JP3231498U - 筒状衣料品 - Google Patents
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Abstract
【課題】口元および首回りを覆うように着用することができる筒状衣料品であって、着用者が息苦しさを覚えにくい筒状衣料品を提供する。【解決手段】口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7とを有する筒状衣料品1であって、筒状衣料品1の側面視で、口元生地パーツ4の前側縁が前方に凸となる形状を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、口元および首回りを覆うように着用することができる筒状衣料品に関するものである。
従来、口元や首回りを覆うように着用することができる筒状衣料品が様々知られている(例えば、特許文献1、2)。
筒状衣料品は、日差しから着用者の肌を守ったり、保温や保冷など、様々な目的で着用することができる。また、口元を覆うように着用することで、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。一方、筒状衣料品を口元や首回りを覆うように着用すると、着用者の口元が筒状衣料品で強く押さえつけられ、着用者が息苦しさを覚えるおそれがあり、特に運動の際などには息苦しさを強く覚えやすくなる。本考案は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着用者が息苦しさを覚えにくい筒状衣料品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本考案の筒状衣料品とは、口元生地パーツと首回り生地パーツとを有し、筒状衣料品の側面視で、口元生地パーツの前側縁が前方に凸となる形状を有するところに特徴を有する。本考案の筒状衣料品はこのように構成されることにより、口元生地パーツをカップ状に立体的に形成することができる。そのため、筒状衣料品を着用した際に、着用者の口の周りや鼻の周りに適度な空間が確保され、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。例えば、筒状衣料品を着用してランニングをした場合などでも、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。
口元生地パーツは内側層と外側層を有することが好ましい。これにより、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、また着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。
口元生地パーツは、内側層がメッシュ生地から構成され、外側層が織布または編布から構成されていることが好ましい。このように口元生地パーツが構成されていれば、筒状衣料品を着用した際に、口元生地パーツの内側層が着用者の口に張り付きにくくなり、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。一方、口元生地パーツの外側層が織布または編布から構成されることにより、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。
口元生地パーツと首回り生地パーツの間には接続パーツが設けられてもよい。あるいは、内側層が外側層の外縁よりも外方に延在しており、外側層と首回り生地パーツの間に内側層の生地から構成された接続領域が形成されていてもよい。この場合、接続パーツまたは接続領域は、メッシュ生地から構成されていることが好ましい。このように接続パーツまたは接続領域が構成されていれば、筒状衣料品を着用した際に、口元生地パーツで着用者の口元を覆いつつ、接続パーツまたは接続領域での通気性が高まり、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。
接続パーツまたは接続領域は、口元生地パーツの側方に設けられ、口元生地パーツの下方には設けられていないことが好ましい。あるいは、接続パーツまたは接続領域は、口元生地パーツの側方から下方にかけて設けられ、口元生地パーツの側方側の幅が口元生地パーツの下方側の幅よりも広いことが好ましい。このように接続パーツまたは接続領域が設けられていれば、筒状衣料品を着用した際に、口元生地パーツで着用者の口元を安定して覆うことができる。接続パーツまたは接続領域がメッシュ生地から構成される場合は、接続パーツまたは接続領域を介して筒状衣料品の内側と外側での通気性を高めることができる。
口元生地パーツの伸長応力は首回り生地パーツの伸長応力よりも大きいことが好ましい。このように筒状衣料品が構成されることにより、口元生地パーツによって着用者の口や鼻を安定して覆いやすくなるとともに、口元生地パーツが着用者の口や鼻に過度に密着せず、着用感を高めることができる。
筒状衣料品は、上側開口縁の長さが下側開口縁の長さよりも長いことが好ましい。このように筒状衣料品が構成されていれば、筒状衣料品を着用した際、着用者の口や鼻が筒状衣料品によって強く押さえつけられず、筒状衣料品の着用感が向上する。
筒状衣料品には、上側開口縁に沿って、上側開口の大きさを調節できる絞り紐が設けられていることが好ましい。このように絞り紐が設けられていれば、着用者の口や鼻を覆うように筒状衣料品を着用した際、絞り紐を引っ張って上側開口の大きさを絞ることで、筒状衣料品を安定して着用することができる。
本考案の筒状衣料品は、口元生地パーツと首回り生地パーツが互いに異なるパーツから構成され、口元生地パーツの前側縁が前方に凸となる形状を有するため、口元生地パーツをカップ状に立体的に形成することができる。そのため、筒状衣料品を着用した際に、着用者の口の周りや鼻の周りに適度な空間が確保され、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。例えば、筒状衣料品を着用してランニングをした場合などでも、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。
本考案の筒状衣料品について、図面を参照して説明する。なお、本考案は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1〜図3には本考案の筒状衣料品の構成例を示した。図1は、筒状衣料品の斜視図を表し、図2は、図1に示した筒状衣料品を側面から見た平面図、すなわち筒状衣料品を側面から見て平面状に広げた状態の平面図を表し、図3は、図2に示した筒状衣料品のIII−III断面の模式図を表す。
筒状衣料品1は、上側開口と下側開口を有する筒状に形成された衣料品である。筒状衣料品1は、ネックゲイターとも称され、着用者の口元および首回りを覆うように着用される。筒状衣料品1は、口元に当てる部分を下にずらして首回りのみを覆うように着用することも可能である。
筒状衣料品1は、上下方向と前後方向と左右方向を有する。筒状衣料品1の上下方向は、筒状衣料品1を着用した際の着用者の身長方向に対応し、筒状衣料品1の前後方向は、筒状衣料品1を着用した際の着用者の前後方向に対応し、筒状衣料品1の左右方向は、筒状衣料品1を着用した際の着用者の左右方向に対応する。また、筒状衣料品1の左右方向の外方に向かう方向を側方と称する。
筒状衣料品1は、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7とを有し、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7を含む複数のパーツを組み合わせて形成される。筒状衣料品1を構成する各パーツは、筒状衣料品1の筒状の周面を複数に区分するように設けられる。口元生地パーツ4は、筒状衣料品1を着用した際に着用者の口とその周囲を覆うパーツであり、着用者の鼻や顎を覆うように形成されてもよい。首回り生地パーツ7は、筒状衣料品1を着用した際に着用者の首回りを覆うパーツであり、筒状に形成されている。なお、口元生地パーツ4は非筒状に形成されている。
筒状衣料品1は、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7が互いに異なるパーツから構成された上で、図2に示した筒状衣料品1の側面視で、口元生地パーツ4の前側縁4Fが前方に凸となる形状を有する。筒状衣料品1はこのように構成されることにより、筒状衣料品1を着用した際に、口元生地パーツ4をカップ状に立体的に形成することができる。そのため、筒状衣料品1を着用した際に、着用者の口の周りや鼻の周りに適度な空間が確保され、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。例えば、筒状衣料品1を着用してランニングをした場合などでも、着用者が息苦しさを覚えにくくなるため、運動用に好適に用いることができる。
口元生地パーツ4は、筒状衣料品1の側面視で、前側縁4Fが前方に曲線状に凸となる形状に形成されていてもよく、折れ線状に凸となる形状に形成されていてもよい。口元生地パーツ4は、筒状衣料品1の側面視で、前側縁の上端と下端を結ぶ仮想線に対して、口元生地パーツ4の前側縁4Fがそれより前方に位置していることが好ましい。なお、口元生地パーツ4は、筒状衣料品1の前側縁の一部のみを含むように形成されることが好ましい。
口元生地パーツ4は、筒状衣料品1の上側開口縁2の一部を含むように形成されることが好ましい。すなわち、口元生地パーツ4の上側縁は、筒状衣料品1の上側開口縁2の一部を形成することが好ましい。図1および図2に示した筒状衣料品1では、上側開口縁2は口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7から構成されることが好ましく、上側開口縁2は口元生地パーツ4の部分が上方に突出していることが好ましい。すなわち、上側開口縁2は、口元生地パーツ4の部分が首回り生地パーツ7の部分よりも上方に位置することが好ましい。これにより、筒状衣料品1を着用した際、口元生地パーツ4により着用者の口や鼻を安定して覆いやすくなる。口元生地パーツ4の上側縁(あるいは上側開口縁2の口元生地パーツ4の部分)は、前方に向かって上側に延びるように形成されていることが好ましく、口元生地パーツ4の前側縁4Fの上端が上側開口縁2の上端となるように形成されていることが好ましい。口元生地パーツ4の下側縁は、前方に向かって下側に延びるように形成されていることが好ましい。
口元生地パーツ4は、上下方向の長さが5cm以上であることが好ましく、7cm以上がより好ましく、また16cm以下が好ましく、14cm以下がより好ましい。口元生地パーツ4の上下方向の長さは、図2に示した筒状衣料品1の側面視において、口元生地パーツ4の上端と下端の間の上下方向の長さHに相当する。口元生地パーツ4はまた、図2に示した筒状衣料品1の側面視において、口元生地パーツ4の前側縁4Fの前方端から口元生地パーツ4の後方端までの前後方向の長さLが、8cm以上であることが好ましく、12cm以上がより好ましく、また20cm以下が好ましく、18cm以下がより好ましい。
口元生地パーツ4は、単一の生地から形成されてもよく、複数の生地が繋ぎ合わさって形成されてもよい。なお、口元生地パーツ4は、図1に示すように左側口元生地パーツ4Lと右側口元生地パーツ4Rから構成されることが好ましく、左側口元生地パーツ4Lと右側口元生地パーツ4Rが、筒状衣料品1の側面視における前側縁4Fで互いに接続されていることが好ましい。このように口元生地パーツ4を構成することにより、口元生地パーツ4をカップ状に立体的に形成することが容易になる。
首回り生地パーツ7は、口元生地パーツ4の下方および後方に設けられることが好ましい。首回り生地パーツ7は、口元生地パーツ4よりも下方の部分で筒状に形成され、筒状衣料品1の側面視で、筒状衣料品1の前側縁の一部を含むように形成されることが好ましい。口元生地パーツ4はまた、筒状衣料品1の下側開口縁3の全体を含むように形成されることが好ましい。一方、首回り生地パーツ7は、口元生地パーツ4と上下方向に重なる位置で、口元生地パーツ4よりも後方に設けられることが好ましく、筒状衣料品1の上側開口縁2の一部を含むように形成されることが好ましい。
首回り生地パーツ7は、単一の生地から形成されてもよく、複数の生地が繋ぎ合わさって形成されてもよい。例えば、首回り生地パーツ7は、単一の生地が筒状に丸められて形成されてもよく、首回り生地パーツ7が左側首回り生地パーツと右側首回り生地パーツから構成され、左側首回り生地パーツと右側首回り生地パーツが、筒状衣料品1の側面視における前側縁と後側縁で互いに接続されて形成されてもよい。
口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7は、例えば、編布や織布等の布地から構成することができる。筒状衣料品1を構成する各パーツは、通気性を高めるために、メッシュ生地を含んで構成されてもよい。また、夏用の筒状衣料品として、各パーツを吸湿冷感素材や接触冷感素材などから構成したり、冬用の筒状衣料品として、各パーツを吸湿発熱素材や起毛素材などから構成したり、あるいは各パーツを紫外線カット機能や赤外線カット機能を有する素材から構成することもできる。口元生地パーツ4は、抗菌加工素材や抗ウィルス加工素材から構成してもよい。
織布の織組織や編布の編組織は特に限定されず、公知の織組織や編組織を採用できる。織布の織組織としては、平織、綾織、朱子織等が挙げられ、編布の編組織としては、平編、ゴム編、両面編、ハーフ編等が挙げられる。織布や編布には、メッシュ生地のように大きな開口は形成されず、織布や編布に形成される隙間(織布や編布を構成する糸間の隙間)の大きさは、円相当径で0.3mm未満(好ましくは0.2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以下)となる。織布や編布としては、高密度織布や高密度編布を用いることが好ましい。
口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7を含む筒状衣料品1を構成する複数のパーツは、縫製、シームテープ、溶着、接着剤等の公知の接合手段により、互いに接続することができる。縫製方法は特に限定されないが、例えばフラットシーマ(4本針縫製)を採用すれば、縫合部分での引っ掛かりが少なくなる点で好ましい。
口元生地パーツ4は首回り生地パーツ7と直接接続してもよく、他のパーツを介して接続してもよい。図1および図2に示した筒状衣料品1では、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7とが直接接続されている。なお、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7の接続部分の構成は接続手段の種類により変わり、接続手段の種類に応じて、口元生地パーツ4の端縁と首回り生地パーツ7の端縁が互いに重ね合わされたり、付き合わされて、互いに接続される。
口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7は、単層から構成されていてもよく、複数層から構成されていてもよい。なお、口元生地パーツ4は複数層から構成されていることが好ましく、これにより、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、また着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。例えば、図3に示すように、口元生地パーツ4は、内側層5と外側層6を有するように構成することができる。口元生地パーツ4が着用者の鼻も覆うように形成される場合は、着用者の鼻に異物が入り込むのも抑えることができる。一方、首回り生地パーツ7は口元生地パーツ4よりも少ない層数から構成されていることが好ましく、これにより、着用者の首回りで筒状衣料品1がかさばらず、筒状衣料品1の着用感を向上させることができる。
口元生地パーツ4は、内側層5と外側層6を有し、内側層5がメッシュ生地から構成され、外側層6が織布または編布から構成されることが好ましい。このように口元生地パーツ4が構成されていれば、筒状衣料品1を着用した際に、口元生地パーツ4の内側層5が着用者の口に張り付きにくくなり、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。一方、口元生地パーツ4の外側層6が織布または編布から構成されることにより、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。なお図3に示した断面図では、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7の層構造を模式的に示しており、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7の接続部分の構成は省略して示されている。下記の図6および図9の断面図も同様である。
メッシュ生地は、衣料に一般的に用いられるメッシュ生地を用いることができる。メッシュ生地の開口形状は特に限定されない。メッシュ生地は、例えば、円相当径として0.3mm〜10mmの開口が形成されていることが好ましく、より好ましくは円相当径として0.5mm〜5mmの開口が形成されている。円相当径は、メッシュ生地に負荷をかけずに平面状に置いた状態で、メッシュ生地に形成された各開口の面積を測定し、それと等面積の円の直径を算出することにより求められる。メッシュ生地の開口率は、例えば、10%〜40%であることが好ましく、15%〜30%であることがより好ましい。開口率は、メッシュ生地に負荷をかけずに平面状に置いた状態で、メッシュ生地に形成された各開口の面積を測定し、これをメッシュ生地の面積(開口を含む面積)で除することにより求められる。
首回り生地パーツ7は、織布または編布から構成されていることが好ましく、より好ましくは、織布または編布の単層から構成されている。このように首回り生地パーツ7が構成されていれば、首回り生地パーツ7がストレッチ性に優れるものとなり、着用者が筒状衣料品1を着用した状態で首を動かしやすくなる。首回り生地パーツ7は、上下方向と前後方向(または左右方向)の両方に対してストレッチ性を有していることが好ましい。
口元生地パーツ4の伸長応力は首回り生地パーツ7の伸長応力よりも大きいことが好ましい。このように筒状衣料品1が構成されることにより、口元生地パーツ4によって着用者の口や鼻を安定して覆いやすくなるとともに、口元生地パーツ4が着用者の口や鼻に過度に密着せず、着用感を高めることができる。伸長応力は、口元生地パーツ4または首回り生地パーツ7を30%伸長させた際の伸長応力として規定される。伸長応力は、測定対象となる試験片を引張試験機で引っ張り、その際の応力を測定することにより求める。具体的には、1インチ(2.54cm)の幅で切り出した試験片を、つかみ間隔が100mmとなるように留め具間に固定する。そして、試験片を引張速度200mm/分で引っ張りながら、留め具間の距離が130mmになったときの応力を測定する。口元生地パーツ4または首回り生地パーツ7が複数層から構成される場合は、複数層合わせた各パーツの伸長応力を測定する。
筒状衣料品1は、上側開口縁2の長さが下側開口縁3の長さよりも長いことが好ましい。このように筒状衣料品1が構成されていれば、筒状衣料品1を着用した際、着用者の口や鼻が筒状衣料品1によって強く押さえつけられず、筒状衣料品1の着用感が向上する。
筒状衣料品1には、上側開口縁2に沿って、上側開口の大きさを調節できる絞り紐9が設けられていることが好ましい。このように絞り紐9が設けられていれば、着用者の口や鼻を覆うように筒状衣料品1を着用した際、絞り紐9を引っ張って上側開口の大きさを絞ることで、筒状衣料品1を安定して着用することができる。図1および図2では、筒状衣料品1の上側開口縁2に沿って縫合線11が設けられ、上側開口縁2と縫合線11の間の部分が二重構造となっており、この二重構造の間に絞り紐9が挿通されている。なお、筒状衣料品1には、耳にかける紐状部材などは設けられなくてよい。
絞り紐9には、絞り紐9の係止位置を調節するストッパー10が設けられていることが好ましい。これにより、絞り紐9を引っ張って上側開口の大きさを絞った状態を、安定して保持することができる。そのため、例えば上側開口縁2が着用者の耳の下の位置にくるように筒状衣料品1を着用しても、筒状衣料品1がずれ落ちにくくなり、運動の際なども安定して着用することができ、快適性が向上する。
図4〜図6には、本考案の筒状衣料品の他の構成例を示した。図4には、筒状衣料品の斜視図が示され、図5には、図4に示した筒状衣料品を側面から見た平面図が示されており、図6には、図5に示した筒状衣料品のVI−VI断面の模式図が示されている。図4〜図6において、図1〜図3に示した筒状衣料品と同じ構成部材は同一の参照符号を用いて示されている。下記の図4〜図6の筒状衣料品の説明において、上記と重複する部分の説明は省略する。
図4〜図6に示した筒状衣料品1は、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7に加え、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7の間に接続パーツ8が設けられている。筒状衣料品1は、このようにさらに接続パーツ8を有するものであってもよい。この場合、接続パーツ8はメッシュ生地から構成されていることが好ましい。このように、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7の間にメッシュ生地から構成された接続パーツ8が設けられていれば、筒状衣料品1を着用した際に、接続パーツ8での通気性が高まり、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。一方、着用者の口は口元生地パーツ4で覆われるため、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、また着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。
接続パーツ8は、単一の生地から形成されてもよく、複数の生地が繋ぎ合わさって形成されてもよい。接続パーツ8は、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7と接続されるように設けられる。接続パーツ8は、メッシュ生地のみから構成されていることが好ましい。接続パーツ8のメッシュ生地の説明は、上記の口元生地パーツ4の内側層5のメッシュ生地の説明が参照される。
接続パーツ8は、口元生地パーツ4の側方に設けられ、口元生地パーツ4の下方には設けられていないことが好ましい。あるいは、接続パーツ8は、口元生地パーツ4の側方から下方にかけて設けられ、口元生地パーツ4の側方側の幅が口元生地パーツ4の下方側の幅よりも広いことが好ましい。このように接続パーツ8が設けられていれば、筒状衣料品1を着用した際に、口元生地パーツ4で着用者の口元を安定して覆うことができる。また、接続パーツ8がメッシュ生地から構成される場合は、接続パーツ8を介して筒状衣料品1の内側と外側での通気性を高めることができる。接続パーツ8は、最大幅が例えば5mm〜25mmとなるように形成されることが好ましい。
図4および図5に示した筒状衣料品1は、口元生地パーツ4が単層から構成されていてもよく、複数層から構成されていてもよい。なお図6に示した断面図では、口元生地パーツ4は内側層5と外側層6を有し、内側層5がメッシュ生地から構成され、外側層6が織布または編布から構成されている。
図7〜図9には、本考案の筒状衣料品のさらに他の構成例を示した。図7には、筒状衣料品の斜視図が示され、図8には、図7に示した筒状衣料品を側面から見た平面図が示されており、図9には、図7に示した筒状衣料品のIX−IX断面の模式図が示されている。図7〜図9において、図1〜図3に示した筒状衣料品と同じ構成部材は同一の参照符号を用いて示されている。下記の図7〜図9の筒状衣料品の説明において、上記と重複する部分の説明は省略する。
図7〜図9に示した筒状衣料品1は、口元生地パーツ4と首回り生地パーツ7を有し、口元生地パーツ4が内側層5と外側層6を有し、内側層5がメッシュ生地から構成され、外側層6が織布または編布から構成されている。そして、内側層5は、外側層6の外縁よりも外方に延在して、外側層6と首回り生地パーツ7の間にメッシュ生地から構成された接続領域4Cが形成されている。接続領域4Cは、口元生地パーツ4の一部として、口元生地パーツ4の周縁部に形成されている。このように筒状衣料品1が形成されていても、筒状衣料品1を着用した際に、接続領域4Cでの通気性が高まり、着用者が息苦しさを覚えにくくなる。一方、着用者の口は口元生地パーツ4の外側層6で覆われるため、着用者の口から飛沫が飛び散るのを抑えたり、また着用者の口に異物が入り込むのを抑えることができる。なお、内側層5および接続領域4Cは、必ずしもメッシュ生地から構成されなくてもよい。
接続領域4Cは、口元生地パーツ4の側方に設けられ、口元生地パーツ4の下方には設けられていないことが好ましい。あるいは、接続領域4Cは、口元生地パーツ4の側方から下方にかけて設けられ、口元生地パーツ4の側方側の幅が口元生地パーツ4の下方側の幅よりも広いことが好ましい。このように接続領域4Cが設けられていれば、筒状衣料品1を着用した際に、口元生地パーツ4で着用者の口元を安定して覆うことができる。また、接続領域4Cがメッシュ生地から構成される場合は、接続領域4Cを介して筒状衣料品1の内側と外側での通気性を高めることができる。接続領域4Cは、最大幅が例えば5mm〜25mmとなるように形成されることが好ましい。
1:筒状衣料品
2:上側開口縁
3:下側開口縁
4:口元生地パーツ、4L:左側口元生地パーツ、4R:右側口元生地パーツ、4F:前側縁、4C:接続領域
5:内側層
6:外側層
7:首回り生地パーツ
8:接続パーツ
9:絞り紐
10:ストッパー
11:縫合線
2:上側開口縁
3:下側開口縁
4:口元生地パーツ、4L:左側口元生地パーツ、4R:右側口元生地パーツ、4F:前側縁、4C:接続領域
5:内側層
6:外側層
7:首回り生地パーツ
8:接続パーツ
9:絞り紐
10:ストッパー
11:縫合線
Claims (11)
- 口元生地パーツと首回り生地パーツとを有する筒状衣料品であって、
筒状衣料品の側面視で、前記口元生地パーツの前側縁が前方に凸となる形状を有することを特徴とする筒状衣料品。 - 前記口元生地パーツは内側層と外側層を有する請求項1に記載の筒状衣料品。
- 前記内側層がメッシュ生地から構成され、前記外側層が織布または編布から構成されている請求項2に記載の筒状衣料品。
- 前記口元生地パーツと前記首回り生地パーツの間に接続パーツが設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
- 前記内側層は前記外側層の外縁よりも外方に延在しており、前記外側層と前記首回り生地パーツの間に、前記内側層の生地から構成された接続領域が形成されている請求項2または3に記載の筒状衣料品。
- 前記接続パーツまたは前記接続領域はメッシュ生地から構成されている請求項4または5に記載の筒状衣料品。
- 前記接続パーツまたは前記接続領域は、前記口元生地パーツの側方に設けられ、前記口元生地パーツの下方には設けられていない請求項4〜6のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
- 前記接続パーツまたは前記接続領域は、前記口元生地パーツの側方から下方にかけて設けられ、前記口元生地パーツの側方側の幅が前記口元生地パーツの下方側の幅よりも広い請求項4〜6のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
- 前記口元生地パーツの伸長応力は前記首回り生地パーツの伸長応力よりも大きい請求項1〜8のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
- 前記筒状衣料品は、上側開口縁の長さが下側開口縁の長さよりも長い請求項1〜9のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
- 前記筒状衣料品には、上側開口縁に沿って、上側開口の大きさを調節できる絞り紐が設けられている請求項1〜10のいずれか一項に記載の筒状衣料品。
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