JP3243174B2 - 狭帯域音声信号の周波数帯域拡張回路 - Google Patents
狭帯域音声信号の周波数帯域拡張回路Info
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Description
て周波数帯域が制限された音声周波数信号(以下、音楽
やその他の音響的信号を含む)の再生に際して、除かれ
ていた低周波信号と高周波信号をそれぞれ擬似的に合成
して生成し、原音声周波数信号と合わせて再生すること
により、周波数帯域が制限されない本来の音声と同様
の、豊かで自然性の高い音声信号を、聴く人に提供する
狭帯域音声信号の周波数帯域拡張回路に関するものであ
る。
回線のみの場合を除いては、周波数帯域が300Hzか
ら3.4kHzの範囲に制限されている。これは、かっ
て、送話器,受話器や伝送路の周波数特性が広くとれな
かったことと、言語としての了解性はこの周波数帯域で
確保できることによる。また、長距離の伝送に際しては
多重化が行われているが、かつてのアナログ伝送では、
SSB(単側波帯)変調方式で音声帯域の信号を高周波
帯に平行移動(変換)していた。このとき、一定の性質
を保って多くの通話チャネルを確保するために、各チャ
ネルの周波数帯域を上記のように制限することが行われ
た。現在では、音声信号は標本化周波数8kHzでディ
ジタル化され、PCM(パルス符号変調)で伝送されて
いる。この標本化周波数は3.4kHzまでの帯域の周
波数の信号を伝送すべく定められたものである。
拡大の一路をたどり、また、マルチメディアの情報伝達
において、文字や画像だけでなく、音声に対してもニー
ズが増えつつある。ただ、情報伝送のビットレートを節
減するために、音声の品質は電話並に抑えられているこ
とが多い。一方、低ビットレート方式として種々のビッ
トレートで、数多くの符号化方式(CODEC)が開発
され、一部は移動体電話で実用に供されている。しか
し、この方式を利用するためには、送信側と受信側で同
じCODECを用いなければならない。これは、COD
ECの方式に関する技術が開発途上で、標準化されてお
らず、また、ビットレートも多岐にわたるため実用的で
はない。
了解性は確保されるものの、自然性,個人性や音として
の豊かさに欠けるものである。特に、300Hz以下の
低周波数帯は、男の声の基本周波数や第2高調波などが
存在する帯域である。この欠如は、音声としての豊か
さ、特にふくらみ、柔らかさに影響を与える。一方、
3.4khz以上の高い周波数成分がないことは、音と
してのきめ細かさや、広がりの不足を感じさせる。ま
た、電話では個人の認識がかなり難しくなり、人違いを
起こすこともよく経験することである。
ては、低い周波数成分の存在が、音声や音の認識に有効
な場合が多いが、電話の再生音には低い周波数成分がな
いため、その能力に不満があると言われる。
て、受信側で電話音声の周波数帯域を広げ、AM放送程
度の品質を確保しようとする研究が始められている。例
えば、帯域の広い音声と電話音声を波形レベルで対応さ
せた辞書を作り、電話音声の周波数スペクトルを認識し
て、これから広帯域の周波数スペクトルをもつ音声波形
に置き換える方式や、8kHzで標本化した電話音声
の、4kHzから8kHzの周波数帯の成分(周波数ス
ペクトルは反転している)を取り出して加える方式が提
案されている。この場合の動作は確実であるが、高周波
数帯では有声音の調波構造は崩れている。また、300
Hz以下の周波数帯に関しては、低域フィルタによって
減衰しているとして、単に増幅する方式も提案されてい
る。しかし、この方法は本質的な解決法ではなく、しか
も雑音成分を強調しているという問題がある。その他幾
つかの方式が提案されているが、まだ決定的な方式はな
い。
声などの狭帯域音声は、自然性や個人性に欠け、音とし
ての豊かさ、あるいはきめ細かさや広がりも乏しい。こ
れは300Hz以下の低い周波数成分が存在しないこ
と、3.4kHz以上の高い周波数成分がないことによ
る。また、個人性にも欠け、話者の認識に間違いを起こ
すこともある。なお、高い周波数の音が聞こえなくなっ
た難聴の人に対して、低い周波数成分の欠如は了解性に
ついても影響していると言われている。
ためになされたもので、伝送された狭帯域音声信号から
生成した低周波数成分の信号と高周波数成分の信号を、
伝送された信号とともに同時に提示することにより、広
帯域の信号と同様の、豊かな、臨場感のある音として聴
くことができる狭帯域音声信号の周波数帯域拡張回路を
提供することを目的としている。
域音声信号の周波数帯域拡張回路の基本構成を図1に示
す。図において、1はアナログ狭帯域音声信号をディジ
タル信号に変換するための標本化回路である。2は標本
化回路1の出力信号Aから低周波数帯の信号Bを生成す
る手段、3は低周波数帯信号生成手段2で得られる基本
周期と振幅情報から高周波数帯の信号Cを生成する手
段、4は無声音の高周波数帯の信号Dを生成する手段、
5はこれらの信号を加算する加算器である。
回路は、電話音声や、電話音声と同様に低周波数帯,高
周波数帯が制限された周波数帯域の狭い音声信号(信号
A)から、低周波数帯信号生成手段2によって自己相関
関数を計算し、有声音に対してはその1周期の波形を順
次接続して低周波数帯の信号(信号B)を生成する。ま
た、自己相関関数から検出される基本周期と振幅の情報
から、高周波数帯信号生成手段3によって基本周期の高
調波からなる波形を生成して、高周波数帯の信号(信号
C)を生成する。さらに、無声音に対しては高周波数帯
無声音生成手段4によって信号Aを半波整流した波形の
高周波数帯の信号(信号D)を生成する。信号A〜C、
または信号A〜Dを加算器5で加え合わせることによ
り、周波数帯域を拡張した豊かで臨場感のある音声信号
を再生するように構成したことを特徴とするものであ
る。
いて説明する。図2は本発明における波形処理の例、図
3〜図5は本発明の処理過程の音声スペクトルの例であ
る。この発明においては、ディジタル信号処理により処
理を行う。電話音声の周波数帯域は300Hz〜3.4
kHzであり、PCMでは8kHzの標本化周波数が用
いられているが、周波数帯域を拡大するため、標本化周
波数SFは、拡大する周波数帯域の2倍以上に設定す
る。例えば、最高周波数を7kHzとするときには、S
Fは14kHz以上でなければならないが、例えば16
kHzに設定すればよい。また、PCMのように音声帯
域を制限したディジタル伝送系では、内挿補間により標
本化周波数を増す。なお、狭帯域音声の最低周波数をF
L、最高周波数をFHとする。電話音声ではFL=30
0Hz,FH=3.4kHzである。
する。標本化した波形信号Aを図2の21としa(i)
とする。また、その周波数スペクトルを図3(a)の3
1とする。この信号21の振幅値を平方根(√)特性で
圧縮して波形信号22のs(i)を得る。その周波数ス
ペクトルを図3(b)の32とする。信号22に関し
て、ある標本点(時刻)を原点に、次式で自己相関関数
r(j)を計算する。これを23とし、その周波数スペ
クトルを図3(c)の33とする。
数であり、20ミリ秒程度の標本に対応すればよい。ま
た、Mは音声の最低の基本周期をカバーする範囲でよ
い。
め、これに対応する時間軸の値(標本値)から基本周期
Tを決定する。この自己相関関数からの基本周期決定の
手法は、ピッチ抽出法として広く利用されているもので
ある。
出す。例えば、自己相関波形が0の点、図2のr1から
r2の波形を切り出してもよい。さらに、s(i)の標
本をTだけ移動し、自己相関関数を計算し、周期Tを求
めて1周期の波形を出力する。この過程を反復して、1
周期の自己相関関数の波形を次々と接続して出力する。
この過程は「自己相関関数を利用する音声処理方式SP
AC(電子情報通信学会誌、59A巻、426ベージ、
昭和51年)」、「音声処理方式(特許1045102
号、昭和56年5月28日)」と目的は異なるが、基本
的には同じである。
断周波数がFLの低域通過フィルタLPFで処理して、
FLより低い周波数成分の信号B(34)を得る。振幅
レベルを調整してから、もとの狭帯域音声の信号31
(信号A)と加え合わせて、狭帯域音声に低周波数成分
を加えた信号35を得る(図3(d))。これはディジ
タル信号なので、D/A変換器でアナログ信号に変換し
て利用する。
き、自己相関関数の周波数成分はもとの波形の周波数成
分と同じである。狭帯域音声の波形を対象に、自己相関
関数を計算したとき、これにはFL以下の成分は含まれ
ない。しかしここでは、予め非直線処理である平方根特
性の振幅圧縮を行っているため、高周波成分の差の周波
数成分を生じている。従って、自己相関関数にも基本周
波数成分とその高調波成分が生じ、LPFによる処理で
これらを取り出すことができる。
が、高い周波数帯では十分な振幅レベルが得られない。
そこで、自己相関関数の計算で得られた周期Tと、j=
0の振幅値のR0とから、周期Tで、振幅値がR0に比
例する音源波形を生成する。この波形は音声合成で使用
する公知の音源波形で差し支えない。このような音源波
形の周波数スペクトルを図4の上の段の41に示す。音
源波形の周波数スペクトルは、オクタープあたり、−1
2dBから−18dBで高い周波数が減衰する。これが
有声音の周波数特性を支配している。この音源波形を遮
断周波数FHの高域通過フィルタHPFで処理すると、
FHより高い周波数帯の周波数スペクトルの信号42
(信号C)が得られる。これが、擬似的な音声の高域の
信号である。この高周波帯の信号42を、狭帯域音声信
号31、低周波成分の信号34と加え合わせると、広帯
域の音声信号43が得られる。
り、周波数スペクトル上ではホルマントとして観測され
る。高周波帯信号42にはホルマントは存在しないが、
この周波数帯の音声レベルは低い周波数帯に比較して低
く、ホルマントの存在は必ずしも知覚されない。また、
ホルマントの周波数は、音素や発声の仕方で変動するた
めに、音声のマクロな性質を持っている42のような高
周波帯信号で、音声のきめ細かさや豊かさを与えること
ができる。
ため、本来の波形の周波数成分の差の成分を生じ、広帯
域の信号を得ることができる。ただ、この方式は、雑音
成分が多く含まれるため有声音の処理には適さないが、
無声音の広帯域化には利用することができる。高周波成
分(無声音)の処理過程の周波数スペクトルを図5に示
す。狭帯域の無声音の周波数スペクトルを(a)の51
とする。半波整流の結果、(b)のように周波数帯域の
広がった周波数スペクトル52が得られる。ここで、F
Hより高い周波数成分(信号D)を53とすると、遮断
周波数FHのHPFで取り出すことができる。HPFで
取り出した53と、狭帯域音声の信号51とを加えると
無声音の広帯域信号54が得られる。
2のR0)が、処理波形のパワーを表し、完全周期波の
ときはjが周期Tのときの振幅値(図2のRT)もこれ
と等しい。逆にランダム雑音のときは、顕著なピークは
時間軸上には認められない。すなわち、RTの値が小さ
くなる。従って、音声の有声・無声の弁別がRT/R0
から容易にできる。また、高調波成分(有声音)と高周
波成分(無声音)の混合比を、RT/R0で定めること
ができる。
拡張回路の実施例を示すブロック図である。狭帯域音声
としては、電話音声のように、周波数帯域が制限された
音声を対象とする。
ときは、標本化回路61で標本化周波数SFによりA/
D変換し、ディジタル信号(信号A)に変換する。SF
は標本化定理により、拡大する周波数帯域の2倍以上に
設定する。例えば、拡張周波数帯域の最高周波数を7k
Hzとするときには、SFは14kHz以上でなければ
ならない。また、入力する狭帯域音声信号がPCMのよ
うなディジタル信号のときは、内挿補間により標本化周
波数をSFとする。
明する。標本化信号21(信号A)は、√特性圧縮部6
2で正負の振幅値が、それぞれ平方根特性で圧縮されて
信号22となる。この波形信号22は、自己相関計算部
63に入力され、自己相関関数23が計算される。自己
相関関数23は、周期検出部64に送られ、自己相関関
数の最大値を手がかりにして周期Tが決定される。自己
相関関数23と周期Tは、周期波形接続部65に送ら
れ、1周期の相関波形が切り出されて利得調整器3(7
1)に送られる。Tの情報により、√特性圧縮部62の
出力波形はTだけシフトして相関関数計算部63に送ら
れ、次の自己相関関数の計算が行われる。この動作は次
々と反復される。利得調整器3(71)は、利得制御部
70からの制御信号に従って周波数波形接続部65の出
力のレベルを調整して信号33(図3(c))を出力す
る。LPF74はこの信号33のFL以下の低い周波数
成分(34)(信号B)を抽出して加算回路2(76)
に入力する。
明する。周期検出部64で得られた周期Tと、相関関数
計算部63で得られたR0により、高調波発生部66は
音源波形を生成する。音源波形は利得調整器2(69)
に送られる。これが、FHよりも高い周波数帯の有声音
成分(信号C)となる。
について説明する。標本化回路61の出力である標本化
信号21の無声音(51)は、半波整流器67に加えら
れ、その出力(52)は、利得調整器1(68)に加え
られる。
御部70に加えられる。利得制御部70は、自己相関関
数のj=0の値であるR0と、最大値の値であるRTの
比により、3つの利得調整器68,69,71を制御す
る。例えば、有声音の時、比が1に近いときは、利得制
御器69,71の出力は大きく、比が小さいときは利得
調整器68の出力を大きく、他は小さくする。これらの
制御のルールは実験的に定められる。
1(72)で加えられた後、遮断周波数がFHのHPF
で処理され、加算回路2(76)に送られる。一方、利
得制御器71の出力は、前述のように遮断周波数がFL
のLPFで処理された後、加算回路76に加えられる。
また、標本化回路61の出力である狭帯域音声信号は、
遅延回路75で他の信号との遅延時間の整合を行った
後、加算回路76に加えられる。各信号を加算した加算
回路76の出力信号はD/A変換器77に送られ、帯域
が拡張されたアナログ波形信号に変換される。この波形
信号が、本発明の回路で得られる帯域拡張音声信号であ
る。なお、D/A変換器77には所要のLPFが備えら
れているものとする。
路の詳細な具体例である。ただし、FHより高い周波数
成分の生成は、必ずしも基本周期からの高調波の生成に
よる信号Cと、半波整流による高周波成分の生成による
信号Dの双方が必要なわけではなく、いずれか一方でも
差し支えない。
声のように帯域の制限された音声信号から、欠けていた
低域の基本周波数成分やその高調波成分、また高い周波
数帯の成分を擬似的に生成して、帯域拡張音声を得るこ
とができ、電話や無線通信の音声、あるいは帯域が制限
されたディジタル音声信号を、豊かで臨場感があり、個
人性も回復した音声として聴くことができる。
説明するための波形図である。
周波数スペクトルの図である。
拡大を説明するための周波数スペクトルの図である。
るための周波数スペクトルの図である。
る。
1,52,53,54周波数スペクトル 61 標本化回路 62 √特性圧縮部 63 相関関数計算部 64 周期検出部 65 周期波形接続部 66 高調波発生部 67 半波整流器 68,69,71 利得調整器 70 利得制御部 72,76 加算回路 73 HPF 74 LPF 75 遅延回路 77 D/A変換器
Claims (4)
- 【請求項1】 下限の周波数と上限の周波数によって帯
域幅が制限された狭帯域音声信号を入力とし、拡張しよ
うとする周波数帯域の最高周波数の2倍以上の標本化周
波数で標本化した信号Aを出力する標本化回路と、 該標本化回路から出力される前記信号Aの振幅を平方根
特性で圧縮し、自己相関関数を計算し、その自己相関関
数波形からその周期Tを決定し、該自己相関関数波形か
ら該周期Tに相当する波形信号を切り出し、次に該周期
Tだけシフトして自己相関関数波形を計算し、周期の決
定、波形の切り出しを行い、この動作を反復して自己相
関関数波形の1周期の波形が連続した波形信号を求め、
この波形信号を前記下限周波数を遮断周波数とする低域
通過フィルタで処理することにより前記下限周波数より
低い周波数帯域の信号Bを出力する低周波数帯信号生成
手段と、 該信号Bと前記信号Aを加算したのちアナログ信号に変
換するD/A変換手段とを備えて、 前記狭帯域音声信号に前記下限周波数より低い周波数帯
域信号が加えられた音声信号が再生できるように構成さ
れたことを特徴とする狭帯域音声信号の周波数帯域拡張
回路。 - 【請求項2】 前記低周波数帯信号生成手段で得られた
前記周期Tと自己相関関数の振幅情報とから、該自己相
関関数の振幅最大値に比例した振幅を有する音声音源波
形を生成し、該音声音源波形を前記上限周波数を遮断周
波数とする高域通過フィルタで処理することにより前記
上限周波数より高い周波数帯域の信号Cを出力する高周
波数帯信号生成手段と、 該信号Cと、前記信号Bと前記信号Aを加算したのちア
ナログ信号に変換するD/A変換手段とを備えて、 前記狭帯域音声信号に前記下限周波数より低い周波数帯
域信号と前記上限周波数より高い周波数帯域信号とが加
えられた音声信号が再生できるように構成されたことを
特徴とする請求項1記載の狭帯域音声信号の周波数帯域
拡張回路。 - 【請求項3】 前記標本化回路から出力される前記信号
Aの無声音区間の信号を半波整流したのち、前記上限周
波数を遮断周波数とする高域通過フィルタで処理するこ
とにより前記上限周波数より高い周波数帯域の無声音の
信号Dを出力する高周波数帯無声音生成手段と、 該信号Dと、前記信号Cと前記信号Bと前記信号Aを加
算したのちアナログ信号に変換するD/A変換手段とを
備えて、 前記狭帯域音声信号に、前記下限周波数より低い周波数
帯域信号と、前記上限周波数より高い周波数帯域信号
と、前記上限周波数より高い周波数帯域の無声音が加え
られた音声信号が再生できるように構成されたことを特
徴とする請求項2記載の狭帯域音声信号の周波数帯域拡
張回路。 - 【請求項4】 下限の周波数と上限の周波数によって帯
域幅が制限された狭帯域音声信号を入力とし、拡張しよ
うとする周波数帯域の最高周波数の2倍以上の標本化周
波数で標本化した信号Aを出力する標本化回路と、 該標本化回路から出力される前記信号Aの振幅を平方根
特性で圧縮して出力する平方根特性圧縮部と、与えられ
る周期T毎に前記平方根特性圧縮部の出力の相関関数を
求める相関関数計算部と、該相関関数計算部の出力から
周期Tを検出して前記相関関数計算部の入力に与えると
ともに出力する周期検出部と、前記周期T毎に入力され
る前記相関関数計算部の出力を連続して出力させる周期
波形接続部と、該周期波形接続部の出力のレベルを調整
する第1の利得調整部と、該第1の利得調整部の出力の
中の前記下限周波数より低い周波数帯域の信号を通過さ
せて該下限周波数より低い周波数帯域の信号Bを出力す
る低域通過フィルタと、 前記相関関数計算部から出力される相関関数の振幅値と
前記周期検出部から出力される周期Tとから音源波形を
生成して出力する高調波発生部と、該高調波発生部の出
力のレベルを調整する第2の利得調整部と、 前記標本化回路から出力される前記信号Aの無声音区間
の信号を半波整流する半波整流器と、該半波整流器の出
力のレベルを調整する第3の利得調整器と、 前記第2の利得調整部と前記第3の利得調整器の出力を
加算する第1の加算回路と、該第1の加算回路の出力の
中の前記上限周波数より高い周波数帯域の信号を通過さ
せて該上限周波数より高い周波数帯域の有声音の信号C
と無声音の信号Dとを出力する高域通過フィルタと、 前記信号Bと前記信号Cと前記信号Dと、これらの信号
との遅延時間の整合を行った前記信号Aとを加算する第
2の加算器と、該第2の加算器の出力をアナログ変換し
て周波数帯域が拡張された音声信号を出力するD/A変
換器とが備えられたことを特徴とする狭帯域音声信号の
周波数帯域拡張回路。
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