JP3247652U - Bottom irrigation device for seedlings - Google Patents
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Abstract
【課題】断面M字状サイホン管に代替する好適な排水装置を備えた育苗用底面潅水装置を提供する。【解決手段】育苗用底面潅水装置100は、育苗容器1に底面潅水するための水が貯留される貯水槽2と、貯水槽に連通され、貯水槽と同一レベルで水が貯留される排水槽10と、排水槽内に設置され、排水槽内の水を排水する排水装置11とを備える。排水装置は、排水槽内の水位が所定の排水開始レベルL2まで上昇したとき自動的に排水を開始するベルサイホン15を含む。【選択図】図1[Problem] To provide a bottom irrigation device for raising seedlings equipped with a suitable drainage device to replace a siphon pipe with an M-shaped cross section. [Solution] A bottom irrigation device for raising seedlings 100 comprises a water tank 2 that stores water for bottom irrigation of a seedling container 1, a drainage tank 10 that communicates with the water tank and stores water at the same level as the water tank, and a drainage device 11 that is installed in the drainage tank and drains the water in the drainage tank. The drainage device includes a bell siphon 15 that automatically starts draining when the water level in the drainage tank rises to a predetermined drainage start level L2. [Selected Figure] Figure 1
Description
本開示は育苗用底面潅水装置に関する。 This disclosure relates to a bottom irrigation device for seedlings.
育苗容器内の土に植えられた種または苗に底面から潅水する育苗用底面潅水装置が公知である。本出願人は以前、このような底面潅水装置として、断面M字状のサイホン管を備えたものを提案した(特許文献1参照)。このサイホン管によれば、水位が所定の排水開始レベルまで上昇したとき、自動的に排水を開始することができる。 A bottom irrigation device for seedlings is known that irrigates seeds or seedlings planted in soil in a seedling container from the bottom. The applicant previously proposed such a bottom irrigation device equipped with a siphon pipe with an M-shaped cross section (see Patent Document 1). This siphon pipe can automatically start draining water when the water level rises to a specified drainage start level.
しかし、上記の断面M字状サイホン管は、一般的には公衆トイレ等の給水装置に使用される陶磁器製のものであり、近年では入手が困難となっている。よってこの断面M字状サイホン管に代替する好適な排水装置が望まれる。 However, the above-mentioned M-shaped cross-section siphon pipe is made of ceramic and is generally used in water supply systems for public toilets, etc., and has become difficult to obtain in recent years. Therefore, a suitable drainage device to replace this M-shaped cross-section siphon pipe is desired.
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、断面M字状サイホン管に代替する好適な排水装置を備えた育苗用底面潅水装置を提供することにある。 Therefore, this disclosure was conceived in consideration of the above circumstances, and its purpose is to provide a bottom irrigation device for seedlings equipped with a suitable drainage device that can replace the M-shaped cross-section siphon pipe.
本開示の一の態様によれば、
育苗容器に底面潅水するための水が貯留される貯水槽と、
前記貯水槽に連通され、前記貯水槽と同一レベルで水が貯留される排水槽と、
前記排水槽内に設置され、前記排水槽内の水を排水する排水装置と、
を備え、
前記排水装置は、前記排水槽内の水位が所定の排水開始レベルまで上昇したとき自動的に排水を開始するベルサイホンを含む
ことを特徴とする育苗用底面潅水装置が提供される。
According to one aspect of the present disclosure,
A water tank for storing water for bottom irrigation of seedling containers;
a drainage tank that is connected to the water tank and stores water at the same level as the water tank;
A drainage device installed in the drainage tank for draining water from the drainage tank;
Equipped with
The drainage device includes a bell siphon that automatically starts draining when the water level in the drainage tank rises to a predetermined drainage start level.
本開示によれば、断面M字状サイホン管に代替する好適な排水装置を備えた育苗用底面潅水装置を提供することができる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a bottom irrigation device for seedlings equipped with a suitable drainage device that can replace an M-shaped cross-section siphon pipe.
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。 Embodiments of the present disclosure will be described below with reference to the accompanying drawings. Please note that the present disclosure is not limited to the following embodiments.
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の育苗用底面潅水装置を示す概略図である。図2は、図1の要部を拡大して示す断面図である。
[First embodiment]
Fig. 1 is a schematic diagram showing a seedling bottom irrigation device according to a first embodiment. Fig. 2 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of Fig. 1.
図1および図2に示すように、底面潅水装置100は、育苗容器としてのセルトレイ1と、セルトレイ1に底面潅水するための水が貯留される貯水槽2とを備える。貯水槽2内の所定高さ位置に、水を透過可能な載置板3が取り付けられ、セルトレイ1はこの載置板3の上に載置して支持されている。
As shown in Figures 1 and 2, the
図2に詳しく示すが、セルトレイ1は、プラスチック製の浅皿状容器で、互いに仕切られた複数のセル4を有する。これらセル4の中にそれぞれ土5が充填され、種が植え付けられる。種はやがて発芽し、図示するような苗6となる。各セル4の底面部には給水孔7が設けられる。
As shown in detail in Figure 2, the
貯水槽2は、ステンレス製で上面が開放された水槽であり、底板8と側板9を有する。
The
載置板3は、ステンレス製パンチングメタルにより形成され、図示しないブラケットにより貯水槽2内に着脱可能に取り付けられている。載置板3には、水を通過させるための複数の貫通穴3Aが形成されている。載置板3上にセルトレイ1が載置されたとき、高さ方向における貯水槽2の上端とセルトレイ1の上端とのレベルは概ね等しくされる。本実施形態では、貯水槽2の上端レベルが、給水の上限となる上限レベルL1として設定されている。
The
また底面潅水装置100は、貯水槽2に連通され貯水槽2と同一レベルで水が貯留される排水槽10と、排水槽10内に設置され排水槽10内の水を排水する排水装置11とを備える。
The
排水槽10も、ステンレス製で上面が開放された水槽であり、底板12と側板13を有する。本実施形態の排水槽10は、貯水槽2に直接的に連通されている。すなわち、貯水槽2と排水槽10が水平方向に隣接されると共に、両者の境目における側板9,13が取り除かれ、貯水槽2と排水槽10があたかも一つの水槽であるかのように構成されている。排水槽10の上端レベルは、貯水槽2の上端レベルと等しくされている。
The
但し、排水槽10の底板12は貯水槽2の底板8より低いレベルに位置される。よって、貯水槽2の底板8から排水槽10の底板12にかけて段差ができ、この段差部分に底板8,12同士を繋ぐ側板13が設けられている。
However, the
なお代替的に、貯水槽2と排水槽10を完全に分離し、貯水槽2内の底部と排水槽10内とをパイプ等で連通させてもよい。
Alternatively, the
底面潅水装置100は、貯水槽2内に給水するための給水装置を備える。給水装置は、水の出口となる給水管14を備える。本実施形態の場合、給水管14は、排水槽10内に下向きに設けられる。給水管14は直接的には、排水槽10内に給水を行う。貯水槽2と排水槽10が連通されているので、排水槽10内に供給された水は貯水槽2にも行き亘り、貯水槽2と排水槽10とで水位が同一レベルとなる。
The
代替的に、給水管14は貯水槽2内に直接的に給水を行ってもよい。この場合にも、貯水槽2内に供給された水が排水槽10にも行き亘るので、貯水槽2と排水槽10とで水位が同一レベルとなる。
Alternatively, the
本実施形態の給水装置は、上水道を供給するように構成されている。また給水装置は、給水の開始時刻および終了時刻等を制御するための電磁弁およびコントローラ(例えばタイマースイッチ)等を含む。 The water supply device of this embodiment is configured to supply tap water. The water supply device also includes an electromagnetic valve and a controller (e.g., a timer switch) for controlling the start and end times of water supply, etc.
図2に詳しく示すように、排水装置11は、ベルサイホン15を含む。ベルサイホン15は、排水槽10内の水位(すなわち貯水槽2内の水位)が所定の排水開始レベルL2まで上昇したとき、自動的に排水を開始するように構成されている。
As shown in detail in FIG. 2, the
ベルサイホン15は、塩ビ管とその配管部品により作製されている。なお塩ビ管は、特に断らない限り、最も一般的な断面円形のものである。ベルサイホン15は、排水槽10の底板12に対して上方に向かって起立する内側サイホン管16と、内側サイホン管16の周囲に被せられた外側サイホン管17と、内側サイホン管16に連通され底板12よりも下方に位置されたエルボ管18と、排水槽10の底板12に取り付けられ内側サイホン管16およびエルボ管18を支持する支持管19とを備える。
The Bell Siphon 15 is made of PVC pipes and their piping parts. Unless otherwise specified, the PVC pipes are of the most common circular cross section. The Bell Siphon 15 comprises an
詳しくは、排水槽10の底板12に取付穴20が設けられ、支持管19は取付穴20に上方から差し込まれて固定される。支持管19は上下方向に延び、その長手方向中間部にはフランジ21が一体に設けられている。フランジ21の下側において、支持管19の外周部には雄ネジ22が形成されている。支持管19が取付穴20に上方から差し込まれ、フランジ21が排水槽10の底板12に当接された状態で、雄ネジ22にナット23が下方から締め込まれる。これにより、フランジ21とナット23が底板12を挟んだ状態で、フランジ21とナット23が底板12に密着され、支持管19が底板12に強固かつ水密に固定される。
In more detail, a
支持管19の上端部には、その内径を拡大するための拡径部24が設けられる。この拡径部24に、内側サイホン管16の下端部が、拡径部24の下端に突き当たるまで挿入もしくは圧入され、接着材により水密に固定される。
The upper end of the
内側サイホン管16は、上下方向に延びる直管であり、その上端位置は、排水開始レベルL2と等しくされる。
The inner siphon
支持管19の下端部にも、その内径を拡大するための拡径部25が設けられる。この拡径部25に、支持管19とエルボ管18を連結する連結管26の上端部が、拡径部25の上端に突き当たるまで挿入もしくは圧入され、接着材により水密に固定される。連結管26も、上下方向に延びる直管である。
The lower end of the
エルボ管18は、上向きの入口部27と、横向きの出口部28と、入口部27および出口部28を連結する90°曲がった曲管部29とを一体に有する。
The
入口部27には、その内径を拡大するための拡径部30が設けられる。この拡径部30に、連結管26の下端部が、拡径部30の下端に突き当たるまで挿入もしくは圧入され、接着材により水密に固定される。
The
出口部28にも、その内径を拡大するための拡径部31が設けられる。この拡径部31に、エルボ出口管32の入口側端部が、拡径部31の奥に突き当たるまで挿入もしくは圧入され、接着材により水密に固定される。
The
エルボ出口管32は、エルボ管18の出口部28を延長するために取り付けられた補助的な管であり、水平方向に延びる短い直管である。なおエルボ出口管32は、省略されてもよい。
The
外側サイホン管17は、上下方向に延びる直管であり、その上端は蓋板33により閉止されている。外側サイホン管17も、排水槽10の底板12に対して上方に向かって起立されている。外側サイホン管17は、内側サイホン管16より大径で、内側サイホン管16と同軸に配置される。外側サイホン管17は、内側サイホン管16に対し、半径方向および軸方向に離間されている。これにより外側サイホン管17と内側サイホン管16の間には水路34が形成される。
The outer siphon
外側サイホン管17は、フランジ21の外側に嵌合された状態で、底板12上に載置される。外側サイホン管17がフランジ21に嵌合されるので、外側サイホン管17が内側サイホン管16に対し正確に位置決めされ、その位置ズレが防止される。外側サイホン管17は、底板12上に載置されるだけなので、容易に着脱可能であり、これによりメンテナンスが容易となる。
The outer siphon
外側サイホン管17の下端部には、外側サイホン管17内に水を導入するためのサイホン入口穴35が設けられる。サイホン入口穴35は、外側サイホン管17の下端面から所定距離上方までの部分を切り欠いた四角形の穴であり、外側サイホン管17の周方向に複数設けられる。サイホン入口穴35の上端位置は、所定の排水終了レベルL3と等しくされている。この排水終了レベルL3は、排水開始レベルL2より低いことは勿論のこと、セルトレイ1より低く、本実施形態では貯水槽2の底板8より低いレベルに設定されている。
At the lower end of the outer siphon
一方、排水開始レベルL2は、ここまで水位が上昇したときにセルトレイ1内の土5が十分水に漬かるようなレベルとされている。また排水開始レベルL2は、前述の上限レベルL1より低いレベルとされている。
On the other hand, the drainage start level L2 is set to a level at which the
上述のベルサイホン15の構成部品は、市販の塩ビ管およびその配管部品により容易かつ安価に作製可能である。 The components of the Bell Siphon 15 described above can be easily and inexpensively manufactured using commercially available PVC pipes and associated piping parts.
図1に示すように、底面潅水装置100には、ベルサイホン15の異常時等に貯水槽2および排水槽10から水が溢れ出すのを防止するためのオーバーフロー管36が設けられる。オーバーフロー管36は、前述の内側サイホン管16、支持管19および連結管26のアセンブリと同様に構成することができる。オーバーフロー管36の上端は、排水開始レベルL2より高く、上限レベルL1より僅かに低い、所定のオーバーフロー開始レベルL4に位置されている。
As shown in FIG. 1, the
また、排水槽10の下方には、エルボ出口管32およびオーバーフロー管36から排出された水を受け入れる排水容器37が設けられている。本実施形態では、その排出された水をやや高い位置から排水容器37内に落とすようにしているが、代替的に、エルボ出口管32およびオーバーフロー管36の出口部に別の配管をつなぎ、排水を排水容器37内の底部に導くようにしてもよい。排水を排水容器37に溜める代わりに、排水を下水に流すようにしてもよい。
In addition, below the
本実施形態の底面潅水装置100は、例えば、多段栽培棚に棚毎に設置される人工栽培装置として適用される。このとき例えば、人工栽培装置は、空調された室内に設置され、各棚にはLED等からなる人工光源が設置される。図示例では単純化のため、セルトレイ1が1つしか設けられていない。しかしながら、こうした人工栽培装置に適用される場合、通常、セルトレイ1は棚毎に複数設けられる。一方、排水容器37は、複数の棚に対し共通化されてもよい。人工栽培装置は、例えば、種の発芽率を調べる試験装置として適用可能である。
The
次に、本実施形態の作用効果を説明する。 Next, we will explain the effects of this embodiment.
本実施形態の底面潅水装置100は、例えば、所定時間毎に1回ずつ(例えば1日毎に、毎朝1回ずつ)、底面潅水を行うのに使用される。初期状態において、貯水槽2内には水が溜まっておらず、排水槽10内では水が排水終了レベルL3まで溜まっており、給水管14からの給水は停止されているものとする。
The
所定の灌水タイミングが到来すると、給水管14からの給水が開始される。このとき、給水装置の電磁弁がオンされ、電磁弁が開弁され、電磁弁を通過した水が給水管14から排水槽10内へと供給される。電磁弁のオン・オフはコントローラ(例えばタイマースイッチ)により自動的に制御される。
When the specified irrigation timing arrives, water supply from the
水は最初に、排水槽10内に溜まっていき、排水槽10内の水位が上昇する。水は、外側サイホン管17のサイホン入口穴35から、外側サイホン管17内の水路34に浸入し、外側サイホン管17内でも水位が上昇する。排水槽10内と外側サイホン管17内の水位は同一レベルである。
Water first accumulates in the
その後、水位が、貯水槽2の底板8の上面のレベルに達すると、それ以降、水が、貯水槽2内にも溜まっていき、貯水槽2内と排水槽10内とで、水位が同一レベルで上昇していく。
After that, when the water level reaches the level of the upper surface of the
その後、水位が上昇して排水開始レベルL2に達する前に、セルトレイ1内の土5が水に浸漬される。すなわち、水は、載置板3の貫通穴3Aと、セルトレイ1の給水孔7とを通過して、セルトレイ1内の土5に供給され、土5に吸収される。これにより、底面潅水が実現される。
Then, before the water level rises to reach the drainage start level L2, the
その後、水位が上昇して排水開始レベルL2に達すると、排水が開始される。水位が排水開始レベルL2に達した後、水は、内側サイホン管16の上端入口から内側サイホン管16内に流入する。内側サイホン管16内を流下した水は、支持管19、連結管26、エルボ管18、エルボ出口管32の内部を順に通過して、エルボ出口管32から排出される。
Then, when the water level rises and reaches the drainage start level L2, drainage begins. After the water level reaches the drainage start level L2, water flows into the inner siphon
この過程で、水がエルボ管18内を通過するとき、流動抵抗が大きくなり、エルボ管18内が水で概ね塞がれる格好となる。これにより、内側サイホン管16からエルボ管18までの間に水が概ね満たされ、公知のサイホン作用が開始される。
During this process, as the water passes through the
サイホン作用が開始された直後、給水管14からの給水が自動的に停止される。すなわち、給水装置の電磁弁がコントローラによりオフされ、電磁弁が閉弁され、給水管14からの水の供給が停止される。このように、コントローラは、サイホン作用の開始直後のタイミングで給水を自動的に停止するように構成されている。
Immediately after the siphoning action begins, the water supply from the
サイホン作用の開始後、排水槽10内の水、従って貯水槽2内の水が、比較的急速に排水される。排水槽10および貯水槽2内の水位が次第に低下していき、貯水槽2内の水が無くなると、排水槽10内の水位だけが低下していく。
After the siphoning action begins, the water in the
そしてやがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、排水が自動的に停止される。すなわち、水位が排水終了レベルL3に達した直後、外側サイホン管17のサイホン入口穴35から空気が外側サイホン管17に吸い込まれる。これにより、水の連続性が途絶え、サイホン作用が終了される。こうして排水は自動的に停止され、水位は概ね排水終了レベルL3に維持される。
When the water level eventually reaches the drainage end level L3, drainage automatically stops. That is, immediately after the water level reaches the drainage end level L3, air is sucked into the outer siphon
これにより、給水排水工程の1サイクルが終了する。次の灌水タイミングが到来したら、上記の給水排水工程が繰り返され、この給水排水工程が灌水タイミング毎に繰り返し実行される。 This completes one cycle of the water supply and drainage process. When the next irrigation timing arrives, the above water supply and drainage process is repeated, and this water supply and drainage process is repeatedly executed at each irrigation timing.
このように本実施形態によれば、排水装置11がベルサイホン15を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特にベルサイホン15は、市販の塩ビ管とその配管部品により作製することが可能であるため、容易かつ安価に作製可能であり、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
As described above, according to this embodiment, since the
また、ベルサイホン15は電磁弁を含まないため、従来の断面M字状サイホン管と同様、排水に含まれる土等によって電磁弁が故障し排水ができなくなるなどの不都合を回避できる。すなわち、ベルサイホン15により、故障の虞が少なく信頼性の高い自動排水装置を提供することができる。 In addition, because the Bell Siphon 15 does not include a solenoid valve, it is possible to avoid the inconvenience of soil and other substances contained in the wastewater causing the solenoid valve to malfunction and preventing the water from being discharged, as is the case with conventional siphon pipes with an M-shaped cross section. In other words, the Bell Siphon 15 makes it possible to provide an automatic drainage device that is highly reliable and has little risk of malfunction.
一方、万が一、ベルサイホン15や給水装置に異常が発生した場合、排水槽10および貯水槽2内の水位が排水開始レベルL2を大きく超えて上昇する虞がある。この場合、水位がオーバーフロー開始レベルL4に達すると、その後、排水槽10内の水がオーバーフロー管36を通じて排水される。これにより、水が貯水槽2および排水槽10から溢れ出すのを防止することができる。
On the other hand, in the unlikely event that an abnormality occurs in the bell siphon 15 or the water supply device, there is a risk that the water level in the
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態を説明する。なお前記第1実施形態と同様の部分については説明を割愛し、以下、第1実施形態との相違点を主に説明する。
[Second embodiment]
Next, a second embodiment of the present disclosure will be described. Note that a description of the same parts as in the first embodiment will be omitted, and the following description will focus mainly on the differences from the first embodiment.
図3は、第2実施形態の排水装置11を示す断面図である。この排水装置11は、逆J字状サイホン40を含む。
Figure 3 is a cross-sectional view showing a
逆J字状サイホン40も、塩ビ管とその配管部品により作製されている。逆J字状サイホン40は、前述の内側サイホン管16と略同様の第1サイホン管41と、前記同様の支持管19、連結管26、エルボ管18およびエルボ出口管32とを備える。また逆J字状サイホン40は、第1サイホン管41の上流側に順次連結された第1エルボ管42と、第2サイホン管43と、第2エルボ管44と、第3サイホン管45とを備える。連結管26から第3サイホン管45までの部分で逆J字状の管路が形成される。
The inverted J-shaped siphon 40 is also made of PVC pipes and their piping parts. The inverted J-shaped siphon 40 includes a first siphon
第1サイホン管41は、上下方向に延びる直管であり、その長さは前記内側サイホン管16より若干短く、支持管19に前記同様の方法で接続されている。
The first siphon
第1エルボ管42は、エルボ管18と同様に構成され、その下流側端部が、第1サイホン管41の上端部ないし上流側端部に接続されている。第1~第3サイホン管41,43,45と、第1~第2エルボ管42,44との接続方法は、前述の連結管26とエルボ管18を接続するときの接続方法と同じである。第1エルボ管42は、下流側端部から上流側端部に向かうにつれ、下向きから横向きへと90°曲げられる。
The
第2サイホン管43は、水平方向に延びる直管であり、その長さは第1サイホン管41より短く、第1エルボ管42の上流側端部に接続されている。
The second siphon
第2エルボ管44は、その下流側端部において、第2サイホン管43の上流側端部と接続されている。第2エルボ管44は、下流側端部から上流側端部に向かうにつれ、横向きから下向きへと90°曲げられる。
The
第3サイホン管45は、上下方向に延びる直管であり、その長さは第1サイホン管41より短い。第3サイホン管45は、その下流側端部において、第2エルボ管44の上流側端部と接続されている。
The third siphon
第3サイホン管45の下端部ないし上流側端部は、逆J字状サイホン40の入口46を画成し、排水槽10の底板12から上方に離間されている。逆J字状サイホン40の入口46は、排水槽10の底板12から上方に離間した状態で底板12に向けられている。
The lower end or upstream end of the third siphon
この逆J字状サイホン40においては、その内部流路の最高部の下端位置、具体的には第2サイホン管43内の流路の下端位置が、排水開始レベルL2と等しくされている。また、第3サイホン管45の下端位置が、排水終了レベルL3と等しくされている。
In this inverted J-shaped siphon 40, the lower end position of the highest part of the internal flow path, specifically the lower end position of the flow path in the second siphon
本実施形態の作用効果は、第1実施形態の作用効果とほぼ同様である。排水槽10内の水位が上昇して排水開始レベルL2に達すると、排水が開始され、水は、第1サイホン管41内に流入する。そしてその後、サイホン作用が開始され、排水槽10および貯水槽2内の水が比較的急速に排水される。排水開始直後、給水管14からの給水が自動的に停止される。排水槽10および貯水槽2内の水位は次第に低下していく。
The effects of this embodiment are almost the same as those of the first embodiment. When the water level in the
やがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、その直後、入口46から第3サイホン管45内に空気が吸引され、サイホン作用が終了され、排水は自動的に停止される。
When the water level eventually reaches the drainage end level L3, air is immediately sucked into the third siphon
本実施形態によっても、排水装置11が逆J字状サイホン40を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特に逆J字状サイホン40は、市販の塩ビ管とその配管部品により作製することが可能であるため、容易かつ安価に作製可能であり、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
In this embodiment, the
[第3実施形態]
図4は、第3実施形態の排水装置11を示す断面図である。この排水装置11は、エアリフトポンプ50を含む。
[Third embodiment]
4 is a cross-sectional view showing a
エアリフトポンプ50も、塩ビ管とその配管部品を使用して作製可能である。エアリフトポンプ50は、第2実施形態の逆J字状サイホン40から、下端部のエルボ管18およびエルボ出口管32を除いた部分(逆J字状配管51という)を含む。なお、第2実施形態においては、逆J字状配管51にエルボ管18およびエルボ出口管32を付加したものが逆J字状サイホン40となる。本実施形態の逆J字状配管51は、必ずしもサイホン作用を発揮するものではないが、説明の便宜上、逆J字状配管51をなす配管を第2実施形態と同様に第1サイホン管41等と称す。
The
また、エアリフトポンプ50は、逆J字状配管51の最高部より上流側の部分に挿入された給気管52を備える。給気管52は、当該部分に空気を供給するための管で、給気装置の一部をなす。給気装置は、給気管52に空気を供給する空気源(例えばエアタンクまたはエアコンプレッサ)と、空気源と給気管52の間に設けられた電磁弁と、電磁弁を制御するコントローラとを備える。本実施形態の場合、給気管52は、第2エルボ管44を水密に貫通して、第3サイホン管45に同軸に上方から挿入される。
The
本実施形態では、空気の出口がある給気管52の下端の位置が、排水終了レベルL3と等しくされている。その給気管52の下端は、第3サイホン管45の下端よりやや高い位置に位置されている。
In this embodiment, the position of the lower end of the
本実施形態において、排水槽10内の水位が上昇し排水開始レベルL2に達すると、排水が開始され、給気装置の電磁弁がオンすなわち開弁され、給気管52の下端出口から空気が供給される。すると、給気管52の下端出口より上方にある第3サイホン管45内の水に、気泡が混入され、これによりできた二相流の比重が、同レベルにある周囲の水の比重より軽くなる。
In this embodiment, when the water level in the
これにより、通常のエアリフトポンプと同様、第3サイホン管45内の水ないし二相流が上昇し、その後、第1サイホン管41等の内部を流下し、最終的に排水容器37に排出される。第3サイホン管45内に連続的に水が流入されるので、排水槽10および貯水槽2内の水位は次第に低下していく。なお排水開始直後、給水管14からの給水が自動停止される点は同様である。
As a result, like a normal air lift pump, the water or two-phase flow rises in the third siphon
やがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、給気装置の電磁弁がオフすなわち閉弁され、給気管52からの空気供給が停止される。これにより、排水が終了される。
When the water level eventually reaches the drainage end level L3, the solenoid valve of the air supply device is turned off, i.e. closed, and the air supply from the
給気装置の電磁弁の制御に関し、水位が排水開始レベルL2および排水終了レベルL3に達したことを検知するため、水位レベルセンサがあるのが好ましい。しかしながら、排水開始タイミングおよび排水終了タイミングは、必ずしも、水位が排水開始レベルL2および排水終了レベルL3に達したのと同時でなくてもよく、多少ばらついていてもよい。例えば、給水開始から排水開始までの時間(給水時間という)は予め把握可能なので、給水開始から給水時間を経過した時に電磁弁をオンしてもよい。また、排水開始から排水終了までの時間(排水時間という)も予め把握可能なので、排水開始から排水時間を経過した時に電磁弁をオフしてもよい。 Regarding the control of the solenoid valve of the air supply device, it is preferable to have a water level sensor to detect when the water level reaches the drain start level L2 and the drain end level L3. However, the drain start timing and drain end timing do not necessarily have to be simultaneous when the water level reaches the drain start level L2 and the drain end level L3, and may vary slightly. For example, since the time from the start of water supply to the start of drainage (called the water supply time) can be known in advance, the solenoid valve may be turned on when the water supply time has elapsed since the start of water supply. In addition, since the time from the start of drainage to the end of drainage (called the drain time) can also be known in advance, the solenoid valve may be turned off when the drain time has elapsed since the start of drainage.
本実施形態によっても、排水装置11がエアリフトポンプ50を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特にエアリフトポンプ50は、市販の塩ビ管とその配管部品により作製することが可能であるため、容易かつ安価に作製可能であり、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
In this embodiment, the
なお本実施形態において、逆J字状配管51に少なくともエルボ管18を付加すると、逆J字状サイホン40と実質的に同様となるので、第2実施形態と同様のサイホン作用を併せて発揮できる可能性がある。
In this embodiment, if at least an
[第4実施形態]
図5は、第4実施形態の排水装置11を示す断面図である。この排水装置11は、排水管とオーバーフロー管の機能を兼ね備えた回転曲管55を含む。
[Fourth embodiment]
5 is a cross-sectional view showing a
本実施形態において、排水槽10の底板12付近に位置する側板13の下端部には、排水穴56が設けられている。この排水穴56に連通して、回転曲管55が側板13の外側面部に、回転軸C1回りに回転可能に取り付けられている。回転軸C1は、排水穴56の中心と同軸である。
In this embodiment, a
回転曲管55も、塩ビ管とその配管部品を使用して作製可能である。回転曲管55は、基端部ないし上流側端部が支持部材57に回転可能に支持されたフランジ管58と、フランジ管58の先端部ないし下流側端部に上流側端部が接続されたエルボ管59と、エルボ管59の下流側端部に上流側端部が接続された出口管60とを備える。
The
フランジ管58は、基端にフランジ61を一体に有し回転軸C1と同軸に延びる直管である。支持部材57は、フランジ61に被さった状態で側板13の外側面部に固定され、フランジ管58を回転軸C1回りに回転可能に支持する。支持部材57とフランジ管58の間はシール部材(例えばOリング)62により水密にシールされる。
The
エルボ管59は90°曲がった曲管、出口管60は短い直管である。フランジ管58、エルボ管59および出口管60の接続方法は前記同様である。図示例における実線は、回転曲管55がオーバーフロー管として機能するときの給水時状態を示し、このとき、出口管60は上向きとされている。出口管60の上端出口の位置が、排水開始レベルL2と等しくされている。
The
一方、図示例における仮想線は、回転曲管55が排水管として機能するときの排水時状態を示し、このとき回転曲管55は、給水時状態のときの位置から回転軸C1回りに180°回転され、出口管60は下向きとされる。排水穴56の下端の位置が、排水終了レベルL3と等しくされている。
On the other hand, the imaginary line in the illustrated example shows the drainage state when the
本実施形態では、回転曲管55がオーバーフロー管として機能できるので、第1実施形態等にあったオーバーフロー管36は省略され、オーバーフロー開始レベルL4が排水開始レベルL2と一致される。しかしながら、万全を期すため、オーバーフロー管36を別途設けてもよい。
In this embodiment, the rotating
給水時、回転曲管55は給水時状態とされる。この給水時に排水槽10内の水位が上昇して排水開始レベルL2に達すると、排水が開始される。排水槽10内の水は、排水穴56からフランジ管58内に入り、エルボ管59、出口管60を通過して、出口管60の上端出口から排出される。これによりオーバーフローが行われ、水位の上昇は停止される。排水開始直後、給水管14からの給水が自動停止される。
When supplying water, the
この後、回転曲管55が、アクチュエータにより自動的に、もしくは手動で、回転され、排水時状態となる。すると、排水槽10内の水は、先と同様の経路を辿って、出口管60の下端出口から排出され、排水槽10内の水位が次第に低下していく。やがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、排水は自動的に停止される。
Then, the
本実施形態によっても、排水装置11が回転曲管55を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特に回転曲管55は、市販の塩ビ管とその配管部品により作製することが可能であるため、容易かつ安価に作製可能であり、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
In this embodiment, the
[第5実施形態]
図6は、第5実施形態の排水装置11を示す断面図である。この排水装置11は、オーバーフロー管の機能を備えた排水口キャップ65を含む。
[Fifth embodiment]
6 is a cross-sectional view showing a
本実施形態において、排水槽10の底板12付近に位置する側板13の下端部に、排水穴56が設けられている。そしてこの排水穴56に同軸に連通して、排水管66が、側板13の外側面部に固定して取り付けられている。符号C2は排水穴56および排水管66の中心軸を示す。排水管66は、基端にフランジ67を一体に備えて水平方向に延びる断面四角形(横長長方形)の直管である(図7参照)。フランジ67が側板13に固定されることで、排水管66が側板13に固定される。排水穴56および排水管66が排水槽10の排水口を形成する。
In this embodiment, a
この排水管66の先端部に、排水口キャップ65が着脱可能に取り付けられている。排水口キャップ65は、図6に示すような側面視でL字状の管であり、排水管66と同様の四角形の断面形状を有する(図7参照)。排水口キャップ65は、上流側の水平部68と、下流側の垂直部69と、水平部68および垂直部69を接続する90°曲がった曲部70とを一体に有する。
A
水平部68は、排水管66の外側に水密に嵌合もしくは圧入される。水平部68の先端面には、水密シールのためにフランジ67に押し当てられるパッキン71が設けられている。
The
垂直部69は、水平部68の位置から上方に向かって延びる。垂直部69の上端出口の位置が、排水開始レベルL2と等しくされている。一方、排水穴56の下端の位置が、排水終了レベルL3と等しくされている。
The
本実施形態の排水口キャップ65および排水管66も、塩ビ管とその配管部品を使用して作製可能である。
The
本実施形態の作用効果は、第4実施形態の作用効果と類似する。給水時、排水口キャップ65は、図6に示すように、排水管66に取り付けられている。給水時に排水槽10内の水位が上昇して排水開始レベルL2に達すると、排水が開始される。排水槽10内の水は、排水穴56から排水管66内に入り、排水口キャップ65を通過して、その上端出口から排出される。これによりオーバーフローが行われ、水位の上昇は停止される。排水開始直後、給水管14からの給水が自動停止される。
The effect of this embodiment is similar to that of the fourth embodiment. When supplying water, the
この後、排水口キャップ65が、アクチュエータにより自動的に、もしくは手動で、取り外される。このとき排水口キャップ65は、排水管66から、図中右側に向かって引き抜かれる。すると、排水槽10内の水は、排水管66から排出され、排水槽10内の水位が次第に低下していく。やがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、排水は自動的に停止される。
The
本実施形態によっても、排水装置11が排水口キャップ65を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特に排水口キャップ65は、市販の塩ビ管またはその配管部品により作製することが可能であるため、容易かつ安価に作製可能であり、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
In this embodiment, the
[第6実施形態]
図8は、第6実施形態の排水装置11を示す断面図である。この排水装置11は、シャッター弁75を含む。
Sixth Embodiment
8 is a cross-sectional view showing a
本実施形態において、排水槽10の底板12に隣接する側板13の最下端部に、排水穴56が設けられている。そしてこの排水穴56が、シャッター弁75により開閉されるようになっている。
In this embodiment, a
シャッター弁75は、側板13の外側面に重ね合わされた板状に形成されている。シャッター弁75の材質は任意であり、例えばプラスチックでも金属でもよい。シャッター弁75は、側板13の外側面と、これに取り付けられたガイド部材76との間で案内され、上下方向にスライド可能となっている。排水槽10の底板12を延長するようにして弁座77が設けられる。シャッター弁75の下端面には水密シールのためのパッキン78が設けられている。図示するような排水穴56ないしシャッター弁75の閉止時には、シャッター弁75が下降位置に位置され、パッキン78が弁座77に押し付けられる。一方、排水穴56ないしシャッター弁75の開放時には、シャッター弁75が下降位置から上昇され、上昇位置に位置される。シャッター弁75の上端部には、シャッター弁75の昇降動作時に力を加えるためのタブ79が設けられている。
The
本実施形態では第1実施形態等と同様にオーバーフロー管36が設けられている。また排水開始レベルL2が第1実施形態と同様の高さ位置に設定されている。一方、排水穴56の下端の位置が、排水終了レベルL3と等しくされている。
In this embodiment, an
給水時、シャッター弁75は図8に示す如く閉弁されている。そして給水時に排水槽10内の水位が上昇して排水開始レベルL2に達すると、排水が開始される。このとき、シャッター弁75が、アクチュエータにより自動的に、もしくは手動で、上昇されて開弁され、排水槽10内の水が排水穴56から排出される。排水開始直後、給水管14からの給水が自動停止される。
When supplying water, the
この後、排水槽10内の水位が次第に低下していく。やがて、水位が排水終了レベルL3に達すると、排水は自動的に停止される。
After this, the water level in the
本実施形態では、この後、シャッター弁75を開弁したまま、所定時間だけ給水が行われる。すると、排水槽10内の底部に溜まったゴミ等の異物が、供給された水により洗い流され、水と共に排水穴56から排出される。これにより、排水槽10内の底部を定期的に清掃することができる。
In this embodiment, water is then supplied for a predetermined period of time with the
この清掃が終了したら、給水が停止されると共に、シャッター弁75が下降され閉弁される。
Once this cleaning is complete, the water supply is stopped and the
本実施形態によっても、排水装置11がシャッター弁75を含むため、従来の断面M字状サイホン管に代替する、好適な排水装置11を備えた育苗用底面潅水装置100を提供することができる。特にシャッター弁75は、シンプルな構造であり、汎用の材料で容易かつ安価に作製可能である。そのため、断面M字状サイホン管が入手困難な近年にあってもそれを使用せずに済む。
In this embodiment, the
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は他にも様々考えられる。例えば、育苗容器は、セルトレイ1に限らず、セルポット等であってもよい。
Although the embodiment of the present disclosure has been described in detail above, various other embodiments and variations of the present disclosure are conceivable. For example, the seedling container is not limited to the
前述の各実施形態および各変形例の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、実用新案登録請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。 The configurations of the above-described embodiments and variations can be combined in part or in whole, unless there is a particular contradiction. The embodiments of the present disclosure are not limited to the above-described embodiments, and all variations, applications, and equivalents encompassed within the concept of the present disclosure as defined by the scope of the utility model claims are included in the present disclosure. Therefore, the present disclosure should not be interpreted in a restrictive manner, and can be applied to any other technology that falls within the scope of the concept of the present disclosure.
1 セルトレイ
2 貯水槽
10 排水槽
11 排水装置
15 ベルサイホン
100 育苗用底面潅水装置
L2 排水開始レベル
1
Claims (1)
前記貯水槽に連通され、前記貯水槽と同一レベルで水が貯留される排水槽と、
前記排水槽内に設置され、前記排水槽内の水を排水する排水装置と、
を備え、
前記排水装置は、前記排水槽内の水位が所定の排水開始レベルまで上昇したとき自動的に排水を開始するベルサイホンを含む
ことを特徴とする育苗用底面潅水装置。 A water tank for storing water for bottom irrigation of seedling containers;
a drainage tank that is connected to the water tank and stores water at the same level as the water tank;
A drainage device installed in the drainage tank for draining water from the drainage tank;
Equipped with
The bottom watering device for seedlings, wherein the drainage device includes a bell siphon that automatically starts draining when the water level in the drainage tank rises to a predetermined drainage start level.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2024001771U JP3247652U (en) | 2024-05-31 | 2024-05-31 | Bottom irrigation device for seedlings |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2024001771U JP3247652U (en) | 2024-05-31 | 2024-05-31 | Bottom irrigation device for seedlings |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3247652U true JP3247652U (en) | 2024-07-26 |
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Family Applications (1)
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JP2024001771U Active JP3247652U (en) | 2024-05-31 | 2024-05-31 | Bottom irrigation device for seedlings |
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2024
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