JP3231357B2 - 酸素代謝測定装置 - Google Patents
酸素代謝測定装置Info
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- JP3231357B2 JP3231357B2 JP19445991A JP19445991A JP3231357B2 JP 3231357 B2 JP3231357 B2 JP 3231357B2 JP 19445991 A JP19445991 A JP 19445991A JP 19445991 A JP19445991 A JP 19445991A JP 3231357 B2 JP3231357 B2 JP 3231357B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、身体器官あるいは生体
内組織の新陳代謝を計測する酸素代謝測定装置、特に皮
ふを通して血管内に入る方法を用いて対象とする心臓内
領域からの反射近赤外(NIR)光を送受する酸素代謝
測定装置に関する。
内組織の新陳代謝を計測する酸素代謝測定装置、特に皮
ふを通して血管内に入る方法を用いて対象とする心臓内
領域からの反射近赤外(NIR)光を送受する酸素代謝
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冠状脈閉塞症の治療の特長は、心臓病患
者の領域的な酸化新陳代謝を評価する非進入手段の必要
があることである。現在、この技術分野では、人体の領
域的な組織の酸素の取り入れと利用を正確に早く測定す
る方法がない。
者の領域的な酸化新陳代謝を評価する非進入手段の必要
があることである。現在、この技術分野では、人体の領
域的な組織の酸素の取り入れと利用を正確に早く測定す
る方法がない。
【0003】標準的な臨床表示器は、冠状脈の不足によ
る心筋の環流代謝の非均一なドロップアウトに対して敏
感ではない。また、放射性核種や血管造影法によって、
心筋の環流や心室壁の動きを評価することはできるが、
これらの方法では、特に末端環流および/または異常な
心室壁の動きをもつ患者の心筋の新陳代謝状態の予測
は、必ずしも信頼できない。
る心筋の環流代謝の非均一なドロップアウトに対して敏
感ではない。また、放射性核種や血管造影法によって、
心筋の環流や心室壁の動きを評価することはできるが、
これらの方法では、特に末端環流および/または異常な
心室壁の動きをもつ患者の心筋の新陳代謝状態の予測
は、必ずしも信頼できない。
【0004】核磁気共鳴イメージングや分光・陽電子放
出断層撮影法のような、他の心筋新陳代謝を測定する方
法は経費が高く、また、ほとんどの病院や医院にある心
臓カテーテル挿入室で用いることのない、やっかいな部
品(例えば、磁石やサイクロトロン)が必要となる。
出断層撮影法のような、他の心筋新陳代謝を測定する方
法は経費が高く、また、ほとんどの病院や医院にある心
臓カテーテル挿入室で用いることのない、やっかいな部
品(例えば、磁石やサイクロトロン)が必要となる。
【0005】特に、異常に収縮する心筋部の中では、人
の心拍に関する新陳代謝の状態をすばやく識別する能力
は、凝血分解剤、バルーン血管形成、冠状動脈バイパス
移植のような治療に必要にな臨床上の決断に有利に影響
する。
の心拍に関する新陳代謝の状態をすばやく識別する能力
は、凝血分解剤、バルーン血管形成、冠状動脈バイパス
移植のような治療に必要にな臨床上の決断に有利に影響
する。
【0006】循環呼吸機能、動脈血液酸素添加および血
液サンプルを測定する先行技術の分光測光法に関して
は、ヨブシス(Jobsis)氏の米国特許4,22
3,680と4,281,645に述べられている。こ
の特許では、近赤外光を用いた微分分光法による血液分
散した身体器官の応用が詳しく述べてある。
液サンプルを測定する先行技術の分光測光法に関して
は、ヨブシス(Jobsis)氏の米国特許4,22
3,680と4,281,645に述べられている。こ
の特許では、近赤外光を用いた微分分光法による血液分
散した身体器官の応用が詳しく述べてある。
【0007】両特許において、近赤外外光は、比較的長
い光路(たとえば数cm)にまたがるものでなければな
らない。この長い光路は、光の光子が対象の組織に深く
浸透し、受光した光信号に組織の実質体積からの情報が
含まれるために重要である。また、より長い光路によ
り、対象の組織領域の外面構造での光散乱効果を少なく
する。米国特許4,223,680の図2でわかるよう
に、外面構造からの後方散乱には、対象の新陳代謝情報
が含まれておらず、任意の新陳代謝情報の検出がはっき
りしない。この方法は、ヨブシス氏が、この生物物理的
効果を最少にするために求めたものである。従って、ヨ
ブシス氏の両特許では、近赤外光を試験する器官(対象
となる本来の場所)に送り、光の入った点から間隔をあ
けた点で、放射強度を検出、測定しなければならないこ
とを教示している。米国特許4,223,680の図1
と図2に示されるように、近赤外光の入口と出口間の物
理的な距離は、数cmと定められている。
い光路(たとえば数cm)にまたがるものでなければな
らない。この長い光路は、光の光子が対象の組織に深く
浸透し、受光した光信号に組織の実質体積からの情報が
含まれるために重要である。また、より長い光路によ
り、対象の組織領域の外面構造での光散乱効果を少なく
する。米国特許4,223,680の図2でわかるよう
に、外面構造からの後方散乱には、対象の新陳代謝情報
が含まれておらず、任意の新陳代謝情報の検出がはっき
りしない。この方法は、ヨブシス氏が、この生物物理的
効果を最少にするために求めたものである。従って、ヨ
ブシス氏の両特許では、近赤外光を試験する器官(対象
となる本来の場所)に送り、光の入った点から間隔をあ
けた点で、放射強度を検出、測定しなければならないこ
とを教示している。米国特許4,223,680の図1
と図2に示されるように、近赤外光の入口と出口間の物
理的な距離は、数cmと定められている。
【0008】このように、光検出器のファイバ束は外面
組織域からの光散乱を最少にするために、光源ファイバ
束から間隔をあけていなければならない。さらに、アベ
(Abe)氏による米国特許4,513,751に提示
させているように、たとえ、光源ファイバ束と光検出器
のファイバ束が互いに平行に向けれられていても、光源
ファイバ束と光検出器のファイバ束の間隔が必要であ
る。すなわち、可視光波長用にアベ氏が提案しているよ
うに、近赤外光を第1の光ファイバにおくり、この第1
の光ファイバと平行し隣接している第二の光ファイバで
反射光を受光するだけでは、実質的な組織体積内におけ
る任意の正確な近赤外による酸素添加新陳代謝を測定す
ることはできない。
組織域からの光散乱を最少にするために、光源ファイバ
束から間隔をあけていなければならない。さらに、アベ
(Abe)氏による米国特許4,513,751に提示
させているように、たとえ、光源ファイバ束と光検出器
のファイバ束が互いに平行に向けれられていても、光源
ファイバ束と光検出器のファイバ束の間隔が必要であ
る。すなわち、可視光波長用にアベ氏が提案しているよ
うに、近赤外光を第1の光ファイバにおくり、この第1
の光ファイバと平行し隣接している第二の光ファイバで
反射光を受光するだけでは、実質的な組織体積内におけ
る任意の正確な近赤外による酸素添加新陳代謝を測定す
ることはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】要訳すると、赤から近
赤外の光を送受する装置の血管内の応用として、心臓内
のサイトから光学情報を得るために、送受両方の光ファ
イバを含む単独スコープを用いることが非常に望まし
い。皮ふ通過式血管内法により2つの別個の送受スコー
プを心臓内に導入するのは、心筋壁をたたく器具と、対
象の組織域で2つのスコープを光学的に一直線にすると
いう不安定さとのために防げられてしまう。
赤外の光を送受する装置の血管内の応用として、心臓内
のサイトから光学情報を得るために、送受両方の光ファ
イバを含む単独スコープを用いることが非常に望まし
い。皮ふ通過式血管内法により2つの別個の送受スコー
プを心臓内に導入するのは、心筋壁をたたく器具と、対
象の組織域で2つのスコープを光学的に一直線にすると
いう不安定さとのために防げられてしまう。
【0010】本出願人は、ヨブシス、アベ両氏の特許に
公開された先行技術の短所を克服し、下記に述べる操縦
可能な光ファイバ装置を開発した。この装置は、心臓内
表面に置かれた1つの小径スコープ(直径 3.3mm
以下)を通して近赤外光を、標準的な臨床カテーテル挿
入室で用いられる皮ふ通過血管内接近法により送受する
ものであり、定期診断カテーテル挿入研究の一部として
実施でき、動いている心臓内で領域的な心筋酸素添加を
測定できる装置である。
公開された先行技術の短所を克服し、下記に述べる操縦
可能な光ファイバ装置を開発した。この装置は、心臓内
表面に置かれた1つの小径スコープ(直径 3.3mm
以下)を通して近赤外光を、標準的な臨床カテーテル挿
入室で用いられる皮ふ通過血管内接近法により送受する
ものであり、定期診断カテーテル挿入研究の一部として
実施でき、動いている心臓内で領域的な心筋酸素添加を
測定できる装置である。
【0011】すなわち、本発明は、上記事情に鑑みてな
されたものであり、赤から近赤外の光を送受する装置の
血管内の応用として、送受両方の光ファイバを含む単独
スコープを、心臓内のサイトから光学情報を得るために
用い、心臓、脳、肝臓、腎臓などを内部身体器官あるい
は選択された身体組織で組織の酸素取り入れと利用を測
定する酸素代謝測定装置を提供することを目的としてい
る。
されたものであり、赤から近赤外の光を送受する装置の
血管内の応用として、送受両方の光ファイバを含む単独
スコープを、心臓内のサイトから光学情報を得るために
用い、心臓、脳、肝臓、腎臓などを内部身体器官あるい
は選択された身体組織で組織の酸素取り入れと利用を測
定する酸素代謝測定装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の酸素代謝測定装
置は、可撓性の挿入チューブと、前記挿入チューブ先端
より前方に光を出射する出射端面が該挿入チューブ先端
面に設けられた出射手段と、前記出射手段より出射され
た光による観察体の光学情報を受光する受光端面が前記
挿入チューブ先端面に設けられた受光手段とを備え、前
記挿入チューブ先端において、前記出射端面の出射光の
光軸と前記受光端面の受光光の光軸の少なくとも一方
は、前記挿入チューブ先端の中心軸に対して角度を有す
るように外側に向けられ、前記受光手段は、前記出射光
が観察体の一部を横断した光を受光する。
置は、可撓性の挿入チューブと、前記挿入チューブ先端
より前方に光を出射する出射端面が該挿入チューブ先端
面に設けられた出射手段と、前記出射手段より出射され
た光による観察体の光学情報を受光する受光端面が前記
挿入チューブ先端面に設けられた受光手段とを備え、前
記挿入チューブ先端において、前記出射端面の出射光の
光軸と前記受光端面の受光光の光軸の少なくとも一方
は、前記挿入チューブ先端の中心軸に対して角度を有す
るように外側に向けられ、前記受光手段は、前記出射光
が観察体の一部を横断した光を受光する。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
ついて述べる。
【0016】図1ないし図11は本発明の第1実施例に
係わり、図1は酸素代謝測定装置の構成を示す構成図、
図2は伸長チューブの遠方先端部の構成を示す構成図、
図3は伸長チューブの遠方先端部変形例の構成を示す構
成図、図4は伸長チューブの先端部における所定の光軸
角を有する第1の変形例の構成を示す構成図、図5は伸
長チューブの先端部における所定の光軸角を有する第2
の変形例の構成を示す構成図、図6は伸長チューブの先
端部における所定の光軸角を有する第3の変形例の構成
を示す構成図、図7は伸長チューブの先端部における所
定の光軸角を有する第4の変形例の構成を示す構成図、
図8は照射用光ファイバと受光用光ファイバのLG比率
を説明する説明図、図9は酸素代謝測定装置の作用を説
明する説明図、図10は図9の作用の結果を説明する説
明図である。
係わり、図1は酸素代謝測定装置の構成を示す構成図、
図2は伸長チューブの遠方先端部の構成を示す構成図、
図3は伸長チューブの遠方先端部変形例の構成を示す構
成図、図4は伸長チューブの先端部における所定の光軸
角を有する第1の変形例の構成を示す構成図、図5は伸
長チューブの先端部における所定の光軸角を有する第2
の変形例の構成を示す構成図、図6は伸長チューブの先
端部における所定の光軸角を有する第3の変形例の構成
を示す構成図、図7は伸長チューブの先端部における所
定の光軸角を有する第4の変形例の構成を示す構成図、
図8は照射用光ファイバと受光用光ファイバのLG比率
を説明する説明図、図9は酸素代謝測定装置の作用を説
明する説明図、図10は図9の作用の結果を説明する説
明図である。
【0017】図1に示すように、本発明の酸素代謝測定
装置10は、研磨された光結合コネクタ16に基端部が
接続された多数のファイバからなる照射用光ファイバ1
4と、研磨された光結合コネクタ20に基端部が接続さ
れた多数のファイバからなる受光用光ファイバ18と、
この照射用光ファイバ14を挿通する導管あるいはケー
シングとしての、例えば、フレキシブルプラスチックシ
ースからなる伸長チューブ12とから構成されている。
装置10は、研磨された光結合コネクタ16に基端部が
接続された多数のファイバからなる照射用光ファイバ1
4と、研磨された光結合コネクタ20に基端部が接続さ
れた多数のファイバからなる受光用光ファイバ18と、
この照射用光ファイバ14を挿通する導管あるいはケー
シングとしての、例えば、フレキシブルプラスチックシ
ースからなる伸長チューブ12とから構成されている。
【0018】また、伸長チューブ12中間部には操縦器
具22が置かれ、この操縦器具22により伸長フレシキ
ブルチューブ12の操縦先端12′を操作することがで
きるようになっている。さらに、操縦器具22の中間部
では、滅菌状態で、操縦器具22と操縦先端12′を操
作できるようになっている。例えば、2センチの長さの
操縦先端12′は、操縦器具22によって120度の弧
で湾曲できる(図1参照)。
具22が置かれ、この操縦器具22により伸長フレシキ
ブルチューブ12の操縦先端12′を操作することがで
きるようになっている。さらに、操縦器具22の中間部
では、滅菌状態で、操縦器具22と操縦先端12′を操
作できるようになっている。例えば、2センチの長さの
操縦先端12′は、操縦器具22によって120度の弧
で湾曲できる(図1参照)。
【0019】酸素代謝測定装置10の照射用光ファイバ
14は、例えば、均等かつ任意に、1つ以上の光結合コ
ネクタ16に配分されている。コネクタのひとつ16は
基準反射光検出器24bに接続され、残りの1つないし
それ以上の光コネクタ16は、1つ以上の異なる波長の
近赤外(NIR)光源24aから近赤外光を送るために
用いられている。受光用光ファイバ18は、受光した光
を酸素代謝測定装置10の全長に沿って伝送し、光結合
コネクタ20と光検出器26に送っている。全ての光フ
ァイバ14、18の基端部は、近赤外光源24a、基準
反射光検出器24b、光検出器26に最適に光結合する
ため、それぞれの光コネクタ16と20のところで研磨
されている。
14は、例えば、均等かつ任意に、1つ以上の光結合コ
ネクタ16に配分されている。コネクタのひとつ16は
基準反射光検出器24bに接続され、残りの1つないし
それ以上の光コネクタ16は、1つ以上の異なる波長の
近赤外(NIR)光源24aから近赤外光を送るために
用いられている。受光用光ファイバ18は、受光した光
を酸素代謝測定装置10の全長に沿って伝送し、光結合
コネクタ20と光検出器26に送っている。全ての光フ
ァイバ14、18の基端部は、近赤外光源24a、基準
反射光検出器24b、光検出器26に最適に光結合する
ため、それぞれの光コネクタ16と20のところで研磨
されている。
【0020】ここで、例えば、最も好ましくは、操縦器
具から操縦先端へ延びている装置10の伸長チューブ1
2の外径は、本発明の酸素代謝測定装置10が皮ふ通過
血管内で便用できるように、3.3mm(10 Fre
nch)を越えない。また、操縦器具から操縦先端まで
の区間の伸長チューブ12の長さは、大たい部動脈ある
いは静脈の血管内接近法により心室へ近づけるように、
少なくとも150cmとし、各光結合コネクタから操縦
器具22への伸長チューブ12の長さは、滅菌状態で操
縦器具を操作するために、少なくとも2メートルとす
る。
具から操縦先端へ延びている装置10の伸長チューブ1
2の外径は、本発明の酸素代謝測定装置10が皮ふ通過
血管内で便用できるように、3.3mm(10 Fre
nch)を越えない。また、操縦器具から操縦先端まで
の区間の伸長チューブ12の長さは、大たい部動脈ある
いは静脈の血管内接近法により心室へ近づけるように、
少なくとも150cmとし、各光結合コネクタから操縦
器具22への伸長チューブ12の長さは、滅菌状態で操
縦器具を操作するために、少なくとも2メートルとす
る。
【0021】図2(A)ないし図2(C)と図3(A)
ないし図3(C)は、伸長チューブ12の遠方先端部の
2つの別個の実施例を概略的に示したものである。
ないし図3(C)は、伸長チューブ12の遠方先端部の
2つの別個の実施例を概略的に示したものである。
【0022】図2(A)ないし図2(C)においては、
伸長チューブ12の先端部は、鈍い先端をもつ円錐形を
つくることがわかる。照射用光ファイバ14の束は、伸
長チューブ12の先端部の一部12A内に含まれ、受光
用光ファイバ18の束は、伸長チューブ12の末端の一
部12B内に含まれる。また、不透明あるいは送光しな
いデバイダ12Cが、(できれば、2つの光ファイバ束
の中に配列されて)照射用と受光用光ファイバの間に入
っている。
伸長チューブ12の先端部は、鈍い先端をもつ円錐形を
つくることがわかる。照射用光ファイバ14の束は、伸
長チューブ12の先端部の一部12A内に含まれ、受光
用光ファイバ18の束は、伸長チューブ12の末端の一
部12B内に含まれる。また、不透明あるいは送光しな
いデバイダ12Cが、(できれば、2つの光ファイバ束
の中に配列されて)照射用と受光用光ファイバの間に入
っている。
【0023】図3(A)ないし図3(C)は、伸長チュ
ーブ12の先端部の変形例を描いたもので、その中で、
照射用光ファイバ14は同心外部12Aの中にあり、受
光用光ファイバ18は伸長チューブ12の中心部12B
にあり、不透明デバイダ12Cは送光、受光用光ファイ
バを分離するようになっている。
ーブ12の先端部の変形例を描いたもので、その中で、
照射用光ファイバ14は同心外部12Aの中にあり、受
光用光ファイバ18は伸長チューブ12の中心部12B
にあり、不透明デバイダ12Cは送光、受光用光ファイ
バを分離するようになっている。
【0024】両方の先端部の実施例に共通しているの
は、伸長チューブ12の先端部が、図面の図2(A)、
3(A)に描かれた光子通路を参考にして良くわかるよ
うに、受光用光ファイバ18から離れている照射用光フ
ァイバ14からの光子が発散するために円錐形になって
いることである。発散反射形状での光の原理は、より実
質的な体積の組織からの光学情報を得るように、送光及
び受光用光ファイバ束が隣接し平行関係にある平坦なチ
ューブ先端の場合に比べて、外表組織層からの光の後方
散乱を減少させるために、対象の器官あるいは組織を通
る光子の光路を増すことである。また、伸長チューブ1
2の末端によって定められた円錐の角度は、心臓内表面
の深い組織層からの優先信号を取りだすように調整され
ている。
は、伸長チューブ12の先端部が、図面の図2(A)、
3(A)に描かれた光子通路を参考にして良くわかるよ
うに、受光用光ファイバ18から離れている照射用光フ
ァイバ14からの光子が発散するために円錐形になって
いることである。発散反射形状での光の原理は、より実
質的な体積の組織からの光学情報を得るように、送光及
び受光用光ファイバ束が隣接し平行関係にある平坦なチ
ューブ先端の場合に比べて、外表組織層からの光の後方
散乱を減少させるために、対象の器官あるいは組織を通
る光子の光路を増すことである。また、伸長チューブ1
2の末端によって定められた円錐の角度は、心臓内表面
の深い組織層からの優先信号を取りだすように調整され
ている。
【0025】尚、図示しない適切なレンズを伸長チュー
ブ12の円錐端の送光及び受光部分に用いて、同様の調
整を行なってサンプルとなる組織の体積を最適にするよ
うにしてもよく、円錐角度もしくはレンズ形状を調節す
ることにより光子の光路を変えることで、異なる組織の
深さから光学新陳代謝情報を得ることができる。また、
同様に、時間領域多重化を利用して、異なる組織深さを
横断してきた光子を選択的に受けられるようにするよう
にしてもよい。
ブ12の円錐端の送光及び受光部分に用いて、同様の調
整を行なってサンプルとなる組織の体積を最適にするよ
うにしてもよく、円錐角度もしくはレンズ形状を調節す
ることにより光子の光路を変えることで、異なる組織の
深さから光学新陳代謝情報を得ることができる。また、
同様に、時間領域多重化を利用して、異なる組織深さを
横断してきた光子を選択的に受けられるようにするよう
にしてもよい。
【0026】このような伸長チューブ12の先端部にお
いて、所定の光軸角を有する変形例について説明する。
いて、所定の光軸角を有する変形例について説明する。
【0027】図4(A)に示すように、伸長チューブ1
2の先端部の所定の光軸角を有する第1の変形例は、上
述したように先端が円錐形状になっていて、図4(B)
に示すように、照射用光ファイバLG14aと受光用光
ファイバLG18aは、不透明あるいは送光しないデバ
イダ15aにより分離され伸長チューブ12内に配設さ
れている。前記デバイダ15aが円錐形状の先端部内で
この円錐と同軸で形状が逆円錐状に形成され、LG14
aとLG18aは、この逆円錐状のデバイダ15aに沿
って分離され、LG14aとLG18aの端面は、伸長
チューブ12の中心軸を対称にして先端部円錐側面に弓
状に配置される。このとき逆円錐状のデバイダ15aの
側面の角度は、例えば、伸長チューブ12の中心軸に対
して、30°であり、従って、LG14aとLG18a
の伸長チューブ12の中心軸側の側面も伸長チューブ1
2の中心軸に対して、30°に角度を有している。LG
14aとLG18aの伸長チューブ12の中心軸側の側
面に対向した側面は、上述したようにLG14aとLG
18aの端面が弓状になるように、例えば、22°の角
度を有している。
2の先端部の所定の光軸角を有する第1の変形例は、上
述したように先端が円錐形状になっていて、図4(B)
に示すように、照射用光ファイバLG14aと受光用光
ファイバLG18aは、不透明あるいは送光しないデバ
イダ15aにより分離され伸長チューブ12内に配設さ
れている。前記デバイダ15aが円錐形状の先端部内で
この円錐と同軸で形状が逆円錐状に形成され、LG14
aとLG18aは、この逆円錐状のデバイダ15aに沿
って分離され、LG14aとLG18aの端面は、伸長
チューブ12の中心軸を対称にして先端部円錐側面に弓
状に配置される。このとき逆円錐状のデバイダ15aの
側面の角度は、例えば、伸長チューブ12の中心軸に対
して、30°であり、従って、LG14aとLG18a
の伸長チューブ12の中心軸側の側面も伸長チューブ1
2の中心軸に対して、30°に角度を有している。LG
14aとLG18aの伸長チューブ12の中心軸側の側
面に対向した側面は、上述したようにLG14aとLG
18aの端面が弓状になるように、例えば、22°の角
度を有している。
【0028】このように構成された伸長チューブ12の
先端部では、照射用光ファイバLG14aから照射され
る近赤外光は、伸長チューブ12の中心軸に対して、3
0°に角度を有した外側に放射され、対称の位置にあっ
て伸長チューブ12の中心軸に対して、外側に30°に
角度を有した受光用光ファイバLG18aで受光するこ
とにより、対象の器官あるいは組織を通る光子の光路を
増すことができ、より実質的な体積の組織からの光学情
報を得て、外表組織層からの光の後方散乱を、平坦なチ
ューブ先端の場合に比べ減少させるとともに、照射用光
ファイバLG14aからの近赤外光が、受光用光ファイ
バLG18aに直接受光されることを防止できる。
先端部では、照射用光ファイバLG14aから照射され
る近赤外光は、伸長チューブ12の中心軸に対して、3
0°に角度を有した外側に放射され、対称の位置にあっ
て伸長チューブ12の中心軸に対して、外側に30°に
角度を有した受光用光ファイバLG18aで受光するこ
とにより、対象の器官あるいは組織を通る光子の光路を
増すことができ、より実質的な体積の組織からの光学情
報を得て、外表組織層からの光の後方散乱を、平坦なチ
ューブ先端の場合に比べ減少させるとともに、照射用光
ファイバLG14aからの近赤外光が、受光用光ファイ
バLG18aに直接受光されることを防止できる。
【0029】図5(A)及び(B)に示すように、伸長
チューブ12の先端部の所定の光軸角を有する第2の変
形例は、伸長チューブ12の先端部の形状をくさび型に
したものであり、所定の光軸角を有する第1の変形例に
おいて、デバイダ15aの先端形状を逆円錐状の代わり
に屋根状にしたものである。その他の構成、作用、効果
は所定の光軸角を有する第1の変形例と同じである。
チューブ12の先端部の所定の光軸角を有する第2の変
形例は、伸長チューブ12の先端部の形状をくさび型に
したものであり、所定の光軸角を有する第1の変形例に
おいて、デバイダ15aの先端形状を逆円錐状の代わり
に屋根状にしたものである。その他の構成、作用、効果
は所定の光軸角を有する第1の変形例と同じである。
【0030】図6(A)に示すように、伸長チューブ1
2の先端部の所定の光軸角を有する第3の変形例は、伸
長チューブ12の先端部の形状を円筒形にしたものであ
り、図6(B)に示すように、照射用光ファイバLG1
4aと受光用光ファイバLG18aは、不透明あるいは
送光しないデバイダ15bにより分離され伸長チューブ
12内に配設されている。前記デバイダ15bが円筒形
状の先端部内でこの円筒と同軸で形状が屋根状に形成さ
れ、LG14aとLG18aは、この屋根状のデバイダ
15b沿って分離され、LG14aとLG18aの端面
は、伸長チューブ12の中心軸を対称にして先端部先端
面に弓状に配置される。このとき屋根状のデバイダ15
bの側面の角度は、例えば、伸長チューブ12の中心軸
に対して、24°であり、従って、LG14aとLG1
8aの伸長チューブ12の中心軸側の側面も伸長チュー
ブ12の中心軸に対して、24°に角度を有している。
LG14aとLG18aの伸長チューブ12の中心軸側
の側面に対向した側面は、上述したようにLG14aと
LG18aの端面が弓状になるように、例えば、16°
の角度を有している。
2の先端部の所定の光軸角を有する第3の変形例は、伸
長チューブ12の先端部の形状を円筒形にしたものであ
り、図6(B)に示すように、照射用光ファイバLG1
4aと受光用光ファイバLG18aは、不透明あるいは
送光しないデバイダ15bにより分離され伸長チューブ
12内に配設されている。前記デバイダ15bが円筒形
状の先端部内でこの円筒と同軸で形状が屋根状に形成さ
れ、LG14aとLG18aは、この屋根状のデバイダ
15b沿って分離され、LG14aとLG18aの端面
は、伸長チューブ12の中心軸を対称にして先端部先端
面に弓状に配置される。このとき屋根状のデバイダ15
bの側面の角度は、例えば、伸長チューブ12の中心軸
に対して、24°であり、従って、LG14aとLG1
8aの伸長チューブ12の中心軸側の側面も伸長チュー
ブ12の中心軸に対して、24°に角度を有している。
LG14aとLG18aの伸長チューブ12の中心軸側
の側面に対向した側面は、上述したようにLG14aと
LG18aの端面が弓状になるように、例えば、16°
の角度を有している。
【0031】このようにすることにより、平らなチュー
ブ先端であっても、対象の器官あるいは組織を通る光子
の光路を増すことができ、より実質的な体積の組織から
の光学情報を得て、外表組織層からの光の後方散乱を減
少させるとともに、照射用光ファイバLG14aからの
近赤外光が、受光用光ファイバLG18aに直接受光さ
れることを防止できる。
ブ先端であっても、対象の器官あるいは組織を通る光子
の光路を増すことができ、より実質的な体積の組織から
の光学情報を得て、外表組織層からの光の後方散乱を減
少させるとともに、照射用光ファイバLG14aからの
近赤外光が、受光用光ファイバLG18aに直接受光さ
れることを防止できる。
【0032】図7に示すように、伸長チューブ12の先
端部の所定の光軸角を有する第4の変形例は、伸長チュ
ーブ12の先端部の形状を円形にしたものであり、その
他の構成、作用、効果は所定の光軸角を有する第1の変
形例と同じである。
端部の所定の光軸角を有する第4の変形例は、伸長チュ
ーブ12の先端部の形状を円形にしたものであり、その
他の構成、作用、効果は所定の光軸角を有する第1の変
形例と同じである。
【0033】尚、上述した伸長チューブ12の先端部の
所定の光軸角を有する第1の変形例ないし第4の変形例
において、図8に示すように、受光用光ファイバLG1
8aのLG比率を照射用光ファイバLG14aに対して
増やしても良い。こうすることにより、S/N比を向上
させることができる。図8での破線は、受光用光ファイ
バLG18aと照射用光ファイバLG14aとが同じL
G比率を有した場合を示している。
所定の光軸角を有する第1の変形例ないし第4の変形例
において、図8に示すように、受光用光ファイバLG1
8aのLG比率を照射用光ファイバLG14aに対して
増やしても良い。こうすることにより、S/N比を向上
させることができる。図8での破線は、受光用光ファイ
バLG18aと照射用光ファイバLG14aとが同じL
G比率を有した場合を示している。
【0034】上述した本発明の酸素代謝測定装置10
を、図9に示す手段で、実験的に試験を行なった。ここ
では、2つの平行するファイバ束は、発散関係で方向づ
けられている先端部を除いて接触している。照射用光フ
ァイバ束Aは、受光用光ファイバ束Bから離れて外側に
向かって方位している。
を、図9に示す手段で、実験的に試験を行なった。ここ
では、2つの平行するファイバ束は、発散関係で方向づ
けられている先端部を除いて接触している。照射用光フ
ァイバ束Aは、受光用光ファイバ束Bから離れて外側に
向かって方位している。
【0035】図10に示すデータを参考にしてわかるよ
うに、光ファイバ束が数センチの間隔をもって離れ、か
つ平行あるいは互いの関係に関しては収斂するように向
けられている場合に心臓の組織から得られる光応答に、
極めて類似した光応答が得られる。
うに、光ファイバ束が数センチの間隔をもって離れ、か
つ平行あるいは互いの関係に関しては収斂するように向
けられている場合に心臓の組織から得られる光応答に、
極めて類似した光応答が得られる。
【0036】この試験は、対象の心臓内領域からの反射
近赤外光を送受し、内在する領域的な酸化新陳代謝に関
する重要な情報を顕出させるという本発明の装置の効能
を証明している。この内在する領域的な酸化新陳代謝に
関する重要な情報とは、例えば、サイトクロームa、a
3 銅のような酸化還元中央の酸化レベルの変化、組織ヘ
モングロビンおよびミオグロビンの酸素添加であるが、
これだけには限らない。組織のヘモングロビン体積はヘ
モングロビンにミオグロビン信号を加えることで、ミオ
グロビン濃度が一定(すなわち、酸化あるいは還元のい
ずれかの形で光フィールドに残る)と仮定して評価がで
きる。これらの全ては、皮ふ通過血管内器具およびその
方法により生体内で連続して観察できる。
近赤外光を送受し、内在する領域的な酸化新陳代謝に関
する重要な情報を顕出させるという本発明の装置の効能
を証明している。この内在する領域的な酸化新陳代謝に
関する重要な情報とは、例えば、サイトクロームa、a
3 銅のような酸化還元中央の酸化レベルの変化、組織ヘ
モングロビンおよびミオグロビンの酸素添加であるが、
これだけには限らない。組織のヘモングロビン体積はヘ
モングロビンにミオグロビン信号を加えることで、ミオ
グロビン濃度が一定(すなわち、酸化あるいは還元のい
ずれかの形で光フィールドに残る)と仮定して評価がで
きる。これらの全ては、皮ふ通過血管内器具およびその
方法により生体内で連続して観察できる。
【0037】使用する際は、酸素代謝測定装置10の操
縦先端12′は、蛍光スコープの案内で皮ふ通過法で心
室に運ばれ、人ないし動物の心臓内に光結合ができるよ
うに接触する。近赤外光源24aからの連続あるいはパ
ルスになった光は、照射用光ファイバ14内を伝送し心
臓内に配給される。この光は対象の組織を横断し受光用
光ファイバ18によって受光され、伸長チューブ12を
通して分析のために光検出器26に送りもどされる。反
射光によって送られたデータを適切に分析するために、
例えば、適切なプログラムが組まれた図示しないコンピ
ュータを光検出器26と電気的に接続している。
縦先端12′は、蛍光スコープの案内で皮ふ通過法で心
室に運ばれ、人ないし動物の心臓内に光結合ができるよ
うに接触する。近赤外光源24aからの連続あるいはパ
ルスになった光は、照射用光ファイバ14内を伝送し心
臓内に配給される。この光は対象の組織を横断し受光用
光ファイバ18によって受光され、伸長チューブ12を
通して分析のために光検出器26に送りもどされる。反
射光によって送られたデータを適切に分析するために、
例えば、適切なプログラムが組まれた図示しないコンピ
ュータを光検出器26と電気的に接続している。
【0038】上述の発散反射形状を利用する酸素代謝測
定装置10により、1本のファイバ光スコープ(カテー
テル)を通して心臓酸化新陳代謝の重要なパラメータ
を、近赤外光の送受で可能にすることができる。すなわ
ち、反射率測定を行なうために、第二のカテーテルを必
要としないということで、本発明は先行技術より実質的
に利点がある。その利点には下記が含まれる。
定装置10により、1本のファイバ光スコープ(カテー
テル)を通して心臓酸化新陳代謝の重要なパラメータ
を、近赤外光の送受で可能にすることができる。すなわ
ち、反射率測定を行なうために、第二のカテーテルを必
要としないということで、本発明は先行技術より実質的
に利点がある。その利点には下記が含まれる。
【0039】1.スコープを血管内スペースに入れて対
象の心臓内サイトに前進させるために皮ふを通す(血管
アクセス)サイトはひとつだけでよい。
象の心臓内サイトに前進させるために皮ふを通す(血管
アクセス)サイトはひとつだけでよい。
【0040】2.光源と受光器は対象の心臓内の1点に
直接運ばれていくので、近赤外光が通らなければならな
い外表構造(例えば、皮ふ、骨、骨格筋など)がない。
直接運ばれていくので、近赤外光が通らなければならな
い外表構造(例えば、皮ふ、骨、骨格筋など)がない。
【0041】3.光源と受光器は対象の心臓内の1点に
直接運ばれていくので、本発明の装置により、病気と正
常サイトからの新陳代謝情報を得ることができ、従って
このような領域を生体で区別するのに利点がある。領域
的な生存力と異常収縮する心臓部分内での有効血流の新
陳代謝効果を識別する潜在能力は、血栓溶解、バルーン
血管形成、冠状動脈バイパスつなぎなどの治療に必要な
臨床上の決断に影響を与える。
直接運ばれていくので、本発明の装置により、病気と正
常サイトからの新陳代謝情報を得ることができ、従って
このような領域を生体で区別するのに利点がある。領域
的な生存力と異常収縮する心臓部分内での有効血流の新
陳代謝効果を識別する潜在能力は、血栓溶解、バルーン
血管形成、冠状動脈バイパスつなぎなどの治療に必要な
臨床上の決断に影響を与える。
【0042】4.本発明の酸素代謝測定装置は、標準的
な臨床心臓カテーテル挿入室で用いることができ、人の
体での定期的な診断カテーテル挿入研究の一部として使
用することができる。
な臨床心臓カテーテル挿入室で用いることができ、人の
体での定期的な診断カテーテル挿入研究の一部として使
用することができる。
【0043】5.本発明の酸素代謝測定装置による方法
は、PET(陽電子放出断層写真)あるいはNMR(核
磁気共鳴)分光のような、人間における領域的な心臓新
陳代謝を評価する非光学法より実質的に経費が少ない。
は、PET(陽電子放出断層写真)あるいはNMR(核
磁気共鳴)分光のような、人間における領域的な心臓新
陳代謝を評価する非光学法より実質的に経費が少ない。
【0044】図11は第2実施例に係る酸素代謝測定装
置の構成を示す構成図である。
置の構成を示す構成図である。
【0045】第1実施例の酸素代謝測定装置10は、近
赤外光源24aから、例えば、4つの異なる近赤外光の
送光をしているが、図11に示すように、本発明の第2
実施例の酸素代謝測定装置10’は、異なる近赤外光の
送光が時分割ベースで、伸長チューブ12内の照射用光
ファイバ14’に伝送している。これにより、照射用光
ファイバ14’の数は、図11を参照して分かるよう
に、第1実施例の酸素代謝測定装置10に比べ大きく減
らすことができる。
赤外光源24aから、例えば、4つの異なる近赤外光の
送光をしているが、図11に示すように、本発明の第2
実施例の酸素代謝測定装置10’は、異なる近赤外光の
送光が時分割ベースで、伸長チューブ12内の照射用光
ファイバ14’に伝送している。これにより、照射用光
ファイバ14’の数は、図11を参照して分かるよう
に、第1実施例の酸素代謝測定装置10に比べ大きく減
らすことができる。
【0046】ここでは、照射用光ファイバ14’は、2
つの光結合コネクタ16’に接続されている。一方の光
結合コネクタ16’は、NIR光源24a’に光結合さ
れ、時分割ベースで異なる波長のパルス光を伝送し、他
方の光結合コネクタ16’は、基準反射光検出器24
b’を接続され光結合されている。また、酸素代謝測定
装置10’の伸長チューブ12は、内部に受光用光ファ
イバ18を含んでいて、この受光用光ファイバ18の基
端部は、光検出器26に光学的に結合された光結合コネ
クタ20に接続されている。操縦器具22は、図1に示
した酸素代謝測定装置10と同様に、操縦先端12′を
操作するのに利用される。
つの光結合コネクタ16’に接続されている。一方の光
結合コネクタ16’は、NIR光源24a’に光結合さ
れ、時分割ベースで異なる波長のパルス光を伝送し、他
方の光結合コネクタ16’は、基準反射光検出器24
b’を接続され光結合されている。また、酸素代謝測定
装置10’の伸長チューブ12は、内部に受光用光ファ
イバ18を含んでいて、この受光用光ファイバ18の基
端部は、光検出器26に光学的に結合された光結合コネ
クタ20に接続されている。操縦器具22は、図1に示
した酸素代謝測定装置10と同様に、操縦先端12′を
操作するのに利用される。
【0047】ここで、第1実施例と同様に、例えば、最
も好ましくは、操縦器具から操縦先端へ延びている酸素
代謝測定装置10’の伸長チューブ12の外径は、本発
明の酸素代謝測定装置10’が皮ふ通過血管内で便用で
きるように、3.3mm(10 French)を越え
ない。また、操縦器具から操縦先端までの区間の伸長チ
ューブ12の長さは、大たい部動脈あるいは静脈の血管
内接近法により心室へ近づけるように、少なくとも15
0cmとし、各光結合コネクタから操縦器具22への伸
長チューブ12の長さは、滅菌状態で操縦器具を操作す
るために、少なくとも2メートルとする。
も好ましくは、操縦器具から操縦先端へ延びている酸素
代謝測定装置10’の伸長チューブ12の外径は、本発
明の酸素代謝測定装置10’が皮ふ通過血管内で便用で
きるように、3.3mm(10 French)を越え
ない。また、操縦器具から操縦先端までの区間の伸長チ
ューブ12の長さは、大たい部動脈あるいは静脈の血管
内接近法により心室へ近づけるように、少なくとも15
0cmとし、各光結合コネクタから操縦器具22への伸
長チューブ12の長さは、滅菌状態で操縦器具を操作す
るために、少なくとも2メートルとする。
【0048】尚、第1実施例と同様に、適切な図示しな
いレンズを伸長チューブ先端部の円錐端の送光及び受光
部分に用いて、円錐角度の調整を行なってサンプルとな
る組織の体積を最適にするようにしてもよく、円錐角度
もしくレンズ形状を調節することにより光子の光路を変
えることで、異なる組織の深さから光学新陳代謝情報を
得ることができる。また、同様に、時間領域多重化を利
用して、異なる組織深さを横断してきた光子を選択的に
受けられるようにするようにしてもよい。
いレンズを伸長チューブ先端部の円錐端の送光及び受光
部分に用いて、円錐角度の調整を行なってサンプルとな
る組織の体積を最適にするようにしてもよく、円錐角度
もしくレンズ形状を調節することにより光子の光路を変
えることで、異なる組織の深さから光学新陳代謝情報を
得ることができる。また、同様に、時間領域多重化を利
用して、異なる組織深さを横断してきた光子を選択的に
受けられるようにするようにしてもよい。
【0049】さらに、第2実施例の酸素代謝測定装置に
おいても、前述の伸長チューブ先端部の第2の実施例及
び所定の光軸角を有する伸長チューブ先端部の第1ない
し第4の変形例が使用できることはいうまでもない。
おいても、前述の伸長チューブ先端部の第2の実施例及
び所定の光軸角を有する伸長チューブ先端部の第1ない
し第4の変形例が使用できることはいうまでもない。
【0050】その他の構成、作用、効果は第1実施例と
同じである。
同じである。
【0051】尚、上述したようにここでは心筋の新陳代
謝の血管内測定について詳しく述べたが、本発明の酸素
代謝測定装置は他の測定に用いることができ、心筋の新
陳代謝の血管内測定だけに限定されるものではない。例
えば、本発明の酸素代謝測定装置は、食道に進ませてそ
の円錐状先端は食道壁に対して隣接する心臓筋に向けら
れる。酸素代謝測定装置は上述の寸法のチューブやスコ
ープを入れられる充分な大きさの人体内で生理学的導管
を通して前進させることができる。このようなものに、
血管、尿管、胆汁樹内、胃腸内の管などが含まれ、心
臓、脳、肝臓、腎臓、、骨格筋のような対象の器官と組
織内の酸化新陳代謝や血液体積を同じように測定するこ
とができる。
謝の血管内測定について詳しく述べたが、本発明の酸素
代謝測定装置は他の測定に用いることができ、心筋の新
陳代謝の血管内測定だけに限定されるものではない。例
えば、本発明の酸素代謝測定装置は、食道に進ませてそ
の円錐状先端は食道壁に対して隣接する心臓筋に向けら
れる。酸素代謝測定装置は上述の寸法のチューブやスコ
ープを入れられる充分な大きさの人体内で生理学的導管
を通して前進させることができる。このようなものに、
血管、尿管、胆汁樹内、胃腸内の管などが含まれ、心
臓、脳、肝臓、腎臓、、骨格筋のような対象の器官と組
織内の酸化新陳代謝や血液体積を同じように測定するこ
とができる。
【0052】さらに、本発明の酸素代謝測定装置は、新
陳代謝情報を得るために近赤外光を用いることに同して
述べてきているが、これに限らず、本発明は可視あるい
は近紫外波長光を用いることもでき、これらの使用も本
発明の範囲内にある。また、本発明の酸素代謝測定装置
は、送受の機能に関して多数のファイバからなる光ファ
イバの利用を述べているが、1本のファイバからなる光
ファイバを使うこともできる。
陳代謝情報を得るために近赤外光を用いることに同して
述べてきているが、これに限らず、本発明は可視あるい
は近紫外波長光を用いることもでき、これらの使用も本
発明の範囲内にある。また、本発明の酸素代謝測定装置
は、送受の機能に関して多数のファイバからなる光ファ
イバの利用を述べているが、1本のファイバからなる光
ファイバを使うこともできる。
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
発明の酸素代謝測定装置は、送受両方の光ファイバを含
む単独スコープを、心臓内のサイトから光学情報を得る
ために用い、心臓、脳、肝臓、腎臓などを内部身体器官
あるいは選択された身体組織で組織の酸素取り入れと利
用を測定することができるという効果がある。
発明の酸素代謝測定装置は、送受両方の光ファイバを含
む単独スコープを、心臓内のサイトから光学情報を得る
ために用い、心臓、脳、肝臓、腎臓などを内部身体器官
あるいは選択された身体組織で組織の酸素取り入れと利
用を測定することができるという効果がある。
【図1】 第1実施例に係る酸素代謝測定装置の構成を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】 第1実施例に係る伸長チューブの遠方先端部
の構成を示す構成図である。
の構成を示す構成図である。
【図3】 第1実施例に係る伸長チューブの遠方先端部
変形例の構成を示す構成図である。
変形例の構成を示す構成図である。
【図4】 第1実施例に係る伸長チューブの先端部にお
ける所定の光軸角を有する第1の変形例の構成を示す構
成図である。
ける所定の光軸角を有する第1の変形例の構成を示す構
成図である。
【図5】 第1実施例に係る伸長チューブの先端部にお
ける所定の光軸角を有する第2の変形例の構成を示す構
成図である。
ける所定の光軸角を有する第2の変形例の構成を示す構
成図である。
【図6】 第1実施例に係る伸長チューブの先端部にお
ける所定の光軸角を有する第3の変形例の構成を示す構
成図である。
ける所定の光軸角を有する第3の変形例の構成を示す構
成図である。
【図7】 第1実施例に係る伸長チューブの先端部にお
ける所定の光軸角を有する第4の変形例の構成を示す構
成図である。
ける所定の光軸角を有する第4の変形例の構成を示す構
成図である。
【図8】 第1実施例に係る照射用光ファイバと受光用
光ファイバのLG比率を説明する説明図である。
光ファイバのLG比率を説明する説明図である。
【図9】 第1実施例に係る酸素代謝測定装置の作用を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図10】第1実施例に係る図9の作用の結果を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図11】第2実施例に係る酸素代謝測定装置の構成を
示す構成図である。
示す構成図である。
10…酸素代謝測定装置 12…伸長チューブ 14…照射用光ファイバ 16…光結合コネクタ 18…受光用光ファイバ 20…光結合コネクタ 24a…近赤外(NIR)光源 24b…基準反射検出器 26…光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベンジャミン ジェイ コンフォート アメリカ合衆国 27712 ノースカロラ イナ州 ダーハン リバーモント ドラ イブ 4720 (56)参考文献 特開 昭48−72990(JP,A) 特開 昭47−44882(JP,A) 特開 昭49−15493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/145 G01N 21/35
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性の挿入チューブと、前記挿入チュ
ーブ先端より前方に光を出射する出射端面が該挿入チュ
ーブ先端面に設けられた出射手段と、前記出射手段より
出射された光による観察体の光学情報を受光する受光端
面が前記挿入チューブ先端面に設けられた受光手段と、
を備え、前記挿入チューブ先端において、前記出射端面の出射光
の光軸と前記受光端面の受光光の光軸の少なくとも一方
は、前記挿入チューブ先端の中心軸に対して角度を有す
るように外側に向けられ、前記受光手段は、前記出射光
が観察体の一部を横断した光を受光する ことを特徴とす
る酸素代謝測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19445991A JP3231357B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 酸素代謝測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19445991A JP3231357B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 酸素代謝測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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