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JP3295534B2 - レーザーマーキング用転写箔とこの転写箔を用いた絵柄付成形品の製造方法 - Google Patents

レーザーマーキング用転写箔とこの転写箔を用いた絵柄付成形品の製造方法

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JP3295534B2
JP3295534B2 JP15534494A JP15534494A JP3295534B2 JP 3295534 B2 JP3295534 B2 JP 3295534B2 JP 15534494 A JP15534494 A JP 15534494A JP 15534494 A JP15534494 A JP 15534494A JP 3295534 B2 JP3295534 B2 JP 3295534B2
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Japan
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layer
pattern
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transfer foil
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肇 竹村
雅弘 森口
祐三 中村
常行 山中
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14827Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles using a transfer foil detachable from the insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • B29C45/14811Multilayered articles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV機器のカセット蓋
やフロントパネルやボタン、カメラのフレーム部品、パ
ソコンのキートップ、自動車の計器パネル部品など、最
終製品の部品として用いられる絵柄付成形品を製造する
ためのレーザーマーキング用転写箔とこの転写箔を用い
た絵柄付成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】市販されているAV機器のカセット蓋や
フロントパネルやボタン、カメラのフレーム部品などの
部品の表面には、例えば完成品の製造元社名(セットメ
ーカー名を含む。)、販売元社名、製品名、製品番号、
センサー部等の部位表示名、ON/OFF表示等のモー
ド表示名などの基本パターンが形成されている。また、
パソコンのキートップ、自動車の計器パネル部品などの
部品の表面には、アルファベットや数字、記号など基本
パターンが形成されている。ところで、AV機器やカメ
ラ、パソコン、自動車の計器パネルなどの市場は、日本
および英語圏の国が大半を占めている。そこで、基本パ
ターンに使用される文字は、日本語または/および英語
などの主要言語で表現された文字である。このような基
本パターンは、大ロットの完成部品に形成されるので、
以下、基本パターンを大ロット用パターンと称する。
【0003】一方、部品メーカーがセットメーカーに試
作品提示する部品サンプルには、前記基本パターンの他
に、部品製造販売元社名、部品名、部品番号、ロット番
号などを、試作品提示用パターンとして形成している。
試作品提示は、試作品の評価の開始から終了までだけな
ので、試作品提示用パターンは、完成部品に比べると小
ロット生産の部品サンプルに形成される。
【0004】また、主要言語国以外の国へ輸出する完成
部品、あるいは、主要言語国以外の国へ試作品提示する
部品サンプルには、製品名、製品番号、部位表示名など
の大ロット用パターンを輸出先国の言語に翻訳した文字
を、非主要国翻訳語パターンとして、前記大ロット用パ
ターンの真上あるいは真下などに併記している。このよ
うな主要言語国以外の国の市場は小さい。よって、輸出
する完成部品の生産量あるいは部品サンプルの生産量は
ごく少量となる。したがって、非主要国翻訳語パターン
は、主要国向けの生産量に比べると、少ない生産量つま
り小ロットの完成部品あるいは部品サンプルに形成され
ることになる。
【0005】以下、前記試作品提示用パターンおよび非
主要国翻訳語パターンを総称して、小ロット用パターン
とする。
【0006】部品サンプルの一例として、図9に示すよ
うに、遮光部と窓部とを有し、製造販売元社名と製品
名、部位表示名、モード表示名、部品製造販売元社名、
部品番号などが着色層によって形成されたものがある。
そこで、この部品サンプルの製造方法として考えられる
絵柄付成形品の製造方法を次に挙げる。
【0007】(1)透光性のプラスチック成形品の表面
の窓部以外に、隠蔽性インキを用いたスクリーン印刷で
隠蔽層を遮光部として形成し、着色インキを用いたスク
リーン印刷で、製造販売元社名、製品名、部位表示名、
モード表示名を表した大ロット用パターン着色層を遮光
部上に形成し、任意の白色系顔料を含有させたインキを
用いたスクリーン印刷で、部品製造販売元社名、部品番
号を表した小ロット用パターン着色層を遮光部上の大ロ
ット用パターン着色層の別の箇所に形成する。最後に、
各着色層を乾燥する。
【0008】このようにプラスチック成形品の表面に、
直接的に何回もスクリーン印刷を施す必要がなく、成形
品の形状が制限されにくい技術としてつぎに挙げるもの
がある。 (2)基体シート上に剥離層を形成し、窓部、製造販売
元社名、製品名、部位表示名、モード表示名、部品製造
販売元社名、部品番号を抜きパターン部とした隠蔽層を
印刷形成し、製造販売元社名、製品名、部位表示名、モ
ード表示名を表した抜きパターン部を覆うように大ロッ
ト用パターン着色層を印刷形成し、部品製造販売元社
名、部品番号を表した抜きパターン部を覆うように小ロ
ット用パターン着色層を印刷形成し、接着層を全面に印
刷形成した転写箔を用意し、この転写箔の接着層を透光
性のプラスチック成形品の表面に密着させた後、加熱加
圧して基体シートを剥離して、プラスチック成形品表面
に転写層のみを転移して装飾を行う方法である。また、
転写法をより合理的に行う方法として、成形同時転写法
がある。成形同時転写法とは、転写箔を射出成形金型内
に挟み込み、キャビテイ内に成形樹脂を射出充満させ、
冷却して樹脂成形品を得るのと同時にその面に転写箔を
接着させた後、基体シートを剥離して、樹脂成形品表面
に転写層を転移して装飾を行う方法である。
【0009】前記(1)、(2)では、小ロット用パタ
ーン着色層を、大ロット用パターン着色層とは異なる印
刷版で形成している。その理由は、仮に、同じ印刷版で
形成したとすると、前記小ロット生産が終了して大ロッ
ト生産に切り替わり、小ロット用パターン着色層が不要
となった場合、(1)では小ロット用パターン着色層の
ない大ロット用パターン着色層だけのスクリーン印刷版
を新たに用意しなければならなくなり、また、(2)で
は小ロット用パターン着色層のない大ロット用パターン
着色層だけの転写箔を新たに用意しなければならないか
らである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には、次のような問題がある。
【0011】(1)は、透光性のプラスチック成形品の
表面に、少なくとも2回も直接的にスクリーン印刷を施
さなければならない点と乾燥工程が必要である点で、生
産効率が悪い。また、スクリーン印刷は立ち上がりのあ
る立体的な曲面には施すことができないので、絵柄付成
形品の形状が制限されてしまう。
【0012】また、(1)は、小ロット生産が終わっ
て、大ロット生産に切り替わり、小ロット用パターンが
不要となった場合、小ロット用パターン着色層を形成す
るためのスクリーン印刷版を廃棄しなければならないの
で、経済性が悪い。
【0013】また、(1)は、大ロット用パターンの変
更、追加の必要が生じた場合、変更、追加となったパタ
ーンを形成するためのスクリーン印刷版を新たに用意し
なければならないので、手間と費用がかかり、パターン
の追加、補充に即時対応できない。
【0014】(2)は、小ロット生産が終わって、大ロ
ット生産に切り替わり、小ロット用パターンが不要とな
った場合、隠蔽層形成用の印刷版と、小ロット用パター
ン着色層を形成するための印刷版とを廃棄し、かつ、大
ロット用パターンのみを形成するための隠蔽層形成用の
印刷版を用意して印刷を行って、全く別の転写箔を用意
しなければならない。このため、小ロット用パターン着
色層を形成するためだけの印刷版と転写箔とを用意して
おかねばならないので無駄が多く経済性が悪い。
【0015】また、(2)は、大ロット用パターンのパ
ターン変更あるいはパターン追加の必要が生じた場合、
隠蔽層形成用の印刷版と大ロット用パターン着色層を形
成するための印刷版とを廃棄し、かつ、製造販売元社
名、製品名、部位表示名などの変更、追加に対応した抜
きパターン部を有する隠蔽層を形成するための印刷版
と、変更、追加がなされた大ロット用パターン着色層を
形成するための印刷版とを新たに用意して印刷を行い、
全く別の転写箔を用意しなければならない。このため、
パターンを変更、追加するごとに、印刷版と転写箔とを
用意しなければならず時間、手間、費用を有し、経済性
が悪いとともに、絵柄付成形品のパターンの変更、追加
に即時対応できない。
【0016】したがって、本発明は、以上のような問題
点を解決し、小ロット用パターンが不要となっても経済
性が良く、パターンの変更、追加に即時対応できる絵柄
付成形品を製造するためのレーザーマーキング用転写箔
とこの転写箔を用いた絵柄付成形品の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のレーザーマーキング用転写箔は、基体シ
ート上に、剥離層、抜きパターン部とレーザーマーキン
グ予定部とを有する隠蔽層、抜きパターン部とレーザー
マーキング予定部とを少なくとも覆う単一色層、接着層
の各層が順次積層された転写層を有する構成とした。
【0018】また、前記レーザーマーキング用転写箔に
おいて、隠蔽層が、前記レーザーマーキング予定部とは
別位置にレーザーマーキング第2予定部を有し、レーザ
ーマーキング第2予定部を覆うように前記単一色層とは
異なる色のレーザーマーキング用異色層が形成されてい
る構成としてもよい。
【0019】また、前記レーザーマーキング用転写箔に
おいて、隠蔽層が、第2抜きパターン部を有し、第2抜
きパターン部を覆うように前記単一色層とは異なる色の
抜きパターン用異色層が形成されている構成としてもよ
い。
【0020】本発明のレーザーマーキング用転写箔を用
いた絵柄付成形品の製造方法は、前記いずれかのレーザ
ーマーキング用転写箔の接着層をプラスチック成形品の
表面に密着させ、加熱加圧した後、基体シートを剥離
し、プラスチック成形品表面に転写層が形成されたレー
ザーマーキング前の転写成形品を得、隠蔽層のレーザー
マーキング予定部をレーザーマーキングして、パターン
状に単一色層を露出させる構成とした。
【0021】本発明のレーザーマーキング用転写箔を用
いた絵柄付成形品の製造方法は、前記いずれかのレーザ
ーマーキング用転写箔を射出成形金型内に挟み込み、キ
ャビテイ内に成形樹脂を射出充満させ、冷却してプラス
チック成形品を得るのと同時にその面に転写箔を接着さ
せた後、基体シートを剥離して、プラスチック成形品表
面に転写層が形成されたレーザーマーキング前のインモ
ールド成形品を得、隠蔽層のレーザーマーキング予定部
をレーザーマーキングして、パターン状に単一色層を露
出させる構成とした。
【0022】本発明のレーザーマーキング用転写箔を用
いた絵柄付成形品の製造方法は、前記いずれかのレーザ
ーマーキング用転写箔の接着層をプラスチック成形品の
表面に密着させ、加熱加圧した後、基体シートを剥離
し、プラスチック成形品表面に転写層が形成されたレー
ザーマーキング前の転写成形品を得る構成とした。
【0023】本発明のレーザーマーキング用転写箔を用
いた絵柄付成形品の製造方法は、前記いずれかのレーザ
ーマーキング用転写箔を射出成形金型内に挟み込み、キ
ャビテイ内に成形樹脂を射出充満させ、冷却してプラス
チック成形品を得るのと同時にその面に転写箔を接着さ
せた後、基体シートを剥離して、プラスチック成形品表
面に転写層が形成されたレーザーマーキング前のインモ
ールド成形品を得る構成とした。
【0024】以下、図面を参照しながら本発明のレーザ
ーマーキング用転写箔とこの転写箔を用いた絵柄付成形
品の製造方法を説明する。
【0025】まず、レーザーマーキング用転写箔8を説
明する。
【0026】基体シート1は、レーザーマーキング用転
写箔8がプラスチック成形品9に接着または形成された
後に、剥離除去されるものである。基体シート1として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ナイロン、セロハンなどのプラスチックフ
ィルムや紙、あるいはこれらの複合フィルムなど、通常
の転写箔の基体シートとして用いられるものを使用す
る。また、これらの基体シ−ト1にさらに離型性を付与
するために、転写後に基体シ−ト1とともに剥離される
離型層を基体シ−ト1上に形成することができる。離型
層の材質としては、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ
素樹脂、繊維素系樹脂、尿素樹脂、ポリオレフィン樹
脂、パラフィン樹脂などがある。
【0027】剥離層2は、基体シート1又は離型層上に
全面的または部分的に形成される。剥離層2は、基体シ
ート1が剥離された際に、基体シート1または離型層か
ら剥離して被転写物の最外面となる層である。なお、剥
離層2が層間剥離を起こす場合には、層間剥離した面が
最外面となる。また、離型層が層間離型を起こしている
場合には、転写層70の表面に残存している離型層が、
被転写物の最外面となる。剥離層の材質としては、ポリ
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほか、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体系樹脂などのコポリマーを用いるとよい。剥離層
2に硬度が要求される場合には、紫外線硬化性樹脂など
の光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などの放射線硬化性
樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用いるとよい。剥離
層2は、着色したものでも、未着色のものでもよい。剥
離層2の形成方法としては、グラビアコート法、ロール
コート法、コンマコート法などのコート法、グラビアコ
ート法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。剥離層
2は、必要により2層構成とし、上側の層を熱硬化性樹
脂や紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂などを用いて
ハードコート層としてもよい。剥離層2の乾燥膜厚は、
0.5μm〜2μmの範囲があり、0.8μm〜1.3μ
mが好まし。
【0028】隠蔽層5は、レーザーマーキング用転写箔
8の転写層70がプラスチック成形品9に形成された後
に、隠蔽層5下に存在する色を隠蔽する層である。隠蔽
層5の材質としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂
などの樹脂バインダー中にカーボンブラックなどの隠蔽
性の着色材を含有させたものがある。隠蔽層5の形成方
法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷などの通常
の印刷法やロールコート法などのコート法がある。な
お、隠蔽層5は、基本的には下地の色を隠蔽させればよ
い為、隠蔽さえすれば何色でもよいが、好ましくは反射
率が低いほうが好ましい。また、無地であってもよい
し、模様を有していてもよい。また、隠蔽層5として金
属光沢を有する層が形成されていてもよい。金属光沢を
有する層は、真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプ
レーティング法などにより形成したり、金属箔を貼り付
けたり、あるいはメタリック顔料インキで印刷したりす
ることにより得られる。
【0029】隠蔽層5は、抜きパターン部3とレーザー
マーキング予定部4とを有する。隠蔽層5は、少なくと
も、抜きパターン部3を形成し、レーザーマーキング予
定部4を有するものであれば、剥離層2上全面に形成さ
れる必要はない。
【0030】抜きパターン部3は、後述する単一色層6
を露出させておくための貫通孔である。この貫通孔をも
って、AV機器のカセット蓋やフロントパネルやボタ
ン、カメラのフレーム部品などの部品、あるいは、パソ
コンのキートップ、自動車の計器パネル部品などの完成
部品の表面に、形成されるパターンとして表現されてい
る。具体的には、製造元社名(セットメーカー名を含
む。)、販売元社名、製品名、製品番号、センサー部等
の部位表示名、ON/OFF表示等のモード表示名、日
本語文字、アルファベット、数字、記号、絵柄などのパ
ターンがある。
【0031】レーザーマーキング予定部4は、転写後に
隠蔽層5がレーザーマーキングで除去される部分であ
る。除去された部分つまりレーザーマーキング跡18
に、隠蔽層5下に隠れて存在する単一色層6が露出す
る。
【0032】レーザーマーキング予定部4は、試作品提
示するときに、部品サンプルに形成される部品製造販売
元社名、部品名、部品番号、ロット番号などの試作品提
示用パターンとして、レーザーマーキングで露出する予
定の部分である。あるいは、主要言語国以外の国へ完成
部品あるいは試作品として輸出するときに、完成部品あ
るいは部品サンプルに形成される製品名、製品番号、セ
ンサー部など部位表示名などの翻訳文字のパターンとし
て、レーザーマーキングで単一色層6が露出する予定の
部分でもよい。あるいは、前記抜きパターン部3の文字
の変更あるいは追加しようとするパターンとして、レー
ザーマーキングで単一色層6が露出する予定の部分でも
よい。レーザーマーキング予定部4は、文字、数字、記
号、模様など考えられるパターンを予想して、大きめに
形成しておくとよい。
【0033】単一色層6は、抜きパターン部3とレーザ
ーマーキング予定部4とを少なくとも覆う着色された層
である。単一色層6は、文字、数字、記号、模様など考
えられるパターンを予想して、大きめに形成しておくと
よい。単一色層6の材質としてはアクリル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂などの樹脂バインダー中に染料、透明性顔料な
どの透明性の着色材や顔料を含有させたものがあり、透
光性でも非透光性でもよい。単一色層6の形成方法とし
ては、グラビア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷
法がある。
【0034】接着層7は、プラスチック成形品9表面に
上記の各層を接着または形成するものである。接着層7
としては、プラスチック成形品9の素材に適した感熱性
あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、プラ
スチック成形品9の材質がポリアクリル系樹脂の場合は
ポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、プラスチッ
ク成形品9の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチ
レン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合
体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これ
らの樹脂と親和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂など
を使用すればよい。さらに、被転写物の材質がポリプロ
ピレン樹脂の場合は、塩化ポリプロピレン系樹脂、エチ
レン酢酸ビニル系樹脂塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素
化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマ
ロンインデン樹脂が使用可能である。接着層7の形成方
法としては、グラビアコート法、ロールコート法、コン
マコート法などのコート法、グラビアコート法、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0035】本発明のレーザーマーキング用転写箔8
は、隠蔽層5が、前記レーザーマーキング予定部4とは
別位置にレーザーマーキング第2予定部40を有し、レ
ーザーマーキング第2予定部40を覆うように前記単一
色層6とは異なる色のレーザーマーキング用異色層が形
成されていてもよい。さらに、前記レーザーマーキング
予定部4およびレーザーマーキング第2予定部40とは
別位置にレーザーマーキング第3予定部を有し、レーザ
ーマーキング第3予定部を覆うように前記単一色層6お
よびレーザーマーキング用異色層41とは異なる色のレ
ーザーマーキング用第2異色層が形成されていてもよい
(図示せず)。
【0036】レーザーマーキング第2予定部40を形成
していると、隠蔽層5の抜きパターン部3に露出してい
る色とは異なる色をレーザーマーキングして露出させた
いときに、小ロット用パターンの色変更や、パターン追
加などに即時対応できる。また、小ロット用パターンの
色バラエティを豊富にしたり、メリハリのある表示がで
きる絵柄付成形品を得ることができるので有効である。
【0037】本発明のレーザーマーキング用転写箔8
は、隠蔽層5が、第2抜きパターン部30を有し、第2
抜きパターン部を覆うように前記単一色層6とは異なる
色の抜きパターン用異色層31が形成されていてもよ
い。
【0038】第2抜きパターン部30を有していると、
隠蔽層5の抜きパターン部3に露出している色とは異な
る色をレーザーマーキングしないでパターンとして露出
させておきたいときに、大ロット用パターンの色バラエ
ティを豊富にしたり、メリハリのある表示ができる絵柄
付成形品を得ることができるので有効である。
【0039】本発明のレーザーマーキング用転写箔8
は、前記レーザーマーキング異色層と抜きパターン用異
色層31とが同色で形成されていてもよい。この場合
は、抜きパターン用着色層と抜きパターン用異色層31
のどちらかの色を、小ロット用パターンの色に採用した
り、あるいは、抜きパターン用着色層と抜きパターン用
異色層31のどちらかの色を、大ロット用パターンの変
更、追加パターンの色に採用したりすることができ、選
択の余地のある絵柄付成形品を得ることができるので有
効である。
【0040】本発明のレーザーマーキング用転写箔8
は、隠蔽層5と単一色層6、あるいは、隠蔽層5とレー
ザーマーキング用異色層41の間に、レーザーマーキン
グによる衝撃から単一色層6あるいはレーザーマーキン
グ用異色層41を保護するための、透明樹脂層または蒸
着層が形成されていてもよい。
【0041】透明樹脂層の材質としては、アクリル樹
脂、二液硬化性ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニ
ル樹脂などの樹脂を用いるとよく、必要に応じて、酸化
チタン、炭カルなどで半透明の白色にしてもよい。透明
樹脂層の形成方法としては、グラビア印刷、スクリ−ン
印刷などの通常の印刷法やロ−ルコ−ト法などのコ−ト
法などがある。蒸着層の材質としては、アルミ、クロ
ム、銅などを用いる。蒸着層の形成は、従来から公知で
ある真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティ
ング法などで行われる。
【0042】次に、本発明のレーザーマーキング用転写
箔8を用いた絵柄付成形品の製造方法を説明する。絵柄
付成形品の製造方法として、転写法を適用する場合と成
形同時転写法を適用する場合とがある。
【0043】転写法を適用する絵柄付成形品の製造方法
を説明する。
【0044】まず、前記したレーザーマーキング用転写
箔8の接着層7をプラスチック成形品9の表面に密着さ
せる。
【0045】プラスチック成形品9は、熱可塑性樹脂で
構成されている。熱可塑性樹脂の一例としては、アクリ
ル樹脂、アクリルブチルスチレン樹脂、スチレン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチ
レン樹脂、アクリルスチレン樹脂、エラストマーなどが
挙げられる。プラスチック成形品9の形状は、たとえ
ば、凹曲面のような印刷法では印刷できない表面を有す
る形状のものや、多面体形状をしているもの、印刷可能
な平らな面を有する形状のものなどがある。
【0046】つぎに、基体シート1側より加熱加圧した
後、基体シート1を剥離し、プラスチック成形品9表面
に転写層70が形成されたレーザーマーキング前の転写
成形品を得る。(図5、図6)
【0047】加熱加圧は、加熱されたゴム製の加熱加圧
ロール19やシリコンパッドにより、約200〜250℃の温
度で行なうとよい。加熱加圧することによって、接着層
7の樹脂が軟化して、プラスチック成形品9表面に接着
する。
【0048】つぎに、隠蔽層5のレーザーマーキング予
定部4をレーザーマーキングして、パターン状に単一色
層6を露出させる(図8、図9)。
【0049】つまり、レーザーマーキングは、レーザー
マーキング装置16から照射されるレーザー光線17を
隠蔽層5のレーザーマーキング予定部4に照射して、一
筆書きで文字や記号、数字、模様などのパターン状に、
隠蔽層5を除去することが好ましい。マーキングパター
ンは、通常コンピュータに入力されたデータに基づいて
決められる。
【0050】単一色層6を露出させるパターンとして
は、試作品提示するときに、部品サンプルに形成される
部品製造販売元社名、部品名、部品番号、ロット番号、
絵柄などの試作品提示用パターンがある。
【0051】抜きパターン部3に露出しているパターン
に製造販売元社名や製品名などが入らないときは、単一
色層6を露出させるパターンとして製造販売元社名や製
品名などを挙げることもできる。
【0052】単一色層6を露出させるパターンとして
は、主要言語国以外の国へ輸出するときの完成部品、あ
るいは、主要言語国以外の国へ試作品提示するときの部
品サンプルに形成される製品名、製品番号、センサー部
など部位表示名などの翻訳文字のパターンがある。ある
いは、前記抜きパターン部3の文字の変更あるいは追加
するためのパターンがある。
【0053】レーザーマーキング用転写箔8として、隠
蔽層5が、前記レーザーマーキング予定部4とは別位置
にレーザーマーキング第2予定部40を有し、レーザー
マーキング第2予定部40を覆うように前記単一色層6
とは異なる色のレーザーマーキング用異色層41が形成
されているものを用いた場合は、必要により、隠蔽層5
のレーザーマーキング第2予定部40をレーザーマーキ
ングして、パターン状にレーザーマーキング用異色層4
1を露出させる(図8、図9)。レーザーマーキング用
異色層41を露出させるパターン状としては、前記単一
色層6を露出させるパターンと同様である。
【0054】成形同時転写法を適用する絵柄付成形品の
製造方法を説明する。
【0055】まず、前記レーザーマーキング用転写箔8
を射出成形金型11内に挟み込み、キャビテイ内に樹脂
を射出充満させ、冷却してプラスチック成形品9を得る
のと同時にその面に転写箔を接着させた後、基体シート
1を剥離して、プラスチック成形品9表面に転写層70
が形成されたレーザーマーキング前のインモールド成形
品を得る。
【0056】つまり、レーザーマーキング用転写箔8を
基体シート1側が、射出成形金型11に接するように、
転写箔を載置し、型閉めすることによってキャビティ1
2が形成される。このキャビティ12の形状としては、
AV機器のカセット蓋やフロントパネルやボタン、カメ
ラのフレーム部品、パソコンのキートップ、自動車の計
器パネル部品などの形状がある。射出口120から射出
充満された成形樹脂13が転写箔の接着層7に接触する
ことによって、接着層7の接着性の樹脂が軟化して、プ
ラスチック成形品9表面に接着する。
【0057】射出充満される成形樹脂13の一例として
は、アクリル樹脂、アクリルブチルスチレン樹脂、スチ
レン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリスチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、エラス
トマー樹脂などが挙げられる。
【0058】つぎに、インモールド成形品の隠蔽層5の
レーザーマーキング予定部4をレーザーマーキングし
て、パターン状に単一色層6を露出させる。レーザーマ
ーキングの仕方、露出されるパターンなどは、前記転写
法を適用する絵柄付成形品の製造方法の場合と同様であ
る。
【0059】
【実施例】
実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基体シー
ト上に、ポリアクリル系樹脂からなる剥離層を形成し、
ポリエステル樹脂からなる樹脂バインダー中にカーボン
ブラックを含有させた黒色インキを用いグラビア印刷に
て、商品名「UVーWコンポ」と、日本の商品製造販売
元社名のロゴ「XYZ」の2種類のパターンの抜きパタ
ーン部を有し、かつ、部品製造販売元社名「A社」のレ
ーザーマーキング予定部と、商品製造販売元社名のロゴ
「XYZ」の前後に追加されるパターン用のレーザーマ
ーキング第2予定部とを有するような大きさで隠蔽層を
形成した。隠蔽層上に、アクリル樹脂からなる透明樹脂
層をグラビア印刷にて形成した。透明樹脂層上に、アク
リル樹脂からなる樹脂バインダー中に青色の染料を含有
させたインキを用いグラビア印刷にて、前記隠蔽層の抜
きパターン部「UVーWコンポ」とレーザーマーキング
予定部「A社」とを覆うように単一色層を形成した。ま
た、アクリル樹脂からなる樹脂バインダー中にメタリッ
ク顔料を含有させたインキを用いグラビア印刷にて、前
記商品製造販売元社名のロゴ「XYZ」とレーザーマー
キング第2予定部とを覆うように異色層を形成した。こ
れら隠蔽層、透明樹脂層、単一色層、異色層上に、ポリ
エステル樹脂からなる接着層をグラビア印刷にて形成し
てレーザーマーキング用転写箔を得た。
【0060】このような転写箔の基体シートと反対側
を、AV機器の部品であるカセット蓋の形状をした透光
性プラスチック成形品の表面に密着させた。次に、基体
シート側から220℃に熱せられたゴムロールにより加熱
加圧し、基体シートを剥離して透光性プラスチック成形
品に転写箔の転写層が形成された転写成形品を得た。こ
の段階では、「XYZ」のパターンはメタリック顔料色
が露出しており、「UVーWコンポ」のパターンには青
色が露出しているが、「A社」のパターンはまだ隠蔽層
の下に隠れている。
【0061】次いで、レーザーマーキング予定部の隠蔽
層を、レーザマーキングして「A社」のパターンを青色
に露出させて、「UVーWコンポ」の商品の製造販売元
であるXYZ社に試作品提示した。上記構成にしておけ
ば、試作品提示が終わり、量産することになった場合、
レーザーマーキングしていない転写成形品を量産して、
AV機器の完成部品としてXYZ社に納めることができ
る。
【0062】また、後日、商品を中国向けに輸出したい
ので、製造販売元社名を「XYZ−CHINA」に変更
したいとのXYZ社の要請が来た場合、前記量産品のう
ち輸出ロット分だけ、レーザーマーキング第2予定部を
レーザーマーキングして「−CHINA」のパターンを
形成し、XYZ社に完成部品として納めることもでき
る。
【0063】
【作用】本発明にかかる転写箔の基本態様は、抜きパタ
ーン部とレーザーマーキング予定部とを有する隠蔽層が
形成され、抜きパターン部とレーザーマーキング予定部
とを覆うように単一色層が形成されたものである。ま
た、本発明に係る絵柄付成形品の製造方法の基本態様
は、前記転写箔を用いて、転写成形品あるいはインモー
ルド成形品を得、転写成形品あるいはインモールド成形
品をレーザーマーキングして、小ロット用パターン状あ
るいは大ロットパターン状に単一色層を露出させた絵柄
付成形品を得るものである。このような本発明の作用
を、図5に示す絵柄付成形品を例にとり、単一色層を青
白色として説明する。
【0064】つまり、図5に示す絵柄付成形品は、本発
明の転写箔を用いて製造した転写成形品あるいはインモ
ールド成形品であり、レーザーマーキング前の絵柄付成
形品である。この絵柄付成形品は、大ロットパターン
が、隠蔽層の抜きパターン部によって青白色に形成され
ている。一方、レーザーマーキング予定部にあたる隠蔽
層の下には、小ロット用パターン、あるいは大ロット用
パターンの変更パターンや追加パターンに対応した大き
さで青白色の単一色層が隠れている(図5参照)。
【0065】したがって、小ロット生産するときには、
予め、転写箔のレーザーマーキング予定部を覆う単一色
層を、部品製造販売元社名などの試作品提示用パターン
や翻訳語パターンつまり小ロットパターンを覆う大きさ
で形成した転写箔を用意しておく。そして、転写成形品
あるいはインモールド成形品を得、レーザーマーキング
予定部となる隠蔽層の下に隠れている青白色の単一色層
を、レーザーマーキングによって露出させて、部品製造
販売元社名などの試作品提示用パターンや翻訳語パター
ンつまり小ロットパターンを形成する。つまり、大ロッ
ト用パターンの色を、小ロット用パターンの色に流用す
る。
【0066】小ロット生産が終了して、小ロットパター
ンのない大ロットパターンのみの絵柄付成形品を生産す
るときは、レーザーマーキングせず小ロット用パターン
を露出させない状態の絵柄付成形品を完成部品として量
産する。
【0067】また、大ロットパターンに変更、追加の必
要が生じる可能性があるときには、予め、転写箔のレー
ザーマーキング予定部を覆う単一色層を、大ロット用パ
ターンの変更パターンあるいは追加パターンを覆う大き
さで形成した転写箔を用意しておく。そして、転写成形
品あるいはインモールド成形品を得、レーザーマーキン
グ予定部となる隠蔽層の下に隠れている青白色の単一色
層を、レーザーマーキングによって露出させて、大ロッ
トパターン着色層の変更パターンあるいは追加パターン
を形成する。つまり、隠蔽層によって隠された部分の大
ロット用パターンの色を、変更、追加された大ロット用
パターンの色に流用する。
【0068】つまり、本発明に係る転写箔と絵柄付成形
品の製造方法は、もともと露出している単一色層と隠蔽
層によって隠された単一色層とを有した転写箔で絵柄付
成形品を得た後、レーザーマーキングで前記隠蔽層によ
って隠された単一色層を適宜露出させ、大ロット用パタ
ーンの色を、小ロット用パターンあるいは別の大ロット
用パターンの色に流用するようにしている。このため、
大ロット用パターンと小ロット用パターンとを同じ印刷
版で形成した一つの転写箔を用いているにもかかわら
ず、あるときは大ロットパターンのみの製品、あるとき
は大ロットパターンと小ロットパターンの混合パターン
の製品、あるときは大ロットパターンの変更パターンを
有する製品のいずれにも即時対応できる絵柄付成形品が
得られる。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上記の構成および作用を有す
るので、次の効果が得られる。
【0070】本発明の転写箔と絵柄付成形品の製造方法
は、試作品提示するときや小市場国向け生産するときで
も、剥離層と隠蔽層とをレーザーマーキングするだけ
で、小ロット用パターンと大ロット用パターンとを有す
る絵柄付成形品を得ることができる。したがって、小ロ
ット用パターン着色層を形成するためだけの転写箔をわ
ざわざ用意する必要がなく、大ロット用パターン着色層
の色を流用して小ロット用パターンを形成すればよいの
で、層構成が簡単であり、小ロット用パターン着色層形
成用の印刷版が不要となり転写箔を製造するのに経済的
である。
【0071】また、試作品提示や小市場国向け生産が終
わって、大ロット生産に切り替わり、小ロット用パター
ンが不要となった場合は、前記試作品提示するときや小
市場国向け生産するときに使用した転写箔をそのまま流
用し、剥離層と隠蔽層とをレーザーマーキングをしない
でおくだけでよく、小ロット用パターン着色層を形成す
るための転写箔をわざわざ用意する必要がないので、転
写箔が無駄にならず、手間も費用もかからない。
【0072】また、大ロット用パターンのパターン変更
あるいはパターン追加の必要が生じた場合は、前記試作
品提示するときや小市場向け生産するときに使用した転
写箔をそのまま流用し、レーザーマーキングによって変
更、追加を行っておくだけでよいので、大ロット用パタ
ーン着色層の変更パターンなどを形成した転写箔をわざ
わざ用意する必要がないので、転写箔が無駄にならず、
手間も費用もかからない。よって、大ロットパターンの
変更や追加にも即時対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る転写箔の一実施例を示す断面図
である。
【図2】 本発明に係る転写箔の他の実施例を示す断面
図である。
【図3】 本発明に係る転写箔の他の実施例を示す断面
図である。
【図4】 本発明に係る転写箔の他の実施例を示す断面
図である。
【図5】 本発明に係る絵柄付成形品の製造方法による
レーザーマーキング前の転写成形品あるいはインモール
ド成形品を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る絵柄付成形品の製造方法による
レーザーマーキング前の転写成形品あるいはインモール
ド成形品を示す斜視図である。
【図7】 本発明に係る絵柄付成形品の製造方法による
レーザーマーキングしている工程を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る絵柄付成形品の製造方法によっ
て得られたレーザーマーキングされた転写成形品あるい
はインモールド成形品を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る絵柄付成形品の製造方法によっ
て得られたレーザーマーキングされた転写成形品あるい
はインモールド成形品を示す斜視図である。
【図10】 本発明に絵柄付成形品の製造方法の一実施
例としての転写法の一工程であり基体シートを剥離して
いることろを示す断面図である。
【図11】 本発明に絵柄付成形品の製造方法の一実施
例としての成形同時転写法の一工程を示す断面図であ
る。
【図12】 本発明に絵柄付成形品の製造方法の一実施
例としての成形同時転写法の一工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基体シート 2 剥離層 3 抜きパターン部 30 第2抜きパターン部 31 抜きパターン用異色層 4 レーザーマーキング予定部 40 レーザーマーキング第2予定部 41 レーザーマーキング用異色層 5 隠蔽層 6 単一色層 7 接着層 70 転写層 8 レーザーマーキング用転写箔 9 プラスチック成形品 11 射出成形金型 12 キャビテイ 120 射出口 13 成形樹脂 15 窓部 16 レーザーマーキング装置 17 レーザー光線 18 レーザーマーキング跡 19 加熱加圧ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−19400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B32B 33/00 B44C 1/17

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シート上に、剥離層、抜きパターン
    部とレーザーマーキング予定部とを有する隠蔽層、抜き
    パターン部とレーザーマーキング予定部とを少なくとも
    覆う単一色層、接着層の各層が順次積層された転写層を
    有することを特徴とするレーザーマーキング用転写箔。
  2. 【請求項2】 隠蔽層が、前記レーザーマーキング予定
    部とは別位置にレーザーマーキング第2予定部を有し、
    レーザーマーキング第2予定部を覆うように前記単一色
    層とは異なる色のレーザーマーキング用異色層が形成さ
    れている請求項1記載のレーザーマーキング用転写箔。
  3. 【請求項3】 隠蔽層が、第2抜きパターン部を有し、
    第2抜きパターン部を覆うように前記単一色層とは異な
    る色の抜きパターン用異色層が形成されている請求項1
    あるいは請求項2記載のレーザーマーキング用転写箔。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    レーザーマーキング用転写箔の接着層をプラスチック成
    形品の表面に密着させ、加熱加圧した後、基体シートを
    剥離し、プラスチック成形品表面に転写層が形成された
    レーザーマーキング前の転写成形品を得、隠蔽層のレー
    ザーマーキング予定部をレーザーマーキングして、パタ
    ーン状に単一色層を露出させることを特徴とする絵柄付
    成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    レーザーマーキング用転写箔を射出成形金型内に挟み込
    み、キャビテイ内に成形樹脂を射出充満させ、冷却して
    プラスチック成形品を得るのと同時にその面に転写箔を
    接着させた後、基体シートを剥離して、プラスチック成
    形品表面に転写層が形成されたレーザーマーキング前の
    インモールド成形品を得、隠蔽層のレーザーマーキング
    予定部をレーザーマーキングして、パターン状に単一色
    層を露出させることを特徴とする絵柄付成形品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    レーザーマーキング用転写箔の接着層をプラスチック成
    形品の表面に密着させ、加熱加圧した後、基体シートを
    剥離し、プラスチック成形品表面に転写層が形成された
    レーザーマーキング前の転写成形品を得ることを特徴と
    する絵柄付成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    レーザーマーキング用転写箔を射出成形金型内に挟み込
    み、キャビテイ内に成形樹脂を射出充満させ、冷却して
    プラスチック成形品を得るのと同時にその面に転写箔を
    接着させた後、基体シートを剥離して、プラスチック成
    形品表面に転写層が形成されたレーザーマーキング前の
    インモールド成形品を得ることを特徴とする絵柄付成形
    品の製造方法。
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