JP3286432B2 - 回転式スクロール圧縮機 - Google Patents
回転式スクロール圧縮機Info
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- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 24
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 54
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 5
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 5
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動スクロールと従動ス
クロールを同じ方向に回転させて圧縮を行う回転式スク
ロール圧縮機に関するものである。
クロールを同じ方向に回転させて圧縮を行う回転式スク
ロール圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転式スクロール圧縮機は、密閉容器内
に電動要素とスクロール圧縮要素とを収容しているもの
であって、前記スクロール圧縮要素では、駆動スクロー
ルと従動スクロールとのかみ合いによって得られる複数
の圧縮空間へガスが送り込まれ、両スクロールの回転で
体積の縮小した圧縮空間から高圧のガスとして送り出す
ようにした構成を有するものがある。
に電動要素とスクロール圧縮要素とを収容しているもの
であって、前記スクロール圧縮要素では、駆動スクロー
ルと従動スクロールとのかみ合いによって得られる複数
の圧縮空間へガスが送り込まれ、両スクロールの回転で
体積の縮小した圧縮空間から高圧のガスとして送り出す
ようにした構成を有するものがある。
【0003】この回転式スクロール圧縮機を図3に示す
と、1は密閉容器であって、この内部に電動要素2とス
クロール圧縮要素3とを収容している。前記スクロール
圧縮要素3は、駆動スクロール4、従動スクロール5、
前記駆動スクロール4を支持する主フレーム6、従動ス
クロール5を支持する補助フレーム7、駆動スクロール
4に円筒リング8を介して固定され従動スクロールの軸
方向への移動を規制する規制部材9、駆動スクロール4
と従動スクロール5とを同じ方向に回転させるようにす
るオルダム継手10とを備えている。前記駆動スクロー
ル4は、鏡板11の下面に渦巻き状のラップ12を設け
ているとともに、鏡板11の上面からは主フレーム6に
軸支される駆動軸13が立ち上がって電動要素2に連結
されている。従動スクロール5は、鏡板14の上面に前
記ラップ12とかみ合う渦巻き状のラップ15を設け、
鏡板14の下面からは前記駆動軸13に対して偏心し補
助フレーム7に軸支される従動軸16が下方に延びてい
る。
と、1は密閉容器であって、この内部に電動要素2とス
クロール圧縮要素3とを収容している。前記スクロール
圧縮要素3は、駆動スクロール4、従動スクロール5、
前記駆動スクロール4を支持する主フレーム6、従動ス
クロール5を支持する補助フレーム7、駆動スクロール
4に円筒リング8を介して固定され従動スクロールの軸
方向への移動を規制する規制部材9、駆動スクロール4
と従動スクロール5とを同じ方向に回転させるようにす
るオルダム継手10とを備えている。前記駆動スクロー
ル4は、鏡板11の下面に渦巻き状のラップ12を設け
ているとともに、鏡板11の上面からは主フレーム6に
軸支される駆動軸13が立ち上がって電動要素2に連結
されている。従動スクロール5は、鏡板14の上面に前
記ラップ12とかみ合う渦巻き状のラップ15を設け、
鏡板14の下面からは前記駆動軸13に対して偏心し補
助フレーム7に軸支される従動軸16が下方に延びてい
る。
【0004】上記両ラップ12,15のかみ合いは主フ
レーム6と補助フレーム7とからなる中空室17内にて
鏡板11,14を対向配置して行われる。また前記鏡板
14と規制部材9との間に配置された上記オルダム継手
10により両スクロール4,5が同じ方向に回転し、ラ
ップ12,15のかみ合いで形成された複数の圧縮空間
18を外側から内側に向けて次第に縮小させ、低圧の圧
縮空間から中間圧の圧縮空間へ、中間圧の圧縮空間から
高圧の圧縮空間へと順に変化させて圧縮を行うように設
けられている。
レーム6と補助フレーム7とからなる中空室17内にて
鏡板11,14を対向配置して行われる。また前記鏡板
14と規制部材9との間に配置された上記オルダム継手
10により両スクロール4,5が同じ方向に回転し、ラ
ップ12,15のかみ合いで形成された複数の圧縮空間
18を外側から内側に向けて次第に縮小させ、低圧の圧
縮空間から中間圧の圧縮空間へ、中間圧の圧縮空間から
高圧の圧縮空間へと順に変化させて圧縮を行うように設
けられている。
【0005】上記密閉容器1の下部側には吸入ポート1
9が配置されて補助フレーム7の軸受け部20に臨んで
おり、また密閉容器1の上部側には吐出ポート21が配
置されていて、吸入ポート19から入ったガス(冷媒)
が従動スクロール5側から外側の圧縮空間18に送り込
まれ、この圧縮空間18の中央側への移行に伴う縮小に
よって高圧化され、駆動スクロール4側を通ってガスが
密閉容器1の上方に送り出され、吐出ポート21から容
器外に吐出される。両スクロール4,5にはガスを通す
ための通路が形成されている。駆動スクロール4では、
駆動軸13内にその長手方向に亘って吐出通路22が貫
通している。また従動スクロール5では、従動軸16の
部分でのガス通路23と鏡板14の径方向に亘る吸い込
み横穴24とからなる吸入通路25が設けられている。
さらに前記軸受け部20内には空室26が位置していて
これに吸入ポート19が連通しており、これによって、
前記吸入ポート19、空室26、吸入通路25を経てガ
スが低圧の圧縮空間18側に供給される。
9が配置されて補助フレーム7の軸受け部20に臨んで
おり、また密閉容器1の上部側には吐出ポート21が配
置されていて、吸入ポート19から入ったガス(冷媒)
が従動スクロール5側から外側の圧縮空間18に送り込
まれ、この圧縮空間18の中央側への移行に伴う縮小に
よって高圧化され、駆動スクロール4側を通ってガスが
密閉容器1の上方に送り出され、吐出ポート21から容
器外に吐出される。両スクロール4,5にはガスを通す
ための通路が形成されている。駆動スクロール4では、
駆動軸13内にその長手方向に亘って吐出通路22が貫
通している。また従動スクロール5では、従動軸16の
部分でのガス通路23と鏡板14の径方向に亘る吸い込
み横穴24とからなる吸入通路25が設けられている。
さらに前記軸受け部20内には空室26が位置していて
これに吸入ポート19が連通しており、これによって、
前記吸入ポート19、空室26、吸入通路25を経てガ
スが低圧の圧縮空間18側に供給される。
【0006】この回転式スクロール圧縮機では、吐出通
路22を経て送り出される高圧ガスの圧力を利用して、
密閉容器1の内部下方に設定されて補助フレーム7の下
となっているオイル溜り27からオイルを、従動スクロ
ール5の鏡板14の下面側に送り込むオイル送り経路2
8が設けられている。図示するようにこのオイル送り経
路28は、軸受け部20の下面から立ち上げられた後軸
受け孔29の内面に臨み、軸受け孔29の内面凹部と従
動軸16の外周面とで形成された斜路を経て鏡板14の
下面側に達している。
路22を経て送り出される高圧ガスの圧力を利用して、
密閉容器1の内部下方に設定されて補助フレーム7の下
となっているオイル溜り27からオイルを、従動スクロ
ール5の鏡板14の下面側に送り込むオイル送り経路2
8が設けられている。図示するようにこのオイル送り経
路28は、軸受け部20の下面から立ち上げられた後軸
受け孔29の内面に臨み、軸受け孔29の内面凹部と従
動軸16の外周面とで形成された斜路を経て鏡板14の
下面側に達している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように回転式
スクロール圧縮機はオイル送り経路を有し、オイルがオ
イル溜りから従動軸周りを潤滑しながら従動スクロール
の鏡板下面側に送り込まれベアリング機構部分にも流れ
込むようになっている。しかしがら、このオイル送り経
路を通るオイルは泡状となっていることもあり、泡状の
オイルが流れ続ける場合にはその潤滑作用が適正に発揮
されず、軸受け部の耐久性が低下するという問題を生じ
る。また従動軸と軸受け孔とのクリアランスが広いとそ
の隙間からオイルが上記空室26に流れ込み、オイル吐
出の原因にもなるという問題がある。
スクロール圧縮機はオイル送り経路を有し、オイルがオ
イル溜りから従動軸周りを潤滑しながら従動スクロール
の鏡板下面側に送り込まれベアリング機構部分にも流れ
込むようになっている。しかしがら、このオイル送り経
路を通るオイルは泡状となっていることもあり、泡状の
オイルが流れ続ける場合にはその潤滑作用が適正に発揮
されず、軸受け部の耐久性が低下するという問題を生じ
る。また従動軸と軸受け孔とのクリアランスが広いとそ
の隙間からオイルが上記空室26に流れ込み、オイル吐
出の原因にもなるという問題がある。
【0008】そこで本発明は上記した事情に鑑み、オイ
ル溜りからのオイルが常時液状で従動軸周りに供給さ
れ、また軸受け面と従動軸とのクリアランスか大きい場
合にもオイルが空室に流れ込まないようにすることを課
題とし、軸受け部の耐久性の低下を防ぎ、オイル吐出を
なくすことを目的とする。
ル溜りからのオイルが常時液状で従動軸周りに供給さ
れ、また軸受け面と従動軸とのクリアランスか大きい場
合にもオイルが空室に流れ込まないようにすることを課
題とし、軸受け部の耐久性の低下を防ぎ、オイル吐出を
なくすことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を考
慮してなされたもので、駆動スクロールの鏡板と従動ス
クロールの鏡板とをこれらを囲むフレームからなる中空
室内で配置し、前記両鏡板に設けられたラップのかみ合
わせよりなる複数の圧縮空間を、駆動スクロールと従動
スクロールとの回転により外方から内方に向かって次第
に縮小させ、前記従動スクロールに設けたガス吸入経路
を通して圧縮空間に送り出されたガスを、前記圧縮空間
の縮小により圧縮する構成を備え、前記フレーム下のオ
イル溜りから従動スクロールを軸支するフレームの軸受
け部を介して従動スクロールの鏡板に亘り、オイルをオ
イル溜りから従動スクロールの鏡板の下面側へ送り込む
オイル送り経路を有する回転式スクロール圧縮機におい
て、前記軸受け部の軸受け孔下部に、従動スクロールの
軸に向けて先上がりした内周縁が該軸周りに摺接する環
状のリップシールを取り付けて、このリップシール上に
オイル受けを設け、上記オイル送り経路中に前記オイル
受けを介在させたとを特徴とする回転式スクロール圧縮
機を提供して、上記の課題を解消するものである。
慮してなされたもので、駆動スクロールの鏡板と従動ス
クロールの鏡板とをこれらを囲むフレームからなる中空
室内で配置し、前記両鏡板に設けられたラップのかみ合
わせよりなる複数の圧縮空間を、駆動スクロールと従動
スクロールとの回転により外方から内方に向かって次第
に縮小させ、前記従動スクロールに設けたガス吸入経路
を通して圧縮空間に送り出されたガスを、前記圧縮空間
の縮小により圧縮する構成を備え、前記フレーム下のオ
イル溜りから従動スクロールを軸支するフレームの軸受
け部を介して従動スクロールの鏡板に亘り、オイルをオ
イル溜りから従動スクロールの鏡板の下面側へ送り込む
オイル送り経路を有する回転式スクロール圧縮機におい
て、前記軸受け部の軸受け孔下部に、従動スクロールの
軸に向けて先上がりした内周縁が該軸周りに摺接する環
状のリップシールを取り付けて、このリップシール上に
オイル受けを設け、上記オイル送り経路中に前記オイル
受けを介在させたとを特徴とする回転式スクロール圧縮
機を提供して、上記の課題を解消するものである。
【0010】
【作用】本発明においては、従動軸の軸周りに摺接する
リップシール上にオイル受けが設けられていることか
ら、オイル溜りから泡状になって送り込まれたオイルも
このオイル受けで泡立ちが抑えられて液状となり、液状
のオイルとして従動軸周りの潤滑を行いながら鏡板下面
側に送り込まれるようになる。そして従動軸周りに前記
リップシールが存在することから軸受け孔と従動軸との
クリアランスが広い場合で空室側へのオイルの流れ込み
が防止されるようになる。
リップシール上にオイル受けが設けられていることか
ら、オイル溜りから泡状になって送り込まれたオイルも
このオイル受けで泡立ちが抑えられて液状となり、液状
のオイルとして従動軸周りの潤滑を行いながら鏡板下面
側に送り込まれるようになる。そして従動軸周りに前記
リップシールが存在することから軸受け孔と従動軸との
クリアランスが広い場合で空室側へのオイルの流れ込み
が防止されるようになる。
【0011】
【実施例】つぎに本発明を図1と図2に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。なお、図3に示す従来例と構成
が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
図中30はリップシールで、該リップシール30は従動
軸16に向けて先上がりしている内周縁31が従動軸1
6周りに摺接する環状のものであり、図2に示すように
軸受け部20の軸受け孔29を形成している管状体32
の下部に支持体33を介して上下二段にして取り付けら
れている。そしてリップシール30の上面の空間がオイ
ル受け34として設けられている。また、オイル送り経
路28は図1に示すように、軸受け部20の最下面から
立ち上げられた後に上記オイル受け34側で開放されて
いる通路35と、この通路35から離れた位置で上記管
状体32による軸受け孔29の内面凹部と従動軸16と
の間で形成される斜路36とから設けられており、この
オイル送り経路28中にオイル受け34が介在してい
る。これによってオイル溜り27からのオイルは通路3
5、オイル受け34、斜路36を通って鏡板14の下面
側に送り込まれるようになり、オイル溜り27から泡状
で通路35を通るオイルも一旦オイル受け34でその泡
立ちが抑えられて液状となり、適正な状態で従動軸16
周りを潤滑するようになる。そして仮に軸受け孔29と
従動軸16とのクリアランスが広い場合でもリップシー
ル30が空室26側への流れ込みを防ぐようになる。
づいて詳細に説明する。なお、図3に示す従来例と構成
が重複する部分は同符号を付してその説明を省略する。
図中30はリップシールで、該リップシール30は従動
軸16に向けて先上がりしている内周縁31が従動軸1
6周りに摺接する環状のものであり、図2に示すように
軸受け部20の軸受け孔29を形成している管状体32
の下部に支持体33を介して上下二段にして取り付けら
れている。そしてリップシール30の上面の空間がオイ
ル受け34として設けられている。また、オイル送り経
路28は図1に示すように、軸受け部20の最下面から
立ち上げられた後に上記オイル受け34側で開放されて
いる通路35と、この通路35から離れた位置で上記管
状体32による軸受け孔29の内面凹部と従動軸16と
の間で形成される斜路36とから設けられており、この
オイル送り経路28中にオイル受け34が介在してい
る。これによってオイル溜り27からのオイルは通路3
5、オイル受け34、斜路36を通って鏡板14の下面
側に送り込まれるようになり、オイル溜り27から泡状
で通路35を通るオイルも一旦オイル受け34でその泡
立ちが抑えられて液状となり、適正な状態で従動軸16
周りを潤滑するようになる。そして仮に軸受け孔29と
従動軸16とのクリアランスが広い場合でもリップシー
ル30が空室26側への流れ込みを防ぐようになる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回転式ス
クロール圧縮機は、駆動スクロールの鏡板と従動スクロ
ールの鏡板とをこれらを囲むフレームからなる中空室内
で配置し、前記両鏡板に設けられたラップのかみ合わせ
よりなる複数の圧縮空間を、駆動スクロールと従動スク
ロールとの回転により外方から内方に向かって次第に縮
小させ、前記従動スクロールに設けたガス吸入経路を通
して圧縮空間に送り出されたガスを、前記圧縮空間の縮
小により圧縮する構成を備え、前記フレーム下のオイル
溜りから従動スクロールを軸支するフレームの軸受け部
を介して従動スクロールの鏡板に亘り、オイルをオイル
溜りから従動スクロールの鏡板の下面側へ送り込むオイ
ル送り経路を有するものであって、前記軸受け部の軸受
け孔下部に、従動スクロールの軸に向けて先上がりした
内周縁が該軸周りに摺接する環状のリップシールを取り
付けて、このリップシール上にオイル受けを設け、上記
オイル送り経路中に前記オイル受けを介在させたとを特
徴とするものであり、これによって、泡状態でオイル送
り経路を流れるオイルがオイル受けでその泡立ちが抑え
られ、適正な液状となって従動軸周りを潤滑して従動ス
クロールの鏡板の下面側に送られるようになり、軸受け
部の耐久性を向上させるようになる。またさらに、軸受
け孔と従動軸とのクリアランスが広い場合でも、リップ
シールが従動軸周りに摺接しているために空室側への流
れ込みをなくし、オイル吐出が防止されるようになるな
ど、実用性に優れた効果を奏するものである。
クロール圧縮機は、駆動スクロールの鏡板と従動スクロ
ールの鏡板とをこれらを囲むフレームからなる中空室内
で配置し、前記両鏡板に設けられたラップのかみ合わせ
よりなる複数の圧縮空間を、駆動スクロールと従動スク
ロールとの回転により外方から内方に向かって次第に縮
小させ、前記従動スクロールに設けたガス吸入経路を通
して圧縮空間に送り出されたガスを、前記圧縮空間の縮
小により圧縮する構成を備え、前記フレーム下のオイル
溜りから従動スクロールを軸支するフレームの軸受け部
を介して従動スクロールの鏡板に亘り、オイルをオイル
溜りから従動スクロールの鏡板の下面側へ送り込むオイ
ル送り経路を有するものであって、前記軸受け部の軸受
け孔下部に、従動スクロールの軸に向けて先上がりした
内周縁が該軸周りに摺接する環状のリップシールを取り
付けて、このリップシール上にオイル受けを設け、上記
オイル送り経路中に前記オイル受けを介在させたとを特
徴とするものであり、これによって、泡状態でオイル送
り経路を流れるオイルがオイル受けでその泡立ちが抑え
られ、適正な液状となって従動軸周りを潤滑して従動ス
クロールの鏡板の下面側に送られるようになり、軸受け
部の耐久性を向上させるようになる。またさらに、軸受
け孔と従動軸とのクリアランスが広い場合でも、リップ
シールが従動軸周りに摺接しているために空室側への流
れ込みをなくし、オイル吐出が防止されるようになるな
ど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図1】本発明に係る回転式スクロール圧縮機の一実施
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図2】一実施例の要部を示す説明図である。
【図3】従来例を示す説明図である。
1…密閉容器 5…従動スクロール 7…補助フレーム 14…従動スクロールの鏡板 16…従動軸 20…軸受け部 26…空室 27…オイル溜り 28…オイル送り経路 29…軸受け孔 30…リップシール 34…オイル受け
フロントページの続き (72)発明者 光永 敏彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 27/00 331 F04C 29/02
Claims (1)
- 【請求項1】駆動スクロールの鏡板と従動スクロールの
鏡板とをこれらを囲むフレームからなる中空室内で配置
し、前記両鏡板に設けられたラップのかみ合わせよりな
る複数の圧縮空間を、駆動スクロールと従動スクロール
との回転により外方から内方に向かって次第に縮小さ
せ、前記従動スクロールに設けたガス吸入経路を通して
圧縮空間に送り出されたガスを、前記圧縮空間の縮小に
より圧縮する構成を備え、 前記フレーム下のオイル溜りから従動スクロールを軸支
するフレームの軸受け部を介して従動スクロールの鏡板
に亘り、オイルをオイル溜りから従動スクロールの鏡板
の下面側へ送り込むオイル送り経路を有する回転式スク
ロール圧縮機において、 前記軸受け部の軸受け孔下部に、従動スクロールの軸に
向けて先上がりした内周縁が該軸周りに摺接する環状の
リップシールを取り付けて、このリップシール上にオイ
ル受けを設け、上記オイル送り経路中に前記オイル受け
を介在させたとを特徴とする回転式スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29823693A JP3286432B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 回転式スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29823693A JP3286432B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 回転式スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07151079A JPH07151079A (ja) | 1995-06-13 |
JP3286432B2 true JP3286432B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=17857001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29823693A Expired - Fee Related JP3286432B2 (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 回転式スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286432B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7572517B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-08-11 | Target Technology Company, Llc | Reflective or semi-reflective metal alloy coatings |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2137412B1 (de) | 2007-04-17 | 2012-12-05 | Spinnler Engineering | Verdrängermaschine nach dem spiralprinzip |
JP2024068704A (ja) * | 2022-11-09 | 2024-05-21 | 株式会社豊田自動織機 | 両回転式スクロール型圧縮機 |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP29823693A patent/JP3286432B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7572517B2 (en) | 2002-07-08 | 2009-08-11 | Target Technology Company, Llc | Reflective or semi-reflective metal alloy coatings |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07151079A (ja) | 1995-06-13 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |