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JP3241251B2 - 電子放出素子の製造方法及び電子源基板の製造方法 - Google Patents

電子放出素子の製造方法及び電子源基板の製造方法

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JP3241251B2
JP3241251B2 JP32092795A JP32092795A JP3241251B2 JP 3241251 B2 JP3241251 B2 JP 3241251B2 JP 32092795 A JP32092795 A JP 32092795A JP 32092795 A JP32092795 A JP 32092795A JP 3241251 B2 JP3241251 B2 JP 3241251B2
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electron
droplet
manufacturing
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substrate
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和宏 三道
和也 重岡
光利 長谷川
悦朗 貴志
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Canon Inc
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子放出素子とそ
の素子を用いた電子源基板、電子源、表示パネルおよび
画像形成装置、ならびにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下、FE型と称する)、金属/絶縁層/
金属型(以下、MIM型と称する)や、表面伝導型電子
放出素子等がある。
【0003】FE型の例としては、Dykeらの報告(W.
P. Dyke and W. W. Dolan, "Field emission", Advance
in Electron Physics, 8, 89(1956))に記載のもの、S
pindtの報告(C. A. Spindt, "Physical Properties of
thin-film field emission cathodes with molybdeniu
m cones", J. Appl. Phys., 47, 5248(1976))に記載の
もの等が知られている。
【0004】MIM型の例としては、Meadの報告(C.
A. Mead, J. Appl. Phys., 32, 646(1961))に記載のも
の等が知られている。
【0005】表面伝導型電子放出素子の例としては、エ
リンソンの報告(M. I. Elinson, Radio Eng. Electron
Phys., 10(1965))に記載のもの等がある。
【0006】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記のエリンソン
の報告に記載のSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜に
よるもの(G. Dittmer, Thin Solid Films, 9, 317(197
2))、In23/SnO2薄膜によるもの(M. Hartwell
and C. G. Fonstad,IEEE Trans. ED Conf., 519(197
5))、カーボン薄膜によるもの(荒木ら,真空,第26
巻,第1号,22頁(1983))などが報告されてい
る。
【0007】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として前述のハートウェル(Hartwell)の素
子の構成を図39に示す。同図において、1は基板であ
る。4は導電性薄膜で、H型形状のパターンに、スパッ
タで形成された金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電
フォーミングと呼ばれる通電処理により電子放出部5が
形成される。なお、図中の素子電極間隔Lは0.5〜1
mm、W’は0.1mmで設定されている。なお、電子
放出部5の位置および形状については不明であるので、
模式図として表した。
【0008】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行なう前に導電性薄膜4を予め通
電フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部
5を形成するのが一般的であった。すなわち、通電フォ
ーミングとは前記の導電性薄膜4の両端に直流電圧ある
いは非常にゆっくりした昇電圧例えば1V/分程度を印
加通電し、導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変
質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部5を
形成することである。なお、電子放出部5は導電性薄膜
4の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電子放出が
行なわれる。前記通電フォーミング処理を行なった表面
伝導型電子放出素子は、導電性薄膜4に電圧を印加し、
素子に電流を流すことによって、上述の電子放出部5よ
り電子を放出せしめるものである。
【0009】上述の表面伝導型電子放出素子は、構造が
単純で製造も容易であることから、大面積で多数の素子
を配列形成できる利点がある。そこで、その特徴を生か
せるような色々な応用が研究されている。例としては、
荷電ビーム源、画像表示装置等の表示装置が挙げられ
る。
【0010】本出願人は、表面伝導型電子放出素子に着
目しており、特開平2−56822号公報において、新
規な電子放出素子の製造方法を提案した。図38に当該
公報に開示された素子を示す。同図において、1は基
板、2および3は素子電極、4は導電性薄膜、5は電子
放出部である。この電子放出素子の製造方法は、例えば
基板1に一般的な真空蒸着技術、フォトリソグラフィ技
術により素子電極2および3を形成する。次いで、導電
性薄膜4は、分散塗布法などによって導電性材料を基板
上に塗布した後、パターニングにより形成する。その
後、素子電極2および3に電圧を印加し通電処理を施す
ことによって、電子放出部5を形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例による製造方法では、半導体プロセスを主とする方
法で製造するものであるために、現行の技術では大面積
にわたって多数の電子放出素子を形成することは困難で
あり、しかも特殊で高価な製造装置を必要とする。さら
に、パターニングに伴う複数の工程が必要とされること
から、これらの工程の簡略化が望まれているところであ
る。すなわち、現在のところ、基板上に大面積にわたっ
て多数の電子放出素子を形成する場合、生産コストが高
くなってしまうというのが実状である。
【0012】本発明は上述したような技術的課題に鑑み
てなされたものである。本発明の目的は、低コストで基
板上に多数の電子放出素子を形成し得る電子放出素子の
製造方法を提供することにある。
【0013】本発明の別の目的は、その電子放出素子を
用いた電子源基板、電子源、表示パネル、画像形成装置
を提供することにある。
【0014】本発明のさらに別の目的は、パターニング
工程を削減した電子放出素子の製造方法を提供すること
にある。
【0015】本発明のさらに別の目的は、基板上の所定
の位置に所望の量の導電性材料を付与することができ、
製造工程を低減した電子放出素子の製造方法を提供する
ことにある。
【0016】本発明のさらに別の目的は、電子放出素子
を用いた電子源基板、電子源、表示パネルおよび画像形
成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明は、以下の構成のものである。
【0018】本発明の電子放出素子の製造方法に関する
第1の態様は、基板上に一対の素子電極と、導電性薄膜
とを、これらが接するように形成し、前記導電性薄膜を
用いて電子放出部を形成する電子放出素子の製造方法に
おいて、前記一対の素子電極の形成の後に金属元素を含
有する液をインクジェット方式により液滴として前記基
板上に付与し、前記導電性薄膜を形成することを特徴と
する。
【0019】本発明の電子放出素子の製造方法に関する
第2の態様は、第1の態様において、前記導電性薄膜を
構成する材料を含有する液を液滴の状態で前記基板上に
1滴以上付与する工程と、前記液滴の付与状態を検出
し、付与状態に関して得られた情報に基づいて、液滴の
付与を再度行う工程を有する。
【0020】本発明の電子放出素子の製造方法に関する
第3の態様は、第1の態様において、前記液滴により形
成されるドットと隣接するドットとの中心間距離が前記
ドットの直径以下となるように前記液滴を複数個付与
し、前記導電性薄膜を形成する。
【0021】本発明の電子放出素子の製造方法に関する
第4の態様は、第1の態様において、前記液滴を前記基
板上に付与する前に、前記液滴の付与される基板表面が
疎水性となるように前記基板の表面処理を行う。
【0022】本発明の電子放出素子の製造方法の第5の
態様は、電子放出素子の製造方法において、導電性薄膜
を形成する材料を含む溶液を液滴の状態で少なくとも1
滴付与することにより基板上にドット状の導電性薄膜を
形成した後、該導電性薄膜に接するように一対の素子電
極を形成することを特徴とするものである。
【0023】本発明の電子放出素子の製造方法によっ
て、基板上に複数の電子放出素子を形成して電子源基板
を製造することができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】上述した本発明によれば、前述した解決す
べき技術的課題が解決され、前述した目的が達成され
る。
【0036】本発明の電子放出素子の製造方法によれ
ば、電子放出部を構成する導電性薄膜を金属元素を含有
する溶液を液滴の形態で付与して形成することから、所
定の位置に所望の量を付与することができ、電子放出素
子の製造工程を大幅に低減することができる。
【0037】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
の第2の態様によれば、液滴の情報を検出し液滴に基づ
いて吐出条件および吐出位置の補正、液滴の再付与を行
うことにより、欠陥の極めて少ない均一な薄膜を形成で
きる。これにより、素子特性均一性の飛躍的な向上が実
現でき、大面積化に伴う歩留り低下の問題を解決でき
る。
【0038】さらにこのような電子放出素子を用いる
と、性能の優れた電子源基板、電子源、表示パネルおよ
び画像形成装置を得ることができる。
【0039】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
の第3の態様によれば、電子放出部を構成する金属材料
を、分散または溶解した含有溶液を液滴の形態で複数個
付与する工程において、個々のドットの中心間の距離を
1ドットの直径より短い距離で付与してマルチパターン
(パッド)を形成することにより、電子放出部を構成す
る導電性膜を極めて高い精度で形成できる。
【0040】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
の第4の態様によれば、付与する液滴の溶液を親水性と
し、その溶液を素子電極を有する基板上に付与する際
に、基板の表面上が疎水性になるように基板の表面処理
を行うことによって、導電性薄膜が再現性よく形成で
き、均質な表面伝導型電子放出素子を作製できるため、
大面積にわたって多数の表面伝導型電子放出素子を作製
した場合でも、均一な電子放出特性を得ることができ
る。
【0041】さらに本発明の電子放出素子の製造方法の
第5の態様によれば、導電性薄膜を形成した後に素子電
極を形成することで、本発明の電子放出素子の製造方法
を適用し得る態様を拡大し得る。
【0042】本発明の電子放出素子の製造方法によれ
ば、電子放出素子を構成する導電性薄膜を的確な位置に
均一に配することができる。また、本発明の電子源基板
では電子放出素子を構成する導電性薄膜が的確な位置に
均一に配されていることから優れた特性を安定して発揮
できる。さらに本発明の電子放出素子の製造装置、およ
び電子源基板の製造装置では、電子放出素子を構成する
導電性薄膜を的確な位置に均一に、容易に配することが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。
【0044】図1は本発明の電子放出素子の製造方法の
1例を示す模式図、図2および図3は本発明の製造方法
によって作製される表面伝導型電子放出素子の1例を示
す図である。
【0045】図1、2および3において、1は基板、2
および3は素子電極、4は導電性薄膜、5は電子放出
部、7は液滴付与装置、24は液滴である。
【0046】本例においてはまず、基板1上に素子電極
2および3をL1の距離を隔てて形成する(図1
(a))。次いで、金属元素を含有する溶液よりなる液
滴24を液滴付与装置(インクジェット記録装置)7よ
り吐出させ(図1(b))、導電性薄膜4を素子電極
2、3に接するように形成する(図1(c))。次に、
例えば後述するフォーミング処理により、導電性薄膜中
に亀裂を生ぜしめ、電子放出部5を形成する。
【0047】このような液滴付与法を用いることによ
り、含有溶液の微小な液滴を所望の位置のみに選択的に
形成することができるため、素子部を構成する材料を無
駄にすることがない。また高価な装置を必要とする真空
プロセス、多数の工程を含むフォトリソグラフィーによ
るパターニングが不要であり、生産コストを大幅に下げ
ることができるのである。
【0048】液滴付与装置7の具体例を挙げるならば、
任意の液滴を形成できる装置であればどのような装置を
用いても構わないが、特に、十数ngから数十ng程度
の範囲で制御が可能でかつ10ng程度から数十ngの
微小量の液滴が容易に形成できるインクジェット方式の
装置がよい。
【0049】インクジェット方式の装置としては、圧電
素子等を用いたインクジェット噴射装置、熱エネルギー
によって液体内に気泡を形成させてその液体を液滴とし
て吐出させる方式(以下、バブルジェット方式と称す
る)によるインクジェット噴射装置などが挙げられる。
【0050】導電性薄膜4は良好な電子放出特性を得る
ために微粒子で構成された微粒子膜が特に好ましく、そ
の膜厚は、素子電極2および3へのステップカバレー
ジ、素子電極2・3間の抵抗値および後述する通電フォ
ーミング条件等によって適宜設定されるが、好ましくは
数Å〜数千Åで、特に好ましくは10Å〜500Åであ
る。そのシート抵抗値は、103〜107Ω/□である。
【0051】導電性薄膜4を構成する材料は、Pd、P
t、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、F
e、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、PdO、S
nO2、In23、PbO、Sb23等の酸化物、Hf
2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、GdB4等の
硼化物、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、W
C等の炭化物、TiN、ZrN、HfN等の窒化物、S
i、Ge等の半導体、カーボン等が挙げられる。
【0052】なお、ここで述べる微粒子膜とは、複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
指しており、微粒子の粒径は、数Å〜数千Å、好ましく
は10Å〜200Åである。
【0053】液滴24の基になる溶液は、上述した導電
性薄膜の構成材料を水や溶剤等に溶かしたものや有機金
属溶液等が挙げられるが、液滴を生じさせる粘度のもの
であることが必要である。
【0054】また、素子電極間に付与する液の量は、下
記式で示されるように基板と1対の素子電極によって形
成される凹部の容積を超えないようにすることが好まし
い。
【0055】
【数1】凹部の容積=素子電極の長さ×素子電極の幅
(W1)×素子電極間隔(L1) 基板1としては石英ガラス、Na等の不純物含有量の少
ないガラス、青板ガラス、SiO2を表面に形成したガ
ラス基板およびアルミナ等のセラミックス基板が用いら
れる。
【0056】素子電極2および3の材料としては、一般
的な導電性体が用いられ、例えば、Ni、Cr、Au、
Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属また
は合金、ならびにPd、Ag、Au、RuO2、Pd−
Ag等の金属または金属酸化物とガラス等から構成され
る印刷導体、In23−SnO2等の透明導電体および
ポリシリコン等の半導体材料等から適宜選択される。
【0057】素子電極間隔Lは、好ましくは数百Å〜数
百μmである。また、素子電極間に印加する電圧は低い
方が望ましく、再現よく作製することが要求されるた
め、好ましい素子電極間隔は、数μm〜数十μmであ
る。
【0058】素子電極長さW’は、電極の抵抗値および
電子放出特性の観点から、数μm〜〜数百μmであり、
また素子電極2および3の膜厚dは、数百Å〜数μmが
好ましい。
【0059】電子放出部5は導電性薄膜4の一部に形成
された高抵抗の亀裂であり、通電フォーミング等により
形成される。また、亀裂内には数Å〜数百Åの粒径の導
電性微粒子を有することもある。この導電性微粒子は導
電性薄膜4を構成する物質の少なくとも一部の元素を含
んでいる。また、電子放出部5およびその近傍の導電性
薄膜4は、炭素および炭素化合物を有することもある。
【0060】また、電子放出部5は、導電性薄膜4なら
びに素子電極2および3が形成されてなる素子の通電フ
ォーミングと呼ばれる通電処理を行うことによって形成
される。通電フォーミングは、素子電極2・3間に不図
示の電源より通電を行い、導電性薄膜4を局所的に破
壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させた部位を
形成させるものである。この局所的に構造変化させた部
位を電子放出部5と呼ぶ。通電フォーミングの電圧波形
の例を図4に示す。
【0061】電圧波形は特にパルス形状が好ましく、パ
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図4(a))と、パルス波高値を増加させながら電圧
パルスを印加する場合(図4(b))とがある。まず、
パルス波高値が一定電圧とした場合(図4(a))につ
いて説明する。
【0062】図4におけるT1およびT2は電圧波形のパ
ルス幅とパルス間隔であり、T1を1μ秒〜10ミリ
秒、T2を10μ秒〜100ミリ秒とし、三角波の波高
値(通電フォーミング時のピーク電圧)は表面伝導型電
子放出素子の形態に応じて適宜選択し、適当な真空度、
例えば1×10-5Torr程度の真空雰囲気下で、数秒
から数十分印加する。なお、素子の電極間に印加する波
形は三角波に限定する必要はなく、矩形波など所望の波
形を用いてもよい。
【0063】図4(b)におけるT1およびT2は、図4
(a)の場合と同様であり、三角波の波高値(通電フォ
ーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ
程度ずつ増加させ適当な真空雰囲気下で印加する。
【0064】なお、この場合の通電フォーミング処理
は、パルス間隔T2中に、導電性薄膜4を局所的に破壊
・変形しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧
で、素子電流を測定し、抵抗値を求め、例えば1MΩ以
上の抵抗を示した時に通電フォーミング終了とする。
【0065】次に通電フォーミングが終了した素子に活
性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。
【0066】活性化工程とは、例えば、10-4〜10-5
Torr程度の真空度で、通電フォーミング同様、パル
ス波高値が一定の電圧パルスを繰返し印加する処理のこ
とであり、真空中に存在する有機物質に起因する炭素お
よび炭素化合物を導電薄膜上に堆積させ素子電流If、
放出電流Ieを著しく変化させる処理である。活性化工
程は素子電流Ifと放出電流Ieを測定しながら、例え
ば、放出電流Ieが飽和した時点で終了する。また、印
加する電圧パルスは動作駆動電圧で行うことが好まし
い。
【0067】なお、ここで炭素および炭素化合物とは、
グラファイト(単結晶および多結晶の両方を指す。)非
晶質カーボン(非晶質カーボンおよび多結晶グラファイ
トの混合物を指す)であり、その膜厚は500Å以下が
好ましく、より好ましくは300Å以下である。
【0068】こうして作製した電子放出素子は、通電フ
ォーミング工程、活性化工程における真空度よりも高い
真空度の雰囲気下に置いて動作駆動させるのがよい。ま
た、さらに高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃
の加熱後に動作駆動させることが望ましい。
【0069】なお、通電フォーミング工程、活性化処理
した真空度より高い真空度とは、例えば約10-6Tor
r以上の真空度であり、より好ましくは超高真空系であ
り、新たに炭素および炭素化合物が導電薄膜上にほとん
ど堆積しない真空度である。こうすることによって、素
子電流If、放出電流Ieを安定化させることが可能とな
る。
【0070】本発明で用いる電子放出素子は、単純な構
成で製法が容易な表面伝導型電子放出素子が好適であ
る。
【0071】本発明によって製造することができる表面
伝導型電子放出素子としては、基本的に平面型表面伝導
型電子放出素子である。
【0072】本発明の電子放出素子の製造方法の最も特
徴的なことは、金属元素を含有する溶液を基板上に液滴
として付与し、導電性薄膜を形成することである。この
要件を満足する態様には、種々のものがある。
【0073】I.本発明は、基板上に付与された液滴の
付与状態を検出し、付与状態に関して得られた情報に基
づいて液滴の付与を再度行うものをも包含する。以下、
その態様について説明する。
【0074】図14、図16および図17は、本例で使
用可能な電子放出素子の製造装置の各種実施態様を示す
概略構成図であり、図15は本例の電子放出素子の製造
方法の1実施態様の工程を示すフローチャートである。
【0075】図14、図16および図17において、7
はインクジェット噴射装置(液滴付与装置)、8は発光
手段、9は受光手段、10はステージ、11はコントロ
ーラ、12は制御手段を示す。なお、ここで言う発光手
段および受光手段においては、発生・受容する対象は光
に限定されるものではなく、信号として認識できるもの
であればどのようなものを用いてもよく、例としては発
光ダイオード、赤外線レーザーなどがある。また、受光
手段は、発光手段に合わせて信号を受けることができる
ものであればよい。さらに、これらの発光手段および受
光手段は、絶縁性基体を透過または反射する信号を発生
または受信する構成のものであればよい。
【0076】本例の電子放出素子の製造方法および製造
装置において検出される液滴の状態に関する項目は、1
対の素子電極間の凹部であるギャップ内に付与された液
滴量、その液滴の位置、液滴自体の有無などである。そ
のような項目に関する取得情報に基づいて、吐出回数や
吐出位置、さらに圧電素子を用いたインクジェット噴射
装置では駆動条件も含めたインクジェット噴射装置の吐
出パラメータを、制御手段によって制御する。
【0077】さらに、上記の検出を行う手段としては、
インクジェット法によってノズルから吐出された液滴の
電極間ギャップにおける有無およびその量を検出する液
滴情報検出手段と液滴が着弾した位置を検出する着弾位
置検出手段とを備えることが好ましい。
【0078】その場合、着弾位置検出手段としては、吐
出前に電極パターンまたは専用に設けたアライメントマ
ークを光学的に検出するか、吐出後液滴による透過率の
変調を光学的に検知することによって着弾後の液滴の位
置を検出するものである。なお液滴の位置検出は、ギャ
ップ内およびギャップ近傍の領域で複数ポイントの透過
率を検出し、それらの相関を取ることによって行われ
る。
【0079】さらに、本例の製造装置では、位置検出専
用の光学系を設ける必要がないように、前述の液滴情報
検出と着弾位置検出とは同一の光学検出系によって行わ
れるようにすることが好ましい。さらに望ましくは、液
滴情報検出と位置検出とを同一の光学系によって連続的
または同時に行う。
【0080】図15に示したように、本例の製造方法で
は、電極間隔を利用して発光手段と受光手段により電極
間を通過する光または反射する光を検出することで液的
付与位置を検出し、電極間に液滴を付与できる位置にイ
ンクジェット噴射装置のヘッドを移動させる(位置合わ
せ工程)。次に、インクジェット噴射装置によって液滴
を電極間に付与し(液滴付与工程)、位置合わせ工程と
同様に電極間を通過または反射する信号によって、例え
ば液滴が電極間に付与されているか否か(上述の液滴自
体の有無に関する情報)を検出する(液滴検出工程)。
そして、液滴検出工程で所望の位置の所望の領域に液滴
が付与されていれば次の電極間の位置合わせ工程へと進
み、液滴が付与されていなければ再度液滴を付与する。
【0081】また、インクジェット噴射装置とステージ
の移動・搬送においては、ステージのみ、もしくはイン
クジェット噴射装置のみ、もしくはその両方など、どの
ような組み合せで、X、Y、θの移動・搬送を行っても
よい。
【0082】また、液滴付与工程中、インクジェット噴
射装置またはステージは、移動、搬送または停止のどち
らの状態であっても構わないが、移動、搬送の状態で液
滴を付与する場合、液滴の着弾位置がずれない程度の移
動・搬送が好ましい。
【0083】本例の製造装置における光学的な検出手段
には、様々なバリエーションがあり得る。図18にはそ
のうち、検出光学系の焦点において光学系の光軸と吐出
ノズルの吐出方向軸とが交わるように双方の相対位置が
配置されるタイプを示す。このタイプでは、吐出ノズル
301、検出光学系302、素子基板(絶縁性基体)1
の相対位置を固定したままで溶液の吐出および付与され
た液滴に関する情報の検出を交互に連続的に繰り返すこ
とが可能である。図18(a)は出射系と検出系のコン
パクトな一体化が可能な垂直反射型、図18(b)は出
射系と検出系とが吐出ノズルを挟んで配置される斜方反
射型、図18(c)は出射系と検出系とが素子基板を挟
んで配置される垂直透過型である。
【0084】また、図19および図20は、検出光学系
の光軸と吐出方向軸とが交点を持たないタイプであり、
図19が反射型、図20が透過型である。このタイプで
液滴の吐出、情報検出を繰り返す場合、図に示すように
変位制御機構403または503を矢印の方向に駆動し
てそれぞれの軸がギャップ中央の位置に合うように交互
に移動する必要がある。
【0085】吐出条件の制御方法としては、液滴情報の
検出信号差分成分を補正信号として、検出値が最適値に
保持されるように駆動パルス高、パルス幅、パルスタイ
ミング、パルス数等のパラメータのうちの少なくとも1
つを実時間で帰還制御する方法や、検出値の最適値から
のずれの量に応じて予め決められたアルゴリズムに従っ
てパラメータのうちの少なくとも1つを補正する方法等
がある。
【0086】また、これらの図においては、情報検出の
対象となる液滴が素子電極間のギャップに形成される場
合について示されているが、本発明の方法および装置に
おいては、情報検出のためのダミー液滴を素子電極間以
外の箇所に予備吐出し、その検出結果に基づいて吐出条
件を適正なものに設定してから素子電極間への液滴吐出
を行うという形態であってもよい。
【0087】さらに本例の別の態様として、付与された
液滴の少なくとも一部を除去するための液滴除去手段を
設けて、液滴情報検出の結果、ギャップ内の液滴量が最
適値より多いと判断される場合に、液滴の一部を除去し
て最適値に戻すかあるいは液滴を全量除去した後に再吐
出を行うこともできる。
【0088】そのような液滴除去手段としては、窒素な
どのガスを噴射して液滴をギャップ内から飛散させる機
能を有する除去専用ノズルを備えたものなどがある。除
去専用ノズルは専用の位置制御機構を設ける必要がない
ように、吐出ノズル近傍に配置するのが望ましい。例え
ば吐出ノズルがマルチアレイ配列になっている場合に
は、アレイ内に除去専用ノズルを周期的に設けるように
してもよい。吐出による溶液の付与のみでなく除去もで
きる手段を備えることによって、液的量のより厳密な制
御が実現される。
【0089】本例の製造装置においては、液滴が着弾す
る位置に関する情報を光学的に検出する手段と、検出さ
れる位置情報に基づいて吐出位置合わせ、位置微調整等
の位置制御を行う手段を備える。
【0090】位置検出手段は、吐出前に電極パターンま
たは専用に設けたアライメントマークを光学的に検出す
るか、吐出後液滴による透過率の変調を光学的に検知す
ることによって着弾後の液滴の位置を検出する。その場
合、液滴の位置検出は、ギャップ内およびギャップ近傍
の領域で複数ポイントの透過率を検出し、それらの相関
をとることによって行われる。
【0091】本例においては、位置検出専用の光学系を
設ける必要がないように、前述の液滴に関する情報の検
出と液滴の着弾位置検出とが同一の光学検出系によって
行うことが好ましい。さらに好ましくは、情報検出と位
置検出とを同一の光学系によって連続的にまたは同時に
行うようにする。
【0092】II.次に、液滴のドット径と、付与する
位置に工夫を凝らした態様について説明する。
【0093】図32は本例の製造方法により作製される
表面伝導型電子放出素子のマルチパターン(パッド)を
示す図である。図32において、(a)は、隣接するド
ット間の距離およびドット径を示す図であり、(b)は
上記のパッドの1例の図である。なお、ここで、隣接す
るドットという表現は、例えば図32(a)において上
下・左右で隣り合うドットを表し、斜め方向に隣り合う
ドット同士には適用されないものとする。
【0094】図32において、1は基板、2および3は
素子電極、4は導電性薄膜、5は電子放出部、28は液
滴を基板に付与した後形成される液状または固体状の円
形の膜(ドット)である。
【0095】まず予め、前述の材料によって形成される
ドットの直径φを求める。すなわち、有機溶剤等で充分
洗浄し乾燥させた絶縁基板上に、液滴付与装置を用いて
ドットを形成し、その直径φを測定する。
【0096】次に、基板洗浄後、真空蒸着技術およびフ
ォトリソグラフィ技術を用いて素子電極の形成された基
板に、図32(b)に示すような複数のドットを付与し
てマルチパターン(パッド)を形成する。ここで、個々
のドットの中心間距離P1およびP2は、1ドットの直径
φ以下とし、隣接するドットが重なるように付与する。
そうすることによって、液滴が基板上で広がって幅W2
がほぼ一定になったパッドが得られる。なおパッドの大
きさは、幅W2が素子電極幅W1以下で、パッドの長さT
はギャップ間隔L1以上であることが好ましく、さらに
は求める抵抗値、素子電極の幅、ギャップ幅およびアラ
イメント精度によって決定される。
【0097】以上の方法で薄膜を付与した後、300〜
600℃の温度で加熱処理し、溶媒を蒸発させて導電性
薄膜を形成する。これに続くフォーミング等は、前述し
たものと同様に行う。
【0098】III.本発明は、液滴を付与する基板の
表面状態に工夫を凝らしたものをも包含する。本発明
は、液滴を付与する基板表面に疎水化処理を行うものを
包含する。
【0099】本例では、液滴を、素子電極を備えた基板
上に付与する際には、基板の表面状態が疎水性であるよ
うに基板の表面処理を行う。具体的には、HMDS(ヘ
キサメチルジシラザン)、PHAMS、GMS、MA
P、PES等のシランカップリング剤による疎水化処理
を行う。
【0100】疎水化処理の方法は、例えば、スピナー等
で上記のシランカップリング剤を塗布し、次いでオブー
ンで100℃〜300℃、例えば200℃に加熱し、数
十分〜数時間、例えば15分間ベークを行う。
【0101】上述の表面処理を行うことによって、液滴
付与装置により基板上に液滴を付与した際、基板上での
液滴の形状安定性が向上する。そのため、液滴が基板上
で不規則な形状に広がることがなく、液滴の量と形状に
よって、導電性薄膜の形状を容易に制御することが可能
となり、導電性薄膜の寸法・厚さの再現性や均一性が向
上する。その結果、大面積にわたって多数の電子放出素
子を形成する場合でも、電子放出特性の均一性が良好な
電子放出素子を得ることができる。
【0102】次に、本発明の画像形成装置について説明
する。
【0103】画像形成装置に用いられる電子源基板は複
数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列することに
より形成される。
【0104】表面伝導型電子放出素子の配列の方式に
は、表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素
子の両端を配線で接続するはしご型配置(以下、はしご
型配置電子源基板と称する)や、表面伝導型電子放出素
子の一対の素子電極のそれぞれX方向配線、Y方向配線
を接続した単純マトリクス配置(以下、マトリクス型配
置電子源基板と称する)が挙げられる。なお、はしご型
配置電子源基板を有する画像形成装置には、電子放出素
子からの電子の飛翔を制御する電極である制御電極(グ
リッド電極)を必要とする。
【0105】以下、この原理に基づいて作製した電子源
の構成について、図6を用いて説明する。図中、91は
電子源基板、92はX方向配線、93はY方向配線、9
4は表面伝導型電子放出素子、95は結線である。な
お、表面伝導型電子放出素子94は前述した平面型ある
いは垂直型のどちらであってもよい。
【0106】同図において、電子源基板91に用いる基
板は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が
適宜設定される。
【0107】m本のX方向配線92は、Dx1、Dx2、
・・・Dxmからなり、Y方向配線93はDy1、Dy
2、・・・Dynのn本の配線よりなる。
【0108】また多数の表面伝導型電子放出素子にほぼ
均等な電圧が供給されるように、材料、膜厚、配線幅は
適宜設定される。これらm本のX方向配線92とn本の
Y方向配線93間は不図示の層間絶縁層により電気的に
分離されてマトリクス配線を形成する(m、nはともに
正の整数)。
【0109】不図示の層間絶縁層は、X方向配線92を
形成した電子源基板91の全面あるいは一部の所望の領
域に形成される。X方向配線92とY方向配線93はそ
れぞれ外部端子として引き出される。
【0110】さらに表面伝導型電子放出素子94の素子
電極(不図示)がm本のX方向配線92とn本のY方向
配線93と結線95によって電気的に接続されている。
【0111】また表面伝導型電子放出素子は基板あるい
は不図示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよい。
【0112】また詳しくは後述するが、前記X方向配線
92にはX方向に配列する表面伝導型電子放出素子94
の行を入力信号に応じて走査するための走査信号を印加
するための不図示の走査信号発生手段と電気的に接続さ
れている。
【0113】一方、Y方向配線93には、Y方向に配列
する表面伝導型電子放出素子94の列の各列を入力信号
に応じて変調するための変調信号を印加するための不図
示の変調信号発生手段と電気的に接続されている。
【0114】さらに、表面伝導型電子放出素子の各素子
に印加される駆動電圧はその素子に印加される走査信号
と変調信号の差電圧として供給されるものである。
【0115】上記構成において、単純なマトリクス配線
だけで個別の素子を選択して独立に駆動可能になる。
【0116】次に、以上のようにして作製した単純マト
リクス配線の電子源を用いた画像形成装置について、図
7、図8および図9を用いて説明する。図7は画像形成
装置の基本構成を示す図であり、図8は蛍光膜、図9は
NTSC方式のテレビ信号に応じて表示をするための駆
動回路のブロック図であり、その駆動回路を含む画像形
成装置を表す。
【0117】図7において、91は電子放出素子を基板
上に作製した電子源基板、1081は電子源基板91を
固定したリアプレート、1086はガラス基板1083
の内面に蛍光膜1084とメタルバック1085等が形
成されたフェースプレート、1082は支持枠であり、
これらの部材によって外囲器1088が構成される。
【0118】94は電子放出素子であり、92および9
3は表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接続さ
れたX方向配線およびY方向配線である。
【0119】外囲器1088は、上述のごとくフェース
プレート1086、支持枠1082、リアプレート10
81で構成されているが、リアプレート1081は主に
電子源基板91の強度を補強する目的で設けられるた
め、電子源基板91自体で十分な強度を持つ場合は、別
体のリアプレート1081は不要であり、電子源基板9
1に直接支持枠1082を接合し、フェースプレート1
086、支持枠1082および電子源基板91にて外囲
器1088を構成してもよい。
【0120】図8中、1092は蛍光体である。蛍光体
1092はモノクロームの場合は蛍光体のみからなる
が、カラーの蛍光膜の場合は蛍光体の配列によりブラッ
クストライプあるいはブラックマトリクスなどと呼ばれ
る黒色導電材1091と蛍光体1092とで構成され
る。ブラックストライプ(ブラックマトリクス)が設け
られる目的は、カラー表示の場合、必要となる三原色蛍
光体の各蛍光体1092間の塗り分け部を黒くすること
で混色等を目立たなくすることと、蛍光膜1084にお
ける外光反射によるコントラストの低下を抑制すること
である。ブラックストライプの材料としては、通常良く
使用される黒鉛を主成分とする材料だけでなく、導電性
があり、光の透過および反射が少ない材料であれば使用
可能である。
【0121】ガラス基板1093に蛍光体を塗布する方
法としては、モノクロームであるかカラーであるかによ
らず、沈殿法や印刷法が用いられる。
【0122】また、蛍光膜1084(図7)の内面側に
は通常メタルバック1085(図7)が設けられる。メ
タルバックの目的は、蛍光体の発光のうち内面側への光
をフェースプレート1086側へ鏡面反射することによ
り輝度を向上させること、電子ビーム加速電圧を印加す
るための電極として作用すること、外囲器内で発生した
負イオンの衝突によるダメージからの蛍光体の保護等で
ある。メタルバックは蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表
面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を行
い、その後Alを真空蒸着等で堆積することで作製でき
る。
【0123】フェースプレート1086にはさらに、蛍
光膜1084の導電性を高めるため、蛍光膜1084の
外面側に透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0124】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対向させなくてはならず、十
分な位置合わせを行う必要がある。
【0125】外囲器1088は不図示の排気管を通じ1
-7Torr程度の真空度にされ、封止が行われる。ま
た、外囲器1088の封止後の真空度を維持するために
ゲッター処理を行う場合もある。これは、外囲器108
8の封止を行う直前あるいは封止後の所定の位置(不図
示)に配置されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する
処理である。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、そ
の蒸着膜の吸着作用により、例えば1×10-5Torr
〜1×10-7Torrの真空度を維持するものである。
なお、表面伝導型電子放出素子の通電フォーミング以降
の工程は適宜設定される。
【0126】図5は、電子放出特性を評価するための測
定装置の概略構成図である。図5において、81は素子
に素子電圧Vfを印加するための電源、80は素子電極
2・3間の導電性薄膜4を流れる素子電流Ifを測定す
るための電流計、84は素子の電子放出部より放出され
る放出電流Ieを測定するためのアノード電極、83は
アノード電極84に電圧を印加するための高圧電源、8
2は素子の電子放出部より放出される放出電流Ieを測
定するための電流計、85は真空装置、86は排気ポン
プである。
【0127】次に、単純マトリクス配置型基板を有する
電子源を用いて構成した画像形成装置について、NTS
C方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うた
めの駆動回路概略構成を図9のブロック図を用いて説明
する。1101は前記表示パネルであり、また1102
は走査回路、1103は制御回路、1104はシフトレ
ジスタ、1105はラインメモリ、1106は同期信号
分離回路、1107は変調信号発生器、VxおよびVaは
直流電圧源である。
【0128】以下、各部の機能を説明する。
【0129】まず表示パネル1101は端子Dox1〜D
oxm、端子Doy1〜Doynおよび高圧端子Hvを介して
外部の電気回路と接続している。このうち、端子Dox1
〜Doxmには、前記表示パネル内に設けられている電子
源、すなわちm行n列の行列状にマトリクス配線された
表面伝導型電子放出素子群を一行(n個の素子)ずつ順
次駆動していくための走査信号が印加される。
【0130】一方、端子Dy1〜Dynには前記走査信号
により選択された一行の表面伝導型電子放出素子の各素
子の出力電子ビームを制御するための変調信号が印加さ
れる。また、高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、例え
ば10kVの直流電圧が供給されるが、これは表面伝導
型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍光体を励
起するのに十分なエネルギーを付与するための加速電圧
である。
【0131】次に、走査回路1102について説明す
る。同回路は内部にm個のスイッチング素子を備えるも
ので(図中、S1〜Smで示されている)、各スイッチン
グ素子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0(V)
(グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表示パネ
ル1101の端子Dx1ないしDxmと電気的に接続する
ものである。S1〜Smの各スイッチング素子は制御回路
1103が出力する制御信号Tscanに基づいて動作する
ものであるが、実際には例えばFETのようなスイッチ
ング素子を組み合せることにより構成することが可能で
ある。
【0132】なお、前記直流電圧源Vxは前記表面伝導
型電子放出素子の特性(電子放出閾値電圧)に基づき走
査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出閾
値以下となるような一定電圧を出力するよう設定されて
いる。
【0133】また、制御回路1103は外部より入力す
る画像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部
の動作を整合させる働きを持つものである。次に説明す
る同期信号分離回路1106より送られる同期信号Tsy
ncに基づいて各部に対してTscan、TsftおよびTmryの
各制御信号を発生する。
【0134】同期信号分離回路1106は外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝
度信号成分とを分離するための回路で周波数分離(フィ
ルター)回路を用いれば構成できるものである。同期信
号分離回路1106により分離された同期信号は、良く
知られるように、垂直同期信号と水平同期信号より成る
が、ここでは説明の便宜上、Tsync信号として図示し
た。一方、前記テレビ信号から分離された画像の輝度信
号成分を便宜上DATA信号と表すが、同信号はシフト
レジスタ1104に入力される。
【0135】シフトレジスタ1104は時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を画像の1ラインご
とにシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御回路1103より送られる制御信号Tsftに基づいて
動作する(すなわち、制御信号Tsftは、シフトレジス
タ1104のシフトクロックであると言い換えてもよ
い)。
【0136】シリアル/パラレル変換された画像1ライ
ン分(電子放出素子n素子分の駆動データに相当するも
の)のデータは、Id1〜Idnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ1104より出力される。
【0137】ラインメモリ1105は、画像1ライン分
のデータを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置で
あり、制御回路1103より送られる制御信号Tmryに
従って適宜Id1〜Idnの内容を記憶する。記憶された
内容はId1〜Idnとして出力され、変調信号発生器1
107に入力される。
【0138】変調信号発生器1107は、前記画像デー
タId1〜Idnの各々に応じて表面伝導型電子放出素子
の各々を適切に駆動変調するための信号源で、その出力
信号は端子Doy1〜Doynを通じて表示パネル1101
内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0139】前述したように、本発明に関わる電子放出
素子は、放出電流Ieに対して以下の基本特性を有して
いる。すなわち、前述したように電子放出には明確な閾
値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時のみ
電子放出が生じる。
【0140】また、電子放出閾値以上の電圧に対しては
素子への印加電圧の変化に応じて放出電流も変化してい
く。なお、電子放出素子の材料や構成、製造方法を変え
ることによって、電子放出閾値電圧Vthの値や印加電圧
に対する放出電流の変化の度合が変わる場合もあるが、
いずれにしても以下のようなことが言える。
【0141】すなわち、本素子パルス状電圧を印加する
場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても電子
放出は生じないが、電子放出閾値以上の電圧を印加する
場合には電子ビームが出力される。その際、第一にはパ
ルスの波高値Vmを変化させることにより、出力電子ビ
ームの強度を制御することが可能である。第二には、パ
ルスの幅Pwを変化させることにより出力される電子ビ
ームの電荷の総量を制御することが可能である。
【0142】従って、入力信号に応じて電子放出素子を
変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅変調方
式等が挙げられ、電圧変調方式を実施するには変調信号
発生器1107としては一定の長さの電圧パルスを発生
するが入力されるデータに応じて適宜パルスの波高値を
変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
【0143】またパルス幅変調方式を実施するには、変
調信号発生器1107としては、一定波高値の電圧パル
スを発生するが入力されるデータに応じて適宜電圧パル
スの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用い
るものである。
【0144】以上に説明した一連の動作により、本発明
の画像表示装置は表示パネル1101を用いてテレビジ
ョンの表示を行える。なお、上記説明中特に記載してな
かったが、シフトレジスタ1104やラインメモリ11
05はデジタル信号式のものでもアナログ信号式のもの
でもいずれでも差し支えなく、要は画像信号のシリアル
/パラレル変換や記録が所定の速度で行われればよい。
【0145】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路1106の出力信号DATAをデジタル信号
化する必要があるが、これは1106の出力部にA/D
変換器を備えれば可能である。また、これと関連してラ
インメモリ1105の出力信号がデジタル信号かアナロ
グ信号かにより、変調信号発生器1107に用いられる
回路が若干異なったものとなる。
【0146】まず、デジタル信号の場合について述べ
る。電圧変調方式においては変調信号発生器1107に
は、例えば良く知られるD/A変換回路を用い、必要に
応じて増幅回路などを付け加えればよい。
【0147】また、パルス幅変調方式の場合、変調信号
発生器1107は、例えば高速の発振器および発振器の
出力する波数を計数する計数器(カウンタ)および計数
器の出力値と前記メモリの出力値を比較する比較器(コ
ンパレータ)を組み合せた回路を用いることにより構成
できる。必要に応じて比較器の出力するパルス幅変調さ
れた変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にま
で電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0148】次に、アナログ信号の場合について述べ
る。電圧変調方式においては、変調信号発生器1107
には、例えば良く知られるオペアンプなどを用いた増幅
回路を用いればよく、必要に応じてレベルシフト回路な
どを付け加えてもよい。またパルス幅変調方式の場合に
は、例えば良く知られた電圧制御型発振回路(VCO)
を用いればよく、必要に応じて表面伝導型電子放出素子
の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加え
てもよい。
【0149】以上のように完成した画像表示装置におい
て、こうして各電子放出素子には、容器外端子Dox1〜
DoxmおよびDoy1〜Doynを通じ、電圧を印加するこ
とにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メタル
バック1085、あるいは透明電極(不図示)に高圧を
印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜に衝突させ、励起
・発光させることで画像を表示することができる。
【0150】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述の内容に
限られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよ
う適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方
式を挙げたが、これに限定するものではなく、PAL、
SECAM方式などの諸方式でもよく、また、これより
も多数の走査線から成るTV信号(例えばMUSE方式
をはじめとする高品位TV)方式でもよい。
【0151】次に、前述のはしご型配置電子源基板およ
びそれを用いた画像表示装置について図10および図1
1を用いて説明する。
【0152】図10において、1110は電子源基板、
1111は電子放出素子、1112のDx1〜Dx10は
前記電子放出素子に接続する共通配線である。電子放出
素子1111は、基板1110上に、X方向に並列に複
数個配置される(これを素子行と呼ぶ)。この素子行を
複数個基板上に配置し、はしご型電子源基板となる。各
素子行の共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、
各素子行を独立に駆動することが可能になる。すなわ
ち、電子ビームを放出させる素子行には、電子放出閾値
以上の電圧の電子ビームを、放出させない素子行には電
子放出閾値以下の電圧を印加すればよい。また、各素子
行間の共通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx3を
同一配線とするようにしてもよい。
【0153】図11は、はしご型配置の電子源を備えた
画像形成装置の構造を示す図である。1120はグリッ
ド電極、1121は電子が通過するための空孔、112
2はDox1、Dox2・・・Doxよりなる容器外端子、1
123はグリッド電極1120と接続されたG1、G2
・・・Gnからなる容器外端子、1124は前述のよう
に各素子行間の共通配線を同一配線とした電子源基板で
ある。なお、図7、図10と同一の符号は同一の部材を
示す。前述の単純マトリクス配置の画像形成装置(図
7)との違いは、電子源基板1110とフェースプレー
ト1086の間にグリッド電極1120を備えているこ
とである。
【0154】基板1110とフェースプレート1086
の中間には、グリッド電極1120が設けられている。
グリッド電極1120は、表面伝導型電子放出素子から
放出された電子ビームを変調することができるもので、
はしご型配置の素子行と直交して設けられたストライプ
状の電極に電子ビームを通過させるため、各素子に対応
して1個ずつ円形の開口1121が設けられている。グ
リッドの形状や設置位置は必ずしも図11のようなもの
でなくともよく、開口としてメッシュ状に多数の通過口
を設けることもあり、また例えば表面伝導型電子放出素
子の周囲や近傍に設けてもよい。
【0155】容器外端子1122およびグリッド容器外
端子1123は、不図示の制御回路と電気的に接続され
ている。
【0156】本画像形成装置では、素子行を1列ずつ順
次駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に
画像1ライン分の変調信号を同時に印加することによ
り、各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1
ラインずつ表示することができる。
【0157】また、本発明によればテレビジョン放送の
表示装置のみならずテレビ会議システム、コンピュータ
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置として用いることもできる。
【0158】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより詳細に説
明する。
【0159】(実施例1)以下に記載のフォトリソグラ
フィーで、図12に示したような素子電極がマトリクス
状に形成された(X配線72とY配線73)基板を用
い、電子放出部形成領域1201に電子放出部を形成し
て複数の表面伝導型電子放出素子が配列された電子源基
板を作製した。なお、X配線とY配線は、交差部におい
て、不図示の絶縁部材により電気的に絶縁されている。
図1はその表面伝導型電子放出素子の製造手順を示す図
である。さらに図2は、本実施例によって作製した表面
伝導型電子放出素子の平面図および断面図である。
【0160】フォトリソグラフィーによる基板上への素
子電極形成を以下の手順で行った。
【0161】(1)絶縁性基板1として、石英基板を用
い、これを有機溶剤によって十分に洗浄した後、その基
板1上に一般的な真空成膜技術、フォトリソグラフィー
技術により、Niからなる電極2および3を形成した
(図1(a))。この時、素子電極の間隔L1は2μ
m、電極の幅W1は600μm、その厚さは1000Å
とした。
【0162】(2)次に、有機パラジウム含有溶液(奥
野製薬(株)製、ccp−4230)を、液滴付与装置
7として圧電素子を用いたインクジェット噴射装置を用
いて、薄膜4の幅W2が300μmになるように、電極
2・3間に体積60μm3の液滴24を1つ(1ドッ
ト)付与した(図1(b))。なお、本実施例における
絶縁性基板1と電極2・3との凹部の容積は120μm
3である。
【0163】(3)次に、300℃で10分間の加熱処
理を行って、酸化パラジウム(PdO)微粒子からなる
微粒子膜を形成し、薄膜4とした(図1(c))。な
お、ここで述べる微粒子膜とは、前述のように、複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜を
指す。
【0164】(4)次に、電極2、3の間に電圧を印加
し、薄膜4を通電処理(通電フォーミング処理)するこ
とにより、電子放出部5を形成した(図1(d))。
【0165】こうして作製された電子源基板を用いて、
前述したようにフェースプレート1086、支持枠10
82、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って表示パネル、さらには図9に示すよう
なNTSC方式のテレビ信号に基づきテレビジョン表示
を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製し
た。
【0166】その結果、上記の本実施例の製造方法によ
り作製した電子放出素子ならびにそれを用いて作製した
電子源基板、表示パネルおよび画像形成装置は、何ら問
題のない良好な性能を示した。さらに、上記のように、
本発明による表面伝導型電子放出素子の製造方法では、
液滴を付与して薄膜4を形成することにより、薄膜4の
パターン形成を省略することができた。また、1つ(1
ドット)の液滴のみで形成できることから、溶液の無駄
を省くことができた。
【0167】(実施例2)素子電極幅(W1)を600
μm、素子電極間隔(L1)を2μm、素子電極の厚さ
を1000Åに形成したはしご状に配線された素子電極
を有する基板(図13)を用い、実施例1と同様な方法
で表面伝導型電子放出素子を作製した。図13中、13
01は基板、1302は配線である。
【0168】得られた電子源基板を用いて、実施例1と
同様な方法でフェースプレート1086、支持枠108
2、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って、表示パネル、さらには図9に示すよ
うなNTSC方式のテレビ信号に基づき、テレビジョン
表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製
した。その結果、実施例1と同様な効果を得ることがで
きた。
【0169】(実施例3)マトリクス状に配線された素
子電極を前述したような方法で形成した基板(図12)
を用い、前述のバブルジェット方式のインクジェット噴
射装置を用い、実施例1と同様に表面伝導型電子放出素
子を作製した。
【0170】得られた電子源基板を用いて、実施例1と
同様な方法でフェースプレート1086、支持枠108
2、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って、表示パネル、さらには図9に示すよ
うなNTSC方式のテレビ信号に基づき、テレビジョン
表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製
した。その結果、実施例1と同様な効果を得ることがで
きた。
【0171】(実施例4)はしご状に配線された素子電
極を前述したような方法で形成した基板(図13)を用
い、バブルジェット方式のインクジェット噴射装置を用
い、実施例1と同様に表面伝導型電子放出素子を作製し
た。
【0172】得られた電子源基板を用いて、実施例1と
同様な方法でフェースプレート1086、支持枠108
2、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って、表示パネル、さらには図9に示すよ
うなNTSC方式のテレビ信号に基づき、テレビジョン
表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製
した。その結果、実施例1と同様な効果を得ることがで
きた。
【0173】(実施例5)薄膜4を形成する溶液に酢酸
Pdの0.05wt%水溶液を用いる以外は、実施例1
と同様にして表面伝導型電子放出素子を形成した。その
結果、使用した溶液が異なるにもかかわらず、実施例1
と同様の良好な素子を形成することができた。
【0174】得られた電子源基板を用いて、実施例1と
同様な方法でフェースプレート1086、支持枠108
2、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って、表示パネル、さらには図9に示すよ
うなNTSC方式のテレビ信号に基づき、テレビジョン
表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製
した。その結果、実施例1と同様な効果を得ることがで
きた。
【0175】(実施例6)液滴量を30μm3とし、液
滴を2つ(2ドット)付与した以外は、実施例1と同様
にして表面伝導型電子放出素子を作製した。その結果、
実施例1と同様の良好な素子を形成することができたこ
とから、所定の液量を付与すれば、所望の薄膜を形成す
ることができることが明らかになった。
【0176】得られた電子源基板を用いて、実施例1と
同様な方法でフェースプレート1086、支持枠108
2、リアプレート1081とで外囲器1088を形成
し、封止を行って、表示パネル、さらには図9に示すよ
うなNTSC方式のテレビ信号に基づき、テレビジョン
表示を行うための駆動回路を有する画像形成装置を作製
した。その結果、実施例1と同様な効果を得ることがで
きた。
【0177】(実施例7)液滴量を200μm3とした
以外は、実施例1と同様に表面伝導型電子放出素子を作
製した。
【0178】その結果、図3に示したように、電極2・
3間の幅より薄膜4の幅が広がったが、電子放出特性に
は問題のない電子放出素子を得ることができた。
【0179】このようにして得られた電子源基板を用い
て、実施例1と同様な方法でフェースプレート108
6、支持枠1082、リアプレート1081とで外囲器
1088を形成し、封止を行って、表示パネル、さらに
は図9に示すようなNTSC方式のテレビ信号に基づ
き、テレビジョン表示を行うための駆動回路を有する画
像形成装置を作製した。その結果、実施例1と同様な効
果を得ることができた。
【0180】しかしながら、電子放出部5の長さが素子
電極の長さを上回った分だけ放出部形成にバラツキを生
じたためか、画質としては実施例1〜6のものの方が本
実施例のものより優れていた。
【0181】(実施例8)図14に示した装置を用いて
電子放出素子を作製した。液滴付与の工程は図15のフ
ローチャートに従った。これらの図を参照しながら説明
する。
【0182】これらの図において、1は絶縁性基板、2
および3は電極、24は液滴、7はインクジェット噴射
装置、8は発光手段、9は受光手段、10はステージ、
11はコントローラを示す。
【0183】本例における製造工程は以下の通りであ
る。
【0184】(1)電極形成工程 絶縁性基板1として青板ガラスを用い、有機溶剤により
十分に洗浄した後、真空成膜技術、フォトリソグラフィ
ー技術を用いて、Niからなる素子電極2、3を形成し
た。この時、素子電極の間隔は3μmとし、素子電極の
幅は500μm、その厚さは1000Åとした。
【0185】(2)位置合わせ工程 インクジェット噴射装置7として、気泡により液体を吐
出させるインクジェット噴射記録ヘッドを用い、受光手
段9に光を電気信号として検出する光センサを併設し
た。素子電極2および3が設けられた絶縁性基板1をス
テージ10に固定し、絶縁性基板1の裏面より、発光手
段8に発光ダイオードを用いて光を照射した。次いで、
ステージ10をコントローラ11により搬送し、素子電
極2・3間より通過して来る光を受光手段9により受光
し、素子電極2・3間とインクジェットとの位置合わせ
を行った。
【0186】(3)液滴付与工程 薄膜(微粒子膜)4の材料となる有機パラジウム(奥野
製薬(株)製、ccp−4230)を含有する溶液を用
い、インクジェット7によって素子電極2・3間に液滴
24を付与した。
【0187】(4)液滴検出工程 位置合わせ工程と同様の方法で、液滴24が付与されて
いるか否かを検出した。
【0188】本例では、所定の位置に液滴24が形成さ
れていたが、液滴24が素子電極2・3間に付与されて
いない場合は、再度液滴付与工程を行い、液滴検出工程
によって液滴24が付与されたことを検出・確認するま
で繰返し行うことで、薄膜4の塗布形成時の欠陥を減少
させることができる。
【0189】(5)加熱処理工程 液滴24が形成された絶縁性基板1に300℃で10分
間の加熱処理を行って、酸化パラジウム(PdO)微粒
子(平均粒径70Å)からなる微粒子膜を形成し、薄膜
4とした。その薄膜の径は150μmで、素子電極2お
よび3のほぼ中央部に形成した。また、膜厚は100
Å、シート抵抗値は5×104Ω/□であった。
【0190】なお、ここで述べる微粒子膜とは、前述の
ように、複数の微粒子が集合した膜であり、その微細構
造として、微粒子が個々に分散配置した状態のみなら
ず、微粒子が互いに隣接あるいは重なり合った状態(島
状も含む)の膜を指し、その粒径とは、前記状態で粒子
形状が認識可能な状態についての径を指す。
【0191】このようにして作製した表面伝導型電子放
出素子を通電処理したところ、良好な素子特性を持った
素子が得られた。
【0192】(実施例9)図16に、本例に用いた製造
装置による液滴付与工程を示す。
【0193】本例においては、実施例8と同様にして電
極を形成した。次に、併設されたインクジェット7と受
光手段9を移動させる制御手段12を設け、ステージ1
0に固定され絶縁性基板1を移動・搬送せずにインクジ
ェット7および受光手段9を移動・搬送する以外は、実
施例8と同様にして位置合わせを行った。そして、それ
以降の液滴付与工程、液滴検出工程、加熱処理工程は実
施例8と同様にして、表面伝導型電子放出素子を得た。
本例における発光手段8には、受光手段9と同期して移
動する機構(不図示)が設けられている。
【0194】このようにして作製した表面伝導型電子放
出素子も、実施例8同様の良好な素子特性を示した。
【0195】(実施例10)図17に、本例に用いた製
造装置による液滴付与工程を示す。
【0196】本例においては、実施例8と同様にして電
極を形成した。次に、発光手段をインクジェット7と受
光手段9とに併設し、発光手段8から照射された光の反
射光により素子電極2・3間を検出する以外は実施例8
と同様にして位置合わせを行った。そして、それ以降の
液滴付与工程、液滴検出工程、加熱処理工程は実施例8
と同様にして、表面伝導型電子放出素子を得た。
【0197】このようにして作製した表面伝導型電子放
出素子も、実施例8同様の良好な素子特性を示した。
【0198】(実施例11)本例では、図21に示す電
子源基板を用いた電子線発生装置を作製した。
【0199】まず、実施例8と同様の製造方法で、複数
の電子放出素子を絶縁性基板1の上に形成した。次い
で、絶縁性基板1の上方に電子通過孔14を有するグリ
ッド(変調電極)13を素子電極2・3と直交する方向
に配置し、電子線発生装置とした。
【0200】以上のように作製した電子源を動作させた
ところ、グリッド13の情報信号に応じて電子放出素子
から放出された電子線のオン−オフ制御、電子線の電子
量を連続的に変化させ得たばかりか、各々の電子放出素
子から放出された電子線の電子量のバラツキの極めて小
さい電子線発生装置を得ることができた。
【0201】(実施例12)実施例11と同様の方法で
複数の電子放出素子を作製した基板を用いて、図11に
示したグリッドを有する画像形成装置を形成した。その
結果、何ら問題のない良好な性能を示す画像形成装置が
得られた。
【0202】(実施例13)実施例11と同様の方法で
複数の電子放出素子を作製した基板を用いて、図7に示
した画像形成装置を形成した。その結果、何ら問題のな
い良好な性能を示す画像形成装置が得られた。
【0203】(実施例14)次に、図22に示すよう
に、本発明のインクジェット法による表面伝導型電子放
出素子を10×10マトリクス配線電極基板上に形成し
た。図22において、140は表面伝導型電子放出素
子、141および142は配線である。各ユニットセル
の拡大図を図31(a)に示す。各ユニットセルは、直
交する配線電極241、242と各配線電極より引き出
される相対向する素子電極2・3によって構成されてい
る。配線電極241、242は印刷法によって形成さ
れ、交差部において不図示の絶縁部材により電気的に絶
縁されている。相対向する素子電極2・3は蒸着膜であ
り、フォトリソグラフィー技術によってパターニングさ
れる。素子電極間ギャップの幅は、約10μm、ギャッ
プ長は500μm、膜厚は30nmである。本発明によ
るインクジェット法によって電極間ギャップ中央に有機
パラジウム含有溶液(Pd濃度0.5wt%)インクを
複数回吐出し、液滴7を形成した後、乾燥、焼成(35
0℃、30分)を経てPdO微粒子によって構成される
膜厚20nm、径300μmの円形の導電性薄膜が形成
される。
【0204】図23は、インクジェット法による薄膜形
成における吐出制御システムの概略ブロック図である。
1は各ユニットセルにおける基板、2および3は相対向
する素子電極である。1501はインクジェット噴射装
置の吐出ノズル、1502は液滴の情報検出光学系であ
る。1503は吐出ノズル、インクタンク、供給系によ
って構成されるインクジェットカートリッジと検出光学
系を搭載する変位制御機構であり、マトリクス配線電極
基板上のユニットセル間の搬送を行う粗動機構と、ユニ
ットセル内の水平位置微調整および基板と吐出ノズル間
距離の調整を行う微動機構によって構成される。本実施
例では、インクジェット噴射装置として圧電素子による
ピエゾジェット方式の装置を用い、検出光学系としては
前述の垂直反射型のものを用いた。
【0205】以下、本例における液滴情報の検出および
検出情報に基づく吐出制御の方法について詳細に説明す
る。
【0206】本例においては、液滴量の制御を吐出回数
によって行い、1回当たりの吐出量は一定量に固定され
る場合について説明する。ピエゾ式インクジェット装置
では、インクを押し出すピエゾ素子に給電される電圧パ
ルスのパルス高、パルス幅によって1回当たりの吐出量
が決定される。本例では、吐出ノズルの1回当たりの吐
出量が10ngとなるように駆動条件を選択し、100
ngの液滴を10回の吐出によって形成することを標準
吐出条件に設定している。
【0207】変位制御機構を予め設定された座標情報に
従って駆動し、吐出ノズル先端をユニット内の素子電極
ギャップ中心上5mmの位置にセットする。予め決めら
れた駆動条件に従って吐出を開始すると同時に、検出光
学系によって素子電極間ギャップ中央における液滴情報
の検出が開始される。
【0208】図24に垂直反射型検出光学系の詳細図を
示す。半導体レーザー161より出射する直線偏光は、
ミラー162で反射されビームスプリッター163、1
/4λ板174、集光レンズ165を透過して液滴に垂
直に入射する。液滴を透過した光線は、基板表面におい
て一部反射されて戻り光となり、再び液滴を透過して1
/4λ164に再入射する。戻り光は、1/4λ板16
4を2回通過するために、入射光線に対して90°回転
した直線偏光となり、ビームスプリッター163におい
て90°進路を曲げられてフォトダイオード等の光検出
器166に入射する。戻り光の強度は液滴内を2回透過
する過程で起こる吸収、散乱によって変調を受けるた
め、反射光強度を検出することによって液滴の厚みを検
知できる。
【0209】フォトダイオード出力は、光学情報検出回
路1504において増幅され基準信号比回路1505に
送られる。基準信号比回路1505では基準値との差分
信号が形成される。基準値は焼成後の膜厚が20nmと
なるような液滴の厚みに相当する反射光強度が予め実験
的に求められ、設定されている。反射光強度は液滴厚み
が大きくなるに連れて減少するため、(検出信号−基準
信号)で定義される差分出力は、液滴厚みが適正値に近
づくに連れて最適値でゼロとなり、最適値を超えるとマ
イナス極性に転じる。基準信号比較回路1505から出
力された差分出力は吐出条件補正回路1506に送られ
る。吐出条件補正回路1506では差分出力がプラス極
性の場合HIレベル信号が、マイナス極性の場合LOW
レベル信号が出力され、吐出条件制御回路1507に送
られる。吐出条件制御回路1507では、吐出信号補正
回路1506からのレベル信号がHIの間、固定条件の
吐出を一定間隔で継続して行い、レベル信号LOWにな
った時点で吐出を終了する。
【0210】液滴形成後、10×10マトリクス配線電
極基板を350℃、30分の条件で焼成したところ、液
滴はPdO微粒子よりなる薄膜となった。素子電極間の
抵抗を測定したところ、異常な吐出回数を示したセルに
おいても3kΩ程度の正常な抵抗値を示した。次に、素
子電極間に順次電圧を印加し、薄膜を通電処理(フォー
ミング処理)することにより、各セルの素子電極ギャッ
プ中央部に電子放出部を形成した。
【0211】こうして形成された電子源基板を、前述し
た図5の電子放出特性評価装置に取付け、電子放出させ
たところ、100個の全素子の電子放出特性は均一であ
った。
【0212】さらに、素子数を増やした大面積基板(例
えば、図12)を用いて、10×10基板と同様に図2
3の吐出制御システム、ピエゾジェット式のインクジェ
ット噴射装置、垂直反射型の検出光学系等により、各セ
ルにわたって液滴を塗布した。これを350℃、30分
の条件で焼成し、PdOの微粒子薄膜を全セルに形成で
きた。素子電極間の抵抗を測定したところ、異常な吐出
回数を示したセルにおいても、3kΩ程度の正常な抵抗
値を示した。次に、素子電極間に順次電圧を印加し、薄
膜を通電処理(フォーミング処理)することにより、各
セルの素子電極ギャップ中央部に電子放出部を形成し
た。
【0213】こうして形成された電子源基板を用いて、
図7を用いて前述したようにフェースプレート108
6、支持枠1082、リアプレート1081とで外囲器
1088を形成し、封止を行なって、表示パネル、さら
には図9に示すようなNTSC方式のテレビ信号に基づ
きテレビジョン表示を行なうための駆動回路を有する画
像形成装置を作成した。そうしたところ、異常な吐出回
数を示したセルを含め全ての素子が電子放出し、特性は
均一であった。これにより、輝度バラツキのない良好な
TV画像を形成することができた。
【0214】以上述ベてきたように、吐出ノズルの異
常、基板濡れ性の異常、着弾位置異常などの原因によっ
て異常な吐出回数を示したセルにおいても素子電極ギャ
ップ内では均一な組成、モホロジー、膜厚を有する薄膜
が形成されていることが確認され、本発明による吐出制
御法の有効性が示された。
【0215】(実施例15)実施例14では、制御対象
となる吐出パラメーターが吐出回数の場合について述ベ
たが、本実施例ではその他の吐出パラメーターとして吐
出駆動パルス高またはパルス幅を制御対象とする場合に
ついて示す。前述のようにピエゾ式インクジェット装置
では、インクを押し出すピエゾ素子に給電される電圧パ
ルスのパルス高、パルス幅によって1回当たりの吐出量
が決定されるため、液滴情報に基づいてパルス高、パル
ス幅のうちの少なくとも一つを制御することによって液
滴量を補正することが可能である。本実施例では吐出回
数を2回に固定し、吐出ノズルの1回あたりの標準吐出
量が50ngとなるような駆動条件で吐出を2回行な
い、100ngの液滴を形成することを標準吐出条件に
設定している。
【0216】以下、本例における液滴情報の検出及び検
出情報に基づく吐出制御の方法について述べる。制御方
法以外の実施形態は実施例14と同様である。検出光学
系としては実施例14と同様な垂直反射型を用いる。変
位制御機構を予め設定された座標情報に従って駆動し、
吐出ノズルの先端をユニット内の素子電極間ギャップ中
心上5mmの位置にセットする。予め決められた50n
g液滴相当の駆動条件に従って1回目の吐出を行なった
後、検出光学系によって素子電極間ギャップ中央におけ
る液滴情報の検出が行なわれる。
【0217】1回目の吐出による液滴情報のフォトダイ
オード出力は光学情報検出回路において増幅され基準信
号比較回路に送られる。基準信号比較回路で基準値との
差分信号が形成される。基準値は2回の吐出による液滴
の焼成後の膜厚が20nmになる条件における1回目吐
出後の液滴の厚みに相当する反射光強度が予め実験的に
求められ設定されている。反射光強度は液滴厚みが大き
くなるにつれて減少するため、(検出信号−基準信号)
で定義される差分出力は液滴厚みの適正値からのズレ量
と1対1の相関を持っている。基準信号比較回路から出
力された差分出力は吐出条件補正回路に送られる。吐出
条件補正回路には差分出力とズレ量との相関関係に基づ
く補正信号データが予め実験的に求められ記憶されてお
り、このデータに従って差分出力に相当する補正信号が
出力され、吐出条件制御回路に送られる。吐出条件制御
回路では吐出信号補正回路からの補正信号に基づいて駆
動条件のパルス高またはパルス幅の補正を行ない2回目
の吐出を行なう。
【0218】液滴形成後10×10マトリクス配線電極
基板を350℃、20分の条件で焼成したところ液滴は
PdO微粒子よりなる薄膜となった。素子電極間の抵抗
を測定したところ1回目の吐出で異常を示したセルにお
いても3kΩ程度の正常な抵抗値を示した。次に素子電
極間に順次電圧を印加し、薄膜を通電処理(フォーミン
グ処理)することにより各セルの素子電極ギャップ中央
部に電子放出部が形成された。
【0219】こうして形成された電子源基板を、前述し
た図5の電子放出特性評価装置に取付け、電子放出させ
たところ、100個の全素子の電子放出特性は均一であ
った。
【0220】さらに、素子数を増やした大面積基板(例
えば、図12)を用いて、10×10基板と同様に図4
0の吐出制御方法で、ピエゾジェット式のインクジェッ
ト噴射装置等により、各セルにわたって液滴を塗布し
た。これを350℃、30分の条件で焼成し、PdOの
微粒子薄膜を全セルに形成できた。素子電極間の抵抗を
測定したところ、1回目の吐出で異常を示したセルにお
いても、3kΩ程度の正常な抵抗値を示した。次に、素
子電極間に順次電圧を印加し、薄膜を通電処理(フォー
ミング処理)することにより、各セルの素子電極ギャッ
プ中央部に電子放出部を形成した。
【0221】こうして形成された電子源基板を用いて、
図7を用いて前述したようにフェースプレート108
6、支持枠1082、リアプレート1081とで外囲器
1088を形成し、封止を行ない表示パネル、さらには
図9に示すようなNTSC方式のテレビ信号に基づきテ
レビジョン表示を行なうための駆動回路を有する画像形
成装置を作成した。そうしたところ、異常な吐出回数を
示したセルを含め全ての素子が電子放出し、特性は均一
であった。これにより、輝度バラツキのない良好なTV
画像を形成することができた。
【0222】以上述ベたように、吐出ノズルの異常、基
板濡れ性の異常、着弾位置異常などの原因によって1回
目の吐出で異常を示したセルにおいても素子電極ギャツ
プ内では均一な組成、モホロジー、膜厚を有する薄膜が
形成されていることが確認された。
【0223】(実施例16)実施例14および15では
液滴情報の検出手段として光学的検出系を用いたが、本
実施例では電気的検出系を用いる場合について述ベる。
検出方法以外の実施形態は実施例7と同様である。
【0224】図25によって本発明のインクジェット法
による薄膜形成法について更に詳しく説明する。図中、
1は各ユニットセルにおける基板、2および3は相対向
する素子電極である。1801はインクジェット噴射装
置の吐出ノズル、1808は液滴の電気物性測定系であ
る。l803は吐出ノズル、インクタンク、供給系によ
って構成されるインクジェットカートリッジを搭載する
変位制御機構であり、マトリックス配線電極基板上のユ
ニットセル間の搬送を行なう粗動機構と、ユニットセル
内の水平位置微調整および基板と吐出ノズル間距離の調
整を行なう微動機構によって構成される。本実施例で
は、インクジェット噴射装置としてバプルジェット方式
の装置を用いる。
【0225】以下本発明による液滴情報の検出および検
出情報に基づく吐出制御の方法について述べる。本実施
例においては、実施例14と同様、液滴量の制御を吐出
回数によって行ない、1回あたりの吐出量は一定量に固
定される場合について説明する。本実施例では、100
ngの液滴を10回の吐出によって形成することを標準
吐出条件に設定している。
【0226】変位制御機構1803を予め設定された座
標情報に従って駆動し、吐出ノズル先端をユニット内の
素子電極2・3間ギャップ中心上5mmの位置にセット
する。予め決められた駆動条件に従って吐出を開始する
と同時に、電気物性測定系1808によって素子電極間
ギャップ内の液滴情報の検出が開始される。
【0227】電気物性測定系1808では素子電極2・
3間に一定の検出電圧を印加し、その応答電流を測定す
ることによって液滴の電気的な物性を検知する。検出さ
れる電気物性としては液滴の抵抗、液滴の容量等があ
り、これらの物性値と液滴量との相関に基づいて素子電
極間ギャップ内の液適量を推測することができる。検出
電圧はDC電圧でもよいが、溶液内のガス発生等の化学
反応を抑制するためには、。100Hz〜100kHz
の比較的高い周波数、10mV〜500mV程度の比較
的微小な振幅のAC電圧が好適である。AC電圧を位相
検波し印加電圧と同位相の電流成分と90゜位相の遅れ
た電流成分を検出することによって、液滴の抵抗および
電気容量を同時に検知することができる。本実施例では
液滴抵抗のみを検知する場合について示す。インクは溶
液抵抗の測定が可能であればとくに限定されないが、本
実施例ではイオン導電性に優れる水溶液系の有機パラジ
ウム含有水溶液(Pd濃度0.5wt%)を用いる。
【0228】電気物性測定系1808の応答電流出力は
電気情報検出回路1809において電流電圧変換、増
幅、ロックインアンプによる位相検波、演算というプロ
セスを経て抵抗値が出力され、基準信号比較回路181
0に送られる。基準信号比較回路1810では基準値と
の差分信号が形成される。基準値は焼成後の膜厚が20
nmになるような液滴の厚みに相当する抵抗値が予め実
験的に求められ設定されている。有機パラジウム含有水
溶液(Pd濃度0.5wt%)による液滴の基準値は7
0kΩである。抵抗値はギャップ内の液滴量が多くなる
につれて減少するため、(検出信号一基準信号)で定義
される差分出力は液滴厚みが適正値に近づくにつれて減
少し最適値で0となり、最適値を超えるとマイナス極性
に転じる。基準信号比較回路1810から出力された差
分出力は吐出条件補正回路1811に送られる。吐出条
件補正回路1811では差分出力がプラス極性の場合H
Iレベル信号が、マイナス極性の場合にLOWレベル信
号が出力され、吐出条件制御回路1807に送られる。
吐出条件制御回路1807では吐出信号補正回路181
1からのレベル信号がHIの間、固定条件の吐出を一定
間隔で継続して行ない、レベル信号がLOWになった時
点で吐出を終了する。
【0229】こうして形成された電子源基板を、前述し
た図5の電子放出特性評価装置に取付け、電子放出させ
たところ、100個の全素子の電子放出特性は均一であ
った。
【0230】さらに、素子数を増やした大面積基板(例
えば、図12)を用いて、10×10基板と同様に図2
3の吐出制御システム、ピエゾジェット式のインクジェ
ット噴射装置、垂直反射型の検出光学系等により、各セ
ルにわたって液滴を塗布した。これを350℃、30分
の条件で焼成し、PdOの微粒子薄膜を全セルに形成で
きた。素子電極間の抵抗を測定したところ、異常な吐出
回数を示したセルにおいても、3kΩ程度の正常な抵抗
値を示した。次に、素子電極間に順次電圧を印加し、薄
膜を通電処理(フォーミング処理)することにより、各
セルの素子電極ギャップ中央部に電子放出部を形成し
た。
【0231】以上述ベてきたように、吐出ノズルの異
常、基板濡れ性の異常、着弾位置異常などの原因によっ
て異常な吐出回数を示したセルにおいても素子電極ギャ
ップ内では均一な組成、モホロジー、膜厚を有する薄膜
が形成されていることが確認され、本発明による吐出制
御法の有効性が示された。
【0232】(実施例17)図26は電気的検出と光学
的検出の2系統液滴情報検出系による吐出条件制御のブ
ロック図である。詳しい説明は省略するが、2系統情報
の相関に基づいて誤差補完するようなアルゴリズムによ
って、より精度の高いハイプリッド情報による吐出制御
が可能となる。
【0233】(実施例18)本実施例では除去ノズルを
備える液滴量補正システムについて説明する。除去ノズ
ルを備える液滴量補正は以下の2つの方式に大別され
る。液滴情報検出の結果ギャップ内の液滴量が最適値よ
りも多いと判断される場合に、液滴の一部を除去して最
適値に戻す方式および液滴を全て除去した後に再吐出を
行なう方式である。除去方式としては液滴を吸引するか
または窒素等ガスを噴射し液滴をギャップ内から飛散さ
せる方式とがある。本実施例では吸引式除去ノズルを備
え、液滴を全て除去する方式について説明する。
【0234】以下図27によって、本発明による液滴情
報の検出および検出情報に基づく吐出制御の方法につい
て述ベる。除去ノズル以外の実施形態は実施例14と同
様である。除去専用ノズル2012は専用の位置制御機
構を設ける必要のないように吐出ノズル、検出光学系と
同一の位置制御機構2003に搭載されている。本実施
例では吐出ノズル2001の1回あたりの標準吐出量が
100ngとなるような駆動条件で吐出を行ない、10
0ngの液滴を1回の吐出で形成することを標準吐出条
件に設定している。
【0235】変位制御機構2103を予め設定された座
標情報に従って駆動し、吐出ノズル2001の先端をユ
ニット内の素子電極2・3間ギャップ中心上5mmの位
置にセットする。予め決められた駆動条件に従って吐出
を行なった後、検出光学系2002によって素子電極間
ギャップ中央における液滴情報の検出が行なわれる。
【0236】フォトダイオード出力は光学情報検出回路
2004において増幅され、基準信号比較回路2005
に送られる。基準信号比較回路2005では基準値との
差分信号が形成される。基準値は液滴の焼成後の膜厚が
20nmになる液滴の厚みに相当する反射光強度が予め
実験的に求められ設定されている。反射光強度は液滴厚
みが大きくなるにつれて減少するため、(検出信号一基
準信号)で定義される差分出力は液滴厚みの適正値から
のズレ量と1対1の相関を持っており、液滴厚みが適正
値に近づくにつれて減少し最適値で0となり、最適値を
超えるとマイナス極性に転じる。基準信号比較回路20
05から出力された差分出力は吐出条件補正回路200
6に送られる。吐出条件補正回路2006では差分出力
がプラス極性の場合LOWレベル信号が、マイナス極性
の場合にHIレベル信号が出力され除去ノズル制御回路
2013に送られる。同時に吐出条件補正回路2006
では、差分出力とズレ量との相関関係に基づく補正信号
データに従い差分出力に相当する補正信号が出力され、
吐出条件制御回路2007に送られる。HIレベル信号
の場合には除去ノズル制御回路2013は作動せず、吐
出条件制御回路2007において補正信号に基づいて駆
助条件のパルス高またはパルス幅が決められ補正吐出が
行なわれる。LOWレベル信号の場合には、まず除去ノ
ズル制御回路2013が作動し除去ノズル2012によ
って液滴が全て吸引除去された後に、吐出条件制御回路
2013において補正吐出が行なわれる。
【0237】以上のようにして10×10マトリクス配
線電極基板上の100ユニットセルについて液滴形成を
行なったところ、殆どのセルで1回の吐出後に液滴厚み
は適正値を示したが、数%のセルでは適正値を越える液
滴厚みを示した。図28(a)は吐出異常により1回の
吐出量が異常に多くなり液滴厚みが適正値を越えた場合
であり、除去ノズルによって液滴を全て吸引した後、補
正された条件で再吐出が行われた結果適正な厚みの液滴
が得られた例である。図28(b)は基板の濡れ性が異
常に低いセルで、吐出量は適正であったが液滴厚が異常
に大きくなった場合であり、図28(a)と同様の手続
きによりギャップ中央での液滴厚みは正常値を示した。
【0238】液滴形成後10×10マトリクス配線電極
基板を350℃、30分の条件で焼成したところ液滴は
PdO微粒子よりなる薄膜となった。素子電極間の抵抗
を測定したところ1回目の吐出で異常を示したセルにお
いても3kΩ程度の正常な抵抗値を示した。次に素子電
極間に順次電圧を印加し、薄膜を通電処理(フォーミン
グ処理)することにより各セルの素子電極ギャップ中央
部に電子放出部が形成された。
【0239】こうして形成された電子源基板を、前述し
た図5の電子放出特性評価装置に取付け、電子放出させ
たところ、100個の全素子の電子放出特性は均一であ
った。
【0240】さらに、素子数を増やした大面積基板(例
えば、図12)を用いて、10×10基板と同様に図2
7の除去ノズルを備えた吐出制御システム、ピエゾジェ
ット式のインクジェット噴射装置等により、各セルにわ
たって液滴を塗布した。これを350℃、30分の条件
で焼成し、PdOの微粒子薄膜を全セルに形成できた。
素子電極間の抵抗を測定したところ、異常な吐出回数を
示したセルにおいても、3kΩ程度の正常な抵抗値を示
した。次に、素子電極間に順次電圧を印加し、薄膜を通
電処理(フォーミング処理)することにより、各セルの
素子電極ギャップ中央部に電子放出部を形成した。
【0241】こうして形成された電子源基板を用いて、
図7を用いて前述したようにフェースプレート108
6、支持枠1082、リアプレート1081とで外囲器
1088を形成し、封止を行ない表示パネル、さらには
図9に示すようなNTSC方式のテレビ信号に基づきテ
レビジョン表示を行なうための駆動回路を有する画像形
成装置を作成した。そうしたところ、異常な吐出回数を
示したセルを含め全ての素子が電子放出し、特性は均一
であった。これにより、輝度バラツキのない良好なTV
画像を形成することができた。
【0242】以上述ベたように、吐出ノズルの異常、基
板濡れ性の異常、着弾位置異常などの原因によって1回
目の吐出で異常を示したセルにおいても素子電極ギャッ
プ内では均一な組成、モホロジー、膜厚を有する薄膜が
形成されていることが確認された。
【0243】(実施例19)本実施例では、液滴情報の
検出情報に基づく吐出条件制御に加えて、液滴の着弾位
置情報を光学的に検出する手段と、検出される位置情報
に基づいて吐出位置合わせ、位置微調整等の位置制御を
行う手段とを備えるシステムについて説明する。
【0244】図29は本発明による液滴情報の検出およ
び検出情報に基づく位置制御および吐出制御システムの
プロック図である。光学検出系以外の実施形態は実施例
14と同様である。吐出制御に関しては他の実施例で詳
しく述ベているため本実施例では特に位置制御について
のみ説明する。
【0245】本実施例で用いられる検出光学系2202
は実施例14と同様な垂直反射型だが、液滴情報検出用
ビームの他に位置検出用サブビームを備えたマルチビー
ム方式であり、コンパクトディスクのトラッキング用検
出光学系と共通の方式である。半導体レーザーより出射
するビームは回折格子によって一列の3ビームに分けら
れ異なる3つの位置で反射、変調された後、分割センサ
ーにおいて各々の反射光強度の相関が検出されることに
よって位置情報を得ることができる特徴がある。
【0246】位置の検出および制御は、吐出前に電極パ
ターンまたは専用に設けたアライメントマークに対して
行なわれてもよいし、吐出後の液滴に対して行なわれて
もよい。液滴の着弾位置検出法に関しては、吐出後の3
ビーム間の反射光強度を比較してもよいし、吐出前後で
の強度変化を比較してもよい。位置検出と吐出のタイミ
ングについては、まず予備吐出を行ない吐出位置の補正
をした後に本吐出を行うようにしてもよいし、吐出の度
に位置検出、補正を行ってもよい。
【0247】図30は液滴に対する位置制御、吐出制御
の様子を示している。1回目の吐出後素子電極2、3間
ギャップに直交する方向に配置された3ビーム列の反射
光強度が分割センサーによって検出・比較され、液滴着
弾位置の素子電極ギャップ中央からのズレ量が検出され
る。ズレ量を補正信号として変位制御機構2203(図
29)による位置の補正が行われ、2回目以降の吐出が
適正位置に行われギャップ中央に適正な厚みの液滴が形
成された。
【0248】(実施例20)以上述ベてきた実施例14
〜19では吐出位置は固定され、1つの液滴によって電
子放出部薄膜を形成する素子構成であるが、何らこの素
子形成に限定されるものではなく様々なバリエーション
が考えられる。図31に他の素子構成の例をいくつか示
す。図31(a)は実施例14〜19の実施例における
素子構成、(b)は吐出位置を変化させ素子電極ギャッ
プ内にインクジェット法による液滴列を構成する場合、
(c)は電子放出部薄膜のみでなく素子電極の一部もイ
ンクジェット法による液滴配列によって構成する場合を
示す。いずれの場合も各液滴に対して実施例14〜19
と同様の吐出制御、位置制御を行うことが可能である。
【0249】また実施例14〜19の実施例においては
配線電極としてマトリクス配線型構成について述ベた
が、本発明は何らこれに限定されるものでなく、例えば
はしご配線型等、様々な配線構成に適用可能なことは前
述の通りである。
【0250】(実施例21)マトリクス状に配線され、
素子電極を前述したように形成した基板を用い、表面伝
導型電子放出素子を作製した。その手順を以下に説明す
る。
【0251】図33(a)は本実施例によって作製した
表面伝導型電子放出素子の平面図である。図32および
図33を参照して説明する。 (1)絶縁基板として石英基板を用い、これを有機溶剤
等により充分に洗浄後、120℃で乾燥させた。 (2)前述の洗浄工程を施した基板上に、有機パラジウ
ム含有溶液(奥野製薬(株)ccp−4230)を、液
滴付与装置として圧電素子を用いたインクジェット噴射
装置を用いて、液滴付与を行い、液滴の直径を求めたと
ころ(図32(a))、1ドットあたりの直径φは50
μmであった。 (3)その基板1上に一般的な真空成膜技術およびフォ
トリソグラフィ技術を用いてNiからなる素子電極2お
よび3を形成した、そのとき素子電極のギャップ間隔L
1は200μm、電極の幅W1は600μm、その厚さd
は1000Åとした。 (4)次に前述の有機パラジウム含有溶液(奥野製薬
(株)ccp−4230)を、液滴付与装置として圧電
素子を用いたインクジェット噴射装置を用い、ドット径
が50μmになるように調整して、素子電極2および3
の間に図33(a)のように液滴付与を行った。200
μmのギャップに対し、前記の(2)で説明した直径
(φ)50μmのドットを、隣り合うドット同士の中心
間距離P1をφ/2すなわち25μmとすることで1つ
のドットがその左右のドットと25μmずつ重なるよう
にしながら、11個付与した。液滴付与後、重なり合っ
た部分は広がって、長さ方向のエッジは直線状になっ
た。つまり、幅W2=50μm、長さT=300μmの
1列のドット列(パッド)を形成した。 (5)次に300℃で10分間の加熱処理を行って、酸
化パラジウム(PdO)微粒子からなる微粒子膜を形成
し、薄膜4とした。 (6)次に電極2・3間に電圧を印加し、薄膜4を通電
処理(フォーミング処理)することにより、電子放出部
5を形成した。
【0252】以上のような方法で作成した電子源基板で
は、1つのパッドの中で、ドットを重ねて付与すること
により、パッドの幅W2が一定となり、長さ方向のずれ
による幅W2のばらつきはなかった。さらに、塗布むら
が小さく、膜厚分布が狭かったことから、抵抗のばらつ
きも小さかった。
【0253】また、PdOからなる微粒子膜のパッド
が、素子電極のギャップに対して垂直方向および水平方
向のいずれにおいても数十μmの余裕があるため、アラ
イメントが容易になり、位置ずれによる欠陥が減少し
た。
【0254】なお、液滴付与の順序は、端から順に付与
する場合に限らず、1ドットおきに付与してから、その
1つおきに形成されたドット間に次の液滴を付与してい
く等の方法も可能であって、特に順序に制限があるわけ
ではない。
【0255】さらに1ドット当たりの液滴数を2とした
ところ、膜厚が約2倍となり、抵抗が約半分となった。
すなわち、1ドット当たりの液滴数を変えることによ
り、所望の導電性薄膜抵抗を得ることができることがわ
かった。
【0256】また1ドット当たりの液滴量を2倍にした
ところ、前述の液滴数を2にした場合と同様の結果が得
られ、1ドット当たりの液滴量を変えることにより、所
望の導電性薄膜抵抗を得ることができることがわかっ
た。
【0257】以上のように、本発明の方法によって、複
数個素子を形成した場合の素子間のばらつきを小さくす
ることができて、製造歩留まりが向上した。また薄膜4
のパターニングが省略できることから、コストを抑える
ことができた。
【0258】こうして作製されたマトリクス配線の電子
源基板を用いて、前述のフェースプレート、支持枠、リ
アプレートとで外囲器を形成し、封止を行い、表示パネ
ル(図7)とさらにはテレビジョン表示を行うための駆
動回路を有する画像形成装置(図9)を作製したとこ
ろ、輝度むらや欠陥が少なかった。
【0259】(実施例22)素子電極幅W1を600μ
m、素子電極ギャップ間隔L1を200μm、素子電極
の厚さdを1000Åで形成された素子電極がはしご型
に配線された基板を用い、実施例21と同様の方法で表
面伝導型電子放出素子を作製した。得られた電子源基板
を用いて、実施例21と同様な方法でフェースプレー
ト、支持枠、リアプレートとで外囲器を形成し、封止を
行い画像形成装置を作製した。その結果、実施例21と
同様な効果が得られた。
【0260】(実施例23)実施例21と同様に、ギャ
ップ間隔L1を200μm、電極の幅W1を600μm、
その厚さdを1000Åの素子電極を形成した基板に、
同様のインクジェット噴射装置を用いて有機パラジウム
含有溶液を付与した。但し、パッドの形状を図33
(b)のように付与した。200μmギャップに対し、
実施例21の(2)に説明したようなより直径(φ)5
0μmのドットを、隣接ドットの中心間距離P1および
P2をいずれも25μm(φ/2)として左右・上下の
ドット同士が25μmずつ重なるように1列11個づ
つ、2列付与した。つまり幅W2=75μm、長さT=
300μmの長方形状のパッドを形成した。パッドの形
状以外は実施例21と同様に電子放出素子を作製したと
ころ、実施例21と同様な素子間のばらつきの小さい良
好な素子が得られた。また、上下方向のドット裂列を2
列にすることにより、抵抗が半分になった。すなわち、
ドット列数を変えることにより、所望の抵抗を得ること
ができる。このことから、パッドの幅W2は、素子電極
幅W1以下で、求める抵抗値、素子電極の幅およびギャ
ップ幅、アライメント精度により決定することができ
る。
【0261】(実施例24)素子電極のギャップ間隔を
20μmとした以外は、実施例21と同様の基板に図3
(c)のようなパッド形状に液滴付与を行ったところ、
実施例21と同様な素子間のばらつきの小さい良好な素
子が得られた。さらに素子電極のギャップ間隔が短いた
め、実施例21、22および23の場合よりギャップに
垂直な方向のアライメントが容易であった。また図33
(d)のようなパッドでも、同様な効果が得られた。
【0262】(実施例25)実施例21〜24で用いた
圧電素子を用いるインクジェット噴射装置に替えて、バ
ブルジェット方式の液滴付与装置を用いたところ、それ
ら実施例21〜24の場合と同様の良好な素子および画
像形成装置が得られた。
【0263】(実施例26)フォトリソグラフィーによ
りマトリクス状に配線された素子電極を備えた基板を用
い、表面伝導型電子放出素子を形成し、電子源基板を作
製した。図2には、本実施例で作製した表面伝導型電子
放出素子の平面図(a)および断面図(b)を示す。以
下、表面伝導型電子放出素子について、図2を参照しな
がら製造工程1〜4に従って説明する。
【0264】製造工程1:絶縁性の基板(1)として石
英基板を用い、これを有機溶剤により十分に洗浄した。
この基板上に真空成膜技術およびフォトリソグラフィー
技術により、Niからなる素子電極(2,3)を形成し
た。このとき、素子電極の間隔(L)を2μm、素子電
極の幅(W1)を400μm、素子電極の厚さを100
0Åとした。
【0265】製造工程2:素子電極(2,3)が形成さ
れた基板を純水によって超音波洗浄し、その後、温純水
による引き上げ乾燥を行った。次いで、HMDSを用い
て疎水化処理を行い(スピナーでHMDSを塗布し、オ
ーブンで200℃、15分間ベークを行い)、基板表面
を疎水性とした。この疎水化された基板上の素子電極
(2,3)の間をねらって、圧電素子を備えたインクジ
ェット噴射装置を用い、液滴付与装置から酢酸パラジウ
ムの0.05wt%水溶液を1滴(1ドット)付与し
た。このとき、基板上での液滴の形状は、着弾後でも広
がることもなく、安定性・再現性ともに良好であった。
【0266】製造工程3:液滴の付与後、300℃で1
0分間加熱処理をして、酸化パラジウム(PdO)の微
粒子からなる微粒子膜(導電性薄膜4)を形成した。な
お、ここで説明する微粒子膜とは、複数の微粒子が集合
した膜であり、その微粒子膜の構造は、微粒子が個々に
分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接ある
いは重なり合った状態(島状も含む。)の膜を指す。こ
のときの薄膜の幅(W2)は、基板上での液滴の形状か
ら1対1で決まるため、前述の液滴の形状の安定性・再
現性が良好であったため、薄膜の幅(W2)も一定の値
でそろっていた。本発明の製造方法によって、導電性薄
膜4のパターン形成の工程を省略できる。
【0267】製造工程4:素子電極(2,3)の間に電
圧を印加し、導電性薄膜4を通電処理(フォーミング処
理)することにより電子放出部5を形成した。
【0268】以上のようにして作製した表面伝導型電子
放出素子を備えたマトリクス配線による電子源基板を用
いて、前述の図7のフェースプレート1086と支持枠
1082とリアプレート1081とで外囲器1088を
形成し、封止を行って表示パネルを作製し、さらにNT
SC方式のテレビ信号に基づいてテレビジョン表示を行
うための図9に示すような駆動回路を有する画像形成装
置を作製した。
【0269】本発明の画像形成装置から得られた画像
は、大画面の全領域にわたって均一で良好であった。
【0270】(実施例27)素子電極(2,3)の幅
(W1)を600μm、素子電極の間隔(L)を2μ
m、素子電極の厚さを1000オングストロームとして
形成し、はしご状に配線した素子電極を備えた基板(図
13)を用い、実施例21と同様な方法で表面伝導型電
子放出素子を作製し、電子源基板を形成した。得られた
電子源基板を用いて、前述の図11のフェースプレート
1086とグリッド電極1120、支持枠1082、リ
アプレート1124とで外囲器を形成し、封止を行って
表示パネルを作製し、さらにNTSC方式のテレビ信号
に基づいてテレビジョン表示を行うための図9に示すよ
うな駆動回路を有する画像形成装置を作製した。
【0271】そうしたところ、実施例26と同様な効果
が得られた。
【0272】(実施例28)フォトリソグラフィーによ
りマトリクス状に配線された素子電極を備えた基板(図
13)を用い、バブルジェット方式のインクジェット装
置を使用し、実施例26と同様にして表面伝導型電子放
出素子を形成し、電子源基板を作製した。得られた電子
源基板を用いて、実施例26と同様な方法でフェースプ
レート1086と支持枠1082とリアプレート108
1とで外囲器1088を形成し、封止を行って表示パネ
ルを作製し、さらにNTSC方式のテレビ信号に基づい
てテレビジョン表示を行うための図9に示すような駆動
回路を有する画像形成装置を作製した。
【0273】そうしたところ、実施例26と同様な効果
が得られた。
【0274】(実施例29)フォトリソグラフィーによ
りはしご状に配線された素子電極を備えた基板(図1
3)を用い、バブルジェット方式のインクジェット装置
を使用し、実施例26と同様にして表面伝導型電子放出
素子を形成し、電子源基板を作製した。得られた電子源
基板を用いて、前述したようにして表示パネルを作製
し、さらにNTSC方式のテレビ信号に基づいてテレビ
ジョン表示を行うための図9に示すような駆動回路を有
する画像形成装置を作製した。
【0275】そうしたところ、実施例26と同様な効果
が得られた。
【0276】(実施例30)フォトリソグラフィーによ
りマトリクス状に配線された素子電極を備えた基板(図
12)を用い、表面伝導型電子放出素子を形成し、電子
源基板を作製した。図34には、本実施例で作製した表
面伝導型電子放出素子の平面図を示す。以下に、表面伝
導型電子放出素子について、製造工程1〜4に従って説
明する。
【0277】製造工程1:絶縁性の基板(1)として石
英基板を用い、これを有機溶剤により十分に洗浄した。
この基板上に真空成膜技術およびフォトリソグラフィー
技術により、Niからなる素子電極(2,3)を形成し
た。このとき、素子電極の間隔(L)を2μm、素子電
極の幅(W1)を600μm、素子電極の厚さを100
0オングストロームとした。
【0278】製造工程2:素子電極(2,3)が形成さ
れた基板を純水によって超音波洗浄し、その後、温純水
による引き上げ乾燥を行った。次いで、HMDSを用い
て疎水化処理を行い(スピナーでHMDSを塗布し、オ
ーブンで200℃、15分間ベークを行い)、基板表面
を疎水性とした。この疎水化された基板上の素子電極
(2,3)の間をねらって、圧電素子を備えたインクジ
ェット噴射装置を用い、液滴付与装置から酢酸パラジウ
ムの0.05wt%水溶液を2滴(2ドット)並べて付
与した。このとき、基板上での液滴の形状は、着弾後で
も広がることもなく、安定性・再現性ともに良好であっ
た。
【0279】製造工程3:液滴の付与後、300℃で1
0分間加熱処理をして、酸化パラジウム(PdO)の微
粒子からなる微粒子膜(導電性薄膜4)を形成した。な
お、ここで説明する微粒子膜とは、複数の微粒子が集合
した膜であり、その微粒子膜の構造は、微粒子が個々に
分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接ある
いは重なり合った状態(島状も含む。)の膜を指す。こ
のときの薄膜の幅(W2)は、基板上での液滴の形状か
ら1対1で決まるため、前述の液滴の形状の安定性・再
現性が良好であったため、薄膜の幅(W2)も一定の値
でそろっていた。本発明の製造方法によって、導電性薄
膜4のパターン形成の工程を省略できる。
【0280】製造工程4:素子電極(2,3)の間に電
圧を印加し、導電性薄膜(4)を通電処理(フォーミン
グ処理)することにより電子放出部(5)を形成した。
【0281】以上のようにして作製した表面伝導型電子
放出素子を備えた電子源基板を用いて、前述の図7のよ
うにフェースプレート1086と支持枠1082とリア
プレート1081とで外囲器1088を形成し、封止を
行って表示パネルを作製し、さらにNTSC方式のテレ
ビ信号に基づいてテレビジョン表示を行うための図9に
示すような駆動回路を有する画像形成装置を作製した。
【0282】そうしたところ、実施例26と同様な効果
が得られた。
【0283】(実施例31)フォトリソグラフィーによ
りマトリクス状に配線された素子電極を備えた基板(図
12)を用い、素子電極間に付与する液滴数を1つの導
電性薄膜の形成に対して2つとした以外は、実施例26
と同様にして表面伝導型電子放出素子を形成し、電子源
基板を作製した。液滴の付与工程において、液滴付与装
置および液滴付与時の諸条件は実施例26と同様とし、
さらに液滴の1滴(1ドット)あたりの溶液量も実施例
26の場合と同一とした。このとき形成された導電性薄
膜の厚さは、実施例26の場合の2倍であった。このよ
うに付与する液滴の溶液量や液滴数によって形成する導
電性薄膜の膜厚が制御できる。
【0284】以上のようにして作製した表面伝導型電子
放出素子を備えた電子源基板を用いて、実施例26と同
様な方法でパネルおよび画像形成装置を作製した。
【0285】そうしたところ、実施例26と同様な効果
が得られた。
【0286】(実施例32:参考例) 以上、これまで述べてきた全ての電子放出素子の製造手
順は、基板上に素子電極(あるいは素子電極および配線
電極の両者)を作製した後に液滴を付与し、それを焼成
して導電性薄膜を形成するという順序であったが、まず
最初に液滴を付与・焼成し導電性薄膜を形成した後に、
素子電極(あるいは素子電極および配線電極の両者)を
形成しても一向に構わない。この素子電極の形成に先だ
って、液滴を付与・焼成により導電性薄膜を形成する手
法においては、液滴の素子電極への吸い込みを防止する
ことができるため、制御性良く導電性薄膜を形成するこ
とができる。この製造手順による実施例を以下に説明す
る。
【0287】図35は、単素子の製造方法を示す図であ
る。
【0288】この絶縁性の基板としての石英基板1を用
い、これを有機溶剤により十分に洗浄した。この基板上
ほぼ中央に圧電素子によるインクジェット噴射装置7よ
り酢酸パラジウムの0.05wt%水溶液24を1滴付
与した(図35(a1)、(a2))(この場合、1滴で
あるが、所望の膜が得られるよう複数滴でもよい)。
【0289】液滴付与後、300℃で10分間加熱焼成
して、酸化パラジウム(PdO)微粒子のドット状導電
性薄膜4を形成した(図35(b1)、(b2))。
【0290】上記のようにドット状の導電性薄膜が形成
された基板に真空成膜およびフォトリソグラフィー技術
により、Niからなる素子電極2、3を形成した(図3
5(c1)、(c2))。このとき、素子電極間隔L1を
10μm、素子電極の幅W1を400μm、素子電極の
膜厚を1000Åとし、また、素子電極間隔の中心とド
ット状の導電性薄膜の中心とはほぼ一致するようにし
た。
【0291】素子電極2、3の間に電圧を印加し、導電
性薄膜4を通電処理(フォーミング処理)することによ
り、電子放出部5を形成した(図35(c1)、(c
2))。
【0292】以上の方法は、単素子の作製法であるが、
同様にして表面伝導型電子放出素子を複数個備えたマト
リクス配線による電子源基板を作製することもできる。
作製した電子源基板を図36に示す。ここで、マトリク
ス状配線の素子電極は、真空成膜・フォトリソグラフィ
ー法で作製したもので、X配線とY配線とは交差部にお
いて不図示の絶縁部材により電気的に絶縁されている。
さらに前述の図7のようにフェースプレート1086と
支持枠1082とリアプレート1081とで外囲器10
88を形成し、封止を行って表示パネルを作製した。さ
らに、NTSC方式のテレビ信号に基づいてテレビジョ
ン表示を行うための図9に示すような駆動回路を有する
画像形成装置を作製した。なお、電子源基板としては、
図37に示したものをも使用することができる。
【0293】本例の画像形成装置の画像もこれまでの場
合と同様、大画面の全領域にわたって均一で良好であっ
た。
【0294】(実施例33:参考例) ドット状導電性薄膜を実施例32と全く同様の方法で複
数個形成後、素子電極2、3の幅W1を600μm、素
子電極間隔を10μm、素子電極の厚さを1000Åと
したはしご状配線付きの複数個の素子電極がドット状導
電性薄膜上に来るよう真空成膜・フォトリソグラフィー
法により、図37のような電子源基板を形成した。さら
に、前述の図11のようにフェースプレート1086と
支持枠1082とリアプレート1124とで外囲器を形
成し、封止を行って表示パネルを作製した。さらに、N
TSC方式のテレビ信号に基づいてテレビジョン表示を
行うための図9に示すような駆動回路を有する画像形成
装置を作製した。
【0295】本例の画像形成装置も、実施例32と同様
に優れた画像を安定して表示できた。
【0296】(実施例34:参考例) 上記実施例32および33では、インクジェット噴射装
置に圧電素子を用いるタイプを用いたが、熱により気泡
を発生させるバブルジェット式のインクジェット装置を
用いることもできる。その方法によって、マトリクス配
線による電子源基板を用いた画像形成装置、ならびに、
はしご型配線を用いた画像形成装置を作製したところ、
実施例32、33と同様のものを作製できた。
【0297】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の電子放出素
子の製造方法によれば、電子放出部を構成する導電性薄
膜を金属元素を含有する溶液を液滴の形態で付与して形
成することから、所定の位置に所望の量を付与すること
ができ、電子放出素子の製造工程を大幅に低減すること
ができる。
【0298】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
によれば、液滴の情報を検出し液滴に基づいて吐出条件
および吐出位置の補正、液滴の再付与を行うことによ
り、欠陥の極めて少ない均一な薄膜を形成できる。これ
により、素子特性均一性の飛躍的な向上が実現でき、大
面積化に伴う歩留り低下の問題を解決できる。
【0299】さらにこのような電子放出素子を用いる
と、性能の優れた電子源基板、電子源、表示パネルおよ
び画像形成装置を得ることができる。
【0300】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
によれば、電子放出部を構成する金属材料を、分散また
は溶解した含有溶液を液滴の形態で複数個付与する工程
において、個々のドットの中心間の距離を1ドットの直
径より短い距離で付与してマルチパターン(パッド)を
形成することにより、電子放出部を構成する導電性膜を
極めて高い精度で形成できる。
【0301】さらに、本発明の電子放出素子の製造方法
によれば、付与する液滴の溶液を親水性とし、その溶液
を素子電極を有する基板上に付与する際に、基板の表面
上が疎水性になるように基板の表面処理を行うことによ
って、導電性薄膜が再現性よく形成でき、均質な表面伝
導型電子放出素子を作製できるため、大面積にわたって
多数の表面伝導型電子放出素子を作製した場合でも、均
一な電子放出特性を得ることができる。
【0302】
【0303】また、上述した本発明の電子源、電子源基
板、表示パネル、画像形成装置は、電子放出素子を構成
する導電性薄膜が的確な位置に均一に配されることか
ら、優れた特性を安定して発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子放出素子の製造手順の1例を示す
工程図である。
【図2】本発明の電子放出素子の1例を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の電子放出素子の別の1例の模式的平面
図である。
【図4】本発明の電子放出素子製造時の通電フォーミン
グにおける電圧波形を示すグラフであり、(a)はパル
ス波高値が一定の場合、(b)はパルス波高値が増加す
る場合である。
【図5】電子放出特性を測定するための測定評価装置の
概略構成図である。
【図6】本発明の単純マトリクス配置の電子源の1例を
示す模式的部分平面図である。
【図7】本発明の画像形成装置の1例の概略構成図であ
る。
【図8】蛍光膜の構成を示す模式的部分図であり、
(a)はブラックストライプの設けられたもの、(b)
はブラックマトリクスの設けられたものの図である。
【図9】本発明の画像形成装置の1例における駆動回路
であって、NTSC方式のテレビ信号に応じて表示を行
うための駆動回路のブロック図である。
【図10】はしご配置の電子源の模式図である。
【図11】本発明の画像表示装置の1例を示す、一部を
破断した概観斜視図である。
【図12】素子電極がマトリクス状に形成された基板の
模式図である。
【図13】はしご状に配線された素子電極を有する基板
の模式図である。
【図14】本発明の製造方法における液滴付与工程の1
例を示す概略図である。
【図15】本発明の製造方法の1例についての流れを示
すフローチャートである。
【図16】本発明の製造方法における液滴付与工程の他
の1例を示す概略図である。
【図17】本発明の製造方法における液滴付与工程の別
の1例を示す概略図である。
【図18】本発明の製造装置における検出光学系/吐出
ノズルの構成を示す概略図であり、(a)は垂直反射
型、(b)は斜方反射型および(c)は垂直透過型のも
のである。
【図19】本発明の製造装置における垂直反射型検出光
学系/吐出ノズルの動作を示す概略図であり、(a)は
液滴情報検出時、(b)は吐出時を示す図である。
【図20】本発明の製造装置における垂直透過型検出光
学系/吐出ノズルの動作を示す概略図であり、(a)は
液滴情報検出時、(b)は吐出時の図である。
【図21】本発明の製造方法により作製された素子を用
いて形成した電子線発生装置の1例の概略を示す斜視図
である。
【図22】10×10単純マトリクス配線基板上にイン
クジェット法によって電子放出素子が形成された本発明
の電子源基板の1例を示す模式図である。
【図23】本発明の製造装置における吐出制御系の1例
についてのブロック図である。
【図24】本発明の製造装置における垂直反射型光学検
出系の1例についての構成図である。
【図25】本発明の製造装置における吐出制御系の1例
についてのブロック図である。
【図26】本発明の製造装置における吐出制御系の1例
についてのブロック図である。
【図27】本発明の製造装置における吐出制御系の1例
についてのブロック図である。
【図28】本発明の製造装置における除去ノズルによる
異常セル補正の概略図である。
【図29】本発明の製造装置における吐出制御系の1例
についてのブロック図である。
【図30】変位補正複合型吐出制御系による異常セル補
正の概略図である。
【図31】本発明の表面伝導型電子放出素子のインクジ
ェット法による素子構成のバリエーションを示す模式図
である。
【図32】本発明の製造方法におけるドットおよびパッ
ド形成の基本パターンを示す模式的図であり、(a)は
隣り合うドット間の距離を示す図、(b)は素子電極間
に形成されるパッドの図である。
【図33】本発明の製造方法におけるパッド形成のパタ
ーンの例を示す模式図である。
【図34】本発明の方法によって製造された表面伝導型
電子放出素子の1例を示した平面図である。
【図35】本発明の表面伝導型電子放出素子の製造方法
の1例を示す工程図である。
【図36】本発明のマトリクス型配線の電子源基板の1
例を示す模式図である。
【図37】本発明のはしご型配線の電子源基板の1例を
示す模式図である。
【図38】従来の表面伝導型電子放出素子の1例の模式
図である。
【図39】従来の表面伝導型電子放出素子の1例の模式
図である。
【符号の説明】
1 基板 2、3 素子電極 4 導電性薄膜 5 電子放出部 7 液滴付与装置(インクジェット噴射装置) 8 発光手段 9 受光手段 10 ステージ 11 コントローラ 12 制御手段 24 液滴 72 X配線 73 Y配線 80 電流計 81 電源 82 電流計 83 高圧電源 84 アノード電極 85 真空装置 86 排気ポンプ 91 電子源基板 92 X方向配線 93 Y方向配線 94 表面伝導型電子放出素子 95 結線 1081 リアプレート 1082 支持枠 1083 ガラス基板 1084 蛍光膜 1085 メタルバック 1086 フェースプレート 1087 高圧端子 1088 外囲器 1091 黒色導電材 1092 蛍光体 1093 ガラス基板 1101 表示パネル 1102 走査回路 1103 制御回路 1104 シフトレジスタ 1105 ラインメモリ 1106 同期信号分離回路 1107 変調信号発生器 1110 電子源基板 1111 電子放出素子 1112 共通配線 1120 グリッド電極 1121 空孔 1122 容器外端子 1123 容器外端子 1124 電子源基板 1201 電子放出部形成領域 1301 基板 1302 配線
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−156321 (32)優先日 平成7年6月22日(1995.6.22) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 長谷川 光利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 貴志 悦朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宮本 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−5095(JP,A) 特開 昭62−181490(JP,A) 特開 昭63−200041(JP,A) 特開 昭64−64290(JP,A) 特開 平1−296532(JP,A) 特開 平4−121702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H05K 3/10 - 3/12 H01B 13/00

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に一対の素子電極と、導電性薄膜
    とを、これらが接するように形成し、前記導電性薄膜を
    用いて電子放出部を形成する電子放出素子の製造方法に
    おいて、前記一対の素子電極の形成の後に金属元素を含
    有する液をインクジェット方式により液滴として前記基
    板上に付与し、前記導電性薄膜を形成することを特徴と
    する電子放出素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記インクジェット方式が、圧電素子を
    用いて該液を液滴として吐出させる方式である請求項1
    記載の電子放出素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記インクジェット方式が、熱エネルギ
    ーによって液内に気泡を形成させて該液を液滴として吐
    出させる方式である請求項1記載の電子放出素子の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 一対の電極間に付与する液滴量を、前記
    基板と前記電極対によって形成される凹部の容積以下と
    する請求項1記載の電子放出素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金属元素を含有する液をインクジェ
    ット方式により液滴の状態で前記基板上に1滴以上付与
    する工程と、前記液滴の付与状態を検出し、付与状態に
    関して得られた情報に基づいて、液滴の付与を再度行う
    工程を有する請求項1記載の電子放出素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記の金属元素を含有する液が、金属材
    料の分散液である請求項1または5記載の電子放出素子
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記の金属元素を含有する液が、金属材
    料が溶解した溶液である請求項1または5記載の電子放
    出素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記の液滴の付与状態として検出する項
    目が、液の有無、付与された液の量および液が付与され
    た位置のうちの少なくとも1つである請求項5記載の電
    子放出素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 液滴の付与状態を検出した結果、液滴が
    付与されていない場合に、再度同一条件にて液滴付与を
    行う請求項5記載の電子放出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 液滴の付与状態を検出した結果、液滴
    の付与が過剰である場合に、付与された液滴の少なくと
    も一部を除去する請求項5記載の電子放出素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 液滴の付与状態を検出した結果、液滴
    の付与が不完全である場合に、前記インクジェット方式
    に用いられるインクジェット噴射装置の吐出パラメータ
    を調整して再度液滴付与を行う請求項5記載の電子放出
    素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 調整される吐出パラメータに液滴の吐
    出回数および吐出位置のうちの少なくとも一方が含まれ
    る請求項11記載の電子放出素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記の液滴の付与状態の検出を、該液
    滴付与位置へ照射した光の反射光および通過光のうちの
    いずれかの検知によって行う請求項5記載の電子放出素
    子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記の液滴の付与状態の検出を、所定
    の液滴付与位置と検出位置の位置合わせを行ってから行
    う請求項5記載の電子放出素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記液滴により形成されるドットと隣
    接するドットとの中心間距離が前記ドットの直径以下と
    なるように前記液滴を複数個付与し、前記導電性薄膜を
    形成する請求項1記載の電子放出素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記導電性薄膜の膜厚を、付与する液
    滴の量および数によって制御する請求項15記載の電子
    放出素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記電子放出部の形成は、前記導電性
    薄膜に通電を施す工程を有する請求項1〜16のいずれ
    かに記載の電子放出素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載の製
    造方法によって、基板上に複数の電子放出素子を形成す
    ることを特徴とする電子源基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 間隔を置いて配置した一対の素子電極
    を設けた基板を用意し、該間隔の基板上に、電子放出部
    が形成される導電性薄膜の構成成分である金属元素を含
    む液からなる液滴をインクジェット方式により付与する
    工程を有する電子放出素子の製造方法であって、該製造
    方法は、前記基板上での液滴の形状安定性を向上させる
    ために基板の表面処理を施す工程を有することを特徴と
    する電子放出素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記液滴は、有機金属化合物を含有し
    た溶液よりなる液滴である請求項19記載の電子放出素
    子の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記表面処理を施す工程は、疎水化処
    理である請求項19記載の電子放出素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記疎水化処理は、シランカップリン
    グ剤を用いた工程を有する請求項21記載の電子放出素
    子の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記表面処理を施す工程は、一対の素
    子電極を設けた基板に対して施す処理である請求項19
    記載の電子放出素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項19〜23のいずれかに記載の
    製造方法によって、基板上に複数の素子を形成すること
    を特徴とする電子源基板の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記インクジェット方式が、圧電素子
    を用いて該液を液滴として吐出させる方式である請求項
    24記載の電子源基板の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記インクジェット方式が、熱エネル
    ギーによって液内に気泡を形成させて該液を液滴として
    吐出させる方式である請求項24記載の電子源基板の製
    造方法。
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