JP3310789B2 - カラー感熱プリント方法 - Google Patents
カラー感熱プリント方法Info
- Publication number
- JP3310789B2 JP3310789B2 JP21299094A JP21299094A JP3310789B2 JP 3310789 B2 JP3310789 B2 JP 3310789B2 JP 21299094 A JP21299094 A JP 21299094A JP 21299094 A JP21299094 A JP 21299094A JP 3310789 B2 JP3310789 B2 JP 3310789B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal
- color
- head
- coloring layer
- yellow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
- B41J2/32—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー感熱記録紙を用
いる3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリント方法に関
するものである。
いる3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリント方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱記録紙としては、マゼンタ感
熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層を支
持体上に順次層設したものが知られている。このカラー
感熱記録紙は、下層の感熱発色層ほど熱記録感度が低
く、またイエロー及びマゼンタ感熱発色層は異なった波
長域の紫外線で光定着される性質を備えている。
熱発色層,シアン感熱発色層,イエロー感熱発色層を支
持体上に順次層設したものが知られている。このカラー
感熱記録紙は、下層の感熱発色層ほど熱記録感度が低
く、またイエロー及びマゼンタ感熱発色層は異なった波
長域の紫外線で光定着される性質を備えている。
【0003】カラー感熱記録紙にフルカラー画像を熱記
録する場合には、複数の発熱素子をライン状に配列した
サーマルヘッドを用い、カラー感熱記録紙とサーマルヘ
ッドとを相対的に移動しながら、まずサーマルヘッドで
最上層にあるイエロー感熱発色層を熱記録する。このイ
エロー感熱発色層の熱記録後に、イエロー感熱発色層の
未発色のジアゾニウム塩化合物のみを光分解する波長域
の紫外線を照射し、イエロー感熱発色層を光定着する。
次に、イエロー感熱発色層の熱記録よりも高い熱エネル
ギーを用いて、マゼンタ感熱発色層を熱記録してから、
マゼンタ感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩化合物の
みを光分解する波長域の紫外線を照射して、マゼンタ感
熱発色層を光定着する。最後にシアン感熱発色層を大き
な熱エネルギーを用いて熱記録する。
録する場合には、複数の発熱素子をライン状に配列した
サーマルヘッドを用い、カラー感熱記録紙とサーマルヘ
ッドとを相対的に移動しながら、まずサーマルヘッドで
最上層にあるイエロー感熱発色層を熱記録する。このイ
エロー感熱発色層の熱記録後に、イエロー感熱発色層の
未発色のジアゾニウム塩化合物のみを光分解する波長域
の紫外線を照射し、イエロー感熱発色層を光定着する。
次に、イエロー感熱発色層の熱記録よりも高い熱エネル
ギーを用いて、マゼンタ感熱発色層を熱記録してから、
マゼンタ感熱発色層の未発色のジアゾニウム塩化合物の
みを光分解する波長域の紫外線を照射して、マゼンタ感
熱発色層を光定着する。最後にシアン感熱発色層を大き
な熱エネルギーを用いて熱記録する。
【0004】カラー感熱記録方法としては、1ヘッド3
パス方式と3ヘッド1パス方式とがある。1ヘッド3パ
ス方式は、1個のサーマルヘッドを用い、カラー感熱記
録紙をサーマルヘッドに3回通して熱記録するものであ
る。3ヘッド1パス方式は、3個のサーマルヘッドを用
い、カラー感熱記録紙を一方向へ送って1回でフルカラ
ー画像を熱記録する。この3ヘッド1パス方式は、サー
マルヘッドが3個必要になるが、高速でプリントするこ
とができるという利点がある。
パス方式と3ヘッド1パス方式とがある。1ヘッド3パ
ス方式は、1個のサーマルヘッドを用い、カラー感熱記
録紙をサーマルヘッドに3回通して熱記録するものであ
る。3ヘッド1パス方式は、3個のサーマルヘッドを用
い、カラー感熱記録紙を一方向へ送って1回でフルカラ
ー画像を熱記録する。この3ヘッド1パス方式は、サー
マルヘッドが3個必要になるが、高速でプリントするこ
とができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】3ヘッド1パス方式で
は、3個のサーマルヘッドとも通電されるが、同タイミ
ングで通電を開始すると過渡的に大電流が流れ、ヘッド
電圧の電圧降下が発生する。この電圧降下によって熱エ
ネルギーが所定の値よりも小さくなるため、発色濃度が
低下し、その部分だけ濃度ムラを生じてしまう。このヘ
ッド電圧の大きな電圧降下を防止するには、電源容量を
大きくすればよいが、こうするとコストアップを招くと
ともに、装置が大型化する。
は、3個のサーマルヘッドとも通電されるが、同タイミ
ングで通電を開始すると過渡的に大電流が流れ、ヘッド
電圧の電圧降下が発生する。この電圧降下によって熱エ
ネルギーが所定の値よりも小さくなるため、発色濃度が
低下し、その部分だけ濃度ムラを生じてしまう。このヘ
ッド電圧の大きな電圧降下を防止するには、電源容量を
大きくすればよいが、こうするとコストアップを招くと
ともに、装置が大型化する。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、装置を大型化することなく、ヘッドの通電開始
時のヘッド電圧の電圧降下を最小限に抑えることができ
るカラー感熱プリント方法を提供することを目的とす
る。
であり、装置を大型化することなく、ヘッドの通電開始
時のヘッド電圧の電圧降下を最小限に抑えることができ
るカラー感熱プリント方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカラー感熱プリント方法は、発色する色が
異なった第1ないし第3の感熱発色層を備えたカラー感
熱記録紙を用い、各感熱発色層を熱記録する第1ないし
第3のサーマルヘッドと、これらサーマルヘッドの間に
設けられる第1,第2の紫外線ランプとを備え、カラー
感熱記録紙を一定方向へ移動しながら、最上層の第1の
感熱発色層を第1のサーマルヘッドで熱記録し、この熱
記録後に第1の感熱発色層に特有な紫外線を前記第1の
紫外線ランプで照射してこれを光定着し、次に第2の感
熱発色層を第2のサーマルヘッドで熱記録した後に第2
の感熱発色層に特有な紫外線を第2の紫外線ランプで照
射してこれを光定着し、最後に最下層にある第3の感熱
発色層を第3のサーマルヘッドで熱記録する3ヘッド1
パス方式のカラー感熱プリント方法において、直前に通
電を開始したサーマルヘッドのバイアス加熱期間内に別
のサーマルヘッドの通電を開始するように、第1ないし
第3のサーマルヘッドへの通電開始タイミングをずらす
ものである。これにより、ヘッド電圧の大きな電圧降下
を防ぐから、所定の熱エネルギーを発生させることがで
き、発色濃度の低下を抑えることができる。
に、本発明のカラー感熱プリント方法は、発色する色が
異なった第1ないし第3の感熱発色層を備えたカラー感
熱記録紙を用い、各感熱発色層を熱記録する第1ないし
第3のサーマルヘッドと、これらサーマルヘッドの間に
設けられる第1,第2の紫外線ランプとを備え、カラー
感熱記録紙を一定方向へ移動しながら、最上層の第1の
感熱発色層を第1のサーマルヘッドで熱記録し、この熱
記録後に第1の感熱発色層に特有な紫外線を前記第1の
紫外線ランプで照射してこれを光定着し、次に第2の感
熱発色層を第2のサーマルヘッドで熱記録した後に第2
の感熱発色層に特有な紫外線を第2の紫外線ランプで照
射してこれを光定着し、最後に最下層にある第3の感熱
発色層を第3のサーマルヘッドで熱記録する3ヘッド1
パス方式のカラー感熱プリント方法において、直前に通
電を開始したサーマルヘッドのバイアス加熱期間内に別
のサーマルヘッドの通電を開始するように、第1ないし
第3のサーマルヘッドへの通電開始タイミングをずらす
ものである。これにより、ヘッド電圧の大きな電圧降下
を防ぐから、所定の熱エネルギーを発生させることがで
き、発色濃度の低下を抑えることができる。
【0008】
【実施例】図2は、カラー感熱プリンタを示すものであ
る。直線状をした搬送路に3個のプラテンローラ10,
11,12が配置されており、これらのプラテンローラ
10〜12は、パルスモータ13,14,15でそれぞ
れ回転される。また、各プラテンローラ10〜12は、
その両側に、搬送ローラ対16,17,18が配置され
ている。2組の搬送ローラ対16はプラテンローラ10
に連動して回転し、2組の搬送ローラ対17はプラテン
ドラム11に連動して回転する。また、2組の搬送ロー
ラ対18はプラテンドラム12に連動して回転する。こ
れらの搬送ローラ対16〜18によってカラー感熱記録
紙19が矢線方向へ搬送される。
る。直線状をした搬送路に3個のプラテンローラ10,
11,12が配置されており、これらのプラテンローラ
10〜12は、パルスモータ13,14,15でそれぞ
れ回転される。また、各プラテンローラ10〜12は、
その両側に、搬送ローラ対16,17,18が配置され
ている。2組の搬送ローラ対16はプラテンローラ10
に連動して回転し、2組の搬送ローラ対17はプラテン
ドラム11に連動して回転する。また、2組の搬送ロー
ラ対18はプラテンドラム12に連動して回転する。こ
れらの搬送ローラ対16〜18によってカラー感熱記録
紙19が矢線方向へ搬送される。
【0009】各プラテンローラ10〜12の上部には、
イエロー用サーマルヘッド20,マゼンタ用サーマルヘ
ッド21,シアン用サーマルヘッド22が設けられてい
る。各サーマルヘッド20〜22の下端には複数の発熱
素子がライン状に配列された発熱素子アレイが設けられ
ている。
イエロー用サーマルヘッド20,マゼンタ用サーマルヘ
ッド21,シアン用サーマルヘッド22が設けられてい
る。各サーマルヘッド20〜22の下端には複数の発熱
素子がライン状に配列された発熱素子アレイが設けられ
ている。
【0010】イエロー用サーマルヘッド20とマゼンタ
用サーマルヘッド21との間には、イエロー定着用ラン
プ25が配置され、マゼンタ用サーマルヘッド21とシ
アン用サーマルヘッド22との間には、マゼンタ定着用
ランプ26が設けられている。イエロー定着用ランプ2
5は、発光ピークがほぼ420nmの棒状をした紫外線
ランプ25aとリフレクタ25bとからなる。マゼンタ
定着用ランプ26は、発光ピークがほぼ365nmの紫
外線ランプ26aとリフレクタ26bとからなる。
用サーマルヘッド21との間には、イエロー定着用ラン
プ25が配置され、マゼンタ用サーマルヘッド21とシ
アン用サーマルヘッド22との間には、マゼンタ定着用
ランプ26が設けられている。イエロー定着用ランプ2
5は、発光ピークがほぼ420nmの棒状をした紫外線
ランプ25aとリフレクタ25bとからなる。マゼンタ
定着用ランプ26は、発光ピークがほぼ365nmの紫
外線ランプ26aとリフレクタ26bとからなる。
【0011】各プラテンローラ10〜12の手前にフォ
トセンサー30,31,32がそれぞれ設けられてお
り、カラー感熱記録紙19の先端を検出したときに、先
端検出信号をシステムコントローラ33に送る。このシ
ステムコントローラ33は、この先端検出信号を受け取
った時点からパルスモータの駆動パルスの個数をカウン
トする。このカウント値から、カラー感熱記録紙19の
記録エリアの先端が、サーマルヘッドに達したかどうか
を判断する。この判断に基づいて、対応するサーマルヘ
ッドを駆動し、色レジズレを起こすことなく記録エリア
内に正しく3色画像を熱記録する。なお、カラー感熱記
録紙19の背面に黒バーを設け、フォトセンサがこの黒
バーを検出した時に、記録エリアの先端がサーマルヘッ
ドに対面するようにしてもよい。
トセンサー30,31,32がそれぞれ設けられてお
り、カラー感熱記録紙19の先端を検出したときに、先
端検出信号をシステムコントローラ33に送る。このシ
ステムコントローラ33は、この先端検出信号を受け取
った時点からパルスモータの駆動パルスの個数をカウン
トする。このカウント値から、カラー感熱記録紙19の
記録エリアの先端が、サーマルヘッドに達したかどうか
を判断する。この判断に基づいて、対応するサーマルヘ
ッドを駆動し、色レジズレを起こすことなく記録エリア
内に正しく3色画像を熱記録する。なお、カラー感熱記
録紙19の背面に黒バーを設け、フォトセンサがこの黒
バーを検出した時に、記録エリアの先端がサーマルヘッ
ドに対面するようにしてもよい。
【0012】このカラー感熱プリンタには、電子スチル
カメラやカラースキャナーが接続され、入力されたビデ
オ信号は画像処理部(図示せず)でデジタル変換及び色
変換されてから、フレームメモリ35,36,37に送
られる。このフレームメモリ35にはイエロー画像デー
タが記憶され、フレームメモリ36にはマゼンタ画像デ
ータが記憶され、そしてフレームメモリ37にはシアン
画像データが記憶される。
カメラやカラースキャナーが接続され、入力されたビデ
オ信号は画像処理部(図示せず)でデジタル変換及び色
変換されてから、フレームメモリ35,36,37に送
られる。このフレームメモリ35にはイエロー画像デー
タが記憶され、フレームメモリ36にはマゼンタ画像デ
ータが記憶され、そしてフレームメモリ37にはシアン
画像データが記憶される。
【0013】メモリコントローラ38は、フレームメモ
リ35〜37への3色画像データの書込みと読出しとを
制御する。このフレームメモリ35〜37から読み出さ
れた1ライン分の3色画像データは、ラインメモリ39
〜41に書き込まれる。なお、実際には、ラインメモリ
からの読出しが中断しないように、各色毎に複数のライ
ンメモリが設けられている。
リ35〜37への3色画像データの書込みと読出しとを
制御する。このフレームメモリ35〜37から読み出さ
れた1ライン分の3色画像データは、ラインメモリ39
〜41に書き込まれる。なお、実際には、ラインメモリ
からの読出しが中断しないように、各色毎に複数のライ
ンメモリが設けられている。
【0014】各ラインメモリ39〜41から読み出され
た1ライン分の画像データはヘッドドライバ42,4
3,44に送られ、各色毎に駆動パルスに変換される。
この駆動パルスは、図1に示すように、バイアス加熱用
駆動パルスと、階調加熱用駆動パルスとからなり、対応
するサーマルヘッド20〜22に送られる。これらのヘ
ッドドライバー42〜44は、各サーマルヘッド20〜
22を電圧Vcのヘッド電圧で駆動する。
た1ライン分の画像データはヘッドドライバ42,4
3,44に送られ、各色毎に駆動パルスに変換される。
この駆動パルスは、図1に示すように、バイアス加熱用
駆動パルスと、階調加熱用駆動パルスとからなり、対応
するサーマルヘッド20〜22に送られる。これらのヘ
ッドドライバー42〜44は、各サーマルヘッド20〜
22を電圧Vcのヘッド電圧で駆動する。
【0015】1画素記録サイクルは、バイアス加熱期
間,階調加熱期間,冷却期間とからなり、3色とも同じ
周期である。バイアス加熱期間では、各発熱素子は、バ
イアス駆動パルスによって駆動され、プリントすべき色
が発色する直前のバイアス熱エネルギーを与える。この
実施例では、パルス幅の長い1個のバイアス加熱用駆動
パルスを用いているが、この代わりに一定個数のバイア
ス加熱用駆動パルスを用いてもよい。階調加熱用駆動パ
ルスは、階調レベルを表す画像データに応じた個数が用
いられ、プリントすべき色を所定の濃度に発色させる。
冷却期間中には、各発熱素子は通電されず、自然冷却又
は空気による強制冷却が行われる。
間,階調加熱期間,冷却期間とからなり、3色とも同じ
周期である。バイアス加熱期間では、各発熱素子は、バ
イアス駆動パルスによって駆動され、プリントすべき色
が発色する直前のバイアス熱エネルギーを与える。この
実施例では、パルス幅の長い1個のバイアス加熱用駆動
パルスを用いているが、この代わりに一定個数のバイア
ス加熱用駆動パルスを用いてもよい。階調加熱用駆動パ
ルスは、階調レベルを表す画像データに応じた個数が用
いられ、プリントすべき色を所定の濃度に発色させる。
冷却期間中には、各発熱素子は通電されず、自然冷却又
は空気による強制冷却が行われる。
【0016】例えば、イエロー画像の1個の画素を記録
する場合には、図1に示すように、1個のバイアス加熱
用駆動パルスPbyと、複数の階調加熱用駆動パルスP
gyが与えられる。階調加熱期間は、階調レベルによっ
て変化し、例えば階調レベルが低く階調加熱駆動パルス
Pgyの個数が小さいほど短くなり、その分冷却期間P
cyが長くなる。しかし、階調加熱期間と冷却期間の合
計は一定である。マゼンタ及びシアンの画素も同様であ
るので、符号のみを付して、その説明は省略する。ここ
でサーマルヘッド20〜22には、ヘッド電圧が印加さ
れているから、駆動パルスの電圧は、ヘッド電圧と同じ
電圧値Vcである。
する場合には、図1に示すように、1個のバイアス加熱
用駆動パルスPbyと、複数の階調加熱用駆動パルスP
gyが与えられる。階調加熱期間は、階調レベルによっ
て変化し、例えば階調レベルが低く階調加熱駆動パルス
Pgyの個数が小さいほど短くなり、その分冷却期間P
cyが長くなる。しかし、階調加熱期間と冷却期間の合
計は一定である。マゼンタ及びシアンの画素も同様であ
るので、符号のみを付して、その説明は省略する。ここ
でサーマルヘッド20〜22には、ヘッド電圧が印加さ
れているから、駆動パルスの電圧は、ヘッド電圧と同じ
電圧値Vcである。
【0017】システムコントローラ33は、図1に示す
ように、モータドライバ48,49,50を介して、適
当な時間Tだけ位相をずらしたモータ駆動パルス
(A),(B),(C)をパルスモータ13〜15に送
る。これにより、パルスモータ15の回転開始後、時間
Tだけ遅れてパルスモータ14の回転が開始される。更
にパスモータ14の回転が開始されてから、時間T後に
パルスモータ13が回転開始する。プリント時には、こ
の駆動パルス(A),(B),(C)に同期して、1ラ
イン分のプリントが行われる。更に、システムコントロ
ーラ33は各部をシーケンス制御する。
ように、モータドライバ48,49,50を介して、適
当な時間Tだけ位相をずらしたモータ駆動パルス
(A),(B),(C)をパルスモータ13〜15に送
る。これにより、パルスモータ15の回転開始後、時間
Tだけ遅れてパルスモータ14の回転が開始される。更
にパスモータ14の回転が開始されてから、時間T後に
パルスモータ13が回転開始する。プリント時には、こ
の駆動パルス(A),(B),(C)に同期して、1ラ
イン分のプリントが行われる。更に、システムコントロ
ーラ33は各部をシーケンス制御する。
【0018】図3はカラー感熱記録紙19の一例を示す
ものである。支持体52の上に、シアン感熱発色層5
3,マゼンタ感熱発色層54,イエロー感熱発色層55
が順次設けられている。シアン感熱発色層53は、熱感
度が最も低く、高い熱エネルギーを印加したときにシア
ンに発色する。マゼンタ感熱発色層54は、熱感度が中
程度であり、加熱によってマゼンタに発色する。このマ
ゼンタ感熱発色層54は、365nm付近の紫外線が照
射されたときに、発色能力が消失して記録されたマゼン
タ画像が定着される。イエロー感熱発色層55は、熱感
度が最も高く、最も小さな熱エネルギーによってイエロ
ーに発色する。このイエロー感熱発色層55は、420
nm付近の紫外線が照射されたときに、発色能力が消失
して記録されたイエロー画像が定着される。
ものである。支持体52の上に、シアン感熱発色層5
3,マゼンタ感熱発色層54,イエロー感熱発色層55
が順次設けられている。シアン感熱発色層53は、熱感
度が最も低く、高い熱エネルギーを印加したときにシア
ンに発色する。マゼンタ感熱発色層54は、熱感度が中
程度であり、加熱によってマゼンタに発色する。このマ
ゼンタ感熱発色層54は、365nm付近の紫外線が照
射されたときに、発色能力が消失して記録されたマゼン
タ画像が定着される。イエロー感熱発色層55は、熱感
度が最も高く、最も小さな熱エネルギーによってイエロ
ーに発色する。このイエロー感熱発色層55は、420
nm付近の紫外線が照射されたときに、発色能力が消失
して記録されたイエロー画像が定着される。
【0019】イエロー感熱発色層55は、発色熱エネル
ギーが小さいために、パルス幅が狭いバイアス加熱用駆
動パルスPbyと、階調加熱用駆動パルスPbyが用い
られる。シアン感熱発色層53は、発色熱エネルギーが
大きいために、パルス幅の広いバイアス加熱用駆動パル
スPbcと階調加熱用駆動パルスPgcが用いられる。
ここで、ヘッド電圧の大幅な低下を防止するために、各
サーマルヘッド20〜21の通電開始が時間Tだけずら
してある。
ギーが小さいために、パルス幅が狭いバイアス加熱用駆
動パルスPbyと、階調加熱用駆動パルスPbyが用い
られる。シアン感熱発色層53は、発色熱エネルギーが
大きいために、パルス幅の広いバイアス加熱用駆動パル
スPbcと階調加熱用駆動パルスPgcが用いられる。
ここで、ヘッド電圧の大幅な低下を防止するために、各
サーマルヘッド20〜21の通電開始が時間Tだけずら
してある。
【0020】次に、上記実施例の作用について説明す
る。まず、プリントすべき画像のイエロー画像データ,
マゼンタ画像データ,シアン画像データをフレームメモ
リ35〜37にそれぞれ書き込む。この書込み後に、プ
リントキー(図示せず)を操作すると、メモリコントロ
ーラ38は、フレームメモリ35〜37から、1ライン
分のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン
画像データを読み出して、ラインメモリ42〜44にそ
れぞれ書き込む。
る。まず、プリントすべき画像のイエロー画像データ,
マゼンタ画像データ,シアン画像データをフレームメモ
リ35〜37にそれぞれ書き込む。この書込み後に、プ
リントキー(図示せず)を操作すると、メモリコントロ
ーラ38は、フレームメモリ35〜37から、1ライン
分のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン
画像データを読み出して、ラインメモリ42〜44にそ
れぞれ書き込む。
【0021】また、カラー感熱記録紙19がカセット
(図示せず)から引き出されて、イエロー用サーマルヘ
ッド20に向けて搬送される。この搬送中に、カラー感
熱記録紙19は、フォトセンサー30,搬送ローラ対1
6を経てプラテンローラ20に達する。カラー感熱記録
紙30の先端がフォトセンサー30で検知されてから、
プラテンローラ10の回転量が測定される。フォトセン
サー30とイエロー用サーマルヘッド20までの距離、
及びカラー感熱記録紙19の先端から記録エリアまでの
長さが分かっているから、プラテンローラ10の回転量
から、記録エリアがイエロー用サーマルヘッド20に到
達したかどうかを判定することができる。
(図示せず)から引き出されて、イエロー用サーマルヘ
ッド20に向けて搬送される。この搬送中に、カラー感
熱記録紙19は、フォトセンサー30,搬送ローラ対1
6を経てプラテンローラ20に達する。カラー感熱記録
紙30の先端がフォトセンサー30で検知されてから、
プラテンローラ10の回転量が測定される。フォトセン
サー30とイエロー用サーマルヘッド20までの距離、
及びカラー感熱記録紙19の先端から記録エリアまでの
長さが分かっているから、プラテンローラ10の回転量
から、記録エリアがイエロー用サーマルヘッド20に到
達したかどうかを判定することができる。
【0022】記録エリアがイエロー用サーマルヘッド2
0に達しているときには、システムコントローラ33
は、モータ駆動パルス(A)に同期してイエロー画像の
熱記録を開始する。このイエロー画像を記録する際に
は、ラインメモリ39から1ライン分のイエロー画像デ
ータが読み出されてヘッドドライバ42に送られる。こ
のヘッドドライバ42は、図1に示すように、イエロー
用サーマルヘッド20の各発熱素子にバイアス加熱用駆
動パルスPbyを供給し、イエロー感熱発色層55が発
色する直前のバイアス熱エネルギーを発生させる。次
に、ヘッドドライバ42は、各画素の画像データに応じ
た個数の階調加熱用駆動パルスPgyを各発熱素子に与
え、階調熱エネルギーを発生させる。このように、各発
熱素子は、バイアス熱エネルギーと階調熱エネルギーを
与えて、イエロー感熱発色層55に、画像データに応じ
たイエロードットを発色させる。
0に達しているときには、システムコントローラ33
は、モータ駆動パルス(A)に同期してイエロー画像の
熱記録を開始する。このイエロー画像を記録する際に
は、ラインメモリ39から1ライン分のイエロー画像デ
ータが読み出されてヘッドドライバ42に送られる。こ
のヘッドドライバ42は、図1に示すように、イエロー
用サーマルヘッド20の各発熱素子にバイアス加熱用駆
動パルスPbyを供給し、イエロー感熱発色層55が発
色する直前のバイアス熱エネルギーを発生させる。次
に、ヘッドドライバ42は、各画素の画像データに応じ
た個数の階調加熱用駆動パルスPgyを各発熱素子に与
え、階調熱エネルギーを発生させる。このように、各発
熱素子は、バイアス熱エネルギーと階調熱エネルギーを
与えて、イエロー感熱発色層55に、画像データに応じ
たイエロードットを発色させる。
【0023】また、イエロー画像の1ライン分の記録開
始と同時に、モータドライバ48は、モータ駆動パルス
(A)をパルスモータ13に送り、このパルスモータ1
3を回転させる。このモータ駆動パルス(A)は、1画
素記録サイクル中に1個発生して、パルスモータ13を
間欠回転させるが、パルスモータ13とプラテンドラム
10とはベルト等で連結されているから、プラテンロー
ラ10はほぼ連続的に回転する。また、このプラテンロ
ーラ10と一緒に、この両側にある2組の搬送ローラ対
16が同じ量だけ回転する。
始と同時に、モータドライバ48は、モータ駆動パルス
(A)をパルスモータ13に送り、このパルスモータ1
3を回転させる。このモータ駆動パルス(A)は、1画
素記録サイクル中に1個発生して、パルスモータ13を
間欠回転させるが、パルスモータ13とプラテンドラム
10とはベルト等で連結されているから、プラテンロー
ラ10はほぼ連続的に回転する。また、このプラテンロ
ーラ10と一緒に、この両側にある2組の搬送ローラ対
16が同じ量だけ回転する。
【0024】イエロー画像の第1ラインの記録中に、フ
レームメモリ35から第2ラインのイエロー画像データ
が読み出され、ラインメモリ42を介してヘッドドライ
バ42に送られる。前述したように、ヘッドドライバ4
2は、イエロー用サーマルヘッド20を駆動して、カラ
ー感熱記録紙19にイエロー画像の第2ラインを熱記録
する。以下、同様にして、プラテンローラ10を回転し
ながら、イエロー画像を1ラインずつ熱記録する。
レームメモリ35から第2ラインのイエロー画像データ
が読み出され、ラインメモリ42を介してヘッドドライ
バ42に送られる。前述したように、ヘッドドライバ4
2は、イエロー用サーマルヘッド20を駆動して、カラ
ー感熱記録紙19にイエロー画像の第2ラインを熱記録
する。以下、同様にして、プラテンローラ10を回転し
ながら、イエロー画像を1ラインずつ熱記録する。
【0025】イエロー画像が熱記録されたカラー感熱記
録紙19がイエロー定着用ランプ25に到達すると、こ
れから放出された420nmの紫外線が照射される。こ
の紫外線により、イエロー感熱発色層55に残っていた
ジアゾニウム塩が分解され、イエロー感熱発色層55の
発色能力が消失される。
録紙19がイエロー定着用ランプ25に到達すると、こ
れから放出された420nmの紫外線が照射される。こ
の紫外線により、イエロー感熱発色層55に残っていた
ジアゾニウム塩が分解され、イエロー感熱発色層55の
発色能力が消失される。
【0026】イエロー定着用ランプ25を通過したカラ
ー感熱記録紙19は、その先端がフォトセンサー31で
検出される。この検出時点から所定時間が経過したとき
に、システムコントローラ33は、記録エリアがマゼン
タ用サーマルヘッド21に到達したものと判断して、モ
ータ駆動パルス(B)に同期してマゼンタ画像の熱記録
を開始させる。このマゼンタ画像の熱記録では、ライン
メモリ40から1ライン分のマゼンタ画像データを読み
出してヘッドドライバ43に送る。
ー感熱記録紙19は、その先端がフォトセンサー31で
検出される。この検出時点から所定時間が経過したとき
に、システムコントローラ33は、記録エリアがマゼン
タ用サーマルヘッド21に到達したものと判断して、モ
ータ駆動パルス(B)に同期してマゼンタ画像の熱記録
を開始させる。このマゼンタ画像の熱記録では、ライン
メモリ40から1ライン分のマゼンタ画像データを読み
出してヘッドドライバ43に送る。
【0027】ヘッドドライバ43は、図1に示すよう
に、マゼンタ用サーマルヘッド21の各発熱素子にバイ
アス加熱用駆動パルスPbmを供給する。各発熱素子
は、マゼンタ感熱発色層54が発色する直前のバイアス
熱エネルギーを発生する。次に、ヘッドドライバ42
は、各画素の画像データに応じた個数の階調加熱用駆動
パルスPbmを各発熱素子に与え、階調熱エネルギーを
発生する。このように、各発熱素子は、バイアス熱エネ
ルギーと階調熱エネルギーを与えて、マゼンタ感熱発色
層54に、画像データに応じたマゼンタドットを発色さ
せる。
に、マゼンタ用サーマルヘッド21の各発熱素子にバイ
アス加熱用駆動パルスPbmを供給する。各発熱素子
は、マゼンタ感熱発色層54が発色する直前のバイアス
熱エネルギーを発生する。次に、ヘッドドライバ42
は、各画素の画像データに応じた個数の階調加熱用駆動
パルスPbmを各発熱素子に与え、階調熱エネルギーを
発生する。このように、各発熱素子は、バイアス熱エネ
ルギーと階調熱エネルギーを与えて、マゼンタ感熱発色
層54に、画像データに応じたマゼンタドットを発色さ
せる。
【0028】マゼンタ画像の1ライン分の記録開始と同
時に、モータドライバ49は、モータ駆動パルス(B)
をパルスモータ14に送り、このパルスモータ14を回
転させる。このモータ駆動パルス(B)は、1画素記録
サイクル中に1個発生して、パルスモータ14回転させ
る。こうして、カラー感熱記録紙19には、マゼンタ画
像が1ラインずつ熱記録される。
時に、モータドライバ49は、モータ駆動パルス(B)
をパルスモータ14に送り、このパルスモータ14を回
転させる。このモータ駆動パルス(B)は、1画素記録
サイクル中に1個発生して、パルスモータ14回転させ
る。こうして、カラー感熱記録紙19には、マゼンタ画
像が1ラインずつ熱記録される。
【0029】マゼンタ用サーマルヘッド21を通過した
カラー感熱記録紙19は、マゼンタ定着用ランプ26に
よって365nmの紫外線が照射される。この紫外線に
より、マゼンタ感熱発色層54に残っていたジアゾニウ
ム塩が分解され、マゼンタ感熱発色槽の発色能力が消失
される。
カラー感熱記録紙19は、マゼンタ定着用ランプ26に
よって365nmの紫外線が照射される。この紫外線に
より、マゼンタ感熱発色層54に残っていたジアゾニウ
ム塩が分解され、マゼンタ感熱発色槽の発色能力が消失
される。
【0030】マゼンタ画像の熱記録・光定着後に、カラ
ー感熱記録紙19の先端がフォトセンサー32で検出さ
れる。この検出時点から所定時間が経過したときに、シ
ステムコントローラ33は、記録エリアがシアン用サー
マルヘッド22に到達したものと判断して、シアン画像
の熱記録を開始させる。このシアン画像の記録では、ラ
インメモリ41から1ライン分のシアン画像データを読
出してヘッドドライバ44に送る。
ー感熱記録紙19の先端がフォトセンサー32で検出さ
れる。この検出時点から所定時間が経過したときに、シ
ステムコントローラ33は、記録エリアがシアン用サー
マルヘッド22に到達したものと判断して、シアン画像
の熱記録を開始させる。このシアン画像の記録では、ラ
インメモリ41から1ライン分のシアン画像データを読
出してヘッドドライバ44に送る。
【0031】ヘッドドライバ44は、シアン用サーマル
ヘッド22の各発熱素子にバイアス加熱用駆動パルスP
bcを供給する。各発熱素子は、シアン感熱発色層53
が発色する直前のバイアス熱エネルギーを発生する。次
に、ヘッドドライバ42は、各画素の画像データに応じ
た個数の階調加熱用駆動パルスPgcを各発熱素子に与
え、階調熱エネルギーを発生する。このように、各発熱
素子は、バイアス熱エネルギーと階調熱エネルギーを与
えて、シアン感熱発色層53に、画像データに応じた波
長のシアンドットを発色させる。このシアン画像を1ラ
インずつ記録する際にも、モータドライバ50は、モー
タ駆動パルス(C)でパルスモータ15を回転させる。
ヘッド22の各発熱素子にバイアス加熱用駆動パルスP
bcを供給する。各発熱素子は、シアン感熱発色層53
が発色する直前のバイアス熱エネルギーを発生する。次
に、ヘッドドライバ42は、各画素の画像データに応じ
た個数の階調加熱用駆動パルスPgcを各発熱素子に与
え、階調熱エネルギーを発生する。このように、各発熱
素子は、バイアス熱エネルギーと階調熱エネルギーを与
えて、シアン感熱発色層53に、画像データに応じた波
長のシアンドットを発色させる。このシアン画像を1ラ
インずつ記録する際にも、モータドライバ50は、モー
タ駆動パルス(C)でパルスモータ15を回転させる。
【0032】イエロー画像,マゼンタ画像,シアン画像
の熱記録により、カラー感熱記録紙19には、フルカラ
ー画像が記録される。この記録済みカラー感熱記録紙1
9は、トレイ(図示せず)に排出される。
の熱記録により、カラー感熱記録紙19には、フルカラ
ー画像が記録される。この記録済みカラー感熱記録紙1
9は、トレイ(図示せず)に排出される。
【0033】サーマルヘッド20〜22によって、イエ
ロー画像,マゼンタ画像,シアン画像を熱記録する際
に、図1に示すように、システムコントローラ33は、
3色のバイアス加熱の開始が一致しないようにずらして
いる。この実施例では、シアン用のバイアス加熱用駆動
パルスPbcは、マゼンタ用のバイアス加熱用駆動パル
スPbmよりも時間Tだけ早く発生する。また、マゼン
タ用のバイアス加熱用駆動パルスPbmは、イエロー用
のバイアス加熱用駆動パルスPbyよりも時間Tだけ早
く発生する。なお、これらの時間差は、同じ時間Tでは
なくて、異なっていてもよい。
ロー画像,マゼンタ画像,シアン画像を熱記録する際
に、図1に示すように、システムコントローラ33は、
3色のバイアス加熱の開始が一致しないようにずらして
いる。この実施例では、シアン用のバイアス加熱用駆動
パルスPbcは、マゼンタ用のバイアス加熱用駆動パル
スPbmよりも時間Tだけ早く発生する。また、マゼン
タ用のバイアス加熱用駆動パルスPbmは、イエロー用
のバイアス加熱用駆動パルスPbyよりも時間Tだけ早
く発生する。なお、これらの時間差は、同じ時間Tでは
なくて、異なっていてもよい。
【0034】モータ駆動パルス(A)〜(C)は、時間
Tだけ位相がずれているが、搬送ローラ16〜18とプ
ラテンローラ10〜12はほぼ連続回転できるから、カ
ラー感熱記録紙19が2組の搬送ローラ対の間で引っ張
られることはない。勿論、カラー感熱記録紙19が間欠
移送の場合でも、紙送り時間での1ラインの幅は約12
0〜150ミクロンであり、この程度の長さは2組の搬
送ローラ対の間に形成されていないから、やはり支障が
ない。
Tだけ位相がずれているが、搬送ローラ16〜18とプ
ラテンローラ10〜12はほぼ連続回転できるから、カ
ラー感熱記録紙19が2組の搬送ローラ対の間で引っ張
られることはない。勿論、カラー感熱記録紙19が間欠
移送の場合でも、紙送り時間での1ラインの幅は約12
0〜150ミクロンであり、この程度の長さは2組の搬
送ローラ対の間に形成されていないから、やはり支障が
ない。
【0035】各サーマルヘッド20〜22は、電圧値V
cのヘッド電圧で駆動されるが、このヘッド電圧は、1
画素記録サイクルの開始時に電圧降下が生じる。もし、
3個のサーマルヘッド20〜22が1画素記録サイクル
を同時に開始すると、大きな電圧降下が発生する。ヘッ
ド電圧が大きく下がると,同じ駆動パルスを与えても、
発生する熱エネルギーが小さくなり、その結果所定の発
色濃度を得ることができなくなる。しかし、図1に示す
ように、本発明では、システムコントローラ33は、各
サーマルヘッド20〜22の1画素記録サイクルの開始
時をずらしているから、ヘッド電圧の電圧降下は、サー
マルヘッドの1個分と同じになり、大きな電圧降下を防
止することができる。
cのヘッド電圧で駆動されるが、このヘッド電圧は、1
画素記録サイクルの開始時に電圧降下が生じる。もし、
3個のサーマルヘッド20〜22が1画素記録サイクル
を同時に開始すると、大きな電圧降下が発生する。ヘッ
ド電圧が大きく下がると,同じ駆動パルスを与えても、
発生する熱エネルギーが小さくなり、その結果所定の発
色濃度を得ることができなくなる。しかし、図1に示す
ように、本発明では、システムコントローラ33は、各
サーマルヘッド20〜22の1画素記録サイクルの開始
時をずらしているから、ヘッド電圧の電圧降下は、サー
マルヘッドの1個分と同じになり、大きな電圧降下を防
止することができる。
【0036】また、電圧降下が階調加熱中に発生しない
ようにするために、この実施例では、シアンの1画素記
録サイクルを一番早くし、イエローの1画素記録サイク
ルを最後にしている。すなわち、イエローの1画素記録
サイクルを最初にすると、イエローのバイアス加熱用駆
動パルスはパルス幅が狭いから、ヘッド電圧や発色特性
によっては、イエローの階調加熱が開始された後に、シ
アンの1画素記録サイクルが開始されることがある。こ
の場合には、細かな熱エネルギーの制御が必要なイエロ
ーの階調加熱を適正に行うことができなくなる。
ようにするために、この実施例では、シアンの1画素記
録サイクルを一番早くし、イエローの1画素記録サイク
ルを最後にしている。すなわち、イエローの1画素記録
サイクルを最初にすると、イエローのバイアス加熱用駆
動パルスはパルス幅が狭いから、ヘッド電圧や発色特性
によっては、イエローの階調加熱が開始された後に、シ
アンの1画素記録サイクルが開始されることがある。こ
の場合には、細かな熱エネルギーの制御が必要なイエロ
ーの階調加熱を適正に行うことができなくなる。
【0037】前記実施例では、1画素記録サイクルのず
れに応じて、色毎にラインメモリへの書込みを変えてい
るが、画像データを遅延させてもよい。図4に示すよう
に、ラインメモリ39とヘッドドライバ42との間に
は、遅延回路55が設けられている。同様に、ラインメ
モリ40とヘッドドライバ43との間にも、遅延回路5
6が設けられている。この実施例では、フレームメモリ
から3色の画像データを同時に読み出して各ラインメモ
リ39〜41に書き込み、また各ラインメモリ39〜4
1の読み出しを同時に行う。遅延回路58,59が設け
られているから、1画素記録サイクルを時間Tだけずら
すことができる。勿論、各サーマルヘッド20〜22の
位置がずれているから、各フレームメモリから読み出す
ラインの位置は色によって異なっている。
れに応じて、色毎にラインメモリへの書込みを変えてい
るが、画像データを遅延させてもよい。図4に示すよう
に、ラインメモリ39とヘッドドライバ42との間に
は、遅延回路55が設けられている。同様に、ラインメ
モリ40とヘッドドライバ43との間にも、遅延回路5
6が設けられている。この実施例では、フレームメモリ
から3色の画像データを同時に読み出して各ラインメモ
リ39〜41に書き込み、また各ラインメモリ39〜4
1の読み出しを同時に行う。遅延回路58,59が設け
られているから、1画素記録サイクルを時間Tだけずら
すことができる。勿論、各サーマルヘッド20〜22の
位置がずれているから、各フレームメモリから読み出す
ラインの位置は色によって異なっている。
【0038】上記実施例は、カラー感熱記録紙を直線状
に搬送しているが、径が大きなプラテンドラムを使用
し、その外周に3個のサーマルヘッドを設けて、プラテ
ンドラムの1回転でフルカラー画像を記録する場合にも
本発明を利用することができる。更に、3個のパルスモ
ータを用いて、プラテンローラ及びその両側にある2組
の搬送ローラ対をそれぞれ駆動しているが、1個のパル
スモータで、3個のプラテンローラ等を駆動してもよ
い。
に搬送しているが、径が大きなプラテンドラムを使用
し、その外周に3個のサーマルヘッドを設けて、プラテ
ンドラムの1回転でフルカラー画像を記録する場合にも
本発明を利用することができる。更に、3個のパルスモ
ータを用いて、プラテンローラ及びその両側にある2組
の搬送ローラ対をそれぞれ駆動しているが、1個のパル
スモータで、3個のプラテンローラ等を駆動してもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の3ヘッ
ド1パス方式のカラー感熱プリンタによれば、直前に通
電を開始したサーマルヘッドのバイアス加熱期間内に別
のサーマルヘッドの通電を開始するように、第1ないし
第3のサーマルヘッドへの通電開始タイミングをずらす
ので、通電開始時に発生する電圧降下を最小限に抑える
ことができる。したがって、大容量の電源を設けること
なく、発色濃度の低下を抑え、濃度ムラの発生を減少さ
せることができる。
ド1パス方式のカラー感熱プリンタによれば、直前に通
電を開始したサーマルヘッドのバイアス加熱期間内に別
のサーマルヘッドの通電を開始するように、第1ないし
第3のサーマルヘッドへの通電開始タイミングをずらす
ので、通電開始時に発生する電圧降下を最小限に抑える
ことができる。したがって、大容量の電源を設けること
なく、発色濃度の低下を抑え、濃度ムラの発生を減少さ
せることができる。
【図1】サーマルヘッドの駆動状態を示す波形図であ
る。
る。
【図2】カラー感熱プリンタを示す概略図である。
【図3】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
る。
【図4】別の実施例を示すブロック図である。
19 カラー感熱記録紙 20 イエロー用サーマルヘッド 21 マゼンタ用サーマルヘッド 22 シアン用サーマルヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】 発色する色が異なった第1ないし第3の
感熱発色層を備えたカラー感熱記録紙を用い、各感熱発
色層を熱記録する第1ないし第3のサーマルヘッドと、
これらサーマルヘッドの間に設けられる第1,第2の紫
外線ランプとを備え、カラー感熱記録紙を一定方向へ移
動しながら、最上層の第1の感熱発色層を第1のサーマ
ルヘッドで熱記録し、この熱記録後に第1の感熱発色層
に特有な紫外線を前記第1の紫外線ランプで照射してこ
れを光定着し、次に第2の感熱発色層を第2のサーマル
ヘッドで熱記録した後に第2の感熱発色層に特有な紫外
線を第2の紫外線ランプで照射してこれを光定着し、最
後に最下層にある第3の感熱発色層を第3のサーマルヘ
ッドで熱記録する3ヘッド1パス方式のカラー感熱プリ
ント方法において、直前に通電を開始したサーマルヘッドのバイアス加熱期
間内に別のサーマルヘッドの通電を開始するように、 第
1ないし第3のサーマルヘッドへの通電開始タイミング
をずらすことを特徴とするカラー感熱プリント方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21299094A JP3310789B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | カラー感熱プリント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21299094A JP3310789B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | カラー感熱プリント方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872282A JPH0872282A (ja) | 1996-03-19 |
JP3310789B2 true JP3310789B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=16631643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21299094A Expired - Fee Related JP3310789B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | カラー感熱プリント方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310789B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6165687A (en) * | 1999-06-29 | 2000-12-26 | Eastman Kodak Company | Standard array, programmable image forming process |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP21299094A patent/JP3310789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0872282A (ja) | 1996-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5142302A (en) | Thermal transfer video printer having improved temperature correction function of coloring density | |
US5376952A (en) | Direct color thermal printing method and direct color thermal printer | |
US5537140A (en) | Color direct thermal printing method and direct color thermal printer | |
JP3310789B2 (ja) | カラー感熱プリント方法 | |
US5774162A (en) | Color thermal printing method for reducing displacement of color registrations and an apparatus therefore | |
JP2942679B2 (ja) | カラー感熱記録方法 | |
JP3231069B2 (ja) | サーマルヘッド | |
JP3471142B2 (ja) | 感熱プリンタ | |
JP2862219B2 (ja) | カラー感熱記録方法 | |
JP2001293923A (ja) | プリンタ及び記録紙 | |
JP3681508B2 (ja) | カラー感熱発色記録方法及び装置 | |
JP3251989B2 (ja) | カラー感熱プリンタ | |
JPH09174897A (ja) | カラー感熱プリンタ | |
JP2002019188A (ja) | サーマルプリンタ及び記録紙 | |
JP3121176B2 (ja) | サーマルヘッド駆動制御方法及び装置 | |
JP3034151B2 (ja) | サーマルヘッド駆動制御装置 | |
JPH06328760A (ja) | サーマルプリンタ | |
JPH04220360A (ja) | サーマルヘッド | |
JPH091841A (ja) | カラー感熱プリント方法及び装置 | |
JP3606675B2 (ja) | カラー感熱プリンタ | |
JPH06143630A (ja) | カラー感熱プリンタ | |
JP2003291383A (ja) | 感熱プリンタ | |
JP3369012B2 (ja) | カラー感熱プリント方法 | |
JPH05147252A (ja) | 印字濃度自動調整回路 | |
JPH05278253A (ja) | サーマルヘッドの駆動方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |