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JP3264951B2 - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

能動型騒音制御装置

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Publication number
JP3264951B2
JP3264951B2 JP23825891A JP23825891A JP3264951B2 JP 3264951 B2 JP3264951 B2 JP 3264951B2 JP 23825891 A JP23825891 A JP 23825891A JP 23825891 A JP23825891 A JP 23825891A JP 3264951 B2 JP3264951 B2 JP 3264951B2
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JP
Japan
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filter coefficient
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JP23825891A
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Inventor
泰毅 石川
憲治 佐藤
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Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH0573075A publication Critical patent/JPH0573075A/ja
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、騒音源からの騒音に制
御音源で発生させた騒音抑制音を干渉させることにより
騒音を抑制する能動型騒音制御装置に係り、特に騒音減
衰制御の発散を防止するようにした能動型騒音制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の能動型騒音制御装置とし
ては、例えば特許出願公表平1−501344号公報に
記載されているものがある。この従来例は、ラウドスピ
ーカから制御音を放音することにより、車室内に騒音源
から伝達される騒音を低減させる能動型騒音制御装置で
あって、車室内の残留騒音を複数のマイクロフォンで検
出すると共に、騒音源の任意に選択し得る高調波を含む
少なくとも一つの基準信号を発生させ、これら残留騒音
検出信号と基準信号とをプロセッサ/記憶ユニットに供
給することにより、基準信号を適応フィルタ処理してラ
ウドスピーカの駆動信号を形成するようにしている。こ
こで、適応フィルタ処理では、その第i番目のフィルタ
係数Wmi(n+1)を、LMSアルゴリズムに従って、複数
のマイクロフォンの検出信号Vekの平均自乗和として設
定された評価関数Jを最小とするように、下記(1) 式に
従って順次更新するようにしている。
【0003】 ここで、Wmi(n) は前回即ちn番目のサンプル時のフィ
ルタ係数、μは収束係数、Vekはk番目のマイクロフォ
ン出力、xは騒音源に相関のある基準信号、Ckm′はm
番目のスピーカとk番目のマイクロフォンとの間の実空
間伝達関数をモデル化したモデル空間伝達関数に対応す
る基フィルタ係数である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の能動型騒音制御装置にあっては、適応フィルタのフ
ィルタ係数を更新する制御アルゴリズムで、ラウドスピ
ーカ及びマイクロフォン間の実際の空間伝達関数Ckm
のものではなく、これをモデル化したモデル空間伝達関
数Ckm′を使用しているので、例えばラウドスピーカ,
マイクロフォンの劣化或いは閉空間の温度変化、ドアの
開閉等によって実際の空間伝達関数が変化したときに
は、前記(1) 式で算出される適応フィルタのフィルタ係
数Wmi(n+1)に誤差を生じて評価関数Jが収束せずに発
散し、異状音を発生して快適な音響空間を維持すること
が困難となるおそれがあるという未解決の課題がある。
【0005】そこで、この発明は、上記従来例の未解決
の課題に着目してなされたものであり、能動型騒音制御
装置が発散傾向となったときに、制御音源からの制御音
の出力を抑制することにより異状音の発生を抑制して快
適な音響空間を維持することができる能動型騒音制御装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る能動型騒音制御装置は、図1に示す
ように、駆動源の騒音発生状態に応じた基準信号を発生
する基準信号発生手段と、該基準信号発生手段の基準信
号を適応フィルタ処理して制御音源に供給する適応フィ
ルタ手段と、観測位置の残留騒音を検出する残留騒音検
出手段と、前記基準信号発生手段の基準信号と残留騒音
検出手段の残留騒音検出値とに基づいて最急降下法によ
って前記適応フィルタ処理のフィルタ係数を更新するフ
ィルタ係数更新手段とを備えた能動型騒音制御装置にお
いて、前記フィルタ係数更新手段は、フィルタ係数の前
回値から発散抑制係数を含む項を減算するフィルタ更新
式に従ってフィルタ係数を更新すると共に、前記発散抑
制係数を前記適応フィルタ手段のフィルタ出力に応じて
増加させることによりフィルタ係数を減少させるフィル
タ係数補正手段を備えている。
【0007】また、請求項2に係る能動型騒音制御装置
は、上記構成において、フィルタ係数補正手段が、適応
フィルタ出力に基づくパワーが発散防止閾値を越える回
数を計数する計数手段と、該計数手段の計数値が所定値
以上となる毎に前記発散抑制係数を増加させてフィルタ
係数の減少量を増加させる減少量増加手段とを備えてい
る。さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装置は、フ
ィルタ係数補正手段が、適応フィルタ出力に基づくパワ
ーが発生防止閾値を越える回数を計数し且つ所定時間毎
にクリアされる計数手段と、該計数手段の計数値が所定
値以上となる毎に前記発散抑制係数を増加させてフィル
タ係数の減少量を増加させる減少量増加手段とを備えて
いる。
【0008】
【作用】この発明においては、制御音源に対する駆動信
号を形成する適応フィルタ手段のフィルタ係数を、フィ
ルタ係数更新手段で更新する際に、フィルタ係数の前回
値から発散抑制係数を含む項を減算するフィルタ更新式
に従ってフィルタ係数を更新し、前記発散抑制係数を前
記適応フィルタ手段のフィルタ出力に応じて増加させる
ことによりフィルタ係数を減少させる。このため、発散
傾向となってフィルタ出力が大きな値となるときには、
フィルタ係数の減少量が大きくなるため、適応フィルタ
手段のフィルタ出力が小さく抑制されて、制御音源から
出力される制御音が抑制される。
【0009】特に、フィルタ係数補正手段を、適応フィ
ルタ出力に基づくパワーが発散防止閾値を越える回数を
計数する計数手段と、この計数手段の計数値が所定値以
上となる毎に前記発散抑制係数を増加させてフィルタ係
数の減少量を増加させる減少量増加手段とで構成するこ
とにより、発散状態に近づくにつれてフィルタ数の減
少量が大きくなり、これに応じて適応フィルタ手段のフ
ィルタ出力が小さくなり、異状音の発生を抑制すること
ができる。
【0010】さらに、計数手段を所定時間毎にクリアす
ることにより、長時間のうちに散発的に発生するドアを
大きな音をたてて閉めたり、鉄道のガードをくぐる等の
外乱を発散傾向と誤検知することを防止する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2は、本発明を4気筒エンジンを搭載した車両
に適用した場合の一実施例を示す概略構成図である。図
2において、1は車体であって、車室2の前方に騒音源
としての4気筒エンジン3が配置されている。車室2内
には、前部座席4F及び後部座席4Rが配設されている
と共に、例えばダッシュボードの下部及び後部座席4R
の後方側に制御音源としてのオーディオ信号を出力する
制御音源を兼ねるラウドスピーカ5a及び5bが配設さ
れ、さらに天井の前方、中央及び後方部に夫々残留騒音
検出手段としてのマイクロフォン6a,6b及び6cが
配設されている。
【0012】また、エンジン3には、基準信号発生手段
としてのクランク角センサ7が取付けられ、このクラン
ク角センサ7からクランク軸が180度回転する毎に1
サイクルの正弦波状信号でなるクランク角検出信号Xが
出力される。そして、マイクロフォン6a〜6cから出
力される残留騒音検出信号e1 〜e3 がコントローラ1
5に入力されると共に、クランク角センサ7のクランク
角検出信号X及びイグニッションスイッチ10のスイッ
チ信号もコントローラ15に入力される。
【0013】コントローラ15は、図3に示すように、
クランク角検出信号Xが入力され、これをA/D変換し
て出力するA/D変換回路21と、マイクロフォン6a
〜6cの残留騒音検出信号e1 〜e3 を増幅する増幅器
22a〜22cと、これら増幅器22a〜22cの増幅
出力をA/D変換して出力するA/D変換回路23a〜
23cと、各A/D変換回路21,23a〜23cの変
換出力及びイグニッションスイッチ10のスイッチ信号
が入力されるマイクロコンピュータ26と、このマイク
ロコンピュータ26から出力されるラウドスピーカ5
a,5bの駆動信号y1 ,y2 をD/A変換して出力す
るD/A変換回路27a,27bと、これらD/A変換
回路27a,27bの出力が入力され、これらをマイク
ロコンピュータ26からの制御信号CAで制御するアナ
ログスイッチ28a,28bと、これらアナログスイッ
チ28a,28bから出力されるアナログ信号を増幅し
てラウドスピーカ5a,5bに供給する増幅器29a,
29bとを備えている。
【0014】ここで、マイクロコンピュータ26は、常
時、順次更新されるフィルタ係数Wmiに基づいて基準信
号としてのエンジン回転数検出信号Xのたたみ込み演算
を行ってラウドスピーカ5a,5bに対する駆動信号y
1 ,y2 を算出する適応ディジタルフィルタ処理と、エ
ンジン回転数検出信号Xに基づきマイクロフォン及びス
ピーカ間の空間伝達関数の組合せ数に応じて、モデル化
したモデル空間伝達関数に対応するフィルタ係数でフィ
ルタ処理された基準信号rkm(後述する(5) 式参照)を
生成するディジタルフィルタ処理と、このフィルタ処理
された基準信号rkmと残留騒音検出信号e1 〜e3 とに
基づき適応ディジタルフィルタ処理におけるフィルタ係
数WmiをLMS(Least Mean Square )アルゴリズムを
用いて更新するフィルタ係数更新処理とを実行する。
【0015】ここで、マイクロコンピュータ26の制御
原理を一般式を用いて説明する。今、第k番目のマイク
ロフォン6a〜6cが検出した残留騒音検出信号をek
(n)、ラウドスピーカ5a及び5bからの制御音(二次
音)が無いときの第k番目のマイクロフォン6a〜6c
が検出した残留騒音検出信号をept(n) 、第m番目のラ
ウドスピーカ5a及び5bと第k番目のマイクロフォン
6a〜6cとの間の伝達関数HkmをFIR(有限インパ
ルス応答)関数で表したときの第j番目(j=0,1,
2,──Ic - 1 )の項に対応するフィルタ係数をC
kmj ′、エンジン回転数検出信号をX(n) 、このエンジ
ン回転数検出信号X(n) を入力し第m番目のラウドスピ
ーカ5a及び5bを駆動する適応ディジタルフィルタの
第i番目(i=0,1,2,─IF -1)の係数をWmi
すると、下記(2) 式が成立する。
【0016】 ここで、(n)が付く項は、いずれもサンプリング時刻
nのサンプル値であり、また、Kはマイクロフォン6a
〜6cの数(本実施例では3個)、Mはラウドスピーカ
5a及び5bの数(本実施例では2個)、IC はFIR
ディジタルフィルタで表現されたフィルタ係数Ckm′の
タップ数(フィルタ次数)、IF は適応ディジタルフィ
ルタで表現されたフィルタ係数Wmiのタップ数(フィル
タ次数)である。
【0017】上記(2) 式中の右辺の「{ΣWmi・X(n-j
-i) }」(=ym )の項は、エンジン回転数検出信号X
を適応ディジタルフィルタ処理したときの出力を表し、
「ΣCkmj ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の項は第m番目
のスピーカ5a及び5bに入力された信号エネルギがこ
れらスピーカ5a及び5bから音響エネルギとして出力
され、車室内の空間伝達関数Ckmを経て第k番目のマイ
クロフォン6a〜6cに到達したときの信号を表し、さ
らに「ΣΣCkmj ・{ΣWmi・X(n-j-i) }」の右辺第
2項全体は、第k番目のマイクロフォン6a〜6cへの
到達信号を全スピーカについて足し合わせているから、
第k番目のマイクロフォン6a〜6cに到達する二次音
の総和を表す。
【0018】次いで、評価関数Jを下記(3) 式のように
置く。 そして、本実施例では、LMSアルゴリズムを採用し、
評価関数Jを最小とするフィルタ係数Wmiを求め、適応
ディジタルフィルタ処理の各フィルタ係数Wmiを更新す
る。最急降下法であるLMSアルゴリズムは、下記(4)
式で示すように、適応ディジタルフィルタ処理のフィル
タ係数としてn番目の値Wmi(n) を用い、平均自乗誤差
の勾配∂J/∂Wmiを算出し、これをα倍して(n+
1)番目の値Wmi(n+1)を求め、評価関数Jの値を小さ
くするように演算を実行する。
【0019】 但し、 ここで、αは収束係数であり、フィルタが最適に収束す
る速度や、その際の安定性に関与する係数である。
【0020】また、βは発散抑制係数であり、制御音の
出力を決めるマイナス項として計算される係数であっ
て、発散を抑制する要素である。この値を大きくするこ
とにより適応デジタルフィルタ処理におけるフィルタ係
数Wmiが小さくなり、ラウドスピーカ5a,5bに対す
る駆動信号y1,2 の値が小さくなってラウドスピーカ
5a,5bから出力される制御音の音圧が小さくなる。
【0021】このように、適応ディジタルフィルタ処理
におけるフィルタ係数Wmi(n+1) を、マイクロフォン6
a〜6cから出力される残留騒音検出信号e1(n)〜e
3(n) とクランク角センサ7からのエンジン回転数検出
信号X(n) とエンジン回転数検出信号X(n) を適応ディ
ジタルフィルタ処理したときの出力ym (n) とに基づい
てLMSアルゴリズムに従って順次更新することによ
り、入力される残留騒音検出信号e1(n)〜e3(n)を最小
とする駆動信号y1(n)及びy2(n)が形成され、これらが
ラウドスピーカ5a及び5bに供給されて、これらから
出力される制御音によって車室2内の騒音が相殺され
る。
【0022】次に、上記実施例の動作をマイクロコンピ
ュータ26の処理手順を示す図4、図5のフローチャー
トを伴って説明する。なお、全体のシステムはキースイ
ッチがオン状態となったときに、電源が投入され、マイ
クロコンピュータ26で図4に示す騒音抑制制御処理を
所定時間(例えば1msec)毎のタイマ割込処理として実
行する。なお、電源投入時のメインプログラムによる初
期化処理によって制御信号CAが“1”に設定され、こ
れによりアナログスイッチ28a,28bによってマイ
クロコンピュータ26から出力される駆動信号y1,2
がラウドスピーカ5a,5bに接続されると共に、β更
新カウンタNがクリアされ、リセットタイマTがリセッ
トされ、発散抑制係数βが“1”に設定される。
【0023】すなわち、先ず、ステップS1で、イグニ
ッションスイッチ10のスイッチ信号を読込み、これが
オン状態であるか否かを判定する。この判定はエンジン
3が回転中であるか否かを判定するものであり、イグニ
ッションスイッチ10がオフ状態であるときには、エン
ジン停止中であると判断してそのままタイマ割込処理を
終了し、イグニッションスイッチ10がオン状態である
ときにはステップS2に移行する。
【0024】このステップS2では、残留騒音検出信号
1 〜e3 及び基準信号X(n) を読込み、次いで、ステ
ップS3に移行して、前記(5) 式に対応するディジタル
フィルタ処理を行ってフィルタ処理された基準信号rkm
を算出し、次いでステップS4に移行してステップS3
で算出されたフィルタ処理された基準信号rkmと残留騒
音検出信号e1 〜e3 とに基づいて前記(4) 式の演算を
行ってフィルタ係数Wmi(n+1)を算出し、次いでステッ
プS5に移行して算出されたフィルタ係数Wmi(n+1)を
もとに適応ディジタルフィルタ処理を実行してラウドス
ピーカ5a,5bに対する駆動信号y1 ,y2 を算出
し、次いでステップS6に移行して算出した駆動信号y
1 ,y2 をD/A変換回路27a,27bに出力してか
らステップS7に移行する。
【0025】このステップS7では、ラウドスピーカ5
a,5bを駆動する駆動信号y1,2 の安定性を表すW
パワーWP を下記(11)式に従って算出する。ここで、W
パワーWP の導出について説明する。各ラウドスピーカ
に対する出力の一般式は次のように表される。 ここで、Wm0,Wm1は、m番目のスピーカ出力信号の振
幅、位相を制御する適応ディジタルフィルタのフィルタ
係数であり、ym は適応ディジタルフィルタの出力であ
って、適応ディジタルフィルタのフィルタ係数と基準信
号X(n) との畳込みによって表される。
【0026】(7) 式を、Z変換すると、下記(8) 式にな
る。 Ym (Z) =Wm0・X(Z) +Wm1・X(Z) ・Z-1 =(Wm0+Wm1・Z-1)X(Z) …………………(8) ここで、
【0027】
【数1】
【0028】ここで、ω=2πf :入力信号角周波数 T=1/fsample :サンプル周期 fsample :サンプル周波数 この(9) 式で両辺のパワーをとると、下記(10)式にな
る。
【0029】
【数2】
【0030】この(10)式で、入力のパワーXP はプログ
ラムで作り出しているため、実際に出力の不安定性をチ
ェックするために用いる量としては、適応ディジタルフ
ィルタのフィルタ係数から計算する下記(11)式を用いて
おり、これをWパワーWP と称している。 WP =Wm0 2 +Wm1 2 +2・Wm0・Wm1cos(2πf/fsample) ……………………(11) 次いで、ステップS8に移行して、上記ステップS7で
算出したシステムの安定性を表すWパワーWP が発散防
止閾値A以上であるか否かを判定し、WP <Aであると
きにはシステムが安定であると判断してそのままタイマ
割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、
P ≧Aであるときにはシステムが不安定に近づいてい
ると判断して、ステップS9に移行する。
【0031】ステップS9では、β更新カウンタNをイ
ンクリメントしてステップS10に移行する。ここでβ
更新カウンタNは、騒音抑制制御中にWパワーが発散防
止閾値A以上になった回数を累積するカウンタである。
ステップS10では、リセットタイマTがスタートした
ときにセットされるフラグ1がセットされているか否か
を判定し、フラグ1がセットされていれば直接ステップ
S13に移行し、フラグ1がセットされていなければス
テップS11に移行してリセットタイマTをスタートさ
せ、次いでステップS12でフラグ1をセットしてから
ステップS13に移行する。ここで、リセットタイマT
には、騒音抑制制御中にWパワーが発散防止閾値A以上
になった回数を累積する時間(例えば180 秒)が設定さ
れる。
【0032】ステップS13では、リセットタイマTが
タイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしたと
きにはステップS14に移行してβ更新カウンタNをク
リアし、次いでステップS15に移行してフラグ1をリ
セットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメイン
プログラムに復帰し、タイムアップしていないときに
は、ステップS16に移行する。
【0033】このステップS16では、β更新カウンタ
のカウント値Nが予め設定した設定値C以上になったか
否かを判定する。この判定は、システムが安定状態から
発散傾向となったか否かを判定するものであり、N<C
であるときには安定状態にあるものと判断してタイマ割
込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、N
≧Cであるときには発散傾向にあるものと判断してステ
ップS17に移行して発散抑制係数βの値を2倍に更新
し、次いでステップS18へ移行しβ更新カウンタNを
クリアしてからステップS19に移行する。
【0034】このステップS19では、ステップS17
で更新された発散抑制係数βの値が予め設定した設定値
D以上になったか否かを判定し、β<Dであるときに
は、まだ安定領域にあるものと判断してタイマ割込処理
を終了して所定のメインプログラムに復帰し、β≧Dで
あるときには、発散状態に達したものと判断してステッ
プS20に移行し、論理値“0”の制御信号CAをアナ
ログスイッチ28a,28bに出力してアナログスイッ
チ28a,28bをオフ状態とし、ラウドスピーカ5
a,5bからの制御音の放音を中止することによりシス
テムを停止する。
【0035】ここで、図4のステップS3及びS4の処
理がフィルタ係数更新手段に対応し、ステップS5の処
理が適応フィルタ手段に対応し、ステップS7〜S15
の処理が計数手段に対応し、ステップS16〜S18の
処理が減少量増加手段に対応している。したがって、
今、キースイッチがオフ状態で車両が駐車状態にあると
すると、コントローラ15の電源が遮断されており、騒
音抑制制御処理の実行が停止されている。
【0036】この状態からキースイッチをオン状態とす
ると、コントローラ15に通電が開始され、このコント
ローラ15で図4の騒音抑制制御処理が実行開始され
る。このとき、イグニションスイッチ10がオフ状態を
維持しているときには、エンジン3が停止中であり騒音
を発生していないので、図4のタイマ割込処理が実行さ
れたときにステップS1からそのままタイマ割込処理を
終了するので、騒音抑制制御処理が実行されることはな
い。
【0037】この状態で、イグニションスイッチ10を
オン状態にして、エンジンを始動すると、図4のタイマ
割込処理が実行されたときに、騒音抑制制御処理の実行
を開始する。この騒音抑制制御処理では、ステップS1
を経て、ステップS2でマイクロフォン6a〜6cの出
力である残留騒音検出信号e1 〜e3 及びクランク角セ
ンサ7からの基準信号X(n) を読込み、ディジタルフィ
ルタ処理によってフィルタ処理された基準信号rkmを算
出すると共に、これに基づいて(4) 式に従って適応フィ
ルタ係数Wmiを算出する(ステップS3,S4)。この
とき、発散抑制係数βは初期化処理で設定された“1”
を維持しており、フィルタ係数の減少量を決定する発散
抑制係数βを含む項は、正常状態であれば、駆動信号y
m が小さい値であることから、小さい値となっている。
【0038】このように、LMSアルゴリズムに従った
適応ディジタルフィルタ処理におけるフィルタ係数Wmi
が順次更新されるので、前述した(3) 式で表される評価
関数J即ち残留騒音検出信号の自乗和とラウドスピーカ
5a,5bに対する駆動信号の自乗和が最小となるよう
にラウドスピーカ5a,5bに対する駆動信号y1 ,y
2 が算出され、これがD/A変換回路27a,27b及
びアナログスイッチ28a,28bを介してラウドスピ
ーカ5a,5bに供給される。このため、ラウドスピー
カ5a,5bから駆動信号y1 ,y2 に応じた制御音が
放音され、これが騒音と干渉することにより、評価関数
J即ちマイクロフォン6a〜6cの残留騒音検出信号e
1 〜e3 の自乗和と駆動信号y1,2 の自乗和との和が
最小となるように消音制御される。
【0039】一方、ステップS7以降のフィルタ係数補
正処理においては、システムが安定状態にある正常状態
では、上記したように、評価関数Jが最小となるように
制御されていることから、WパワーWP が小さい値とな
るため、WP <AとなってステップS8からそのままタ
イマ割込処理を終了し、発散抑制係数βの更新は行われ
ず、β=1の状態を保持している。
【0040】ところが、騒音抑制制御が不安定状態に近
づきつつある発散傾向となると、フィルタ係数Wmiが小
さい値に収束せず比較的大きな値となるためWパワーW
P が発散防止閾値A以上となって、β更新カウンタをイ
ンクリメントし(ステップS9)、次いで、リセットタ
イマTが計時中でなければ計時を開始する(ステップS
10〜S12)。そして、リセットタイマTがタイムア
ップしたか否かを判定する(ステップS13)。このよ
うに、リセットタイマTを設けたのは、発散以外の例え
ばドアを大きな音をたてて閉めた時、鉄道のガードをく
ぐった時等の外乱が生じてWパワーが一時的に大きくな
ったときに発散と誤判断するのを防止する目的でβ更新
カウンタを累積する時間を区切るためである。
【0041】したがって、リセットタイマTがタイムア
ップしていれば、β更新カウンタをクリアし(ステップ
S14)、次いでリセットタイマTが計時中セットされ
ているフラグ1をリセットしてからタイマ割込処理を終
了する。一方、リセットタイマTがタイムアップしてい
ないときには、WパワーWP が発散防止閾値A以上とな
った回数をβ更新カウンタのカウント値Nが閾値C以上
となったか否か判断する(ステップS16)。すなわ
ち、N≧Cとなった場合システムが不安定になったもの
と見做している。したがって、N<Cであれば未だ不安
定ではないので、そのままタイマ割込処理を終了する
が、N≧Cであればシステムが不安定状態となったもの
と判断して、発散抑制係数βを現在値の2倍に更新して
(β=β×2)(ステップS17)、フィルタ係数Wmi
の減少量を倍増することにより、駆動信号y1,2 を小
さくしてラウドスピーカ5a,5bの出力を小さくす
る。
【0042】このように、発散抑制係数βを倍増して
も、依然としてWパワーWP が発散防止閾値A以上とな
る回数が設定値C以上となるときには、発散抑制係数β
の倍増を繰り返してラウドスピーカ5a,5bの出力を
抑制するが、発散抑制係数βが設定値Dに達した時即ち
発散抑制係数の更新回数が所定回数に達したときには、
発散状態で、その抑制が困難であるものであると判断し
て制御信号CAを論理値“0”として、アナログスイッ
チ28a,28bをオフ状態とし、ラウドスピーカ5
a,5bからの制御音の発生を停止させる。この結果、
発散による異状音の発生を抑制することができる。
【0043】なお、車両を停車させて、イグニッション
スイッチ10をオフ状態とし、その後再度イグニッショ
ンスイッチ10をオン状態とすることにより、初期化処
理で発散抑制係数βが“1”に再設定される。このよう
に、上記発散抑制処理では、リセットタイマT及びβ更
新カウンタNを設け、β更新カウンタNがスタートして
から一定時間毎にβ更新カウンタNをクリアするように
しているので、外乱によって長時間にわたって散発的に
発生する適応ディジタルフィルタ処理におけるフィルタ
出力の増大で発散抑制係数βを更新することがなく、逆
に、適応ディジタルフィルタ処理におけるフィルタ出力
が頻繁に大きくなるような場合において発散を抑えなけ
ればならないときには有効に発散抑制係数βを更新する
ことができる。
【0044】なお、上記実施例においては、フィルタ係
数補正手段として、発散抑制係数βを倍増させる場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、発
散抑制係数βに一定値又は更新回数に応じて増加する値
を加算するようにしてもよく、要は発散傾向が継続して
いるときにフィルタ係数の減少量を増加させるようにす
ればよい。
【0045】また、上記実施例においては、イグニッシ
ョンスイッチ10がオン状態を継続している間発散抑制
係数βは累積値に維持される場合について説明したが、
これに限らず、所定時間以上発散抑制係数βの更新がな
いときには、発散抑制係数βを減少させるようにしても
よい。さらに、上記実施例においては、制御音源として
ラウドスピーカを適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、振動子を適用することも
でき、また残留騒音検出手段としてのマイクロフォンも
加速度振動センサを適用することもできる。
【0046】さらにまた、ラウドスピーカ及びマイクロ
フォンの設置数は上記実施例に限定されるものではな
く、1以上の任意数とすることができる。また、上記実
施例ではエンジン騒音を抑制する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、車輪に路面からの
振動入力を検出してロードノイズを抑制したり、窓ガラ
スの振動を検出して風切り音を抑制したりすることがで
き、これらの複合音を抑制することもできる。
【0047】さらに、上記実施例では、マイクロコンピ
ュータ26で、適応ディジタルフィルタ処理、モデル空
間伝達関数に応じたフィルタ係数のディジタルフィルタ
処理を行う場合について説明したが、これらに代えて独
立した適応ディジタルフィルタ及びディジタルフィルタ
を適用することもできる。さらにまた、上記実施例では
本発明を車両に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、航空機の室内の騒音低減の
場合等にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る能
動型騒音制御装置によれば、適応フィルタ手段のフィル
タ係数を更新するフィルタ係数更新手段が、フィルタ係
数の前回値から発散抑制係数を含む項を減算するフィル
タ更新式に従ってフィルタ係数を更新すると共に、前記
発散抑制係数を前記適応フィルタ手段のフィルタ出力に
応じて増加させることによりフィルタ係数を減少させる
フィルタ係数補正手段を備えているので、発散傾向とな
ったときに、フィルタ係数を減少させて、制御音源から
出力される制御音を小さく抑制し、制御音源から異状音
が出力されることを防止することができる効果が得られ
る。
【0049】また、請求項2に係る能動型騒音制御装置
によれば、フィルタ係数補正手段が、適応フィルタ出力
に基づくパワーが発散防止閾値を越える回数を計数する
計数手段と、該計数手段の計数値が所定値以上となる毎
前記発散抑制係数を増加させてフィルタ係数の減少量
を増加させる減少量増加手段とを備えているので、発散
係数が継続している場合に、フィルタ係数の減少量が順
次増大することから制御音源から異状音が出力されるこ
とをより確実に防止することができる効果が得られる。
【0050】さらに、請求項3に係る能動型騒音制御装
置によれば、適応フィルタ出力に基づくパワーが発散防
止閾値を越える回数を計数する計数手段が所定時間毎に
クリアされるので、ドアを大きな音で閉めたり、鉄道の
ガードをくぐったりして長時間にわたって散発的に発生
する外乱を発散状態と誤判断することにより騒音抑制効
果が低下されることを防止することができる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】実施例の概略構成図である。
【図3】実施例のコントローラのブロック図である。
【図4】実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
2 車室 3 エンジン 5a,5b ラウドスピーカ 6a〜6c マイクロフォン 7 クランク角センサ 10 イグニッションスイッチ 15 コントローラ 26 マイクロコンピュータ 28a,28b アナログスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−97989(JP,A) 特開 昭63−148709(JP,A) 特開 平4−124576(JP,A) 特開 平5−61481(JP,A) 特開 平5−27778(JP,A) 実開 平3−70490(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 B60R 11/02 H04B 3/23 H03H 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の騒音発生状態に応じた基準信号
    を発生する基準信号発生手段と、該基準信号発生手段の
    基準信号を適応フィルタ処理して制御音源に供給する適
    応フィルタ手段と、観測位置の残留騒音を検出する残留
    騒音検出手段と、前記基準信号発生手段の基準信号と残
    留騒音検出手段の残留騒音検出値とに基づいて最急降下
    法によって前記適応フィルタ処理のフィルタ係数を更新
    するフィルタ係数更新手段とを備えた能動型騒音制御装
    置において、前記フィルタ係数更新手段は、フィルタ係
    数の前回値から発散抑制係数を含む項を減算するフィル
    タ更新式に従ってフィルタ係数を更新すると共に、前記
    発散抑制係数を前記適応フィルタ手段のフィルタ出力に
    応じて増加させることによりフィルタ係数を減少させる
    フィルタ係数補正手段を備えたことを特徴とする能動型
    騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ係数補正手段は、適応フィ
    ルタ出力に基づくパワーが発散防止閾値を越える回数を
    計数する計数手段と、該計数手段の計数値が所定値以上
    となる毎に前記発散抑制係数を増加させてフィルタ係数
    の減少量を増加させる減少量増加手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の能動型騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ係数補正手段は、適応フィ
    ルタ出力に基づくパワーが発生防止閾値を越える回数を
    計数し且つ所定時間毎にクリアされる計数手段と、該計
    数手段の計数値が所定値以上となる毎に前記発散抑制係
    数を増加させてフィルタ係数の減少量を増加させる減少
    量増加手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    能動型騒音制御装置。
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