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JP3223167U - 木製表紙によって装丁された冊子 - Google Patents

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JP3223167U
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JP2019002550U
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篤史 榊原
篤史 榊原
Original Assignee
株式会社15クリエイティブ
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Abstract

【課題】一枚の木製平板から冊子の表表紙、裏表紙及び背表紙を一体的に形成することができ、しかも本文を閲覧するために木製表紙を繰り返し開け閉めしても十分な耐久性を発揮可能な冊子を提供する。【解決手段】表表紙3a、裏表紙3b及び背表紙3cが一体となった木製表紙3を用いて本文2を装丁した冊子1であって、表紙3は一枚の木製平板から形成されると共に、木製平板の幅方向の中央には板の表裏を貫通する複数のスリットが所定のパターンで配列されたヒンジ部が形成されて、ヒンジ部は自在に湾曲可能であり、ヒンジ部は湾曲方向の中央部が背表紙に対応する一方、表表紙及び裏表紙にはヒンジ部の一部がそれぞれ含まれている。【選択図】図1

Description

本考案は、書籍、アルバム、ノートブック等の冊子に関するものであり、特に、表表紙、裏表紙及び背表紙を含む表紙が一枚の木製平板から形成され、当該表紙を用いて本文を装丁した冊子に関する。
表表紙及び裏表紙に木製平板を使用したアルバムやノートブックが一般的に知られている。これらアルバム等は木製平板から製作された表表紙及び裏表紙を本文と一緒にリング式バインダーによって綴じており、前記表表紙と前記裏表紙は完全に分離されている。
一方、特許文献1には表表紙及び裏表紙に木製平板を使用した書籍の表紙が開示されている。この表紙では、木製平板からなる表表紙及び裏表紙を芯材として用い、これら表表紙及び裏表紙を布又はレザーからなる表皮でくるむことで両者を一体化している。また、前記表表紙と前記裏表紙の間には本文の厚さに対応した間隔が設けられて、この部位が柔軟に折れ曲がる背表紙として機能している。そして、このように構成された表紙は所謂くるみ製本によって本文と一体化され、本文の前後に設けられた見返しが前記表表紙の裏側又は前記裏表紙の裏側に貼り付けられている。
一方、近年では、木製平板を柔軟に湾曲させて当該木製平板に自由な形状を与えるための方策として、レーザー加工機を用いて木製平板に所定パターンのスリットを形成し、このスリットの形成部位を柔軟に湾曲するヒンジ部とする方法が知られている。例えば特許文献2には、本の形状を模した電気スタンドが開示されている。この電気スタンドでは、本の表表紙、背表紙及び裏表紙からなる表紙が一枚の木製平板から形成されており、前記背表紙の柔軟な湾曲を可能とするために、当該背表紙の部位に前記スリットを有するヒンジ部が加工されている。
実開昭58−117967号 意匠登録第1491527号
冊子の本文は複数枚の紙を綴じて製作され、表紙はこの本文をくるんでいるため、本文を開いた状態と閉じた状態では表表紙と裏表紙との間隔が異なったものとなる。表表紙と裏表紙を連結する背表紙はこの間隔の相違を柔軟に吸収する必要がある。表表紙、背表紙及び裏表紙からなる表紙の全体を一枚の木製平板から形成することの困難性はこの点に起因している。
この点に関して、特許文献2は表紙全体を一枚の木製平板から製作する可能性を示していると言える。しかし、出願人が特許文献2の如く背表紙の部位にのみ前記スリットを有するヒンジ部を加工して木製の表紙を製作し、当該表紙を用いて冊子の製本を行ったところ、当該冊子の開け閉めを繰り返すうちに、背表紙の部位、すなわちスリット加工を施した部位の板に割れが生じ、表紙が早期に破損してしまった。
本考案はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、一枚の木製平板から冊子の表表紙、裏表紙及び背表紙を一体的に形成することができ、しかも本文を閲覧するために当該木製表紙を繰り返し開け閉めしても十分な耐久性を発揮可能な冊子を提供することにある。
すなわち、本考案は、表表紙、裏表紙及び背表紙が一体となった木製表紙を用いて本文を装丁した冊子であって、前記表紙は一枚の木製平板から形成されると共に、前記木製平板の幅方向の中央には当該板の表裏を貫通する複数のスリットが所定のパターンで配列されたヒンジ部が形成されて、当該ヒンジ部は自在に湾曲可能であり、前記ヒンジ部は湾曲方向の中央部が前記背表紙に対応する一方、前記表表紙及び前記背表紙には前記ヒンジ部の一部がそれぞれ含まれていることを特徴とするものである。
このような本考案によれば、木製平板の表裏を貫通する複数のスリットが形成されたヒンジ部は一枚の板材ではあるが自由に湾曲させることが可能であり、冊子の本文を表表紙、背表紙及び背表紙が一体となった一枚の木製平板からなる表紙でくるむことにより、冊子の本文を見栄え良く装丁することが可能となる。
また、複数のスリットを有する前記ヒンジ部は表表紙と裏表紙の開閉を可能とするだけではなく、これら表表紙と裏表紙との間隔の変化を吸収する機能も発揮している。そして、前記ヒンジ部は背表紙のみではなく表表紙及び裏表紙にも含まれているので、冊子を開閉した際に当該ヒンジ部はより柔軟に湾曲及び伸縮して表表紙と裏表紙との間隔の変化に追従することができ、木製表紙を繰り返し開け閉めしても十分な耐久性を発揮することが可能となる。
本考案によって表紙と本文が一体化されたアルバムの実施形態の一例を示す概略図である。 本考案に使用する木製表紙の一例を示す展開図である。 本考案における表表紙と本文との接合関係を説明する平面図である。
以下、添付図面を用いて本考案を適用した木製表紙を有する冊子について詳細に説明する。
図1は本考案をアルバムに適用した例を示している。このアルバム1は、複数枚のページを綴じた本文2と、この本文2をくるむように設けられた表紙3とから構成されている。前記表紙3は、表表紙3aと、裏表紙3bと、これら表表紙3aと裏表紙3aを一体に連結する背表紙3cとから構成されている。
図2は前記表紙3の展開図である。同図に示すように、前記表紙3は一枚の木製平板から形成されており、幅方向(紙面左右方向)の中央には湾曲自在なヒンジ部4が設けられている。前記ヒンジ部4にはレーザー加工機を用いて板材の表裏を貫通する複数のスリットが特定のパターンで配列されている。前記ヒンジ部4においては各スリットの開口幅が変化することで、当該ヒンジ部4が自由に湾曲することが可能であり、前記表紙3は前記表表紙3aと裏表紙3bを重ねるようにして二つ折りに閉じることが可能となっている。前記ヒンジ部4に設けるスリットのパターンは複数のものが公知であり、公知のパターンを任意に選択して使用することができる。図2に記載したヒンジ部4は、短直線からなるスリットを半分ずつ重ねながら板材に繰り返し設けたものであり、加工が簡単で且つ湾曲度を大きく与えることができるといった特質がある。
前記表紙3に使用する木製平板としては、厚さ2.5〜5.00mm程度のベニヤ板や中密度繊維板(MDF)を使用することができ、特に木目の存在しないMDFは前記ヒンジ部4を湾曲させた際に割れが生じ難く、展開と折り曲げが繰り返し行われる冊子の表紙には適している。
図2に示すように、前記ヒンジ部4はそのすべてが前記背表紙3cとなるのではなく、当該ヒンジ部4の中央の一部のみが背表紙3cとなる。すなわち、前記ヒンジ部4の一部は前記表表紙3a及び前記裏表紙3bに含まれている。従って、製本したアルバム1を閉じた状態では、図1に示すように、前記ヒンジ部4の一部が湾曲することなく平坦な状態で前記表表紙3a及び前記裏表紙3bの一部を構成している。
図3は、前記表紙3によってくるまれる本文2と前記表表紙3aとの大きさ及び位置の関係を示すものである。表紙3は本文2よりひとまわり大きく、本文の周囲にはチリ30が設けられている。前述したように、前記背表紙3cは前記ヒンジ部4の中央の一部のみなので、前記本文2は前記ヒンジ部4に重なった状態で前記表表紙3aの上に配置されている。
図示はされていないが、本文2の厚さ方向の前後、すなわち本文の第1頁の前と最終頁の後ろには見返し紙が設けられており、これら見返し紙は本文2と一緒に綴じられている。表紙3と本文2を一体化する表紙付けでは、通常、本文2の前側の見返し紙の全面を表表紙3aの裏面に接着し、本文2の後ろ側の見返し紙の全面を裏表紙3bの裏面に接着し、これによって表紙3と本文2を強固に接合している。
しかし、本考案では前記ヒンジ部4におけるスリットの自由な開閉を妨げないよう、前記見返し紙の一部のみを前記表表紙3a又は前記裏表紙3bの裏面に接着している。具体的には、図3に示すように、前記見返し紙20と前記表表紙3aが重なっている領域31のうち、前記見返し紙20と前記ヒンジ部4とが重なっている領域には接着剤を塗布せず、前記表表紙のヒンジ部以外の領域30(図中において一点鎖線で囲んだ領域)に対してのみ前記見返し紙20を接着している。尚、図3では前記表表紙3aに対する見返し紙20の接着領域を示したが、前記裏表紙3bと見返し紙との接着領域についても同様である。
以上のように構成された本考案では、表表紙3a、裏表紙3b及び背表紙3cが一体となった一枚の木製平板からなる表紙3で冊子本文2を装丁できるので、高級感、重厚感を備え、デザイン性に優れた冊子を製本することができ、本考案の冊子は例えば、アルバムや記念誌等に最適である。
また、本考案では複数のスリットを有するヒンジ部4が背表紙3cのみではなく表表紙3a及び裏表紙3bにも含まれている。換言すれば、前記裏表紙3bに対して前記表表紙3aを閉じた状態で、前記表表紙3aに含まれる前記ヒンジ部4の一部及び前記裏表紙3bに含まれる前記ヒンジ部4の一部が前記本文2の見返し紙20と重なっている。このため、前記表表紙3aと裏表紙3bとを開閉した際に、当該ヒンジ部4は各スリットの変形量を小さく抑えつつ、より柔軟に湾曲及び伸縮して表表紙3aと裏表紙3bとの間隔の変化に追従することが可能となっている。従って、木製表紙3を繰り返し開け閉めしても前記ヒンジ部4の板材に割れが生じ難く、木製表紙3として十分な耐久性を発揮することが可能となる。
更に、本考案の冊子では、前記本文の見返し紙20と前記表紙3のヒンジ部4は接着されておらず、例えば、前記表表紙3aに含まれるヒンジ部4は前記見返し紙20と重なっていても、当該見返し紙20とは接着されていないので、この点においても前記ヒンジ部4を柔軟に湾曲及び伸縮させることができ、木製表紙3として十分な耐久性を与えることが可能となる。
尚、前述の実施形態ではアルバムを本考案の適用対象の一例として説明したが、本考案の適用対象はこれに限られるものではなく、ハードカバーの書籍やノートブック等に対しても適用可能である。
1…アルバム(冊子)、2…本文、3…表紙、3a…表表紙、3b…裏表紙、3c…背表紙、4…ヒンジ部、20…見返し紙

Claims (3)

  1. 表表紙、背表紙及び背表紙が一体となった木製表紙を用いて本文を装丁した冊子であって、
    前記表紙は一枚の木製平板から形成されると共に、前記木製平板の幅方向の中央には当該板の表裏を貫通する複数のスリットが所定のパターンで配列されたヒンジ部が形成されて、当該ヒンジ部は自在に湾曲可能であり、
    前記ヒンジ部は湾曲方向の中央部が前記背表紙に対応する一方、前記表表紙及び前記背表紙には前記ヒンジ部の一部がそれぞれ含まれることを特徴とする木製表紙を有する冊子。
  2. 前記裏表紙に対して前記表表紙を閉じた状態で、前記表表紙に含まれる前記ヒンジ部一部及び前記裏表紙に含まれる前記ヒンジ部の一部が前記本文の見返し紙と重なっていることを特徴とする請求項1記載の木製表紙を有する冊子。
  3. 前記本文の見返し紙と前記表紙のヒンジ部は接着されていないことを特徴とする請求項2記載の木製表紙を有する冊子。
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