JP3268504B2 - ゲル状組成物 - Google Patents
ゲル状組成物Info
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- gel
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Description
ゲル状組成物に関する。さらに詳しくは、高温下に保管
されても製造直後の物性を長期に維持する油分を配合し
た各種外用剤に好適なゲル状組成物に関する。
の剤型をゲル状に調製した各種の外用剤が市販されてい
る。このような外用剤として例えばゲル状のクレンジン
グ化粧料がある。クレンジング化粧料には、通常メイク
アップ化粧料を落とすための成分として油分が多量に配
合されるが、剤型としては伸ばしやすさ等の使用性を考
慮しゲル状形態にしたものが好まれている。ゲル状にす
るためには、ゲル化剤として知られている水溶性高分子
化合物を添加することが一般的に行われる。しかし、水
溶性高分子を配合したゲル状組成物は、40〜50℃程
度の比較的高温下に保管ないし放置された場合に油分が
分離する傾向がある。特に、ゲル状組成物を透明型や半
透明型に調製した場合、それが白濁化現象となり、製品
の使用性と商品価値が大きく損なわれることとなってい
た。
サイド付加物を配合してラメラ型液晶構造体を形成させ
た油分配合ゲル状化粧料が提案された(特開昭62−9
6585号)が、このものも高温下では液晶構造が破壊
され油分が分離し白濁化を生じる傾向がある。
事情の下になされたものであって、ゲル形成性は勿論の
こと高温下に保管あるいは放置されても長期の安定性を
維持する油分配合ゲル状組成物を提供することを課題と
する。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシプロピ
レン鎖が高級アルコールと結合した特定のポリオキシプ
ロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いる
ことにより、前記課題を解決しうることを見出し、本発
明を完成するに至った。
れるポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキル
エーテルと、油分と、グリセリンとソルビットとを重量
比で9:1〜2:8となるように併用した多価アルコー
ル混合物と、水とを含有してなることを特徴とするゲル
状組成物が提供される。 RO(C3H6O)m(C2H4O)nH (但し、上記式中、Rは炭素数10〜30の直鎖又は分
岐鎖状のアルキル基を示し、mは4〜8の整数を示し、
nは1〜50の整数を示す。)
ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエー
テルは、下記一般式 RO(C3H6O)m(C2H4O)nH (但し、上記式中、Rは炭素数10〜30の直鎖又は分
岐鎖状のアルキル基を示し、mは4〜8の整数を示し、
nは1〜50の整数を示す。)で表される非イオン性界
面活性剤である。これら化合物は2種以上を組合わせて
用いてもよい。尚、これら化合物のHLB値は約10〜
18を有するものである。
ピレンポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、
例えば、ポリオキシプロピレン(4)ポリオキシエチレ
ン(10)セチルエーテル、ポリオキシプロピレン
(8)ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポ
リオキシプロピレン(6)ポリオキシエチレン(20)
デシルテトラデシルエーテル、ポリオキシプロピレン
(6)ポリオキシエチレン(30)デシルテトラデシル
エーテルを挙げることができる。その配合量は、通常1
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%である。1重
量%未満の場合はゲル形成力が不充分である。また30
重量%を超える場合は製品が固形化し使用しずらいもの
となる。
や外用の医薬品などの成分として慣用されている油分で
あって、例えば炭化水素、高級アルコール脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級脂肪酸、動植物油、合成油、
コレステロール脂肪酸エステルなどが挙げられる。これ
らの中で流動パラフィン、ミリスチン酸オクタデシル、
オリーブ油、トリイソオクタン酸グリセリル、2−エチ
ルヘキサン酸トリグリセリド、イソステアリルコレステ
リルエステルを特に好ましい具体例として挙げることが
できる。これら油分は2種以上組み合わせて用いてもよ
い。その配合量は、本発明のゲル構造体重量に基づき、
通常1〜90重量%、好ましくは30〜80重量%であ
る。その配合量が上記範囲より少ないと製品使用時にお
ける伸びが低下し好ましくない。また上記範囲を超える
と油分が分離しやすくなり、ゲルの安定性を保持するこ
とが困難になる。
コールは、グリセリン/ソルビットを9/1〜2/8
(重量比)で組合わせた多価アルコール混合物であり、
これによって極めて優れたゲル形成性と高温安定性が得
られる。本発明における多価アルコール混合物の配合量
は所望の使用感や製品粘度などにも左右されるが、通常
1〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲であ
る。その配合量が上記範囲より少ないとゲルが固くなり
使用性の点で問題がある。また上記範囲を超えるとゲル
化しにくくなる。
の物性に応じて決められるが、通常1〜30重量%、好
ましくは5〜20重量%の範囲である。その配合量が前
記範囲外であるとゲルを安定に保持することが困難にな
る。
れない限り、化粧料や医薬品などに一般的に用いられて
いる補助成分を配合することができる。例えば、蛋白質
(コラーゲンおよびその加水分解物、アルブミン、カゼ
イン、牛乳蛋白加水分解物、大豆蛋白加水分解物等)、
殺菌剤(イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル等)、アミノ
酸およびその誘導体(アスパラギン酸、アラニン、グリ
シン、セリン、ピロリドンカルボン酸等)、植物エキス
(アロエエキス、オウゴンエキス、キューカンバーエキ
ス、スギナエキス、ヘチマエキス、桃の葉エキス等)、
消炎剤(グアイアズレン、グリチルリチン酸、サリチル
酸メチル等)、ビタミンおよびその誘導体(アスコルビ
ン酸、γ−オリザノール、トコフェロール、パントテニ
ルエチルエーテル等)、紫外線吸収剤(ウロカニン酸、
オキシベンゾン、シノキサート、メトキシケイ皮酸オク
チル等)、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料などであ
る。
プロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル、油
分、グリセリンとソルビット及び水を例えば上述の好適
な配合量で適宜混合し、加熱溶解した後、撹拌しながら
室温まで冷却することにより容易に調製することができ
る。本発明によれば、特殊なアトマイザーなどを用いな
くても、その優れた組成によって極めて容易に構造的に
安定なゲル状組成物を調製することが可能である。即
ち、分子内に程よく配置されたポリオキシプロピレンブ
ロック(疎水部分)とポリオキシエチレンブロック(親
水部分)とがグリセリン及びソルビットと相まって油分
を構造的に取り込み安定化することによるものである。
本発明のゲル状組成物は各種外用剤として好適に用いる
ことができる。外用剤としては、クレンジング(化粧
料)、マッサージゲル、整髪料などの皮膚用あるいは毛
髪用化粧料、消炎剤や害虫忌避剤等の薬剤が挙げられ、
これらの中でも特にクレンジング化粧料として用いる
と、より好適である。
成性を有するとともに、得られたゲル状組成物は、例え
ばゲル状化粧料を浴室等の比較的高温な場所に保管ある
いは放置しておいても油分が分離しにくく長期に安定で
ある効果を有している。
る。
セリル55重量%、グリセリン6重量%、ソルビット6
重量%および水13重量%をビーカーに入れ、80℃に
加熱した。溶解後、撹拌しながら室温まで冷却しゲル状
クレンジング化粧料を調製した。各試料について、調製
時のゲル形成性(良好〇、不良×)および50℃、1ヶ
月保存後の外観を評価した(外観変化のないものを〇、
油分の分離したものを×とした。)。結果を表1に示
す。尚、実施例1および2のゲル状クレンジング化粧料
を実際にメイク落しに使用したところ、伸びやすべりな
どの使用感、水洗性、洗い上がり後のさっぱり感、メイ
ク落ち効果のいずれも良好であった。
と同様にして調製し、評価した。何れの試料も良好なゲ
ル形成性と高温保存安定性を示した。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式で表されるポリオキシプロピ
レンポリオキシエチレンアルキルエーテルと、油分と、
グリセリンとソルビットとを重量比で9:1〜2:8と
なるように併用した多価アルコール混合物と、水とを含
有してなることを特徴とするゲル状組成物。 RO(C3H6O)m(C2H4O)nH (但し、上記式中、Rは炭素数10〜30の直鎖又は分
岐鎖状のアルキル基を示し、mは4〜8の整数を示し、
nは1〜50の整数を示す。) - 【請求項2】 上記ポリオキシプロピレンポリオキシエ
チレンアルキルエーテル1〜30重量%、上記油分1〜
90重量%、上記多価アルコール混合物1〜50重量%
及び上記水1〜30重量%を含有する請求項1記載のゲ
ル状組成物。 - 【請求項3】 クレンジング化粧料である請求項1又は
2記載のゲル状組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35828591A JP3268504B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ゲル状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35828591A JP3268504B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ゲル状組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05179129A JPH05179129A (ja) | 1993-07-20 |
JP3268504B2 true JP3268504B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=18458501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35828591A Expired - Lifetime JP3268504B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | ゲル状組成物 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP3987551B2 (ja) * | 2005-12-22 | 2007-10-10 | 憲司 中村 | 液晶乳化組成物の製造方法 |
CN106068118B (zh) * | 2014-06-04 | 2021-02-19 | 株式会社漫丹 | 卸妆化妆料和片制品 |
JP6141501B1 (ja) * | 2016-09-02 | 2017-06-07 | 第一工業製薬株式会社 | ゲル組成物 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP35828591A patent/JP3268504B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JPH05179129A (ja) | 1993-07-20 |
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