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JP3224647U - 下半身用被服 - Google Patents

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JP3224647U
JP3224647U JP2019004031U JP2019004031U JP3224647U JP 3224647 U JP3224647 U JP 3224647U JP 2019004031 U JP2019004031 U JP 2019004031U JP 2019004031 U JP2019004031 U JP 2019004031U JP 3224647 U JP3224647 U JP 3224647U
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泰典 松岡
泰典 松岡
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Sun S Co Ltd
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Sun S Co Ltd
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Abstract

【課題】着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態に生じる衣服圧を低減し、着用者に窮屈感や違和感を与えない下半身用被服を提供する。【解決手段】下半身用被服1は、着丈方向の上端部であって着用者の左右両腰骨(左右両腸骨稜)に対応するウエスト部6から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する側面部7にわたって、着用者の正面側から背面側に向けて、傾斜している伸縮部4が形成されている。【選択図】図3

Description

本考案は、下半身に着用する被服に関するものである。
企業活動における作業(例えば、接客・販売業、食品加工業、介護業、物流業、製造業、農業、建築業等における作業やオフィスにおける事務作業等)には、作業者が、しゃがんだり、かがんだりした状態を維持して行う作業(商品の陳列や農作物の収穫等)、立った状態からしゃがんだり、かがんだりすることを頻繁に行う作業(介護業における介助や建築現場における作業等)、座った状態を維持して行う作業(事務作業や運転等)等がある。
上記した作業の多くは、作業者が所定のユニフォームを着用して行うことが通常である。しかし、作業者のユニフォームが伸縮性に乏しい生地のみで構成されている場合には、作業中、特に、作業者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態においては、ユニフォームの生地が強引に伸張され、生地の張力に起因して、作業者の身体が圧迫される。この作業者の身体を圧迫する圧力、すなわち衣服圧は、作業者に窮屈感や違和感を与える。このような窮屈感や違和感が、頻繁に又は継続して生じると、作業者は、作業に集中できず、作業を円滑に進めることができなくなるおそれがある。また、特に、このような窮屈感や違和感が、作業者の身体部位(例えば、腹部、腰部又は臀部等)に生じると、作業者に通常の作業以上の疲労感を与える原因にもなる。
これまでに、作業ズボンのベルト部に伸縮部を設けることで、作業者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、腹部や腰部が圧迫されるのを低減できる作業ズボンが開示されている( 例えば、特許文献1 ) 。
特許文献1の作業ズボンは、ベルト部のうち、作業者の腰の左右に対応する部位が弾性体のゴム紐等を有し、伸縮自在になっている。具体的には、特許文献1の作業ズボンは、ベルト部が帯状の布を半分に折り返した筒状のベルト布で構成されており、そのベルト部の作業者の腰の左右に対応する部位において、筒状のベルト布に覆われたゴム紐等の弾性体が縫合されている。特許文献1の作業ズボンは、上記の構成を備えることで、従来の通常の作業ズボンに対して、腹部や腰部が圧迫されるのを低減し、作業者は長時間の着用に耐えることができる。
特開2018−35498号公報
特許文献1の作業ズボンは、腰回りにおいて一定の衣服圧を低減することができる。しかし、特許文献1の作業ズボンは、伸縮部がベルト部の一部のみに設けられているため、その伸縮幅や伸縮方向にも限界がある。そこで、さらに衣服圧を低減させ、着用者に窮屈感や違和感を与えない下半身用被服が求められている。
本考案は、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態に生じる衣服圧を低減し、着用者に窮屈感や違和感を与えない下半身用被服を提供することを目的とする。
本考案の下半身用被服は、着丈方向の上端部であって着用者の左右両腰骨(左右両腸骨稜)に対応するウエスト部から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する側面部にわたって、伸縮部が設けられていることを特徴とする。
本考案の下半身用被服は、前記伸縮部が前記ウエスト部から前記側面部にわたって、着用者の正面側から背面側に向けて、傾斜していることを特徴とする。
本考案の下半身用被服は、前記伸縮部がメッシュ状の素材により形成されていることを特徴とする。
本考案の下半身用被服は、前身頃と後身頃との間に、前記前身頃に取り付けられた前記伸縮部と、この伸縮部に取り付けられると共に前記後身頃に取り付けられた生地片とで形成された襠部を有することを特徴とする。
本考案の下半身用被服は、上記した伸縮部を有するズボンであることを特徴とする。
本考案の下半身用被服は、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、着丈方向の上端部であって着用者の左右両腰骨(左右両腸骨稜)に対応するウエスト部から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する側面部にわたって設けられた伸縮部が伸長する。この伸縮部は、通常の下半身用被服では着用者の腰回りを一周する環状のベルト布を分断して、設けられている。そのため、この伸縮部は、伸長する際に、その伸長が他の生地等の難伸長性素材によって妨げられることがない。
したがって、本考案の下半身用被服は、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧を低減させることができる。また、本考案の下半身用被服は、作業中の着用者に窮屈感や違和感を与えないため、作業に集中する着用者の動きを妨げず、着用者の疲労感を軽減させることもできる。
本考案の下半身用被服は、伸縮部がウエスト部から側面部にわたって、着用者の正面側から背面側に向けて、傾斜していることが好ましい。伸縮部は、下半身用被服の腰回りに、着用者を中心として外側に広がろうとする力が加わると、伸長する。このとき、伸縮部の着丈方向上部は、伸縮部の着丈方向下部に対して、大きく伸長する。このように、伸縮部の着丈方向上部と下部とが、伸長幅に差を生じさせながら伸縮部が伸長することで、下半身用被服は、適度なフィット感を保ちつつ、腰回り全体の衣服圧を低減させることができる。傾斜して設けられた伸縮部は、傾斜せずに設けられた伸縮部と比較して、下半身用被服の腰回りに上記した力が加わった際に、伸縮部の着丈方向上部が伸長しやすく、腰回り全体の衣服圧を一層低減させることができる。
さらに、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態には、着用者は前かがみになることが多い。そうすると、下半身用被服の腰回り、特に、下半身用被服の腰回りの前側には、着用者の腹部の肉が寄ることで、下半身用被服の着用者の前下方へ広がろうとする力が働く。このとき、傾斜して設けられた伸縮部は、傾斜せずに設けられた伸縮部と比較して、下半身用被服の腰回りが前下方へ広がろうとする力を受けて伸長しやすく、特に、伸縮部の着丈方向上部がより大きく伸長する。
したがって、本考案の下半身用被服は、伸縮部を傾斜させることによって、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧をさらに低減させることができる。また、伸縮部を傾斜させた下半身用被服は、作業中の着用者に窮屈感や違和感を与えないため、作業に集中する着用者の動きを妨げず、着用者の疲労感を軽減させることもできる。
また、本考案の下半身用被服は、伸縮部にメッシュ状の素材が用いられており、メッシュ孔を介して、下半身用被服の内部に籠もった熱が外側に排出される。そのため、着用者に不快感を生じさせない。
本考案の下半身用被服は、前身頃と後身頃との間に、前身頃に取り付けられた伸縮部と、この伸縮部に取り付けられると共に後身頃に取り付けられた生地片とで形成された襠部を有することが好ましい。下半身用被服の腰回りに、上記した着用者の前下方に広がろうとする力が働くと、その力が前身頃から伸縮部に伝わり、伸縮部は伸長する。このとき、伸縮部が、襠部を介することなく、後身頃のみに取り付けられていると、後身頃は、伸縮部に引っ張られる力によって縒れやすく、伸縮部が伸長する妨げとなることがある。
したがって、襠部を有する下半身用被服は、襠部を設けることで後身頃が縒れることを防ぎ、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧をより低減させることができる。また、本考案の下半身用被服は、作業中の着用者に窮屈感や違和感を与えないため、作業に集中する着用者の動きを妨げず、着用者の疲労感を軽減させることもできる。
本考案の下半身用被服は、ズボンであることが好ましい。伸縮部が設けられたズボンであることで、上述した効果がより発揮され、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧を低減させる。また、本考案のズボンは、作業中の着用者に窮屈感や違和感を与えないため、作業に集中する着用者の動きを妨げず、着用者の疲労感を軽減させることもできる。
本考案の実施形態に係る下半身用被服の正面図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服の背面図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服の左側面図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服における股上部の展開図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服における股上部の裏側の展開図、及び、伸縮部の着丈方向上部裏側を示す図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服における伸縮部の着丈方向上部裏側の内部を示す図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服を着用した着用者がしゃがんだ状態を示す図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服を着用した着用者が椅子に座った状態を示す図である。 本考案の実施形態に係る下半身用被服を着用した着用者が前かがみになった状態を示す図である。
本実施形態の下半身用被服1を、図1〜図9を参照して、説明する。
なお、下半身用被服の裾口幅方向を幅方向X、着丈方向を着丈方向Yとし、着用者の前後方向を前後方向Zとする。また、本実施形態の下半身用被服の「左(左側)」及び「右(右側)」、「正面(正面側)」及び「背面(背面側)」は、着用者を基準とする。
本実施形態の下半身用被服1は、図1に示すように、例えば、作業用の長ズボンである。なお、下半身用被服には、例えば、七分丈のズボン、半ズボン又はスカート等が含まれる。
下半身用被服1は、図1、図2及び図3に示すように、前身頃2、後身頃3、伸縮部4、ベルト布表面5a、ベルト布裏面5b、股下襠部10及び側面襠部12等の生地片が、夫々縫合されることで形成される。この下半身用被服1は、着丈方向Yの上端部であって着用者の左右両腰骨(左右両腸骨稜)に対応する左右両ウエスト部6から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する左右両側面部7にわたって、一対の伸縮部4が設けられている。下半身用被服1は、伸縮部4以外において、衝撃や摩擦、圧迫等に強い生地、例えば、ツイル生地等の布生地が使用される。
前身頃2は、図1に示すように、着用者の下半身正面を覆う前身頃本体2aと、前身頃2の左右上端部に設けられた前身頃ポケット部2bとで、構成されている。
前身頃本体2aは、着用者の下半身正面の右側を覆う生地片と、着用者の下半身正面の左側を覆う生地片と、これらの生地片が縫合される部位において設けられるファスナーとで、構成されている。具体的には、着用者の下半身正面を覆う左右両側の生地片が、着用者の腰回り正面に対応する部位において、着丈方向Yの上端部から開閉が可能なファスナーを介して、縫合されている。また、前身頃2aには、着用者の膝部内側に対応する部位において、タック11が設けられている。
前身頃ポケット部2bは、前身頃本体2aの裏側に、収容空間を形成する袋布(図示せず)が設けられている。前身頃本体2aと前身頃ポケット部2bとは、この袋布の開口部を介して、縫合されている。
さらに、前身頃2の幅方向Xの左右両端は、前身頃本体2aと前身頃ポケット部2bとの縫合部の下端部から、裾部8にわたって、緩やかに、正面側に凹形の弧状の曲線をなしている。
後身頃3は、図2に示すように、着用者の下半身背面を覆う後身頃本体3aと、着用者の腰部に対応する後身頃腰部3bと、後身頃3の股上部14において設けられた後ポケット部13とで、構成されている。後身頃本体3aは、着用者の下半身背面の右側を覆う生地片と、着用者の下半身背面の左側を覆う生地片とが、着用者の臀部中央に対応する部位において、縫合されている。また、後身頃腰部3bは、着用者の腰部右側に対応する略台形の生地片と、着用者の腰部左側に対応する略台形の生地片とが、着用者の腰部中央に対応する部位において、縫合されている。
後身頃3は、後身頃本体3aにおける着丈方向Yの上端部と、後身頃腰部3bにおける着丈方向Yの下端部とが、縫合されることで、形成されている。また、後身頃3は、股上部14において、上記した後身頃本体3aと後身頃腰部3bとの縫合部の下部、すなわち、着用者の臀部に対応する部位において、外側に生地片が縫合されることで、後ポケット部13が形成されている。なお、後ポケット部13は、後身頃3の裏側にポケットを形成し、玉縁ポケットとすることもできる。
さらに、図1及び図3に示すように、後身頃3の幅方向Xの左右両端は、上記した前身頃2の凹形の弧状の曲線に沿って、後身頃3における着丈方向Yの上端部から、裾部8にわたって、緩やかに、正面側に凸形の弧状の曲線をなしている。
前身頃2と後身頃3とは、図1、図2及び図3に示すように、下半身用被服1の幅方向Xの左右両外側の側面において、側面部7の下端部から裾部8にわたって、縫合されている。そのため、下半身用被服1には、その縫合部において、縫い目15が形成されている。この縫い目15は、側面部7の下端部から、着用者の正面側に湾曲しており、裾部8では着用者の背面側まで達している。
また、前身頃2と後身頃3とは、図1及び図2に示すように、下半身用被服1の着用者の内股に対応する部位において、弓形の股下襠部10を設けて、縫合されている。具体的には、着用者の内股に対応する部位において、股下襠部10の弧状をなす部位が前身頃2と縫合され、股下襠部10の弧状をなす部位と対になる部位が後身頃3と縫合されている。
伸縮部4は、図1、図3及び図4に示すように、下半身用被服1における着丈方向Yの上端部であって着用者の左右両腰骨(左右両腸骨稜)に対応する左右両ウエスト部6から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する左右両側面部7にわたって、帯状の伸縮性素材が縫合されることで形成されている。ここで、伸縮部4の着丈方向Yの中央から上部を伸縮部上部4aとし、伸縮部4の着丈方向Yの中央から下部を伸縮部下部4bとする。
伸縮部4は、下半身用被服1の着丈方向Yの上端部から、ベルト布表面5aとベルト布5bとからなるベルト布を分断して、設けられている。したがって、伸縮部4は、ベルト布等の難伸長性素材によって、その伸長が妨げられることがない。
さらに、伸縮部4は、図1、図3及び図4に示すように、着用者の正面側から背面側に向けて傾斜して、形成されている。具体的には、伸縮部4は、伸縮部4の長手方向と平行になる部位の一端が、前身頃2の有する前身頃ポケット部2bに沿って縫合され、また、伸縮部4の着丈方向Yの下端部、すなわち左右両側面部7に対応する部位が、後身頃3に沿って縫合されている。
伸縮部4には、メッシュ状の伸縮性を有する生地を使用することができる。メッシュ状の生地で形成された伸縮部4は、メッシュ孔を有し、伸縮部4が伸長されていない状態では、メッシュ孔の開きは小さく、メッシュ孔はほぼ閉じた状態となる。一方で、伸縮部4が伸長した状態では、メッシュ孔の開きは大きくなる。このメッシュ孔は、下半身用被服1の内部と外部との通気孔の役割を担う。
伸縮部4は、図4に示すように、伸縮部4の着丈方向Yの上端部における左右両端部が、その左右両端部と接するベルト布表面5a、かつ、ベルト布表面5aの短手方向に対応する部位と、縫合されている。
また、伸縮部4は、図5に示すように、下半身用被服1の裏側においても、ベルト布裏面5b、かつ、ベルト布裏面5bの短手方向に対応する部位と、縫合されている。
具体的には、伸縮部4は、図4及び図5に示すように、ウエスト部6に対応する部位において、下半身用被服1の着丈方向Yの上端部、すなわち、ベルト布表面5aの着丈方向Yの上端部で、下半身用被服1の裏側に折り返されている。この折り返された伸縮部4は、下半身用被服1の裏側において、伸縮部折返し部4cを形成している。この伸縮部折返し部4cは、下半身用被服1の裏側において、ベルト布裏面5bの短手方向に対応する部位として、ベルト布裏面5bと同等の幅で、形成されている。また、この伸縮部折返し部4cの左右両端部は、下半身用被服1の裏側において、伸縮部折返し部4cの左右両端部と接するベルト布裏面5bの短手方向に対応する部位と、縫合されている。
また、折り返された伸縮部4の内部、すなわち伸縮部折返し部4cの裏側には、図5及び図6に示すように、帯状のゴム紐18が備えられている。この帯状のゴム紐18の左右両端部は、伸縮部4の着丈方向Yの上端部における左右両端部と、縫合されている。
ベルト布表面5aとベルト布裏面5bとからなるベルト布は、図4及び図5に示すように、伸縮部4に分断される部位を除いて、上記したベルト布の長手方向と平行になる部位の一端が、前身頃2及び後身頃3の着丈方向Yの上端部と、縫合されている。具体的には、上記したベルト布は、帯状の生地片の短手方向を半分に折り返した筒状の布、又は、一対の帯状の生地片同士を長手方向と平行になる一端で縫合した布、のいずれかで構成されており、前身頃2に上記した筒状の布からなるベルト布が、後身頃3に上記した縫合された布からなるベルト布が、夫々縫合されている。
また、上記した前身頃2に縫合されるベルト布は、下半身用被服1の着用者の腰回り正面中央において、前身頃2に取り付けられたファスナーの開口部に対応して、分断されている。この分断されたベルト布は、着用者の左側に対応する部位の右端部が、着用者の右側に対応する部位の左端部に、その一部が重なって形成されている。また、この重なり合う左端部にはボタンが縫合されており、一方の右端部にはこのボタンに対応したボタン穴が形成されている。
なお、ベルト布表面5aには、下半身用被服1の腰回りに沿って、複数のベルト通し9が設けられている。
下半身用被服1の幅方向Xにおける左右両外側の側面には、図3及び図4に示すように、後身頃3と、伸縮部4と、ベルト布表面5aとに囲まれた部位において、略逆三角形の側面襠部12が設けられている。具体的には、側面襠部12の底辺、すなわち、側面襠部12の着丈方向Yの上端部が、ベルト布表面5aとベルト布裏面5bとからなるベルト布の着丈方向Yの下端部に縫合されている。また、側面襠部12の底辺以外の2辺に対応する部位のうち、着用者の正面側から背面側に傾斜する辺に対応する部位が、伸縮部4に縫合されている。さらに、側面襠部12の底辺以外の2辺に対応する部位のうち、着用者の背面側から正面側に傾斜する辺に対応する部位が、後身頃3に縫合されている。
次に、本実施形態の下半身用被服1の作用効果について説明する。
本実施形態の下半身用被服1には、図1、図3及び図4に示すように、左右両ウエスト部6から左右両側面部7にわたって、一対の帯状の伸縮部4が設けられている。この伸縮部4は、図7、図8及び図9に示すように、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、伸長する。これにより、下半身用被服1は、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、腰回り全体の衣服圧を低減させることができる。
また、伸縮部4は、図1、図3及び図4に示すように、下半身用被服1の着丈方向Yの上端部から、ベルト布表面5aとベルト布裏面5bとからなるベルト布を分断して、側面部7にわたって、設けられている。そのため、伸縮部4は、伸長する際に、その伸長が他の生地等の難伸長性素材によって妨げられることがない。これにより、下半身用被服1は、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、腰回り全体の衣服圧をより低減させることができる。
さらに、下半身用被服1は、図1、図3及び図4に示すように、伸縮部4が帯状に設けられている。そのため、伸縮部4が伸長する際には、図7、図8及び図9に示すように、伸縮部上部4aが、伸縮部下部4bと比較して、大きく伸長する(上部伸長幅16が下部伸長幅17と比較して大きくなる。)。このように、伸縮部4が、着丈方向Yの上部と下部で伸長幅に差を生じさせながら伸長することにより、下半身用被服1は、従来の作業ズボン、例えば、ベルト部の一部のみに伸縮部が設けられた作業ズボン、又は、ベルト布に覆われた伸縮部が設けられた作業ズボン等と比較して、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、腰回り全体の衣服圧をさらに低減させることができる。
また、さらに、伸縮部4は、図1、図3及び図4に示すように、左右両ウエスト部6から左右両側面部7にわたって、着用者の正面側から背面側に向けて傾斜して、設けられている。
これにより、伸縮部4は、図7、図8及び図9に示すように、傾斜せずに設けられた伸縮部と比較して、下半身用被服1の腰回りに着用者を中心として外側に広がろうとする力が加わった際に、伸縮部上部4aが、伸縮部下部4bと比較して、より大きく伸長しやすくなる。そのため、上記した上部伸長幅16と下部伸長幅17との差も大きくなりやすく、下半身用被服1は、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態において、腰回り全体の衣服圧を一層低減させることができる。また、このように、伸縮部4が、上部伸長幅16と下部伸長幅17とに大きく差を生じさせながら伸長することで、下半身用被服1は、適度なフィット感を保ちつつ、腰回り全体の衣服圧を低減させることができる。
また、図7、図8及び図9に示すように、下半身用被服1の着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態には、着用者が、前かがみになることが多い。そうすると、下半身用被服1の腰回り、特に、下半身用被服1の腰回りにおける前後方向Zの前側には、着用者の腹部の肉が寄ることで、下半身用被服1の着用者の前下方へ広がろうとする力が働く。このとき、傾斜して設けられた伸縮部4は、傾斜せずに設けられた伸縮部と比較して、下半身用被服1の腰回りが着用者の前下方へ広がろうとする力を受けて伸長しやすく、特に、伸縮部上部4aがより大きく伸長する。
したがって、下半身用被服1は、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧をさらに低減させることができる。また、下半身用被服1は、作業中の着用者に窮屈感や違和感を与えないため、作業に集中する着用者の動きを妨げず、着用者の疲労感を軽減させることもできる。
下半身用被服1の伸縮部4は、メッシュ状の伸縮性素材によって形成されており、メッシュ孔を有する。このメッシュ孔は、通気孔として機能し、このメッシュ孔を介して、下半身用被服1の内部の熱が外側に放出される。下半身用被服1の内部には、熱が籠もりやすく、この籠もった熱が、メッシュ孔を介して、下半身用被服1の外側に放出されると、下半身用被服1の着用者に不快感を与えず、着用者は快適に作業を行うことができる。
また、このメッシュ状の伸縮性素材は、ゴム紐等の他の弾性体と比較して伸長しやすく、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧をより低減させることができる。
下半身用被服1は、図3及び図4に示すように、前身頃2と後身頃3との間に、前身頃2に取り付けられた伸縮部4と、伸縮部4に取り付けられると共に後身頃3に取り付けられた側面襠部12が設けられている。具体的には、下半身用被服1の幅方向Xにおける左右両外側の側面に、後身頃3と、伸縮部4と、ベルト布表面5aとに囲まれた、略逆三角形の側面襠部12が設けられている。
ここで、下半身用被服1の腰回りに、上記した着用者の前下方に広がろうとする力が働くと、その力が前身頃2から伸縮部4に伝わり、伸縮部4は伸長する。このとき、側面襠部12は、伸縮部4が前身頃2から受けた力を受け止めて、伸縮部4の伸長を補助する。そのため、下半身用被服1が側面襠部12を有することなく、例えば、側面襠部12に対応する部位が伸縮部や後身頃によって構成等されていると、側面襠部12に対応する部位における伸縮部や後身頃は、上記した力を受けて縒れやすく、伸縮部が正常に伸長する妨げとなることがある。したがって、下半身用被服1は、側面襠部12を設けることで、伸縮部4が正常に伸長し、着用者が、しゃがんだり、かがんだりした際、又は、座った状態における腰回り全体の衣服圧をより低減させることができる。
さらに、下半身用被服1の伸縮部4を含む腰回りの上記構成は、従来の作業ズボンにおける伸縮部が、シャーリング加工された筒状のベルト布によってゴム紐等の弾性体が覆われて構成されているに対し、シャーリング加工等の複雑な加工を要せず、手間のかからない縫合を可能にする。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、伸縮部4が傾斜して設けられている例を示したが、下半身用被服1における傾斜角に限定されるものではなく、伸縮部4が、傾斜なく設けられ、又は、上記実施形態よりも傾斜させて設けられていてもよい。
また、例えば、下半身用被服1は、伸縮部4がメッシュ状の伸縮性素材によって形成されているが、伸縮部には、その他の伸縮性素材、例えばゴム紐等を用いた伸縮性素材を用いてもよい。
さらに、例えば、下半身用被服1は、側面襠部12とする生地片が設けられているが、このような生地片を有さない下半身用被服でもよい。また、側面襠部12とする生地片の形状が下半身用被服1と異なる形状、例えば、略長方形、略台形、略平行四辺形等の形状の生地片を用いた下半身用被服でもよい。
1 下半身用被服
2 前身頃
2a 前身頃本体
2b 前身頃ポケット部
3 後身頃
3a 後身頃本体
3b 後身頃腰部
3c 後身頃裏側
4 伸縮部
4a 伸縮部上部
4b 伸縮部下部
4c 伸縮部折返し部
5a ベルト布表面
5b ベルト布裏面
6 ウエスト部
7 側面部
8 裾部
9 ベルト通し
10 股下襠部
11 タック
12 側面襠部
13 後ポケット部
14 股上部
15 縫い目
16 上部伸長幅
17 下部伸長幅
18 ゴム紐
19 着用者

Claims (5)

  1. 着丈方向の上端部であって着用者の左右両腰骨に対応するウエスト部から、着用者の左右両大腿骨転子部に対応する側面部にわたって、伸縮部が設けられている、
    ことを特徴とする下半身用被服。
  2. 前記伸縮部が、前記ウエスト部から前記側面部にわたって、着用者の正面側から背面側に向けて、傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の下半身用被服。
  3. 前記伸縮部が、メッシュ状の素材により形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の下半身用被服。
  4. 前身頃と後身頃との間に、前記前身頃に取り付けられた前記伸縮部と、この伸縮部に取り付けられると共に前記後身頃に取り付けられた生地片とで形成された襠部を有する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の下半身用被服。
  5. ズボンである、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の下半身用被服。



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