[go: up one dir, main page]

JP3230656U - 矯正装置 - Google Patents

矯正装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3230656U
JP3230656U JP2020005135U JP2020005135U JP3230656U JP 3230656 U JP3230656 U JP 3230656U JP 2020005135 U JP2020005135 U JP 2020005135U JP 2020005135 U JP2020005135 U JP 2020005135U JP 3230656 U JP3230656 U JP 3230656U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straightening
wire rod
insertion hole
reel
unwound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2020005135U
Other languages
English (en)
Inventor
田中 慎二
田中  慎二
Original Assignee
株式会社田中工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社田中工業 filed Critical 株式会社田中工業
Priority to JP2020005135U priority Critical patent/JP3230656U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3230656U publication Critical patent/JP3230656U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造で線材の巻き癖を簡易的に矯正する矯正装置を提供する。【解決手段】矯正装置1は、水平方向を向く回転軸5回りに回転可能であって線材が巻回されているリール部2と、リール部2から横方向に線材を巻き出し可能な高さで、リール部2を支持する装置本体4と、リール部2から水平方向に巻き出された線材を矯正する矯正部3と、を備えており、矯正部3は、線材の巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された2枚の起立板22、23のうち、リール部2に近い側に配備された起立板22に穿孔されて、巻き出された線材を挿通する第1挿通孔6と、リール部2から遠い側に配備された起立板23に穿孔されて、第1挿通孔6を通り抜けた線材を挿通する第2挿通孔7と、を有しており、第2挿通孔7は、第1挿通孔6と同じ高さに形成されると共に、第1挿通孔6よりも小さい開口径に形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、コイルなどの状態で巻回された線材や帯板材に発生する巻き癖などを矯正する矯正装置に関するものである。
従来から、線材を巻き取るコイラーや線材を繰り出すアンコイラーには、円筒形状のドラムが用いられる。このような円筒状のドラムに巻回された線材には、材質や線径などによって程度の違いはあるものの、巻きぐせが発生する。このような巻きぐせをそのままにしておくと、加工などを行う際にトラブルの原因となるため、巻きぐせを取り除く線材矯正装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、走行搬送されるリード線を、走行方向と交差する方向の一方側から押圧してこの一方側に変形させる癖付け部24と、癖付け部によって走行方向と交差する一方側に変形させられたリード線を再び一方側から押圧して癖付け部で生じた変形を除去する癖取り部31を具備する線材の矯正装置が開示されている。具体的には、上記癖付け部24は、上記線材を走行方向と交差する一方側から他方側に向かって押圧して押圧方向と逆方向の上記一方側へ変形させる癖付けローラと、この癖付けローラによって上記線材が一方側から押圧されるときにこの一方側と逆方向の他方側で上記線材を保持する保持ローラを有している。また、上記癖付け部24は、上記線材を走行方向と交差する一方側から他方側に向かって押圧して上記保持ローラを支点として他方側へ変形させ、上記癖付けローラによって上記線材に生じた上記一方側への変形を除去する癖取りローラを有する。
また、特許文献2には、回転軸Cを中心として回転する回転体41に、回転軸Cから偏心した位置に孔414aを有する偏心金具414を設けるとともに、回転軸Cに沿った孔410を設けたものである。銅線20は、偏心金具414の孔414aに通すことで回転軸Cから偏心した位置に保持され、その回転軸方向の両側では、回転体41の孔410に通されることで当該回転軸Cに対応する位置に保持される。整直装置4は、銅線20にテンションを加えて回転軸方向に搬送する間、回転体41を回転させる。これにより、ドラムに巻かれていた銅線20がどの方向に曲がり癖を有する場合であっても、反対方向の曲げを与えて曲がり癖を解消し、整直することができる整直装置が開示されている。
特開2013−237096号公報 特開2017−189813号公報
ところで、特許文献1や特許文献2の矯正装置は、ローラや回転体を備えた複雑な構成となっており、構造が複雑であるが故に、設備にかかるイニシャルコストや設備を稼働させるランニングコストが高騰しやすい。
本考案は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でありながら、線材や帯板材の巻き癖などを、製造コストの高騰を招くことなく、簡易的に矯正することができる矯正装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の線材の矯正装置は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本考案の矯正装置は、水平方向を向く回転軸回りに回転可能であって線材が巻回されているリール部と、前記リール部から横方向に線材を巻き出し可能な高さで、前記リール部を支持する装置本体と、前記リール部から水平方向に巻き出された線材を矯正する矯正部と、を備えており、前記矯正部は、前記線材の巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された2枚の起立板と、前記2枚の起立板のうち、前記リール部に近い側に配備された起立板に穿孔されて、巻き出された線材を挿通する第1挿通孔と、前記2枚の起立板のうち、前記リール部から遠い側に配備された起立板に穿孔されて、前記第1挿通孔を通り抜けた線材を挿通する第2挿通孔と、を有しており、前記第2挿通孔は、前記第1挿通孔と同じ高さに形成されると共に、前記第1挿通孔よりも小さい開口径に形成されていることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記第1挿通孔は、開口径を変えて複数形成されており、前記第2挿通孔は、複数の第1挿通孔のそれぞれに対応して、同じ高さであって、且つ、前記第1挿通孔よりも小さい開口径に形成されているとよい。
なお、好ましくは、前記リール部は、前記回転軸から径方向に伸びると共に、前記回転軸回りに等角度をあけて配備された複数のスポーク部と、前記スポーク部における回転軸から遠い側の端部に設けられて、前記線材を引っ掛けてまとめる線材掛部と、を有しており、前記スポーク部は、前記回転軸から線材掛部までの距離が調整可能とされているとよい。
また、本考案の矯正装置は、水平方向を向く回転軸回りに回転可能であって帯板材が巻回されているリール部と、前記リール部から横方向に帯板材を巻き出し可能な高さで、前記リール部を支持する装置本体と、前記リール部から巻き出された帯板材を矯正する矯正部と、を備えており、前記矯正部は、前記帯板材の巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された少なくとも2組の矯正ローラ対を有しており、前記2組の矯正ローラ対のいずれも、前記リール部から巻き出された帯板材を下方より押さえる下ローラと、前記帯板材を上方より押さえる上ローラと、を有していることを特徴とする。
本考案の線材の矯正装置によれば、簡単な構造でありながら、線材の巻き癖などを、製造コストの高騰を招くことなく、簡易的に矯正することができる。
第1実施形態の矯正装置の斜視図である。 第1実施形態の矯正装置に設けられるリール部、装置本体、及び矯正部を分解して示した分解図である。 第1実施形態の矯正装置の正面図及び左側面図である。 第1実施形態の矯正装置に設けられる矯正部を拡大して示した拡大図である。 第2実施形態の矯正装置の斜視図である。 第2実施形態の矯正装置に設けられる矯正部を拡大して示した拡大図である。
[第1実施形態]
以下、本考案の矯正装置1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、第1実施形態の矯正装置1の斜視図を模式的に示したものである。
図1に示すように、第1実施形態の矯正装置1は、金属などの線材Wに発生している「よれ」、「ねじれ(螺旋状のねじれ)」、「曲がり」などの巻き癖を矯正して、癖が少ないストレート状の線材を得る装置であり、矯正前の線材Wを巻回するリール部2、リール部2から巻き出された線材Wの巻き癖を矯正する矯正部3と、リール部2および矯正部3を支持する装置本体4と、を有している。具体的には、リール部2は水平方向を向く回転軸5回りに回転可能とされており、線材Wを水平方向に沿って巻き出し可能とされている。また、矯正部3は、リール部2から水平方向に巻き出された線材Wを、後述する第1挿通孔6及び第2挿通孔7を挿通することで矯正する部位である。そして、装置本体4は、前後方向に沿って細長いコの字型に形成されており、後部の上側にリール部2が取り付けられており、前部に矯正部3が配備されている。
以降の説明において、図3の左側の図面における左右方向を、矯正装置1を説明する際の前後方向という。また、図3の右側の図面における左右方向を、矯正装置1を説明する際の左右方向という。さらに、図3の左側の図面における上下方向を、矯正装置1を説明する際の上下方向という。これらの方向は矯正装置1から線材Wを引き出している作業者
から見た方向と一致する。さらに、これらの方向は適宜図面に矢印を用いて示している。
次に、本実施形態の矯正装置1を構成するリール部2、装置本体4、及び矯正部3について詳しく説明する。
図2及び図3に示すように、リール部2は、左右方向に沿って水平方向に軸心を向けるように配備された回転軸5と、回転軸5に対して回転自在に取り付けられた回転体8と、を有している。
具体的には、上述した回転軸5は、上下方向に沿って起立するように配備されたスタンド部9の右側面に、右方に向かって水平に伸びるように突出するように配備されている。また、回転体8は、上述した回転軸5に対して回転自在に設けられた中央側から、径方向の径外側(外周側)に向かって伸びる三叉形状(三翅プロペラのように中央から外周に向かって3方向に枝を伸ばす形状)に形成されている。上記した回転軸5とスタンド部9は取り外し可能で、第1実施形態時と後述する第2実施形態時とで入れ替えが可能とされている。
さて、リール部2の回転体8には、回転軸5から径方向に伸びる3本のスポーク部10が設けられている。これら3本のスポーク部10は、回転軸5回りに等角度をあけて、本実施形態の場合であれば約120°の角度をあけて配備されている。そして、スポーク部10における回転軸5から遠い側の端部には、線材を引っ掛けてまとめる線材掛部11が設けられている。
より詳しく説明すれば、スポーク部10は、回転軸5から径外側に向かって伸びるスポーク基端部10aと、スポーク基端部10aに対して径方向に距離を変更自在に取り付けられたスポーク先端部10bと、を備えている。
スポーク基端部10aは、左右方向に対して直交する向きに平板状に形成されると共に、径方向に向かって伸びる長尺の板状に形成されている。スポーク基端部10aの表面には、径方向に沿って長尺な長孔状に形成された巻径調整孔12が形成されている。
スポーク先端部10bは、径方向に長尺な断面がL字の型材(山型形鋼)の第1アングル材13と、第1アングル材13よりも短尺の断面L字の型材(山型形鋼)の第2アングル材14とを、互いに90°交差するように組み合わせて形成されている。スポーク先端部10bの第1アングル材13の表面には、巻径調整孔12に挿通してスポーク先端部10bをスポーク基端部10aに固定する位置決めボルト15が設けられている。この位置決めボルト15は、第1アングル材13の表面から右方に向かって突出するように取り付けられており、径方向に距離をあけて2本設けられている。また、スポーク先端部10bの第2アングル材14は、径外側と右側との2方向に開放する向きに配備された断面がL字の型材である。第2アングル材14の表面には、左右方向に複数(図例の場合であれば6箇所)の巻幅調整孔16が形成されている。
一方、第2アングル材14の右側には、第2アングル材14と同様な短尺の断面L字の型材(山型形鋼)の第3アングル材17が設けられている。この第3アングル材17は、径外側と左側との2方向に開放する向き、言い換えれば第2アングル材14と左右方向に対称となる向きに配備されている。また、第3アングル材17の表面には、上述した第2アングル材14の巻幅調整孔16に挿通可能な巻幅調整ボルト18が設けられている。この第3アングル材17の巻幅調整ボルト18を、第2アングル材14に設けられた複数の巻幅調整孔16のいずれかに挿通することで、上述した第2アングル材14と第3アングル材17とは左右方向に沿った距離が変更可能となるように固定される。
つまり、上述した第2アングル材14と第3アングル材17とを向かい合わせに組み合わせると、スポーク先端部10bの先端側(スポーク先端部10bにおける回転軸5とは反対側の端部)に径外側に向かって開口するコ字状の線材掛部11が形成される。
この線材掛部11は、長孔状の巻幅調整孔16に対して巻幅調整ボルト18を係合させることで、左右方向に沿った開口幅、言い換えれば線材Wの巻幅を調整可能とされている。また、線材掛部11は、長孔状の巻径調整孔12に対して位置決めボルト15を係合させることで、回転軸5からの径方向に沿った距離、言い換えれば線材Wの巻径を調整可能とされており、矯正しようとする線材Wの径や長さに応じて巻幅と巻径を適宜変更可能となっている。
装置本体4は、左右方向の寸法よりも前後方向の寸法の方が長い長方形のコの字型に形成されている。装置本体4の前部には、左右方向に距離をあけて2つの第1矯正部取付孔19が形成されており、装置本体4の上側における左右方向の任意の取り付け位置に後述する矯正部3を配置可能とされている。
また、装置本体4の後部には、上下方向に沿って起立したスタンド部9が設けられている。このスタンド部9の下側にはフランジ状に広がったフランジ部20が形成されており、フランジ部20にはスタンド部9を起立した状態に装置本体4の上部にフランジ部20自体を固定するスタンド固定孔21が形成されている。それゆえ、フランジ部20のスタンド固定孔21にボルトなどを挿通してフランジ部20を装置本体4の上部に固定すれば、スタンド部9を起立した状態に装置本体4の上部に配備することが可能となり、線材Wを前方に向かって水平に巻き出し可能な高さにリール部2を支持することが可能となる。
矯正部3は、リール部2から巻き出された線材Wの巻き癖を矯正して、「よれ」、「ねじれ」、「曲がり」などが取り除かれたストレート状の線材Wに矯正する部分である。
このような矯正部3は、少なくとも2個以上の矯正体を備えたものを用いることができる。例えば、複数の矯正体のうち、一つの矯正体をある方向から線材Wに接触可能に配備し、別の矯正体を線材Wに対して別の方向から接触可能に配備する。このように複数の矯正体を配備すれば、一つの線材Wにさまざまな方向から矯正が行われ、巻き癖のついた線材Wを直線状に矯正することが可能となる。
なお、少なくとも2個以上の矯正体としては、さまざまな構造が考えられる。例えば、挿通孔に線材Wを挿通して矯正を行ったり、矯正ロールなどを線材Wに接触させて矯正を行ったりすることが考えられる。
以降では、挿通孔を用いた矯正部3を備えた例を第1実施形態に挙げ、また矯正ロールなどを用いた矯正部3を備えた例を第2実施形態に挙げて本発明の矯正装置1を説明する。
第1実施形態の矯正部3は、線材Wの巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された2枚の起立板と、2枚の起立板のうちリール部2に近い側に配備された起立板(第1起立板22)に穿孔されて、リール部2から巻き出された線材Wを挿通する第1挿通孔6と、2枚の起立板のうちリール部2から遠い側に配備された起立板(第2起立板23)に穿孔されて、第1挿通孔6を通り抜けた線材Wを挿通する第2挿通孔7と、を有している。
図4に拡大して示すように、第1実施形態の矯正部3は、左右方向から見た形状が上方に向かって開口するコ字状に形成されており、上下方向に沿って起立する第1起立板22及び第2起立板23と、2つの起立板22、23の間を連結する底板24とで構成されている。この底板24には、左右方向に長い長孔状の矯正部位費調整孔25が形成されており、装置本体4の第1矯正部取付孔19と矯正部位費調整孔25とを連通するようにボルトで挿通することで、装置本体4の上側における任意の取り付けポジションに矯正部3を位置決め可能となっている。
第1起立板22及び第2起立板23は、左右方向に比べて上下方向に長い縦長の四角形に形成された板部材であり、装置本体4の上面に上下方向に沿って起立状に配備されている。具体的には、第1起立板22は第2起立板23の後側に、互いに平行となるように配備されている。第1起立板22の表面には上下方向に沿って第1挿通孔6が形成されており、第2起立板23の表面にも上下方向に沿って第2挿通孔7が形成されている。
第1挿通孔6は、第1起立板22の表面に、開口径を変えて、上下に複数孔(図例では3孔)形成されている。これら3つの第1挿通孔6は、上から下に向かうにつれて開口径が順番に大きくなるようになっている。つまり、図例の第1挿通孔6の場合であれば、一番上の第1挿通孔6の開口径が8mm、真ん中の第1挿通孔6の開口径が10mm、一番下の第1挿通孔6の開口径が12mmとなっている。なお、孔径はこの寸法に限定されるものではない。このように第1挿通孔6に開口径が異なる複数の孔を用いれば、矯正する線材Wの太さに合わせて最適な開口径を選択可能となり、線材Wを補正や矯正することが可能となる。
また、第2挿通孔7は、第1挿通孔6と同様に、第2起立板23の表面に、開口径を変えて、上下に3孔形成されている。第2挿通孔7は、第1挿通孔6と同じ高さに形成されると共に、第1挿通孔6よりも小さい開口径に形成されている。
つまり、一番上の第2挿通孔7の開口径は4mmとされており、一番上の第1挿通孔6の開口径8mmよりも小径となっている。また、真ん中の第2挿通孔7の開口径は6mmとされており、真ん中の第1挿通孔6の開口径10mmよりも小径となっている。さらに、一番下の第2挿通孔7の開口径は8mmとされており、一番上の第1挿通孔6の開口径12mmよりも小径となっている。なお、孔径はこの寸法に限定されるものではない。
このように第1挿通孔6のそれぞれに対応して、同じ高さであって、且つ、第1挿通孔6よりも小さい開口径の第2挿通孔7を設ければ、第1挿通孔6で矯正された線材Wに対してより強い矯正が可能となり、線材Wの巻き癖をより除去することが可能となる。
上述した第1実施形態の矯正部3で線材Wの巻き癖を矯正する場合には、作業者が線材Wを手繰りリール部2から線材Wを水平方向に巻き出す。このとき、リール部2は、左右方向に軸心を向けて配備された回転軸5の回りを回転自在となっており、スタンド部9によって横方向に線材Wを巻き出し可能な高さに配備されている。
リール部2から水平方向に巻き出された線材Wは、矯正部3の第1起立板22に形成された第1挿通孔6に挿通される。ここで、第1挿通孔6には、矯正しようとする線材Wの径に合わせて複数の開口径のものが用意されている。そのため、例えば4mmの外径を有する線材Wの矯正を行う場合は、開口径が10mmの第1挿通孔6に線材Wを挿通させる。そうすると、開口径が10mmの第1挿通孔6において、たわみ幅が10mmを超えるような大きな巻き癖が矯正される。
次に、第1挿通孔6を通過した線材Wは、第2起立板23の第2挿通孔7に導かれる。ここで、真ん中の第1挿通孔6に対応して同じ高さに形成された真ん中の第2挿通孔7は開口径が6mmとされているため、線材Wを支障なく第2挿通孔7に挿通させることができる。そうすると、開口径が6mmの第2挿通孔7において、たわみ幅が6mm〜10mm程度の小さな巻き癖も矯正される。
それゆえ、第1実施形態の線材Wの矯正装置1では、簡単な構造でありながら、線材Wの巻き癖を、製造コストの高騰を招くことなく、簡易的に引き伸ばし矯正することができる。
[第2実施形態]
図5に示すように、第2実施形態の矯正装置1は、水平方向を向く回転軸5回りに回転可能であって帯板材Wが巻回されているリール部2と、リール部2から横方向に帯板材Wを巻き出し可能な高さで、リール部2を支持する装置本体4と、リール部2から巻き出された帯板材Wを矯正する矯正部3と、を備えている。
なお、第2実施形態の矯正装置1が矯正する帯板材Wは、横方向の幅に比べて、縦方向の厚みが薄い帯板状に形成されている。この帯板材Wも、本発明の矯正装置1の矯正対象となるものの一つである。
第2実施形態の矯正装置1は、矯正しようとする対象物が丸断面ではなく平たい板状の帯板材Wとなっている。そのため、第2実施形態のリール部2は、帯板材Wの幅に合わせた間隔で左右方向に平行に配備された2枚の長方形の板材の間に、帯板材Wを巻き回す構造とされている。
また、第2実施形態の矯正装置1に設けられる矯正部3は、帯板材Wの巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された少なくとも2組の矯正ローラ対を有している。2組の矯正ローラ対は、いずれもリール部2から巻き出された帯板材Wを下方より押さえる下ローラ26と、帯板材Wを上方より押さえる上ローラ27と、を有している。
下ローラ26は、弾性材料を用いて外周側に向かって膨出した凸状のロール面26aを備えており、上ローラ27は、下ローラ26の凸状のロール面26aに対応して、内周側に向かって凹んだ凹状のロール面27aを有している。第2実施形態の矯正部3では、このような凸状のロール面26aと凹状のロール面27aとの間に帯板材Wを挟むことで帯板材Wの巻き癖を矯正可能となっている。なお、上ローラ27、下ローラ26の形状や材
質は適宜変更可能である。
また、これらの上下ローラ26は、前後方向に距離をあけて2対設けられており、2対の上下ローラ26はいずれも同じ高さに配備されている。
そのため、帯板材Wの搬送方向に沿って、上流側の上下ローラ26で帯板材Wを挟んで矯正し、次に下流側の上下ローラ26で帯板材Wを挟んで矯正すれば、帯板材Wの巻き癖がより強く矯正され、簡単な構造でありながら、帯板材Wの巻き癖などを、製造コストの高騰を招くことなく、簡易的に矯正することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 線材の矯正装置
2 リール部
3 矯正部
4 装置本体
5 回転軸
6 第1挿通孔
7 第2挿通孔
8 回転体
9 スタンド部
10 スポーク部
10a スポーク基端部
10b スポーク先端部
11 線材掛部
12 巻径調整孔
13 第1アングル材
14 第2アングル材
15 位置決めボルト
16 巻幅調整孔
17 第3アングル材
18 巻幅調整ボルト
19 第1矯正部取付孔
20 フランジ部
21 スタンド固定孔
22 第1起立板
23 第2起立板
24 底板
25 矯正部位費調整孔
26 下ローラ
26a 下ローラのロール面
27 上ローラ
27a 上ローラのロール面
W 線材乃至は帯板材

Claims (4)

  1. 水平方向を向く回転軸回りに回転可能であって線材が巻回されているリール部と、
    前記リール部から横方向に線材を巻き出し可能な高さで、前記リール部を支持する装置本体と、
    前記リール部から水平方向に巻き出された線材を矯正する矯正部と、を備えており、
    前記矯正部は、
    前記線材の巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された2枚の起立板と、
    前記2枚の起立板のうち、前記リール部に近い側に配備された起立板に穿孔されて、巻き出された線材を挿通する第1挿通孔と、
    前記2枚の起立板のうち、前記リール部から遠い側に配備された起立板に穿孔されて、前記第1挿通孔を通り抜けた線材を挿通する第2挿通孔と、を有しており、
    前記第2挿通孔は、前記第1挿通孔と同じ高さに形成されると共に、前記第1挿通孔よりも小さい開口径に形成されている
    ことを特徴とする矯正装置。
  2. 前記第1挿通孔は、開口径を変えて複数形成されており、
    前記第2挿通孔は、複数の第1挿通孔のそれぞれに対応して、同じ高さであって、且つ、前記第1挿通孔よりも小さい開口径に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の矯正装置。
  3. 前記リール部は、
    前記回転軸から径方向に伸びると共に、前記回転軸回りに等角度をあけて配備された複数のスポーク部と、
    前記スポーク部における回転軸から遠い側の端部に設けられて、前記線材を引っ掛けてまとめる線材掛部と、を有しており、
    前記スポーク部は、前記回転軸から線材掛部までの距離が調整可能とされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の矯正装置。
  4. 水平方向を向く回転軸回りに回転可能であって帯板材が巻回されているリール部と、
    前記リール部から横方向に帯板材を巻き出し可能な高さで、前記リール部を支持する装置本体と、
    前記リール部から巻き出された帯板材を矯正する矯正部と、を備えており、
    前記矯正部は、前記帯板材の巻き出し方向に沿って距離を開けて配備された少なくとも2組の矯正ローラ対を有しており、
    前記2組の矯正ローラ対のいずれも、前記リール部から巻き出された帯板材を下方より押さえる下ローラと、前記帯板材を上方より押さえる上ローラと、を有している
    ことを特徴とする矯正装置。
JP2020005135U 2020-11-30 2020-11-30 矯正装置 Expired - Fee Related JP3230656U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005135U JP3230656U (ja) 2020-11-30 2020-11-30 矯正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005135U JP3230656U (ja) 2020-11-30 2020-11-30 矯正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3230656U true JP3230656U (ja) 2021-02-12

Family

ID=74529517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020005135U Expired - Fee Related JP3230656U (ja) 2020-11-30 2020-11-30 矯正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3230656U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6067835A (en) Wire straightener
US11749957B2 (en) Cable straightening device
JP6109064B2 (ja) 溶接ワイヤ用矯正装置
JP3230656U (ja) 矯正装置
US6237383B1 (en) Unwinding adjustment device for wire or materials containing several wires
JP2010089134A (ja) 線材の曲がり矯正装置
CN210498143U (zh) 一种线束切割机用传送装置
KR101483477B1 (ko) 인발 정형 장치 및 그 장치가 사용된 인발 성형 가공기
CN113054810A (zh) 线圈成型装置
JP2014087834A (ja) 線材の矯正方法及び矯正装置
JPH043699Y2 (ja)
JP2008517767A (ja) 金属シートを曲げるためのマシンおよびこのマシンを組み入れた製造ライン
JP2007044734A (ja) 線材矯正装置及び太陽電池の組み立て配線装置
RU2711062C1 (ru) Устройство и способ для выравнивания металлической пластины
JP4040554B2 (ja) 線材送り出し装置
JP2932158B2 (ja) 電線の癖取り方法およひ装置
JPS6239867Y2 (ja)
JPS6236774B2 (ja)
JP2009034708A (ja) アンコイラー及びその使用方法
TWI293585B (ja)
KR20160149755A (ko) 롤 판재 거치대
JP3232607B2 (ja) 溶接ワイヤの矯正装置
JPH0756096Y2 (ja) コイル材送給用のガイド装置
JP3552902B2 (ja) 溶接ワイヤ矯正方法
JP7423072B2 (ja) リッツ線ケーブル編組用のケーブル繰り出し装置と、リッツ線ケーブルの編組方法

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3230656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees