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JP3248744B2 - エンジンの排気系配設構造 - Google Patents

エンジンの排気系配設構造

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Publication number
JP3248744B2
JP3248744B2 JP05341692A JP5341692A JP3248744B2 JP 3248744 B2 JP3248744 B2 JP 3248744B2 JP 05341692 A JP05341692 A JP 05341692A JP 5341692 A JP5341692 A JP 5341692A JP 3248744 B2 JP3248744 B2 JP 3248744B2
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JP
Japan
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exhaust
exhaust pipe
pipe
downstream
engine
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JP05341692A
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博文 吉山
利彦 河村
誠 新浜
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH05256130A publication Critical patent/JPH05256130A/ja
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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気系配設
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンの排気系においては、
各気筒毎に設けられた独立排気通路が、各気筒のやや下
流で1つの排気通路に集合され、この排気通路に排気ガ
スを浄化する触媒コンバータ、プリサイレンサ、メイン
サイレンサ等が介設される。そして、排気通路は複数の
マウント部材を用いて車体にマウントされる。
【0003】また、一般にエンジンには、出力軸周方向
に振動するロール振動あるいは出力軸曲げ方向に振動す
る曲げ振動等の各種振動が惹起されが、これらの振動は
独立排気通路ないし排気通路に伝達される。このため、
かかる振動によって排気系の耐久性ないし信頼性が低下
するといった問題があり、さらにこの振動がマウント部
材を介して車体に伝達されると、車内に不快な騒音が発
生するといった問題がある。
【0004】そこで、排気通路での振動の伝達を抑制な
いし吸収するために、排気通路に球面継手(フレキジョ
イント)を介設した排気系が提案されている(例えば、実
開昭63−92023号公報参照)。かかる球面継手に
は、排気通路の上流部分に固定され凸状の球面をもつシ
ール部材と、排気通路の下流部分に固定され凹状の球面
をもつ座部とが設けられ、シール部材と座部とは互いに
摺動可能に密接している。したがって、シールリング
(上流部分)と座部(下流部分)とが互いに相対変位するこ
とができ、かかる相対変位によって排気通路の上流部分
から下流部分への振動の伝達が抑制ないし吸収されるよ
うになっている。なお、かかる球面継手においては、排
気通路の上流部分と下流部分とは折り曲げ方向にしか相
対変位することができない。
【0005】また、排気通路に自在継手(フレキチュー
ブ)を介設した排気系が提案されている(例えば、実開昭
61−161029号公報参照)。かかる自在継手に
は、排気通路の上流部分と下流部分とを連結するじゃば
ら状の可撓性接続管が設けられ、この可撓性によって排
気通路の上流部分と下流部分とが互いに相対変位できる
ようになっており、かかる相対変位によって上流部分か
ら下流部分への振動の伝達が抑制ないし吸収されるよう
になっている。なお、かかる自在継手は全方向に相対変
位することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、所定
の運転状態では空燃比(A/F)を理論空燃比よりリーン
にして燃費性能を高めるようにしたエンジン、いわゆる
リーンバーンエンジンが多用されている。しかしなが
ら、かかるリーンバーンエンジンにおいては、NOx発
生量が増加するといった問題がある。そこで、リーンバ
ーンエンジンにおいては、普通、排気通路にNOx浄化
触媒が介設されるが、一般にNOx浄化触媒は、排気ガ
ス温度が所定の温度(活性化温度)以上でないと機能を発
揮せず、かつ排気ガス温度が高すぎると(例えば700
℃以上)耐久性が低下するといった特性をもつ。そこ
で、排気通路を途中で第1,第2分岐排気通路に分岐さ
せて第1分岐排気通路にNOx浄化触媒を介設するとと
もに、分岐部に切替弁を設け、排気ガス温度が所定の温
度範囲にあるときにのみ、第1分岐排気通路に排気ガス
を通すようにした排気系が提案されている。なお、第2
分岐排気通路は、普通、NOx浄化触媒の下流で第1分
岐排気通路に集合される。
【0007】しかしながら、このように排気通路が途中
で第1,第2分岐排気通路に分岐された排気系において
は、分岐排気通路部分に惹起される振動が非常に複雑と
なり、この振動を抑制するのがむずかしいといった問題
がある。例えば、この振動を抑制するために両分岐排気
通路に球面継手を介設しても、複雑な振動を十分に抑制
ないし吸収することができない。また、両分岐排気通路
に自在継手を介設した場合は、振動を抑制ないし吸収す
ることはできるものの、可撓性接続管の強度が比較的低
いので、曲げ方向の相対変位によって可撓性接続管に破
損が生じるおそれがあるといった問題がある。本発明
は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので
あって、排気通路が途中で分岐されているエンジンの排
気系配設構造において、継手の耐久性を低下させるなど
といった不具合を招くことなく、排気系の振動を有効に
抑制ないし吸収することができるエンジンの排気系配設
構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
になされた第1の発明にかかるエンジンの排気系配設構
造は、(i)排気ガスを通す排気通路が、その少なくと
も一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気管
で構成されているエンジンの排気系配設構造において、
(ii)並列に配置された排気管のうち一方の排気管に、
該排気管の上流部分と下流部分とを、球面接触させるこ
とにより折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面
継手が設けられ、(iii)もう一方の排気管に、該排気
管の上流部分と下流部分とを可撓性を有する接続管で接
続することにより全方向への相対変位可能に連結する自
在継手が設けられていることを基本的特徴とする。
【0009】なお、第1の発明にかかるエンジンの排気
系配設構造においては、球面継手と自在継手とが、これ
らの上流端の位置が両排気管の伸長方向にみてほぼ等し
くなるような位置関係で配置されていてもよい。
【0010】また、第1の発明にかかるエンジンの排気
系配設構造において、両排気管の伸長方向にみて、球面
継手と自在継手とが、球面継手の上流端が自在継手の上
流端より下流側となるような位置関係で配置され、かつ
球面継手が設けられた排気管の下流部分に触媒コンバー
タが設けられている場合は、該触媒コンバータは、該排
気管のロール振動の振動中心位置に配置されていてもよ
い。
【0011】そして、第1の発明にかかるエンジンの排
気系配設構造は、上記基本的特徴に加えて、球面継手が
設けられた排気管の下流部分と自在継手が設けられた排
気管の下流部分とに、夫々、各排気管を固定部にマウン
トするマウント部材が設けられ、球面継手が設けられた
方の排気管のマウント部材が、自在継手が設けられた方
の排気管のマウント部材よりも上流側に配置されている
ことをさらなる特徴とする。
【0012】第2の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第1の発明の上記基本的特徴を備えるととも
に、球面継手が設けられた排気管の下流部分と自在継手
が設けられた排気管の下流部分とに、夫々、各排気管を
固定部にマウントするマウント部材が設けられ、球面継
手が設けられた方の排気管のマウント部材が、自在継手
が設けられた方の排気管のマウント部材よりも、排気管
を硬くマウントするように形成されていることを特徴と
する。
【0013】第3の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、(i)排気ガスを通す排気通路が、その少なく
とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
て、(ii)並列に配置された排気管のうち第1の排気管
に、該排気管の上流部分と下流部分とを、球面接触させ
ることにより折り曲げ方向への相対変位可能に連結する
球面継手が設けられ、(iii)第2の排気管に、該排気
管の上流部分と下流部分とを可撓性を有する接続管で接
続することにより、全方向への相対変位可能に連結する
自在継手が設けられていることを基本的特徴とする。そ
して、第3の発明にかかるエンジンの排気系配設構造
は、(iv)第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、
(v)第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該
NOx浄化触媒より下流で第1の排気管側に集合され、
(vi)第1の排気管と第2の排気管とを連結する連結部
材が設けられていることをさらなる特徴とする。
【0014】第4の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第3の発明の上記基本的特徴を備えるととも
に、第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、第2の
排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄化触媒
より下流で第1の排気管側に集合され、第1の排気管の
径が第2の排気管の径よりも小さく設定されていること
を特徴とする。
【0015】第5の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第3の発明の上記基本的特徴を備えるととも
に、第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、第2の
排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄化触媒
より下流で第1の排気管側に集合されていることを特徴
とする。
【0016】第6の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、(i)排気ガスを通す排気通路が、その少なく
とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
て、(ii)並列に配置された排気管のうち第1の排気管
に、該排気管の上流部分と下流部分とを可撓性を有する
接続管で接続することにより、全方向への相対変位可能
に連結する自在継手が設けられ、(iii)第2の排気管
に、該排気管の上流部分と下流部分とを、球面接触させ
ることにより折り曲げ方向への相対変位可能に連結する
球面継手が設けられ、(iv)第1の排気管にNOx浄化
触媒が介設され、(v)第2の排気管がNOx浄化触媒
をバイパスして該NOx浄化触媒より下流で第1の排気
管側に集合されていることを特徴とする。
【0017】第7の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第3の発明の上記基本的特徴を備えるととも
に、第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、第2の
排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄化触媒
より下流で第1の排気管側に集合されていて、オイルパ
ンまわりでは第2の排気管が第1の排気管よりもオイル
パンから離間した位置に配置されていることを特徴とす
る。
【0018】第8の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第3の発明の上記基本的特徴を備えるととも
に、排気系全体としての伸長方向と直交する方向にみ
て、球面継手の排気系重心位置に対するオフセット量
と、自在継手の排気系重心位置に対するオフセット量と
がほぼ等しく設定されていることを特徴とする。
【0019】第9の発明にかかるエンジンの排気系配設
構造は、第8の発明にかかるエンジンの排気系配設構造
において、両排気管が下流で1つの共通排気管に集合さ
れていて、排気系全体としての伸長方向と直交する方向
にみて、排気系のロール振動の振動中心位置に対応する
部分において上記共通排気管に第2の球面継手が介設さ
れていることを特徴とする。
【0020】第10の発明は、第1、第2、第8または
第9の発明にかかるエンジンの排気系配設構造におい
て、上記一方の排気管または第1の排気管にNOx浄化触
媒が介設され、上記もう一方の排気管または第2の排気
管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄化触媒より
下流で上記一方の排気管または第1の排気管側に集合さ
れていることを特徴とする。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 <第1実施例>まず、図1〜図7を参照しつつ、第1の
発明、第5〜第8の発明、および第10〜第13の発明
にかかる第1実施例を説明する。図7に示すように、第
1〜第4気筒#1〜#4を備えた横置き搭載型4気筒エ
ンジンEには、排気ガス(燃焼ガス)を外部に排出するた
めの排気系Hが設けられている。そして、この排気系H
には、夫々第1〜第4気筒#1〜#4内の排気ガスを排
出する第1〜第4独立排気通路1〜4が内部に形成され
た排気マニホールドMが設けられ、この排気マニホール
ドM内の排気ガスはさらに集合排気管5に流入するよう
になっている。集合排気管5は途中で、第1排気管6と
第2排気管7とに分岐し、その分岐部には、集合排気管
5内の排気ガスを第1排気管6側に流すか、それとも第
2排気管7側に流すかを切り替えることができる切替弁
8が設けられている。
【0022】第1排気管6の下流端近傍の部分には第1
触媒コンバータ9が介設され、この第1触媒コンバータ
9には、上流側から順に、主としてNOx(窒素酸化物)
を浄化(還元)するNOx浄化触媒10と、主としてHC
(炭化水素)とCO(一酸化炭素)とを浄化(酸化)する三元
触媒11とが、互いに離間して直列に装填されている。
なお、第1排気管6の下流端は共通排気管12に接続さ
れ、この共通排気管12に、排気音を低減するプリサイ
レンサ16(図1参照)とメインサイレンサ17(図1参
照)とが設けられている。他方、第2排気管7の上流端
近傍の部分には第2触媒コンバータ13が介設され、こ
の第2触媒コンバータ13には三元触媒14が装填され
ている。そして、第2排気管7の下流端は、NOx浄化
触媒10より下流でかつ三元触媒11より上流となる位
置において第1触媒コンバータ9に接続されている。
【0023】この排気系Hにおいては、基本的には、集
合排気管5内の排気ガスを第1排気管6側に流し、第1
触媒コンバータ9内のNOx浄化触媒10によってNOx
を浄化するとともに、三元触媒11によってHC、CO
等を浄化するようにしている。 しかしながら、前記し
たとおり、一般にNOx浄化触媒10は、排気ガス温度
が所定の温度(活性化温度)以上でないと有効には機能せ
ず、また排気ガス温度が高くなりすぎると(例えば、7
00℃以上)耐久性が低下するといった特性を有する。
そこで、排気ガス温度が十分には高まらないエンジン始
動時、あるいは排気ガス温度が非常に高くなる高負荷時
等の所定の運転状態においては、切替弁8を切り替えて
集合排気管5内の排気ガスを第2排気管7側に流し、N
Ox浄化触媒10をバイパスさせるようにしている。こ
の場合、排気ガスは第2触媒コンバータ13内の三元触
媒14と第1触媒コンバータ9内の三元触媒11とによ
って浄化される。
【0024】次に、排気系Hの具体的な構造を説明す
る。なお、以下では便宜上、車両前後方向(図1,図2,
図7では左右方向)において、車両前側(図1,図2,図7
では左側)を単に「前」といい、車両後側(図1,図2,図7
では右側)を単に「後」ということにする。また、車両幅
方向(図3では左右方向)において、車両を前側からみた
ときの左側(図3では左側)を単に「左」といい、右側(図
3では右側)を単に「右」ということにする。図1〜図3
に示すように、集合排気管5はほぼ上下方向に伸長し、
この集合排気管5の下端部に接続された第1,第2排気
管6,7は、第1排気管6が左側に位置し第2排気管7
が右側に位置するようにして、比較的近接して互いにほ
ぼ並行となるように配置されている。そして、第1,第
2排気管6,7はともに、集合排気管5との接続部から
まず下方に伸長し、エンジンEの下端部近傍で湾曲して
オイルパン15のすぐ右側でエンジンEの下側をくぐ
り、この後ほぼ水平方向後方に伸長している。したがっ
て、エンジンEの下側では、第2排気管7が第1排気管
6よりもオイルパン15から遠い位置に配置されてい
る。前記したとおり、高負荷時等、排気ガス温度が非常
に高くなる運転状態においては第2排気管7を通して排
気ガスが排出されるが、上記配置により、第2排気管7
からオイルパン15に熱害が及ぶのを防止することがで
きる。
【0025】また、第1排気管6の径は、第2排気管7
の径よりも小さく設定されている。すなわち、基本的に
は、第1排気管6は排気ガス量が比較的少ない中・低負
荷時に使用されるので、排気ガス量が多い高負荷時に使
用される第2排気管7より小径で足りるからである。な
お、第1排気管6の第1触媒コンバータ9より前の部分
は、左右方向にみて、排気系Hの重心位置L1すなわち
排気系Hのロール振動の中心位置よりも左側に配置さ
れ、第2排気管7は上記重心位置L1よりも右側に配置
されている。これによって、排気系Hにロール振動が生
じにくくなる。
【0026】平面的にみれば、共通排気管12は、第1
排気管6との接続部からまず後方にほぼ直線状に伸長
し、この部分にプリサイレンサ16が介設されている。
そして、共通排気管12は、燃料タンク(図示せず)等と
のレイアウト上の干渉を避けるために、プリサイレンサ
16のやや後方で左に湾曲してほぼ左向きに伸長した
後、さらに右に湾曲して、再び後方に向かって伸長し、
その後端部にメインサイレンサ17が接続されている。
なお、メインサイレンサ17の後部にはテールパイプ1
8が接続されている。また、上下方向にみれば、共通排
気管12は、第1排気管6との接続部からほぼ水平方向
後方に伸長しているが、メインサイレンサ17の手前で
やや持ち上げられている。
【0027】そして、排気系Hは固定部にマウントされ
ているが、以下排気系Hのマウント構造を説明する。第
1,第2排気管6,7は、第1ブラケット21を用いてエ
ンジンEの後面に固定されるとともに、第2ブラケット
22を用いてエンジンEの前面に固定されている。さら
に、第1,第2排気管6,7は、第1触媒コンバータ9の
すぐ前方において、後で詳しく説明するように、振動を
抑制・吸収する弾性体を備えた第1,第2マウント部材
23,24を用いて車体にマウントされている。共通排
気管12は、プリサイレンサ16のやや前方において、
振動を抑制・吸収する弾性体を備えた第3,第4マウン
ト部材25,26を用いて車体にマウントされている。
さらに、共通排気管12は、プリサイレンサ16とメイ
ンサイレンサ17のほぼ中間位置において、振動を抑制
・吸収する弾性体を備えた第5マウント部材27を用い
て車体にマウントされている。メインサイレンサ17の
前端部と後端部とは、夫々、振動を抑制・吸収する弾性
体を備えた第6,第7マウント部材28,29を用いて車
体にマウントされている。かかるマウント構造によっ
て、排気系Hが強固に固定されるとともに、排気系Hか
ら車体への振動の伝達が抑制ないし吸収される。
【0028】前記したとおり、第2排気管7は高温とな
るが、一般にマウント部材は耐熱性が比較的低いので、
第1,第2排気管6,7のマウント構造は、第2マウント
部材24に熱害が発生しないような構造となっている。
すなわち、図4に示すように、第1排気管6と第2排気
管7とは、比較的熱伝導度の大きい材料で形成された連
結部材31で連結されている。そして、この連結部材3
1の左端部(図4では右端部)は、順に、夫々第1マウン
ト部材23の構成部分であるサポートバー32と弾性体
33と取付バー34とを介して、車体に取り付けられて
いる。また、第2排気管7ないし連結部材31の右端部
は、順に、夫々第2マウント部材24の構成部分である
取付具35とサポートバー36と弾性体37と取付バー
38とを介して、車体に取り付けられている。かかるマ
ウント構造によれば、第2排気管7側の熱が、熱伝導度
の大きい連結部材31を介して第1排気管6側に移動す
るので、高負荷時等において第2排気管7内を高温の排
気ガスが流れる場合でも、第2排気管7がそれほどは高
温とならず、第2マウント部材24に熱害が発生しな
い。また、第1マウント部材23の弾性体33は、第2
マウント部材24の弾性体37よりは硬い材料で形成さ
れ、第1排気管6は第2排気管7より車体に強固に(硬
く)マウントされている。このため、第1排気管6のロ
ール振動が強力に抑制される。
【0029】ところで、エンジンEには出力軸周方向の
ロール振動、あるいは出力軸曲げ方向の曲げ振動等の各
種振動が惹起され、これらの振動が排気系Hに伝達され
ると、排気系Hの耐久性を低下させ、あるいはこの振動
が各マウント部材23〜29によって十分には抑制・吸
収されずに車体に伝達された場合、車内に不快な騒音が
発生することになる。そこで、第1実施例では、第1排
気管6に第1球面継手41(フレキジョイント)を介設
し、第2排気管7に自在継手42(フレキチューブ)を介
設し、さらに共通排気管12に第2球面継手43(フレ
キジョイント)を介設して、排気系Hの振動を有効に抑
制ないし吸収するようにしている。
【0030】図5(a)〜(d)に示すように、第1球面継手
41には、第1排気管6の上流部分6aの外周面に固定
された第1フランジ45およびシール部材47と、第1
排気管6の下流部分6bの外周面に固定された第2フラ
ンジ46とが設けられている。ここで、シール部材47
の外周面47aは凸状の略球面形状となっており、第2
フランジ46の内周面46aは、上記外周面47aと対応
する凹状の略球面形状となっている。すなわち、外周面
47aと内周面46aとは、摺動可能に密接できるように
なっている。そして、第1フランジ45には複数のロッ
ド48が固定して取り付けられ、第2フランジ46はこ
れらのロッド48に遊嵌されている。ここで、第2フラ
ンジ46と各ロッド48との間には、第2フランジ46
を常時第1フランジ45方向に付勢するスプリング49
が設けられ、このスプリング49によって、第1フラン
ジ45と第2フランジ46とが互いに引き合う方向に付
勢されている。この付勢力によって、シール部材47の
外周面47aと第2フランジ46の内周面46aとが摺動
可能に密接する。ここで、外周面47aと内周面46aと
は密接しつつ相対的に変位できるので、第1排気管6の
上流部分6aと下流部分6bとが折り曲げ方向に相対変位
できる。なお、図示していないが、第2球面継手43も
第1球面継手41と実質的に同一の構成となっている。
【0031】図6に示すように、自在継手42は、第2
排気管7の上流部分7a側に配置される第1取り付け部
50と、下流部分7b側に配置される第2取り付け部5
1と、第1取り付け部50と第2取り付け部51との間
をわたって配置される接続管53とで構成されている。
ここで、接続管53は、可撓性を有する気密性の高い内
側チューブ53aと、じゃばら部53bと、編み目構造の
保護チューブ53cとで構成され、ある程度まで自在に
伸縮あるいは屈曲できるようになっている。そして、接
続管53の一方の端部が、第1取り付け部50によって
第2排気管7の上流部分7aに取り付けられ、もう一方
の端部が、第2取り付け部51によって下流部分7bに
取り付けられている。このため、上流部分7aと下流部
分7bとは、互いに全方向に相対変位できるようになっ
ている。
【0032】再び、図1〜図3に示すように、第1,第
2排気管6,7の両方に継手41,42が介設されている
ので、基本的には、エンジンEから第1,第2排気管6,
7の上流部分6a,7aに伝達された振動の、下流部分6
b,7bへの伝達が抑制ないし吸収され、排気系Hの振動
が有効に低減されるが、第1実施例によれば、このよう
な基本的な効果に加えて、さらに以下のような効果が得
られる。まず、第1排気管6に第1球面継手41が介設
される一方、第2排気管7に自在継手42が介設されて
いるので、自在継手42の耐久性を低下させることな
く、振動の伝達を有効に抑制することができる。すなわ
ち、自在継手42は剪断方向ないし曲げ方向の強度が比
較的低く、その上流側と下流側の剪断方向の相対変位量
が大きいと耐久性が大幅に低下する。しかしながら、第
1排気管6に、比較的相対変位しにくい(自在継手に比
べて)第1球面継手41が介設されているので、この第
1球面継手41によって、第1,第2排気管6,7全体と
しての相対変位が適度に抑制され、したがって自在継手
42の剪断方向の相対変位が抑制され、自在継手42の
耐久性が高められる。なお、第1,第2排気管6,7の両
方に球面継手を介設した場合は、曲げ方向にしか相対変
位することができないので、振動を有効に抑制すること
ができず、また第1,第2排気管6,7の両方に自在継手
を介設した場合は、相対変位が非常に大きくなり、自在
継手の耐久性が大幅に低下するのは前記のとおりであ
る。
【0033】レイアウト上の要請により、第1球面継手
41は、その上流端が自在継手42の上流端より後方に
位置するように配置されている。したがって、第1排気
管6の上流部分6aの長さが、第2排気管7の上流部分
7aの長さより長くなるので、一般的には第1排気管6
の上流部分6aの上下振動の振幅が、第2排気管7の上
流部分7aの振動の振幅より大きくなり、このため、排
気系Hにはロール振動が生じやすくなる。しかしなが
ら、第1実施例では、次に説明するように、かかるロー
ル振動が抑制されるようになっている。すなわち、第1
球面継手41は、球面継手41と自在継手42の前後方
向のずれによる排気系Hのロール振動の中心位置、すな
わち実質的に排気系重心L1に対して左側にオフセット
して配置され、自在継手42は上記ロール振動の中心位
置(排気系重心L1)に対して右側へオフセットして配置
され、かつ両継手41,42の上記オフセット量の絶対
値はほぼ等しく設定されている。なお、このため、第
1,第2排気管6,7の上流部分6a,7aの振動の振幅が
ほぼ等しくなり、排気系Hにロール振動が生じにくくな
る。
【0034】前記したとおり、第1排気管6の径が比較
的小さく設定されているので、第1球面継手41が小型
化され、シール部材47の外周面47aないし第2フラ
ンジ46の内周面46aの径が小さくなる(図5(a)参
照)。このため、第1排気管6の上流部分6aと下流部分
6bの相対変位が容易となり、振動がより効果的に抑制
ないし吸収される。また、第2排気管7側では、排気ガ
ス温度が高くなるが、第1実施例では第2排気管7に自
在継手42が設けられており、自在継手42はその表面
積が大きいので、排気ガスが冷却される。このため、第
2排気管7からその周囲への熱害が防止される。
【0035】第2球面継手43は、球面継手41と自在
継手42の前後方向のずれによる排気系Hのロール振動
の中心位置、すなわち実質的に排気系重心L1に配置さ
れている。このため、排気系Hでのロール振動が一層有
効に抑制される。
【0036】<第2実施例>以下、第2の発明にかかる
第2実施例を説明するが、第2実施例の主要部は第1実
施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、第1
実施例と異なる点についてのみ説明する。図8に示すよ
うに、第2実施例では、前後方向の位置関係において、
第1球面継手41'が、その上流端が自在継手42の上
流端とほぼ同じ位置L2となるように配置されている。
かかかる配置によれば、第1,第2排気管6,7の上流部
分6a,7aの長さがほぼ等しくなるので、両者の上下振
動の振幅がほぼ等しくなり、第1,第2排気管6,7全体
としてのロール振動が生じにくくなり、排気系の振動が
有効に抑制ないし吸収される。
【0037】<第3実施例>以下、第3の発明にかかる
第3実施例を説明するが、第3実施例の主要部は第1実
施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、第1
実施例と異なる点についてのみ説明する。図9に示すよ
うに、第3実施例では、第1実施例と同様に、前後方向
の位置関係において第1球面継手41が、その上流端が
自在継手42の上流端よりも下流側に位置するように配
置されている。したがって、基本的には、排気系にロー
ル振動が生じやすくなる。しかしながら、第1触媒コン
バータ9が、球面継手41と自在継手42の前後方向の
ずれによって生じる排気系のロール振動の中心位置L3
上に配置されているので、排気系のロール振動が抑制さ
れる。
【0038】<第4実施例>以下、第4の発明にかかる
第4実施例を説明するが、第4実施例の主要部は第1実
施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、第1
実施例と異なる点についてのみ説明する。図10に示す
ように、第4実施例では、第1実施例と同様に、前後方
向の位置関係において第1球面継手41が、その上流端
が自在継手42の上流端よりも下流側に位置するように
配置されている。したがって、基本的には、排気系にロ
ール振動が生じやすくなる。しかしながら、第1排気管
6をマウントするマウント部材23'が、第2排気管7
をマウントする第2マウント部材24よりも上流側(前
側)に配置されているので、第1排気管6の方が、第2
排気管7よりも硬くマウントされる。このため、第1排
気管6と第2排気管7の振動の振幅がほぼ等しくなり、
排気系でのロール振動の発生が低減される。
【0039】<第5実施例>以下、第9の発明にかかる
第5実施例を説明するが、第5実施例の主要部は第1実
施例と共通であるので、説明の重複を避けるため、第1
実施例と異なる点についてのみ説明する。図11に示す
ように、第5実施例では、第1球面継手41'が第2排
気管7に介設され、自在継手42'が第1排気管6に介
設されている。そして、一般に球面継手の熱容量は、自
在継手の熱容量よりかなり小さい。したがって、第5実
施例によれば、第2排気管7側の熱容量が小さくなる。
ここで、エンジン始動時においては第2排気管7側から
排気ガスが排出されるので、エンジン始動時における排
気ガス温度の上昇が促進され、触媒の活性が早期に高め
られる。
【0040】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、まず次のよ
うな基本的な作用・効果が得られる。すなわち、両排気
管に夫々継手が介設されているので、エンジンから排気
管の上流部分に伝達された振動の下流部分への伝達が抑
制ないし吸収される。さらに、一方の排気管に自在継手
が介設され、もう一方の排気管に球面継手が介設されて
おり、ここで自在継手が全方向に相対変位できるので、
排気系の振動が一層有効に抑制ないし吸収される。か
つ、球面継手によって自在継手の剪断方向の変位が適度
に抑制されるので、自在継手の耐久性が高められ、排気
系の信頼性が高められる。
【0041】なお、第1の発明において、もし、球面継
手と自在継手とが、上流端がほぼ同じ位置となるように
配置されていれば、両排気管の継手より上流部分の長さ
がほぼ等しくなるので、両排気管の上流部分の上下振動
の振幅がほぼ等しくなり、排気系のロール振動が低減さ
れる。
【0042】また、第1の発明において、もし、球面継
手が、その上流端が自在継手の上流端より下流側に位置
するように配置され、球面継手が設けられた排気管の下
流部分に触媒コンバータが設けられていれば、球面継手
が介設された排気管の上流部分の上下振動の振幅が、自
在継手が介設された排気管の上流部分の上下振動の振幅
より大きくなり、排気系にロール振動が生じやすくな
る。しかし、ここで、触媒コンバータが排気管のロール
振動の振動中心位置に配置されていれば、排気系のロー
ル振動が有効に低減される。
【0043】そして、第1の発明によれば、上記の基本
的な作用・効果に加えて、さらに、次のような作用・効
果が得られる。すなわち、球面継手が、その上流端が自
在継手の上流端より下流側に位置するように配置されて
いる場合は、基本的には、球面継手が介設された排気管
の上流部分の上下振動の振幅が、自在継手が介設された
排気管の上流部分の上下振動の振幅より大きくなり、排
気系にロール振動が生じやすくなる。しかしながら、第
1の発明によれば球面継手が介設された排気管のマウン
ト部材が、自在継手が介設された排気管のマウント部材
より前側に配置され、したがって、球面継手が介設され
た排気管が硬くマウントされるので、両排気管の上下振
動の振幅がほぼ等しくなり、排気系のロール振動が有効
に低減される。
【0044】第2の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。そして、球面継手が、その上流端が自在継手の上流
端より下流側に位置するように配置されている場合は、
基本的には、球面継手が介設された排気管の上流部分の
上下振動の振幅が、自在継手が介設された排気管の上流
部分の上下振動の振幅より大きくなり、排気系にロール
振動が生じやすくなるが、第2の発明によれば球面継手
が介設された排気管のマウント部材が、自在継手が介設
された排気管のマウント部材より排気管を硬くマウント
するので、両排気管の上下振動の振幅がほぼ等しくな
り、排気系のロール振動が有効に低減される。
【0045】第3の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、使用時には高温化する第2の排気管側の熱
が、連結部材を介して第1の排気管側に逃がされるの
で、第2の排気管側のマウント部材の熱劣化が低減され
る。
【0046】第4の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、球面継手が径の小さい第1の排気管側に設
けられているので、球面継手のシール部材ないし座部の
曲率が小さくなり、第1の排気管の上流部分と下流部分
の相対変位が容易となる。このため、第1の排気管での
振動が一層有効に抑制・吸収される。
【0047】第5の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、表面積の大きい自在継手が、排気ガス温度
が高くなる第2の排気管側に設けられているので、第2
の排気管側では排気ガスの冷却が促進され、触媒等での
熱害の発生が防止される。
【0048】第6の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、熱容量の小さい球面継手が、エンジン始動
時に使用される第2の排気管側に配置されているので、
エンジン始動時における排気ガス温度の上昇が促進さ
れ、触媒活性が早期に高められる。
【0049】第7の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、使用時には高温化する第2の排気管がオイ
ルパンから遠い位置に配置されるので、第2の排気管に
よるオイルパンでの熱害の発生が防止される。
【0050】第8の発明によれば、まず、第1の発明の
上記の基本的な作用・効果と同様の作用・効果が得られ
る。さらに、球面継手と自在継手の、排気系の重心位置
すなわち排気系のロール振動中心に対するオフセット量
がほぼ等しく設定されているので、排気系のロール振動
が有効に低減される。
【0051】第9の発明によれば、基本的には第8の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、排気系のロ
ール振動中心に対応する位置において、共通排気管に球
面継手が介設されているので、排気系のロール振動が一
層有効に低減される。
【0052】第10の発明によれば、とくに、NOx浄
化触媒が介設された第1の排気管と、NOx浄化触媒を
バイパスする第2の排気管とが設けられた排気系に対し
て、第1、第2、第8または第9の発明のいずれか1つ
と同様の作用・効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す、エンジンの排気
系の平面説明図である。
【図2】 図1に示すエンジンの排気系の側面説明図で
ある。
【図3】 図1に示すエンジンの排気系の、車両前側か
らみた立面説明図である。
【図4】 第1,第2マウント部材による第1,第2排気
管のマウント構造の、一部断面立面説明図である。
【図5】 (a)は球面継手の前側からみた立面説明図で
あり、(b)は球面継手の側面断面説明図であり、(c)は球
面継手の平面断面説明図であり、(d)は球面継手の後側
からみた立面説明図である。
【図6】 自在継手の一部断面側面説明図である。
【図7】 図1に示す排気系を備えたエンジンのシステ
ム構成を示す模式図である。
【図8】 本発明の第2実施例を示す排気系の平面説明
図である。
【図9】 本発明の第3実施例を示す排気系の平面説明
図である。
【図10】 本発明の第4実施例を示す排気系の平面説
明図である。
【図11】 本発明の第5実施例を示す排気系の説明図
である。
【符号の説明】
E…エンジン H…排気系 5…集合排気管 6…第1排気管 6a…上流部分 6b…下流部分 7…第2排気管 7a…上流部分 7b…下流部分 9…第1触媒コンバータ 10…NOx浄化触媒 12…共通排気管 15…オイルパン 23,24…第1,第2マウント部材 31…連結部材 41…第1球面継手 42…自在継手 43…第2球面継手 53…接続管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−92023(JP,U) 実開 平3−73616(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 7/08 F01N 3/24 F02B 27/06 F02B 77/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち一方の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 もう一方の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分と
    を可撓性を有する接続管で接続することにより、全方向
    への相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 球面継手が設けられた排気管の下流部分と自在継手が設
    けられた排気管の下流部分とに、夫々、各排気管を固定
    部にマウントするマウント部材が設けられ、 球面継手が設けられた方の排気管のマウント部材が、自
    在継手が設けられた方の排気管のマウント部材よりも上
    流側に配置されていることを特徴とするエンジンの排気
    系配設構造。
  2. 【請求項2】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち一方の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 もう一方の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分と
    を可撓性を有する接続管で接続することにより、全方向
    への相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 球面継手が設けられた排気管の下流部分と自在継手が設
    けられた排気管の下流部分とに、夫々、各排気管を固定
    部にマウントするマウント部材が設けられ、 球面継手が設けられた方の排気管のマウント部材が、自
    在継手が設けられた方の排気管のマウント部材よりも、
    排気管を硬くマウントするように形成されていることを
    特徴とするエンジンの排気系配設構造。
  3. 【請求項3】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを可
    撓性を有する接続管で接続することにより、全方向への
    相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、 第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄
    化触媒より下流で第1の排気管側に集合され、 第1の排気管と第2の排気管とを連結する連結部材が設
    けられていることを特徴とするエンジンの排気系配設構
    造。
  4. 【請求項4】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを可
    撓性を有する接続管で接続することにより、全方向への
    相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、 第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄
    化触媒より下流で第1の排気管側に集合され、 第1の排気管の径が第2の排気管の径よりも小さく設定
    されていることを特徴とするエンジンの排気系配設構
    造。
  5. 【請求項5】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを可
    撓性を有する接続管で接続することにより、全方向への
    相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、 第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄
    化触媒より下流で第1の排気管側に集合されていること
    を特徴とするエンジンの排気系配設構造。
  6. 【請求項6】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを可撓性を有する接続管で接
    続することにより、全方向への相対変位可能に連結する
    自在継手が設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを、
    球面接触させることにより折り曲げ方向への相対変位可
    能に連結する球面継手が設けられ、 第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、 第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄
    化触媒より下流で第1の排気管側に集合されていること
    を特徴とするエンジンの排気系配設構造。
  7. 【請求項7】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを可
    撓性を有する接続管で接続することにより、全方向への
    相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 第1の排気管にNOx浄化触媒が介設され、 第2の排気管がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄
    化触媒より下流で第1の排気管側に集合され、 オイルパンまわりでは第2の排気管が第1の排気管より
    もオイルパンから離間した位置に配置されていることを
    特徴とするエンジンの排気系配設構造。
  8. 【請求項8】 排気ガスを通す排気通路が、その少なく
    とも一部の部分で、互いに並列に配置される2つの排気
    管で構成されているエンジンの排気系配設構造におい
    て、 並列に配置された排気管のうち第1の排気管に、該排気
    管の上流部分と下流部分とを、球面接触させることによ
    り折り曲げ方向への相対変位可能に連結する球面継手が
    設けられ、 第2の排気管に、該排気管の上流部分と下流部分とを可
    撓性を有する接続管で接続することにより、全方向への
    相対変位可能に連結する自在継手が設けられ、 排気系全体としての伸長方向と直交する方向にみて、球
    面継手の排気系重心位置に対するオフセット量と、自在
    継手の排気系重心位置に対するオフセット量とがほぼ等
    しく設定されていることを特徴とするエンジンの排気系
    配設構造。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載されたエンジンの排気系
    配設構造において、 両排気管が下流で1つの共通排気管に集合されていて、
    排気系全体としての伸長方向と直交する方向にみて、排
    気系のロール振動の振動中心位置に対応する部分におい
    て上記共通排気管に第2の球面継手が介設されているこ
    とを特徴とするエンジンの排気系配設構造。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、8または9に記載され
    たエンジンの排気系配設構造において、 上記一方の排気管または第1の排気管にNOx浄化触媒
    が介設され、上記もう一方の排気管または第2の排気管
    がNOx浄化触媒をバイパスして該NOx浄化触媒より下
    流で上記一方の排気管または第1の排気管側に集合され
    ていることを特徴とするエンジンの排気系配設構造。
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