JP3305429B2 - 熱交換器用多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、及び同チューブ材の製造方法 - Google Patents
熱交換器用多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、及び同チューブ材の製造方法Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/02—Tubular elements of cross-section which is non-circular
- F28F1/022—Tubular elements of cross-section which is non-circular with multiple channels
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カークーラー用凝縮
器などに用いられる熱交換器用のアルミニウム等の金属
製の多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、
及び同チューブ材の製造方法に関する。
器などに用いられる熱交換器用のアルミニウム等の金属
製の多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、
及び同チューブ材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】例えばエアコン用凝縮器のチュ
ーブとして、耐圧性能向上のため、仕切り壁により内部
が幅方向に複数の室に区画されたアルミニウム製の多孔
偏平チューブが用いられる傾向にある。
ーブとして、耐圧性能向上のため、仕切り壁により内部
が幅方向に複数の室に区画されたアルミニウム製の多孔
偏平チューブが用いられる傾向にある。
【0003】しかしながら、このチューブでは、コアを
前後方向に流通するエアーが、主に、チューブ内におけ
る幅方向風上側を流通する冷媒とは活発に熱交換を行う
が、チューブ内の幅方向風下側を流通する冷媒とは十分
な熱交換をなさず、そのため、チューブ内の幅方向風下
側を流通する冷媒の凝縮が不十分となって、熱交換効率
が一定限度以上に高くならないという問題があった。
前後方向に流通するエアーが、主に、チューブ内におけ
る幅方向風上側を流通する冷媒とは活発に熱交換を行う
が、チューブ内の幅方向風下側を流通する冷媒とは十分
な熱交換をなさず、そのため、チューブ内の幅方向風下
側を流通する冷媒の凝縮が不十分となって、熱交換効率
が一定限度以上に高くならないという問題があった。
【0004】そこで、上記のような多孔偏平チューブに
おいて、仕切り壁に、隣り合う通路同士を連通する孔が
設けられた構造のものが提案されている(特開昭58−
136419号公報参照)。
おいて、仕切り壁に、隣り合う通路同士を連通する孔が
設けられた構造のものが提案されている(特開昭58−
136419号公報参照)。
【0005】このチューブは、アルミニウム製押出材に
よるもので、多孔チューブの横断面形状に即した成形隙
間を有する雌雄組み合わせダイスにおいて、仕切り壁を
成形する成形隙間部分に、マンドレルの先端部を進退作
動可能に配置し、マンドレル先端部を仕切り壁成形隙間
部分から後退させることによって該仕切り壁成形隙間部
分に押出材料を通過させる一方、マンドレル先端部を仕
切り壁成形隙間部分に進出させることによって同隙間部
分への押出材料の流入を阻止するようになされ、このマ
ンドレルを押出中このような態様で所定のタイミングに
て進退作動せしめることによって製造される(同公報参
照)。
よるもので、多孔チューブの横断面形状に即した成形隙
間を有する雌雄組み合わせダイスにおいて、仕切り壁を
成形する成形隙間部分に、マンドレルの先端部を進退作
動可能に配置し、マンドレル先端部を仕切り壁成形隙間
部分から後退させることによって該仕切り壁成形隙間部
分に押出材料を通過させる一方、マンドレル先端部を仕
切り壁成形隙間部分に進出させることによって同隙間部
分への押出材料の流入を阻止するようになされ、このマ
ンドレルを押出中このような態様で所定のタイミングに
て進退作動せしめることによって製造される(同公報参
照)。
【0006】かかる構造のチューブによれば、チューブ
内の冷媒が、この連通孔を通じて、幅方向にも行来を行
い、チューブを通過する冷媒の凝縮作用が促進されて、
熱交換効率が向上される。
内の冷媒が、この連通孔を通じて、幅方向にも行来を行
い、チューブを通過する冷媒の凝縮作用が促進されて、
熱交換効率が向上される。
【0007】この発明は、かかる技術背景のもとで、更
なる熱交換効率の向上を実現しうる熱交換器用チューブ
材を提供することを目的とする。
なる熱交換効率の向上を実現しうる熱交換器用チューブ
材を提供することを目的とする。
【0008】また、この発明は、そのようなチューブ材
の製造を実現することでき、しかもその製造を生産性良
く、しかもコスト的に有利に行うことができる、押出ダ
イス、及び製造方法を提供することを目的とする。
の製造を実現することでき、しかもその製造を生産性良
く、しかもコスト的に有利に行うことができる、押出ダ
イス、及び製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的において、第1
の発明は、内部が複数の仕切り壁により幅方向に3つ以
上の室に区画された偏平状の熱交換器用チューブ材であ
って、各仕切り壁に、隣り合う室同士を連通する孔が設
けられ、少なくとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通
孔が、チューブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設
けられてなることを特徴とする熱交換器用チューブ材を
要旨とする。
の発明は、内部が複数の仕切り壁により幅方向に3つ以
上の室に区画された偏平状の熱交換器用チューブ材であ
って、各仕切り壁に、隣り合う室同士を連通する孔が設
けられ、少なくとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通
孔が、チューブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設
けられてなることを特徴とする熱交換器用チューブ材を
要旨とする。
【0010】また、第2発明は、偏平チューブ材の外周
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スを用い、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させる
ことによって、全ての材料合流部に材料を流す押出状態
と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様
の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出状態
のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させていくこ
とを特徴とする熱交換器用多孔チューブ材の製造方法を
要旨とする。
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スを用い、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させる
ことによって、全ての材料合流部に材料を流す押出状態
と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様
の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出状態
のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させていくこ
とを特徴とする熱交換器用多孔チューブ材の製造方法を
要旨とする。
【0011】また、第3発明は、偏平チューブ材の外周
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スにおいて、成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以
上における押出材料の合流のしやすさに差を生じさせる
ものに形成されてなることを特徴とする熱交換器用多孔
チューブ材製造用押出ダイスを要旨とする。
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スにおいて、成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以
上における押出材料の合流のしやすさに差を生じさせる
ものに形成されてなることを特徴とする熱交換器用多孔
チューブ材製造用押出ダイスを要旨とする。
【0012】また、第4発明は、偏平チューブ材の外周
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スであって、成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以
上における押出材料の合流のしやすさに差を生じさせる
ものに形成されたダイスを用い、ラム速度等の押出条件
を押出中に変化させることによって、全ての材料合流部
に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料を流
す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部には材
料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押出状
態に変化させていくことを特徴とする熱交換器用多孔チ
ューブ材の製造方法を要旨とする。
部を成形する成形孔を有する雌型と、偏平チューブ材の
内部に、幅方向に3つ以上の室を成形する、該室に対応
する数の成形凸部を有する雄型とを組み合わせた雌雄組
み合わせタイプの熱交換器用チューブ材製造用押出ダイ
スであって、成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以
上における押出材料の合流のしやすさに差を生じさせる
ものに形成されたダイスを用い、ラム速度等の押出条件
を押出中に変化させることによって、全ての材料合流部
に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料を流
す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部には材
料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押出状
態に変化させていくことを特徴とする熱交換器用多孔チ
ューブ材の製造方法を要旨とする。
【0013】
【作用】上記第1発明にかかるチューブ材では、少なく
とも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ
長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているこ
とにより、チューブ材内部を流通する熱交換媒体の流れ
の乱れ作用が促進され、熱交換媒体の幅方向における行
来がより一層効果的に行われ、熱交換性能が向上され
る。
とも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ
長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているこ
とにより、チューブ材内部を流通する熱交換媒体の流れ
の乱れ作用が促進され、熱交換媒体の幅方向における行
来がより一層効果的に行われ、熱交換性能が向上され
る。
【0014】また、第2発明にかかる製造方法では、ラ
ム速度等の押出条件を押出中に変化させることによっ
て、ダイスにおける全ての材料合流部に材料を流す押出
状態と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の
態様の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出
状態のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させてい
くものであることにより、押出条件の設定次第で、少な
くとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チュー
ブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられている
チューブ材が製造される。
ム速度等の押出条件を押出中に変化させることによっ
て、ダイスにおける全ての材料合流部に材料を流す押出
状態と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の
態様の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出
状態のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させてい
くものであることにより、押出条件の設定次第で、少な
くとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チュー
ブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられている
チューブ材が製造される。
【0015】しかも、押出中に押出条件を変化させるこ
とは、普通の押出機を用いて容易になしうるところであ
る。
とは、普通の押出機を用いて容易になしうるところであ
る。
【0016】また、第3発明にかかる押出ダイスでは、
成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押
出材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成さ
れていることにより、ラム速度等の押出条件を押出中に
変化させることによって、全ての材料合流部に材料を流
す場合や、一部の材料合流部に材料を流す場合、あるい
は材料合流部には材料を流さない場合などの押出状態を
形成することができる。従って、押出中、押出状態をこ
れらなどの押出状態に変化させていくことで、少なくと
も2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長
さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているチュ
ーブ材が製造される。
成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押
出材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成さ
れていることにより、ラム速度等の押出条件を押出中に
変化させることによって、全ての材料合流部に材料を流
す場合や、一部の材料合流部に材料を流す場合、あるい
は材料合流部には材料を流さない場合などの押出状態を
形成することができる。従って、押出中、押出状態をこ
れらなどの押出状態に変化させていくことで、少なくと
も2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長
さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているチュ
ーブ材が製造される。
【0017】しかも、押出中に押出条件を変化させるこ
とは、上記のように、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを成形することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではない。
とは、上記のように、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを成形することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではない。
【0018】また、第4発明にかかる製造方法では、第
3発明にかかる押出ダイスを用いて、ラム速度等の押出
条件を押出中に変化させることによって、全ての材料合
流部に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料
を流す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部に
は材料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押
出状態に変化させていくものであることにより、少なく
とも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ
長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているチ
ューブ材が製造される。
3発明にかかる押出ダイスを用いて、ラム速度等の押出
条件を押出中に変化させることによって、全ての材料合
流部に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料
を流す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部に
は材料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押
出状態に変化させていくものであることにより、少なく
とも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ
長さ方向に、互いに左右非対称状態に設けられているチ
ューブ材が製造される。
【0019】しかも、押出中に押出条件を変化させるこ
とは、上記のように、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではない。
とは、上記のように、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではない。
【0020】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【0021】実施例にかかるチューブは、熱交換器の中
でも、特にカークーラーなどのエアコン用凝縮器に用い
られるアルミニウム製のチューブ材である。
でも、特にカークーラーなどのエアコン用凝縮器に用い
られるアルミニウム製のチューブ材である。
【0022】図2(ロ)に示されるように、このチュー
ブ材(1)は、横断面長円状の偏平チューブ材で、中空
部内には、幅方向に3つの仕切り壁(2)(3)(4)
が間隔的に配され、各仕切り壁(2)(3)(4)がチ
ューブ材(1)の上下の平面壁(5)(5)同士を連接
して、幅方向に4つの室(6)(6)(6)(6)が区
画形成されたものとなされている。また、図1(イ)に
示されるように、各仕切り壁(2)(3)(4)には、
連通孔(2a)(3a)(4a)が設けられ、該孔(2a)(3
a)(4a)を通じて、隣り合う室(6)(6)、(6)
(6)同士が連通されたものとなされている。
ブ材(1)は、横断面長円状の偏平チューブ材で、中空
部内には、幅方向に3つの仕切り壁(2)(3)(4)
が間隔的に配され、各仕切り壁(2)(3)(4)がチ
ューブ材(1)の上下の平面壁(5)(5)同士を連接
して、幅方向に4つの室(6)(6)(6)(6)が区
画形成されたものとなされている。また、図1(イ)に
示されるように、各仕切り壁(2)(3)(4)には、
連通孔(2a)(3a)(4a)が設けられ、該孔(2a)(3
a)(4a)を通じて、隣り合う室(6)(6)、(6)
(6)同士が連通されたものとなされている。
【0023】そして、中央に位置する仕切り壁(3)に
設けられている連通孔(3a)と、左右に位置する仕切り
壁(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)と
を比較した場合に、各孔(3a)、(2a)(4a)は、チュ
ーブ長さ方向において、単位長さあたりの孔の個数を同
じくしながら、その孔サイズを異にする態様の左右非対
称状態に形成されている。
設けられている連通孔(3a)と、左右に位置する仕切り
壁(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)と
を比較した場合に、各孔(3a)、(2a)(4a)は、チュ
ーブ長さ方向において、単位長さあたりの孔の個数を同
じくしながら、その孔サイズを異にする態様の左右非対
称状態に形成されている。
【0024】なお、図6(イ)に示されるように、チュ
ーブ材(1)は、中央に位置する仕切り壁(3)に設け
られている連通孔(3a)と、左右に位置する仕切り壁
(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)とを
比較した場合に、チューブ長さ方向において、単位長さ
あたりの孔の個数を両側の仕切り壁(2)(4)におけ
る孔(2a)(4a)の方を中央に位置する仕切り壁(3)
における孔(3a)よりも多くしながら、その孔サイズも
異にする態様において、左右非対称状態に形成されたも
のであってもよい。
ーブ材(1)は、中央に位置する仕切り壁(3)に設け
られている連通孔(3a)と、左右に位置する仕切り壁
(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)とを
比較した場合に、チューブ長さ方向において、単位長さ
あたりの孔の個数を両側の仕切り壁(2)(4)におけ
る孔(2a)(4a)の方を中央に位置する仕切り壁(3)
における孔(3a)よりも多くしながら、その孔サイズも
異にする態様において、左右非対称状態に形成されたも
のであってもよい。
【0025】また、図7(イ)に示されるように、チュ
ーブ材(1)は、中央に位置する仕切り壁(3)に設け
られている連通孔(3a)と、その両側に位置する仕切り
壁(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)と
を比較した場合に、チューブ長さ方向において、単位長
さあたりの孔の個数を中央に位置する仕切り壁(3)に
おける孔(3a)の方を両側の仕切り壁(2)(4)にお
ける孔(2a)(4a)よりも多くしながら、その孔サイズ
も異にする態様において、左右非対称状態に形成された
ものであってもよい。なお、これらの限らず、その他、
各種態様において左右非対称状態に形成されたものであ
ってよい。
ーブ材(1)は、中央に位置する仕切り壁(3)に設け
られている連通孔(3a)と、その両側に位置する仕切り
壁(2)(4)に設けられている連通孔(2a)(4a)と
を比較した場合に、チューブ長さ方向において、単位長
さあたりの孔の個数を中央に位置する仕切り壁(3)に
おける孔(3a)の方を両側の仕切り壁(2)(4)にお
ける孔(2a)(4a)よりも多くしながら、その孔サイズ
も異にする態様において、左右非対称状態に形成された
ものであってもよい。なお、これらの限らず、その他、
各種態様において左右非対称状態に形成されたものであ
ってよい。
【0026】上記各チューブ材(1)(1)(1)はそ
れぞれ、一体成形されたアルミニウム押出材による。
れぞれ、一体成形されたアルミニウム押出材による。
【0027】その押出製造には、図2(イ)及び図5に
示されるような押出ダイスを用いる。このダイス(10)
は、雌型(11)と雄型(12)とを組み合わせた組み合わ
せダイスによるもので、雌型(11)は、チューブ材
(1)の外周形状を成形する成形孔(11a )を有すると
共に、該成形孔(11a )の押出方向後方に材料溶着室用
凹部(11b )が形成されたものとなされている。また、
雄型(12)は、先端部を突出せしめる態様においてブリ
ッジ(12a )にて支持された中子(12b )を備え、該中
子(12b )の先端部に幅方向並列状態にチューブ材
(1)の内周形状を成形する複数個の成形凸部(12c )
…が設けられ、隣り合う成形凸部(12c )…間に、チュ
ーブ材(1)内の仕切り壁(2)(3)(4)を成形す
る材料合流部(14)(15)(16)が形成されている。
示されるような押出ダイスを用いる。このダイス(10)
は、雌型(11)と雄型(12)とを組み合わせた組み合わ
せダイスによるもので、雌型(11)は、チューブ材
(1)の外周形状を成形する成形孔(11a )を有すると
共に、該成形孔(11a )の押出方向後方に材料溶着室用
凹部(11b )が形成されたものとなされている。また、
雄型(12)は、先端部を突出せしめる態様においてブリ
ッジ(12a )にて支持された中子(12b )を備え、該中
子(12b )の先端部に幅方向並列状態にチューブ材
(1)の内周形状を成形する複数個の成形凸部(12c )
…が設けられ、隣り合う成形凸部(12c )…間に、チュ
ーブ材(1)内の仕切り壁(2)(3)(4)を成形す
る材料合流部(14)(15)(16)が形成されている。
【0028】該材料合流部(14)(15)(16)は、その
中央に位置する材料合流部(15)の前後方向長さL1
が、左右に位置する材料合流部(14)(16)の前後方向
長さL2 よりも相対的に長くされる態様においてその形
状・サイズが互いに異なるものに形成されている。これ
により、中央の材料合流部(15)における材料同士の合
流のしやすさと、左右の材料合流部(14)(16)におけ
る材料同士の合流のしやすさとの間に差を生じるように
されている。
中央に位置する材料合流部(15)の前後方向長さL1
が、左右に位置する材料合流部(14)(16)の前後方向
長さL2 よりも相対的に長くされる態様においてその形
状・サイズが互いに異なるものに形成されている。これ
により、中央の材料合流部(15)における材料同士の合
流のしやすさと、左右の材料合流部(14)(16)におけ
る材料同士の合流のしやすさとの間に差を生じるように
されている。
【0029】なお、このように、複数の材料合流部にお
ける各材料同士の合流のしやすさに差を生じさせる構成
態様としては、図3(イ)に示されるように、上記のよ
うに各材料合流部(14)(15)(16)の前後方向の長さ
Lを異ならせる場合のほか、各材料合流部(14)(15)
(16)の幅Wを異ならせたり、また、図3(ロ)に示さ
れるように、材料合流部(14)(15)(16)における材
料誘導面(18)の傾斜角度αを異ならせたり、あるい
は、成形凸部(12c )(12c )(12c )間におけるベア
リング長さを異ならせたり、また、これらL、W、α及
びベアリング長さの少なくとも2以上を組み合わせて異
ならせるなどの各種構成態様が採られてもよい。要は、
各材料合流部(14)(15)(16)における材料同士の合
流のしやすさに差を生じさせるような構成態様であれば
あればよい。
ける各材料同士の合流のしやすさに差を生じさせる構成
態様としては、図3(イ)に示されるように、上記のよ
うに各材料合流部(14)(15)(16)の前後方向の長さ
Lを異ならせる場合のほか、各材料合流部(14)(15)
(16)の幅Wを異ならせたり、また、図3(ロ)に示さ
れるように、材料合流部(14)(15)(16)における材
料誘導面(18)の傾斜角度αを異ならせたり、あるい
は、成形凸部(12c )(12c )(12c )間におけるベア
リング長さを異ならせたり、また、これらL、W、α及
びベアリング長さの少なくとも2以上を組み合わせて異
ならせるなどの各種構成態様が採られてもよい。要は、
各材料合流部(14)(15)(16)における材料同士の合
流のしやすさに差を生じさせるような構成態様であれば
あればよい。
【0030】押出は、上記構成の組み合わせダイス(1
0)を、図5に示されるように、押出機に組み込み、押
出機コンテナ(20)にアルミニウムビレット(B)を装
填し、ラム(21)を前進駆動せしめていくことにより、
行う。
0)を、図5に示されるように、押出機に組み込み、押
出機コンテナ(20)にアルミニウムビレット(B)を装
填し、ラム(21)を前進駆動せしめていくことにより、
行う。
【0031】この押出において、図1(イ)、図6
(イ)及び図7(イ)に示されるようなチューブ材
(1)(1)(1)を押出成形するには、押出中に、全
ての材料合流部(14)(15)(16)において材料同士の
合流がなされる押出状態と、一部の材料合流部(15)に
おいて材料の合流がなされて残りの材料合流部(14)
(16)において材料同士の合流がなされない押出状態
と、全ての材料合流部(14)(15)(16)において材料
同士の合流がなされない押出状態との3つの押出状態に
変化させていく必要がある。
(イ)及び図7(イ)に示されるようなチューブ材
(1)(1)(1)を押出成形するには、押出中に、全
ての材料合流部(14)(15)(16)において材料同士の
合流がなされる押出状態と、一部の材料合流部(15)に
おいて材料の合流がなされて残りの材料合流部(14)
(16)において材料同士の合流がなされない押出状態
と、全ての材料合流部(14)(15)(16)において材料
同士の合流がなされない押出状態との3つの押出状態に
変化させていく必要がある。
【0032】このような押出状態に変化を与える要素と
して、ラム速度、即ち製品押出速度を挙げることができ
る。その他ビレット温度、ダイス温度等も考慮されう
る。
して、ラム速度、即ち製品押出速度を挙げることができ
る。その他ビレット温度、ダイス温度等も考慮されう
る。
【0033】図4には、各ビレット温度における製品押
出速度と押出状態との関係を示している。即ち、ライン
Aよりも下方領域の製品押出速度では、全ての材料合流
部(14)(15)(16)において材料同士の合流がなさ
れ、ラインA、B間の領域の製品押出速度では、一部の
材料合流部(15)において材料の合流がなされる一方、
他の残りの材料合流部(14)(16)において材料同士の
合流がなされず、ラインBよりも上方領域の製品押出速
度では、全ての材料合流部(14)(15)(16)において
材料同士の合流がなされない。
出速度と押出状態との関係を示している。即ち、ライン
Aよりも下方領域の製品押出速度では、全ての材料合流
部(14)(15)(16)において材料同士の合流がなさ
れ、ラインA、B間の領域の製品押出速度では、一部の
材料合流部(15)において材料の合流がなされる一方、
他の残りの材料合流部(14)(16)において材料同士の
合流がなされず、ラインBよりも上方領域の製品押出速
度では、全ての材料合流部(14)(15)(16)において
材料同士の合流がなされない。
【0034】従って、押出中、製品押出速度を、ライン
Aよりも下方領域の速度と、ラインA、B間の領域の速
度と、ラインBよりも上方領域の速度との間で、変化さ
せることにより、中央仕切り壁(3)における連通孔
(3a)と、左右の仕切り壁(2)(4)における連通孔
(2a)(4a)とが、チューブ長さ方向において左右非対
称の、図1(イ)、図6(イ)、図7(イ)に示される
ようなチューブ材(1)(1)(1)が押出加工され
る。
Aよりも下方領域の速度と、ラインA、B間の領域の速
度と、ラインBよりも上方領域の速度との間で、変化さ
せることにより、中央仕切り壁(3)における連通孔
(3a)と、左右の仕切り壁(2)(4)における連通孔
(2a)(4a)とが、チューブ長さ方向において左右非対
称の、図1(イ)、図6(イ)、図7(イ)に示される
ようなチューブ材(1)(1)(1)が押出加工され
る。
【0035】具体的には、図1(イ)に示されるチュー
ブ材(1)は、所定温度のアルミニウムビレットを用
い、押出中、同図(ロ)に示されるように、製品押出速
度を変化させていくことにより製作される。また、図6
(イ)に示されるチューブ材(1)は、所定温度のアル
ミニウムビレットを用い、押出中、同図(ロ)に示され
るように、製品押出速度を変化させていくことにより製
作される。また、図7(イ)に示されるチューブ材
(1)は、所定温度のアルミニウムビレットを用い、押
出中、同図(ロ)に示されるように、製品押出速度を変
化させていくことにより製作される。
ブ材(1)は、所定温度のアルミニウムビレットを用
い、押出中、同図(ロ)に示されるように、製品押出速
度を変化させていくことにより製作される。また、図6
(イ)に示されるチューブ材(1)は、所定温度のアル
ミニウムビレットを用い、押出中、同図(ロ)に示され
るように、製品押出速度を変化させていくことにより製
作される。また、図7(イ)に示されるチューブ材
(1)は、所定温度のアルミニウムビレットを用い、押
出中、同図(ロ)に示されるように、製品押出速度を変
化させていくことにより製作される。
【0036】なお、上記実施例では、ダイスとして、成
形凸部(12c )(12c )(12c )(12c )間の各材料合
流部(14)(15)(16)における材料の合流のしやすさ
に差を生じさせるような構造のダイス(10)を用い、押
出中にラム速度を所定の態様に変化させて行くことによ
り、仕切り壁(2)(3)(4)のそれぞれの連通孔
(2a)(3a)(4a)が、チューブ長さ方向に、互いに左
右非対称状態に設けられているチューブ材(1)を製造
するものとしている。しかし、その他、ダイスとして、
成形凸部間の各材料合流部における材料の合流のしやす
さの点においては構造的に差のないダイスを用いなが
ら、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させていくこ
とによっても、押出条件の設定の仕方次第で、押出にお
いて不可避的に生じうる押出材料流れの乱れ作用等を利
用して、連通孔がチューブ長さ方向に互いに左右非対称
状態に設けられているチューブ材を製造することができ
る。
形凸部(12c )(12c )(12c )(12c )間の各材料合
流部(14)(15)(16)における材料の合流のしやすさ
に差を生じさせるような構造のダイス(10)を用い、押
出中にラム速度を所定の態様に変化させて行くことによ
り、仕切り壁(2)(3)(4)のそれぞれの連通孔
(2a)(3a)(4a)が、チューブ長さ方向に、互いに左
右非対称状態に設けられているチューブ材(1)を製造
するものとしている。しかし、その他、ダイスとして、
成形凸部間の各材料合流部における材料の合流のしやす
さの点においては構造的に差のないダイスを用いなが
ら、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させていくこ
とによっても、押出条件の設定の仕方次第で、押出にお
いて不可避的に生じうる押出材料流れの乱れ作用等を利
用して、連通孔がチューブ長さ方向に互いに左右非対称
状態に設けられているチューブ材を製造することができ
る。
【0037】また、チューブ材としては、図8に示され
るように、左右の仕切り壁(2)(3)に連通孔(2a)
(3a)がちどり配置関係となるように形成された構造で
あってもよい。このよう連通孔(2a)(3a)がちどり配
置構成となるようなチューブ材(1)の製造も、ダイス
として、成形凸部間の各材料合流部における材料の合流
のしやすさに差を生じさせるような構造のものを用い
て、押出中にラム速度等の押出条件を例えば図4に示さ
れるような特性を利用して変化させていったり、あるい
は、ダイスとしては通常のダイスを用いながら、ラム速
度等の押出条件を例えば図4に示されるような特性を利
用して所定の態様に変化させていくことによって行いう
る。
るように、左右の仕切り壁(2)(3)に連通孔(2a)
(3a)がちどり配置関係となるように形成された構造で
あってもよい。このよう連通孔(2a)(3a)がちどり配
置構成となるようなチューブ材(1)の製造も、ダイス
として、成形凸部間の各材料合流部における材料の合流
のしやすさに差を生じさせるような構造のものを用い
て、押出中にラム速度等の押出条件を例えば図4に示さ
れるような特性を利用して変化させていったり、あるい
は、ダイスとしては通常のダイスを用いながら、ラム速
度等の押出条件を例えば図4に示されるような特性を利
用して所定の態様に変化させていくことによって行いう
る。
【0038】
【発明の効果】上述の次第で、第1発明の熱交換器用チ
ューブ材は、これに設けられている複数の仕切り壁のう
ちの少なくとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔
が、チューブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設け
られたものであるから、チューブ材内部を流通する熱交
換媒体の流れの乱れ作用が促進され、熱交換媒体の幅方
向における行来がより一層効果的に行われて、熱交換器
の熱交換性能を従来よりも一層向上したものにすること
ができる。
ューブ材は、これに設けられている複数の仕切り壁のう
ちの少なくとも2以上の仕切り壁のそれぞれの連通孔
が、チューブ長さ方向に、互いに左右非対称状態に設け
られたものであるから、チューブ材内部を流通する熱交
換媒体の流れの乱れ作用が促進され、熱交換媒体の幅方
向における行来がより一層効果的に行われて、熱交換器
の熱交換性能を従来よりも一層向上したものにすること
ができる。
【0039】また、第2発明にかかる製造方法は、ラム
速度等の押出条件を押出中に変化させることによって、
ダイスにおける全ての材料合流部に材料を流す押出状態
と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様
の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出状態
のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させていくも
のであるから、押出条件の設定次第で、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
を製造することができる。
速度等の押出条件を押出中に変化させることによって、
ダイスにおける全ての材料合流部に材料を流す押出状態
と、一部の材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様
の押出状態と、材料合流部には材料を流さない押出状態
のうちのいずれが2以上の押出状態に変化させていくも
のであるから、押出条件の設定次第で、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
を製造することができる。
【0040】しかも、押出中に押出条件を変化させるこ
とは、普通の押出機を用いて容易になしうるところであ
り、上記従来技術において説明した方法による場合に比
べて、設備面、コスト面等において有利に、かかるチュ
ーブを製造することができる。る。
とは、普通の押出機を用いて容易になしうるところであ
り、上記従来技術において説明した方法による場合に比
べて、設備面、コスト面等において有利に、かかるチュ
ーブを製造することができる。る。
【0041】また、第3発明にかかる押出ダイスは、成
形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押出
材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成され
ているから、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させ
ることによって、全ての材料合流部に材料を流す場合
や、一部の材料合流部に材料を流す場合、あるいは材料
合流部には材料を流さない場合などの押出状態を形成す
ることができる。従って、押出中、押出状態をこれらな
どの押出状態に変化させていくことで、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
の製造を高い確実性と安定性をもって実現することがで
きる。
形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押出
材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成され
ているから、ラム速度等の押出条件を押出中に変化させ
ることによって、全ての材料合流部に材料を流す場合
や、一部の材料合流部に材料を流す場合、あるいは材料
合流部には材料を流さない場合などの押出状態を形成す
ることができる。従って、押出中、押出状態をこれらな
どの押出状態に変化させていくことで、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
の製造を高い確実性と安定性をもって実現することがで
きる。
【0042】しかも、押出中に押出条件を変化させるこ
とは、上記したように、普通の押出機を用いて容易にな
しうるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の
少なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに
差を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイス
の製作において、何等困難性を伴うものではなく、従っ
て、上記従来技術において説明したダイスの場合に比べ
て、設備面、コスト面等において有利に、かかるチュー
ブを製造することができる。
とは、上記したように、普通の押出機を用いて容易にな
しうるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の
少なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに
差を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイス
の製作において、何等困難性を伴うものではなく、従っ
て、上記従来技術において説明したダイスの場合に比べ
て、設備面、コスト面等において有利に、かかるチュー
ブを製造することができる。
【0043】もちろん、押出一体形成法によるものであ
るから、製造に多くの工程を要さず、能率的に製造を遂
行することができる。
るから、製造に多くの工程を要さず、能率的に製造を遂
行することができる。
【0044】また、第4発明にかかる製造方法は、第3
発明にかかる押出ダイスを用いて、ラム速度等の押出条
件を押出中に変化させることによって、全ての材料合流
部に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料を
流す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部には
材料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押出
状態に変化させていくものであるから、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
の製造を同じく高い確実性と安定性をもって実現するこ
とができる。
発明にかかる押出ダイスを用いて、ラム速度等の押出条
件を押出中に変化させることによって、全ての材料合流
部に材料を流す押出状態と、一部の材料合流部に材料を
流す1又は2以上の態様の押出状態と、材料合流部には
材料を流さない押出状態のうちのいずれが2以上の押出
状態に変化させていくものであるから、少なくとも2以
上の仕切り壁のそれぞれの連通孔が、チューブ長さ方向
に、互いに左右非対称状態に設けられているチューブ材
の製造を同じく高い確実性と安定性をもって実現するこ
とができる。
【0045】しかも、上記のように、押出中に押出条件
を変化させることは、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではなく、従っ
て、上記した従来のダイスを用いる場合に比べて、設備
面、コスト面等において有利に、かかるチューブを製造
することができる。
を変化させることは、普通の押出機を用いて容易になし
うるところであり、また、成形凸部間の材料合流部の少
なくとも2以上における押出材料の合流のしやすさに差
を生じさせるものにダイスを形成することは、ダイスの
製作において、何等困難性を伴うものではなく、従っ
て、上記した従来のダイスを用いる場合に比べて、設備
面、コスト面等において有利に、かかるチューブを製造
することができる。
【0046】もちろん、押出一体形成法によるものであ
るから、製造に多くの工程を要さず、能率的に製造を遂
行することができる。
るから、製造に多くの工程を要さず、能率的に製造を遂
行することができる。
【図1】図(イ)は一実施例にかかるチューブ材を示す
もので、図2(ロ)のI−I線断面図、図(ロ)は図
(イ)に示されるチューブ材と長さ方向対応関係におい
て示された、押出時間と製品押出速度との関係を示すグ
ラフ図である。
もので、図2(ロ)のI−I線断面図、図(ロ)は図
(イ)に示されるチューブ材と長さ方向対応関係におい
て示された、押出時間と製品押出速度との関係を示すグ
ラフ図である。
【図2】図(イ)はダイスの要部拡大断面図、図(ロ)
はチューブ材の横断面図である。
はチューブ材の横断面図である。
【図3】図(イ)はダイス雄型における材料合流部の断
面図、図(ロ)は図(イ)のIII−III線断面図で
ある。
面図、図(ロ)は図(イ)のIII−III線断面図で
ある。
【図4】ビレット温度と製品押出速度との関係を示すグ
ラス図である。
ラス図である。
【図5】押出機の断面図である。
【図6】図(イ)は他の実施例にかかるチューブ材を示
す断面図、図(ロ)は図(イ)に示されるチューブ材と
長さ方向対応関係において示された、押出時間と製品押
出速度との関係を示すグラフ図である。
す断面図、図(ロ)は図(イ)に示されるチューブ材と
長さ方向対応関係において示された、押出時間と製品押
出速度との関係を示すグラフ図である。
【図7】図(イ)は更に他の実施例にかかるチューブ材
を示す断面図、図(ロ)は図(イ)に示されるチューブ
材と長さ方向対応関係において示された、押出時間と製
品押出速度との関係を示すグラフ図である。
を示す断面図、図(ロ)は図(イ)に示されるチューブ
材と長さ方向対応関係において示された、押出時間と製
品押出速度との関係を示すグラフ図である。
【図8】更に他の実施例にかかるチューブ材を示す断面
図である。
図である。
1…チューブ材 2、3、4…仕切り壁 2a、3a、4a…連通孔 6…室 10…ダイス 12c…成形凸部 14、15、16…材料合流部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−174696(JP,A) 特開 昭59−107191(JP,A) 特開 平1−284423(JP,A) 特開 昭58−136419(JP,A) 特開 昭56−44628(JP,A) 実開 昭64−22179(JP,U) 実開 昭61−79774(JP,U) 実開 昭60−170582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/02 B21C 23/08 B21C 25/02 B21C 23/10
Claims (4)
- 【請求項1】 偏平チューブ材の外周部を成形する成形
孔を有する雌型と、 偏平チューブ材の内部に、幅方向に3つ以上の室を成形
する、該室に対応する数の成形凸部を有する雄型とを組
み合わせた雌雄組み合わせタイプの熱交換器用チューブ
材製造用押出ダイスを用い、 ラム速度等の押出条件を押出中に変化させることによっ
て、全ての材料合流部に材料を流す押出状態と、一部の
材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様の押出状態
と、材料合流部には材料を流さない押出状態のうちのい
ずれが2以上の押出状態に変化させていくことを特徴と
する熱交換器用多孔チューブ材の製造方法。 - 【請求項2】 偏平チューブ材の外周部を成形する成形
孔を有する雌型と、 偏平チューブ材の内部に、幅方向に3つ以上の室を成形
する、該室に対応する数の成形凸部を有する雄型とを組
み合わせた雌雄組み合わせタイプの熱交換器用チューブ
材製造用押出ダイスにおいて、 成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押
出材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成さ
れてなることを特徴とする熱交換器用多孔チューブ材製
造用押出ダイス。 - 【請求項3】 偏平チューブ材の外周部を成形する成形
孔を有する雌型と、 偏平チューブ材の内部に、幅方向に3つ以上の室を成形
する、該室に対応する数の成形凸部を有する雄型とを組
み合わせた雌雄組み合わせタイプの熱交換器用チューブ
材製造用押出ダイスであって、 成形凸部間の材料合流部の少なくとも2以上における押
出材料の合流のしやすさに差を生じさせるものに形成さ
れたダイスを用い、 ラム速度等の押出条件を押出中に変化させることによっ
て、全ての材料合流部に材料を流す押出状態と、一部の
材料合流部に材料を流す1又は2以上の態様の押出状態
と、材料合流部には材料を流さない押出状態のうちのい
ずれが2以上の押出状態に変化させていくことを特徴と
する熱交換器用多孔チューブ材の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1または3による製造方法によっ
て製造された、内部が複数の仕切り壁により幅方向に3
つ以上の室に区画された偏平状の熱交換器用チューブ材
であって、各仕切り壁に、隣り合う室同士を連通する孔
が設けられ、少なくとも2以上の仕切り壁のそれぞれの
連通孔が、チューブ長さ方向に、互いに左右非対称状態
に設けられてなることを特徴とする熱交換器用チューブ
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15941293A JP3305429B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 熱交換器用多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、及び同チューブ材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15941293A JP3305429B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 熱交換器用多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、及び同チューブ材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719775A JPH0719775A (ja) | 1995-01-20 |
JP3305429B2 true JP3305429B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=15693190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15941293A Expired - Fee Related JP3305429B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 熱交換器用多孔チューブ材、同チューブ材製造用押出ダイス、及び同チューブ材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305429B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7468710B2 (en) | 2003-06-09 | 2008-12-23 | Rohm Co., Ltd. | Light emitting display device |
DE102005039319A1 (de) | 2005-08-19 | 2007-02-22 | Giesecke & Devrient Gmbh | Kartenförmiger Datenträger |
JP5686552B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2015-03-18 | 三菱アルミニウム株式会社 | 押出加工用ダイス装置およびそれを用いた押出材の製造方法 |
WO2012002474A1 (ja) | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 三菱アルミニウム株式会社 | 押出加工用ダイス装置 |
CN108188191A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-22 | 重庆大学 | 一种非对称挤压装置及其挤压方法 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15941293A patent/JP3305429B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719775A (ja) | 1995-01-20 |
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