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JP3225153B2 - 船外機用4サイクルエンジン - Google Patents

船外機用4サイクルエンジン

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Publication number
JP3225153B2
JP3225153B2 JP00128494A JP128494A JP3225153B2 JP 3225153 B2 JP3225153 B2 JP 3225153B2 JP 00128494 A JP00128494 A JP 00128494A JP 128494 A JP128494 A JP 128494A JP 3225153 B2 JP3225153 B2 JP 3225153B2
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JP
Japan
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crankshaft
balancer
engine
outboard motor
crankcase
Prior art date
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JP00128494A
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English (en)
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JPH07208196A (ja
Inventor
正哲 高橋
Original Assignee
三信工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三信工業株式会社 filed Critical 三信工業株式会社
Priority to JP00128494A priority Critical patent/JP3225153B2/ja
Priority to US08/371,156 priority patent/US5537968A/en
Publication of JPH07208196A publication Critical patent/JPH07208196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3225153B2 publication Critical patent/JP3225153B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/22Compensation of inertia forces
    • F16F15/26Compensation of inertia forces of crankshaft systems using solid masses, other than the ordinary pistons, moving with the system, i.e. masses connected through a kinematic mechanism or gear system
    • F16F15/264Rotating balancer shafts
    • F16F15/265Arrangement of two or more balancer shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1808Number of cylinders two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/007Other engines having vertical crankshafts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機用4サイクルエ
ンジンに関し、詳細にはエンジン全体の大型化を回避で
きるようにしたバランサ軸の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶に搭載される船外機は、推
進機(スクリュ)が配設されたロアケースの上部にアッ
パケース,トップカウルをそれぞれ接続するとともに、
該トップカウル内にエンジンを搭載し、該エンジンによ
り上記推進機を回転駆動するように構成されている。
【0003】この種の船外機用エンジンには、高出力で
しかも構造が簡単かつ軽量である等の理由から2サイク
ルエンジンを採用するのが一般的である。ところが2サ
イクルエンジンの場合、排気ガス中のCO,HC量が多
いという問題があり、排気ガスの浄化を図る上で不利と
なっている。
【0004】これに対して4サイクルエンジンは、2サ
イクルエンジンに比べて排気ガス中のCO,HC量が少
ないことから大気汚染を軽減する点で有利である。この
ため近年では船外機用4サイクルエンジンの採用が検討
されている。このような4サイクルエンジンを採用する
にあたっては、その用途からしてエンジンを構成する各
部品のレイアウトをできるだけコンパクト化することが
要請される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記4サイク
ルエンジンを採用する場合、該エンジンの振動を抑制す
るためにバランサ軸を配置することがある。このバラン
サ軸の配置如何によっては、吸気通路,排気通路,ある
いはエンジン補機等の配設スペースが確保困難となり、
その結果エンジン全体が大型化し、上述のコンパクト化
の要請に対応できない場合が懸念される。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、エンジン構成部品の配置スペースを小さくでき、ひ
いてはエンジン全体の大型化を回避してコンパクト化の
要請に対応できる船外機用4サイクルエンジンを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クラ
ンク軸を縦置きに配置するとともに、バランサ本体に駆
動用バランサギヤを形成してなり、かつ上記クランク軸
より短いバランサ軸を、クランクケースの側方下部に形
成されたハウジング内に上記クランク軸と平行となるよ
う配置し、上記バランサギヤを上記クランク軸の下部に
形成されたクランクギヤに噛合させ、吸気通路を上記バ
ランサ軸の上方かつクランクケース側方に、側面視でク
ランク軸と交叉する方向に延びるように配置したことを
特徴とする船外機用4サイクルエンジンである。
【0008】また請求項2の発明は、クランク軸を縦置
きに配置するとともに、バランサ本体の下端に駆動用バ
ランサギヤを形成してなり、かつ上記クランク軸より短
い左,右一対のバランサ軸を、クランクケースの左,右
側方下部に形成されたハウジング内に上記クランク軸と
平行となるよう配置し、上記バランサギヤを上記クラン
ク軸の下部に形成されたクランクギヤに噛合させたこと
を特徴とする船外機用4サイクルエンジンである。
【0009】請求項3の発明は、クランク軸を縦置きに
配置するとともに、バランサ軸をクランクケースの左,
右側方下部に、かつ上記クランク軸と平行に配置し、何
れか一方のバランサ軸の前後方向一側にエンジン補機を
配置するとともに、他側に排気マニホールドを上記クラ
ンク軸方向に延びるように配置したことを特徴とする船
外機用4サイクルエンジンである。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係る船外機用4サイクルエン
ジンによれば、バランサ軸をクランクケースの側方下部
に配置したので、該バランサ軸上方でかつクランクケー
ス側部に形成された空間に吸気通路を配設することがで
きる。これにより上記バランサ軸を採用しながら吸気通
路の配設スペースを確保でき、エンジン全体を大型化す
ることなくコンパクトに仕上げることができる。またバ
ランサ軸をクランクケース下部に形成されたハウジング
内に配置したので、エンジンの重心を低くすることがで
き、船外機の安定性を向上できる。
【0011】請求項2の発明では、上記バランサ軸をク
ランクケースの左,右側方下部に形成されたハウジング
内に配置するとともに、これの駆動用バランサギヤをバ
ランサ本体の下端部に形成したので、より一層エンジン
の重心を下げることができ、さらにエンジンを覆う台形
状のカウリングの下部形状に沿ってバランサを収納配置
でき、エンジン全体のコンパクト化を図ることができ
る。
【0012】また請求項3の発明では、上記左, 右何れ
か一方のバランサ軸の前後方向一側にエンジン補機を配
置し、他側に排気マニホールドを配置したので、該バラ
ンサ軸の配置によってできたデッドスペースを有効利用
でき、この点からもエンジン全体のコンパクト化に寄与
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図5は、本発明の一実施例による船外機
用4サイクルエンジンを説明するための図であり、図1
は本実施例エンジンの断面平面図、図2〜図4は本実施
例エンジンの正面図,左側面図,右側面図(図1のII,I
II,IV 矢視図)、図5は本実施例エンジンが搭載された
船外機の斜視図である。
【0014】図5において、1は船体2の船尾2aに配
設された船外機であり、これは推進機3が配設されたロ
アケース4の上部にアッパケース5を接続し、これの上
部に本実施例の水冷式4サイクル2気筒エンジン6が収
容されたカウリング7を接続して構成されている。上記
船外機1は、上記船体2に固定されたクランプブラケッ
ト8に図示しないスイベルアームを介して上下方向に揺
動自在に枢支されている。
【0015】上記アッパケース5内には垂直方向に延び
る駆動シャフト9が配設されている。この駆動シャフト
9の上端は上記エンジン6のクランク軸15の下端15
bに接続され、また下端は上記推進機3に結合された推
進軸3aにベベルギヤを介して接続されている。また上
記駆動シャフト9の途中にはエンジン6に冷却水を供給
する冷却水ポンプ10が配設されており、該ポンプ10
には給水口11aを有する供給管11が接続されてい
る。
【0016】上記4サイクルエンジン6はこれのクラン
ク軸15を航走時に略垂直をなす縦置き配置した構造の
もので、該エンジン6はシリンダブロック16にシリン
ダヘッド17を締結し、これにシリンダカバー12を締
結して構成されている。上記シリンダブロック16には
一対のシリンダボア16aが上,下に形成されている。
この各シリンダボア16a内にはピストン22が挿入配
置されており、該ピストン22はコンロッド23で上記
クランク軸15のクランクピン15aに連結されてい
る。
【0017】また上記シリンダヘッド17の上記各シリ
ンダボア16aに臨む部分には燃焼室を構成する燃焼凹
部17aが形成されており、該各燃焼凹部17aには吸
気ポート18a又は18b,及び排気ポート19が開口
している。この各吸気ポート18a,18b,及び排気
ポート19の開口には該開口を開閉する吸気弁20,排
気弁21がそれぞれ配設されており、この各吸気弁,排
気弁20,21は図示しないロッカアームを介してカム
軸で開閉駆動されるようになっている。
【0018】上記シリンダブロック16の右側部には上
記各排気ポート19に連通する排気通路14aが形成さ
れており、該各排気通路14aは上記シリンダブロック
16の右側部に形成された排気マニホールド14bで合
流した後、膨張室としての排気管13に連通している。
この排気管13はクランク軸15と平行に延び、かつア
ッパケース5内に向かって開口しており、該開口から出
た排気ガスはアッパケース5からロアケース4内を通っ
て推進機3の後端から外部に排出される。
【0019】また上記シリンダブロック16の各シリン
ダボア16a,排気通路14の周囲、及びシリンダヘッ
ド17の各ポート18,19の周囲にはそれぞれ冷却ジ
ャケット24が順次連通させて形成されている。上記シ
リンダブロック16の下部には上記冷却供給管11が接
続される図示しない冷却水導入口が形成されており、該
シリンダブロック16の上部には冷却水排出口25が形
成されている。
【0020】上記シリンダブロック16にはクランク室
の一部を構成するスカート部16bが一体形成されてお
り、該スカート部16bの合面フランジ16cにはクラ
ンクケース26の合面フランジ26aがボルト締め固定
されている。これにより形成されたクランク室A内に上
記クランク軸15が収納されており、該クランク軸15
の軸方向両端部は軸受27を介して上記両合面部分に回
転自在に支持されている。
【0021】上記クランク軸15の上端部には発電機2
8が装着されており、該発電機28の外周にはリングギ
ヤ29が固着されている。また上記クランクケース26
の外側部にはエンジン補機としてのスタータモータ30
がクランク軸15と平行に配置固定されており、該モー
タ30の出力軸30aの上記リングギヤ29に臨む部分
にはスタータギヤ31が軸方向に進退可能に接続されて
いる。このスタータギヤ31はモータ30が起動すると
上方に移動して上記リングギヤ29に噛合するようにな
っている。なお、32はモータ30の代わりに用いられ
るマニュアルスタータである(図1参照)。
【0022】上記シリンダブロック16の冷却水排出口
25には、図3に示すように、サーモスタット弁35が
接続されている。このサーモスタット弁35のハウジン
グ35aは上記排出口25に連通する弁室36と、該弁
室36の上部に連通する排出通路37と、下部に連通す
る循環通路38とを備えている。
【0023】上記排出通路37には排出ホース37aが
接続されており、該ホース37aの延長端はアッパケー
ス5内において上記排気管13の外壁に向けて開口して
いる(図5実線の→印a参照)。これによりエンジンか
らの冷却水を排気管13に落下させてこれを冷却するよ
うになっている(図5実線の→印a参照)。また、上記
循環通路38には循環ホース38aが接続されており、
該ホース38aの延長端は上記供給管11の冷却水ポン
プ10上流側部分に接続されている(図5破線の→印b
参照)。
【0024】上記弁室36内には弁体39が配設されて
いる。この弁体39は冷却水温度の変化によって上下移
動する一対の弁板39a,39bを備えた構造のもの
で、上側の弁板39aは上記弁室36と排出通路37と
の連通孔を開閉し、下側の弁板39bは循環通路38と
の連通孔を開閉するようになっている。上記サーモスタ
ット弁39は冷却水温度が下限温度以下のときは上記排
出通路37を閉じて循環通路38を開き(実線参照)、
また上記冷却水温度が上限温度以上のときは排出通路3
7を開いて循環通路38を閉じる(二点鎖線参照)循環
制御弁として機能する。なお、上記下限温度と上限温度
との間の温度状態では、排出通路37及び循環通路38
の両方が開くこととなる。
【0025】そして冷却水温度が下限温度(例えば80
℃)以下の低温時には、エンジン6内を通った冷却水は
循環通路38から循環ホース38aを通って供給管11
に導入され、ここからエンジン6の冷却ジャケット24
に再度供給されて循環する。これにより低温時において
冷却ジャケット24内における冷却水温度を均一化し、
かつ暖機を促進するようになっている。また冷却水温度
が上記80℃を越えると排出通路37が開き、冷却水は
ここから排出ホース37aを通って後述する加熱用ジャ
ケット49に供給され、さらに排出ホース37aを通っ
て排気管13を冷却しつつロアケース4を通って推進機
3から外部に排出され、その分だけ外部の水が給水口1
1aから吸い上げられてエンジンに供給される。なお、
11bは冷却水供給が正常に行われていることを確認す
るためのパイロットウォータである。
【0026】上記クランク室Aの左, 右側方下部に本実
施例の特徴をなすバランサ軸40,40が配置されてい
る。このバランサ軸40は、上記クランクケース26,
スカート部16bに形成された膨出部40a,40bを
接合して形成されたハウジング40c内に収容され、バ
ランサ本体42は軸受41を介してハウジング40cに
回転自在に支持されるとともに上記クランク軸15と平
行に配置されている。
【0027】また上記各バランサ本体42の下端部には
これにより大径の駆動用バランサギヤ42aが形成され
ており、該バランサギヤ42aは上記クランク軸15の
下端部に固着された歯数の等しいクランクギヤ15cに
噛合している。
【0028】そして上記クランク室Aの右側方に配置さ
れたバランサ軸40の前側に上記スタータモータ30が
配置されており、該バランサ軸40の後側に上記排気マ
ニホールド14bが配置されている(図1参照)。この
ようにバランサ軸40の配置によって生じたデッドスペ
ースにスタータモータ30と排気マニホールドとを配置
することによってエンジン全体のコンパクト化を図って
いる。
【0029】また上記クランク室Aの左側方に配置され
たバランサ軸40の上方には吸気マニホールド45が配
設されている。この吸気マニホールド45は上記クラン
ク室A及びシリンダブロック16の左側方を、側面視
(図3参照)でクランク軸15と略交叉する方向に延び
ており、かつ上流側から下流側に下向きに傾斜してい
る。
【0030】上記吸気マニホールド45の上流端にはキ
ャブレタ46が接続されており、該キャブレタ46には
図示しないエアクリーナが接続されている。このキャブ
レタ46はスロットルバルブ47と、エンジンの吸気負
圧で自動的に開閉するピストンバルブ48とを有する自
動可変ベンチュリ式のものである。
【0031】また上記吸気マニホールド45の外壁部4
5aには2重壁構造の加熱用ジャケット49が形成され
ている。この加熱用ジャケット49には上記エンジン6
の各冷却ジャケット24からサーモスタット弁35を通
った所定温度以上の冷却水が排出ホース37aを介して
導入され、これにより上記吸気マニホールド45を加熱
し、内部を通過する燃料の霧化を促進して燃料の滴化付
着を防止している。また、上記吸気マニホールド45の
加熱によって温度の低下した冷却水が上述の排気系に供
給されるようになっている。
【0032】上記吸気マニホールド45は、上記キャブ
レタ46がキャブジョイント46aを介して接続される
上流側の合流部50と、該合流部50から上側気筒用吸
気ポート18a,下側気筒用吸気ポート18bに向かっ
て二股に分岐する第1,第2分岐部51,52とから構
成されている。
【0033】上記第1,第2分岐部51,52の分岐部
近傍部分は合流部50の中心線Cを挟んで略対称をなす
よう屈曲形成されている。上記第1分岐部51は上記合
流部50から外側に膨出し、かつ側面視で略直線状に延
びており、これの下流端は上側の吸気ポート18aに接
続されている。また第2分岐部52は合流部50からシ
リンダブロック16側に膨出し、かつ側面視で斜め下方
に延びており、これの下流端は下側の吸気ポート18b
に接続されている。これにより上記第1,第2分岐部5
1,52の吸気管長は略同等の長さに設定されており、
吸気量の均等配分が可能となっている。
【0034】また上記第1,第2分岐部51,52の分
岐部分にはこれの中心線Cと略直交する平面状の分配面
53が形成されており、該分配面53は上記キャブレタ
46の吐出側開口と対向している。この分配面53によ
りキャブレタ46からの混合気をバランス良く均一に両
分岐部51,52に分配するようになっている。
【0035】ここで、図1に示すように、エンジン幅方
向寸法の最も大きい上記第1,第2分岐部51,52は
エンジン側方への張り出しが小さい上記シリンダブロッ
ク16のシリンダボア16aの側方に、また上記合流部
50はシリンダブロック16のスカート部16b側方に
それぞれ位置しており、また小径のキャブジョイント4
6a部分はエンジン側方への張り出しが大きいクランク
室Aの合面部側方に、さらに上記キャブレタ46はクラ
ンクケース26の前部側方に位置している。
【0036】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、クランク室Aの左, 右側方の下
部にバランサ軸40,40を配置したので、上記クラン
ク室Aの左側方でかつバランサ軸40の上方に空間が生
じており、この空間に吸気マニホールド45を配置する
ことができる。また上記クランク室Aの右側方に位置す
るバランサ軸40の前側及び後側にそれぞれスタータモ
ータ30,排気マニホールド14bの配置スペースが生
じている。その結果、上記両バランサ軸40,40を配
設しながら吸気,排気マニホールド45,14b及びス
タータモータ30の配設スペースを確保でき、ひいては
エンジン全体の大型化を回避でき、船外機のコンパクト
化に対応できる。
【0037】また本実施例では、図2に示すように、上
記バランサ本体42の下端部にバランサギヤ42aを位
置させたので、エンジン6を収納する都合上、下部ほど
大径に形成されたカウリング7の下部形状をそのまま有
効に利用してバランサ軸40を配置でき、この点からも
コンパクト化に対応できる。しかも上記両バランサ軸4
0をエンジン6の下部に配置したことにより、該エンジ
ン6の重心を低くすることができ、船外機1全体の安定
性を向上できる。
【0038】さらに本実施例では、上記吸気マニホール
ド45の第1,第2分岐部51,52をシリンダブロッ
ク16側方に、合流部50をスカート部16b側方に配
置し、かつキャブレタ46をクランクケース26の前部
側方に配置したので、エンジン形状に即したレイアウト
ができ、この点からもコンパクト化に寄与できる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る船外
機用4サイクルエンジンによれば、バランサ軸をクラン
クケースの側方下部に形成されたハウジング内に配置し
たので、エンジンの低重心化を図ることができ、ひいて
は船外機の安定性を向上できる。また吸気通路をバラン
サ軸の上方かつクランクケース側方に配置したので、バ
ランサ軸を採用しながら吸気通路の配設スペースを確保
でき、エンジン全体のコンパクト化の要請に対応できる
効果がある。
【0040】また請求項2の発明では、バランサ軸をク
ランクケースの左,右側方下部に形成されたハウジング
内に配置するとともに、これの駆動用バランサギヤをバ
ランサ本体の下端部に形成したので、より一層エンジン
の低重心化を図ることができ、船外機の安定性をより一
層向上できる。また請求項3の発明によれば、左, 右何
れか一方のバランサ軸の前後方向一側にエンジン補機を
配置し、他側に排気マニホールドを配置したので、上記
バランサ軸の配置によってできたデッドスペースを有効
利用でき、この点からもコンパクト化に対応できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による船外機用4サイクルエ
ンジンを説明するための断面平面図である。
【図2】上記実施例エンジンの正面図である。
【図3】上記実施例エンジンの左側面図である。
【図4】上記実施例エンジンの右側面図である。
【図5】上記実施例エンジンが搭載された船外機の斜視
図である。
【符号の説明】
1 船外機 6 4サイクルエンジン 14b 排気マニホールド 15 クランク軸 15c クランクギヤ 26 クランクケース 30 スタータモータ(エンジン補機) 40 バランサ軸 42 バランサ本体 42a 駆動用バランサギヤ 45 吸気マニホールド(吸気通路)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/00 F02B 77/00 B63H 20/00 F02M 35/10 F16F 15/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸を縦置きに配置するとともに、
    バランサ本体に駆動用バランサギヤを形成してなり、か
    つ上記クランク軸より短いバランサ軸を、クランクケー
    スの側方下部に形成されたハウジング内に上記クランク
    軸と平行となるように配置し、上記バランサギヤを上記
    クランク軸の下部に形成されたクランクギヤに噛合さ
    せ、吸気通路を上記バランサ軸の上方かつクランクケー
    ス側方に、側面視でクランク軸と交叉する方向に延びる
    よう配置したことを特徴とする船外機用4サイクルエン
    ジン。
  2. 【請求項2】クランク軸を縦置きに配置するとともに、
    バランサ本体の端部に駆動用バランサギヤを形成して
    なり、かつ上記クランク軸より短い左,右一対のバラン
    サ軸をクランクケースの左,右側方下部に形成された
    ハウジング内にそれぞれ上記クランク軸と平行となるよ
    う配置し、上記バランサギヤを上記クランク軸の下部に
    形成されたクランクギヤに噛合させたことを特徴とする
    船外機用4サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】クランク軸を縦置きに配置するとともに、
    バランサ軸をクランクケースの左, 右側方下部に、かつ
    上記クランク軸と平行に配置し、何れか一方のバランサ
    軸の前後方向一側にエンジン補機を配置するとともに、
    他側に排気マニホールドを上記クランク軸方向に延びる
    ように配置したことを特徴とする船外機用4サイクルエ
    ンジン。
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