JP3289752B2 - プレーナ光波回路保護部材 - Google Patents
プレーナ光波回路保護部材Info
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Description
く、かつ長期信頼性に優れたプレーナ光波回路の保護部
材に関するものである。
等の基板と、該基板上に設けられた平板状の光伝搬路と
からなり、種々のタイプのものが知られている。代表的
なプレーナ光波回路として光波分岐回路や広波長域結合
器等が挙げられる。
入力8分岐からなるプレーナ光波分岐回路を図7に示
す。図中、参照符号21はプレーナ光波回路、22は入
力光、50〜58は光の伝搬路、そして60〜67は出
力光である。この図に示されているように、プレーナ光
波回路21において入力光22は光伝搬路55から光伝
搬路51〜58を通過するにつれて分岐され、8本の光
となって出力光60〜67のとして出射される。
波回路は、光ファイバ通信網を用いた光情報回線中に広
く用いられており、局内や局外の種々の環境条件下で使
用されている。特に、上記のような光波分岐回路は、ケ
ーブルテレビ等において、光映像信号を各加入者へ分配
する際に多く用いられることから、屋外においても安定
に動作することが強く求められている部品の一つであ
る。このようなプレーナ光波回路を実際に用いるために
は、光ファイバを入出射端に接続する必要がある。
入出射端に接続した部品(モジュールと呼ぶ)の概略的
構成を説明するための斜視図である。この図において、
参照符号1はプレーナ光波回路ブロック、2は光ファイ
バブロック、4,5a,5bは光ファイバ、そして10
および11は接続部である。このモジュール製作方法
は、特開平4−212113号に開示されている。すな
わち、図7の参照符号51〜58に示すような光伝搬路
の間隔が高精度に合わせられて製作されたプレーナ光波
回路と、上記伝搬路の間隔に精密に合わせられたガラス
等のブロック上に光ファイバを整列固定させた光ファイ
バブロックとを用い、両者の入出射端面を光学的に均質
に研磨した後に、この端面同士を突き合わせて光軸を調
芯し、さらに接着剤で固定することにより達成される。
て、特開平2−298904号に開示された方法があ
る。この方法は、プレーナ光波回路ブロックと光ファイ
バブロックとを金属で製作し、YAGレーザ溶接あるい
は紫外線硬化型の接着剤によって両者を固定する。この
接着剤を用いた固定方法は、簡便で経済的であることか
ら、現在もっとも利用されている。しかし、接着剤を用
いた固定方法では、接続部の接着剤部分がむき出しの状
態となるため湿気などで接着強度等の劣化が生ずる。こ
のような接着剤の劣化は、プレーナ光波回路と光ファイ
バ部品との間において光の導通部分の位置づれを引き起
こし、これによって、プレーナ光波回路モジュールの光
特性が変動または劣化することになる。したがって、光
波回路モジュールを実用品として用いる場合、ハンドリ
ングの容易性、湿熱雰囲気中などでの信頼性確保等の観
点から、図9に示すように、従来からプレーナ光波回路
モジュール1〜5を金属やプラスチックのケース40に
入れて保護する試みがなされている。この場合、ゴム状
のシーラントやシリコングリス等のシール材41を充填
し、接着剤42によってケースを封止する。このように
して湿気などの進入を防ぎ、長期間湿熱雰囲気中に放置
しても接続界面の接着剤が劣化しないようにしていた。
ナ光波回路は、以下のような問題点を有する。
スに充填されるシール材は透湿性や吸水性およびモジュ
ールの接続部や光ファイバに歪みを加えないように柔軟
性を勘案して決められる。エポキシで代表される熱硬化
性の材料は比較的耐湿性に優れるが、硬度が高く、環境
温度の変動時にモジュールに与える歪みが大きい。その
ため、モジュールの接続部や光ファイバに過大なストレ
スが加わり接着層の剥離現象を生じたり、光ファイバの
マイクロベンディング損失を増加させたりして光伝搬損
失に影響を与える問題がある。
ト材料もあるが、多くの場合溶剤が含まれており、長時
間にわたる乾燥工程を実施しないと接続部の接着剤と反
応を生じ、接着剤を劣化させる問題がある。また、環境
温度が低い場合に硬度が増加して接続部の他、特に細径
の単芯ファイバにストレスが生じ、光伝搬損失に影響を
与えるなどの問題がある。さらにシリコングリスのよう
な室温で非常に柔らかいものも用いられるのであるが、
これらのものは60℃程度の高温で流動し、例えケース
内に封入しても接着剤等による封止が不完全な箇所から
漏洩する問題があった。
ールとしての光特性が変化するなどの問題があった。さ
らに高温での流動性を防ぐ目的で、ジェリー状の内包材
を用いる例もあるが、以上述べたように、従来のプレナ
ー光波回路モジュールに用いられているシール材料はモ
ジュールの接続部や接続されている光ファイバに対して
ストレスを生じさせたり、またストレスが小さいものは
処理工程に長時間を要したり、流動性が高く漏洩した
り、所要の耐湿性や広い環境温度の変化に対して物性が
不十分で長期的には接続部が劣化するなどの欠点があっ
た。
ファイバとの境界から湿気が入り込むのを防ぐために、
ケースと光ファイバとの境界を熱硬化性接着剤を用いて
封止する必要があった。そのため接着剤の固化時におけ
る体積変化や、環境温度の変化によって光ファイバにス
トレスが加わりマイクロベンディングによる損失増加が
生じる問題があった。これは封止を完全に行うほど顕著
になる。ケースの光ファイバとの境界部分に弾性材料を
用いても光ファイバの周囲を接着剤で固定しなくてはな
らないため上記の問題の解決にはならない。従来LSI
等の半導体部品の封止に熱硬化性樹脂を用いてモールド
を行う技術があるが、上に述べた理由で光波回路モジュ
ールに適用するのは困難であった。
や電柱上に置かれることもあるため、75℃、85〜9
5%湿熱中で5000時間の加速劣化試験に耐え、さら
に75℃〜−40℃のヒートサイクルによっても損失の
変動が充分に小さいことが必要である。しかし従来型部
品では前に述べた理由による長期湿熱試験や、ヒートサ
イクル試験を行った場合、必ずしも充分な特性を有する
ものではなかった。例えば、図9に示すような金属製ケ
ースを用いて、光ファイバ部品との境界をエポキシ系の
熱硬化性樹脂で固定した1×8スプリッター型プレーナ
光波回路部品を、75℃〜−40℃のヒートサイクル試
験を行った結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体
の損失がこの温度範囲内で9.5±0.1dBであった
ものが、75℃のときに9.6dB、−40℃のときに
9.9dBに増加した。この値はヒートサイクルの回数
にはよらずほぼ同じ値を示していることから、光ファイ
バの固定部分のマイクロベンディングによって損失の増
加を生じているものであると考えられる。
に、第一の発明にもとづくプレーナ光波回路の保護部材
は、プレーナ光波回路、入出力用光ファイバ、および前
記プレーナ光波回路と前記入出力用光ファイバとの接続
部からなるプレーナ光波回路モジュールに用いられる、
前記接続部周囲を覆う内包材からなるプレーナ光波回路
保護部材であって、前記内包材がシリカ充填剤含有ポリ
マー樹脂、シリカ充填剤非含有シリコン系加熱付加型ゲ
ルタイプ接着剤およびシリカ充填剤非含有シリコン系加
熱付加型フレキシブルタイプ接着剤よりなる群から選択
される、プレーナ光回路と入出力光ファイバとの接着部
に用いられる接着剤成分を溶解しない組成物からなるこ
とを特徴とする。
保護部材は、プレーナ光波回路、入出力用光ファイバ、
および上記プレーナ光回路と上記入出力光ファイバとの
接続部からなるプレーナ光波回路モジュールに用いられ
るプレーナ光波回路保護部材であって、少なくとも上記
プレーナ光波回路および上記接続部を囲む金属製ケース
と、少なくとも上記光ファイバと上記金属ケースとの境
界を含む部分を覆う封止材とからなる保護体が設けら
れ、さらに、上記封止材は、硬化後にエラストマーとな
る原料体であることを特徴とする。好ましくは、シリカ
充填剤含有ポリマー樹脂、シリカ充填剤非含有シリコン
系加熱付加型ゲルタイプ接着剤およびシリカ充填剤非含
有シリコン系加熱付加型フレキシブルタイプ接着剤より
なる群から選択される、プレーナ光回路と入出力光ファ
イバとの接着部に用いられる接着剤成分を溶解しない組
成物からなる内包材が上記金属製ケース内に充填されて
いる。
保護部材は、プレーナ光波回路、入出力用光ファイバ、
および前記プレーナ光波回路と前記入出力用光ファイバ
との接続部からなるプレーナ光波回路モジュールが複数
直列に接続されたプレーナ光回路群に用いられる、前記
接続部周囲を覆う内包材からなるプレーナ光波回路保護
部材であって、前記内包材がシリカ充填剤含有ポリマー
樹脂、シリカ充填剤非含有シリコン系加熱付加型ゲルタ
イプ接着剤およびシリカ充填剤非含有シリコン系加熱付
加型フレキシブルタイプ接着剤よりなる群から選択され
る、プレーナ光回路と入出力光ファイバとの接着部に用
いられる接着剤成分を溶解しない組成物からなることを
特徴とする。
保護部材は、プレーナ光波回路、入出力用光ファイバ、
および前記プレーナ光波回路と前記入出力用光ファイバ
との接続部からなるプレーナ光波回路モジュールが複数
直列に接続されたプレーナ光回路群に用いられるプレー
ナ光波回路保護部材であって、少なくとも上記プレーナ
光波回路および上記接続部を囲む金属製ケースと、少な
くとも上記光ファイバと上記金属ケースとの境界を含む
部分を覆う封止材とからなる保護体が設けられ、さら
に、上記封止材は、硬化後にエラストマーとなる原料体
であることを特徴とする。好ましくは、シリカ充填剤含
有ポリマー樹脂、シリカ充填剤非含有シリコン系加熱付
加型ゲルタイプ接着剤およびシリカ充填剤非含有シリコ
ン系加熱付加型フレキシブルタイプ接着剤よりなる群か
ら選択される、プレーナ光回路と入出力光ファイバとの
接着部に用いられる接着剤成分を溶解しない組成物から
なる内包材が上記金属製ケース内に充填されている。
するために特に透湿率が低いものであって、さらに光波
回路モジュールに対してストレスが加わらないように粘
度が4000から300000cpsののり状で、かつ
接着剤の成分を溶解するような影響を与えない化学的性
質をもつものを用いている。また、上記金属製ケースは
光波回路モジュール全体の機械的な強度を保証するもの
で主にステンレスやアルミニウムを用いる。最外側のポ
リマーは透湿率が低い材料からなる。
金属製ケースとそれを覆う封止材との組み合わせによっ
て、プレーナ光波回路モジュールの接続部の接着剤の湿
気による劣化を効果的に防止し、長期にわたってプレー
ナ光波回路の特性の信頼性を確保することと、温度変化
による損失変動を充分に小さくする。
から突き出す光ファイバを柔軟に保持して、温度変化に
よるマイクロベンディング損失の増加を防ぐとともに光
ファイバに対する機械的な補強効果を発揮する。
に説明する。
波回路の一実施例を図1を用いて詳細に説明する。この
図において、参照符号1はプレーナ光波回路ブロック、
2は光ファイバブロック、そして6は内包材である。
体としたポリマーに、シリカ充填剤を約20%混合して
自己流動性を非常に小さくしたものを用いた。粘度は、
常温で約15000cpsである。この材料の特徴は、
外界の湿気をブロックしたモジュールの接着部分の劣化
を押え、モジュールに余分なストレスを与えないように
−50℃から150℃より広い温度範囲でのり状であ
り、接着剤に影響を与えるような溶媒を含まない、など
である。したがって、このような材料で囲まれたプレー
ナ光波回路モジュールは長期間にわたって安定な動作を
期待できる。
でモジュールの回りに丹念に塗り付けた。他の塗布法と
しては、シリンジを利用してモジュールの周囲に塗布す
ることもできる。この場合、内包材の中に泡を取り込ま
ないようにしなくてはならないが、容易に実施できる。
モジュールを75℃〜−40℃のヒートサイクル試験を
行った結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体の損
失は9.5±0.1dBであったが、75℃のときに
9.5dB、−40℃のときでも9.5dBであり損失
の増加は認められなかった。この値はヒートサイクルの
回数を増加しても不変であり、モジュールの接続部や光
ファイバの固定部分のマイクロベンディングによる損失
の増加を防ぐことができた。
00%での湿熱試験を99時間行っても接続部の接着剤
の劣化による剥離現象は認められなかった。
波回路の第2の実施例を説明する。この光波回路の構成
は実施例1と同様に、図1に示す構成をとるが、内包材
の組成が異なる。この実施例に適用される内包材は、変
性エポキシを主体としたポリマーに、シリカ充填剤を約
20%混合した主剤と硬化剤とをそれぞれ2:1に混合
したものを用いた。これをモジュールに素早く塗布し、
真空脱泡した後に室温に6時間放置して硬化した。
る効果が大きく、モジュールの接着部分の劣化を押える
こと。体積変化の割合が小さいためモジュールや光ファ
イバに加わるストレスによる損失の変化が−40℃から
100℃の範囲で少ないこと。接着剤に影響を与えるよ
うな溶媒を含まない等である。
レーナ光波回路モジュールは長期間にわたって安定な動
作を期待できる。
モジュールを用いて75℃〜−40℃のヒートサイクル
試験を行った結果、元のプレーナ光波回路モジュール単
体の損失は9.5±0.1dBであったが、75℃のと
きに9.5dB、−40℃のときでも9.5dBであり
損失の増加は認められなかった。この値はヒートサイク
ルの回数を増加しても不変であり、モジュールの接続部
や光ファイバの固定部分のマイクロベンディングによる
損失の増加を防ぐことができた。
00%での湿熱試験を99時間行っても接続部の接着剤
の劣化による剥離現象は認められなかった。
波回路の第3の実施例を説明する。この光波回路の構成
は実施例1と同様に、図1に示す構成をとるが、内包材
の組成が異なる。
タイプ接着剤を用いた。主材と硬化材の混合比が10
0:10の2液を混合した後にモジュールに塗布し、真
空脱泡した後に85℃で6時間以上加熱して硬化した。
本材料は硬化後の針入度が60程度の非常に柔らかい性
質をもつものである。この材料の特徴は、モジュールの
構成物質であるガラスやシリコンに対して接着性が優れ
ているため、モジュールへの湿気の影響が少なく、モジ
ュールの接着部分の接着剤の劣化を押え、モジュールに
余分なストレスを与えないように−60℃から200℃
以上の広い温度範囲で柔軟であり、接着剤に影響を与え
るような溶媒を含まないこと、さらに電気的な絶縁性、
誘電体特性が良好なことなどである。したがって、この
ような材料で囲まれたプレーナ光波回路モジュールは長
期間にわたって安定な動作を期待でき、また電気回路を
混載したモジュールに対しても良好な特性を維持できる
特性を有する。
モジュールを75℃〜−40℃のヒートサイクル試験を
行った結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体の損
失は9.5±0.1dBであったが、75℃のときに
9.5dB、−40℃のときでも9.5dBであり損失
の増加は認められなかった。この値はヒートサイクルの
回数を増加しても不変であり、モジュールの接続部や光
ファイバの固定部分のサイクロベンディングによる損失
の増加を防ぐことができた。
00%での湿熱試験を99時間行っても接続部の接着剤
の劣化による剥離現象は認められなかった。
波回路の第4の実施例は、実施例1と同様の構成である
が、この実施例では内包材としてシリコン系の加熱付加
型のフレキシブルタイプ接着剤を用いた点が異なる。こ
の実施例の内包剤は、主材と硬化材の混合比が100:
10の2液を混合した後にモジュールに塗布し、真空脱
泡した後に85℃で6時間以上加熱して硬化した。本材
料は硬化後の伸び率が140%であり、柔らかい性質を
もつものである。この材料の特徴は、モジュールの構成
物質であるガラスやシリコンに対して接着性が優れてい
るため、モジュールへの湿気の影響が少なく、モジュー
ルの接着部分の接着剤の劣化を押え、モジュールに余分
なストレスを与えないように−60℃から200℃以上
広い温度範囲で柔軟であり、接着剤に影響を与えるよう
な溶媒を含まないこと、さらに電気的な絶縁性、誘電体
特性が良好なことなどである。したがって、このような
材料で囲まれたプレーナ光波回路モジュールは長期間に
わたって安定な動作を期待でき、また電気回路を混載し
たモジュールにたいしても良好な特性を維持できる特性
を有する。
モジュールを75℃〜−40℃のヒートサイクル試験を
行った結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体の損
失は9.5±0.1dBであったが、75℃のときに
9.5dB、−40℃のときでも9.5dBであり損失
の増加は認められなかった。この値はヒートサイクルの
回数を増加しても不変であり、モジュールの接続部や光
ファイバの固定部分のマイクロベンディングによる損失
の増加を防ぐことができた。
00%での湿熱試験を99時間行っても接続部の接着剤
の劣化による剥離現象は認められなかった。
波回路の第5の実施例を図2に示す。参照符号1はプレ
ーナ光波回路ブロック、2は光ファイバブロック、7は
金属製のケース、8はケース全体を覆う封止材であり、
ケースとファイバ部を封止するために用いる。
テンレス製ケースである。このステンレス製ケースの開
口部からモジュールをケース内に固定し、この上からや
はり同じ厚さのステンレス板をケース開口部にはめ込ん
で蓋をし、モジュールの周囲を囲む。次にこれをテフロ
ン製の型の中に置き、型枠をとめた後に両端からでてい
る光ファイバに僅かな張力を与えながらイソシアネート
プリポリマーとポリオールを混合したポリウレタン樹脂
を流し込み室温で硬化を行う。硬化時間は20時間程度
である。60℃で硬化すれば時間は2時間程度に短縮で
きる。このポリウレタン樹脂は軟質のゴム状であり、2
00から3 00%程度の伸びを示すために光ファイバ
を保持する部分にストレスを加えることがない特徴があ
る。
部品を75℃〜−40℃のヒートサイクル試験を行った
結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体の損失は
9.5±0.1dBであったが、75℃のときに9.5
dB、−40℃のときでも9.5dBであり損失の増加
は認められなかった。この値はヒートサイクルの回数を
増加しても不変であり、光ファイバの固定部分のマイク
ロベンディングによる損失の増加を防ぐことができた。
いないが、従来用いられているシリコン系のグリス、シ
ーラント、紫外硬化型樹脂の各々を内包材とし、本実施
例にしたがってモジュールの接続部の保護を行ったとこ
ろヒートサイクルによる光伝搬損失の変動が75℃のと
きに9.5dB、−40℃のとき9.7dBであり損失
の増加を従来の1/2以下に押えることができた。
にイソシアネートプリポリマーとポリオールを混合した
ものを用いているが、これに限らず他の原料体によって
もほぼ同様の特性が得られる場合がある。さらにここで
はエラストマーにポリウレタン系樹脂を用いたが、他の
ブチル系、シリコン系、フッ素系、ポリオレフィン系の
樹脂を用いても光ファイバの伝搬特性に影響を与えない
柔軟性を持たせることが達成できることを付け加える。
波回路の第6の実施例を図3を用いて詳細に説明する。
参照符号1はプレーナ光波回路ブロック、2は光ファイ
バブロック、6は内包材、7は金属製のケース、8はケ
ース全体を覆う封止材であり、ケースとファイバ部を封
止するために用いる。
体としたポリマーに、シリカ充填材を約20%混合して
自己流動性を非常に小さくしたものを用いた。
てモジュールの周囲に塗布した。このとき内包材の中に
泡を取り込まないようにした。次に厚さが0.1mmの
コの字型のステンレスケース7に内包材付きのモジュー
ルを固定し、この上からやはり同じ厚さのステンレス板
をはめ込んで蓋をし、モジュールの周囲を囲んだ。次に
これをテフロン製の型の中に置き、型枠をとめた後に両
端からでている光ファイバに僅かな張力を与えながらイ
ソシアネートプリポリマーとポリオールを混合したポリ
ウレタン樹脂を流し込み室温で硬化を行った。硬化時間
は20時間程度である。60℃で硬化すれば時間は2時
間程度に短縮できる。このポリウレタン樹脂は軟質のゴ
ム状であり、200から300%程度の伸びを示すため
に光ファイバを保持する部分にストレスを加えることが
ない特徴がある。
部品を75℃〜−40℃のヒートサイクル試験を行った
結果、元のプレーナ光波回路モジュール単体の損失は
9.5±0.1dBであったが、75℃のときに9.5
dB、−40℃のときでも9.5dBであり損失の増加
は認められなかった。この値はヒートサイクルの回数を
増加しても不変であり、光ファイバの固定部分のマイク
ロベンディングによる損失の増加を防ぐことができた。
包材を用いた場合においても、同様の結果が得られてい
る。
施例1ないし6の単一光波回路モジュールのかわりに、
直列につながった複数の光波回路モジュールからなる光
波回路モジュール群を用いることも可能である。
波回路の一実施例を図4を用いて詳細に説明する。この
図において、参照符号1はプレーナ光波回路ブロック、
2は光ファイバブロック、6は内包材、そして1’は直
列につながった複数の光波回路モジュールからなる光波
回路モジュール群である。
体としたポリマーに、シリカ充填剤を約20%混合して
自己流動性を非常に小さくしたものを用いた。粘度は、
常温で約15000cpsである。
波回路の第8の実施例を説明する。この光波回路の構成
は実施例7と同様に、図4に示す構成をとるが、内包材
の組成が異なる。
ポキシを主体としたポリマーに、シリカ充填剤を約20
%混合した主剤と硬化剤とをそれぞれ2:1に混合した
ものを用いた。これをモジュールに素早く塗布し、真空
脱泡した後に室温に6時間放置して硬化した。
波回路の第9の実施例を説明する。この光波回路の構成
は実施例7と同様に、図4に示す構成をとるが、内包材
の組成が異なる。
タイプ接着剤を用いた。主材と硬化材の混合比が10
0:10の2液を混合した後にモジュールに塗布し、真
空脱泡した後に85℃で6時間以上加熱して硬化した。
光波回路の第10の実施例は、実施例7と同様の構成で
あるが、この実施例では内包材としてシリコン系の加熱
付加型のフレキシブルタイプ接着剤を用いた点が異な
る。この実施例の内包剤は、主材と硬化材の混合比が1
00:10の2液を混合した後にモジュールに塗布し、
真空脱泡した後に85℃で6時間以上加熱して硬化し
た。本材料は硬化後の伸び率が140%であり、柔らか
い性質をもつものである。
光波回路の第11の実施例を図5に示す。参照符号1
は、プレーナ光波回路ブロック、1’は直列につながっ
た複数の光波回路モジュールからなる光波回路モジュー
ル群、2は光ファイバブロック、7は金属製のケース、
8はケース全体を覆う封止材であり、ケースとファイバ
部を封止するために用いる。
テンレス製ケースである。このステンレス製ケースの開
口部からモジュールをケース内に固定し、この上からや
はり同じ厚さのステンレス板をケース開口部にはめ込ん
で蓋をし、モジュールの周囲を囲む。次にこれをテフロ
ン製の型の中に置き、型枠をとめた後に両端からでてい
る光ファイバに僅かな張力を与えながらイソシアネート
プリポリマーとポリオールを混合したポリウレタン樹脂
を流し込み室温で硬化を行う。硬化時間は20時間程度
である。60℃で硬化すれば時間は2時間程度に短縮で
きる。このポリウレタン樹脂は軟質のゴム状であり、2
00から300%程度の伸びを示すために光ファイバを
保持する部分にストレスを加えることがない特徴があ
る。
光波回路の第12の実施例を図6を用いて説明する。参
照符号1はプレーナ光波回路ブロック、1’は直列につ
ながった複数の光波回路モジュールからなる光波回路モ
ジュール群、2は光ファイバブロック、6は内包材、7
は金属製のケース、8はケース全体を覆う封止材であ
り、ケースとファイバ部を封止するために用いる。
体としたポリマーに、シリカ充填材を約20%混合して
自己流動性を非常に小さくしたものを用いた。
てモジュールの周囲に塗布した。このとき内包材の中に
泡を取り込まないようにした。次に厚さが0.1mmの
コの字型の金属製ケース7に内包材付きのモジュールを
固定し、この上からやはり同じ厚さのステンレス板をは
め込んで蓋をし、モジュールの周囲を囲んだ。次にこれ
をテフロン製の型の中に置き、型枠をとめた後に両端か
らでている光ファイバに僅かな張力を与えながらイソシ
アネートプリポリマーとポリオールを混合したポリウレ
タン樹脂を流し込み室温で硬化を行った。硬化時間は2
0時間程度である。60℃で硬化すれば時間は2時間程
度に短縮できる。このポリウレタン樹脂は軟質のゴム状
であり、200から300%程度の伸びを示すために光
ファイバを保持する部分にストレスを加えることがない
特徴がある。
領域で粘度が適正な内包材を用いることによって湿気の
透過を防ぎ、接続部周辺のストレスを生じさせないた
め、プレーナ光波回路モジュールの信頼性、安定性は飛
躍的に向上した。
高分子のエラストマーを用い、注形等の容易な作製方法
であるから工程管理も容易であり、光ファイバの保持に
起因するマイクロベンディングによる損失の変動を防
ぎ、また金属製ケースが機械的な強度を受け持つために
プレーナ光波回路モジュールの信頼性、安定性は飛躍的
に向上した。
スなどは比較的安価なものであり、さらに本発明の実施
には特弾の設備を要しないためその経済効果も極めて大
きいといえる。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
保護部材の一例を説明するための断面図である。
ッター)を説明するための概略正面図である。
明するための斜視図である。
断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 プレーナ光波回路、入出力用光ファイ
バ、および前記プレーナ光波回路と前記入出力用光ファ
イバとの接続部からなるプレーナ光波回路モジュールに
用いられる、前記接続部周囲を覆う内包材からなるプレ
ーナ光波回路保護部材であって、 前記内包材がシリカ充填剤含有ポリマー樹脂、シリカ充
填剤非含有シリコン系加熱付加型ゲルタイプ接着剤およ
びシリカ充填剤非含有シリコン系加熱付加型フレキシブ
ルタイプ接着剤よりなる群から選択される、プレーナ光
回路と入出力光ファイバとの接着部に用いられる接着剤
成分を溶解しない組成物からなることを特徴とするプレ
ーナ光波回路保護部材。 - 【請求項2】 プレーナ光波回路、入出力用光ファイ
バ、および前記プレーナ光回路と前記入出力光ファイバ
との接続部からなるプレーナ光波回路モジュールに用い
られるプレーナ光波回路保護部材であって、 少なくとも前記プレーナ光波回路および前記接続部を囲
む金属製ケースと、 少なくとも前記光ファイバと前記金属製ケースとの境界
を含む部分を覆う封止材とからなり、 さらに、前記封止材は、硬化後にエラストマーとなる原
料体であることを特徴とするプレーナ光波回路保護部
材。 - 【請求項3】 請求項2記載のプレーナ光波回路保護部
材であって、 シリカ充填剤含有ポリマー樹脂、シリカ充填剤非含有シ
リコン系加熱付加型ゲルタイプ接着剤およびシリカ充填
剤非含有シリコン系加熱付加型フレキシブルタイプ接着
剤よりなる群から選択される、プレーナ光回路と入出力
光ファイバとの接着部に用いられる接着剤成分を溶解し
ない組成物からなり、かつ前記金属性ケース内に充填さ
れた内包材を有することを特徴とするプレーナ光波回路
保護部材。 - 【請求項4】 プレーナ光波回路、入出力用光ファイ
バ、および前記プレーナ光波回路と前記入出力用光ファ
イバとの接続部からなるプレーナ光波回路モジュールが
複数直列に接続されたプレーナ光回路群に用いられる、
前記接続部周囲を覆う内包材からなるプレーナ光波回路
保護部材であって、 前記内包材がシリカ充填剤含有ポリマー樹脂、シリカ充
填剤非含有シリコン系加熱付加型ゲルタイプ接着剤およ
びシリカ充填剤非含有シリコン系加熱付加型フレキシブ
ルタイプ接着剤よりなる群から選択される、プレーナ光
回路と入出力光ファイバとの接着部に用いられる接着剤
成分を溶解しない組成物からなることを特徴とするプレ
ーナ光波回路保護部材。 - 【請求項5】 プレーナ光波回路、入出力用光ファイ
バ、および前記プレーナ光回路と前記入出力光ファイバ
との接続部からなるプレーナ光波回路モジュールが複数
直列に接続されたプレーナ光波回路群に用いられるプレ
ーナ光波回路保護部材であって、 少なくとも前記プレーナ光波回路および前記接続部を囲
む金属製ケースと、 少なくとも前記光ファイバと前記金属製ケースとの境界
を含む部分を覆う封止材とからなり、 さらに、前記封止材は、硬化後にエラストマーとなる原
料体であることを特徴とするプレーナ光波回路保護部
材。 - 【請求項6】 請求項5記載のプレーナ光波回路保護部
材であって、 シリカ充填剤含有ポリマー樹脂、シリカ充填剤非含有シ
リコン系加熱付加型ゲルタイプ接着剤およびシリカ充填
剤非含有シリコン系加熱付加型フレキシブルタイプ接着
剤よりなる群から選択される、プレーナ光回路と入出力
光ファイバとの接着部に用いられる接着剤成分を溶解し
ない組成物からなり、かつ前記金属性ケース内に充填さ
れた内包材を有することを特徴とするプレーナ光波回路
保護部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337794A JP3289752B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | プレーナ光波回路保護部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8337794A JP3289752B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | プレーナ光波回路保護部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07294769A JPH07294769A (ja) | 1995-11-10 |
JP3289752B2 true JP3289752B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=13800733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8337794A Expired - Lifetime JP3289752B2 (ja) | 1994-04-21 | 1994-04-21 | プレーナ光波回路保護部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289752B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2832136B1 (fr) * | 2001-11-09 | 2005-02-18 | 3D Plus Sa | Dispositif d'encapsulation hermetique de composant devant etre protege de toute contrainte |
US9766406B2 (en) * | 2013-07-24 | 2017-09-19 | Effect Photonics B.V. | Optical subassembly, optical system and method |
JP7176401B2 (ja) * | 2018-12-25 | 2022-11-22 | 富士通株式会社 | 光デバイス及び光モジュール |
-
1994
- 1994-04-21 JP JP8337794A patent/JP3289752B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07294769A (ja) | 1995-11-10 |
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