JP3239230B2 - 転写用シート及び該転写用シートによる転写方法 - Google Patents
転写用シート及び該転写用シートによる転写方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空の物品等の比較的
形状的に不安定な材料で形成された物品の凹凸のある被
転写面に、必要な図柄を正確に転写することの可能な転
写用シート及び該転写用用シートを使用した転写方法に
関するものである。
形状的に不安定な材料で形成された物品の凹凸のある被
転写面に、必要な図柄を正確に転写することの可能な転
写用シート及び該転写用用シートを使用した転写方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】凹凸のある被転写面への転写方法とし
て、例えば実公平5−26605号公報に示されている
ように、ベースフィルム上に透明のUVインキ層、着色
インキ層、接着材層からなる各層を所定の図柄で順次ス
クリーン印刷により積層形成した転写シートを使用し、
ベースフィルムの図柄層の面を被転写面に当てがいベー
スフィルムの裏面から強く擦りつけることにより、凹凸
のある被転写面に接着層、インキ層、UVインキ層から
なる図柄を転写させる方法が知られている。
て、例えば実公平5−26605号公報に示されている
ように、ベースフィルム上に透明のUVインキ層、着色
インキ層、接着材層からなる各層を所定の図柄で順次ス
クリーン印刷により積層形成した転写シートを使用し、
ベースフィルムの図柄層の面を被転写面に当てがいベー
スフィルムの裏面から強く擦りつけることにより、凹凸
のある被転写面に接着層、インキ層、UVインキ層から
なる図柄を転写させる方法が知られている。
【0003】一方、地方の民芸品等に見られる張り子人
形等では、水に浸した和紙を型の表面に貼り重ね乾燥さ
せた後に一部を割って型を抜き出して中空状に形態で作
成されており、形状的に不安定であって表面から大きな
荷重をかけることができないため、印刷等の方法で人形
の顔等の図柄を形成することが出来ず、これらの人形等
では限られた熟練した人による手描きに頼っているた
め、生産性を向上することができなかった。
形等では、水に浸した和紙を型の表面に貼り重ね乾燥さ
せた後に一部を割って型を抜き出して中空状に形態で作
成されており、形状的に不安定であって表面から大きな
荷重をかけることができないため、印刷等の方法で人形
の顔等の図柄を形成することが出来ず、これらの人形等
では限られた熟練した人による手描きに頼っているた
め、生産性を向上することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による転
写シートを使用した転写方法では、転写用シートのベー
スフィルムとしてポリプロピレン樹脂等の樹脂フィルム
が使用されており、従って転写時に伸びや柔軟性に欠け
曲面で形成された凹凸のある被転写面に対して転写シー
トを確実になじませることができず、凹凸面への所用の
図柄を正確に転写できないという問題があった。更に、
ベースフィルム上に形成した着色インキ層を被転写面へ
転写するためにフィルムの裏面側から被転写面に向けて
大きな荷重をかけて擦りつける必要があるため、上記の
張り子人形等の中空の形状的に不安定な物品に対して
は、形状が変形したり又は破壊してしまうため、上記従
来の転写用シートを使用しての図柄の転写を行うことは
できなかった。
写シートを使用した転写方法では、転写用シートのベー
スフィルムとしてポリプロピレン樹脂等の樹脂フィルム
が使用されており、従って転写時に伸びや柔軟性に欠け
曲面で形成された凹凸のある被転写面に対して転写シー
トを確実になじませることができず、凹凸面への所用の
図柄を正確に転写できないという問題があった。更に、
ベースフィルム上に形成した着色インキ層を被転写面へ
転写するためにフィルムの裏面側から被転写面に向けて
大きな荷重をかけて擦りつける必要があるため、上記の
張り子人形等の中空の形状的に不安定な物品に対して
は、形状が変形したり又は破壊してしまうため、上記従
来の転写用シートを使用しての図柄の転写を行うことは
できなかった。
【0005】本発明は、上記従来技術における諸問題点
を解決するためになされたもので、その目的は、中空状
の物品等の比較的形状的に不安定な材料で形成された物
品の凹凸のある被転写面に対して大きな外力を与えなく
ても図柄層を凹凸面によく馴染ませることができ、更
に、大きな圧迫力を与えなくても必要な図柄のインキ層
を正確に被転写面に転写することのできる転写シートを
提供することと、該転写用シートを使用した転写方法を
提供することを課題とするものである。
を解決するためになされたもので、その目的は、中空状
の物品等の比較的形状的に不安定な材料で形成された物
品の凹凸のある被転写面に対して大きな外力を与えなく
ても図柄層を凹凸面によく馴染ませることができ、更
に、大きな圧迫力を与えなくても必要な図柄のインキ層
を正確に被転写面に転写することのできる転写シートを
提供することと、該転写用シートを使用した転写方法を
提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決する技術手段】上記課題は、厚さ50乃至
100ミクロンのアクリルを混入させた低密度ポリエチ
レン樹脂からなるベースフィルムの一側面に、着色イン
キにより所定図柄を印刷形成した着色インキ層と、該着
色インキ層の上に同一図柄形状で印刷形成した熱溶融性
接着剤層とから構成される図柄層を重合形成した転写用
シートを、予熱した被転写物の被転写面に向けて位置決
め配置し該転写用シートの図柄層を被転写面に密着させ
かつ、該転写用シートの裏面から図柄層形成部を被転写
面に加熱した弾力部材により圧迫することにより達成が
できる。
100ミクロンのアクリルを混入させた低密度ポリエチ
レン樹脂からなるベースフィルムの一側面に、着色イン
キにより所定図柄を印刷形成した着色インキ層と、該着
色インキ層の上に同一図柄形状で印刷形成した熱溶融性
接着剤層とから構成される図柄層を重合形成した転写用
シートを、予熱した被転写物の被転写面に向けて位置決
め配置し該転写用シートの図柄層を被転写面に密着させ
かつ、該転写用シートの裏面から図柄層形成部を被転写
面に加熱した弾力部材により圧迫することにより達成が
できる。
【0007】
【作用】アクリルを混入させた低密度ポリエチレンのシ
ートフィルムをベースフィルムとして使用しかつフィル
ムの厚さを50乃至100ミクロンと比較的薄いものを
使用しているため、ベースフィルム自体の柔軟性が高く
転写用シートが局部的に良く延び被転写面によく馴染み
密着するため図柄層が凹凸のある被転写面に良く密着す
る。また、ベースフィルムの融点が比較的低いため被転
写面を余熱しておくことにより、更に柔軟となり図柄層
を被転写面に確実に密着されることができる。さらに、
着色インキ層を被転写面に転写させるための接着剤とし
て熱溶融性接着剤層を着色インキ層の上に形成している
ため、予熱した被転写面の熱と転写用シートの裏面側か
らの弾力部材の熱により熱溶融性接着剤が溶融して被転
写面に大きな圧迫を与えなくてもインキ層を被転写面に
確実に転写する事が可能となる。
ートフィルムをベースフィルムとして使用しかつフィル
ムの厚さを50乃至100ミクロンと比較的薄いものを
使用しているため、ベースフィルム自体の柔軟性が高く
転写用シートが局部的に良く延び被転写面によく馴染み
密着するため図柄層が凹凸のある被転写面に良く密着す
る。また、ベースフィルムの融点が比較的低いため被転
写面を余熱しておくことにより、更に柔軟となり図柄層
を被転写面に確実に密着されることができる。さらに、
着色インキ層を被転写面に転写させるための接着剤とし
て熱溶融性接着剤層を着色インキ層の上に形成している
ため、予熱した被転写面の熱と転写用シートの裏面側か
らの弾力部材の熱により熱溶融性接着剤が溶融して被転
写面に大きな圧迫を与えなくてもインキ層を被転写面に
確実に転写する事が可能となる。
【0008】
【発明の効果】凹凸のある被転写に転写用シートを良く
馴染ませることが可能であって、さらに被転写面に大き
な荷重をかけなくても着色インキ層を被転写面に転写す
ることが可能であるため、張り子人形等の形状的に弱い
材料で形成した形状的に不安定な物品への所定図柄模様
の正確な転写が可能となり、これらの物品の生産性を向
上することができる。
馴染ませることが可能であって、さらに被転写面に大き
な荷重をかけなくても着色インキ層を被転写面に転写す
ることが可能であるため、張り子人形等の形状的に弱い
材料で形成した形状的に不安定な物品への所定図柄模様
の正確な転写が可能となり、これらの物品の生産性を向
上することができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図1において、Aは本発明の転写用シートを示して
おり、該転写用シートAは、ベースとなるベースフィル
ム1と、該ベースフィルム1の一側面に形成された図柄
層2により構成されている。ベースフィルム1は、アク
リルを混入させた低密度ポリエチレン樹脂からなる厚さ
が50乃至100ミクロンの薄いフィルムで構成されて
おり、極めて柔軟性が高くかつ適度の延びが保有されて
いる。また図柄層2はベースフィルム1の一側面に通常
の印刷手法により所定の図柄形状で印刷形成された着色
インキ層3と、該着色インキ層3の上面に着色インキ層
3と同一図柄で重合形成された熱溶融性接着剤層4によ
り構成されている。
る。図1において、Aは本発明の転写用シートを示して
おり、該転写用シートAは、ベースとなるベースフィル
ム1と、該ベースフィルム1の一側面に形成された図柄
層2により構成されている。ベースフィルム1は、アク
リルを混入させた低密度ポリエチレン樹脂からなる厚さ
が50乃至100ミクロンの薄いフィルムで構成されて
おり、極めて柔軟性が高くかつ適度の延びが保有されて
いる。また図柄層2はベースフィルム1の一側面に通常
の印刷手法により所定の図柄形状で印刷形成された着色
インキ層3と、該着色インキ層3の上面に着色インキ層
3と同一図柄で重合形成された熱溶融性接着剤層4によ
り構成されている。
【0010】着色インキ層3は、例えばスクリーン印刷
機等により前記ベースフィルム1の一側面に転写すべき
図柄を表裏反転して印刷形成することで形成される。着
色インキ層3を形成するインキの材料としては印刷した
直後にはベースフィルム1に対して充分強い接着力を出
すが時間の経過と共に接着力が低下するようなインキが
望まれ、例えばビニール系のインキが使用できる。前記
ベースフィルム1の表面に例えば梨地等の粗面加工を施
せば転写後の着色インキ層3の表面が半光沢状を呈して
恰も手描きと同じ様な状態となり見栄えを更に良くする
こともできる。
機等により前記ベースフィルム1の一側面に転写すべき
図柄を表裏反転して印刷形成することで形成される。着
色インキ層3を形成するインキの材料としては印刷した
直後にはベースフィルム1に対して充分強い接着力を出
すが時間の経過と共に接着力が低下するようなインキが
望まれ、例えばビニール系のインキが使用できる。前記
ベースフィルム1の表面に例えば梨地等の粗面加工を施
せば転写後の着色インキ層3の表面が半光沢状を呈して
恰も手描きと同じ様な状態となり見栄えを更に良くする
こともできる。
【0011】着色インキ層3の更に上面側に、前記着色
インキ層3を印刷したと同一図柄形状の印刷版を使用し
て熱溶融性接着剤層4がスクリーン印刷等の方法により
重合形成されている。熱溶融性接着材層4を構成する接
着剤としては、例えば70度C程度の比較的低温度で溶
融するホットメルト型の接着剤が好適である。なお、複
数の着色インキによる複数の版によって着色インキ層3
が印刷形成される場合は全ての着色インキ層2によって
形成される図柄と同一図柄の版を熱溶融性接着剤層4用
の印刷用版として別に使用しても良い。
インキ層3を印刷したと同一図柄形状の印刷版を使用し
て熱溶融性接着剤層4がスクリーン印刷等の方法により
重合形成されている。熱溶融性接着材層4を構成する接
着剤としては、例えば70度C程度の比較的低温度で溶
融するホットメルト型の接着剤が好適である。なお、複
数の着色インキによる複数の版によって着色インキ層3
が印刷形成される場合は全ての着色インキ層2によって
形成される図柄と同一図柄の版を熱溶融性接着剤層4用
の印刷用版として別に使用しても良い。
【0012】図2は本発明の転写用シートAの全体を示
しており、この例では図3に示す民芸品の達磨5の被転
写面Mである顔部分に眉6及び髭7の図柄を転写形成す
るための転写用シートとして図柄層2をベースフィルム
1の一側面に形成したものである。ベースフィルム1の
外形は図柄層2の周囲にある程度の余裕を持った矩形形
状に形成してあるが、被転写面Mの形状に合わせて適宜
変更ができる。また、達磨5の顔のほぼ中央には隆起し
た鼻8があり、この周囲でベースフィルム1に皺が生ず
るのを防ぐため図柄層2を避けてスリット9を適当に形
成してある。更にベースフィルム1の周囲にもスリット
10,10を形成することによりベースフィルム1の周
辺部での皺の発生を防止して図柄層2が正確に被転写面
Mに密着できるようにしている。上記スリット9やスリ
ット10に代えて特に大きい隆起や曲率の大きい部分に
はこれを避けるような開口を形成しても良い。
しており、この例では図3に示す民芸品の達磨5の被転
写面Mである顔部分に眉6及び髭7の図柄を転写形成す
るための転写用シートとして図柄層2をベースフィルム
1の一側面に形成したものである。ベースフィルム1の
外形は図柄層2の周囲にある程度の余裕を持った矩形形
状に形成してあるが、被転写面Mの形状に合わせて適宜
変更ができる。また、達磨5の顔のほぼ中央には隆起し
た鼻8があり、この周囲でベースフィルム1に皺が生ず
るのを防ぐため図柄層2を避けてスリット9を適当に形
成してある。更にベースフィルム1の周囲にもスリット
10,10を形成することによりベースフィルム1の周
辺部での皺の発生を防止して図柄層2が正確に被転写面
Mに密着できるようにしている。上記スリット9やスリ
ット10に代えて特に大きい隆起や曲率の大きい部分に
はこれを避けるような開口を形成しても良い。
【0013】次に上記転写用シートAを使用した本発明
の転写方法を図4及び図5に基づいて説明する。まず転
写に先だって被転写物の被転写面Mを予熱する。予熱の
方法としては例えばヒータを設置した容器内に被転写物
の被転写面Mをヒータに向けて並べておき被転写面を加
熱させる方法が手軽である。次に図4aに示すように予
熱された被転写物の被転写面Mに前述の転写用シートA
を図柄層2を形成した面を被転写面Mに向けて配置位置
決めし、転写用シートAのベースフィルム1全体を被転
写面Mに密着させるように載置する。ベースフィルム1
の材料として溶融温度が比較的低いアクリルを混入させ
た低密度ポリエチレン樹脂を使用しているため、ベース
フィルム1の予熱した被転写面Mの熱により更に柔軟性
が高くなり凹凸のある被転写面Mに正確に密着させるこ
とが容易となる。
の転写方法を図4及び図5に基づいて説明する。まず転
写に先だって被転写物の被転写面Mを予熱する。予熱の
方法としては例えばヒータを設置した容器内に被転写物
の被転写面Mをヒータに向けて並べておき被転写面を加
熱させる方法が手軽である。次に図4aに示すように予
熱された被転写物の被転写面Mに前述の転写用シートA
を図柄層2を形成した面を被転写面Mに向けて配置位置
決めし、転写用シートAのベースフィルム1全体を被転
写面Mに密着させるように載置する。ベースフィルム1
の材料として溶融温度が比較的低いアクリルを混入させ
た低密度ポリエチレン樹脂を使用しているため、ベース
フィルム1の予熱した被転写面Mの熱により更に柔軟性
が高くなり凹凸のある被転写面Mに正確に密着させるこ
とが容易となる。
【0014】その後、図4bに示すように、下面に弾力
部材11を備えかつ内部に設置してあるヒータ12によ
って加熱された押型13をベースフィルム1の背面側か
ら被転写面Mに押しつけることによって、弾力部材11
がベースフィルム1を被転写面Mの凹凸形状に沿って押
しつけ、図柄層2を形成している熱溶融性接着剤層4を
被転写面Mに密着させて被転写面Mからの熱と押型13
からの熱により熱溶融性接着剤層4を溶融状態とし、着
色インキ層3を被転写面Mに接着させる。押型13を被
転写面Mから離反させた後ベースフィルム1を剥がすこ
とにより、着色インキ層3がベースフィルム1から剥が
れ接着剤層4により被転写面Mに接着されて、被転写面
に正確な図柄が転写形成される(図4c)。
部材11を備えかつ内部に設置してあるヒータ12によ
って加熱された押型13をベースフィルム1の背面側か
ら被転写面Mに押しつけることによって、弾力部材11
がベースフィルム1を被転写面Mの凹凸形状に沿って押
しつけ、図柄層2を形成している熱溶融性接着剤層4を
被転写面Mに密着させて被転写面Mからの熱と押型13
からの熱により熱溶融性接着剤層4を溶融状態とし、着
色インキ層3を被転写面Mに接着させる。押型13を被
転写面Mから離反させた後ベースフィルム1を剥がすこ
とにより、着色インキ層3がベースフィルム1から剥が
れ接着剤層4により被転写面Mに接着されて、被転写面
に正確な図柄が転写形成される(図4c)。
【0015】図5は別の転写方法の例を示すものであ
り、この場合押型13に代えて表面にゴム等の弾力材1
4を形成した加熱ローラ15を使用してベースフィルム
1の背面側から図柄層2を形成した部分を被転写物の被
転写面Mに向けて加圧しながら転動操作することで着色
インキ層3が正確に被転写面に転写できる。
り、この場合押型13に代えて表面にゴム等の弾力材1
4を形成した加熱ローラ15を使用してベースフィルム
1の背面側から図柄層2を形成した部分を被転写物の被
転写面Mに向けて加圧しながら転動操作することで着色
インキ層3が正確に被転写面に転写できる。
【図1】 本発明の転写用シートの一部の断面図を示
す。
す。
【図2】 本発明の転写用シートの全体を示す平面図。
【図3】 本発明の方法によって店主した被転写物の例
を示す。
を示す。
【図4】 本発明による転写方法の一例を概念的に示す
もので、(a)は予熱した被転写面に転写用シートを配
置した状態、(b)はベースフィルムを被転写面に加熱
した押し型によって押圧密着させた状態、(c)は被転
写面に図柄が転写された状態のそれぞれの断面図を示
す。
もので、(a)は予熱した被転写面に転写用シートを配
置した状態、(b)はベースフィルムを被転写面に加熱
した押し型によって押圧密着させた状態、(c)は被転
写面に図柄が転写された状態のそれぞれの断面図を示
す。
【図5】 本発明による転写方法の別の例を概念的に示
すもので、転写用シートを圧迫する工程を加熱したゴム
ローラにより実施した断面図を示す。
すもので、転写用シートを圧迫する工程を加熱したゴム
ローラにより実施した断面図を示す。
A.転写用シート 1.ベースフィルム 2.図柄層 3.着色インキ層 4.熱溶融性接着剤層 11.弾力部材 12.ヒータ 13.押型 14.弾力材 15.加熱ローラ
Claims (2)
- 【請求項1】厚さ50乃至100ミクロンのアクリルを
混入させた低密度ポリエチレン樹脂からなるベースフィ
ルムの一側面に、着色インキにより所定図柄を印刷形成
した着色インキ層と、該着色インキ層の上に同一図柄形
状で印刷形成した熱溶融性接着剤層とから構成される図
柄層を重合形成したことを特徴とする転写用シート。 - 【請求項2】厚さ50乃至100ミクロンのアクリルを
混入させた低密度ポリエチレン樹脂からなるベースフィ
ルムの一側面に、着色インキにより所定図柄を印刷形成
した着色インキ層と、該着色インキ層の上に同一図柄形
状で印刷形成した熱溶融性接着剤層とから構成される図
柄層を重合形成した転写用シートを、予熱した被転写物
の被転写面に向けて位置決め配置し該転写用シートの図
柄層を被転写面に密着させかつ、該転写用シートの裏面
から図柄層形成部を被転写面に加熱した弾力部材により
圧迫することにより、転写用シートの着色インキ層を被
転写面に転写する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29778995A JP3239230B2 (ja) | 1995-10-21 | 1995-10-21 | 転写用シート及び該転写用シートによる転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29778995A JP3239230B2 (ja) | 1995-10-21 | 1995-10-21 | 転写用シート及び該転写用シートによる転写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109599A JPH09109599A (ja) | 1997-04-28 |
JP3239230B2 true JP3239230B2 (ja) | 2001-12-17 |
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ID=17851199
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29778995A Expired - Fee Related JP3239230B2 (ja) | 1995-10-21 | 1995-10-21 | 転写用シート及び該転写用シートによる転写方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4564188B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-10-20 | 大日本印刷株式会社 | 画像形成方法 |
-
1995
- 1995-10-21 JP JP29778995A patent/JP3239230B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09109599A (ja) | 1997-04-28 |
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