JP3305173B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents
ブラシレスモータの制御装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はセンサレス直流ブ
ラシレスモータ(以下ブラシレスモータと記す)の回転
制御技術に係り、特に詳しくはロータ位置検出回路の簡
素化、低コスト化を実現するブラシレスモータの制御装
置に関するものである。
ラシレスモータ(以下ブラシレスモータと記す)の回転
制御技術に係り、特に詳しくはロータ位置検出回路の簡
素化、低コスト化を実現するブラシレスモータの制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシレスモータにおいては、
ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、この位置検
出をもとにしてブラシレスモータの電機子巻線の通電を
切り替える一方、例えばブラシレスモータの回転数を制
御するために電機子巻線の通電電圧(印加電圧)をチョ
ッピングするPWM信号(チョッピング信号)のデュー
ティサイクルを可変する。
ブラシレスモータの回転子の位置を検出し、この位置検
出をもとにしてブラシレスモータの電機子巻線の通電を
切り替える一方、例えばブラシレスモータの回転数を制
御するために電機子巻線の通電電圧(印加電圧)をチョ
ッピングするPWM信号(チョッピング信号)のデュー
ティサイクルを可変する。
【0003】そのため、図5に示すように、ブラシレス
モータの制御装置は、商用電源1をAC/DC変換部2
で直流に変換し、この変換直流電源をインバータ部3で
スイッチングして三相交流としてブラシレスモータ4に
供給する。
モータの制御装置は、商用電源1をAC/DC変換部2
で直流に変換し、この変換直流電源をインバータ部3で
スイッチングして三相交流としてブラシレスモータ4に
供給する。
【0004】また、ブラシレスモータ4の電機子巻線
U,V,Wの端子電圧をアナログ方式の位置検出回路5
に入力しており、この位置検出回路5は少なくともそれ
ら端子電圧を微分した後積分し、これら積分した信号
(90度位相遅れの信号)と中性点電位とを比較し、こ
れら比較結果の信号(交点で変化する信号)を位置検出
信号として制御回路6に出力する。なお、この位置検出
回路5は既に公知であることから詳細な説明を省略す
る。
U,V,Wの端子電圧をアナログ方式の位置検出回路5
に入力しており、この位置検出回路5は少なくともそれ
ら端子電圧を微分した後積分し、これら積分した信号
(90度位相遅れの信号)と中性点電位とを比較し、こ
れら比較結果の信号(交点で変化する信号)を位置検出
信号として制御回路6に出力する。なお、この位置検出
回路5は既に公知であることから詳細な説明を省略す
る。
【0005】制御回路6は、ブラシレスモータ4の回転
子を回転制御するために、上記位置検出信号をもとにし
てインバータ部3のスイッチング素子(トランジスタ)
Ua,Va,Wa,X,Y,Zを駆動する信号を駆動回
路7に出力し、またその駆動期間をチョッピングするた
めにチョッピング信号を駆動回路7に出力する。
子を回転制御するために、上記位置検出信号をもとにし
てインバータ部3のスイッチング素子(トランジスタ)
Ua,Va,Wa,X,Y,Zを駆動する信号を駆動回
路7に出力し、またその駆動期間をチョッピングするた
めにチョッピング信号を駆動回路7に出力する。
【0006】このとき、直流電源8はインバータ部3の
各Ua,Va,Wa,X,Y,Zを駆動するためのドラ
イブ用電源を駆動回路7に出力する。図示しないが、そ
のドライブ用電源は駆動回路7を介してインバータ部3
に供給される。
各Ua,Va,Wa,X,Y,Zを駆動するためのドラ
イブ用電源を駆動回路7に出力する。図示しないが、そ
のドライブ用電源は駆動回路7を介してインバータ部3
に供給される。
【0007】そして、上記チョッピング信号のデューテ
ィサイクルのオン時間を長くしてブラシレスモータ4の
回転数を上昇し、デューティサイクルのオン時間を短く
してブラシレスモータ4の回転数を下降する。このよう
にしてデューティサイクルのオン時間を可変することに
より、ブラシレスモータ4の回転数を目標回転数とする
ことができる。
ィサイクルのオン時間を長くしてブラシレスモータ4の
回転数を上昇し、デューティサイクルのオン時間を短く
してブラシレスモータ4の回転数を下降する。このよう
にしてデューティサイクルのオン時間を可変することに
より、ブラシレスモータ4の回転数を目標回転数とする
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
ラシレスモータの制御装置の位置検出回路は、微分回
路、積分回路および比較回路等を必要とし、かつ三相モ
ータの場合それら回路を三系統必要とするため、回路が
複雑で、コスト高になってしまうという問題点があっ
た。
ラシレスモータの制御装置の位置検出回路は、微分回
路、積分回路および比較回路等を必要とし、かつ三相モ
ータの場合それら回路を三系統必要とするため、回路が
複雑で、コスト高になってしまうという問題点があっ
た。
【0009】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は回転子の位置検出回路の簡素化、低コ
スト化を図ることができるようにしたブラシレスモータ
の制御装置を提供することにある。
あり、その目的は回転子の位置検出回路の簡素化、低コ
スト化を図ることができるようにしたブラシレスモータ
の制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、直流電源をインバータ手段に含まれて
いる複数のスイッチング手段でスイッチングしてブラシ
レスモータに印加するとともに、回転子位置検出手段に
て前記ブラシレスモータの回転子の位置を検出して、前
記ブラシレスモータの通電を切り替えることにより、同
モータの回転を制御するブラシレスモータの制御装置に
おいて、回転子位置検出手段は、前記ブラシレスモータ
の電機子巻線の端子電圧から同ブラシレスモータの中性
点電圧を疑似的に得る抵抗分圧回路と、前記中性点電圧
に含まれている直流成分を除去するコンデンサと、前記
インバータ手段のスイッチング素子の駆動用電源を分圧
して正極性の所定電圧を発生する電圧発生回路と、前記
コンデンサにて直流成分が除去された前記中性点電圧の
レベルを前記電圧発生回路より出力される所定電圧分シ
フトさせるレベルシフト回路と、前記レベルシフト回路
にてシフトされた前記中性点電圧と前記電圧発生回路よ
り出力される前記所定電圧とを比較する比較回路とを備
え、前記比較回路の出力信号に基づいて前記ブラシレス
モータの通電を切り替えるようにしたことを特徴として
いる。
に、この発明は、直流電源をインバータ手段に含まれて
いる複数のスイッチング手段でスイッチングしてブラシ
レスモータに印加するとともに、回転子位置検出手段に
て前記ブラシレスモータの回転子の位置を検出して、前
記ブラシレスモータの通電を切り替えることにより、同
モータの回転を制御するブラシレスモータの制御装置に
おいて、回転子位置検出手段は、前記ブラシレスモータ
の電機子巻線の端子電圧から同ブラシレスモータの中性
点電圧を疑似的に得る抵抗分圧回路と、前記中性点電圧
に含まれている直流成分を除去するコンデンサと、前記
インバータ手段のスイッチング素子の駆動用電源を分圧
して正極性の所定電圧を発生する電圧発生回路と、前記
コンデンサにて直流成分が除去された前記中性点電圧の
レベルを前記電圧発生回路より出力される所定電圧分シ
フトさせるレベルシフト回路と、前記レベルシフト回路
にてシフトされた前記中性点電圧と前記電圧発生回路よ
り出力される前記所定電圧とを比較する比較回路とを備
え、前記比較回路の出力信号に基づいて前記ブラシレス
モータの通電を切り替えるようにしたことを特徴として
いる。
【0011】また、前記ブラシレスモータが、中性点電
圧の引出し端子を有している場合には、その引出し端子
から中性点電圧を得るようにするとよい。
圧の引出し端子を有している場合には、その引出し端子
から中性点電圧を得るようにするとよい。
【0012】また、この発明の好ましい態様によれば、
前記レベルシフト回路は、前記インバータ手段のスイッ
チング素子の駆動用電源側に接続される第1の抵抗器
と、一端が前記第1の抵抗器に接続され他端が前記駆動
用電源のグランドもしくは前記インバータ手段のスイッ
チング素子のグランド側に接続される第2の抵抗器とに
より構成され、前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器の
分圧比が前記電圧発生回路の分圧比と同一とされる。
前記レベルシフト回路は、前記インバータ手段のスイッ
チング素子の駆動用電源側に接続される第1の抵抗器
と、一端が前記第1の抵抗器に接続され他端が前記駆動
用電源のグランドもしくは前記インバータ手段のスイッ
チング素子のグランド側に接続される第2の抵抗器とに
より構成され、前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器の
分圧比が前記電圧発生回路の分圧比と同一とされる。
【0013】これにより、位置検出回路の電源を単一の
正電圧で済ませることができ、回路構成がし易くなる。
正電圧で済ませることができ、回路構成がし易くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図4を参照して詳細に説明する。なお、図1お
よび図4中、図5と同一部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。
1ないし図4を参照して詳細に説明する。なお、図1お
よび図4中、図5と同一部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。
【0015】図1において、この発明のブラシレスモー
タの制御装置は、ブラシレスモータ4の電機子巻線U,
V,Wの端子電圧を用いてブラシレスモータ4の中性点
電圧を疑似的に得、この中性点電圧の直流分を除去して
所定にレベルシフトし、このレベルシフトした中性点電
圧と所定電圧とを比較し、この比較結果を位置検出信号
として制御回路10に出力する位置検出回路11を備え
ている。
タの制御装置は、ブラシレスモータ4の電機子巻線U,
V,Wの端子電圧を用いてブラシレスモータ4の中性点
電圧を疑似的に得、この中性点電圧の直流分を除去して
所定にレベルシフトし、このレベルシフトした中性点電
圧と所定電圧とを比較し、この比較結果を位置検出信号
として制御回路10に出力する位置検出回路11を備え
ている。
【0016】そのため、位置検出回路11は、抵抗回路
11a、コンデンサ11b、レベルシフト回路11c、
所定電圧発生回路11dおよび比較回路11eからなっ
ている。なお、制御回路10は、図5に示す制御回路6
の機能の他に、位置検出回路11の比較回路11eの出
力信号(位置検出信号)によりブラシレスモータ4の回
転子の位置を検出して同ブラシレスモータ4の通電切り
替えタイミングを得る。
11a、コンデンサ11b、レベルシフト回路11c、
所定電圧発生回路11dおよび比較回路11eからなっ
ている。なお、制御回路10は、図5に示す制御回路6
の機能の他に、位置検出回路11の比較回路11eの出
力信号(位置検出信号)によりブラシレスモータ4の回
転子の位置を検出して同ブラシレスモータ4の通電切り
替えタイミングを得る。
【0017】次に、上記構成の制御装置の動作を図2の
タイムチャートを参照して具体的に説明する。なお、三
相のブラシレスモータ4は位置検出運転可能な程度まで
加速され、ブラシレスモータ4の電機子巻線U,V,W
には120度位相のずれた3つの電圧波形が発生してい
るものとする。
タイムチャートを参照して具体的に説明する。なお、三
相のブラシレスモータ4は位置検出運転可能な程度まで
加速され、ブラシレスモータ4の電機子巻線U,V,W
には120度位相のずれた3つの電圧波形が発生してい
るものとする。
【0018】まず、抵抗回路11aは3つの端子電圧波
形を抵抗R1,R2で加えて分圧した電圧(例えば5V
程度)を出力する(図2(a)参照)。この電圧はブラ
シレスモータ4の疑似的な中性点電圧である。この中性
点電圧をコンデンサ11bに通すと、コンデンサ11b
はその直流分をカットしてレベルシフト回路11cの入
力端子aに出力する(図2(b)参照)。
形を抵抗R1,R2で加えて分圧した電圧(例えば5V
程度)を出力する(図2(a)参照)。この電圧はブラ
シレスモータ4の疑似的な中性点電圧である。この中性
点電圧をコンデンサ11bに通すと、コンデンサ11b
はその直流分をカットしてレベルシフト回路11cの入
力端子aに出力する(図2(b)参照)。
【0019】一方、所定電圧発生回路11dは、直流電
源8からの直流電圧(例えば下アーム駆動用の正電圧)
を抵抗R3,R4で分圧して正の所定電圧Vaを発生
し、この所定電圧Vaをオペアンプで安定化して比較回
路11eに出力する。なお、従来例で説明したように、
下アーム駆動用電圧はインバータ部3のトランジスタ
X,Y,Zを駆動するために用いているものである。
源8からの直流電圧(例えば下アーム駆動用の正電圧)
を抵抗R3,R4で分圧して正の所定電圧Vaを発生
し、この所定電圧Vaをオペアンプで安定化して比較回
路11eに出力する。なお、従来例で説明したように、
下アーム駆動用電圧はインバータ部3のトランジスタ
X,Y,Zを駆動するために用いているものである。
【0020】また、レベルシフト回路11cは端子aに
入力された中性点電圧(図2(b)参照)のレベルを所
定電圧シフトし、このシフトした中性点電圧を端子bを
介して比較回路11eに出力する(図2(c)参照)。
入力された中性点電圧(図2(b)参照)のレベルを所
定電圧シフトし、このシフトした中性点電圧を端子bを
介して比較回路11eに出力する(図2(c)参照)。
【0021】上記レベルシフト回路11cの一例として
は、例えば図3に示すように、第1の抵抗器R7および
第2の抵抗器R8(抵抗比;R7:R8=R3:R4)
で構成する。この第1および第2の抵抗器R7,R8の
一端をインバータ部3のスイッチング素子の駆動用電源
(直流電源8)に接続し、他端を直流電源8のグランド
あるいはインバータ部3のスイッチング素子のグランド
に接続する。
は、例えば図3に示すように、第1の抵抗器R7および
第2の抵抗器R8(抵抗比;R7:R8=R3:R4)
で構成する。この第1および第2の抵抗器R7,R8の
一端をインバータ部3のスイッチング素子の駆動用電源
(直流電源8)に接続し、他端を直流電源8のグランド
あるいはインバータ部3のスイッチング素子のグランド
に接続する。
【0022】これにより、前記中性点電圧を所定電圧発
生回路11dの発生所定電圧と同じだけシフトすること
ができる。すなわち、直流電源8からの直流電圧を用い
るているからである。
生回路11dの発生所定電圧と同じだけシフトすること
ができる。すなわち、直流電源8からの直流電圧を用い
るているからである。
【0023】なお、レベルシフト回路11cは図3に示
す回路構成に限る必要はない。さらに、図2(c)に示
すように、入力中性点電圧を零電位より高くレベルシフ
トすると好ましい。
す回路構成に限る必要はない。さらに、図2(c)に示
すように、入力中性点電圧を零電位より高くレベルシフ
トすると好ましい。
【0024】上記レベルシフト回路11cの端子bから
の中性点電圧が比較回路(コンパレータ)11eを構成
するオペアンプの非反転入力端子に入力し、所定電圧発
生回路11dで発生された所定電圧Vaがそのオペアン
プの反転入力端子に入力する。なお、オペアンプの電源
としては直流電源8からの直流電圧(下アーム駆動用電
源)を用いている。
の中性点電圧が比較回路(コンパレータ)11eを構成
するオペアンプの非反転入力端子に入力し、所定電圧発
生回路11dで発生された所定電圧Vaがそのオペアン
プの反転入力端子に入力する。なお、オペアンプの電源
としては直流電源8からの直流電圧(下アーム駆動用電
源)を用いている。
【0025】これにより、比較回路11ではレベルシフ
トされた中性点電圧と所定電圧Vaとを比較し、この比
較結果を出力する(図2(d)参照)。この比較は中性
点電圧と所定電圧Vaとの交点を得るものであり、この
交点は電機子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧の中点
(誘起電圧の1/2点)である。すなわち、図2(c)
の電圧波形は電機子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧
の情報を含んでいるからである。
トされた中性点電圧と所定電圧Vaとを比較し、この比
較結果を出力する(図2(d)参照)。この比較は中性
点電圧と所定電圧Vaとの交点を得るものであり、この
交点は電機子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧の中点
(誘起電圧の1/2点)である。すなわち、図2(c)
の電圧波形は電機子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧
の情報を含んでいるからである。
【0026】上記比較回路11の比較結果、つまり中性
点電圧と所定電圧Vaとの交点で変化する信号が制御回
路10に入力し、この制御回路10はその信号(位置検
出信号)により誘起電圧の1/2点(回転子の位置検
出)を判断する。
点電圧と所定電圧Vaとの交点で変化する信号が制御回
路10に入力し、この制御回路10はその信号(位置検
出信号)により誘起電圧の1/2点(回転子の位置検
出)を判断する。
【0027】制御回路10は、例えば通電切り替え後の
位置検出信号のエッジ(立ち上がりエッジ、立ち下がり
エッジ)により回転子の位置を検出する(図2(d)の
破線矢印参照)。この位置検出をもとにしてインバータ
部3の各トランジスタを駆動するための駆動信号を発生
し(図2(e)ないし(j)参照)、ブラシレスモータ
4の通電を切り替える。
位置検出信号のエッジ(立ち上がりエッジ、立ち下がり
エッジ)により回転子の位置を検出する(図2(d)の
破線矢印参照)。この位置検出をもとにしてインバータ
部3の各トランジスタを駆動するための駆動信号を発生
し(図2(e)ないし(j)参照)、ブラシレスモータ
4の通電を切り替える。
【0028】このように、各電機子巻線U,V,Wの端
子電圧を加えて分圧して疑似的な中性点電圧を得、この
得られた中性点電圧の直流分を除去し、この直流分をカ
ットした中性点電圧を所定にレベルシフトし、このレベ
ルシフトした中性点電圧と所定電圧とを比較し、各電機
子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧の1/2点を含む
信号(位置検出信号)を得る。
子電圧を加えて分圧して疑似的な中性点電圧を得、この
得られた中性点電圧の直流分を除去し、この直流分をカ
ットした中性点電圧を所定にレベルシフトし、このレベ
ルシフトした中性点電圧と所定電圧とを比較し、各電機
子巻線U,V,Wに発生する誘起電圧の1/2点を含む
信号(位置検出信号)を得る。
【0029】したがって、位置検出回路が1系統で済
み、かつ簡単な回路構成で済ませることができ、制御装
置の低コスト化を図ることができる。
み、かつ簡単な回路構成で済ませることができ、制御装
置の低コスト化を図ることができる。
【0030】なお、上記実施の形態においては、抵抗回
路11aを用いてブラシレスモータ4の中性点電圧を外
部で疑似的に得ているが、図4に示すように、ブラシレ
スモータ4が中性点電圧を外部に引き出す端子cを備え
ている場合この端子(引出し端子)cを利用する。な
お、図4中、図1と同一部分および相当部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。
路11aを用いてブラシレスモータ4の中性点電圧を外
部で疑似的に得ているが、図4に示すように、ブラシレ
スモータ4が中性点電圧を外部に引き出す端子cを備え
ている場合この端子(引出し端子)cを利用する。な
お、図4中、図1と同一部分および相当部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。
【0031】この場合、位置検出回路12は、抵抗回路
11aに代えてブラシレモータ4の引出し端子cからの
中性点電圧をR5,R6で分圧する分圧回路12aを用
い、この分圧された中性点電圧(例えば5V程度)をコ
ンデンサ11bに通す。したがって、上記位置検出回路
11の回路構成がより簡素化され、より低コスト化を図
ることができる。
11aに代えてブラシレモータ4の引出し端子cからの
中性点電圧をR5,R6で分圧する分圧回路12aを用
い、この分圧された中性点電圧(例えば5V程度)をコ
ンデンサ11bに通す。したがって、上記位置検出回路
11の回路構成がより簡素化され、より低コスト化を図
ることができる。
【0032】また、図1および図4の回路図から明かな
ように、直流電源8の直流電源を所定電圧発生回路11
dに用い、また図3に示すレベルシフト回路11cに用
い、さらに比較回路11eの比較電圧に用いており、つ
まり位置検出回路11,12の電源を単一の正電圧で済
ませていることから、位置検出回路11,12の回路構
成が容易であり、新たな電源を設ける必要がなく、コス
ト的に有利である。
ように、直流電源8の直流電源を所定電圧発生回路11
dに用い、また図3に示すレベルシフト回路11cに用
い、さらに比較回路11eの比較電圧に用いており、つ
まり位置検出回路11,12の電源を単一の正電圧で済
ませていることから、位置検出回路11,12の回路構
成が容易であり、新たな電源を設ける必要がなく、コス
ト的に有利である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回転子位置検出手段として、ブラシレスモータの電
機子巻線の端子電圧から同ブラシレスモータの中性点電
圧を疑似的に得る抵抗分圧回路と、中性点電圧に含まれ
ている直流成分を除去するコンデンサと、インバータ手
段のスイッチング素子の駆動用電源を分圧して正極性の
所定電圧を発生する電圧発生回路と、コンデンサにて直
流成分が除去された中性点電圧のレベルを電圧発生回路
より出力される所定電圧分シフトさせるレベルシフト回
路と、レベルシフト回路にてシフトされた中性点電圧と
電圧発生回路より出力される所定電圧とを比較する比較
回路とを備えてなる回転子位置検出手段を採用したこと
により、位置検出回路を1系統とすることができ、回転
子の位置検出回路の簡素化、低コスト化を図ることがで
きる。
ば、回転子位置検出手段として、ブラシレスモータの電
機子巻線の端子電圧から同ブラシレスモータの中性点電
圧を疑似的に得る抵抗分圧回路と、中性点電圧に含まれ
ている直流成分を除去するコンデンサと、インバータ手
段のスイッチング素子の駆動用電源を分圧して正極性の
所定電圧を発生する電圧発生回路と、コンデンサにて直
流成分が除去された中性点電圧のレベルを電圧発生回路
より出力される所定電圧分シフトさせるレベルシフト回
路と、レベルシフト回路にてシフトされた中性点電圧と
電圧発生回路より出力される所定電圧とを比較する比較
回路とを備えてなる回転子位置検出手段を採用したこと
により、位置検出回路を1系統とすることができ、回転
子の位置検出回路の簡素化、低コスト化を図ることがで
きる。
【0034】また、正極性の所定電圧をインバータ手段
のスイッチング手段の駆動用電源から得るようにしたこ
とにより、新たな電源を設ける必要もない。
のスイッチング手段の駆動用電源から得るようにしたこ
とにより、新たな電源を設ける必要もない。
【図1】この発明の一実施の形態を説明するブラシレス
モータの制御装置の概略的ブロック線図。
モータの制御装置の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的フローチャート図。
略的フローチャート図。
【図3】図1に示す制御装置の概略的部分回路図。
【図4】この発明の変形実施の形態を説明するブラシレ
スモータの制御装置の概略的ブロック線図。
スモータの制御装置の概略的ブロック線図。
【図5】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
ロック線図。
1 交流電源 2 AC/DC変換部 3 インバータ部 4 ブラシレスモータ(センサレス直流ブラシレスモー
タ) 8 直流電源 10 制御回路 11,12 位置検出回路 11a 抵抗回路 11b コンデンサ 11c レベルシフト回路 11d 所定電圧発生回路 11e 比較回路 12a 分圧回路 c 引出し端子 R7 第1の抵抗器 R8 第2の抵抗器
タ) 8 直流電源 10 制御回路 11,12 位置検出回路 11a 抵抗回路 11b コンデンサ 11c レベルシフト回路 11d 所定電圧発生回路 11e 比較回路 12a 分圧回路 c 引出し端子 R7 第1の抵抗器 R8 第2の抵抗器
Claims (3)
- 【請求項1】 直流電源をインバータ手段に含まれてい
る複数のスイッチング手段でスイッチングしてブラシレ
スモータに印加するとともに、回転子位置検出手段にて
前記ブラシレスモータの回転子の位置を検出して、前記
ブラシレスモータの通電を切り替えることにより、同モ
ータの回転を制御するブラシレスモータの制御装置にお
いて、回転子位置検出手段は、前記ブラシレスモータの電機子
巻線の端子電圧から同ブラシレスモータの中性点電圧を
疑似的に得る抵抗分圧回路と、前記中性点電圧に含まれ
ている直流成分を除去するコンデンサと、前記インバー
タ手段のスイッチング素子の駆動用電源を分圧して正極
性の所定電圧を発生する電圧発生回路と、前記コンデン
サにて直流成分が除去された前記中性点電圧のレベルを
前記電圧発生回路より出力される所定電圧分シフトさせ
るレベルシフト回路と、前記レベルシフト回路にてシフ
トされた前記中性点電圧と前記電圧発生回路より出力さ
れる前記所定電圧とを比較する比較回路とを備え、前記
比較回路の出力信号に基づいて 前記ブラシレスモータの
通電を切り替えるようにしたことを特徴とするブラシレ
スモータの制御装置。 - 【請求項2】 前記ブラシレスモータが、同ブラシレス
モータの中性点電圧の引出し端子を備えている請求項1
に記載のブラシレスモータの制御装置。 - 【請求項3】 前記レベルシフト回路は、前記インバー
タ手段のスイッチング素子の駆動用電源側に接続される
第1の抵抗器と、一端が前記第1の抵抗器に接続され他
端が前記駆動用電源のグランドもしくは前記インバータ
手段のスイッチング素子のグランド側に接続される第2
の抵抗器とにより構成され、前記第1の抵抗器と前記第
2の抵抗器の分圧比が前記電圧発生回路の分圧比と同一
である請求項1または2記載のブラシレスモータの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26649695A JP3305173B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | ブラシレスモータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26649695A JP3305173B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | ブラシレスモータの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993979A JPH0993979A (ja) | 1997-04-04 |
JP3305173B2 true JP3305173B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=17431740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26649695A Expired - Fee Related JP3305173B2 (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | ブラシレスモータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305173B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5163536B2 (ja) * | 2009-02-25 | 2013-03-13 | 株式会社日立製作所 | 誘起電圧検出回路とそれを有するモータ駆動用半導体装置及びモータ並びに空調機 |
US9325264B2 (en) | 2012-04-12 | 2016-04-26 | Hitachi, Ltd. | Electric motor drive device |
JP6077108B2 (ja) * | 2013-04-05 | 2017-02-08 | 株式会社日立製作所 | 交流電動機の駆動システム並びに動力システム |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP26649695A patent/JP3305173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0993979A (ja) | 1997-04-04 |
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