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JP3288349B2 - シールド掘進機の止水装置 - Google Patents

シールド掘進機の止水装置

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Publication number
JP3288349B2
JP3288349B2 JP25013099A JP25013099A JP3288349B2 JP 3288349 B2 JP3288349 B2 JP 3288349B2 JP 25013099 A JP25013099 A JP 25013099A JP 25013099 A JP25013099 A JP 25013099A JP 3288349 B2 JP3288349 B2 JP 3288349B2
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JP
Japan
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annular
spring plate
peripheral surface
outer peripheral
shield machine
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JP25013099A
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Inventor
光雄 清水
奏一郎 上田
敬二 洲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mutsubushi Rubber Co Ltd
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Mutsubushi Rubber Co Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mutsubushi Rubber Co Ltd, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Mutsubushi Rubber Co Ltd
Priority to JP25013099A priority Critical patent/JP3288349B2/ja
Publication of JP2001073690A publication Critical patent/JP2001073690A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、シールド掘進機
の止水装置に関し、特にシールド掘進機の胴部材の内面
部又は外面部に筒体が遊嵌状に内嵌又は外嵌されたとき
胴部材と筒体の間の環状隙間をシールする止水装置の構
造を簡単化し、且つ土砂からの損傷や磨耗を防止するこ
とができる止水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 近年上下水道用トンネルや共同溝等を
シールド工法により掘進することが多く、その場合に工
事期間の制約があり、1台のシールド掘進機により掘進
できる距離にも限界があるため、複数の立坑を設け立坑
と立坑の間を各シールド掘進機により分担して掘進する
ことも多い。そのトンネルは同径の場合もあるし、途中
で径が変化する場合もある。
【0003】都市部の地下に形成するトンネルの場合、
地上地下ともに構造物が輻輳していて立坑を形成できな
いことも多いため、同径の又は異径の2台のシールド掘
進機を離間地点から相接近方向へ掘進させ、最終的に2
台のシールド掘進機の前端部同士を地中接合する技術も
種々提案され実用化されている。例えば、特公平5−8
8357号公報には、同径の2台のシールド掘進機を筒
体を介して地中接合する地中接合形シールド掘進機が記
載されている。
【0004】前記地中接合形シールド掘進機では、貫入
側シールド掘進機の前胴の内側近傍に設けた筒体を複数
の押出しジャッキで順次押出して受入側シールド掘進機
の前端部内へ部分的に貫入させ、筒体の先端部をゴム製
の受入リングに押圧させて止水する。前記受入リングを
固定的に設ける場合もあるが、最近では、受入リングを
外筒と内筒との環状隙間に移動可能に設け、通常の掘進
時には受入リングを複数の油圧ジャッキにより、環状隙
間の奥端に退入させておき、地中接合時には受入リング
を前進させて筒体の先端に押圧するように構成してあ
る。
【0005】他方、本願出願人は、特開平8−9339
0号公報、特願平9−369611号において、シール
ド掘進機におけるスライド部を止水することのできる止
水装置を提案した。特開平8−93390号公報のシー
ルド掘進機の止水装置では、環状弾性膜部材の前後両端
部を固定し、環状弾性膜部材の内側に環状シール部材を
設け、加圧水注入機構で環状弾性膜部材の外側に加圧水
を供給して環状弾性膜部材を内側へ膨らませ、環状シー
ル部材をその内側の相手側の筒体に圧接させることで止
水するように構成してある。
【0006】特願平9−369611号のシールド掘進
機の止水装置では、筒体が内嵌状に貫入される筒状部材
の前端部の内面に形成された環状凹部と、この環状凹部
に配設された環状弾性膜部材及びこの環状弾性膜部材の
内側の環状シール部材と、この環状弾性膜部材の外面側
に加圧水を注入して環状シール部材を筒体の外周面に圧
接させる加圧水注入機構とを備え、環状弾性膜部材と環
状シール部材とを収容した環状凹部の内面側を開閉可能
に塞ぐ保護筒部材と、この保護筒部材を軸方向へ進退駆
動する油圧シリンダとを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 特公平5−8835
7号公報のシールド掘進機の止水構造では、受入リング
が前胴の前端付近の内側に配置されているため、通常の
シールド掘進中に受入リングはカッターディスクの背部
のチャンバー内の土砂と摩擦して磨耗し易く、その磨耗
量が大きい場合には、地中接合後の止水機能を確保でき
なくなる。しかも、受入リングと筒体の先端部間に土砂
が噛み込み易く、止水性が低下し易い。
【0008】特願平9−369611号のシールド掘進
機の止水装置では、環状弾性膜部材と環状シール部材と
を収容した環状凹部の内面側を開閉可能に塞ぐ保護筒部
材が設けられているので、通常のシールド掘進中に環状
シール部材が損傷したり磨耗したりすることはない反
面、保護筒部材と、この保護筒部材を後退駆動する為の
油圧シリンダと、保護筒部材と環状凹部との止水性能を
高める為の土砂シール等が必要になるため、部品点数が
多くなり製作費が嵩む。しかも保護筒部材をスムースに
後退駆動させる為に、その摺動面の加工コストも高くな
る。保護筒部材を後退駆動させる分、地中接合の作業時
間も長くなる。
【0009】本発明の目的は、止水装置の構造を簡単化
し製作費を低減すること、止水装置の環状シール部材の
損傷や磨耗を防止すること、止水性能を高めること、地
中接合の作業工程を簡素化可能にすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】 請求項1のシールド掘
進機の止水装置は、シールド掘進機の胴部材の内面部に
装備され且つ胴部材に筒体が遊嵌状に内嵌されたとき胴
部材と筒体の間の環状隙間をシールする止水装置におい
て、前記胴部材の内周面部に凹設された環状凹部と、こ
の環状凹部に配設され外周側に流体収容室を形成する環
状弾性膜部材と、この環状弾性膜部材の内周面近傍に配
設され且つ軸心方向一端部が胴部材に固定され他端部が
自由端をなす環状シール部材と、前記流体収容室に加圧
流体を収容しない状態において環状シール部材の内周面
を覆って環状シール部材を保護する弾性変形可能なカバ
ー部材であって、環状シール部材の内周面の大部分を覆
うように周方向に並べて配設された短冊状の複数の第1
バネ板部材と、環状弾性膜部材の他端側部分の内周面と
環状シール部材の内周面の一部を覆うように周方向に並
べて配設された短冊状の複数の第2バネ板部材とを有す
るカバー部材とを備え、前記流体収容室に加圧流体を供
給して環状弾性膜部材を内周側へ弾性変形させ、環状シ
ール部材の他端部を筒体の外周面に圧接させてシールす
るように構成したことを特徴とするものである。
【0011】地中接合型シールド掘進機を地中接合する
場合を例として説明する。この場合、前記シールド掘進
機は受入側シールド掘進機に相当し、筒体は、貫入側シ
ールド掘進機の例えば前胴の内側近傍に軸方向へ移動可
能に装備されている。受入側シールド掘進機の止水装置
の流体収容室に加圧流体を収容しない状態では、常時カ
バー部材が環状シール部材の内周面を覆い、環状シール
部材を土砂に触れないように保護することが可能にな
る。止水装置の流体収容室に加圧流体を収容しない状態
では、カバー部材の複数の第1バネ板部材と複数の第2
バネ板部材とで協働して環状シール部材及び環状弾性膜
部材の内周のほぼ全域を覆うことができ、環状シール部
材を土砂に触れないように保護することが可能になる。
【0012】両シールド掘進機を相接近する方向へ掘進
させていき地中接合する際には、両シールド掘進機のカ
ッターディスクを接近対向状態に近づけて掘進を停止
し、その後、両シールド掘進機において、前記筒体の通
過隙間を形成する。次に貫入側シールド掘進機の筒体を
押出し駆動し、この筒体を受入側シールド掘進機の前端
部内へ部分的に貫入させ、次に止水装置の流体収容室に
加圧流体を供給して環状弾性膜部材を内周側へ弾性変形
させ、環状シール部材の他端部を筒体の外周面に圧接さ
せてシールする。このとき、カバー部材は、環状弾性膜
部材の弾性変形により内周側へ押圧付勢されて弾性変形
する。すなわち、流体収容室に加圧流体を供給すると、
環状弾性膜部材の弾性変形により、カバー部材の複数の
第1バネ板部材の自由端部分は環状シール部材と共に大
きく傾動し、カバー部材の複数の第2バネ板部材の自由
端部分は環状弾性膜部材と共に各第1バネ板部材よりも
小さく傾動することで、環状凹部の内面側を開放する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
請求項の発明において、前記カバー部材は、環状シー
ル部材の一端部の内周面に固定され且つ複数の第1バネ
板部材の前記一端部側の端部に連なる第1環状バネ板部
材と、環状弾性膜部材の他端部の内周面に固定され且つ
複数の第2バネ部材の前記他端部側の端部に連なる第2
環状バネ板部材とを有することを特徴とするものであ
る。それ故、複数の第1環状バネ板部材の胴部材への取
付けが簡単化し、複数の第2環状バネ板部材の胴部材へ
の取付けも簡単化する。即ち、複数の第1バネ板部材、
複数の第2バネ板部材をボルト等で夫々胴部材へ取付け
るのに比べて、取り付けが著しく簡単化する。
【0018】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
請求項の発明において、複数の第1バネ板部材の第1
環状バネ板部材と反対側の自由端部分は、複数の第2バ
ネ板部材の第2環状バネ板部材と反対側に自由端部分の
内周側にラップした状態に配設されていることを特徴と
するものである。それ故、流体収容室に加圧流体を収容
しない状態では、環状シール部材の内周面に水や土砂が
侵入しにくくなり、止水性能を高めることができる。
【0019】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
シールド掘進機の胴部材の外面部に装備され且つ胴部材
に筒体が遊嵌状に外嵌されたとき胴部材と筒体の間の環
状隙間をシールする止水装置において、前記胴部材の外
周面部に凹設された環状凹部と、この環状凹部に配設さ
れ内周側に流体収容室を形成する環状弾性膜部材と、こ
の環状弾性膜部材の外周面近傍に配設され且つ軸心方向
一端部が胴部材に固定され他端部が自由端をなす環状シ
ール部材と、前記流体収容室に加圧流体を収容しない状
態において環状シール部材の外周面を覆って環状シール
部材を保護する弾性変形可能なカバー部材であって、環
状シール部材の外周面の大部分を覆うように周方向に並
べて配設された短冊状の複数の第1バネ板部材と、環状
弾性膜部材の他端側部分の外周面と環状シール部材の外
周面の一部を覆うように周方向に並べて配設された短冊
状の複数の第2バネ板部材とを有するカバー部材とを備
え、前記流体収容室に加圧流体を供給して環状弾性膜部
材を外周側へ弾性変形させ、環状シール部材の他端部を
筒体の内周面に圧接させてシールするように構成したこ
とを特徴とするものである。 この止水装置は、胴部材の
外面部に装備されたもので、この胴部材に筒体が遊嵌状
に外嵌されたとき、流体収容室に加圧流体を供給して環
状弾性膜部材を外周側へ弾性変形させ、環状シール部材
の他端部を筒体の内周面に圧接させてシールする。この
とき、カバー部材は、環状弾性膜部材の弾性変形により
外周側へ押圧付勢されて弾性変形する。 このカバー部材
は、環状シール部材の外周面を覆う点で請求項1の発明
と異なるだけであるので、請求項1と略同様の作用を奏
する。
【0020】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
請求項の発明において、前記カバー部材は、環状シー
ル部材の一端部の外周面に固定され且つ複数の第1バネ
板部材の前記一端部側の端部に連なる第1環状バネ板部
材と、環状弾性膜部材の他端部の外周面に固定され且つ
複数の第2バネ板部材の前記他端部側の端部に連なる第
2環状バネ板部材とを有することを特徴とするものであ
る。これら第1環状バネ板部材と第2環状バネ板部材
は、請求項の発明の第1環状バネ板部材、第2環状バ
ネ板部材と基本的に同等のものであるので、請求項
同様の作用を奏する。
【0021】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
請求項の発明において、複数の第1バネ板部材の第1
環状バネ板部材と反対側の自由端部分は、複数の第2バ
ネ板部材の第2環状バネ板部材と反対側の自由端部分の
外周側にラップした状態に配設されていることを特徴と
するものである。それ故、流体収容室に加圧流体を収容
しない状態では、環状シール部材の内周面に水や土砂が
侵入しにくくなり、止水性能を高めることができる。
【0022】請求項のシールド掘進機の止水装置は、
請求項1〜6の何れかの発明において、少なくとも、前
記複数の第2バネ板部材は夫々ゴム膜で覆われているこ
とを特徴とするものである。流体収容室に加圧流体を供
給して環状弾性膜部材を弾性変形させたとき、このゴム
膜により環状シール部材の損傷や磨耗を防止することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2に示すように、
地中接合型シールド掘進機は、2つのシールド掘進機を
相接近方向へ掘進させて両者を地中で接合するようにし
たもので、胴部材の外径が同径の貫入側シールド掘進機
1A、受入側シールド掘進機1Bを有する。最初に貫入
側シールド掘進機1Aについて説明し、次に受入側シー
ルド掘進機1Bについて説明し、その後、この胴部材の
内面部に装備された止水装置60について説明する。
【0024】最初に、貫入側シールド掘進機1Aについ
て説明する。但し、その掘進方向を前方とし、その前後
左右を前後左右として説明する。図1に示すように、シ
ールド掘進機1Aは、カッターディスク2と、チャンバ
ー3と、前胴4と、カッターディスク2を回転駆動する
カッター回転駆動機構5と、前胴4の後端に連結された
後胴6と、掘進推力を発生させる複数のシールドジャッ
キ7と、トンネル坑壁にセグメントSを組付けるエレク
タ装置8と、排泥設備9と、地中接合の際にシールド掘
進機1Bの前端部に遊嵌状に内嵌される筒体10とを備
えている。
【0025】カッターディスク2について説明すると、
カッターディスク2は、センターフレーム11と、セン
ターフレーム11から径方向に延びる例えば4本の伸縮
可能なカッタースポーク12と、リングフレーム13,
14と、前胴4と同径の環状の外周リング15と、カッ
タースポーク12に取付けられた多数のカッタービット
等を有する。
【0026】各カッタースポーク12は、リングフレー
ム13から外周部付近まで延びる固定カッタースポーク
12aと、油圧シリンダ16と、カッタースポーク12
の先端部をなす可動カッタースポーク12bであって油
圧シリンダ16により縮径方向に移動駆動される可動カ
ッタースポーク12bとを備え、地中接合の際には、筒
体10の通過隙間を形成する為に油圧シリンダ16によ
り可動カッタースポーク12bが径方向へ縮径される。
【0027】4本のカッタースポーク12のうちの何れ
か1本の油圧シリンダ16のシリンダ本体にはコピーカ
ッター17が設けられ、コピーカッター17は油圧シリ
ンダ18とカッター19を含み、油圧シリンダ18のピ
ストンロッドが油圧シリンダ16のシリンダ本体にピン
連結されている。油圧シリンダ18のシリンダ本体には
径方向向きにカッター19が固着され、油圧シリンダ1
8を伸長させるとカッター19が外周リング15の外周
側に進出する。
【0028】図1に示すように、カッターディスク2の
後側には、チャンバー3を隔てて前胴4に一体的に固定
された隔壁構造20が設けられ、隔壁構造20は、横向
き状の円筒体20aと、円筒体20aの前端を封鎖する
中央壁部20bと、円筒体20aの後端の周縁部から径
方向の外方へ向けて前胴4の内側に一体的に溶接接合さ
れた円筒部材21まで延びる開口壁部20cとで構成さ
れている。この開口壁部20cの前面と円筒部材21と
に亙って断面L形の環状フレーム22が接合され、環状
フレーム22と円筒体20aとの間には環状凹部が形成
されている。
【0029】カッターディスク2には、連結部材23を
介して環状のカッタードラム24が連結され、カッター
ドラム24は前記環状凹部に複数の軸受と土砂シールを
介して回動自在に支持されている。中央壁部20bの中
央部には、ロータリジョイント25が設けられ、カッタ
ーディスク2から後方へ延びるセンター部材26が設け
られ、これらロータリジョイント25とセンター部材2
6には、複数の油路や加泥剤の為の通路等が設けられて
いる。複数の油路、通路は順次ロータリジョイント2
5、センター部材26、カッタースポーク12を通って
夫々油圧シリンダ16,18、加泥剤供給孔まで導設さ
れている。尚、符号27は、作業者の体を減圧に対して
順応させる為のマンロックを示す。
【0030】次に、カッター回転駆動機構5について説
明する。図1に示すように、カッター回転駆動機構5
は、カッタードラム24の後端側と開口壁部20cの間
に設けられたリングギヤ28と、このリングギヤ28を
回転駆動する複数の油圧式または電動式のカッター駆動
モータ29とを備え、リングギヤ28はカッタードラム
24に固定され、旋回軸受を介して開口壁部20cに支
承されている。各カッター駆動モータ29のモータ軸に
はピニオンギヤが固着され、このピニオンギヤがリング
ギヤ28の歯部に噛合している。
【0031】次に、シールドジャッキ7について説明す
る。前胴4の後端部の内側にはリングウェブ30が溶接
接合され、リングウェブ30には、トンネル掘進時に掘
進推力を発生させる複数のシールドジャッキ7が前後方
向向きに且つロッドを後方向きにして固定されている。
符号31は偏心金具を示し、符号32はスプレッダーを
示す。トンネルの掘進の際には、トンネルの内面に覆工
されたセグメントSの前端に複数のスプレッダー32で
反力をとり掘進推力を発生させる。
【0032】エレクタ装置8について説明すると、エレ
クタ装置8は、複数の遊転ローラに回動自在に支持され
た可動フレーム33と、可動フレーム33に取付けられ
たエレクタ本体34と、可動フレーム33を回転駆動す
る電動式又は油圧式の駆動モータ35等を有する。
【0033】次に、排泥設備9について説明する。排泥
設備9は、チャンバー3内に泥水を送る送水管36と、
チャンバー3内の掘削された土砂を外部に排出する排泥
管37と、チャンバー3内の土砂と泥水を攪拌するアジ
テータ38等を備えている。尚、送水管36と排泥管3
7には夫々バルブが介装されている。後方の立坑から延
びる送水系から送水管36を介してチャンバー3内に泥
水が供給され、チャンバー3の土砂と泥水はアジテータ
38で攪拌されてより密度の高い泥水となり、その泥水
は排泥管37とこの排泥管37から後方へ延びる排泥系
により後方の立坑から外部へ排出される。
【0034】後胴6の内部には後部作業デッキ39が設
けられ、後部作業デッキ39には、セグメントSを真円
に保つための真円保持装置40が設けられている。符号
41はテールグラウトシールを示す。
【0035】次に、筒体10とその押出し機構について
説明する。図1、図6〜図10に示すように、前胴4の
前半部の内側近傍に、前胴4と円筒部材21と環状封鎖
板42とで前端開放状の筒状の筒体収容部43が形成さ
れ、この筒体収容部43に筒体10が前胴4と同心状に
配設され、筒体10は筒体収容部43内を軸方向前方へ
移動可能に設けられている。円筒部材21の前端内面の
シール付きのリング部材44と、前胴4の前端近傍部の
内面のシール付きのリング部材45とで筒体10の内外
両面がシールされ、筒体収容部43へ土砂が流入しない
ようになっている。
【0036】前胴4の後部の内周近傍位置には、筒体1
0を受入側シールド掘進機1Bの前胴52に遊嵌状に内
嵌する複数の押出しジャッキ46が設けられている。そ
れら押出しジャッキ46により筒体10を押し出す場合
には、筒体10の後端に、各押出しジャッキ46に夫々
対向するように押しロッド46a(図8〜図10参照)
を順次螺合にて継ぎ足しながら複数の押出しジャッキ4
6により筒体10を押出し駆動する。
【0037】次に、受入側シールド掘進機に1Bについ
て説明する。但し、その掘進方向を前方とし、その前後
左右を前後左右として説明する。尚、貫入側シールド掘
進機1Aと同じ部材の説明は適宜省略して説明する。図
2に示すように、シールド掘進機1Bは、カッターディ
スク50と、チャンバー51と、前胴52(胴部材に相
当する)と、カッター回転駆動機構53と、前胴52の
後端部に中折れ部54及び複数の中折れジャッキ55を
介して連結された後胴56と、複数のシールドジャッキ
57と、エレクタ装置58と、排泥設備59と、地中接
合の際に地山の土水圧が流入しないようにシールする止
水装置60等を備えている。
【0038】図2、図6〜図10に示すように、カッタ
ーディスク50は、センターフレーム61と、例えば4
本の伸縮可能なカッタースポーク62と、リングフレー
ム63,64と、環状の外周リング65と、多数のカッ
タービット等を有し、各カッタースポーク62は、固定
カッタースポーク62aと、油圧シリンダ66と、油圧
シリンダ66により縮径方向に移動駆動される可動カッ
タースポーク62bとを備え、地中接合の際には、油圧
シリンダ66により可動カッタースポーク62bが径方
向へ縮径される。
【0039】4本のカッタースポーク62のうちの何れ
か1本の油圧シリンダ66のシリンダ本体にはコピーカ
ッター67が設けられ、コピーカッター67は油圧シリ
ンダ68とカッター69を含み、油圧シリンダ68のピ
ストンロッドが油圧シリンダ66のシリンダ本体にピン
連結されている。油圧シリンダ68のシリンダ本体には
径方向向きにカッター69が固着され、油圧シリンダ6
8を伸長させるとカッター69が外周リング65の外周
側に進出する。
【0040】カッターディスク50の後側には、チャン
バー51を隔てて前胴52に固定された隔壁構造70が
設けられ、隔壁構造70は、横向き状の円筒体70aと
中央壁部70bと開口壁部70cとで構成されている。
開口壁部70cの前面と前胴52とに亙って断面L形の
環状フレーム71が接合され、環状フレーム71と円筒
体70aとの間には環状凹部が形成されている。
【0041】カッターディスク50には、連結部材72
を介して環状のカッタードラム73が連結され、カッタ
ードラム73は前記環状凹部に複数の軸受と土砂シール
を介して回動自在に支持されている。符号74はロータ
リジョイントを示し、符号75はセンター部材を示す。
符号76は、作業者の体を減圧に対して順応させる為の
マンロックを示す。
【0042】図2に示すように、カッター回転駆動機構
53は、リングギヤ77とカッター駆動モータ78とを
備え、各カッター駆動モータ78のモータ軸にはピニオ
ンギヤが固着され、このピニオンギヤがリングギヤ77
の歯部に噛合している。後胴56の前端部の内側にはリ
ングウェブ79が溶接接合され、リングウェブ79には
複数のシールドジャッキ57が固定されている。符号8
0は偏心金具を示し、符号81はスプレッダーを示す。
エレクタ装置58は、複数の遊転ローラに回動自在に支
持された可動フレーム82と、エレクタ本体83と、駆
動モータ84等を有する。
【0043】排泥設備59は、送水管85と排泥管86
とアジテータ87等を備え、送水管85と排泥管86に
は夫々バルブが介装されている。後胴56の内部には後
部作業デッキ88が設けられ、後部作業デッキ88には
真円保持装置89が設けられている。符号90はテール
グラウトシールを示す。
【0044】次に、地中接合の際、受入側シールド掘進
機1Bの前胴52と、貫入側シールド掘進機1Aの筒体
10の間の環状隙間をシールする止水装置60について
説明する。図2〜図5に示すように、前胴52の前端部
の内面には止水装置60が設けられ、この止水装置60
は、前胴52の内周面部に凹設された環状凹部91と、
環状弾性膜部材92と、環状シール部材93と、加圧水
注入管95aを含む加圧水注入機構と、カバー部材94
とを備えている。
【0045】図2、図3に示すように、環状凹部91に
は、可撓性の環状弾性膜部材92が配設され、その外周
側には流体収容室95が形成されている。この環状弾性
膜部材92の前端部は周方向適当間隔置きに配設された
複数本のボルトと環状の止め金具96により前胴52に
固定され、環状弾性膜部材92の後端部は周方向適当間
隔置きに配設された複数本のボルトと環状の止め金具9
7により前胴52に固定されている。
【0046】環状弾性膜部材92の内周面近傍には環状
シール部材93が設けられ、環状シール部材93の後端
部が複数本のボルトと環状の止め金具97により前胴5
2に固定されている。環状シール部材93は、周方向に
所定小幅の多数の薄手の弾性変形可能な弾性板であって
周方向に部分的にラップさせつつ配列した多数の弾性板
を弾力性に優れる合成ゴム材又は合成樹脂材で包み込ん
だ構造のものである。
【0047】カバー部材94について説明すると、図3
〜図5に示すように、カバー部材94は、流体収容室9
5に加圧流体としての加圧水を収容しない状態において
環状シール部材93の内周面を覆って環状シール部材9
3を保護するものであり、流体収容室95に加圧水を供
給した状態において環状弾性膜部材92の弾性変形によ
り内周側へ押圧付勢されて弾性変形する。
【0048】図4に示すように、このカバー部材94は
第1カバー98と第2カバー99とを備え、第1カバー
98は、第1環状バネ板部材98aと短冊状の複数の第
1バネ板部材98bとを有し、第2カバー99は、第2
環状バネ板部材99aと短冊状の複数の第2バネ板部材
99bとを有する。即ち、環状シール部材93の後端部
の内周面には、リング状の第1環状バネ板部材98aが
複数本のボルトと環状の止め金具97で固定され、環状
シール部材93の内周面の大部分を覆うように周方向に
並べて配設された短冊状の複数の第1バネ板部材98b
の後端部側の端部が、第1環状バネ板部材98aの前端
部側の端部に連なっている。尚、第1環状バネ板部材9
8aは組立の都合上周方向に複数分割されていてもよ
い。
【0049】環状弾性膜部材92の前端部の内周面に
は、リング状の第2環状バネ板部材99aが複数本のボ
ルトと環状の止め金具96で固定され、環状弾性膜部材
92の前端側部分の内周面と環状シール部材93の内周
面の一部を覆うように周方向に並べて配設された短冊状
の複数の第2バネ板部材99bの前端部側の端部が、第
2環状バネ板部材99aの後端部側の端部に連なってい
る。尚、第2環状バネ板部材99aは組立の都合上周方
向に複数分割されていてもよい。
【0050】複数の第1バネ板部材98bの自由端部分
のうち前端から約1/3長さまでの部分は、複数の第2
バネ板部材99bの自由端部分のうち後端から約1/2
長さまでの部分の内周側にラップした状態に配設されて
いる。各第1,第2バネ板部材98b,99bは、例え
ば厚さ約0.3mmのステンレス鋼板製で、図5に示す
ように、特に、各第2バネ板部材99bは、環状シール
部材93の前端部の損傷や磨耗を防止するため、夫々ゴ
ム膜100で包み込んだ構造になっている。
【0051】次に、以上説明した地中接合型シールド掘
進機1A,1Bおよび止水装置60の作用について説明
する。図6に示すように、両シールド掘進機1A,1B
を相接近方向へ掘進させて両者の前端部同士を地中接合
する際、シールド掘進機1A,1Bをそれらの軸心がほ
ぼ一致するように且つ両シールド掘進機1A,1Bの位
置関係を公知の水平ボーリング101を用いて確認しつ
つ図6に示す接合位置に到達した時点でシールド掘進機
1Aを停止させるとともに、シールド掘進機1Bを停止
させる。尚、トンネル掘進中には、両シールド掘進機1
A,1Bの可動カッタースポーク12b,62bは拡径
位置にある。
【0052】次に、図7に示すように、シールド掘進機
1A,1Bのチャンバー3,51内の石塊や土塊等を洗
浄除去し、各チャンバー3,51内に泥水を収容する。
次に、図8に示すように、両シールド掘進機1A,1B
のカッターディスク2,50の可動カッタースポーク1
2b,62bを縮径させて筒体10の通過隙間を形成す
る。その後、筒体10の後方において、複数の押出しジ
ャッキ46に夫々対向するように押しロッド46aを順
次螺合にて継ぎ足しながら複数の押出しジャッキ46に
より筒体10を押出し駆動する。
【0053】次に、図3、図8に示すように、加圧水
を、加圧水供給源から流体収容室95に供給すると、加
圧水の水圧により環状弾性膜部材92が弾性変形して内
側に膨張し、環状シール部材93が内側に押圧されてテ
ーパー状に傾動し、筒体10の外側から筒体10の外周
面に圧接され、筒体10の外面側がシールされる。この
とき、カバー部材94は、環状弾性膜部材92の弾性変
形により内周側へ押圧され、各第1バネ板部材98bは
環状シール部材93と一体的に傾動し、各第2バネ板部
材99bは環状弾性膜部材92と一体的に傾動する。
【0054】次に、図9に示すように、シールド掘進機
1Aの前胴4の内側に設けた裏込め剤注入管102から
裏込め剤(例えばモルタル等)を筒体10と地山間に注
入し、止水リング103を前胴52と筒体10とに溶接
接合して、前胴52と筒体10間を完全に水密に封鎖す
る。また、筒体10とシールド掘進機1Bのリング部材
44とを溶接接合し、両シールド掘進機1A,1Bの止
水性能を高める。地中接合後、図10に示すように、シ
ールド掘進機1Aの前胴4と後胴6と筒体10、シール
ド掘進機1Bの前胴52と後胴56と止水装置60等は
地中に取残され、その他の内部構造材や付属機器類は撤
去される。
【0055】図3〜図5に示すように、止水装置60の
流体収容室95に加圧水を収容しない状態つまりトンネ
ル掘進時においては、複数の第1バネ板部材98bと複
数の第2バネ板部材99bとで協働して環状シール部材
93及び環状弾性膜部材92の内周のほぼ全域を覆うこ
とができ、環状シール部材93を土砂に触れないように
保護する。特に、複数の第1バネ板部材98bの自由端
部分は、複数の第2バネ板部材99bの自由端部分の内
周側にラップした状態に配設されているので、環状シー
ル部材93の内周面に水や土砂が侵入しにくくなり、止
水性能をより高めることができる。各第2バネ板部材9
9bは夫々ゴム膜100で包み込んだ構造になっている
ので、止水装置60の作動時、環状シール部材93の前
端部はゴム膜100に摺接して損傷や磨耗を防止するこ
とができる。
【0056】次に、別の実施形態に係る地中接合型シー
ルド掘進機とその止水装置60Aについて図面を参照し
て説明する。止水装置60Aは、前記実施形態の止水装
置60と基本的に環状シール部材の自由端部分を圧接さ
せる向きが違うだけなので適宜説明を省略し、地中接合
型シールド掘進機についても簡単に説明する。地中接合
型シールド掘進機は、図11〜図16に示すように、貫
入側シールド掘進機110Aと受入側シールド掘進機1
10Bを備え、シールド掘進機110Bの胴部材の外径
は、シールド掘進機110Aの胴部材の外径よりも小径
になっており、シールド掘進機110Bは止水装置60
Aを備えている。
【0057】次に、地中接合の際、シールド掘進機11
0Bの前胴114と、シールド掘進機110Aの筒体1
17の間の環状隙間をシールする止水装置60Aについ
て説明する。図11に示すように、止水装置60Aは、
シールド掘進機110Bの前胴153の外周面部に凹設
された環状凹部191と、環状弾性膜部材192と、環
状シール部材193と、加圧水注入管155を含む加圧
水注入機構と、カバー部材194とを備えている。
【0058】環状凹部191には、可撓性の環状弾性膜
部材192が配設され、その内周側には流体収容室19
5が形成されている。この環状弾性膜部材192の前端
部は周方向適当間隔置きに配設された複数本のボルトと
環状の止め金具196により前胴153に固定され、環
状弾性膜部材192の後端部は周方向適当間隔置きに配
設された複数本のボルトと環状の止め金具197により
前胴153に固定されている。
【0059】環状弾性膜部材192の外周面近傍には環
状シール部材193が設けられ、環状シール部材193
の後端部が、複数本のボルトと環状の止め金具197で
固定されている。環状シール部材193は、周方向に所
定小幅の多数の薄手の弾性変形可能な弾性板であって周
方向に部分的にラップさせつつ配列した多数の弾性板を
弾力性に優れる合成ゴム材又は合成樹脂材で包み込んだ
構造のものである。
【0060】カバー部材194について説明すると、図
11に示すように、カバー部材194は、流体収容室1
95に加圧流体としての加圧水を収容しない状態におい
て環状シール部材193の外周面を覆って環状シール部
材193を保護するものであり、流体収容室195に加
圧水を供給した状態において環状弾性膜部材192の弾
性変形により外周側へ押圧付勢されて弾性変形する。
【0061】このカバー部材194は第1カバー198
と第2カバー199とを備え、第1カバー198は、第
1環状バネ板部材と短冊状の複数の第1バネ板部材とを
有し、第2カバー199は、第2環状バネ板部材と短冊
状の複数の第2バネ板部材とを有する。即ち、環状シー
ル部材193の後端部の外周面には、リング状の第1環
状バネ板部材が複数本のボルトと環状の止め金具97で
固定され、環状シール部材193の外周面の大部分を覆
うように周方向に並べて配設された短冊状の複数の第1
バネ板部材の後端部側の端部が、この第1環状バネ板部
材の前端部側の端部に連なっている。尚、第1環状バネ
板部材は組立の都合上周方向に複数分割されていてもよ
い。
【0062】環状弾性膜部材192の前端部の外周面に
は、リング状の第2環状バネ板部材が複数本のボルトと
環状の止め金具196で固定され、環状弾性膜部材19
2の前端側部分の外周面と環状シール部材193の外周
面の一部を覆うように周方向に並べて配設された短冊状
の複数の第2バネ板部材の前端部側の端部が、第2環状
バネ板部材の後端部側の端部に連なっている。尚、第2
環状バネ板部材は組立の都合上周方向に複数分割されて
いてもよい。
【0063】複数の第1バネ板部材の自由端部分のうち
前端から約1/3長さまでの部分は、複数の第2バネ板
部材の自由端部分のうち後端から約1/2長さまでの部
分の外周側にラップした状態に配設されている。各第
1,第2バネ板部材は、例えば厚さ約0.3mmのステ
ンレス鋼板製で、特に、各第2バネ板部材は、環状シー
ル部材193の前端部の損傷や磨耗を防止するため、夫
々ゴム膜で包み込んだ構造になっている。
【0064】両シールド掘進機110A,110Bを地
中接合する際には、図12に示すように、それらの軸心
がほぼ一致するように相接近方向へ前進させ、接合位置
に到達した時点で両シールド掘進機110A,110B
を停止させる。次に、シールド掘進機110Aの後胴1
11内の前端部と覆工済みのセグメントSとを反力受け
部材112により固定し、中折れ部113と前胴114
とを固定部材115により固定する。シールド掘進機1
10Bの後胴150内の前端部と覆工済みのセグメント
Sとを反力受け部材151により固定し、中折れ部15
2と前胴153とを固定部材154により固定する。
【0065】次に、図13に示すように、シールド掘進
機110Aのカッタースポーク116の可動カッタース
ポーク116aを縮径させて筒体117の通過隙間を形
成する。その後、図14に示すように、筒体117の後
方において、複数の押出しジャッキ118に夫々対向す
るように貫入ピン118aを順次螺合にて継ぎ足しなが
ら複数の押出しジャッキ118により筒体117を押出
し駆動し、シールド掘進機110Bの前胴153に遊嵌
状に外嵌する。
【0066】次に、図15に示すように、加圧水を、加
圧水供給源から加圧水注入管155を経由して流体収容
室195に供給すると、加圧水の水圧により環状弾性膜
部材192が弾性変形して外側に膨張し、環状シール部
材193が外側に押圧されてテーパー状に傾動し、筒体
117の内側から筒体117の内周面に圧接され、筒体
117の内周面がシールされる。このとき、カバー部材
194は、環状弾性膜部材192の弾性変形により外周
側へ押圧され、各第1バネ板部材は環状シール部材19
3と一体的に傾動し、各第2バネ板部材は環状弾性膜部
材193と一体的に傾動する。
【0067】次に、図16に示すように、両シールド掘
進機110A,110Bのカッターディスクを解体して
撤去した後、止水リング156をシールド掘進機110
Bの前胴153の前端と筒体117とに溶接接合して前
胴153と筒体117間を完全に水密に封鎖する。ま
た、筒体117とシールド掘進機110Aのリング部材
119とを溶接接合し、両シールド掘進機110A,1
10Bの止水性能を高める。地中接合後、前記実施形態
と同様に、シールド掘進機110Aの前胴114と後胴
111と筒体117、シールド掘進機110Bの前胴1
53と後胴150と止水装置60A等は地中に取残さ
れ、その他の内部構造材や付属機器類は撤去される。
【0068】止水装置60Aの流体収容室195に加圧
水を収容しない状態つまりトンネル掘進時においては、
複数の第1バネ板部材と複数の第2バネ板部材とで協働
して環状シール部材193及び環状弾性膜部材192の
外周のほぼ全域を覆うことができ、環状シール部材19
3を土砂に触れないように保護する。特に、複数の第1
バネ板部材の自由端部分は、複数の第2バネ板部材の自
由端部分の外周側にラップした状態に配設されているの
で、環状シール部材193の外周面に水や土砂が侵入し
にくくなり、止水性能をより高めることができる。その
他止水装置60と略同様の作用、効果を奏する。
【0069】以上説明したシールド掘進機1Bの止水装
置60によれば、止水装置60の流体収容室95に加圧
水を収容しない状態では、常時カバー部材94が環状シ
ール部材93の内周面を覆い、環状シール部材93を土
砂に触れないように保護することが可能になる。それ
故、通常のシールド掘進中に環状シール部材93が土砂
と摩擦して損傷したり磨耗したりすることがなく、止水
機能を確実に確保することができる。
【0070】カバー部材94は、環状弾性膜部材92の
弾性変形により内周側へ押圧付勢されて弾性変形し、環
状凹部91の内面側を開放するので、従来公報のよう
な、環状シール部材を保護する為の保護筒部材、この保
護筒部材を後退駆動する為の複数の油圧シリンダ、保護
筒部材と環状凹部との止水性能を高める為の土砂シール
等が不要となる。
【0071】流体収容室95に加圧水を供給すると、環
状弾性膜部材92の弾性変形により、複数の第1バネ板
部材98bの自由端部分は環状シール部材93と共に大
きく傾動し、複数の第2バネ板部材99bの自由端部分
は環状弾性膜部材92と共に各第1バネ板部材98bよ
りも小さく傾動することで、環状凹部91の内面側を開
放するので、油圧シリンダのようなアクチュエータを設
けることなく環状凹部91の内面側を確実に開放するこ
とができる。複数の第1バネ板部材、複数の第2バネ板
部材をボルト等で夫々胴部材へ取付けるのに比べて、取
付けが著しく簡単化する。
【0072】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態について説明する。 1)止水装置60、60Aは、地中接合型シールド掘進
機の止水装置以外にも適用可能である。 2)筒体10と止水リング102、筒体10とリング部
材44を夫々溶接接合しておいて、裏込め剤を筒体10
と地山間に注入してもよい。 3)複数の第1バネ板部材98bを夫々環状シール部材
93の内周面に直接固定してもよい。複数の第2バネ板
部材99bを夫々環状弾性膜部材92の内周面に直接固
定してもよい。 4)複数の第1バネ板部材98bを、第2バネ板部材9
9bと同様に夫々ゴム膜で包み込んだ構造にする場合も
ある。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記
実施形態に種々の変更を付加した形態で実施することも
可能である。
【0073】
【発明の効果】 請求項1のシールド掘進機の止水装置
によれば、止水装置の流体収容室に加圧流体を収容しな
い状態では、常時カバー部材が環状シール部材の内周面
を覆い、環状シール部材を土砂に触れないように保護す
ることが可能になる。それ故、通常のシールド掘進中に
環状シール部材が土砂と摩擦して損傷したり磨耗したり
することがなく、止水機能を確実に確保できる。
【0074】例えば、受入側両シールド掘進機と貫入側
シールド掘進機を相接近する方向へ掘進させていき地中
接合する際には、筒体を受入側シールド掘進機の前端部
内へ部分的に貫入させ、次に止水装置の流体収容室に加
圧流体を供給して環状弾性膜部材を内周側へ弾性変形さ
せ、環状シール部材の他端部を筒体の外周面に圧接させ
てシールすることができる。
【0075】このとき、環状弾性膜部材の弾性変形によ
り、カバー部材の複数の第1バネ板部材の自由端部分は
環状シール部材と共に大きく傾動し、複数の第2バネ板
部材の自由端部分は環状弾性膜部材と共に各第1バネ板
部材よりも小さく傾動することで、環状凹部の内面側を
開放するので、油圧シリンダのようなアクチュエータを
設けることなく環状凹部の内面側を確実に開放すること
ができる。そのため、従来公報のような、環状シール部
材を保護する為の保護筒部材、この保護筒部材を後退駆
動する為の複数の油圧シリンダ、保護筒部材と環状凹部
との止水性能を高める為の土砂シール等が不要となる。
それ故、部品点数が少なくなり止水装置の構造が簡単化
し製作費を低減することができる。また、保護筒部材を
省略できるため、地中接合の作業工程を簡素化可能にで
きる。
【0076】
【0077】
【0078】請求項のシールド掘進機の止水装置によ
れば、第1環状バネ板部材の胴部材への取付けが簡単化
し、第2環状バネ板部材の胴部材への取付けも簡単化す
る。即ち、複数の第1バネ板部材、複数の第2バネ板部
材をボルト等で夫々胴部材へ取付けるのに比べて、取付
けが著しく簡単化する。その他請求項と同様の効果を
奏する。
【0079】請求項のシールド掘進機の止水装置によ
れば、流体収容室に加圧流体を収容しない状態では、環
状シール部材の内周面に水や土砂が侵入しにくくなり、
止水性能を高めることができる。その他請求項と同様
の効果を奏する。請求項4のシールド掘進機の止水装置
によれば、例えば、受入側両シールド掘進機と貫入側シ
ールド掘進機を相接近する方向へ掘進させていき地中接
合する際には、加圧流体を、加圧水供給源から流体収容
室に供給すると、加圧流体の水圧により環状弾性膜部材
が弾性変形して外側に膨張し、環状シール部材が外側に
押圧されてテーパー状に傾動し、筒体の内側から筒体の
内周面に圧接され、筒体の内周面がシールされる。この
とき、カバー部材の複数の第1板バネ部材と複数の第2
板バネ部材とが、環状弾性膜部材の弾性変形により外周
側へ押圧されて弾性変形し、環状凹部の外面側を開放す
る。 このカバー部材は、環状シール部材の外周面を覆う
点で請求項1のカバー部材と異なるだけであるので、請
求項1と略同様の効果を奏する。
【0080】請求項のシールド掘進機の止水装置によ
れば、これら第1環状バネ板部材と第2環状バネ板部材
は、請求項の発明の第1環状バネ板部材、第2環状バ
ネ板部材と基本的に同等であるので、請求項と同様の
効果を奏する。その他請求項と同様の効果を奏する。
【0081】請求項のシールド掘進機の止水装置によ
れば、複数の第1バネ板部材の第1環状バネ板部材と反
対側の自由端部分は、複数の第2バネ板部材の第2環状
バネ板部材と反対側の自由端部分の外周側にラップした
状態に配設されているので、流体収容室に加圧流体を収
容しない状態では、環状シール部材の内周面に水や土砂
が侵入しにくくなり、止水性能を一層高めることができ
る。その他請求項と同様の効果を奏する。
【0082】請求項のシールド掘進機の止水装置によ
れば、少なくとも、前記複数の第2バネ板部材は夫々ゴ
ム膜で覆われているので、流体収容室に加圧流体を供給
して環状弾性膜部材を弾性変形させたとき、このゴム膜
により環状シール部材の損傷や磨耗を防止することがで
きる。その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の地中接合型シールド掘進機
の貫入側シールド掘進機の縦断側面図である。
【図2】受入側シールド掘進機の縦断側面図である。
【図3】止水装置の掘進時の状態と止水状態を説明する
要部拡大断面図である。
【図4】掘進時の状態における止水装置のIV−IV線端面
図である。
【図5】第2バネ板部材の拡大断面図である。
【図6】地中接合準備状態の第1段階の作動説明図であ
る。
【図7】地中接合準備状態の第2段階の作動説明図であ
る。
【図8】可動カッタースポークの縮径状態と筒体貫入状
態と止水装置の作動状態の作動説明図である。
【図9】地中接合完了状態の作動説明図である。
【図10】両シールド掘進機内の部品等の撤去状態の作
動説明図である。
【図11】別実施形態に係るシールド掘進機の止水装置
の掘進時の状態と止水状態を説明する要部拡大断面図で
ある。
【図12】その受入側シールド掘進機と貫入側シールド
掘進機の地中接合準備状態の作動説明図である。
【図13】貫入側シールド掘進機の可動カッタースポー
クの縮径状態の作動説明図である。
【図14】筒体の胴部材への外嵌状態の作動説明図であ
る。
【図15】止水装置の作動状態の作動説明図である。
【図16】地中接合完了状態の作動説明図である。
【符号の説明】
1B、110B シールド掘進機 10、117 筒体 52、153 前胴 60、60A 止水装置 91、191 環状凹部 92、192 環状弾性膜部材 93、193 環状シール部材 94、194 カバー部材 95、195 流体収容室 98a 第1環状バネ板部材 98b 第1バネ板部材 99a 第2環状バネ板部材 99b 第2バネ板部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 奏一郎 神戸市長田区若松町9丁目1番30号 六 菱ゴム株式会社内 (72)発明者 洲野 敬二 神戸市長田区若松町9丁目1番30号 六 菱ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−93390(JP,A) 特開 平9−32484(JP,A) 特開 平11−303570(JP,A) 特開 平4−83095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/00 E21D 9/06 301

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機の胴部材の内面部に装備
    され且つ胴部材に筒体が遊嵌状に内嵌されたとき胴部材
    と筒体の間の環状隙間をシールする止水装置において、 前記胴部材の内周面部に凹設された環状凹部と、 この環状凹部に配設され外周側に流体収容室を形成する
    環状弾性膜部材と、 この環状弾性膜部材の内周面近傍に配設され且つ軸心方
    向一端部が胴部材に固定され他端部が自由端をなす環状
    シール部材と、 前記流体収容室に加圧流体を収容しない状態において環
    状シール部材の内周面を覆って環状シール部材を保護す
    る弾性変形可能なカバー部材であって、 環状シール部材の内周面の大部分を覆うように周方向に
    並べて配設された短冊状の複数の第1バネ板部材と、環
    状弾性膜部材の他端側部分の内周面と環状シール部材の
    内周面の一部を覆うように周方向に並べて配設された短
    冊状の複数の第2バネ板部材とを有するカバー部材 とを
    備え、 前記流体収容室に加圧流体を供給して環状弾性膜部材を
    内周側へ弾性変形させ、環状シール部材の他端部を筒体
    の外周面に圧接させてシールするように構成したことを
    特徴とするシールド掘進機の止水装置。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は、環状シール部材の一
    端部の内周面に固定され且つ複数の第1バネ板部材の前
    記一端部側の端部に連なる第1環状バネ板部材と、環状
    弾性膜部材の他端部の内周面に固定され且つ複数の第2
    バネ板部材の前記他端部側の端部に連なる第2環状バネ
    板部材とを有することを特徴とする請求項に記載のシ
    ールド掘進機の止水装置。
  3. 【請求項3】 複数の第1バネ板部材の第1環状バネ板
    部材と反対側の自由端部分は、複数の第2バネ板部材の
    第2環状バネ板部材と反対側の自由端部分の内周側にラ
    ップした状態に配設されていることを特徴とする請求項
    に記載のシールド掘進機の止水装置。
  4. 【請求項4】 シールド掘進機の胴部材の外面部に装備
    され且つ胴部材に筒体が遊嵌状に外嵌されたとき胴部材
    と筒体の間の環状隙間をシールする止水装置において、 前記胴部材の外周面部に凹設された環状凹部と、 この環状凹部に配設され内周側に流体収容室を形成する
    環状弾性膜部材と、 この環状弾性膜部材の外周面近傍に配設され且つ軸心方
    向一端部が胴部材に固定され他端部が自由端をなす環状
    シール部材と、 前記流体収容室に加圧流体を収容しない状態において環
    状シール部材の外周面を覆って環状シール部材を保護す
    る弾性変形可能なカバー部材であって、 環状シール部材の外周面の大部分を覆うように周方向に
    並べて配設された短冊状の複数の第1バネ板部材と、環
    状弾性膜部材の他端側部分の外周面と環状シール部材の
    外周面の一部を覆うように周方向に並べて配設された短
    冊状の複数の第2バネ板部材とを有するカバー部材とを
    備え、 前記流体収容室に加圧流体を供給して環状弾性膜部材を
    外周側へ弾性変形させ、環状シール部材の他端部を筒体
    の内周面に圧接させてシールするように構成したことを
    特徴とするシールド掘進機の止水装置。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材は、環状シール部材の一
    端部の外周面に固定され且つ複数の第1バネ板部材の前
    記一端部側の端部に連なる第1環状バネ板部材と、環状
    弾性膜部材の他端部の外周面に固定され且つ複数の第2
    バネ板部材の前記他端部側の端部に連なる第2環状バネ
    板部材とを有することを特徴とする請求項に記載のシ
    ールド掘進機の止水装置。
  6. 【請求項6】 複数の第1バネ板部材の第1環状バネ板
    部材と反対側の自由端部分は、複数の第2バネ板部材の
    第2環状バネ板部材と反対側の自由端部分の外周側にラ
    ップした状態に配設されていることを特徴とする請求項
    に記載のシールド掘進機の止水装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、前記複数の第2バネ板部材
    は夫々ゴム膜で覆われていることを特徴とする請求項
    〜6の何れかに記載のシールド掘進機の止水装置。
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