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JP3281435B2 - 超音波ドプラ診断装置 - Google Patents

超音波ドプラ診断装置

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Publication number
JP3281435B2
JP3281435B2 JP3363193A JP3363193A JP3281435B2 JP 3281435 B2 JP3281435 B2 JP 3281435B2 JP 3363193 A JP3363193 A JP 3363193A JP 3363193 A JP3363193 A JP 3363193A JP 3281435 B2 JP3281435 B2 JP 3281435B2
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JP
Japan
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signal
clutter
coefficient
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wky
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JP3363193A
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JPH06245932A (ja
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烈光 原田
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Hitachi Ltd
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Aloka Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体内部の血流速度等
を測定する超音波ドプラ診断装置に関し、特に心筋や組
織などのクラッタからの静的クラッタ信号又は動的クラ
ッタ信号を除去するクラッタ除去フィルタの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体内部の運動反射体、例えば心臓や血
管内の血流速度等を測定するために、従来より生体内部
へ所定の繰返し周期で超音波パルスを送信し、生体内部
の運動反射体により反射された反射波を受信し、受信し
た反射波のドプラシフト周波数から運動反射体の運動速
度を検出して表示するパルスドプラ装置が広く用いられ
ている。また、ドプラ断層装置あるいはカラードプラ装
置と呼ばれる運動反射体速度の二次元分布をリアルタイ
ムに表示する血流イメージング装置が実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たドプラ診断装置では、受信信号には血流信号に比べて
振幅が大きく、比較的低速度の血管壁、心臓壁、筋肉、
組織などのクラッタからの反射信号であるクラッタ信号
が混入し、これが血流信号の検出の妨害となっている。
そこで、このクラッタ信号を、低周波成分を除去するク
ラッタ除去フィルタで低減しているが、クラッタ信号を
有効に除去するためには、遮断特性が急峻なフィルタが
必要であり、このようなフィルタを実現するためにはフ
ィルタの構造が複雑となり、かつ応答時間が長くなるた
め、画像表示のリアルタイム性が低下し、細かな時相分
析が困難になるという問題点があった。
【0004】一方、応答時間の短いフィルタではクラッ
タ信号が十分に除去できないため、血流速度の測定精度
が低下するという問題点がある。また、冠状動脈のよう
に心臓壁の運動と共に移動する血管内の血流を検出しよ
うとしても、クラッタ信号にマスクされて血流信号が良
好に検出できず、カラードプラ画像では血流以外の部分
にクラッタの運動速度が表示されて診断しにくくなって
しまうという問題点があった。
【0005】図6は、組織からの反射信号であるクラッ
タ信号と血流信号のパワースペクトルの一例を示す図で
ある。
【0006】例えば、腹部のように動きの小さい組織か
らの静的クラッタ信号は、上述した従来の高域通過型の
クラッタ除去フィルタで除去することができるが、呼吸
により移動する組織(例えば横隔膜)からの動的クラッ
タ信号、あるいは心臓壁のように動きの大きい組織から
の動的クラッタ信号はフィルタの遮断帯域外に入る部分
がある。そのため、遮断特性が緩やかなフィルタではク
ラッタ信号を十分に除去できないため、除去できなかっ
た残留クラッタ信号が血流信号をマスクし、血流信号を
検出することができなくなるという問題点があった。ま
た、通常のドプラ装置では対象とする血流に対応してク
ラッタ除去用のフィルタの遮断特性を選択して使用する
ものがあるが、最適な選択をすることが難しいという問
題点があった。
【0007】そこで、これらの問題点を解消するものと
して、組織などのクラッタからの反射信号であるクラッ
タ信号のドプラシフト周波数(以下、クラッタ周波数と
いう)を算出し、直交検波器の参照周波数をこの周波数
分だけシフトさせ、クラッタ信号を抑制する方法が提案
されている(特開昭59−139240号公報参照)。
【0008】しかしながら、この方法では、クラッタ周
波数に相対的な血流ドプラシフト周波数を検出するた
め、真の血流速度を求めるにはシフトした周波数分だけ
補正する必要があり、その手間が煩雑であった。
【0009】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、その目的は、低速度で運動する組
織などのクラッタからの反射信号であるクラッタ信号を
遮断特性の急峻なフィルタを用いることなく、短い応答
時間で除去でき、更にクラッタ信号のパワースペクトル
の分散(以下、クラッタのパワースペクトルの分散とい
う)からフィルタの遮断特性を最適に設定し、血流速度
の測定精度を向上し得る超音波ドプラ診断装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の事情に
鑑みなされた超音波ドプラ診断装置であって、生体内部
へ所定の繰返し周期で超音波パルスを送信し、生体内部
の運動反射体により反射された反射波を受信し、受信し
た反射波のドプラシフト周波数を検出して運動反射体の
運動速度を表示する超音波ドプラ診断装置において、前
記反射波の受波により得られた受信信号を直交検波し、
受信信号をx信号及びy信号からなる複素信号に変換す
る直交検波器と、前記受信信号に基づいて、心筋や組織
などのクラッタのドプラシフト周波数を演算するクラッ
タ周波数演算手段と、前記クラッタ周波数演算手段が算
出したクラッタ周波数に対応して遮断周波数帯域を移動
し得るクラッタ除去フィルタと、を備え、前記クラッタ
除去フィルタは、当該フィルタのフィルタ特性のゼロ点
を前記クラッタ周波数に相当する平均位相差だけシフト
するための係数Wkx及び係数Wkyを発生する係数発
生器と、前記x信号を段階的に遅延するx信号用の複数
の遅延器と、前記y信号を段階的に遅延するy信号用の
複数の遅延器と、前記x信号及び前記段階的に遅延され
たx信号に対してそれぞれ対応する前記係数Wkxを乗
算するx信号用の複数の係数Wkx乗算器と、前記x信
号及び前記段階的に遅延されたx信号に対してそれぞれ
対応する前記係数Wkyを乗算するx信号用の複数の係
数Wky乗算器と、前記y信号及び前記段階的に遅延さ
れたy信号に対してそれぞれ対応する前記係数Wkxを
乗算するy信号用の複数の係数Wkx乗算器と、前記y
信号及び前記段階的に遅延されたy信号に対してそれぞ
れ対応する前記係数Wkyを乗算するy信号用の複数の
係数Wky乗算器と、前記x信号用の複数の係数Wkx
乗算器の出力の加算値から、前記y信号用の複数の係数
Wky乗算器の出力の加算値を減算し、これによりクラ
ッタ除去後のx信号を出力する回路と、前記x信号用の
複数の係数Wky乗算器の出力の加算値と、前記y信号
用の複数の係数Wky乗算器の出力の加算値とを加算
し、これによりクラッタ除去後のy信号を出力する回路
と、を含み、前記クラッタ除去後のx信号と前記クラッ
タ除去後のy信号がドプラシフト周波数を求める自己相
関器に入力され、静的クラッタ信号又は動的クラッタ信
号を除去し得るように構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記受信信号に基づい
て、心筋や組織などのクラッタのパワースペクトルの分
散を求めるクラッタ分散演算手段を含み、前記クラッタ
除去フィルタは、更に前記クラッタ分散演算手段が求め
たクラッタのパワースペクトルの分散に対応して遮断周
波数帯域を可変でき、前記係数発生器は、前記クラッタ
周波数及び前記クラッタのパワースペクトルの分散に応
じて前記係数Wkx及び前記係数Wkyを発生し、クラ
ッタのパワースペクトルの分散に対応して前記フィルタ
の遮断特性を最適に設定するように構成したことを特徴
とする。
【0012】
【作用】本発明における超音波ドプラ診断装置の上記第
1の構成においては、超音波パルスを送信し運動反射体
で反射した反射波の受信信号に基づき、クラッタ周波数
演算手段が、心筋や組織などのクラッタのドプラシフト
周波数を演算する。クラッタ除去フィルタは、クラッタ
周波数演算手段が算出したクラッタ周波数に対応して遮
断周波数帯域を移動させ、静的クラッタ信号又は動的ク
ラッタ信号を除去する。
【0013】また、本発明における超音波ドプラ診断装
置の上記第2の構成においては、超音波パルスを送信し
運動反射体で反射した反射波の受信信号に基づき、クラ
ッタ分散演算手段が、心筋や組織などのクラッタのパワ
ースペクトルの分散を求める。クラッタ除去フィルタ
は、クラッタ分散演算手段が求めたクラッタのパワース
ペクトルの分散に対応してフイルタの遮断周波数帯域を
可変し、クラッタのパワースペクトルの分散に対応して
フイルタの遮断特性を最適に設定する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。
【0015】図1は、本発明に係る超音波ドプラ診断装
置の構成を示すブロック図である。超音波ドプラ診断装
置は、生体100内部へ超音波を送受波するプローブ1
を有しており、プローブ1には、プローブ1を所定の繰
返し周期のパルス電圧で励振するとともに、生体100
内部の運動反射体により反射された反射波を受けたプロ
ーブ1の受信信号を受信する送受信器2が接続されてい
る。そして、送受信器2には、プローブ1から発射され
る超音波パルスビームを機械的又は電気的な角度偏向な
どによって走査させて超音波パルスビームで生体100
内部を周期的に走査あるいは所望の偏向角にて走査を停
止する走査制御器3と、送受信器2が受信した受信信号
を増幅する増幅器4と、送受信器2が受信した受信信号
を複素信号に変換する直交検波器5とが並列に接続され
ており、走査制御器3には、直交検波器5へ出力する参
照信号を生成し、かつ走査制御器3へ出力するパルス送
信繰返し信号やフレーム同期信号等を生成するタイミン
グ信号発生器6が接続されている。
【0016】また、増幅器4には検波器7が接続されて
おり、検波器7には検波器7のアナログ出力をデジタル
信号に変換するA/D変換器8が接続されている。更
に、A/D変換器8には、デジタルスキャンコンバータ
(DSC)9が接続されており、DSC9には、DSC
9のデジタル出力をアナログ信号に変換するD/A変換
器10が接続されており、D/A変換器10には表示器
11が接続されている。
【0017】一方、直交検波器5には適応型クラッタ除
去フィルタ12が接続されており、適応型クラッタ除去
フィルタ12には、自己相関器13が接続されている。
更に、自己相関器13には、自己相関器13の出力から
血流速度Vを演算する血流速度演算器15と、血流分散
データσ2 を演算する血流分散演算器16とが並列に接
続されており、血流速度演算器15と血流分散演算器1
6とはDSC9に接続されている。
【0018】図2は、適応型クラッタ除去フィルタ12
の構成を示すブロック図である。
【0019】適応型クラッタ除去フィルタ12は、自己
相関器17を有しており、自己相関器17には、クラッ
タのドプラシフト周波数を演算するクラッタ周波数演算
器18とクラッタのパワースペクトルの分散を求めるク
ラッタ分散演算器19とが並列に接続されており、クラ
ッタ周波数演算器18とクラッタ分散演算器19とには
クラッタ除去フィルタ20が接続されている。
【0020】更に、クラッタ除去フィルタ20は、図3
に詳示するように、クラッタ周波数演算器18の出力f
c とクラッタ分散演算器19の出力σc 2 とにより係数
kx、Wky(k=0,1,2)を出力する係数発生器2
1を有しており、係数発生器21には、係数発生器21
が発生した係数W0x、W0yと直交検波器5の出力x
[k]、y[k]とをそれぞれ乗じる乗算器22、2
3、24、25と、係数発生器21が発生した係数
1x、W1yと直交検波器5の出力x[k]、y[k]を
遅延器26、27により遅延した出力とを乗じる乗算器
28、29、30、31と、係数発生器21が発生した
係数W2x、W2yと遅延器26、27の出力を更に遅延し
た遅延器32、33の出力とを乗じる乗算器34、3
5、36、37とが接続されている。更に、乗算器2
2、28、34は加算器38に接続されており、乗算器
23、29、35は加算器39に接続されており、乗算
器24、30、36は加算器40に接続されており、乗
算器25、31、37は加算器41に接続されており、
加算器38、40は加算器42に接続されており、加算
器39、41は加算器43に接続されている。
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
【0022】第1図において、プローブ1より生体10
0内部へ所定の繰返し周期で超音波パルスを送波し、生
体100内部の血流等の運動反射体により反射された反
射波をプローブ1で受波する。プローブ1で電気信号に
変換された受信信号を送受信器2で受信する。更に、送
受信器2が受信する受信信号は増幅器4により増幅され
て検波器7へ送られ、検波器7により検波されてA/D
変換器8へ送られる。そして、A/D変換器8によりデ
ジタル化された白黒エコー(B/W)信号はDSC9へ
送られ、D/A変換器10へ送られてアナログデータに
変換されて表示器11へ白黒エコー画像が表示される。
【0023】一方、送受信器2が受信するドプラシフト
を受けた受信信号は直交検波器5により複素信号に変換
され、この複素信号に変換されたドプラシフト信号は、
適応型クラッタ除去フィルタ12によりクラッタ信号が
除去される。そして、クラッタ信号が除去されたドプラ
シフト信号は自己相関器13へ送られ、この自己相関器
13の出力から血流速度演算器15により血流速度Vを
求め、血流分散演算器16によりパワースペクトルの分
散σ2 を求める。更に、求めた血流速度V及びパワース
ペクトルの分散σ2 をDSC9へ入力し、平均周波数情
報としてD/A変換器10へ送られてアナログデータに
変換されて表示器11へ表示される。
【0024】ここで、適応型クラッタ除去フィルタ12
の動作について説明する。まず、クラッタ周波数適応機
能について説明する。
【0025】図2に示すように、直交検波器5の出力x
[k]、y[k]を自己相関器17に入力して直交検波
出力の自己相関出力Rcx、Rcyを求め、クラッタ周波数
演算器18は自己相関出力Rcx、Rcyよりクラッタのド
プラシフト周波数fc を算出する。そして、図4に示す
ように、クラッタ除去フィルタ20はこのクラッタのド
プラシフト周波数fc に遮断帯域のゼロ点をシフトして
クラッタ信号を除去する。なお、超音波パルス送信繰返
し周期をTとすると、クラッタの平均位相差は、次式で
求められる。
【0026】 Δθc =TAN-1(Rcy/Rcx) …(1) =2πfc T …(2) なお、クラッタ除去フィルタ20をFIRフィルタによ
り構成した場合、p−tapのFIRフィルタ係数をh
k (k=0,1,…,p-1)とすると、フィルタ特性のゼロ点を
第2式で求めたクラッタの平均位相差Δθc だけシフト
するフィルタ特性は、次式の係数Wk で求められる。
【0027】 Wk =hk ・exp(jkΔθc ) (k=0,1,…,p-1) …(3) 従って、直交検波出力をz[k]とすると、フィルタ出
力f[k]は次式で求められる。
【0028】
【数1】 ここで、 f[k]=fx[k]+jfy[k] z[k]=x[k]+jy[k] z[k−i]=x[k−i]+jy[k−i] すなわち、静的クラッタ信号を除去する場合、クラッタ
のドプラシフト周波数は0となり、クラッタの平均位相
差Δθc も0となり、図4のAの特性により静的クラッ
タ信号を除去する。そして、動的クラッタ信号を除去す
る場合、クラッタのドプラシフト周波数は所定値fc
なり、Δθc は第2式より求められ、遮断帯域のゼロ点
を所定値fc にシフトし、図4のBの特性により動的ク
ラッタ信号を除去する。これにより、残留クラッタ信号
を従来例に比べて大幅に低減し得る。
【0029】次に、クラッタ分散適応機能について説明
する。
【0030】図2に示すように、クラッタ分散演算器1
9は、自己相関器17の自己相関出力Rcx、Rcyよりク
ラッタのパワースペクトルの分散σc 2 を算出する。そ
して、クラッタ除去フィルタ20はこのクラッタのパワ
ースペクトルの分散σc 2 に基づきフィルタの遮断特性
を最適に設定し、クラッタ信号を除去する。すなわち、
クラッタ信号の帯域が狭ければ遮断周波数を低く設定
し、クラッタ信号の帯域が広ければ遮断周波数を高く設
定してクラッタ信号を十分に除去して血流速度の測定精
度を向上させる。
【0031】例えば、クラッタ除去フィルタ20の出力
パワーをRc (0)とし、自己相関器17の出力の絶対
値を|Rc (T)|とすると、クラッタ周波数のスペク
トルの分散σc 2 は次式により求められる。
【0032】 σc 2 ={1−|Rc (T)|/Rc (0)}/2π2 2 …(5) 従って、図5に示すように、クラッタ信号1のように帯
域(2σ1 )が狭ければ遮断周波数を低く設定(特性
C)し、クラッタ信号2のように帯域(2σ2 )が広け
れば遮断周波数を高く設定(特性D)し、クラッタ信号
を十分に除去して血流速度の測定精度を向上させる。
【0033】なお、適応型クラッタ除去フィルタ12
は、クラッタ周波数適応機能とクラッタ分散適応機能と
を組み合わせた処理を行い、クラッタ信号除去効果を向
上させている。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波ド
プラ診断装置によれば、受信信号に基づき心筋や組織な
どのクラッタのドプラシフト周波数をクラッタ周波数演
算手段により演算し、クラッタ周波数演算手段が算出し
たクラッタ周波数に対応してクラッタ除去フィルタは遮
断周波数帯域を移動するように構成したので、静的クラ
ッタ信号又は動的クラッタ信号を除去することができ、
例えば、低速度で運動する心臓壁に近接する心臓内の血
流速度や、冠状動脈の血流速度を正確に表示することが
できる。これにより、遮断特性の急峻なフィルタを用い
なくても十分にクラッタ信号を除去でき、フィルタの回
路構成を簡素化することができる。
【0035】また、本発明の超音波ドプラ診断装置によ
れば、受信信号に基づき心筋や組織などのクラッタのパ
ワースペクトルの分散をクラッタ分散演算手段により求
め、クラッタ分散演算手段が求めたクラッタのパワース
ペクトルの分散に対応して、クラッタ除去フィルタは、
遮断周波数帯域を可変するように構成したので、クラッ
タのパワースペクトルの分散に対応して遮断特性を最適
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波ドプラ診断装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係る適応型クラッタ除去フィルタの構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る適応型クラッタ除去フイルタ内に
設けられたクラッタ除去フィルタの構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明に係るクラッタ信号の除去動作を説明す
るための図である。
【図5】本発明に係るクラッタ信号の除去動作を説明す
るための図である。
【図6】従来の超音波ドプラ診断装置のクラッタ信号の
除去動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 プローブ 2 送受信器 11 表示器 12 適応型クラッタ除去フィルタ 13 自己相関器 18 クラッタ周波数演算器 19 クラッタ分散演算器 20 クラッタ除去フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内部へ所定の繰返し周期で超音波パ
    ルスを送信し、生体内部の運動反射体により反射された
    反射波を受信し、受信した反射波のドプラシフト周波数
    を検出して運動反射体の運動速度を表示する超音波ドプ
    ラ診断装置において、 前記反射波の受波により得られた受信信号を直交検波
    し、受信信号をx信号及びy信号からなる複素信号に変
    換する直交検波器と、 前記受信信号に基づいて、心筋や組織などのクラッタの
    ドプラシフト周波数を演算するクラッタ周波数演算手段
    と、 前記クラッタ周波数演算手段が算出したクラッタ周波数
    に対応して遮断周波数帯域を移動し得るクラッタ除去フ
    ィルタと、 を備え、 前記クラッタ除去フィルタは、 当該フィルタのフィルタ特性のゼロ点を前記クラッタ周
    波数に相当する平均位相差だけシフトするための係数W
    kx及び係数Wkyを発生する係数発生器と、前記x信
    号を段階的に遅延するx信号用の複数の遅延器と、 前記y信号を段階的に遅延するy信号用の複数の遅延器
    と、 前記x信号及び前記段階的に遅延されたx信号に対して
    それぞれ対応する前記係数Wkxを乗算するx信号用の
    複数の係数Wkx乗算器と、前記x信号及び前記段階的に遅延されたx信号に対して
    それぞれ対応する前記係数Wkyを乗算するx信号用の
    複数の係数Wky乗算器と、 前記y信号及び前記段階的に遅延されたy信号に対して
    それぞれ対応する前記係数Wkxを乗算するy信号用の
    複数の係数Wkx乗算器と、 前記y信号及び前記段階的に遅延されたy信号に対して
    それぞれ対応する前記係数Wkyを乗算するy信号用の
    複数の係数Wky乗算器と、前記x信号用の複数の係数Wkx乗算器の出力の加算値
    から、前記y信号用の複数の係数Wky乗算器の出力の
    加算値を減算し、これによりクラッタ除去後のx信号を
    出力する回路と、 前記x信号用の複数の係数Wky乗算器の出力の加算値
    と、前記y信号用の複 数の係数Wky乗算器の出力の加
    算値とを加算し、これによりクラッタ除去後のy信号を
    出力する回路と、 を含み、 前記クラッタ除去後のx信号と前記クラッタ除去後のy
    信号がドプラシフト周波数を求める自己相関器に入力さ
    れ、 静的クラッタ信号又は動的クラッタ信号を除去し得るよ
    うに構成したことを特徴とする超音波ドプラ診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記受信信号に基づいて、心筋や組織などのクラッタの
    パワースペクトルの分散を求めるクラッタ分散演算手段
    を含み、 前記クラッタ除去フィルタは、更に前記クラッタ分散演
    算手段が求めたクラッタのパワースペクトルの分散に対
    応して遮断周波数帯域を可変でき、 前記係数発生器は、前記クラッタ周波数及び前記クラッ
    タのパワースペクトルの分散に応じて前記係数Wkx及
    び前記係数Wkyを発生し、 クラッタのパワースペクトルの分散に対応して前記フィ
    ルタの遮断特性を最適に設定するように構成したことを
    特徴とする超音波ドプラ診断装置。
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