JP3244890B2 - カラーインクジェット記録方法 - Google Patents
カラーインクジェット記録方法Info
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Description
高濃度に記録できるカラーインクジェット記録方法に関
し、詳しくは、イエロ−、マゼンタ、シアン、或は、グ
リ−ン、レッド、ブル−、等のカラー性インクと、ブラ
ック等の黒色インクと、を用いたカラーインクジェット
記録方法に関する。本発明は紙や布、不織布、OHP用
紙等の記録媒体を用いる機器すべてに適用でき、具体的
な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど事
務機器や大量生産機器等を挙げることができる。
ランニングコストであり、また、装置の小型化、カラー
化が容易であると言った理由からプリンタや複写機、フ
ァクシミリ等に利用されている。
は、シアン、マゼンタ、イエロ−の3色、または、さら
に黒を加えた4色のインクを使用してカラー記録する。
記録装置に適用する場合、インクのにじみがなく発色性
の高いカラー画像を得るためには専用紙を使用する必要
があった。しかし、近年においては、インクの改良によ
って普通紙への印字適性を持たせたものが実用化されて
いる。しかしながらその印字品位はまだまだ不十分なレ
ベルに留まっているのが現状である。その最も大きな要
因として挙げられるのが、カラー画像中に記録される黒
画像の品位である。
ラー画像を普通紙に得る場合は、普通紙への浸透速度が
速い速乾性のインクを用いるために、カラー画像部は色
間のインクのにじみのない高品位な画像となる。しか
し、黒画像部は濃度が低く、紙の繊維にそってインクが
にじむ、いわゆるフェザリングが発生してしまう。例え
ば、カラー画像部を背景としてその中に黒画像がある場
合は、前記した黒画像部が比較的目立ちにくく、また、
黒画像部がカラー画像部とは独立して存在する場合には
品位が低下してしまう問題があった。さらに、黒画像が
文字であったりする場合には、シャ−プさが欠けた不鮮
明な文字となるため、その品位は極めて低下してしま
う。
の生じない高品位な画像を得るためには、普通紙への浸
透速度が比較的遅いインクを、ある程度多く打ち込む必
要がある。しかしながらこの場合には、黒画像部とカラ
ー画像部との隣接境界部において、黒インクとカラーイ
ンクのにじみが生じ、著しく品位を損ねてしまう。
にじみ防止と、特に黒色のフェザリングの減少の両立に
よるカラー記録品位向上は、相反する課題となってい
た。
は、黒とカラーの境界域にそった領域は記録しない方法
が提案されている。しかし、この方法では、記録される
デ−タが変化してしまう欠点がある。
は、カラー記録用の複数色ヘッドと文字記録用のヘッド
とを有し、記録画像に基づいて複数色ヘッドと文字記録
用のヘッドとを切り替えて記録する方法が提案されてい
る。しかし、この方法では、従来のカラー記録用の複数
色ヘッドに加えて文字記録用のヘッドを有するため、コ
ストアップや装置の大型化は免れない。
はカラーインクを重ね打ちして形成し、黒とカラーとの
境界域でのにじみを防止する方法が考えられてる。この
ようにカラーインクを用いて形成される黒をここではP
CBk(Process Color Bk)と称す
る。原理的には、黒はY,M,Cの3色を重ね合わせて
(混色して)も得られるが、この様にカラーインクを混
色して形成した黒色画像は、通常の黒インクに比べ発色
性が悪い。
し、黒画像とカラー画像が混在する画像であっても、濃
度が高く、フェザリングの生じない黒画像と、カラー画
像間あるいは黒画像とカラー画像間のインクのにじみの
生じない高品位な画像を得ることができるカラーインク
ジェット記録方法を提供するものである。
達成するため、黒インクと、該黒インクとは異なる記録
媒体浸透特性を有する複数色のカラーインクとを用い
て、記録データに応じて記録媒体上に画像を形成するカ
ラーインクジェット記録方法において、前記記録データ
に基づいてカラー画像に隣接する黒画像の領域を判別す
るステップと、前記カラー画像に隣接する黒画像の領域
のうち、前記カラー画像との境界に位置する特定領域内
の黒画像のドット数を判定するステップと、前記特定領
域の黒画像のドット数に応じ、前記黒画像の領域内の前
記カラー画像との境界において、前記複数色のカラーイ
ンクのうち少なくとも2種以上の組合わせにより黒画像
として形成する領域を変更するステップと、前記黒画像
の領域内の、前記複数色のカラーインクのうち少なくと
も2種以上の組合せにより黒画像として形成する領域に
対応する記録データを、前記複数色のカラーインクによ
り形成する記録データとし、記録データに応じて画像の
形成を行うステップと、からなることを特徴とする。
のカラーインクのうち少なくとも2種以上の組合わせに
より黒画像として形成する領域の、前記境界からの幅を
変更することを特徴とする。
法において、前記カラー画像に隣接する黒画像の領域の
うち、前記カラー画像との境界に位置する所定の領域
を、前記黒インクによる黒画素と前記複数色のカラーイ
ンクのうち少なくとも2種以上の混色による混色画素と
で形成するとともに、前記変更ステップは、前記所定の
領域内の、前記混色画素の数を変更することを特徴とす
る。
方法は、黒インクと、該黒インクとは異なる記録媒体浸
透特性を有する複数色のカラーインクとを用い、前記黒
インクと前記複色のカラーインクそれぞれとを時間差を
おいて記録媒体上に吐出し、記録データに応じて記録媒
体上に画像を形成するカラーインクジェット記録方法に
おいて、記録データに基づいてカラー画像に隣接する黒
画像の領域を判別するステップと、カラー画像に隣接す
ると判別された黒画像の領域について、隣接するカラー
画像の色を判定する判定ステップと、前記カラー画像に
隣接する黒画像の領域のうち、前記カラー画像との境界
に位置する所定の領域を、前記黒インクによる黒画素と
前記複数色のカラーインクのうち少なくとも2種以上の
混色による混色画素とで形成するステップとからなり、
前記判定ステップにおいて判定された色に応じて、前記
所定の領域を形成する前記黒画素と前記混色画素との割
合を変更して画像の形成を行うことを特徴とする。
法において、前記黒画像に隣接するカラー画像の色が、
前記黒インクの吐出と時間差をおいて吐出されるカラー
インクによって記録される色であるほど前記所定の領域
を形成する前記黒画素の割合を多くすることを特徴とす
る。
ーインクよりも記録媒体に対する浸透速度が遅い特性を
もつことを特徴とする。
−、マゼンタ、シアンであることを特徴とする。
る黒インクについては記録紙への浸透速度の比較的遅い
インクを用い、色間のインクのにじみが生じないカラー
画像を得るためのカラーインクについては記録紙へのイ
ンクの浸透速度の速い即乾性のインクを用い、さらには
黒画像とカラー画像との隣接境界部におけるインクのに
じみの生じない高画質を実現するものである。
るか否かを判別し、隣接する場合には黒画像の一部もし
くは全てをカラーインクまたはカラーインクと黒インク
の混合により形成するので、図1に示すカラー(イエロ
−)画像に隣接する黒画像は例えば図2で示す処理を施
されて形成される。
に隣接した境界部のみイエロ−、マゼンタ、シアンの3
種のカラーインクによって形成される、また図2(b)
のように黒画像全てが前記3種のカラーインクで形成さ
れる、また図2(c)のようにイエロ−画像に隣接した
黒画像のうち2画素分を前記3種のカラーインクと黒イ
ンクの混合で形成される、また図2(d)のように黒画
像全てが前記3種のカラーインクと黒インクの混合によ
って形成される、である。
る黒画像のうち境界の1画素のみ3種のカラーインクで
形成し他の黒画像部は黒インクで形成するので、黒画像
部の濃度は高い一方、イエロ−画像と黒画像間に若干の
インクのにじみを生じる。
インクのみで形成されるのでイエロ−画像と黒画像間の
インクのにじみは生じないが、黒インクで形成される黒
画像に比べ若干濃度が低くなり、また各カラーインクの
特性によっては黒インクで形成した黒画像との間に色相
の差が生じる恐れがある。
ラーインクに加えて黒インクを混合させるので、黒イン
クのみで形成する黒画像との間に濃度差が生じることは
低減されるが、一方で黒インクを混合させたためにイエ
ロ−画像と黒画像間にインクのにじみが生じやすくな
る。
ー画像に隣接する黒画像をカラーインクの混合によって
形成する場合の領域は、隣接するカラー画像の情報によ
って変化させることが有効である。例えば隣接するカラ
ー画像の印字比率が低いときには隣接部のみカラーイン
クで形成し、一方隣接するカラー画像の印字比率が高い
ときには境界から複数画素分をカラーインクで形成する
ことによって画像品位を向上させることができる。さら
にはカラーインクで形成する黒画像の領域は隣接する黒
画像の印字比率に応じて変化させても構わない。
カラーインクと黒インクとの混合により形成する場合、
隣接するカラー画像の情報により黒インクの混合比率を
変化させることも有効である。例えば隣接するカラー画
像の印字比率が高いときには、図2(c)のように黒イ
ンクの混合比率を下げ、一方隣接するカラー画像の印字
比率が低いときには、図2(d)のように黒インクの混
合比率を上げることによって画像品位を向上させること
ができる。さらには黒インクの混合比率は隣接する黒画
像の印字比率に応じて変化させてもよい。
組み合わせで形成する黒画像の領域の範囲としては、0
%(全て黒インクで形成)から100%(全て2種以上
のインクの組み合わせで形成)まで変化させることが可
能である。
としては、各インクの発色特性等により適宜設定される
ものであるが、黒画像部の濃度と隣接部でのインクのに
じみの観点からは、組み合わせ時の黒インクの混合比率
は0%から100%まで変化させることができる。
下実施例を用いて詳細に説明する。
記録方法を適用したプリンタの概略図を示したもので、
1yはイエロ−インク用記録ヘッド、1mはマゼンタイ
ンク用記録ヘッド、1cはシアンインク用記録ヘッド、
2は記録ヘッドを搭載したキャリッジ、3はプリンタ本
体から電気信号を記録ヘッドに送るためのフレキシブル
ケ−ブル、4は回復手段を有するキャップユニット、5
y、5m、5c、5kは記録ヘッド1y、1m、1c、
1kに対応したキャップ部材、6はゴム等の部材ででき
たワイパ−ブレ−ド、7は記録ヘッドに対向保持される
記録紙である。
ドは、それぞれの記録ヘッドが記録紙に対向する部分
に、64個の吐出口が1インチ当り360個の密度で形
成されている。これら吐出口の各々には、吐出口に連通
するインク液路が設けられており、インク液路が配設さ
れる部位の後方にはこれら液路にインクを供給するため
の共通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するイン
ク液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するため
に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体やこ
れに電力を供給するための電極が設けられている。
は、約40ngのインクが、記録ヘッド1kの吐出口か
らは約80ngのインクが6.3KHzの周波数で吐出
される。つまり、本実施例においては黒インクの吐出量
は、他のカラーインクの吐出量よりも多くなるよう設計
されている。また、この吐出量の設定は記録ヘッドの設
計により決められるだけに限らず、インクを吐出するた
めのエネルギーを調整し、黒インクが他のカラーインク
よりも多く吐出されるよう制御されてもよい。
ラーインクとしては、カラー画像を形成する際に色の境
界でインクのにじみが生じないように、記録用紙への浸
透速度の速いものを用い、一方、記録ヘッド1kに供給
する黒インクとしては、黒画像が高濃度で且つフェザリ
ングの少ない高品位なものとなるように、前記3種類の
カラーインクに比べ比較的記録用紙への浸透速度が遅い
ものが用いられる。
分のインクを用いた。 1.イエロー C.I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコ−ル 10部 イソプロピルアルコ−ル 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 2.マゼンタ C.Iアシッドレッド289 3部 ジエチレングリコ−ル 10部 イソプロピルアルコ−ル 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 3.シアン C.Iダイレクトブル−199 3部 ジエチレングリコ−ル 10部 イソプロピルアルコ−ル 2部 尿素 5部 アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 4.黒 C.Iダイレクトブラック154 3部 ジエチレングリコ−ル 10部 イソプロピルアルコ−ル 2部 尿素 5部 水 残部
チレノール EHを1%加えることにより、浸透性を向
上させている。付加物は、これ以外にも他の界面活性剤
やアルコール等がある。
ンタの電気制御ブロック図である。
ムコントローラで内部にはマイクロプロセッサをはじめ
制御プログラムが収納されている記憶素子(ROM)、
マイクロプロセッサが処理を行う際に使用する記憶素子
(RAM)等が配置されている。
せるためのドライバであり、同様に303は副走査方向
に移動させるためのドライバである。304、305は
前記ドライバに対応したモータであり、ドライバからの
速度、移動距離などの情報を受け取り動作する。
の印字装置に対して印字すべき情報を転送するための装
置である。307は前記ホストコンピュータからのデー
タを一時的に格納するための受信バッファであり、30
1のシムテムコントローラからデータが読み込まれるま
でデータを蓄積しておく。308は印字すべきデータを
イメージデータに展開するためのメモリであり印字に必
要な分のメモリサイズを有している。309は印字すべ
きデータを一時的に記憶するための記憶素子で印字ヘッ
ドのノズル数により記憶容量は変化する。
ラからの指令により適切にコントロールする印字制御部
であり、吐出速度、印字データ数等を制御する。311
は312Y、312M、312C、312Bkのヘッド
を駆動するためのドライバであり、前記310の印字制
御部からの信号によりコントロールされる。
である。
−306からデ−タが転送され、受信バッファ307に
格納されているデ−タをシステムコントロ−ラ301が
読み込む。次に、STEP2において、STEP1で読
み込んだデ−タのうち黒色のデ−タに着目し、黒画像記
録領域の周囲に隣接する位置にカラー記録デ−タが存在
するか否かを判別する。黒画像デ−タに隣接してカラー
画像デ−タが存在しない場合には、STEP3にて黒画
像とカラー画像のデ−タが各色用のバッファに展開さ
れ、STEP7にてイエロ−、マゼンタ、シアン、黒イ
ンク用の記録ヘッドにより記録動作が行われる。
ラー画像が存在すると判別された場合には、STEP4
にて特定領域内の黒印字ドット数を計数する。すなわち
図6に示すように、カラー画像に隣接する境界部の黒画
像領域を2×2の4画素領域Sに分割し、この領域S内
の黒印字ドット数を計数する。領域S内の黒インクドッ
ト数が2以下の場合はSTEP5にて、領域S内の黒印
字ドット数が3以上の場合はSTEP6にて処理が行わ
れる。
数が比較的少ないので、図7(a)に示すようにカラー
画像に隣接する黒画像のみ複数色のカラーインクで印字
するような処理が行われる。すなわちカラー画像に隣接
する1画素分の黒画像デ−タをカラーインク印字用の
C、M、Yの各バッファに展開し、残りの黒画像デ−タ
を黒インク印字用のBkバッファに展開する。
数が3以上であり、黒の印字ドット数が比較的多いの
で、図7(b)に示すようにカラー画像に隣接する2画
素分の黒画像を複数色のカラーインクで印字するような
処理が行われる。すなわちカラー画像に隣接する2画素
分の黒画像デ−タをカラーインク印字用のC、M、Yの
バッファに展開し、残りの黒画像デ−タを黒インク印字
用のBkバッファに展開する。
処理を終えた後、STEP7にてそれぞれの記録ヘッド
により記録動作が行われる。つまり、STEP5処理が
行われた場合、カラー画像に隣接する黒画像の一画素分
を他のカラーインクを重ねることにより記録が行われ
る。また、STEP6にて処理が行われた場合、カラー
画像に隣接する黒画像の2画素分をカラーインクを重ね
て印字することで記録が行われる。
カラー画像に隣接する黒画像の一部をカラーインクを混
色して形成するとともに、隣接部の黒印字ドット数が少
なければカラーインクを混色して形成する黒画像の幅を
細くし、逆に隣接部の黒印字ドット数が多ければカラー
インクで形成する黒画像の幅を太くしているので、常に
インクにじみが生じにくく、また顕著な黒画像内での濃
度差が発生しないようにすることができる。
は、カラー画像に隣接する黒画像の一部をカラーインク
で形成する場合について説明したが、本実施例では黒画
像の一部を黒インクとカラーインクの組み合せで形成す
る場合について説明する。
カラーインクの組み合せで黒画像を形成する具体例を示
したものである。前者は4画素中1画素については黒イ
ンクで記録を行い、残り3画素を3種のカラーインクで
形成する場合を示し、後者は4画素中2画素を黒インク
で記録し、残りの2画素を3種のカラーインクで形成す
る場合を表している。
5で示した処理のSTEP5およびSTEP6の処理で
ある。
考に説明する。
て、STEP4にて領域S内の黒印字ドット数が2ドッ
ト以下の場合には、STEP5において図8(b)に示
すパタ−ンに従って黒画像デ−タが各色のバッファに展
開される。すなわち黒インクで印字するべき2つの画素
に相当する黒画像デ−タがBkのバッファに展開され、
カラーインクで印字するべき2つの画素に相当する黒画
像デ−タはY、M、Cそれぞれのバッファに展開され
る。
ト以上の場合には、STEP6において図8(a)に示
すパタ−ンに従って黒画像デ−タが各色のバッファに展
開される。すなわち黒インクで印字するべき1つの画素
に相当する黒画像デ−タはBkのバッファに展開され、
カラーインクで印字するべき3つの画素に相当する黒画
像デ−タはY、M、Cそれぞれのバッファに展開され
る。
像の一部をカラーインクで形成するとともに、隣接部の
黒印字ドット数が少なければカラーインクを混色して形
成する画素数を少なくし、また、隣接部の黒印字ドット
数が多ければカラーインクを混色して形成する画素数を
多くしているので、常にインクにじみが生じにくく、ま
た顕著な黒画像内での濃度差が発生しないようにするこ
とができる。
の一部を黒インクとカラーインクの組み合せで形成する
ために高濃度の画像を得ることができるとともに、さら
に黒画像の画情報に応じて黒インクとカラーインクの組
み合せを変えるので、高濃度の黒画像をインクのにじみ
なしに記録媒体上に実現できる。
な別のカラーインクジェットプリンタの概略図を示した
ものである。
ートリッジガイド103を搭載しガイド軸104及びガ
イド軸105上を走査可能である。
て本体装置内に送りこまれ、紙送りローラ108と不図
示のピンチローラ、紙押さえ板109によってはさま
れ、紙送りローラ102の全面へと送られて印字され
る。インクカートリッジはイエロー、マゼンタ、シアン
の3色を収納したカラーインクカートリッジ110とブ
ラックインクカートリッジ111の2種類でそれぞれ別
々にカートリッジ103に挿入され、印字ヘッド102
と連通する。
れるイエロ−、マゼンタ、シアンのインクは、第1の実
施例と同じものを用いた。
てさらに詳しく説明すれば、記録ヘッド102の前面部
にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの吐出口グル
ープを一直線上に配してある。それぞれのグループはイ
エロー用、マゼンタ用、シアン用が24個ずつ、ブラッ
ク用は64個の吐出口を有し、色間はノズルピッチ以上
の間隔を有する。
るインク液路が設けられており、インク液路が配設され
る部位の後方にはこれら液路にインクを供給するための
共通液室が設けられる。吐出口の各々に対応するインク
液路には、これら吐出口からインク滴を吐出するために
利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体やこれ
に電力を供給するための電極配線が設けられている。こ
れら、電気熱変換体(吐出ヒータ)や電極配線は、シリ
コン等からなる201基板上に成膜技術によって形成さ
れる。更にこの基板上に樹脂、ガラス材よりなる隔壁、
天板等を積層することによって上記吐出口、インク液
路、共通液室が構成される。さらに後方には、上記電気
熱変換体を記録信号に基づいて駆動するための駆動回路
がプリント基板形態で設けられている。
ンク流路を夫々区分するための隔壁や共通液室等を設け
た溝付天板(オリフイスプレート)と、該基板とを貼り
合わせて形成する構成にしても良い。溝付天板は一体成
型したものであり、一体成型材料としてはポリサルフオ
ンが好ましいが、他の成型用樹脂材料でも良い。
一のアルミプレート203と平行に、突き出たパイプ2
04〜207はシリコン基板と垂直方向にひろがったデ
ィストリビュータと呼ばれるプラスチック部材208か
ら突きでており、さらにその内部の流路と連通してお
り、該流路は共通液室に連通している。
ー用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用の4本存在
し、それぞれの共通液室とパイプを連結している。
ぞれ独立のインクタンク交換が可能な構成を用いている
が、インクタンクと印字ヘッドが一体型になっているデ
ィスポーザブルタイプの記録ヘッドを用いても良い。
用、マゼンタ用、シアン用の吐出口からは、約40ng
のインクが、ブラック(黒)用の吐出口からは約80n
gのインクが吐出される。
ト記録装置に比べ、記録ヘッドが縦に並んでいるため記
録時間が複数回の走査分だけ多くなるという欠点がある
ものの、異なる色間の記録にある程度の時間間隔が置か
れるため、異なる色間のにじみが低減されるという長所
がある。
リンタの電気制御は第1の実施例と同様に図4に示すブ
ロック図である。
画像(黒画像混在も含む)を印字する際の記録動作を説
明するものであり、図11(a)は黒画像の中にイエロ
−インクで印字された”Y”、マゼンタインクで印字さ
れた”M”、シアンインクで印字された”C”がある画
像を示している。以下この画像を印字するプロセスを説
明する。
ル(吐出口)により黒画像が印字される。この際使用さ
れるノズルは図中上から数えて24個が使用される。印
字終了後、記録紙を24ノズル分送り、図11(c)に
示すようにさらにブラックインク用のノズルにより黒画
像が印字される。続いて記録紙を24ノズル分送った
後、図11(d)に示すように、ブラックインク用のノ
ズルにより黒画像を印字すると共に、シアンインク用の
ノズルにより”C”の一部を印字する。
11(e)に示すように、ブラックインク用のノズルで
黒画像を、シアンインク用のノズルで”C”の一部を印
字する。続いて記録紙を24ノズル分送った後、図11
(f)に示すように、シアンインク用のノズルで”C”
の残りの部分を、マゼンタインク用のノズルで”M”の
一部(上半分に相当)を印字する。続いて記録紙を24
ノズル分送った後、図11(g)に示すように、マゼン
タインク用のノズルで”M”の一部(下半分に相当)
を、イエロ−インク用のノズルで”Y”の一部を印字す
る。続いて記録紙を24ノズル分送った後、図11
(h)に示すように、イエロ−インク用のノズルで”
Y”の一部を印字し、記録紙を送った後、図11(i)
に示すようにイエロ−インク用のノズルで”Y”の残り
を印字し、全ての画像の印字が終了する。
施例で用いた記録ヘッドを用いた場合、第1および第2
の実施例のように記録ヘッドの同一走査内で黒画像とカ
ラー画像が隣接することはない。黒画像にカラー画像が
隣接するのは別々の走査であり、その中でも黒画像に最
も早く隣接するカラー画像はシアン画像であり、次いで
マゼンタ画像、イエロ−画像の順になる。すなわちこれ
ら3種の1次色カラー画像が黒画像に隣接する場合はこ
の順にインクのにじみが顕著となる。
に隣接するカラー画像の印字情報によりカラー画像に隣
接する黒画像の形成方法を異ならせており、その具体例
について図12を用いて説明する。
もシアンドットが存在する場合の黒画像を印字するパタ
−ンを示している。図12(a)に示す例では、境界部
分の黒画像に位置する2×2の4画素の内1画素のみを
黒インクで形成し、残りの3画素をカラーインクを混色
して形成する黒画像で記録を行う。
との混色による画像の場合も同様である。つまり、シア
ンとマゼンタを混色して形成する青色のドットや、シア
ンとイエローを混色して形成する緑色についても図12
(a)に示すように記録を行う。
ットがシアン以外であり、且つ少なくともマゼンタドッ
トが存在する場合を示しており、4画素中2画素を黒イ
ンクで、残りの2画素をカラーインクの混色で形成す
る。黒画像に隣接するドットがイエローとマゼンタの混
色による赤色のドットの場合も同様である。図12
(c)は黒画像に隣接してイエロ−ドットのみが存在す
る場合を示しており、黒画像とカラー画像が隣接する場
合でも、黒画像についてはすべて黒インクで形成する。
すもので第1および第2の実施例と異なる点は黒画像が
どの色の画像と隣接するかを検出する工程が加わったこ
とである。
像と隣接するかどうかを判断し、黒画像に隣接するカラ
ー画像がない場合はstep14にて各色のデータを各
色に対応するバッファに展開し、step15にて記録
が行われる。黒画像に隣接するカラー画像があると判断
された場合、次に黒画像に隣接するカラー画像の判別を
行う。
に、step9にて黒画像がシアンドットに隣接するか
否かを判別する。隣接する場合にはstep10にて、
カラー画像と隣接する黒画像の境界部分について図12
(a)に示すパタ−ンで黒画像を形成する処理が行われ
る。step9にて、黒画像とシアンドットが隣接しな
い場合には、続いてstep11にて黒画像がマゼンタ
ドットに隣接するか否かを判別し、隣接する場合にはs
tep12にて、黒画像のマゼンタドットとの境界部分
を図12(b)に示すパタ−ンで形成する処理が行われ
る。
と隣接しないと判別された場合、イエロ−ドットにのみ
隣接するということになるから、その境界部分について
図12(c)に示すパタ−ンで黒画像を形成する処理が
行われる。step10,12,13で形成されたパタ
ーンによる各色のデータをstep14で対応する各色
のバッファに格納し、次にstep15にて記録が行わ
れる。
用する記録ヘッドの形態によって生じる黒画像と各色カ
ラー画像のとの隣接までの時間差を考慮し、黒画像に隣
接するカラー画像の色情報によって黒画像の形成方法を
変化させている。その結果、インクにじみを起こすこと
なく、且つカラー画像に隣接する黒画像を黒インクで形
成する割合が増えるので、より高品位な画像を得ること
ができる。
接したイエロ−とシアン画像が互いに隣合っている場
合、イエロ−に隣接した黒画像のパタ−ンとシアンに隣
接した黒画像のパタ−ンとが重なる部分については、境
界部分の黒画像の記録パターンを黒インクによる印字ド
ット数の少ない方に統一しておけばインクにじみを生じ
させることはない。
例ではカラー画像に隣接して黒画像が存在する場合、黒
画像またはカラー画像の画情報に応じて黒画像を形成す
る方法を変化させた。これらの実施例に共通することは
黒画像を複数色のインクで形成することであるために、
各色ドットの記録紙上への着弾位置は高精度に制御され
ることが望ましい。特に黒画像形成においては画像のエ
ッジのシャ−プさが高画質化の重要な要因の一つである
ため、通常のカラー画像形成以上に着弾位置が高精度で
あった方がよい。
めには記録ヘッドと記録紙間の距離を短くすればよい
が、プリンタの構成上限界がある。また記録ヘッドから
のインクの吐出周波数を低くすれば一般に着弾位置精度
が向上するが、記録速度の低下を招くことになる。
が隣接する場合のみ周波数を変化させた。すなわち第2
〜第3の実施例において、黒画像とカラー画像とが隣接
しない場合には6.3KHzの周波数で印字を行い、黒
画像とカラー画像とが隣接する場合には4KHzの周波
数で印字をしたところ、第1〜第3の実施例で得られた
画像に比べ黒画像のエッジがシャ−プな画像を得ること
ができた。
ーインクの混色により形成する黒画像はどの画素もイエ
ロ−、マゼンタ、シアンの3種のインクより形成する場
合について説明した。
で形成する際に、一律に3種のカラーインクを用いるの
ではなく、図15に示すように各画素毎に印字するイン
クの種類を変えて画像形成を行った。
は、カラー画像に隣接する黒画像の境界部分における2
×2の4画素のパターンのうち、3画素を3種のカラー
インクを混色して形成したが、本実施例においては図1
5(a)に示すように4画素中2画素を3種のカラーイ
ンクの混色で、残りの1画素をイエロ−、シアンの2種
のカラーインクを混色して形成する。また図12(b)
に示すパタ−ンにおける境界部分の4画素中2画素を3
種のカラーインクで形成したが、図15(b)に示すよ
うに、3種のカラーインクの混色による画素とイエロ
−、シアンの2種のカラーインクの混色による画素を1
画素ずつ混合して形成する。
れた黒画像部の色相は、第3の実施例に比べて黒インク
で印字した黒画像部の色相に近いものであった。
接する黒画像の境界部分に用いることで、先に示した実
施例と同様の効果を得ることができた。
ー画像に隣接した黒画像の境界部分をカラーインクで形
成する幅としては、黒画像の印字ドット数に応じて1画
素分または2画素分としたが、これに限定されることな
くインクの吐出周波数や吐出量、使用するインクの特性
等に応じて適宜設定される。
波数で印字を行ったが、さらに高い周波数で印字を行う
場合にはインクのにじみが生じやすいので、カラーイン
クで形成する黒画像の幅を3画素分もしくはそれ以上に
増加させても良く、画像の品位をさらに向上させること
ができる。
る黒画像を黒インクとカラーインクの混合で形成した
が、黒インクの混合比率としてはこれに限定されること
なく、前記したように周波数やインクの吐出量に応じて
変えてもよい。さらに、黒インクとカラーインクの混合
による黒画像形成領域については2画素分に限定される
ことはない。
クの吐出量を90ngにした場合にはインクのにじみが
生じやすくなるので、黒インクの混合比率を減らした方
が好ましい。具体的には特定領域S内の黒印字ドット数
が2以下のときは4画素中1画素を黒インクで、3画素
をカラーインクで形成し、特定領域内の黒印字ドット数
が3以上のときは4画素全てをカラーインクで形成する
ことによってにじみを防止することができる。
と隣接する黒画像の境界部分の4画素からなるパターン
中の黒インクによる印字ドット数を変化させたが、第1
の実施例で説明した構成を用い、黒画像領域の幅を同時
に変化させてもよい。
像の色情報に応じて黒画像を形成する差の黒印字ドット
数を変化させた。このときの色情報とは特にシアン、マ
ゼンタ、イエロ−のうちどれに隣接するかにより黒イン
クによる印字ドット数を変化させていたが、2次色、す
なわち赤、青、緑を考慮すればさらに高品位の画像を得
ることが可能である。
像に隣接する場合は隣接する境界部分のパターンの内4
画素全てを黒インクで、マゼンタ画像に隣接する場合は
4画素中3画素を黒インクで1画素をカラーインクで、
シアン画像に隣接する場合は4画素中2画素を黒インク
で2画素をカラーインクで、赤と緑色の画像に隣接する
場合は4画素中1画素を黒インクで3画素をカラーイン
クで、青色の画像に隣接する場合は4画素全てをカラー
インクで形成すればよい。
判断処理、画像の展開処理・置換処理等の制御・処理手
段を、ホストコンピュータから受信したデータに基づい
て、全て記録装置内の制御部で統括処理する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
ンタードライバーなどにより外部装置で実行し、画素の
置換処理が完了した後の実記録データを受け取るシステ
ムに拡張することも可能である。多くの場合、記録装置
に接続される外部装置はホストコンピュータであるが、
上記処理を行うためのCPUの処理能力やRAM容量は
ホストコンピュータの方が優れている。
タが、画像の展開処理をプリンタがそれぞれ分担して行
ってもよい。
よってインク中に気泡を生成せしめ、該気泡の作用によ
ってインクを飛翔させる、いわゆるバブルジェット記録
方法を用いて説明したが、電気機械変換体によってイン
クを飛翔させる、いわゆるピエゾ方式のインクジェット
記録方式にも本発明が適用できることはいうまでもな
い。
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
像品位を保ちながら黒インクと他のカラーインクの色の
にじみを軽減することが出来る。
ある。
図である。
る。
ック図である。
域を説明する図である。
ある。
ある。
ある。
録ヘッドを説明する図である。
動作を説明する図である。
である。
る。
す図である
である。
図である。
レームメモリ 309Y、309M、309C、309Bk 各色のデ
ータバッファ 310 印字制御部 311 印字ドライバ 312Y、312M、312C、312Bk 各色の印
字ヘッド
Claims (9)
- 【請求項1】 黒インクと、該黒インクとは異なる記録
媒体浸透特性を有する複数色のカラーインクとを用い
て、記録データに応じて記録媒体上に画像を形成するカ
ラーインクジェット記録方法において、 前記記録データに基づいてカラー画像に隣接する黒画像
の領域を判別するステップと、 前記カラー画像に隣接する黒画像の領域のうち、前記カ
ラー画像との境界に位置する特定領域内の黒画像のドッ
ト数を判定するステップと、 前記特定領域の黒画像のドット数に応じ、前記黒画像の
領域内の前記カラー画像との境界において、前記複数色
のカラーインクのうち少なくとも2種以上の組合わせに
より黒画像として形成する領域を変更するステップと、前記黒画像の領域内の、前記複数色のカラーインクのう
ち少なくとも2種以上の組合せにより黒画像として形成
する領域に対応する記録データを、前記複数色のカラー
インクにより形成する記録データとし、記録データに応
じて画像の形成を行うステップと、 からなることを特徴とするカラーインクジェット記録方
法。 - 【請求項2】 前記変更ステップは、前記複数色のカラ
ーインクのうち少なくとも2種以上の組合わせにより黒
画像として形成する領域の、前記境界からの幅を変更す
ることを特徴とする請求項1に記載のカラーインクジェ
ット記録方法。 - 【請求項3】 前記カラー画像に隣接する黒画像の領域
のうち、前記カラー画像との境界に位置する所定の領域
を、前記黒インクによる黒画素と前記複数色のカラーイ
ンクのうち少なくとも2種以上の混色による混色画素と
で形成するとともに、 前記変更ステップは、前記所定の領域内の、前記混色画
素の数を変更することを特徴とする請求項1に記載のカ
ラーインクジェット記録方法。 - 【請求項4】 黒インクと、該黒インクとは異なる記録
媒体浸透特性を有する複数色のカラーインクとを用い、
前記黒インクと前記複色のカラーインクそれぞれとを時
間差をおいて記録媒体上に吐出し、記録データに応じて
記録媒体上に画像を形成するカラーインクジェット記録
方法において、記録データに基づいて カラー画像に隣接する黒画像の領
域を判別するステップと、 カラー画像に隣接すると判別された黒画像の領域につい
て、隣接するカラー画像の色を判定する判定ステップ
と、 前記カラー画像に隣接する黒画像の領域のうち、前記カ
ラー画像との境界に位置する所定の領域を、前記黒イン
クによる黒画素と前記複数色のカラーインクのうち少な
くとも2種以上の混色による混色画素とで形成するステ
ップと、からなり、前記判定ステップにおいて判定された色に応
じて、前記所定の領域を形成する前記黒画素と前記混色
画素との割合を変更して画像の形成を行う ことを特徴と
するカラーインクジェット記録方法。 - 【請求項5】 前記黒画像に隣接するカラー画像の色
が、前記黒インクの吐出と時間差をおいて吐出されるカ
ラーインクによって記録される色であるほど前記所定の
領域を形成する前記黒画素の割合を多くすることを特徴
とする請求項4に記載のカラーインクジェット記録方
法。 - 【請求項6】 前記黒インクは、前記複数色のカラーイ
ンクよりも記録媒体に対する浸透速度が遅い特性をもつ
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカ
ラーインクジェット記録方法。 - 【請求項7】 前記複数色のカラーインクはイエロー、
マゼンタ、シアンからなることを特徴とする請求項1乃
至6のいずれかに記載のカラーインクジェット記録方
法。 - 【請求項8】 前記インクは、インクに与えられる機械
的圧力により吐出されることを特徴とする請求項1乃至
7のいずれかに記載のカラーインクジェット記録方法。 - 【請求項9】 前記インクは、インクの熱による状態変
化に基づく圧力により吐出されることを特徴とする請求
項1乃至7のいずれかに記載の、カラーインクジェット
記録方法。
Priority Applications (1)
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JP27059293A JP3244890B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | カラーインクジェット記録方法 |
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JPH07125407A JPH07125407A (ja) | 1995-05-16 |
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Family
ID=17488261
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011062914A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Brother Industries Ltd | 印刷制御装置および印刷制御プログラム |
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JP4770934B2 (ja) | 2009-01-30 | 2011-09-14 | ブラザー工業株式会社 | 印刷制御装置および印刷制御プログラム |
JP6866563B2 (ja) * | 2015-12-25 | 2021-04-28 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP27059293A patent/JP3244890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011062914A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Brother Industries Ltd | 印刷制御装置および印刷制御プログラム |
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