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JP3229468B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JP3229468B2
JP3229468B2 JP30563193A JP30563193A JP3229468B2 JP 3229468 B2 JP3229468 B2 JP 3229468B2 JP 30563193 A JP30563193 A JP 30563193A JP 30563193 A JP30563193 A JP 30563193A JP 3229468 B2 JP3229468 B2 JP 3229468B2
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Japan
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epoxy resin
resin composition
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正裕 杉森
裕一 松山
彰浩 伊藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は80℃でも使用可能な低
温硬化タイプのフィルム状接着剤として極めて有用なエ
ポキシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム状接着剤は二液型接着剤あるい
は一液型ペースト状接着剤に比較して扱い易く、性能的
にも優れることが多いことから航空機分野、建材分野等
でのハニカム材と面材との接着用途等で使用されてい
る。しかしながら、フィルム状に加工しなければならな
いという制約から取扱性(タック、流動特性等)と硬化
特性、貯蔵安定性とのバランスが難しいため、十分にユ
ーザーの要求を満足する材料が品揃えされているとは言
い難いのが現状である。
【0003】これは硬化特性と保存安定性とが相反する
特性であるためばかりでなく、保存安定性に優れたフィ
ルム状接着剤を製造する為にはその硬化温度より十分に
低い温度でフィルム化しなければならず、フィルム化の
温度と接着剤として取り扱う温度(室温)との差が小さ
くなりフィルム状接着剤としての取扱性が低下するから
である。更に硬化特性に優れるフィルム状接着剤の場
合、硬化時の流動性が十分に確保されないことが多く、
結果として十分な接着剤特性が得られないことも多い。
【0004】これらの技術的課題が未解決であったた
め、これまで100℃以下で硬化し、しかも取扱性、保
存安定性、接着強度にも優れるフィルム状接着剤はこれ
まで開発されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの技術
的課題を解決し、低温での硬化特性と取扱性、保存安定
性、接着強度とを併有させることによって、80℃でも
使用可能な低温硬化タイプのフィルム状接着剤に優れた
適性を発揮するエポキシ樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究した結果、硬化剤の構成・配合比を最
適化するだけでなく、ベースとなるエポキシ樹脂組成物
の構成を工夫することにより、本発明の上記目的が達成
されることを見いだし本発明を完成した。すなわち本発
明は、次の3成分(a),(b)&(c)を必須成分と
するエポキシ樹脂組成物100重量部 (a)ゴム成分を含有するエポキシ樹脂またはエポキシ樹脂混合物 (20〜60重量%) (b)軟化点が50℃以上の固形エポキシ樹脂(20〜50重量%) (c)エポキシ樹脂に溶解しうる熱可塑性樹脂を5〜25重量%含有するエポ キシ樹脂 (20〜40重量%) 尿素系エポキシ樹脂硬化剤 3〜20重量部 40℃で安定でかつ80℃以下の温度で活性化しうる潜在性硬化触媒 3〜25重量部 からなるエポキシ樹脂組成物である。
【0007】本発明におけるエポキシ樹脂組成物のうち
ベースとなるエポキシ樹脂は次の3成分を必須成分とす
るエポキシ樹脂混合物である。 (a)ゴム成分を含有するエポキシ樹脂またはエポキシ
樹脂混合物 (b)軟化点が50℃以上のエポキシ樹脂 (c)エポキシ樹脂に溶解しうる熱可塑性樹脂を5〜2
5重量%含有するエポキシ樹脂。 このうち、(a)成分のゴム成分を含有するエポキシ樹
脂またはエポキシ樹脂混合物はエポキシと反応しうる末
端基を有するブタジエン/アクリロニトリル共重合体、
ブタジエン系ゴム、アクリル系ゴム、スチレン/ブタジ
エン系エラストマー等のゴム成分をエポキシ樹脂中に分
散し反応させて得られるもので、これらのゴム成分の末
端基とエポキシ樹脂とが少なくとも部分的に反応してい
ることが性能安定性の点から好ましい。これらのゴム成
分と反応させるエポキシ樹脂としては特に制限はない
が、液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂またはビス
フェノールF型エポキシ樹脂が取扱性等の観点から特に
好ましい。
【0008】このようなゴム成分を含有するエポキシ樹
脂はエポキシ樹脂と反応しうる末端基を有するゴム成分
とエポキシ樹脂とを100℃から180℃の温度で必要
により触媒を添加して反応させることにより容易に合成
できるが市販のものを使用することも十分可能である。
市販されている或いはサンプルとして入手可能なゴム変
性エポキシ樹脂としては大日本インキ化学工業(株)の
エピクロンTSR−601,TSR−960,TSR−
930、エイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッドのE
PI−REZ 58005,58006、油化シェルエ
ポキシ(株)のエピコート YL6308,YL634
7、(株)日本触媒のCX−MNシリーズ、日本合成ゴ
ム(株)の架橋ゴム変性エポキシ樹脂を例示することが
出来る。
【0009】本発明における(a)成分中のエポキシ樹
脂は上記のゴム成分を含有するエポキシ樹脂が基本成分
であるがゴム成分を含有するエポキシ樹脂とその他のエ
ポキシ樹脂との混合物であっても何らさしつかえない。
その他のエポキシ樹脂としてはビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリ
シジルアミン型エポキシ樹脂等市販のいかなるエポキシ
樹脂も使用可能であり、目的に応じて適宜使用すれば良
い。
【0010】本発明におけるエポキシ樹脂組成物のベー
スとなるエポキシ樹脂混合物の(b)成分としては軟化
点が50℃以上のエポキシ樹脂が用いられるがエポキシ
当量が200〜450g/eq.の範囲にあるエポキシ
樹脂が特に好ましい。軟化点が50℃以下のエポキシ樹
脂では組成物全体の室温でのタックを適正にすることが
困難となり好ましくない。また、(b)成分の固形エポ
キシ樹脂としてはエポキシ当量が200〜450g/e
q.の範囲にあるものが特に好ましい。エポキシ当量が
この範囲のエポキシ樹脂を使用することにより組成物の
粘度、硬化物の耐熱性、機械的特性及び接着特性のバラ
ンスにより優れたエポキシ樹脂組成物を得ることが可能
となる。
【0011】この(b)成分として使用可能なエポキシ
樹脂としてはビスフェノールA型、ビスフェノールS型
あるいはノボラック型の固形エポキシ樹脂を例示するこ
とが出来るがこれらに限定されるものではない。特に好
ましいエポキシ樹脂としては以下のものを例示すること
ができる。 大日本インキ化学工業(株):XEA−1514[エポ
キシ当量≡300g/eq.,軟化点≡75℃] 大日本インキ化学工業(株):HP−4032H[エポ
キシ当量≡250g/eq.,軟化点≡70℃] 大日本インキ化学工業(株):EPICLON 152
[エポキシ当量≡360g/eq.,軟化点≡60℃] 大日本インキ化学工業(株):EXA−1857[エポ
キシ当量≡250g/eq.,軟化点≡80℃] 日本火薬(株):EBPS−300[エポキシ当量≡2
60g/eq.,軟化点≡65℃] 日本チバガイギー(株):LS−120[エポキシ当量
≡335g/eq.,軟化点≡77℃]
【0012】本発明におけるエポキシ樹脂組成物のベー
スとなるエポキシ樹脂混合物の(c)成分としてはエポ
キシ樹脂に溶解しうる熱可塑性樹脂を5〜25重量%含
有するエポキシ樹脂が用いられる。この(c)成分のベ
ースとなるエポキシ樹脂としては特に制限がなく熱可塑
性樹脂を溶解する温度で安定なエポキシ樹脂であればい
かなる物でも使用可能であるが室温で液状または半固形
のエポキシ樹脂がより好ましい。好ましいエポキシ樹脂
としては、液状のビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂および半固形のフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂を例示することができるが
必ずしもそれらに限定されるものではない。
【0013】また(c)で使用される熱可塑性樹脂とし
てはベースとなるエポキシ樹脂に溶解することが可能な
熱可塑性樹脂であれば特に制限は無く、ポリビニルホル
マール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、フェノキシ樹脂、ポリパラバン酸、プロピオン酸ビ
ニル/塩化ビニル共重合体、ポリカプロラクトン、ポリ
エーテルスルホン等を例示することが出来る。なかでも
ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、フェノキシ樹脂が特に好ましい。
【0014】(c)成分中の熱可塑性樹脂の比率は5〜
25重量%が好ましい。5重量%未満では熱可塑性樹脂
添加による流動性の制御等の効果は得られないし、逆に
25重量%を越えると組成物として扱いにくくなるばか
りか接着特性も低下する。ベースとなるエポキシ樹脂に
熱可塑性樹脂を溶解する方法についても特に制限はない
が適当な温度に加熱し、撹拌・溶解する方法が好まし
い。
【0015】本発明におけるエポキシ樹脂組成物のうち
ベースとなるエポキシ樹脂は上記の3成分を必須成分と
するものであり、その比率は(a)成分が20〜60重
量%、(b)成分が20〜50重量%、(c)成分が2
0〜40重量%である。(a)成分が20重量%未満で
は十分な接着特性は得られないし、逆に60重量%以上
になると取扱性、耐熱性が低下する。(b)成分が20
重量%未満では取扱性が十分でなく、逆に50重量%を
越えると接着特性が低下する。(c)成分が20重量%
未満では硬化時の流動特性が悪くなり、逆に40重量%
を越えると取扱性が低下する。
【0016】本発明の組成物中のエポキシ樹脂は上記3
成分の混合物であるが目的に応じてそれ以外のエポキシ
樹脂を混合することが可能である。その他のエポキシ樹
脂としては特に制限が無く、通常用いられているものが
使用できるが、その比率は20重量%以下でなければな
らない。
【0017】本発明における硬化剤成分としては、尿素
系エポキシ樹脂硬化剤と潜在性硬化触媒が併用して用い
られる。尿素系エポキシ樹脂硬化剤としては下記の構造
式〔I〕のものが特に好ましいが、構造式〔II〕のもの
も使用可能である。構造式〔I〕の尿素系エポキシ樹脂
硬化剤としては3,4−ジクロルフェニル−N,N−ジ
メチル尿素、フェニル−N,N−ジメチル尿素を、また
構造式〔II〕の尿素系エポキシ樹脂硬化剤としては、
1,1′−(メチル−m−フェニレン)ビス(3,3′
−ジメチル尿素)を代表例として例示することができ
る。これらの尿素系エポキシ樹脂硬化剤はいずれも市販
品として入手可能である。
【0018】
【化2】
【0019】また、40℃で安定でかつ80℃以下の温
度で活性化しうる潜在性硬化触媒としてはマイクロカプ
セル型、アミンアダクト型などの潜在性硬化剤のうち4
0℃で安定でかつ80℃以下の温度で活性化しうるもの
が用いられる。市販されている潜在性硬化剤のうちこの
条件に合致するものとしては味の素(株)のPN−2
3、旭化成(株)のHX3721,HX3722、AC
R社のH3615,H4070を例示することができ
る。
【0020】これらの硬化剤成分の配合比はベースとな
るエポキシ樹脂成分100重量部あたり 尿素系エポキシ樹脂硬化剤 3〜20重量部 40℃で安定でかつ80℃以下の温度で活性化しうる潜在性硬化触媒 3〜25重量部 である。この範囲より少ない使用量では80℃で硬化し
た場合に十分な接着強度を得る事は出来ない。逆に、こ
の範囲を越えて使用しても硬化特性が頭打ちになるばか
りか、接着強度、保存安定性が低下し好ましくない。よ
り好ましい硬化剤系の使用量は次の通りである。 尿素系エポキシ樹脂硬化剤 5〜10重量部 40℃で安定でかつ80℃以下の温度で活性化しうる潜在性硬化触媒 5〜15重量部
【0021】このように尿素系エポキシ樹脂硬化剤を潜
在性硬化触媒と併用することが本発明の第二の重要な技
術的構成要素である。単に80℃で硬化させるだけであ
れば潜在性硬化触媒を単独で使用しても、量さえ十分に
使用すれば可能であるが接着強度の点で十分な特性が得
られない。それに対し尿素系エポキシ樹脂硬化剤を併用
した場合にはより少ない硬化剤使用量でも十分な接着強
度が得られる。この併用効果に関してはまだ十分にその
機構は解明されていないが硬化剤の併用により形成され
る架橋構造が潜在硬化触媒単独使用の場合と異なってく
るためと推定している。
【0022】本発明におけるエポキシ樹脂組成物は上記
成分以外に炭酸カルシウム、タルク等の充填材、顔料等
を目的に応じて、適宜、含有することができる。また、
フィルム状接着剤とした場合にキャリヤー材として作用
するガラス、ポリエステル、ナイロン等の不織布、織物
材等を含有しても、もちろん差し支えない。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
なお、実施例中の部数は全て重量部であり、用いられる
略語は以下の通りである。
【0024】TSR960;カルボキシル基末端のブタ
ジエン/アクリロニトリル共重合体と液状エポキシ樹脂
との反応物。推定ゴム含有量≡15%(大日本インキ化
学工業(株)) TSR601; 同上 推定ゴム含有量≡50%(大日
本インキ化学工業(株)) YL6308;エピコート YL6308,スチレン/
ブタジエン系エラストマーとビスフェノールA型液状エ
ポキシ樹脂との反応物。ゴム含有量≡10%(油化シェ
ルエポキシ(株)) XER;架橋構造を有するブタジエン系ゴムとビスフェ
ノールA型液状エポキシ樹脂との反応物。ゴム含有量≡
20%(日本合成ゴム(株)) CX−MN;CX−MN110,架橋構造を有するアク
リル系ゴムとビスフェノールF型液状エポキシ樹脂との
反応物。ゴム含有量≡20%((株)日本触媒) EP828;エピコート 828,ビスフェノールA型
液状エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)) EP807;エピコート 807,ビスフェノールF型
液状エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)) N−740;EPICLON N−740,フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、半固形(大日本インキ化学
工業(株)) EP1001;エピコート 1001,固形エポキシ樹
脂、軟化点≡70℃、エポキシ当量≡480g/eq.
(油化シェルエポキシ(株)) EXA−1514;ビスフェノールS型エポキシ樹脂、
軟化点≡75℃、エポキシ当量≡300g/eq.(大
日本インキ化学工業(株)) 152;EPICLON 152,臭素化エポキシ樹
脂、軟化点≡60℃、エポキシ当量≡360g/eq.
(大日本インキ化学工業(株)) LS−120;固形エポキシ樹脂、軟化点≡77℃、エ
ポキシ当量≡335g/eq.(日本チバガイギー
(株)) ELM−100;グリシジルアミン型三官能エポキシ樹
脂(住友化学(株)) PVF;ポリビニルホルマール樹脂、ビニレックE(チ
ッソ(株)) YP−50;フェノキシ樹脂(東都化成(株)) DCMU;3,4−ジクロルフェニル−N,N−ジメチ
ル尿素 PDMU;フェニル−N,N−ジメチル尿素 PN−23;アミンアダクト型潜在性硬化剤(味の素
(株)) HX−3722;マイクロカプセル型潜在性硬化剤(旭
化成工業(株)) アェロジル;アェロジル #300,微粉末シリカ(日
本アエロジル)
【0025】また、実施例で使用した評価方法は以下の
通りである。 取扱性;23℃におけるタック性を触感評価[○=良
好,×=不良] 保存安定性;30℃における粘度が2倍になるまでの2
3℃での放置日数で評価 接着強度;アルミ板を脱脂後、調製したエポキシ系フィ
ルム接着剤で接着し、引張剪断強度をシングルラップ法
で測定(標準接着条件:80℃×3時間)
【0026】実施例1 EP828 80部とPVF 25部を混合し、撹拌下
150℃で3時間加熱することにより、PVFを溶解し
本発明の(c)成分を調製した。このPVF溶解樹脂2
0部と(a)成分としてTSR−960 50部、
(b)成分としてEXA−1514 25部、及びEP
1001 5部を100℃で混合後、50℃まで冷却
し、PDMU 8部、PN−23 10部及びアェロジ
ル 3部を加え、均一になるまで撹拌・混合し、本発明
のエポキシ樹脂組成物を得た。次いで、このエポキシ樹
脂組成物から厚み約150μのフィルムを作成し、目付
が約20g/m2 のナイロン不織布と張り合せて、フィ
ルム状の接着剤とし、取扱性および接着強度を評価し
た。
【0027】またエポキシ樹脂組成物を23℃で放置
し、30℃における粘度変化を追跡することにより、保
存安定性を評価した。結果は以下のとおりであり、本発
明のエポキシ樹脂組成物が低温硬化タイプのフィルム状
接着剤として極めて有用であることが判る。 取扱性;○(良好),保存安定性;3週間以上(良
好),接着強度;175kg/cm2
【0028】実施例2〜9 使用するエポキシ樹脂成分、硬化剤成分およびそれらの
配合比率を表1に示す様に変更し、実施例1と同様に評
価した。評価結果も表1に併せて示した。いずれも良好
な特性を示している。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1〜7 使用するエポキシ樹脂成分、硬化剤成分およびそれらの
配合比率を表2に示す様に変更し、実施例1と同様に評
価した。評価結果も表2に併せて示した。比較例1の組
成物は取扱性、保存安定性は良好であったがゴム含有量
が低いため接着強度が不十分であった。また、比較例2
〜5の組成物は室温でタックが強過ぎフィルムとしての
取扱が困難であり、フィルム状接着剤として不適当であ
った。これらの組成物についてはそれ以上の評価は実施
しなかった。比較例6の組成物はタックは強いもののな
んとか取扱が可能であり、保存安定性も良好であった
が、硬化時の樹脂流れが大きく、結果として接着強度が
不十分であった。比較例7の組成物はタックは強いもの
のなんとか取扱が可能であり、保存安定性も良好であっ
たが、接着強度が不十分であった。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明のエポキシ
樹脂組成物は、低温での硬化特性と取扱性、保存安定
性、接着強度とを併せ有しているので、低温硬化タイプ
のフィルム状接着剤として優れた適性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 21:00 C08L 21:00 101:00) 101:00) (56)参考文献 特開 平7−157534(JP,A) 特開 昭61−254680(JP,A) 特開 昭61−228060(JP,A) 特開 昭60−141712(JP,A) 特開 昭59−215313(JP,A) 特開 昭58−53914(JP,A) 特開 昭58−47051(JP,A) 特開 平2−222444(JP,A) 特開 昭56−122857(JP,A) 特開 平2−292325(JP,A) 特開 昭64−66282(JP,A) 特開 昭64−60679(JP,A) 特開 昭63−280785(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/40 C08L 63/00 - 63/10 C09J 163/00 - 163/10 C09J 7/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の3成分(a),(b)及び(c)を
    必須成分とするエポキシ樹脂組成物
    100重量部 (a)ゴム成分を含有するエポキシ樹脂またはエポキシ樹脂混合物 (20〜60重量%) (b)軟化点が50℃以上の固形エポキシ樹脂(20〜50重量%) (c)エポキシ樹脂に溶解しうる熱可塑性樹脂を5〜25重量%含有するエポ キシ樹脂 (20〜40重量%) 尿素系エポキシ樹脂硬化剤 3〜20重量部 40℃で安定でかつ80℃以下の温度で活性化しうる潜在性硬化触媒 3〜25重量部 からなるエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (b)成分が軟化点が50℃以上でかつ
    エポキシ当量が200〜450g/eq.の範囲にある
    固形エポキシ樹脂である請求項1記載のエポキシ樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 ゴム成分がカルボキシル基末端のブタジ
    エン/アクリロニトリル共重合体である請求項1記載の
    エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ゴム成分が架橋構造を有するブタジエン
    系ゴムである請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ゴム成分が架橋構造を有するアクリル系
    ゴムである請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 ゴム成分がエポキシ樹脂と反応しうる官
    能基を有するスチレン/ブタジエン系エラストマーであ
    る請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 エポキシ樹脂に溶解可能な熱可塑性樹脂
    がポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリ
    ビニルアセタールおよびフェノキシ樹脂のいずれかであ
    る請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 尿素系エポキシ樹脂硬化剤が下記の分子
    構造を有する尿素系エポキシ樹脂硬化剤である請求項1
    記載のエポキシ樹脂組成物。 【化1】
  9. 【請求項9】 40℃で安定でかつ80℃以下の温度で
    活性化しうる潜在性硬化触媒がマイクロカプセルタイプ
    の潜在性硬化剤である請求項1記載のエポキシ樹脂組成
    物。
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