JP3294143B2 - エレベータ非常停止装置用ブレーキシュー、エレベータ用非常停止装置および非常停止機能を有するエレベータ - Google Patents
エレベータ非常停止装置用ブレーキシュー、エレベータ用非常停止装置および非常停止機能を有するエレベータInfo
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Description
止用ブレーキシュー、エレベータ非常停止装置および非
常停止機能付エレベータに関する。
よる落下を防止するために非常停止装置が付設されてい
る。この非常停止装置は、昇降手段により昇降されるか
ごの底部に取付けられた水平方向に拡口自在な一対の端
部を有するU字形状の弾性部材と、前記弾性部材の両端
部内面に互いに対向して取付けられ、対向面が外側に傾
斜した一対の板状のガイド部材と、前記各ガイド部材の
中間に配置された垂直方向に延びる断面T字形のレール
と、前記ガイド部材間に前記ガイド部材の傾斜面に沿っ
て上下動自在に、かつ前記レールを中心にして互いに対
向して配置された垂直に沿って制動面を有する一対のブ
レーキシューと、前記ブレーキシューにそれぞれ取付け
られ、前記ブレーキシューを上方に引き上げるための引
上げ手段とを具備した構成になっている。このような非
常停止装置において、前記昇降手段の破損により前記か
ごが落下した時にその落下速度を検出して前記引上げ手
段が作動し、前記ブレーキシューを前記ガイド部材に沿
って上方に引き上げ、前記弾性部材の弾性力により前記
ブレーキシューの前記制動面で前記レールを挟持するこ
とによって、前記ブレーキシューと前記レール間に働く
摩擦力により落下する前記かごが減速停止される。
度な摩擦係数と耐摩耗性を有する鋳鉄や銅系焼結合金等
の材料により形成されている。しかしながら、年々、建
築物の高層化に伴う高速、大容量化するエレベータ需要
に対し、摩擦によって発生する熱および摩擦係数の低下
の問題が生じる。例えば、シュミレーションによると、
エレベータの動作速度が800m/minに及ぶ場合に
は摩擦摺動面での局所的な温度は1000℃を越える場
合もある。このような温度が前記エレベータの減速停止
時に発生すると、金属からなるブレーキシューでは強度
的にも耐熱性の点からも使用が困難になる。その上、減
速停止後のブレーキシューとレールとの反応による焼き
付けなどの問題が生じる。
74号公報には耐熱性の優れたセラミックスの板を加工
して複数の突起子を一体的に形成した摺動部材を金属か
らなる本体のレールと対向する制動面側に埋め込んだ構
造のブレーキシューを用いることが開示されている。し
かしながら、前記セラミックからなる複数の突起子はセ
ラミック板に一体的に形成されているため、前述した減
速停止時におけるレールとの挟持に伴う衝撃により前記
突起子の付け根で破損し、前記突起子による摩擦係数が
極端に低下する、つまり制動作用が低下する。また、前
記セラミックス材料は摩耗量が非常に少ないため、突起
子1個当たりの摩擦特性が必ずしも十分なものではな
い。その結果、エレベータの非常時において迅速に減速
停止を行うことが困難になる。
00℃を越える耐熱性および高速・高応力下でも安定し
た高い摩擦係数およびレールに対して優れた耐焼付け性
を有し、さらに優れた耐衝撃性を有し、安定した制動特
性を有するエレベータ非常停止装置用ブレーキシューを
提供しようとするものである。
有し、小型化が可能なするエレベータ非常停止装置を提
供しようとするものである。
損によるかごの落下に際し、レールとの焼付け等を生じ
ることなく前記かごを確実に減速停止させるエレベータ
非常停止機能を備えるエレベータを提供しようとするも
のである。
タ非常停止装置用ブレーキシューは、ブレーキ本体;お
よび前記本体の制動面側にその面から突出するように埋
設された突出部が円柱状もしくは角を丸めた多角柱状を
なす複数のブレーキ片;を具備し、前記ブレーキ片は、
窒化ケイ素、炭化ケイ素およびサイアロンから選ばれる
セラミック母材に粒径10〜150μmの炭化物、窒化
物および硼化物から選ばれる少なくとも1種のセラミッ
クス粒子を分散した複合材料からなることを特徴とする
ものである。
前記ブレーキ片は表面から全体厚さの30%以内に亘る
表層に前記セラミックス粒子が分散されていることを許
容する。
前記ブレーキ片はその突出表面に深さ0.1〜0.5m
mの溝が0.5〜5mmのピッチで格子状に形成される
ことを許容する。
前記ブレーキ片はその突出表面に複数の突起部が形成さ
れることを許容する。
少なくとも前記ブレーキ本体と複数の前記ブレーキ片の
間にはさらにシート状緩衝材が配置されることを許容す
る。
前記ブレーキ本体と複数の前記ブレーキ片の間にはさら
に液体が封入されることを許容する。
前記ブレーキ本体の制動面側には複数の前記ブレーキ片
を保持するための金属製保持部材が埋設されることを許
容する。また、前記金属製保持部材は円錐台形もしくは
角を丸めた多角錐台形をなす複数の貫通穴を有し、かつ
前記ブレーキ片は円錐台形状もしくは角を丸めた多角錐
台形状をなし、前記各ブレーキ片が前記貫通穴にその背
面側からそれぞれ挿入された前記保持部材は前記本体の
制動面側に埋設されることを許容する。
は、水平方向に拡口自在なU字形をなす弾性部材;前記
弾性部材の両端部内面に互いに対向して取付けられ、対
向面の下部が外側に向けて傾斜した一対のガイド部材;
前記ガイド部材の中間に配置された垂直方向に延びる断
面T字形のレール;前記ガイド部材間に前記ガイド部材
の傾斜面に沿って上下動自在に、かつ前記レールを中心
にして互いに対向して配置された垂直方向に延びる制動
面を有する一対のブレーキシュー;および前記ブレーキ
シューにそれぞれ取付けられ、非常時に前記各ブレーキ
シューを前記ガイド部材に沿って上方に引き上げ、それ
によって前記弾性部材の弾性力により前記各ガイド部材
を押圧して前記各ブレーキシューの前記制動面で前記レ
ールを挟持するるための引上げ手段;を具備し、前記ブ
レーキシューは、(a) ブレーキ本体と、(b) 前記本体の
制動面側にその面から突出するように埋設された突出部
が円柱状もしくは角を丸めた多角柱状をなす複数のブレ
ーキ片とを有し、かつ前記ブレーキ片は、窒化ケイ素、
炭化ケイ素およびサイアロンから選ばれるセラミック母
材に粒径10〜150μmの炭化物、窒化物および硼化
物から選ばれる少なくとも1種のセラミックス粒子を分
散した複合材料からなることを特徴とするものである。
おいて、複数の弾性部材を用い、これら弾性部材を前記
ガイド部材の外側表面にその上部側ほど高い弾性力を有
する弾性部材が位置するように配置してもよい。
は、かご;前記かごを昇降するための昇降手段;前記か
ごの底部に支持手段により取付けられた水平方向に拡口
自在なU字形をなす弾性部材;前記弾性部材の両端部内
面に互いに対向して取付けられ、対向面の下部が外側に
向けて傾斜した一対のガイド部材;前記ガイド部材の中
間に配置された垂直方向に延びる断面T字形のレール;
前記ガイド部材間に前記ガイド部材の傾斜面に沿って上
下動自在に、かつ前記レールを中心にして互いに対向し
て配置された垂直方向に延びる制動面を有する一対のブ
レーキシュー;および前記ブレーキシューにそれぞれ取
付けられ、前記昇降手段の破損により前記かごが落下し
た時に前記各ブレーキシューを前記ガイド部材に沿って
上方に引き上げ、それによって前記弾性部材の弾性力に
より前記各ガイド部材を押圧して前記各ブレーキシュー
の前記制動面で前記レールを挟持するるための引上げ手
段;を具備し、前記ブレーキシューは、(a) ブレーキ本
体と、(b) 前記本体の制動面側にその面から突出するよ
うに埋設された突出部が円柱状もしくは角を丸めた多角
柱状をなす複数のブレーキ片とを有し、かつ前記ブレー
キ片は、窒化ケイ素、炭化ケイ素およびサイアロンから
選ばれるセラミック母材に粒径10〜150μmの炭化
物、窒化物および硼化物から選ばれる少なくとも1種の
セラミックス粒子を分散した複合材料からなることを特
徴とするものである。
置は、水平方向に拡口自在なU字形をなす弾性部材;前
記弾性部材の両端部内面に互いに対向して取付けられ、
対向面の下部が外側に向けて傾斜した一対のガイド部
材;前記ガイド部材の中間に配置された垂直方向に延び
る断面T字形のレール;前記ガイド部材間に前記ガイド
部材の傾斜面に沿って上下動自在に、かつ前記レールを
中心にして互いに対向して配置された垂直方向に延びる
制動面を有する一対のブレーキシュー;および前記ブレ
ーキシューにそれぞれ取付けられ、非常時に前記各ブレ
ーキシューを前記ガイド部材に沿って上方に引き上げ、
それによって前記弾性部材の弾性力により前記各ガイド
部材を押圧して前記各ブレーキシューの前記制動面で前
記レールを挟持するための引上げ手段;を具備し、前記
弾性部材は、前記各ガイド部材をその上部側ほど大きな
力で押圧する弾性力を有することを特徴とするものであ
る。
エレベータは、かご;前記かごを昇降するための昇降手
段;前記かごの底部に支持手段により取付けられた水平
方向に拡口自在なU字形をなす弾性部材;前記弾性部材
の両端部内面に互いに対向して取付けられ、対向面の下
部が外側に向けて傾斜した一対のガイド部材;前記ガイ
ド部材の中間に配置された垂直方向に延びる断面T字形
のレール;前記ガイド部材間に前記ガイド部材の傾斜面
に沿って上下動自在に、かつ前記レールを中心にして互
いに対向して配置された垂直方向に延びる制動面を有す
る一対のブレーキシュー;および前記ブレーキシューに
それぞれ取付けられ、前記昇降手段の破損により前記か
ごが落下した時に前記各ブレーキシューを前記ガイド部
材に沿って上方に引き上げ、それによって前記弾性部材
の弾性力により前記各ブレーキシューの前記制動面で前
記レールを挟持するための引上げ手段であって;を具備
し、前記弾性部材は、前記各ガイド部材をその上部側ほ
ど大きな力で押圧する弾性力を有することを特徴とする
ものである。
を図1〜図4を参照して詳細に説明する。
を示す概略図、図2は図1のA矢視図、図3は図1の非
常停止装置を示す断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う
断面図である。
部にそれぞれ対向して取付けられている。昇降機(図示
せず)のロープ3は、前記かご2の上板に取付けられて
いる。一対のレール4は、前記一対の非常停止装置1が
配置された前記かご2の側面に沿ってその昇降方向(垂
直方向)にそれぞれ配置されている。
た係合部材5を有する調速機ロープ6は、階下のプーリ
ー7と屋上等に設置される調速機8の間に枢支されてい
る。第1レバー9は、前記係合部材5に係合されてい
る。先端が前記かご2の右側面側に位置する第2レバー
10は、前記第1レバー9に長尺レバー11を介して連
結されている。2本の引上げワイヤ12は、先端が前記
第1レバー9にそれぞれ取り付けられている。前記各引
上げワイヤ12の下端は、前記かご2の左底部に取り付
けられた前記非常停止装置1の後述するブレーキシュー
に取付けられている。2本の引上げワイヤ13は、先端
が前記第2レバー10にそれぞれ取り付けられている。
前記引上げワイヤ13の下端は、前記かご2の右底部に
取り付けられた前記非常停止装置1の後述するブレーキ
シューに取付けられている。把持部材14は、前記調速
機8の近傍に配置されている。
りそのロープ3が切断され、前記かご2が落下して前記
かご2と前記レバー9、10等を介して連結された前記
調速機ロープ6の下降速度が設定速度を越えたことを前
記調速機8で検出されると、この検出信号が前記把持部
材14に出力されてその把持部材14が作動して前記調
速機ロープ6を把持する。このように調速機ロープ6が
把持されると、その途中に取り付けられた前記係合部材
5と係合された第1、第2のレバー9、10によりそれ
らに取り付けられた引上げワイヤ12、13が引張ら
れ、後述する一対の非常停止装置1のブレーキシューを
上方に引き上げる。このような係合部材5を有する調速
機ロープ6、プーリー7、調速機8、第1、第2のレバ
ー9、10、長尺レバー11、引上げワイヤ12、13
および把持部材14により引上げ手段を構成している。
ように互いに対向する一対の支持板151 、152 によ
り固定された上部ストッパプレート16および下部スト
ッパプレート17を備える。前記上下のストッパプレー
ト16、17の前面中央部には、細長状の溝18、19
がそれぞれ切欠されている。前記溝18、19には、前
記T字形レール4の突状部がそれぞれ挿通される。前記
各支持板151 、152 側に位置する前記上部ストッパ
プレート16の両端下部には、切欠部201 、202 が
それぞれ形成されている。前記各支持板151 、152
側に位置する前記下部ストッパプレート17の両端上部
には、切欠部211 、212 がそれぞれ形成されてい
る。上下部が外側に直角に屈曲した2本のビーム2
21 、222 は、上端が前記かご2底面にそれぞれ連結
され、下端が前記上部ストッパプレート16上にそれぞ
れ連結されている。
231 、232 は、それらの上下端部が前記各支持板1
51 、152 および前記上下のストッパプレート16、
17で区画された空間内に互いに対向する面の下部が外
側に向けた傾斜して配置されている。前記各ガイド部材
231 、232 は、前記各支持板151 、152 側に位
置する上下端部に突起片241 、251 、242 、25
2 がそれぞれ形成されている。前記突起片241 、25
1 、242 、252 は、前記上下のストッパプレート1
6、17の前記切欠部201 、202 、211 、212
にそれぞれ係合されている。このような係合により、前
記各ガイド部材231 、232 は前記上部ストッパプレ
ート16の下面および前記下部ストッパプレート17の
上面に沿ってスライド自在に配置される。上面形状がU
字状をなし、拡口自在な両端部261 、262 を有する
弾性部材27は、前記両端部261 、262 付近の内面
が前記空間内に位置する前記各ガイド部材231 、23
2 の外側側面に当接するように挿入されている。このよ
うな弾性部材27の挿入により、前記両端部261、2
62 の弾性力が前記各ガイド部材231 、232 に加わ
り、それらガイド部材231 、232 を互いに近接させ
る力が働く。ただし、前記各ガイド部材231 、232
は互いに所定の間隔以上に近接するのを前記切欠部20
1 、202 、211 、212 の立上がり壁部で規制され
ている。なお、前記各ガイド部材231 、232 の配置
によりそれらの間に略逆V形の空間が形成される。
前記ガイド部材231 、232 間に互いに対向して配置
され、かつそれらの下部は前記下部ストッパプレート1
7上に載置されている。前記ブレーキシュー281 、2
82 は、垂直方向に延びる制動面を有する四角台形柱状
をなすブレーキ本体29と、この本体29の制動面側に
その制動面から突出するように埋設された複数の細長板
状のブレーキ片30とから構成されている。このような
ブレーキシュー281 、282 は、前記ガイド部材23
1 、232 の内側傾斜面に前記ブレーキ本体29の外側
傾斜面が接触して上下動自在に配置される。また、前記
各ブレーキシュー281 、282 の間には垂直方向に延
びる断面T字形の前記レール4の突状部が位置される。
前記引き上げワイヤ13は、前記ブレーキシュー2
81 、282 の前面下部にそれぞれ取着されている。
鉄等から作られる。
えば以下に説明する(1−1)〜(1−4)の構造を有
する。
(A)、(B)に示すように制動側の面を含む3つの側
面が垂直な四角台形状をなし、制動面側に長方形状の凹
状部31を有する金属からなるブレーキ本体29を備え
ている。複数、例えば6つの円柱状貫通穴32を有する
矩形状の金属製保持ブロック33は、前記本体29の凹
状部31内にシート状緩衝材である耐熱製繊維製シート
34を介して埋設されている。前記保持ブロック33
は、ネジ35により前記本体29に固定されている。複
数、例えば6個の円柱状のブレーキ片30は、前記保持
ブロック33の各貫通穴32内に耐熱性長繊維からなる
円筒体36を介してそれぞれ前記保持ブロック33表面
から突出するように挿入されている。前記各ブレーキ片
30は、接着剤により前記貫通穴32内に前記円筒体3
6と共に固定されている。格子状の溝は、前記各ブレー
キ片30の前面(制動面)に形成されている。
ロック33は、例えばステレンス、耐熱合金等の金属に
より形成されている。
化ケイ素およびサイアロンから選ばれるセラミック母材
に粒径10〜150μmの炭化チタン、炭化タングステ
ンのような炭化物、窒化チタンのような窒化物および硼
化チタンのような硼化物から選ばれる少なくとも1つの
セラミックス粒子を分散させた複合材料からなる。
の全体に分散させてもよいが、ブレーキ片の表面(制動
面)を含む表面層に分散させることが好ましい。このよ
うに前記セラミック母材に前記セラミックス粒子が分散
された表面層を有する複合材料からなるブレーキ片は、
表面(制動面)が高い摩擦係数を有すると共に、優れた
耐衝撃性を有する。ただし、前記セラミック粒子を前記
表面層に分散させる場合には、表面から全体厚さの30
%以内に亘る表層に分散させることが好ましい。表層の
厚さがブレーキ片全体の厚さの30%を越えると、減速
停止時における衝撃により破損される恐れがある。な
お、前記表層厚さの下限値については格子状溝の形成と
の関係で前記表層の厚さを前記格子状溝の深さより薄く
すると剥離し易くなるため、ブレーキ片全体の厚さの1
%にすることが好ましい。
体に分散させる場合には、前記セラミック母材に5〜3
0重量%の範囲にすることが好ましい。また、前記セラ
ミックス粒子を前記ブレーキ片の表層に分散させる場合
には、前記セラミック母材表層に5〜30重量%の範囲
にすることが好ましい。
散させるセラミックス粒子の平均粒径を規定したのは、
次のような理由によるものである。前記セラミックス粒
子の平均粒径を10μm未満にすると、摩擦係数の高い
ブレーキ片44を得ることが困難になる恐れがある。一
方、前記セラミックス粒子の平均粒径が150μmを越
えると前記セラミックス粒子の均一な分散が困難にな
り、ブレーキ片44の強度が低下する恐れがある。より
好ましい前記セラミックス粒子の平均粒径は、40〜8
0μmである。
素のようなセラミック母材にさらに炭化ケイ素繊維、タ
ングステン繊維、カーボン繊維などの耐熱性繊維や炭化
ケイ素ウィスカーなどの短繊維を複合化することを許容
する。
33からの突出高さは、0.5〜2mmにすることが好
ましい。前記各ブレーキ片30の突出高さを0.5mm
未満にすると、減速停止時におけるレールに対する制動
作用を十分に発揮することが困難になる。一方、前記各
ブレーキ片30の突出高さが2mmを越えると減速停止
時における衝撃により破損される恐れがある。
する最大長さ(L)の比(L/T)を0.5〜10にす
ることが好ましい。このようなブレーキ片30は、減速
停止時における衝撃による破損をより効果的に防ぐこと
が可能になる。
形成される格子状の溝は、0.1〜0.5mmの深さ、
0.5〜5mmのピッチで形成されることが好ましい。
格子状の溝の深さが0.1mm未満で、ピッチが5mm
を越えると、各ブレーキ片44の表面(制動面)に溝形
成による十分な摩擦係数の向上効果を付与することが困
難になる。一方、格子状の溝の深さが0.5mmを越
え、かつピッチを0.5mm未満にすると、各ブレーキ
片30の耐衝撃性が低下する恐れがある。
る耐熱性長繊維としては、例えば炭化ケイ素または炭素
の二次元繊維等を挙げることができる。。
(A)、(B)に示すように制動側の面を含む3つの側
面が垂直な四角台形状をなし、制動面側に長方形状の凹
状部31を有する金属からなるブレーキ本体29を備え
ている。矩形状の金属製保持ブロック33は、前記本体
29の凹状部31内に埋設されている。前記保持ブロッ
ク33は、複数、例えば6つの円柱状穴37を有し、か
つこれらの穴37底部の前記保持ブロック33部分には
後述するネジ部が貫通される小穴38が形成されてい
る。複数の金属製のねじ部40は、前記ブレーキ本体2
9に前記保持ブロック33の小穴38を通して螺着され
ている。これにより、前記保持ブロック33は前記ブレ
ーキ本体29に固定される。耐熱性長繊維からなる有底
円筒体39は、前記本体29の各円柱状穴38内にそれ
ぞれ挿入されている。複数、例えば6個の円柱状のブレ
ーキ片30は、前記保持ブロック33の各穴37内の前
記有底円筒体39に前記保持ブロック33表面から突出
するようにそれぞれ挿入されている。格子状の溝は、前
記各ブレーキ片30の前面(制動面)に形成されてい
る。
ック33は、前記(1−1)で説明したのと同様な金属
により形成されている。
で説明したのと同様な構成を有する。
33からの突出高さは、前記(1−1)で説明したのと
同様な理由により0.5〜2mmにすることが好まし
い。
形成される格子状の溝は、前記(1−1)で説明したの
と同様な理由により0.1〜0.5mmの深さ、0.5
〜5mmのピッチで形成されることが好ましい。
維としては、例えば炭化ケイ素長繊維等を挙げることが
できる。
(A)、(B)に示すように制動側の面を含む3つの側
面が垂直な四角台形状をなし、制動面側に長方形状の凹
状部31を有する金属からなるブレーキ本体29を備え
ている。矩形状の金属製保持ブロック33は、前記本体
29の凹状部31内に埋設されている。前記保持ブロッ
ク33は、ネジ35により前記本体29に固定されてい
る。前記保持ブロック33は、複数、例えば6つの円柱
状穴37を有し、かつこの穴37はその底部側で流路4
1を介して互いに連通されている。円板状の金属板42
は、前記保持ブロック33の円柱状穴37の中間付近に
接着剤により固定されている。液体、例えば油圧機用油
43は、前記金属板42を境にして制動面と反対側の前
記円柱状穴37および流路41内に収容されている。つ
まり、前記金属板42は前記油43を前記円柱状穴37
および流路41内に封じるために使用されている。複
数、例えば6個の円柱状のブレーキ片30は、前記保持
ブロック33の各穴37内に前記保持ブロック33表面
から突出するようにそれぞれ挿入され、かつ前記各ブレ
ーキ片30は接着剤により穴37内に固定されている。
格子状の溝は、前記各ブレーキ片30の前面(制動面)
に形成されている。
ック33は、前記(1−1)で説明したのと同様な金属
により形成されている。
で説明したのと同様な構成を有する。
33からの突出高さは、前記(1−1)で説明したのと
同様な理由により0.5〜2mmにすることが好まし
い。
形成される格子状の溝は、前記(1−1)で説明したの
と同様な理由により0.1〜0.5mmの深さ、0.5
〜5mmのピッチで形成されることが好ましい。
(A)、(B)に示すように制動側の面を含む3つの側
面が垂直な四角台形状をなし、制動面側に長方形状の凹
状部31を有する金属からなるブレーキ本体29を備え
ている。複数、例えば5つの円錐台形穴44を有する矩
形状の金属製保持ブロック33は、前記本体43の凹状
部31内に耐熱性長繊維シート34を介して埋設されて
いると共に、前記円錐台形穴44内に前記保持ブロック
33の裏面側から円錐台形状のブレーキ片30が耐熱性
長繊維からなる円錐台筒体45を介してそれぞれ挿入さ
れている。前記保持ブロック33は、ネジ35により前
記本体29に固定されている。このような保持ブロック
33の固定により円錐台形状の前記各ブレーキ片30
は、前記保持ブロック33表面から所望高さ突出され
る。格子状の溝は、前記各ブレーキ片30の前面(制動
面)に形成されている。
ック33は、前記(1−1)で説明したのと同様な金属
により形成されている。
で説明したのと同様な構成を有する。
33からの突出高さは、前記(1−1)で説明したのと
同様な理由により0.5〜2mmにすることが好まし
い。
形成される格子状の溝は、前記(1−1)で説明したの
と同様な理由により0.1〜0.5mmの深さ、0.5
〜5mmのピッチで形成されることが好ましい。
成する耐熱性長繊維としては、例えば炭化ケイ素長繊維
等を挙げることができる。
ーキシューにおいてブレーキ片として角を丸くした三角
柱、四角柱、五角柱、六角柱のような角柱状をなすもの
を用いてもよい。
て、ブレーキ片として角を丸くした三角錐、四角錐、五
角錐、六角錐のような角錐状をなすものを用いてもよ
い。
(1−4)のブレーキシューにおいて、緩衝材である耐
熱性長繊維を前記ブレーキ片のバック側のみ配置しても
よい。
において前述した図7に示すように金属製保持ブロック
内に液体を収容した構造にしてもよい。
レーキシューに用いるブレーキ片において前面(制動
面)に図9の(A)、(B)に示すようにピラミッド形
の突起部46を多数配列した構造、または図10の
(A)、(B)に示すようにかまぼこ形の突起部47を
レールとの摺動方向に対して直角になるように多数配列
した構造にしてもよい。また、前記(1−4)のブレー
キシューに用いるブレーキ片においても、前面(制動
面)にピラミッド形またはかまぼこ形の突起部を多数配
列した構造にしてもよい。
とが好ましい。前記突起部の高さが1mmを越えると、
この突起部を持つブレーキ片を有するブレーキシューを
減速停止時にレールと摺接した際に前記突起部が根元か
ら破損して脱落する恐れがある。より好ましい前記突起
部の高さは、0.2〜0.5mmである。
タに組み込まれた非常停止装置の作用を図11を参照し
て説明する。
は、図3、図4に示すように一対のブレーキシュー28
1 、282 の対向面はレール4の突状部に対して一定の
間隔をあけて位置している。このため、エレベータ非常
停止装置1によるかご2の減速停止作動が働かない。
すロープ3が切断されると、前記ロープ3により昇降さ
れるかご2が落下する、いわゆる非常時状態になる。前
記かご2の落下に伴ってそのかご2と前記レバー9、1
0等を介して連結された前記調速機ロープ6も下降す
る。この下降速度が設定速度を越えたことを調速機8で
検出されると、この検出信号が把持部材14に出力され
てその把持部材14が作動して前記調速機ロープ6を把
持する。このように調速機ロープ6が把持されると、そ
の途中に取り付けられた前記係合部材5と係合された第
1、第2のレバー9、10によりそれらに取り付けられ
た引上げワイヤ12、13が引張られる。引上げワイヤ
12、13が引張られると、図11に示すように一対の
非常停止装置1における一対のブレーキシュー281 、
282 がU字形の弾性部材27の両端部261 、262
の互いに近接しようとする弾性力に抗してガイド部材2
31、232 の傾斜面に沿って上方に引き上げられる。
前記ブレーキシュー281 、282 が引き上げられる
と、それらの対向距離が狭められて対向面(制動面)が
レール4の突状部に接触すると共に前記弾性部材27の
反作用としての弾性力によりそれらの制動面が前記レー
ル4の突状部を挟持する力が働く。前記ブレーキシュー
281 、282 の制動面側には、複数のブレーキ片30
がそれぞれその制動面から突出して形成されているた
め、前記ブレーキシュー281 、282 による前記レー
ル4の突状部の挟持により、ブレーキ片30と前記レー
ル4の突状部の間に摩擦力が働き、落下する前記かご2
が減速停止される。
かご2の減速停止過程において、レールと摺接するブレ
ーキシュー281 、282 は前記(1−1)で説明した
図5に示すように窒化ケイ素、炭化ケイ素およびサイア
ロンから選ばれるセラミック母材に粒径10〜150μ
mの炭化物、窒化物および硼化物から選ばれる少なくと
も1つのセラミックス粒子を分散した複合材料からなる
複数の円柱状のブレーキ片30をブレーキ本体29の制
動面側にそれぞれ金属製保持ブロック33を介してその
保持ブロック33表面から突出するように固定した構成
になっている。このような構成のブレーキ片30は、1
000℃を越える耐熱性を有すると共に、その突出面に
おいておよび高速・高応力下でも安定した高い摩擦係数
を示し、さらに減速停止時における衝撃による破損を防
止できる。このため、減速停止時におけるレールに対す
る制動作用を十分に発揮することができる。
のようなセラミック母材に炭化チタンのような硬質のセ
ラミックス粒子を分散させた複合材料から構成にするこ
とによって、レールの突起との摺動において、1000
℃を越える耐熱性および高速・高応力下でも安定した高
い摩擦係数を発現できる。特に、表層(例えば表面から
全体厚さの30%以内に亘る表層)に前記セラミックス
粒子が分散された複合材料からなるブレーキ片は、表面
(制動面)が高い摩擦係数を有すると共に、優れた耐衝
撃性を有する。また、前記複数のブレーキ片30は円柱
形状を有すると共に、それぞれ独立して前記保持ブロッ
ク33で本体29に固定されているため、衝撃による応
力集中を緩和して割れ等の破損を抑制できると共に、割
れが発生しても個々のブレーキ片30で留めることがで
きる。その結果、前記(1−1)のブレーキシュー28
1 、282 を備えたエレベータ非常停止装置1は前記複
数のブレーキ片30による高い摩擦係数と割れ難い性質
により昇降機のトラブル等によりそのロープ3が切断さ
れる非常時において、落下するかご2を確実に減速停止
させることができる。
側および周囲に炭化ケイ素の二次元繊維のような耐熱性
長繊維のシート34および円筒体36を配置することに
よって、減速停止時における前記ブレーキ片30への衝
撃を前記シート34および円筒体36で吸収できるた
め、前記ブレーキ片30の破損をより確実に防止でき
る。その結果、このようなブレーキシュー281 、28
2 を備えたエレベータ非常停止装置1は昇降機のトラブ
ル等によりそのロープ3が切断される非常時において、
落下するかご2をより確実に減速停止させることができ
る。
に0.1〜0.5mmの深さ、0.5〜5mmのピッチ
で格子状の溝を形成したり、突起部を形成することによ
って、摩擦係数をより高めることができると共に摩耗に
より生じた残渣の排出および熱の放出を効果的に行うこ
とができる。その結果、このようなブレーキシュー28
1 、282 を備えたエレベータ非常停止装置1は昇降機
のトラブル等によりそのロープ3が切断される非常時に
おいて、落下するかご2をより確実に減速停止させるこ
とができる。
すブレーキシュー281 (282 )は、前述したのと同
様な効果を有するほか、ブレーキ片30を耐熱性長繊維
からなる有底円筒体39に固定することが可能である。
示す構造のブレーキシュー281 (282 )は金属製保
持ブロック33に複数の円柱状穴37およびこれらを連
通する流路41内に例えば油圧機用油のような液体43
を前記各円柱状穴37内の中間付近に配置した金属板4
2でそれぞれ封じ、前記円柱状穴37内にブレーキ片3
0をそれぞれ接着剤を介して固定する構造を有する。こ
のため、減速停止時の前記ブレーキ片30と前記レール
4の突状部との摺接において、ある個所のブレーキ片3
0に加えられた圧力は前記液体43を通して別のブレー
キ片30を前記レール4の突状部に向けて押圧する作用
が働く。つまり、前記保持ブロック33に配置された全
てのブレーキ片30を前記レール4の突状部に均一に摺
接させることが可能になる。その結果、複数のブレーキ
片30の全てを前記レール4の突状部に対して制動作用
を働かせることができる。したがって、複数の前記ブレ
ーキ片30を有するブレーキシュー281 (282 )を
備えたエレベータ非常停止装置1は昇降機のトラブル等
によりそのロープ3が切断される非常時において、落下
するかご2をより一層確実に減速停止させることができ
る。
示す構造のブレーキシュー281 (282 )は前記(1
−1)のブレーキシュー281 (282 )と同様な効果
を有するほか、複数の円錐台形状のブレーキ片30を円
錐台形穴44を有する長方形状の金属製保持ブロック3
3を用いて本体29に固定することによって、衝撃等に
よる前記各ブレーキ片30の飛び出しを確実に防ぐこと
が可能になる。
1)〜(1−3)は、高い摩擦係数と強靭性を有するた
め、前記ブレーキシューを押圧する弾性体の弾性力を小
さくしても従来のブレーキシューと同等の制動特性を発
揮できる。その結果、前記弾性体を小型化できるため、
エレベータ非常停止装置のコストを低減できる。
の高速度で昇降するかごを非常停止させる場合には、従
来のブレーキシューではレールに対する摩擦係数が小さ
い。このため、非常停止装置に組み込まれる弾性体は前
述したU字形の板バネに比べて弾性力の大きいコイル状
の弾性体を用いる必要がある。前記コイル状の弾性体
は、板バネに比べて大形で重量が大きい。その結果、非
常停止装置は前記コイル状の弾性体により重量が増大す
るのみならず、前記弾性体が取り付けられたかごを支持
して昇降するロープの重量も増大する。したがって、前
述したコイル状の弾性体が備えた非常停止装置が組み込
まれたエレベータは、稼働時の消費電力が増大する。
のブレーキシューは1250m/minの高速度で昇降
するかごを非常停止させる際のレールに対する摩擦係数
が大きい。このため、非常停止装置に前記ブレーキシュ
ーに対する弾性力が比較的小さく、軽量のU字形の板バ
ネからなる弾性体を組み込むことができる。その結果、
弾性体を軽量化できると共に、この弾性体が取り付けら
れたかごを支持して昇降するロープも軽量化できる。し
たがって、前述したU字形の弾性体が備えた非常停止装
置が組み込まれた本発明に係わるエレベータは、稼働時
の消費電力を著しく低減することができる。
組み込まれる別の非常停止装置を図12、図13を参照
して詳細に説明する。なお、前述した図3と同様な部材
は同符号を付して説明を省略する。
支持板151 、152 および上下のストッパプレート1
6、17で区画された空間内に両端部721 、722 付
近の内面が各ガイド部材231 、232 の外側側面に当
接するように挿入された弾性部材73を備えている。前
記弾性部材73は、図13に示すように上面形状がU字
状をなし、前記両端部721 、722 の下部が外側に拡
口してそれら両端部721 、722 の弾性力が上部側ほ
ど大きくなる構造を有する。垂直方向に延びる制動面を
有する四角台形柱状をなす一対のブレーキシュー7
41 、742 は、前記ガイド部材231 、232 間に互
いに対向して配置され、かつそれらの下部は前記下部ス
トッパプレート17上に載置されている。
いに対向する制動面側に制動作用を有する材料を配置し
た構造のものであればいかなるものでもよいが、特に前
述した(1−1)〜(1−4)の構造を有することが好
ましい。
タに組み込まれた非常停止装置の作用を前述した図1
2、図13および図14を参照して説明する。
は、図12に示すように一対のブレーキシュー741 、
742 の対向面はレール4の突状部に対して一定の間隔
をあけて位置している。このため、エレベータ非常停止
装置によるかご2の減速停止作動が働かない。
すロープ3が切断されると、前記ロープ3により昇降さ
れるかご2が落下する、いわゆる非常時状態になる。前
記かご2の落下に伴ってそのかご2と前記レバー9、1
0等を介して連結された前記調速機ロープ6も下降す
る。この下降速度が設定速度を越えたことを調速機8で
検出されると、この検出信号が把持部材14に出力され
てその把持部材14が作動して前記調速機ロープ6を把
持する。このように調速機ロープ6が把持されると、そ
の途中に取り付けられた前記係合部材5と係合された第
1、第2のレバー9、10によりそれらに取り付けられ
た引上げワイヤ12、13が引張られる。
と、図14に示すように一対の非常停止装置71におけ
る一対のブレーキシュー741 、742 がU字形の弾性
部材73の両端部721 、722 による互いに近接しよ
うとする弾性力に抗してガイド部材231 、232 の傾
斜面に沿って上方に引き上げられる。前記ブレーキシュ
ー741 、742 が引き上げられると、それらの対向距
離が狭められて対向面(制動面)がレール4の突状部に
接触すると共に前記弾性部材73の反作用としての弾性
力が加わる前記ガイド部材231 、232 によりそれら
の制動面が前記レール4の突状部を挟持する力が働く。
この時、弾性部材による前記ガイド部材231 、232
への弾性力が均一であると、前記ブレーキシュー7
41 、742の引上げに際してのレール4へのモーメン
ト力がその下方に局所的に働く恐れがある。このため、
実際にレール4への摺動に寄与する前記ブレーキシュー
741、742 の面積が減少する恐れがある。
すように上面形状がU字状をなし、前記両端部721 、
722 の下部が外側に拡口してそれら両端部721 、7
22の弾性力が上部側ほど大きくなる構造を有する弾性
部材73を用いることによって、前記ブレーキシュー7
41 、742 の引上げに際して前記各ガイド部材2
31 、232 による前記ブレーキシュー741 、742
への押圧力をその上部側ほど大きくできる。このため、
前記ブレーキシュー741 、742 のレール4へのモー
メント力がそれらの下部に集中するのを緩和して前記ブ
レーキシュー741、742 の制動面全体をレール4に
摺接することが可能になる。その結果、前記ブレーキシ
ュー741 、742 の制動面全体で前記レール4の突状
部の挟持できるため、前記ブレーキシュー741 、74
2 と前記レール4の突状部の間に大きな摩擦力が働き、
落下する前記かご2を減速停止できる。
力が上部側ほど大きくなる構造を有する弾性部材73を
非常停止装置71に組み込むことによって、ブレーキシ
ュー741 、742 とレール4の突状部との摺動面積を
増加できるため、摩擦力の向上や従来と同等の摺動特性
を実現する場合には弾性部材の小型化等を図ることが可
能になる。
力で押圧する弾性力を有する弾性部材を組み込んだ非常
停止装置は、前述した図12に示す構造に限らず、ガイ
ド部材の外側側面に複数の弾性部材をその外側側面の上
部側ほど大きな弾性力付与するように配置してもよい。
例えば、図15に示すように上面形状がU字状をなし、
拡口自在な両端部751 、752 を有する第1弾性部材
76を一対の支持板151 、152 および上下のストッ
パプレート16、17で区画された空間内に前記両端部
751 、752 付近の内面が2つのガイド部材231 、
232 の外側側面の下部側に当接するように挿入し、ま
た上面形状がU字状をなし、拡口自在な両端部771 、
772 を有し、前記第1弾性部材76より弾性力の大き
な第2弾性部材78を前記両端部771 、772 付近の
内面が前記各ガイド部材231 、232 の外側側面の上
部側に当接するように挿入して非常停止装置81を構成
してもよい。
ば、前記各ガイド部材231 、232 の外側側面の下部
側に第1弾性部材76を配置し、かつ前記各ガイド部材
231 、232 の外側側面の上部側に前記第1弾性部材
76より弾性力の大きな第2弾性部材78を配置し、そ
れら弾性部材76、78で押圧することによって、ブレ
ーキシュー741 、742 の引上げに際して前記各ガイ
ド部材231 、232による前記ブレーキシュー7
41 、742 への押圧力をその上部側ほど大きくでき
る。このため、前述した図12の非常停止装置71と同
様、前記ブレーキシュー741 、742 のレール4への
モーメント力がそれらの下部に集中するのを緩和して前
記ブレーキシュー741 、742 の制動面全体をレール
4に摺接することが可能になり、前記ブレーキシュー7
41 、742 と前記レール4の突状部の間に大きな摩擦
力が作用させることができる。
する。
後の実施例で用いた試験部材を示す正面図、図16の
(B)は同図(A)のB−B線に沿う断面図、図17の
(A)は、以後の実施例で用いた別の試験部材を示す正
面図、図17の(B)は同図(A)のB−B線に沿う断
面図、図18の(A)は、以後の実施例で用いたさらに
別の試験部材を示す正面図、図18の(B)は同図
(A)のB−B線に沿う断面図である。
0重量部と焼結助材としてY2 O35重量部およびMg
Al2 O4 5重量部に平均粒径50μmのTiC粒子、
TiN粒子、WC粒子、B4 C粒子およびTiB2 粒子
をそれぞれ15wt%、10wt%、10wt%、10
wt%および15wt%添加し、これらの混合物を窒素
雰囲気中、30MPaの圧力でそれぞれホットプレスす
ることにより5種の焼結体を製造した。つづいて、これ
らの焼結体を機械加工することにより摺動面側の径が1
5mm、底部側の径が17mm、厚さが4.5mmの円
錐台形状をなすブレーキ片を作製した。図16の
(A)、(B)に示すようにブレーキ片91をステンレ
スからなる正方形柱状の保持ブロック92の円錐台形状
の貫通穴93に挿入し、これらをステンレスからなる正
方形柱状の支持体94に前記ブレーキ片91の底面が前
記支持体94に当接するように配置し、前記保持ブロッ
ク92の4隅からネジ95を前記支持体94に螺着する
ことにより前記ブレーキ片91をその摺動面(制動面)
側が前記保持ブロック92表面から500μm突出する
ように固定した。このような試験部材を次のような手順
により慣性摩擦試験を行った。
400材を円板状の相手部材を用意し、この相手部材の
両側に2つの前記試験部材をそのブレーキ片が前記相手
部材の円形面に対向するように配置し、回転する相手部
材を前記各試験部材で挟み付け、同時に前記相手部材の
回転を減速させ、停止に至までの押付け圧力、摩擦力、
回転数を測定し、前記摺動片の摩擦係数を調べた。実験
条件は、1250m/minのエレベータ非常停止装置
の動作条件をもとに設定した。この操作を3回繰り返
し、1回目と3回目の前記試験部材(特にブレーキ片)
の状態を観察した。その結果を下記表1に示す。
に前述したブレーキ片91をステンレスからなる正方形
柱状の保持ブロック92の円錐台形状の貫通穴93に炭
化ケイ素長繊維クロスからなる円錐台筒状体(緩衝材)
96を介して挿入し、これらをステンレスからなる正方
形柱状の支持体94に前記ブレーキ片91の底面が前記
支持体94に当接するように炭化ケイ素長繊維クロスか
らなるシート(緩衝材)97を介して配置し、前記保持
ブロック92の4隅からネジ95を前記シート97を貫
通して前記支持体94に螺着することにより前記ブレー
キ片91をその摺動面(制動面)側が前記保持ブロック
92表面から500μm突出するように固定した。この
ような試験部材を用いて前述したのと同様な慣性摩擦試
験を行い、前記摺動片の摩擦係数および1回目と3回目
の前記試験部材(特にブレーキ片)の状態を観察した。
その結果を下記表1に併記する。
うに前述した焼結体からなり、摺動面に0.2mmの深
さ、1.0mmのピッチの格子状溝を有するブレーキ片
91を用いた以外、前述した図17の(A)、(B)と
同様な構造の試験部材を組み立てた。このような試験部
材を用いて前述したのと同様な慣性摩擦試験を行い、前
記摺動片の摩擦係数および1回目と3回目の前記試験部
材(特にブレーキ片)の状態を観察した。その結果を下
記表1に併記する。
4 )の粉末90重量部と焼結助材としてY2 O35重量
部およびMgAl2 O4 5重量部からなる混合物を窒素
雰囲気中、30MPaの圧力でそれぞれホットプレスす
ることにより焼結体を製造した。つづいて、この焼結体
を機械加工することにより前記実施例1と同様な寸法の
円錐台形状をなすブレーキ片を作製した。このブレーキ
片を用いて前述した図17の(A)、(B)と同様な構
造の試験部材を組み立てた。このような試験部材を用い
て前述したのと同様な慣性摩擦試験を行い、前記ブレー
キ片の摩擦係数および1回目と3回目の前記試験部材
(特にブレーキ片)の状態を観察した。その結果を下記
表1に併記する。なお、表1のクラック発生小とはブレ
ーキ片の表面のみにクラックが発生した状態を、クラッ
ク発生大とは表面から深さ方向全体にクラック発生した
状態を、それぞれ意味する。
5の試験部材のブレーキ片は、比較例1の同ブレーキ片
に比べて高い摩擦係数を有する。
験部材のブレーキ片はいずれも1回目の慣性摩擦試験に
おいて割れが発生しないことがわかる。
6、8、9、11、12、14、15の試験部材のブレ
ーキ片は3回目の慣性摩擦試験において割れ発生が全く
認められず、高い制動作用することがわかる。また、実
施例3、6、9、12、15における摺動面に格子状溝
が形成されたブレーキ片は、より高い摩擦係数を有する
ことがわかる。
子、B4 C粒子およびTiB2 粒子をそれぞれ15wt
%、10wt%、10wt%、10wt%および15w
t%含むSi3 N4 の焼結体からなるブレーキ片を有す
る前述した図5〜図8に示すブレーキシューをそれぞれ
製作し、これらブレーキシューを前述した図1〜図4に
示すエレベータ非常停止装置に組み込み、昇降機のロー
プを切断してかごを1250m/minの速度で落下さ
せた時の非常停止状況を実験した。その結果、いずれの
エレベータ非常停止装置においても一対のブレーキシュ
ーとレールとの摩擦により落下後30m以内にかごを減
速停止させることができた。
(Si3 N4 )の粉末90重量部、焼結助材としてY2
O35重量部およびMgAl2 O4 5重量部からなる原
料粉末と、この原料粉末に平均粒径50μmのTiC粒
子、TiN粒子、WC粒子、B4 C粒子およびTiB2
粒子をそれぞれ所定量添加して混合粉末を調製した。つ
づいて、ホットプレス機に前記各混合粉末が表層に、前
記原料粉末が内部に配置されるように充填した後、窒素
雰囲気中、30MPaの圧力でそれぞれホットプレスす
ることにより5種の焼結体を製造した。ひきつづき、こ
れらの焼結体を機械加工することにより摺動面側の径が
15mm、底部側の径が17mm、厚さが4.5mmの
円錐台形状をなし、前記摺動面から深さ0.5mm(全
体厚さの約11%)に亘って前記TiC粒子、TiN粒
子、WC粒子、B4 C粒子およびTiB2 粒子がそれぞ
れ10〜15重量%分散された5種のブレーキ片を作製
した。次いで、これらのブレーキ片を用いて前述した図
16の(A)、(B)に示す試験部材を組み立てた。こ
のような試験部材を用いて実施例1と同様な慣性摩擦試
験を行い、前記ブレーキ片の摩擦係数および1回目と3
回目の前記試験部材(特にブレーキ片)の状態を観察し
た。その結果を下記表2に示す。
径が17mm、厚さが4.5mmの円錐台形状をなし、
前記摺動面から深さ0.5mm(全体厚さの約11%)
に亘って前記TiC粒子、TiN粒子、WC粒子、B4
C粒子およびTiB2 粒子がそれぞれ10〜15重量%
分散され、かつ摺動面に0.2mmの深さ、1.5mm
のピッチの格子状溝を有する5種のブレーキ片を用いて
前述した図18の(A)、(B)に示す試験部材を組み
立てた。このような試験部材を用いて前述したのと同様
な慣性摩擦試験を行い、前記ブレーキ片の摩擦係数およ
び1回目と3回目の前記試験部材(特にブレーキ片)の
状態を観察した。その結果を下記表2に併記する。
片の表面のみにクラックが発生した状態を、クラック発
生大とは表面から深さ方向全体にクラック発生した状態
を、それぞれ意味する。
18、20、23、24の試験部材のブレーキ片は、複
合粒子(セラミックス粒子)が同じで、それを全体に分
散させた前述した実施例1、4、7、10、13のブレ
ーキ片と同等の高い摩擦係数を有する。しかも、緩衝材
を使用しないブレーキ片において、実施例1、4、7、
10、13のブレーキ片が3回目の慣性摩擦試験におい
てクラックが深さ方向全体に発生するのに対し、実施例
16、18、20、22、24の試験部材のブレーキ片
は3回目の慣性摩擦試験においてクラックが表面のみ発
生するに止まることがわかった。これは、実施例16、
18、20、22、24の試験部材のブレーキ片におい
て高い摩擦係数を付与する必要がある表層のみにTiC
粒子のような複合粒子を分散させ、前記複合粒子が分散
されないSi3 N4 からなるブレーキ片部分で耐衝撃性
が高められたためである。
つ摺動面に格子状溝が形成されたブレーキ片を備える実
施例17、19、21、23、25の試験部材では3回
目の慣性摩擦試験においても前記ブレーキ片に割れ発生
が全く認められず、かつブレーキ片自体に高い摩擦係数
が付与され、高い制動作用することがわかる。
て用いて摺動面から深さ0.5mmに亘って前記TiC
粒子、TiN粒子、WC粒子、B4 C粒子およびTiB
2 粒子がそれぞれ10〜15重量%分散されたブレーキ
片と、このようなセラミックス粒子の分散状態で、前述
した格子状溝を摺動面に形成したブレーキ片とを有する
前述した図5〜図8に示すブレーキシューをそれぞれ製
作し、これらのブレーキシューを前述した図1〜図4に
示すエレベータ非常停止装置に組み込み、昇降機のロー
プを切断してかごを1250m/minの速度で落下さ
せた時の非常停止状況を実験した。その結果、いずれの
エレベータ非常停止装置においても一対のブレーキシュ
ーとレールとの摩擦により落下後30m以内にかごを減
速停止させることができた。
(Si3 N4 )の粉末90重量部、焼結助材としてY2
O35重量部およびMgAl2 O4 5重量部からなる原
料粉末と、この原料粉末に平均粒径50μmのTiC粒
子、TiN粒子、WC粒子、B4 C粒子およびTiB2
粒子をそれぞれ所定量添加して混合粉末を調製した。つ
づいて、ホットプレス機に前記各混合粉末が表層に、前
記原料粉末が内部に配置されるように充填した後、窒素
雰囲気中、30MPaの圧力でそれぞれホットプレスす
ることにより5種の焼結体を製造した。ひきつづき、こ
れらの焼結体を機械加工することにより摺動面側の径が
15mm、底部側の径が17mm、厚さが4.5mmの
円錐台形状をなし、前記摺動面から深さ0.225mm
(全体の厚さの5%)および1.26mm(全体の厚さ
の28%)に亘って前記TiC粒子、TiN粒子、WC
粒子、B4 C粒子およびTiB2 粒子がそれぞれ10〜
15重量%分散され、かつ摺動面に0.2mmの深さ、
1.5mmのピッチの格子状溝を有する10種のセラミ
ックスブレーキ片を用いて前述した図18の(A)、
(B)に示す試験部材を組み立てた。このような試験部
材を用いて前述したのと同様な慣性摩擦試験を行い、前
記ブレーキ片の摩擦係数および1回目と3回目の前記試
験部材(特にブレーキ片)の状態を観察した。その結果
を下記表3に併記する。なお、下記表3中には前述した
実施例17、19、21、23、25の結果も併記す
る。
片の表面のみにクラックが発生した状態を意味する。
い、かつ摺動面に格子状溝が形成されたブレーキ片を備
え、全体厚さの28%の厚さを有する表層のみにTiC
粒子のような複合粒子を分散させる実施例27、29、
31、33、35の試験部材では3回目の慣性摩擦試験
においてクラックが表面のみ発生するに止まることがわ
かる。
溝が形成されたブレーキ片を備え、全体厚さの約11%
および5%の厚さを有する表層のみにTiC粒子、Ti
N粒子、WC粒子、B4 C粒子、TiB2 粒子のような
複合粒子を分散させる実施例17、26、19、28、
21、30、23、32、25、34の試験部材では3
回目の慣性摩擦試験においても前記ブレーキ片に割れ発
生が全く認められず、かつブレーキ片自体に高い摩擦係
数が付与され、高い制動作用することがわかる。
て用いて摺動面から深さ0.225mm(全体の厚さの
5%の厚さ)に亘って前記TiC粒子、TiN粒子、W
C粒子、B4 C粒子およびTiB2 粒子がそれぞれ10
〜15重量%分散され、かつ前述した格子状溝を摺動面
に形成したブレーキ片を有する前述した図5〜図8に示
すブレーキシューをそれぞれ製作し、これらのブレーキ
シューを前述した図1〜図4に示すエレベータ非常停止
装置に組み込み、昇降機のロープを切断してかごを12
50m/minの速度で落下させた時の非常停止状況を
実験した。その結果、いずれのエレベータ非常停止装置
においても一対のブレーキシューとレールとの摩擦によ
り落下後30m以内にかごを減速停止させることができ
た。
重量%およびMgAl2 O4 5重量%を含む窒化ケイ素
粉末を窒素雰囲気中、1700℃でプレス圧300kg
/cm2 の条件で1時間ホットプレスを行って板状物と
した後、ピラミッド形の突起部が規則的に配列するよう
にNC加工を行なうことにより前述した図9の(A)、
(B)に示す構造のブレーキ片を作製した。
重量%およびMgAl2 O4 5重量%を含む窒化ケイ素
粉末を窒素雰囲気中、1700℃でプレス圧300kg
/cm2 の条件で1時間ホットプレスを行って板状物と
した後、互いに平行するかまぼこ形の突起部が規則的に
配列するようにNC加工を行なうことにより前述した図
10の(A)、(B)に示す構造のブレーキ片を作製し
た。
レールとの摺接による慣性摩擦試験を行った。すなわ
ち、各ブレーキ片を先端面に前記突起部が位置するよう
にピン状試験片(TP1 )を加工した。また、レール材
であるSS400材を円板状の試験片(TP2 )に加工
した。実験は、回転する試験片TP2 の円形面に試験片
TP1 の先端を押し付け、同時にTP2 の回転を減速さ
せ、停止に至までの押付け圧力、摩擦力、回転数を測定
し、摩擦開始時から停止に至までの摩擦係数の変化およ
びピン状試験片の試験後の相対摩耗量を調べた。その結
果を図19、図20に示す。なお、図19、図20には
比較例2としてFC250からなる鋼材から加工したピ
ン状試験片(TP1 )を用いて、同様な摩擦開始時から
停止に至までの摩擦係数の変化およびピン状試験片の試
験後の相対摩耗量をそれぞれ併記する。
7のブレーキ片は、比較例2のブレーキ材料に比べて摩
擦直後から高い摩擦係数を示し、しかも実験開始から停
止時かけてさらに安定することがわかる。また、図20
から明らかなように実施例36、37のブレーキ片は、
相対摩耗量においても比較例2のブレーキ材料に比べて
優れた特性を示すことがわかる。
有する前述した図5〜図8に示すブレーキシューをそれ
ぞれ製作し、これらのブレーキシューを前述した図1〜
図4に示すエレベータ非常停止装置に組み込み、昇降機
のロープを切断してかごを1250m/minの速度で
落下させた時の非常停止状況を実験した。その結果、い
ずれのエレベータ非常停止装置においても一対のブレー
キシューとレールとの摩擦により落下後30m以内にか
ごを減速停止させることができた。
7、10、13のブレーキ片を有する前述した図5に示
す一対のブレーキシュ−をそれぞれ作製し、これらを前
述した図12に示すエレベータ非常停止装置71に組み
込んだエレベータにおいて、昇降機のロープを切断して
かごを1250m/minの速度で落下させた時の非常
停止状況を実験した。その結果、いずれのエレベータの
一対のブレーキシューとレールとの摩擦により落下後3
0m以内でかごが減速停止された。このような非常停止
を行った後に、前記非常停止装置からブレーキシューを
取り出し、そのブレーキ片を観察した。その結果、いず
れのブレーキ片もその上下部全体がレールの突状部に接
触した痕跡を有していた。
9、12、15のブレーキ片を有する前述した図5に示
す一対のブレーキシュ−をそれぞれ作製し、これらを前
述した図15に示すエレベータ非常停止装置81に組み
込んだエレベータにおいて、昇降機のロープを切断して
かごを1250m/minの速度で落下させた時の非常
停止状況を実験した。その結果、いずれのエレベータの
一対のブレーキシューとレールとの摩擦により落下後3
0m以内でかごが減速停止された。このような非常停止
を行った後に、前記非常停止装置からブレーキシューを
取り出して制動面の状態を観察した。その結果、いずれ
のブレーキシューも突出した複数のブレーキ片全てがレ
ールの突状部に接触した痕跡を有していた。
000℃を越える耐熱性および高速・高応力下でも安定
した高い摩擦係数および優れた耐衝撃性を有し、かつ安
定した制動特性を有するエレベータ非常停止装置用ブレ
ーキシューを提供できる。
るかごの落下に際し、レールとの焼付け等を生じること
なく安定した制動特性を有し、前記かごを確実に減速停
止させることが可能で、かつ小型のエレベータ非常停止
装置を提供できる。
よるかごの落下に際し、レールとの焼付け等を生じるこ
となく、前記かごを確実に減速停止させることが可能な
非常停止機能を有するエレベータを提供できる。
タを示す概略図。
を示す図。
ューを示す図。
ューを示す図。
ーキシューを示す図。
組み込まれるブレーキ片を示す図。
に組み込まれる別のブレーキ片を示す図。
ける非常運転時の状態を示す図。
を示す断面図。
れる弾性部材を示す斜視図。
停止装置における非常運転時の状態を示す図。
止装置を示す断面図。
図。
ブレーキ片用複合材料の摩擦開始から停止に至るまでの
摩擦係数の変化を示す特性図。
ブレーキ片用複合材料からなるピン状試験片の試験後の
相対摩耗量を示す特性図。
Claims (13)
- 【請求項1】 ブレーキ本体;および前記本体の制動面
側にその面から突出するように埋設された突出部が円柱
状もしくは角を丸めた多角柱状をなす複数のブレーキ
片;を具備し、 前記ブレーキ片は、窒化ケイ素、炭化ケイ素およびサイ
アロンから選ばれるセラミック母材に粒径10〜150
μmの炭化物、窒化物および硼化物から選ばれる少なく
とも1種のセラミックス粒子を分散した複合材料からな
ることを特徴とするするエレベータ非常停止装置用ブレ
ーキシュー。 - 【請求項2】 前記ブレーキ片は、表面から全体厚さの
30%以内に亘る表層に前記セラミックス粒子が分散さ
れていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ非
常停止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項3】 前記ブレーキ片は、その突出表面に深さ
0.1〜0.5mmの溝が0.5〜5mmのピッチで格
子状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
エレベータ非常停止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項4】 前記ブレーキ片は、その突出表面に複数
の突起部が形成されていることを特徴とする請求項1記
載のエレベータ非常停止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項5】 少なくとも前記ブレーキ本体と複数の前
記ブレーキ片の間には、さらにシート状緩衝材が配置さ
れることを特徴とする請求項1記載のエレベータ非常停
止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項6】 前記ブレーキ本体と複数の前記ブレーキ
片の間には、さらに液体が封入されることを特徴とする
請求項1記載のエレベータ非常停止装置用ブレーキシュ
ー。 - 【請求項7】 前記ブレーキ本体の制動面側には、複数
の前記ブレーキ片を保持するための金属製保持部材が埋
設されていることを特徴とする請求項1記載のエレベー
タ非常停止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項8】 前記金属製保持部材は、円錐台形もしく
は角を丸めた多角錐台形をなす複数の貫通穴を有し、か
つ前記ブレーキ片は円錐台形状もしくは角を丸めた多角
錐台形状をなし、前記各ブレーキ片が前記貫通穴にその
背面側からそれぞれ挿入された前記保持部材は前記本体
の制動面側に埋設されていることを特徴とする請求項7
記載のエレベータ非常停止装置用ブレーキシュー。 - 【請求項9】 水平方向に拡口自在なU字形をなす弾性
部材;前記弾性部材の両端部内面に互いに対向して取付
けられ、対向面の下部が外側に向けて傾斜した一対のガ
イド部材;前記ガイド部材の中間に配置された垂直方向
に延びる断面T字形のレール;前記ガイド部材間に前記
ガイド部材の傾斜面に沿って上下動自在に、かつ前記レ
ールを中心にして互いに対向して配置された垂直方向に
延びる制動面を有する一対のブレーキシュー;および前
記ブレーキシューにそれぞれ取付けられ、非常時に前記
各ブレーキシューを前記ガイド部材に沿って上方に引き
上げ、それによって前記弾性部材の弾性力により前記各
ガイド部材を押圧して前記各ブレーキシューの前記制動
面で前記レールを挟持するるための引上げ手段;を具備
し、 前記ブレーキシューは、(a) ブレーキ本体と、(b) 前記
本体の制動面側にその面から突出するように埋設された
突出部が円柱状もしくは角を丸めた多角柱状をなす複数
のブレーキ片とを有し、かつ前記ブレーキ片は、窒化ケ
イ素、炭化ケイ素およびサイアロンから選ばれるセラミ
ック母材に粒径10〜150μmの炭化物、窒化物およ
び硼化物から選ばれる少なくとも1種のセラミックス粒
子を分散した複合材料からなることを特徴とするエレベ
ータ非常停止装置。 - 【請求項10】 かご;前記かごを昇降するための昇降
手段;前記かごの底部に支持手段により取付けられた水
平方向に拡口自在なU字形をなす弾性部材;前記弾性部
材の両端部内面に互いに対向して取付けられ、対向面の
下部が外側に向けて傾斜した一対のガイド部材;前記ガ
イド部材の中間に配置された垂直方向に延びる断面T字
形のレール;前記ガイド部材間に前記ガイド部材の傾斜
面に沿って上下動自在に、かつ前記レールを中心にして
互いに対向して配置された垂直方向に延びる制動面を有
する一対のブレーキシュー;および前記ブレーキシュー
にそれぞれ取付けられ、前記昇降手段の破損により前記
かごが落下した時に前記各ブレーキシューを前記ガイド
部材に沿って上方に引き上げ、それによって前記弾性部
材の弾性力により前記各ガイド部材を押圧して前記各ブ
レーキシューの前記制動面で前記レールを挟持するるた
めの引上げ手段;を具備し、 前記ブレーキシューは、(a) ブレーキ本体と、(b) 前記
本体の制動面側にその面から突出するように埋設された
突出部が円柱状もしくは角を丸めた多角柱状をなす複数
のブレーキ片とを有し、かつ前記ブレーキ片は、窒化ケ
イ素、炭化ケイ素およびサイアロンから選ばれるセラミ
ック母材に粒径10〜150μmの炭化物、窒化物およ
び硼化物から選ばれる少なくとも1種のセラミックス粒
子を分散した複合材料からなることを特徴とする非常停
止機能付エレベータ。 - 【請求項11】 水平方向に拡口自在なU字形をなす弾
性部材;前記弾性部材の両端部内面に互いに対向して取
付けられ、対向面の下部が外側に向けて傾斜した一対の
ガイド部材;前記ガイド部材の中間に配置された垂直方
向に延びる断面T字形のレール;前記ガイド部材間に前
記ガイド部材の傾斜面に沿って上下動自在に、かつ前記
レールを中心にして互いに対向して配置された垂直方向
に延びる制動面を有する一対のブレーキシュー;および
前記ブレーキシューにそれぞれ取付けられ、非常時に前
記各ブレーキシューを前記ガイド部材に沿って上方に引
き上げ、それによって前記弾性部材の弾性力により前記
各ガイド部材を押圧して前記各ブレーキシューの前記制
動面で前記レールを挟持するための引上げ手段;を具備
し、 前記弾性部材は、前記各ガイド部材をその上部側ほど大
きな力で押圧する弾性力を有することを特徴とするエレ
ベータ非常停止装置。 - 【請求項12】 複数の前記弾性部材は、前記ガイド部
材の外側表面にその上部側ほど高い弾性力を有する弾性
部材が位置するように配置されることを特徴とする請求
項11記載のエレベータ非常停止装置。 - 【請求項13】 かご;前記かごを昇降するための昇降
手段;前記かごの底部に支持手段により取付けられた水
平方向に拡口自在なU字形をなす弾性部材;前記弾性部
材の両端部内面に互いに対向して取付けられ、対向面の
下部が外側に向けて傾斜した一対のガイド部材;前記ガ
イド部材の中間に配置された垂直方向に延びる断面T字
形のレール;前記ガイド部材間に前記ガイド部材の傾斜
面に沿って上下動自在に、かつ前記レールを中心にして
互いに対向して配置された垂直方向に延びる制動面を有
する一対のブレーキシュー;および前記ブレーキシュー
にそれぞれ取付けられ、前記昇降手段の破損により前記
かごが落下した時に前記各ブレーキシューを前記ガイド
部材に沿って上方に引き上げ、それによって前記弾性部
材の弾性力により前記各ブレーキシューの前記制動面で
前記レールを挟持するための引上げ手段であって;を具
備し、 前記弾性部材は、前記各ガイド部材をその上部側ほど大
きな力で押圧する弾性力を有することを特徴とする非常
停止機能付エレベータ。
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