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JP3228317B2 - モータ式ダンパー装置 - Google Patents

モータ式ダンパー装置

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Publication number
JP3228317B2
JP3228317B2 JP35390395A JP35390395A JP3228317B2 JP 3228317 B2 JP3228317 B2 JP 3228317B2 JP 35390395 A JP35390395 A JP 35390395A JP 35390395 A JP35390395 A JP 35390395A JP 3228317 B2 JP3228317 B2 JP 3228317B2
Authority
JP
Japan
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baffle
opening
motor
shaft
damper device
Prior art date
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JP35390395A
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JPH09184674A (ja
Inventor
義徳 篠原
Original Assignee
株式会社三協精機製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三協精機製作所 filed Critical 株式会社三協精機製作所
Priority to JP35390395A priority Critical patent/JP3228317B2/ja
Publication of JPH09184674A publication Critical patent/JPH09184674A/ja
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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを駆動源と
し、開口部に対して、バッフルを動作させるダンパー装
置に関するもので、特に冷蔵庫内で冷気の取り入れを制
御するに好適なダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダンパー装置、特に冷蔵庫用のモ
ータ式ダンパー装置50は、図16および図17に示さ
れるように、回転支点軸51をはさんでバッフル52と
モータ等の駆動機構部53が配置される構造となってい
る(特開平6−109354号公報参照)。そして、バ
ッフル52の後方には、バッフル52を閉じ方向に常時
押圧する板バネ(図示省略)が配置されている。
【0003】このような構造のモータ式ダンパー装置5
0は、図18に示すような形で冷蔵庫60に使用されて
いる。すなわち、この冷蔵庫60は、冷凍室61と、冷
蔵室62と、野菜室63に区分され、冷凍室61の底部
にエバポレータ64が設けられている。エバポレータ6
4の後部にはファンモータ65が配設され、得られた冷
気を冷凍室61および冷蔵室62へ送風循環させてい
る。
【0004】そして、エバポレータ64と冷蔵室62の
間には仕切坂66が設けられ、エバポレータ64の冷気
が直接冷蔵室62に流れるのを遮断している。一方、こ
の仕切坂66の後部と冷蔵庫60の後部内壁との間に
は、冷気流通路67が形成され、この冷気流通路67内
にダンパー装置50が配設されている。そして、このダ
ンパー装置50のバッフル52が開いた状態のとき、冷
気の通り路である冷気流通路67がクランク状となるよ
うに構成されている。また、ダンパー装置50は、冷気
流通路67の一部を形成する仕切壁68に保持されるよ
うな形で設置される。
【0005】なお、最近において、冷蔵庫のミッドフリ
ーザー化に伴い、中央のエバポレータの部分で得られた
冷気を上部でかつ離れた位置にある冷蔵室へ回すような
タイプの冷蔵庫も現れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16および図17に
示される従来のモータ式ダンパー装置50は、モータが
バッフル52の側方ではなく、根元側に配置されている
ため、バッフル52を駆動する機構もバッフル52の根
元部分に設けられる構造となっている。すなわち、バッ
フル52の駆動を、モータで駆動され、かつバッフル5
2の根元部に配置されるカムで行っているので、バッフ
ル52の根元部分のスペースを必要とし、バッフル52
の大きさの割には、大きな開口部を設けることができな
い構造となっている。
【0007】また、従来のモータ式ダンパー装置50
は、冷気流通路67に直交するタイプであり、冷気の流
れを直角に曲げるものにしか使用できない。しかも、こ
のようなダンパー装置50を使用する冷蔵庫60では、
冷気流通路67がクランク状となるため、冷気流通路6
7が長くなり、冷気伝達の面でロスが生じている。この
ロスは、ミッドフリーザー化された冷蔵庫にとってはそ
の冷気流通路が長いこともあって極めて不利となってい
る。しかも、冷気流通路67がクランク状になるため、
図18に示すように、仕切壁68の冷蔵庫60の内部へ
の出っ張り幅Mが大きくなり、冷蔵庫60の容積を減少
させる一因となっている。
【0008】さらに、バッフル52の開動作が冷気の流
れに対し平行となる位置まで開くものではなく、図18
に示すように、斜め位置までしか開かないものであるた
め、冷気の流れに対しバッフル52が抵抗となり、冷気
のすばやい拡散にとって好ましいものとはなっていな
い。
【0009】また、このようなモータ式ダンパー装置5
0を含め、冷蔵庫等に使用されるダンパー装置にあって
は、バッフル52が閉位置となるときは、冷気等を完全
に遮断することが要請されている。一方、バッフル52
の閉位置のとき、バッフル52等が他の部分と氷結し、
ロックしてしまわないようにする必要がある。さらに、
板バネでの押圧は、その力が強いものであり完全遮断に
は好ましいが、バッフル52の位置によって押圧力が大
きく異なるため、モータ等の駆動機構53の安定動作に
は好ましいものとは言えない。
【0010】本発明は、以上のような問題に対処してな
されたものであり、バッフルの広さを十分活用でき、か
つバッフルを確実に閉じることができるモータ式ダンパ
ー装置を提供することを目的とする。また、氷結を起こ
りにくくし、しかも安定かつ精度のよい駆動を行えるモ
ータ式ダンパー措置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、モータと、流体が流通
する開口部を開閉するバッフルと、モータの駆動をバッ
フルに伝達する伝達手段と、バッフルを開口部に当接さ
せる付勢手段とを有するモータ式ダンパー装置におい
て、モータをバッフルの側方に配置し、バッフルに設け
た係合部に、伝達手段の一部を形成する軸を係合し、係
合部に、付勢手段の押圧方向に移動可能な隙間であるガ
タであってバッフルが閉位置となったとき、該バッフル
が開閉方向へがたつくガタを形成し、付勢手段によっ
て、バッフルを開口部へ密着させている。
【0012】 また、請求項2記載の発明では、モータ
と、流体が流通する開口部を開閉するバッフルと、モー
タの駆動をバッフルに伝達する伝達手段と、バッフルを
開口部に当接させる付勢手段とを有するモータ式ダンパ
ー装置において、モータをバッフルの側方に配置し、バ
ッフルが係合すると共に伝達手段の一部を形成する軸
と、この軸と係合し、伝達手段の一部を形成する歯車と
の間に、回転方向に移動可能な隙間であるガタであって
バッフルが閉位置となったとき、該バッフルが開閉方向
へがたつくガタを形成し、付勢手段によって、バッフル
を開口部へ密着させている。
【0013】 また、請求項記載の発明では、請求項
または2記載のモータ式ダンパー装置において、伝達
手段の一部を形成する軸を、内部に金属軸がインサート
された樹脂により構成している。さらに、請求項記載
の発明では、請求項1または2記載のモータ式ダンパー
装置において、付勢手段を捩じりコイルバネとしてい
る。加えて、請求項記載の発明では、請求項1または
記載のモータ式ダンパー装置において、両端が開放さ
れた筒状の枠体の内部に開口部を形成している。
【0014】このモータ式ダンパー装置は、モータの回
転力が扇型歯車等の伝達手段を介してバッフルに伝達さ
れ、バッフルの広い面積を使用して開口部に対して開閉
動作する。このため、開口部を流通する流体、例えば冷
蔵庫内の冷気は、バッフルによって遮られたり遮られず
に流れていったりする。また、バッフルが閉位置となっ
たとき、バッフルが開閉方向へがたつくガタを、モータ
からバッフルに至る駆動伝達経路中に設けたので、この
ガタとなるメカ的な余裕を利用して、バネ等の付勢手段
がしっかりとバッフルを当接面に押し当てることとな
る。
【0015】なお、開口部を両端が解放された筒状の枠
体の内部に設けると、冷気等の流体は枠体に沿ってスム
ーズに流れていく。また、バッフルに係合する軸を、金
属軸がインサートされた樹脂により形成すると、精度よ
くバッフルに係合させることができる。このため、伝達
手段がバッフルの側方に配置されていても、駆動伝達は
精度よく行われる。
【0016】加えて、付勢手段を捩じりコイルバネにす
ると、バッフルの開位置と閉位置の間のバネ圧の変化を
小さくでき、モータや伝達手段の動作が安定する。しか
も、捩じりコイルバネとバッフルの間および捩じりコイ
ルバネとその支持部材との間は、常にすべり状態となる
ので、氷結する危険性が少ないものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1から図7に基づき、本発明の
モータ式ダンパー装置の第1の実施の形態を説明する。
なお、このモータ式ダンパー装置は、冷蔵庫に使用され
るものとなっている。
【0018】このモータ式ダンパー装置は、駆動源とな
るステッピングモータ1と、両端が開放された筒状の枠
体2と、この枠体2に対して斜めに形成される開口部3
と、この開口部3に対して開閉動作するバッフル4とか
ら主に構成されている。
【0019】ステッピングモータ1は、SUSからなる
出力軸5を有し、この出力軸5にはポリアセタール(以
下POMという)からなるピニオン6が嵌合されてい
る。また、そのピニオン6のステッピングモータ1とは
反対側の軸端部6aは、枠体2の側部2aの凹部2bに
軸受け状に支持されている。ピニオン6は、POMから
なる扇型歯車7に噛み合い、ステッピングモータ1の回
転を減速して、扇型歯車7に伝えている。この扇型歯車
7の一端には、等方性フェライトマグネットからなるマ
グネット8が固着される一方、枠体2に、このマグネッ
ト8の接近を検出するホールIC9がプリント基板10
を介して固着されている。また、扇型歯車7の回転中心
部7aの貫通孔7bには、SUSからなる軸13が嵌合
し、扇型歯車7の回転をバッフル4の軸部4a,4bに
伝えている。バッフル4を移動させるためのこれらの移
動機構を覆うようにABS樹脂からなるカバー11が枠
体2に対し嵌合され、ねじ12,12によって枠体2に
取り付けられている。なお、バッフル4の軸部4a,4
bと軸13とで、バッフル4の支持部を構成している。
また、ピニオン6,扇形歯車7および軸13は、伝達手
段を構成している。
【0020】枠体2は、ABS樹脂からなり、この実施
の形態では、四角柱形状となっていると共に、一端部に
取り付け用のはかま部2cが設けられている。そして、
枠体2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル
4やバッフルの軸部4a,4bが枠体2内に収納されて
いる。
【0021】一方、開口部3は、枠体2から斜めに突き
出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより
形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3
bに面する部分は、バッフル4に向けて突出する当接部
3cとなり、当接面を形成している。また、軸13側の
開口形成部3aは、軸13やバッフル4の軸部4a,4
bを覆うように大きく斜めに突出しているため、図1の
状態でこのモータ式ダンパー装置を取り付けると、開口
形成部3aの根元部3dに霜や解凍した水が溜まること
となる。この問題を防止するため、枠体2にはその側面
に水抜穴2dが形成されると共に、根元部3dを図2に
示すように水抜穴2dに近づくにしたがい下降する斜面
としている。なお、この開口部3は、枠体2と一体に形
成されているが、別部材としても差し支えない。
【0022】バッフル4は、ポリカーボネートからな
り、このバッフル4の開口部3側は、発泡ポリエチレン
からなるソフトテープ14が固着されている。また、バ
ッフル4は、軸13が貫通した軸部4a,4bを支点と
して回動可能となっており、図1の一点鎖点で示す開位
置と実線で示す閉位置の間を移動する。なお、このバッ
フル4の略中心位置にバネ係止部4hを設け、付勢手段
となるコイルバネ15の一端が引っかけられている。ま
た、このコイルバネ15の他端は、枠体2に形成された
溝2eに引っかけられている。さらに、軸13には、係
止部付き軸受16が嵌合し軸13の支持をしている。な
お、軸13の一端は、バッフル4の軸部4bを貫通し、
枠体2に支持され、他端はカバー11に支持されてい
る。
【0023】バッフル4の軸部4aには、図4に示すよ
うに、軸差し入れ切り欠き孔4cと、貫通孔4dと、軸
13の中央のピン17が挿入される溝4fとが設けられ
ている。また、軸部4bには、貫通孔4eと、軸13の
一端側のピン18が挿入される溝4gとが設けられてい
る。
【0024】軸13には、図5に示すように、中央のピ
ン17を貫通保持するための貫通孔13aと、一端側の
ピン18を貫通保持するための貫通孔13bと他端側の
ピン19を貫通保持するための貫通孔13cと、バッフ
ル4の軸差し入れ切り欠き孔4cに差し入れるための平
坦細径部13dとが設けられている。
【0025】このように構成されるバッフル4と軸13
との係合は、ピン17,18,19によって行ってい
る。この係合は、まず、枠体2にバッフル4をその設置
位置にほぼ一致した位置に保持し、図4に示すバッフル
4の軸部4a,4bの一方の軸部4aに形成された軸差
し入れ切り欠き孔4cに、ピン17,18,19をあら
かじめ挿入固定した軸13の平担細径部13dを図4
(A)の矢示B方向に差し入れる。なお、この軸13に
は、ピン17,18,19の他に扇型歯車7や係止部付
き軸受16も予め固着されている。
【0026】この後、軸13をさらに差し入れ、軸部4
aの貫通孔4dに組み込む。その後、軸13を図4
(A)および図6(A)で左方向に移動し、軸13の一
端を軸部4bの貫通孔4eに入れる。このようにして、
枠体2に、このバッフル4と軸13の一体物を組み付け
る。このとき、軸13の端は枠体2に保持され、係止部
付き軸受16も枠体2に保持される。なお、係止部付き
軸受16は、弾性を有する係止部16aを有し、その先
端がフック部となっている。このため、枠体2に設けら
れた軸受用貫通孔に嵌合した後は、フック部の作用によ
り抜けないようになっている。
【0027】なお、ピン17,18,19は、軸部4a
の溝4fと、軸部4bの溝4gと、扇型歯車7の回転中
心部7aに形成された溝7cの計3箇所に位置すること
となる。そして、このピン17,18とバッフル4の軸
部4a,4bとの係合およびピン19と溝7cとの係合
は、わずかな遊び用の隙間gをもって行われている。ま
た、軸13とバッフル4の軸部4a,4bとの係合はバ
ッフル4が開口部3に対し傾き自在となるように、わず
かなガタ用隙間hをもって行われている。すなわち、開
口部3の面に垂直となる方向、これはピン17,18の
挿通方向と同一となるが、この垂直方向にわずかな隙間
hが軸13とバッフル4の軸部4a,4bとの間に設け
られている。
【0028】このように構成されるモータ式ダンパー装
置は、例えば図7に示すような形で冷蔵庫に組み込まれ
る。ここで、図18に示すものと同一部材は同一符号で
示し、説明を省略する。
【0029】この冷蔵庫30は、ミッドフリーザー化さ
れた冷蔵庫で、中央に冷凍室61が設けられ、上部に冷
蔵室62、下部に野菜室63がそれぞれ設けられてい
る。そして、冷蔵室62まで冷気を送風するダクト31
が形成されており、このダクト31の冷蔵室62に通ず
る部分にこのモータ式ダンパー装置がはめ込まれてい
る。すなわち、このモータ式ダンパー装置の枠体2がダ
クト31の一部を形成するようにはめ込まれ、ダンパー
装置自体がダクト31を兼ねている。なお、このモータ
式ダンパー装置は、冷蔵室62ではなく、野菜室63用
に取り付けたり、または図7に示すように両室に対し取
りつけてもよい。
【0030】次に、このモータ式ダンパー装置の動作に
ついて説明する。
【0031】冷蔵庫20内の温度制御を行うCPU等
が、このモータ式ダンパー装置に対し、冷気導入の命令
を行う。すると、ステッピングモータ1が駆動され、そ
の回転がピニオン6,扇型歯車7,軸13,軸部4a,
4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフ
ル4はコイルバネ15の弾性力に抗して開口部3から離
れ、枠体2と平行な位置である開位置(図1の一点鎖線
参照)に移動する。
【0032】バッフル4が開位置にくると、扇型歯車7
に固着されたマグネット8がホールIC9に近接する部
分に回動されてくる。このため、ホールIC9は、ステ
ッピングモータ1を停止させるための信号を発生し、ス
テッピングモータ1は駆動を停止する。このとき、バッ
フル4には、コイルバネ15の弾性力が働き、閉位置へ
の移動をしようとするが、ステッピングモータ1の通電
保持力またはリラクタンストルクにより開位置状態が保
持される。なお、このホールIC9の信号発生が原点信
号となり、バッフル4の移動の原点を規定している。
【0033】冷気を送る対象の室、例えば、冷蔵室62
が冷え、バッフル4を閉めるよう指示する信号が発生す
ると、ステッピングモータ1は、先の開方向駆動のとき
とは反対方向に回転され、バッフル4は、閉じる方向に
駆動され始める。そして、原点からの移動位置がパルス
数によって検知されており、所定パルス数に達すると、
バッフル4の閉位置と判断し、ステッピングモータ1の
駆動を停止する。このステッピングモータ1の駆動停止
は、バッフル4に固着されているソフトテープ14が開
口部3の当接部3cに当接した後も、ピン17,18,
19が遊び用の隙間gの範囲内分動いてから停止する。
このため、バッフル4には、コイルバネ15の力が働
き、弾性力を有するソフトテープ14が押圧され、当接
部3cがこのソフトテープ14に食い込む形で隙間なく
しっかり当接する。なお、この当接の際、開口部3の当
接部3cの突出量やバッフル4の形状にバラツキがある
と、隙間gがあっても当接が完全に行われない可能性が
出てくるが、このモータ式ダンパー装置では、当接面に
傾き自在になるような隙間hがあるので、そのようなバ
ラツキがあっても完全な形で当接させることができる。
【0034】ここで、バッフル4の開位置(図1の一点
鎖線位置)から閉位置(図1の実線位置)までの移動時
間はパルスの発生レートで制御する。この例では、10
0ppsで25.8秒、200ppsで12.9秒、3
00ppsで8.6秒としている。または、完全な開位
置ではなく、開と閉の中間にバッフル4を停止させたい
場合は、一旦開位置にバッフル4を移動させ、原点復帰
をさせてから、その原点からのパルスが閉位置の場合に
比べ、少ない数の段階でステッピングモータ1を停止さ
せることにより行う。なお、開位置(図1の一点鎖線位
置)から閉位置(図1の実線位置)までの移動角度α
を、この実施の形態では45度としているが、他の角度
も適宜採用することができる。
【0035】図1から図7に示す実施の形態では、開口
部3が枠体2に対して斜めに形成されているので、バッ
フル4の移動角度が小さくなり、コイルバネ15の一端
を枠体2に、他端をバッフル4に係止させて動作させる
ことが可能となる。このため、コイルバネ15を枠体2
内に収納でき、小型になると共にその力を十分発揮させ
ることができ、バッフル4の閉状態を隙間なく確実に行
わせることができる。また、バッフル4の開位置が枠体
2に対してほぼ平行となる位置とされているので、開状
態のとき、枠体2に沿って流れてくる冷気は、バッフル
4や開口部3に遮られることがほとんどなく、直進的に
流れていく。このため、冷気の伝達ロスがなくなり、冷
気伝達と冷気拡散の効率が良い冷蔵庫となる。
【0036】次に、本発明のモータ式ダンパー装置の第
2の実施の形態を図8から図12に基づき説明する。な
お、このモータ式ダンパー装置も、冷蔵庫に使用される
ものとなっている。
【0037】このモータ式ダンパー装置は、第1の実施
の形態と略同一の構成となっている。よって以下の説明
に当たっては、第1の実施の形態と同一部材は同一符号
をもって表すこととする。このモータ式ダンパー装置
は、駆動源となるステッピングモータ1と、両端が開放
された筒状の枠体2と、この枠体2に対して斜めに形成
される開口部3と、この開口部3に対して開閉動作する
バッフル4とから主に構成されている。
【0038】ステッピングモータ1は、SUSからなる
出力軸5を有し、この出力軸5にはPOMからなるピニ
オン6が嵌合されている。また、そのピニオン6のステ
ッピングモータ1とは反対側の軸端部6aは、枠体2の
側部2aの凹部2bに軸受け状に支持されている。ピニ
オン6は、POMからなる扇型歯車7に噛み合い、ステ
ッピングモータ1の回転を減速して、扇型歯車7に伝え
ている。この扇型歯車7の一端には、等方性フェライト
マグネットからなるマグネット8が固着される一方、枠
体2に、このマグネット8の接近を検出するホールIC
9がプリント基板10を介して固着されている。また、
扇型歯車7の回転中心部7aの貫通孔7bには、ステン
レスからなる金属軸20をインサートしたPOMからな
る軸21が嵌合し、扇型歯車7の回転をバッフル4の軸
部4a,4bに伝えている。バッフル4を移動させるた
めのこれらの移動機構を覆うようにABS樹脂からなる
カバー11が枠体2に対し嵌合され、ねじ12,12に
よって枠体2に取り付けられている。
【0039】なお、バッフル4の軸部4a,4bと軸2
1とで、バッフル4の支持部を構成している。また、ピ
ニオン6、扇形歯車7および軸21は伝達手段を構成し
ている。さらに、軸21と貫通孔7bとの間には、図1
0に示すように、角度θ分の遊び、すなわちガタが設け
られている。また、枠体2には、扇形歯車7の回転を阻
止する度当たり部2fが設けられている。
【0040】枠体2は、ABS樹脂からなり、この実施
の形態でも、四角柱形状となっていると共に、一端部に
取り付け用のはかま部2cが設けられている。そして、
枠体2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル
4やバッフルの軸部4a,4bが枠体2内に収納されて
いる。
【0041】一方、開口部3は、枠体2から斜めに突き
出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより
形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3
bに面する部分は、バッフル4に向けて突出する当接部
3cとなり、当接面を形成している。また、軸21側の
開口形成部3aは、軸21やバッフル4の軸部4a,4
bを覆うように大きく斜めに突出しているため、図8の
状態でこのモータ式ダンパー装置を取り付けると、開口
形成部3aの根元部3dに霜や解凍した水が溜まること
となる。この問題を防止するため、枠体2にはその側面
に水抜穴2dが形成されると共に、根元部3dを図9に
示すように水抜穴2dに近づくにしたがい下降する斜面
としている。なお、この開口部3は、枠体2と一体に形
成されているが、別部材としても差し支えない。
【0042】バッフル4は、ポリカーボネートからな
り、このバッフル4の開口部3側は、発泡ポリエチレン
からなるソフトテープ14が固着されている。また、バ
ッフル4は、軸21が貫通した軸部4a,4bを支点と
して回動可能となっており、図8の一点鎖点で示す開位
置と実線で示す閉位置の間を移動する。なお、このバッ
フル4の略中心位置にバネ係止部4jを設け、付勢手段
となるコイルバネ15の一端をバネ係止部4jに嵌合さ
れたねじ4kで固定している。また、このコイルバネ1
5の他端は、枠体2に形成された溝2eに引っかけられ
ている。さらに、軸21は、軸受部2gに嵌入し支持を
されている。なお、軸21の一端は、バッフル4の軸部
4bを貫通し、枠体2に支持され、他端はカバー11に
貫入している。
【0043】バッフル4の軸部4aには、図11に示す
ように、断面小判状の貫通孔4mと、その周囲に面取り
部4nとが設けられている。また、軸部4bには、断面
小判状の貫通孔4pと、その一端側周囲の面取り部4q
とが設けられている。
【0044】軸21には、図12に示すように、ステン
レスからなる金属軸20がインサートされており、その
両端が露出している。そして、軸受け部2gに嵌合する
円柱部21aと、平坦細径部21bと、軸部4aを貫通
し、その先端部が軸部4bに係合する平坦細径部21c
とが設けられている。なお、金属軸20としては、ステ
ンレス以外の金属を採用できるが、錆や精度等の面から
はステンレスが好ましい。
【0045】このように構成されるバッフル4と軸21
との係合は、平坦細径部21cによって行っている。こ
の係合は、まず、枠体2にバッフル4をその設置位置に
ほぼ一致した位置に保持し、図11に示すバッフル4の
軸部4a,4bの一方の軸部4aに形成された貫通孔4
mに、軸21の平担細径部21cを図11(A)の矢示
D方向に差し入れる。この後、軸21をさらに差し入
れ、軸部4bの貫通孔4pに組み込む。そして、円柱部
21aが軸部4aに当たった段階で、カバー11を嵌合
固定する。
【0046】なお、軸21とバッフル4の軸部4a,4
bとの係合は、図8(B)に示すように、バッフル4が
開口部3に対し傾き自在となるように、わずかなガタ用
隙間hをもって行われている。すなわち、開口部3の面
に垂直となる方向にわずかな隙間hが軸21とバッフル
4の軸部4a,4bとの間に設けられている。
【0047】このように構成されるモータ式ダンパー装
置は、第1の実施の形態のモータ式ダンパー装置と同様
に、例えば図7に示すような形で冷蔵庫に組み込まれ
る。なお、図7についての説明はすでに行っているので
省略する。
【0048】次に、この第2の実施の形態であるモータ
式ダンパー装置の動作について説明する。
【0049】冷蔵庫30内の温度制御を行うCPU等
が、このモータ式ダンパー装置に対し、冷気導入の命令
を行う。すると、ステッピングモータ1が駆動され、そ
の回転がピニオン6,扇型歯車7,軸21,軸部4a,
4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフ
ル4はコイルバネ15の弾性力に抗して開口部3から離
れ、枠体2と平行な位置である開位置(図8の一点鎖線
参照)に移動する。
【0050】バッフル4が開位置にくると、扇型歯車7
に固着されたマグネット8がホールIC9に近接する部
分に回動されてくる。このため、ホールIC9は、ステ
ッピングモータ1を停止させるための信号を発生し、ス
テッピングモータ1は駆動を停止する。このとき、バッ
フル4には、コイルバネ15の弾性力が働き、閉位置へ
の移動をしようとするが、ステッピングモータ1の通電
保持力またはリラクタンストルクにより開位置状態が保
持される。なお、このホールIC9の信号発生が原点信
号となり、バッフル4の移動の原点を規定している。ま
た、仮にホールIC9が動作しない場合が生じても、扇
形歯車7は、度当たり部2fにぶつかることにより停止
させられる。このとき、ステッピングモータ1は脱調
し、ロック状態となるが、開閉動作に必要なパルスを越
えた所定パルスになると停止し、そのロック状態を維持
し続ける。
【0051】冷気を送る対象の室、例えば、冷蔵室62
が冷え、バッフル4を閉めるよう指示する信号が発生す
ると、ステッピングモータ1は、先の開方向駆動のとき
とは反対方向に回転され、バッフル4は、閉じる方向に
駆動され始める。そして、原点からの移動位置がパルス
数によって検知されており、所定パルス数に達すると、
バッフル4の閉位置と判断し、ステッピングモータ1の
駆動を停止する。このステッピングモータ1の駆動停止
は、バッフル4に固着されているソフトテープ14が開
口部3の当接部3cに当接した後も、軸21が遊び用の
角度θの範囲内分動いてから停止する。このため、バッ
フル4には、コイルバネ15の力が働き、弾性力を有す
るソフトテープ14が押圧され、当接部3cがこのソフ
トテープ14に食い込む形で隙間なくしっかり当接す
る。なお、この当接の際、開口部3の当接部3cの突出
量やバッフル4の形状にバラツキがあると、角度θがあ
っても当接が完全に行われない可能性が出てくるが、こ
のモータ式ダンパー装置では、当接面に傾き自在になる
ような隙間hがあるので、そのようなバラツキがあって
も完全な形で当接させることができる。
【0052】ここで、バッフル4の開位置(図8の一点
鎖線位置)から閉位置(図8の実線位置)までの移動時
間はパルスの発生レートで制御する。この例では、先の
例と同様に100ppsで25.8秒、200ppsで
12.9秒、300ppsで8.6秒としている。また
は、完全な開位置ではなく、開と閉の中間にバッフル4
を停止させたい場合は、一旦開位置にバッフル4を移動
させ、原点復帰をさせてから、その原点からのパルスが
閉位置の場合に比べ、少ない数の段階でステッピングモ
ータ1を停止させることにより行う。なお、開位置(図
8の一点鎖線位置)から閉位置(図8の実線位置)まで
の移動角度αを、この実施の形態でも45度としている
が、他の角度も適宜採用することができる。
【0053】図8から図12に示す実施の形態では、開
口部3が枠体2に対して斜めに形成されているので、バ
ッフル4の移動角度が小さくなり、コイルバネ15の一
端を枠体2に、他端をバッフル4に係止させて動作させ
ることが可能となる。このため、コイルバネ15を枠体
2内に収納でき、小型になると共にその力を十分発揮さ
せることができ、バッフル4の閉状態を隙間なく確実に
行わせることができる。また、バッフル4の開位置が枠
体2に対してほぼ平行となる位置とされているので、開
状態のとき、枠体2に沿って流れてくる冷気は、バッフ
ル4や開口部3に遮られることがほとんどなく、直進的
に流れていく。このため、冷気の伝達ロスがなくなり、
冷気伝達と冷気拡散の効率が良い冷蔵庫となる。
【0054】しかも、軸21が断面小判状となってお
り、開口部3の面に垂直となる方向にのみガタ用隙間h
が設けられる構成となっているので、開口部3の面と平
行な方向へのガタは生じない。このため、寸法上の制約
が厳しいこの方向のガタがなくなり、十分な開口面積を
取ることができると共に正確な動作がなされるものとな
る。また、軸21がステンレスからなる金属軸20をイ
ンサートしたPOMからなる軸とされているので、十分
な強度と精度を得ることができると共にコストも低減で
きる。しかも、外周が樹脂となっているので、氷がつき
にくいものとなる。
【0055】次に、本発明のモータ式ダンパー装置の第
3の実施の形態について、図13から図15に基づいて
説明する。なお、このモータ式ダンパー装置も冷蔵庫に
使用されるものとなっている。
【0056】このモータ式ダンパー装置は、第2の実施
の形態と略同様な構成および動作となっており、以下同
一部材は同一符号で表すこととする。なお、異なる点
は、枠体2の構造と付勢手段となるバネの構造である。
すなわち、この装置の枠体2のはかま部2cが、非常に
狭くなっていると共に、円筒状の枠体2自体の長さがバ
ッフル4に比べ小さくなっている。また、後述する捩じ
りコイルバネ22の係止端22aが組み込み当初に貫通
するバネ用孔3eと、捩じりコイルバネ22の係止端2
2aを係止する係止部3fとが開口形成部3aに設けら
れている。なお、バネ用孔3eは、係止端22aが図1
3(A)の矢示A方向に拡開されて係止部3fに係止さ
せられた後、孔カバー23によって塞がれる。この孔カ
バー23は、機種名等の表示を行うラベルの機能も兼ね
ている。
【0057】捩じりコイルバネ22は、係止端22aが
直角状に折り曲げられ、係止部3fに係止させられると
共に、他端が山状に折り曲げられ、当接端22bとなっ
ている。また、中央部が軸21に数回巻回された巻回部
22cとなっている。そして、当接端22bの頂点がバ
ッフル4の背面に当接し、バッフル4を開口部3側に押
圧している。なお、この捩じりコイルバネ22は巻き戻
しに対する反発力を利用してバッフル4を押圧するもの
となっている。
【0058】なお、この当接端22bの横方向への移動
を防止するため、バッフル4にバネ移動防止部24,2
4が当接端22bをはさむ形で設けられている。また、
この捩じりコイルバネ22の巻回部22cが開口形成部
3aにぶつからないように、巻回部22cに対向する開
口形成部3aには、開口3bに突出する突出部25が設
けられている。
【0059】この第3の実施の形態では、捩じりコイル
バネ22を使用しているので、従来の板バネに比べ開口
動作中のバネ圧の変化を小さくでき、駆動機構は安定化
する。また、巻回数を変えることにより容易にバネ圧を
変えることができる。しかも、巻回部22cは、軸21
と擦れ合い、また当接部22bは、バッフル4と擦れ合
うため、氷結しづらいものとなる。また、バネ用孔3e
の存在により、特別に水抜き穴を設けずに、孔カバー2
3のはがしにより、根元部3dに溜まる氷等を排出させ
ることができる。
【0060】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、枠体2としては、冷蔵庫
30内のダクト31をそのまま利用して枠体としても良
い。また、移動機構を冷蔵庫30のダクト31の壁の内
部にくるようにしても良い。すなわち、カバー11を冷
蔵庫30のダクト31と併用させるようにしても良い。
また、バッフル4の開方向駆動をモータで行い、閉方向
駆動は、コイルバネ等のバネ力で行うようにしても良
い。さらに、モータとしては、ステッピングモータ1の
他に、AC同期モータや直流モータ等の他のモータを使
用することができる。また、扇形歯車7の代わりに通常
の歯車としても良い。さらに、開口部3を枠体2に対し
斜めとせず、枠体2に対し直角方向としても良い。加え
て、バッフル4の開位置を枠体2に対しほぼ平行とする
のではなく、斜めとなる位置としても良い。
【0061】また、コイルバネ15としては、引っ張り
力を利用して開口3に押圧するのではなく、バッフル4
の背面に圧縮コイルバネをおき、その拡張力を利用して
バッフル4を開口3に当接させるようにしても良い。こ
のようにすると、氷結時への対応は有利なものとなる。
すなわち、圧縮コイルバネであると、バッフル4の閉方
向への動きに対し、当初は同一方向となる方向に拡張す
ることになり、圧縮コイルバネのその拡張力を100%
氷結力に対抗させることができる。一方、第1や第2の
実施の形態のような引っ張り力であると、閉じ方向の当
初の引っ張り力は、閉じ方向に対し角度をもった力とな
るため、引っ張り力のすべてが氷結力に対抗できるもの
とならない。このようにバッフル4が開状態で氷結した
とき、圧縮コイルバネであると、そのバネ力を100%
活用して氷結から解除させることができる。
【0062】また、コイルバネ15に代えて、マグネッ
トをバッフル4の全周または数ヶ所に取り付け、一方、
開口形成部3aの全周または数ヶ所に鉄等の磁性材を取
り付けるようにしても良い。この場合、マグネットに代
え磁性材とし、他方、磁性材をマグネットとしたり、両
方をマグネットとしても良い。このように、マグネット
を利用して開口部3へバッフル4を当接させる構成にす
ると、開口部3からバッフル4を引き離すときにステッ
ピングモータ1等による大きな駆動力が必要となるのみ
で、その他の位置では、バッフル4に負荷がかからな
い。このため、デイテントトルク等の保持力がほとんど
必要なくなる。この結果、モータ等の駆動源を小型化す
ることができる。なお、マグネットとして、プラマグを
採用するとバッフルの全周に取り付けるようなときに好
ましいものとなる。
【0063】なお、上述の各実施の形態では、冷蔵庫の
冷気制御として、本発明のモータ式ダンパー装置を使用
した場合を示したが、エアコンや水道装置等流体を扱う
他の各機器にも本発明を適用できる。
【0064】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1および
記載のモータ式ダンパー装置では、モータをバッフル
の側方に配置したので、モータからの駆動をバッフルへ
伝達する伝達手段の一部または全部もバッフルの側方に
配置し易くなり、バッフルの根元部分にモータや伝達手
段のためのスペースをわざわざ設ける必要がなくなる。
このため、バッフルの広さを開口部のために有効に活用
することができ、開口部を大きなものとすることができ
る。しかも、ガタとなるメカ的な余裕を積極的に利用し
て付勢手段がしっかりバッフルを閉じさせるため、冷気
等の流体を完全に遮断することができる。
【0065】 また、請求項記載の発明では、バッフ
ルと係合する軸を金属軸をインサートしたものとしてい
るので、強度を確保できる。しかも、周囲が樹脂となる
ので、氷結しづらく、精度も十分確保できると共にコス
トも低減できる。特に、モータをバッフルの側方に配置
しているので、モータが配置される側と反対側のバッフ
ルの軸部へもモータの駆動伝達を精度良くかつ十分な強
度をもって行わせる必要があるが、この軸を使用する
と、この要求に十分対応できるものとなる。
【0066】 さらに、請求項記載の発明では、付勢
手段として捩じりコイルバネを使用しているので、バッ
フルの開閉動作におけるバネ圧の変化が小さくなり、駆
動機構が安定する。また、捩じりコイルバネによるすれ
のため、捩じりコイルバネの当接部分や保持部分での氷
結が生じにくいものとなる。
【0067】 また、請求項記載のモータ式ダンパー
装置では、筒状の枠体の内部にバッフルを設けているの
で、筒状のダクトにはめ合わせる等してダンパー装置を
設置できる。このため、従来のダンパー装置に見られた
スペースロスを減少させることができる。しかも、枠体
に沿って流れる冷気等をそのまま枠体に沿って流すこと
ができる。また、枠体に沿って流れてくる流体、例え
ば、冷蔵庫内の冷気は、枠体に沿って直進的に流れてい
く。このため、冷気等の伝達ロスがなくなり、流体もス
ムーズに流れ、冷蔵庫に使用すると、冷気伝達と冷気拡
散の効率が良い冷蔵庫となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ式ダンパー装置の第1の実施の
形態を示す図で、(A)はその断面図で、(B)はその
軸部分の拡大図である。
【図2】図1の矢示IIの方向から見た図で、手前の枠体
部分と開口形成部を省略した一部破断正面図である。
【図3】図2の矢示IIIの方向から見た図で、カバーを
取り除き、かつステッピングモータを仮想的に付加した
図である。
【図4】図1から図3に示す第1の実施の形態に使用す
るバッフルを示す図で、(A)は背面図で、(B)は
(A)の矢示Bから見た正面図で、(C)は、(A)の
矢示Cから見た側面図である。
【図5】図1から図3に示す第1の実施の形態に使用す
る軸を示す図で,(A)は正面図で、(B)は平面図で
ある。
【図6】図1から図3に示す第1の実施の形態に使用さ
れるバッフルと軸の組立方法を説明するための図で、
(A)は平面図で、(B)は(A)の矢示B方向から見
た図である。
【図7】本発明のモータ式ダンパー装置が適用される冷
蔵庫の一例を示す断面図である。
【図8】本発明のモータ式ダンパー装置の第2の実施の
形態を示す図で、(A)はその断面図で、(B)はその
軸部分の拡大図である。
【図9】図8の矢示IXの方向からみた図で、手前の枠体
部分と開口形成部を省略した一部破断正面図である。
【図10】図9の矢示Xの方向からみた図で、カバーを
取り除きかつステッピングモータを仮想的に付加した図
である。
【図11】図8から図10に示す第2の実施の形態に使
用するバッフルを示す図で、(A)は背面図で、(B)
は(A)の矢示Bから見た正面図で、(C)は(A)の
C−C断面図で、(D)は(A)の矢示Dから見た側面
図である。
【図12】図8から図10に示す第2の実施の形態に使
用する軸を示す図で、(A)は正面図で、(B)は
(A)のB−B断面図で、(C)は(A)の矢示C方向
から見た側面図で、(D)は(A)の矢示D方向から見
た側面図である。
【図13】本発明のモータ式ダンパー装置の第3の実施
の形態を示す図で、(A)はバッフルを組み付けるとき
の状態を説明するための断面図で、(B)はバッフルが
開位置のときの断面図である。
【図14】図13(B)の矢示XIV方向から見た平面図
である。
【図15】図13(B)の矢示XVの方向から見た図で、
手前の枠体部分と開口形成部を省略した一部破断正面図
である。
【図16】従来のダンパー装置の正面図である。
【図17】図16の一部破断側面図である。
【図18】従来のダンパー装置が適用される冷蔵庫の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ(モータ) 2 枠体 3 開口部 3c 当接部 4 バッフル 4a,4b 軸部 6 ピニオン(伝達手段) 7 扇型歯車(伝達手段) 13 軸(伝達手段) 14 ソフトテープ 15 コイルバネ(付勢手段) 20 金属軸 21 軸(伝達手段) g 遊び用の隙間(ガタ) h ガタ用隙間(ガタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 313

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、流体が流通する開口部を開閉
    するバッフルと、上記モータの駆動を上記バッフルに伝
    達する伝達手段と、上記バッフルを上記開口部に当接さ
    せる付勢手段とを有するモータ式ダンパー装置におい
    て、上記モータを上記バッフルの側方に配置し、上記バ
    ッフルに設けた係合部に、上記伝達手段の一部を形成す
    る軸を係合し、上記係合部に、上記付勢手段の押圧方向
    に移動可能な隙間であるガタであって上記バッフルが閉
    位置となったとき、該バッフルが開閉方向へがたつくガ
    タを形成し、上記付勢手段によって、上記バッフルを上
    記開口部へ密着させたことを特徴とするモータ式ダンパ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 モータと、流体が流通する開口部を開閉
    するバッフルと、上記モータの駆動を上記バッフルに伝
    達する伝達手段と、上記バッフルを上記開口部に当接さ
    せる付勢手段とを有するモータ式ダンパー装置におい
    て、上記モータを上記バッフルの側方に配置し、上記バ
    ッフルが係合すると共に上記伝達手段の一部を形成する
    軸と、この軸と係合し、上記伝達手段の一部を形成する
    歯車との間に、回転方向に移動可能な隙間であるガタで
    あって上記バッフルが閉位置となったとき、該バッフル
    が開閉方向へがたつくガタを形成し、上記付勢手段によ
    って、上記バッフルを上記開口部へ密着させたことを特
    徴とするモータ式ダンパー装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達手段の一部を形成する前記軸
    を、内部に金属軸がインサートされた樹脂により構成し
    ていることを特徴とする請求項1または2記載のモータ
    式ダンパー装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段を捩じりコイルバネとした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のモータ式ダン
    パー装置。
  5. 【請求項5】 両端が開放された筒状の枠体の内部に前
    記開口部を形成したことを特徴とする請求項1または2
    記載のモータ式ダンパー装置。
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