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JP3227059B2 - 車輌用灯具 - Google Patents

車輌用灯具

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JP3227059B2
JP3227059B2 JP16327394A JP16327394A JP3227059B2 JP 3227059 B2 JP3227059 B2 JP 3227059B2 JP 16327394 A JP16327394 A JP 16327394A JP 16327394 A JP16327394 A JP 16327394A JP 3227059 B2 JP3227059 B2 JP 3227059B2
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reflecting mirror
light
reflector
mirror
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂コンビネーション
型の車輌用灯具等,複数の灯室を隣接形成した車輌用灯
具において、灯室間を区画する灯壁を有効に利用してバ
ルブの出射光束の拡散角度を灯具の側方へ大きく広げ、
照射範囲を拡大した車輌用灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】尾灯やバックランプ等複数の機能ランプ
を並設する構造の所謂コンビネーション型の車輌用灯具
150においては、図5乃至図8に示すように、灯具ボ
ディ151の後面側から前方へ延出させた灯壁152に
よって複数の灯室153,154を区画形成し、各灯室
153,154を前面レンズ155で覆うと共に、各灯
室153,154の後面に形成されたリフレクタ15
6,157の略焦点F位置に点灯用のバルブ158を配
置し、所定の配光を得る構造になっている。
【0003】ところで、車輌用灯具において、左右方向
への配光を確保することが義務付けられている、例えば
バックアップランプを組み込んだ構造のコンビネーショ
ンランプにおいては、該バックアップランプの後方への
左右拡散角度が略45゜前後に照射範囲が確保されるよ
うに定められており、次のような種々の構造による光拡
散型の車輌用灯具が使用されている。
【0004】即ち、図5に示す車輌用灯具においては、
バックアップランプを構成する灯室153を前面レンズ
155に対して横方向(矢印A方向)に拡大することに
よって(初期位置を一点鎖線で示す)、バルブ158か
ら出射する光束が前面レンズ155に入射する角度を大
きく形成することができるように構成している。即ち、
灯室153の横方向への開口部間隔が拡大することによ
り、バルブ158の支持位置を矢印B方向に変位するこ
とができ、このため、リフレクタ156の光軸CLに対
して外側に傾斜した最大傾斜光束L1がL2に変わり、
出射角度θ1がθ2に拡大されるものである。
【0005】また、図6(a)に示すように、前面レン
ズ155に構成するレンズステップ159の曲率の大き
さを変えることによって、光束の拡散角度を拡大するよ
うに構成した車輌用灯具もある。即ち、前面レンズ15
5の内面に形成した拡散型レンズステップ159,15
9…の曲率を破線で示す大きなものから実線で示す小さ
なものに変更することによって、バルブ(図示していな
い)からの光束L1をL2の角度まで大きく拡散するよ
うに構成することができる。
【0006】更に図6(b)は、上記図6(a)に示す
車輌用灯具における前面レンズ155に構成するレンズ
ステップを前方照射用レンズステップ159,159…
と、略45゜方向へ照射するプリズムステップ160,
160…とに分けて配設し、側方照射用のプリズムステ
ップ160を透過した光束により拡散角度を拡大するよ
うに構成したものである。即ち、側方照射用プリズムス
テップ160を透過した光束L3は、前面レンズ155
に形成した該プリズムステップ160に入射したバルブ
(図示していない)からの光束を45゜方向へ屈折する
ように設計してあるため、この屈折した光束L3が側方
を照射するように成っている。
【0007】図7及び図8に示す車輌用灯具は、複数の
灯室153,154を区画する灯壁152を積極的に利
用してバルブ158から出射する光束を灯壁152に反
射させて灯具の側方へ大きく傾斜させて出射するように
構成したものであり、前者は灯壁152の内面にバルブ
158の光束を側方へ反射させる補助反射鏡161を付
設したものであり、後者は灯壁152を反対側の灯室1
54内へ突出させた補助反射面162を形成したもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5のように
構成した車輌用灯具の構造の灯具の場合には、灯壁15
2の位置を上記の如く隣接する灯室154側へ大きく移
動形成する必要があるため、車輌に対する灯具取付スペ
ースの大きさとの関係で車輌用灯具自体がデザイン的に
制約を受ける欠点を有しており、また図6(a)のよう
に前面レンズ155に形成するレンズステップ159の
曲率を変えることにより拡散角度を拡大する方法による
場合には、レンズステップ159の曲率が大きく成って
いるため、L2のように通常の反射面からの平行光束を
も大きく拡散してしまい、中央部の配光量が不足する欠
点を有している。この点を改善するために構成した図6
(b)の場合には、前面レンズ155のレンズステップ
を前方照射用レンズステップ159,159…と、45
゜側方照射用プリズムステップ160,160…とに分
けて配設した構造にしているため、前面レンズ155の
型構造が複雑に成るばかりでなく前面レンズ155自体
の重量が大きくなり、しかも見栄えの面でも悪いといっ
た問題を有していた。更に、図7及び図8に示す車輌用
灯具のように、灯室153,154を区画する灯壁15
2に補助反射鏡や補助反射面を灯室153,154内に
突出するように形成する構造に成るため、その部分に各
リフレクタ156,157で反射して出射するバルブ1
58の光束を遮断し、該部分に対応する前面レンズ15
5に暗部を形成し、前面レンズ155全体の見栄えを悪
くするという欠点があった。
【0009】本発明は上記問題に鑑みて創案されたもの
であり、正面方向の光量を確保した状態で側方の配光を
得ることができると共に、灯具の見栄えにも影響を及ぼ
すことがない新規構造の照射範囲を拡大した車輌用灯具
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車輌用灯具は、複数の灯室が隣接して
設けられた車輌用灯具において、一の灯室の後部リフレ
クタの光軸周りに第一次反射鏡を形成し、その焦点位置
にフィラメントが位置するようにバルブを設けると共
に、この灯室内を臨むリフレクタの側方へ延びる内面に
は、前記バルブのフィラメント位置を焦点とし、この
ィラメントからの光束をこれと対向し、他の灯室との区
画をする灯壁側へ反射させる第二次反射鏡を形成し、
第二次反射鏡による反射光を前記第一次反射鏡の光軸
と交差する方向に反射させ、この反射光束を更に前記第
一次反射鏡の光軸と交差する方向に再度反射させる略平
坦状の反射鏡面を有する第三次反射鏡を前記他の灯室と
の区画をする灯壁の内側に対向形成したことを要旨とす
るものである。
【0011】また前記第二次反射鏡の鏡面を放物面とす
ることもできる。
【0012】
【作用】上記車輌用灯具は、バルブを点灯するとリフレ
クタの第一次反射鏡によって反射された光束は、前方照
射光束となる。また、リフレクタの第二次反射鏡に入射
した光束は、該第二次反射鏡と対置する灯壁に構成した
第三次反射鏡に入射し、所定の反射角をもって照射され
るようになり、第一反射鏡面の光と交差するように横向
きに傾斜角度をもった光束を形成する。
【0013】上記側方に傾斜した光束は、バックアップ
ランプを構成した所謂コンビネーション型のランプで
は、車輌の後退方向へ広く照射する配光パターンを形成
するようになるため、該第二次反射鏡と第三次反射鏡を
設計することにより容易に拡散角度の大小を設計するこ
とが可能に成る。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る車輌用灯具の実施例を図
面に従って説明する。図1は、本発明に係る車輌用灯具
の基本的な構造に係る第一の実施例を示すものである。
符号1は、横並びに隣接した二個の灯室2,3を構成し
た灯具ボディであり、両灯室2,3の前面開口部に前面
レンズ4を被蓋し、シール脚部4aを灯具ボディ1側に
形成したシール溝1a内に接着剤等5を介して嵌合し、
一体的に構成したものであり、正面形状が略横長に構成
され、一側の灯室2を例えばバックアップランプとし
て、また他側の灯室3をターンシグナルランプとして構
成して成る所謂コンビネーション型の灯具である。
【0015】上記両灯室2及び3は、灯壁6によって区
画されると共に、それぞれ灯室2,3の後部にはリフレ
クタ7,8が形成してある。図示実施例においては、灯
室2側のリフレクタ7は、その後部に該リフレクタ7の
光軸CLの周りに第一次反射鏡9を形成し、該後部にバ
ルブ10を交換可能に取り付けるバルブソケット11が
固設してある。また上記灯室2内を臨む灯具ボディ1の
側方へ延びる部分には、バルブ10のフィラメント位置
を焦点Fとする放物面からなる第二次反射鏡12を形成
すると共に、隣接する灯室3を区画する灯壁6の内側に
は該第二次反射鏡12と光学的に対応する略平坦な第三
次反射鏡13を形成し、上記第二次反射鏡12からの光
束を第一反射鏡9の光軸CLに対して略45゜横向きに
傾斜した角度で反射することができるように構成してあ
る。上記各次反射鏡9,12,13は、それぞれリフレ
クタ部分7,8及び該灯室2,3内の表面にアルミ蒸着
を施し、金属反射膜を形成したものである。尚、所望の
灯室2又は3内には、車輌用灯具としての所定の機能色
の照明光を得るために赤色又はアンバー色等の合成樹脂
製のインナーレンズを付設することができることはいう
までもない。また、バルブ10からの直射光束を適宜拡
散出射するために前面レンズ4の所定部位に拡散ステッ
プ等の光拡散構造を形成することができることも勿論で
ある。
【0016】また隣接する他方の灯室3の後部に形成さ
れるリフレクタ8についても、その後部に放物面からな
る反射鏡14を形成し、該放物反射鏡14の略焦点位置
Fにバルブ15が位置するように、リフレクタ8の後部
に該バルブ15を交換可能に担持するバルブソケット1
6を固設する構造に成っている。
【0017】上記構成に構成した車輌用灯具において、
バルブ10を点灯すると、該バルブ10の光束は、リフ
レクタ7の第一次反射鏡9によって反射された光束が前
面レンズ4を透過して前方照射光束L1となる。
【0018】また、リフレクタ7の第二次反射鏡12に
入射した光束は、該第二次反射鏡12がバルブ10位置
を略焦点Fとする放物面を形成しているため、平行な光
束となって隣接する灯室3との境界を形成する灯壁6に
構成した第三次反射鏡13に入射する。そして、この第
三次反射鏡13が略平坦な鏡面を形成しているため、該
第三次反射鏡13に入射した光束は入射角と同一の反射
角をもって反射され、前面レンズ4を透過して、第一次
反射鏡9の光軸CLに対して略45゜横向きに傾斜角度
をもった平行光束L2を形成する。
【0019】上記側方略45度に傾斜した平行光束L2
は、リヤコンビネーション型の車輌用灯具では、車輌後
方の側方等を照明し、車輌後方に存在する障害物等に対
する視認性を向上し、車輌近傍を通行する歩行者に対す
る注意喚起性を向上するように配光パターンを形成す
る。上記実施例では、第二次反射鏡12をバルブ10位
置が焦点Fとなる放物面によって構成したが、該第二次
反射鏡12を種々設計することにより、側方に照射する
光束L2の配光パターンを好ましい方向に制御すること
ができる。
【0020】また、本実施例において上記第二次反射鏡
12と対向した第三次反射鏡13を形成する灯壁6を第
一次反射鏡9の光軸CLに対してやや外側へ傾斜するよ
うに形成してあり、灯具ボディ1に形成するリフレクタ
7からの金型が容易に抜けるように設計すると共に、こ
の灯壁6に形成される第三次反射鏡13の外側への傾斜
角度を変えることにより、前面レンズ4から出射する傾
斜した光束L2の角度を灯具の機能に応じて変更調整す
ることができ(光束l2の照射角度は灯壁6の変更角度
の2倍の大きさで角度変位する。)、光束の拡散角度を
大きくとることも可能と成る。尚、本発明に係る車輌用
灯具は、前照灯等において路肩方向等を照明し、歩行者
に対する視認性を向上するための構造としても実施する
ことができる。
【0021】図2乃至図4は、本発明に係る車輌用灯具
を複数の機能ランプを二層式に並設したリヤコンビネー
ション型の車輌用灯具に応用した第二の実施例を示すも
のであり、図2は正面図、図3は図2におけるC−C線
断面図、図4は同じく図2におけるD−D線断面図であ
る。本実施例に係る車輌用灯具は、単一構成に成る灯具
ボディ21の上部に所謂テールアンドストップランプを
構成する灯室22(図3参照)を、また下部に所謂ター
ンシグナルランプとバックアップランプを構成する灯室
23,24(図4参照)を並設した構造に成るものであ
り、各灯室22,23,24を形成する灯具ボディ21
の前面開口部にはその全面を覆う前面レンズ25を被着
すると共に、該前面レンズ25の内側には各灯室22,
23,24に対応して機能ランプとしての発光をする為
の所定着色に成るインナーレンズ26,27,28を介
装する構造に成っている。
【0022】上記上部側の灯室22側の後部に形成する
リフレクタ29は、その内面に車輌後方へ向かう光軸C
L周りに第一次反射鏡30aを形成すると共に、該第一
次反射鏡30aに連続して光軸CLを車輌後部外側方向
へ傾斜するように形成した第二次反射鏡30b、及び該
第二次反射鏡30bに連続して灯具ボディ21の前方へ
傾斜して延出する内壁に形成した第三次反射鏡30cと
で成る多重反射鏡30を構成し、第一次反射鏡30aの
後部には、その光軸CL上における略焦点F位置にバル
ブ31のフィラメントが位置するように交換可能に取り
付けて成るバルブソケット32を固着し、且つ該多重反
射鏡30の車輌後部外側に位置する補助灯室33を構成
し、補助灯室33を上記灯室22と区画する仕切壁34
の内面には補助反射鏡35を形成し、該補助反射鏡35
の後部には補助灯室33内を照明するバルブ36をその
光軸Lを車輌の後部外側へ傾斜するように交換可能に取
り付けてある。、上記灯室22側における第二次反射
鏡30bの正面にはインナーレンズ26の内側にリアリ
フレックスリフレクタ37を固着すると共に、補助灯室
33側のインナーレンズ26内面にはリアサイドリフレ
ックスリフレクタ38を付設し、それぞれバルブ31,
36の点灯時に内照するように構成することも可能であ
る。また、リアリフレックスリフレクタ37の側部が位
置する前面レンズ25の内側には立壁25aが立設し、
バルブ31の点灯時における照明部分の区画を明確に現
すことができるように構成することもできる。
【0023】従って、バルブ31を点灯させると第一次
反射鏡30aによる反射光は、灯室22の前方へ向かう
略平行光束L1として出射すると共に、第二次反射鏡3
0b及び第三次反射鏡30cによる反射光L2は、リア
リフレックスリフレクタ37方向へ屈折し、リアリフレ
ックスリフレクタ37を均一に内照する。このとき、補
助灯室33を区画する灯壁34における灯室22側の内
面で反射した光束L3は、リアリフレックスリフレクタ
37方向へ屈折反射し、該部分の照明光を補充する作用
を奏する。また同時に点灯するバルブ36の照明光の一
部は、補助灯室33の内壁に構成した補助反射鏡35に
よってリアサイドリフレックスリフレクタ38側へ反射
し、該反射光L1とバルブ36の照明光によってリアサ
イドリフレックスリフレクタ38を内照する。
【0024】図4に示す下部側の23,24の構造は、
第一の実施例として詳説した灯具構造と略同一である。
よって該第一の実施例と異なる部分についてのみ説明す
る。二個の灯室23,24は、灯具ボディ21の下部、
即ち上記テールアンドストップランプを形成する灯室2
2の下部に横並び状態に連設構成したものであり、両灯
室23,24の前面開口部には、上記灯室22と共通の
前面レンズ25を被蓋すると共に、その内側にそれぞれ
インナーレンズ27,28を介装し、一方灯室23がバ
ックアップランプとして、また他方の灯室24がターン
シグナルランプとして機能するように構成したものであ
る。従って、灯室23側に介装したインナーレンズ27
は基本的には無着色の合成樹脂材料によって形成し、内
面には拡散ステップを施して成るものあり、また灯室2
4側に介装したインナーレンズ28はアンバー色等に着
色した合成樹脂材料によって形成し、内面には同様に拡
散ステップを施して成るものである。
【0025】上記両灯室23及び24は、灯壁39によ
って区画されると共に、それぞれ灯室23,24の後部
にはリフレクタ40,41が形成してある。本実施例に
おいては、灯室23側のリフレクタ40の後部に、該リ
フレクタ40の光軸CLの周りに第一次反射鏡42を形
成し、該第一次反射鏡42の光軸CL上略焦点F位置に
バルブ43のフィラメントが位置するように交換可能に
取り付けるバルブソケット44が固設してある。また上
記灯室23内を臨む灯具ボディ21の側方へ延びる部分
には、バルブ43位置を略焦点Fとする放物面からなる
第二次反射鏡45を形成すると共に、隣接する灯室24
を区画する灯壁39の内側には該第二次反射鏡45と光
学的に対応する略平坦な第三次反射鏡46を形成し、上
記第二次反射鏡45からの光束を第一次反射鏡42の光
軸CLに対して略45゜横向きに傾斜した角度で反射す
ることができるように構成してある。本実施例におい
て、バルブ43は、その光軸Lの取り付け方向が第一次
反射鏡面43の光軸CLに対してやや外側、即ち車輌の
後部外側へ向くように取り付けてあり、また第三次反射
鏡46を構成する灯壁39が灯具ボディ21の開口側へ
向かって開口幅を広げるように形成してあり、灯具ボデ
ィ21の成形に際して金型の離脱を容易にすると共に、
第二次反射鏡45による反射光L2を灯室23外へ有効
に出射することができるように構成してある。
【0026】また、隣接する他方の灯室24の後部に形
成されるリフレクタ41についても、その後部に放物面
からなる反射鏡47を形成し、該反射鏡47の光軸CL
上における略焦点位置Fにバルブ48のフィラメントが
位置すると共に、その光軸Lの取付方向が反射鏡47の
光軸CLに対してやや外側へ傾斜するように装着するバ
ルブソケット49を固設する構造に成っている。尚、灯
室24の車輌の側方に形成される灯壁50については、
バルブ48の照明光を有効に出射することができるよう
に、該灯壁50の先端を光束の出射方向に沿って切り落
とし、前面レンズ上に暗部が発生しないように形成して
ある。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る車輌用灯具は、以上のよう
に構成したから、通常の車輌用灯具では配光上使用しな
い灯室を区画している灯壁を反射鏡面として使用し、側
方に拡散した光束を得ることができるため、機能ランプ
として必要な配光パターンを適正に且つ容易に設計する
ことができる。また灯壁によって反射する光束を利用す
る構造になるため、光束の拡散(傾斜)角度を大きくと
ることができるようになり、インナーレンズや前面レン
ズのレンズステップによる拡散角度を大きくする必要が
なくなり、灯具中央部の配光についても比較的小さい光
束反射面で対応することができる。更に、光束を大きく
傾斜制御することが可能であるため、灯室を横方向に拡
大する必要がなくなることから灯具デザイン設計に対す
る制約を生ずることがなく、且つ点灯時における見栄え
にも悪影響を与えない等の特徴を有するものであり、本
発明の実施により得られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車輌用灯具の第一の実施例を示す
平断面図である。
【図2】本発明に係る車輌用灯具の第二の実施例を示す
正面図である。
【図3】同じく図2におけるC−C線断面図である。
【図4】同じく図2におけるD−D線断面図である。
【図5】従来の車輌用灯具の構造を示す要部平断面図で
ある。
【図6】同じく従来の車輌用灯具に構成した前面レンズ
のレンズステップの形状を示す要部拡大断面図であり、
(a)レンズステップの曲率を変更した例、(b)は前
方照明用のレンズステップと側方照明用のプリズムステ
ップを併用した例を示すものである。
【図7】同じく従来の車輌用灯具の構造を示す要部平断
面図である。
【図8】同じく従来の車輌用灯具の構造を示す要部平断
面図である。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 灯室 3 灯室 4 前面レンズ 6 灯壁 7 リフレクタ 8 リフレクタ 9 第一次反射鏡 10 バルブ 12 第二次反射鏡 13 第三次反射鏡 15 バルブ 21 灯具ボディ 22 灯室 23 灯室 24 灯室 25 前面レンズ 26 インナーレンズ 27 インナーレンズ 28 インナーレンズ 30 多重反射鏡 31 バルブ 39 灯壁 40 リフレクタ 41 リフレクタ 42 第一次反射鏡 43 バルブ 45 第二次反射鏡 46 第三次反射鏡 47 放物反射鏡 48 バルブ L バルブの光軸 CL リフレクタの光軸 L1 前方照射光束 L2 側方照射光束

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の灯室が隣接して設けられた車輌用
    灯具において、一の灯室の後部リフレクタの光軸周りに
    第一次反射鏡を形成し、その焦点位置にフィラメントが
    位置するようにバルブを設けると共に、この灯室内を臨
    むリフレクタの側方へ延びる内面には、前記バルブのフ
    ィラメント位置を焦点とし、このフィラメントからの光
    束をこれと対向し、他の灯室との区画をする灯壁側へ
    射させる第二次反射鏡を形成し、この第二次反射鏡によ
    る反射光を前記第一次反射鏡の光軸と交差する方向に反
    射させ、この反射光束を更に前記第一次反射鏡の光軸と
    交差する方向に再度反射させる略平坦状の反射鏡面を有
    する第三次反射鏡を前記他の灯室との区画をする灯壁の
    内側に対向形成したことを特徴とする車輌用灯具。
  2. 【請求項2】 前記第二次反射鏡の鏡面が、放物面を形
    成すると共に、該第二次反射鏡が灯具ボディの一部を構
    成することを特徴とする請求項1の車輌用灯具。
  3. 【請求項3】 前記第一次反射鏡と第三次反射鏡の鏡面
    が、金属反射面によって構成されていることを特徴とす
    る請求項2の車輌用灯具。
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