子などから構成されている。6は所定の周期で
切り換え信号CNTを発生する切り換え信号発生手段6
であって、水晶振動子及び分周器などから構成されてい
る。7は電圧入力端子T1から入力された入力電圧Eの
極性を反転した逆極性入力電圧ENを発生する反転増幅
器であって、演算増幅器OP2及び抵抗器R3、R4か
ら構成されている。4は切り換え信号CNTと周波数信
号Fに基づき上記入力電圧Eと上記逆極性入力電圧EN
から加える電圧を相補的に切り換える切り換え器であっ
て、アナログスイッチSW3、SW4、インバータIV
1、DフリップフロップD1から構成されている。8は
入力電圧に基づく入力電流I1と通電をオンオフ制御さ
れる基準電流I2の合成電流I3を加える選択器であっ
て、抵抗器R1、R2、スイッチSW1、SW2から構
成されている。1は選択器8から供給される電流を積分
して積分電圧Aを出力する積分器であって、演算増幅器
OP1及びコンデンサC1から構成されている。9は積
分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低くなった変
化時点に基づき選択信号FLを出力し、積分電圧Aがプ
ラス比較電圧REFHより高くなった変化時点に基づき
選択信号FHを出力する選択信号発生手段であって、コ
ンパレータCM1、CM2、抵抗器R5、R6、R7、
R8、JKフリップフロップJK1、JK2、ORゲー
トOR1から構成されている。
施例を説明する。図1は本発明の電圧/周波数変換器の
第1の実施例における回路図である。同図において、T
1は周波数に変換する電圧を入力する電圧入力端子であ
る。AGは基準電位、VDDはプラスの基準電位、VS
Sはマイナスの基準電位である。5は所定の周期でパル
ス信号CLKを発生するパルス信号発生手段であって、
水晶振動子などから構成されている。6は所定の周期で
切り換え信号CNTを発生する切り換え信号発生手段6
であって、水晶振動子及び分周器などから構成されてい
る。7は電圧入力端子T1から入力された入力電圧Eの
極性を反転した逆極性入力電圧ENを発生する反転増幅
器であって、演算増幅器OP2及び抵抗器R3、R4か
ら構成されている。4は切り換え信号CNTと周波数信
号Fに基づき上記入力電圧Eと上記逆極性入力電圧EN
から加える電圧を相補的に切り換える切り換え器であっ
て、アナログスイッチSW3、SW4、インバータIV
1、DフリップフロップD1から構成されている。8は
入力電圧に基づく入力電流I1と通電をオンオフ制御さ
れる基準電流I2の合成電流I3を加える選択器であっ
て、抵抗器R1、R2、スイッチSW1、SW2から構
成されている。1は選択器8から供給される電流を積分
して積分電圧Aを出力する積分器であって、演算増幅器
OP1及びコンデンサC1から構成されている。9は積
分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低くなった変
化時点に基づき選択信号FLを出力し、積分電圧Aがプ
ラス比較電圧REFHより高くなった変化時点に基づき
選択信号FHを出力する選択信号発生手段であって、コ
ンパレータCM1、CM2、抵抗器R5、R6、R7、
R8、JKフリップフロップJK1、JK2、ORゲー
トOR1から構成されている。
【0020】次に、以上のように構成された装置の動作
について、各部の波形のタイムチャートを示す図2を参
照して説明する。ここで、制御信号PONがハイレベル
区間をプラス積分周期、制御信号MONがハイレベルの
区間をマイナス積分周期と呼ぶ。
について、各部の波形のタイムチャートを示す図2を参
照して説明する。ここで、制御信号PONがハイレベル
区間をプラス積分周期、制御信号MONがハイレベルの
区間をマイナス積分周期と呼ぶ。
【0021】本実施例の電圧/周波数変換器において、
切り換え手段4により選択手段8に入力電圧Eが加えら
れている場合、入力電圧Eに基づく入力電流I1の積分
による充電電荷を、入力電圧Eとマイナス基準電圧VS
Sまたはプラス基準電圧VDDとによる合成電流I3に
て放電させる(プラス積分周期)。また、切り換え手段
4により選択手段8に逆極性入力電圧ENが加えられて
いる場合、入力電圧ENに基づく入力電圧I1の積分に
よる充電電荷を、入力電圧ENとプラス基準電圧VDD
またはマイナス基準電圧VSSとによる合成電流I3に
て放電させる(マイナス積分周期)。このプラス積分周
期とマイナス積分周期とが切り換え信号CNTに基づき
所定の時間毎に繰り返される。これらの充電と放電に要
する時間はそれぞれ入力電圧Eと逆極性入力電圧ENに
正比例するので、この動作の繰り返しによって得られる
選択信号FLと選択信号FHの出力周期は入力電圧に正
比例することから、入力電圧E及び逆極性入力電圧EN
に対応する周波数に変換できるというものである。
切り換え手段4により選択手段8に入力電圧Eが加えら
れている場合、入力電圧Eに基づく入力電流I1の積分
による充電電荷を、入力電圧Eとマイナス基準電圧VS
Sまたはプラス基準電圧VDDとによる合成電流I3に
て放電させる(プラス積分周期)。また、切り換え手段
4により選択手段8に逆極性入力電圧ENが加えられて
いる場合、入力電圧ENに基づく入力電圧I1の積分に
よる充電電荷を、入力電圧ENとプラス基準電圧VDD
またはマイナス基準電圧VSSとによる合成電流I3に
て放電させる(マイナス積分周期)。このプラス積分周
期とマイナス積分周期とが切り換え信号CNTに基づき
所定の時間毎に繰り返される。これらの充電と放電に要
する時間はそれぞれ入力電圧Eと逆極性入力電圧ENに
正比例するので、この動作の繰り返しによって得られる
選択信号FLと選択信号FHの出力周期は入力電圧に正
比例することから、入力電圧E及び逆極性入力電圧EN
に対応する周波数に変換できるというものである。
【0022】すなわち、プラス積分周期では、制御信号
PONがハイレベルであるからSW3が閉じ、抵抗器R
1には入力電圧Eが入力される。JKフリップ・フロッ
プJK1の出力信号FLがロウレベルのときスイッチS
W1は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流
I3は
PONがハイレベルであるからSW3が閉じ、抵抗器R
1には入力電圧Eが入力される。JKフリップ・フロッ
プJK1の出力信号FLがロウレベルのときスイッチS
W1は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流
I3は
【0023】
【数10】I3=I1(>0) となり、積分器1はマイナス方向に積分を始める。積分
器1の積分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低く
なると、コンパレータCM1の出力信号CMPLはハイ
レベルになる。JKフリップ・フロップJK1の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK1の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW1が閉じ抵抗器R2にはマイナ
ス基準電位VSSが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
器1の積分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低く
なると、コンパレータCM1の出力信号CMPLはハイ
レベルになる。JKフリップ・フロップJK1の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK1の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW1が閉じ抵抗器R2にはマイナ
ス基準電位VSSが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
【0024】
【数11】I3=I1−I2(<0) となる。なぜならば、I1<I2だからである。積分器
1はプラス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧A
がマイナス比較電圧REFLより高くなると、コンパレ
ータCM1の出力信号CMPLはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK1の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはロウレベルとなる。
ここで、
1はプラス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧A
がマイナス比較電圧REFLより高くなると、コンパレ
ータCM1の出力信号CMPLはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK1の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはロウレベルとなる。
ここで、
【0025】
【数12】I1=E/R1 I2=VSS/R2 である。従って、プラス積分周期の電圧/周波数変換装
置の出力周波数fpは
置の出力周波数fpは
【0026】
【数13】 となる。次に、マイナス積分周期では、制御信号MON
がハイレベルであるからSW4が閉じ、抵抗器R1には
逆極性入力電圧ENが入力される。JKフリップ・フロ
ップJK2の出力信号FHがロウレベルのときスイッチ
SW2は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電
流I3は
がハイレベルであるからSW4が閉じ、抵抗器R1には
逆極性入力電圧ENが入力される。JKフリップ・フロ
ップJK2の出力信号FHがロウレベルのときスイッチ
SW2は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電
流I3は
【0027】
【数14】I3=I1(<0) となり、積分器1はプラス方向に積分を始める。積分器
1の積分電圧Aがプラス比較電圧REFHより高くなる
と、コンパレータCM2の出力信号CMPHはハイレベ
ルになる。JKフリップ・フロップJK2の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK2の出力信号FHがハイレ
ベルのときスイッチSW2が閉じ、抵抗器R2にはプラ
ス基準電位VDDが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
1の積分電圧Aがプラス比較電圧REFHより高くなる
と、コンパレータCM2の出力信号CMPHはハイレベ
ルになる。JKフリップ・フロップJK2の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK2の出力信号FHがハイレ
ベルのときスイッチSW2が閉じ、抵抗器R2にはプラ
ス基準電位VDDが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
【0028】
【数15】I3=I1−I2(>0) となる。なぜならば、I1>I2だからである。積分器
1はマイナス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧
Aがプラス比較電圧REFHより低くなると、コンパレ
ータCM2の出力信号CMPHはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK2の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
ここで、
1はマイナス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧
Aがプラス比較電圧REFHより低くなると、コンパレ
ータCM2の出力信号CMPHはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK2の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
ここで、
【0029】
【数16】I1=EN/R1=−E/R1 I2=VDD/R2=−VSS/R2 である。従って、マイナス積分周期の電圧/周波数変換
装置の出力周波数fmは
装置の出力周波数fmは
【0030】
【数17】 となる。ここで、プラス積分周期からマイナス積分周期
の切り換えは、切り換え信号CNTがハイレベルからロ
ウレベルに変化した後の周波数信号Fの立ち下がりで、
制御信号PONがロウレベル、制御信号MONがハイレ
ベルになることで行われる。また、マイナス積分周期か
らプラス積分周期の切り換えは、切り換え信号CNTが
ロウレベルからハイレベルに変化した後の周波数信号F
の立ち下がりで、制御信号MONがロウレベル、制御信
号PONがハイレベルになることで行われる。以上に述
べたプラス積分周期とマイナス積分周期を相補的に切り
換えることによって、電圧/周波数変換装置の出力平均
周波数fは
の切り換えは、切り換え信号CNTがハイレベルからロ
ウレベルに変化した後の周波数信号Fの立ち下がりで、
制御信号PONがロウレベル、制御信号MONがハイレ
ベルになることで行われる。また、マイナス積分周期か
らプラス積分周期の切り換えは、切り換え信号CNTが
ロウレベルからハイレベルに変化した後の周波数信号F
の立ち下がりで、制御信号MONがロウレベル、制御信
号PONがハイレベルになることで行われる。以上に述
べたプラス積分周期とマイナス積分周期を相補的に切り
換えることによって、電圧/周波数変換装置の出力平均
周波数fは
【0031】
【数18】 となり、入力電圧Eに正比例した周波数となる。ここ
で、積分器1の演算増幅器OP1が入力オフセット電圧
vを持っていた場合、演算増幅器OP1の−入力電位は
vとなる。従って、本発明の電圧/周波数変換器の出力
周波数fE は
で、積分器1の演算増幅器OP1が入力オフセット電圧
vを持っていた場合、演算増幅器OP1の−入力電位は
vとなる。従って、本発明の電圧/周波数変換器の出力
周波数fE は
【0032】
【数19】 となる。この式からわかるように、マイナス基準電位V
SSを演算増幅器OP1の入力オフセット電圧vより十
分大きくすることによって、入力オフセット電圧vの電
圧/周波数変換器の出力周波数への影響を少なくでき
る。
SSを演算増幅器OP1の入力オフセット電圧vより十
分大きくすることによって、入力オフセット電圧vの電
圧/周波数変換器の出力周波数への影響を少なくでき
る。
【0033】以上説明したように第1の実施例によれ
ば、入力電圧Eの極性を反転した逆極性電圧ENも対応
する周波数に変換できるので、積分手段1の演算増幅器
OP1が入力オフセット電圧vを持っていた場合でも直
線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/周波数変換器を
得ることができる。
ば、入力電圧Eの極性を反転した逆極性電圧ENも対応
する周波数に変換できるので、積分手段1の演算増幅器
OP1が入力オフセット電圧vを持っていた場合でも直
線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/周波数変換器を
得ることができる。
【0034】次に、図3は本発明の電圧/周波数変換装
置の第2の実施例における回路図である。同図におい
て、10は切り換え信号CNTおよび選択信号FL、FH
に基づき入力信号Eの極性を判別して、出力する周波数
信号を切り換える周波数信号切り換え手段であって、A
NDゲートAN1、AN2、AN3、AN4とORゲー
トOR2、OR3から構成されている。T5は入力電圧
の極性がプラスの場合、入力電圧に正比例した周波数f
の周波数信号FWDを出力する端子である。T6は入力
電圧の極性がマイナスの場合、入力電圧の絶対値に正比
例した周波数fの周波数信号REVを出力する端子であ
る。
置の第2の実施例における回路図である。同図におい
て、10は切り換え信号CNTおよび選択信号FL、FH
に基づき入力信号Eの極性を判別して、出力する周波数
信号を切り換える周波数信号切り換え手段であって、A
NDゲートAN1、AN2、AN3、AN4とORゲー
トOR2、OR3から構成されている。T5は入力電圧
の極性がプラスの場合、入力電圧に正比例した周波数f
の周波数信号FWDを出力する端子である。T6は入力
電圧の極性がマイナスの場合、入力電圧の絶対値に正比
例した周波数fの周波数信号REVを出力する端子であ
る。
【0035】このような構成において、周波数信号切り
換え手段10において、入力電圧Eの極性がプラスの場合
に入力電圧Eに正比例した周波数fの周波数信号FWD
を得ることができ、また、入力電圧Eの極性がマイナス
の場合に入力電圧Eの絶対値に正比例した周波数fの周
波数信号REVを得ることができる。
換え手段10において、入力電圧Eの極性がプラスの場合
に入力電圧Eに正比例した周波数fの周波数信号FWD
を得ることができ、また、入力電圧Eの極性がマイナス
の場合に入力電圧Eの絶対値に正比例した周波数fの周
波数信号REVを得ることができる。
【0036】従って、周波数信号FWDと周波数信号R
EVの差分を求めることにより、入力電圧Eの極性が被
測定電力1周期内で反転する場合がある電子式電力量計
にも使用することができる。
EVの差分を求めることにより、入力電圧Eの極性が被
測定電力1周期内で反転する場合がある電子式電力量計
にも使用することができる。
【0037】ここで、図4を参照して詳細に説明する。
図4は、図3における入力電圧の極性がマイナスの場合
の各部の波形のタイムチャートである。
図4は、図3における入力電圧の極性がマイナスの場合
の各部の波形のタイムチャートである。
【0038】プラス積分周期では、制御信号PONがハ
イレベルであるからSW3が閉じ、抵抗器R1には入力
電圧Eが入力される。JKフリップ・フロップJK1の
出力信号FLがロウレベルのときスイッチSW1は開
き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流I3は
イレベルであるからSW3が閉じ、抵抗器R1には入力
電圧Eが入力される。JKフリップ・フロップJK1の
出力信号FLがロウレベルのときスイッチSW1は開
き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流I3は
【0039】
【数20】I3=I1(<0…入力電圧Eの極性がマイ
ナスであるから) となり、積分器1はプラス方向に積分を始める。積分器
1の積分電圧Aがプラス比較電圧REFHより高くなる
と、コンパレータCM2の出力信号CMPHはハイレベ
ルになる。JKフリップ・フロップJK2の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK2の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW2が閉じ、抵抗器R2にはプラ
ス基準電位VDDが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
ナスであるから) となり、積分器1はプラス方向に積分を始める。積分器
1の積分電圧Aがプラス比較電圧REFHより高くなる
と、コンパレータCM2の出力信号CMPHはハイレベ
ルになる。JKフリップ・フロップJK2の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK2の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW2が閉じ、抵抗器R2にはプラ
ス基準電位VDDが接続される。積分器1のコンデンサ
C1に流れ込む電流I3は
【0040】
【数21】I3=I1−I2(>0) となる。なぜならば、I1>I2だからである。積分器
1はマイナス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧
Aがプラス比較電圧REFHより低くなると、コンパレ
ータCM2の出力信号CMPHはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK1の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
1はマイナス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧
Aがプラス比較電圧REFHより低くなると、コンパレ
ータCM2の出力信号CMPHはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK1の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
【0041】マイナス積分周期では、制御信号MONが
ハイレベルであるからSW4が閉じ、抵抗器R1には逆
極性入力電圧ENが入力される。JKフリップ・フロッ
プJK1の出力信号FLがロウレベルのときスイッチS
W1は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流
I3は
ハイレベルであるからSW4が閉じ、抵抗器R1には逆
極性入力電圧ENが入力される。JKフリップ・フロッ
プJK1の出力信号FLがロウレベルのときスイッチS
W1は開き、積分器1のコンデンサC1に流れ込む電流
I3は
【0042】
【数22】I3=I1(>0…逆極性入力電圧ENの極
性がプラスであるから) となり、積分器1はマイナス方向に積分を始める。積分
器1の積分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低く
なると、コンパレータCM1の出力信号CMPLはハイ
レベルになる。JKフリップ・フロップJK1の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK1の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW1が閉じ、抵抗器R2にはマイ
ナス基準電位VSSが接続される。積分器1のコンデン
サC1に流れ込む電流I3は
性がプラスであるから) となり、積分器1はマイナス方向に積分を始める。積分
器1の積分電圧Aがマイナス比較電圧REFLより低く
なると、コンパレータCM1の出力信号CMPLはハイ
レベルになる。JKフリップ・フロップJK1の入力は J:ハイレベル K:ロウレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK1の出力信号FLはハイレベルとなる。
JKフリップ・フロップJK1の出力信号FLがハイレ
ベルのときスイッチSW1が閉じ、抵抗器R2にはマイ
ナス基準電位VSSが接続される。積分器1のコンデン
サC1に流れ込む電流I3は
【0043】
【数23】I3=I1−I2(<0) となる。なぜならば、I1<I2だからである。積分器
1はプラス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧A
がマイナス比較電圧REFLより高くなると、コンパレ
ータCM1の出力信号CMPLはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK2の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
1はプラス方向に積分を始める。積分器1の積分電圧A
がマイナス比較電圧REFLより高くなると、コンパレ
ータCM1の出力信号CMPLはロウレベルになる。J
Kフリップ・フロップJK2の入力は J:ロウレベル K:ハイレベル(=Q出力) となり、パルス信号CLKの立ち上がりでJKフリップ
・フロップJK2の出力信号FHはロウレベルとなる。
【0044】従って入力電圧Eの極性がマイナスの場
合、プラス積分周期では、切り換え信号CNTに基づく
制御信号PONと選択信号FHがハイレベルとなるの
で、周波数信号REVが出力される。また、マイナス積
分周期では、切り換え信号CNTに基づく制御信号MO
Nと選択信号FLがハイレベルとなるので、周波数信号
REVが出力される。従って、マイナス極性の入力電圧
Eの絶対値に正比例した周波数fの周波数信号REVが
得られる。図5に入力電圧Eと周波数信号FWDおよび
周波数信号REVの関係を示す。
合、プラス積分周期では、切り換え信号CNTに基づく
制御信号PONと選択信号FHがハイレベルとなるの
で、周波数信号REVが出力される。また、マイナス積
分周期では、切り換え信号CNTに基づく制御信号MO
Nと選択信号FLがハイレベルとなるので、周波数信号
REVが出力される。従って、マイナス極性の入力電圧
Eの絶対値に正比例した周波数fの周波数信号REVが
得られる。図5に入力電圧Eと周波数信号FWDおよび
周波数信号REVの関係を示す。
【0045】以上説明したように第2の実施例によれ
ば、入力電圧Eの極性がマイナスの場合、入力電圧Eの
絶対値に正比例した周波数fの周波数信号REVを得る
ことができ、直線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/
周波数変換器を得ることができる。すなわち、このよう
な電圧/周波数変換器であれば、入力電圧の極性が被測
定電力1周期内で反転することがある電子式電力量計に
も使用することができる。
ば、入力電圧Eの極性がマイナスの場合、入力電圧Eの
絶対値に正比例した周波数fの周波数信号REVを得る
ことができ、直線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/
周波数変換器を得ることができる。すなわち、このよう
な電圧/周波数変換器であれば、入力電圧の極性が被測
定電力1周期内で反転することがある電子式電力量計に
も使用することができる。
【0046】図6は本発明の電圧/周波数変換装置の第
3の実施例における回路図である。これは、図1や図3
で示した反転増幅器7の代わりに、入力電圧Eを所定数
倍した入力電圧E1と、入力電圧E1に対して逆極性の
逆極性入力電圧E1Nを加える差動差分アンプ12を設け
たものである。差動差分アンプ12を用いて入力電圧Eを
所定数倍することにより、積分器1の演算増幅器OP1
のオフセット電圧vが入力電圧E1に比べ相対的に小さ
くなるので、直線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/
周波数変換器を得ることができる。
3の実施例における回路図である。これは、図1や図3
で示した反転増幅器7の代わりに、入力電圧Eを所定数
倍した入力電圧E1と、入力電圧E1に対して逆極性の
逆極性入力電圧E1Nを加える差動差分アンプ12を設け
たものである。差動差分アンプ12を用いて入力電圧Eを
所定数倍することにより、積分器1の演算増幅器OP1
のオフセット電圧vが入力電圧E1に比べ相対的に小さ
くなるので、直線性誤差の極めて少ない高精度な電圧/
周波数変換器を得ることができる。
【0047】図7は本発明の電圧/周波数変換装置の第
4の実施例における回路図である。図1や図3で示した
反転増幅器7は、入力電圧Eの極性した逆極性入力電圧
ENが入力される場合は必要なく、逆極性入力電圧EN
用の端子T4を備えたものとしている。
4の実施例における回路図である。図1や図3で示した
反転増幅器7は、入力電圧Eの極性した逆極性入力電圧
ENが入力される場合は必要なく、逆極性入力電圧EN
用の端子T4を備えたものとしている。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定周期
で切り換え信号を発生する切り換え信号発生手段と、入
力電圧信号に対して逆極性の逆極性入力電圧信号を発生
する極性反転手段と、積分手段からの積分信号がマイナ
ス比較電圧よりも低くなったときに所定期間だけ第1の
選択信号を出力し、前記積分信号がプラス比較電圧より
も高くなったときに所定期間だけ第2の選択信号を出力
する選択信号発生手段と、切り換え信号発生手段からの
切り換え信号と選択信号発生手段からの第1、第2の選
択信号に基づいて入力電圧信号、逆極性入力電圧信号、
又はこの両信号のいずれかとプラス基準電圧信号、マイ
ナス基準電圧信号のいずれかとの合成信号を選択的に出
力して積分手段に供給する選択手段とを有するので、直
線性誤差が小さく高精度化を図ることができる。
で切り換え信号を発生する切り換え信号発生手段と、入
力電圧信号に対して逆極性の逆極性入力電圧信号を発生
する極性反転手段と、積分手段からの積分信号がマイナ
ス比較電圧よりも低くなったときに所定期間だけ第1の
選択信号を出力し、前記積分信号がプラス比較電圧より
も高くなったときに所定期間だけ第2の選択信号を出力
する選択信号発生手段と、切り換え信号発生手段からの
切り換え信号と選択信号発生手段からの第1、第2の選
択信号に基づいて入力電圧信号、逆極性入力電圧信号、
又はこの両信号のいずれかとプラス基準電圧信号、マイ
ナス基準電圧信号のいずれかとの合成信号を選択的に出
力して積分手段に供給する選択手段とを有するので、直
線性誤差が小さく高精度化を図ることができる。
【0049】また、入力電圧信号の極性及び選択信号発
生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて、入力電
圧信号に比例した周波数信号又は入力電圧信号の絶対値
に比例した周波数信号のいずれかを得る周波数信号切り
換え手段を設けたので、入力電圧信号の極性による影響
をなくすことができる。
生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて、入力電
圧信号に比例した周波数信号又は入力電圧信号の絶対値
に比例した周波数信号のいずれかを得る周波数信号切り
換え手段を設けたので、入力電圧信号の極性による影響
をなくすことができる。
【図1】本発明の電圧/周波数変換器の第1の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図2】[図1]の電圧/周波数変換器の動作を説明す
るための図。
るための図。
【図3】本発明の電圧/周波数変換器の第2の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図4】[図3]の電圧/周波数変換器の動作を説明す
るための図。
るための図。
【図5】[図3]の周波数信号切り換え器10の動作を説
明するための図。
明するための図。
【図6】本発明の電圧/周波数変換器の第3の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図7】本発明の電圧/周波数変換器の第4の実施例を
示す回路図。
示す回路図。
【図8】従来の電圧/周波数変換器の回路図。
【図9】[図8]の電圧/周波数変換器の動作を説明す
るための図。
るための図。
【図10】従来の電圧/周波数変換器の入力電圧と直線
性誤差との関係を示す図。
性誤差との関係を示す図。
1…積分器、4…切り換え器、6…切り換え信号発生
器、8…選択器、9…選択信号発生器
器、8…選択器、9…選択信号発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 19/25 - 19/257 G01R 22/00 120 H03K 7/06 H03K 5/00
Claims (5)
- 【請求項1】所定周期で切り換え信号を発生する切り換
え信号発生手段と、入力電圧信号に対して逆極性の逆極
性入力電圧信号を発生する極性反転手段と、積分手段か
らの積分信号がマイナス比較電圧よりも低くなったのに
基づき所定期間だけ第1の選択信号を出力し、前記積分
信号がプラス比較電圧よりも高くなったのに基づき所定
期間だけ第2の選択信号を出力する選択信号発生手段
と、前記切り換え信号発生手段からの切り換え信号と前
記選択信号発生手段からの第1、第2の選択信号に基づ
いて前記入力電圧信号、前記逆極性入力電圧信号、前記
入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信号、前記
逆極性入力電圧信号とプラス基準電圧信号との合成信
号、前記入力電圧信号とマイナス基準電圧信号との合成
信号、前記逆極性入力電圧信号とマイナス基準電圧信号
との合成信号のいずれか1つを出力して前記積分手段に
供給する選択手段とを有する電圧/周波数変換器。 - 【請求項2】 前記入力電圧信号の極性及び前記選択信
号発生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて、前
記入力電圧信号に比例した周波数信号又は入力電圧信号
の絶対値に比例した周波数信号のいずれかを得る周波数
信号切り換え手段を設けたことを特徴とする請求項1記
載の電圧/周波数変換器。 - 【請求項3】所定周期で切り換え信号を発生する切り換
え信号発生手段と、入力電圧信号と逆極性入力電圧信号
を加算する差動・差分増幅器と、積分手段からの積分信
号がマイナス比較電圧よりも低くなったのに基づき所定
期間だけ第1の選択信号を出力し、前記積分信号がプラ
ス比較電圧よりも高くなったのに基づき所定期間だけ第
2の選択信号を出力する選択信号発生手段と、前記切り
換え信号発生手段からの切り換え信号と前記選択信号発
生手段からの第1、第2の選択信号に基づいて前記入力
電圧信号、前記逆極性入力電圧信号、前記入力電圧信号
とプラス基準電圧信号との合成信号、前記逆極性入力電
圧信号とプラス基準電圧信号との合成信号、前記入力電
圧信号とマイナス基準電圧信号との合成信号、前記逆極
性入力電圧信号とマイナス基準電圧信号との合成信号の
いずれか1つを出力して前記積分手段に供給する選択手
段とを有する電圧/周波数変換器。 - 【請求項4】入力電圧信号を得る第1の入力端子と、前
記入力電圧信号に対して逆極性の逆極性入力電圧信号を
得る第2の入力端子と、所定周期で切り換え信号を発生
する切り換え信号発生手段と、積分手段からの積分信号
がマイナス比較電圧よりも低くなったのに基づき所定期
間だけ第1の選択信号を出力し、前記積分信号がプラス
比較電圧よりも高くなったのに基づき所定期間だけ第2
の選択信号を出力する選択信号発生手段と、前記切り換
え信号発生手段からの切り換え信号と前記選択信号発生
手段からの第1、第2の選択信号に基づいて前記入力電
圧信号、前記逆極性入力電圧信号、前記入力電圧信号と
プラス基準電圧信号との合成信号、前記逆極性入力電圧
信号とプラス基準電圧信号との合成信号、前記入力電圧
信号とマイナス基準電圧信号との合成信号、前記逆極性
入力電圧信号とマイナス基準電圧信号との合成信号のい
ずれか1つを出力して前記積分手段に供給する選択手段
とを有する電圧/周波数変換器。 - 【請求項5】 前記選択手段は、入力電圧信号を得たと
きには入力電圧信号とマイナス基準電圧信号又はプラス
基準電圧信号との合成信号を出力して前記積分手段へ供
給し、逆極性入力電圧信号を得たときには逆極性入力電
圧信号とプラス基準電圧信号又はマイナス基準電圧信号
との合成信号を出力して前記積分手段へ供給するように
したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに
記載の電圧/周波数変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18525395A JP3311208B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 電圧/周波数変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18525395A JP3311208B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 電圧/周波数変換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0933578A JPH0933578A (ja) | 1997-02-07 |
JP3311208B2 true JP3311208B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=16167585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18525395A Expired - Fee Related JP3311208B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 電圧/周波数変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3311208B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4699882B2 (ja) * | 2005-11-22 | 2011-06-15 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 電圧−パルス変換回路及び充電制御システム |
CN101331402B (zh) * | 2005-12-15 | 2011-06-08 | 奇美电子股份有限公司 | 电流测量电路及方法 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18525395A patent/JP3311208B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0933578A (ja) | 1997-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |