JP3245433B2 - 光ピックアップ - Google Patents
光ピックアップInfo
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- JP3245433B2 JP3245433B2 JP26068091A JP26068091A JP3245433B2 JP 3245433 B2 JP3245433 B2 JP 3245433B2 JP 26068091 A JP26068091 A JP 26068091A JP 26068091 A JP26068091 A JP 26068091A JP 3245433 B2 JP3245433 B2 JP 3245433B2
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- Japan
- Prior art keywords
- objective lens
- optical
- optical pickup
- mirror
- spring
- Prior art date
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0925—Electromechanical actuators for lens positioning
- G11B7/0932—Details of sprung supports
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の光学的
情報記録再生装置に用いる光ピックアップに関するもの
である。
情報記録再生装置に用いる光ピックアップに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップは、小型化、薄型化の要
求がある。薄型化するためのものとしては、例えば対物
レンズ駆動装置によって駆動される対物レンズに入射す
る光を対物レンズ駆動装置の直下においたミラーにより
光路を曲げるようにしたものがある。しかし、この場合
も光ピックアップの厚さは対物レンズ駆動装置の高さに
ミラーの高さを加えた厚さより薄くすることはできな
い。
求がある。薄型化するためのものとしては、例えば対物
レンズ駆動装置によって駆動される対物レンズに入射す
る光を対物レンズ駆動装置の直下においたミラーにより
光路を曲げるようにしたものがある。しかし、この場合
も光ピックアップの厚さは対物レンズ駆動装置の高さに
ミラーの高さを加えた厚さより薄くすることはできな
い。
【0003】そこでこの問題を解決するために、実開昭
56−77028号公報には、対物レンズを保持する保
持部材の胴部中央に開口部を形成し、そこにミラーを配
設しその下方にフォーカス方向駆動用のコイル、磁気回
路を設けるとともにミラーの上下に駆動装置の支持部材
を設けた内容が開示されている。
56−77028号公報には、対物レンズを保持する保
持部材の胴部中央に開口部を形成し、そこにミラーを配
設しその下方にフォーカス方向駆動用のコイル、磁気回
路を設けるとともにミラーの上下に駆動装置の支持部材
を設けた内容が開示されている。
【0004】しかしながら、上記従来例では、上下2つ
の支持部材の間にミラーを配設するため、支持部材間は
入射する光の光束径よりも広い間隔をとらねばならな
い。また、光束の下に一方の支持部材、コイル、磁気回
路が配設してあるために光ピックアップの厚さを薄くす
ることは困難であった。
の支持部材の間にミラーを配設するため、支持部材間は
入射する光の光束径よりも広い間隔をとらねばならな
い。また、光束の下に一方の支持部材、コイル、磁気回
路が配設してあるために光ピックアップの厚さを薄くす
ることは困難であった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、本出
願人は特開平2−226523号公報において、図14
及び図15に示すような光ピックアップを提案してい
る。図14に示す光ピックアップでは、対物レンズ80
を保持している保持部材81の直下にミラー82を配設
している。このミラー82は、固定光学系を構成する光
学ユニット83からの光ビームを対物レンズ80の方向
に反射させる作用を有し、対物レンズ80は保持部材8
1に設けられているバネA84、バネB85を介してZ
方向に移動できるようになっている。また、光ディスク
カートリッジ86の縁部86a側、すなわち光ディスク
カートリッジ86内の光ディスクの外周側に位置するバ
ネB85のZ方向の間隔を、他方のバネA84の間隔よ
り小さくして、光学ユニット83から出射される光束と
対物レンズ80との距離を小さくしている。このように
構成することにより光ピックアップのZ方向の寸法を短
くすることができる。
願人は特開平2−226523号公報において、図14
及び図15に示すような光ピックアップを提案してい
る。図14に示す光ピックアップでは、対物レンズ80
を保持している保持部材81の直下にミラー82を配設
している。このミラー82は、固定光学系を構成する光
学ユニット83からの光ビームを対物レンズ80の方向
に反射させる作用を有し、対物レンズ80は保持部材8
1に設けられているバネA84、バネB85を介してZ
方向に移動できるようになっている。また、光ディスク
カートリッジ86の縁部86a側、すなわち光ディスク
カートリッジ86内の光ディスクの外周側に位置するバ
ネB85のZ方向の間隔を、他方のバネA84の間隔よ
り小さくして、光学ユニット83から出射される光束と
対物レンズ80との距離を小さくしている。このように
構成することにより光ピックアップのZ方向の寸法を短
くすることができる。
【0006】また、図15に示す光ピックアップでは、
対物レンズ80の直下にミラー82を配設している。対
物レンズ80は保持部材81に設けられている板バネA
87、板バネB88を介してZ方向に移動できるように
なっているが、固定光学系(図示していない)からの光
束が入射する側の板バネB88を1枚とし、その高さ位
置を対物レンズ80とほぼ同じ程度としている。このよ
うに構成することにより、対物レンズ80とミラー82
との間の距離を短くして、光ピックアップのZ方向の寸
法を小さくすることができる。
対物レンズ80の直下にミラー82を配設している。対
物レンズ80は保持部材81に設けられている板バネA
87、板バネB88を介してZ方向に移動できるように
なっているが、固定光学系(図示していない)からの光
束が入射する側の板バネB88を1枚とし、その高さ位
置を対物レンズ80とほぼ同じ程度としている。このよ
うに構成することにより、対物レンズ80とミラー82
との間の距離を短くして、光ピックアップのZ方向の寸
法を小さくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示した光ピックアップにあっては、対物レンズ80、
保持部材81等を有する可動部の重心がG点にあり、保
持部材81に設けられているバネA84、バネB85全
体が、G点より上方に位置することができない構成とな
っている。このため、光学ユニット83からミラー82
に入射する光束は、可動部の重心G点より上方に位置さ
せることができず、装置の薄型化の妨げとなることが懸
念される。
に示した光ピックアップにあっては、対物レンズ80、
保持部材81等を有する可動部の重心がG点にあり、保
持部材81に設けられているバネA84、バネB85全
体が、G点より上方に位置することができない構成とな
っている。このため、光学ユニット83からミラー82
に入射する光束は、可動部の重心G点より上方に位置さ
せることができず、装置の薄型化の妨げとなることが懸
念される。
【0008】また、図15に示した光ピックアップにあ
っては、装置の薄型化を可能とするが、対物レンズ80
をZ方向にのみ移動させる構成のものであるので、可動
部をフォーカス方向、トラッキング方向の双方に移動さ
せる装置には適用できないという不具合がある。また、
3枚の板バネA87、板バネB88は、厚さ(Z方向)
と長さ(Y方向)は全て同じにしてあるが、幅(X方
向)は板バネB88の方を板バネA87に比較し2倍に
している。このため、2種類のバネ定数の板バネが必要
であり部品点数が多くなる。さらに、これらの板バネを
加工する場合に加工バラツキによりバネ定数がずれやす
くなるので、保持部材81を移動させる時に傾きやすく
なり適正な移動を実現できなくなることが懸念される。
っては、装置の薄型化を可能とするが、対物レンズ80
をZ方向にのみ移動させる構成のものであるので、可動
部をフォーカス方向、トラッキング方向の双方に移動さ
せる装置には適用できないという不具合がある。また、
3枚の板バネA87、板バネB88は、厚さ(Z方向)
と長さ(Y方向)は全て同じにしてあるが、幅(X方
向)は板バネB88の方を板バネA87に比較し2倍に
している。このため、2種類のバネ定数の板バネが必要
であり部品点数が多くなる。さらに、これらの板バネを
加工する場合に加工バラツキによりバネ定数がずれやす
くなるので、保持部材81を移動させる時に傾きやすく
なり適正な移動を実現できなくなることが懸念される。
【0009】したがって、かかる点に鑑みてなされた本
発明の目的は、小型・薄型化を図るとともに、製造が容
易で適正に動作する光ピックアップを提供することにあ
る。
発明の目的は、小型・薄型化を図るとともに、製造が容
易で適正に動作する光ピックアップを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る光ピックアップの発明は、対物レンズと、該
対物レンズを保持する保持部材と、該保持部材を所要方
向に変位可能に支持する4本の支持部材と、前記対物レ
ンズの直下に配置されたミラーとを有し、光源からの光
ビームを前記ミラーにより反射させて前記対物レンズに
より光記録媒体面に照射するようにした光ピックアップ
において、前記4本の支持部材のうちの少なくとも1本
の支持部材を、その少なくとも一部が前記光源と前記ミ
ラーとの間の往復光路中に位置するように配置したこと
を特徴とするものである。
項1に係る光ピックアップの発明は、対物レンズと、該
対物レンズを保持する保持部材と、該保持部材を所要方
向に変位可能に支持する4本の支持部材と、前記対物レ
ンズの直下に配置されたミラーとを有し、光源からの光
ビームを前記ミラーにより反射させて前記対物レンズに
より光記録媒体面に照射するようにした光ピックアップ
において、前記4本の支持部材のうちの少なくとも1本
の支持部材を、その少なくとも一部が前記光源と前記ミ
ラーとの間の往復光路中に位置するように配置したこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップにおいて、前記4本の支持部材のうちの
1本の支持部材を、その少なくとも一部が前記光源と前
記ミラーとの間の往復光路中に位置するように配置し、
前記4本の支持部材のうちの2本の支持部材を、前記対
物レンズと前記光記録媒体面との間で光路から外れて位
置するように配置したことを特徴とするものである。
光ピックアップにおいて、前記4本の支持部材のうちの
1本の支持部材を、その少なくとも一部が前記光源と前
記ミラーとの間の往復光路中に位置するように配置し、
前記4本の支持部材のうちの2本の支持部材を、前記対
物レンズと前記光記録媒体面との間で光路から外れて位
置するように配置したことを特徴とするものである。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の光ピックアップにおいて、前記保持部材の側面
にフォーカスコイルを配設し、このフォーカスコイルの
一部を、該フォーカスコイルの側方を取り囲むように形
成されたヨークとこのヨークと対向するように配設され
たマグネットとにより形成される磁気ギャップ中に位置
させ、前記ヨークの直下に前記光源からの光ビームを前
記光記録媒体面に対してほぼ平行に導いて前記ミラーに
より反射させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
に記載の光ピックアップにおいて、前記保持部材の側面
にフォーカスコイルを配設し、このフォーカスコイルの
一部を、該フォーカスコイルの側方を取り囲むように形
成されたヨークとこのヨークと対向するように配設され
たマグネットとにより形成される磁気ギャップ中に位置
させ、前記ヨークの直下に前記光源からの光ビームを前
記光記録媒体面に対してほぼ平行に導いて前記ミラーに
より反射させるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0013】
【実施例】以下、図1〜図9を参照して、本発明に係る
光ピックアップの実施例について説明する。
光ピックアップの実施例について説明する。
【0014】図1〜図5は第1実施例を示すもので、図
1は光ピックアップの分解斜視図、図2は平面図、図3
は側面図、図4はバネの動作を示す説明図、図5は図1
に示す光ピックアップを用いる記録再生装置の光学系の
説明図である。
1は光ピックアップの分解斜視図、図2は平面図、図3
は側面図、図4はバネの動作を示す説明図、図5は図1
に示す光ピックアップを用いる記録再生装置の光学系の
説明図である。
【0015】図1、図2に示すように、この光ピックア
ップは、対物レンズ1を保持するプラスチックで成形さ
れたホルダー2を有し、該ホルダー2には第1の開口部
2aが形成され、ここに対物レンズ1が固着される。ホ
ルダー2の第1の開口部2aに隣接するように第2の開
口部2bが形成され、ここに角柱状に巻かれたフォーカ
スコイル3が位置決め固着される。該フォーカスコイル
3の前記第1の開口部2a寄りの2つのコーナーには、
偏平形状に巻かれさらにほぼ90°に折り曲げフォーミ
ングされた2個のトラッキングコイル4が固着される。
ップは、対物レンズ1を保持するプラスチックで成形さ
れたホルダー2を有し、該ホルダー2には第1の開口部
2aが形成され、ここに対物レンズ1が固着される。ホ
ルダー2の第1の開口部2aに隣接するように第2の開
口部2bが形成され、ここに角柱状に巻かれたフォーカ
スコイル3が位置決め固着される。該フォーカスコイル
3の前記第1の開口部2a寄りの2つのコーナーには、
偏平形状に巻かれさらにほぼ90°に折り曲げフォーミ
ングされた2個のトラッキングコイル4が固着される。
【0016】また、ホルダー2のX方向片側面で、前記
第2の開口部2b近傍に凸部2cを形成し、該凸部2c
のZ方向上下面にややY方向に斜めな斜面2dを形成す
る。該斜面2dには、厚さ0.05mm程度のベリリュ
ウム胴の薄板をエッチング加工し、細く形成された中央
部を除いた外周にブチルゴムを付着したバネ5−1、5
−2、5−3、5−4のそれぞれの一方の端部5aを固
着している。また、ホルダー2の第1の開口部2a近傍
には固定部材6が配設されており、該固定部材6には前
記ホルダー2の斜面2dと同様に斜面6aが形成され、
該斜面6aに前記バネ5−1〜5−4の他端部5bが固
着されている。
第2の開口部2b近傍に凸部2cを形成し、該凸部2c
のZ方向上下面にややY方向に斜めな斜面2dを形成す
る。該斜面2dには、厚さ0.05mm程度のベリリュ
ウム胴の薄板をエッチング加工し、細く形成された中央
部を除いた外周にブチルゴムを付着したバネ5−1、5
−2、5−3、5−4のそれぞれの一方の端部5aを固
着している。また、ホルダー2の第1の開口部2a近傍
には固定部材6が配設されており、該固定部材6には前
記ホルダー2の斜面2dと同様に斜面6aが形成され、
該斜面6aに前記バネ5−1〜5−4の他端部5bが固
着されている。
【0017】バネ5−1〜5−4は、図3に示すように
2個のバネ5−1と5−2が固定部材6側にいくに従い
Z方向に間隔が狭められるように配設されるとともに
(b1>b2)、X方向両側に対称に設けられることに
よりホルダー2を移動可能に保持している。なお、固定
部材6はアルミ板で形成されたベース7の上面7aに固
定してある。
2個のバネ5−1と5−2が固定部材6側にいくに従い
Z方向に間隔が狭められるように配設されるとともに
(b1>b2)、X方向両側に対称に設けられることに
よりホルダー2を移動可能に保持している。なお、固定
部材6はアルミ板で形成されたベース7の上面7aに固
定してある。
【0018】ベース7は、図1に示すように一方(Y−
方向)に偏った切り欠き7bを形成し、上方から見た場
合ほぼコの字状を呈するような形状となっている。切り
欠き7bの内部にはミラー8が配設され、切り欠き7b
の深部面7cに固着されるようになっており、図3およ
び図5に示すようにレーザダイオード15とミラー8と
の間の往復光路(入出射光束)9中で、その光軸から外
れた端の部分に前記バネ5−1の一部が位置するように
なっている。また、ベース7の上面7aで切り欠き7b
を挟んで前記固定部材6と対応する側には、正面から見
た場合ほぼU字状のヨーク10がその底部を介して固着
してある。
方向)に偏った切り欠き7bを形成し、上方から見た場
合ほぼコの字状を呈するような形状となっている。切り
欠き7bの内部にはミラー8が配設され、切り欠き7b
の深部面7cに固着されるようになっており、図3およ
び図5に示すようにレーザダイオード15とミラー8と
の間の往復光路(入出射光束)9中で、その光軸から外
れた端の部分に前記バネ5−1の一部が位置するように
なっている。また、ベース7の上面7aで切り欠き7b
を挟んで前記固定部材6と対応する側には、正面から見
た場合ほぼU字状のヨーク10がその底部を介して固着
してある。
【0019】ヨーク10は図1に示すように、一方の立
ち上がり部10aの内側に厚み方向に着磁されたマグネ
ット11が固着してあり、もう一方の立ち上がり部10
bとの間で磁気ギャップ12を形成してある。また、図
2に示すようにヨーク10の立ち上がり部10aとマグ
ネット11は、前記フォーカスコイル3の空隙部3a
(図1)に位置し、立ち上がり部10bはホルダー2と
フォーカスコイル3との間の空間2e(図1)に位置し
ている。
ち上がり部10aの内側に厚み方向に着磁されたマグネ
ット11が固着してあり、もう一方の立ち上がり部10
bとの間で磁気ギャップ12を形成してある。また、図
2に示すようにヨーク10の立ち上がり部10aとマグ
ネット11は、前記フォーカスコイル3の空隙部3a
(図1)に位置し、立ち上がり部10bはホルダー2と
フォーカスコイル3との間の空間2e(図1)に位置し
ている。
【0020】なお、ヨーク10の立ち上がり部10bの
対物レンズ1側は、対物レンズ1の膨らみを逃げるよう
に凹部10cが形成されている。同様に前記固定部材6
のレンズ1側にも凹部6bが形成されている(図1、図
2)。また、対物レンズ1、ホルダー2、フォーカスコ
イル3、トラッキングコイル4を有する可動部13は、
その重心Gおよびフォーカス方向の駆動中心Fが、図
2、図3に示される位置に一致して位置するように形成
されている。
対物レンズ1側は、対物レンズ1の膨らみを逃げるよう
に凹部10cが形成されている。同様に前記固定部材6
のレンズ1側にも凹部6bが形成されている(図1、図
2)。また、対物レンズ1、ホルダー2、フォーカスコ
イル3、トラッキングコイル4を有する可動部13は、
その重心Gおよびフォーカス方向の駆動中心Fが、図
2、図3に示される位置に一致して位置するように形成
されている。
【0021】図2に示すようにバネ5−2、5−4(他
のバネは図示されていない)のホルダー2側の固定端5
cは、可動部13の重心Gおよびフォーカス方向の駆動
中心Fから、Y方向にmだけ固定部材6と逆方向にずれ
ている。また、前述のごとくバネ5−1〜5−4は、上
下のバネ5−1と5−2(5−3と5−4も同様) は図
3に示すようにX方向から見てホルダー2側の間隔b1
が固定部材6側の間隔b2に対して大きくなっており、
上下のバネ5−1、5−2の角度αをなし平行ではな
い。なお、図3におけるレンズ1上方の2点鎖線表示部
分は、ディスク14を示している。
のバネは図示されていない)のホルダー2側の固定端5
cは、可動部13の重心Gおよびフォーカス方向の駆動
中心Fから、Y方向にmだけ固定部材6と逆方向にずれ
ている。また、前述のごとくバネ5−1〜5−4は、上
下のバネ5−1と5−2(5−3と5−4も同様) は図
3に示すようにX方向から見てホルダー2側の間隔b1
が固定部材6側の間隔b2に対して大きくなっており、
上下のバネ5−1、5−2の角度αをなし平行ではな
い。なお、図3におけるレンズ1上方の2点鎖線表示部
分は、ディスク14を示している。
【0022】以上のごとく構成されている本実施例に係
る光ピックアップの動作を説明する。先ず、図1、図2
におけるフォーカスコイル3に電流を供給すると、前記
磁気ギャップ12と協働してフォーカス方向の力が発生
し、ホルダー2を介してバネ5−1〜5−4に伝達され
変形することにより、可動部13がフォーカス方向に移
動する。また、トラッキングコイル4に電流を供給する
と、同様に可動部13がトラッキング方向に移動する。
る光ピックアップの動作を説明する。先ず、図1、図2
におけるフォーカスコイル3に電流を供給すると、前記
磁気ギャップ12と協働してフォーカス方向の力が発生
し、ホルダー2を介してバネ5−1〜5−4に伝達され
変形することにより、可動部13がフォーカス方向に移
動する。また、トラッキングコイル4に電流を供給する
と、同様に可動部13がトラッキング方向に移動する。
【0023】さらに、図4に従いフォーカス方向の動作
について詳細に説明する。このうち図4Aは、本実施例
を示すものではなく可動部13の重心G、フォーカス方
向の駆動中心Fと、バネ5のホルダー側の固定端5cと
を結ぶ線が一致している場合を示したものである。この
上下に位置するバネ5が平行ではなく角度αを成すよう
にしてあるので、可動部13がZ(+)(上方向)方向
にΔZ分移動すると、バネ5、5の交点Pをほぼ中心と
するように回転し、固定部材6側にΔθ分だけ傾くよう
になる。
について詳細に説明する。このうち図4Aは、本実施例
を示すものではなく可動部13の重心G、フォーカス方
向の駆動中心Fと、バネ5のホルダー側の固定端5cと
を結ぶ線が一致している場合を示したものである。この
上下に位置するバネ5が平行ではなく角度αを成すよう
にしてあるので、可動部13がZ(+)(上方向)方向
にΔZ分移動すると、バネ5、5の交点Pをほぼ中心と
するように回転し、固定部材6側にΔθ分だけ傾くよう
になる。
【0024】しかしながら、本実施例では図4Bに示す
ようにバネ5−3、5−4の固定端5cを結ぶ線に対し
て可動部13の重心G、フォーカス方向の駆動中心Fが
固定部材6側にm分ずれているので、可動部13は上記
のように固定部材6側に傾くようなことなく適正にZ方
向に移動する。
ようにバネ5−3、5−4の固定端5cを結ぶ線に対し
て可動部13の重心G、フォーカス方向の駆動中心Fが
固定部材6側にm分ずれているので、可動部13は上記
のように固定部材6側に傾くようなことなく適正にZ方
向に移動する。
【0025】一方、図4Bに示すように重心G、駆動中
心Fを形成しても図4Cのように上下のバネ5、5を平
行に形成してあると、可動部13がZ(+)方向に移動
すると固定端5cの周りにモ−メントTが矢印のように
生じ、可動部13はX軸周りにΔθ分回転してしまう。
また、可動部13をZ(−)方向(下方向)に移動する
と、前記とは逆方向に回転してしまう。
心Fを形成しても図4Cのように上下のバネ5、5を平
行に形成してあると、可動部13がZ(+)方向に移動
すると固定端5cの周りにモ−メントTが矢印のように
生じ、可動部13はX軸周りにΔθ分回転してしまう。
また、可動部13をZ(−)方向(下方向)に移動する
と、前記とは逆方向に回転してしまう。
【0026】この場合の可動部13の傾きΔθは、次の
ようにして求めることができる。バネ5のZ方向の総合
のバネ定数をk、可動部13のX軸周りの回転のバネ定
数をk1とすると、可動部13のX軸周りの傾きΔθ
は、 Δθ=T/k1 T=F・m F=ΔZ・k であるので、 Δθ=ΔZ・k・m/k1 ・・・(1) となる。
ようにして求めることができる。バネ5のZ方向の総合
のバネ定数をk、可動部13のX軸周りの回転のバネ定
数をk1とすると、可動部13のX軸周りの傾きΔθ
は、 Δθ=T/k1 T=F・m F=ΔZ・k であるので、 Δθ=ΔZ・k・m/k1 ・・・(1) となる。
【0027】したがって、図4Bに示した本実施例の場
合には、図4Aの場合と図4Cの場合の合式となり可動
部13に傾きは生じない。可動部13は、Z(−)方向
に移動しても同様に傾きがキャンセルされ傾かないこと
はいうまでもない。そこで、本実施例のように可動部1
3がZ方向に移動しても傾かないようにするには、前記
式(1)で示したk、m、k1の値に対して、上下のバ
ネ5−3、5−4(5−1、5−2についても同様) の
角度αの値をその角度が可動部13の傾きをほぼキャン
セルするように設定すればよいこととなる。
合には、図4Aの場合と図4Cの場合の合式となり可動
部13に傾きは生じない。可動部13は、Z(−)方向
に移動しても同様に傾きがキャンセルされ傾かないこと
はいうまでもない。そこで、本実施例のように可動部1
3がZ方向に移動しても傾かないようにするには、前記
式(1)で示したk、m、k1の値に対して、上下のバ
ネ5−3、5−4(5−1、5−2についても同様) の
角度αの値をその角度が可動部13の傾きをほぼキャン
セルするように設定すればよいこととなる。
【0028】次に、本実施例の場合における駆動部13
のトラッキング方向の動作について検討してみる。トラ
ッキング方向についても駆動点Gとバネの固定端5cと
はずれているが、バネ相互のZ方向から見た間隔はX方
向から見た間隔とは逆に固定部材6側の方が広くなって
いる(図2)。したがって、可動部13がトラッキング
方向に移動した場合はZ軸周りに回転することとなる
が、ディスク14面に対して傾くことがなく不都合は生
じない。
のトラッキング方向の動作について検討してみる。トラ
ッキング方向についても駆動点Gとバネの固定端5cと
はずれているが、バネ相互のZ方向から見た間隔はX方
向から見た間隔とは逆に固定部材6側の方が広くなって
いる(図2)。したがって、可動部13がトラッキング
方向に移動した場合はZ軸周りに回転することとなる
が、ディスク14面に対して傾くことがなく不都合は生
じない。
【0029】次に、図5に従い本実施例に係る光ピック
アップを用いる記録再生装置の光路について説明する。
レーザダイオード15から放射(Z方向)された光ビー
ムはコリメートレンズ16を透過することにより平行光
にされ、さらにハーフミラー17に入射することにより
光路が90°曲げられる(X方向)。光路を曲げられた
光ビームはミラー8に入射することにより光路が90°
曲げられ(Z方向)、対物レンズ1を透過することによ
り収束されてディスク14の記録面上にスポットを結
ぶ。
アップを用いる記録再生装置の光路について説明する。
レーザダイオード15から放射(Z方向)された光ビー
ムはコリメートレンズ16を透過することにより平行光
にされ、さらにハーフミラー17に入射することにより
光路が90°曲げられる(X方向)。光路を曲げられた
光ビームはミラー8に入射することにより光路が90°
曲げられ(Z方向)、対物レンズ1を透過することによ
り収束されてディスク14の記録面上にスポットを結
ぶ。
【0030】ディスク14で反射した光ビームは、再び
対物レンズ1を透過し、ミラー8に入射して反射され、
さらにハーフミラー17に入射して透過した光ビームが
光検出器18で光スポット19として受光される(図5
B)。前記のようにミラー8に対する入出射光束9(図
5A)中には、バネ5−1の一部が位置している。した
がって、光ビームは、ディスク14へ入射する往路と、
ディスク14で反射されて戻る復路とにおいて、バネ5
−1によりそれぞれ遮光されるため、光検出器18上の
光スポット19には、図5Bに示すように、バネ5−1
の復路における影20aと、往路における影20bとが
光軸に関し対称に2本生じることとなる。
対物レンズ1を透過し、ミラー8に入射して反射され、
さらにハーフミラー17に入射して透過した光ビームが
光検出器18で光スポット19として受光される(図5
B)。前記のようにミラー8に対する入出射光束9(図
5A)中には、バネ5−1の一部が位置している。した
がって、光ビームは、ディスク14へ入射する往路と、
ディスク14で反射されて戻る復路とにおいて、バネ5
−1によりそれぞれ遮光されるため、光検出器18上の
光スポット19には、図5Bに示すように、バネ5−1
の復路における影20aと、往路における影20bとが
光軸に関し対称に2本生じることとなる。
【0031】光検出器18は図5bに示すように、光ス
ポット19の光軸を通るY方向の分割線21で受光部1
8a、18bに2分割されており、トラッキング信号は
両受光部の出力の差をとるプッシュプル検出方式によっ
て検出されるようになっている。ここで、受光部18
a、18bにはそれぞれバネ5−1の影20a、20b
が、光スポット19の光軸に関してほぼ対称に生じる。
これらの影20a、20bは、バネ5−1がZ方向に変
位しても、光軸に対してほぼ対称に変位するので、これ
らの影20a、20bによる受光部18a、18bへの
影響はほぼ同じとなる。したがって、受光部18a、1
8bの出力の差をとれば、影20a、20bの影響が相
殺されるので、トラッキングエラー信号のオフセットは
ほとんど生じない。なお、再生信号は、受光部18a、
18bの出力を加算する公知の方法で検出することがで
きる。また、フォーカスエラー信号については、例えば
実開昭59−125726号公報に開示されているよう
に、例えば光検出器18をさらにトラッキング用の分割
線21と直交する2本の分割線で分割して合計6個の受
光領域とし、その両側4個の受光領域の出力の和から、
中央の2個の受光領域の出力の和を減算する、いわゆる
ビームサイズ法によって検出することができる。
ポット19の光軸を通るY方向の分割線21で受光部1
8a、18bに2分割されており、トラッキング信号は
両受光部の出力の差をとるプッシュプル検出方式によっ
て検出されるようになっている。ここで、受光部18
a、18bにはそれぞれバネ5−1の影20a、20b
が、光スポット19の光軸に関してほぼ対称に生じる。
これらの影20a、20bは、バネ5−1がZ方向に変
位しても、光軸に対してほぼ対称に変位するので、これ
らの影20a、20bによる受光部18a、18bへの
影響はほぼ同じとなる。したがって、受光部18a、1
8bの出力の差をとれば、影20a、20bの影響が相
殺されるので、トラッキングエラー信号のオフセットは
ほとんど生じない。なお、再生信号は、受光部18a、
18bの出力を加算する公知の方法で検出することがで
きる。また、フォーカスエラー信号については、例えば
実開昭59−125726号公報に開示されているよう
に、例えば光検出器18をさらにトラッキング用の分割
線21と直交する2本の分割線で分割して合計6個の受
光領域とし、その両側4個の受光領域の出力の和から、
中央の2個の受光領域の出力の和を減算する、いわゆる
ビームサイズ法によって検出することができる。
【0032】ここで、ミラー8への入出射光束9の直径
は通常3〜5mm程度であり、これに対してバネ5−1
の厚さは0.05mm程度であるとともに、入出射光束
9中に位置するバネ5−1の部分にはブチルゴムが付着
されていない。さらに、バネ5−1は入出射光束9にお
ける光量の多い中央部にではなく、光量の少ない端の方
に位置している。したがって、バネ5−1により遮光さ
れる光量は光量全体の数%程度であるので、記録や再生
においてはこの数%分を補う程度にレーザダイオード1
5の発光量を増加させれば、情報の記録、再生信号の検
出、トラッキングエラー信号の検出およびフォーカスエ
ラー信号の検出に殆ど影響を及ぼすことはない。また、
バネ5−1、5−2の固定部材6側の上下の間隔は、ホ
ルダー2側に比較して小さく形成してあるので(図
3)、バネ5−1を入出射光束9のより端の方に位置さ
せることができる。したがって、バネ5−1による光検
出器18で受光する光量の損失をより少なくすることが
できる。
は通常3〜5mm程度であり、これに対してバネ5−1
の厚さは0.05mm程度であるとともに、入出射光束
9中に位置するバネ5−1の部分にはブチルゴムが付着
されていない。さらに、バネ5−1は入出射光束9にお
ける光量の多い中央部にではなく、光量の少ない端の方
に位置している。したがって、バネ5−1により遮光さ
れる光量は光量全体の数%程度であるので、記録や再生
においてはこの数%分を補う程度にレーザダイオード1
5の発光量を増加させれば、情報の記録、再生信号の検
出、トラッキングエラー信号の検出およびフォーカスエ
ラー信号の検出に殆ど影響を及ぼすことはない。また、
バネ5−1、5−2の固定部材6側の上下の間隔は、ホ
ルダー2側に比較して小さく形成してあるので(図
3)、バネ5−1を入出射光束9のより端の方に位置さ
せることができる。したがって、バネ5−1による光検
出器18で受光する光量の損失をより少なくすることが
できる。
【0033】図6は、第2実施例に係る光ピックアップ
を用いる記録再生装置の光学系を示したものである。第
1実施例と対応する箇所には同一符号を付した。本実施
例では、バネ5−1の一部を入出射光束9中の中央部
(光検出器18の受光部18aと受光部18bの境界領
域とほぼ一致する部分)に位置させるように構成してい
る。他の構成については、ほぼ第1実施例と同様であ
る。
を用いる記録再生装置の光学系を示したものである。第
1実施例と対応する箇所には同一符号を付した。本実施
例では、バネ5−1の一部を入出射光束9中の中央部
(光検出器18の受光部18aと受光部18bの境界領
域とほぼ一致する部分)に位置させるように構成してい
る。他の構成については、ほぼ第1実施例と同様であ
る。
【0034】このように構成してあるので、バネ5−1
の影20cは光スポット19の光軸を横切るように1本
生じる。光検出器18は、中央部の前記影20cが位置
する部分を不感帯18cとして構成する。したがって、
光検出器18の受光部18a、18bには前記影20c
がかからないために影20cの影響を受けずにトラッキ
ングエラー信号を検出することができる。また、本実施
例では、バネのうち下側のバネ5−1、5−3の位置が
下がるためバネ5−1と5−2との間、バネ5−3と5
−4との間を広くとれるので(図6A)、Y軸周りのね
じれ剛性を高めることができる。同様に可動部13を形
成するフォーカスコイル3、トラッキングコイル4の上
下のZ方向の寸法を大きくとれるので(図1参照)、可
動部13の駆動感度を向上させることがでる。
の影20cは光スポット19の光軸を横切るように1本
生じる。光検出器18は、中央部の前記影20cが位置
する部分を不感帯18cとして構成する。したがって、
光検出器18の受光部18a、18bには前記影20c
がかからないために影20cの影響を受けずにトラッキ
ングエラー信号を検出することができる。また、本実施
例では、バネのうち下側のバネ5−1、5−3の位置が
下がるためバネ5−1と5−2との間、バネ5−3と5
−4との間を広くとれるので(図6A)、Y軸周りのね
じれ剛性を高めることができる。同様に可動部13を形
成するフォーカスコイル3、トラッキングコイル4の上
下のZ方向の寸法を大きくとれるので(図1参照)、可
動部13の駆動感度を向上させることがでる。
【0035】図7〜図9は第3実施例を示すもので、図
7は光ピックアップの分解斜視図、図8は平面図、図9
は断面図である。本実施例では、図7に示すように、対
物レンズ30を、Z (−) 方向から見た場合にほぼ星型
の外形を呈しているホルダー31の中央に形成されてい
る開口部31aに固着される。ホルダー31の外周方向
に突出している突起部31bにより形成されるコーナー
部31cに、四角柱状に巻回されたフォーカスコイル3
2が固着され、ホルダー31の側面部31dに、正面か
ら見た場合にほぼロの字状を呈しているトラッキングコ
イル33が固着される。
7は光ピックアップの分解斜視図、図8は平面図、図9
は断面図である。本実施例では、図7に示すように、対
物レンズ30を、Z (−) 方向から見た場合にほぼ星型
の外形を呈しているホルダー31の中央に形成されてい
る開口部31aに固着される。ホルダー31の外周方向
に突出している突起部31bにより形成されるコーナー
部31cに、四角柱状に巻回されたフォーカスコイル3
2が固着され、ホルダー31の側面部31dに、正面か
ら見た場合にほぼロの字状を呈しているトラッキングコ
イル33が固着される。
【0036】また、ホルダー31のY方向端部にZ方向
に突出した凸部31eが形成され、該凸部31eにはY
方向に孔31fが形成される。該孔31fには金属製の
断面が丸いバネ34a〜34dの一端が位置決め固定さ
れ、該バネ34a〜34dの他端は、ホルダー31の近
傍に設けられている固定部材35の立ち上がり部に形成
した孔35aに挿入され位置決め固定される。
に突出した凸部31eが形成され、該凸部31eにはY
方向に孔31fが形成される。該孔31fには金属製の
断面が丸いバネ34a〜34dの一端が位置決め固定さ
れ、該バネ34a〜34dの他端は、ホルダー31の近
傍に設けられている固定部材35の立ち上がり部に形成
した孔35aに挿入され位置決め固定される。
【0037】4本のバネ34a〜34dは、対物レンズ
30とホルダー31の上下に位置して対物レンズ30を
挟み込むように相互に平行に配設され、バネ34aの一
部は、図9に示すようにホルダー31の直下に位置して
いるミラー41に対する入出射光束42中の端に位置
し、バネ34bおよび34dは対物レンズ30と光記録
媒体40との間で光路から外れて位置している。したが
って、可動部のZ方向の寸法を小さくでき薄型化でき
る。なお、バネ34a〜34dの後述する可動部側の固
定端は、対物レンズ30を移動可能に支持する固定部材
35と反対側に位置しているため、バネ34a〜34d
の有効長を長くとれる。したがって、可動部のY方向の
寸法を小さくできる。
30とホルダー31の上下に位置して対物レンズ30を
挟み込むように相互に平行に配設され、バネ34aの一
部は、図9に示すようにホルダー31の直下に位置して
いるミラー41に対する入出射光束42中の端に位置
し、バネ34bおよび34dは対物レンズ30と光記録
媒体40との間で光路から外れて位置している。したが
って、可動部のZ方向の寸法を小さくでき薄型化でき
る。なお、バネ34a〜34dの後述する可動部側の固
定端は、対物レンズ30を移動可能に支持する固定部材
35と反対側に位置しているため、バネ34a〜34d
の有効長を長くとれる。したがって、可動部のY方向の
寸法を小さくできる。
【0038】図7に示すように前記固定部材35の下部
にY方向に突出した取付け部35bが形成され、該取付
け部35bの下面には位置決め用の2個の凸部35cが
設けられている。固定部材35は、鉄板を折曲げ形成さ
れたベース36の底に設けられた穴36aに前記固定部
材35の凸部35cを上方から嵌入して位置決め固定さ
れる。ベース36のY方向に形成された折曲部36bの
外側には、厚み方向に着磁されたマグネット37が固着
される。
にY方向に突出した取付け部35bが形成され、該取付
け部35bの下面には位置決め用の2個の凸部35cが
設けられている。固定部材35は、鉄板を折曲げ形成さ
れたベース36の底に設けられた穴36aに前記固定部
材35の凸部35cを上方から嵌入して位置決め固定さ
れる。ベース36のY方向に形成された折曲部36bの
外側には、厚み方向に着磁されたマグネット37が固着
される。
【0039】また、ベース36のX方向両側に折曲げ部
36cを形成し、さらに折り曲部36cのY方向先端を
折り曲げて折曲げ部36dを形成し、該折曲げ部36d
と前記マグネット37とを離間して相対させ主磁気ギャ
ップ38(図8)を形成している。また、図8に示すよ
うに、前記折曲げ部36bとマグネット37はフォーカ
スコイル32の内部に位置するようになっている。ま
た、ベース36の折曲げ部36dのX方向端部36eは
斜めに形成され、前記トラッキングコイル33のZ方向
に平行な一辺33aに相対するようになっている。
36cを形成し、さらに折り曲部36cのY方向先端を
折り曲げて折曲げ部36dを形成し、該折曲げ部36d
と前記マグネット37とを離間して相対させ主磁気ギャ
ップ38(図8)を形成している。また、図8に示すよ
うに、前記折曲げ部36bとマグネット37はフォーカ
スコイル32の内部に位置するようになっている。ま
た、ベース36の折曲げ部36dのX方向端部36eは
斜めに形成され、前記トラッキングコイル33のZ方向
に平行な一辺33aに相対するようになっている。
【0040】前記の対物レンズ30、ホルダー31、フ
ォーカスコイル32、トラッキングコイル33を有する
可動部39は、その重心GのZ方向位置が図8、図9に
示すように位置し、その位置は対物レンズ30の重心、
上側のバネ34b、34dと下側のバネ34a、34c
の中間位置と一致している。また、フォーカスコイル3
2のZ方向の位置を幾分ずらすことにより、可動部39
の重心GのZ方向の位置を調整することができるように
なっているので、可動部39の重心GのZ方向の位置を
調整するためのバランサ等が不要である。したがって、
部品点数が少なくてすみ可動部39の軽量化を図れる。
ォーカスコイル32、トラッキングコイル33を有する
可動部39は、その重心GのZ方向位置が図8、図9に
示すように位置し、その位置は対物レンズ30の重心、
上側のバネ34b、34dと下側のバネ34a、34c
の中間位置と一致している。また、フォーカスコイル3
2のZ方向の位置を幾分ずらすことにより、可動部39
の重心GのZ方向の位置を調整することができるように
なっているので、可動部39の重心GのZ方向の位置を
調整するためのバランサ等が不要である。したがって、
部品点数が少なくてすみ可動部39の軽量化を図れる。
【0041】また、対物レンズ30のZ方向中央位置に
可動部39の重心があるために、可動部39が傾いても
光記録媒体40上の光スポット43の移動量が少なくて
すみ、安定したサーボを実現できる。また、前記のよう
に可動部39のY方向の重心Gの位置は、図8に示すよ
うに対物レンズ30の中心よりもフォーカスコイル32
寄りにずれているが、これは可動部39の重心G位置と
フォーカスコイル32の主磁気ギャップ38中に位置す
る辺32aのY方向の位置(X方向において同一線上)
を一致させるようにするためである。このように構成す
ることにより、可動部39のY方向のバランスをとるた
めに設けるバランサ等が不要である。したがって、部品
点数が少なく可動部39の軽量化を図れる。
可動部39の重心があるために、可動部39が傾いても
光記録媒体40上の光スポット43の移動量が少なくて
すみ、安定したサーボを実現できる。また、前記のよう
に可動部39のY方向の重心Gの位置は、図8に示すよ
うに対物レンズ30の中心よりもフォーカスコイル32
寄りにずれているが、これは可動部39の重心G位置と
フォーカスコイル32の主磁気ギャップ38中に位置す
る辺32aのY方向の位置(X方向において同一線上)
を一致させるようにするためである。このように構成す
ることにより、可動部39のY方向のバランスをとるた
めに設けるバランサ等が不要である。したがって、部品
点数が少なく可動部39の軽量化を図れる。
【0042】また、ベース36の折り曲部36cおよび
折り曲部36dは、フォーカスコイル32の周りを側面
から囲むように形成するとともに、立ち上げ部36bを
ベース36に一体形成してあるので(図7)、ベース3
6を形成する部分が入出射光束を妨げるようなことがな
く、折り曲部36dの直下に光束を位置させることがで
きる(図9)。さらに、ベース36とヨーク(立ち上げ
部36b、折り曲部36c、折り曲部36d)の一体成
形ができるので(図7)、装置の小型化、装置の生産効
率化を図れる。
折り曲部36dは、フォーカスコイル32の周りを側面
から囲むように形成するとともに、立ち上げ部36bを
ベース36に一体形成してあるので(図7)、ベース3
6を形成する部分が入出射光束を妨げるようなことがな
く、折り曲部36dの直下に光束を位置させることがで
きる(図9)。さらに、ベース36とヨーク(立ち上げ
部36b、折り曲部36c、折り曲部36d)の一体成
形ができるので(図7)、装置の小型化、装置の生産効
率化を図れる。
【0043】また、マグネット37の磁極面とベース3
6の折り曲部36cも磁気ギャップを形成している。し
たがって、フォーカスコイル32へ作用する磁束が多く
なり、フォーカス方向の駆動感度が向上する。また、可
動部39がX方向に移動した場合に、フォーカスコイル
32に作用する磁束のフォーカスコイル32に対するX
方向の位置ずれが少なくなるので、可動部39のY軸周
りのトルクの発生が小さく可動部39が傾きにくい。
6の折り曲部36cも磁気ギャップを形成している。し
たがって、フォーカスコイル32へ作用する磁束が多く
なり、フォーカス方向の駆動感度が向上する。また、可
動部39がX方向に移動した場合に、フォーカスコイル
32に作用する磁束のフォーカスコイル32に対するX
方向の位置ずれが少なくなるので、可動部39のY軸周
りのトルクの発生が小さく可動部39が傾きにくい。
【0044】また、前記のようにトラッキングコイル3
3はマグネット37とベース36の折り曲部36dとの
間に位置せず、ベース36の先端部36dの横に位置し
ているために(図8)、主磁気ギャップ38のギャップ
長が短く、主磁気ギャップ中の磁束密度が高くなる。し
たがって、駆動部39のフォーカス方向、トラッキング
方向への駆動感度が向上する。
3はマグネット37とベース36の折り曲部36dとの
間に位置せず、ベース36の先端部36dの横に位置し
ているために(図8)、主磁気ギャップ38のギャップ
長が短く、主磁気ギャップ中の磁束密度が高くなる。し
たがって、駆動部39のフォーカス方向、トラッキング
方向への駆動感度が向上する。
【0045】また、トラッキングコイル33はその一辺
33aが、ベース36の斜めに形成された先端部36e
の横に位置し他の部分は斜め内側に向くようになってい
る(図8)。したがって、マグネット37からの磁束は
先端部36eに集中するので、前記一辺33aに作用す
る磁束密度が高くなるとともに、トラッキングコイル3
3は折り曲げ等の加工が不要で、平面状のままで使用で
きるので製造し易く生産効率の向上を図れる。また、ト
ラッキングコイル33のXY平面に平行な辺33b(図
7)に作用する磁束は、ほぼこの辺33bと平行になる
ためにこの辺33bに発生する不要な力は少ない。
33aが、ベース36の斜めに形成された先端部36e
の横に位置し他の部分は斜め内側に向くようになってい
る(図8)。したがって、マグネット37からの磁束は
先端部36eに集中するので、前記一辺33aに作用す
る磁束密度が高くなるとともに、トラッキングコイル3
3は折り曲げ等の加工が不要で、平面状のままで使用で
きるので製造し易く生産効率の向上を図れる。また、ト
ラッキングコイル33のXY平面に平行な辺33b(図
7)に作用する磁束は、ほぼこの辺33bと平行になる
ためにこの辺33bに発生する不要な力は少ない。
【0046】次に、本発明に先立って開発した光ピック
アップについて図10〜図13を参照して説明する。図
10は光ピックアップの分解斜視図、図11は平面図、
図12は断面図、図13は係る光ピックアップを用いる
記録再生装置と光記録媒体との関係を示す平面図であ
る。対物レンズ50は、ホルダー51の上面に形成され
た開口部51aに固着される。ホルダー51のY方向一
側面51bには、四角柱状に卷回されたフォーカスコイ
ル52が、ホルダー51に形成されている突起部により
3方向を位置決め固定されている。また、ホルダー51
のX方向側面51cには、突起部51dが設けられ、口
の字状に卷回されたトラッキングコイル53を固定する
場合の内径部の位置決めをするようになっている。
アップについて図10〜図13を参照して説明する。図
10は光ピックアップの分解斜視図、図11は平面図、
図12は断面図、図13は係る光ピックアップを用いる
記録再生装置と光記録媒体との関係を示す平面図であ
る。対物レンズ50は、ホルダー51の上面に形成され
た開口部51aに固着される。ホルダー51のY方向一
側面51bには、四角柱状に卷回されたフォーカスコイ
ル52が、ホルダー51に形成されている突起部により
3方向を位置決め固定されている。また、ホルダー51
のX方向側面51cには、突起部51dが設けられ、口
の字状に卷回されたトラッキングコイル53を固定する
場合の内径部の位置決めをするようになっている。
【0047】フォーカスバネ54は、厚さ0.1mmの
金属製板バネであり、その表面にダンパが付着され短冊
状を呈している。このフォーカスバネ54は4本配設さ
れるのであるが、それらの一端はホルダー51のZ方向
上下面の端部寄りに設けられ、Y方向に突出するととも
にフォーカスバネ取付個所55aが斜面形成された突出
部55に固着される。また、フォーカスバネ54の他端
は、プラスチックで成形された中継部材56のZ方向上
下面に形成された斜面のフォーカスバネ取付個所56a
に固着される。
金属製板バネであり、その表面にダンパが付着され短冊
状を呈している。このフォーカスバネ54は4本配設さ
れるのであるが、それらの一端はホルダー51のZ方向
上下面の端部寄りに設けられ、Y方向に突出するととも
にフォーカスバネ取付個所55aが斜面形成された突出
部55に固着される。また、フォーカスバネ54の他端
は、プラスチックで成形された中継部材56のZ方向上
下面に形成された斜面のフォーカスバネ取付個所56a
に固着される。
【0048】トラッキングバネ57は、厚さ0.1mm
の金属製板バネであり、その表面にダンパが付着され短
冊状を呈している。このトラッキングバネ57は2本配
設されるのであるが、それらの一端は前記中継部材56
のX方向一側面56b及びX方向他側面に設けられた突
起部58に形成された凹部56c,58aに固着され
る。また、トラッキングバネ57の他端は、固定部材5
9のX方向側面に形成された凹部59aに位置決め固着
される。固定部材59は、その底面をプラスチックで形
成した箱状のキャリッジ60の内側に固着することによ
り固定される。
の金属製板バネであり、その表面にダンパが付着され短
冊状を呈している。このトラッキングバネ57は2本配
設されるのであるが、それらの一端は前記中継部材56
のX方向一側面56b及びX方向他側面に設けられた突
起部58に形成された凹部56c,58aに固着され
る。また、トラッキングバネ57の他端は、固定部材5
9のX方向側面に形成された凹部59aに位置決め固着
される。固定部材59は、その底面をプラスチックで形
成した箱状のキャリッジ60の内側に固着することによ
り固定される。
【0049】図10に示すようにホルダー51等を配設
して移動するキャリッジ60は底部60cに中央からX
方向の一方側壁にかけて、光路を逃げるための開口60
aが形成され、この開口60aの端部60bには三角の
ミラー61が設けられる。また、鉄板を略U字状に板金
加工したヨーク62,63がキャリッジ60の底部60
cに固着される。これらヨーク62,63の立上り部6
2a,63aの内側には、厚み方向に着磁されたマグネ
ット64,65が固着され、立上り部62b,63bとの
間でそれぞれ磁気ギャップが形成されている。なお、立
上り部62a,63aの一側部は立上り部62b,63b
方向へ折り曲げられて側部ヨーク62c,63cを形成
している。前記ヨーク62,63の立上り部62b, 6
3bは、図11の平面図に明らかなようにフォーカスコ
イル52の間に遊嵌されている。また、トラッキングコ
イル53のZ方向に平行な一辺53a,53bと、ヨー
ク62,63の立上り部62b,63bとは離間して位置
している。そして、マグネット64から出た磁束のうち
一部は、フォーカスコイル52の一辺を通りヨーク62
の立上り部上り部62bに向かう。また、磁束の一部
は、トラッキングコイル53の一辺53aを通り、側部
ヨーク62cに向かう。もう一方のマグネット65から
出る磁束についても同様である。このように構成してあ
るので、フォーカスコイル52、トラッキングコイル5
3に電流を流すことにより、対物レンズ50を有するホ
ルダー51をフォーカス方向、トラッキング方向に移動
させることができる。
して移動するキャリッジ60は底部60cに中央からX
方向の一方側壁にかけて、光路を逃げるための開口60
aが形成され、この開口60aの端部60bには三角の
ミラー61が設けられる。また、鉄板を略U字状に板金
加工したヨーク62,63がキャリッジ60の底部60
cに固着される。これらヨーク62,63の立上り部6
2a,63aの内側には、厚み方向に着磁されたマグネ
ット64,65が固着され、立上り部62b,63bとの
間でそれぞれ磁気ギャップが形成されている。なお、立
上り部62a,63aの一側部は立上り部62b,63b
方向へ折り曲げられて側部ヨーク62c,63cを形成
している。前記ヨーク62,63の立上り部62b, 6
3bは、図11の平面図に明らかなようにフォーカスコ
イル52の間に遊嵌されている。また、トラッキングコ
イル53のZ方向に平行な一辺53a,53bと、ヨー
ク62,63の立上り部62b,63bとは離間して位置
している。そして、マグネット64から出た磁束のうち
一部は、フォーカスコイル52の一辺を通りヨーク62
の立上り部上り部62bに向かう。また、磁束の一部
は、トラッキングコイル53の一辺53aを通り、側部
ヨーク62cに向かう。もう一方のマグネット65から
出る磁束についても同様である。このように構成してあ
るので、フォーカスコイル52、トラッキングコイル5
3に電流を流すことにより、対物レンズ50を有するホ
ルダー51をフォーカス方向、トラッキング方向に移動
させることができる。
【0050】また、図12の断面図に示すように、ホル
ダー51に保持されている対物レンズ50の下は空間に
なっており、ここにミラー61が所要距離(ホルダー5
1のZ方向移動量)を置いて配設されている。また、フ
ォーカスバネ54は、対物レンズ50に対してX(−)
方向に延在している。フォーカスバネ54のホルダー5
1側の間隔は中継部材56側の間隔に比較して広くして
いる。これは、ホルダー51側のフォーカスバネ54の
固定端が、フォーカスコイル52に加わる力の中心に比
較して、X方向にずれているためフォーカス方向の動作
の安定化を図るためである。
ダー51に保持されている対物レンズ50の下は空間に
なっており、ここにミラー61が所要距離(ホルダー5
1のZ方向移動量)を置いて配設されている。また、フ
ォーカスバネ54は、対物レンズ50に対してX(−)
方向に延在している。フォーカスバネ54のホルダー5
1側の間隔は中継部材56側の間隔に比較して広くして
いる。これは、ホルダー51側のフォーカスバネ54の
固定端が、フォーカスコイル52に加わる力の中心に比
較して、X方向にずれているためフォーカス方向の動作
の安定化を図るためである。
【0051】上記のように構成されたキャリッジ60
は、図13に示すようにデッキベース(図示していな
い)上にベアリング、コイル等の支持駆動手段(図示し
ていない)を介して、X方向に移動可能に設けられてい
る。また、デッキベースの上には、固定光学系66が固
定され、さらに光記録媒体67を保持し回転させるモー
タ68が固定されている。ここで、光路72について説
明すると、固定光学系66のレーザ69から出射した光
ビームは、ビームスプリッタ70を透過し、キャリッジ
60内のミラー61で対物レンズ50方向に反射され
る。対物レンズ50を透過した光ビームは、光記録媒体
67面上に光スポットとして照射される。光記録媒体6
7面で反射された光ビームは、前記対物レンズ50、ミ
ラー61を経てビームスプリッタ70で反射され、受光
素子71に入射して信号の検出が行われるようになって
いる(図12、図13)。
は、図13に示すようにデッキベース(図示していな
い)上にベアリング、コイル等の支持駆動手段(図示し
ていない)を介して、X方向に移動可能に設けられてい
る。また、デッキベースの上には、固定光学系66が固
定され、さらに光記録媒体67を保持し回転させるモー
タ68が固定されている。ここで、光路72について説
明すると、固定光学系66のレーザ69から出射した光
ビームは、ビームスプリッタ70を透過し、キャリッジ
60内のミラー61で対物レンズ50方向に反射され
る。対物レンズ50を透過した光ビームは、光記録媒体
67面上に光スポットとして照射される。光記録媒体6
7面で反射された光ビームは、前記対物レンズ50、ミ
ラー61を経てビームスプリッタ70で反射され、受光
素子71に入射して信号の検出が行われるようになって
いる(図12、図13)。
【0052】以上のように構成された開発例では、フォ
ーカスバネ54をミラー61に関してX方向において光
路72とは反対側に延在させるとともに、ミラー61の
Y方向両側に位置させているので、光路72の支障とな
ることはない。またトラッキングコイル53もミラー6
1に関してX方向において光路72とは反対側に位置し
ているので、光路72の支障となることはない。したが
って、対物レンズ50の直下にミラー61を配設するこ
とができ、光ピックアップのZ方向の高さを低くするこ
とができる。また、フォーカスバネ54をミラー61に
関して光路72とは反対側に延在させているので、対物
レンズ50から固定光学系66側における光ピックアッ
プの寸法を小さくすることができ、その分、固定光学系
66をモータ68方向に近づけた位置に配設することが
でき、光学的情報記録再生装置のX方向寸法を小さくす
ることができる。
ーカスバネ54をミラー61に関してX方向において光
路72とは反対側に延在させるとともに、ミラー61の
Y方向両側に位置させているので、光路72の支障とな
ることはない。またトラッキングコイル53もミラー6
1に関してX方向において光路72とは反対側に位置し
ているので、光路72の支障となることはない。したが
って、対物レンズ50の直下にミラー61を配設するこ
とができ、光ピックアップのZ方向の高さを低くするこ
とができる。また、フォーカスバネ54をミラー61に
関して光路72とは反対側に延在させているので、対物
レンズ50から固定光学系66側における光ピックアッ
プの寸法を小さくすることができ、その分、固定光学系
66をモータ68方向に近づけた位置に配設することが
でき、光学的情報記録再生装置のX方向寸法を小さくす
ることができる。
【0053】また、フォーカスバネ54をモータ68方
向に延在させているために、フォーカスバネ54をモー
タ68方向にあまり伸ばすことはできないが、フォーカ
スバネ54のホルダー51側の固定端を、対物レンズ5
0よりも固定光学系66側のホルダー51の端部として
いるので、フォーカスバネ54の有効長を長くとること
ができる。したがって、フォーカスバネ54の厚さを厚
くしてもヨーク、組立、加工が容易となる等の利点があ
る。また、フォーカスバネ54のY方向から見たホルダ
ー51側の固定端の間隔は、中継部材56側に比較して
広くしてあるので、ホルダー51がZ方向に移動した場
合でもホルダー51が傾くようなことはない。また、マ
グネット64,65とヨーク62,63の立上げ部62
b,63bとのそれぞれの間には、フォーカスコイル5
2の一辺しか位置していないので、それぞれの間隔を小
さくすることができ、可動部のフォーカス方向の駆動感
度を高くすることができる。
向に延在させているために、フォーカスバネ54をモー
タ68方向にあまり伸ばすことはできないが、フォーカ
スバネ54のホルダー51側の固定端を、対物レンズ5
0よりも固定光学系66側のホルダー51の端部として
いるので、フォーカスバネ54の有効長を長くとること
ができる。したがって、フォーカスバネ54の厚さを厚
くしてもヨーク、組立、加工が容易となる等の利点があ
る。また、フォーカスバネ54のY方向から見たホルダ
ー51側の固定端の間隔は、中継部材56側に比較して
広くしてあるので、ホルダー51がZ方向に移動した場
合でもホルダー51が傾くようなことはない。また、マ
グネット64,65とヨーク62,63の立上げ部62
b,63bとのそれぞれの間には、フォーカスコイル5
2の一辺しか位置していないので、それぞれの間隔を小
さくすることができ、可動部のフォーカス方向の駆動感
度を高くすることができる。
【0054】なお、上記各実施例では、対物レンズをフ
ォーカス方向及びトラッキング方向の2方向へ移動可能
に構成したが、一方向にのみ移動可能に構成する場合で
も本発明を有効に適用することができる。
ォーカス方向及びトラッキング方向の2方向へ移動可能
に構成したが、一方向にのみ移動可能に構成する場合で
も本発明を有効に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によると、対物レ
ンズを保持する保持部材を所要方向に変位可能に支持す
る4本の支持部材のうちの少なくとも1本の支持部材
を、その少なくとも一部が光源と対物レンズ直下に配置
されたミラーとの間の往復光路中に位置するように配置
したので、小型・薄型化できる。また、4本の支持部材
を左右対称に構成することができると共に、対物レンズ
を保持する保持部材を有する可動部を小型・軽量化で
き、トラッキング制御やフォーカス制御を高精度で行な
うことができるので、製造が容易で適正に動作する光ピ
ックアップを実現することができる。
ンズを保持する保持部材を所要方向に変位可能に支持す
る4本の支持部材のうちの少なくとも1本の支持部材
を、その少なくとも一部が光源と対物レンズ直下に配置
されたミラーとの間の往復光路中に位置するように配置
したので、小型・薄型化できる。また、4本の支持部材
を左右対称に構成することができると共に、対物レンズ
を保持する保持部材を有する可動部を小型・軽量化で
き、トラッキング制御やフォーカス制御を高精度で行な
うことができるので、製造が容易で適正に動作する光ピ
ックアップを実現することができる。
【図1】 本発明に係る光ピックアップの第1実施例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図2】 同じく、平面図である。
【図3】 同じく、側面図である。
【図4】 第1実施例におけるバネの動作を示す説明図
である。
である。
【図5】 第1実施例に係る光ピックアップを用いる記
録再生装置の光学系の説明図である。
録再生装置の光学系の説明図である。
【図6】 本発明の第2実施例に係る光ピックアップを
用いる記録再生装置の光学系の説明図である。
用いる記録再生装置の光学系の説明図である。
【図7】 本発明に係る光ピックアップの第3実施例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図8】 同じく、平面図である。
【図9】 同じく、断面図である。
【図10】 本発明に先立って開発した光ピックアップ
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図11】 同じく、平面図である。
【図12】 同じく、側面図である。
【図13】 図10〜図12に示す光ピックアップを用
いる記録再生装置と光記録媒体との関係を示す平面図で
ある。
いる記録再生装置と光記録媒体との関係を示す平面図で
ある。
【図14】 本出願人が先に提案した光ピックアップの
一例の構成を示す断面図である。
一例の構成を示す断面図である。
【図15】 同じく、他の例の構成を示す断面図であ
る。
る。
1 対物レンズ 2 ホルダー 5−1,5−2,5−3,5−4 バネ 6 固定部材 7 ベース 8 ミラー 9 往復光路(入出射光束) 10 ヨーク 11 マグネット 14 ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09
Claims (3)
- 【請求項1】 対物レンズと、該対物レンズを保持する
保持部材と、該保持部材を所要方向に変位可能に支持す
る4本の支持部材と、前記対物レンズの直下に配置され
たミラーとを有し、光源からの光ビームを前記ミラーに
より反射させて前記対物レンズにより光記録媒体面に照
射するようにした光ピックアップにおいて、 前記4本の支持部材のうちの少なくとも1本の支持部材
を、その少なくとも一部が前記光源と前記ミラーとの間
の往復光路中に位置するように配置したことを特徴とす
る光ピックアップ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ピックアップにおい
て、 前記4本の支持部材のうちの1本の支持部材を、その少
なくとも一部が前記光源と前記ミラーとの間の往復光路
中に位置するように配置し、前記4本の支持部材のうち
の2本の支持部材を、前記対物レンズと前記光記録媒体
面との間で光路から外れて位置するように配置したこと
を特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の光ピックアッ
プにおいて、 前記保持部材の側面にフォーカスコイルを配設し、この
フォーカスコイルの一部を、該フォーカスコイルの側方
を取り囲むように形成されたヨークとこのヨークと対向
するように配設されたマグネットとにより形成される磁
気ギャップ中に位置させ、前記ヨークの直下に前記光源
からの光ビームを前記光記録媒体面に対してほぼ平行に
導いて前記ミラーにより反射させるようにしたことを特
徴とする光ピックアップ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26068091A JP3245433B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-10-08 | 光ピックアップ |
US07/925,731 US5414680A (en) | 1991-08-16 | 1992-08-07 | Apparatus with a compact configuration for supporting an optical pick up device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-229753 | 1991-08-16 | ||
JP22975391 | 1991-08-16 | ||
JP26068091A JP3245433B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-10-08 | 光ピックアップ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000268983A Division JP2001093176A (ja) | 1991-08-16 | 2000-09-05 | 光ピックアップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109094A JPH05109094A (ja) | 1993-04-30 |
JP3245433B2 true JP3245433B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=26528970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26068091A Expired - Fee Related JP3245433B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-10-08 | 光ピックアップ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5414680A (ja) |
JP (1) | JP3245433B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5790510A (en) * | 1992-11-12 | 1998-08-04 | Seiko Epson Corporation | Optical component drive device including nonparallel elastic plates |
US5553052A (en) * | 1993-03-02 | 1996-09-03 | Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Inclination of an objective lens in an optical information system |
JPH0916996A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-17 | Sony Corp | 二軸アクチュエータ |
JPH0954969A (ja) * | 1995-08-11 | 1997-02-25 | Minebea Co Ltd | 対物レンズ支持装置 |
US5768034A (en) * | 1995-10-25 | 1998-06-16 | Eastman Kodak Company | Lens tilt error reduction actuator |
US6501726B1 (en) * | 1999-07-14 | 2002-12-31 | Acute Applied Technologies, Inc. | Magnetic coil actuator |
JP4166715B2 (ja) * | 2004-02-25 | 2008-10-15 | 株式会社リコー | 対物レンズ駆動装置,光ピックアップ装置および光ディスク装置 |
US20090245068A1 (en) * | 2008-03-31 | 2009-10-01 | Panasonic Corporation | Optical pickup device and optical disc drive |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS597529B2 (ja) * | 1980-10-28 | 1984-02-18 | 日本軽金属株式会社 | 皿絞り加工方法 |
JP2683243B2 (ja) * | 1988-03-29 | 1997-11-26 | オリンパス光学工業株式会社 | レンズの支持装置 |
JP2654168B2 (ja) * | 1989-02-28 | 1997-09-17 | オリンパス光学工業株式会社 | 光学系支持装置 |
US5126983A (en) * | 1989-04-12 | 1992-06-30 | Olympus Optical Co., Ltd. | Apparatus for optically recording information on opto-magnetic record medium having a minimized leakage magnetic field |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP26068091A patent/JP3245433B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-08-07 US US07/925,731 patent/US5414680A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05109094A (ja) | 1993-04-30 |
US5414680A (en) | 1995-05-09 |
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