JP3255617B2 - 粉塵用カートリッジフィルタ - Google Patents
粉塵用カートリッジフィルタInfo
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Description
ている粉塵を捕集すための粉塵用カートリッジフィルタ
に関し、更に詳しく述べると、中空筒状のフィルタ本体
部と板状のプレフィルタ部とを組み合わせ、濾過面積を
大きくして長寿命化を図った粉塵用カートリッジフィル
タに関するものである。この粉塵用カートリッジフィル
タは、特に限定されるものではないが、例えば放射性廃
棄物のガラス固化処理施設からの排ガス中の放射性粉塵
を捕集するのに有用である。
ラス固化処理試験では、ガラス溶融炉から発生する排ガ
ス中の放射性粉塵を捕集するために、排ガス処理設備の
ルテニウム吸着塔にカートリッジフィルタを使用してい
る。従来品は、直径約10cm、高さ約5cmの円板状のH
EPAフィルタ(高性能エアフィルタ)である。
に対して十分な遮蔽が施され、遮蔽壁の外側からマニプ
レータなどにより自由に且つ安全に放射性物質を取り扱
えるようにした一区画)内に2個並置され、それらの上
流側と下流側とに切換弁を設けて、一方のカートリッジ
フィルタ交換時も他方のカートリッジフィルタで放射性
粉塵を捕集でき、連続運転できるように構成されてい
る。
てきた排ガス中の放射性粉塵用カートリッジフィルタは
濾過面積(表面積)が小さく、使用時間が短いという問
題があった。そのため、頻繁に交換する必要があり、交
換作業が煩瑣となるばかりでなく、放射性廃棄物の発生
量が増大する欠点があった。
を大きくすれば解決できると考えられるが、上記のよう
にカートリッジフィルタはホットセル内の排ガス系に組
み込まれており、そのため改造工事が困難である。ま
た、たとえ改造工事を行えるにしても、ホットセルとい
う限られた空間の中に大型のフィルタ装置を2個組み込
むことは、他の機器や配管などとの兼ね合いもあり、極
めて不利であるし、既存の設備では必ずしも実現できる
とは限らない。
となく組み込むことができ、濾過面積を増大して長寿命
化を図ることができるように工夫した粉塵用カートリッ
ジフィルタを提供することである。
の通気性部材の間にフィルタ材を挿入した中空筒状のフ
ィルタ本体部と、2枚の通気性部材でプレフィルタ材を
挾んだ板状のプレフィルタ部を具備し、前記中空筒状の
フィルタ本体部の一端を前記板状のプレフィルタ部の片
面に接続し、前記中空筒状のフィルタ本体部の他端全体
を端板で塞ぎ、前記プレフィルタ部の外周に取付け用筒
体を設け、粉塵を含む排ガスがプレフィルタ部を通って
フィルタ本体の中空部に入り、フィルタ本体部を放射状
に抜け出るようにした粉塵用カートリッジフィルタであ
る。
の接続面は、フィルタ本体部の内径と同等以下の小さい
領域のみに通気性部材を配置した構造とする。取付け用
筒体のフィルタ本体部側の端面にはガスケットを設け
て、フィルタ筐体側に対して気密的に結合できるように
する。通気性部材は、網状部材もしくは多孔状部材等で
ある。フィルタ本体部に挿入したフィルタ材としては、
プリーツ状に成形加工したガラス繊維濾紙が好ましい。
ルタの一実施例を示す縦断面図であり、図2はそのx−
x断面図である。この粉塵用カートリッジフィルタは、
基本的には中空筒状のフィルタ本体部10と板状のプレ
フィルタ部12とを組み合わせて一体化した構造であ
る。
多孔円筒体14と内側の多孔円筒体16を同軸状に配置
し、それらの間にフィルタ材18を挿入した構造であ
る。ここで、外側及び内側の多孔円筒体14,16は、
通気性を有しフィルタ材18を保形でき、変質し難いも
のがよい。例えばステンレス鋼製(SUS304等)の
多孔状部材の他、網状部材などでもよい。フィルタ材1
8は、高性能ガラス繊維濾紙などからなり、この実施例
では、図2に拡大して示しているように、ガラス繊維濾
紙20の両面を支持媒体(例えばポリエステル樹脂)2
2で挾んで、一緒にプリーツ状に成形加工したものであ
る。それを円筒状にして前記外側多孔円筒体14と内側
多孔円筒体16の間に挿入している。
形(フィルタ本体部の内側円筒体の直径以下)の多孔性
部分24aを有しその外側部分24bは非通気性である
部分開放の円板24と、該平板部材24と同径の全面開
放の多孔円板26との間にプレフィルタ材28を挾んだ
構造である。円板24の多孔部分24aや多孔円板26
は、金網などでもよい。プレフィルタ材28としては、
例えば不織布(厚さ約10mm)を用いる。このプレフィ
ルタ部12は、給塵率600g/m2 のとき捕集効率約
70%の性能である。
状プレフィルタ部12の片面(部分開放の円板24)に
接続する。具体的には、内側の多孔円筒体16の端縁が
円板24の非通気性の外側部分24aに溶接などにより
気密的に接続する。中空筒状のフィルタ本体部10の他
端は、ステンレス鋼製の端板30で塞ぐ。更に、前記板
状のプレフィルタ部12の外周には取付け用の円筒体3
2を設け、該取付け用の円筒体32のフィルタ本体部側
の端面にガスケット34を設ける。
フィルタ部が排ガスの流れの上流側に位置するような向
きで取り付ける。これによって、図1の矢印で示すよう
に、粉塵を含む排ガスが、プレフィルタ部12を通って
フィルタ本体部10の中空部に入り、該フィルタ本体部
10を放射状に抜け出るようになっている。
は、従来のHEPAフィルタと同じ寸法(直径約10c
m、高さ約5cm)に設定しており、フィルタ筐体部側を
改変することなく置換可能に設計している。この粉塵用
カートリッジフィルタの使用例を図3に示す。ガラス溶
融炉からの排ガスを、フィルタ装置に導き、その後、排
ガス洗浄塔へと送る。フィルタ装置は、円筒状の筐体4
0内に上記の粉塵用カートリッジフィルタ42を装着し
たものである。2台のフィルタ装置を並設し、入口側と
出口側の排ガス管に三方弁44,46を組み込んで流路
の切り換えを可能とする。それによって、粉塵用カート
リッジフィルタは交互に使用できるようになり、粉塵捕
集運転を継続しつつ、流路から切り離されている使用済
みの粉塵用カートリッジフィルタの交換作業が行えるよ
うにしている。
ィルタは、濾過面積(表面積)が従来品の約5倍に増大
し、寿命も約5倍程度延びた。また、基本性能は、従来
のHEPAフィルタと同等であることが確認できた。
詳述したが、本発明はこのような構造のみに限定される
ものではない。通気性部材は多孔体の他、金網などでも
よいし、材質も任意でよい。フィルタ材及びプレフィル
タ材の材質も、適宜変更してよい。また、カートリッジ
フィルタの寸法形状も、使用状態などに応じて適宜変更
してよい。
のように、放射性廃棄物のガラス固化処理施設からの排
ガス中の放射性粉塵を捕集するのに特に有用であるが、
その他、小さなスペースを利用した各種粉塵捕集設備、
ガス中の不純物を除去する機器、エンジンなどの吸気/
排気フィルタなどにも応用可能である。
の形状を中空筒状とし、それと板状のプレフィルタ部と
を組み合わせて一体化した構成としたことにより、同じ
取付け部寸法であっても濾過面積が増大し、長寿命化を
図ることができ、その結果、煩瑣な交換作業の頻度を低
減でき、作業の安全性が向上する。また、小型化でき、
制約された設置スペース内に組み込むことが可能な設計
であるため、既存の設備を改変する必要もなく、コスト
低減を図ることができる。
濾紙を使用することで、従来のHEPAフィルタと同等
の優れた粉塵捕集性能が得られる。
実施例を示す縦断面図。
明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 内外二重筒状の通気性部材の間にフィル
タ材を挿入した中空筒状のフィルタ本体部と、2枚の通
気性部材でプレフィルタ材を挾んだ板状のプレフィルタ
部とを具備し、前記中空筒状のフィルタ本体部の一端を
前記板状のプレフィルタ部の片面に接続し、前記中空筒
状のフィルタ本体部の他端全体を端板で塞ぎ、前記プレ
フィルタ部の外周に取付け用筒体を設け、粉塵を含む排
ガスがプレフィルタ部を通ってフィルタ本体部の中空部
に入り、フィルタ本体部を放射状に抜け出るようにした
ことを特徴とする粉塵用カートリッジフィルタ。 - 【請求項2】 板状のプレフィルタ部とフィルタ本体部
との接続面は、フィルタ本体部の内径と同等以下の小さ
い領域のみに通気性部材が配置され、取付け用筒体のフ
ィルタ本体部側の端面にガスケットが設けられている請
求項1記載の粉塵用カートリッジフィルタ。 - 【請求項3】 通気性部材は網状部材もしくは多孔状部
材であって、フィルタ本体部に挿入したフィルタ材が、
プリーツ状に成形加工されたガラス繊維濾紙である請求
項1又は2に記載の粉塵用カートリッジフィルタ。
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JP10832299A JP3255617B2 (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | 粉塵用カートリッジフィルタ |
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1999
- 1999-04-15 JP JP10832299A patent/JP3255617B2/ja not_active Expired - Fee Related
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