JP3239080B2 - 観賞用植物用緑色保持剤及び観賞用植物の緑色保持方法 - Google Patents
観賞用植物用緑色保持剤及び観賞用植物の緑色保持方法Info
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Description
物などの観賞用植物のクロロフィル分解を防止し、緑色
度を増加させ、観賞性を高め、加えて、汚染菌による品
質の低下を予防するのにも有効な安全性の高い観賞用植
物用緑色保持剤に関する。
解は、萎れや微生物汚染と並んで、観賞用植物における
品質劣化の重要な要因の一つとされてきた。クロロフィ
ルの分解は植物の光合成能力を減少させ、緑色度を退歩
させ、黄色〜茶褐色への変色を惹起させる。
持続する緑色保持剤は未だ開発されておらず、手軽に使
用できて安全な緑色保持につながるクロロフィル分解抑
制剤が要望されている。
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は観賞用植物
のクロロフィル分解を有効に抑制し、緑色度ならびに光
合成能力を高め、加えて病原菌による枯死を予防し、手
軽に使用でき、且つ安全な観賞用植物用緑色保持剤を提
供することである。
は、ケイヒ酸が収穫後のブロッコリーやカイワレ大根の
クロロフィルを保持する効果を有することを見出したが
(特願平8−299900号、特願平8−299901
号)、更に検討した結果、ケイヒ酸は観賞用植物に対し
ても本化合物の持つクロロフィル保持能力を利用し得る
ことを見いだし、本発明を完成した。
下記の通りである。 (クロロフィル分解の抑制) 緑色保持剤として使用するためには、その中に再現性よ
くクロロフィルの分解を抑制させる物質を含むものでな
ければならない。
中の病原菌の発生を抑止することが重要であり、防黴・
抗菌性は緑色保持剤として具備すべき要件の一つであ
る。
ないとはいえ、環境破壊の原因となるなど種々の問題が
あり、厳に避けなければならない。
供給する際に、有効成分の溶脱が起こるので、成分が有
効に機能し、効果が発揮される時間が限定される。した
がって、より長期間の安定した効果を期待するには、効
果を持続させるための工夫が必要である。
族化合物を含有する。したがって、物質によっては、そ
の特有な臭いが使用環境に適合しない場合も考えられる
ので、特有臭を低減する措置が期待される。
明により達成される。即ち、本発明は、ケイヒ酸とシク
ロデキストリンを含有することを特徴とする観賞用植物
用緑色保持剤及びそれを用いた緑色保持方法である。
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用するケイヒ酸
は、合成反応生成物、あるいはリグニンの分解生成物や
天然精油等の天然物質から分離したものが用いられる。
下ではCDと称する)は、特に限定されないが、製造コ
スト及び製造効率を考慮すると、微生物が生産するCD
生成酵素を用いて製造されるα、β及びγ−CD、並び
にこれらをマルトシル化したα及びβ−マルトシルCD
の使用が好ましい。又、ケイヒ酸を高濃度で使用する場
合には、水溶性の大きいヒドロキシプロピルCDが適し
ている。
分としてケイヒ酸とCDとを含有するものであるが、ケ
イヒ酸がCDで包接された化合物(以下ではケイヒ酸−
CD包接化合物と称することがある)として使用するこ
とが、効果の持続性、ケイヒ酸特有の臭気の低減等から
好ましい。
方法について説明する。本発明で使用するCDは、グル
コースが環状にα−1,4−グルコシド結合した構造を
持ち、グルコース残基が垂直に立っていることから、そ
の1分子は筒状になっている。水溶液中でCDの内腔は
疎水性の環境になっており、エネルギー的には不安定な
状態にあるが、ケイヒ酸が接近すると疎水的な性質を有
するケイヒ酸の芳香核の部分がこの内腔部分に取り込ま
れ、エネルギー的に安定なケイヒ酸−CD包接化合物に
なると考えられる。このCDの包接作用により、ケイヒ
酸の安定化効果、臭気低減効果などが発現される。又、
ケイヒ酸−CD包接化合物は用土中で、水分の存在下、
少しづつ解離し、ケイヒ酸を徐々に放出する。すなわ
ち、徐放効果が発揮される。
は特に制限されず、従来公知の包接方法に準じて製造す
ることができる。例えば、飽和水溶液法では、CDの飽
和水溶液にケイヒ酸の水溶液、あるいはケイヒ酸を予め
エタノール等の少量の溶媒に溶かした溶液を添加、混合
し、30分乃至3〜4時間撹拌することにより、ケイヒ
酸−CD包接化合物が懸濁し、沈殿として得られる。
又、混練法ではCDに0.5〜5倍量の水を加え、必要
量のケイヒ酸を入れ、混練機で充分混合撹拌することに
よってケイヒ酸−CD包接化合物が得られる。
CDの使用割合は任意であるが、好ましい使用割合は、
ケイヒ酸1モルに対してCDを1〜10モル、更に好ま
しくは1〜5モルの割合である。上記の割合で両物質を
使用することにより、ケイヒ酸の含有量が1〜15重量
%の包接化合物が得られる。得られた包接化合物は、そ
の水懸濁液、ペースト、湿潤粉末等を噴霧乾燥、減圧乾
燥、凍結乾燥、通風乾燥等によって乾燥するこにより粉
末として回収される。
は、上記のケイヒ酸−CD包接化合物の含有量及びその
使用形態は特に制限されない。使用形態としては、例え
ば、ケイヒ酸とCDの溶液を、又はケイヒ酸−CD包接
化合物をそのまま用土中にあるいは栽培液に散布する
か、ケイヒ酸とCDを、又はケイヒ酸−CD包接化合物
を水に易分散性の粉体又は顆粒状として、あるいはこれ
らを水又は他の溶剤に溶解、分散又は乳化させた液体と
して使用することができる。液体として使用する場合
は、予め所定の濃度に希釈したものでも、濃厚液として
使用時に希釈して使用するものでもよい。更に、必要に
応じて、肥料や他の植物活性剤、ミネラル剤など、その
他の添加剤等と混合して用いることができる。
は特に限定されないが、特に効果的な使用量は、培地
(用土も含めて)の合計量100重量部あたり0.00
01〜0.2重量部(ケイヒ酸として0.00001〜
0.02重量部)である。使用量がこの範囲から外れる
と植物の生育に悪影響を及ぼすことがある。
を有する。即ち、ケイヒ酸はPAL(フェニルアラニン
アンモニアリアーゼ)をアロステリックに阻害し、その
結果、スペルミンやスペルミジンといったポリアミンが
植物体内に蓄積される。このポリアミンはクロロフィル
分解の原因となるエチレンの発生を抑える働きがあり、
この結果としてクロロフィル分解が抑制されると考えら
れる。又、ケイヒ酸は顕著な防黴、抗菌性を有しており
(特願平7−88857号)、セントポーリアにおける
病害菌の発生の抑制に効果を示すものと思われる。更
に、ケイヒ酸は食品添加物として指定されており、他の
防黴剤、抗菌剤等に比して、優れた安全性をも有してい
る。本発明では、ケイヒ酸−CD包接化合物からケイヒ
酸が徐放されることにより、ケイヒ酸の少量が持続的に
用土中又は栽培液中に放出され、この少量のケイヒ酸が
植物体に悪影響を及ぼすことなく、クロロフィルの分解
を抑制し、緑色度を保ち、病害菌の繁殖を抑制する。
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限
り重量基準である。
に加温してβ−CDを溶解させ、これに10%ケイヒ酸
エタノール溶液19.5部を徐々に添加し撹拌した。次
いで加熱を止め、撹拌しながら放冷し室温にまで冷やし
た。生じた沈殿を濾別し、60℃以下の温度で減圧乾燥
した。得られた粉末についてX線回折を測定したとこ
ろ、図1に示したように、得られた粉末がケイヒ酸、β
−CD及びこれらの混合物とは異なるX線回折図形を示
し、包接化合物を形成していることが示された。この包
接化合物中のケイヒ酸の含有量は11.3%であった。
以下の実施例ではこの包接化合物(ケイヒ酸−CD包接
化合物と記す)を使用する。
9cm)の底にミリオンA(ソフト・シリカ株式会社製
珪酸塩白土)を敷き、0.1%ケイヒ酸−CD包接化合
物液及び蒸留水を口下2cmの所まで入れ、口にアルミ
箔をかぶせた。セントポーリアの葉を、葉柄のところで
斜めにカットし、これをアルミ箔の上から突き刺し、葉
柄の切り口の先端が水面下2cmになるように調整し
た。これを21℃、2000ルックス/16時間照射/
日の条件の人工気象器内に3日間置き、葉のクロロフィ
ル含量を測定した。この結果を表1に示す。
果 (*1):アルコール抽出されたクロロフィル量/新鮮
材料
CD包接化合物はクロロフィルを保持し、緑色を保つ効
果を有する。
9cm)に0.1%β−CD−ケイヒ酸包接化合物液、
および蒸留水を口下2cmの所まで入れ、口にアルミ箔
をかぶせた。ポトスの葉を、葉柄のところで斜めにカッ
トし、これをアルミ箔の上から突き刺し、葉柄の切り口
の先端が水面下2cmになるように調整した。これを2
1℃、2000ルックス/16時間照射/日の条件の人
工気象器内に2日間置き、葉色を測定した。葉色の測定
については、コンピューターカラーマッチング法(大日
精化工業社製 COLORCOM-C SPECTROPHOTOMETER を使
用)を実施し、マンセル表色系(色相(H)、明度
(V)、彩度(C))での表示を試みた。この結果を表
2に示す。
CD包接化合物を添加した栽培液に浸したポトスの葉色
は蒸留水に浸したポトスの葉色より緑味が増しており、
CD−ケイヒ酸包接化合物は緑色保持効果を有すること
がわかる。
口をパラフィルムで密封後、冷暗所(4℃)で保存し
た。1時間後これらの試料を官能試験に供した。試料は
以下に示す溶液を用いた。 コントロール :蒸留水(pH5.4) C D 液 :1.6%β−CD水溶液(pH5.4) ケイヒ酸液 :0.03%ケイヒ酸水溶液 ケイヒ酸−CD包接物液:1.6%β−CD水溶液(pH5.4)に 0.03%量のケイヒ酸を加え、加熱しつつ 1時間撹拌し、冷却した懸濁液
次の6段階評価により臭気を評価した。官能試験結果を
表3に示す。 0点:無臭 1点:かすかに感ずる臭い 2点:楽に感ずる臭い 3点:明らかに感ずる臭い 4点:強い臭い 5点:耐えられない程強く感ずる臭い
をβ−CDで包接するとケイヒ酸臭を低減し、ほとんど
無臭にすることができる。
効果を有し、汚染菌による品質低下を防止し、臭気もな
く、且つ安全な鑑賞用植物用の緑色保持剤が提供され
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 ケイヒ酸とシクロデキストリンを含有す
ることを特徴とする観賞用植物用緑色保持剤。 - 【請求項2】 ケイヒ酸とシクロデキストリンが包接化
合物を形成している請求項1に記載の観賞用植物用緑色
保持剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の観賞用植物用緑
色保持剤を鑑賞用植物に作用させることを特徴とする観
賞用植物の緑色保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09281597A JP3239080B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 観賞用植物用緑色保持剤及び観賞用植物の緑色保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10273401A JPH10273401A (ja) | 1998-10-13 |
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JP09281597A Expired - Fee Related JP3239080B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 観賞用植物用緑色保持剤及び観賞用植物の緑色保持方法 |
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AR059270A1 (es) * | 2006-03-24 | 2008-03-19 | Olivera Nappa Alvaro Maria | Formulaciones y metodos para dar valor agregado a productos vegetales aumentando la calidad comercial resistencia a factores externos y contenido de polifenoles de los mismos |
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