JP3233586U

JP3233586U - サイクルパンツに装着可能な自転車走行時の会陰部痛み緩和用の装着具

Info

Publication number: JP3233586U
Application number: JP2021002236U
Authority: JP
Inventors: 智志石井
Original assignee: 智志石井
Priority date: 2021-06-09
Filing date: 2021-06-09
Publication date: 2021-08-19
Anticipated expiration: 2029-10-02

Abstract

【課題】長距離・長時間の自転車走行におけるサドルからの負荷による痛みを通常のクッションパット以上に緩和させるため、人体の股間形状に合わせた硬質の板面による負荷分散型の装着具を提供する。【解決手段】自転車走行時の会陰部痛み緩和の装着具は、人の会陰部の形状に合わせて成型された硬質の繊維強化プラスチックのガード板１と、それに重ねて使用することの出来るクッション材２とを備える。【選択図】図１

Description

この考案は、自転車走行時に人体股間部の恥骨付近から尾骨付近までの会陰部にサドルを通じて伝わる運動負荷や振動等の影響による痛みを軽減し保護する装着具（「サイクリングボトムガード」）に関するものである。

従来は、自転車走行（特にロードバイクやマウンテンバイク等のスポーツサイクルでサドルが軽量小型化された物を長時間使用した場合）においての会陰部の痛み防止として、厚手の布地やウレタン材等によるサドル形状に合わせたクッション材であるパットを衣料のパンツと一体化させたパット付きサイクルパンツが使用されている。

サイクリングで着用する、従来の厚布やウレタン等のクッション材による「パット付きサイクルパンツ」（サイクルパンツ）は、比較的短い時間での走行にはある程度痛み防止に有効であるが、長時間の自転車走行においては、吸収しきれない負荷を会陰部に継続して受けてしまうため、時間の経過と共に徐々に痛みが増し、走行等に支障を来たす事がある。また、肛門等会陰部に疾患がある人などの場合、短時間の走行でもそれら患部へ悪い影響を及ぼすことにもつながる。本考案は、以上のような課題を極力緩和排除し、安全な自転車走行に長時間長距離でも集中することが出来るためのものである。

本考案は、従来の装着具の改良であって、その目的は、長距離・長時間の自転車走行におけるサドルからの負荷による痛みを通常のクッションパット以上に緩和させるため、人体の股間形状に合わせた硬質の板面による負荷分散型の装着具を提供することにある。

本考案は、サイクルパンツに装着可能な自転車走行時の会陰部痛み緩和の装着具に関する。

本考案に係る装着具は、人の会陰部の形状に合わせて成型された硬質の繊維強化プラスチックのガード板と、それに重ねて使用することの出来るクッション材とを備えることを特徴とする。

また、本考案に関する装着具は、自転車走行時の会陰部の痛みを軽減するため、かつ、サドルからの負荷を広い面で受け止め分散軽減するために、会陰部の形状に合わせた繊維強化プラスチック等の軽量高強度成型板（以下ガード板）を主要部材とするとともに、ゴムやウレタン等のクッション材と合わせることにより負荷軽減効果も高めることも可能とした装着具である。

本考案は、以下の好ましい実施態様を含む。
（１）前記サイクルパンツの専用のポケットに挿入して装着することができる。
（２）前記サイクルパンツに専用のポケットを介して装着させることができる。

本考案に係る装着具によれば、自転車走行時のサドルからの負荷荷重を一旦ガード板により１点集中でなく広い面で受け止めることとなり、結果負荷加重が分散され長時間の自転車走行でも会陰部の痛みが軽減される。

本考案に関する男性用の装着具。本考案に関する女性用の装着具。それぞれの装着具のガード板の特徴を平面・側面・正面で示し、二通りの装着方法のイラスト及びガード板の写真を各図面に示している。

本考案に係る装着具（「サイクリングボトムガード」ともいう）のガード板１は、長時間の外力負荷や連続運動に耐えられるよう繊維強化プラスチックで作られている。繊維の素材としては、ガラス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、チタン繊維などの無機繊維のほか、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維などの有機繊維などを用いることができ、プラスチック素材としては不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂などの熱硬化型樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができる。従来のクッション材等による衝撃吸収パットだけでは、サドルから伝わる外力は吸収しきれない負荷が一点集中的にパット越に人体に伝わり、長時間走行時においてはその箇所の痛みが更に徐々に増してしまう。そこで、装着具（「サイクリングボトムガード」）の主要部材は、繊維強化プラスチックの硬質な層とゴムや発砲プラスチック、ウレタン等のクッション２で形成も出来て、自転車の振動衝撃や運動負荷をガード板１の面全体に分散させ、更にクッション２で吸収させることができる

これにより、走行時の会陰部の痛みを緩和させることができる。装着具（「サイクリングボトムガード」）の装着は主に外付け（アウター）と内付け（インナー）の二通りの方法がある。

アウタータイプは、サイクルパンツにガード板を挿入装着する専用ポケット３を設けた方法である。ガード板１の形状に合わせたポケット３により装着位置がサイクルパンツに固定され、洗濯時にはこのガード板１をポケットから抜き取る。

インナータイプは、装着具（「サイクリングボトムガード」）を両足の太ももの付け根部分と腰周りに固定する専用バンド４（例えば、長さ調整が可能な平ロープ等）で装着する方法である。ガード板１は装着者の体格や好みに応じて会陰部のみをガードする幅の狭いタイプから、お尻を大きく包み込む幅の広いタイプまで選ぶことが可能としている。また、ガード板１の形状特徴として、女性用は前方の部分を負荷を伝えないホール形状を設け、男性用はお椀型形状としてもよい。

１ガード板
２クッション材
３専用ポケット
４装着バンド

Claims

サイクルパンツに装着可能な自転車走行時の会陰部痛み緩和用の装着具であって、
人の会陰部の形状に合わせて成型された硬質の繊維強化プラスチックのガード板と、それに重ねて使用することの出来るクッション材とを備えることを特徴とする前記装着具。
前記サイクルパンツの専用のポケットに挿入して装着することができる請求項１に記載の装着具。
前記サイクルパンツに専用のポケットを介して装着させることができる請求項１に記載の装着具。